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日本大陸を考察・ネタスレ その71

1 : 名無しさん :2016/07/04(月) 01:55:14
日本大陸のSSや考察・ネタを書き込むスレです。
スレが荒れる事のないように喧嘩や煽り合いは厳禁です。
みんなで仲良く日本大陸世界を楽しみましょう。

尚、このスレは憂鬱本編とは無関係という事を前提としてearth氏の許可が下りています。
憂鬱本編に関係するネタを書くときは本編の設定を遵守し、細心の注意を払いましょう。
各職人様の作品や、スレで語られた内容設定の数だけ世界線が存在しており、皆それぞれ日本大陸です。
設定に関して疑問に思う処などがあれば職人様や住人の皆様に質問し、大いに議論しましょう。
投稿する作品の設定は下記の説明にある日本大陸の基本ルールを遵守していればクロス、オリジナル、共に自由です。
日本大陸の設定は日本大陸スレのみの設定であり他スレへの持ち出しは厳禁です。
>>2以下に公式想定および諸注意(転載)があります。ご参照ください。

ネタの書き込み25(204から日本大陸ネタが始まりました。)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1356692784/
その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1429444031/
その61
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1453337098/
その62
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1454770146/
その63
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1456395075/
その64
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1457013608/
その65
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1458371946/
その66
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1460650670/
その67
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1462117951/
その68
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1463906234/
その69
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1464787055/
その70
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1466476287/


2 : 名無しさん :2016/07/04(月) 01:55:52
【書き込みにあたっての注意】――日本大陸世界の公式想定まとめ(wikiより転載)

0 ――【日本大陸の民族や資源に関して】
・日本大陸の主要民族については史実同様に日本民族というほぼ単一民族で構成されているものとする。
・日本大陸は、豊富な資源に恵まれているものとする。
1――【歴史的事実に関して】
・日本大陸世界は「基本的な歴史的事実において」史実世界と共通するものとする。
・「基本的な歴史的事実」は、歴史年表に記される出来事の名称および結果である。その影響は日本大陸本土周辺において厳密に守られるべきであり、その外縁や海外における出来事はこの目的を達するためにある程度の改変を可とする。
・上記の「基本的な歴史的事実」以外、たとえば歴史的人物の来歴や出来事の経過については、「基本的な歴史的事実」たとえば関ヶ原の戦いにおいて徳川氏が勝利するといった事象を妨げない限りにおいて日本大陸世界の地理・自然・人物その他の状況を勘案した上で自由な想定を可とする。ただし、歴史的重要人物の生死や重要行動については慎重な想定を要する。
・日本大陸本土周辺における「基本的な歴史的事実」を達成するための想定は、自然科学的に妥当な理論および手段方法をとり、かつ社会科学的にも可能な限り妥当な想定をもって行うものとする。
・日本大陸世界における「基本的な歴史的事実」は、幕末前後から転生者たちによる干渉が大規模化し最終的に「明治維新成立」を目的にと改変を可とする。史実や憂鬱世界とは違った明治維新となる可能性が高いだろう。
・明治維新以後については本編同様、自由な想定を行うものとする。
2――【夢幻会に関して】
・例外を除いて転生者が転生する人物の条件は、基本的に憂鬱世界の条件と変わらないものとする。
・大陸日本の人口増大に比例するように転生者の規模も増大するものとする。
・上記の理由により再転生者だけにこだわらず、史実世界や憂鬱世界からの一回目の転生者も存在するものとする。
・最初の日本大陸ネタで転生者出現の時期があいまいな事とアヘン戦争で改革の機運が高まったという記述を根拠に憂鬱世界からの再転生者および史実・憂鬱世界からの一回目の転生者が登場し始める年代は、転生する史実の人物の明治維新以後の生存を条件として19世紀初頭からとする。
(例として天保の改革の時代に転生者が鳥居耀蔵に転生しているものとする。)
・また上記の条件に史実で他殺や自害などで死亡した人物で生きていたら明治維新まで生存できる可能性のある人物も含まれるものとする。(例・井伊直弼など)
3――【自然環境に関して】
・自然および地理的な想定は、自然科学上妥当なものとする。
・架空の生物種や架空の地理的特徴は史実世界に存在する、あるいは存在したものをもとにする。
・想定に際しては「地球史的な出来事」を勘案し、たとえば恐竜が進化した知的生命体が地球の覇者となるような大規模改変はこれを避けること。
・日本大陸本土およびその周辺環境については、「面積が10倍程度であり、『北海道・本州・四国・九州および付属諸諸島』により構成され、気候においては史実と大きな違いはなく、火山性の山岳地帯を有し、史実同様大規模な海流によってほどよくユーラシア大陸から隔絶されつつも繋がりは失っていない」もの、すなわち史実と類似したものとする。
・面積広大化に伴う各地の緯度変化などの自然科学的に避け得ない事象に関しては上記に優先する。
・以上を順守する限りにおいて、想定は自由である。
4――【追記】
混乱を避けるため真面目な想定ではなくネタとして発議する際には「【ネタ】」印を添付する。


3 : ooiスマホ :2016/07/04(月) 12:41:57
建て乙です。

欧州枢軸が米本土植民地化作戦を実行するとなれば、第一目標はテキサスでしょうかね?
先ずは自前の油田を増やしたいでしょうし。


4 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/04(月) 12:58:28
立て乙ですー

>>3
まずはテキサスでしょうね。
それか工業の中心であり資源もある五大湖を狙うというのもありかと。
ニューヨークを抑えておけば五大湖と欧州を結ぶインフラ整備は困らないでしょう。
え?五大湖がカナダ領にも広がっている?イギリスに文句なんぞ言わせませんよ(暴論)

真面目な話、カナダは宗主国が頼れないので枢軸に対して強く出れないでしょうな


5 : ooiスマホ :2016/07/04(月) 13:40:23
なお、テキサスはかつて独立国でもあった事から抵抗は強いでしょうね。


6 : ハニワ一号 :2016/07/04(月) 14:43:37
>>4
ケベック州が枢軸側の国家としてカナダから独立するかもしれんよね。


7 : 名無しさん :2016/07/04(月) 16:24:21
カナダは日本に滑り込み土下座でもしない限りは
ケベック引っぺがされる未来しか見えない
でも下手に滑り込み土下座すると目を血走らせた米軍が国境超えてきそう


8 : 名無しさん :2016/07/04(月) 17:01:56
メキシコ「ワイ、本編と違って高みの見物」


9 : 名無しさん :2016/07/04(月) 17:02:57
インドって武器と教官だけ貰って自力で撃破だよね?
パイロットが揃うまでは苦戦しただろうけど
揃った後は凄まじかったんだろうか?


10 : 名無しさん :2016/07/04(月) 17:08:50
混線世界に颯爽と大和(PSO2)がっ!


11 : 名無しさん :2016/07/04(月) 17:14:16
>>9
数の暴力やろ。
史実の97式シリーズだけで8000機もあったらなあ


12 : 名無しさん :2016/07/04(月) 17:23:14
今さらだが太平洋艦隊司令長官がパイのようだけど津波無しならキンメルのままなんじゃね?


13 : 名無しさん :2016/07/04(月) 19:25:36
インドに大量の兵器を送ると当然英国もその情報を掴むと思うけど
どの程度の規模を想定していたか気になる…

個人的には旧式戦車100両、旧式戦闘機1000機程度を想定していたと予想してみる


14 : 名無しさん :2016/07/04(月) 19:41:51
史実チハ2123両、チヘ170両、チヌ166両、ハ号2378両が送られたと予想


15 : 名無しさん :2016/07/04(月) 22:06:25
なんか他の途上国がゴミ捨て場に見えてきた(末期


16 : 名無しさん :2016/07/04(月) 22:09:24
向こうはゴミと思ってないから大丈夫じゃね(震え声)


17 : 名無しさん :2016/07/04(月) 22:13:18
あながち間違いじゃない
自国じゃもう価値は無いけど他国は欲しがるものを払い下げてるんだし


18 : 名無しさん :2016/07/04(月) 22:19:25
インドは独立後にチベットを守らなきゃいけないから
大量の航空機がいるんだよね


19 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/04(月) 23:40:24
ネパールとブーダンを忘れないで上げてください


20 : 名無しさん :2016/07/04(月) 23:50:13
取り合えず、少数は部品とりようや資料用に残すとして提供できそうな史実陸上戦力は・・・

戦車

九七式中戦車2000輌
一式中戦車170輌
三式中戦車160輌
九五式軽戦車2000輌
九八式軽戦車110輌

計4440輌

自走砲

一式砲戦車130輌(ホニⅡを含む)
二式砲戦車30輌
三式砲戦車100輌

計260輌

総計4700輌

航空機

戦闘機

九七式戦闘機 7000機
一式戦闘機  5700機
二式戦闘機  1200機
三式戦闘機  3000機

計16900機

爆撃機

九七式重爆撃機 2700機
一〇〇式重爆撃機 800機
九九式双発軽爆撃機 1900機
九七式軽爆撃機 600機
九八式軽爆撃機 800機

計6800機

総計23700機

大体此れぐらい、行き成り全部送る訳には行かないから
戦車 1400輌
自走砲 130輌
戦闘機 3000機
爆撃機 1800機
手付け金代わりに送れそうなのはこんな物かな?
イギリス軍だけで250万人も居るらしいし、インド帝国の軍を割りながらの
進軍に成るから直ぐに追加が欲しく成りそうだけど・・・


21 : 名無しさん :2016/07/04(月) 23:55:01
英印軍って言ってもイギリス人は6万人でまともに訓練しているインド兵なんて十万くらい
残りの200万は肉壁


22 : ooi :2016/07/04(月) 23:56:18
前スレ>>669に投稿した記事の改訂版を。

少し妄想〜インド行きの史実日本の航空機〜ver2

九七式戦闘機
エンジンは夢幻会によって整備しやすく信頼性の高いものに変更。
出力は離昇700馬力位に強化された事で速度性能が向上している。

最終的に輸出されたのは九七式戦闘機3300機、此れを改造した二式高等練習機3700機である。
実用として使用されたのは九七式3000機、二式1000機である。
残りの機体は共食い修理やインド人整備士の技能向上に使われた。

主な任務は対地攻撃である。
搭載兵装が貧弱な為対戦闘機戦には向かないが、対歩兵戦には十分使えたからである。

最高速度:480km
搭載武装:7.7mm機銃×2、25kg爆弾×4


一式戦闘機 隼 通常ver
エンジンは整備を行いやすい様に過給機と云った装備を外した金星に変更。
それでも、離昇1300馬力は余裕で出せるので史実隼より速度性能は高い。

輸出された機体は最終的に5500機に上る。
実用として使用されたのは3500機であり、残りは予備機や共食い、研究用として保管された。

任務は対戦闘機戦である。
練度が上がれば、隼より約40km遅いハリケーンなら余裕で落とせるだろう。
対スピットファイアは相応な練度が無いときついが数的有利で質的不利をカバーすれば大丈夫だろう。

最高速度:570km
搭載武装:12.7mm機銃×2、30〜250kg爆弾×2


一式戦闘機 隼 教官向けver
此方は日本人が整備するので憂鬱九六式艦戦に搭載された金星を搭載している。
その為、出力は1500馬力は発揮可能である。
また、夢幻会の指示で史実機より防弾性が上昇している。

輸出された機体は200機である。

最高速度:580km
搭載武装:12.7mm機銃×2、30〜250kg爆弾×2


エンジンを整備しやすい様に換装したパターンを妄想。
恐らく、史実機よりは性能が向上すると考えられる。
武装は変更しないと予想している。

金星のバージョンダウンの馬力については前スレ>>660を参考として、それより若干出力を抑えた数値とした。


〜書き終わって〜
此れだけの数が輸出されたとは在印英軍は夢にも思っていないだろう。

一部機体は夢幻会のミリオタが記念として本国に保管している。
内訳
九七式:86機
二式練:10機
一式戦:51機


23 : ナイ神父MK-2 :2016/07/05(火) 00:02:42
>>20に名前を入れ忘れた・・・

>>21
そうだったんですか、前スレで話を聞いた時てっきりインド軍+在印英国軍250万だと勘違いしていました


24 : 名無しさん :2016/07/05(火) 10:36:00
そういう事情を知らずに引き渡してその量に愕然とするインドのエラい軍人さんを見てみたい(邪悪な笑み)

まぁ実際にやると横流しされたり山と積まれて放置されるのが関の山なんだろうけど


25 : 名無しさん :2016/07/05(火) 11:00:09
東南アジア全体で戦闘機10000機の方が良いかな?


26 : 名無しさん :2016/07/05(火) 11:19:32
各国情報部がばらまかれた兵器の量に呆然としてそう(
そして、報告を受けた上層部も呆然としそう(


27 : 名無しさん :2016/07/05(火) 11:28:18
後は史実零戦の一万機どうしますかね?


28 : ooiスマホ :2016/07/05(火) 12:15:49
>>27
取り敢えず、護衛空母に搭載する分は売れていますね。


29 : リラックス :2016/07/05(火) 12:34:20
月光とかどうしよう
下向き斜銃搭載してるのは地上攻撃機として使えるけど需要がありそうな所はあるかな……


30 : ooiスマホ :2016/07/05(火) 12:42:12
独ソ戦が起きたらドイツ行きでしょうかね?

米本土植民地化戦争のゲリラ掃討に使う場合は欧州枢軸全体ですかね?


31 : ooiスマホ :2016/07/05(火) 12:43:06
欧州枢軸「日本に物凄い勢いで金を吸いとられる。」


32 : 名無しさん :2016/07/05(火) 12:47:04
なお日蘭1944ゲートと違ってアフターサービスは無い模様


33 : 名無しさん :2016/07/05(火) 12:52:37
探せば史実烈風や震電、キ83やキ94がいるかもな


34 : リラックス :2016/07/05(火) 12:55:18
日本「まあ、時間無いから使い潰し前提の物を渡してますから」
東南アジア「でも、その辺りの生産ラインをもらったので工業力は強化されました」
インド「部品や弾丸を日本から直接買うよりは安いので助かりますが……」


35 : 名無しさん :2016/07/05(火) 12:57:41
1944ゲートは戦後の経済的アフターサービスまである厚遇っぷりであったがはたして……


36 : リラックス :2016/07/05(火) 13:03:22
傘下に入る国々と場合によっては枢軸と二分して傀儡もしくは緩衝国とするソ連はまだしも、それ以外は支払いを拒否り出した辺りで損切りで縁切り+制裁だな


37 : ooiスマホ :2016/07/05(火) 13:41:27
日本「代金の取り立て、先ずは英国からだ。」


38 : 名無しさん :2016/07/05(火) 15:17:31
>>27
複座練習機に改造してT-6テキサンのごとくばら撒いても掃けるかなぁ・・・。


39 : 名無しさん :2016/07/05(火) 15:24:46
戦後に揉めそうな所に売れるんじゃね?


40 : 名無しさん :2016/07/05(火) 19:09:19
>>37
日本「即金で支払えないら分割でもいいぞ。利子はトイチで勘弁してやる」


41 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 19:53:16
>>40
トイチって借金返すために借金する羽目になる典型じゃないですかヤダー…


42 : 名無しさん :2016/07/05(火) 19:55:39
>>38
52型乙以降の機体ならまだCOIN機として需要がありそうだけどそれより前の型はなぁ…
制空戦闘以外の用途が限られる機体は中小国ではあまり歓迎されないだろうし


43 : リラックス :2016/07/05(火) 20:02:01
一応爆装出来るから銃撃と爆撃を繰り返すことも出来なくはないが30kg×2か60kg×2ではなぁ……


44 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:13:01
開戦時の艦載機三兄弟の中では、零戦よりも降爆である99式艦爆や戦術爆撃機並みに爆弾を詰める97式艦攻のほうが需要ありそう


45 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:18:17
でも数が多くて安いですぜ


46 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:24:53
だけど売り逃げしてしまわんとね


47 : リラックス :2016/07/05(火) 20:27:05
使い潰してもらって構いやせんぜ


48 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:29:44
スポーツ機として残すとか


49 : リラックス :2016/07/05(火) 20:34:21
いや、10,000機も要らん


50 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:39:29
余ってんならレースしようぜ


51 : 名無しさん :2016/07/05(火) 20:58:28
我、エンジン不調。お先にどうぞ


52 : ナイ神父MK-2 :2016/07/05(火) 21:13:01
ゼロ戦の処分は・・・
取り合えず、正式な艦載機の量産、運用されるまでドイツとフランスに輸出しつつ、インドで引き続き国軍編成に協力しながら
軽空母とゼロ戦を提供する、此処までやれば1000程度は販売できないかな?


53 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:15:50
零戦も含めて終戦近くの機体は材質の劣化や工員の技量低下により不良品率が跳ね上がる
からチェックする時間も考えると問答無用でスクラップにした方がいいかもね。


54 : リラックス :2016/07/05(火) 21:17:11
スクラップにするにも手間がかかるから使い潰した方が良いんじゃね


55 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:17:51
輸出された機体だけ解析すると日本軍のことを見誤りそうなのが何とも。
工作精度とかは絶対史実日本より史実米国の方が上だろうし。

しかしその他の世界戦では恐ろしいほどに規格が整ってるんだろうな……


56 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:19:07
空母も雲竜・天城・葛城までは完成していたはずだからそれを改修して売却してもいいかも?


57 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:21:42
だがチハだけは史実のが一番カワイイ!


58 : ハニワ一号 :2016/07/05(火) 21:41:14
憂鬱日本大陸化+漂白朝鮮ネタSS

1942年5月25日に発生したそして1942年5月25日に発生した張学良による第二次満州事変によって日本が孤立しつつある情勢で日本に信じられないような天佑が発生した。そう、一夜にして日本が大陸化して面積10倍人口5倍で国力も憂鬱日本の5倍の国力、そして資源豊富な日本大陸を保有する大陸国家となったのだ。

しかも大陸化憂鬱日本の国力が憂鬱列島日本の5倍という事は大陸化憂鬱日本が世界最大の国力を持つアメリカを抜いて世界最大の国力を持つ超大国になった事を意味していたのだ。大陸化の恩恵に喜ぶ夢幻会の面々だが「朝鮮が日本の大陸化に付属して漂白朝鮮となって綺麗になった」との報告を前に大混乱となるのだった。

一夜にして漂白朝鮮となった朝鮮は日本が最も信用と信頼できる同盟国となっていた。漂白朝鮮の国力は(欧米の植民地含む)アジアの国家の中では日本に次いで第二位の国力を保有し、空陸を中心に精強な軍事力を持つ国家だった。国を支える優秀な人材には綺麗な李承晩や金日成たちが存在していて様々な分野で活躍していた。

話を大陸化した憂鬱日本に戻して大陸化憂鬱日本の科学技術力は15年〜20年先の技術力を保有している事が判明した。そのために大陸化日本はテストベット用の試作艦とはいえ原子力空母や原潜をすでに保有し、しかもアラスカを占拠せずとも日本大陸からアメリカ合衆国全域を射程範囲におさめる大陸間弾道ミサイルと核弾頭用の核を原爆どころか水爆を実用化して保有していたのだ。

海軍についても大陸化に伴って規模が拡大するのみならず艦の名前はそのままでも艦そのものは変化して強化されていた。長門以下の戦艦群が15〜20年先の技術を導入した46㎝砲搭載の量産強化大和型戦艦となり、51㎝砲搭載の12万トン級以上の巨大戦艦である大和、武蔵がすでに就役するのみならず信濃、紀伊など大和型戦艦の3番艦や4番艦が続々と建造中だった。

空母についても正規空母は全ての艦が大鳳型空母や大鳳型を改良した改大鳳型空母に置き換わってジェット機運用が可能になるのみならず、大陸化前より空母の質や数が増加するだけでなく改大鳳型空母を建造中や建造予定の空母が多数存在していた。また搭載機は日本版F-4などが搭載されていた。

巡洋艦や駆逐艦、潜水艦も規模を拡大して15〜20年先の技術と設計を導入した艦となり大幅に強化されていった。また日本の陸軍と空軍についても海軍と同様に規模を拡大するのみならず15〜20年先の兵器が採用済みとなり大陸化前より大きく強化されていったのだ。


59 : ハニワ一号 :2016/07/05(火) 21:41:46
そのため日本製の兵器を採用している漂白朝鮮軍の装備は15〜20年先の兵器を運用している大陸化憂鬱日本とは違って機密などの問題で遅れたものとなっているがそれでも朝鮮空軍は疾風や天山などジェット機を運用し、朝鮮陸軍の戦車は九七式改戦車だけでなく四式重戦車、三式戦車を運用するなど兵器の質では1942年の大陸化前の憂鬱日本軍よりも上だった。

さて米国を始めとする諸外国も日本に置いてある自国の大使館や企業などを通じて日本が大陸化したらしいことを掴んでいた。だが大統領を始めとする米国上層部はそれでも日本が巨大化しようとも最終的には本気になった米国の勝利に終わると自信を持っていた。また英国やフランス、オランダなどの亡命政府など欧州の連合国もすでに米国の側に立ってしまった事に加えて大陸化した日本の富や資源、利権などを山分けするなどの条件で米国側に立って参戦することになる。当然に英国の傘下にある華南連邦も米国の側に立って参戦する事が確実となった。

先の欧州の戦いで支援した英国やフランス、オランダら欧州の連合国が日本大陸の富を狙って米国の側に立つという薄汚い裏切り行為に夢幻会のみならず日本国民の対英、対蘭など欧州の連合国に対する感情は史上最悪レベルに悪化し日本国民の怒りは天元突破したのだった。

だが当の英国やオランダ、フランスなど欧州の亡命政府は、日本を裏切ったことに対する日本人たちの怒りや恨みなど気に止めずにともに戦ってくれた日本という戦友を裏切って米国につく事に反対する政治家や軍人たちを追放、左遷に追いやり、自分たちの選択が自国を滅亡に追いやる選択であったかに気付かないまま日本に勝利した後いかにして他国よりも多く日本の富を収奪できるか捕らぬ狸の皮算用を練っていたのである。彼らが米国につくという選択が間違いであったことに気付いた時にはもはやすべてが手遅れとなり破滅への道を突き進むだけだった。

そして日本は日本側に立った数少ない同盟国である朝鮮王国や福建共和国と戦争準備を整えて1942年8月16日に米英蘭仏中ら連合国に対して宣戦を布告することになる。


60 : ハニワ一号 :2016/07/05(火) 21:42:29
あとがき
憂鬱日本大陸化ネタSSをやりたかったのでやってみました。さて神崎鎮守府の設定やSSも書かないと・・・。
ナイ神父MK-2さんの憂鬱日本大陸化と違って朝鮮が漂白朝鮮となって信用でき頼れる同盟国となっています。また英米だけではなくオランダやフランスなどの欧州の亡命政府に宣戦布告しますので仏領インドシナやオランダ領東インドにも侵攻します。また他の世界線の兵器が大陸化の際に大量に生えてきて処理に困るような事態になる事もありません。


61 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:47:01
雲龍型は売却せず日本で使ってもいいかもしれないけど
戦時量産型と完全に割り切ってる憂鬱祥鳳型と比べると
中途半端な感は否めんしなぁ…

まあ枢軸の3国なら欲しいだろうから売るなら独仏伊に各1隻づつかな?


62 : リラックス :2016/07/05(火) 21:48:36
乙、とてつもなく嬉しい改変だ >>漂白朝鮮


63 : 名無しさん :2016/07/05(火) 21:53:55
金剛「ブリカス死すべし!ミーをブリカスに送ってくださいねー!!」


64 : ナイ神父MK-2 :2016/07/05(火) 21:57:15
乙です。不確定要素が減ってプラスが増えるなら有り難い変化ですね。
そして、連合ぇ・・・亡命政府普通に国民から否定されて消えそう、と言うか枢軸が代々的に占領している
各国の占領政策で批判しそう・・・


65 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 22:03:17
乙です

朝鮮が漂白されるだけでこの安心感。戦後も面倒ごとが減りそうですね。
地味に日本海の制海権を維持しやすくなったのも大きいですし、何より同盟国があるのはうれしいですね。


さて、10時5分ごろから日仏ゲート世界の話を投下します。
といっても、予告編からですが。


66 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 22:05:51

日仏ゲート世界 有為転変 予告編



-----------------In the myth,God is Force.




ドイツ西部 フランクフルト。
あわただしく人々が行き来するこの都市に、すでに平時のような人の賑わいは感じられなかった。
あるのは緊張と恐怖と、崩壊寸前に近い軍としての士気。東部戦線での教訓から歩兵にとっての必需品となっていた
自動小銃とヘルメットと防弾チョッキと、様々な金属製品がいかめしい音を立てる。そしてそれらに交じって、リヤカーや
自動車が走り回り、音と空気の動きを生み出している。行き交う人々、行き交う車両はその多くが赤い十字架をどこかしらに
付けており、彼らに与えられた仕事でなんであるかを知らしめていた。といっても、ここにいる人間ならば数時間もしないうちに
その赤い十字架を意識しなくなる。それほどに、この街には溢れかえっていた。

既にフランクフルトはドイツ帝国により都市全体に非常事態宣言がなされ、行政権なども一時的に現地の軍へと預けられていた。
ここだけではない。最前線のボン ケルン デュッセルドルフ エッセン ドルトムントもフランクフルト同様に
非常事態を宣言しており、軍による厳戒態勢が敷かれていた。住人の多くが安全な後方へと避難を始めていたため
人々の気配もだいぶ薄い。
町を埋め尽くすのは大体が軍人であった。そして、公民館を利重用して設けられた司令部施設に向けて軍人の一団が向かっていく。

「皇太子殿下、やはり向かわれるのですか?」
「当然だ。私自ら赴かねば、他国は納得しないだろう。ドイツ帝国が自ら血を流さねばなるまい」

ドイツ帝国のヴィルヘルム皇太子は言葉も短く答える。彼の地位を考えれば、そして現在発生している事態の重大性を
考えた場合、彼はベルリンか、少なくとも後方にいるべきであった。しかし、彼が無理を押して、周囲や皇帝である
ヴィルヘルム2世を説得した上でこの前線まで出てきたのは、やむを得ない事情が存在した。

「国家としてすべきではない行為をせざるを得なかったのは屈辱の極みだが、それを否定するわけにもいかんだろう。
前線視察の準備は整えておくように」
「しかし、前線での警護には数が……」
「ならば近衛でもなんでも引っ張ってこい!とにかく数を揃えよ!ここにおいて命を惜しむなど、ドイツの恥さらしだ!」

諫めようとした将校の一人がヴィルヘルム皇太子の一言に圧倒される。

「どうか冷静に……誰が感染者であるかが危ういのですぞ」
「父上とて、止められねばここに赴いてきたであろうよ。既に身辺整理を始めている」

身辺整理。その言葉が意味することにその言葉を聞いた軍人全てが驚愕した。
古来、君主とは絶対的覇者であると同時に最高責任者であった。
日本の戦国時代においても、君主が腹を切ることで兵士や領民の安堵を約束したケースは数多く見られている。
つまり、国家君主という人間は国を丸ごと背負うほどの通貨であったのだ。史実においても、また大陸化したこの日本においても
それは風習として長年続いていたし、欧州においてもそれは似たような風習や制度・習慣として残り続けている。
最高責任者の血縁者を人質とする婚姻による同盟関係は、ハプスブルク家のような特異な家系すら生み出していた。
そしてこの世界を巻き込んだ大戦の開戦を決めたのがヴィルヘルム2世である以上、その責任を負うのは必然的に決まっている。
反対するものがいなくなったヴィルヘルム皇太子は再度司令部への案内を命じた。


67 : ooi :2016/07/05(火) 22:07:24
乙です。
朝鮮が綺麗になっただけでなく軍事力も頼れるか。
中華民国は今迄での属国相手に叩き潰されると云う痛快な事態になりますな。


68 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 22:07:30

ドイツ帝国西部防衛線司令部の卓上に置かれた巨大な欧州の地図には、画鋲で区割りされた地域がある。
ドイツ オランダ フランス ルクセンブルクの4カ国にまたがる広大な領域が画鋲に付けられた赤い紐で囲まれていて、
さらにそれを囲うように青い紐が画鋲で止められている。それらが意味することはただ一つ、決して破られてはならない
最終防衛線であった。

「これが最終防衛線というわけか……」
「Ja,ブレーメン方面は既に封鎖が完了しており、感染者の隔離も進みつつあります。オランダ国内はともかくとして、
我が国の側にも感染者が確認されており、予断を許さぬ状況です。懸念としては、ルクセンブルクが誰彼構わず
庇護を求めていることでありますが……」
「ようやく動いたか……ここは参戦国の手前、わが国で対処せざるを得まい」
「かしこまりました」
「問題なのはフランスだ。あちらの動きをここでも捉えねばならないが……どうにかならんか?」
「マンシュタイン大尉、彼ならばフランスの情勢について詳しいはずでは?」
「……確かにいましたな。探してみましょう」

ほどなく、エーリッヒ・フォン・マンシュタインに連れられて一人の青年兵が司令部へと入ってくる。
気真面目そうな顔だが、顔に浮かんでいるのは疲労。目の下の隈もだいぶひどく見える。だがその眼だけはしっかりとしていたし、
足取りも服装にも乱れは見られなかった。興奮によってアドレナリンが分泌されながらも、冷静さを維持している。
そして、ヴィルヘルム皇太子はその姿にどことなく知性的な獣を想起した。

「彼が?」
「はい。西部警戒線において情報分析を担当していた者です」

将校に促されたその兵士は敬礼しつつ名乗りを上げた。

「アドルフ・ヒトラー伍長であります!」
「ヒトラー伍長、報告を頼む。出来ればフランス側の最新の情報を」
「は! では、まずフランス国内の感染拡大阻止に向けての動きについて……」

後年、ドイツの『AB風邪隔離防疫戦線』にはドイツ帝国の後身であるドイツ連邦共和国の屋台骨となる人材が集っていた。
ドイツ連邦共和国内務大臣にして後の首相 アドルフ・ヒトラー。
陸軍の雄たるエーリッヒ・フォン・マンシュタイン ハインツ・グデーリアン エルヴィン・ロンメル。
日仏に次ぐ近代的な空軍の立役者であるヘルマン・ゲーリング。
この世代のドイツが持っていた横のつながりの強さは、この現代の地獄を、ドイツに再現された黙示録の時をその目で
目撃し、さらにその地獄のような環境をともに乗り越えたことに起因しているとされる。否、誰もがそこでは等しく
狩られるのを待つ弱い羊でしかなかった。





神代において、神とはすなわち力であった。

-----------だとするならば、等しく人を悩ます病もまた、神なのであろうか





日仏ゲート世界 有為転変 Coming soon.....


69 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 22:08:59
以上です、wikiに転載するのはご自由に。
何が起こったのかは、まあ察していただければ幸いです。
ここであれこれ言っちゃうとネタバレになりますし、後々の楽しみを潰すのも無粋ですからね。

日仏世界の第一次世界大戦の様子をまとめたので、順次投下しようと思います。全6話+αを予定しています。
これが結構第二次世界大戦にも絡む重要な戦争ですので、ここから始めないと何ともなりませんからね。
日蘭世界ではオランダが中立国のままでしたが、フランスが完全に中立維持するのはやはり厳しい。
というわけで参戦して、複雑な世界大戦をどう駆け抜けていくかを描いていこうと思います。
では、お楽しみに。


70 : リラックス :2016/07/05(火) 22:10:25
乙ー、楽しみに待っております


71 : New :2016/07/05(火) 22:14:31
両氏ともに乙です。
大陸化より朝鮮が漂白された方がえらい戦力増になりそうだw

黙示録の4騎士が席巻・・・ドイツの医療技術が試される


72 : ハニワ一号 :2016/07/05(火) 22:14:39
乙です。
予告をみて日仏ゲート世界の新作がますます楽しみになってきました。


73 : ooi :2016/07/05(火) 22:14:46
乙です。
フランスは中立するには微妙な位置ですからね。
何しろ、国境を面している軍事大国が中立を言っても相手からしたら恐怖ですからね。


後、割り込みすみません。


74 : 名無しさん :2016/07/05(火) 22:20:30
ただの軍事大国ではなく陸軍大国ってところもなぁ……

蘭帝は実態はさておき海洋帝国と目されていたし
陸防は要塞メイン(に見える)だから触りさえしなければ出てこないと思われたのが大きい


75 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/05(火) 22:35:08
>>リラックス氏
期待していただければ幸いです。とはいえ、盛り上がりに欠けるかもと不安だったりw

>>New氏
まさに黙示録の第四騎士が欧州を駆け抜けた感じですからねぇ…
しかもよりにもよってタイミングが悪いときでしたし。とまれ、お楽しみに。

>>ハニワ一号氏
試しに書いてみた予告編ですが、期待していただけるとは嬉しいですね
この予告編のベースは、書いていて没としたシーンだったりします

>>ooi氏
よりにもよってドイツと接していますからね。
おまけにイギリスからはほぼ目と鼻の先で、史実においてはノルマンディー上陸作戦が実施された
くらい重要な立地ですし。どうやっても巻き込まれてしまうでしょう。

>>割り込み
いえいえ、よくあることですので
>>74
陸軍大国(海軍が弱いとは言っていない)ですからねぇ…
しかもこのフランス、国境をがっちりと固めて文字通りアンタッチャブルですから危険度は高いですよ


76 : ooi :2016/07/05(火) 22:38:29
>>弥次郎氏
軍事大国だからこそ、敵に回る前に叩いておきたいと云う自殺願望も生まれるかもしれないですしね。

そう言えば、瑞州ネタも首を長くしてお待ちしております。


77 : 名無しさん :2016/07/05(火) 22:40:46
なお、触った瞬間に(ry


78 : ハニワ一号 :2016/07/05(火) 22:52:16
>>62
大陸化したとはいえ憂鬱日本に頼れる同盟国を与えてやりたかったので朝鮮を漂白朝鮮化させてみました。

>>64
仏蘭など亡命政府は選択の結果、少なくともアジアや太平洋の植民地を失ってしまいましたから枢軸に占領されている本国の国民の支持を失い消滅するのは確実ですね。

>>65
憂鬱日本の近場に頼れる有力な国力を持った同盟国が存在してくれるというのはとても大きいですからね。
憂鬱本編にも漂白朝鮮のような同盟国が近くに存在していれば憂鬱日本の苦労もだいぶ減ったでしょうからね。

>>67,>>71
満州方面は朝鮮王国軍が主力を担い在満米軍や中華民国軍と激突して勝利する事になります。
満州だけでなく各地の戦線にも朝鮮王国軍を派兵して戦果をあげるなどの活躍をします。
そして戦後に大戦での功績から満州を「傀儡国家をつくるのも良し併合するのも良し」と朝鮮の好き勝手にしてもいいよと満州を褒賞として与えられる事になります。


79 : 霧の咆哮 :2016/07/05(火) 23:20:01
ハニワ氏乙
日蘭日本ベースで考えても、旧式装備を降ろされたとしても、史実の5年先、1940の時期に1945の最新レシプロ級とか降ろすだけで朝鮮でも十分強くなるわな
それでも立地上、海軍はやっぱ小規模だろうけど
日本と共同で中露相手するしかねーし
初期の方から対地支援用の海防戦艦も支給されそうだが

弥太郎氏乙
ドイツの隔離つーと、まさかスペイン風邪が史実より早期に拡大したのか?


80 : ナイ神父MK-2 :2016/07/05(火) 23:24:34
弥次郎氏乙です。感染や皇帝の責任云々と言うことは複雑なwwⅠの戦線に黙示録の騎士までエントリーとは
さぞ凄惨な光景が広がったでしょうね・・・


81 : ooiスマホ :2016/07/06(水) 08:59:59
ハニワ氏
朝鮮が満州GETですか。
開発が完了したら、朝鮮王国が世界有数の大国になりますね。
海軍も巡洋艦2隻、駆逐艦16隻、軽空母1〜2隻は将来的に持てそうかな。

此れだけの大国になるのは、日蘭現代ゲートの中国badエンドルート以来ですね。


82 : 名無しさん :2016/07/06(水) 12:13:58
日蘭本編の朝鮮帝国でも満州は間島地域しか治めてなかったからなぁ
全域治められれば単純に満州国+αの国力を持てる素地ができる


83 : ooiスマホ :2016/07/06(水) 12:40:18
>>82
日蘭朝鮮王国の場合は、代わりに遼東半島を領有していたので有力な港湾は多かったで筈。


84 : ooiスマホ :2016/07/06(水) 12:42:36
訂正
多かったで筈。 →多かった筈。


85 : ハニワ一号 :2016/07/06(水) 12:49:20
>>79
漂白朝鮮海軍の規模は小規模でも艦艇の質や練度は高いですよ。
それでも朝鮮海軍は小規模なのは事実なので史実の海自と米海軍みたいに日本海軍と共同作戦を展開するでしょうね。
また日本製の海防戦艦を運用していますね。

>>81
満州の開発には金がかかりますが大陸日本からの支援や投資によって満州の開発が進んだことによって朝鮮王国の国力は世界有数の大国に成長する事は確実ですね。
また第二次満州事変が張学良による自作自演である事が暴露されてますので朝鮮王国は大義名分を持って朝鮮王国の満州統治の邪魔になりそうな満州内の漢民族を強制追放できます。
何しろ盟主である大陸化憂鬱日本も豪州の白人を全員強制追放して豪州を領土化していますので問題ありません。


86 : 名無しさん :2016/07/06(水) 12:54:04
>>83
地図上だと遼東と間島の両方だったはず
どちらも日露戦争後に清に統治能力無しとして古代朝鮮の拡大解釈で押し付けられたんだったかな


87 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 13:30:52
>>霧の咆哮氏
スペイン風邪も脅威でしたが、もっとやばいことに…
むしろスペイン風邪で済めばまだよかったかも…

>>ナイ神父Mk-2氏
第四騎士が大暴れしてますので、そりゃあもう悲惨な光景になってます
一応ですが、この事態が起こって全員の納得のいく決着を図るには誰かがスケープゴートにならざるを得ず、
ドイツ皇帝の命くらいしか、というところまで来てますので…まあ、そこら辺は本編で分かって来るかと思います。


88 : ooiスマホ :2016/07/06(水) 13:40:35
>>86
私的にはこんな意味で書いていました。
日蘭朝鮮王国の場合は、(今回の漂白朝鮮みたいに満州全体は持たない)代わりに(前述の間島地方と)遼東半島を領有していた

流石に省略しすぎたかな…(汗)


89 : 名無しさん :2016/07/06(水) 15:11:16
そういえば、憂鬱本編が母体で大陸化しているから東遼寧一帯は日本領か
漂白朝鮮遼領満州と国境を接する方は戦後しばらく経てば警戒レベル下げられそうだな


90 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 20:55:28
さて、ぼちぼち『日仏ゲート世界 有為転変』の投下をはじめましょうか
9時頃にスタートしますねー


91 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:00:00

日仏ゲート世界 有為転変1 -Destination Unknown-


世に言う第一次世界大戦の勃発は、複雑な欧州の政治事情が絡んでいることは言うまでもないことだった。
直接の要因そのものは、オーストリアの皇太子がサラエボ事件において暗殺されたことである。

第一次世界大戦において図らずも参戦国の殆どとの政治的関係を持つことになっていたオスマン帝国の視点から
世界大戦を見ていこう。開戦前、オスマン帝国の友好国乃至同盟国はドイツ 大日本帝国 帝政フランスが中心だった。
一応ペルシャとは大日本帝国を介して欲もなく悪くもない関係を維持していたので、ほぼ問題なしと言えるだろう。
この関係というのは南下政策をとり続けているロシアに対抗してのものだった。

南下政策によって不凍港を求めるロシアの動きは、必然的にオスマン帝国と日本にぶつかることになった。
しかし、ロシアの太平洋方面での動きは朝鮮王国の永世中立化とアロー戦争時における日本の沿海州獲得によってほぼ頓挫した。
しかし、それでロシアが不凍港を求める動きを諦めたわけではなかったのは言うまでもない。東がだめならば西側に
と不凍港を求める動きは続いた。そして、日仏から支援を受けながら近代化を進めるオスマン帝国はロシアを警戒する
ドイツにも接近し、協力関係になることに成功していた。敵の敵は味方というわけである。もとよりエルトゥールル号遭難事件時の
日本側の誠意ある対応から親日勢力がオスマン帝国内に存在したことから、オスマン帝国内でも日本への援助を求める
動きは歓迎されていた。

そして日本の同盟国であるフランスから見ても、オスマン帝国は良くもないし悪くもない関係にあった。
一応はフランス革命戦争時には敵対していたが、遠隔地にあることから形ばかりに近い形であったし、スエズ運河開発の過程で
だいぶ関係改善が続いていた。日本との共同で開発を進めたスエズ運河をイギリスに握られないため、という建前もあったが
一応欧州にほど近い地域に友好国が欲しかったという点からもオスマン帝国とのつながりは悪いものではなかった。
フランスの工業製品を輸出する市場という観点からもオスマン帝国は魅力的であった。一国の近代化にはいろいろと
必要なものが多いのだが、その際にフランスの装備やインフラの輸出が出来たことはフランス経済にとってもよい刺激を
与えるきっかけになっていた。史実においては近代化の遅れや資金不足などが響いて瀕死の病人と呼ばれていたが、
この世界線においては日本とフランスから支援を得ることができたために、まだまだ健在だった。

ここで補足するが、オスマン帝国は病人ではなかったが、生みの苦しみを味わい続けていた。
国内ではオスマン帝国危うし、とする考えが外部から煽られながらも確かに存在していた。オスマン帝国の領土は
全盛期に比べればかなり減っていたし、史実ほどでないにしても借款は存在していた。さらに、オスマン帝国がロシアに
勝利したクリミア戦争にしても半ばおんぶにだっこでの勝利だ。国内のアラブ系住人の一部には勝ち組に見えるイギリスへの
内通を考え始める一派も現れていたし、現在でいうところのイスラエルをめぐる問題はちらほらと危うさを持っていた。
そもそも、宗教+他民族+長年の恨みというトリプルコンボを決めておきながらも国体に響かないように纏め上げている
国など日本やフランスなどしかなかった。アメリカは人種差別が残っているし、イギリスもイングランドとアイルランドの
いざこざが存在していたし、そうでなくてもユダヤ人への偏見は残っていた。そしてオスマン帝国もまた、国内の
民族・宗教が絡む問題の火消しに奔走していた。近代化を進めるときに散々躓いたその問題は、未だに収束したとは
言い難く、この第一次世界大戦が終了し、オスマン帝国の方針が間違っていなかったと認められるまで続くことになった。


92 : 名無しさん :2016/07/06(水) 21:00:05
おっしゃ!


