したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

PRINCIPLES OF ECONOMICS (Econ1)

1karino2:2015/07/07(火) 23:10:06
http://online.stanford.edu/Principles_Economics_Summer_15

Stanford Onlineでの経済学のコース。
テイラールールで有名なJhon TaylorのEcon 1です。

2karino2:2015/07/07(火) 23:17:41
最初のThe Basic Core of Economicsを終えてみた感想。
内容は通常のnormativeとかpositiveの話、完全競争モデルにおける需要と供給のモデルで、弾力性、シフト、価格統制の話をする。

はじめてこの辺の内容を学ぶにはあまり良くないと思った。
まず完全競争モデルであるという明示も無ければその仮定も無い。
ややこしい所の説明もさっくり進んでしまって、この動画を見ても分かったんだか分かってないんだか良く分からん、という感じになってしまうと思う。

逆に自分のようにJhon Taylorがどんな風に何を教えているのか、という関心を持って見ている場合、これまた基礎的的過ぎていまいち。
別段Taylorらしさも無いし、普通の話ばかり。

ただ後者の立場の自分としては最初の方が知ってる話ばかりなのは仕方ないかな、という気がするし、ばんばか進んでいくので悪くない。
この辺すっ飛ばしてもうちょっと面白い話に入ってくれれば自分としては満足なので、この先に期待。

3karino2:2015/07/14(火) 14:19:19
今はThe Competitive Equilibrium Modelをやってる。
次から次へと動画がアップロードされて、現在自分が遅れてるのか順調なのかがいまいち分からない。

今回は完全競争モデル。
需要曲線を導出して供給曲線を導出してパレート効率になっている、という話。

ただ最初から限界便益と限界コストを前面に押し出していて、消費者剰余と生産者剰余、生産関数と労働生産性の逓減とかも扱う。
割と開幕から飛ばしているなぁ、という印象。

この辺を始めて見る人は分かりにくい講義だと思う。
一方でこの位ついて来い、という事なのかもしれず。
実際分からない所を自分で勉強する前提なら、こんな感じでも理解は出来ると思う。
ただ、そうだとするとそもそも講義の必要性はあるのか?という問題があるが…
その辺は後半に期待、という所かなぁ。

4karino2:2015/07/15(水) 09:50:18
完全競争の市場均衡の所で、ダブルオークションによる実験の動画がある。
どんな感じで実験を執り行ってその様子はどんな感じで結果がどうなのか、みたいなの。
これは面白いね。

5karino2:2015/07/15(水) 12:21:40
Firms and Industries Changing Over Timeまで終わり。
平均費用曲線とか長期とか退場の話。
三週間目でここまで来られては入門者はたまったものでは無いと思うが…
一方で自分みたいなのが復習するにはサクサク進んで良い。

ここまでの所、全体としては基本的な内容で、ただ早くて雑なだけ、という印象。
ただ、最初から限界費用や限界便益にフォーカスしていて、一貫して話が進むので、応用に進むのには見通しは良いと思う。
一方で基礎的だが大切な所はおろそかになりがちに思う。

入門コースとして概要を詰め込むなら、これはこれでアリかもしれない。
でも結構まじめな学生が集まらないとあっという間にドロップアウトの山だろうなぁ。

6karino2:2015/08/04(火) 21:28:49
Deviations from Competition観終わり。
自然独占での価格固定とAntitrust law。
Antitrustの方はHHIという指数の定義とその値を元とした独占の判断基準が紹介されている。
これはなかなか細かい。

DOJがAppleとe-bookの会社を価格の共謀の疑いで訴えるというエピソードが紹介されているが、日本ってあんまこの手のを訴える主体が居ない気がする。
法務省がやる事になってるのかな?
消費者の利益を守る事に熱心なようには感じられないが、、、

7karino2:2015/08/07(金) 21:44:49
Labor Market観終わり。
普通の完全競争モデルをベースとした議論で、最低賃金、組合、差別の影響を議論する。

