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中編以上のネタの書き込み その50

336影響を受ける人:2017/05/21(日) 22:20:25
この作品にはTS要素が含まれています。
オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。
最低系である最強要素があります。
オリジナル設定、個人的解釈が入っています。
流血表現が有ります。グロイ表現が入っています。
それでも良い、という方のお読みください。



提督憂鬱×ストパン+零
第百十話 ―扶桑海事変-14―

“スズメバチ”相手に暴れていた若本徹子と言う野獣は、時間経過により当初の目標を忘れかけていた。

「■■■■■ッァァァ!! ■■■■ォォゥゥゥ・・・!」
(・・・ス・・・・・・・・・ブス・・・・・・ツブス・・・・・・・・・ )

忘れかけていても、それを破壊すべきと言う優先目標だけは変わらなかった。

「■■ゥ■■■■■■■ヵァァァ!!」
(ツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブス!)

思考はもう本能に支配されかけており、

「■■■■■ッッ!■■■ゥァァ!!」
(ツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスゥゥゥ!!)

振るわれる力の矛先が味方に振るわれていない事が奇跡になりつつある。
シールドの足場を蹴り砕きながら、手当たり次第に“スズメバチ”をガラスの様に砕いていく。
彼等が守っていた“オカ”に取り付くや否や、腕を振りかぶり拳を叩きつける。
二度、三度。罅が入るがまだ気に入らない。四度、五度。六度目にしてようやく腕がめり込んだ。
そこを起点に力任せにこじ開け破壊していく。

“オカ”が異物を排除せんと暴れるが、四肢をしっかり固定した怪物は離れない。
怪物は大きく広げる作業に飽きたのか、傷口に足を思いっきり叩きつけて離れた。同時に耐久力が尽きた“オカ”がそのまま落下していく。
近場の“スズメバチ”を足場にして跳躍と同時に砕く。
腕を振るえば敵が面白いように砕け散るが、彼女の中に歓喜などは浮かばず、絶えない破壊衝動に突き動く。
っと、下の方で動きがあった。

異音と共に何かがせり出してきた。いくつかの棚に別れているそれの内の一つ。
見た目からも脅威とわかるナニカが、砲身を振りかざして攻撃を開始し始める。
此方に意識を向けていないのか、まったく見向きもしない。
それが何か気にくわない。

「■■■■■■ゥゥゥゥ・・・」

一旦シールドを展開して着地し、目標を睨むと一気に下に向かって飛び出した。
重力も味方にした降下速度に、“スズメバチ”は追いつけない。
最短距離で接近していく。
身に渦巻く怒り、気に入らないという気持ち、様々な負の感情をもって突撃する。
その頭上から“オカ”が一体、急降下で突っ込んできた。

慌てて回避するために制動をかける。
突然現れたように出現した“オカ”だが、太陽光の入射角を変更し、影が当たらない様にしていただけ。
更にそいつは最初の壊れた銃を突き刺した相手。
今まで砲弾の雨に晒されながらも、生き延びていたが回復も出来ずに漂っていた。
思考能力を殆ど欠如してしまっている“オカ”であっても、目の前の脅威を排除する事に何ら躊躇いは無い。

寸での所で衝突を免れた怪物であったが、“オカ”は一手先を打っていた。
すぐ目の前まで接近した“オカ”に対し、他のネウロイが一斉に攻撃をする。
そのレーザー攻撃はすぐさま体内に仕舞い込まれ、ひび割れた影響で演算が狂う。
そして予定通りに大爆発が起きた。

「■■■■■■■■■■■ァァァァァッッッ!!??」

“オカ”は元から自爆するつもりだった。癒す余裕がない以上、こうする方が手っ取り早い。
爆発に巻き込まれた徹子は絶叫を上げ、大きく離れる様に吹き飛ばされた。
咄嗟にシールドを張り、無意識下のシールドも合わさって何とか四肢は大丈夫。
しかし、爆発の衝撃を完璧に防ぐことは出来なかった。
砕け散った大き目の破片がシールドを貫通し、左腕を半ばからへし折った。

骨が飛び出て、血液が噴水のように吹き出す。
右下の肋骨近くに破片が突き刺さり、流血が止まらない。
両足にも細かな破片が突き刺さって、白い毛並みを真っ赤に染め上げている。
咄嗟に庇った頭部は無事だが、耳が少し切り裂かれてしまった。
何とか空中で体勢を立て直すと、今度は下から攻撃が吹き上がってくる。

「■■■■■■■ゥゥゥッッ!?」

先程まで視界に入っていなかった、雑多な怪異共が蠢き、敵に向かって盛んに攻撃を放っているのだ。
今までにない負傷を負ってしまったせいで慎重になり、それでも下を目指して降下する。
取りあえず対空砲撃を放つ四脚型陸戦ネウロイが一番近く、最も目立っていたので尻尾の魔力刀で貫く。
更に無事な右腕で、掌底を放って叩き潰して置く。
一撃で死亡した味方に、全ての陸戦ネウロイが止まった。




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