93 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:00:51

続いて、オスマンの敵対国を列挙するとイギリス ロシア ギリシャが主となる。
ロシアは言うまでもないが、ギリシャとイギリスが敵対することになったのはオスマン帝国が近代化をしながらも
統治が難しくなった地域をパージして独立させたことが間接原因だ。そもそもイギリスがオスマンと敵対したのは、
オスマンが独立させたエジプトを実質掌握してスエズ運河に関与していることが原因であった。スエズ運河は史実同様に
レセップスが開発に関わっていた。また、ここにはフランスのみならず日本の資本と技術も投入され、運河を運営する
会社の株も一定程度保有していた。オスマンもそれに人員などの点で協力したことで株を有していた。運河開通からまもなく、
史実同様にエジプトが負債を抱え込み過ぎたことでスエズ運河の株式の売却に選択した。史実ではイギリスが株の買い付けに
走るのだが、ここで日仏が介入した。そして元々エジプトを支配していたオスマン帝国も日仏に続いた。この世界において、
日仏間の交流が盛んであることからスエズ運河を通過する船舶は概ね英仏日の三ヵ国で占められていた。もしここでイギリスが
スエズでのアドバンテージをとることは日仏にとっては容認できるものではない。

暗闘の結果、イギリスは株の保有率を全体の15%前後で抑えられることになった。史実の半分以下でしかない。
6割前後の株を有するオスマン・日本・フランスの3か国が反対すれば、イギリスも口を閉じるしかない。
代わりという様にエジプトの経済的に狙い、強引にエジプトを支配下に巻き込んだ。元々エジプトにオスマン帝国に
見捨てられたと考える人間が一定程度いたことがイギリスの支配の浸透を容易くしていた。とは言え、オスマン帝国が
パージする前から、もっと言えばナポレオンの時代からエジプト支配は揺らいでいたも同然であり、マムルークの
有力者たちが自らの意思で政治を牛耳っていたため半ば自業自得でもあった。おまけにこの世界においてはナポレオンの
エジプト遠征が発生せず、エジプトの近代化が史実よりも遅れていたことも、エジプトがろくに抵抗することが出来ず
支配を受け入れるしかなかった理由であった。また、イギリスとてオスマン帝国のような後進国に後れを取るわけにもいかなかった。
元々オスマンの背後には日本とフランスがいるのだから、イギリスが簡単に手を引っ込めては世界帝国の名が泣く。
実際のところ、インドとの連絡路に位置するスエズ運河をフランスに完全に握られた場合、最悪封鎖されてしまう可能性があった。
その瞬間、イギリス最大の資源地帯にして人員供給地との連絡が途絶えてしまう。
イギリスとしてはオスマンがせめて中立であれば、という考えもあった。エジプト駐留軍とオスマン帝国陸軍が激突する
公算は高かったのだが、どちらかといえば上陸しての行軍に備えて温存しておきたい兵力だった。スエズ周辺が中立地帯として
日仏の睨みがきかされることを考えればむやみに日仏を刺激する行為は避けるべきだった。


94 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:01:42

次いでロシアが敵対国である。これは南下政策との激突が根底に原因がある。嘗ての露土戦争で敗北を喫したオスマン帝国
だったが、クリミア戦争時にオスマン帝国が日本を主体とした日仏同盟の支援で史実以上に余裕を持って勝利をおさめた。
この戦争においてイギリスからの支援も受けていらオスマン帝国だったが、史実よりも欧州からの口出しを封じることが
できたために近代化を自らのペースで進めることに成功していた。そもそもフランスや日本という近代化の成功例を参考に
出来たことがかなり大きかった。史実より借款は少なく、史実と一部異なるミドハド憲法の制定を成功させた。

このクリミア戦争で自信をつけたオスマン帝国は法治国家としての体制を整えていく。リビアはフランスとの合同統治という形で、
実質的にオスマン帝国領として残存していた。フランスという後ろ盾は近代化を進めるオスマン帝国にとっては非常に
ありがたいもので、伊土戦争も敗北することなく乗り切ることができた。しかし、バルカン半島やギリシャといった地域は
エジプトなどと同様にオスマン帝国からパージされた。実際、多民族からなるオスマン帝国にとって単一民族による、
あるいは複数の国家にまたがって分布する民族による統一運動というのは厄介極まりないものだった。
これに対抗するためも含めて、オスマン帝国はドイツ帝国との同盟を結ぶことになった。

一方、オスマンが手を組んだドイツ帝国であるが、史実と異なり仏露の二方面作戦を展開する必要が薄くなっていることから
ドイツ参謀総長のアルフレート・フォン・シュリーフェンはフランスとの中立状態を維持して、最低限の部隊を西部に
残してロシアに陸軍を集中すべきというシュリーフェン・プランを提唱した。

このシュリーフェン・プランは、政治的事情や国力から革命以来欧州のアンタッチャブルとなっているフランスをイギリスへの
盾にするという、ある意味恐れ知らずの内容でもあった。しかし、実際の所英仏間の関係は良いとはいえず、フランスが
ドイツと積極的に敵対する理由がなかった。またドイツにしても近代化が遅かったとはいえオスマン帝国という同盟国が
ロシアに共同で対抗することは数を補うことから言っても非常に重要であり、ドイツ上層部にとっても承認するに値した。
確かに現状のままフランスが中立を選んでいれば、迂闊にイギリスが海軍を差し向けることもないだろうというのは予測できる。
仮にイギリスがドイツへの上陸を選ぼうとしても、それはドイツ海軍を排除し終えてからの話だ。一部をバルト艦隊に
振り分ける必要があるとはいえ、陸海軍の戦力を集中できることは決して悪い話ではなかった。そしてイギリスが欧州本土への
上陸をするためには、フランスかオランダかあるいはスウェーデンなどを通らなければならなかった。


95 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:02:36

だから、どの国に対しても戦時には中立をとるように工作を以前から仕掛けていた。
オランダは戦後のことを考えれば大人しくせざるを得ない。もとより国力は戦力となりえないほど落ちているのだから。
スウェーデンをはじめとした北欧はドイツが対ロシアを政策として打ち出していて、ロシアの不凍港を求める動きを
意識する北欧各国はドイツへと積極的に敵対できない。最後に残ったのはフランスだが、日本共々イギリスとは敵対しつつあることを
考慮すれば、イギリスがドイツへと軍を送るための足場はほとんど存在していない。あるとすれば、ギリシャあたりを
通過させてオスマン帝国方面からの侵攻であるが、そちらはオスマン帝国とオスマン帝国に派遣する増援だけで防げる。
それにイタリアを同盟に引き込んでいるため、いざ戦闘が起これば地中海での制海権はこちらが主導権を握ることができる。
つまり、イギリスとの戦闘はこちらが兵站を維持しやすい位置で行えるのだ。これもフランスという楯のあってこそ。

ドイツにとってのメリットの一つが、オスマン帝国を介して隣国のフランスとの交渉や政治的取引のルートが構築できたことだ。
隣国が危険だというのはドイツ上層部では一致している意見であった。戦争以外の面でも、例えば一般市井における技術の
発展ぶりは傍から見ても明らかだった。飛行機による国内移動の迅速化、無線の技術発展、国内インフラの急速な整備など、
当時の列強すら異常と判断できる発展具合だった。一応隣国であるドイツもそれを見ており、フランスの活性化を材料に
陸海軍共にいくらか予算を確保しており、史実よりいくらかましな状況を作っていた。

しかし、問題だったのが七週間戦争以来実質的に支配しているオーストリア=ハンガリー帝国であった。
元々オーストリア=ハンガリー帝国はその政治体制故にフランス革命戦争ではかなりの兵力をフランスへと投じていたし、
その後のナポレオン戦争においても対仏大同盟を主宰するなど主導的地位にいた。しかし、参加した戦いはほぼ連戦連敗。
おまけにフランス軍の投じる兵器や兵士と比較すれば圧倒的に質も数も劣っていたため、損耗率のひどさは目を覆わん
ばかりのものだった。これによってオーストリア国内の単位人口当たりの男女の比率がだいぶ偏っており、必然的に国力も
減退しつつあった。オーストリア国内では軍需工場に手がすいた子女が動員され、一足早い国家総動員体制となっていたが、
それでもなおフランスには負け続きだった。しかし、それでもなおオーストリア国内は反仏の声がかなり強かった。

その為、間接的とはいえオーストリアにとって仇敵のフランスとドイツが手を組むことにはドイツ上層部でも不安の声があった。
オーストリア出身者がドイツ軍に入っていることはよくあることだったし、名前も別で主君も違うが他国というわけではないため
経済的にも文化的にも密接なかかわりがあった。内部を疑うような真似はドイツ帝国にとっても避けたいことではあった。
イタリアに関しても、オーストリアとの国境をめぐる争いがあったのは記憶に新しい。今はともかく、脅威がなくなった後に
争いが勃発することもあり得た。そうなれば、万が一の後に構築された戦後体制がいきなり崩壊しかねない。


96 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:03:36

もし中立をドイツ側から破れば、正確に言えばオーストリアが破れば、報復のためにフランス軍が一気になだれ込んでくる。
ドイツが誇る陸軍にしても、建造競争によって急速に規模を拡大しつつある海軍にしても、イギリスとロシアを相手取りながら
さらにフランスを防ぐことは不可能だと判断していた。フランスとドイツの間にはスイスとオランダとイタリアがある。
しかしそれはあくまでも一部が間に挟まっているだけであり、国境は基本的に接している。フランス軍の神速ぶりは
ナポレオンの時代からよく知られている。ましてや、技術が発達していたとは言えない時代でさえ早かったのだから、
今の時代での速さは言うまでもないほどのレベルだ。迂闊なことをすればドイツは一気に飲み込まれる。
首都であるベルリンはドイツのどちらかといえば東側なのがせめてもの救いであるが、何処まで持ちこたえられるかは
ドイツ陸軍であっても不安を隠せない。

おまけになるが、イタリア王国の立ち位置もなかなかに複雑だった。
元々北部イタリア地域がナポレオン戦争時から『イタリアではないイタリア』、分かりやすく言えば『未回収のイタリア』に
分類される地域にあった。元々イタリアが統一国家として動き出すのはガリバルディによる統一の動きを待たなければならないほど
他国から見て遅れていた。そしてその統一の運動以前、即ちナポレオン戦争時には北部イタリアがフランスよりの中立を維持し、
その後もフランスによる独立保証されたままだった。当然、住人たちもフランスへの帰属意識や親近感というものがあった。
その地域は北部イタリアのジェノヴァとミラノ、さらに遠くはヴェネツィアにまで及んでいる。とはいえ、それはあくまでも
自分達への利がある故の関係に近かった。実際、サルデーニャ王国はその後フランスとも距離をとることになっている。
やはりフランスの急速な改革というのは、不信感を抱かせるには十分すぎるところがあった。王家と貴族の持つ権力が
何故か国民へと惜しみなく譲渡されていき、気が付けば権威ばかりが彼らには残っていた。これまでの政治体制で地位が
保証されていた王家にとっては、封建制を、ひいては王家を否定しかねない危険なものに見えた。

ついでに言えば、この未回収のイタリアは後にオーストリアとの国境をめぐる問題にもつながっている。
普墺戦争時にヴェネツィアを奪還したものの、それ以上は7週間という短い期間の戦争故に取り戻すことが出来ず、
イタリアの手に戻っていなかった。なので、万が一となればイタリアが陣営を鞍替えすることが予測された。
実際、ドイツとイタリアの関係は良いとしても、イタリアとオーストリア=ハンガリー帝国の関係は良いとは言えない。

こうして俯瞰すれば、複雑な利害関係の元で第一次世界大戦は始まりの時を迎えようとしていた。

絡み合う糸のような複雑な国家情勢。

誰が敵で、誰が味方なのか。互いが互いに疑心暗鬼となりながらも、軍備と動員体制だけが整えられていく。

『欧州情勢は複雑怪奇』という、当時の大日本帝国内の新聞の表題が欧州の動きを端的に表していた。


97 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:05:21
はい、というわけで日仏ゲート世界の第一次世界大戦の模様をお送りします。

名付けて『日仏ゲート世界 有為転変』シリーズ。
恐らく日仏世界の世界史を研究するうえで最も興味深く、国家間の暗闘が繰り広げられた時期の一つとなるでしょう。
有為転変とは仏教用語から派生した四字熟語若しくは諺で「この世のすべてのものは常に移り変わるものだ」という意味です。
正しく昨日の敵が今日の友、今日の友は明日の敵となる欧州に相応しいのではないかと思ったり。

今回の話は複雑すぎる欧州の情勢についてでした、
イントロダクションのようなものですね。まずはこれがないとどうにもならないので。
それでは自壊をお楽しみに。


98 : 名無しさん :2016/07/06(水) 21:08:01
うむ、欧州が自壊するのか


99 : 霧の咆哮 :2016/07/06(水) 21:09:27


本当にグチャグチャやな
ドイツはフランスと仲良くしたいけど、ドイツの同盟国のオーストリアはフランスを未だに敵視し、更に同じ同盟国のイタリアにすら喧嘩売りそうな痩せた狂犬
トルコは独仏と板挟みで、片方がもう片方に喧嘩売ったらどうしようと
一番ウザいのは力ない癖に喧嘩売りそうなオーストリアだが、民族や文化的にオーストリアをドイツが切るわけにもいかないという
同盟国への不義理にもなるし


100 : ナイ神父MK-2 :2016/07/06(水) 21:13:24
乙ーオーストリアがドイツにおける朝鮮みたいになってるなあ・・・しかも下手に戦闘力が有る分余計に面倒臭い
性質にwww


101 : ooi :2016/07/06(水) 21:19:59
弥次郎氏
乙です。
欧州の雁字搦めな状況が深刻過ぎるようで…(苦笑)
オスマン帝国については独仏土で交渉しておけば何とかなりそうですが…。


102 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/06(水) 21:34:58
>>98
自壊 → 次回ですね、すいません
まあ、話の流れ的に自壊も間違いではないですけども……

>>霧の咆哮氏
おっしゃる通りグチャグチャです
因みに、まだ複雑になります。主に我らがブリカスのせいで。

当時の記録をあれこれ調べてみると、本当に世界中を巻き込んだ「世界大戦」なんですよね
同盟関係で安定していたはずの欧州が、サラエボ事件という事件1つで未曽有の大戦争へと突き進んでいくと思いきや、
実際には導火線がそこら中にあったというわけですな。

ドイツにとっての一番の厄介ごとがやはりオーストリア。というか、フランスの歴史を見ると
オーストリアがなんかフランスに喧嘩売ってるんですよね。何故に?と思うレベルで。


>>ナイ神父Mk-2氏
史実朝鮮と異なり文化的なつながりが陸続き故に結構色濃いので、簡単に切り捨てられないんですよね…

>>ooi氏
雁字搦めになっているんですが、それ故に戦争勃発となっています。
それぞれに深い事情が存在したが故に、話し合いで簡単に片が付くものでもないのが悩みどころ。
史実の事情を調べていると、ぶつかるべくしてぶつかったんじゃないかと思う証拠ばかり出てきます
何とも嫌なものですね…


103 : New :2016/07/06(水) 22:50:04
乙です。平和にするために雁字搦めにしたのに「そんなの知るか!」と
サクッとやったからね・・・


104 : ハニワ一号 :2016/07/06(水) 23:15:04
乙です。
長く日本の隣国が中国、朝鮮の2国だけだった日本から見れば欧州情勢は複雑怪奇と言いたくもなりますわな。


105 : リラックス :2016/07/06(水) 23:50:50
乙、素晴らしいグダグタだ


106 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:48:56
憂鬱大陸化の続きが完成した為、問題が無ければ0:55に投下を行いたいと思います。


107 : ooi :2016/07/07(木) 00:53:36
お待ちしております。


108 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:55:22
時間に成りましたので投下させて頂きます。


109 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:55:54
憂鬱日本大陸化ネタ 

1942年編 其の7

1942年4月以降、ドイツとの壮絶な陸上戦を行っているソ連であったが、目下の問題はドイツではなく国力・戦力共に劇的に
向上した日本であった。海を挟んで隣国と言っていい仮想敵国の強大化だけでも頭が痛い問題なのだが、更に問題と成ったのが
最近の日独の接近であった。未だ日ソ中立条約は有効であるもの疑心暗鬼の強いスターリンは、常に日本に襲われるもしもを
考えながら対独戦を進めていた。

「ベリヤ、対日工作の進行状況はどうなっている?」

「その事なのですが・・・」

「話せ、日本の状況が混沌としているのは以前の報告からも解かっている」

珍しく言葉を濁すべリヤに違和感を覚えながらもスターリンは答えを促した

「はい、如何にも信じられない事なのですが、日本に共産系の政党が出来ています。」

「なに?一体如何言う事だ、あの帝国主義者達は共産主義を嫌っていたのではないのか?」

「これは、同士尾崎からの情報なのですが、念を入れて他の同士複数からも情報収集を行いましたので
確かだと思われます。」

「其れならば話しは早いではないか?増えた同志たちを使い、我々を支援する様世論を誘導すれば良い」

「其の増えた人間達が問題なのです。現在、日本の多数派と成っている共産主義者達の思想は我々の物から
歪曲された物であり、大きく食い違いが見られます。また、彼等は武力による革命を好んで居ません。ですから
一概に同士が増えたとは言わず、寧ろ寄り日本国内で我々の思想を流布する事が難しく成ったと思われます。」

「・・・あの島国の人間は文化や思想を自分好みに変えると言われているが、我々の思想を斯くも歪める事ができるとは」

流石に予想外であったのか、スターリンは思わずそう漏らして言葉を失ったが、其の後にベリヤが続けた言葉を聞いて持ち直す
事となる。

「これは、スパイ網ではなく外交筋からの話しですが、日本はドイツに対して海上戦力を売った様に此方にも兵器を融通する意思が有るようです。」

「詳しく聞かせてくれ。」

「はい、正式な報告や資料の方は後に担当官が持っ来ると思われますが、日本は鹵獲戦車と航空機を此方に向けて販売するとの事です。」

「鹵獲したと言うことはイギリスやアメリカの物か?」

「はい、資料を見る限りでは其れが中心となり、航空戦力に関しては型落ち機も一部はいります。烈風等には劣りますがそれでも
スピットファイアクラスの機体とならば互角に戦えると思われます。」

「戦力に関しては主力には成らない物の補助にはなると言う事か・・・解かった考えておこう。引き続き対日工作は任せたぞ」

「はい、同士スターリン」

退室したベリヤは内心でガッツポーズをしながら廊下を歩いていた

(よし、此れで道筋はできた、情報自体も有益だが本命は此方だな。)


110 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:56:27
そう考えたベリヤの手には先ほどスターリンに見せた資料の予備が存在していた。そして其処には備考として、ロシア語翻訳した日本製の
兵器の教導書が同時に贈られるという趣旨の発言が記載されていたのである。その後、購入された兵器はソ連領域の各部隊に渡ったが特に
人気であったのはイギリスのガヴェナンターであり、極寒のシベリアでの運用で重宝され続けたと言う。

ソ連が日本からの援助に色めき経っている頃、ドイツでは第二弾の輸出戦力見た総統が思わず資料を手落としそうに成っていた。

「日本は何処まで力を得たと言うのだ、あの海上戦力も相当なものであったが今度は戦艦に正規空母、それに此れだけの補助艦艇とは・・・」

「スペックが事実であれば、日本の長門やイギリスのネルソンとも対等に渡り合える艦で、正規空母もかなりの物に成ります」

「しかし、空母となると艦載機の開発が必要に成るのかそうなれば予算掛かりすぎるな、唯でさえソ連との戦いで新型の開発を余儀なくされているのだ
流石に此処に来て艦載機まで製造する余裕は無いぞ・・・」

「それは問題ないかと思われます。今回日本は航空機の販売も艦載機を中心に行う様です、我が国の機体には劣るでしょうが其れなりの
性能は有るかと思われます。又値段も相当に良心的です。」

「此処まで来ると呆れて物が言えんな・・・だが、後方の憂いを絶ちソ連に集中するのには好都合か、他には何かあるか?」

「はい、日本からは他に戦車を売りたいとの話がありました。」

「戦車を?」

「戦車に関しては一部資料用としての機体と中国において鹵獲したイギリスの主力巡航戦車だそうです。」

「ふむ、イギリスの戦車は兎も角、この資料用と明記されている戦車は気に成るな・・・資料は有るのか?」

「資料を読む限りでは九七式戦車のモンキーモデルとでも言うべき物の様です。解析すればそれなりの情報は得られるかと・・・」

「ソ連のT-39は確か日本の九七式戦車を撃破する為に開発されたのだったな、研究用途ならば問題はない購入するように
指示を出しておこう。」

「有難うございます。」

この後、ドイツのキール軍港には日本から輸入された戦艦が堂々と並び始め、イギリスに悲鳴を上げさせアメリカではサウスダコタ
の設計図が流出したのでは無いかと騒ぎに成っている。

太平洋に続き、インド、エジプトをそれぞれ日本と枢軸に奪われ、完全にお通夜状態となったイギリスではあったが、此処に来て枢軸の日本からの
水上戦力の購入や判明したインド共和国軍の戦力を見て唯でさえ低い士気を更に下げると言う自体と成っていた。

「・・・この資料は事実なのか?・・・」

「残念ながら・・・」

戦争開始時から既に10年分は老けたハリファックスは僅かな希望を込めて、報告を持ってきた部下に情報の信憑性を確かめたが、返って来たのは
絶望的な応えであった。


111 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:56:59

「現在、枢軸国は日本より購入した海上戦力で増強されています。得られた情報だけでも主要3国を合わせて戦艦5隻、正規空母6隻が配備内
戦艦3隻はネルソン級と同じ41cm砲艦です。・・・」

「日本は正気なのか、長門や我が国のネルソンに比肩する戦力なのだぞ・・・なぜ、それをこうも容易く他国へ売り渡せると言うのだ、既に枢軸に
渡った数の船舶だけで東洋艦隊を容易くあしらえる戦力になると言うのに・・・、インドヤエジプトについてはどうなっている?」

「インド・エジプトについても同様です。日本や枢軸からの教官の派遣に加え、旧式と思われる兵器ながら既に数と形は軍隊としての形を
十分に形成しています。」

「兵器の性能は?」

「陸軍に関してはインド防衛の際のように数で押してこない限りは問題は無いかと、しかし、航空に関しては我が国の一線級の機体に匹敵します。
また、海軍に関しても大型の正規空母2隻と伊勢級戦艦、及び水雷戦隊が整備されている為非常に強固かと・・・」

「仮に日本と枢軸を突破したとして現状の我が国の国力でインドの再征服は可能か?」

「それは・・・」

応えに窮する様子を見たハリファックスは、此処にきて完全に大英帝国は崩壊が目の前に迫っているという事を嫌が応にも理解せざるを得なかった。

イギリスが帝国としての黄昏を迎えている頃、フィンランドには増大するソ連の脅威から防衛を目的として日本から送られた多数の戦力が鎮座していた。
送られてきた戦力の中には九七式戦車の他にも和製SU-100とでも呼べる戦力が追加され、フィンランドに対する日本の本気度が見える支援と成り、
此れには思わずマンネルヘイム元帥も驚いた様子を見せている。

「・・・確かに支援を要請しはしたが、まさか此処までの戦力を融通してくれるとは・・・」

「日本としては我が国の対ソ連への楔として期待しているのでしょう、追加の支援も約束してきています。」

「確かに支援は魅力的だが、我が軍で維持できるのか?」

「流石に日本も其処は校了しているようで、我が国の内情に合わせて販売する数を決めているので問題ないかと・・・」

「まあ、もらえる物を貰っておくことに問題は無いだろう。ソ連の動きについてはどうなっている?」

「現状は相変わらずドイツとの戦線に戦力を集中させて、此方には余り戦力を割いて居ないようです。」

「引き続き独ソの情報を集めろ、赤い皇帝にしろ伍長にしろ、厄介な事には変わりはないからな」

その後もフィンランドは日本の援助を受けながら戦力を拡大、ソ連としては目の上のたんこぶになる物の、対独戦に戦力を集中している
ソ連は手を出すことはできず、戦後も日本との友好を崩したくないソ連の頭の痛い問題と成っていく事となる。


112 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 00:58:30
以上ですWIKIへの転載は自由です。尚、作中書いていませんでしたが、フランス送られた戦力は金剛型と雲竜型となっております。


113 : 名無しさん :2016/07/07(木) 01:03:21
乙乙。世界に日本の中古兵器が雪崩れ込んでるw
そしてイギリスはもう絶望ってレベルじゃないなこりゃ。どれだけ公開しても悔やみきれんだろこれw


114 : リラックス :2016/07/07(木) 01:25:12
乙ー、もっともっと戦乱を!
しかし、インドに限らず顧問団の派遣と兵器供与受けた所の再植民地化はほぼ無理だなこりゃ


115 : ooi :2016/07/07(木) 01:36:35
ナイ神父氏
乙です。
安定のベリヤですね。

そして、金剛型と雲龍型も売られましたか。
ちなみに、その金剛型2隻の内1隻は凄いオーラを放っていたりは…?
金剛型は仮にも30knot発揮出来る高速戦艦なので雲龍型と一緒に通商破壊に出張って来たら、英国としては最悪の状況でしょうね。
そして、フランスにとってはストラスブールとルバンシュ級完成までの繋ぎになりますね。

英国は米国支援の為の主力艦隊派遣が不可能となりますね。
欧州枢軸への対応が必要となりますので。
米国も急速に強化された欧州枢軸への対応をどう考えるか…。
対日戦で戦力が溶けた今、戦況の推移では枢軸が色気を出して襲い掛かる事も頭に浮かびますからね。


116 : ooi :2016/07/07(木) 01:39:58
そう言えば、ヨークタウン級と雲龍型に付いてきた艦載機は護衛空母と同様に史実零戦、九七艦攻、九九艦爆ですか?
それとも、史実天山や彗星とかが混ざったりもしますかね?


117 : 霧の咆哮 :2016/07/07(木) 01:42:10


売られたのはダコダ級3隻、ヨークタウン級4隻、金剛、比叡、伊勢、日向、史実雲龍、天城、葛城、笠置か

元々持ってた数や先に売られた艦隊も合わせれば、東洋艦隊亡き今正面からイギリス本土を艦隊ごと落とせそうだな
少なくとも艦載機の性能や空母の数じゃこの時点じゃ超えたし
こりゃ方針転換して先にイギリス落とすかナチス?


118 : 名無しさん :2016/07/07(木) 01:43:35
これアメリカ側も悲鳴あげるな
イギリスが堕ちれば枢軸陣営が一気に戦艦10隻ほど、正規空母8隻、護衛空母10隻を引っ提げてアメリカ東海岸に攻めて来るという


119 : ooi :2016/07/07(木) 01:49:01
>>118
東海岸を守るべき大西洋艦隊は主力を太平洋に引き抜かれて弱体化していますしね。
そして、引き抜かれた戦力は日本海軍の攻撃で漁礁となったり鹵獲されて、大西洋艦隊には戻ってきませんからね。


120 : 霧の咆哮 :2016/07/07(木) 01:52:59
国土防衛に伊勢型・ダコダ級を温存し、そいつらの制空権確保に正規空母6隻を残すにしても、護衛空母10隻で通商防衛しながら、重巡艦隊に金剛型と正規空母2隻加えた上で通商破壊に乗り出せるという、イギリスの悪夢


121 : 名無しさん :2016/07/07(木) 01:55:22
おまけに潜水艦の脅威は言うまでもなしと


122 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 01:56:20
>>113
たちの悪い事にそれなりに羽化得るんですよね・・・>>114

>>114
現状はインド中心に独立機運のある小国に少しずつ舞いて行くらいですかね?

>>115
ベリヤは実益のついでに私欲を満たしていますwww
・・・一応金剛のほうは汚い世界の金剛ですね、今の所心霊現象は微妙ですが・・・

>>117
そうなりますね。ただ、インドについては元々市場規模が大きいのでもう少し拡大されるかも知れませんが


123 : 名無しさん :2016/07/07(木) 01:58:33
やっぱ金剛型とか旧来の艦でもダブりが出てるのか
大和型が5パターンも出てればそうなるか


124 : ooi :2016/07/07(木) 02:03:56
>>霧の咆哮氏
金剛型は英国が建造した巡洋戦艦としてはトップクラスの性能ですからね。
それを史実日本が魔改造して近代化していますし。

ネタスレで撃沈を回避したダンケルクが対英通商破壊で暴れ、結果的に欧州枢軸の上陸作戦で英本土が陥落した時より戦果は期待出来るでしょう。
仏独伊の重巡(+装甲艦)を総動員したらかなりの戦力ですからね。

>>ナイ神父氏
汚英金剛ですか。
英国詰んだな(金剛の残留思念的に)


125 : New :2016/07/07(木) 08:09:14
乙。戦艦手に入れたドイツしかし設備も人員もドイツ海軍には・・・


126 : リラックス :2016/07/07(木) 08:15:06
潜水艦偏重を変更すれば人員は割とどうにかなるという計算だったよ
設備も腐っても憂鬱日本に若干劣る程度の国力はある国


127 : 名無しさん :2016/07/07(木) 08:19:18
41cm砲戦艦も、それ以上の口径のや大量ダブりあるから惜しくはないんだよなあ


128 : 名無しさん :2016/07/07(木) 09:31:21
高速戦艦は天城型と紀伊型がいれば良いから、常陸型や金剛型は売却対象
低速戦艦は大和型が5パターン&相模型や伊吹型もいるなら、それこそ長門型も加賀型も売っちゃっても構わないという
低速46センチ砲艦以上が20隻以上もいるなら、そりゃ低速41センチ砲艦はいらんよ


129 : 名無しさん :2016/07/07(木) 09:59:40
世界線によっては長門や加賀の足が速いから
空母機動部隊や揚陸部隊の火力支援の戦艦としての役回りを与えられるけどね
少なくとも憂鬱本編基準の長門型や日蘭世界の長門型、加賀型は27ノット出る


130 : ooiスマホ :2016/07/07(木) 10:06:48
そう言えば、憂鬱伊吹型はどうなりますかね?
憂鬱本編では重要な戦力でしたが、大陸化でそれの上位互換が沢山生えてきましたから。

足が早いので、空母の護衛ですかね?


131 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:12:05
41センチ砲戦艦のうち、大体のスペックが判明している
あるいは推測できるものを低速から順に分けると

後期サウスダコタ級:3隻 / 21〜23ノット
長門型(史実):2隻 / 25ノット
長門型(憂鬱):2隻 / 27ノット
長門型(日蘭):2隻 / 27ノット ※艦形は史実似
加賀型(日蘭):2隻 / 27ノット ※艦形は史実似
大和型(憂鬱):2隻 / 29.5ノット
天城型(日蘭):4隻 / 31ノット ※艦形は史実似
紀伊型(日蘭):4隻 / 31ノット ※41センチ三連装砲4基12門、実質強化憂鬱大和型


132 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:16:06
おっと、憂鬱伊吹型を忘れていた
速力スペック的には憂鬱大和型と日蘭天城型の間かな

伊吹型(憂鬱):2隻 / 30ノット ※41センチ三連装砲2基6門


133 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:19:44
史実長門も史実では足が速い方だったけどな


134 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:23:02
>>133
史実の情勢基準だと低速呼ばわりされた
扶桑型や伊勢型でさえも高速な部類だからね……

米海軍のコロラド級以前や英海軍のQE級、R級が21、22ノットの世界だったから


135 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:31:30
基準が正規空母の足についていけるかどうかって、戦艦同士の比較で高速か低速化って話じゃないからなぁ


136 : 名無しさん :2016/07/07(木) 10:49:54
空母随伴を考えると憂鬱大和型以上
揚陸船団の護衛と火力支援はそれ以下で対応って感じかね?

41センチ以下の戦艦勢は申し訳ないが売却
電子装備マシマシで売り辛い日蘭世界のとかは船団護衛にでも投じよう


137 : 名無しさん :2016/07/07(木) 11:15:12
>>131
後期サウスダコタは28ノットだよ〜。


138 : 名無しさん :2016/07/07(木) 11:18:01
てことは、モンタナも売却対象か


139 : 名無しさん :2016/07/07(木) 11:21:39
>>137
日蘭世界の後期サウスダコタじゃない?
あっちは1920年案の前期サウスダコタの生産性を高めたやつだから速力は据え置きのはず


140 : 名無しさん :2016/07/07(木) 11:39:40
戦艦部隊の主力が46cm砲艦以上で固められてるとか他国からすれば悪夢でしかないな
なお機動部隊もほぼ全てに41cm砲搭載の高速戦艦が護衛として随伴している模様


141 : ooiスマホ :2016/07/07(木) 12:18:37
もし、米海軍が太平洋に新型戦艦を軒並みハワイに回航していたら、東海岸に残っている戦艦の大半が低速の14inch砲搭載戦艦になりますね。
たとえ砲撃戦だけでも勝負にならない。
35knot位の高速が発揮できるなら低確率でぶちかます事も可能でしょうけど。
なお、当てても相手はびくともしない模様。


142 : ooiスマホ :2016/07/07(木) 12:23:07
あ。
相手が欧州枢軸海軍ならワンチャン有りますね。
それでも分が悪いですけどね。

金剛型やヴィットリオ・ヴェネト級の高速艦に戦場をかき回されてから、後期サウスダコタ級が止めを指しに行くでしょう。


143 : 名無しさん :2016/07/07(木) 12:24:03
そして仮に高速でも防護が14インチ前提だからなぁ

33.3ノットという快速を出せたのに
軒並み加賀+長門コンビか、大和四姉妹の餌食になった
日蘭世界のレキシントン級巡洋戦艦の道をなぞる未来しか見えない


144 : ooiスマホ :2016/07/07(木) 12:24:16
訂正
かき回されてから→かき回してから


145 : ooiスマホ :2016/07/07(木) 12:27:08
レキシントン級は元々対巡洋艦防御ですからね。
仕方ない。


146 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 12:41:58
New氏
史実の雁字搦めぶりをみるとある種慢心していたところもあるように見えるんですよね
明確に危ういバルカン半島と切り分けられる寸前のオスマン帝国、さらに汎スラブ主義と汎ゲルマン主義という
民族レベルのぶつかり合いもあったわけですし。

ハニワ一号氏
史実日本だと中国 朝鮮が中心で、まれにインド(『三国一』の三国は日本 インド 中国)が
出てくるくらいですしね…そこに東南アジアが加わって、オランダ ポルトガル スペインが入って来て複雑化。
しかし欧州はローマの崩壊以来群雄割拠が続いてますから、比較になりませんわ…

リラックス氏
物理的な解決がすごくめんどくさいグダグダっぷりなんですよね。
まあ、それを言ったら日本の戦国時代もめんどくさいんですが、一応日本は統一がなされているのが
すごいところですなぁ…

>>ナイ神父Mk-2氏
乙でした

こりゃイギリスはダメかもしれませんね…
史実日本の兵器であっても、アメリカと比較すれば弱いとしても太平洋での戦いがインフレしていただけで
それ以外の国では十分一線級として戦えるんですよね。そんな艦艇を十分にそろえられたらイギリスは
戦う前に敗北でしょうなぁ…艦隊決戦でぶつかっても多分枢軸が勝てるでしょう。

まあ日本を裏切った分だからまだ足りませんかね(黒い笑み


147 : 名無しさん :2016/07/07(木) 13:19:49
枢軸国に売り飛ばされたアメリカ戦艦たちは、状況によっては里帰りできるぞ
やったな!


148 : 名無しさん :2016/07/07(木) 15:02:36
旧米軍艦が進駐軍として米国に進駐する図


149 : リラックス :2016/07/07(木) 16:19:15
進駐ならまだ良いが生まれ故郷に艦砲射撃で破壊を振りまく(文字通り自分が建造された船渠を異世界の自分や妹ごと破壊するケースもあるかも)可能性も
ユナイテッド・ステーツ改め瑞穂の仲間が量産されるな


150 : 名無しさん :2016/07/07(木) 16:22:17
41cm砲戦艦がダブるなんて売る方も買う方もこれもうわけわかんねえな。
艦艇含む一線級の部隊がタワー作るなんて悪夢なんですが・・・(HoI脳)


151 : 名無しさん :2016/07/07(木) 16:44:52
不幸中の幸いは並行世界の戦訓を憶えている人間が居なさそうなことか

日蘭世界最大級の激戦だった第一次ハワイ沖、第二次ハワイ沖海戦の経験者とか
汚英世界における最古にして最恐の戦艦金剛乗組員なんかいたらよりエグいことになる


152 : リラックス :2016/07/07(木) 16:57:51
いるっぽいよ
其の六 ハワイ戦で

>>「ああ、艦長はこの世界の記憶のみだったな。」

>>「はい、他の同期にはフランスやオランダ、はたまたソ連と同盟を結んでいた世界の記憶があると言う話も聞きますが、
自分にはさっぱりです。ですが実際に証拠があり、此の艦もオランダと同盟していた世界から流れてきた大和である以上、信じない訳には
行きません。指令はどちらからですか?」

>>「私は巨大化する前の日本に比較的近しい世界からだ。其の世界では我々日本はアメリカに追い詰められて、沖縄防衛の為の特攻作戦に
今と同じ立場で臨んでいた・・・しかし、敵の航空機に制空権も護衛も居ない中攻撃にあってな意識途切れたと思ったら自宅の布団の中だ、
あの時は妻を驚かせてしまったぞ。」

>>「くそ、此れがあの時、いやこの世界で作った九七式でも開発できてればポルシェビキ共の好きにはさせなかったのに」

こういう発言が


153 : 名無しさん :2016/07/07(木) 17:17:23
日本は人員生えないと船や戦車、航空機が余りすぎる状況になるからなあ。

嶋田さんは数人はえなかったけど


154 : ooi :2016/07/07(木) 17:43:41
>>153
嶋田さんが生えて来たら…。

SHIMADAシステム
5人のSHIMADAでいざという時の判断を下す。

軍政家としての嶋田
軍人としての嶋田
宰相としての嶋田
男としての嶋田
「幸せな老後を」と考える嶋田


155 : リラックス :2016/07/07(木) 17:45:37
その先にあるのは辻〜ん五倍という悪夢という絶望


156 : 名無しさん :2016/07/07(木) 17:45:55
史実嶋田「お前は誰だ!!」←でっぷり太ってる
憂鬱嶋田「お前こそ誰だよ」←ガリガリ痩せてる


157 : 名無しさん :2016/07/07(木) 17:53:56
SHIMADAシリーズ…完成していたの?!


158 : 名無しさん :2016/07/07(木) 17:57:33
神崎OSが入ってない史実嶋田が生えてたらどう使えばいいのやら…


159 : ooi :2016/07/07(木) 18:12:29
>>158
影武者?


161 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:14:59
同じ人間まで生えたら社会的に大混乱やがなww


164 : 霧の咆哮 :2016/07/07(木) 18:17:30
>>149
相模級「平行世界の同胞を吹き飛ばすなんて今更だしなぁ」>1944ゲート
ダコダ級「だな」
ヨークタウン級「平行世界は平行世界であくまで別物、と割り切るしかないですね」


165 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:17:52
失礼しました。タイトルが抜けていたので削除要請後に再投下します。


166 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:19:24
相模級と言う、高い性能を維持しながら鹵獲艦だから最悪使い潰しても惜しくない46センチ砲艦と言う便利なポジ


167 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:20:03
オランダに売られた下の姉妹『お姉ちゃん達は活躍出来てて良いなぁ』


168 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:20:46
削除要請を出したので再投下します。


169 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:21:14
瑞穂は同じ世界の文字通り同じ釜の飯を食った同胞を潰したから発狂したが、平行世界なら所詮別人なんだし発狂はしないべ


170 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:21:20
孤立大陸 第26.5-1 「開戦前の国際連盟反日連合国の海軍主力艦状況」
 

〜イギリス〜

○インヴィンシブル級巡洋戦艦(超高速巡洋戦艦)

34500t 38.1㎝42口径連装砲×3、13.3㎝50口径連装両用砲×8、2ポンド8連装ポムポム砲×6、その他機銃 装甲:舷側:152mm 甲板:64mm 速力:37kt

01:インヴィンシブル 02:インドミダブル 

イギリスが建造した超高速巡洋戦艦。超高速で敵を翻弄し正確な砲撃で敵を仕留める事を主眼としている。
その為、敵弾は避ければよいとばかりに装甲は初代インヴィンシブルと同レベル。機関も28基のボイラーをアメリカのレキシントンの如く防御甲板の上下に
2段にして設置。煙突の数も10本に及ぶ。主砲は旧式だが仰角を上げ射程を延長した 38.1㎝砲を搭載している(門数は減少)。1番艦の就役後の試験で
予定通りの37ktを発揮できたがその速度では真面に照準が出来ず旋回性能も極端に低下(ほぼ直進のみ)、また航続距離も3500海里とイタリア戦艦並に低下している。
その為、4隻建造予定だったが2隻に削減された。


○キングジョージ5世級巡洋戦艦(56㎝砲搭載巡洋戦艦)

68000t 56㎝38口径連装砲×3、13.3㎝50口径連装両用砲×10、2ポンド8連装ポムポム砲×10、その他機銃 装甲:対15インチ(最大) 速力:33kt(予定)

01:キングジョージ5世(1942年2月) 02:プリンスオブウェールズ(1943年1月)

 イギリス海軍が今後誕生するであろう如何なる戦艦をも打ち破れる究極の巡洋戦艦として設計を開始した艦。
38口径56㎝という短砲身だが異例の大口径砲(設計試作中)を搭載し、速度も33ktを目指して設計中の新型機関の採用を予定している。
その為に建造が極めて難航。予定通りに就役できるか不明。


○ブリタニア級巡洋戦艦(汎用巡洋戦艦)

31200t 38.1㎝42口径連装砲×4、15.2㎝45口径連装砲×8、4.7インチ高角砲×8 その他機銃 装甲:対30.5㎝ 速力:33kt

01:ブリタニア  02:ハイバニア  03:コモンウェルス  04:ドミニオン  05:アガメムノン  06:アークエンジェル

07:ロビン・フッド  08:デューク・オブ・ウェリントン


○ネルソン級巡洋戦艦(主力巡洋戦艦 改インコンパラブル)

46500t 50.8㎝42口径連装砲×3、15.2㎝45口径連装砲×10、4.7インチ高角砲×10、その他機銃 装甲:対34.3㎝ 速力:32.5kt

01:ネルソン  02:ロドネー  03:ブラック・プリンス  04:センチュリオン  05:セント・アンドリュー  

06:セント・パトリック


○フッド級巡洋戦艦(超インコンパラブル)

56000t 50.8㎝42口径連装砲×4、15.2㎝45口径連装砲×12、4.7インチ高角砲×12、その他機銃 装甲:対38.1㎝ 速力:32kt

01:フッド  02:アーバスノット・フィッシャー


○クイーン・エリザベス級戦艦:5隻   ○R級戦艦:5隻  ○レナウン級巡洋戦艦:2隻


○ケント級重巡洋艦:4隻  ○ヨーク級重巡洋艦:8隻


○アーク・ロイヤル級航空母艦 (史実同様)

01:アーク・ロイヤル(1939年12月) 02:ブラックプリンス(1940年4月)

 イラストリアス級の搭載機数の少なさに満足できなかったイギリス海軍が方針を転換して非装甲・搭載機数優先で建造を開始した新空母。
建造は順調に進んでいたが想定より予算がかかってしまった為、2隻で断念。現在廉価版の量産型空母(コロッサス級)の設計・建造を検討中。


171 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:21:54
○イラストリアス級航空母艦 

21900t 11.4㎝45口径高角砲×8、2ポンド8連装ポムポム砲×6 その他機銃 速力:30.5kt 搭載機数:30

01:イラストリアス 02:ヴィクトリアス 03:インプラカブル 04:フォーミダブル

 巡洋戦艦部隊の支援用に開発した装甲空母。艦隊防空や敵戦艦の測距儀を破壊して砲撃精度を低下させたり等ハーミズ級支援空母と同様の目的の元に建造された。
戦艦部隊に同行させるため、飛行甲板だけでなく舷側にもある程度の装甲を持たした結果、搭載機数と速度が予想より低下した。
1番艦を運用した結果、流石に満足できずに急遽アーク・ロイヤル級の建造が決定した(予算の関係から一切改装される事無く全て就役)。


○ハーミズ級支援空母

12000t 4.7インチ高角砲×4 29kt  搭載機:最大30機(戦闘機のみの場合、重量級の爆撃機を載せれば更に低下)

01:ハーミズ  02:カレイジャス  03:グローリアス  04:フューリアス  05:セントー  06:アルビオン


○空母アーガス(現在は訓練用空母として使用中)


○空母艦載機:シーファイアMkⅡ2C、バラクーダMkⅡなど(但しハーミズ級のみシーハリケーン、シーグラディエーター、ソードフィッシュを使用)。

●合計 空母:13隻(内2隻建造中) 戦艦:10隻  超巡洋戦艦:10隻(内2隻建造中) 巡洋戦艦:12隻  重巡洋艦:12隻



〜フランス〜

○ダンケルク級高速戦艦

31200t 38cm45口径連装砲×4、 15.2cm52口径連装砲×4、 12.7cm38口径連装両用砲×6、 37mm連装機銃×10 13.2mm4連装機銃×多数 装甲:対28㎝ 32.5kt

01:ダンケルク  02:ストラスブール

 自国産の大口径主砲の開発に成功したフランスが建造した機体の巡洋戦艦。装甲は前作のアキテーヌ級と同程度だがフランスとしては珍しく堅実な設計で
使い勝手も良く乗員の評価も高い。


○ナポレオン級高速戦艦

 48000t 38cm45口径4連装砲×4、 15.2cm52口径3連装砲×4、 12.7cm38口径連装両用砲×10、 37mm連装機銃×12 13.2mm4連装機銃×多数 装甲:対34.3㎝ 31.5kt

01:ナポレオン・ボナパルト 02:ジャンヌ・ダルク 03:ウェルキンゲトリクス 04:ベルトラン・デュ・ゲクラン(1939年9月)

 フランスが日本の大型戦艦群に対抗して設計した高速戦艦。自国の技術では40.6㎝以上の大口径砲の開発が困難な為、門数で補えとばかりに
4連装砲を4基搭載した。対日本戦艦戦術としては手数で押しつつ高速で近距離にまで接近し高初速の主砲を浴びせるという戦法を想定している。
ただし4連装故の故障発生率の高さや

○アキテーヌ級巡洋戦艦

 28500t  35.6㎝50口径3連装砲×3、13.9㎝55口径単装砲×20、7.5㎝単装高角砲×8 その他機銃 装甲:対28㎝ 32.5kt

 01:アキテーヌ  02:オーベルニュ  03:リムーザン  04:ピカルディ


○プロヴァンス級戦艦:3隻


172 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:22:30
○デュケーヌ級重巡洋艦:2隻 ○シュフラン級重巡洋艦:4隻

○:ランヌ級航空母艦(米レンジャー級準同型艦  12.7cm38口径連装両用砲×6、37mm連装機銃×6 13.2mm4連装機銃×多数)

 01:ジャン・ランヌ 02:ルイ=ニコラ・ダヴー 03:ミシェル・ネイ 04:アンドレ・マッセナ

  碌な技術も無く戦艦建造に集中する為にアメリカに発注されたレンジャー級の準同型艦。他にもフランスはアメリカが建造中のエセックス級やカサブランカ級の
 購入を検討している。


○ラファイエット級空母

 9000t→9250t 7.5㎝単装高角砲×6 その他機銃 27kt  搭載機:最大15機→20機

 01:ラファイエット  02:ミラボー


○空母艦載機:FM-2ワイルドキャット、 TBDデヴァステイーター、 SBDドーントレス

(但しラファイエット級はFM-2ワイルドキャット18機・ドーントレス2機の防空空母として運用)


●合計 空母:6隻 戦艦:3隻 巡洋戦艦:10隻(内1隻建造中) 重巡洋艦:6隻


〜ドイツ〜

○シャルンホルスト級巡洋戦艦(米レキシントン級) 01:シャルンホルスト  02:グナイゼナウ

  保有していた旧式艦やド級戦艦が老朽化で廃棄を余儀なくされ、更に技術不足で早期の国産戦艦建造を諦めたドイツがアメリカに発注した巡洋戦艦。
 対空火器や副砲を自国製に変更した以外はレキシントン級そのまま。建造に際し多数のドイツ人が参加していて得られた技術や経験を活かして国産戦艦を
 建造する予定。


○ビスマルク級戦艦

 47500t 43cm47口径連装砲×4 15㎝55口径連装砲×6 10.5㎝65口径連装高角砲×12 37mm連装機銃×12 20㎜機銃×多数 装甲:対38㎝ 水上機:1機 30kt

 01:ビスマルク(1940年1月) 02:ティルピッツ(1940年11月)

  ドイツ海軍が建造中の新型戦艦で建造に際して多数のアメリカ人技術者・工員が支援に当っている。主砲は米国製40.6㎝砲を元に開発した43㎝砲で
 速度も控えめにしてその分を装甲等に回しており手堅く堅実な仕様になっている。もっともこれは総統閣下が陸や空に夢中で艦艇の仕様に殆ど口出し
 しなかったおかげでもある。

○アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦:4隻

○グラーフ・ツェッペリン級航空母艦(ヨークタウン級準同型艦)

01:グラーフ・ツェッペリン 02:ペーター・シュトラッサー

  ドイツがアメリカに発注したヨークタウン級の準同型艦で搭載火器を自国製に変更している。現在国産空母の研究はしているが陸空重視で資源・資金的に余裕がない
 為、以降もアメリカへ発注する可能性が高い。


173 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:23:00
○航空母艦クラウゼヴィッツ(米ラングレー)

 アメリカが建造したラングレーをドイツが購入した物。主に訓練や近海の哨戒に使用されている。

○空母艦載機:Me109T、 Ju87C


●合計 空母:3隻 戦艦:2隻(建造中) 巡洋戦艦:2隻  重巡洋艦:4隻


〜イタリア〜

○ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦:4隻(1940年4月〜43年1月の間に就役予定)

○コンテ・ディ・カブール級戦艦:3隻(無改装)

○バレストロ級戦艦(アメリカから購入したワイオミング級):2隻  バレストロ  バレーセ

○トレント級重巡洋艦:2隻 ○ザラ級重巡洋艦:4隻

○アクイラ級空母:2隻 アクイラ スパルヴィエロ(1940年1月)

○空母艦載機:Re2001CB


●合計 空母:2隻(内1隻建造中) 戦艦:9隻(内4隻建造中)  重巡洋艦:6隻


〜アメリカ〜

○???級???戦艦

 アメリカが某所でイギリスと共同で密に建造を開始した未知の戦艦。途轍もなく冒険的すぎる為に実用化できるか不明である。

○フロリダ級戦艦

 140000t 50口径50.8㎝3連装砲×4 54口径12.7㎝連装両用砲×26 54口径7.6㎝連装高角砲×30 40㎜4連装機銃×40 20㎜機銃×60  27kt

 01:フロリダ(1942年9月)  02:オレゴン(1943年2月)

  今後登場するであろう全ての戦艦を撃破できる究極の戦艦を目指して建造が開始された未曽有の巨大戦艦。開発されたばかりの20インチ砲を搭載し
 装甲も非常に強固で対空火力も採用予定のVT信管と新型レーダーも合わせてこれまでのアメリカ戦艦より格段に高くなっている。もっとも様々な事情から
 建造が難航しており予算も空母や補助艦艇の建造の必要性から2隻しか承認されなかった。

○モンタナ級戦艦
 
 65000t 50口径457㎜3連装砲×3 54口径12.7㎝連装両用砲×20 40㎜4連装機銃×40 20㎜機銃×56 30kt

 01:モンタナ 02:オハイオ 03:カンザス(1939年10月) 04:ユタ(1940年4月) 05:ネブラスカ(1940年9月) 06:ミネソタ(1940年12月)

 ルーズベルト当選後にアメリカが設計を開始した戦艦。以前の戦艦より砲門数は減少しているが対空戦闘を意識した設計となっている。またアメリカ初の
 高速戦艦でもあり多様な任務に対応できると期待されている。開戦時には2隻が就役済み。

○ノースダコタ級戦艦(ティルマンIV-2改)

 83000t 50口径45.7cm3連装砲×4 53口径152㎜単装砲×21 25口径12.7cm高角砲×16 その他機銃  24.2kt

 01:ノースダコタ 02:ユタ

  アメリカが建造した巨大戦艦。当初はサウスダコタ級を元に45.7㎝砲を連装4基という改サウスダコタ級といった設計であったが日本の早池峰型や播磨型の
 情報が入り、それらに打ち勝つ戦艦を建造する為に大幅な変更となった。パナマ運河を通過する為に船体は細くなり、高出力機関の製作が困難であった為に
 速度は予定よりも低下した。しかし45.7㎝という大口径砲を12門という日本戦艦を超える攻撃力を得た事で国家の威信は大いに高まる事となった。
 当初は15門の予定であったが斉射が困難になる事などを理由に12門に減少した。また建造費が非常に高額で既に多くの戦艦を保有していた事から議会より
 2隻分の予算しか承認されなかった。


174 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:23:31
○サウスダコタ級戦艦(Dプラン):6隻  サウスダコタ、インディアナ、モンタナ、ノースカロライナ、アイオワ、マサチューセッツ

○コロラド級戦艦:4隻  コロラド、メリーランド 、ウェストバージニア、ワシントン

○テネシー級戦艦:2隻  テネシー、カリフォルニア

○ニュー・メキシコ級戦艦:3隻  ニューメキシコ、ミシシッピ、アイダホ

○ペンシルベニア級戦艦:2隻  ペンシルベニア、アリゾナ

○ネバダ級戦艦:2隻  ネバダ、オクラホマ

○ニューヨーク級戦艦:2隻  ニューヨーク、テキサス

○レキシントン級巡洋戦艦:12隻  レキシントン、サラトガ、コンステレーション、コンコード、コンスティテューション、ユナイテッド・ステーツ

                 ゲティスバーグ、サムター、トレントン、レッドバンク、グロスター、ビューフォート

○ボルティモア級重巡洋艦:14隻  ○重巡洋艦ウィチタ  ○ニュー・オーリンズ級重巡洋艦:7隻  ○ポートランド級重巡洋艦:2隻

○ノーザンプトン級重巡洋艦:6隻  ○ペンサコラ級重巡洋艦:2隻


○エセックス級空母:エセックス、イントピレッド、フランクリン、タイコンテロガ、ランドルフ(1939年9月)〜

○ヨークタウン級空母:ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネット

○レンジャー、○ワスプ

○護衛空母ロングアイランド

○ボーグ級護衛空母:15隻

○空母艦載機:F6Fヘルキャット F4Uコルセア TBFアベンジャー SB2Cヘルダイバー(正規空母)、FM-2ワイルドキャット SBDドーントレス(護衛空母)

