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不思議なリュックサック

1DE16:2015/02/10(火) 15:46:38 ID:OpbXDUeQ0
三年前、いつもバイトの通勤で使っていた電車でのことなんだけど、もう誰かに話してみるのもいい頃だと思うから書き込んでみる。
特別怖い話ではないし、言ってみれば忘れ物を届けただけの話なんだ。
事の流れ的にも俺の夢だったのかもしれないし、まあ、肩の力を抜いてダラッと聞いてくれ。
俺のビビリな思い込みで、ちょっと不気味だったから今まで誰にも言ってなかった。
他じゃ相手にしてもらえなさそうだしなw

地道に書いていくから、よろしく。

2DE16:2015/02/10(火) 15:53:40 ID:OpbXDUeQ0
季節は秋の半ばで、俺はそのバイトをはじめて二年目になったころだったかな。
その日は夏が戻ってきたんじゃないかってくらいの気温で服装的にもちょっと暑かったのをよく覚えてる、天気予報をあまり見ていなかったからだな。
そのせいで、暑そうにしてるのは俺くらいだったし、バイトに行ったときも、そんな格好で暑くないのかってみんなから言われた。
とはいえバイト先の店内の冷房がよく効いてたおかげで快適に仕事を終え、何事もなくいつものように帰宅することになった。
記憶ではおそらく午後5時頃、まあ、少しは過ごしやすい気温になってた。

3不思議な名無しさん:2015/02/10(火) 16:09:14 ID:O5naZZEk0
保守
面白そう

4DE16:2015/02/10(火) 16:11:11 ID:OpbXDUeQ0
言いたくはないけど、俺が暮らしているのは寂れた地域だからさ、当然ながら駅も寂れているんだ。
とはいえ満員混雑なのよりは、ある意味恵まれているのかもね。
その日もこの時間帯に関わらず電車内はすっからかん、人はそれぞれバラバラの車両にポツポツ。
これ自体はなんら不思議なことはない、毎度お馴染みの光景だった。
とにかく退屈なんだけど、その日はいつもと違っていたことがひとつだけあった。
俺から見て正面右側の座席に、キャスケットをかぶった肩にかかるくらいの明るめの茶髪が印象的な、当時十七の俺よりはちょっと歳上と思われる女性がいたんだ。
なんかこの辺りじゃ珍しい格好だし、おしゃれで素敵だなーって感じ。
その人もなんか暑そうに見えた、その日の俺と似たような状況だ。
まあ、今までそんなおしゃれな人をこの電車で見たことがなかったから、なにかの用事とかでこの辺りに来ていて、たまたまこの電車に乗る必要があったんだろうって思ってた。
まあ、今まで別の車両に乗っていたとか普段は違う時間の可能性もあるんだけど。
思春期真っ盛りな俺は失礼なのを承知で、寝た素振りをしながらも、ついその人をチラチラと見てしまう。
気がつくと、彼女は茶色の革製のリュックサックをゴソゴソと漁り始めていた。
そして俺はまた寝たふりをする。
で、次にうっすら目を開けて右前を見ると、そこには妙な光景が広がっていた。
古い英字の辞書みたいな本をイメージしてくれればいいかな。
古書ってやつだよね。
そんな感じの本をリュックサックから何冊も取り出して自分の隣に重ねてゆく、空席だらけだから許されるというか、そもそも車両に俺以外の人がいないから誰にも注意されないだけで、明らかなマナー違反の迷惑行為だ。
だいたいリュックサックにそんなに本をいれて重たくないのかとも、思わずツッコミたくなった。
が、また寝たふり、というか疲れていてほんとにちょっと眠かったんだな。
俺がボケッとしているうちに積み上げられた本は彼女の腰くらいの高さになっていた。
きっとリュックサックの整理をしていたのだと今では思ってる。
俺はおそらく一生に一度しか目にすることがないであろう異様な光景を寝たふりをしながら見守ることにした。

