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【7月3日 4限 意見・感想】
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授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。
なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は3日(木曜日)23:59 までとします。
これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
*報告者2人分(1コマ分)で1投稿 ・報告順に従い、
①―さんへ
②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。
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報告お疲れ様でした。3回生の三好です。
①塩野崎さん
広範な研究分野を横断するテーマで、扱う事象のスケールに驚かされました。
「明治の精神」として、国家と自己の同一視を図る思想を指摘し、国家からの分離と自我の追求の潮流を主張するのに、晩年「則天去私」を唱えた夏目漱石が説の中心となるかは、疑問が残りました。多種多様な小説家、思想家を比較することで、時代精神の集団性に言及できると良いですね。楽しみにしています。
②岡田さん
地方青年団の特性について、地域由来の集団性育成の面で価値が薄れてきて、その活用法を見出した各局省庁の動きが、とても興味深く学べました。
質疑応答でも言及したのですが、内務省主体で進められた青年団改革と、陸軍の青年訓練所の棲み分けだったり、性質の差を説明できるとより疑問が明確になる気がします。史料数の多さと、展望の不安に負けず頑張ってください。
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報告お疲れ様でした。3回生の岡田です。
①塩野崎さん
国文学・思想史研究ということで、研究対象が人間の心の部分となるため、史料検討も難しく、とてもやりごたえのある研究だと思いました。質疑応答の時間にも言及がありましたが、「この時期の人々は〇〇という性格を持っていた」というような記述は、扱いが難しいなと感じました。
私も史料集め勝負となるので、一緒にがんばりましょう!
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発表お疲れ様でした。4回生の鈴木です。
塩野崎さん
知識人とメディアや制度との相互作用を視野に入れるという点は、とても興味深い着眼点だと思います。今後の展望が非常に楽しみな研究であり、素晴らしいと思います。今回の発表では、漱石の「明治」という時代に対する立場が明確になっており、時代と同化した意識を持つ一方で、天皇の崩御報道に関しての冷静さを持つという国家との距離の取り方が示されており、良いと思いました。今後は他の小説家や思想家の言説とも対照させるとのことですが、現時点で特に注目している人物はいるのか気になりました。
岡田さん
導入がとても丁寧で、地方青年団の位置付けについてスムーズに理解することができました。史料も充実しており、丁寧だと感じました。特に田中によるドイツの青年教育をモデルとする際の動きが興味深かったです。展望が難しい内容ではあるかと思いますが、丁寧な調査を行っているので良い研究ができると思います。応援しております。
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報告お疲れさまでした。4回生の愛葉です。
塩野崎さん
夏目漱石が明治という時代をどう捉えていたかを感じられる報告だと思いました。授業でも触れられていましたが、漱石は大病を患い生死を彷徨った以外にも何度か病気をしているようなので、こういった人生経験も漱石の考えに影響を与えたのではと感じました。
岡田さん
報告の中で、田中義一が第一次世界大戦の中で敵国であるドイツの青年教育を評価していた点が興味深いと感じました。内務省、文部省、陸軍が関係してくるので、各々がどういった役割を担い、政策を実行したか丁寧に見ていく必要があるのではと思いました。
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報告お疲れ様です。3回生の渡辺です。
①塩野崎さん
「明治の精神」という漠然とした壮大な概念を取り上げて同時代における思想を考察する試みは大変興味深かったです。文豪がそれぞれの時代において、何と格闘していたのか、当時の社会に対して何を訴えようとしていたのかを文学作品から読み取り、それらを歴史学的に考察するのは大変だと思いますが、それが可能になった時に、大きな意義を持つと思います。これからも頑張ってください。
②岡田さん
青年団をめぐる関係組織の動向を追いながら、歴史的過程を考察されていて、大変興味深いものでした。内務省、文部省、陸軍が主な関係組織だと思いますが、各省や陸軍の中でもトップの幹部と実務をになった官僚の意見や熱量の違いなどを探るのも面白いのかなと思いました。私の研究でも省庁間の駆け引きを追っているので参考にさせていただきたいです。これからも頑張ってください。
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塩野崎さんへ
「明治の精神」というものが他にもたくさん、先行研究で研究されている中で、夏目漱石の「こころ」に注目し、森円月に宛てた書簡などから「明治の精神」を考察しているのはとても面白いなと思いました。また、「明治の精神」を考察する上で重要となる著名人と夏目漱石の経歴を年表で表していたのはとても分かりやすくてよかったなと思いました。
岡田さんへ
青年集団という言葉は現在でも使われている言葉だけど、大正初期で「青年団体」というものが出てきて、当時日本の政治や教育を動かしていた側とリンクしていたり、軍部ともつながっていたりする団体があった事はとても面白かったです。また、しっかりと先行研究整理がされていたので、今後の自分の発表にも活かしていきたいなと思いました。
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お疲れ様です。3回生の塩野崎日菜です。
最初の導入のところがとても丁寧で、また先行研究も分野ごとにまとめられていたのでとても理解しやすかったです。関連機関が多いので、史料を見ていくのがとても大変だと思いますが、その分色々な人の思惑もでてきて、とても興味深い研究になっていくのかなと思いました。これからも頑張りましょう!
