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マルクス経済学

1名無しさん:2010/02/24(水) 15:51:04

57 名前:餡プリン(ゲーヴェ-ゲー) 投稿日: 2004/10/11(月) 13:33
まぁ、いいや。とりあえず、勉強したい人もいるかも知れないから、
独学のための参考になるように書いておきますね。

<マルクスに触れる入門書>

宇野弘蔵『資本論と社会主義』岩波書店、1958年。
大内兵衛『マルクス・エンゲルス小伝』岩波書店、1964年。
杉本俊朗編『マルクス経済学研究入門』有斐閣、1965年。
向坂逸郎『資本論入門』岩波書店、1967年。
伊藤誠他『経済学の古典(上)』有斐閣、1978年。
レーニン『カール・マルクス』大月書店、1983年。
木原武一『ぼくたちのマルクス』筑摩書房、1995年。

<『資本論』の概観的参考書>
内田義彦『資本論の世界』岩波書店、1966年。
宇野弘蔵『資本論の経済学』岩波書店、1969年。


<『資本論』を読み解く教科書>

常盤政治他『経済原論』有斐閣、1980年。
 →慶応のマル経の教科書。うちの大学のマル経のテキストもこれ。
  『資本論』に忠実な展開がなされたテキスト。マルクスの体系が崩されておらず、
  そういう意味では、まさに『資本論』の教科書。参考文献リストも役に立つ。お薦め。

置塩信雄他『経済学』大月書店、1988年。
 →数理的な側面が強く出ているものの、数学知識としては高校程度。
  デザインも良いので、読むのが苦にもなりずらい。
  内容も近経的表現が多く、そういった意味で、初学者にはとっつきやすい。

伊藤誠『資本主義経済の理論』岩波書店、1989年。
 →宇野派のテキスト。各章ごとに、理解をはかるために練習問題が出題されている。
  練習問題をしっかり解いていけば、終える頃には相当な理解度を得ることができると思う。
 
経済学辞典編集委員会編『大月経済学辞典』大月書店、1979年。
 →経済学辞典だけど、マル経に関する用語が数多く取り上げられている。
  というか、中身はそのまま『マルクス経済学辞典』。あると便利。

<マルクスの哲学を理解する上での参考書>
ジョルジュ・ポリツェル『哲学入門』三一書房、1955年。
松村一人『弁証法とはどういうものか』岩波書店、1964年。
梅本克己『唯物史観と現代』岩波書店、1967年。
廣松渉『今こそマルクスを読み返す』講談社、1990年。


まぁ、がむばって頂戴。
独学で壁に当たったら、このスレにでも来て、なんか書いておけばいいや。

2名無しさん:2010/02/24(水) 15:52:20

69 名前:餡プリン(ゲーヴェ-ゲー) 投稿日: 2004/10/11(月) 22:12
>>68
学問研究上の思考は、唯物的です。絶対物の存在など認めません。
だから私は経済学なんかでは観念論的な思弁哲学的思考は好みません。

でもこうやって科学的な思考に徹すると、科学の限界までもが見えてきませんか?
人力・人知の限界はあると思いますよ。

 「カントは、ニュートンの恒久的な太陽系とその永遠の持続とを解消させて、
  一つの歴史的な過程――回転する星雲からの太陽とすべての遊星との発生という――
  とすることで彼の生涯をはじめた。そのさい彼は、太陽系がこのように発生
  したものである以上は、それが将来滅亡することも同様に必然的である、
  という結論をすでにひきだした。」(エンゲルス『反デューリング論』)

科学としてその絶望感をどう跳びこえようかと行った時に、おのずと人間は宗教に
向かうのではなかろうか、と思います。だから神を創り、祭り上げる。

3名無しさん:2010/02/24(水) 15:53:18
70 名前:餡プリン(ゲーヴェ-ゲー) 投稿日: 2004/10/11(月) 22:14
まぁ、科学の力で、太陽や地球を作り出せるくらいになれば、別ですが。