5DE16:2015/02/10(火) 16:50:17 ID:OpbXDUeQ0
しばらくすると彼女は、その本を上から順にリュックサックに戻し始めた。
だけど次第に俺は違和感を覚えた、どんなに本を入れてもリュックサックがかさばらない。
とてもリュックサックの中に本が何冊もあるようには見えないんだ。
そのときはじめて不気味さを感じたというか、おしゃれで不思議な人という単なる感想以上の、いわば心霊体験のような気分を味わった。
とはいえ俺は幽霊は信じていないというか、俗に言う霊感なんてもっていないのだけど、それくらいの衝撃を感じたわけだ。
やばいもんを見てしまったのかもしれないと思いいつつも、ついつい好奇心から観察を続けてしまう。
そしたら残り三冊くらいになったときに彼女は手を滑らせ、本を落としてしまった。
あっ!て顔で少し慌てている様子だった。
俺も思わず顔を上げてしまう。
そのときはじめて、その人の顔をちゃんと見た。
目が合ってしまった、余談だがいわゆるかわいい系のお姉さんだった。
起きてこっそり見ていたのがバレたのかもしれないと、ちょっと不安だったが、彼女が立ち上がる前に俺はその本を拾って彼女に渡していた。
そのときは普通に拾って渡しただけ、リュックサックについて聞いたりしなかった。
勇気というか、心の準備ができていなかったからな。
お互いに少し頭を下げて会釈する。
俺は座っていた場所に戻り、また顔を下げて寝たふり。
もう寝てしまおうとも思ったが、気になり過ぎて無理だった。
同じようにチラチラっと見ていたが、次の駅に電車が停車すると、彼女は立ち上がり、電車から降りて行った。
そして彼女が座っていた座席には一冊の本が置き忘れられている。
そのときひとつだけ核心したのは彼女が天然であり、ようはドジっ子なのだということ。
これはいけないと思い、その古そうな本を手に取って俺も電車を降りた、ちなみに俺はいつもここの次の駅で降りる。
彼女の背中を追いかけ、すみませんと声をかける。
無言で振り向いた彼女は帽子のツバをすこし上げると、俺の手にある本に目をやった。
俺は忘れてますよと言い、本を渡す。
すると彼女はわずかに微笑み、どうもありがとうと答え、本を受け取った。
その本についてだけど、中身は一切見ていない。
ただ、表紙は木って感じだけど、剥げている部分を見ると材質が厚めのしっかりした紙であることがわかった。
背表紙には小さな金字で、たしかDE16と記されていたと思う。
ちなみに俺の名前はそれからとらせてもらったw

6DE16:2015/02/10(火) 17:24:31 ID:OpbXDUeQ0
話を戻す。
本を受け取った彼女はそれをリュックサックに入れようとする。
仕組み的には小学生の頃のプールバッグかな? 紐でキュッて締めるやつ。
彼女が本をしまうとき、俺は失礼を承知で、意を決してリュックサックの中を覗き込むことにした。
というか彼女的には隠そうと思えばできただろうから、見せてくれたというのが正しいと思う。
彼女がリュックサックを開けると、そこには英字とか数字、記号の羅列が記された古そうな紙くずが詰まっていた。
俺に学があれば文字の羅列の正体が分かったかもしれないが、当時十七の俺も今の俺もそれがなんなのかは理解できないし、思い出して書こうと思ってもそもそも書いたことが合っているか定かではない。
彼女は紙くずの詰まっているリュックサックにDE16の本を沈めてゆく。
ガサガサって紙の擦れる音がしたが、やはりリュックサックは膨らまなかった。
すると彼女は俺に目を合わせ、またわずかに微笑むと、黙って人差し指を自分の口の前に持ってきた。
わずかに息を吹き、シーッと鳴らす。
俺はうなずいて答えると、彼女も一度だけうなずいた。
わずかに頭を下げると彼女は俺に背中を向けて歩き始め、俺も次の電車を待つために駅の椅子に座った。
身に起きた一連の出来事に動揺しながらも、なぜか車内にいたときより簡単に眠ってしまっていた。
やっぱり人間って自分の器や理解を超えた出来事に直面すると逃避する性質があるんだと思う。
目を覚ましていたときには三十分くらい経過していたのかな、その頃には夕日も沈んでて、ずいぶんと涼しさが増していた記憶がある。
それからは普通に帰宅し、その後も俺は電車で彼女に会うことはないし、それに関連するような出来事や出会いも一切なかった。

7DE16:2015/02/10(火) 17:27:26 ID:OpbXDUeQ0
って感じかな!
10分程度の間に起きた出来事なんだけど、異世界に行ったりとか劇的な展開もなく長くなって申し訳ない。

ここまで読んでくれた人はありがとう。
話せてスッキリしたよ、こんなこと知り合いには言えないしなw
なにか聞きたいことがある人は、答えられる範囲で答えるから気楽に聞いてくれればいい。

8不思議な名無しさん:2015/02/10(火) 18:10:48 ID:O5naZZEk0
不思議な話だなwww
女の人日本人?

9不思議な名無しさん:2015/02/10(火) 18:11:23 ID:FUkxw/WY0
その人が持ってたリュックサックの色と大きさはどれくらいだった?