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報告お疲れ様です。3回生の清水爽翔です。
➀塩野崎さんへ
「明治の精神」に関して先行研究が文学的視点による作者の内面的な動向に主軸があることなどから、その反対に当時の社会や情勢を基に新たな視点で考察されている点が大変興味深かったです。また、そのうえで、「明治の精神」を価値観や自我意識の揺らぎと独自に定義されている点も興味深く、様々な観念が混ざり合っている言葉でもあるように感じました。ただ、はじめにでもあったように『こころ』の中の文脈で「明治の精神」の後に「殉死する」と続いていると思います。あくまで文脈に注目するにとどまるのですが、「明治の精神に殉死する」ということであれば、「明治の精神」というものは殉死に対応する意味があるように思いました。このため「明治の精神」とは、先行研究の一例で挙げられている伊沢さんが「明治天皇に対する信頼感」と主張されているように、明治の人々にとって何かゆるぎない存在や背景が含まれているのではないかと思いました。
➁岡田さんへ
大正初期における陸軍の青年団や青年訓練所などに対する青年政策の変容について注目されている点は大変興味深かったです。また、5ページ目にあるように、陸軍、内務省、文部省等で青年教育をそれぞれ小学校卒業から徴兵適齢までを対象としていることはある程度認識が共通しているようにも思います。ただ、目的ということになるとそれぞれ青年教育に対する認識にはかなり差異があり、7ページには文部省が青年団を補習教育の担い手としていることからも、他の省もかなり力を入れて青年教育に期待のようなものを寄せているようにも思いました。このため、陸軍の青年団から青年訓練所への移行という過程に関しては他の省の影響なども大きく関連してくるように感じました。
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報告お疲れ様でした。4回生の三谷です。
塩野崎さん
明治の精神」とはどういうものであったかというテーマは、国文学研究かつ思想史研究という二つの大きな領域に重要な位置を占めていると言えます。今回取り扱った夏目漱石の時代観については、時代に対して闇雲に自己投影しているのではなく、俯瞰的な省察も行っていた点を取り上げていて、『こころ』における「先生」との違いが明確で興味深いと思いました。漱石の他にも、文豪や言論人の言行から見る「明治の精神」が、どのような特色があって差異があるのか、この夏の史料調査などで多くの発見があると思うので、満遍なく史料に当たって見つけて欲しいと思いました。その分作業量も多くなるとは思いますが、是非頑張って欲しいと思います!
岡田さん
報告にあたり、色々とお話を聞いていたのもあって、今回の報告はいつもに増して興味津々に拝聴させていただきました。多忙につき1週間強という短期間ながら行った報告準備で、ハイクオリティかつ簡潔な体裁と内容で大変驚かされました。相談の時にも話しましたが、青年団という組織の明確な時代的位置付けが必要になってくると思われます。一地方組織かつ社会教育の場である青年団が、内務省および陸軍の思惑に絡み、どのような機能を期待され役割を果たしたのか、これからの史料調査で明らかにしていって欲しいと思います。木多先生も仰っていたように、未翻刻の史料に当たる可能性もあると思われますが、できる範囲で解読に挑んでみて、難しかったら先生・先輩などに協力を求めて欲しいと思います。これからも頑張っていきましょう!