●合計:空母:10隻(他多数建造中) 護衛空母:16隻(他多数建造中) 戦艦:29隻(内6隻建造中) 巡洋戦艦:12隻 重巡洋艦:32隻


〜オーストラリア〜

 ○サーベラス級戦艦(イギリスから無償譲渡されたベレロフォン級戦艦):2隻 サーベラス エアーズロック


〜ニュージーランド〜

 ○戦艦ニュージーランド(イギリスから無償譲渡されたベレロフォン級戦艦)


175 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:24:03
〜カナダ〜

 ○巡洋戦艦オタワ(旧インヴィンシブル級巡戦インヴィンシブル)

〜南アフリカ〜

 ○巡洋戦艦プレトリア(旧インヴィンシブル級インドミダブル)


〜スペイン〜

 ○エスパーニャ級戦艦:2隻  ○重巡洋艦カナリアス


〜ギリシア〜

 ○レオニダス級戦艦(イギリスから無償譲渡された元米サウスカロライナ級戦艦):2隻  レオニダス エパメイノンダス


〜チリ〜  

 ○バルパライソ級戦艦(イギリスから譲渡された元米デラウェア級戦艦):2隻  バルパライソ  ワスカル


〜ブラジル〜

 ○巡洋戦艦アマゾン(イギリスから譲渡された元独デアフリンガー)

 ○ミナス・ジェライス級戦艦:2隻


〜アルゼンチン〜

 ○リバダビア級戦艦:2隻


〜ソ連〜

 ○スヴォーロフ級戦艦(フランスから格安で購入したクールベ級):3隻 スヴォーロフ、バグラチオン、クトゥーゾフ

 ○クロンシュタット級巡洋戦艦(米レキシントン級の廉価版。主砲が50口径35.6cm3連装砲×4  31.5kt

 01:クロンシュタット  02:アルハンゲリスク  03:ウラジオストック  04:ハバロフスク

  ソ連がアメリカから購入したレキシントン級の廉価版。当初はレキシントン級の強化版となる予定であったがソ連側による執拗な値引き要求に
 交渉に当った親ソ派の国務官僚すらブチ切れ、散々揉めた末にソ連側の予算や整備運用能力を考慮した艦を作る事となった。主砲は旧式砲を流用し
 装甲もレキシントン級より薄くなり機関出力も低下した。一応攻撃力は高い為にソ連側も納得はしたが前述通り装甲が薄い為、日本の大型重巡と
 打ち合えば負ける可能性が非常に高い。


 ○キーロフ級重巡洋艦(米国製ペンサコーラ級):2隻

 ○キエフ級空母(米ボーグ級護衛空母):キエフ ミンスク ノヴォロシースク バクー
  
  アメリカから輸入した護衛空母で艦載機も国産が間に合わず輸入・供与品に頼っている。

 ○空母艦載機:FM-2ワイルドキャット、SBDドーントレス

 ●合計  戦艦:3隻 巡洋戦艦:4隻 重巡洋艦:2隻


176 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:25:08
〜神聖大朝鮮帝国〜

○戦艦 世宗大王(旧米ミシシッピ級前戦艦) 広開土大王級防護巡洋艦(旧米モンゴメリー級防護巡洋艦):3隻


◎総合計  空母:30隻(3隻+多数建造中) 護衛空母:20隻(多数建造中) 戦艦:67隻(内12隻建造中) 巡洋戦艦:53隻(内3隻建造中)
 
      重巡洋艦:63隻

◎考察

イギリス:「フィッシャーの呪縛」に囚われた哀れな国。当らなければ問題ないとばかりに大口径・高速・軽装甲の巡洋戦艦を多数建造。その影響からか
      軽巡以下の補助艦艇の整備が主力随伴用の一部(トライバル級)を除いてあまり進んでいない。空母は補助用という認識から洋上航空戦力も
      史実に比べて弱体。また海軍の整備に多大な予算がかけられたことから陸軍・空軍の装備更新が遅れがち。

英連邦諸国:日本を牽制させる為に本国より旧式だが戦艦を譲渡・保有させられている。だが反日色が非常に強いオーストラリアは主力艦(超巡戦)の
      供与か自国駐留を強く求めている。

フランス:大戦により荒廃した国土や人口減による税収の大幅減といった悪環境の中で無理をして戦艦を中心に海軍力を整備した。
     ただ代償に陸空の戦力整備に影響が出ている。また戦力整備に際してアメリカ(ルーズベルト政権)から資金援助を含め多くの支援を受けている。
     (対価として空母・艦載機及び米国製兵器の大量輸入及びライセンス生産を受け入れている)。

ドイツ:将来の対日戦参加を条件にアメリカからの多大な援助を受けている。その為、重巡及び建造中の戦艦(設計等で支援有)及び潜水艦を除いて艦艇の殆ど
    が米国製である(駆逐艦すらクレムソン級やフレッチャー級)。

イタリア:大戦前の日本との戦争で主力艦が壊滅し工廠にも打撃を受けていた。大戦後は財政悪化によりカブール級3隻のみしか建造できず(予算不足により無改装)、
     最近になってヴェネト級を建造し出したが就役は当分先。空母も一応は建造したが適当な艦載機を製造できず、Re2001の戦闘爆撃機仕様を搭載して
     お茶を濁している(デバステーターやドーントレスの輸入を検討中)。

アメリカ:ルーズベルト当選以前からダニエルズプランを完遂(レキシントン級倍増)していた。フーバー政権時に多大な好景気から海軍工廠や民間の大型造船所が
      激増していて自国で艦艇を建造できない国向けに軍艦を受注していた。ルーズベルト当選後にはそられは自国海軍の増強の他に対日戦争を見据えて
      欧州各国向けの大型艦艇の建造・輸出に利用していた。
     海軍では戦艦を重視した建造を行っていて45.7㎝砲を装備した高速戦艦やパナマを無視した50.8㎝砲搭載の巨大戦艦を建造している。
     また万が一海軍力が壊滅的な被害を受けて場合に備えて某所にて未知の戦艦の建造を開始している。

神聖大朝鮮王国:嘗ての国土(半島)を失い流浪の末にアフリカのトーゴラントに英米仏の支援(厄介払い)移住させられ大戦後に成立した国。人口は周辺の部族に
        愛を与えまくり一時800万人前後まで増加したが疫病や災害及び周辺部族との戦闘で600万ほどまでになっている。国土を奪った日本への報復を叫び
        欧州各国へ各種兵器の供与を求めていた。ルーズベルト政権後に更なる厄介ばらいを込めて超旧式の主力艦を欧米各国の朝鮮系海軍軍人(即席栽培)
        と共に送っている。欧米からは対日戦争時には日本領海内での日本船舶への通商破壊(海賊行為)を命じられている。

ソ連:ロマノフ家や貴族の資産を入手できず、東方領域の多くを日本に奪われている為史実より大幅に困窮している。その為に艦艇の大半を欧米からの輸入・供与
   に頼っていて最近になってやっと軽巡洋艦の建造が可能になった。


177 : ライスイン :2016/07/07(木) 18:26:13
ブラジル・チリ・アルゼンチン:各種支援や日本利益の分配(国内日本資産接収の容認含む)を餌に対日参戦。海軍規模が小さい為に主力艦を供出しアメリカ指揮下で
     運用させている。

ギリシャ:トルコや日本に対する恐怖から英米に主力艦の供与を求めていたが先の大戦時の暴走ぶりを危険視されて旧式戦艦しか供与されなかった。

スペイン:最近になって主力艦が整備(ドレッドノートレベルだが)可能になり念願のエスパーニャ級を建造した(予算不足により1隻減)。

その他:ベルギー オランダ ポルトガル 東欧諸国については財政難や人員不足など国力の不足から主力艦艇を保有しておらず最大でも軽巡洋艦レベルである。
    因みに中華民国は海軍自体が消滅している。


 いかがでしょうか?
反位置連合軍が保有(建造中含む)する主力艦を書いてみました。非常に強大な戦力ですがアメリカ以外は結構無理をしている為に陸空戦力の整備や民生面で遅れが
遅れが出ています。もっとも・・・このうち何隻が活躍できるかはわかりませんが(水葬・核的な意味で)。
 またアメリカがイギリスの支援を受けて某所で秘密裏に建造を開始した???な戦艦ですが多くの架空戦記でラスボス扱いで登場しているアレです。

 それと投降をミスして申し訳ありませんでした。


178 : New :2016/07/07(木) 18:33:43
乙。イギリス艦艇は赤くして角つければワンチャンw
ドイツは割り切ったおかげでまともな艦艇揃えられたな


179 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:37:58
いくら陸軍に皺寄せさせるにしても、今迄の史実を遥かに越えた相次ぐ敗戦や大陸日本からの搾取やらで史実を遥かに超えて財政ガタガタなのに、今迄無傷だったアメリカはともかく、欧州諸国は流石にその数は揃えられないと思うが
それこそ陸空に皺寄せさせるなら、日蘭世界のフランスを超える(ナポレオン戦争時代の大砲や銃すら持ち出すしかない)レベルで困窮することになるが
アメリカから格安で売られるにしても国産の戦車や航空機はほぼ消滅するんじゃないのか


180 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:40:30
確かに史実以上にポンポンゴミのように大陸日本に艦隊壊滅させられてもなお、そんな不死鳥のように再建できるならどんだけ国民から搾取してるのかと言うか、何で革命が起きてないのか不思議なレベル
都合良く恐怖政治で抑え込み?
それで抑えるにしても日本と開戦してまた艦隊が壊滅した途端革命で欧州諸国は相次いで潰れるけど
陸空軍が壊滅的なら猶更


181 : ooi :2016/07/07(木) 18:41:08
ライスイン氏
乙です。

英国については、これだけの艦を建造すると開戦前に財政がまずい事になりそうですね。
そして、モンタナが2隻居ますね。
サウスダコタ級とモンタナ級


182 : 名無しさん :2016/07/07(木) 18:47:24
〜神聖大朝鮮帝国〜が
空母:30隻(3隻+多数建造中) 護衛空母:20隻(多数建造中) 戦艦:67隻(内12隻建造中) 巡洋戦艦:53隻(内3隻建造中)
 
      重巡洋艦:63隻

を保有しているに見えた


183 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 18:56:53
ライスイン氏乙でした

こりゃあすごい艦隊ですな。よくそろえたものです。
しかしこれだけ揃えたとしても……と思うと少し悲しい気持ちにも。



さて、日仏ゲート世界有為転変の2話を7時ごろから投下しようと思います。


184 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 18:59:11

「サラエボ事件は史実通り発生しました。各国の動きも概ね史実通りです」

「しかしオーストリア皇太子の警備が史実以上にずさんであるとは……」

「オーストリアの疲弊は、どうやらナポレオン戦争以来続いているようですよ。あれだけの動員をやって損耗したので当然でしょうが」

「貧すれば鈍するといいますが、手段をもう少し選ぶべきでしょうに」

「幸い我々は巻き込まれない可能性が高い。我々は精々稼がせてもらうとしましょう」



日仏ゲート世界 有為転変2 -Ordeal by Innocence-



サラエボ事件の勃発から、オーストリアはサラエボに宣戦布告。連鎖的にイギリスとロシアの英露協商と、独土墺の同盟が
ぶつかり合うことになった。この時点における主な中立国は日本 フランス スペイン イタリア アメリカ アカディア大公国
アウスタリ大公国 オランダ スイス スウェーデンなどであった。

アメリカはモンロー主義をとっていたことと経済圏に飲み込みつつあった中南米への対処、さらに参戦理由がこの段階では
まだ存在しないことから中立を選んでいた。とはいえ、アメリカの経済界やホワイトハウス内の意見としては参戦による
戦争特需を期待する声が大きかったことは間違いない。実際、アメリカが参戦したのも戦争の流れが協商側に傾いてからであった。
それによる軍の動員は国内にかなりの経済効果をもたらしたし、第一次世界大戦の戦訓を獲得した軍はそれに対応するために
多くの予算を獲得することができた。少々軍部と軍事会社のつながりがあったとしても、それもある意味仕方がないことだろう。

建前的に潜水艦による民間船への被害を例に挙げ、「ドイツが欧州の平和を乱そうとしているため」などと表明していた。
しかし、それはあくまでも建前であるのは参戦国でも中立国の間でも半ば公然の秘密となっていた。史実と異なり
ドイツはUボートによる無制限潜水艦作戦を承認しておらず、むしろ国際法を順守して戦争を行っていた。
アメリカの言う『民間船』もイギリスなどに徴用されて兵員輸送船となっている船ばかり。病院船や中立国の捕虜引き渡し船などには
一切手を出しておらず、撃墜されたと主張するアメリカ国籍の船も中立国としては国際法違反の仕事をしていたとの疑惑もある。
しかしながら、戦争末期の混乱によって資料が散逸したために、戦後の現在においても明確な証拠については存在していない。
その証拠はたどろうとしても途中で途切れていたり、何となく腑に落ちない結論が出されてお終いとなっていた。


185 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:00:02

一つ確かなこととしては、新たな消費活動にアメリカは飢えていたということが挙げられる。中南米諸国に資金を
ばらまきながら開発し、その地域の資源を、食料であれ労働力であれアメリカ経済のエンジンとして飲み込んでモノカルチャー化し、
『アメリカの延長』へと変化させたがまだ国内の欲求を満たすには足りなかった。そこで新たな市場として参戦による
軍需品の需要拡大を期待していた。アメリカは、実際の所戦争経験が少なかったこともある。モンロー主義によって
欧州に干渉せず干渉されずを維持していたため、精々がメキシコなどをはじめとした中南米の国々での治安維持が精々。
だが、イギリスなどに観戦武官を送る中で経済界は気が付いたのだ。総力戦というのは、すさまじい消費活動だと。
だが、彼らが火遊びによって思わぬ大やけどをすることになるのは、それから数年の内であった。

この世界において、本来三国協商を構成しているはずのフランスは述べたように中立を宣言していた。
とはいえ、協商にも同盟にもどちらにも因縁やつながりを持っているために、何時参戦するかは未知数に近かった。
どちらに味方するかは、どちらかといえば同盟側への参戦も予測された。しかし、それは協商側がフランスと敵対関係にある
ためという消去法による判断である。イギリスなどと手を組むということもアロー戦争などを考えればありえなくもないため、
ドイツをスケープゴートとする形で協商と協力できるとも予測される。

この戦争に参戦しない中立国はフランスの動向に注視していた。イギリスもドイツもロシアも欧州圏における強力な
プレイヤーであるが、明確に状況を一変させることが可能なプレイヤーは誰かと聞かれれば、誰もがフランスと口をそろえて
証言する。それだけ欧州におけるパワーバランスに食い込んでいるのだ。高い工業力、高い農業生産、高度な軍事力、
膨大な人口と植民地。そしてそれらを束ねる強力な集権体制。おまけにゲートという非常識な手段で固く結ばれた同盟国の
大日本帝国がいるという反則ぶりである。その精強ぶりはナポレオン戦争以来欧州では半ば伝説として語られているし、
フランスは常に戦争に備えていることは明らか。故に、最強の国家と言えるだろう。

参戦国にしても同様である。肩入れを表明せず、実際そのように行動するならば医療品と食料を除けばフランスは貿易を
制限する可能性が出てくる。かなりストイックに国家間の条約や取り決めを守る傾向にあるフランスなので、そこら辺は
覚悟する必要がある。また、戦時ということで値を高く設定されることも予想される。これに関しては想定しているので
ある程度は許容できるだろう。しかし、もっと重要なのはフランスの参戦を招かないこと。特に国境が接するドイツはそれに
注意する必要があったし、植民地や航路がブッキングしやすいイギリスも注意を払う必要があった。


186 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:00:47

よって、開戦した際に戦場となったのは、史実と異なり東部戦線が主体となった。
元々ドイツの西側はフランスとオランダとルクセンブルクの3か国で占められている。そうなれば陸軍の出番があるのは
ロシア帝国の方が主体であった。もう一つが協商側に参戦していたギリシャだった。元々イギリスが経済的に進出して
地中海でのプレゼンスの維持を行っていたこの国は、嘗てオスマン帝国領であり、そこからの独立を果たした地域である。
さらにギリシャはドイツと同盟を結ぶブルガリアとも接しており、イスタンブールにも距離的に非常に近い。
よって、西部戦線に布陣するはずであったイギリス陸軍はこのギリシャ方面へと進出することになった。ここには戦後に
イギリスの企業がいくつか進出して経済的・軍事的な支援を行うなどの契約が交わされていたとされる。

イギリスの動きを読んでいたドイツとオスマン帝国は陸軍をロシア方面へ割り当てつつも、ギリシャ方面に割り当てた。
ここにはイギリス海軍が投入されるかと思われたが、オスマン帝国が日仏独3か国の支援の下で海軍を十分にそろえており、
さらにドイツ海軍の一部が合流しているために、被害を受けることを考えるとイギリス本国の艦隊を結構割いたうえで
イギリスが有利になる状況にしなければならなかった。そして、それだけの主力艦隊を動かせば地中海方面でも通商破壊を
実施しているドイツ帝国の哨戒網に引っかかり、オスマン帝国と殴り合っている間に本国が攻撃を受ける可能性がある。
かといって、ドイツ海軍を片手間に倒せるほど余裕があるわけでもない。そんな都合もありイギリスは海軍の護衛の下で
陸軍をギリシャへと派遣するにとどめた。この際に何度かの遭遇戦が発生したり、無防備すぎる輸送艦や護衛艦に対して
潜水艦が打撃を与えたりしたのだが、それはまた別な話である。イギリスは決戦時まで艦隊を保全することを決定。
オスマン帝国とオーストリア=ハンガリー帝国は通商破壊をしながらも艦隊決戦が起こるのではと不安ながらも待機していた。

ドイツ帝国にとっても地中海は活動しやすいようで活動しにくい場所だった。オスマン帝国とオーストリア=ハンガリー帝国
の支援で母港には困らないのだが、潜水艦による通商破壊を行う場合、流れ弾ならぬ流れ魚雷が中立国の船舶に命中しては
大惨事である。アフリカと本国を行き来するフランスの船舶は多いし、それに紛れようとイギリスの輸送艦なども
うまく逃げ回る。さらにイタリアが史実同様に中立を表明しており、通商破壊を行うには若干窮屈となっていた。
その為、地中海方面の情勢はイタリアがどちらに転ぶかも重要事項となりつつあった。


187 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:01:28

さて、次にロシアについてみていこう。
この世界線において、ナポレオンはロシア遠征を結局行わなかった。このことはロシアがヨーロッパにおいて図らずも
国力的に上位に上り詰めることができるきっかけとなった。あくまで相対値ではあるがナポレオン戦争で生じるはずだった
国力の損耗はなかったということは戦争技術の発達が遅れることと引き換えに、ロシアに余裕を持たせることに成功していた。
しかし産業革命の遅れはかなり響いていたし、産業革命への理解が広まるのも遅くなってしまった。

武器や弾薬についての理解は進んでいたし、イギリスが友好価格で販売してくれるものをライセンス生産したり前線に
訓練させたうえで配備することで装備の面では何とかなっていた。一方でそれを運用するノウハウに関しては疑問符がつけられた。
はっきり言ってしまえば、ロシア帝国は近代戦の経験があまりなかったのだ。最近やった戦争といえばクリミア戦争があるが、
その際には工業の遅れや技術発達が他国の後方にいることを明確に示すものであった。この世界線において、日露戦争は
朝鮮王国の永世中立化で想定していた場所とは違う場所で戦闘を強いられ、おまけに陸軍も海軍も大きな損害を受けて、
復旧に時間を取られ、軍そのものの近代化を進めることがかなり難しい状況だった。斯くしてロシア帝国は、旧世代の
戦術や兵器へ重きを置いたままに近代戦へと突入していった。もし少しでもナポレオンとの戦闘や、日露戦争時における
戦訓をきちんと生かす意思があれば、もしくは戦訓を生かすだけの国力があれば。しかし、戦時においてそんなたらればは
現在においては全く通用しない。

そのロシアと激突したのは積極的な戦闘こそ少ないものの、フランスを意識した軍備拡張を進めてきたドイツ帝国と
日仏の支援を受けたオスマン帝国なのだ。そのオスマン帝国との交流の中で断片的ながらもその戦術について研究することができ、
近代戦において不確かながらもメソッドを確立しつつある国であった。後の研究においてはこのメソッドの確立こそが
寡兵で地理的に包囲状態にあったドイツ帝国が薄氷の引き分けをつかむことができた原動力となったと評価された。

逆に言えばロシアは、その人海戦術と物量による押し潰しに対して抵抗力を身に着けていたドイツ軍を破るために、
通常の比ではない出血を強いられることになったのであった。東部戦線において効果的な防御陣地と防衛線の構築に
成功したドイツ軍は、何度も押し寄せるロシア軍の数にあきれながらも効率的な迎撃を行いつづけた。さらに本家と言える
フランスにこそ劣るが逆侵攻時には機動力を生かした電撃戦の展開によって、ロシア帝国陸軍をすりつぶしながら
自国側に徐々に引きずり込んでくるという、柔らかい防衛線を用いた泥沼の戦線を展開。ロシア側をうまく翻弄していた。


188 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:02:12

一応ロシア皇帝なども前線視察でこれを見ていたのだが戦術的・戦略的理解が乏しく、「前線が押しているならば、
ドイツに対して勝利を重ねているはずだ」と更なる進軍を指示していた。前線で潰される兵士にとってはたまったものでは
ないのだが、傍目にはドイツが負けて見えるのだからそれはもう厄介であった。そしてイギリスから購入する兵器の量も
増加し、その負担は当然のように国内に押し付けられていく。男は戦場に行き、女子供は工場で働かされる。
税率は明らかに上昇していき、ロシア帝国は徐々に戦争という巨大な消費に耐えきれないほどに疲弊を重ねていく。
密かに国内に革命の灯火がともるのも、無理からぬことであった。

しかし、ドイツもモスクワまで兵を推し進めることができるほど有利なわけではない。
あくまで有利に戦闘を進めているだけであり、ドイツ軍にも被害は出ていた。勿論オスマン帝国の支援と派兵でだいぶ楽であるが、
それでもロシアの人海戦術には損耗を強いられていた。そこでドイツは無理に戦線を拡大することなく塹壕戦によって
戦線を停滞させた。バルト艦隊が日露戦争で損害を受けているロシア帝国に対してはオスマン帝国海軍でも十分対応可能だった。
それを理解していたロシア帝国海軍も無理な攻勢にはほとんど出ることはなかった。

一方イギリスとギリシャはオスマン帝国の首都であるイスタンブールへの攻撃を考えていた。
幸いギリシャが味方に引き込まれ、イタリアが事実上の中立を選んでいることから、一時的にでも海軍を切り抜けられれば
というイギリス側の楽観があった。軍事交流の名目でギリシャに駐留していたイギリス軍は平時に派遣したものでそこまで多くはない。
しかし、少々押してやれば簡単肉ので歯とも考えていた。

オスマン帝国もそれに備えてダーダネルス海峡の要塞化を進めていた。この海峡要塞は、アフリカの地中海に
面する地帯や東南アジアにフランスが構築してきた沿岸要塞群を参考にしつつ構築されたもので、上陸してくる敵に備えて
予め陣地の構築も進められていた。オスマン帝国側が目論んだのは、史実の第二次世界大戦末期のノルマンディー上陸作戦に
対するロンメルの対応策と奇しくも酷似していた。即ち、上陸してこようとしてきた敵軍を水際で叩いて数を大きく
減らすというものだ。しかし、軍事顧問としてオスマン帝国に出向していたオットー・リーマン・フォン・ザンデルス中将は
イギリスが無理やり力押しで上陸してくることを恐れた。確かにオスマン帝国海軍も前弩級戦艦を保有し、さらには補助艦艇も
そろえていたのだが、真っ向から殴り合ったときにはオスマン帝国がオーストリア=ハンガリー帝国と共に維持している地中海の
制海権が揺らぐという懸念があった。この時代戦艦の艦砲射撃の威力は十分に信頼されていた。既にドレッドノート級の
登場から前弩級戦艦の価値は下がりつつある中で、前弩級戦艦を多く建造していたイギリスが使い潰してもいい
戦力として
まとめて差し向けてくることもありえたのだ。使い潰せる戦力をいきなりぶつけられると少々厳しい。
そこでリーマン中将は艦隊決戦ではなく、機雷や要塞砲そして潜水艦を使った散発的な攻撃を目論んだ。
イギリス海軍が海軍力による決着を試みて、ヴェンジャンス オーシャン イレジスティブルを中核とした艦隊を
送り込んだのだが、史実同様にオスマン帝国は機雷敷設と要塞砲による砲撃を実施して撤退に追い込んだ。
そこで上陸しての戦いを目論んだのだが、協商は上陸をして橋頭堡を築いた時点でオスマン帝国の綿密な十字砲火に
前線を動かすことが出来ず、損耗ばかりを重ねてしまったのだ。
概ね史実通りというべきだろう。


189 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:03:16

イギリスとしては、オスマン帝国が対ロシアに派遣している兵士の吸引を狙っていたのだが、むしろ寡兵でうまく大軍に
対して持ちこたえられてしまう結果となった。オスマン帝国の放った潜水艦による積極的な護衛艦隊への攻撃は
対潜兵器の発達が遅れていたイギリスの艦隊に被害をかなり与えることに成功した。実のところ、潜水艦研究は何も
ドイツでしか行われていなかったわけではない。一番最初の潜水艦の活躍もアメリカ独立戦争でのものであったし、
日本においても研究は進められていた。ただ、艦隊決戦の補助戦力ではなく通商破壊という場面に組織的に応用したのは
ドイツが有名であるというだけだ。そしてそのドイツから潜水艦の供与を受けていたオスマン帝国は、艦隊決戦では
勝てずともイギリスなどにダメージを与える手段としてこれに着目した。

潜水艦のメリットは、やはり排水量や人員に対しての期待できる戦果の多さである。ヨーロッパの国々より先に常備軍を
持っていたオスマン帝国だが、やはり潜水艦という未知の船舶への理解は全体として見れば進んでいなかった。
潜水艦の一つの欠点として、乗組員の訓練が通常とはやや異なり、適正と育成時間が必要というものがある。史実の
太平洋戦争時に日本とアメリカの潜水艦の建造数は人口や国力と比較しても、それほど比率が変わらない。
つまり、アメリカという膨大な人口を抱える国家でさえ、潜水艦を運用する人員の育成には一定の限度があるのだ。
しかし、逆に言えば通常戦力での差が大きすぎるときには潜水艦という戦力に頼ると逆転する可能性があるということだ。

そして、十数隻という少数ながらも組織的に運用された潜水艦はギリシャへの物資を運ぶ輸送艦へとドイツ海軍と連携して
襲い掛かり、少なくはない出血を敷いた。当然、ダーダネルス海峡をめぐる争いにも何とか用意した潜水艦で抵抗。
結果、このダーダネルス海峡をめぐる協商と同盟の陸海をまたいだ戦いは、史実同様にオスマン帝国側の勝利となった。

さて、手詰まりに見えたイギリスだったが並行してオスマン帝国内部のアラブ人への接触を図った。
戦前からオスマン帝国は過激な民族主義者の摘発に力を注いでいた。多民族の複合国家として国家を維持している
オスマン帝国にとっては、地方の自治権をめぐる問題は非常に厄介であった。オスマン帝国は史実と比べる緩やかな
近代化を進めていた。しかし、史実においても伝統的な宗教と近代化の激突というのはどこかしらで発生する。
主導者であるオスマン帝国側もかなり気を使って、長い目で見た近代化の推進に努めていたのだが、やはり問題は浮上した。
特に顕著だったが、議会の設置についてである。投票権を宗派に関わらず与えることに関しては一致した見解ではあったが、
国民の多くを占めるイスラム教への理解が必須となるために、『イスラム教徒枠』を設けるべきではという意見があった。
これはやや極端な提案ではあったが、カリフやイスラム教徒を政治的な地位から除くべきであるという意見が存在し、
それへのカウンタープランとしての提案だった。実際の所、スルタン=カリフ制は現在の所うまく回っていた。近代化を
進める中で列強国のフランス イギリス ドイツらと交渉し、国内事情とうまく擦り合わせを行えるように尽力したのは
憲法と議会の構築を進めているオスマン帝国のスルタンであったためだ。その地位によって国内の改革は進んだといってよい。


190 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:04:23

しかし、当時のオスマン帝国の議会の議席を見ると、先に近代化へと舵を切った青年トルコ党かスルタンの支持者から
固められた統一トルコ党(※)を除けば、他の勢力が政治や議会制への理解が十分ではない弱小勢力ばかりであったのだ。
図らずも、スルタンによる君主制を改めるはずの近代化の結果が、スルタンかそれに近いグループによる政治を生んでしまった。
分かりやすく言えば、国民投票の結果一党独裁になってしまったのだ。野党が構築されるだけの下地が無くなってしまったのだ。

民主制において、市民の意思は何物にも妨げられない。だが、それは果たしてどこまで有効であるかが議論の種となった。
これまでのイスラム教の国家はイスラム教という宗教が色濃く残る中で政治が行われてきた。というより、宗教があっての
政治や生活が営まれてきた。つまり極端に言えば宗教を信仰するために生活するというわけだ。だが、この投票という
概念によってイスラム教が排除されるのではと懸念する意見が存在した。その考えは政党こそ違えどもすべての人々に
共通する懸念事項であった。彼らは祖国の飛躍を願っていたのであり、まかり間違っても文化の破壊を願っていたのではない。

しかし、傍目から見れば中央の意思ばかりが優先されて、地方の権利が阻害されているようにも見えた。
イギリスはこの動きを密かに利用し、フサイン・イブン・アリーらを支援してアラブ系国家の建国をそそのかした。
イギリスの考えとしては、スエズ運河そのものを掌握できなくとも、地中海からインド洋方面に抜ける出口を抑えることで
大西洋への出口を抑えているフランスに対して対抗するという動きがあった。そして、フランスなどの手が届きにくく、
尚且つ戦争に乗じた動きで勢力下に収められると考えられたのがオスマン帝国の南部で見られた独立を求めるアラブ人であった。


実際、フサイン・イブン・アリーの動きはスルタンの動きを懸念してのものだった。メッカの太守という地位も、
権限が徐々にイスラムではない人々の投票によって奪われるのではという彼なりの憂慮もあった。伝統と格式からなる
その地位が人々が賛成したからという理由で捨てるか、あるいは地位を理解しない人の手に渡ることを宗教的な意味からも
懸念していた。彼なりの心配に、例によってイギリスがつけ込んだというべきだろうか。


191 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:05:35

しかし、アリーの考えが現実的と言えなかったのも確かである。
彼の考えとしてはイスラム教の国家を丸ごと含んだ統一国家の樹立をと構想していたのだが、すでにイスラム教徒の
宗派間の考え方の違いはかなり明確になりつつあった。無理な統一を図ろうとするよりも、互いの領域や考え方を穏便に
すり合わせる行動こそが、現実に即した意味での統一には必要なのだった。

実際、イギリスとアリーの誤算は既にいくつも生じていた。
まず一つ目に、紅海の制海権をいまだにオスマン帝国が維持していたことだった。ギリギリ均衡状態といってもよい。
確かに艦隊戦においてオスマン帝国が不利ではあったが、ドイツから提供された潜水艦が狭い紅海を一杯に動き回り
通商破壊によってダメージを着実にイギリスに与えていたのだ。この戦時においても日本とフランスを結ぶ通商路は
スエズ運河を通じて行われており、両国がイギリスに対して圧をかけていたこともイギリス海軍が我が物顔で活動することを
一定程度妨げていた。これによって、イギリスは支援するための物資を史実のように自由には運べなかった。

さらに、アリーの考えていた統一国家への支持者が、予想以上に少なかったのだ。
オスマン帝国同様に日仏の支援を受けていたガージャール朝ペルシャ帝国は権力基盤が弱いながらも、統一国家として
領土を統治するだけの能力を持っていた。曲がりなりにも近代化の推進や列強の圧力を受け、時に不平等条約を
押し付けられながらも致命的なところに踏み込まれることがなかったのは、ガージャール朝イラン帝国の努力の結晶であった。
つまり、ペルシャ帝国は弱いながらもこれから成長の時を迎えようとする有望株であったのだ。石油産業の発達から
開始した近代化によって工業の発達も進み、オスマン帝国との戦争なども日仏の仲介で回避できたことなどで国力が
そがれることも回避できた。それによって権力こそ危ういが民衆の支持を集めるガージャール朝への非難の声は、
言いがかりレベルの物でなければあまり存在していなかった。さらに石油を求める日仏がこれの援助をしているということも
ペルシャ帝国に対する過激な行動を抑止していた。

これらによって、ガージャール朝に迂闊に手を突っ込むことは危険な行為となっていた。実際、石油産業が国の屋台骨の
一つとなり、協商・同盟のどちらにも味方しない中立国となったことは石油を大量消費する近代戦を行う各国にとっては
かなりの懸念事項となった。イギリスも懸念したのだが、もしこれがヒジャーズ王国を介して行われたイギリスの侵略行為と
みなされた場合、日本とフランスを含めて中東を丸ごと敵に回す。戦後のことを考えると最悪の場合石油を正規レートで
得られなくなることもあり得た。しかし、支援を表明した手前、アリーを切り捨てるのは簡単ではなかった。

このアラブの反乱は緒戦こそ勝利を収め、多くの捕虜を得ることができた物の、そこから先の行動については正直なところ
行き当たりばったりとなっていた。後方攪乱といえば聞こえは良いのだが、ヒジャーズ鉄道への破壊活動を行っていたのだが、
この鉄道が史実と異なりきちんとメッカまで伸びており、さらには日仏から得られる工業品や食料の交易をおこなうための
必需インフラと化していたことで、逆にヒジャーズ王国への非難の声を盛り上げてしまう結果となった。
こうしてゲリラ戦を仕掛けていたアリーと軍事顧問のロレンスは逆にゲリラから逃げ隠れしながらの戦いを強いられた。


192 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:06:16

あとから見れば、ここでアリーはゲリラ戦で鉄道を狙うべきではなかったと考えるのも当然であった。
しかし、ヒジャーズ王国の兵力はオスマン帝国のそれと比べて少数で、鉄道を利用した迅速な兵力展開を可能としていた
オスマン帝国陸軍に対抗するためには、どうやっても鉄道を狙わざるを得なかった。イギリスが史実よりも支援の余裕が
なかったことで生じた皺寄せで武器などが少ないヒジャーズ王国は鉄道の破壊によってオスマン帝国陸軍の補給物資を
積極的に得なければならなかった。実際、史実において5万人ほどの戦力を持っていながらもライフルの数は合計1万丁ほど。
つまり、5人に1人しか支給していなかった。つまり、ライフルを正規兵のほぼ全体にきちんと配り切れてたオスマン帝国と
比較すれば、真っ向で勝負するには力不足だった。

また、オスマン帝国は少数ながらも戦車を有していた。史実ルノーFT-17を乾燥地帯での運用を前提に改良したもので、
そのほかにも装甲車両・バイク・牽引式の野戦砲の積極的な採用など随所にフランスの陸軍のメソッドの影響がみられていた。
砂漠という環境に対してフランスも日本も適した戦術や技術について不足しがちだったこともあり、両国にとっても
非常に良いモデルケースであったようだ。オスマン帝国にとっても工業化を進めてきており、さらに国内インフラの整備が
着実に進んでいたこともあってそれらの導入と普及はスムーズに進んでいた。

しかし、鉄道への被害が出ていることを察知したオスマン帝国はラジオやビラまきをヒジャーズ鉄道周辺はもちろん、
国内にプロパガンダを広めていった。鉄道の被害はイギリスとイギリスにそそのかされたヒジャーズ王国が行ったもので、
オスマン帝国を侵略しようとするものだと、やや誇張気味ながら広めた。そして、旧式の銃火器を弾薬などとともに
揃えてすぐに提供できるようにした。結果はすぐに出た。鉄道に沿った地域に住むアラブ人たちがオスマン帝国への協力を
申し出てきたのだ。オスマン帝国はゲリラ戦を展開するアリーらへの注意を呼びかけた。しかし彼らに言うまでもなく、
外国にこびている(様に見える)アリーへの怒りを持っていたアラブ人たちは自らのネットワークでゲリラ戦への抵抗を始めた。
本来ゲリラ戦は、現地勢力を敵に回してできるものではない。斯くして損害を大きく出し始めたヒジャーズ王国はイギリスへの
援助を求め、イギリスもこれに応じて兵力を何とか派遣して援助しようと努力を重ねた。しかし、その戦力の供給方法は
一番避けるべき戦力の逐次投入であった。こうして、オスマン帝国はあまり兵力を割くことなくじわじわとヒジャーズ王国を
追い詰めていった。イギリスにとっては戦力吸引に見事に失敗した形となり、戦果を出そうと多くの兵力や資金を投じてしまった
ために逆に戦力を分散させてしまう結果となった。

各地で戦いは新兵器を投入しながらの凄惨極まるものとなった。
そして、長い停滞を打ち破るべく、イギリスはついに海軍を動かした。
受けて立つのは、建造競争によって建造されたドイツ帝国海軍の大艦隊。
両者の相対場所は、デンマーク ユトランド半島の沖合。

血戦は、ほぼ目前に迫っていた。


※青年トルコ党が比較的若い世代を中心に民主主義的な改革を掲げるのに対して、統一トルコ党は日本やフランスとの
つながりを得たこれまでの権利者(スルタンなどを含む)が自らのあり方を改めていこうと動くグループで、
アブデュルハミト2世の支援の下で比較的広い層に支持者が集まっていた。
青年トルコ人党が地方分権や自治制度の導入など地方分権的な政策を訴える一方で、統一トルコ党は集権的な体制を
維持しながら改革を進めていくべきだと主張していた。
因みに、この世界線においてアブデュルハミト2世はミドハド憲法を停止していないため、青年トルコ人党は
専制政権の打倒は訴えてはいなかった


193 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 19:07:09

以上となります。wiki転載はご自由にどうぞ。
ついに戦闘が開始されました。といってもざっくりしか描写してませんけどね。

第一次世界大戦が勃発しましたが、まだ史実より大人しい感じですね。
とはいえ、ドイツが西とオスマン帝国方面に派兵していますし、オスマン帝国は史実より増している海軍でイギリスと
抗っていますしね。史実だとオスマン帝国との小競り合いで前弩級戦艦を5隻沈められているのに、平然と建造続けているのが
イギリスの恐ろしいところ。この時はまだ大国であったんですがねぇ……

そしてこの世界においてアラビアのロレンスは悲しい結末になりそうですな。
正直なことを言うと、鉄道を攻撃するくらいしかオスマン帝国を吸引させ続ける方法がなかったんですよね。
しかし、この戦争に乗じないと正直勝ち目がないわけでして、やむなくなのでしょう。そしてイギリスがフランスの目を
気にしているので慎重に行動しているために、オスマン帝国は無理にスエズ方面に行かなくてもよいわけです。

また、この世界線ではオスマン帝国はかなり近代化を進めており、レバノン杉も日本やフランスから資材を
買い付けることできちんと存続しています。鉄道自体も日仏独の3か国が後援してくれたおかげで史実では
届かなかったメッカまで伸び、おまけに鉄道沿いに鉄道の保守点検のための工業化が進んだ街の整備が行われて、
同地域における地元民の現金収入の増加につながってます。そしてその現金を使って住民は必要な物を鉄道が
運んでくる工業品を買って生活を豊かにできます。さらにメッカへの巡礼をする信者へのサービス業が発達すれば、
巡礼の時期になるたびに一定以上に収入が見込めます。そりゃあ破壊なんぞしたらアラブ人だって困りますよ。
因みにアリーはイギリスの支援で修復するつもりだった模様。
ここでのヒジャーズ鉄道はフランス式のセンチメートル法で敷設されていますけど。

では次回も今日と同じくらいの時間で。


194 : ナイ神父MK-2 :2016/07/07(木) 19:56:28
両氏乙です。

孤立世界は海軍国であるアメリカやイギリス、フランスは兎も角、ドイツやフランスみたいな陸軍国は相当無理してそうですね
もうマジノ線がマジの線(開発予定地としての指標)になってて戦車は軒並み豆戦車や軽戦車が主力に成って居そう・・・

日仏はイギリスが悪手を打っていますね・・・その代わり陸戦力は史実より消耗が少なそうですが海戦でどうなるのやら・・・


195 : リラックス :2016/07/07(木) 19:58:36
ライスインさん、乙です。
国威がマッハだから史実日本ばりの無茶で揃えたんでしょうな……

弥次郎さん、乙です。
おお、オスマンが輝いている。


196 : New :2016/07/07(木) 20:25:15
乙。こっちの映画ではアラブ人のゲリラからの逃避行になってるだろうなロレンスw
しかし議会で他の意思を入れようとしたら一党独裁になっちゃいましたとか
「こんなはずでは」感が強い・・・


197 : 名無しさん :2016/07/07(木) 20:27:54
夢幻会「せやな」


198 : ooi :2016/07/07(木) 20:53:37
弥次郎氏
乙です。
オスマン帝国はかなり善戦していますね。
此れだけ頑張っている事や、史実の様な国力の消耗が無いならばあの国土分割は回避されそうですね。


199 : トゥ!ヘァ! :2016/07/07(木) 21:06:00
乙です
実にイギリスらしい策謀を巡らせていますが、悉く裏目にでてますな。
この世界じゃアラビアのロレンスは史実みたいに有名にはならないだろうなぁ…

そしてここまでオスマンの戦いを丁寧に描いたssはこの掲示板の作品でも珍しいですね。


200 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/07(木) 21:30:22
>>ナイ神父Mk-2氏
イギリスとしては陸軍はまだ温存しておきたいというのもあります
何しろドイツ海軍さえのけてしまえば力押しで上陸できる可能性がありますからね
まあ、問題なのは海戦なんですが(汗

>>リラックス氏
オスマンだって大国ですからね。頑張ればやれるんです!
欧州より先に常備軍の整備を行い、集権的な体制を持つなど先取りしていると事が多いんですよね
問題は刷新が出来なかった点でしょうか…

>>New氏
青年トルコ人党も基本的に統一トルコ党の政策に賛同していますし、仮に第一党が青年トルコ人党に代わっても
打ち出していく政策自体に大差はないんですよね。で、その政策がまっとうな物で、誰も否定できないという…
また、ミドハド憲法で皇帝の地位と役割が憲法で保障されているために皇帝排除というのも無理なんですよ
そうすると野党が出来ないという……

>>ooi氏
結構善戦してます
まあ、圧倒は出来ないのでジリ貧といえばそうなんですが。

>>トゥ!ヘァ!氏
>実にイギリスらしい
ありがとうございます
イギリスは史実でもかなり外交努力で自陣営を有利にしようとしているんですよね
史実ではうまくいくことでも、この世界だとうまくいかないものも多いので、アレな結果に…

>アラビアのロレンス
たぶんイギリスにとってもアンタッチャブルになるかも…
というか、下手すりゃ制作した会社などが狙われてしまう可能性もあるんですよね
何しろイスラム教を敵に回してますんで

>>オスマンの戦い
そういえばそうですねー
大体WW2が舞台のSSが多かったですし、仕方ないでしょうね


201 : 菜奈氏 :2016/07/08(金) 00:44:37
>>200
「アラビアのロレンス」
仏日合作・WW1においてメッカと接続されて鉄道に対し、破壊工作を
行った英国人「ロレンス」。彼とその一味が爆破しようとした「巡礼列車」。
それを防ぐために、ラビアの人々が決死の努力を重ねていく様を描いた群像劇。
あえて敵の名前をタイトルにしたのは、
「巡礼列車」を無事通過されるまでに関わったアラビアの人々すべてが主役」であるため。
 鉄道の沿線沿いにある町の市場の顔役、スタルンの血縁、商人、老人、女、子供…
中心となったのは、青年トルコ党の若き党首「ケマル」と、統一トルコ党の
支持者であり、「ケマル」のかつての上官であった軍人「アリー」。
 少しずつ違う、けれど、決して変わらない、守りたいものは、きっと同じ。


…こういう題名だけ一致する物語になるんじゃないかと。


202 : ハニワ一号 :2016/07/08(金) 12:34:19
ライスインさん乙です。
がんばって建設した大艦隊が日本海軍によるワンサイドゲームで壊滅したら革命や暴動が起きそうだな。

弥次郎さん乙です。
オスマン帝国が結構活躍していますね。
出来ればオスマン帝国は第一次世界大戦をいい立場で生き残ってほしいですね


203 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 13:14:50
>>菜奈氏
恐らく日仏かオスマンの政策となるでしょうねぇ…


>>ハニワ一号氏
オスマンはかなり頑張ってますよ
そろそろユトランド沖海戦なので、戦争も終盤。どの国も焦りが見えてくるころですし、戦局も動きます。


204 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:12:55
さて、では日仏ゲート世界 有為転変3を投下しますねー
9時15分ごろから行きます


205 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:15:13
「密かに清く自己を保存せよ。自分の周りは荒れるにまかせよ。功を焦れば、多くを失うことになる」
--------ラインハルト・シェア中将 艦隊出撃前の訓示において、ゲーテの言葉を引用しての発言

「我が艦隊は今日は何かおかしいんじゃないか!」
---------デイヴィッド・ビーティー中将 インディファティガブルとクイーン・メリーの轟沈を見ての発言

「結局のところ、海戦のあり方はこの戦いでまた一つ変化した。それを生かさねば百万の兵が海に沈む」
----------ドイツ帝国の戦艦オストフリースラントに観戦武官として乗艦していた下村忠助中佐



日仏ゲート世界 有為転変3  -Dumb Witness-



夢幻会の会合が開かれたのは、行政要塞都市安土の一角にある料亭であった。
しかし、会場には騒然とした空気が漂っていた。

「これは……」
「いや、驚きですな……」
「……どうしたものか」

日時から察するにそろそろユトランド沖海戦と夢幻会は予測していたために、観戦武官や各国に配置している大使館などから
情報が提供されてくるのを今か今かと待っていた会合のメンバーだったが、情報が集まるにつれて動揺が広まっていた。

「……イギリスの戦艦はここまで柔らかかったか?」
「いや、水雷防御がアレな戦艦のようなものを作ったイギリスでもここまで……」

ユトランド沖海戦は、ドイツの判定勝利という形で終結した。
戦略的に見て、イギリスは自国の制海権をぎりぎりで維持。一方ドイツはラッキーヒットが重なったとはいえイギリスの艦隊の
史実より多くを撃沈することに成功していた。さらにそれに比例してイギリスの人的被害も大きかった。

「爆沈 撃沈 爆発して砲戦力を失い自沈処理……なんだかイギリスの被害がひどくないか?」
「いや、それを言うならドイツの艦艇も被害が史実よりも少ない……というか、巡洋戦艦の動かし方が史実と異なるぞ?」
「リュッツォウが無事でライオンが雷撃処分……?何の冗談だこれは」

それぞれがもたらされた情報に目を白黒させながらも、

「これはドイツの勝利なのだろうかな?」
「微妙だな。ドイツ海軍は撃沈された艦が少ない分、艦艇の修復を行わざるを得ない。暫く海軍が動けないだろう」

この、ドイツ海軍の長期戦略的 戦術的勝利に終わったユトランド沖海戦は、未来を知る夢幻会に大きな混乱を呼ぶものとなった。


206 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:16:25

ここからは神の視点で見ていこう。
このイギリス艦艇の被害の大きさが史実よりも拡大していたのは、イギリス艦隊が防御をおろそかにしていたことと、
人為的なミスが大きく響いていたことが原因であった。例えば、砲弾推進剤であるコルダイトをドイツ海軍のように
真鍮のシリンダーに収めず、絹の袋に入れた状態で、誘爆を抑えるための防火扉をあけ放った状態で砲塔近くに置いておく
という誘爆してくださいと言わんばかりの状態であった。これは史実においてもやっていたことで、砲塔の爆発によって
速力の低下や砲撃能力の低下となってこの海戦の最中に確認されていた。さらに悪いことに、史実以上に速射力を求めた
イギリス海軍は、というか現場の人間は、倉庫に入りきらない分の砲弾とこのコルダイトを火薬を置くべきではないスペース、
例えば開けっ放しになっていた砲塔の防火扉や通路に無造作に置かれていた。

