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ネクスト読書会何やります?

41ウラサキ:2025/08/11(月) 10:01:53
現在進行中の Berkeley 読書会も The Third Dialogue に入り、
今年中にはどうやら最後まで読み終われそうなので、
そろそろ次に読むテクストの選定にも入ってはどうかと思いわがわが本棚から数冊候補になりそうな本を選んでみました。御参考に。
勿論、ここに挙げたもの以外を推薦して頂いても結構です。
次回&次々回に、希望をうかがって決定したいと思います。

1.Mill: On Liberty
 御存じ、政治哲学の古典。Wikisourceで全文無料DL可。
1859年の本で、英文はやや古く、かなり読みづらいようで、
数年前早稲田大が入試に使って業界では話題になりました。
ただ有名な作品なので、翻訳は勿論、英文解説書もいくつかあるようです。

2.Maugham: The Summing Up
 狭い意味の哲学書ではありませんが、後半部に筆者の哲学読書体験談あり。
作者の Maugham は、かつて Russell と共に入試英文の二大巨頭でした。

3.Moore: Principia Ethica
 (メタ)倫理学の古典。何故か邦訳はまだ無いようです。

4.Ryle: The Concept of Mind
 オックスフォード学派(日常言語分析)の古典。
哲学者の石黒ひでさんは、英国留学が決まった時、
イギリス哲学を全く知らないので、船の中で何を読んだら良いか尋ねたら、
本書を推薦されたそうです。
みすず書房から邦訳も出てますが、高価です。

5.Austin: How to do things with Words
 Ryle と並んで、日常言語学派のもう一人の領収オースティンのハーバード大学での講義録。
『言語と行為』というタイトルで講談社学術文庫に邦訳あり。
私は大修館から出ていた旧訳を読みましたが、そのあまりに緻密な議論に驚き、多少辟易しました。

6.Friedman: Capitalism and Freedom
 本書も狭い意味での哲学書ではありませんが、
コンパクトなサイズ感と、英文の読みやすさから推薦します。
日経BPクラシックス『資本主義と自由』として邦訳あり。

7.Kripke: Naming and Necessity
 20世紀後半「分析哲学」で最も有名な本。
記述理論についての知識は必要だけど、講義録なので英文自体は読みやすい。
産業図書から『名指しと必然性』として邦訳あり。

8.Benatar: Better Never To Have Been
Antinatalism (反出生主義)のバイブル。
邦訳は『生まれてこないほうが良かった』(すずさわ書店)がありますが、
この邦訳タイトルはミスリーディング(誤訳?)で、
適訳は「(そもそも)生まれてしまわない方が良い」です。

9.Morioka: What is Antinatalism?
 今回の大穴。森岡正博さんの英語論文集。
日本人が書いた英文なので、非常に読み易く、
アマゾン価格も¥1,180 と非常に良心的。


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