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★☆ 九州の温泉ニュース ☆★
192
:
もぐさ変人
:2005/07/23(土) 14:03:05
慢性心不全に温泉浴「効果」 別府先進医療センター研究報告
http://www.oita-press.co.jp/read/read.cgi?2005=07=22=602054=yukan
温泉浴が慢性心不全患者の病状を改善する―という研究報告を、九州大学病院別府先進医療
センター(別府市)がまとめた。入浴による保温効果で末梢(まっしょう)血管が広がり、心
臓の負担を減らすなどの効果があるという。一般的に、重い心臓病の人には温泉は禁忌とされ
ているが、「管理された状態で注意して利用すれば、むしろいい効果があると考えられる」と
話している。
慢性心不全の治療には薬のほか、心臓を鍛える運動療法があるが、高齢になると運動は難し
くなる。同センター循環・呼吸・老年病内科の尾山純一助手(37)は、運動療法に代わる治
療法として、鹿児島大学などで試みられている温熱療法に注目。別府市内に豊富にある温泉を
利用した。
五十代から八十代までの、重症でない慢性心不全患者計十五人に二週間(毎日十分間)、血
圧や脈拍などをチェックしながら四〇度の単純泉に入浴してもらい、各種データを取った。
その結果、十四人で、心臓のポンプ機能低下の指標となるホルモン(脳性ナトリウム利尿ペ
プチド)の血中濃度が低下。「ちょっとした動作で息切れしていたが、温浴後は体が楽になっ
た気がする」(八十八歳女性)、「以前は冷たかった手足がポカポカしだした」(七十七歳女
性)など病状に改善が見られた。
血管壁の固さを示す数値も改善。入浴により末梢血管が広がることに加え、リラックスする
ことや、体が温まることで体内に起きる変化が影響していると考えられるという。
研究成果は、本年度の県温泉調査研究会報告に掲載する。尾山助手は「温泉浴により全身の
血管の反応が変わっているようだ。対象者を増やして、温泉の効果、血管や免疫力の変化など
についてさらに詳しく調べたい」と話している。
【慢性心不全】 心臓のポンプ機能が徐々に低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状
態。心臓弁膜症、虚血性心臓病などが原因となるが、近年、心筋梗塞(こうそく)や高血圧な
ど、生活習慣が原因となる人も増えている。
[2005年07月22日13:36]
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