また巡洋戦艦の『速度こそ装甲』というフィッシャーの考えが、実戦においては正しくないということが明らかになっていた。
速度を上げるために装甲が戦艦より薄い巡洋戦艦はこのような決戦時には真っ先に被弾しやすい最前線へと出てしまうことは、
撃沈されてしまうリスクを高める結果となった。この巡洋戦艦の存在意義に関わる設計思想と実戦のミスマッチングは、
ポストユトランド型という新たな戦艦の進化を生んだ。しかし、この時の第一海軍卿(軍令部長官)となっていた
ジェリコーの意向もあり、こうしたミスが現場レベルの話でしか指摘されなかったことで、一部では改善されなかった。
つまり、浸透していた悪い習慣を取り除くチャンスを不意にしたということである。それ以上に、イギリス海軍全体に
ドイツ海軍に対してせっかくの艦隊決戦で決着をつけそこなったという意見が大半を占めていた。

ドッガーバンクにおいてドイツ帝国のザイドリッツにおいて発生した火薬の誘爆という事態は、ドイツ側に巡洋艦の防御そして
防火体制についての欠点を指摘したものとなった。ドイツは依然からフランスや日本の艦艇について研究を重ねており、
ことさらに砲塔近辺での火薬の扱いについて注意をしていることをつかんでいた。さらに日本とイギリスの間で
巡洋戦艦についての評価と運用方針が分かれていることにも着目し、その原因は何であるかを考えていた。
そしてこのドッガーバンクの教訓は、それへの答えをもたらすものとなった。確かに巡洋戦艦は快速であり、位置取りという
攻撃において非常に重要な点において通常の戦艦を凌駕する。しかしそれは敵の砲火の矢面に立ちやすく、装甲の薄さと
合わさった場合、砲塔や弾薬庫などで容易に艦を沈めかねない事態が起こるということでもあった。
しかし、ドイツ海軍はその教訓を生かして根本的に欠点を改善することは時間や資材という点において実現不能と考えた。
事実、陸軍が主体であるドイツはそこまで海軍に予算を割り振っていたわけではなく、無事な艦艇を順次ドック入りさせても
その間にイギリスが出張ってくることも考えられた。そのために、いくつかの点に絞って対策を打った。

砲弾の推進剤はキチンとケースに収め、砲塔への注水も現場の判断ですぐに行えるようにした。
他にも巡洋戦艦を矢面に立たせることは危険であるという判断から、砲塔そのものを頑丈にし、さらに砲塔の仰角の限界を
大きくして、『戦艦以上の速力によって距離をとりつつ、戦艦並の砲を以て遠距離から敵艦を打撃する』という運用方針へと
転換を図った。これには巡洋戦艦だけでなく、古い弩級戦艦についても無理に接近せずに砲撃を行うように命令が飛んでいた。
つまり、速度を装甲とするのではなく速度によって稼がれた距離を装甲としたのだ。距離をとればドイツ側も攻撃が
当たりにくくなるのだが、そこは砲の命中率をカバーするために速射ではなく照準を合わせてきちんと狙うように指示した。
相手の砲が命中しない確率が高いとわかれば、むやみやたらに発砲するよりも落ち着いて命中を狙う余裕が出る。
総じてみれば「艦が沈まないようにする努力」を重ねていたのだ。これらの努力によって、参加艦艇の乗員は多くが冷静さを
欠くことなく戦いに赴いていた。出撃前にラインハルト・シェア中将が行った訓示も、それを明確に表している。


207 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:17:16

ドイツは息つく暇なく陸軍を動かした。イギリスが事実上の沈黙にある状況で残るロシアにケリを付ければ、
長い戦争にも終結が見えてくる。元々ドイツとロシアの国境をめぐる争いも続いていたことから、これを機にケリを
付ければイギリスとて妥協を選ばざるを得ない。まずドイツは残存艦艇から戦力を抽出・再編してバルト海方面に向けた。
日露戦争時に大打撃を負ったロシア帝国海軍は弱っているとはいえそれなりの脅威となりえた。また潜水艦は優先的に
大西洋方面へと割り振り、イギリスの輸送艦などを積極的に狙い続けた。

続いて、陸軍を進撃させる。目標となるのはかつてのポーランドの東側の国境線付近である。
そこまで押し返せば、時期に冬を迎える。言うまでもないことだが、ロシアの冬将軍というのは恐ろしいものだ。
嘗てナポレオンが策定したロシア遠征計画も、最大の敵としてロシアの冬の寒さを挙げていた。焦土戦術をあわせることで
ロシアを狙ういかなる敵でさえも撃退可能だろうと述べていた(※1)。
逆に言えば、冬が訪れればロシアも行軍を緩めざるを得ないのである。如何にロシアの領土が広く人口が多いとはいえ、
ロシアも等しくその広い大地を移動し、物資や人を運ばねばならないのだ。
そうすればロシアが動けない間にイギリスと講和をすることも可能だろう。損耗しているとはいえ対ロシアにはオスマン帝国らも
賛同して兵を供出しているので、交渉の間の背後は何とかなる。ドイツ帝国は、講和への足掛かりを確かに見出していた。

そんなドイツ帝国の西部は、泥沼に近い戦況を見せる東部戦線と異なり、緊張がありながらも穏やかな空気が広がっていた。
史実と異なりフランスは参戦しておらず、ドイツにしても東部に軍を集中させておきたい都合もあったことで、アルザスや
ロレーヌ地方に近いこのシュヴァルツバルトは平穏そのものだった。時たまフランス軍のものと思われる飛行機が偵察を行って
いるのが確認されてはいたが、それ以外は特に戦争の影は見られなかった。

そんなドイツ西部の駐屯地で、一人の伍長がラジオを聞きながらメモを取っていた。
ラジオから聞こえてくるのはドイツ語ではなく、フランス語と日本語。訛りのない綺麗なそれを聞きながら時々辞書を
手に取り、表現を確認しながらメモを書き進めていく。

「伍長、伍長はどこか?」

彼の耳に上司の声が届いた。


208 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:18:44

「は、こちらに」
「報告書の作成は順調かね?」
「順調そのものです。いくらか新しい情報が入ったようなので、現在まとめている最中であります」
「ん、よろしい。上層部もかなり情報には飢えている。滞りなく進めてくれたまえ、ヒトラー伍長」
「了解いたしました!」

アドルフ・ヒトラー。
史実においては伝令兵として第一次世界大戦に従軍していた彼は、この世界線においてはこの西部方面に派遣されていた。
彼の階級は伍長であり、肩書は伝令兵となっているのだが、史実と異なるのはもう一つの役割として情報分析官という
肩書があることだ。彼の担当するのは、ラジオの内容通り大日本帝国と帝政フランスの情勢分析。彼の赴任している地域は
アルザス地方のすぐ隣であり、アルザスに存在する国営のラジオ局の電波が国境を超えて届くのだ。そして彼は国境の
警備任務に就きながらもラジオを通じてフランス国内の情報を集めるという仕事を割り当てられていた。

これにはなかなか複雑な経緯がある。
フランスという国家は、フランス革命戦争以来ヨーロッパの国々に対してかなり警戒を強めていた。そのレベルは
かなりのもので、国境要塞の整備や国境警備隊の拡充によって密入国を難しくさせ、さらに戸籍管理によって国内の
スパイとなりうる人間を炙り出すことで国内の機密を守る体制を作っていた。必然的に他国の人々はフランスを訪れにくくなり、
欧州にありながらも封鎖的な社会を構築していた。他の欧州人への目が厳しくなったといってよい。そのため、ドイツや
イギリスなどはフランス国内の情勢をつかむのに非常に苦労する羽目になった。ここまでが前提条件となる。

ここでオーストリア出身のアドルフ・ヒトラーという人物がどのように関わって来るかといえば、彼が美術大学の
受験に落ちてしまう頃にさかのぼる。前述のように封鎖的な体制を構築していたフランスではあるが、そのハードルが
低い例外が多くいた。例えば、芸術家や技術者 研究者など、職業上国境を超えることが多い人間はきちんとした身分さえあれば
フランス国内を訪れることが許可されていたし、国外へ出ることもできた。
そして、この時にヒトラーがであったのがウィーンを訪れていたフランス人画家の一人だった。彼の作風が当時の欧州で、
より正確に言えばフランスを除く欧州では受け入れられにくいことを見抜いた彼は、ヒトラーをフランスへの留学を誘った。
詳しい経緯はここでは省略するが、斯くしてフランスの美術学校に留学したのちに、日本へも留学したヒトラーは
働きながら現在でいう夜間学校に通い、一般教養を身に着けていった。これによってヒトラーは史実と異なりきちんと
フランス語を喋れるようになり、さらに日本語にも通じるバイリンガルとなっていた。

そして、ヒトラーがアルバイトで得た給与で日本で購入したのがラジオであった。
日本とフランス両方で使えるこのラジオは、図らずもドイツにとって垂涎の的となる情報源となったのだ。なにしろ
工作機械の技術レベルで世界のトップを走るフランスと日本の工業製品を手に入れて戻って来たのだ。しかもきちんと
稼働する状態で、当時としては最新のモデルを持ち帰った。さらに、彼はその衣服からお土産の置時計に至るまで調べられた。
ヒトラーは後年の自著において述べているのだが、この調査をかなりの屈辱と感じたようだ。彼にしてみれば自身のために
留学してきたというのに、この扱いはあまりにもひどいものだった。離れて暮らしていた母の元に家宅捜索同然に人が
乗り込んできたし、自分の下宿先も犯罪者のアジトのように調べられたのだ。


209 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:20:03

その後、ヒトラーに政府と軍が提示したのが、このラジオを用いたフランス国内の情報を集めるという仕事であった。
彼からラジオを取り上げるような真似をしなかったのは、ドイツ政府なりの気遣いだったのだろう。フランスにいる恩師に
ヒトラーが手紙を送って愚痴を言い、それが巡り巡ってフランス政府を動かしたのかもしれない。ともかく、彼は相応の給与を
得ることなどを条件として情報部に協力することになった。ヒトラーは母と親族をドイツへと呼び、自身はドイツ西部で、
ラジオの情報を書き留めながらまとめて政府へと提出する仕事を担当した。彼は日本で受けたような夜間学校を立ち上げ、
彼はその経営者であり東洋美術について教える教師となったので時間には余裕があった。ドイツにとっては貴重な情報を、
しかもかなり新鮮な情報を得ることが出来たことに大いに満足する結果となっていた。

また、彼の個人的な友好関係をたどるとフランス政府にもつながりがあった。時に彼が休暇を利用してフランス国内を
訪れることもあり、平時の情報収集役としてもかなり期待が持てた。彼に限らず、ドイツはこうした学者や研究者に声をかけて
日本とフランスに対する情報を集めるネットワークを構築していた。

さて、開戦後にヒトラーは徴兵に応募しようとした。
ここにはヒトラーなりの考えがあったようだが、戦争を知ることが自身のためになると考えていたようである。
しかし、この動きに慌てたのはドイツ政府だ。彼は貴重な情報収集者で、下手なスパイよりもフランスから情報を集めてくれる
人間だった。彼がうっかり戦死されてはたまらない。ということで、彼はドイツ上層部の、というか軍や政府の根回しで
戦争が起こらないと考えられた西部戦線への配置となった。一応東部戦線に出たこともあるのだが、半ば彼に箔をつけるための
従軍であったようで、すぐに本業に戻されることになった。即ち、フランスの情勢の分析であった。

元々諜報員として働くこともできるように訓練させられていたヒトラーは、たんなる一兵卒として使い潰すにはあまりにも
惜しい人材となっていたのだ。一兵卒のそれを超えたインテリジェンスと芸術分野を通じて構築した国外とのパイプ、
さらには軍である程度鍛えられた肉体。伝令兵というよりは、スパイという肩書がよく似合う。

さて話を戻そう。ヒトラーの報告によればフランス国内は極めて平穏そのものだった。
国内に報道される戦闘の結果なども多くは観戦武官の報告によるものと軍部へ内容の照会を頼んだ結果判明していた。
主にフランス国内のラジオにおいては、戦時におけるプロパガンダの一つとして通商護衛の精強さをアピールする軍の放送や
準戦時体制ゆえの注意事項などが平時よりも多く放送されるばかりであった。国内世論についても、このまま終結に向かうことを
願うという意見が聞かれるばかりで、あまり介入すべきという論は持ち上がっていなかった。


210 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:21:31

フランスが戦前から取り組んでいたのが、植民地の重工業化であった。広大な土地を生かしての農業は植民地の経済維持に
必須であったが、その効率化を進めるにはやはり工業を育てる必要があった。アフリカ・フランセーズにおいては商品作物の
栽培が盛んとなっていたのだが、土地の改良や品種改良がすすめられたことで徐々に少量食物の栽培も始まっていた。
安定した収量の維持にはやはり機械化が欠かせない。そして徐々に工業化を進めていくなかで、やはり経済的な負荷が
生じていた。特にアフリカ・フランセーズに暮らすいくつもの民族(※2)にとっては自分たちの伝統的な生活とのすり合わせを
行いながら工業への理解が進んでいたため、それは10年や20年のレベルでは成し遂げられない長期的な計画となっていた。
そのほかにも各地で進んでいたインフラの整備などには多くの予算が割かれており、戦争に参戦することはこれに遅れを
生み出すのではないかという懸念があったためだ。戦争がこのまま終結してくれれば、フランスにとっては一番良いのだから。

ラジオの内容から推測される日仏の通商護衛艦隊の陣容などについてまとめたメモを手にしたヒトラーは、今度は軍から
支給されたタイプライターを使って報告書を作成する。主にまとめるのはそれまでの放送内容と今日の放送内容の
違いを洗い出してまとめることと、どのような番組が放映されたかと、フランス国内の世論についてだ。
太平洋の海上帝国である大日本帝国と、東南アジア地域における制海権をほぼ掌握する帝政フランスということだけあり、
かなりの海上戦力を揃えていた。そして、今日新たに分かったのがとある船舶についてだ。

「航空母艦か……」

海軍の採用したという新しい艦艇についての情報だった。史実を知らぬヒトラーにとっては知り得ぬ情報であるが、
日本は史実より早く航空母艦についての研究を行っておりこの第一次世界大戦時には既に鳳翔の建造が進められていた。
そして、フランスでもフードルで得られた結果をもとに新たな水上機母艦や航空母艦の建造が進められていた。
ユトランド沖海戦の戦訓の一つとして、相手の艦隊の位置を敵よりも早くに発見する必要があるというものが日仏で共有され、
その解決策として、偵察機を運用する水上機母艦の就役が始まったという話である。この頃既に日仏では艦隊の目としての
水上機母艦の役割に期待を寄せ始め、艦隊に付随できる速力を持つ支援艦の研究を熱心に行っていた。

とは言え、欧州戦線への影響は小さいとみるのが当然だった。一応プロパガンダの一環であるので嘘ではないだろうが、
参戦してくるわけでもないならばあくまで報告の隅に乗せておくレベルで済む話だった。建造中ということは就役して
実戦投入可能なレベルまでまだ時間がかかるということだからだ。また、当時の航空機の攻撃力には限界があったため、
飛行機をある程度知っていたヒトラーにしても、そこまで脅威とは考えていなかった。

彼らが知りえぬことであるが、航空機の爆発的進化はこの第一次世界大戦時においても発生し、たんなる偵察機から
戦闘機や爆撃機、さらには魚雷を搭載した雷撃機までも誕生している。初めは拳銃しかなかったような偵察機もやがては
機関砲の搭載で戦闘能力を得るように進化した。そして、第一次世界大戦時にはまだ健在であった戦艦への信仰も
航空機の集中運用によって砕かれることになるのはそう遠くはない未来の出来事であった。この時点で彼にそこまでを
求めるのはあまりにも酷な話である。それにドイツはもともと海軍国ではなく陸軍国。フランスのように植民地と
海を通じて繋がっているわけでもないので、優先度はやはり海軍の方が一歩遅れていた。

『日本とフランスが新しい軍艦の建造開始を公表。飛行場をそのまま船に乗せている『航空母艦』とのこと』

この書き出しから始まるヒトラーのレポートがドイツ帝国海軍に注目を浴びるようになるのは、戦後しばらくの時間が
たってからの事であった。それどころではない事態が、ドイツで発生したためだった。


211 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:23:08


事態が動いたのは、それから数日後のことだった。
その日、帝政フランス陸軍の航空機がドイツとフランスの国境沿いを飛行していたのだがそれが墜落してしまったのが
始まりだった。この偵察機はドイツとの国境沿いを警備する国境警備隊に配備されていた飛行機で、史実88式偵察機相当の
偵察機であった。エンジントラブルというのは往々にして起こるもので、この機体は何とか着陸しようとしたがうまくいかず、
結局片翼が大破する羽目になった。パイロットにしても打撲乃至骨折と思われ、身動きもとりにくい状況にあった。

そして困ったのが機体の処分に関してであった。この偵察機は他国と比較して10年は先を行く飛行機である。
しかも史実のそれと比較すれば機械の信頼性は高く、それに応じてスペックなども十分に他を圧倒するものとなっている。
トラブルが起きたとはいえ、それは他国にとっては格好の研究材料となりうる。

他方の偵察機の方もそれを理解していた。しかし片方の搭乗者は怪我を抱えていた。
しかし、現在地は回収が不可能と言えなくもない位置と推測される。そこで機密保持のためなどの点から救援を呼ぶことになった。
けがのなかった搭乗員が近くの町まで走り、電話を借りて軍へと連絡したのだ。

他方、ドイツ側でこの墜落を知ったのは、墜落の5時間後に知ったフランス側よりやや早かった。
ドイツ帝国側もフランスとの国境沿いの偵察活動を実施しており、この墜落をたまたま上空から発見したのだった。
そして帰投した偵察機の偵察員は当然のようにこれを上層部へと報告した。そして、これが基地の作業員や警備兵などに
口頭で伝わっていく。

ここから先は憶測や証言の曖昧さが目立つものとなっているので、やや信頼性に欠ける。
このフランス軍偵察機墜落の報告は、一夜にしてドイツ軍内部に広まった。とはいっても、墜落した地点がフランス領内と
言えるため、冷めた人間にとってはそこで興味を失うものであった。実際その基地司令はフランスが回収に来るだろうから
迂闊に刺激するな、と注意をするにとどめた。

偵察機のパイロットに至っては、報告を済ませたのちに補給が済んだ偵察機に食料などを積めてもう一度飛び立ち、
件の偵察機の近くに落下傘付きで落としてやるという行為まで行っていた。これはある意味独断行為ではあったが、
飛行機が誕生し、偵察機として使われ始めてから歴史が浅いころに故に見られた、『パイロット同士の交流』として
目をつむられた。実際、この時のフランス軍のパイロットは投下された食料に感謝しており、戦後には両者が再会する
ことができたという。


212 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:24:09

さて、このパイロット同士の心温まる話とは別にドイツ軍内部では暗い話が持ち上がった。
即ち墜落したフランス陸軍の偵察機の奪取である。偵察機の性能はこれまで接触したパイロットの証言からドイツ軍のそれを
超えており、おそらく技術的に先行していることが推測された。そして、飛行機の搭乗者は恐らく無事ではない。
つまり、保存状態が良い偵察機がドイツの目と鼻の先に落ちているというわけである。それを好機と見たドイツ陸軍の数名が
西部方面の基地から消えたのは、フランス側が事態を把握してフランス陸軍国境警備隊に連絡を取り「十分に太陽が昇ってから
偵察員の救助と可能ならば偵察機の回収」を依頼した数時間前の事だった。

このドイツ側の兵士の独断専行は、実はある種厄介なコミュニティが背後に存在したとされる。
『オーストリア憂国騎士団』。ハプスブルク家を信奉する伝統のある組織であった。彼らはハプスブルク家への
忠誠を誓う民兵であり、それ故にオーストリア=ハンガリー帝国に独自のネットワークを持つ組織であった。
しかしその実態としてはオーストリア人の寄り集まりに近い組織であった。たまたま支援者の一角にハプスブルク家の
支持者がおり、『ハプスブルク家を信奉しオーストリアを憂いる人々の集まり』という箔をつけるために利用しただけの事であった。
詰まる所、彼らはファッションレベルか、それに毛が生えたレベルでしか行動力や規範を持ち合わせておらず、中には
組織の一面である「オーストリア人同士の相互扶助」が目的であると勘違いしていたケースも見られたし、「ドイツ帝国も
認める秘匿組織」と信じ込んでいるケースさえ見られた。いずれにせよ、組織の事態はそんな陰謀渦巻く組織ではなく、
単なるコミュニティの域を出ていなかった。

史実におけるとある伍長の父親のように、ハプスブルク家への信仰に近い支持者というのは一定数存在し続けた。元々
ハプスブルク家が婚姻による欧州国家の統一、即ち血縁による欧州の連帯を作り上げていた。「戦争は他家に任せておけ。
幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ」という言葉の通り、ハプスブルク家は戦争ではなく結婚によって欧州にネットワークを
構築していた。実際、1547年の時点でハプスブルク家のつながりは当時の欧州の多くを占めていたし、ブランドとして
ハプスブルク家はかなり有力な物であった。ルイ16世の妻であるマリー・アントワネットもハプスブルク家との
政略結婚の意味合いがあった結婚だ。とはいっても本人たちは恋愛結婚に近いようだったが(※3)。

このオーストリア憂国騎士団は、組織としては弱くとも横のつながりは確かにあった。
メンバーを増やしていたこの組織は、オーストリアがドイツとともに受け持つ戦場において多くのオーストリア人が戦地で
死んでいることに、彼らなりに悩んでいた。塹壕戦というすさまじい消耗を強いる戦闘が展開しているためにその程度の
損耗などコラテラル・ダメージと割り切られているのは理解しているが(若しくは認めていない)、それでもそれを
もどかしく思うことは確かだった。ドイツ西部に配備されたオーストリア人兵士はそんな東部戦線の様子を様々な形で
聞きながらも、歯がゆい思いを重ねていた。そして、そこに飛び込んできたフランス陸軍の偵察機の墜落。彼らが天佑と
感じるのも、無理からぬ状況であった。そして、近場の基地から合計で30名前後の兵がその偵察機の捜索に出た。
国家のために、オーストリアのために、ハプスブルク家のためにフランスの技術を得ようと。


213 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:25:30

結果だけを述べよう、彼らの、ドイツ軍所属のオーストリア人の行動は藪蛇にしかならなかった。
そもそも、フランス陸軍国境警備隊というのは、元をたどればブルボン朝フランス王国陸軍のエリート部隊にして、
アグレッサーにして、戦術研究を兼ねる組織である『狩猟旅団』を先祖に持つ組織である。本来二線級の実力として
認識される国境警備の戦力であるが、フランス軍にとってはそうではなかった。フランス革命戦争時の奮戦や命がけの
偵察・妨害・命令伝達はもはや伝説として語られているほどである。日本の宝塚歌劇団の演目にも取り上げられ、
多くの創作家が語り継がれる彼らの働きは、どう考えても二線級とは呼べない。

正統の系譜はフランス陸軍のエリート部隊や創設が決まった空挺旅団、あるいは皇宮警察へと繋がっているが、それは
ある一部から分岐し、創設当時からの伝統ある仕事、即ち国境警備を希望する兵が多くいた。よってフランス陸軍国境警備隊は
『質を維持するために自ら離れた国家への奉仕者』の為の慰労部隊であると同時に、そうした彼らの希望を叶える場でもあった。
余暇のある彼らは新人兵への、将来有望な人物をスカウトして訓練するために時間を使っており、民間からもフィジカルエリートを
独自に育成していた。この国境警備隊独自の育成過程は、彼らの中で競争を生み出しているため、溢れた人材でさえ
正規軍からのスカウトが絶えないというレベルであった。

実のところ、フランス陸軍国境警備隊は偵察機墜落の情報を早くに掴んでいた。
以前も紹介したが、狩猟旅団というのは独自のネットワークを構築している。それは公然の秘密、知ってはいても
誰もが知らないふりをすることで「異常を感じさせることのない異常」としてフランス国内に存在していた。
よって、「偵察機が墜落し搭乗員が負傷、偵察機の回収が必要」という情報は国境警備隊に正規ルートで連絡が逝く10時間以上前に
即応できる部隊へと届けられていたのだ。そして、彼らは楽な任務になると考えて軽い装備(※4)を整え、夜間行軍の
演習(※5)も兼ねて近く(※4)の基地から出動していたのだった。

そして国境警備隊は夜間歩きとおして朝にはその偵察機の発見に成功していた。彼らは負傷者の回収を行ったのだが、
彼らにしても偵察機については持て余した。現状の装備では精々分解して持ち替える事しかできない。かといって、
意外と高い偵察機を破壊するような行動も躊躇われた。フランス陸軍に身を置く彼らも予算のことについてはきちんと理解していた。
というのも、皇帝一家の警護につくこともある彼らは儀典用装備を一式整える必要があり、これがまた意外と高い。
警備隊内部で装備を継承する風習があるにしても、それの手直しや経年劣化の補修などはかなり資金を使う。
それ故に、高性能の偵察機については扱いに困ったのだ。同じ陸軍としても何とかしてやりたいと考えた。

そこに最新兵器が落ちたと聞いて勇んで飛び込んできたのが、件のドイツ軍のオーストリア人兵士だった。
しかし彼らは迂闊過ぎた。仮にも戦争中であり、隣国は警備をきつくしていることが報告されており、さらには自分たちが
遭遇するかもしれない相手の装備を甘く見積もっていたのだから。実際彼らが持っていたのは良くて拳銃だった。
携行が許される範囲の武器しか持たない彼らと、実戦訓練も兼ねて実弾と小銃と手榴弾、さらに拳銃やスコップなども
持っていた彼らに殴り掛かればどうなるかは自明の理だ。


214 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:26:50

斯くして墜落した偵察機をめぐる偶発的な戦闘が勃発し、後に「ストラスブール事件」と呼ばれる軍事衝突となった。
事件の域を超えるレベルのこのぶつかり合いは、フランス側に負傷者2名、ドイツ軍に死亡4名負傷者21名を出して終結。
当然の如くドイツ軍兵士は全員捕縛される結果となった(※6)。

この事件は第二次世界大戦の流れを決定づける事件として後年に記録されることになった。
ついに地雷を踏んでしまったドイツ帝国がこの事実を知ることになるのは、外出した兵士が返ってこないことに違和感を覚えた
基地司令が捜索隊を編成して探し始め、ヒトラーの持っていたラジオにフランスの報道が入るまで待たなければならなかった……

※1
:ナポレオンは自分の死後の欧州情勢の予測を書籍としてまとめていた。この書籍には政治・経済・戦争の3分野に
おいてフランスが今後どのように欧州と戦っていくべきであるかを彼なりの視点から述べていた。
その中で、ロシアの気候や風土について述べた章において焦土戦の恐ろしさを予見していた。

※2
:アフリカの植民地であるアフリカ・フランセーズでは、アフリカの原住民の居住区が広く確保されていた。
彼らはフランスの保護を受けることと引き換えに農場や工場に対して労働力の提供などを行っていた。
特に軍は素の身体能力が高いフィジカルエリートを集めていて、その見返りはかなりのものだった。

※3:
恋愛結婚に近かった夫婦の中は非常によく、その様は宮廷でも市井でも噂になるレベルだった。
特に夫婦間で交わされた大量の手紙は今でも『重要文献』ということで保管されている。

※4:あくまで彼らの感覚の上でである。念のために。

※5:
夜間の行軍についても夜目が効くように訓練や食事制限を行っていた。他にも軍用犬や剣牙虎を引き連れての夜間の奇襲は
フランス革命戦争以来の狩猟旅団の十八番でもあった。現在残されている資料において狩猟旅団の平均的な視力は
2.6から3.4であると記録されている。

※6:逃げ出した兵士もいたのだが、そもそもフランスの野山に慣れ切っている国境警備隊とドイツ軍では雲泥の差が
あったためにすぐに捕縛された。


215 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 21:28:35
以上となります。wiki転載はご自由にどうぞ。

ユトランド沖海戦については外伝という形で投下予定です。
話の流れを優先すると海戦を一々書いているのは楽じゃないので…すいませんが、また後日ということで。

そして、ドイツ、やっちゃいました。正確に言えばオーストリアですけど。
ま、どっちにせよ虎の尾を踏む行為ですな。

今回登場したオーストリア憂国騎士団は、徒然なるままに銀英伝を読んでいる最中にピンときて作ってみました。
モチーフは言うまでもない感じで…あ、麻薬とかは流石にないですよ?最初はナポレオン戦争によって生じた在郷軍人会の
ようなものでした。実際オーストリアの貴族たちは相互扶助しないと家が立ち行かなくなるほどの打撃を受けますので、
ある意味必然的な形成絵ありました。コミュニティのつながりは有力な軍人を輩出した名家の援助を受けてつながりを
深めていましたが、ここから組織の大型化に伴う腐敗が進行してしまいます。そして作中で見られるような組織の迷走ぶりが
始まってしまう羽目に。きちんとした国家の元にこういった組織がないと暴走してしまう典型例ですな。

ある意味ではヒトラーの考え方の対極にある人々ですね。
ヒトラーの父親は熱心なハプスブルク家の支持者だったようで、割と息子のヒトラーに対して束縛的なところがあったようです。
その反発もあってか、彼は大ドイツ主義に傾倒していったのではと私は考えています。ひょっとすると彼はパーソナリティ
形成の段階でかなり歪められてしまったのではと思います。

国境警備隊のスカウトですが、分かりやすく言いますと薩摩式スカウトです。
あちこちを出歩いて良さげな人材を引っ張ってきて大歓迎するという方式。因みにこの方法を考えたのもフランス革命戦争に
日本からの救援軍として派遣された薩摩系の武士達でした。つまりフランスは悪くない(違

国境警備隊ってどんな連中がいるの?と聞かれますと、メイトリックス大佐のようなエリートたちが揃ってます。
より正確に言えば競争の激しいエリートから零れ落ちた(or年齢や病気などを理由にリタイアした)軍人が集まってます。
で、彼らは自分たちの経験や知識をこれは、と思った人材に伝えていくわけですな。因みにフランスやその植民地では
栄養状態が良いために兵役に耐えうる人材が史実以上に増えています。フランスの庇護下のアフリカの民族ではフランス軍に
戦士を送ることを誇りとしているところもあります。彼らなりの選抜を経てきた戦士ですので、ある意味血統書付きです。
で、彼らが素で持っているポテンシャルを最先端科学と経験で裏打ちされたトレーニングをこなして、他国の先を行く
装備と戦術で身を固めます。あとは、わかるな?
もっとわかりやすく言えば、

「こっちが風下だ」

と言われる前に空気をクンクンとかいだり、

「(地面に耳を当てながら)足音の数が多い。相手はおかわりもたっぷり用意しているぞ……」←銃撃戦の真っ最中

こんなやり取りをしますね。
出来ると思えないでしょう?できるんだなぁ、これが(白目)。
物語は、起承転結の『転』へと変化しました。果たして、ドイツの命運や如何に……


216 : 霧の咆哮 :2016/07/08(金) 21:33:40


これ、情報知ったドイツ上層部が間違いなく卒倒しただろww
オーストリアへの罵詈雑言と共に
よりにもよってフランスに喧嘩売りやがってと
もしもフランスに手出ししなければそのまま戦勝国になってたかもしれないのに

問題はトルコだな、日仏独に恩有る身だが、ドイツが仏に喧嘩売った形なら


217 : 霧の咆哮 :2016/07/08(金) 21:35:46
続き

問題はトルコだな、日仏独に恩有る身だが、ドイツが仏に喧嘩売った形ならどっちを取れば良いんだろうな
裏切りって日仏に付くのも悪いから中立に鞍替え?

そもそも何でフランスの回収部隊が来ないと考えたんだ、馬鹿だろ>驚くほど軽装備で向かったなんちゃら団
馬鹿じゃ無ければ暴走なんぞせんか


218 : ナイ神父MK-2 :2016/07/08(金) 21:36:39
乙、はたしてヒトラーの絵は日本やフランスでどんな評価を得たのか・・・
そして案の定やらかしたオーストリアと艦隊決戦でやらかしたイギリス・・・まあ、これで英国面が更に高まる
でしょうかね?


219 : 名無しさん :2016/07/08(金) 21:40:23
もう、第二次世界大戦の流れが作ってもうたんすか?


220 : トゥ!ヘァ! :2016/07/08(金) 21:55:21
乙です
ドイツはこれから災難でしょうに…(無慈悲)

イギリス海軍君は陸軍国家の海軍に負けたと様々なところで陰口を言われていそうですね(フランスのあれはノーカン扱い)


221 : リラックス :2016/07/08(金) 22:19:31
乙、ドイツ頑張ったのに……(泣


222 : ooi :2016/07/08(金) 22:38:49
弥次郎氏
乙です。
将来的にオーストリアがドイツに恨まれる原因になりそうですね。

そして、ヒトラーが綺麗になって活躍している。
場所は違えど憧れの美術学校に入学できたのは人生にとっては良い経験でしょうね。
語学に堪能となった事で対日仏の外交官になる事も可能でしょう。


223 : 名無しさん :2016/07/08(金) 22:40:17
乙です
独逸上層部の胃がストレスでマッハやったろうな・・・
コレが第二次大戦の流れを決定づけたっていう所が独逸の悲哀を感じるが
オーストリアを切り捨てて流れが変わったという可能性もワンチャン・・・あるといいな


224 : New :2016/07/08(金) 22:46:45
乙。何気にヒトラーのスキルが上がっていくw
オーストリア人がやらかしたけどドイツ軍人・・・あらやだ、詰んでるw


225 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/08(金) 22:58:28
>>霧の咆哮氏
>ドイツ上層部が間違いなく卒倒しただろ
そりゃもうひっくり返りました。ユトランドの被害のまとめながら、ロシアへの対処をどうするかと考えていたころに
やらかしを聞かされるんですし…ドイツも薄氷の勝利を得る希望が見えてきていましたのも絶望にスパイスを聞かせてます(白目

>馬鹿じゃ無ければ暴走なんぞせんか
史実の失態をやってる軍の例を見ると「どうしてこうなったし」「もうちょっと冷静になれよ」という状況でやらかしてますんで
某関東軍とか某関東軍とか2.26事件とか5.15事件とか…
「まとも」の意味を調べ直して来いという事態はいくらでも起こり得るんですよね

>オスマン
オスマンにしても苦渋の決断となりますね…恐れていた事態の一つでもあります
なお、このままだと日仏から縁切りされます

>>ナイ神父Mk-2氏
ヒトラーの絵は一定の評価受けてます
どうやらヒトラーの傾向は伝統的写実主義ですので、当時の風潮に合わなかったようですからね…
一方で日仏だと芸術の体系化を進めて、幅広いジャンルが認められています
ヒトラー自身が日本の美に目覚めたということもありますけどね

>オーストリア イギリス
聞いたところによると、ブリテンを外道にすれば大体解決できるそうです
英国面も伝統ですし、仕方ないですね…ま、ご愁傷さまということで

>>トゥ!ヘァ!氏
ドイツが一番の災難です、本当に…
イギリスはあれですね、慢心と暴走に歯止めを利かせられなかったのが痛いですね…

>>219
まだWW1ですが、このときの怨恨などはWW2にも響いてます
ま、これから増えるんですが(ぼそっ

>>リラックス氏
ドイツは泣いていい。というか、全独が泣いたですよねー…

>>ooi氏
これまじでオーストリア人がドイツ歩けなくなりかねない事態ですからね…

>ヒトラー
一兵卒以上の価値がある人材です。
だからこそ上層部は生かしたわけですね

>>223
大体オーストリアが悪いですね…
ほんと、ストレスで憤死しかねないでしょうね

>>New氏
ヒトラーの経歴
最終学歴:大日本帝国夜間学校卒
フランスと日本の美大にも留学
語学OK 伝手OK 素行もよしという優良物件です


226 : ハニワ一号 :2016/07/08(金) 23:37:53
乙です。
歴史は現地の馬鹿の独断と暴走によって大きく動くことがままありますからね。
ドイツにとって不幸な事に今回の件もその一例に加ってしまいましたが・・・。


227 : 未熟者 ◆CUadtRRWc6 :2016/07/09(土) 00:13:42
写実主義の欠点は本当の一瞬を捉えられない事
なので日本の見た光景を写したいが一瞬なので多くを想像して描くという方法は結構ありかも?
いやまぁそうじゃ無い画法も沢山ありますが


228 : 名無しさん :2016/07/09(土) 03:52:59
乙でヤンス

史実ヒットラーの描いた絵も技術知らないから微妙なんだろうなぁって部分も有りますしソコが補完出来てるのなら結構なレベルになってそうですな


229 : 名無しさん :2016/07/09(土) 06:37:31
東洋美術に精通・・・
水墨画家ヒットラー再びだね


230 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/09(土) 09:23:08
>>ハニワ一号氏
歴史を紐解くと、現場レベルの独断とか暴走、時には失態がよくあるんですよね
もちろん当時は通信手段がなく責任者や上層部との連絡をとれない時期でした
それを差し引いても勝手に馬鹿やらかす人は結構いる物で…

>>未熟者氏
写実主義にもいろいろ限度というものがありますからね…
でも技術の有無は大きいと思うんですよね

>>228
歴史のIFでもありますが、きちんと美大を出たヒトラーというのも見てみたいと思いましたので…

>>229
水墨画家ヒットラーは意識しましたね
丁度大陸スレの10スレ目代を読みながら書きましたし


因みにヒトラーさん、バイリンガルで伝手の多い人間ですので、外交官になるか
国内で夜間学校を立ち上げた先駆者として教育省で働くか、熱いデットヒートが
繰り広げられております(汗

外務省「伝手あるしバイリンガルなら当然うちだな」
教育省「学校を立ち上げたり文化振興したりしているし、今のうちにスカウトするかな…」
外務省「あ?」
教育省「やんの?」
ヒトラー「体は一つしかないんだが……」


231 : 名無しさん :2016/07/09(土) 09:47:47
ヒトラー「すいませんね。この絵は一生完成させるつもりがないので」


232 : 名無しさん :2016/07/09(土) 10:43:21
屏風絵とかも描きそうだw


233 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/09(土) 15:40:33
>>232
やっていそうですねぇ…

この世界線のヒトラーさんのすごいところはそれじゃないんですよねぇ…
『オーストリア人でありながらWW1直後のドイツ連邦共和国の宰相に成り上がった』ってことです
どんだけハードなのかは言い表せませんが、アメリカの黒人大統領ってレベルじゃないでしょう…


234 : 名無しさん :2016/07/09(土) 16:38:19
>>232
狩野派に影響されるヒトラーとか面白そうだw


235 : 名無しさん :2016/07/09(土) 17:42:09
この有様だと日仏世界じゃ禁止されなくとも
アンシュルス(独墺統合)の話は持ち上がりそうに無いなぁ


236 : ooi :2016/07/09(土) 18:11:01
日仏世界のドイツは、オーストリアのせいで負けたと言われるのは確実かな?
まぁ、ヒトラーも自分と同じ出身地の国の人間をホロコーストする事は無いでしょう。


237 : リラックス :2016/07/09(土) 18:17:19
軍部の独断専行をとことん嫌い抜くようになるくらいでしょうな


238 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/09(土) 19:15:07
>>ooi氏
オーストリア人がかなり嫌われるだけで、流石にホロコーストはしないでしょうねぇ…
肩身が狭いことは確かでしょうが

戦後のオーストリア=ハンガリー帝国の区分は今製作中ですが、すごく面倒なことに。
いっそのことチェコスロバキア ハンガリー クロアチアあたりをドナウ連邦とひとまとめにしてしまいましょうか…
無論セルビアはハブられ、オーストリアは事実上オーストリア人の国家になって(やったねウィルソン、民族自決だよ)、
ドイツとの合併禁止という感じで。


239 : 名無しさん :2016/07/09(土) 20:00:52
>>234
琳派かもしれないよ。


240 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21:20:45
とりあえず憂鬱大陸化の続きが完成した為、問題が無ければ21:25に投下したいと思います。


241 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21:26:24
時間に成りましたので投下させて頂きます。


242 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21:27:12
憂鬱日本大陸化ネタ 

1942年編 其の8

1943年8月ハワイ全島を制圧した日本は其の勢いに乗り、遂に合衆国がある北アメリカ大陸にも上陸を開始ししていた。目標は
アメリカ最北の州アラスカである。この攻撃に対し、日本の次の攻撃目標を西海岸への直接攻撃だと考え、西側の州へと戦力を
集中していたアメリカ軍は対応しきれず。日本のアラスカ占領を許しているしかし、問題は此れだけでは終わらなかった。
アラスカ、ハワイを攻略した日本は侵攻時に破壊した飛行場の修復を開始し、同時に富嶽、芙蓉、三式弾頭弾の大量配備を
推し進めている。更には枢軸とインドへ戦艦を初めとした主力水上艦を大盤振る舞いで売り渡し、イギリスの戦力を本土に釘付けに
している。そして、その枢軸へと提供した戦力が目下のアメリカ海軍の頭痛の種であった。

「確認するが、本当に海軍の機密は日本へ漏れていないのだな?」

「現在、EBI、CIAも動員して調査に当っていますが建造した造船所、海軍司令部共に情報が流出した形跡はありません」

キングの質問に対して報告に来た担当官はそう答えるも、キングは納得していない様子であった。

「ふん、あの狡賢い日本人の事だ、何らかの抜け道を用意下のだろう。しかし、実際に種が解からなければ対策は取れんか・・・」

「現状、機密管理の厳重化や暗号の変更等で対応していますが・・・」

「情報漏れについてはもう良い、それより戦力の回復はどうなっている?」

「現在、各造船所に納期をできる限り早めるよう要請を出していますが、年明けまでにアイオワ級1隻とエセックス級2隻が限界との事です・・・」

「それでは全く足りんぞ、それ以上の増産は望めんのか?」

「現状では不可能かと・・・」

「最悪は完成した新型艦のみを太平洋に回し、今有る戦力で大西洋を守るしかないか・・・」

「しかし、それでは太平洋での防衛戦力が足りなくなります」

「どの道両海岸を守るには戦力が足りん、それに下手に東海岸側の防衛に穴を開ければ
人口の多いニューヨークや首都であるワシントンが危機に晒される。」

この後、アメリカ政府は海軍の提案を受け入れ、西側の州へ引き続き陸軍戦力の集中を続け、逆に徐々に東側の防衛は薄くなっていく。
海軍が戦力不足を嘆く一方で陸軍でも兵器の性能不足が問題視され、其の情報は参謀本部長であるマーシャル大将へも報告が上げられていた。

「M4では現在日本の主力と成っている戦車には威力不足、か・・・」

「信じられない事ですが、日本はタイプ97-55及びタイプ3-64を中戦車として認識している様です。」

「それでは今まで我々が中戦車と認識していたタイプ95-41は・・・」

「軽戦車です・・・アラスカ防衛での防衛線で偶発的に撃破した歩兵支援用の軽自走砲も85mm砲を搭載しています。」

「最早75mmでは軽戦車にすら力不足か・・・新型重戦車の開発状況は?」

「AGFからの反発はありましたがやっと設計に取り組めます。」

「やっとか・・・」

「流石にカナダを挟んでいるとは言え、本土に上陸されて危機感を持った様ですね」

「遅すぎるのだがな・・・とは言え新型が配備されればある程度は日本の戦車に対抗できる様になるが時間が足りないな・・・」


243 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21:27:42
「現状M12の量産を支持していますが何分」

「兎に角、日本が本格的な上陸作戦を行ってくる前に戦力を西海岸に集中させるよう指示を出してくれ」

「了解致しました。」

アメリカが本土決戦に向けて戦力を配備している頃、夢幻会でも対米戦終盤へと向けて、調整が進められ嶋田が
陸海の進行状況をまとめていた。

「では、報告を陸軍の方からお願いします。」

「陸軍は現状、今年の10月までには爆撃機と弾頭弾の配備が終わるな、念の為に芙蓉の特殊型と特殊弾頭型の三式は今の所本土から動かしては居ないが・・・」

「どの道核兵器を使用するのは来年からに成りますからね、海軍は現在大和を中心とした第二艦隊、伊吹型を中心にした第七艦隊がハワイへと駐留しています。
白洲さん、枢軸と南米への交渉はどうなっていますか?」

「枢軸、南米共にやる気は有るようです、兵器の提供も順調に進んでいます。」

白洲の其の言葉に合わせるように辻も現在の財政状況を嶋田に伝えた

「日本から各国に販売している兵器は中々人気の様ですねえ、特にインドは独立後に国軍を再編成してチハや九七式戦闘機を大量購入しています。
武装についても小火器は此方の物を購入していますし、それなりの儲けは出ていますね。所で東南アジアには予定通りレーンと九七式突撃砲(戦後チハ)の
販売をするんですか?」

「大陸化で領土は元と比べ物に成らない程増加していますがやはり、友邦は作りたいですねアジア全域を日本が支配すると成ると負担もバカに成りませんし
本来中東やインドを受け持つ筈の英国はあの様ですから・・・」

イギリスと言う言葉が出た時点で室内にいた夢幻会メンバーは誰もが苦虫を噛み潰した様な顔となった、当然であるがせめてイギリスが中立を取っていたなら
日本は態々インド洋まで攻め込まずに太平洋に集中できていたのだから日本国内でのイギリスへの怒りは上下を問わず相当な物となっていた。

「曲がりなりにも大帝国だったイギリスの裏切りの穴は大きいですからね・・・」

「せめてアメリカよりでも中立であれば時間を掛けて関係を修復と言う可能性もありましたが・・・」

「全てはもしもだ、現に裏切った以上は許すわけには行かないな」

「では例の機体とレーンをドイツへ?」

辻の言葉に嶋田は頷きながら肯定の言葉を変えした。

「あの機体で連合国が焼かれることになるのは皮肉としか言い様が有りませんがね」

その後、日本からドイツへと向けて出発する輸出用兵器を載せた輸送船が出発しようとしていた。
運用する輸送船の船員達は自分達が運ぶ兵器に付いての話で持ちきりとなっている。

「日本がこんな機体を作ってるとは予想外だったな」

「ああ、しかしこの機体を日本がなあ・・・」

「何かあるのか?」

「これ、俺が居た所だとアメリカ使ってきてた機体なんだよ・・・」

「そうなのか?てっきり日本製だとだと思ってたな」

船の中に鎮座していたのは、史実の人間から見れば忌むべき機体、そしてアメリカ軍からはスーパーフォートレスと呼ばれた
戦略爆撃機B-29に酷似した機体がドイツへと向けて運ばれようとしていたのである。
そして、1943年11月戦力が整いソ連とは小康状態となったと判断した枢軸国は、連合国であるイギリスへと宣戦布告し、此処に
第二次バトルオブブリテンが勃発する事となる。


244 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21:28:14
以上ですWIKIへの転載は自由です。


245 : 名無しさん :2016/07/09(土) 21:43:34
乙です。
これは其の9が楽しみだなぁ。
ジョンブルどもがB29もどきに焼かれるのかぁw


246 : 名無しさん :2016/07/09(土) 21:44:35
機体やエンジンの信頼性大丈夫なんだろうか?W


247 : ひゅうが :2016/07/09(土) 21:48:48
なぁにB-29D(のちのB-50)なのでしょう


248 : リラックス :2016/07/09(土) 21:55:21
乙、次は連合国が焼かれそうだな。胸が熱いな。


249 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/09(土) 21:59:13
乙です

イギリスへの爆撃にアメリカのB-29とかナイスジョーク
子が親に作ったものを自慢するいい機会ですね、ハハッ(白目


250 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:06:29
乙でした。ドイツのB-29をイギリスのスピットが迎撃ってジョークが効きすぎw

>>246
R-4090 ライトサイクロン22気筒かもしれんw


251 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:08:29
エンジンに問題有るのだが、遠隔機銃とか与圧装置出来るかな?


