[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
おもらし千夜一夜4
65
:
追憶3「霜澤 鞠亜」と公園戦争。@鞠亜⑥
:2014/06/04(水) 23:36:37
――
――
「――亜……鞠…! 鞠亜!」
――ん……綾?
肩を両手で持ってボクを揺さぶる綾が目に映る。
でも直ぐにボクの身体は綾の方に引き寄せられて、空が見えた。
「よかった! ……大丈夫?」
「え? あ、……うん?」
――えっと? なんでボク綾に抱きしめられてるんだっけ?
しばらくすると綾が抱きしめるのをやめて、両手を地面に付きながら心底安心したように口を開いた。
「はぁ〜…急に気を失うから吃驚した……」
気を失った?
……。
――っ!
ボクは視線を自身のスカートに向ける。
濡れてる……のは当たり前だけど、この匂いは……。
顔に血が上っていくのが判る……ボクはおもらし……しちゃったんだ……。
綾の前で、気を失いながら……。
目の前が歪む。
それは涙のせいなのだと直ぐにわかった。
「ぐす……」
――綾は……こんなボクを抱きしめてくれたんだ……。
複雑な涙。
凄く恥ずかしい失敗をしてしまって悔しかった。でも綾の優しさが嬉しかった。
「鞠亜、立って、もうちょっとこっち来て」
綾がボクの手を引く。
ボクは力なく立ち上がり、よく判らないまま少しだけ動く。
「そんじゃいくよ! “るなてぃっく凄い奴!”」<バシャバシャー>
冷たい。
蛇口を上に向けてボクたち二人に水が掛かる。
恥ずかしい失敗も、涙も流してくれる。
虹が見える中、綾は笑いながら言った。
「……今度めーちゃんに会ったとき、謝ろうよ! そのときは私も一緒に付き添うからさ」
おわり
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板