レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
( ^ω^)ヴィップワースのようです
-
もう、とっくに夜の帳は下りていた。
店の片隅でグラスの底に僅かばかり残った薄い琥珀色をした酒に自分の顔を映しながら、
皆良い潰れて引き上げていった酒場の店内には彼一人だけが残され、うな垂れている。
('A`)(……飲みすぎたか)
表情こそしっかりと保ってはいるが、飲み始めてから6杯目の酒が底を尽くところだった。
「慣れない酒なんて、飲むもんじゃないな」と頬を紅に染めながら、一人ごちて───笑う。
彼の中で、ある決意がまとまりつつあった。
あの銀髪の男が投げかけた言葉を振り払い、多分自分は、自分のこれまでを正当化したかったのだ。
しかし、幼い日の自分の姿が頭に浮かんできては、その自分の邪魔ばかりしてくる。
おぼろげな記憶の中の自分は、どうやら今の自分と重なって、共に疑問の答えを導き出そうとしてくれている。
気がつけば、酒がもたらしているものではない”熱”が、心の奥底から湧き上がってきていた。
とても、黒い感情と共に。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板