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異世界の残像

1莉都:2012/06/30(土) 07:37:55 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 この世は3つの世界で構成されていると言う。
 ―真世―(しんせい) ―異界―(いかい) ―死闇―(しあん)
 信じている者。信じていない者。の2人が居る。
 あなただったらどっちを信じる?

16莉都:2012/06/30(土) 11:40:59 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「ツーか、お前怪我ねぇか」
 男は微笑みながら藤乃に聞いた。
「…その前に、なんで空中に浮いてるわけ…?」
 藤乃は今思ったことを聞いてみた。
 たしかに空中に浮いているからだ。地面から100mは絶対離れているのに男は浮いている。

17莉都:2012/06/30(土) 12:29:29 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「いや別に、特に理由無し」
 男はなんのコトやらというような顔をしながら答えた。
「つかもう降りっぞ。ちゃんと捕まってろ…」
 男はさっきより強い力で藤乃を抱くと足に力を込め、「ッザ」という音で一気に地上まで向かった。

18莉都:2012/06/30(土) 12:57:47 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――「おしっと…おい大丈夫か‥って大丈夫じゃねぇな」
 男は自分の手の中で青白い顔をしている藤乃を見ながら言った。
「あぁ〜…死ぬ…」
 藤乃は嘆きの言葉を発した。
「ハハ…悪かったな」
 男はそう言うと藤乃を地面に降ろす。

19莉都:2012/06/30(土) 13:30:50 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「っで、お前なんて名前なんだ」
 男は青白い顔をしている藤乃に聞いた。
「…無津姫 藤乃…言っとくけど名前逆じゃないから」
 藤乃は癖になった注意事項を付け加えて答えた。
「行っとくがここは外国じゃねぇぜ?」
 男はやはり藤乃の思ったことを聞いた。

20莉都:2012/06/30(土) 17:20:16 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「これが本名だっ!無理の無いに、津波の津、姫の姫(き)で無津姫だ!正真正銘名字だ!!」
 今まで皆に説明してきたことをここでも言った。
「そうかよ、まぁ変わった名前なのはお互い様って奴か…」
 男は少し顔を下に向ける。
「沙田 清明(さだ せいめい)皆からは「お前は人間の命か…!」なんて言われてるよ」
 清明は顔を藤乃に向け、二っと笑いながら言った。

21莉都:2012/06/30(土) 17:36:35 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
(清明…)
 いい名前じゃないか…そう言おうとした藤乃だったがそれよりも早く違う言葉が口から出た。
「ここは一体どこなんだ?見た限り日本じゃないだろ。外国でもないならここは一体…」
 周りを見ながら藤乃は聞いた。
 周りを見ると多く家があるがどれもこれも外国のようなレンガで出来ている物ばかりだ。

22莉都:2012/06/30(土) 17:42:45 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「あぁここか、ここは…」
 清明は横目で周りの家を見ながら続ける。
「異界だ…」
 当たり前…またそう言わんばかりの顔をしながら清明は答えた。
「………」
 藤乃は言葉を無くす。

23莉都:2012/06/30(土) 17:51:49 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「…えぇぇぇーーーー!!!」
 今度は思いっきり叫び上げた。
「異界!?っは!えっ!ちょ!はい?!」
 藤乃は思ったことすべてを口にした。意味も分からず…
「そこまで興奮すんな。お前は井戸の中から出て外を見たカエルか」
「例えが変だよ」

24莉都:2012/06/30(土) 18:03:35 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 周りから見れば漫才コンビの馬鹿トリオに見えるが二人はいたって真面目だった。
「つか、お前真世の人間なら、どうやってここまで来たんだ?術を使わねぇと来れねぇだろ?」
 次はあまりしなさそうな困った顔をして聞いた。
「あぁ、私は…あれ、どうやって来たんだっけ?」
 藤乃は首をかしげた。

25莉都:2012/06/30(土) 18:37:19 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「なんだそりゃ…」
 清明は小さく呟いた。すると
『緊急報告、緊急報告!南ブロックBエリアにて悪霊が出現!近くにいる葬員(そういん)達は至急向かってください!!』
 突然放送が流れた。
「南ブロック、Bエリアってここじゃねぇか!」
 清明は明るく澄んだ空を見ながら叫んだ。

