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聴き分けの本質

1Choihen2001 ◆l3eeY4Mxhs:2019/03/31(日) 10:39:01
喉仏に手を当てながら、"記事"と"騎士"を発音してほしい。簡単に書けば、発音は、/kiʃi/と/kiʒi/だけど、共通語として正しく発音できているならば、/ki-/の発音に実は二種類あることに気が付くと思う。[ ]内に詳しく書けば次のようになる。

/kiʒi/⇒[kiʒi]

/kiʃi/⇒[ki̯ɕi]

"騎士"の[ki̯-]は喉を振動させない。

日本語話者の心の中には/ki/という音があるのに、実際に発音されるのは[ki]と[ki̯]なのだ。
日本語話者が二種類の発音を習得したのは、二種類の音を聴いて育ったから。そして、二種類の音を心の中で一種類にまとめているのは、どちらを使っても、意味に違いがなかったからだろう。

[ki][ki̯]⇒/ki/

心の中の音は「音素」と呼ばれる。これが発音の素(もと)でもあり、脳に聴こえる音でもある。
それぞれの音を聴き分けることは、必要な違いを認識し、不要な違いを無視し、耳に聴こえた音を心の中にある音素に分類することだ。
英語と日本語にはいくつか共通する音があるけれど、同じ音でも同じ音素に対応しているとは限らない。外国語の音を聴き分けるためには、音と音素の対応を変えなければいけないこともある。


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