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報告お疲れ様です。3回生の榊原宏紀です。
①塩野崎さんへ
夏目漱石が明治をどのように捉えていたのかという、なかなか面白い報告でした。漱石が自身と明治を重ね合わせているからこそ、明治から大正へと時代が変遷していく中に自我の危機を持っていたことは印象的でした。
これからも頑張ってください!
②岡田さんへ
大正期における青年団体をめぐる政府と陸軍の動きが、わかりやすくまとめられていて理解しやすかったです。田中義一が第一次世界大戦の敵国であったドイツの活躍を青年教育と結び付け、「青年ドイツ同盟」を評価していたことがとても印象的でした。
これから史料探しが大変かもしれませんが、お互い頑張っていきましょう!
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報告お疲れ様です。4回生の上殿浩明です。
➀塩野崎さんへ
先行研究が歴史学的な分析が足りていないと捉え、塩野崎さん自身の研究の独自性をそこに見出そうとしており、オリジナリティを感じる報告でした。
今後は、明治の精神を夏目漱石以外の森鴎外、志賀直哉などの人物にも注目して分析するということで、多くの史料を集め、分析することは大変だと思いますが、頑張ってください。多くの人物の史料を分析することで、従来の研究と違う視点が見えてくれば、より面白い研究になると思います。
②岡田さんへ
先行研究を多く取り上げ、丁寧に先行研究整理を行っていることが伝わり、熱意の感じる報告でした。
様々な政治家や官僚の史料に当たっていくことになると思いますが、良い史料に出会えると良いなと思います。良い史料に出会うことができれば、先行研究を越え、オリジナリティがある、より良い研究になると思いました。
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報告お疲れ様です。3回生の仲澤です。
①塩野崎さんへ
私自身、夏目漱石が好きなので、今日の報告はとても面白いと感じました。小説を読んだ際に、たしかにその部分が気がかりだと思っていました。その部分を日本文学ではなく、歴史学の分野からの研究という区別もしっかりつけられていて、すごいなと思いました。今回は夏目漱石が中心でしたが、これから他の作家なども取り扱うということで、史料調査等大変になると思いますが、お互に頑張りましょう!
②岡田さんへ
青年団の軍事教育という点で、私の研究にも共通する部分があるのではないかと思い、興味深い報告でした。私が先行研究を読んでいる中でも、浅野和生さんの『大正デモクラシーと陸軍』という本の中で、在郷軍人会による青年への精神教育について触れられていました。参考文献に挙げられていなかったので、一応紹介しておきます。これからは青年訓練所を中心に研究を進めるということだったので、あまり関係ないかもしれませんが、かなり面白い本だったので、もし読んでいなければオススメしておきます!これからも頑張ってください!
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報告お疲れ様です。3回生の白川です。
①塩野崎さんへ
夏目漱石の『 こころ』の中に出てくる「明治の精神」について調べるもので、その「明治の精神」も夏目漱石の中に言及されているものでなく、明治という時代的な精神での明治の精神を調べるというのがオリジナリティがあって面白いと思いました。また、精神史の先行研究への着眼が研究を行う上で重要だと感じると共に、面白い見方だと思いました。
②岡田さんへ
青年団体について、先行研究を詳しく調べ今後の展望を得ていて良かったです。各省から重要視されていてそれぞれ、青年政策を取ろうとした流れが調べられており、これからの研究内容もわかる報告でした。史料探し大変だと思いますが頑張ってください。
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塩野崎さんへ
明治の精神を歴史学と知識人の論点から見る研究が面白いと思いました。
また、夏目漱石のこころを今後もどのように扱い、与謝野晶子ら知識人の言説と比較して明治の精神を分析していくのが楽しみです。
岡田さんへ
先行研究がよく整理された発表だと思いました。
一方で、今後の研究として青年訓練所をやりたいと仰っていましたが、そうなると、流れを説明するために仕方がなかったとはいえ、全体的にそれの言及が少ないと感じました。また、青年訓練所をやりたいのでしたら、タイトルにもそれを示すように書けばもっと分かりやすいと思いました。
これからも研究頑張ってください。