252 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 22:15:31
一応返信させて貰うと、このB-29も製作は日英世界製なのでエンジンは
史実のB-29よりも問題は低い機体に成っているとしています(出てきた短編では書かれていない為)


253 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:16:24
距離が近いからエンジンは重くても信頼のあるもの付ければ良いしね
遠隔機銃はいらんと思うぞ


254 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:22:45
乙乙。この期に及んで反発していたAGFは何がしたいんだ(
この事前線の将兵に漏れたら殴り込まれるぞ

そして信頼性の高いB-29が輸出されたか……もう涙目ってレベルじゃなくてイギリス中全てが爆撃範囲か
果たして何処まで凋落するのやら……


255 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:22:51
>>250
憂鬱世界だと機体の更新が遅れぎみだったからイスパノ20mm装備のMk.Ⅴb以降の機体が配備されてないと迎撃するのも厳しいな
Mk.Ⅴa以前は7.7mmしか装備してないしハリケーンはB-29より速度遅いから追いつけない


256 : ooi :2016/07/09(土) 22:24:41
ナイ神父氏
乙です。
枢軸にB-29…。
英国本土の危険度が尋常じゃない程上昇しましたね。
一応、20mm機関砲でも落とせはするが、疲弊しまくっている上に戦力がかなり溶けた英国にはかなり厳しいな。

そして、米国も溶けるスピードが速すぎて補充が効かなくなりましたね。

そして、いよいよ汚英金剛の出番ですか?
金剛「これでFinish!? な訳無いデショ! 私は食らいついたら離さないワ!(英国、死すべし。慈悲は無い!!)」


257 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:27:19
もしかしたら・・・・日英同盟時代の置き土産の96式が一番対B29兵器に有効だったりして
何気に輸出したの高高度良かったりするんだよな


258 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:32:55
輸出した96式はこれか


九六式艦上戦闘機二二型
最高速度580km 航続距離2150km 上昇限度1万2千m
自重2910kg 乗員数1名
エンジン<金星五五型>空冷エンジン1750馬力
武装20mm機関銃×2、12.7mm機銃×2、爆弾250kg搭載可能

なお、首なしのを輸出してマーリンに換装したのこれ


九六式戦闘機三三型
最高速度:550km 航続距離:2050km 上昇限度:8千m
自重:2910kg 乗員数:1名
エンジン:<マーリンXⅡ>液冷エンジン1175馬力
武装:12.7mm機銃×4


259 : ひゅうが :2016/07/09(土) 22:35:22
なぁにレーダー官制がしっかりしているし高高度でもそれなりに使えるから大戦末期日本より恵まれているさ。


260 : ooi :2016/07/09(土) 22:37:11
二二型が使える状態で残っているならば何とかなりそうですね。
なお、欧州枢軸が護衛戦闘機を配備していない事が条件。

護衛戦闘機がFw190だったら迎撃はかなり厳しいでしょうね。


261 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:37:48
マーリン搭載型は高高度を飛ばれたら迎撃できんな


262 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:43:51
マーリン61やグリフォン搭載してたりして


263 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 22:46:17
>>254
AGF史実でもパンターの情報誤魔化してまでM4の口径を挙げさせたくなかった様なので此方でもやらかした事にしました。
序に言うとAGFとしては戦車あくまで歩兵支援、対戦車は戦車駆逐車や駆逐戦車に任せれば良いと言う思考なので
多少日本が重戦車(に見える主力中戦車)を多く増産してもM12で余裕を持って圧倒できると考ええ居ました。
満州でも敗北での情報も遠すぎて伝わり難い上まだ憂鬱九七式が主力でしたから・・・

>>260
置き土産の数にもよりますが、今回は独仏がゼロ戦も穴埋めに投入してきますのでFW190が多少足りなくともある程度の
護衛はできると思われます・・・


264 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:53:35
多分B29はドイツだとそんなに作れないからどっちかと言うと偵察と嫌がらせで活躍しそう

真の恐怖は海軍戦力の大幅増強による沿岸都市への艦砲射撃


265 : ooi :2016/07/09(土) 22:54:43
>>ナイ神父氏
そうなれば、英国は迎撃の機会がかなり減りますね。
ちなみに、欧州枢軸へ輸出した史実零戦は何型ですか?


266 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:55:52
ゲーリング「このB29(仮称)にも急降下できるように改造しました。お蔭で機体が頑丈になりました」


267 : リラックス :2016/07/09(土) 22:56:15
史実米国並は無理にしてもドイツを舐めたらあかんよ
本編でも憂鬱日本が上回れたのが津波の直前だし


268 : 名無しさん :2016/07/09(土) 22:57:02
運用するのがドイツだからなあ、
高高度からの誘導爆弾投下とかやりそう。
航続距離的に近所だから、燃料タンクを減らしても爆弾の量を増やすとかの改造もありで。


269 : 名無しさん :2016/07/09(土) 23:01:21
何せ爆撃先がイギリスだからなぁ……燃料タンクかなり減らしても余裕はたっぷり有るだろうな……


270 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 23:06:33
>>265
護衛空母用の二一型と正規空母用の五二型が中心と成ると想定しています。まあ気に入らなければ
ドイツでエンジンの載せ換え等の改造も行われると思われるので、性能が向上している可能性もありますが・・・


271 : 名無しさん :2016/07/09(土) 23:12:41
技術力はどうにかなっても一機あたりの値段が高いからドイツにB-29を大量に作ることは難しい
ってことじゃないかな。と言うか大量生産なんぞした日にはただでさえ余裕のあまりない経済が死ぬ


272 : ハニワ一号 :2016/07/09(土) 23:12:58
乙です。
爆撃だけでなく英国中の港湾に機雷を投下すれば英国の海上物流は麻痺状態になって英国に大ダメージを与えられるよw


273 : リラックス :2016/07/09(土) 23:15:02
国力のことだと思うがなぁ
経済が死ぬから軍縮して内政やります!が出来ない状況で作らない理由として挙げられてもねぇ


274 : ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 23:28:27
一応、英国爆撃に使われるのは日本に生えてきてた分を実物で纏まった数提供するので問題は無いかと・・・
其の後の量産は有用性が認められてからになりそうですが


275 : 名無しさん :2016/07/09(土) 23:36:47
実はB29、貨物機、民間機に改造が効くんで生えてきた物なら
適切に運用すれば金になる、ドイツ貨物機とか今無いだろうし


276 : ooi :2016/07/10(日) 00:01:27
エジプトと云った欧州枢軸の新たな拠点へ人員や物資を運ぶ輸送機に戦後は転用されそうですね。


277 : New :2016/07/10(日) 00:05:07
乙。ドイツにB29が・・・向こうでボーイングスキーみたく改修されるだろうけど
英国は悲鳴w
アメリカは質量ともに敗北感たっぷりになってきてるけどやめられない止まらない
・・・


278 : 名無しさん :2016/07/10(日) 00:05:28
枢軸国はイギリスが日本を裏切ったおかげで数々の有益な取引が……
総統はハリファックスに勲章を贈るべきw


279 : 名無しさん :2016/07/10(日) 00:06:01
それに戦略爆撃機と戦略爆撃そのもののノウハウを得られるのは大きい
まだ決着が付いてない対ソ戦にこそ真価を発揮する分野だろうし


280 : ooi :2016/07/10(日) 00:17:46
欧州枢軸もソ連の前に英国を叩き潰すとは思っても居なかっただろうな。
まぁ、今まで自分たちを徹底的に毟って来た日本が一転して大量の優良兵器を二束三文で売ってくれた事も予想外だろうけど(笑)

敵の数によっては、英国は本土に残っている空母の艦載機も迎撃に動員したりしてな…。
そして、其処を突かれてヨークタウン級に代表される欧州枢軸空母機動部隊にタコ殴りされそうだ。


281 : ボール :2016/07/10(日) 00:26:04
AGFのトップは駆逐戦車構想の中心人物であるマクネアー将軍ですので・・・
史実でもM26の配備にも徹底して反対、主砲も90㎜砲ではなく76㎜か
75㎜に変更しろと主張、ノルマンディー以降戦車部隊が散々な目にあっても
意見を変えない頑迷さだったので十分あり得るかと


282 : 霧の咆哮 :2016/07/10(日) 00:33:56


日本がB-52相当持ってるとはいえ、簡単にB-29相当を売るとわな
あれもつとソ連の大兵力地上戦力がゴリゴリ溶けるな
アメリカ造船業の次は、航空機業界が情報漏えいで大騒ぎだな
開発中のB-29が漏えいしたって


283 : 名無しさん :2016/07/10(日) 00:36:15
B29は戦術爆撃には向いてないからソ連戦では都市攻撃が中心になりますな


284 : 名無しさん :2016/07/10(日) 00:42:52
※266
B29で急降下爆撃と聞いてBF1942のFHSW思い出した、いやもう見られない光景だが

にしてもこれ戦後ハリファックスが「史上最強の工作員」なんて皮肉交じりに言われそうだ


285 : ナイ神父MK-2 :2016/07/10(日) 00:45:32
>>281
パンターやティーガーにポンポン装甲抜かれてもまだ誤魔化して情報を捏造してたらしいので
入れてみましたまあ、90mmだと運が悪ければ重戦車に通用しないのでどの道不味いのですが・・・

>>282
Tu-95相当の富嶽も十分有りますから本気で必要無いですし、重要な友邦には迎撃できる機体も直ぐに配備できるので問題は
無いと判断されました。航空業界もですが、陸軍も割りと発狂気味に成るかも知れません・・・


286 : 名無しさん :2016/07/10(日) 00:45:50
>>281
ドイツの戦車でもその反応だからな
日本の戦車相手に一方的に撃破されたとか絶対に認めないし信じないだろう
前線の戦車兵の怠慢隠しか責任逃れくらいにしか思わないんじゃない?


287 : リラックス :2016/07/10(日) 00:48:27
ドイツ空軍は戦術爆撃に関してはかなりの物があるが……下向き斜銃とかナパーム弾とか航空機用のロケット弾は売れるかな?


288 : ナイ神父MK-2 :2016/07/10(日) 00:51:57
>>284
ハリファックスの功績(英国本土陥落、日本との関係改善による高性能兵器の輸入)を考えると
金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章が貰えそうですねwww


289 : 霧の咆哮 :2016/07/10(日) 00:53:45
ヒトラーからハリファックスにルーデル並みの勲章と年金支給ってどんな嫌がらせwww


290 : リラックス :2016/07/10(日) 00:55:15
イギリス人の勲章持ちがドイツの老軍人に「その勲章を得るまでにどれだけの同胞が犠牲になったのだろうな」と皮肉ったり……はないな


291 : ナイ神父MK-2 :2016/07/10(日) 00:56:03
>>289
まあ、流石に実際送られたりはしないでしょうが風刺画とかでは有りそうですからねえ・・・


292 : ナイ神父MK-2 :2016/07/10(日) 01:00:35
>>290
この後のイギリスだという暇がないか、ドイツより先に旧政権への批判の方が強くなりそうですからねえ


293 : リラックス :2016/07/10(日) 01:01:18
あ、閃いた

ドイツ軍人「その勲章を得るまでにどれだけの同胞が犠牲になったのだろうな」

ハリファックス「大丈夫、ドイツに勝利をもたらしたということで御宅の総統から贈られた勲章だ」

こんな風刺画で


294 : ooi :2016/07/10(日) 02:03:17
ソ連は唯でさえ史実より工業力が低下しているからなぁ…。
此処でB-29による空爆でウラル工業地帯が壊滅したらソ連は戦えるのかね?


295 : リラックス :2016/07/10(日) 02:14:09
冬将軍「我が国には焦土作戦ならぬ凍土作戦という切札がある!」
泥将軍「ナポレオンすらも屈した最強戦術を見せてやろう!」

というのは冗談として停戦してる間に日本からの支援で極東方面に工業地帯を設置出来れば粘れるかも
問題は前提が難易度ルナティックとかBYDOってレベルの話なことだが


296 : ooi :2016/07/10(日) 02:21:23
>>リラックス氏

辻〜ん「で、ソ連さん?幾ら出せます?」


297 : リラックス :2016/07/10(日) 02:30:26
ソ連「(日本がドイツと組んで我が国を分割しようとする事態だけは避けなければならない、ならば当面は金の卵を産む鶏と思わせておくのもやむなし……)鉱物資源などでの支払いとなるが、此れくらいで如何だろう?」

本編でも使った手段をフライングしてみる。


298 : 名無しさん :2016/07/10(日) 06:34:31
おら、もっとピョンピョンせんか。もっと出せるやろがー


299 : 名無しさん :2016/07/10(日) 09:23:33
ナチスドイツの輸送機を調べたら酷いのしか無い…
こりゃぁ生産ライン貰ったらまずは輸送機型の生産ですな
貰ったのも電子装備とか過剰な機銃を減らせば運用コストも安くなるし


300 : 名無しさん :2016/07/10(日) 09:28:30
Me 323ギガントとかもあるけど、あれは巨大すぎて小回り効かないしな。
何より(ドイツ機にしては)航続距離が長いが(800〜1100km)日本やアメリカ機と比べればまだまだ短いしな。


301 : 名無しさん :2016/07/10(日) 09:48:49
しかし、B29を安く譲ってもらっても運用に苦労しそうだなぁ
そもそも、あれってアメリカ並みの無茶振りできる国力と技術前提での運用する機体だし

B29を運用し続ける限り、日本から変えのエンジンとかそういう補給部品なんかを輸入し続ける必要がありそう
(そもそも、欧州でB29のエンジン作れるなら最初から困ってない


302 : 名無しさん :2016/07/10(日) 09:52:59
B-29は数回の飛行ごとにエンジン交換が必要なんだっけwww


303 : 名無しさん :2016/07/10(日) 09:57:12
太平洋での無茶な運用用のエンジンですぜアレ
ソ連のコピー機みたいに別のエンジン付ければ大丈夫


304 : 名無しさん :2016/07/10(日) 10:01:24
そもそもターボプロップエンジンだと史実の問題が発生しない可能性大


305 : 名無しさん :2016/07/10(日) 10:07:05
今回ドイツに渡したのは日本製のちゃんとしたエンジンのものらしいぞ


306 : 名無しさん :2016/07/10(日) 10:13:45
可哀想なドイツの技術者…
これから暫く徹夜でターボプロップのコピー作業だよ


307 : 名無しさん :2016/07/10(日) 10:30:18
ハンガリー・ガンツ社にターボプロップの第一人者が居るからとっ捕まえてこないと……


308 : 名無しさん :2016/07/10(日) 11:00:46
いや、まともなエンジンでも当座の問題は変わらないのよ?
エンジンなんか消耗品なわけで、即戦力にしたいならソ連のコピーみたいに時間掛けて開発する時間も無い
技術者の尻を叩いてコピーと開発をさせるだろうけど、実用化までは早くて1年程度はかかるから結局輸入せざる得ない


309 : 名無しさん :2016/07/10(日) 11:08:59
艦艇、航空機とか大物で売っていいのはこれで大抵捌けたと思うけど売れ残りはあとどれぐらいあるんだろう?

提案 面倒な売れ残り+小銃とかアイルランドに流し込まない?お値段は鯖10匹とかの見切り品扱いでw
    鯖じゃ足が速くてもって帰れない?逆に考えるんだ。もって帰らなくてもいいや、と
    そこに戦争で各種物資が不足気味でしかもイギリスへの殺意が高いのがいるよね
    足が速いからドイツまで持っていけないというオマケ付


310 : ナイ神父MK-2(スマホ) :2016/07/10(日) 11:10:23
>>308
一応B-29はエンジン含む生産機材ごとの譲渡なので、エンジンの消耗はあまり問題ないと思われます。


311 : 名無しさん :2016/07/10(日) 11:14:30
B-29を生産機材ごと渡すとかイギリスにとって悪夢を通り越している……


312 : 名無しさん :2016/07/10(日) 11:19:21
そら裏切者のぶりかす相手に容赦なんて必要ないし


313 : 未熟者 ◆CUadtRRWc6 :2016/07/10(日) 11:31:36
ドイツは前大戦の敵で批判はされはしたがイギリスほどヘイト貯めてないもんな


314 : リラックス :2016/07/10(日) 11:45:34
三国干渉以来の仇敵、だけど少なくとも裏切り者ではない(今の所は)


315 : ooi :2016/07/10(日) 12:07:38
まぁ、日本がドイツに対してヘイト抱えると云ったら、総統閣下謹製の「我が闘争」ですかね?


316 : ooi :2016/07/10(日) 12:17:26
生産機材ごとの譲渡となれば、ドイツは貰ったエンジンやら機体を見て研究出来るから憂鬱本編より技術力の加速度が上がりそうだな。
B-29によって英国が焼かれるのを見て、慌てて迎撃機の開発に取り掛かるソ連の技術陣。

この時点のソ連は高高度迎撃機って売ってもらえましたっけ?


317 : リラックス :2016/07/10(日) 12:23:17
敵国として戦ってたんだからそっち方面でのヘイトが全く無いとはいかんでしょうが、そのヘイトが英国に向いてるような状況でしょうな
遣欧軍で戦死した兵士の遺族とか戦友とかが英国に向けるヘイトはガチにならざるを得ないし


318 : 名無しさん :2016/07/10(日) 12:34:18
>>316
mig-3があるから大丈夫じゃね?(実用上昇限度12000m)
上昇力?祖国の技術を信じよ


319 : 名無しさん :2016/07/10(日) 12:41:41
高速過ぎて追いつけなかった1944ゲート世界の芙蓉や富嶽の爆撃と違って
レーダーで捉えられれば迎撃間に合うかもしれないしね

レーダーさえあればな!


320 : 名無しさん :2016/07/10(日) 12:42:20
>>311
英国軍人は「ハリファックスを生贄に日本と関係改善できないかな」とか冗談をいってそう。
なお、B-29と正対した後は真顔で語っている模様


321 : 名無しさん :2016/07/10(日) 12:46:24
てか、これ前回のダコタ事件と合わせて本格的にスパイ騒ぎになるのか 
最高軍機のはずのB29が飛ぶことで


322 : ooi :2016/07/10(日) 13:02:16
>>321
そして行われる赤狩りと日本乃至日系人狩り。

これで、完全にリミッターが外れたら核連打が開始されます。


323 : 名無しさん :2016/07/10(日) 13:08:28
総統閣下は今頃大慌てで我が闘争の改訂版執筆してるんだろうなぁw


324 : リラックス :2016/07/10(日) 13:14:47
まあ、運用開始した兵器ならたまたま状態良好のまま鹵獲された兵器をコピーしたとかも考えらるが、研究中の兵器とクリソツな代物を敵国が出して来たらスパイによる情報漏洩疑うしかないよな……


325 : 名無しさん :2016/07/10(日) 13:26:25
別の世界線じゃそれで生じたスパイ嫌疑から
連合陣営ガッタガタになってたからな……>謎の鹵獲兵器群


326 : ooi :2016/07/10(日) 13:31:13
>>325
確か、日蘭世界1944年ゲートですね。
あの時は英国のシーフューリーが並んでいる写真や、本国並みに動員されているM4等が有りましたね。


327 : 名無しさん :2016/07/10(日) 13:31:57
数両ならともかく部隊単位で鹵獲兵器が出てくるなんて
どう考えても密売したか密造されたかの二択だもの

なお正解は終戦後に部隊単位で武装解除したものを接収したという


328 : 名無しさん :2016/07/10(日) 14:53:57
こんな感じに武装解除されて終結したものがはえてきたのか。

ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%BC%8F%E4%B8%AD%E6%88%A6%E8%BB%8A#/media/File:Chi-Nu_depot.jpg


329 : 名無しさん :2016/07/10(日) 14:55:07
ヒゲの伍長「いまさら改訂版出したら国民から『大陸化した日本にビビった』と思われるんやないか…
        せや!日本が大陸化したことでアーリア人の亜種が日本に生まれたってことにすれば
        ええんや!金髪の日本人が増えてるらしいしいけるやろ!」
我が闘争追加版「日本が大陸化してアーリア人の親戚が増えたんやでぇ、アーリア人はすごいんやでぇ」
一般独逸人「日本が大陸化したらアーリア人が日本に現れたらしいぞ」
一般独逸人「え、じゃあ元からアーリア人だらけのドイツも大きくなるのか!? アーリア人てすげぇ!」
モルヒネデブ「総統、ヒトラーユーゲントから『いつドイツは日本のように巨大化するのですか?』という質問が
         山のようにきているのですが…」
ヒゲの伍長「ファッ!?」


330 : 未熟者 ◆CUadtRRWc6 :2016/07/10(日) 15:07:28
この場合は多分ドイツは昔小さかったになりそうだwww


331 : リラックス :2016/07/10(日) 15:08:55
本来のドイツ=欧州ということでお茶を濁そう


332 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:03:32
>>320
ここまで来るとむしろ生け贄にする程度で関係改善できるんだったら
ハリファックス自身が喜んで首差し出すんじゃないかな


333 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:20:54
既にインドと豪州を生贄に捧げたが(奪われただけとも言う)
今更人一人では誤差程度でせう…
ここはアメリカを裏切って勝ち組に入らないと


334 : リラックス :2016/07/10(日) 16:23:42
なお、アメリカを裏切ってもドイツが止まるかは別問題の模様


335 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:24:52
>>332
日「そう かんけいないね(漆黒の意思」
独「そう かんけいないね(漆黒の意思」
仏「そう かんけいないね(漆黒の意思」
米「逃がさん……お前だけは」


336 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:26:28
ドイツがどうするか考えている間にフランスが殴りこみそうなレベル


337 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:37:46
「金剛デース!!」


338 : 名無しさん :2016/07/10(日) 16:37:47
話を面白くするにはフランスが勝手に突撃して返り討ちにあうのも良いかも
ちょび髭にも苦労して貰わないといかん


339 : 名無しさん :2016/07/10(日) 18:21:41
>>333
再度米帝を裏切って日本に媚売ったところで憂鬱本編並みにはならないと思うぞ
完全に経済植民地化して枢軸への肉盾という扱いになっても十分激甘対応だ


340 : 名無しさん :2016/07/10(日) 18:23:57
今度こそは蹴り落とすでしょうな。
彼らが勝ち組に上がらせないために


341 : ooi :2016/07/10(日) 18:36:09
憂鬱本編で英国が得た植民地(旧米国南部)は欧州枢軸か中南米諸国が獲得でしょうね。
文面からして南米、特にメキシコがハッスルしそうな予感。
これが成功したら、憂鬱本編で狙っていた強いメキシコが登場しそうだ。

憂鬱日本大陸化ネタ 1942年編 其の8より抜粋
「どの道核兵器を使用するのは来年からに成りますからね、海軍は現在大和を中心とした第二艦隊、伊吹型を中心にした第七艦隊がハワイへと駐留しています。
白洲さん、枢軸と南米への交渉はどうなっていますか?」

「枢軸、南米共にやる気は有るようです、兵器の提供も順調に進んでいます。」


342 : 名無しさん :2016/07/10(日) 19:28:08
最近はブリテンいじめが主流なのか


343 : 未熟者 ◆CUadtRRWc6 :2016/07/10(日) 19:32:41
ブリテン側から見るなら兎も角他から見ると「この野郎!!」と思うような事しかやってないからね


344 : 名無しさん :2016/07/10(日) 19:37:46
第二次世界大戦前の大国だから…


345 : 名無しさん :2016/07/10(日) 19:46:23
???「裏切り者には、死あるのみデース」


346 : 名無しさん :2016/07/10(日) 19:50:51
嶋田「裏切り者には死んでもらうぜ!」
ハリファックス「私が悪かった!」

こうですか、分かりません!!


347 : リラックス :2016/07/10(日) 19:58:07
「並行世界のオランダやフランスのような同盟国をこの世界では望むべくも無い、ならば裏切ったら割に合わないと馬鹿でも理解出来るほどに裏切り者をボコボコにして予防策とするしかないな、なあなあで済ませたらそっちのが問題だし」

こんな感じで


348 : 名無しさん :2016/07/10(日) 19:58:58
短期間でコロコロ変える方があれなんだけど


349 : 名無しさん :2016/07/10(日) 20:01:46
シ○ジくん「裏切ったな 僕の気持ちを良くも裏切ったな」
岩○虎眼「裏切ってくれた喃 良くもまぁ裏切ってくれた喃」


350 : 名無しさん :2016/07/10(日) 20:32:28
この状況でどうやって英国本土を守るか…
あら?そう言えばこの頃の英国本土の食料と資源自給率って…


351 : 名無しさん :2016/07/10(日) 20:58:46
日英世界のように終始盟友として動いた訳でもなく
日蘭世界のように堂々と勇猛果敢に戦い果てた訳でもなく
都合の良い時に都合良く利用するだけして背中を刺した英国には価値も信用も無い


352 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:02:46
憂鬱本編は国力が無かったが大陸では余りまくってますからね。


353 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:09:32
それもあるが本格的に裏切ったからな
国が大きくなってなくてもゆるさんかっただろうし
裏切ってなければ大きくなっても一応生かされただろうしな


354 : ooi :2016/07/10(日) 21:16:18
裏切った上に軍を派遣したからね。
仕方ない。

まぁ、本国の体たらくで塵殺される兵士からしたら迷惑極まりないだろうが。


355 : リラックス :2016/07/10(日) 21:24:05
「という訳でByeByeバイd……じゃない、ブリカス」

サラバ!(ノ ̄ω ̄)ノミ


         , ──────────────── 、
                         : \
| ̄ ̄|_/                    :  \
|   |    ..............               :  )
|__| ̄丶 ::::::::::::::::::..........            :  /
       \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: /
         `─―――───────―─── '


356 : 霧の咆哮 :2016/07/10(日) 21:32:56
元同盟国への義理つ〜ことでアメリカへの遠慮があっても、中立国でいたならこんなヘイト溜めなかったのにな
愚かなハリファックス
チャーチルが生きてればそんな無様な対応しなかったろうに


357 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:35:45
どうせ、戦後の利益に目がくらんだろうなあ


358 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:36:09
分前がそんなに魅力的だったか。まあ津波も大陸化も無けりゃ勝ち確な戦力差だったし一概に間違いというわけでもない。
でも、その分裏切った時のリスクもちゃんと承知してるよね?よね?

国家に真の友人は居ないって言うけど、その超例外的であろう国を裏切ったんだから覚悟はできてるよね?
そしてフィンランドは裏切らなかったことに全力で安堵してそう(


359 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:38:20
例外なんかないさ
ただブリカスはアメリカが日本に勝つという賭けに負けたから色々と取り立てられるよになって
そのついでに他のやつらから今までのつけをとりたてらるだけさ


360 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:43:11
「英国国民諸君。君達が誇る民主主義の理念において英国のあり方についてひとりひとりに責任がある有権者諸君。
ハリファックスを落選させないという選択をしたのは君達だ。その報いを受けたまえ」

みたいなことをいよいよ総攻撃が始まるというタイミングで英国民に伝えたらどういう反応が示されるか…(ぐるぐる目)


361 : リラックス :2016/07/10(日) 21:44:11
世界史の教科書には名前が残るから大丈夫、大丈夫です!


362 : 名無しさん :2016/07/10(日) 21:50:02
でぇじょうぶだ。
どっかの世界に生まれ変わって次は上手くやるさ。
あるいは政治家になんてならないかもな。


363 : 名無しさん :2016/07/10(日) 22:51:37
そういえば豪州は分捕ってインドは独立派にテコ入れして独立紛争の真っ最中だけどカナダと南アフリカはどうするかね?
カナダはアラスカから圧力かけて英連邦から離脱させる事もできなくはないと思うけどアフリカまでは手を伸ばせないよねぇ


364 : 名無しさん :2016/07/10(日) 23:00:15
まあライスイン氏の世界よかマシよ…孤立大陸、最終的に欧州ではキノコ雲が大量に上がって
文明レベルが中世暗黒期に叩き落されそうな気がするんだ


365 : 名無しさん :2016/07/10(日) 23:02:48
孤立大陸の場合、衛星から定期的に観察されていて、何か大きな勢力が出てきたら定期的に間引かれそう(


366 : 霧の咆哮 :2016/07/10(日) 23:08:08
孤立世界の場合、下手すれば日蘭世界の封印された全力水爆をダース単位で叩き込むだろうしなぁ


367 : ナイ神父MK-2 :2016/07/10(日) 23:13:35
>>363
インドはもう在印英軍を撃破して旧インド帝国の官僚や日本からの人材派遣で独立宣言まで済ませてます。国家としての承認は今の所日本+親日国、枢軸位ですが・・・
アフリカに関してはスエズはエジプトが親枢軸に鞍替えした上、実質海上封鎖状態なので徐々に独立運動が活発化していきます。まあ、其の後如何動くかは怪しいですが
親枢軸に転ぶ所も多いかと思われます。


368 : 名無しさん :2016/07/10(日) 23:20:10
>>366
あれは地球環境全体に影響を及ぼす代物で日本にも悪影響が出かねないから流石に拙い
使っても史実米帝が持ってたB41(25メガトン)相当がいいとじゃないかねぇ


369 : トゥ!ヘァ! :2016/07/10(日) 23:41:02
つまり英国は賭けに負けたわけですな

負けたんなら身ぐるみひっくるめて全部置いて行ってくれないとなぁ


370 : 名無しさん :2016/07/10(日) 23:41:58
そこに日蘭世界翔鶴が積んでいた機載戦術核があるじゃろう?


371 : トゥ!ヘァ! :2016/07/10(日) 23:46:26
アメリカかイギリスか…この世界で初めての原爆を投下された国はどっちになるかの


372 : リラックス :2016/07/10(日) 23:49:36
アメリカじゃない?日本はアラスカまで行って弾道弾と爆撃機の用意を進めてるけど欧州方面は現状枢軸への援助に留まってるし


373 : トゥ!ヘァ! :2016/07/10(日) 23:53:06
そうなると落とすのはどこに街になるのやら。


374 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 00:04:54
>>373
具体的な町が思いつかないのですが、とりあえずアメリカ大陸の中央部から中央北部辺りが狙い目ですかね?
東西両岸は枢軸と日本が上陸・占領を行ったり分離を図る可能性がありますし、南部は南米に暴れてもらう事に成るので・・・


375 : リラックス :2016/07/11(月) 00:06:50
ワシントンDC以外でワシントンDCにそこそこ近く打撃としても相当な所……デトロイトとか?


376 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:07:36
落とした世界の一例として日蘭世界を出すが
この時は辛うじて残った造船施設と残存艦艇が屯っていたニューオリンズ
それと航空機産業が疎開していたセントルイスを狙って落としたんだったか


377 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:10:30
孤立日本「リトルボォォォォォォォォォォォイ!!!」
ドイツ「アンギャーーー」

孤立日本「ツァァァァリボンバアアアアアアアアアアアア!!!」
ブリカス「アンギャー」

孤立日本「ロッズフロムゴォォォォォォォォド!!!」
アメカス「ウヴォアー」

こうですねわかります


378 : リラックス :2016/07/11(月) 00:12:59
おいよせ(震え声
多分ツァーリは出さなくても事足りるから(gkbr


379 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:15:21
日蘭世界のニューヨーク空襲くらいの芸当したら心折れるかなぁ、と思う一方で
向こうと違って兵站に不安があるからできないだろうなぁとも思う


380 : トゥ!ヘァ! :2016/07/11(月) 00:18:38
>>374
中央北部ですとイリノイ州のシカゴやミシガン州のデトロイトあたりが有名ですがこれらは五大湖工業地帯となりますね。

アメリカの中央となりますと…
カンザス、ネブラスカ、アイオワ、ころらど、サウスダコスタなどの州がありますが特にこれといった街はありません。

ただメキシコと国境を接していますがニューメキシコならロスアラモスがあります。
かの有名なロスアラモス国立研究所があるところで、距離的にも州都サンタフェの北西約40kmですから
十分国境線近くではなく十分内陸となりますね。


381 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 00:29:58
>>380
そうなるとやっぱりロスアラモスを焼く事に成りますかね?
リトルボーイクラスなら流石に周囲数十キロの封鎖で済む筈ですし・・・


382 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:32:31
転移先は憂鬱本編が元だったと記憶しているけど
そうなるとロスアラモスで史実通りに研究しているかどうかって問題もある
確か予算不足で原爆研究できなかったという記述が本編のどこかにあったような憶えもあるしね

それと本編基準だとニューヨークのロックフェラー研究所に生物兵器があるのが確実、というのも問題


383 : リラックス :2016/07/11(月) 00:35:44
前者はともかく後者は夢幻会も知らないんだよなぁ


384 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:36:51
日蘭世界だと明確にニューヨークのロックフェラー研究所狙ってなかったっけ?


385 : 名無しさん :2016/07/11(月) 00:36:57
ニューヨークをやるなら日蘭世界みたいな徹底した大空襲は無理だから核落とすしかないね


386 : トゥ!ヘァ! :2016/07/11(月) 00:38:41
脅しとして特に有名でも重要でもない街を焼くでもいいですが、重要or有名な街を焼いてインパクトを与えたいとなると
アメリカ中央部ではやはりそこくらいですね。

やはり中央は農業や畜産、林業、鉱業が盛んなところですので目立った広告塔が少ないので。

あとはやはり各州の州都かテキサスくらいでしょうか。


387 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 00:40:34
>>383
割と日蘭世界の艦も流れて来ているので実は翔鶴の方や機密資料の中にニューヨーク消毒作戦の記載がある可能性が大きいんですよね・・・


388 : リラックス :2016/07/11(月) 00:43:01
あー、成程
なら早期消毒に行けるな(ゲス顔


389 : トゥ!ヘァ! :2016/07/11(月) 00:47:10
ニューヨークを焼くとなると米軍と迎撃も相当なものとなるでしょうから一度事前に作戦か何かで敵の航空戦力を撃滅しておきたいですね。
憂鬱大陸ですと大西洋側にこれといった大規模拠点もないですし。


390 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 00:47:21
>>388
やるとしたら流石に枢軸がある程度海軍を排除してからですね・・・流石に近くに拠点も無いのに艦隊だけで行かせるのは危険ですから・・・


391 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 00:49:28
此処まで書いてよく考えたら衝号やる為のカナリア諸島が有りましたね・・・其処に工作艦を派遣すれば何とか成るかも知れません・・・


392 : トゥ!ヘァ! :2016/07/11(月) 00:59:15
>>391
>>391
流石に遠すぎて補給が厳しいと思われますので、継続的な攻撃となるとカナリア諸島の拠点では難しいかと。
元よりそれほど大きくない島の集まりでかなり遠いところですから。

なのでカナリアを拠点にやるとすると一度の空襲で全戦力を出し切るのがいいかと思われます。
あとは西海岸とアラスカ、メキシコあたりから何度か空襲をかけてアメリカの航空戦力と注意を西に向けさせていた方が安全度が多少なりとも上がりそうです。


393 : トゥ!ヘァ! :2016/07/11(月) 01:18:44
あ、アンカーが二重に(汗
すいません


394 : 名無しさん :2016/07/11(月) 10:02:08
少なくとも滅菌に当たって、日蘭世界の作戦計画を完全に再現するのは不可能だと思われる
あれは作戦の下地に米帝以上の兵站能力がある蘭帝の全面協力ってのがあったから
それが欠けている以上はなんらかの修正が必要


395 : 名無しさん :2016/07/11(月) 10:11:32
東海岸攻撃は性急にやるよりパナマ運河を確保後にプエルトリコやジャマイカを
占領しカリブ海に拠点を設営してからやる方がいいんじゃね?


396 : 名無しさん :2016/07/11(月) 10:23:00
・ 作戦前の状況
 日蘭世界の場合 : 連日空襲が続いており、北米の迎撃能力は著しく低下済み。また都市部へは初攻撃であり奇襲効果が存在
 憂鬱大陸の場合 : 事前空襲が大きく行えないため、北米の迎撃能力は日蘭世界以上と推定

・ 攻撃能力
 日蘭世界の場合 : 日蘭による述べ一千機を超える作戦機を確保。精密攻撃能力と予備機共に潤沢
 憂鬱大陸の場合 : 日蘭世界の機体が転移してきているため、精密攻撃能力はあると思われる。問題は予備機の確保

・ 主攻たる戦略爆撃機部隊の拠点
 日蘭世界の場合 : 既に整備されていた蘭領ギアナと占領した英領バミューダ諸島の二つが存在
 憂鬱大陸の場合 : 蘭領ギアナは未整備。英領バミューダ諸島と合わせて整備の必要が生じ、負担は大

・ 補助たる艦上作戦機部隊の拠点(周辺の制空、精密攻撃等)
 日蘭世界の場合 : 帝国海軍に加え、蘭帝海軍空母機動部隊の全面協力により空母と機体を確保
 憂鬱大陸の場合 : 帝国海軍のみで行わねばならない。ただし転移のために空母と機体はおそらく捻出可能

・ 兵站能力
 日蘭世界の場合 : 蘭帝が全面協力。また英仏降伏済み+欧州OCU諸国の存在で後方の憂いは最小限
 憂鬱大陸の場合 : 欧州枢軸は一時協力のため、完全な信用は不可。兵站は自前で構築せねばならず、負担は大


うーん、蘭帝がいないだけで負担が桁違い


397 : ooiスマホ :2016/07/11(月) 11:09:46
この際、欧州枢軸に手伝ってもらいますか?
欧州枢軸が英米の部隊を誘き寄せたら少しは楽になりますが…。


398 : 名無しさん :2016/07/11(月) 11:59:15
枢軸を説得する場合、現地に諜報員送り込んで見せられる資料を整える必要が……

米軍が強化ペストの研究をしているのも
それがニューヨークのど真ん中で行われているのも
あくまで未来知識や異世界からの情報でしかないから材料にならない


399 : 名無しさん :2016/07/11(月) 12:11:23
徹底的に米国を叩くなら確定情報の強化ペスト以外に
未確定情報扱いで第一次世界大戦における西班牙風邪も
漏れ出た米国製生物兵器の疑いがあるってことにする手もあるか

あれは確か1997年にアラスカ州の凍土から発見された当時の遺体から
病原が回収されるまでは詳細不明だったし


400 : 名無しさん :2016/07/11(月) 12:16:43
強化ペスト作ってスペイン風邪にも関与してた疑いがあるなんて言われた日には
枢軸陣営の自重スイッチが完全に切られてしまいしそうだ


401 : ooiスマホ :2016/07/11(月) 12:42:25
戦後編20話より
旧アメリカ合衆国において、ドイツはドイツ系アメリカ人を活用して一大スパイ網を構築し、多くの成果を得ていた。
尤も、その努力はあの大西洋大津波とアメリカ風邪によって無に帰したが……。

ドイツのスパイに上手い事情報や情報のありかを伝えて、ドイツ本国に持って帰ってもらった方が確率は高いけどそれを成功させるのが難しいしなぁ…( ̄▽ ̄;)


402 : 名無しさん :2016/07/11(月) 13:29:07
ソ連のネタであるスパイ組織オリガじゃないけどアメリカに広がっているスパイ網欲しいやね


403 : ooi :2016/07/11(月) 17:10:35
そう言えば、憂鬱本編米国の原爆開発ってどんな感じでしたっけ?
やっているのであれば、ロスアラモスに一発…。

でも、やっていたとしても溶けた各種小型〜大型兵器の生産で原爆開発も遅れているかね?


404 : 名無しさん :2016/07/11(月) 17:15:38
辻〜んが大暴れした結果資金不足でスタートが遅れてるみたいな事言ってたような?(曖昧


405 : 名無しさん :2016/07/11(月) 17:26:37
資金不足と史実研究チームの主要メンバーを欠いていたせいで
進捗ダメです(意訳)な状態だったはず


406 : ooi :2016/07/11(月) 17:49:57
>>404-405
なら、ロスアラモスは無しですかね。

日本版B-52である芙蓉が使えるので、アラスカを取れば五大湖の主要都市を原爆の候補地に出来ますね。
位置的にカナダへの脅しにも効果的です。


407 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 17:58:13
6時ごろから日仏ゲート世界有為転変4話を投下しますー…


408 : ooi :2016/07/11(月) 17:59:15
弥次郎氏
お待ちしております。


409 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:00:51

「私はこの時二度目の祖国への失望を抱くに至った。嘗ての亡霊に仕える国など、国であってはならないのだ」
------アドルフ・ヒトラー 自著「我が闘争」において

「こんなものが艦隊決戦なものか、演習にもならん」
---フランス帝国海軍派墺艦隊 ベルナルダン・ディ・トマソ海軍中将 あっけなく撃沈されるテゲトフ級を見て

「畜生、恨むぞ!」
----嶋田繁太郎 派仏海軍航空隊少尉 戦闘が始まる前にどこかの誰かに向かって

「やれやれ……」
----山本五十六 派仏海軍航空隊少尉 嶋田繁太郎と並ぶエースパイロットと評価されての感想

「貴様らが滅びるのは勝手だが、ドイツ帝国まで巻き込むなど正気か!恥を知れ!」
---------ヴィルヘルム2世 オーストリア=ハンガリー帝国を罵倒して


日仏ゲート世界 有為転変4  -Towards Zero-


日仏の参戦。その衝撃は参戦国全てを揺るがした。
現在の参戦国の状況から見るに、バランスブレイカーの参戦であった。

まず海軍についてだが、フランス帝国海軍は無傷の状態であり、その数も質も現在欧州に存在するすべての海軍を圧倒している。
最新の高速の超弩級戦艦のリヨン級と改リヨン級が合計6隻と弩級戦艦のクールベ級4隻。さらにダントン級4隻。
プロヴァンス級が4隻。さらに巡洋戦艦としてブリューゲル級6隻を主力として揃えていた。植民地に配備している
二線級の戦力をあわせれば海軍国家ではないとはいえドイツと凌ぐ建造数だった。

英独の海軍はどちらもユトランド沖海戦で大打撃を受けている状況だ。辛うじてドイツ海軍の方が艦艇は無事ではあったが、
ユトランド沖海戦の疲弊は大きく、優秀な水兵はかき集めても乾坤一擲の艦隊戦しか挑める戦力しか残っていない。
イギリス海軍も、建造競争の中で建造された艦艇は多数残っていたが、ユトランド沖海戦で幾多の同型艦が次々と
撃沈されたことを考えるとどうしても戦力としては見劣りした。下手をしなくてもユトランド沖海戦の二の舞となり
艦艇が撃沈されることが予測された。かといって、先の海戦の戦訓を生かすにはあまりにも時間が短すぎた。
現在イギリス海軍の工廠は損傷艦の修復に必死で、既存艦艇の改装にまで手を回す余裕はなかった。かといって
既存艦の改装も手も抜けない。おまけに、ドイツ海軍の温存されていた潜水艦隊が積極的に攻勢に出ているため、
通商路の護衛に力を注ぐ必要があった。

次に陸軍。フランスという国はもとより陸軍国家であり、古来から陸戦への理解がある。フランスは本国のみならず、
イギリスにおけるインド人兵と同じようにアフリカを巨大な兵士供給地として活用ができた。動員可能な人数は戦争によって
消耗している各国の比ではない。さらに恐るべきは対戦車兵器の充実にあった。フランス王国時代の名残である狩猟旅団
から愛用され続けていた古田式狙撃銃は、その後も改良を続けながら進化していたのだが、歩兵用のものよりも口径の
大きな強装弾を使用する対戦車ライフルとして形を成した。ドイツの投入したマウザーM1918と異なり使用者への負荷が
かなり軽減された物であった。この時代の戦車に対してはかなり有効で、輪帯であれ正面装甲であれを破壊するにも
十分すぎる威力を持っていた。歩兵の装備もフェドロフM1916相当の歩兵の携行可能なフルオート小銃の普及が進み、
塹壕戦も意識したグレネードランチャーやバンガロール爆薬筒の配備も十分に進んでいた。日露戦争へのフランス軍は
義勇軍として参戦しており、近代戦に対する理解は十分あったし、要塞や塹壕による防衛線に対する浸透突破戦術なども
十分訓練されて習得していた。


410 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:01:50

また、陸海軍の両方の面で、フランスの同盟国である大日本帝国は脅威の一言に尽きた。
極東最大の海洋国家というだけあり、弩級以上の戦艦だけでも金剛型が6隻、改金剛型の剣型が2隻、扶桑型4隻。
実質的な弩級戦艦といえる巡洋戦艦の河内型4隻。準弩級戦艦にも薩摩型と鞍馬型を合計で4隻を持っていた。
さらに、建造中の戦力も多い。改扶桑型と目される戦艦が2隻以上。さらに剣型の後期型と予測される巡洋戦艦が2隻(※1)。
それらに付属する巡洋艦や駆逐艦など信じがたい量を揃えていた。しかも、海軍はフランス領各地を結ぶ通商路の護衛を
フランス海軍と連携しながら行うだけの余裕がある。

さらに陸軍を見てみると、日露戦争においては大陸国家であるロシアを凌ぎ、その規模からも侮りがたいと評されている。
元々大陸国家として古来から陸戦が繰り返され、火薬と鉄砲の伝来で急速に変化を遂げた。そのインフレ具合は欧州さえ凌いだ。
運用する騎馬兵は世界観の違う巨大な馬を使っているし、フランス革命戦争で多くの兵をなぎ倒すか踏みつぶした象兵は
トラウマとなって各国に刻まれている。現在では騎兵突撃への対処法が広まっているとはいえ、後方攪乱や軍の展開などに
有利であることに変わりはない。極東の蛮人と侮る声がいくらか存在したが、それも大した根拠のないものだった。

最も恐ろしいのは兵力の派遣速度だ。ゲートによって一瞬で兵力をフランス国内へと移動させることができることである。
イギリスでさえインドから物資やインド人兵士を連れてくる際に通商破壊を警戒して艦隊を割く必要があるが、日本は
いきなりフランス国内に軍を派遣できる。ドイツ帝国は海軍を用いて救援軍のフランス本土上陸阻止をすることが事実上不可能だった。
第一、このゲートを通じた移動はゲートを通過できるものという限定があるとはいえ、1秒とかからないのだ。

日本の動員可能人数は、本国の防衛などに人員を割り振るにしても100万人前後は派遣可能と推測される。フランス軍が
動員可能な人数と合わせれば最低でも250万人。フランスが小出しにするとは思えず、下手をすれば陸海あわせて300万人を
超える動員をしてくる。これは同盟側にとっては脅威などというレベルではない。同盟は協商との間で数ラウンド激しく
殴り合ったところなのだ。ここで元気な新たなプレイヤーがリングに上がってくるなど溜まったものではない。しかも、
あちらはこちらに対して容赦を捨ててくる。

そして日仏双方に言えることが戦争を続けるだけの体力が高いということ。フランスはアウスタリ大公国やアフリカに広がる
アフリカ・フランセーズに、日本は国内に、戦争に必要な資源ほぼすべてが揃っており、尚且つ食料自給率は他国に
大量に輸出してあり余るほどだ。長期戦になろうともその国力と競争になるとドイツ帝国は確実に負ける。ドイツ帝国は
史実と異なりアフリカの植民地はわずかしかなく、中国にも利権を持つ程度でしかない。おまけにストラスブール事件以来
中立国は食料すら輸出を渋っている状況であった。つまり、ドイツはもはや息切れ寸前で回復する手段さえないということだ。

ともかく、オーストリアが日仏に喧嘩を売ったことで戦争の流れは一気に変わった。
オスマン帝国はドイツ帝国に対して事態の究明が済むまでの同盟の断絶を宣告し、最悪の場合宣戦布告すると宣言した。
オーストリア=ハンガリー帝国に対しても同様の処置をとった。というか、実質的な宣戦布告文章を国内のオーストリア大使館へ
と叩きつけ、国内の残存部隊が国境沿いに速やかに展開した。オーストリアと国境が近いイタリアもまた、オーストリアに
脅迫まがいの文章を送り付けた。さらに東欧のこれまで中立だった国々もオーストリアとドイツに非難を強めていく。
同盟の構成国のブルガリアの対応もオスマン帝国のそれに倣っていた。

オランダやスウェーデンなどもオーストリアへの批判を強めた。ドイツ海軍の通商破壊に備え、中立国の輸送船は多くが
輸送船団を組んで航行していた。その際に大きな安心感を与えていたのが日仏海軍の通商護衛艦隊だった。
後の第二次世界大戦にも活躍するのだが、この世界大戦時には中立国の中でも国力や軍事力の観点からある種の信頼を受けていた。
『寄らば大樹の陰』というわけではないが、日仏の船団についていくとドイツが攻撃してこないと理解したのだ。
欧州の中立国の多くがフランスと日本を頼っていたことも関与していたことでオーストリアへの批判が強まった。


411 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:02:53

さて、このように批判にさらされた当のオーストリア=ハンガリー帝国は、そして実質的に支配しているドイツ帝国は
釈明に追われた。ややこしいことに、ドイツ軍所属のオーストリア人の起こした事件だ。軍事的な意味ではドイツ軍、
そしてドイツ帝国の責任になる。しかし、その軍人はオーストリア人であり私情から攻撃を仕掛けた。そういう意味では
オーストリアの側に責任があると言えなくもない。
なんとかオスマン帝国を介して日仏に猶予を得たドイツ帝国は国内での調査と責任問題の解決に乗り出した。