現状ではコロニーも作れないでしょ。

71 名前:餡プリン(ゲーヴェ-ゲー) 投稿日: 2004/10/12(火) 00:01
ということで、経済学からだいぶ話がそれてしまったので、経済学の話もしておきましょう。
まずはマルクス主義経済学を勉強していく上で、前提にしておかないといけない、
総括的なことを述べておかないといけませんね。

<マルクス主義の源泉>
およそ、思想や主義、理論なんていうもんは、時代のなかで批評継承発展を繰り返し
揉まれ誕生したものです。当然マルクスも様々な先達の思考から影響を受けているわけで、
まずこのマルクス自身が影響を受けたドクトリンについて学ぶ必要があるでしょう。
いわゆるマルクス主義の源泉です。マルクス主義の源泉は、次の3つに分けることができます。
つまり、①ドイツ古典哲学、②イギリス古典派経済学、③フランス社会主義思想、です。

①ドイツ古典哲学
 「ドイツ観念論」と呼ばれるカントを創始者として、ヘーゲルにわたる一連の展開。
  さらにはそれを批判したフォイエルバッハなど。カントによって二律背反論からなる
  弁証法が確立し、それはへーゲルの観念論的弁証法として展開された。
  しかしヘーゲルは弁証法を最も普遍的な法則と定式化させ、恒常的発展から
  取り出したため、その矛盾が批判されることになる。フォイエルバッハは、ヘーゲルの
  観念論的性格を批判し、唯物論の基礎の上に哲学を作り上げようとしたが、
  フォイエルバッハは弁証法までも廃棄しようとした。
  マルクスとエンゲルスは、フォイエルバッハの地ならしの上に、へーゲル弁証法を
  そのまま残し、唯物弁証法の体系を作り出した。
  このような経緯を経て、ドイツ古典哲学は、マルクス主義の源泉の一つとなった。

②イギリス古典経済学
 イギリスでの古典経済学はペティに始まり、スミス。リカードによって完成された。
 産業革命を経て、産業資本の確立した時代においては、いまだ資本主義的生産の矛盾点は
 顕在化せず、そのため経済学もブルジョア経済学の域を出なかった。しかし、そこに
 批判の目を入れ、科学的概念を持ち込み、資本主義の内容を明らかにした経済学体系を
 構築したのが、前掲のペティ、スミス、リカードである。彼らは労働価値説を確立し、
 科学としての経済学の姿を示し、後世に理論的遺産を残した。
 この労働価値説をさらに発展させることで、剰余価値の概念が生まれることとなった。
 すなわち、古典経済学=労働価値説なのである。この点において、労働価値説を放棄した
 ミルやマルサスを始祖とする近代経済学は傍流であり、労働価値説を継承したマルクス
 主義経済学こそが正統派の流れを組むのは明らかである。
  
③フランス社会主義思想
 資本主義を克服して、新しい社会を創造しようとする思想は、19世紀、
 フランスのサン・シモン、フーリエなどの言説に始まる。
 「社会主義」という言葉を始めて作ったのは、サン・シモ主義者のルルーである。
 彼等の社会主義思想は、労働者のためのものではなく、あくまで社会を変えるのは
 支配階級であり、支配階級の支援により、理想社会が実現するという考えであった。
 ただ、これらの思想から、労働者階級による理想社会実現への動きも生まれたが、
 まだ時代が未熟で、労働者階級に階級の意識もなかったため、結局空想に終わった。

4名無しさん:2010/02/24(水) 16:20:13

311 名前:餡プリン(ゲーヴェ-ゲー) 投稿日: 2004/11/13(土) 00:38
河上肇『マルクス主義経済学』(河上肇全集15巻所収)を読みました。

すんごいね、河上肇の文章は。
日本でマル経がこれだけ根付いて、マル経の研究が世界一の水準だったのは、
マルクスを日本に紹介したの河上肇のせいですな。

最初の2〜3頁を読んだだけで、読者はまず河上肇の世界に引き込まれ、
さらには違和感無く、マル経の世界へと足を踏み入れることになる。

日本では、こうやって河上肇の本を読んだおかげで、
幾百万人のマル経学徒が生まれていったんでしょうな。
河上肇の書く文の魅力は、若者の心を捉えて離さずにはおかないものです。