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報告お疲れ様です。3回生の貝吹です。
①塩野崎さんへ
明治の精神をテーマにしているのがとても印象的でした。夏目漱石の時代観に注目しつつ、他の作家にも視野を広げていく姿勢は今後の展開が楽しみです。史料集めは大変だと思いますが、ぜひ頑張ってください。
②岡田さんへ
先行研究が分けられていてとても見やすかったです。各省の青年政策について比較しながら整理していて、とてもわかりやすかったです。史料探しは大変だと思いますが、引き続き頑張ってください。
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報告お疲れ様でした、4回生の石山です。
塩野崎さん
夏目漱石の言説を手がかりに「明治の精神」という大きなテーマを歴史的視点から捉え直そうとしており、文学作品を歴史認識の手がかりとする着眼点が興味深かったです。
近代日本の知識人像と時代背景の関係を丁寧に探ろうとしていて、先行研究を整理し自分の立場を明確にしようとする姿勢も素晴らしいと感じました。史料調査等、大変なことは多いと思いますが引き続き頑張ってください。
岡田君
近代教育史を青年団体の視点から解き直すところに本研究の面白さを感じました。当時の内務省・文部省・陸軍という三者の立場が最終的にどこへ帰着するのかが見えるとより理解がしやすくなると感じました。また、先行研究整理において岡田さんが各著者のどの部分を批判したいのかを明記しておくと今後の研究において取り掛かりやすくなると思います。各省、軍の思惑が交錯しており複雑な部分もあるかと思いますが、非常に面白い研究ですので引き続き頑張ってください。
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報告お疲れ様でした。4回生の八木です。
①塩野崎さんへ
「明治の精神」という今までなかった視点から近代批判を試みるスケール感の大きな研究であるように感じました。今回は夏目漱石を取り上げて該当事象の分析に取り組まれていましたが、今後何を取り上げるかによって方向性も変わってくるのではないかと思います。
一つ気になったのは、「明治の精神」の定義が定まっていないことと同時に塩野崎さん自身の「明治の精神」感がまだ定まりきっていないことです。まだ「証明したい概念はあるけど説明しきれない」段階にあるのかなと思うので、さまざまな文献・史料を読み込み実像を掴むのが先決なのかなと思います。
これからも頑張ってください。
②岡田くん
「青年団」というテーマ自体、広がりを持てるものであるように感じます。今回は政治の視点からその実態を探っていましたが、自発的・中立的コミュニティとしてその意義を強調したいのであれば何かしらの具体例を取り上げるのも手かもしれません。
個人的には魅力あるテーマだと思うので、広げ方次第でどんどんブラッシュアップしていけると思います。これからも頑張ってください。
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報告お疲れ様です。四回生の北村です。
➀塩野崎さんへ
「明治の精神」という概念の研究、非常に興味深いです。研究対象は文豪・ジャーナリストのほか思想家などになるのでしょうか。いままでとは方向性の違う内容に、あまりアドバイスできそうにありませんが、応援しています!
②岡田くん
「青年団」という組織をどの視点から研究するか、地域や時代など、細かく区切っていった方が史料も集めやすいかと思います。内務省・文部省・陸軍省の三つの組織の史料を全てそろえるのは現実的ではないので、早めに焦点を定めて構想を練った方がよいかと思いました。
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報告お疲れ様です。4回生の渡邉です。
①塩野崎さんへ
歴史学的なアプローチが少ない中で、『こころ』や夏目漱石、周辺の人物を頼りに「明治の精神」の実態を研究するのは大変だと思いますが、とても興味深い研究になると感じました。また、報告を聞く中で、私も人生の半分を平成で過ごしたので、年号が変わる時は少し寂しい気持ちと新しい時代が楽しみな気持ちがあったことを思い出し、明治の人々もこのような気持ちだったのかなと考えました。
②岡田さんへ
レジュメの文量や報告内容を聞いて、岡田さんの研究に対する熱量が伝わってきました。様々な視点から関係がある先行研究をたくさん読み、そこからオリジナリティを確立させていて、すごいなと思いました。また、質疑の際にもでていたのですが、青年訓練所がどういった施設で役割を話したのか気になりました。
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