しかし、この事件をめぐり世論は真っ二つに割れた。ドイツとオーストリア=ハンガリーで責任の押し付け合いとなった。
正しく言えば、オーストリア=ハンガリー帝国はフランス憎しの世論が盛り上がり件のオーストリア人兵士を擁護する
動きが大いに盛り上がっていたのに対し、ドイツ帝国ではオーストリアへの責任追及の声が高まっていたのであった。
ドイツ皇帝 ヴィルヘルム2世は在独オーストリア大使を呼び出して直接厳重注意と責任追及を行ったのだが、その大使も
ついてきていた外交官ものらりくらりと追及を逃れようとした。

オーストリアにしてみれば、戦争はほぼ終結しつつあり、この状況でフランスと事を構えても問題なかった。
東部戦線はロシアが実質離脱したことで停滞しており、その兵力を西に回せば済むと考えていたのだ。
実際、西部戦線は既に陣地化が進められており、大軍が押し寄せようとも長期間の時給が可能なレベルまで整えられていた。
この西部防衛線 通称『AHライン』は、過労で倒れたアルフレート・フォン・シュリーフェンの後任であるヘルムート・
ヨハン・ルートヴィヒ・フォン・モルトケが、シュリーフェンの意思を継いで整備を続けた広大で分厚い防衛線だった。
想定される侵攻ルートであるドイツ北西部(ネーデルランド方面)のブレーメン〜ドルトムント間を警戒しつつ、
万が一フランスが進軍してきたときに備え、シュトゥッガルト〜フランクフルト〜ボン〜ケルンを結ぶラインに陣地が
何層にもわたり構築された。即席とはいえ航空機や飛行船の基地も整備されていた。そして、この時代としてはかなりの
先取りだったが戦線が崩壊した際に前進してくる敵軍をまとめて焼き払う飽和爆撃を行う用意を整えていた。他にも
この陣地には東部戦線での教訓が生かされており、物資も潤沢に投入されている。

この情報を軍部経由で得ていたオーストリア=ハンガリー帝国はそれに自信を持っていたのだ。
ロシアが来ないならば、もはやオスマン帝国との手切れとなったとしても惜しくはない。イギリスが上陸してこないのであれば、
あとは陸軍で迎え撃てばよい。ここまでくると、オーストリアのかなり都合の良い考えであることは明らかなのだが、
ある程度の事実を捉えていたのもまた確かなことだった。ドイツはもとより陸軍の国。準備に時間をかけたこちらが
有利であるのは確かであった。一応フランスも戦時体制なのだが、あくまで警戒態勢。もとより戦訓を得たとしても
それを反映する余裕は平時に近い故に簡単ではないはずなのだ。

だが、ドイツ皇帝もドイツ陸軍もそこまで楽観はしていない。
元々フランスと日本は中立国として、食料と医療品を提供してくれていた。食料自給率や資源の自給率の観点から見れば
長期戦はそもそもドイツには不利である。そのドイツにとって、なんだかんだ言いつつ貿易を続けてくれる両国が
どれだけ大きい存在であるかは言うまでもない。これまでドイツ軍はフランスや日本の参戦を招かないためにも潜水艦による
通商破壊にかなり気を使っていた。無制限潜水艦作戦は史実と異なり実施していないし、むしろ撃沈する船から退避した
人員への配慮も欠かしていなかったほどだ。それだけに、終戦に持ち込む算段が整いつつある中でのオーストリアの
失態はあまりにも大きかった。フランスはドイツとオーストリアに対して釈明を要求。1917年7月18日に発表されたこの要求は、
7月31日までに明確な回答がなかった場合、両国に対する交戦状態に入ると付け加えられ同時に両国への貿易の一切の
停止を突きつけた。無論、責任の追及も行う余裕を持たせたこの要求が実質的な最終宣告であるのは明らかである。


412 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:03:38

しかし、フランスが期待した返答は結局のところ行われなかった。
ドイツは自国の指揮が甘かったことを認め、また私情に走ったオーストリア=ハンガリー帝国の責任を認め、
公式に謝罪。補償などにも応じると返答した。さらに、この大戦を含めた停戦を呼びかけて、戦争の終結を他国へと訴えた。
オーストリア=ハンガリー帝国は国内世論が統一できず、見解を示すのが限界であった。国内世論は反仏一色。
首脳部や政府内でも見解が分かれており、意思統一が容易ではなかった。一応ドイツに同調する意見を述べた閣僚などもいたのだが
『事故死』や『病気療養』などで政府首脳部が激しく入れ替わり、結局出された声明もドイツの返答とは真逆で、
オーストリア=ハンガリー帝国の責任ではないとする趣旨のものとなった。両国の意思統一も当然のことながら失敗。
結果的に回答は一致したものが出されることはなかった。そうして国内紛争一歩手前の同盟国側を差し置いて、フランスと
日本は陸軍の派遣を行った。オーストリア=ハンガリー帝国の予想と異なり、両国は既に戦時動員が可能な状態で国内の
準備を万難を排して整えていたのだ。

オスマン帝国とブルガリアはドイツとの同盟を正式に解き、新たな勢力として正式にドイツとオーストリアに宣戦布告をした。しかし、彼らが直接ドイツやオーストリアに攻撃を加えることなく国境の防備を固めるだけに
留めたのは、恐らくではあるがどちらの国も攻勢に出る必要がないということを理解していたためと推測される。
勿論、両国が戦力を消耗していたこともあるのだが、一番の理由としてはフランス軍とドイツ軍が激突した際の結果を
予測できていたためだ。元々オスマン帝国は日本とフランスの支援の下で近代化を進め、両軍の特徴をある程度理解していた。
そして、ドイツ帝国が逆立ちしようともフランスと日本には勝てないと予測したのだ。

これらの行動が一種のポーズであることは明らかだったが、半分以上は本気の宣戦布告でもあった。
オスマン帝国にとって日仏のバックアップは戦後の情勢に関わる非常に得難い物。オスマン帝国側の心情としても
オーストリア=ハンガリー帝国のせいでとばっちりを食らうなどたまらない。それに、ドイツの暴走を見逃したと日仏に
捉えられれば今後の支援なども打ち切られるだろう。そうなれば国際的な信頼はもとより、親仏・親日の政治勢力や
国民が多いオスマン帝国にとっては下手をすれば自壊しかねない懸念事項であった。

下手をすれば、ドイツ帝国は崩壊に追い込まれ、自国は列強のおいしい餌にしかなりえない。
ドイツとの同盟?知ったことではない。あくまで利害の関係から同盟を結んだのだ。利害さえも超えられる同盟など
現在世界に存在するとするならば大日本帝国とブルボン朝フランス帝国連邦から構成される日仏同盟と、パナマ共和国と
朝鮮王国とスイス連邦が結んでいる永世中立国連絡会議くらいなものだ。後者があくまでも永世中立の為と国際的な
調停機関としての役割を持つことに由来するならば、日仏の同盟は人為的に結ばれながらも地上のどの同盟よりも固く結ばれた
両国の信頼関係に由来する。そこまでするほどオスマン帝国はドイツ帝国に借りがあるわけでもなんでもない。

確かにドイツとの同盟破棄は裏切り行為かもしれないが、オスマン帝国にしても言い訳は立っていた。
同盟を破壊に導くだけの勢力を、この第一次世界大戦に参戦させてしまったこと。ドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国
がどうやっても覆しようもない事実。斯くして、オスマン帝国というパイプを失ってしまったドイツ帝国は、否応なく
報復を行う日仏と相対する必要に迫られていた。


413 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:04:44

期限が切れると同時に、日仏は同時に行動を開始した。
日仏が投入した戦車はそれまでのイギリスが開発しロシアなどに提供していたマーク1などと異なり、堅牢な装甲板と
エンジンと搭乗室がきちんと分離された、紛れもない『戦車』であった。そして、オスマン帝国のルノーFT-17などとは
レベルが違う戦車であった。フランス陸軍の中核となるのは75mm砲を搭載した史実M3中戦車相当のルノーCM-01
(Char moyen:中戦車)や高性能機であるソミュアS2相当の軽快な速力を持つソミュアS1中戦車。さらに塹壕や
トーチカへの備えとしてサン・シャモン突撃砲やシュナイダーCA1(いずれも史実より性能向上)、歩兵の支援用として
史実チハ相当の八五式軽戦車、おまけのように重砲への備えとしてシャールC2(史実よりエンジンの信頼性向上と武装の見直し)
を用意していた。日仏にしても、初の実戦ということもありこの戦いには多種多様な戦車が投入されていたため、一種の
兵器実験大会と化していた(※2)。

しかし、いずれの戦車も戦果の多少の違いこそあれ、トーチカや塹壕などを強行突破する強力な鉄槌として、または歩兵の前進を
助けるものとして各地で活躍した。エンジンの信頼性の高さも手伝い、ドイツ軍を文字通り蹂躙していた。ドイツ軍は
日仏の投じた戦車を『鋼鉄の獣』と恐れた。それはロシア軍が行っていた歩兵突撃などとは違う、火力支援と戦車による
制圧前進であった。そして、鋼鉄の獣たちの蹂躙を支えたのが、日仏が持ち込んでいた大量の野戦砲による砲撃だった。
元々インフレ傾向のあった日本大陸での陸戦メソッドに、フランスなりの解釈、即ち「空から見つけて、地上の火力で叩き伏せて、
歩兵と戦車で蹂躙すればいい」という合理的な解釈を行った結果であった。日本の戦闘機及び飛行船の性能はドイツのそれを
容易く上回っており、コマンド部隊と合わせた偵察を行ったうえで、的確な航空支援の下で大量の車両を投入した日仏連合陸軍は
西部戦線で待ち構えていたドイツ軍をあっけなく破った。モルトケはこの時の日仏連合軍の猛攻によってAH線が破られる様を
以下のように日記に記録している。

『フランスと日本の雷光のごとき侵攻は容易く堅牢な要塞線を食い破った。我らはフランスにナポレオンの弟子がいることを
すっかり忘れていた。しかも厄介なことに、食い破られた防衛線は後退することも修復することも叶わない。
我々にできることは精々逃げ延びた兵たちを糾合して、新たに防衛線を作ることだけであった。そして、それが破られない
保証はどこにも存在しない……』

実際、この電撃戦の採用者の一人としてナポレオンが挙げられる。第一次世界大戦以前の彼であるが、史実においても
その採用乃至研究を行っていたことが後年の研究から判明している。ナポレオン戦争時におけるフランス陸軍の大立ち回りや
高速の転進、移動は当時でも飛びぬけていたのだが、産業革命後の現在では自動車を大量生産し道路網を整備したことで
さらに速くなっていた。正しく電撃戦(ブリッツクリーク)は斯く在るべしを形としたような進撃であった。

勿論、ドイツも抵抗した。毒ガスの使用や戦車の投入などを惜しむことなく行った。
しかしそれらは戦術的には有効であれども、所詮は戦術レベルでしか効力を発揮できていなかった。
また浸透突破戦術の採用とそれに合わせた装備の普及度合いが日仏では非常に高く、塹壕内での戦闘もトンプソン相当の
サブマシンガンを十分に普及させていた日仏優位に進んだ。


414 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:06:13

そして、海上においてもドイツ軍に対する攻撃は一斉に始まった。
これまで通商護衛時に輸送船団を編成して通商破壊に巻き込まれないように注意を払っていた日仏の船団は、積極的な
攻撃に出たのだ。つまり、潜水艦を積極的に見つけ出して攻撃する能動的な船団護衛へと切り替えたのだ。
日仏は既に対潜ソナーの開発に力を入れていたし、イギリスの通商護衛から戦訓を得ることもできた。さらに攻撃こそ
されなくても輸送船団に潜水艦が近づいて来ればソナーによって感知することもできたので、そういった技術面での蓄積を
重ねることができた。理論で先行していた夢幻会が実戦による洗練を経たのだから、その効果は高い。
斯くして、地中海や大西洋方面に出撃していたドイツ海軍の潜水艦の多くが日仏の護衛艦隊によって撃沈されるか
航行が難しくなる損傷を受けてしまった。よって海軍はその行動範囲を大きく狭めざるを得なくなり、イギリスを日干しに
するための包囲網に大きな穴をあけられてしまった。曲がりなりにもイギリス海軍に打撃を与えていたドイツ海軍の努力が
一瞬にして消え去り、イギリスはこの隙をついてアメリカからかなりの物資を受け取ることに成功した。
おまけというべきだが、大日本帝国はドイツが権益を持っていた青島の攻略を実施。現地のドイツ軍をあっけなく降伏させた。

さらに、オーストリア=ハンガリー帝国の母港や工廠のあるポーラ トリエステ フィウーメ カッタロへの攻勢に出た。
フランス地中海艦隊に配備されていたリヨン級戦艦2隻 プロヴァンス級2隻 ノルマンディー級2隻を主力とする艦隊を
派遣した。遠隔地での作戦行動であったために、大日本帝国海軍は人員の派遣と弾薬や燃料の提供(※3)にとどまった。
オーストリア=ハンガリー帝国は、潜水艦戦力が日仏連合艦隊による事前の入念な掃討によって払底状態に追い込まれており、
これを防ぐにはどうあがいても艦隊決戦しかなかった。しかし、フランスは些か過剰戦力を投入したと言えるかもしれない。
何しろラデツキー級戦艦2隻とテゲトフ級戦艦3隻しか戦艦のないオーストリア=ハンガリー帝国(※4)にとっては海洋大国と
正面からぶつかるなど、どう考えても破滅しかありえなかった。かといって、戦力を残して指をくわえているなどできない。
オスマン帝国に援助を求めたがにべもなく断られ、ドイツ帝国の艦隊にしてもフランスの目の前を通過して救援に
駆けつけてくることなどどうやっても期待できるはずもなく、覆しようのない窮地にあった。

そしてアドリア海海戦は、『アドリア海の悲劇』と呼称されるほどの一方的な戦いとなった。はっきり言おう、
戦闘というよりも虐殺にしかならなかった。今大戦における二度目の艦隊決戦であったが、その実態としては日仏の
実弾と生きた標的を使った演習のレベルの戦闘だった。片や大国が潤沢な予算を注ぎ込み、錬度も十分な超弩級戦艦でも
指折りの速力と打撃力を持つリヨン級を筆頭とする大艦隊。片やナポレオン戦争以来落ち目の小国が財布の底をさらう様に
してなんとか用意した弩級戦艦とそれを主力とする艦隊。艦隊を撃滅したフランス艦隊は地中海に面したオーストリア=
ハンガリー帝国の軍港に艦砲射撃を実施。残存していた僅かな艦艇を吹き飛ばし、軍港の機能を喪失させた。これにより、
ドイツ帝国から預けられていたUボートも補給が続かなくなり、各地で洋上降伏が相次いだ。

この海戦においては日仏が投入した水上機母艦とその艦載機によって弾着観測や爆撃が行われ、空と海での連携が
戦闘に大きく寄与すると判明した(※5)。
キール軍港への殴り込みも、アフリカ大西洋艦隊を招集して準備を整えつつあった。戦艦だけでも8隻、巡洋艦も10隻以上
を揃えた大艦隊は、日本からの増援が合流すればすぐにでも出航できるように準備が整えられた。結局、それはとある
事情から中止となってしまったのであるが。


415 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:07:21

この一連の攻勢に、協商側は唖然と見守ることしかなかった。
ユトランド沖海戦の戦訓を生かすこともそうであったが、それまでとは次元の違う日仏の戦いに目を奪われたのだ。
短い期間に圧倒的な武力で相手をねじ伏せてのけたことは、フランスと日本の国力を改めて知らしめる結果になった。
特に戦艦は、フランスの「速力・防御力・打撃力」の三点を重視した戦艦が今後の理想とみなされた。
そう、リヨン級は集中防御構造を使ったポスト・ユトランド型の戦艦であり、その構造が改めて注目を浴びたのだ。
これを真似しようとして各国が盛大に自爆するのは、戦後の事であるがまあ放置しよう。

ともあれ、ドイツが許容しがたいほどのダメージを受けたことは控えめに見ても明らかであり、これによって膠着しつつあった
戦局が大いに動くであろうことは、少々軍事に詳しければ誰もがわかることであった。イギリスはアメリカを巻き込んで
ドイツの息の根を止めるべく動きだし始めた。

ゆっくりと、しかし着実に世界を丸ごと巻き込んだ大戦は終結へと向かっていく。
参戦国のエネルギーももはや臨界点を易々と超えるレベルまで高まっていた。
しかし、高まれば、同時にそれは必然的な落下を迎えることになる。
さながら、0の時間へと落ちていくように。


※1:この建造計画にはいくらかのダミーが混じっていた。WW1と戦間期における戦艦の進化のインフレに伴う
予算の増加を最低限に済ませるために暫くは建造を行っていなかった。

※2:他国の目を欺くため、史実のルノーbisをはじめとした多砲塔戦車も多数投入された。

※3:日仏は艦艇の弾薬の共通化だけでなく、乗員の訓練の一部を共同で行っており、乗員の互換性もあった。

※4:
史実より国力が減退したため、数が減っているほかスペックもダウンしている。さらにオーストリア海軍に
合流していたドイツ帝国海軍の乗員はフランスとの戦闘をボイコットしており、ラデツキー級とテゲトフ級は
駆逐艦や潜水艦などから人材をかき集めて何とか出撃していた有様だった。

※5:ここには二周目ということで、戦闘機パイロットに仕立て上げられた嶋田繁太郎なども参加していた。


416 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 18:08:14

以上となります。wiki転載はご自由に。

採用兵器などはなんちゃってですので、ワロスワロスと流していただければいいかと……
もし出したい戦車があれば支援ネタなどで書いてもらって構いませんので、ご自由にどうぞ。
それと艦艇についてもざっくりしか固まってませんが、今回出した艦は一応今後も登場する予定です。

例によって嶋田さんと山本さんには航空機のパイロットになってもらいました。
流石に航空母艦は建造中で持っていけませんでしたが、派遣する航空隊なら文句なしです。
いっそのこと山本さんには空軍のトップになってもらった方がいいかなと。嶋田さんはもちろん
生に……ゴホン、適役として海軍大臣か首相になってもらいましょうかね(黒い笑み

そういえば日本側の情勢をあんまり書いていなかったなぁと今さらながらに思いました。
様変わりしている各都市の様子も少しは書きたいですし、このシリーズが終わったら書いてみましょうかね。

では次回をお楽しみに。


417 : ooi :2016/07/11(月) 18:18:29
乙です。

オーストリアの生産人口年齢層は大丈夫ですかね?
取り敢えず、オスマン帝国は大丈夫そうですね。

戦後賠償はどんな感じになるでしょうかね?
英国は良い所が無かったが、艦隊再建の為に莫大な賠償金請求を行いそうだ。
それこそ史実フランスの様に。


418 : 名無しさん :2016/07/11(月) 18:38:11
おつです
連日の10レス近い大作の投稿、読む側としてはうれしいですが大丈夫でしょうが
ドイツはオーストリアにお前だけで勝手にやってろちくしょうめ!って言いたい気分でしょうね


419 : New :2016/07/11(月) 18:41:45
乙。二度とオーストリア人とドイツ人の不仲は直せないだろうなあ。
実質同盟が空中分解しちゃってるし。
協商は「うわ自爆しやがったぜw」と笑ってるな・・・今のところは


420 : 名無しさん :2016/07/11(月) 19:06:52
乙です
この世界将来的には総統閣下シリーズじゃなくてヴィリー帝シリーズになるのかなw
舞台が地下壕じゃなくて会議室辺りだろうけどw
モルトケかシェリーフェンが何時もの面子入りするのかなw


421 : リラックス :2016/07/11(月) 19:09:30
乙、ドイツはオーストリアにキレて良いなこりゃ


422 : 名無しさん :2016/07/11(月) 19:14:21
世界大戦でもヤンデレ国家が炬燵に入ったまま→日蘭ルート
炬燵のコンセント抜かれてマジギレして出てくる→日仏ルート


423 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 19:34:54
乙ー此れにはオーストリア出身の伍長もあの動画状態だろうなあ・・・


424 : 未熟者 ◆CUadtRRWc6 :2016/07/11(月) 19:39:36
ユダヤ以上に説得力のある背後からの一刺し・・・
つーか相手と戦ってる自分を刺しにきたんじゃなくて自分と同じ制服着て別のヤツに喧嘩売りに行くスタイル
裏から手を回していたと言われるユダヤは可愛いもんですな


425 : 名無しさん :2016/07/11(月) 19:53:55
陰謀論なんて不明確ものじゃなくはっきり証拠が残ってる後ろ弾だからな


426 : 名無しさん :2016/07/11(月) 20:05:26
後ろ弾(但し当たるのは第三者)
なお、その第三者が問題


427 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 20:19:05
>>ooi氏
そりゃあもう生産階級が寡兵を補うべく駆り出されてますんで…
下手すりゃWW2の日本よりひどいでしょうな。何しろナポレオンの時代、
つまり3,4世代前以上からオーストリアは戦争で兵を失ってますので

>>戦後賠償
イギリスが暴走しかねないですよねぇ…といってもドイツは支払える能力があるかどうか
そして払える状況にいられるかどうかとなりますね…

>>418
>連日の
偉い人は言いました、寝なけりゃいいんですよ、と。
実は日仏世界の設定を考え始めた時点でWW1の構想がほぼ固まってまして、
それをメモのようなはしがきを時間を見つけて書いて、時系列順に並べて肉付け作業しただけなんですよね。
なので、予告編を出した時点で本編6話はほぼ完成してました。

>>New氏
同盟はほぼ崩壊してますので、ここからは純粋にドイツ単独での戦争となります
因みにドイツはうかうかしているとロシアが後ろに迫りますからね
まあ、協商もうかうかし手られませんけどね…

>>420
皇帝は冒頭にあるようにぶちぎれてますよw
ドイツもフランスに喧嘩売るとオスマンが抜けること分かってましたし
もし映画になったら間違いなく皇帝が会議室あたりで怒鳴るシーンがありそうですねw

>>リラックス氏
もう、本当に怒っていいでしょうね…
特大の核地雷を思いっきり踏んづける行為ですから

>>ナイ神父Mk-2氏
よりにもよって同郷の人間がやらかしましたからね…
ドイツ帝国への尊敬を史実同様に持っているヒトラーですので、マジで怒ってますよ

>>未熟者氏
ドイツ軍を巻き込んだうえでやったのがオーストリアの落ち度ですからねぇ…
「実はユダヤの陰謀だったんだよ!」「「「な、なんだってー」」」というまでもなく、「オーストリアのせい」
と片が付きますし…
因みにこのドイツ軍所属のオーストリア人が云々というのはヒトラーを見て思いついたんですよね。

>>425
どうやってもフォローできないのにオーストリア側が「俺は悪くねぇ!」ですからね\\\
日仏の怒りも残当です

>>426
よりにもよってな相手にぶつかりましたからねぇ…


428 : 名無しさん :2016/07/11(月) 20:39:11
ヒトラー先生はオーストリアとドイツ、どちらに失望したのかな
まあどちらにしてもオーストリア人である彼は史実のようなカリスマを独逸、いや欧州では発揮できないだろう
可能性があるとすれば移民しての米国かなー


429 : 名無しさん :2016/07/11(月) 21:20:33
>>428
このシリーズの予告編>>68で戦後のドイツ連邦共和国の内務大臣を経て首相になると書かれてるよ


430 : 同志岡田真澄 :2016/07/11(月) 21:25:49
果たしてオーストリアに史実ヒトラーに代わる絶好のカリスマ溢れる悪役は登場するのだろうか?この世界だと日・仏・独・土・伊・東露の六か国同盟(+ポーランド・フィンランド・朝鮮)VSオーストリア・アメリカ・ソ連の悪の連合国(笑)ていう展開になりそうだ。

そういえばこの世界だとFGOに出演しているマリー、デオン、サンソン 、マタ・ハリ の経歴も変化していそう。


431 : リラックス :2016/07/11(月) 21:29:03
>>430、ここ以外だったら後者にゃまず勝てないと思うラインナップなんだが…… それが逆転するとはやはり此処のスレは素晴らしいな!(お目々ぐるぐる


432 : 名無しさん :2016/07/11(月) 21:30:50
英「標的にされてないので、腹の下二枚外交するよー」


433 : 名無しさん :2016/07/11(月) 21:32:56
>>432

…三段腹外交?(ボソッ


434 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/11(月) 21:40:27
>>428
ヒトラーが失望したのはオーストリアの方ですね
日本に渡航した際に改めて祖国の歴史を振り返って、自分は生まれはオーストリアでも尽くすべき国家はドイツと
割り切ってます。オーストリアの節操のない出兵にあきれ果てて失望したのが最初の一回。
そして2回目が今回の事件でありました。

二度目になりますが、ヒトラーはこんな悪条件の中オーストリア人でありながらドイツのトップにまで上り詰めるんですよ
しかも、WW1直後だって言うのに。

>>430
オーストリアは正直ここで退場ですね…
ま、ここら辺の扱いは後々の話で出てきますので

>FGO
この世界線だと歴史が変わりまくりですからねぇ…
マリーに至っては日本各地を歴訪しているので知名度が高いなんてレベルじゃないですからね
デオンは恐らくそのまま、サンソンは過激な革命派を多く処刑したでしょうし、マタ・ハリは夢幻会がスカウトしたりして

>>リラックス氏
イタリアがいる時点でなんか負けフラグしますからねw

>>432
ブリテンは口約束を履行して、どうぞ(真顔


435 : ナイ神父MK-2 :2016/07/11(月) 22:04:08
>>434
あのオーストリアの醜態の後ですもんねえ・・・オーストリアを併合しないドイツとか他の世界線見ても稀なんじゃないだろうか・・・


436 : 名無しさん :2016/07/11(月) 23:54:30
たまにオーストラリアを併合しているドイツならあるけどね。


437 : 霧の咆哮 :2016/07/12(火) 03:10:26


ここまでオーストリア嫌いになるドイツも珍しい
オーストリアの事後処理はどうするのやら
反仏全開は良いが文字通り自国軍がゴミのように蹴散らされた挙句、同盟国の信用すら失い完全に孤立無援となったが
各国が造船で自爆って何やらかしたww
KGV級みたいな欠陥品でも量産したか


438 : 同志岡田真澄 :2016/07/12(火) 09:43:35
弥次郎@帰省中さんへ
となると、マリーの宝具も変わりそうですね。ちなみに私が妄想したのはこんなのです。イスカンダル王と同じものです。

日仏世界出身マリー・アントワネット宝具
「ヴィヴ・ラ・フランス」(フランス万歳)
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:フランス革命時の王党派部隊

召喚の固有結界で、ライダーの切り札。展開されるのは、フランス革命時に夫のルイ16世と彼女に忠誠を誓った王党派の人間たち、それにゲートを通じて援軍としてやってきた日本大陸の軍団。
彼らは彼女の指揮の下に動き、ヴィヴ・ラ・フランス(フランス万歳)と一声彼女が叫べば、万歳突撃の様に彼らもそう叫んで突撃してくる。


他にもこの日仏世界線を使い、山本とマタ・ハリのネタssを書いてもよろしいでしょうか?彼女の救済ssを書いてみたくなったので。


439 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 10:19:25
>>霧の咆哮氏
オーストリアは結構戦後処理が面倒なことに
実質的に戦争指揮にあたった皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がこの頃には死去しており、おまけに
エスターライヒ=エステ公、つまりオーストリア皇太子は暗殺されており、実質的に皇位が断絶状態なんですよね…
で、例によってカール1世が皇位を引き継ぐわけですが、このカール1世も周囲に期待されていなかったようで責任者となりうるか微妙だったり

>>造船で自爆
元々リヨン級は史実天城型相当の性能を持ってます。
で、アドリア海海戦においてはそれが露見していなかったのですが、とりあえず各国はそこを目標にしていたのです
ところが、軍縮会議時にいくらか鯖をよんだスペックが公表され、予想以上だったために無理にスペック向上しなければならないことに……
とりあえず、条約あけに追い越そうと考えた各国は、近代化改装によって質的向上が図られると知りました。

はい、ここで問題。戦艦の設計に対する要求が短い期間で2度以上変更され、だんだん無茶ぶりされるようになった設計者たちの心情はどうでしょうか?
そりゃ、多少問題があっても無理やり作るしかありませんな。そして、KGV級のようなものが世界に…

>>同志岡田真澄氏
>宝具
なるほど、こういうのは確かにありそうですね
個人的には高速詠唱ならぬ高速筆記とかありそうと考えてました

>>山本 マタ・ハリ
支援ネタは随時募集してますし、ご自由にどうぞー
FGOはやってみたいけれど出来ないというジレンマありますので、そちらの方から書いていただけるなら幸いです


440 : 名無しさん :2016/07/12(火) 17:57:51
>>439
つまり憂鬱ビスマルクの設計建造に携わった人間の心境を他の国の海軍も経験するのか


441 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 18:12:37
>>440
分かりやすく言うとそうなりますね
海軍からの要求の変遷(ユトランド直後から)

穴埋めする戦艦作って、ユトランドの反省生かしつつね

戦艦はリヨン級(外部から判断できるスペック)に対抗するものでヨロ

戦艦はリヨン級(鯖読み)に抵抗できるもので

戦艦は将来改装されるリヨン級の凌駕できる奴で、絶対に。ただし予算はそのままで

で、結果生まれたのは全速力から少し速力落とさないと砲撃の反動ですごく傾く戦艦だったり
人殺し長屋だったり水雷防御がアレだったり、燃費がすごく悪くなったりと…おおう、もう…な状態に
因みにフランス側は堅実に技術蓄積を重ねていく模様。


442 : 名無しさん :2016/07/12(火) 18:15:35
日蘭世界の間違いなくあれ以上の解答は無かっただろう
後期サウスダコタ級の設計者とどっちの心境がマシなんだろうか

無茶振りに全部答えようとして欠陥だらけの戦艦になるのと
一点特化で妥協交えて作った戦艦が七、八割沈め尽くされたのと


443 : 名無しさん :2016/07/12(火) 18:24:15
後期サウスダコタは他に解答しようがないもんね
前期サウスダコタをベースに艦隊決戦に耐えうる性能+高い生産性+量産し得るコスト
正直これに答えた造船技術者は天才レベル


444 : ooi :2016/07/12(火) 18:36:00
日蘭世界本編でも史実神通張りに戦える信頼性も語られていますしね。
チートが相手で無い限り、制空権さえ有れば彼女たちは普通に戦えます。

誰か「ビンソン計画再評価の動き」で誰かSS作ってくれませんかね?


445 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 18:55:53
>>ooi氏
言い出しっぺの法則というものがありましてね……


さて、日仏ゲート世界有為転変第5話を7時ころから投下しますよー


446 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:00:38

「やれやれ、そろそろ終わりとしたいのですがね……」

「せっかく無関係でいられるかと思ったが、そうではなかったか」

「しかし、実戦で経験を積めたのは良いことだと思いますよ。授業料としては些か高額でしたけど」

「突撃しかできないような状態のオーストリア軍など、訓練の的にしかならないのだが」

「海軍としても陸軍の意見に賛成である」


日仏ゲート世界 有為転変5 -Death Comes as the End-


僅か一週間前後の戦闘で、ドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国は戦力の多くを失う羽目になった。
オーストリア軍に至っては並行して起きていたブルシーロフ攻勢において払底に近い状況で何とか抽出した貴重な戦力を
失うこととなり、主力部隊はほぼ全滅となっていた。つまり、オーストリアは戦争から脱落状態といってよかった。
国内は男手が足りず食料も不足しがちとなり、医薬品も欠乏し始めていた。中立国がストラスブール事件以降実質的な
禁輸措置をとったことでさらに情勢は悪化していた。何しろ軍にさえもろくに医薬品の在庫がないのだ。ようやく国内には
オーストリア首脳部が何をやらかしたのかを悟り混乱する市民が現れ、反政府デモを行う人々さえ現れていた。
軍需工場や道路・橋などに対して飛行船による爆撃が行われたこともあり、オーストリアは国家を維持するために
必要な要素を次々と失っていたのだ。一応戦闘機がなくもなかったオーストリアだったが、護衛の戦闘機に蹴散らされていて
ろくに抵抗できなかった。

しかし、これでもまだオーストリア=ハンガリー帝国はぐずぐずしていた。というより、あまりの事態に政府が行政機能を
ほぼ失ってしまい、無政府状態に近いものとなっていた。残っていた政府首班は責任の押し付け合いをし始め、あまつさえ
国外逃亡を図ろうとする者もあらわれていた。ここでフランツ・ヨーゼフ1世がいたならばなんとか収拾はついただろうが、
彼は史実同様に死去していて、皇位はカール1世へと引き継がれていた。しかし、史実よりも早くオーストリア=ハンガリー帝国は
事実上の崩壊に向かっていた。彼が仰々しい伝統的な儀礼を排除して国内の効率化に努めたにもかかわらず、
国内は各民族の離反が相次いでいた。多民族国家故に多くの民族が離反を選んだ時点でオーストリア=ハンガリー帝国の
国家としての寿命は秒読みに入っていたといってもよい。そんな状態で、厳密に言えば彼に責任があるとは言えない状態で
責任を問うたところで、何時までも議論が続くであろうことは想像しやすいものだった。


447 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:02:01

「次にフランスの攻勢があった場合、陸軍はすべての主力が駆逐されるでしょう。彼我の戦力比も開きがありすぎます」

「Uボートの報告によれば、ブレスト軍港には着々と軍艦が集まり始めています」

「国内の産業も、これ以上の戦時体制を続けるのは不可能かと。年を越せれば御の字でしょうな」

「……ならば、すべきことは一つだ」

そのような会話がなされたのは、ドイツ帝国首都のベルリン。
陸海軍のトップや参謀などに加え、内政を担当する大臣や次官が揃っている。そこに共通するのは全てドイツ人であること。
その会議の中心にいる男性 ヴィルヘルム2世はそれらの報告を目を閉じたまま聞いていたが、やがて眼を開く。

「諸君、ドイツ帝国に忠誠を誓う諸君。すまないが、諸君らの命を借りる。地獄まで付き合ってもらおう」

その言葉に、否と答える声はなかった。
彼らは皇帝に忠誠を誓う騎士なのだから。体も命も領地も、皇帝と国家に捧げる覚悟はある。


448 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:02:50

明確な動きが見られないことに業を煮やしたヴィルヘルム2世はついに禁断ともいえる手に出た。
ドイツ帝国からオーストリア=ハンガリー帝国への宣戦布告と即日の同盟断絶の通告だ。
この、イギリスがカナダに戦争を吹っ掛けるような奇妙な事態は協商側の混乱を呼んだが、ドイツの残っていた精鋭部隊が、
宣戦布告の文章を送り受諾されてから1時間後にはオーストリア内に侵入し、カール1世とその家族、および政府首脳部の
多くを一気に確保した。さらに、別動隊がオーストリア軍の司令部を制圧。さらにオーストリア=ハンガリー帝国の
主要都市において配置についていたドイツ軍が行動を開始して主要都市の行政権を強引に軍政へと切り替えた。宣戦布告
から4日でドイツ帝国はオーストリア=ハンガリー帝国を実質的な支配下に置いた。曲がりなりにも独立国であった
オーストリア=ハンガリー帝国への主権侵害ともいえるこの異例の措置は、進退窮まったドイツ帝国の乾坤一擲の賭けでもあった。
ドイツが日仏まで敵に回すことはできない。ならば、その原因を力技で潰してしまえというわけだ。この、後年に
「オーストリア懲罰戦争」と呼ばれる政変は、オーストリア=ハンガリー帝国領内でいくらか混乱が見られたものの、
離反が相次いでいたオーストリア領の安定を実現した。その上で、ドイツ帝国は日本とフランスに対して和平を申し出た。

そして1917年8月25日。日仏両政府はドイツ帝国の申し入れを受諾。「オーストリア懲罰戦争」から5日と経っていない
電撃的な和解だった。9月に入る前には『フランクフルトの和約』を締結して日仏連合軍は撤退を開始した。
この和解にはドイツ皇帝自らが資産を切り崩し、さらにオーストリア皇室からも半ば脅すようにして賠償金を支払い、
さらにフランスに捕縛された兵士の処遇を事実上フランスに一任した。必要であるならば、自分とカール1世の首も
差し出そうとヴィルヘルム2世自らが宣言するという、異常事態であった。

「これでも足りなければ、我が国は全力を以て戦場で戦いましょう」

ドイツ側はその上で、全面戦争さえも是としていることを告げた。流石にこれには驚いたフランスと日本は矛を収めざるを得ず、
賠償金とヴィルヘルム2世とカール1世の公式の場での謝罪で手打ちとした。これはドイツ側の交渉の戦術であったとされるが、
いきなり自らの首を差し出すことでそれ以上の要求を出されないようにした。まあ、戦後のことを考えれば生きて
おいてもらわねば困る。仏独間の交渉は終わったとしても協商側がそれで矛を収めるわけではない。
フランスにしても日本にしても、高々一つの事件で大戦争をするほど愚かではないし、どう考えても割に合わない。


449 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:04:02

一方の協商側のイギリスはアメリカを巻き込んで陸軍を欧州本土へと上陸の準備をさせていた。上陸するのはフランスの
ベルギーやカレーに広がる軍港だ。これはフランスもドイツも承認していたことだが、「ドイツと戦争は止めるが、
他国がドイツに向かうために通過するのは黙認する」という独仏間のフランクフルトの和約に基づく行動だった。
つまり、フランスはドイツに対して中立国として振る舞う必要はないというわけであり、事実上の敵対国となった。
だからイギリス軍やアメリカ軍が自国領内を通過するのをフランスの意思で決められるということだ。
これについてはイギリスとフランスの間で取引があったようで、イギリスは文字通り『通行料』をフランスに支払うことで
決着している。フランスは前金前払いを要求したのだが、イギリスがこれに反対して、4割先払いし残りをあとからとなった。

英米として見れば、日仏が楔を打ち込んだラインを再度突き破ればいいのだ。ドイツ軍が防衛線を復旧しつつあるとはいえ
脆くなっていることは確かだ。ロシアを通じて得た戦訓に基づく準備も整えられていたし、マーク1などの戦車も
揃えることが出来ていた。そして何よりもイギリス陸軍はこれまであまり動かされずに温存されてきたのだ。数の面でも
150万人を揃えたアメリカ陸軍とインド人兵によってカバーできる。そして、当然のようにドイツもこれを察知した。
既にガタガタになっている艦隊で上陸の阻止することは難しい。ユトランド沖海戦でこちらの制海権はかなり危ういものと
なっていた。となれば、必然的に陸戦で決着がつく。相手が決戦を望み、またこちらもそれを受けるしかないことは
どう控えめに見ても明らかで、不可避だった。オーストリア侵攻という作戦を指揮したという名目で地位から身を引いた
モルトケに代わり、ドイツ帝国陸軍参謀総長となっていたエーリッヒ・フォン・ファルケンハインは海軍の潜水艦や
スパイ網からもたらされた英米の動きを聞いてただ一言述べた。

「イギリスはもうルビコンを超えたならば、我らはそれを受けるのみ」

そして、残存する兵力を糾合して東部へと集合させていった。
動員までに必要な時間と食料や物資の蓄積。そして海で展開されるドイツによる通商破壊の被害を鑑みれば、おのずと
決戦の時期は決まっていく。ロシア革命の勃発とそれへの出兵が完了する12月中旬から下旬。その頃になるという
予測が建てられた。ドイツは残存する戦力と残っていた資材などを動員して破られた防衛線の修復と構築に割り当てた。
損傷の激しい艦艇は搭載砲を下して野砲への改良を行ったり、あるいは兵員輸送艦や物資輸送艦への通商破壊に乗り出した。
海軍の陸戦隊も陸軍への合流を急ぎ、残った艦艇は万が一キール軍港へ突入してくる艦隊に備えて準備を整えた。

次の攻勢さえ凌げれば、講和が見える。どの国も、アメリカやフランスといった参戦が遅かった国を除けば、疲弊が
頂点に達しようかというころだ。元々モンロー主義を掲げるアメリカは今回の参戦がだいぶ国内世論に波乱を呼んでいることは
ドイツでも理解していた。つまり、一撃を与えてやれば反動で継戦を諦める可能性がるということ。となれば、イギリス陸軍さえ
叩いてしまえば勝ちなのである。少なくとも、負けは回避できる。フランスが参戦する前の状況にまで戻すことができる。
何年後か、5年か、10年か。その時に起こるリベンジ戦に向けて仕切り直しを行う。ついでに、オーストリアには落とし前を付けさせる。

イギリスにしてもこのチャンスは千載一遇だった。
ドイツが日仏とのぶつかり合いになって戦力を消耗した上に、フランスが事実上ドイツへの道路となることを認めたのだ。
とするならば、わざわざ地中海を経由したりオスマン帝国にチェックメイトを掛けられている状態のアラブ人などを使うよりも、
自らの手で決着をつける方が速いというわけだ。元々はフランスをドイツとの戦争に巻き込み、フランスとドイツを
フィールドとして、フランスとドイツ双方に消耗を強いて戦後のアドバンテージを得るはずだったのだ。


450 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:04:43

ドイツを降伏させればオスマン帝国とブルガリアの中央同盟は戦争を続ける理由もなくなる。そうすればあとはドイツに
傀儡政権を建てることも容易だ。ドイツ国内に関しても精々分割してやればあとは勝手に喧嘩をするだろう。地理的な
面から言っても、ドイツはフランスをけん制するにはちょうど良い場所だった。さらに、ドイツの支配下にあった
オーストリア=ハンガリー帝国の持つ地中海の軍港というのも魅力的だった。そんな皮算用をしながらも、イギリスは
準備をぬかりなく進めていた。

しかし、イギリスとアメリカとしてはロシア革命への対処という予想外の事態が起こったしわ寄せが発生した。
即ち欧州本土に上陸予定だった陸軍及び送り届けるための海軍の兵士たちをアメリカ若しくはイギリスの各地にとどめ置く必要に
迫られたのだった。スペインとポルトガルとオランダが中立を宣言していることと、兵士への食糧供給を可能と出来る都市は
欧州でもかなり限られていた。フランスに配置することもできたが、フランスが一定以上の軍を国内にとどめ置くことを
政治的な意味と住人の感情的な意味から拒否した。スペインにとどめ置くこともできたが、それも全体から見れば
少数でしかなかった。イギリス側に立っての参戦を表明していたイタリアに配置する案もあったが、スペインと大して
変わらないレベルにしか置けなかった。スペインもイタリアも、そこに仮想敵国の兵士が多数駐留することをフランスが
渋ったためだ。どさくさ紛れの攻撃を受けてはたまらない。

その結果として、イギリスやアメリカの海岸都市には人が溢れかえらんばかりになっていった。
膨れ上がった人口はインフラのキャパシティーを軽く超え、俄かに衛生環境の悪化や食料不足や水不足に悩まされる羽目になった。
嘗ての奴隷貿易船を彷彿とさせる悪夢の輸送を終えた兵士を待っていたのは、これまた人が溢れかえる都市と数少ない食料。
そして劣悪で休むに休めない駐屯地であった。ドイツが期待していた「大人数の動員による負荷の発生」が見事に
発生していたのだった。ドイツは確かに総数では劣ってはいたが、その分兵士への負荷を減らす手間をかける余裕があった。
一人への食糧の供給や娯楽品の提供には何とか間に合っていた。元々、オーストリアが嘗てのナポレオン戦争時に
一足早く国家総動員体制を経験していたことから、ドイツはその教訓を帝国領内に広めることができたのだ。国家の
動員体制についての予めの理解と用意があれば、その損耗についてはある程度目をつぶれる。
だが、英米に発生していた負荷はドイツが考えるよりもよりひどかった。英米の上層部が考えるよりも救いがない状況だ。

例えば、1回の食事の量であるとか味付けだとか、あるいは支給される紅茶などの娯楽品は質が落ちていた。元々酷いとは
言ってはいけない。あれでも努力した結果なのだから、仕方がないのである。住居に関しても酷いものでは雑魚寝状態であったし、
末端の兵は入浴などもシャワーを交代で使う程度しか許されなかったりした。フランス本土にいる兵士は幸運にも
フランスから若干割高であるが食料を提供され、衛生環境の良い駐留施設を借りることができた。しかしながら、
それ以外においてはかなりイギリス軍に冷たい対応であった。

他にも、船舶を使っての兵員輸送もお世辞にも良いとはいえなかった。
元々イギリスは軍の輸送艦だけでなく徴用した船舶を使って兵員輸送や物資をギリシャやロシアへと持ち込んでいた。
潜水艦による兵站への攻撃が活発して以降は民間からも重用して何とか賄っていたのだが、ここにきての陸軍の大輸送が求められたのだ。
必然的に船舶は、それこそ古い船であろうと人員を詰め込むことをあまり想定していない船さえ動員された。
一応アメリカからレンタルすることもできたのだが、その数も限られていた。こうした輸送船は、Uボートの格好の
得物であった。イギリスも必死に護衛を試みたのだが、実質的に痛み分けであった。

こうして、海の上でも凄惨な戦いが続き、そして運命の時が迫ろうとしていた。
そう、何も船にはヒトやモノばかりのっていたのではなかった。誰にも見えない、小さな悪夢は欧州に上陸しようとしていた……


451 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 19:05:19
以上となります、wiki転載はご自由に。

ということでヴィルヘルム2世の禁断の手は、同盟国を事実上滅ぼすに近い選択でした。
冷静に考えてみれば、フランスがドイツを攻撃した原因はストラスブール事件のこと以外ないわけです。
つまり、それさえ解決してしまえば無理に戦争を続ける必要もないわけですね。

でもこれ、史実日本と韓国のあれに例えると、日本が自分の手で竹島を海面下の岩盤ごと吹っ飛ばすような手段です。
その上で首相が「ごめんね?一応賠償金は払うよ。足りなくなりそうな額になったら責任取って内閣総辞職するよ。
そうじゃなきゃ全面戦争ね?海自の潜水艦って性能がいいんだよねぇ。お宅の駆逐艦って性能大丈夫かい?うちが全力で
日干しにするからね」とのたまうという。
振り上げた拳は下す必要がありますが、もはやぶつける先がないというわけですな。

でもまあ、これって支配下に置いているとはいえ、同盟国にやることじゃないですからねぇ……
クーデター同然ですし、オーストリア=ハンガリー帝国領内にドイツ軍を予め配置して一斉に蜂起ですから。
国際的信用が下がるなんてレベルじゃないですな。同盟結んでもこんなことを次にやらないという保証はないわけですし。
でも、そのままだとドイツという国は消滅するんですよね。良くて傀儡政権樹立、悪いと浄化レベル。
それまで積み上げてきた全てが灰となる可能性もあります。どっちがマシかを天秤にかけたとき決断できる人間であったのが
ヴィルヘルム2世でありました。

さて、次の話で日仏ゲート世界 有為転変シリーズ本編は完結となります。お楽しみに。


452 : ナイ神父MK-2 :2016/07/12(火) 19:24:47
乙ですまあ、オーストリアがやらかした事を考えれば残当としか・・・寧ろ即日同盟破棄からの宣戦布告がなっかっただけ
温情じゃないですかね?