実際のデータや議論の解説が増えてきて多少面白みはある。
でも通常の内容過ぎて知らない事はほとんど無かったなぁ。

8karino2:2015/08/09(日) 10:49:29
Key Economic Policy Issues終わり。
税制と分配、公共財と外部性、政府の失敗、の三つ。
今回も一般的な議論で、そんなに知らない事は多くなかった。
ただ、最近話題になる物は良くカバーされているなぁ、と思った。

前回のLabor Marketあたりから、割と無理なく進んでいる事に気づく。
最初に基本的な事を無理やり詰め込んで、あとは割と普通の議論を紹介していっている。
これくらい抑えていれば確かに十分かもな、と思うような。

ちょっと印象的なのは、良く話題になるトピックスを中心に、それを経済学的に説明する、という順番に見える。
普通経済学の教科書は教えるトピックが先にあって、それに実際の例を持ってきて説明を補足するのが普通だと思うが。
教科書としてはそちらの方が良いような気もするけれど、一方でこっちの方が興味は湧きやすいし、定着もいいかもしれない。
そして時代の流れに内容を追従させやすいかもなぁ、と思った。

9karino2:2015/08/10(月) 10:14:07
Finalcial and Capital Market観終わり。
Capitalの方はrentの市場から始めて、購入もimplicit rent priceで同様に決まる、だがこの値は良く変動する、という話。
なかなか面白い。

Financial Marketの方はなんか投資の入門書みたいな内容で、あまり理論的な話は無かった。
凡庸。

10karino2:2015/08/26(水) 17:35:41
Macroeconomics: The Big Picture 観終わり。
名目GDPの定義、三面等価、GDP恒等式から貯蓄と投資と純輸出の関係、実質GDPとインフレ、というあたり。
内容的には凡庸だけど実質GDPの算出は少し詳しい気がする。
以後の話の準備、という感じかね。

11karino2:2015/08/27(木) 20:58:35
Econ1、なんかSAMモデルとかいうのが出てきた。GDP恒等式をYで割る所までは良く見るが、政府支出を右辺に移してプライベート側を金利の関数とし、政府支出は垂直として交点を考える。

政府支出を動かした時のクラウディングアウトや金利の変化を見る。
面白いね。

12karino2:2015/08/30(日) 21:39:58
Long Run Macroeconomics、終わり。

- Spending Allocation Model
- 失業率の定義とか原因とか
- 成長会計(ただし資本欠損とかの式は無く、成長率の話のみ)
- 貨幣の定義、MV=PY、Reserveと預金と貨幣創造など

と言った内容。なかなか盛りだくさん。
題材自体は知っている事が多いが、かなり実践度合いが高くて、普通の経済学の授業とはちょっと違う感じになってきている。
内容もなかなか今風の選択という感じで、面白い。

13karino2:2015/09/01(火) 13:27:06
Short Run Macro観終わり。
AD-IAモデルの話。インフレ率とReal GDPの軸を元にAD曲線とIA曲線(水平)の交点を均衡とし、さらに垂線としてPotential GDPを描く。
ポテンシャルGDPより右側ではインフレが増し、左側ではインフレが低下する。つまりIA曲線がシフトしていく。

Courseraのマクロ経済学のコースと同じモデルかな。
ただ、FEDのポリシールールが表に出てきているので金融政策の分析が出来る。
なんかこのモデル、みんな好きだね。

潜在GDPからの乖離との関係やら政府支出と将来の潜在GDPの関係やら、なかなか豊かなモデルである。
全体像が分かるように配慮されていて、個々のモデルの説明に埋もれてしまいがちなこの辺の内容を良く伝えられていると思う。
この辺の動画の出来は素晴らしいね。

14karino2:2015/09/01(火) 14:21:07
Macro Policy Issueの最初のセクションを見たけど、なかなか面白い!
基本的にはADIAモデルを1991, 2001, 2008年の不況に当てはめよう、という物。
でも2008年は インフレ率-GDPギャップ のグラフが全然違う動きをしていて、いまいち当てはまらない。
そして現在も、どうも潜在GDPに戻ってないように見える。