26莉都:2012/06/30(土) 18:49:49 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「おい、無都姫!!お前はこっから逃げろ!このまま、まっすぐ行けば大きな塀に囲まれた黒い建物があるそこに行けばかくまってもらえるはずだ!」
 清明は藤乃に言ったが、藤乃はどうしていいのか分からず顔をキョロキョロとさせるだけだった。
「逃げろっつってんだよ!死にてぇのか!!?」
 藤乃は清明の剣幕に押され冷や汗をかきながらまっすぐ振り返り清明の言った道を走っていった。

27莉都:2012/06/30(土) 19:17:03 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――「っは、っは、かは…」
 先ほどの所からどれぐらい走ったか。汗をビッショリとかきながら藤乃は一人走っていた。時折家から出てくる住民達が目に入ったがそんなのお構いなしで藤乃は走っている。
(悪霊(あくりょう)異界、真世…よく分かんねぇ言葉が並んでるが、兎に角今は逃げた方が最優先ってことだけは理解出きた…)
 一つの家の壁に手を付き荒れた息をもとに戻す。
「は、かは…」
 俯き、足のところに転がった石を見る。

28莉都:2012/06/30(土) 19:26:04 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「…クソ‥!」
 藤野は思い切り拳に変えた手を壁に向けてふるった。

29莉都:2012/06/30(土) 19:35:49 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――「ここか、かくまってもらえるって所?」
 藤乃は清明に言われたとおり大きな塀に囲まれた黒い建物の前に着いた。
「………」
 気が乗らなかった藤乃だったが、一応出入口を探してみた。
(それらしき物がどこにもないんだけど…どうすりゃイイんだよ〜)
 藤野は肩を落とし、塀を手で伝いながら探し続ける。

30莉都:2012/06/30(土) 20:20:27 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「つか、なんか肩が重いんだけど…疲れたからかな…」
 藤乃は壁に背中を付けひとつ大きなため息をつく。
(肩重いし、気持ち悪ぃ。つかさっきからものすごく頭痛すんのはなんでだ…?)
 藤乃は肩を手で掴み、少しもんだ。だが、藤乃は数に手を離した。手におかしな感触が走ったからだ。
「・・・・?」
 藤乃は咄嗟に手を見た。

31莉都:2012/06/30(土) 20:32:51 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「何だこれ…?」
 その手には赤黒い血のようなものがねっとりと付いていた。
「血……!」
 藤乃の頭が揺れ動く。
「っな!」
「お前、いい魂…」
 そして藤乃の耳にとてつもなく低い声が聞こえた。

32莉都:2012/06/30(土) 20:46:44 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 そして藤乃は声のしたところ見る。
「お、お前……」
 目を向けた方には人と言うには小さく子供というには顔が大きすぎる、なんとも不気味な¨物¨がいた。
「強い魂じゃ、儂の200年間恵まれなかった血が騒ぐのぅ…」
 物は「クククク…」と不気味な笑いを浮かべている。

33莉都:2012/06/30(土) 21:19:09 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「な、なんだよ、お前…」
 藤野は体勢を直し物を見る。
「儂か…儂は悪霊の中で上級を占めている苦心(くしん)と言う。まぁ貴様は今から儂に食われる身…こんなことを聞こうと関係ないがな」
 苦心はまたニタァと不気味に笑い藤乃を見直した。そして、苦心は気味の悪い顔の首をグーンと伸ばし藤乃に襲いかかった。

34莉都:2012/06/30(土) 21:32:01 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――藤乃は一人。また、走っていた。
「待たぬか、魂。儂が食うてやると申しておる。喜べば良いのだぞ」
 藤乃を追いかける苦心は顔を不気味に引きつらせながら言った。
「待ってたまるか!言っとくけど私は不幸な主人公って設定だよ!だけど何で行き成り『明日にはお葬式か…』みたいなお話になってんの!?私はあくまでも主人公ですよ!なのになんでこうなるわけ!!?」
 藤乃は顔だけ後ろに向けながら叫び散らした。