多くの読者が、河上肇の文章に触れて、経済学に興味を示されんことを切望する。

5名無しさん:2010/02/24(水) 16:22:52

330 名前:餡プリン (MEGAegSo) 投稿日: 2004/12/05(日) 00:21
マルクスは研究ではないんだよ。自己の根幹ですな、ありゃ。

331 名前:餡プリン (MEGAegSo) 投稿日: 2004/12/05(日) 06:51
マルクスって何なんやろうなぁ・・・。

嫌いな人は嫌いやし、好きな人は好き。
まぁ、嫌いな人というのは、ただマルクスを読みもせずに嫌ってるひとがほとんどやろけど。
そういう人はマルクス読むまでもない、なんて馬鹿げたことをいう。
結局、好きか嫌いか、というのは、読むか読まないかかなぁ・・・。
特に『資本論』。
第1巻の第1部のそれまた第1篇「商品と貨幣」の部分、つまり最初の部分がやけに難解。
“みんなマルクス、マルクスって言うけど、マルクスってどんなんか知りたいなぁ。
 代表作と言われてる『資本論』を読んでみれば分かるかな?
 よし1巻から読んでみよう・・・”
というような動機でとりあえず『資本論』を手にとった学生はしかし、
第1章を読んでる途中でワケが分からんなって「こんなん糞や」とか思って、
マルクスが嫌になる。まぁ、そんなとこだろうと。
この部分はマルクスが作った壁なんですよ。
“険しい坂道をよじのぼる労苦をいとわない者だけに、
 その明るい頂上に辿り着く見込みがあるのです”という。
この部分を根気入れて読み切るだけの気持ちがないと、理解してやろうという
チャレンジ精神がないとあかんわけですな。

マルクスを読むというのは、何よりもこういう能力の鍛錬になる。
マルクス主義は全能というのは、そのイデオロギーや理論よりも何よりも、
その中に、どんな立場でどんな姿勢をとる者であっても不可欠の、人間としての
能力を身に付けるための術が用意されてるということですな。
それは何もマルクス主義者だけの専売特許ではない。
イデオロギー的に逆の立場にある人間でも、学びとらないといけないものがたくさんある。
だから、マルクスが嫌いというのは、イコールで、努力が嫌いという意味にもなりうると。

一つ上のレベルでは、好き嫌いで判断するものじゃないんですな、これは。

6名無しさん:2010/02/24(水) 16:56:39

911 名前:餡 投稿日: 2008/01/18(金) 22:31:11
>>907
「自分に投資」というのは、バイトの給料を全部つぎ込んでマルエン全集や
レーニン全集を揃える、というくらいでないと、投資とは言えませんな。

912 名前:餡 投稿日: 2008/01/18(金) 22:36:24
>>908
京都にはマルクシストは案外少ないものですよ。
マルクシズムに親和的な勢力は多いと思いますが。

913 名前:ぽちょ 投稿日: 2008/01/21(月) 09:13:15
>>912
ある種の反資本主義というか反産業主義というか、ロマン主義というか自然主義というか
そういう素質がないと、なかなかマルクスに溶け込むことはない希ガス。

914 名前:餡 投稿日: 2008/01/21(月) 17:06:41
素質はいりません。
よじのぼる労苦をいとわないでいるならば、頂上へたどり着けるものです。
マルクスは反資本主義でも反産業主義でもないのですよ。
資本主義礼賛、産業主義礼賛、持ち上げて、さらに持ち上げて、落とす。
ドラマチック。原作マルクス、脚本マルクス、演出マルクスの大活劇。
持ち上げるだけの原理主義なるものがいかに薄っぺらいものか。

