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【政権交代選挙】200X次期衆院選スレ
1664
:
チバQ
:2011/05/05(木) 21:16:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/029/4.htm
“勝ち馬”見極め?
態度決められず
内田健の額から汗が噴き出ていた。本来なら、県議の仕事が一息つくはずの8月下旬。厳しい残暑の中、紺色のスーツを着込み、甲府市の団体事務所を歩いて回る。手には、「保坂武後援会 風」と印刷された封筒があった。
「今までと同じように推薦要請致します。もらった票を渡したくないということです」
内田は、笑顔で迎えた団体代表に頭を下げた。そして、個票(後援会への入会紹介カード)が詰まった封筒を手渡した。
「承知しています。でも、今回の選挙は僕らにも分からないですよね」
団体代表の返答は、2003年の前回衆院選とは違っていた。手ぶりを交え、懸命に推薦を迫る内田。しかし、明確な返答を得られないまま事務所を後にした。
内田は、3区に出馬する前議員・保坂武の選対事務局長を務める。保坂が自民党公認に漏れてから、団体回りの先頭に立ち、推薦を求めた団体は30に上る。しかし――。
「こんなに反応が悪いのは初めてだよ」
◇ ◇
自民党を支える職域団体や友好団体。県内でその数は200に上り、“集票マシン”として、党公認候補を国会に送り出す原動力ともなった。県建設業協会の加盟業者にはかつて、社員を選対事務所に派遣した業者もあった。農協団体には、陣営に推薦状を出し、農家を回って個票集めに奔走した農協職員もいた。
だが、今回、郵政民営化関連法案に反対した前議員・堀内光雄と保坂武を支持する党県連と、対抗馬の長崎幸太郎と小野次郎を擁立した党本部の対立。支持団体にはそれを震源にした動揺が広がる。
農協系の任意団体・県農政推進協議会は25日、県連の要請を受け、堀内と保坂への支援を決めた。逆に、宅地建物取引業者が作る県不動産政治連盟は、長崎と小野の推薦を決定。33業界をたばねる県建設産業団体連合会の場合、傘下の職員の自主的な判断に任せることを決めた。県建設業協会塩山支部の幹部は「うちの票は自民と民主に割れる」と言い切った。
民主党を支える連合山梨や、公明党の支持母体・創価学会は今回、従来通りの支援態勢を組んでいる。しかし、分裂に直面する自民党関係者は「団体の反応はばらばら。勝ち馬に乗ろうとしているのか?」と首をかしげる。情勢が不透明な中、推薦を出した候補が落選し、出さなかった候補が当選したら――。政治家に利害を託す団体は、党本部と県連とのはざまで“勝ち馬”を見極めているのかもしれない。
◇ ◇
「山梨自民党を作り上げてきた先生を郵政一つだけで切るわけにはいかない」
25日、甲府市の県連会館で、県連会長を務める中島真人は熱弁をふるった。中島は、支持団体の幹部40人を前に、堀内と保坂を推す県連への理解を求めた。
「みなさんの悩みや相談には私が乗る。どうか、支援をたまわりたい」
県連と長年付き合ってきたある団体幹部はつぶやいた。
「今回は自主投票だよ。だれもババを引きたくない」
(文中敬称略、おわり)
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