35莉都:2012/06/30(土) 21:41:12 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「何を言っておるか分からんわ!…しかし貴様一体自分がどんな状況に立たされているか理解できていないようだな?」
 苦心はすべてを見透かしたかのように藤乃に言った。
 藤乃は疑問を浮かべた顔をして苦心を見た。
「先ほどより…家並みが少なったとは思わぬか?」
 苦心は藤乃に問いかけた。

36莉都:2012/06/30(土) 21:53:50 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「…!!?」
 藤乃は少しの時間を要し、辺りを見回した時、、やっと事の重大さに気づいた。
 そこには全く家がなかったのだ。人の気配どころか、他の動物の足音さえ聞こえなかった。 追い込まれた 藤乃は一瞬にして状況を理解した。
「……また、これはアホくさい罠に引っかかっちまったな、おい」
 藤乃は小さく嘆いた。

37莉都:2012/06/30(土) 22:07:29 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 ジリッと藤乃の額に鉛のような汗が伝っていく。
 藤乃が一歩後ずさりすると苦心は一歩前に歩み寄っていく。
(動くなこの足。あいつに所有権は自分にあると思わせるな…)
 藤乃は自分に言い聞かせた。

38莉都:2012/06/30(土) 22:12:33 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「…おい、てめぇ」
 藤乃は恐怖心を捨てるために自分から話しかけた。
「悪霊ってなんだ…。上級って…」
 厳しい顔つきに顔を変え藤乃は苦心を見た。
「全く貴様という奴は…まぁいい、全て教えてやろう…」

39莉都:2012/06/30(土) 22:25:12 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 悪霊(あくりょう)。それは、人が死んだ時にこの世に残った¨恨み¨が個体化した者だ。しかし、悪霊はここ異界にしか実在しない。そして一般的に異界の住民は悪霊を怖がっている。理由は一つ食われるからだ。

――「悪霊にとって人の食った数が多ければ多いほど階級は上となる。儂は今まで2000もの異界人を食ってきた…」
 苦心は藤乃の顔をまっすぐ見ながらすべて教えてくれた。
「…ってコトはあんたも元は人だったのか?」
 藤乃は咄嗟にそう思った。

40莉都:2012/06/30(土) 22:31:03 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 苦心は藤乃からそう言われるとコクりと頷いた。
「…さぁ話はここまでじゃ。そろそろ、その魂を食わせてもらうぞ!!」
 やっぱりそれは忘れられていなかった。

41莉都:2012/06/30(土) 22:37:20 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
『ドォォォォォォォォォォン!!!!』
 異界に爆破音が鳴り響いた。
『緊急報告、緊急報告!北ブロックCエリアにて一体の上級悪霊と異界の者ではない魂反応が一つずつ出現!近辺にいる葬員達は至急向かってください!!』
 またも異界にあの放送が流れた。

42莉都:2012/06/30(土) 22:44:19 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「たく、一体何なんだよ。南だの北だの。俺らは放送事故処理班じゃねぇってんだよ」
 黒い建物の中で額にバンダナをつけた男がぼやいている。
「僕も同感。一応ここに集まった住民たちの守護っていうのが僕達の任務だから、そこらへんに手は回さなくていいんだけどね」
 バンダナ男に色白の男が話しかけた。


43莉都:2012/06/30(土) 22:48:46 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「…なんつーか、そうだな〜」
 バンダナ男は建物の窓から外を眺める。
「俺もドンパチしたかった…」
 キリっと真面目な口ぶりで決めたバンダナ男だったが特に何か返ってくるわけでもなく。
「はい、仕事戻るよ〜」
 色白男はそう言うと一人でどこかに去っていった。

44莉都:2012/07/01(日) 09:26:20 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――「クソ!」
 そして、南ブロック、Bエリア。そこでは大多数の悪霊を相手に清明と数人の者たちが素手で戦っていた。
「なんだこの数!?報告にまったく出てなかったぞ!!」
 1体の悪霊を相手にしていた清明は他の者たちに問いかける。
「こちらも今本部に問い合わせてます!」
 一人の女性が清明の問いに答える。

45莉都:2012/07/01(日) 09:40:03 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
(いくら俺でもこの数相手にすんのは無理がある。かと言って一般葬員達に長くこいつらを相手にさせたら¨怨念(おんねん)¨が染み付くか分かんねぇ…)
 清明は一人汗をかきながら必死に今後のことを考える。だが全てを考え終える前に、
『ズドォォォォォォォォン!!!!』
 清明達の居る所に砂煙を立てて何かが飛んできた。
「っな!!?」
 清明は砂煙の方に顔を向ける。