10DE16:2015/02/10(火) 20:56:10 ID:OpbXDUeQ0
≫8
今思えば、実はマジシャンとかパフォーマーだったのではないかとも思うw
ごめん、質問の答えだけど
おそらく日本人、ちゃんとした日本語の発音だったと思う、交わした言葉はそんなに多くないわけだけど。

少なくともアジア人であることに間違いはないはず!
その人自身について感じた違和感は、見慣れないおしゃれな人ってことくらいかな。
ただ、また会ってみたいなーと思うだけの容姿や雰囲気はたしかに持ち合わせていた。

11DE16:2015/02/10(火) 20:59:48 ID:OpbXDUeQ0
≫9
茶色の革製リュックサック。
大きさについては、パッと見た感じは誰もが使っているような平均的なサイズと言っていいんじゃないかな。
外観に特に目立った違和感はなかったはず。
なんか多少色あせてたから、本革なんじゃないかなww

12DE16:2015/02/11(水) 14:51:49 ID:OpbXDUeQ0
この機会に謎解きもやってみようかなと思って、いろいろ考えてみた。
まずはマジシャンもしくはパフォーマーという前提で当事者自ら考察してみようと思う。
退屈な話が続くだろうからな、オシャレなJAZZでも流して聞いてくれ、気に入っているお茶やドリンクの準備も忘れるなよ。
なんてねw

まず、入れても入れてもかさばらないリュックサックの謎について。
席に積み重ねられていた古書は組み立て式あるいは折りたたみ式の、マジックでいうタネだったのかもしれない。
だから一度出す前の時点でもリュックサックはかさばって見えなかった。
俺が拾った古書はパフォーマンスの一環、わざと本物の本を一冊だけ置いていき、忘れたフリをした。
そして俺は彼女の思惑通り、すべての本がタネのない本物の本だと思い込んでしまうことになる。
リュックサックの中にあった紙くずはそのタネを隠すためのカーテンのようなもので、彼女は俺の渡した最後の一冊をリュックサックに入れることでパフォーマンスを完成させる。
見事に不思議体験を演出してみせたわけだ。
よく考えれば、タネではない本物の本が一冊増えただけであればリュックサックに入れたからといって、目に見えてかさばることはない。
最大の謎はそれを実行した理由についてだけど、それは俺にはわからない。
けれど、それがパフォーマーという人種なのかもしれないな。
もしかしたら彼女は今日もどこかで、これとは別の不思議体験や感動を人々に与えているのかもしれない。

13不思議な名無しさん:2015/02/11(水) 16:45:03 ID:bLjbSPZ.0
主自ら落ちつけるんかい

14DE16:2015/02/11(水) 23:16:33 ID:OpbXDUeQ0
≫13
ごめんごめんw
最初から自分を納得させたくて書いた部分が多いからさ。
でもまだ謎はあるちゃ、あるのかなw
勝手にトドメ刺したお詫びに一応すこし書いておくよ。

15DE16:2015/02/11(水) 23:31:22 ID:OpbXDUeQ0
気温についてなんだけど。
あの日の日付は定かではない、ただ秋の半ばという感覚だ。
まあ、記憶通り秋の半ばだったとして、やけに暑すぎるんじゃないかという点。
いや、異常気象とかあるかもしれないけど、秋の半ばにそんなに暑くなることがあるのだろうか、感覚にしてみれば夏に戻ったような感じ。
そもそも秋にしてはみんな準備万端過ぎる、彼女と俺以外は誰もが半袖だった気がする。
日焼け対策で長袖を着てる人もいたと思うけど、夏用って感じ。
そもそもそれほどの異常気象が三年前の秋にあっただろうか、誰か覚えてないかな?
そもそも暑ければ最初から半袖とか薄着なはずだよな、あれ、おかしいな。
ダメだなー、人間というか俺の記憶はアテにならないね。
なんかなー。
また気味が悪くなってしまったw
せっかく整理できたのになー、また思い出したら

16DE16:2015/02/11(水) 23:33:03 ID:OpbXDUeQ0
ミス、また思い出したら書くよ

17不思議な名無しさん:2015/02/12(木) 15:16:40 ID:RqioxSP.0
読んだ 粗探しするわけじゃないが
マジックだとすると DE16が起きていることが前提でなければならない
無理がある部分が多いような

逆にDE16が自分を覗いてるか確かめるために本を置いていった可能性はどうだ

18DE16:2015/02/12(木) 17:10:24 ID:OpbXDUeQ0
≫17
地味に不気味なことを言わないでくれw

19DE16:2015/02/12(木) 17:12:16 ID:OpbXDUeQ0
実は彼女と他言しないって約束したことがあるんだけど、この際だからそれも書いとく。
時間あるときにまとめて書くよ、ちょい不気味系だけどw

20不思議な名無しさん:2015/02/12(木) 19:55:10 ID:yZ32xXZw0
え、約束したならやめろよ
そのまま不思議な体験でいいじゃないか
自分でオチもつけたんだし

21DE16:2015/02/12(木) 21:33:42 ID:OpbXDUeQ0
大丈夫、 それもパフォーマンスの一環だろうしw
明日書くよ!

22不思議な名無しさん:2015/02/15(日) 06:24:50 ID:575Z07E20
DE16
913CI
の可能性もある

あとさ

とじこめっられった♪?

23不思議な名無しさん:2015/02/16(月) 22:56:35 ID:X.N/xyOY0
どゆこと?

24不思議な名無しさん:2015/03/05(木) 11:14:02 ID:OpbXDUeQ0
DE16 遺伝子の名前 ?


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