したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

しゅごキャラ二次創作小説第二部

570Q:2015/05/27(水) 05:29:06 ID:skjYNMgM0
egg 48

 とりあえず、ガーディアンとしては栗花落の心のケアをどうするか話し合った。
 ガーディアン見習いの二人はしゅごキャラの相手をすることにした。
「今日のりっかの仕事は?」
「お花に水をあげるのとゴミ拾いかな」
「これも誰かがやらなきゃいけない仕事だよね」
 嬉しそうに相楽は言った。
「ゴミ拾いは危ないからやめた方がいいわよ」
 ダイヤが意地悪を言ってきた。
「割れたガラスとか気をつけます」
「軍手は忘れずに」
「備品チェックは済んだかしら?」
 しゅごキャラによる色々な確認作業が始まった。

 ガーディアンが会議をしている頃、理事長室に一人の客人が訪れていた。
 全身黒尽くめで顔には猫の面が付けられていた。
「身内が迷惑をかけているようだ。すまない」
「こちらとしては毎回、助けていただいて感謝しているよ」
「これで君の顔も見納めかな……」
「それは残念だ。昔のクラスメートを集めて同窓会でもやりたかったのに」
「うちの兄妹たちはもう一人で歩ける。だから、私も本来の姿に還ろうと思う」
 仮面の人物は等身大の人間の姿の『我皇』だった。そして、今までの声が消えて武神『臥龍』の声に変わった。
 女性的な声。
 聞く人が聞けばネコ型のしゅごキャラ『ヨル』にそっくりだと言うかもしれない。
「彼との約束で今まで出てきていたが、鈴怜はもう私を必要としない」
「多くの弟子が居るんじゃないのかい?」
「きっと……、大丈夫だろう。良き師は一人ではない」
 仮面を外す。しかし、そこには人間的な顔は無かった。
 渦巻く黒と白の流動的な色合い。凹凸すらも判別できない。
 我皇が見据える先にあるロイヤルガーデンに向かって指で作ったハート型を向ける。
「オープンハート」
 理事長は薄く笑っただけで何も言わなかった。
「ありがとう、未来の導き手たち……」
 そう言った後、我皇の身体は霧散して消えた。
 理事長はしばらく静かに窓の外を眺め続けた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板