7名無しさん:2010/02/24(水) 16:57:37

936 名前:餡 投稿日: 2008/01/26(土) 13:45:19
資本論第三巻を見れば分かるように、株式会社の出現はかなり好意的にみられて
います。私的所有による資本の廃止、資本による資本自身の止揚であると。
株取引そのものについては、好意的ではありませんが、それは時代の制約であって、
エンゲルス第三巻補遺にもあるように、マルクスが資本論を書いた時代の証券取引所
というものがかなり怪しいものであったからです。
マルクス死後、証券取引所の発展をみたエンゲルスは、マルクスと違ってこれを
肯定的に評価しているわけですな。証券取引の役割はますます重要なものになると。

資本論第三巻に収録されてる証券取引に関するエンゲルスのこの言及は、
残念ながら書きかけで終わってます。おそらく、証券取引について書いたものが
エンゲルス生前最後の文章ですね。確かめたわけではないので間違ってたらすみませんが。

8名無しさん:2010/02/24(水) 16:58:13

939 名前:餡 投稿日: 2008/01/28(月) 23:43:14
>>838
何をおっしゃる。
1873年にはもう第一銀行ができてるし、5年後には株式取引所もできてます。
そういえば、この前東証行ったときに、永井荷風の株注文の手紙が展示されてました。

そのコラムの欠陥は、なぜ監査が公的機関ではなく民間機関がやってるのかということ
が書いてないことです。法律を作ったのはよいけれども、その担い手が公務員ではない。
これはなぜかを書いておかないと、資本主義体制下の制度の1つとしての監査システム
を位置づけることはできませんな。

企業を監視するなら、工場法による工場監督官みたいに公務員でやればいいんです。
国が監視せず民間が民間を監視することになったのはなぜか。そこが監査史の最大の
エッセンスなのに書いてない。

資本主義体制の最大の特徴なんですから、ここに触れないといかんのですよ。

9名無しさん:2010/02/24(水) 16:59:05

985 名前:餡 投稿日: 2008/02/18(月) 15:34:22
>>983
共産党は、税金の無駄遣いである政党助成金の受け取りを拒否しています。
したがって、共産党の運営は、国家の金で運営される「国営」ではなく「民営」
なのです。といっても、賄賂である企業献金は一切受け取りません。
パーティ券も売りません。

共産党の財政は、党員の党費と機関紙代、そして市民のカンパで成り立っています。
カンパは何円からでもできます。ぼくはいつも、街頭に共産党の議員さんが立っていると
100円をカンパしてきます。共産党関連の書籍で欲しいものがあれば共産党の事務所に行って
売ってもらいます。その時、本の代金にちょっとカンパを加えて払ってあげます。
100円くらいです。完全に善意です。善意のカンパ、浄財です。

10名無しさん:2010/02/24(水) 16:59:49

988 名前:餡 投稿日: 2008/02/19(火) 22:30:46
>>987
民主党の資金力?
年間収入の何%が税金で支えられているんですかその党は。国営政党ですね。

自民だって民主だって機関紙を持っていますよ。読む人少ないけれど。
『赤旗』は、一般紙では報道されない真実を知りたいという広範な読者層を
獲得してるから、なんとかやっていけるのです。

989 名前:餡 投稿日: 2008/02/19(火) 22:32:22
>>986
何の選集でしょう?
新日本出版社なら、いろいろあります。『資本論』の新訳とか。
不破哲三の本が多いですね。

990 名前:餡 投稿日: 2008/02/19(火) 22:38:57
民主党 平成17年度収支報告書より

収入 14,074,567,196円(うち政党交付金11,765,298,000円)

実に収入のうち83.5%が国による税金投入。国家依存党。
政党交付金が廃止されると、たちまち潰れる党です。

11名無しさん:2010/02/24(水) 17:02:11

1029 名前:ぽちょ 投稿日: 2008/05/01(木) 16:26:55
ttp://courrier.hitomedia.jp/doida/2008/04/post_35.html
普通な感じの文章ですが、
東大受験一位で突破して、今2年生のようです。
彼のマルクス解釈をどう思いますか?