453 : 名無しさん :2016/07/12(火) 19:43:18
即死は防いだ(足を潰されて目の前にトラック)
こんな状態か
ヴィルヘルム2世の後世の評価が悲劇の君主以外の表現がされないな

凄絶な殴り合いの末、辛勝を収めようとしたところで同盟国から背中を刺されて即死しそうなところを何とか致命傷に収める
そして黙示録の騎士の到来


454 : リラックス :2016/07/12(火) 19:47:59
乙です。ヴィルヘルム2世は詰み半歩手前から見事に繋ぎましたね……
そして……まあ、こんな衛生環境じゃ残当か(汗


455 : 名無しさん :2016/07/12(火) 19:49:38
乙です
で、こっから1話冒頭ちょい手前につながるわけか


456 : トゥ!ヘァ! :2016/07/12(火) 20:05:32
乙です
ヴィルヘルム二世は見事に決断しましたね。

しかしこれですと後世ではオーストリアがアホしなければドイツが競り勝っていたと言われそうですねw


457 : New :2016/07/12(火) 20:49:27
乙。ドイツは首の皮1枚でつながったが終末の喇叭の音が・・・・


458 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 20:59:37
>>452
まあ、即日殴り込まれた可能性もあり得ますけどね…
ドイツがフランスと穏当な関係にいたことが功を奏しています
これがイギリスだったら即日宣戦布告&ロンドンが火の海ですから

>>453
命は助かった(その後も無事とは限らない
ヴィルヘルム2世は致命的に運がないともいえますけど、まじで泣いていいですよね…
彼に責任はないんですが、全部彼にかぶさってしまうという…

>>リラックス氏
彼がここでぐずぐずするとキール軍港が力押しで潰されて上陸&西部戦線からフランス軍が前進
さらに飛行船や爆撃機による空襲雨あられですからねぇ…なお、まだ苦労は続く模様。

>>455
実は予告編は没にした第5話及び第6話の部分をつなぎ合わせて作ってます
試しに書いていて、なんか違うなと思って没にしましたが、そのままにするのも惜しいので予告編にしました

>>トゥ!ヘァ!氏
大体オーストリアのせいです
このままフランスが中立だとイギリスが欧州本土に殴り込めず、ロシアが息切れしてノックダウンして、
やむなく講和を結ぶという展開になりますからねぇ…


459 : ooi :2016/07/12(火) 21:07:56
ふと思いましたが、ドイツが第一次世界大戦で勝つ世界線って有りましたっけ?
自分の記憶の範囲では、最高で引き分けだったので。


460 : 霧の咆哮 :2016/07/12(火) 21:11:52
少なくとも大陸系の世界線じゃ無いな
第二次でならいくつもあるが>日蘭他


461 : リラックス :2016/07/12(火) 21:13:21
日英独の三帝同盟は……あれも二次だったか


462 : 霧の咆哮 :2016/07/12(火) 21:13:39


ドイツの今回の仕掛けってそこまで悪手でも無い気がする、国際評判的にも
オーストリアは既に政治的混乱の余り無政府状態になってたなら、事態収拾するためには仕方ないことだし
何より同盟破棄うんぬんよりそれまで積み上げたオーストリアの失点が余りにもでか過ぎる


463 : 名無しさん :2016/07/12(火) 21:15:29
>>459
日英世界?
アメリカ風邪で弱ってたパリ防衛線抜いたんでしたっけ?
たどり着いたパリは死の都でしたけど


464 : ooi :2016/07/12(火) 21:17:31
弥次郎氏
乙です。
取り敢えず、ドイツの行動は真っ当でしょうね。
オーストリアは恨むなら自国を恨んでくださいね。

そして、遂にあれが上陸しますか。


465 : 名無しさん :2016/07/12(火) 21:21:12
乙です。

ドイツの行動派問題ないのではないかな。
同盟を結んでいる相手でも、明らかにやってはいけないことをやらかした相手と心中する必要はないのだから。
それに、この程度で文句を言うような国は欧州にはないのではないかな。
ポーランド的に考えて。


466 : 同志岡田真澄 :2016/07/12(火) 21:22:16
史実「今度はイタリア抜きでやろうぜ!」
日仏世界「オーストリア抜きでやろうぜ!」
間違いなく戦後ドイツ国内などでこう叫ばれますね。そしてオーストリアへのヘイトが高まり、ドイツ国内各地に居ると主に軍事関係者の家族や皇帝崇拝者などから襲われそう。

Q今回のハプスブルク家とオーストリア帝国の対応についてどう思われますか?
マリー「ノーコメントで」
ヒトラー「ともあれ、カルタ・・・げふんげふん、二重帝国は即刻ドイツと日仏に切腹し、潔く滅ぶべきであると考える次第である」


467 : ooi :2016/07/12(火) 21:22:40
>>463
日英独三帝同盟世界ですね。

ネタスレなら、同志岡田氏が執筆しているカイザーライヒネタのドイツが第一世界大戦に勝っていますね。


468 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 21:27:35
>>霧の咆哮氏
うーむ、問題なしっぽいですか…
まあ、たしかにそうですねー…オーストリアに事態の収拾は出来なくなっていますし…
譜面通りならやばくても実質許されちゃうかもですね、たしかに…

>>ooi氏
情状酌量の余地ありというか、これなら仕方ないって感じですか…

>>あれ
ついに上陸。待たせたな、てきな感じで……


>>465
>ポーランド的に
なんだかすごい説得力が…


469 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/12(火) 22:16:36
>>同志岡田真澄氏

>オーストリア抜きでやろうぜ
オーストリアが無かったら勝ってますね、まじで。薄氷のものと言えど勝利は勝利でしょう。
ユダヤ人よりも迫害されるかも……

>マリー ヒトラー
この二人もオーストリア出身でしたね…心中お察しします…



>>ooi氏
ドイツが勝利というのもイギリスに止めを刺す決定力がないことが大きいですからねぇ…
強いて言うならユトランドで完全勝利してUボートで完全日干しでしょうか?
後、アメリカの参戦招かないことが第一でしょうな


470 : 名無しさん :2016/07/12(火) 22:28:04
しかしオーストリアがこんだけやらかしててヒトラーが成り上がるってことは総統苦労したんだろうなぁ
総統だけにナンチャッテ


471 : 名無しさん :2016/07/12(火) 22:54:32
???「我がドイツに下品な男は不要だ」


472 : 名無しさん :2016/07/12(火) 22:58:19
ゲシュタポさんこの>>470です


473 : 名無しさん :2016/07/12(火) 23:23:40
総統も相当冗談がお好きで。うえーっはっはっはっは。


474 : 名無しさん :2016/07/12(火) 23:45:15
>>471
>>472
何をするだァーッ(お約束)

でも実際苦労してそうですよね
ヒトラーが酒場で運命的な出会いをしたのはドイツ労働党ではなく同じような境遇の元オーストリア人だったんだろうなぁ

合言葉はともあれオーストリアは滅ぼされるべきである、かなw


475 : ポートラム :2016/07/13(水) 00:01:13
ハプスブルグは滅びるべきであるが口癖になっていそう


476 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:12:20
取り合えず憂鬱大陸化で日本が1943年までに各国にばら撒いた兵器を纏めてみました、整理も兼ねて0:15に投下してみます。


477 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:15:53
時間に成りましたので投下させて頂きます。


478 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:16:40
憂鬱大陸化

1943年までの兵器輸出状況

・アジア地域

インド

陸軍

戦車

九七式中戦車(主力)
一式中戦車
三式中戦車
九五式軽戦車(主力)
九八式軽戦車

自走砲

九七式突撃砲[戦後憂鬱九七式](主力)
一式砲戦車(主力)
二式砲戦車
三式砲戦車

陸航空隊

戦闘機

九七式戦闘機(主力)
一式戦闘機

爆撃機
九七式重爆撃機(主力)
九七式軽爆撃機
九八式軽爆撃機(主力)

海軍

主力

伊勢型戦艦
赤城
加賀
大淀
香取型練習巡洋艦

艦載機

零式艦上戦闘機
九七式艦上攻撃機
天山
九九式艦上爆撃機
彗星

基本的には独立と英国色の脱却を目指して各軍を日本政府支援の元編成中、陸及び航空隊は対英戦中から教導と戦力提供を
おこなっている為、比較的錬度が高いが海軍は日が浅く正式設立に向けて日本海軍が教導中


479 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:18:32
各アジア親日(独立予定)国

陸軍

九七式中戦車
九七式突撃砲

陸航空隊

九七式戦闘機
ゼロ式艦上戦闘機

海軍

松型駆逐艦

マレーシアや戦後購入する可能性のあるアジア地域の元列強植民地への提供戦力、インドに比べて小さい理由としては比較的小さな島国等の
国土の狭い国が中心と成ると予想される為、その変わりとして史実兵器のレーンが売りは払われ大きな消費地であるインドへ武器弾薬が
提供されている。

ソ連

陸軍

戦車

ガヴェナンター
クルセイダー
マチルダⅡ
バレンタイン
M2

陸航空隊

戦闘機

ハリケーン
スピットファイア
零式艦上戦闘機
一式戦闘機

爆撃機

モスキート
ソードフィッシュ
九九式重爆撃機
一〇〇式重爆撃機

一見すると提供量が多い様に見えるが、零戦やと爆撃機は数を裁く為に有る程度下ろしている。イギリス兵器はインドで
燃料切れで放棄されていたり、中国へ派遣された連合軍が降伏した際に鹵獲した物が中心である。


480 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:19:18
・枢軸勢力

ドイツ

海軍

主力

サウスダコタ級戦艦2隻
ヨークタウン級航空母艦

巡洋艦

利根型重巡洋艦
高雄型重巡洋艦
阿賀野型軽巡洋艦
川内型軽巡洋艦

艦載機

零式艦上戦闘機
九七式艦上攻撃機
九九式艦上爆撃機

航空機

B-29戦略爆撃機

戦車

T-34-85

基本的には海軍の増強を中心に戦力を提供、研究資料として九七式戦車のモンキーモデル(とドイツは思っている)機体を販売
更にイギリスを更地に返すべく日英世界製のB-29そっくりの機体をレーンごと譲渡している。

イタリア

海軍

主力

サウスダコタ級戦艦1隻
ヨークタウン級航空母艦

巡洋艦

最上型重巡洋艦
妙高型重巡洋艦
長良型軽巡洋艦
球磨型軽巡洋艦

海軍戦力を純粋に増強、艦載機は流石に自前で揃えると思われる。陸戦力は・・・流石に足りなければドイツを頼ると予想


481 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:19:49
フランス

海軍

主力

金剛型巡洋戦艦
雲竜型航空母艦

巡洋艦

古鷹型重巡洋艦
青葉型重巡洋艦
天龍型軽巡洋艦

艦載機

零式艦上戦闘機
九七式艦上爆撃機
九九式艦上攻撃機

此方も海軍が中心、必要が有ればきっとドイツが陸戦力を提供する筈・・・

・その他?勢力

北欧

陸軍

九七式戦車(憂鬱)
九七式戦車改(憂鬱)
和製Su-100 自走砲

航空機は多分サーブ社に技術提供がされる可能性があり、短編で高性能機
が開発されているそうなので陸戦力を中心に提供必要に成ればきっと九六式(憂鬱)等が販売されると思われる

エジプト

海軍

巡洋艦
夕張型実験軽巡

その他

松型

独立時にコッソリと軽巡と駆逐艦を少数購入、陸はドイツから38tなりヘッツァーなりが提供されると思われる。

南米

陸軍

戦車

M2
M3
M4
KV-1
KV-2

自走砲

M12ジャンクソン


主にアメリカ原産の兵器を中心に大放出、引き換えに本土への枢軸上陸に合わせて南部で暴れ回る予定


482 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:20:34
以上ですWIKIへの転載は自由です。


483 : 名無しさん :2016/07/13(水) 00:25:49
乙です、そういやドイツが日本から艦艇を購入してスペイン艦隊とドつきあうSS思い出したな
あっちだと最初は高雄級ほしかったが通商破壊に使えねーってなって5500トン級購入していた


484 : ooi :2016/07/13(水) 00:30:48
乙です。

インドに行った空母は史実の赤城、加賀でしたか。
インドの戦力を見る限り、英国は喧嘩を売るのも不可能ですね。

そして、欧州枢軸海軍戦力の充実ぶりに草。
イタリア海軍は、此れによって地中海専門と言われなくなりますね。


485 : 名無しさん :2016/07/13(水) 00:38:18
イタリア、自前で艦載機開発出来るのか?


486 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 00:49:26
>>484
元戦艦で装甲化しても搭載量はたかが知れているので問題ないと判断しました。

>>485
スイマセンよく調べたらイタリア艦載機開発してないんですね・・・空母を作っているのでてっきり
作っていると勘違いしていました。艦載機を買う場合は枢軸の他の国家に準じた物が販売されます。


487 : ooi :2016/07/13(水) 00:56:45
>>485
>>ナイ神父氏
史実だったらアクィラに搭載する艦載機型のRe.2001が有ります。

なお、史実イタリアが作った陸上戦闘機は結構優秀。
但し、エンジンはドイツのダイムラー・ベンツ DB 601が必須です。

Re.2001概要
乗員:1名
全長:8.36m
全幅:11m
全高:3.15m

動力
エンジン:アルファロメオ RA1000RC41-la“モンソーネ”(DB 601A-1のライセンス版) 1175馬力

性能
最高速度:542km/h
航続距離:1100 km
実用上昇限度:11000m

武装
12.7mmブレダSAFAT機関銃×2
7.7mm ブレダSAFAT機関銃×2
最大640kgまでの爆弾を搭載可能


488 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 01:02:24
>>487
状況的には第二回BOBまでは日本から艦載機を輸入しアメリカ上陸から徐々に主力交代といった感じですかね?


489 : ooi :2016/07/13(水) 01:11:32
>>ナイ神父氏
イタリアは空軍は強力ですからね。
空軍パイロットが艦載機を操り、空母へ発着艦が出来るようになれば欧州枢軸機動部隊の中でも強力になるでしょう。

艦載機については、ドイツとの互換性を持たせる事を考えたら史実零戦と九七艦攻、九九艦爆ですかね?

敢えて、憂鬱九六式艦戦と憂鬱九七式シリーズをレーンごと与えるのも…。
此れを物に出来たらイタリアの工業力も少しはドイツに近付きますかね?


490 : 名無しさん :2016/07/13(水) 03:53:31
乙乙。大陸日本が敵に回っただけでも痛いのに、枢軸に供給されたこの戦力の数々……
イギリス、お前、死ぬのか……・?


491 : New :2016/07/13(水) 08:07:17
乙。いつの間にか海軍祭りになってるなw
イタリア機は優秀だよ・・・・エンジンのライセンス生産に遅れ、12.7mm
機銃含めた機器の信頼性が・・・・


492 : 名無しさん :2016/07/13(水) 08:17:17
>>487
実際に空母上で運用してた分けじゃないから優秀かどうかは未知数だけどな


493 : ooiスマホ :2016/07/13(水) 08:32:47
>>492
まぁ、無いよりはマシでしょう…( ̄▽ ̄;)


494 : リラックス :2016/07/13(水) 10:03:07
予想外の出来事により賭けに負けたツケをこれから取り立てさせていただきます!
連合王国解体は待ったなしとして、独立国としての英国は残るのだろうか


495 : 名無しさん :2016/07/13(水) 10:06:11
スコットランドと北アイルランドに水面下で
「イングランドと決別してアイルランドに合流すれば責任を免ずる」
ってメッセージを送ったら崩壊させられるかな?


496 : 495 :2016/07/13(水) 10:11:23
あ、ダメだ。裏切り者の一味なのは変わらないからアイルランドの方が嫌がる。


497 : 名無しさん :2016/07/13(水) 10:21:11
不埒な裏切り者から今こそ北アイルランドを奪還して悲願の全島統一を!
と言いながら突っ込む分は日本の上層部も国民も許容するんじゃないかね?


498 : リラックス :2016/07/13(水) 12:16:57
許容ってか放置でしょうな
安定しそうになったら一番有力な勢力を叩く


499 : 名無しさん :2016/07/13(水) 12:33:04
ロンドン「じゃあ、俺もイギリスから独立するから、助けてくれ」


500 : 名無しさん :2016/07/13(水) 13:17:41
>>499
イギリス「お前は逃がさん!道連れだ!」


501 : 名無しさん :2016/07/13(水) 16:50:30
匿名希望
「えー・・・・・・・ひょっとしてピンチなったんでわたしブリテン助けに行かないといけんのでしょうか?
 それはそれとしてシロウ、お腹がすきました」


502 : 名無しさん :2016/07/13(水) 16:54:37
ウェールズ「今こそ、独立のときだ」
なお、どさくさに紛れリバプールを併合しるもよう


503 : ポートラム :2016/07/13(水) 17:17:40
ウェールズはフランス、イングランドはドイツでスコットランドはイタリアに任せよう
北アイルランドはアイルランドに任せればいい


504 : ooi :2016/07/13(水) 17:28:12
英本土占領後に行われる行為。

確実
フランスがネルソン記念柱を引き倒すか爆破する。
多分、国民に英国を倒した事を喧伝する為に利用するだろう。

それをやる為に敢えて空襲目標からは除外する。


505 : リラックス :2016/07/13(水) 17:33:44
ヴィクトリー号を燃やすか爆破
これも追加で


506 : 名無しさん :2016/07/13(水) 17:35:20
金剛が砲撃やりそうな。謎の故障で


507 : ooi :2016/07/13(水) 17:39:44
なるほど。
此方も有りましたね。
色々とプロパガンダが捗りそうだ。

もしかしたら、日本か最新鋭機器を買って鮮明な映像で残したりもしそうだなぁ…。


508 : リラックス :2016/07/13(水) 17:39:54
ジェリコー像は流石にねーので自力のみでの砲撃は堪えてくんなまし(gkbr


509 : 名無しさん :2016/07/13(水) 17:43:40
「さあイギリス人よ我がフランスのデッ  リーシャスな美味をたんと味わうが良い!
 そして貴様らが今日までどれ程哀れな食文化を送ってきたか理解し
 イギリスごとき、文化で我がフランスにはるか及ばぬ文化後進国なのだと自覚したまえ!」


510 : 名無しさん :2016/07/13(水) 17:45:38
>>508 
何故か舵が故障して陸地に近づいて、何故か砲塔が回りだして
あらかじめ主砲塔に装填してあった砲弾の電気回路がスパークして
発射してしまい、目標に一発命中とか


511 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:30:31
6時35分から日仏世界 有為転変を投下しますー…


512 : ooi :2016/07/13(水) 18:30:51
お待ちしております。


513 : 名無しさん :2016/07/13(水) 18:32:10
次が最終回だっけか?楽しみやわ


514 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:35:15


戦後の戦争というものが新たに生まれたのは、まさにこの瞬間であろう。それは国家と国家ではなく、もっと根源的な戦争だった」
--------サミュエル・モリソン 自著の中で第一次世界大戦に関して

「病は等しく我らの敵である」
------------大日本帝国遣仏軍陸軍部隊指揮官 秋山好古

「ルイジアナ、再びか」
----------アカディア大公国 大公 ルイ・フィリップ5世 欧州でのパンデミックを聞いて一言

「戦いに敗れ、処刑された方がどれだけ幸いであったか。この地獄を見ずに済むならば、先んじて死ぬべきだった」
-----------ドイツ帝国皇帝 ヴィルヘルム2世 ドイツに広がるパンデミックに対して

「貴様ら、これ以上口をきくな。私の言葉に対して貴様らに許されるの返答は『Yes』か『はい』か『Oui』のどれかだ。
 さもなければ荷物をまとめてここから出ていけ!」
---フランス帝国宰相 ジョルジュ・クレマンソー 講和会議の場において権益を要求するイギリスとアメリカの代表団に向かって




日仏ゲート世界 有為転変6 -And Then There Were None-



始まりとなったのは、イギリスのポーツマス、そしてアメリカのニューヨーク ボストン フィラデルフィアなどであった。
人々や兵士でごった返すその地域では、貧民層を中心に風邪のような病気が俄かに流行の兆しを見せていた。
イギリスはともかくアメリカは金持ちの国に思われるが、第二次世界大戦前の好景気の時でさえ、食事に事欠く人々が多くいた。
国家全体として見れば地上でも破格の国力を持つ国家ではあるが、ミクロレベルでの観測を行えば、そのような貧民層も
存在していた。特にこの世界線においては西海岸の開拓と開発が行われず、西海岸に存在する天然資源を獲得することが
できず、それが巡り巡って国内企業の力の低下を招いており、根強く残る黒人や黄色人種への差別も相まって、明確な
貧富の差がアメリカ社会に横たわっていた。

それらの風邪は通常の風邪であると判断された。風邪の予防が軍内部で口頭命令される程度であり、多くの兵士が
殆ど気にも留めなかった。精々似たような症状を見せた兵士に軍医が栄養を取るように促す程度であった。
イギリスにおいてもほぼ同様であり、食事の内容が栄養を(イギリス式に)考えたメニューにさし変わる以外は、あまり
変化はなかった。それらは欧州各地の一時駐屯地においても同様であった。唯一違ったのはベルギー方面で英米軍の動きを
監視している日仏連合軍とドイツ軍であった。


515 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:36:09

元々日仏連合軍は通常兵力を揃えながら後方支援を整えるだけの余裕と国力があったがためで、むしろ例外であった。
ドイツ軍は、総力戦のメソッドをオーストリアから得ており、さらに前線からの報告を上層へと上げやすくする体制を
予め構築していたというバックグラウンドがあった。つまりこれらの三ヵ国が例外なのであって、英米がそこまで気を
配れなかったのはある意味しょうがないのである。特におっとり刀で参戦した米国にとっては、このような総力戦に関する
情報が末端まできちんと伝達できるのは非常に難しい。

一方で日仏両国はどうかといえば、フランス革命戦争とナポレオン戦争において十分経験済みであったし、日本に至っては
長く続いた戦国時代の中で総力戦というものを既に経験済みであった。それに加えて夢幻会による知識のブーストも日本大陸の
持つ国力と合わせれば、他国を抜けるだけの装備や後方支援体制を整えるのは容易であった。

そして、ドイツとは戦争の国である。多くの新兵器を惜しみなく投じるだけでなく、その運用法や国家戦略としての戦争を
長年研究し、それを現実化するだけの下地を構築する能力を持つ国家なのだ。戦術的に勝利しても戦略的に負けることが多いのが
玉に瑕ではあるが、戦術勝利が戦略的勝利に直結しているような状況、例えば今のようなドイツへの攻勢が行われる状況では
この強みが最大限生かされることは間違いない。実際、彼らの努力は紛れもなくドイツ勝利の方向へと動かしつつあった。

そして、季節は巡って12月。
大規模な輸送船団がイギリスやアメリカから到着し、ベルギー地方から一気にドイツへと進軍を開始した。
アメリカの工業力を生かして生産された大量の自動車や飛行船などをフル動員し、戦車や野砲などを揃えてドイツへなだれ込んだ。
ドイツもこれを自国領内に引きつけて万全の体制で迎え撃つ用意を整えていた。古来より、歩兵の数の差は戦術や戦略、
そして迎え撃つ地形や状況によって覆されてきた。スパルタ然り、赤壁の戦い然り、上田合戦然り。

ドイツは東部戦線で実施した遅滞戦術と急きょ増産した野戦砲、さらに飛行船爆撃を組み合わせた全長50キロに及ぶ
防御地帯を米英軍の進路上に構築した。無線機を活用して上空・前線・後方・中継点の立体的な連携を構築し、効果的に敵を
強力な火砲の降り注ぐ地帯へと追い込む構えを見せた。奇しくもそれはフランス軍がドイツ軍に対して見せた連携を
そのまま生かしたものであった。この短期間の間にモルトケはフランスの戦術の神髄に近いところにまで理解していたのだった。
全軍にとはいかないが、浸透突破戦術への理解を深めるための訓練を実施していたし、それへの備えとして有刺鉄線の生産や
通信仲介の為の飛行船の建造も進めていた。この時点で双方が最終決戦を必然的に望んでおり、それはもはや目前であった。


516 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:37:17

しかし、史上最大の作戦となる筈だったこの決戦は、止まってしまった。
始まりは、アントワープに一時駐留していたジョン・パーシング率いるアメリカ欧州派遣軍内での異常の発生だった。
彼らは戦車などを揃えて意気軒昂であり、単純な数としても非常に頼りになるものであった。しかし、その陣地内部に
おいて倒れる人間が続出したのだ。彼らは一様に発熱・喘息・体のだるさ・頭痛などを訴えていた。
それはイギリス本土やブリュッセルに待機していたイギリス陸軍にも見受けられた。作戦の開始を待って準備を整え、
紅茶を楽しんでいた兵士たちが次々と倒れていき、軍としての行動すら危ういレベルにまで落ち込んでいった。
やがて、英米連合軍に見られたものと同じ症状を訴える患者が欧州各地とアメリカで報告され始めた。
それは中立地域であったスペイン、協商に加わっていたイタリアでも、そしてフランスのベルギー地方やオランダ南部でも
風邪に似ながらも非常に重い症状を発する病気にかかる患者が確認されていく。混乱し始めた英米連合軍だったが、
ついには合同作戦司令部へも感染者が確認され、未知の感染症へのパニックからついには指揮能力の喪失というあっては
ならぬ事態へと発展していく。本国との連絡も、そもそも本国での感染者への対処で欧州戦線に構っている暇などなく、
事実上役に立たなくなってしまった。発生源と思われたアントワープとブリュッセルから一文字ずつ取ってAB風邪と
呼ばれたこの風邪は似たような感染者が爆発的に増えていった。

そして、風邪の流行を知らぬながらも、士気が乱れているこの隙を見逃してやるほどドイツ軍は甘くはなかった。
モルトケ率いるモルトケ師団(およそ3万人)が先頭を切って、前衛に10個師団以上を配置していた英米連合軍に対して
速度と浸透突破戦術への理解で勝った状態で突っ込み、瞬く間に前衛の防衛線に風穴を開けた。そしてこの風穴めがけ、
モルトケ師団の後方にぴったり張り付いて前進してきていた本隊が一気に突っ込む。混乱が収まった無事だった師団が
ドイツ帝国本体の側面若しくは後方に回り込もうとしたが、とっくにそれは対策済みであった。機動力が低いとみなされていた
部隊が時間差で到着し、無事だった英米連合陸軍の横っ面を殴りつけたのだ。
この最後の戦闘、後の「カイザー・シュラハト」と呼ばれるミヒャエル作戦は、ドイツ軍18個師団前後と英米連合
陸軍25個師団(後方支援と予備5個師団)のぶつかり合いで、英米連合陸軍側がそのおよそ半数を失い、前線へと
運び込んでいた大量の戦車や兵器を失いながら撤退する羽目になった。無論、破れかぶれにドイツ軍に反撃を試みる
英米連合陸軍であったが、モルトケ率いる前衛がこれを受け止め、自らの大損害と引き換えに後退していく本隊への
追撃を防ぎ切った。こうして実質的な主力がすりつぶされ、混乱に陥った英米連合軍は後退を決断した。というか、
もはや指揮系統もなにもが崩壊寸前で、各師団が『高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に行動する』必要に迫られていた。
そんな彼らが病魔に悩まされている中選べたのは撤退でしかなかった。しかし、国境沿いまで一気に押し返したドイツ陸軍が
目撃したのは病に倒れた兵士たちが、本国とのとれぬ連絡に悲嘆する姿であった。これの報告を受けたドイツ帝国陸軍は
一方的ながらも停戦を宣言。フランスを仲介役としてアメリカやイギリスに連絡を取って戦闘の一時停戦を申し出て、
同地域における防疫活動に従事を始めた。


517 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:39:06

フランスの仲介によって、イギリスもアメリカも停戦に応じることになった。
どちらも国内の患者への対処でいっぱいいっぱいだったし、その中で戦争を続けるなど正気の沙汰ではない。
未曽有の風邪のパンデミックにより停戦した各国だが、すぐさま動けたわけではなかった。イギリスは陸軍の多くが
感染してしまっていたために最前線に振り分ける兵士を新たに招集する必要があったし、アメリカも対岸の火事と傍観
できるわけもなく、ニューヨーク港などの衛生環境を立て直すために追加で予算承認や新たな兵士の招集を行うことになった。
参戦を決めたウィルソン大統領は議会からの嫌味や追及の声を黙って受け入れざるを得ず、次の大統領選挙での落選が
ほぼ確実となってしまった。これが後にアメリカの国際連盟への加盟が遅れた理由ともなり、ひいては国際調停機関の
信頼性の低下にもつながったのだが、ここでは些細な問題である。

「ボーイズの血を流し、おまけに病気を見過ごしていた」
「モンロー主義への回帰を」
「戦争は欧州だけの出来事だ」

重要なのは、ウィルソン大統領の戦争指導能力はおろか、平時の施政能力さえも疑われてしまったことだった。
国内経済はこのパンデミックと『ウィルソンの大失策』によって講和さえ纏まらぬうちに早すぎる戦後不景気に突入。
政権の支持率の急降下と相まって株価も乱高下。アメリカ合衆国の国債の価格もフリーフォールとなり、幾人もの投資家が
紐無しバンジーを開始してしまった。この市場の混乱でいくつも会社がつぶれたり倒産の危機に陥ったりした。
さらにこの混乱は必要となる医療や衛生管理に関する会社へも波及してしまい、アメリカ国内は未曽有のパニックとなりつつあった。
欧州との交易をおこなう貿易商なども感染症を持ち込みかねないということで事実上の開店休業に追い込まれていたし、
感染者が感染拡大阻止のために暫く欧州から帰ってこれないというのも、兵士たちの家族の不安を煽っていた。

この時の混乱はアメリカにいた欧州系の移民の間にも波及した。
アメリカでは伝染病が久しく起きていなかったが、それでも病気がアメリカ東海岸を中心に確認されたと理解できれば、
そこから逃げようと考えるのが自然であった。「欧州での戦争」と文字通り対岸の火事と静観を決め込んでいた
アメリカ国民にとってはショックが大きすぎたのか、一部には何とアカディア大公国への逃避を試みる者もあらわれ、
さらにはアメリカ政府もアカディア大公国への避難を許可するように要請した。アカディア大公国はこの事態に対して
東部からの移民を国境から国内に殆ど通さない措置をとった。軍まで動員して、あらゆるルートから国内への入国を
試みる人間を拘束したのだった。

当然アメリカ合衆国は非難の声を上げたのだが、対するアカディア大公国も毅然と反論する。
アカディア大公国はフランス帝国連邦に名を連ねる国家ではあるが、経済的な意味ではむしろ大日本帝国の傘下にあった。
元々アカディア大公国建国の際に食糧支援やインフラ整備などに力を貸したのが大日本帝国であり、本国との距離が
パナマ運河開通まで時間がかかっていたこともあって、日本大陸との貿易はかなり活発だった。つまり、裏を返せば、
安全な後方地帯として欧州のAB風邪への対処を支える大日本帝国に、アカディア大公国を経由して風邪の持ち込みが
起こる可能性があるのだ。もともとペストなどの流行させたという罪を擦り付けられた経験を持つアカディア大公国に
とっては、自分たちの領域に再び危険な病気を持ち込まれるなどたまったものではないし、国家成立の源流の一つでもある
大日本帝国に自分たちのせいで病気を持ち込むなどできるはずもなかった。

「アメリカ人は疫病を第二の祖国に持ち込もうとしている」

それだけで、アカディア人にとって反発するに値する理由であった。


518 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:40:26

一時、アメリカ西部の州が展開した州軍とアカディア大公国陸軍がにらみ合いとなったのだが、アメリカ側が折れることで
アカディア大公国への市民の避難を一時見合わせることで決着した。その代わりに、アメリカ合衆国内での感染拡大阻止のために
必要な物資をアカディア大公国が日本から取り寄せて提供することが決定した。

欧州ではフランスと日本が合同でベルギー地方の西側からの封鎖を担当し、東側からフランスと日本から提供された防疫装備に
身を固めたドイツ軍が担当することで、なんとかダンケルクよりフランス側に感染者を広げることを阻止することに
成功した。フランスの整備していたダンケルク要塞を活用した防疫線は非常に有効であった。
人からの人への感染が疑われたために、人の出入りを制限したり、物資投下を車両ではなく飛行船や飛行機を利用する、
マスクや衣服の処理を行う際には焼却滅菌を行う、手洗いうがいを行うなど具体策を打ち出していった。
この初期対応の素早さは、元々『フランクフルトの和約』において冬季を控えたドイツへの日本からの医療品や食料の
提供を行うことなどを予め取り決めていたことが原動力となっていた。

しかし、決戦のために集まっていた兵士たちを中心に多くの死者が出たのは確かだった。
高貴ゆえの務め(ノブリス・オブリージュ)を果たすべく従軍していた貴族の子弟の多くが感染して死亡し、さらに
元々栄養状態が良いとは言えない末端の兵士たちの間で爆発的に流行した。また、感染しても発症しないままキャリアーとなる
人間もいたために、迂闊な感染地域での移動すらはばかられた。
同時に、隔離地域内の人間を民間人を含め、それこそ病に弱い子供や老人も含めた人間への食糧や医療品の配給を滞りなく
おこなう上においてとてつもない障害となっていた。折しも季節は12月を迎えようとする頃。雪が降れば湿度は上昇
するだろうが、気温の低下は体力と体温を奪い、降雪による移動速度の低下も引き起こされることが予測された。
平時の風邪でさえ対処が難しかった時代である。まして、栄養という観念が現代よりも知識がない状況だったために
どの国も対応が遅れた。

そのため急遽日本では毛布や仮設住居建設のための資材を集め始めた。クリスマス休戦に備えていたことが幸いし、
日本にはかなりの消費物資が用意されていた。元々日本の人口も生産能力も下手な欧州の国々よりも高い。フル生産していた
それらは急遽ゲートを介して欧州へと運び込まれた。この時代のゲートは、初期の20m×30mの大きさから拡大しており、
概ね70m×70mほどにまで大きくなっていた。このゲートが大きくなっていくことは日仏でもなぜ大きくなったのかという議論が
交わされたが、やはり未知の分野が多く、別に大きくなったからと言って害があるわけでもないので、半ば放置されていた。
特にこの事態においては物資をいち早く運ぶ必要があったし、ゲートを介して感染症が日本に広がれば今度はアジア圏でも
パンデミックが発生する。日本という一大生産地を風邪から守ることはごく自然な目標となった。

岐阜の街はゲートを中心とした地域が急遽人の出入りが制限された。
これまでの日仏合同の調査で、ゲートは空気の移動が行われていることが分かっていた。もし空気感染ならば、そしてオルレアン
にまで広がっているならば、勝手に日本にも入ってくる可能性があることが懸念された。オルレアンに関しても同様で、
1日3回以上の消毒や町の清掃 移動制限などが義務付けられ、多くの人々が不安な毎日を送る羽目になった。

ドイツ帝国側にも感染者が出ていた。元々感染者が出ていた英米連合軍の陣地へと踏み込んだのだから、感染者が出ない方が
むしろおかしい。しかし、潜伏期間がそれなりに長く発症するまでに人と接触する機会がいくらか生じてしまったことから、
ドイツ帝国の国民にも似たような症状が現れ始めていた。肺にまでウィルスが及んだ患者は呼吸すらままならないレベルで
苦しみ、気管支炎や肺炎にまで発展し命を落としていった。一時期士気が崩壊しかけたのだが、ドイツ陸軍司令官の
ヴィルヘルム皇太子が自ら前線に赴いて兵士たちを鼓舞。なんとか統制を保っていた。


519 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:41:59

さて、その感染症対策が行われている最中にも、戦争を終わらせる外交戦争は続いていた。
客観的に見て、ドイツの判定勝ちというべきであった。しかし裏返せば、パンデミックによってイギリスとアメリカが
ドイツに止めを刺し損ねたための敗北でもあり、別にドイツがイギリスやロシア アメリカに対して確定的な勝利をおさめた
わけでもなかった。もし戦争が再開されれば控えめに見ても敗北するのはドイツの方である。イギリスにとって戦争再開など
戦後のことを考えた場合とらない方がよい選択肢ではあるが、イギリスはそこを交渉カードとする構えだった。

また、ドイツはドイツでオーストリア=ハンガリー帝国に宣戦布告して戦争を行っているし、元々ドイツが同盟を組んでいた
オスマン帝国はブルガリアなどと共に同盟から離脱して独自勢力としてロシアなどと講和していた。そして日仏同盟が
短いながらもドイツ帝国及びオーストリア=ハンガリー帝国と戦争状態にあり、これも独自に講和を行っていた。
そしてロシア帝国はソビエト連邦とロシア帝国亡命政府に分裂しており、事実上英露協商は崩壊状態にあった。ロシア帝国としても
これ以上の派兵には賛成しないし、そもそもモスクワは現在ソ連の制圧かにあり、欧州に軍を派遣など夢のまた夢だった。
イタリアも参戦国であるのか中立国であるのか微妙なラインに立っている。そして、アメリカもイギリスもフランスも
ドイツも、誰もが風邪への対処に追われていた。

複雑な状況の下で始まった戦争は、複雑な経過をたどったがために、その決着さえも複雑であった。
スイスに集まった各国の代表たちであったが、なんとも会議は進行しなかった。いや、会議は進んでいるのだが複雑すぎる
事情故にこなすべき会議や話し合いが多く、進んでいるように見えないのだった。

そして協商以外の国にとって噴飯物だったのが、イギリスの外交であった。
フサイン=マクマホン協定とバルフォア宣言の2つが、オスマン帝国が敗戦国でも戦勝国でもないことから非常に扱いに困った。
イギリスにとってはなかったことにしたいのだが、資金や助力を得ていた手前、そしてAB風邪対策で現在進行形で
支援を受けていることからひっこめられなくなっていた。この協定などについてオスマン帝国と懇意にあったフランスと
日本に追及を受け、イギリスはどうにもならなくなった。元々ロスチャイルド家などユダヤ系から得ていた資金は
国力が史実よりも減退していたこともあってかなりの額に及んでいた。今さら踏み倒すなどできないし、かといってユダヤ人の
パレスチナにおける居住地を力押しで作るなど不可能だった。そもそも、オスマン帝国がエジプトやギリシャなどをパージ
しながらも極めて健在であることも、イギリスにとっての想定外もいいところであった。戦争で疲弊させるつもりだった当てが外れ、
おまけにオスマン帝国内の独立派のアラブ人たちが自分たちの訴えを取り下げたためだ。元々オスマン帝国も国内の独立を
求めるアラブ人の動きについては十分認知していたので、別に独立を求められても構わないという考えが強かった。
まあ、急進派というのは何処にでもいるもので、イギリスが支援を約束した急進派は戦争がイギリスの勝利に終わらなかったことを
理由として、イギリスとの約束をなかったことにした。


520 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:43:02

もとより、アリーはメッカの太守を任されながらもメッカにつながる鉄道を破壊してしまったという事実から、イスラム教圏での
支持を急速に失っていたのだ。オスマン帝国が手を下さなくとも、自然とその地位を追い出されるか、暗殺されるかは
明らかであった。否、下手をすればアリーに対するジハードさえ起こりかねない事態だったのだ。
アラブ系のコミュニティにもイギリスに一杯食わされた、という認識が広まりイギリスへの不信感が生まれていった。
というか、イギリスが破壊をそそのかしたという事実はアラブ人側にも『偶然』伝わってしまった。

この事実をフランスからそれとなく知らされたイギリスは一時恐慌状態となった。
聖戦、ジハードはリアルでアサシンがやってくる。現代においてもイスラム教過激派のテロ行為はとどまることを知らない。
元々砂漠という過酷な環境で培われた闘争的な気質故に作られたイスラム教という宗教は、敵対者に容赦をしない気質だ。
下手をすれば中東とイギリスの間で戦争となりかねない。そうでなくても、イギリスに刃を向けることをためらわないだろう。

結局のところ、イギリスがオスマン帝国に頭を下げる形で、オスマン帝国が国内にユダヤ人の入植地、事実上のユダヤ人国家を
建設することで決着をつけた。場所に関しても彼らの聖地であるエルサレムに建国することが承認された。
このユダヤ共和国は、暫くの間はオスマン帝国の管理の下で、フランスと日本の支援を受けるという形になった。
幸い、オスマンから切り離されなかったことで外交貿易の重要性が史実ほど高まることもなく、ユダヤ人とアラブ人の
ぶつかり合いもかなり減っていた。イギリスに見切りをつけ始めていたアラブ人は、結局オスマン帝国に帰属することを選んだのだ。
ユダヤ人たちにとっても念願のエルサレムへの建国が認められたわけであるし、いくつかの条件、例えばユダヤ教以外への
迫害や攻撃などを行わず、キリスト教徒やイスラム教徒が巡礼などをこなうのを認めるなどの条件を付けられたが、
そこに関しても当然妥協できるレベルだった。念のためという形でオスマン帝国の警備が入ってはいたが、半ばポーズだった。

一部のアラブ人は外貨獲得のためアウスタリ大公国やアフリカ・フランセーズへの移民を開始して開拓や開発に従事するようになった。
オスマンにしろ、アウスタリ大公国にしろ、アフリカ・フランセーズにしろ宗教の自由は認められていたし、皇帝や大公を
頂点とした宗教の連絡・管理体制が出来上がっていたことから、宗教的なぶつかり合いに発展するのはまれだった。
もっと言えば、イギリスに利用されるのは勘弁ならないとアラブ人たちが考えたことも大きいだろう。
その点で言えば、フランスはフェアに扱ってくれる大国だった。イギリスとは異なり約束を守ると安心できた。

この汗かき分をイギリスは分割払いでオスマン帝国とフランスに資金を払う羽目になった。結局アラブ人の国家建設は流れていった。
アリーは太守の地位を追われ、自らが破壊した鉄道の復旧を行う羽目になった。文字通り、自らの手で。
史実ではアラビアのロレンスと言われたトーマス・ロレンスも軍人としての身分を奪われ、この工事に一労働者として従事した。
さらにこの工事の費用はイギリスとヒジャーズ王国に賛同した人々の資産からまかなわれた。

なお、史実において結ばれたフサイン=マクマホン協定は存在していない。オスマン帝国が健在であるし、そもそもフランスは
オスマン帝国の領内に存在する土地をどうこうするのにイギリスやロシアなどと手を組む必要がなかったためだ。


521 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:44:47

さて、問題となったのがどちらかといえば一応の敗戦国であるドイツ帝国の扱いだ。
敗戦国とは断言できず、パンデミックの直接の原因ではなく、かといって無関係とも言い切れない。
オーストリア=ハンガリー帝国への身内の背中を刺すような行為は国際的にも問題ありと言えなくもない。
はっきり言えば、責任を負うことが出来るのははっきり言えばドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国しかなかった。
この時にはアメリカとイギリスが感染源であったというのは明確な証拠がなく、かといってどの国が責任を負うかが
どうにも定まらなかった。何しろ引き分けに近い終戦なのだから。長い議論の末にようやくまとまったのが以下のようなものだった。

・ドイツ皇帝の退位と連邦共和制への移行
・ドイツ帝国及びオーストリア帝国および両国皇室からAB風邪の対策費の捻出(事実上の賠償金)
・オーストリアおよびドイツにおける一定の軍備制限(装備の開発や船舶などの保有制限)
・ドイツの持つ海外利権の売却及び艦艇の譲渡
・オーストリア=ハンガリー二重帝国の解消

これによって明確な君主としてのドイツ帝国は終焉を迎えることになった。皇帝の資産はAB風邪の対策費用として使われる
ことが決まり、動かすことができない固定資産や美術品などについては美術館や公共施設へと転用することで皇帝の手を離れた。
皇帝自身の処刑についても取りざたされたのだが、流石に命を奪うことまでするのはどうかという反論があった。
そこで一種の凌遅刑(死刑を望む人間を敢えて処刑しない刑罰)ということにして、ヴィルヘルム2世は退位の上で
謹慎ということで何とか決着を見た。建前的には『死刑にしない方が死刑にするよりも酷な刑である』という理由で。
これもヴィルヘルム2世が「必要であるならばこの命は差し出そう」と述べたことをきっかけとしていた。
まさにスケープゴートに近い形であるが、ドイツが行った行動(オーストリア懲罰戦争、ストラスブール事件への対処の甘さ、
オーストリア=ハンガリー帝国の管理の甘さ)についての責任を負えるのは彼しかいなかったのだ。

またオーストリア=ハンガリー帝国に関しても二重帝国状態の解消を目的に新たにオーストリアとハンガリーに分割される
ことになった。元々オスマン帝国やドイツ帝国にとっては日仏の参戦を最悪の形で招いた元凶だ。協商も同盟も、
そしてオスマン帝国を筆頭とする中央同盟も庇う義理など持ち合わせていなかった。斯くしてカール1世の反対も
押し切られる形でハプスブルク家によるオーストリア=ハンガリー帝国は発行された書面一枚であっけなく崩壊し、
オーストリア共和国とハンガリー共和国が成立することが確定した。ここでついに欧州で長く続いていたハプスブルクの
治世は終わりを告げた。さらにカール1世についてはオーストリアに処分はまかされたのだが、あれよあれよという間に
死刑が宣告されて、すぐに処刑されてしまった。オーストリアもまたスケープゴートを必要としていたようだった。

・ドナウ連邦の成立(および関係地域における帰属先を決める住人投票の実施)
・ポーランド復活
・オスマン帝国領内にユダヤ人国家建国の承認とその支援
・飛び地及び国境線の整理(個別交渉)
・中立国への各国による被害の賠償

そのほかに以上のような提案がなされ、承認を受けた。
ドナウ連邦はオーストリア=ハンガリー帝国に代わる多民族国家として成立した。範囲は史実のチェコスロバキア ハンガリー
クロアチアなどが含まれており、セルビアとオーストリアを除くドナウ川に接する地域が自治州としてまとまって形成された。
オーストリア=ハンガリー帝国はオーストリア共和国となり、戦争でガタガタになった国内経済と不安定な政治状態のまま、
戦後の賠償を支払う必要に迫られた。不履行など誰もが認めるはずもない。しかし、生産階級が軒並み兵役についており、
有力な指導者がおらず、さらには海外の資本からも嫌われたオーストリアはその後は嘗ての栄光のかけらのみを抱え、
生きて恥をさらし続けることになった。そう、オーストリアに残された価値は、欧州の緩衝地帯としての『空間』しかなかった。


522 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:45:46

また、今回の大戦における被害の大きさから毒ガスや病原菌を用いた生物兵器の使用・開発制限が新たに設けられた。
ペストの再来とも呼べるこのパンデミックは、各国に改めて病気の恐ろしさを知らしめたし、人間の知恵がそれを人為的に
コントロール可能なレベルにまで発達している事実を突きつける結果となった。ガス兵器などはその被害の広さと処理の
困難さが取りざたされ、市街地への影響力の大きさが各国が共通して懸念するものとなったのだ。これらの、賠償や国境の
再制定を含む戦後体制の確立は、春を目前に控えた1918年3月23日に慌ただしくも締結。調印の場所にはドイツ帝国の
ミュンヘンが選ばれ、ニンフェンブルク宮殿にて調印がなされた。この調印の場所であるニンフェンブルクから
とってこの条約は一般にニンフェンブルク条約と呼ばれるようになり、この条約以降のドイツとオーストリアなどの地域に
おける戦後体制をさして「ニンフェンブルク体制」と後に呼ばれることになる。

斯くして、大戦は終結した。

しかし、これですべてが決着したわけではなかった。
同時期に似たような、しかし異なる感染症が欧州を席巻。後の分析でH1N1型のインフルエンザウィルスによって
引き起こされた感染症通称『スペイン風邪』の流行である。元々流行していたAB風邪と同時に当時の参戦国すべてに襲い掛かった。
この同時期に発生したパンデミックはAB風邪の包囲網を一時危うくするほどのものとなった。後の調査で、WW1における
戦死者以上の死者をAB風邪とともに叩き出したことが判明した。

さらに、希土戦争が勃発した。オスマン帝国とギリシャの間で起こったこの戦争はギリシャを通じてイギリスが日仏との間で
行った代理戦争の一つとも言われる。この戦いをきっかけにオスマン帝国とギリシャの関係は悪化の一途をたどり、
後の第二次世界大戦時における激しいぶつかり合いへと繋がっていくことになった。

また、ウクライナにおいて共産主義革命を標榜するウクライナ社会主義共和国と、レナ川以東に成立しつつあった
ロシア亡命帝国との関係維持を行っていた当時のウクライナ人民共和国との間で内戦が勃発した。
ソ連による援助が疑われたがソ連は暴力的な革命を行うウクライナ社会主義共和国を否定。ロシア帝国亡命政府を史実する
日本とフランスが軍民双方での支援を行ったことにより、ウクライナ人民共和国側が勝利した。このウクライナ赤軍の
活動はウクライナ内戦後にも続いており、全ての構成員の拘束乃至死亡が確認されたのは第二次世界大戦が終結した
後の1950年代を待たなければならなかった。

他にも、オーストリア=ハンガリー帝国の解体後にハプスブルク家への支援者やオーストリア=ハンガリー帝国の再興を謳う
過激派による事件がオーストリアおよびハンガリーなどで発生した。これもかなり根深い活動を続けているようであった。
いまだに残るオーストリア憂国騎士団の残党を名乗る勢力が取りまとめ役となっているらしく、オーストリア人に対する
不信感がドイツ連邦共和国には残り続けていた。第二次世界大戦が迫る緊迫した国際情勢の中ドイツの取りまとめを
オーストリア出身でありながら、圧倒的な支持率の元で行ったアドルフ・ヒトラー首相は「漸進的に対処する」と述べるに
留めた。彼が同郷のオーストリア憂国騎士団に何を思っていたのかは、現在でも証言や物証が発見されていない。
あるいは、元々ヒトラー首相が述べなかったとする説もあるが、推測の域を出ていない。


523 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:46:51

セルビアは独立を勝ち取った後はセルビア人の国家として、立憲君主制をとったもののドイツ帝国という後発ながらも
列強の支援を失ったことで経済的・軍事的な孤立状況にあった。元々第一次世界大戦の引き金を引いた国であり、
民族自決の考えが広まりつつあったセルビアを統治するのは難しいと判断したドイツ帝国はオーストリアを動かして独立を認めた。
しかし、セルビアは『一人で勝手に独立した』という認識を持たれた。嘗ての支援国であったロシア帝国は東の彼方に存在し、
ソ連もセルビアへの支援は「考慮する」と表明するにとどめていた。この結果、扱いにくい国であるという評価を列強から
受けたことで、ドイツとセルビアにほど近いオスマン帝国、さらにその背後の日仏独の反感を買わないために周辺国は
セルビアを放置する動きに出た。ドナウ連邦もこれに倣っており、ようやく得た支援者はイギリスであった。
そのイギリスもイギリスで大戦時の被害の大きさやAB風邪への対処、さらにオスマン帝国への支払いなどを行う必要があり、
積極的な支援が行われたとは言い難かった。こうしてセルビアは孤立状態に陥り、貧すれば鈍するを絵に描いたように
国内情勢が大きく荒れてしまった。ここに追い打ちをかけたのが、条約で定められた軍備制限とドナウ連邦成立の
支援金(という名の賠償金)であった。軍備についてはまだよい。そもそも、軍人となる人間がないのだ。しかしこの支援金は大きく削られた領土内で得るには非常に厳しいものだった。故に、国内の混乱は続いた。これが収まるのは、
後にソ連さえも認めた社会主義実践者であるチトーの登場によるセルビアを含んだ東欧の安定化が行われる1960年代以降を
待たねばならなかった。

あとに残されたのは、僅かばかりの権益と、多くの死傷者や病人ばかりとなった。



大地は荒れ果て、人々は病魔におびえながら、安全な地域に身を寄せ合うようにして生きていた。

--------------そして、それでもなお、戦いの火種は尽きることはなかった。



-終幕-


524 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 18:48:00
以上となります。wiki転載はご自由にどうぞ。

これにて第一次世界大戦は終結となります。
まあ、戦争ってのはろくな結果になりませんな(戦後生まれ並感

フランスの立場が一つ違うだけでかなり史実と剥離しましたが、結果誰も得をしなかったという何ともむなしい結果に。
お気づきの方もいると思いますが、この作品『日仏ゲート世界 有為転変』のサブタイトルはアーマードコア4のチャプターの
タイトルから引用しました。『And Then There Were None』、即ち「この戦争の勝利者など誰もいなくなってしまった」
というわけですね。AC4においても、アナトリアとアスピナは繁栄を手に入れながらも滅び、地球上には深刻なコジマ汚染が
残るだけとなってしまいました。そして最後のミッション名が『悪意の大地に種をまく』。正しくこの一連の作品の
タイトルにもってこいであると私は考えました。結局多くの血が流れただけで、新たな争いの火種が欧州から世界中に
拡散して終わったこの戦争は、書き手である私自身やるせない感情に支配されることになりました。
誰もかれもが必死になって戦い、しかし、それは全て無に帰してしまう。あとに残ったのはとてつもない虚無感だけです。
大きな感情の空白と言えるかもしれません。いずれにせよ、ろくでもない結果なことに変わりはありません。

しかし、ここから新たな希望も芽生え始めていることは確かであります。ソ連は史実と異なる体制を構築し、ドイツも
オスマンも疲弊しながらも新たな世代へと引き継ぎを行っていこうとしていきます。日本もフランスも、次に起こるであろう
新たな戦いに備え、準備を続けていきます。丁度この第一次世界大戦と第二次大戦の戦間期に、夢幻会は世代交代を
行うことになるでしょう。この戦争を駆け抜けた夢幻会が一体何を思うのかは、私の語ることができる物ではありません。

あとは戦後のあれこれをより詳しく書く感じでこのシリーズは終わりでしょうねー…
現在ユトランド沖海戦の模様を3割くらい書き上げてますので、次はそれで。
ついでにニンフェンブルク条約の内容も纏め上げたいと思います、出来る範疇で。
日仏世界もまだまだ続きます。まだやりたいことありますしね。

最後は、このシリーズを書くにあたり影響された言葉を書いて終わろうと思います。

「これは『荒地に種を撒く話だ』と宮崎英高ディレクターは私に語りました。
世界は悪意に満ち、不幸である。でも、だからといってあきらめてないで次の時代の種を撒こう
というのがAC4、ACfAのテーマであり、世界観です。」

----------鍋島俊文 (ニコニコ大百科 単語記事『不明な提督が着任されました』から引用・一部変更)

推奨エンディング:ttps://www.youtube.com/watch?v=1_swd8ioRgE


作者:弥次郎
サブタイトル引用元:アーマードコア4
協賛:夢幻会
原作:earth氏『提督たちの憂鬱』 『日本大陸を考察・ネタスレ』
アドバイザー(順不同 コテハンの方 敬称含み)
:ひゅうが氏 ooi氏 霧の咆哮氏 トゥ!ヘァ!氏 リラックス氏 ナイ神父Mk-2氏 ham氏
 ハニワ一号氏 New氏 同志岡田真澄氏 And you!


