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人口問題・少子化・家族の経済学

113とはずがたり:2007/05/04(金) 00:40:33
<北関東>栃木県

自治の現場から:’07統一地方選/5 市町村合併の影 /栃木
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/photojournal/archive/news/2007/03/22/20070322ddlk09010013000c.html

◇格差広がるのでは…−−将来が見えない「限界集落」

 「合併に大きな期待があったが、方向性も見えず、格差が広がると懸念している」
 2月13日夜、日光市最北端の三依支所会議室。地元自治会の幹部ら約50人が集まった「市長懇談会」で、中三依自治会の阿久津勝二会長(70)は、開会あいさつから切り込んだ。「合併効果が見えない時期だが、三依の方向性を最大限支持していきたい」と斉藤文夫市長。室内には、白けた空気が充満した。

 「診療所への送迎バスを」「5年、10年後を考えた対策を」。要望は次々と挙がる。しかし財政難を背景に「行政丸抱えの時代は終わった」と、市側に軟化の兆しはない。「地元の活力で、ボランティア的な仕組みで出来ないか」「助け合いの組織作りを」との答弁だけで、約2時間の懇談は終わった。

 三依支所から総合支所(旧藤原町役場)まで、車で約30分。本庁まではさらに、20分。三依自治連合会長も兼ねる、宇佐美輝光・横川自治会長(58)は、「本庁にどれだけ三依の情報が届いているのか」。不安を思わず口にした。

 三依地区の人口は577人。06年10月の住民基本台帳によると、三依・横川2自治会は65歳以上のお年寄りが半数を超える「限界集落」だ。高齢化率も日光市平均の24・8%を大幅に上回る47・5%。懇談会で市は新年度、同地区の限界集落調査を表明した。

 「前は、鬼怒川・川治と一緒になるのだから、希望があった」。阿久津会長が振り返るのは、1955(昭和30)年5月の藤原町と三依村の合併だ。当時、村人口は2327人。炭焼きや林業が盛んだった。合併を祝い3日間、花火大会やNHKの公開番組録画、旗行列もあり、「観光客や近郷からの人出でいっぱいだった」と「藤原町史」は記している。

 その後、林業が衰退し人口流出はあったが、町は高度経済成長の追い風で、住民サービスは充実する。しかし、バブル崩壊、足利銀行破たんを引き金に、温泉地は低迷。活路を求め、町は06年3月、新日光市に合併した。

 高齢化は、自治会の足腰を危うくしている。横川自治会では、共有地の賃貸料を自治会費に繰り入れ、高齢者の会費を免除しているのが現状だ。市は「市民が主役のまちづくり」を唱えるが、阿久津会長は「市は、住民と走りながら、考えてほしい」と注文をつける。

 宇佐美会長は「『おれたちでやっぺ』という思いは、どこも一緒」と、懇談会で出た山村留学受け入れに向け、早速、空き家探しの手配に取り掛かった。地区の将来像を巡る、手探りが続く。「まずは、三依をじっくり見てほしい。それから、ひざを交え、我々の話を聞いてほしい」。会長は、初めて見る候補者ばかりの県議選に期待を寄せている。【浅見茂晴】
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 ◆日光市内の字別「限界集落」◆(単位は%)
【今市地区】
 清住町    51.7
【日光地区】
 清滝新細尾町 60.0
【藤原地区】
 独鈷沢    67.6
 横川     50.0
 【足尾地区】
 足尾町南橋  78.3
 足尾町小滝  66.7
 足尾町餅が瀬 55.6
 足尾町下間藤 54.7
 足尾町中才  54.5
 足尾町松原  53.0
 足尾町赤沢  52.7
 足尾町上の平 51.0
 足尾町切幹  50.0
【栗山地区】
 土呂部    56.4
※06年10月住民基本台帳より
毎日新聞 2007年3月22日


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