1030 名前:餡 投稿日: 2008/05/02(金) 01:06:55
>>1029
マルクスは別に冷遇されてないよ。まずそこの現状認識が甘い。
「剰余価値率」とかなんとかいうのは、マルクスの経済学方法論における
抽象と具体の下向法的用語として出てくるものであって、現象形態としては
「利益率」とかいう言葉になって現われているだけ。

「その理論は否定され、本質を誤った、あるいは時代遅れのもの」とあるのは、
“マルクスの基本定理”の絶対完全性をなんとか、隠蔽したいブルジョア経済学
のレッテル。マルクスの基本定理、極めて単純な数理モデルでもって証明されたそれ、
を覆すには、「本質を誤った」とか「時代遅れ」とかいう感情的言葉で覆い隠すしかない。
しかしそれは、反証にはなっていないのだ。

「近代経済学とマルクス経済学の二つの史観」という言いまわしも、胡散臭い。
マル経は唯物弁証法を基礎とする歴史理論としても読めるが、近経は歴史も糞もない。
かといって、新制度派を近経に含めるのは乱暴すぎる。

「現代は、江戸時代の農村社会」とあるが、封建制的格差社会と資本制的格差社会の議論
を一緒にしてしまうのはあまりにも乱雑。資本制的格差社会は、それが、表立っては
等価交換すなわち、契約による労賃というかたちで富収奪ゲームが行われている社会であって
五公五民とかいう封建領主からの搾取社会ではない。

もう少し勉強し直せといいたい。

12名無しさん:2010/02/24(水) 17:08:56

1220 名前:餡 投稿日: 2008/05/06(火) 17:45:35
>>1218
ゆうてるように、最初から株ではご飯食べてませんがな。
マル経で最も価値あるものは「労働」でっせ。労働価値説。

労働せな、ご飯食べられへんちゅうことどすわ。

13名無しさん:2010/02/24(水) 17:15:47

1396 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 16:47:47
新しい時代を切り拓くのは貴族ではありません。

どこまでいっても、新しい時代の担い手はプロレタリアート以外にありません。

1397 名前:ぽちょ 投稿日: 2008/05/22(木) 17:18:23
あくまで貴族制というのは少人数の救世主政党が
キャスティングボードを握る、ということです。
貴族様ではありません。

その貴族政治が悪辣な形をとれば寡頭政治へと堕落します。
一人の権力者の政治は君主政治、悪辣な形をとれば独裁政治。
多数の政治家なら共和制、悪辣な形をとれば衆愚政治。

プラトンの政治類型。
衆愚政治(共和政治)→独裁政治(君主政治)→寡頭政治(貴族政治)→循環、
というのが政治体制が変遷していく基本。変遷のスパンは時代による。

1398 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 17:21:17
変遷するということは、どの体制であれ矛盾を内在化しているということです。
プロレタリアートが主役になれば諸矛盾は止揚されます。
もうたらい回しは起こりません。

14名無しさん:2010/02/24(水) 17:16:23

1401 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 17:34:37
カピタールの第1巻第24章第7節に、ブルジョア没落とプロレタリアート発達の
メカニズムが書いてある。歴史的法則です。

1402 名前:ぽちょ 投稿日: 2008/05/22(木) 17:41:06
それは日本においてどういう現象になるんですか?
庶民の動きや政治の動きはどのようになると想定してるのですか?

1403 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 17:49:31
若年貧民労働者の団結ですね。
左翼版赤木智弘みたいな人物がそのうちポツポツと全国に現われるでしょう。
正義感と使命感とをもったコミュニストたちが各地でアソシエートする。
多喜二ブームもそういった流れの一齣にすぎない。

国政に関していえば、あと⑩年で無所属議員だらけになると思います。
能力の無い政治家は淘汰される。

15名無しさん:2010/02/24(水) 17:16:57

1406 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 19:20:19
さて、共産主義アレルギー、そんなものありましたかな?
ソ連すら知らない新しい世代に、そんなものありませんよ。

共産主義アレルギーなるものが存在すると信じて既得権益死守のための
淡い期待を抱いているのは、かつて被れながら体制側・守旧側・資本家側に
なり下がった中年団塊層だけですよ。