46莉都:2012/07/01(日) 09:51:41 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「〜〜〜〜!!」
 清明たちの耳にくぐもった声が聞こえた。しかしそれが誰の声か何を言っているか、全く分からなかった。
「い〜〜〜……」
 そして今回は、かすかだったが声が聞こえた。
(無津姫(なつき)……)
 清明は咄嗟にそう思った。

47莉都:2012/07/01(日) 10:16:37 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「おい、無津姫か!」
 清明は煙が立っているところに叫んだ。
「…お…おぅ…」
 かすかに聞こえた藤乃の声。余裕を持っている声ではないが確かに聞こえた。
「ククク…」
 そして悪霊の苦心の不気味な笑い声が聞こえた。

48莉都:2012/07/01(日) 10:23:51 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「なんじゃ、まだこ奴等を食えんでいるのか…」
 砂煙から苦心がゆらりと出てきた。
『苦心様!!!!?』
 そこにいた悪霊たちは、苦心を見て同時のその名を呼んだ。

49莉都:2012/07/01(日) 10:34:32 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「うおぅ。スンゲー尊敬ぶり…」
 藤乃も苦心と同じようにゆらりと砂煙の中から出てきた。しかし出てきた藤乃は無傷というわけではなく片目の上から血を流し他の所にも小さな傷を造っていた。
「貴様もそろそろ儂に食われんか…」
 苦心は藤乃の方に顔を向けながら言った。
「絶対ヤダ。死んでもヤダ。死んだってヤダ」
 藤乃は右手で左肩を掴みながら言い返す。

50莉都:2012/07/01(日) 10:41:15 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「おい、無津姫!」
 そんな藤乃に清明は走りながら近づいてきた。
「ど、どうも〜…」
 藤乃は何かやばいと思いゆっくりと答えた。
「どうもじゃねぇ!ちゃんと逃げろっつったろうが!!」
 案の定怒られた。

51莉都:2012/07/01(日) 10:59:31 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「こっちだって、ちゃんと清明の言ったところに行ったよ!でも出入口がなくて探してる時にあの悪霊に襲われたんだ。こっちだってここまで必死に逃げてきたんだ!」
 藤乃は必死に自分は悪くないと主張する。
「そこに行くまでにここの住人に何回か会ったろうが!そいつらに聴きゃーよかったんだろうが!!」
 しかし清明に人の話を聞くという耳と考えはなかった。

52莉都:2012/07/01(日) 11:49:28 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「あぁもう分かったよ!私が悪かったよ!」
 藤乃は石頭の清明に折れたらしくもう話をするのは止めにした。
「…あの、沙田(さだ)葬長(そうちょう)お話は終わりましたか…?」
 一人の女性は清明に小さく聞いた。
「ん、あぁ。悪いがこいつを本部まで連れてってくれ」
 清明はポンと藤乃の背中を押し女性に言った。

53莉都:2012/07/01(日) 11:54:38 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「あ、はい…」
「待たぬか…!」
 女性が了解の返事をした時、苦心の声も同時に聞こえた。
「その小娘は儂が喰らう。貴様たちはほかのクズどもを相手にしておれ」
 ゆっくりと苦心は清明達に近付いて行く。

54莉都:2012/07/01(日) 12:01:37 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「悪いがそれは出来ねぇ。異界の者でないとしても悪霊でない限り死なすことはしねぇ」
 清明は藤乃の前に出ながら言い捨てた。
「若造がいきがるな…!!」
 苦心はそう言うと藤乃を襲った同様首を長く伸ばし清明に襲い掛かった。

55莉都:2012/07/01(日) 12:15:39 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「ッチィ…!」
 清明は小さく舌打ちをした。そして拳を構える。
(…ダメ…)
 藤乃は心の中でそう呟いた。

56莉都:2012/07/01(日) 12:27:11 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
(未練に恨み。悲しみ恐怖。恋愛失恋。自殺に事故。食うか食われるか。弱肉強食。弱いからダメなんだ。強いから嫌われるんだ。お前なんか…)
 藤乃は思ってもいないことを頭の中で呟く。
`そんな気持ちが固体化して悪霊は生まれてしまう。なんとも嘆かわしいことだ`
 そして男か女かもわからい声が藤乃の頭に響く。