何が原因か?どうすべきか?乞うご期待!という感じで終わる。
なかなか踏み込むなぁ。
次回はQEを導入すべきか?という話らしい。ZLBなのかそれとも既存の政策のせいなのか。
そりゃTalylor先生なので当然結論は政策のせい、と言う事なのだろうが。

でもここまでの所、本人の主張はおいといて割とバランスの良い見方となっているように見える。

15karino2:2015/09/02(水) 22:10:36
Macro Policy Issueを全部見終わった。
テイラールールの話はさすがに詳しい。
ADIAからそのratinalityを説明して、比較的自然に出て来る。
その評価や周辺の話題もさすがに詳しい。

昨今の金融政策の話も多く、ZLB下の話もなかなか詳しい。QE、Forward guidanceなどの説明も一通りされる。
全部きっちり分かる!という程では無いけれど、そこらの雑誌記事よりはよっぽどちゃんと分かる。

普段のブログではルールベースをもっと推しているが、コース内では裁量の説明も割と多く、そんなに否定的でも無い。
このMacro Policy Issueは素晴らしいね。
こういう授業を聞きたかった!という感じ。

16karino2:2015/09/03(木) 21:57:13
最後はInternational Trade。
比較優位の話やら幼稚産業保護やらの話は別段凡庸で面白い事は無し。
独占的競争で規模の増加が与える影響を分析するのは初耳でなるほど、と思った。
全体的に教科書的というか、表面的で、知らない事は特に無い、という印象。

17karino2:2015/09/03(木) 22:11:03
以上で全コース終わった。
ミクロ経済関連は凡庸で、わざわざTaylorがやる意義を一切感じ無かったし、しかも入門としては不親切で出来も悪いと思う。
International Tradeも同じ印象。ただしGATTとかNAFTAの話は面白みはあった。

マクロ経済学は良く出来ている。
知っていた事ももちろん多いけれど、後との関連がうまく構成されていて、わざわざTaylorが話をする意義を感じる。
Taylorルールのあたりはさすが。この周辺をこれだけうまく話せる男も他にはいまい。

個人的にはマクロ経済学だけを取り上げて、もっと突っ込んだ話を聞きたかったなぁ、と思う。

動画の数は多い。全然終わらなくて大変だった。ただ無駄な動画が多いというよりは、教える内容が多すぎ、という感じ。
別に知ってる内容の動画はぼへーっと見て、たまにぼけっとしてて内容が頭に入ってなくてもまぁいいか、と先に進めば良いので、足りないよりは多い方がなんとかしようがある、とは思う。
でも大変だった。
たぶん動画一切見なくてもクイズはパス出来たと思うだけに、学んだ感は少ない。
でもブログを読むよりはより深くTaylor教授の考えが理解出来て、その点での満足感は高い。

コース全体として、入門者が受けるには少し幾つかのトピックが消化不良になると思うが、扱うトピックの選択は良いと思う。
特に最終的には話題になっている政策的な事は一通り押さえられるので、学生が学ぶのに良いな、と思った。
そういう訳であまり分かってない所を自分で自覚的に判断出来て、その際にその他の教科書なり質問出来る人が居るなら、良いコースだな、と思う。

また、一通り経済学を知っている人が復習に受けるのには、ちょうど手頃に思う。
分量は多いがバリバリ進むので、退屈な感じはしない。
話題はかなり広いので、良い復習になる。

そんな訳で、自分には面白かった部分は少ないのだが、その部分は非常に良かった。
Econ1というターゲットの都合から、ある程度これは予想できていた事でもあるので、期待外れ、という事は無かった。
今は個人的にMOOCを控えめにしてプログラムの勉強を優先している時期なのだが、それでも頑張って取った甲斐はあったと思う。
良い授業だった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板