若い世代の欲望観に対する認識もぽちょ氏との間でかなり違う。
次の世代は、環境問題という制約下で、かなり低減したものになってる。
感覚的に。イケイケドンドンの右肩上がりで大量消費大量廃棄の時代を生きてきた
オールドタイプの人間たちとは、ライフスタイルそのものが違うのだ。

何よりも、いまの若い世代は、生まれた頃からモノに囲まれていた。
貧しい戦後復興期に子供時代をすごした人間とは、三つ子の魂がまったく違うのだ。
貧しい戦後世代は、テレビやら車やらを手にいれるために汗水たらして働いたが、
われわれ世代は、テレビやら車やらは、生まれた時から家にあったのだ。

物欲に対する刺激を受けずに育った世代は、環境の世紀を生き抜く
新未来の担い手なのですよ。その意味で、新しい世代の生きる資本主義は
前の時代とは違う資本主義なのです。利潤追求・資本蓄積という社会のエンジンが
かなり緩やかにペースダウンした社会なのです。

それをひいこらいわせて昔のようにアクセル吹かそうとしてるのが、
K団連のブルジョア資本家であったり、上げ潮構造改革政策とかなのですよ。
若い世代は、のんびりゆきたいのです。
いくらアクセル踏み込んでも、若い世代がついていきませんから、やがて
エンジン止まります。そうなると結局はゆっくりとした世の中になるしか
ないのですよ。

16名無しさん:2010/02/24(水) 17:17:58

1408 名前:餡 投稿日: 2008/05/22(木) 20:48:43
反共キャンペーンをやってるのは既得権益層だけです。
若者世代はそんなことやってません。
やってるとすれば、それは既得権益を引き継ごうとしてる相続世襲連中だけですね。

「資本主義が正しい」というのは嘘です。正しくは「市場経済は正しい」。
ただ共産社会になると市場も止揚されて消滅(“廃止”ではない)しますが。
もちろんその大前提として、市場の消滅の前に、国家・政府の消滅が訪れます。
ですから、共産主義は最終的には、政治がありません。
アソシエートされた諸個人による社会の運営です。

私は人間観に関しては楽観的立場にあります。
存在が意識を規定するのテーゼ。

これだけ省エネキャンペーンの中で暮らしてれば、
そして、物質的豊かさから精神的・無形財産的豊かさの中で暮らしてれば、
サステイナビリティに関する部分の潜在能力が開花されていることでしょう。

ですから、新しい世紀を担うのは、環境制約的な新しいライフスタイルの中で
育った若者世代なのです。オールド世代を再教育して革命起こそうなんて考えて
ないわけです。エコスタイル、人間性中心の暮らしをしてる世代は、日々増えて
ゆきます。世代交代、次世代再生産を経て、彼らが主流派になったとき、
世の中は大きくシフトします。脱資本主義、脱生産主義社会の到来です。
株式会社の大部分は協同組合へと姿を変え、小さな政府はさらに小さな政府となり消滅し、
市場の役割はだんだんだんだんと縮小されていき、
自立した諸個人の連帯によるアソシエーション社会の始まりを告げる鐘が鳴るのです。

17名無しさん:2010/02/24(水) 17:19:20

1552 名前:飴 ◆AME/xy9eIY 投稿日: 2008/10/16(木) 16:03:54
非合理的・非効率的な市場やなあ。

賢人が一生懸命になってフリー・フェア・グローバルな
企業ディスクロージャー制度作っても、努力の甲斐なしやな。
むなしいもんだ。

ファイナンス理論が発達して理論株価が算定できても、
あっけなく崩されよる。長期には均衡するが、短期には不安定すぎ。
こんな市場に経済社会の運営をゆだねるとか、市場の声に従わないといけないとか、

市場経済なんて非効率すぎる。賢人が価格決めた方がよほど効率的だ。

18名無しさん:2010/02/24(水) 17:20:04

1555 名前:飴 ◆AME/xy9eIY 投稿日: 2008/10/16(木) 16:12:10
「民間の自由にさせろ!」→「政府が救済しろ!」
こういうのを、“資本主義の断末魔の叫び”という。

