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おもらし千夜一夜4

294事例2裏「朝見 呉葉」と弱い心。@呉葉 2:2015/05/11(月) 20:02:12
――やっぱり私が、どうにかしてやめさせないと……。

そう思うが、いい方法があるわけでもない。それどころか今は八方塞――――私にとっては……だけど――――な状態。
なんとか会話しようと思うが……なんというか、きつく当たってしまって……。

彼女が入試一位だったと聞いて、私は素直に喜んだ。
昔、私が憧れた何でも出来る彼女のままなのだと、そう思えたから。

なのに……中間テストの結果では二位ですら無かった。
聞いた話によると、一切テスト勉強をしていないとか……そして順位を見てる彼女は全くの無関心。悔しがる素振りなんて微塵も見せなかった。
私だけが彼女に追いつこうと必死に努力して、勉強して、運動だってして……でも、彼女は成績なんて――私なんて見ていなかった。
覚えていなくても良い……だけど、私の存在を感じて欲しかったのに……。

私はそんな彼女に勝手ながら失望し、トップになっても私を相手にしていないことに落胆し、馬鹿にされた気分となって。
……その気持ちは悲しさや寂しさだけでなく、蟠りを残し、いつしか小さな悪感情を私に抱かせた。
それが、私が彼女にきつく当たってしまった最初の理由。

そして、私はこの時の事を本当に後悔した。
一度きつく当たってしまったせいで、普通に話しかけることが難しくなってしまって。
口下手で不器用な私はきつく当たることでしか、彼女と会話する方法がわからなくなってしまった。
最近ではそれが余りに続くため、無視されるようにもなって――さらに私は話し辛くなって……。
悪循環とはこのこと……。

もとより私はコミュニケーションを取る事が苦手で上手く会話できない。
本当はもっと普通に会話できれば……。

――って違う!! はぁ……今は彼女の変態的な嗜好をどうやって矯正するかって話であって……。

<ゴクゴクゴク>

落ち着こうと思って3杯目のお茶を飲み干す。
飲み終わると大きく嘆息した。


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