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食品産業総合スレッド

92とはずがたり(2/3):2004/09/14(火) 23:29

 この猛追に、サントリーは今年2月、91年以来の商品名から「南アルプス」を外し、「サントリー天然水」とした。西日本地区での廉売に対抗できるよう、南アルプスの麓・山梨県白州町だけでなく、新たな採水地を、阿蘇山を臨む熊本県嘉島町に求めたからだ。6月にこの新工場での生産を始め、九州・沖縄と中国地方への出荷を始めた。

 こうしたトップ2社の「採水地分散」戦略に、六甲山の麓・神戸市灘区だけで採水する3位のハウスは、「売れるなら、どこの水でもええんかい」(担当者)と苦々しげだ。食品が主体なので「水」への新規投資もしづらい。今年6月から「おいしさと安心で20年」とラベルに入れ、老舗(しにせ)を強調する。

 富士山系の湧水(ゆうすい)を充填(じゅうてん)した「こんこん湧水」で98年に参入したネスレ日本も、今年3月から販売地域を東京、名古屋、大阪各都市圏だけに絞り、全国展開から撤退した。「価格競争激化が背景」と同社の担当者は話す。

 図左下のように、カルシウム、マグネシウムの含有量の大小で、水質に硬軟の区別がある。「軟水」主体の国産に対し、輸入品は「硬水」が多い。

 サントリーは、今年1月から、0.5リットルボトルを比較的高価格で売れる輸入「硬水」と、国産「軟水」の「硬軟二本立て」戦略もとっている。

 キリンビバレッジは今年2月から、国産「アルカリイオンの水」に加え、仏産軟水の「ボルヴィック」もそろえ、「日仏連合」の態勢だ。

■重さゆえの宅配人気

 スーパーなどでは、2リットルボトル6本入りケースを買っていく客も多い。ただ、重さは12キロを超す。そこで最近は、宅配の「水」も人気だ。サントリーでは「売り上げの4〜5%が宅配」という。ここに目をつけ、異業種から参入する動きもある。

 水処理機器メーカーの栗田工業は、原料水の処理装置を納入した飲料メーカーが、ミネラルウオーターに力を入れていく様を端で見てきた。

 「我々の水づくりのノウハウを家庭にも伝えたい」と、中野吉雅さんらがプロジェクトチームを96年に作った。

 静岡県吉田町の工場内に、水に「うまみ」を加える重炭酸カルシウムの濃度を高める独自の機械を設け、水道水を加工し始めた。通常の飲料販路はないので、運送会社を使った宅配を99年に始めた。00年からは、同県焼津市で採った南アルプスの伏流水に替えた。


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