そろそろ社会主義体制に脱皮してもいいころだ。機は熟しつつある。

1556 名前:飴 ◆AME/xy9eIY 投稿日: 2008/10/16(木) 16:17:49

今まで負け組から富を収奪してきた勝ち組連中が、
こんどは自分たちが収奪される側に回る。収奪者が収奪される。

しかし、勝ち組である彼ら自身から収奪している人間はいない。
敵は見えない。個々人の思惑を超えた、それ以上の“何か”に、彼らは収奪されている。

その得体の知れない“何か”こそ、マルクスのいう「資本」である。

勝ち組だったのに、負け。でも、あたりを見回しても、勝った人は誰もいない。
人間すべてが疎外されて、彼らから収奪しているのは「資本」。妖怪だー。

19名無しさん:2010/02/24(水) 17:21:59

1641 名前:飴 投稿日: 2008/10/29(水) 02:05:34
国独資ちゅうのは危機説やからね。
資本主義が体制的危機に陥ると、大規模な政府介入が起こって
国独資に移行する以外に資本主義を維持できなくなる。

ただこの国独資は資本主義の最高かつ最後の段階であり、
社会主義を準備するものであり、限りなく社会主義に接近した資本主義なわけで。


マルクシストというのは、社会の歴史は段階的高次化だ、という信念をもってるからね。
信念というか公理やね。唯物史観はマル経の基礎。出発点。
発展の歴史観は、未来を切り拓く思想や。

20名無しさん:2010/02/24(水) 17:22:54

1648 名前:飴 ◆AME/xy9eIY 投稿日: 2008/11/02(日) 16:09:11
>>1647
国家の経済への介入という事態は、何も今の金融危機に至って急に始まった
ものではありません。資本主義の成立以来一貫して存在するものです。
とりわけ国家と独占的金融資本との結びつきは、国家権力存在のそのものの
基盤としても、経済政策を行う際の手段としても、非常に強いものでした。
国家と独占金融資本の癒着、旧大蔵省からの天下りにみられるような人的結合、
護送船団、経営悪化時の救済・・・と、こういうものは、国独資確率以前の段階で
すでに見られるところです。中小企業の救済と、金融資本の救済とは、わけが違うのです。

ミストバーンとバーン様の関係が、キルバーンとバーン様の関係に比べて、
一心同体ともいうべき強固な結びつきの関係にあったのと同じことです。

バーン様にとっては、キルバーンがアバン先生に倒されようとも、
自爆しようとも、助ける義理などそもそもないわけです。
国家にとっての中小資本も同じことです。

21名無しさん:2010/02/24(水) 17:29:53

1710 名前:飴 ◆AME/xy9eIY 投稿日: 2008/12/04(木) 22:25:38
まぁ妥当な意見やね。さして異論はない。
西部とか佐伯は良識派だと思うよ。

もっとも、金融といえばレーニンよりもヒルファディングやけどね。
『資本論』読み終わった人が次に挑戦する本といえば、
レーニン『帝国主義論』派とヒルファディング『金融資本論』派に
分かれるそうやねんけど、わては後者やったからな。

22名無しさん:2010/02/24(水) 17:35:33

1809 名前:飴 投稿日: 2009/03/11(水) 22:45:50
資本主義社会は前近代社会の残滓を取り込みつつ、
それを丸飲みする格好で歴史の舞台に登場します。
「資本のもとへの形態的包摂」という局面がそれです。
資本制に先行する前社会の文化、技術、政治、法、科学、生活習慣など
こういうのを引きずりつつ、
漸進的に資本の論理が支配する領域を拡充していき、
純粋な資本主義社会を作りあげていこうとするわけです。
現実には一口に資本主義社会といえども資本の領域と非資本領域とが併存しています。
しかし、あらゆるものが市場原理にそった剰余価値生産法則の世界など、
現実にはどこにも存在しないのもまた事実であります。


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