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外/内 ヨソモノ/ウチワ

1Nobuyuki:2015/10/03(土) 23:24:00 ID:gtREoV1Q
小此木啓吾「人間の読み方・つかみ方」から引用改造
共同体の秘密を誰に話し誰に話さないかによって、ウチワとヨソモノの区別が分かれる。
どのような環境でも、警察右翼にとって、ある秘密を国民の誰に話し、誰に話さないか
というパターンができあがっている。そして何人かで秘密を共有し、そのグループ以外
には漏らさないことによって、そのグループは同志的な結合関係をもつ。これがウチワ
である。それ以外の人間はヨソモノであり、警戒の対象になる。昼間は学校や職場で何事
もないような顔でつきあっている人もいるが、重要事項の多くは、根回しや決定が事前に
このネットワークによってウチワの中で決められている場合が多い。こうした場合、権力
者側のウチワの中に属する者と、ヨソモノとしてこの情報網からはずされる者とに分かれ
てしまう。
警察の力を使った情報の収集は重視され、その入手した秘密の情報はウチワで共有する事
も重視されている。ウチとソトの論理が引き起こす集団心理の一つが、スケープゴートで
ある。集団が団結力を強めようとすればするほど、お互いに良い面で結束しようとする。
お互いが同じ集団のメンバーであることによって、お互いをウチワとみなし、ヨソモノ
よりも良く思おうという心理作用が働く。
しかし、どんなに良く思おうとしても、お互いの中には必ず何かしらのネガティブな面が
起こってくる。それをある程度否認することによって、団結力を強める。
この場合、そのネガティブな部分はどこかで処理されなければならない。そのために
スケープゴートを集団内につくる。つまり、同じ集団の中にウチワとヨソモノをつくる。
一般に集団というものは、集団の外に敵を見つけて、その敵に対して憎しみを強めれば
強めるほど集団の内部は団結していく。ところが、その集団内部の感情の吐け口として、
今度は内部にスケープゴートをつくるということになる。
たえずその両方の作用が同時に働いている。

小寺聡「もういちど読む倫理」から
争いを生みエスカレートさせる要因の一つには、異質な者を排除しようとする、人間の
心理がある。人間が集団を形成すると、そこに「ウチ」と「ソト」の差別の意識が生ま
れる。共通の文化や伝統をもつ仲間のウチの集団は、自分たちとは異なる文化や伝統や
言葉遣いをもつ他者を異質なソトの集団として排除しようとする傾向をもつ。ソトの集団
を異質なものとして排除することによって、ウチの集団の同一性を主張し、結束を高め
ようとする。哲学者のベルクソンは、そのような排他的な集団を閉じた社会と名づけて
いる。
他者の集団への差別には、自分たちの集団を正当化しようとする心のメカニズムが潜んで
いる。ウチの集団の優位性を主張するために、ソトの集団が劣っていると決めつけ、差別
や蔑視を行う。
そこでは、自分たちがもつ悪や弱点などのマイナスのイメージを他者に投影し、他者を攻撃
することによって自分たちの正しさを主張するスケープゴートの心理が働いている。
スケープゴートは、他人の罪を身代わりとなって背負う者のことで、『旧約聖書』に由来する。
このような閉ざされた心が、戦争や民族紛争をエスカレートさせる要因となっている。

2灰人@スキゾキッズ:2015/11/09(月) 06:38:46 ID:P0as4Jn2
「書を持って街へ出よう]ブログ 管理人:Nobuyuki
2008-01-01
村上春樹「スプートニクの恋人」参考
信之の様々な表現に共通しているモチーフ(動機となった中心思想)は、明らかに【こちら側】と<あちら側>の関係だった。そこでのやりとりや、<正常な応答を拒否してくる壁との闘い>の姿だ。
それは普通の読解能力があれば多くの人に読み取る事ができる。だからこそ信之は本と共に机に向かい、長い時間をかけて沢山の表現をしたのだろう。
村上春樹の表現を借りるなら、信之は他者の表現を参考にしながら沢山の文章や絵などを書くことをとおして、内的イメージを表現しようとしたのだ。


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