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テーマ前書き集
38
:
編集部
:2018/02/03(土) 17:55:56
髭(ヒゲ)
第54号 「髭(ヒゲ)」 2018/1
前書き 「髭(ヒゲ)」 古賀 由子
髭(ヒゲ)と言えば、最近缶コーヒーの宣伝でみた山田孝之の真っ黒な髭、昨年テレビ
でよく見た都民ファーストの若狭勝と評論家伊藤惇夫のちょび髭、角界騒動ででずっぱり
のスポーツライター玉木正之のふさふさの白髭、昨年末に終わったばかりのドラマにでて
きた船越英一郎演じる医者の赤髭がすぐ思い浮かびます。あとは懐かしき父の何とも言え
ない胡麻髭の感触でしょうか。
武士の髭、作家の髭、政治家の髭、それぞれの性格や育ちや志向を推し量る材料にもな
りますが、私にとっては、人の髭はだらしなさを計る尺度か権威を表す尺度かオスらしさ
を誇示する尺度にとどまります。
髭と言えば男性のものと思いがちですが、香港で働いていた頃、鼻の下にうっすらと長
い産毛のような髭を生やしているローカルスタッフがいました。日本人からすれば、どう
見ても産毛ではなく髭です。広東語はもちろん、マンダリン、英語、日本語も話せる才色
兼備の女性でした。本人になぜ剃らないかとは尋ねることがはばかれました。後でわかっ
たことですが、それは立派なおしゃれのひとつで、セックスアピールにも繋がっていると
のことでした。髭のありようも国によって異なってくるのでしょう。そう言えば、彼女の
髭にはだらしなさを感じるより、髪を結い上げたときの後れ毛に共通したチャーミングさ
がありました。私にも髭があります。左の顎に一本の髭です。それが黒くて太いのです。
放っているとすぐ1?以上にまで伸びます。母も同じ所に生えているのを知ったとき、
DNA鑑定をするまでもなく、「私は本当に母から生まれた子供なのだ」と確信しました。
もっと以前に分かっていたら、祖母の顎を見たかったのに、せめても母に祖母の髭を聞き
たかったのに。
ここまでは人間のお話。人間以外で髭を取り上げるとするなら、何と言っても、その生
え具合とカーブの美しさを誇る猫の髭です。生える位地、本数、長さ、曲がり具合、全て
が黄金律であるかのようにまで思えてきます。其の役割を知れば、機能がもたらした黄金
律とも言えます。
中学生の時友人から譲り受けた子猫は、其のつぶらな瞳と小さな体より、まずその立派
な髭に目を見張りました。白い細長い髭が、見事に顔の一部となっていて、生まれて間も
ないというのに、既に其の小さくてひ弱な体を守り抜く武器を備えているかのように見え
ました。近頃では野良猫も一人歩きする飼い猫もみかけなくなり、もっぱらテレビで猫を
眺めていますが、やはり一番先に目がいくのは猫の髭です。人間も含めて生き物の中で一
番関心があるのは猫の髭です。
※ヒゲの漢字は「髭」の他に生える場所により「髯」、「鬚」がありますが、代表して「髭」の字を使用しました。
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