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おもらし千夜一夜4

282事例9「朝見 呉葉」と聞こえない『声』。11:2015/04/17(金) 01:12:40
「ぁぁ、んっ……ふっ、ぅ……はぁ……」

言葉にならない声を上げて必死に宥めようとして……。
私はどうしていいか分からず、ただその様子に魅入ってしまう。

「んっ! だ、だめぇ……もう、我慢……あぁ」

その声を合図に身体を大きく跳ねさせて呼吸を止める。
時間にして5秒程度。だけど、私にとってはすごく長い時間で、朝見さんにとっては更に長い時間に感じたんじゃないかと思う。

「――んっ、はぁー……はぁー……」

真っ赤になった顔、目は潤ませて深く熱い吐息を何度も吐く。
普段の朝見さんからは想像も出来ない乱れた見っとも無い姿……。

「もうやだ、見ない…で……」

――……朝見さん、本当にもう我慢できないんだ……。

朝見さんの言葉は聞こえた。だけど、私は視線を逸らすことが出来なかった。
手はもう一時も離す事ができないのか、押し当てられたまま。
もしかしたらその手の下には恥ずかしい染みがあるのかもしれないと思ってしまう。

「……もう、我慢できない?」

朝見さんはそれを聞いて身体を震わす。
心配するように言ったがこれは意地悪な質問だ。
朝見さんが凄く可愛くて……反応が見たくて。

「……ねぇ? まゆが来るまで我慢できない?」

――こんなこと言っちゃだめなのに。聞いちゃだめなのに。

「我慢できる……できるから…」

私の問いに答えるようにして、でも自分に強く言い聞かせるように朝見さんは言う。

――でもそれは嘘。我慢できない。見たら分かる。
全身を震わせて、しゃべるのもやっとで、見っとも無く息を荒げて……。
顔に沢山汗を浮き上がらせて、辛い顔で、一瞬たりとも油断できなくて。
凄く……艶っぽくて可愛くて愛おしくて……。

「っ〜〜〜」

朝見さんはまた身体を跳ねさせて声も出せずに力いっぱい抑え込む。
だけど、押さえ込まれた部分のハーフパンツの色が濃く染まっている。

それを見ていると上からポタポタと床に水滴が落ちる。
最初は汗が落ちたのだと思った、だけど視線を上げるとそれは朝見さんの目から溢れた涙で……。
胸が締め付けられる。

――この人を守りたい……。

どこか遠くで同じことを感じたことがある――夏休み前の皐先輩? ……違う、もっと昔……。


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