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( ^ω^)ヴィップワースのようです

128以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/07/15(金) 03:15:15 ID:cEOPo.UM0

ξ ⊿ )ξ「………これも」


「▲月△日 ツンが病を得てしまった。つきっきりで看病したお陰か、はたまた
      彼女自身の若さゆえの回復力だろうか。どうにか全快してくれて何よりだ。
      だが、今度は私が寝込んでしまっている……年は取りたくないものだ」

文面からだけでも、伝わってくる。
父が、神の名の下という、それだけの感情で自分を育てていたのではないのだと。

父である司教は神の名を借り受けた上で、自分を忠実な信徒に育てようとしていた、
そう誤解していたのだと、今頃になって初めて気付かされた。

「○月凹日 本当に、彼女の祈りは人々の荒んだ心を清らかにしてくれるほどに美しい。
      今日も、父上が天に召された娘子が、彼女が祈る聖母のような姿に感動すら覚えていた。
      ──これなら、いずれツンに司祭を任せてもいいかも知れない」

ξ ⊿ )ξ「本当に…私の事を見ていてくれたんだ…お父様」

そう、最初の気持ちはそうだったのだ。
心からの祈り、亡くしてしまった人達が、この世界に何一つ思い残す事なく旅立てるように、と。
心から、精一杯の祈りを捧げる事、本当は、苦だなんて思った事も無かったはずだ。

やはり、父を亡くした時から、自分は少しずつ最初の気持ちというものを忘れてしまっていたのかも知れない。




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