57莉都:2012/07/01(日) 12:35:56 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「ギリッ…!」
 藤乃は歯を食いしばる。
「ウッザ…」
 藤乃はそう呟くと右手を拳へと変えた。

58莉都:2012/07/01(日) 12:53:32 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「おいクソ悪霊のろくっろ首頭!!」
 藤乃はそう言いながら清明の前に出た。
「っな!おいお前…」
 清明は前に出た藤乃を後ろに戻そうとした。だがその前に苦心の顔が大きく口を開けてもう、すぐ手前まで来ていた。
(わざわざ食われに来たか。ッフ、面白い…!)
 苦心はそう思い先ほどより大きく口を開けた。

59竜野翔太 ◆sz6.BeWto2:2012/07/01(日) 13:22:20 HOST:p4147-ipbfp1503osakakita.osaka.ocn.ne.jp
初めてのコメントになります、竜野翔太です。

コメントというか、アドバイスになります。
まず1レスの物語が、かなり短すぎます。
どのレスも四〜十行で済んでしまっているので、もう少し伸ばしてみてはいかがでしょうか? 区切るべきではないところで区切るのはあまり良くないと思われます。
そして、最初の登場人物の紹介ですが、名前を出す他にもうちょっとキャラの詳細(容姿など)を書いてはいかがでしょう?
でないと、読者もキャラの姿を掴みにくくなってしまいます。キャラ作りはストーリーの中でも結構重要なことなので。
次に、世界観ですね。
話のキャラとキャラの会話中に戦闘が入るのは良いのですが、真世や異界などの説明が全く入らずに、というのは強引過ぎる気がします。
まず、普通の人なら最初に『真世とは何の事か?』という疑問が出るはずです。
それにさらっと『異界だ』と言われても、納得するのはかなり時間がかかるでしょう。それとは逆に、最初から異界に行こう、という名目だったのに、いざ異界に来て納得できていないのもおかしいなと思います。

長文になってしまい、申し訳ありませんでした。
僕のアドバイスを参考にしていいただければ幸いです。

60:2012/07/01(日) 13:53:04 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>59
才能無いヤツの八つ当たりwwwwwww

61莉都:2012/07/01(日) 13:55:25 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
『ドゴン!!!』
 ものすごく鈍い物音が響いた。
 その音の正体は何かというと、藤乃が苦心の頬を殴った音である。
「よし!!!」
 殴った藤乃は一人でそう言い張った。

62:2012/07/01(日) 13:56:41 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
どっちも信じねぇよw中二病患者w

63莉都:2012/07/01(日) 14:07:32 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
竜野 翔太さん
 アドバイス有難うございます。
 「異界」とか「真世」のことは今後書く予定です。あと小説を短くしてるのはそっちの方が良いかなって思ったし、省略されたらわざわざクリックして読むの面倒かなと思ったので短くしてました。でもアドバイスを聞いて長くしてみようと思います(-^〇^-)

計さん
 計さん。竜野さんのアドバイスはとても参考になったので逆に大満足です。計さんもなにか思ったことがあれば教えてください。

64莉都:2012/07/01(日) 14:29:18 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「つか、てめぇかってーな。一殴りしただけなのに手の骨持ってかれちまったよ」
 殴り飛ばされた苦心に対して藤乃は苦笑いをしながら言った。
「…っぐ…き、貴様…」
 背中を付いて倒れ込んだ苦心は手を地面につきながら藤乃を見る。
「貴様言うな!私にはちゃんとした名前があんだ!」
 藤乃は全く上がらない右手を左手でかばいながら叫ぶ。
「おい、いい加減下がれ!」
 清明は藤乃の方をつかみ後ろに下がらせようとした。
「ウッセー黙ってろ人間の命!!」
 藤乃は清明が皆に呼ばれているという呼び方をした。

65蹴球:2012/07/01(日) 20:09:01 HOST:i219-167-175-101.s02.a018.ap.plala.or.jp
 タイトルが気になったので読んでみました。

 藤乃しか異界には行けないの?


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