525 : New :2016/07/13(水) 19:02:24
乙。もはや地獄絵図しかない・・・しかし数十年後の火種が約束されてる
欧州ですね(汗)アメリカは史実より前倒しで恐慌になった影響が早速出てきそうだな・・・


526 : 名無しさん :2016/07/13(水) 19:02:44
そういや、フランスの迷将軍ガムランはどうなったんだろう?


527 : リラックス :2016/07/13(水) 19:07:39
乙です、凄い大作だった。
AC4か……ボロボロになりながらたどり着いたラストミッションがアナトリアを滅ぼしたジョシュアとの一騎打ちだもんなぁ……
無常感とはこのことか
ユトランド沖海戦の話も楽しみにお待ちしております。


528 : 名無しさん :2016/07/13(水) 19:08:52

何ら被害を被っていない日仏に対する敵意はとどまるところを知らず、全てを奪い尽くしてやろうと戦争を仕掛けて滅びるところまでが様式美かなあw


529 : ooi :2016/07/13(水) 19:12:33
乙です。
アメリカはかなり大損しましたね。
後、英国も。

ドイツは実質的な賠償金が史実より軽そうなので希望は有りそうですね。


530 : 名無しさん :2016/07/13(水) 19:23:36
乙でヤンス
情勢は色々変われど疫病はどうしようも無いですな


531 : 霧の咆哮 :2016/07/13(水) 19:23:43


諸行無常か
スペイン風邪とは別の風邪も流行ったんか
史実ww1より死者増えてないか下手すれば?

誰も得しないなら最初から戦争しなければよかったのに、とで来たら苦労は無いか


532 : トゥ!ヘァ! :2016/07/13(水) 19:38:01
大作お疲れさまでした。

勝者のいない戦争と後に言われそうな大戦となってしまいましたな。

それでも人は繰り返す……


533 : ひゅうが :2016/07/13(水) 19:40:26
乙でした。
勝者は一人だけ。
彼の名は疫病の王。


534 : ナイ神父MK-2 :2016/07/13(水) 19:57:11
乙です。最後まで猛威を振る続けたのは人類の天敵種でしたか・・・
しかし、状況的には史実ソ連に近いのはウクライナ共和国になりそうですねえ・・・
そして次の戦争の為への戦間期ですかwwⅡもどうなるか楽しみです。


535 : 名無しさん :2016/07/13(水) 19:59:33
「先の大戦の勝者を強いて人間の国家から選ぶとすれば、それは参戦しなかった国である。
アメリカ合衆国は、いやそれだけでなく参戦した全ての国が、参戦しないことを選んでいればそちらの側に立つことができたであろう」

――大戦終結の数年後、アメリカ合衆国のとある新聞の社説より抜粋。
合衆国以外にもこの文章が広まった地域があり、現地では世論に波が立った。

※文章の内容の妥当性については、新聞の社説である以上その程度のものということで。


536 : 535 :2016/07/13(水) 20:00:20
すみません間違えました。フランスと日本を想定したのですが、フランスと日本は一応参戦してました。


537 : 名無しさん :2016/07/13(水) 20:54:13
処刑でも追放でもなく皇帝は退位とのことだから一応ドイツ国内に血筋は残るのかな
逸話やらその悲劇性で戦後は政治的に表には出なくとも影響力のある名家のような扱いになる?


何かドイツ的に選挙で元皇族を首相兼大統領に選出、期間限定の皇帝を創造とかやりそうw


538 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 21:55:26
>>New氏
正しく黙示録の時ですよ…
この大戦がきっかけに世界中に火種が飛び散ってますので、恐慌も相まって
碌でもない未来が保証されています

>>526
たぶん後方で兵站管理でもしているかと
彼は史実だと時代変化に追いつけなかった人っぽいですからねぇ…

>>リラックス氏
ドイツが死ぬような思いを重ねて戦った結果がこれですからね
ドイツ全体のモチーフはアナトリアの傭兵と言えるかもしれません

>>528
日仏も疫病に対処する必要がありますが、基本的に損害は低いですからね…
でも、各国への支援のために一番負担を強いられていたり。マヴラブのアメリカのようなものですな。

>>530
疫病だけは勝てませんからねぇ…
パンデミックが収まるまで、ただ堪えるしかありません

>>霧の咆哮氏
>諸行無常
まさにそれですね…シリーズタイトルも似たような意味の有為転変ですし
二重の風邪のパンデミックによって大戦の死者以上に死んでいますし、参戦国じゃなくても感染者は出てますからね…

>しなければよかったのに
しかし始まってしまう。そしてまた繰り返す…人間の愚かしさですね…

>>トゥ!ヘァ!氏
勝者も敗者も存在しない結末となりました
やるだけ無駄だったというのが一番つらいものですよ……

>>ひゅうが氏
実はひゅうが氏の書いた日英独大同盟ルートを参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
ですが、想像以上にBAD ENDにしたときのむなしさを感じましたね…
結局必死に戦って最後に勝ったのは、人類が有史以来戦い続けてきた病気であったわけです…

>>ナイ神父Mk-2氏
ウクライナ共和国は、むしろ史実以上にやばい状態のソ連が融和政策をとってくれるので割と楽だったりします
過激な思想と思われがちですけど、マジで共産主義に転換しないとみんな仲良く全滅ってところまで来ていましたので…
詳しいところは今後書いていきます

>>戦間期
平和とは戦争と戦争の間に過ぎないとよく言いますからね
これだけ火種がばらまかれたのですから、鎮火するまで時間かかりますよ…

>>535
ありそうな新聞ですねぇ…
参戦しないではるか遠くにいた方が幸せだったという皮肉
戦争のむなしさでありますな

>>537
一応退位で終わったのも、ドイツ以外の国が情状酌量の余地ありと判断したためですからね
流石に政治の舞台に出ることは許されないでしょうが、個人的な崇拝や忠誠は集め続けるでしょう
因みに処刑などがされなかったことで所謂ユンカーもドイツ連邦共和国に協力的になります


539 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/13(水) 22:41:13
>>ooi氏
英米ともに大損ですよ、本当に…
これがまた新たな火種を招くわけですな…
辛うじてドイツは助かった感がありますが、国内立て直しに苦労するでしょう


540 : ハニワ一号 :2016/07/13(水) 23:59:25
『日仏ゲート世界 有為転変』シリーズ完結乙です。
この大戦に人間側の勝者はなく疫病が大戦の勝利者か・・・。
戦争はむなしいものですね・・・。


541 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 01:35:17
取り合えず憂鬱大陸化が完成した為此れより投下したいと思います。


542 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 01:35:52
憂鬱日本大陸化ネタ 

1942年編 其の9

1943年11月、ドイツ及び枢軸同盟各国は敵対しているソ連へとイギリスが支援を行っているとして連合国へと
宣戦を布告、英国への攻撃を開始しした。戦いが開始されるとドイツは日本から齎された戦略爆撃機B-29を戦線へと投入し更に、
独仏の海軍を中心とした艦隊によってイギリス本土の各港は砲撃と雷撃、機雷によって其の機能を完全に麻痺する事と成る。
勿論、ドイツがソ連より先に連合を狙ってきたことにこそ驚いたイギリスであったが、日本との戦争中と言う事もあり、直ぐに
対空防衛網を用意し、ドイツの爆撃機に備えた。しかし、枢軸国の猛攻はイギリスの予想を遥かに超える苛烈さとなり
イギリス軍を苦戦させる。

「不味い!テンペストだとあの爆撃機に追いつけない!」

「スピットファイヤはどうした!?」

「的の戦闘機の足止めで精一杯だ!」

「きゅ、九六式、九六式は如何したんだ!有れさえあればあんな爆撃機に・・・」

「政府のバカ共がアメリカに渡して数が無いんだ!!」

「ああ、ロンドンが・・・」

「くそ、政府が日本を裏切る様な真似をしなければクラウツ共の航空機なんぞ」

空軍が必死の防空戦追われている頃、北アイルランドに対してドイツとの同盟を表明したアイルランド共和国軍が攻撃を開始していた。
主力は対ソ連戦では既に威力不足と成っていたⅢ号戦車が主力であったが、Ⅲ号突撃砲や長砲身のⅣ号戦車等も少数ながら投入され
イギリスの戦車の大きな脅威となっている。
そして第一陣の攻勢を凌ぎ切ったイギリスに広がっているのは見るも無残な光景であった、被害状況を聞くハリファックスの顔も
避難している地下壕が暗い事も助長して、幽霊のように青白く見える。

「被害はどうなっている?」

「・・・ロンドンでは多数の建物が倒壊、道路や橋も爆撃機で通行不可能な物が多く一部では火災が今も続いています。市民に関しては避難こそ間に合いましたが少なくない人数
が犠牲なっています。」

「空軍から報告させて頂きます。前日まで続いた爆撃からの防衛によって既に主力であるテンペストやスピットファイヤは既に戦闘開始前の3割にまで数を減らしています。
現状は複葉機や試作機も動員して部隊の編成に当っていますが、次にドイツが攻勢に出れば航空隊の壊滅は必死かと・・・」

「・・・海軍は先の艦隊襲撃で殆どの艦が港湾内で雷撃を受けて出航は不可能、空軍は主力が壊滅か・・・陸軍は?」

「陸軍は対空兵器や北アイルランドの守備隊こそ失いましたが本土分の兵力に関しては問題はありません。民兵も含め
現在戦力を拡充中です。」

「仮に潜水艦を使用したとして陛下の脱出は可能か?」

「不可能です・・・アメリカ海軍は現在イタリア海軍に牽制され身動きが取れません、また、ドイツとフランスが大西洋へ出る為の港湾へ駆逐艦を派遣して対潜警戒を
行って居います。」

「此処まで、か・・・此れが裏切り者の末路と言う事か・・・」

1944年2月、大英帝国は日本及び枢軸へと降伏を宣言、降伏後は暫定的に枢軸の占領軍によって統治される事となる。


543 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 01:36:30
イギリスが脱落する一方で、アメリカでは先の海軍の機密情報が漏れた疑いに加えて、今度は陸航空隊から機密が漏れたとして
騒ぎが更に多きくなっていた。そして、其の混乱は造船所に加えてボーイングが有する工場の工員等から話が広まり市民にも広まっていく。
此処まで来て何が起きたかと言えば、簡単に言ってしまえば魔女狩りである。

「黒人や黄色人種共が情報を売ったんだ!」

「いや、ユダヤ人に決まってる!きっと金の為に受け入れた俺達を裏切ったんだ!」

「ロシア人だって怪しい!きっと国を取り戻してやるとか言われて騙されたに決まっている。」

「外国人を追い出せ!」

「俺達のアメリカを守るんだ!」

一旦火が付いてしまえば後は熱病の様に運動が広まっていった、被害に有ったのは日系人や日本人を含む黄色人種や元々差別的に見られていた
黒人、此れ加えてユダヤ人系の移民や難民達も標的となり各地で弾圧や破壊が起っていた。ワシントンでは日本から
送られた桜の木が軒並み切り倒され、ニューヨークではユダヤ人の経営していた店がユダヤ人ごと焼かれると言う自体まで発生し流石に看過しきれなくなった
政府が鎮圧に乗り出したのだが、運動は更に加速し遂には現状を気にしていられない西海岸を除いたアメリカ全土へと波及した。
この民衆の動きから政府は最終的に差別されている人種の人間を収容所へと送る事を決定した。

そんな混沌としたニューヨークの街中でとある白人の男達が公園の片隅で立ち話をしていた。片方はドイツ系、片方はロシア人と思わしき白人である。

「久しぶりじゃないか、元気にしてたか?」

「ああ、何処も彼処も猿共を追い出せと大騒ぎだよ・・・」

「まあ、何処も大変なのは一緒だろうが聞いたか?『大学の学長』は『ダンスパーティー』の準備をしているそうだぞ」

其の言葉を聴いたドイツ系の男の顔が一瞬強張ったが、すぐさま平静へと戻り会話を続けた。

「へえ、で、誰を誘うんだ?其の『ダンスパーティー』は・・・」

「さあな?『例の金持ち』や『床屋のチャーリー』辺りじゃないか?」

「それは又豪華だな、で何時やるんだよ?」

「まだ準備中だって話しだなやるならきっと『サプライズ』だぞ此れがその『招待券』だ。まあ、そっちの『金髪の上司』によろしく伝えておいてくれ」

「そうか、解かったよそっちの『コート好きの上司』よろしく言ってくれ」

ロシア系の男から渡されたメモを男はしっかりと受け取ると其のまま内ポケットに入れて歩き出し、それを見ていたもう一人の男も街頭人ごみへと消えていった。
この後、枢軸・日本両勢力でアメリカがペストの兵器転用を行っている重要な証拠を入手し、其の対策に負われていく事に成るがそれは又少し時間が経ってからの
話しである。

そんな、大勢の人間の命運を決める重要な話が成されている頃、西海岸では反戦でもが活性化していた。ハワイでの敗戦以降、西海岸周辺は陸軍の増強こそ行っている
物の、海軍戦力は申し訳程度に戦艦1隻と空母2隻が居るだけであった。最初は日本軍が来れば家をトーチカ改造して迎え撃ってやると意気込んでいた住民も時が経つに
連れて徐々に冷静になり海軍の更なる増援や航空戦力の派遣を求める様になっていた。民衆の信任を受けた州知事も日本軍が来る可能性を説いて増援を願うも
政府や軍の反応は芳しくなく民衆の不安は募る一方であったが、そんな中での強制収容騒ぎである。此処に来て西海岸住民は政府は東や中央の連中の意見ばかりを
重視していると批判が殺到、中央や東の都合で家を焼かれては敵わないとしてデモの規模は拡大していった。

「何が、本土は戦争に巻き込まれないだ!適当なこと抜かしやがって!」

「今の政府は私達西海岸側の住民をまるで捨て駒の様に扱っている!」

「政府はさっさと本土が無事な内に和平を行えー!」

「中央と東だけがアメリカじゃない!俺達だってアメリカ国民なんだ!」

「俺達はおとなしく日本の戦艦に吹き飛ばされれば良いのか!」

相した声は西海岸地域全体へと広がり、此処に来て巨人国家たるアメリカは節々から悲鳴を上げて徐々に崩れ始めていた。そして、日枢によるアメリカへの攻撃が本格化することで
其の動きは拡大し、アメリカ崩壊へとつながって行く事となる。


544 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 01:37:28
以上ですWIKIへの転載は自由です。次回から何とかアメリカ本土への攻撃の話しへ移って行きたいと思います。


545 : 名無しさん :2016/07/14(木) 01:56:52
乙乙。イタリア海軍に牽制されて動けない米軍って凄いな……
そしてイギリスは一撃であっさり脱落、まあここまで戦力差があると残当としか言えないなぁw

そしてアメリカが自壊への道をひた走っているようで。まあ、喧嘩ふっかけてきたのはそっちだし
民主主義は皆の責任だから仕方ないね


546 : ooi :2016/07/14(木) 02:00:13
乙です。
英国海軍は欧州枢軸相手に活躍できずに終了ですか。
まぁ、その方が安全ですけどね。
そして、憂鬱九六式艦戦はアメリカに行ってしまわれましたか。

そして、米国で大規模なユダヤ人の弾圧が起きるとは…。
確か、米国のユダヤ人は結構な数が居た記憶が有るので、場合によっては内戦勃発になりませんかね?

西海岸はこれで連邦離脱の地盤が整いましたね。

さて、ペスト転用兵器の暴露が欧州にどれだけの衝撃を与えるか楽しみですね。


547 : 名無しさん :2016/07/14(木) 02:01:20
乙でヤンス
あちゃー桜並木切り倒しちゃったか…


548 : ooi :2016/07/14(木) 02:04:48
そう言えば、ホーカー テンペストは史実より性能が低下しているのでしょうか?
史実のスペックを見る限り、上昇限度以外は何とかなりそうかなと思いましたので…。


549 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 02:15:10
>>545
東海岸には旧式しか居ませんの数で勝っていてももし挑めば大打撃は免れないと言う状況でした

>>546
まあ一定数をアメリカへ譲渡して研究しようと考えて渡しましたがそれが裏目に出た形です。
ユダヤ人に関しては一般人が中心ですね史実でもKKK等から差別対象になっていましたし・・・
流石にロックフェラークラスだと純粋に保護したとかの実情に近いでしょうが
序に欧州のトラウマペストで相当パニックになるかと・・・

>>547
日本でも戦時中にフランス人形を焼いたりしたらしいですし、敵国のものは潰せ見たいな動きがあっても可笑しくは無いかと・・・

>>548
海上封鎖での整備や品質の劣化+B-29が史実より比較的進んだ技術で作られているため若干性能Upしている為です。


550 : 霧の咆哮 :2016/07/14(木) 05:39:16


戦艦や空母部隊も半壊してたとはいえある程度はまだ健在だった割に、随分あっさり降伏したなイギリス
海軍も枢軸相手に最後の一戦でそれなりの痛手与えると思ってたが
海軍は出撃しようとしたところで奇襲で先行部隊を潰されて、港湾から出られなくなってそのまま碌に動けない中嬲り殺しにされたのかな?


551 : 名無しさん :2016/07/14(木) 05:40:29
イギリスは降伏したら王族はどうすんだろうな
そのまま処刑か?


552 : 名無しさん :2016/07/14(木) 06:37:25
流石に処刑はしないでしょ
日本でいえばそれ皇室皆殺しも同然
イギリス人ブチぎれる 激しい民間人によるゲリラ戦になるぞ


553 : ポートラム :2016/07/14(木) 06:44:11
現代日本大陸化の世界ならエアバス大勝利
日本は増えても世界の空港は増えないのでキャパの問題からA380に輸送を特化せざる終えない
つまり、生産数が逆にこの世界では増える(史実では生産数削減だそうです)


554 : 名無しさん :2016/07/14(木) 07:10:25
支配階級と被支配階級で別民族の国家で日本同様狂乱するとは思えないが
欧州の王統など断絶する度に別の国の王族を気軽に王に据えている
それ程に軽い


555 : 名無しさん :2016/07/14(木) 07:33:37
英国の王族は絶対の存在ではないからな。
そもそも、4つの国が連合しているだけで統一国家でもないし。


556 : 名無しさん :2016/07/14(木) 07:55:13
イギリスはハノーファー朝でドイツ系。
ナチは処刑しないだろうけど怒り狂ったイギリス人の処刑されると思う。


557 : 名無しさん :2016/07/14(木) 08:07:36
テンペストでB-29に追いつけないって描写があったけどあの機体なら史実より多少性能が低下しててもいけると思うがハリケーンの間違いじゃね?


558 : New :2016/07/14(木) 08:08:25
乙。九六式売るとか英国ェ・・降伏しても「いつ裏切るかわからん国」
と常時監視(アイルランドは常時臨戦態勢)だろうな。
アメリカはいよいよ国家的にgdgd・・・・これでペストやったら「平和に関する罪」
確定。


559 : 名無しさん :2016/07/14(木) 08:10:51
>>557
テンへというなの実際はタイフーンとか


560 : 名無しさん :2016/07/14(木) 08:44:18
艦隊が碌に出航も出来ない内から大量の潜水艦?か航空機?に港湾部への侵入を許すって、ドンだけイギリス本土艦隊に停泊地の哨戒網や対空陣地はザルだったんだ?


561 : 名無しさん :2016/07/14(木) 08:49:24
本土艦隊の何割かは、大西洋でヒャッハーし捲って通商破壊で暴れ回ってた重巡戦隊や高速戦艦、正規空母による通商破壊で戦力をすり減らして、戦力の何割かは減ってたんじゃない?
今までの潜水艦隊に加えて、アンだけ大量に仕入れられた重巡軽巡駆逐艦に、金剛型やヨークタウン級まで通商破壊に枢軸側が投入してたなら、イギリスの通商路はズタボロになるだろうし


562 : 名無しさん :2016/07/14(木) 08:51:55
その場合枢軸側の艦隊も有る程度減ってる筈だけど
毎回無傷でイギリス護衛艦隊を潰せるわけもないだろうし


563 : ooiスマホ :2016/07/14(木) 08:56:08
>>ナイ神父氏
そう言えば、私の通っていた小学校のお宝が青い目の人形でした。
100体以上贈られたけど戦時中に大半が失われて、全国では8体位しか残ってない筈。


564 : 名無しさん :2016/07/14(木) 09:21:47
それまでに太平洋とインド洋での海戦で英国海軍は半壊してるから艦はともかく人が足りなくなってたんじゃないかな?
外地での戦闘だから生き残っても日本の捕虜になってるだろうし


565 : ハニワ一号 :2016/07/14(木) 09:28:39
乙です。
ドイツは英国をどうするつもりかな。
最低でも多額の賠償金及び英国本土の分割・解体、英国の軍事力と情報機関の解体・放棄と日本の取り分以外の英植民地すべてを枢軸が接取ぐらいはやるだろうな。


566 : 名無しさん :2016/07/14(木) 09:30:41
これ戦後アメリカがダコタやB29の情報どこから得たのか?という質問して
生えてきたと言っても全然信じなさそう


567 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/14(木) 09:50:57
>>ハニワ一号氏
こんなクソのような戦争などやらなければ、と思ってもすでに起きてしまったわけですよ…
何のためにこんなことをやったのか、それに人間自身が恐怖を覚えてます
この作品を書いたことが私なりの戦争への抵抗と言えるかもしれません。デモや集会をやるよりよほど健全ですし。

>>ナイ神父Mk-2氏
乙でした
案外あっけなくイギリスは堕ちましたね…
ま、ドイツが外付けブースターを付けられているんですから、当然と言えば当然でしょう

そしてアメリカはいよいよ末期戦の様相を見せてきましたね…
魔女狩りまで行われるとは、アメリカの内面が暴露されているようなものですね


568 : 名無しさん :2016/07/14(木) 10:11:52
イギリスはどうなってしまうのか
正々堂々戦ったならまだしもあれだけ受けた恩を仇で返した卑怯者として中国と同じくどんな仕打ちをしてもかばう奴なんてもういないだろうなぁ

とりあえず美術品や貴金属とかの財貨や技術は全没収、北アイルランドはアイルランドに併合、ブリテン島はスコットランドと東西…イングランドとウェールズとかに分けて待遇に差をつけて内ゲバを起こさせるあたりは確実かな

ハリファックスは一体どんな酷くある意味当然な目に会うんだろ
ここまでやらかしたなら生きたままロンドンにはりつけにされて死ぬんで晒されるとかまで行きそう
日本もそうだけど英国民の怒りはもはや狂気の域にまで達するだろうし


569 : 同志岡田真澄 :2016/07/14(木) 10:38:57
弥次郎@帰省中さんへ
これでオーストリアはヨーロッパの韓国または中国扱い(両国とも史実の方です)決定ですね。キチガイ国家として名前を歴史に残せてハプスブルク家は幸せでしょう(白目)。おや、そこのフランス王妃が物凄ーく何か言いたそうにしていますが何とか必死に堪えているようです。是非何かコメントを頂きましょうか(マジキチスマイル)
しかしどうやって山本五十六とマタ・ハリを絡ませましょうかめ。やはり慰安目的でパリの夜を満喫していた彼に、ドイツ軍の依頼で彼女がスパイ目的で接近するが本格的な交際に発展するのか。もしくは慰安用の催しで日仏軍の慰安に彼女がダンサーとして訪れた際に、彼女のダンスの素晴らしさとその美貌に彼が一目ぼれをしてアタックをする。どっちの展開がよろしいですかね。

ナイ神父Mk-2氏さんへ
アメリカの西部(カリフォルニア・オレゴン・ワシントン・ネヴァダ・アイダホ・ユタ・アリゾナ・モンタナ・ワイオミング・コロラド・ニューメキシコ)はkaiserreich世界やfallout世界の様に、カリフォルニア共和国とか大西洋連邦として日本の傀儡国家として独立させ、東部に対する激しい憎悪を抱くよう線の教育を施し、ヒラ川以南とテキサスはメキシコに割譲し、それ以外のアメリカ国内は徹底的に分裂させましょう。
具体的には魔女狩りの様に人種差別に基づくリンチが行われているので、彼らに迫害された有色人種やユダヤ人に武器を配布したり武術を教え、彼らに対する復讐を煽ることで旧ユーゴスラビア内戦の様な状態にしましょう。そうすれば各地で殺戮や強姦など民族浄化が行われて人種ごとに激しい武力衝突が行われ、時には同じ人種同士でも共産主義や全体主義者という事で内ゲバをする様に仕向ければ、ウォーカーのいないウォーキングデッドな世界または放射能の心配がないfalloutな世界となり、アメリカは未来永劫一つに纏まらないでしょう。


570 : リラックス :2016/07/14(木) 12:08:03
乙、英国は……とりあえず枢軸に任せれば良いな
フランスもいるし、黙ってても日本が引くような仕打ちをしてくれることでしょう
将来的に役に立つ可能性があるなら英国王室の後継くらいは確保……役に立つのだろうか……
そして後は北米の消毒作戦か……胸が熱くなるな


571 : 名無しさん :2016/07/14(木) 12:10:25
金剛は大丈夫やろか?


572 : ooiスマホ :2016/07/14(木) 12:23:36
>>568
後、港に残っている海軍艦艇も賠償艦として回収でしょうね。
戦力としては一部微妙ですけど、標的艦や資源として使えるでしょう。


573 : 名無しさん :2016/07/14(木) 12:26:29
ドイツ海軍「イギリスの船よりも日本海軍の船の方が高性能な件」


574 : 名無しさん :2016/07/14(木) 12:56:34
>>572

接収した重巡を無意味に沈めましょう。
標的艦でもなく腹に爆薬詰め込んで


575 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/14(木) 13:07:13
>>574
いらない艦の処分、スカパ・フローでやりましょう(黒い笑み

>>同志岡田真澄氏
今後オーストリアは国際社会で孤立状態でしょうねぇ…
そして食い詰めた無法者が集まり、行政が崩れ、統治が緩んでいくと…
悲しいものですなぁ…

>マタ・ハリ
うーん、自然な流れとしては後者でしょうかね?
これは私から指定はしにくいですし、書きやすい方を選んでいただいて構いませんよー


576 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:21:17
孤立大陸27話を投下します。ネタ多数を含みます。


577 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:21:47
1939年1月25日、欧米を中心とした国際連盟(以降反日連合と呼称)が大日本帝国に宣戦布告する4日前の欧米各軍港には大艦隊が集結していた。
主力艦だけでも

〜アメリカ ハワイ 真珠湾 アメリカ海軍太平洋艦隊〜  目的:日本本国艦隊の牽制

 ○戦艦

 モンタナ級2隻、ノースダコタ級2隻、サウスダコタ級(Dプラン)6隻、コロラド級4隻 テネシー級2隻、ニューメキシコ級3隻

 ペンシルベニア級戦艦2隻、レキシントン級巡戦12隻

 ○空母  エセックス級4隻、ヨークタウン級3隻、レンジャー、ワスプ     


〜アメリカ ノーフォーク アメリカ海軍大西洋艦隊〜  目的:予備戦力

 ○戦艦  ネバダ級戦艦2隻、ニューヨーク級戦艦2隻

 ○空母  護衛空母ロングアイランド、ボーグ級護衛空母10隻


〜イギリス スカパフロー イギリス海軍本国艦隊〜  目的:大西洋の日本艦隊撃破・カナリア諸島占領

 ○戦艦  フッド級巡戦2隻、ネルソン級巡戦6隻、ブリタニア級巡戦4隻、インヴィンシブル級巡戦2隻、 

 ○空母  イラストリアス級空母4隻、 

〜ドイツ キール ドイツ海軍〜  目標:北欧諸国の牽制

 ○戦艦 シャルンホルスト級巡戦2隻  ○空母  グラーフ・ツェッペリン級空母2隻


〜ソ連 アルハンゲリスク ソ連海軍バルチック艦隊〜  目的:北欧諸国の牽制

 ○戦艦 スヴォーロフ級戦艦3隻  ○空母 キエフ級空母2隻


〜イギリス・エジプト アレキサンドリア イギリス海軍地中海艦隊+ギリシャ海軍〜  目的:日本地中海艦隊の撃破・リビア占領

 ○戦艦 クイーン・エリザベス級戦艦5隻、レオニダス級戦艦2隻  ○空母 ハーミズ級支援空母2隻


〜フランス ブレスト フランス海軍大西洋艦隊+スペイン海軍〜  目的:英本国艦隊と同目標

 ○戦艦  ナポレオン級高速戦艦3隻、ダンケルク級高速戦艦2隻 エスパーニャ級戦艦2隻

 ○空母  ランヌ級空母2隻、ラファイエット級空母1隻


〜フランス トゥーロン フランス海軍地中海艦隊〜  目的:英地中海艦隊と同目標

 ○戦艦  アキテーヌ級巡戦4隻、プロヴァンス級戦艦3隻 

 ○空母  ランヌ級空母2隻、ラファイエット級空母1隻


〜イタリア タラント イタリア海軍+ソ連海軍〜  目的:日本地中海艦隊の撃破及びトルコ海軍への牽制

 ○戦艦  コンテ・ディ・カブール級戦艦3隻、バレストロ級戦艦2隻、クロンシュタット級巡洋戦艦4隻

 ○空母  アクイラ級空母1隻 キエフ級空母2隻


〜インド セイロン島  イギリス海軍インド艦隊〜  目的:日本インド洋艦隊の撃破及び紅海地域の日本領占領

 ○戦艦 R級戦艦5隻  ○ハーミズ級支援空母2隻


578 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:22:21
〜極東 シンガポール イギリス海軍太平洋艦隊〜  目的:日本南方艦隊及び親日的中立なアジア諸国の牽制

 ○戦艦 ブリタニア級巡戦4隻 レナウン級巡戦2隻  ○空母 ハーミズ級支援空母2隻

〜オーストラリア シドニー アメリカ・英連邦・南米合同艦隊〜  目的:日本南方艦隊の撃破・南方日本領の占領

 ○戦艦  巡洋戦艦オタワ、サーベラス級戦艦2隻、戦艦ニュージーランド、バルパライソ級戦艦2隻、ミナス・ジェライス級戦艦2隻

      巡洋戦艦アマゾン、リバダビア級戦艦2隻

 ○空母  ボーグ級護衛空母5隻           という膨大な艦隊であった。


 事前に策定された計画によればアメリカ太平洋艦隊で日本の本国艦隊を牽制して移動を阻み、その間に各国の艦隊で各地の日本の戦力を各個撃破し  
日本領土を占領した後に総力を上げて日本本国艦隊に決戦を挑んで撃破する。そして海軍力を喪失した日本本土をあらゆる手段を持って攻撃し降伏に
追い込むというものだった。またカナリア諸島攻略の為にモロッコ内に大型爆撃機用の航空基地が複数作られてアメリカのB-17やB-24、イギリスの
ショート・スターリングやハンドレページ・ハリファックス等の大型4発爆撃機が多数展開し、地下基地攻撃用の貫通爆弾(戦艦主砲弾改造)など
も用意されていた。



                         孤立大陸 第27話「水葬戦記」



 1939年2月5日、世界の殆どの国々に宣戦布告された日本であったが国民は意外なほど落ち着いていた。事前に責めてくることは予想が付いていたし国内のスパイ網や
反動勢力も粗方一掃出来ていたからだ。そして帝国陸海空軍が敵を打ち破るに充分な戦力を各地に配備している頃が広く知られていたからだ。
状況は意外なほど静かで反日連合側も宣戦布告はしたものの艦隊の終結を除いて戦争準備が整っておらず、大陸をのぞいて戦闘は発生していなかった。

「カナリア諸島の戦力及び非戦闘員・島民はリビアに退避させました。残るは司令官の富永と要員たちだけです。事が起これば潜水艦と飛行艇で脱出させます。」

「新型SLBMを搭載した試作戦略原潜「幻想郷」(※1)を米西海岸に派遣しておりロスアラモス(※2)への核攻撃を準備しています。」

会合の場では次々に報告が行われる。彼らの方針としてはロスアラモスと大陸奥地を除いて核攻撃は行わず、潜水艦を主体にした軍港襲撃後は迎撃に徹し、
連合軍を消耗させた後に反撃に移るというものだった。

「ですが情報によれば連合の後方集積所に多量の毒ガスが配備されているとの事。毒ガス攻撃を際限なく行うつもりのようです。」

中央情報局長の堀の報告に一同は押し黙る。大陸の戦闘における一連の報復により日本に対して毒ガス攻撃を行った連中の末路を知っているはずの
反日連合各国が性懲りもせずに毒ガスを使おうとしていることに皆呆れていた。


579 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:22:57
「ならば連中が毒ガスを使用次第、大量破壊兵器による報復を行う事にしましょう。できればその前に”正式に”核実験を行って我が国の力を示したいですが。」

嶋田の言葉に異論は出なかった。

「では確認します。当面は先に述べた水葬と核攻撃を除いて防衛に止め、通商破壊と戦略爆撃などで反日連合各国を弱体化させてから攻勢にでる・・・で良いですね」

「異議なし。」

再度方針が確認された。するとその時・・・・・

「緊急事態です、カナリア方面軍の富永司令官から平文での緊急電文が届きました。」

参謀本部に待機していた夢幻会系参謀が慌てて飛び込んできて近くにいた杉山に電文を渡した。その文面には

”ラ・パルマ島は艦砲射撃と空襲により燃料・弾薬庫が誘爆し被害甚大なり。また攻撃の影響で火山活動が活発化、至急救援を送られたし”

と書かれていた。

「「「「「勝ったな。」」」」」

それを見た会合参加者達はそう呟いた。


1939年2月5日 12:00 ラ・パルマ島 日本軍地下司令部


「電文は打ち終わりました。」  「残存の対空砲座は全て自動モードに切り替えました。」  「脱出潜水艦の出港準備完了です。」

「わかった、天誅1号(1メガトン級試作試作水爆1号)の起爆は2時間後にセットしろ。」

次々となされる準備完了の報告に司令官の富永中将は試作水爆の起動準備を命じる。

「閣下、予備機材及び全ての書類の破壊が完了しました。」

そして命じていた証拠隠滅作業が完了したとの報告が入った。それから少しして・・・

「セット完了しました。」

「よし、各員非難しろ。」

起動したとの報告に富永は要員全員の避難を命じる。彼らはエレベーターで更に地下深く降下し地下ドックで待機していた潜水艦に搭乗。
海中に設けられていた出入口を通って脱出し安全圏へ向けて退避していった。


580 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:23:29
同日13:30 ラ・パルマ島沖  イギリス本国艦隊旗艦ネルソン


「提督、対空砲火の沈黙を確認。敵残存兵力は地下に潜った模様。」

「宜しい、上陸部隊を発進させろ。」

対空砲火の沈黙を受けて本国艦隊司令長官 兼 カナリア諸島攻略軍司令官のトーベイ大将は上陸部隊の出撃を命じた。今回カナリア諸島攻略に動員されたのは
イギリス本国艦隊(フッド級2隻は万が一の為にスカパフローに残してきた)とフランス大西洋艦隊に加えて各国から集めた上陸部隊が10個師団(※3)。
事前調査で日本軍が他の島々を放棄してラ・パルマ島に兵力を集中させている事(実際は最低限の要員を残して艦隊含めて退避)が判明していた為に他の島々に兵力を
回すことなく集中攻撃できていた。

「ですが提督、先ほどの日本軍の電文は・・・」

上陸部隊が発進する中、参謀の一人が富永が発した電文について懸念を示す。

「心配ない。大方追い詰められた日本軍がパニックを引き起こしたのだろう。」

そんな参謀の懸念をトーベイはパニックに陥った末の行動だろうと判断した。そして上陸作戦が開始されて30分、第1陣の先発が上陸を完了した14:00頃・・・

「提督、上陸部隊より島が揺れているとの報告です。」

「何だとっ!!」

参謀からの報告にトーベイは慌てて艦橋から島の方を見る。すると明らかに島は揺れていた。更に海面も同じく激しく揺れ出して旗艦ネルソンも翻弄されはじめる。

「いかん、上陸中止。部隊を速やかに撤退させろ。」

明らかな異変にトーベイは作戦中止を決断するがしかしそれは余りにも遅すぎた。次の瞬間、突如として爆音が響き、海面が激しく揺れた。

「て・・・提督、火山が・・・火山が噴火を始めました。」

参謀が呆然と呟いた。ケンブレビエハ火山からマグマが激しく噴出し、周辺に大量の火山灰と火山弾をまき散らし始めた。

「退避だ、各艦は即座に退避しろっ!!」

トーベイは狂ったように叫んだ。最早上陸部隊は助からない。ならば艦隊だけでも退避させないとと彼は咄嗟に判断した。しかし其れを嘲笑うかのように巨大な津波が発生する。

「巨大津波接近、退避間に合いません」

「ば・・・馬鹿な。」

こうして彼らは津波に飲み込まれ、反日連合カナリア諸島攻略軍は消滅した。勿論被害はこれだけに留まらなかった。
憂鬱本編よりも遥かに強力な試作水爆の爆発で強化された津波は規模と勢いを大幅に増して各国に襲来。発生から1時間でスペイン沿岸に到達(ポルトガルは全土がほぼ呑みこまれた)。
ジブラルタル要塞も消滅し北アフリカ沿岸にも甚大な被害を齎した(リビアは辛うじて免れた)。更に津波は南米や駐米・カリブ海を蹂躙しつつ発生から約5時間後にはアメリカに襲来。
高さ30mの津波が700㎞/h以上でアメリカ東部を蹂躙した。その結果、フロリダからメインに至る東部諸州はほぼ全域が津波に晒され、隣接州にも大きな被害が出た。更にテキサスなど
南部諸州にも大きな被害を齎していた。更にパナマ運河も津波到達前に各所で謎の爆発(※4)が発生していた事もあって完全に崩壊し今世紀中の再建は困難と判断された。
そして大西洋艦隊など大西洋方面に配備されていた艦隊及び東部諸州に配備されていた航空戦力も全て損失した。だがアメリカの厄災はこれで終わりではなかった。


581 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:24:04
 同日18:30(津波到達直前) 西海岸沖海中  日本海軍試作戦略原潜「幻想郷」


「紫さ・・・じゃなくて艦長、時間になりました。」

「わかったわ、ハッチ開け・・・フォーオブアカインド(※5)発射用意。」

副長の報告に艦長はSLBMの発射準備を命じる。

「艦長、こちら河城。各部異常無し、発射準備完了。」

暫くするとミサイル担当士官から発射準備が完了したとの報告が入った。

「よろしい、目標ロスアラモス核研究施設・・・フォーオブアカインド発射っ!!」

艦長の命令が下り、海中で開いたハッチからSLBMが発射され飛翔していく。目標はアメリカの各研究施設があるロスアラモス。この日の為に日本はFBI要員を買収したり
搬入機材に電波発信機を紛れ込ませるなどの綿密な工作を行って確実に攻撃が命中する様に工作していた(加えて偵察衛星などによる誘導も追加)。
更に幸運だったのは周辺海域に艦艇はおろか民間船舶すら居らず、海岸から離れていた為に目撃者が皆無だった。

「急速潜航、本国に帰還するわ。」

「了解。」

そして任務を終えた彼女らは機関の為に潜航を開始した。


 同日19:30 ロスアラモス核研究所


「これが完成すればジャップ共を根絶やしに出来るな。」

極秘で研究所を訪問していたルーズベルト大統領は研究者からの報告を聞いて笑みを浮かべていた。アインシュタインら高名な科学者が日本や満州に移住していたが米国の
科学者層は分厚く、彼らの一部から提言を受けたルーズベルトはマンハッタン計画の名称で各研究を承認。この日、実験用原子炉が完成したとの報告を受けて極秘で視察に
訪れていた。

「B-29やB-36が完成すればジャップの本土に投下してやれるな。」

5年以内に原子爆弾が完成する見通しだとの報告も同時に受けたルーズベルトはこの上なく上機嫌だった。しかしそれに水を差す報告が入った。

「大統領閣下、巨大な津波が東海岸を飲み込みました。」

「何だと、それはどういう事だ?」

突如齎された常軌を逸した報告にルーズベルトは思わず聞き返した。

「攻略中のラ・パルマ島の火山が攻撃の影響?により噴火。それに伴い巨大な津波が発生したとの事。」

報告を行った補佐官自身も正確な情報を把握しているわけではなかった。

「ならばホワイトハウスに戻るのは危険だな。取り敢えず州都サンタフェ近郊の陸軍基地まで行き状況を把握するぞ。」

ルーズベルトはそう判断して車を用意させる。しかしその直後に幻想郷から発射されたSLBMが実験用原子炉を直撃。ルーズベルトとその側近、及び研究者や職員を巻き込んで
ロスアラモス核研究施設は消滅した。後の調査でこの件は実験用原子炉の暴走による爆発と判断され”アメリカにおける核関連研究は凍結される事になった。
一連の津波や核攻撃の中、視察先から戻る為に航空機に搭乗していて唯一無事だった副大統領ロングがイリノイ州シカゴで大統領就任を宣誓。同市を臨時首都として定め、
各州の代表を招集。その場で連合各国と協力して復興と同時に対日戦を継続することを宣言した。


582 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:24:35
また同日に中華民国臨時首都重慶に戦略爆撃機飛鳥から強化型原爆が投下され、国民党軍司令部が蒋介石ら首脳部とともに消滅。
こうして世界が混沌とする中で大日本帝国は行動を開始するのだった。


※1:海軍が試作した戦略原潜  

   排水量:水上7800t/水中10000t 速力:水上14kt/水中20kt 兵装:533㎜魚雷発射管×4、SLBM発射管×12 乗員:90〜100名

   でほぼデルタⅠ級相当な性能と外見。艦長以下乗員の情報は機密とされている。

※2:アメリカの各研究施設が存在する場所で研究所の名前にもなっている。史実の人員がほぼ居ないにも関わらず、分厚いアメリカの科学者層のお蔭か
   早期に核開発への提言がなされていた。

※3:10個師団の内訳はイギリス2 フランス2 スペイン2 ポルトガル1 オランダ1 ベルギー1 ユーゴ1  で同地の回復を目指すスペインや
   艦隊を用意できなかった国が得点稼ぎの為に師団規模で陸軍を供出していた。

※4:日本軍が仕掛けた爆弾による爆発。数か月前から民間船を装った工作船を使って運河施設周辺に爆薬を仕掛けていた。

※5:試作SLBMの通称。性能はポセイドンC3相当(但し単弾頭型)。


おまけ  津波+αによる主な直接的被害(経済的及び今後予測される気象変化の被害は除く)

○アメリカ

大西洋艦隊消滅  東部諸州水没(隣接州や五大湖工業地帯にも大きな被害) 南部諸州被害甚大(半分近くが水没した場所もあり)  政府諸官庁・軍及び行政機能消滅

ロスアラモス核研究所崩壊・ルーズベルト蒸発  推定死者数3000万人以上

○イギリス  

ネルソン級2隻を除いて本国艦隊消滅 主要航路帯壊滅 ロンドン以南がほぼ水没  ジブラルタル消滅

○フランス 

大西洋艦隊消滅 北アフリカ沿岸部壊滅 本国沿岸部も甚大な被害

○ポルトガル  国土の大半が水没し国家消滅

○スペイン  モロッコなどアフリカ植民地に壊滅的な被害 本国沿岸部も広範囲が水没


583 : ライスイン :2016/07/14(木) 15:25:06
○メキシコ  東海岸地域が水没 

○中米・カリブ海諸国  国家消滅

○コロンビア  国土北部が水没

○ベネズエラ  国土の半分が水没し国家崩壊

○ブラジル  北部沿岸部の広範囲が水没 

○日本  退避が間に合わなかった一部邦人(100人前後)が死亡(後に国家により遺族に補償)  

     退避中の潜水艦内でハイテンションになった富永が頭をぶつけて負傷(軽傷)


 如何でしょうか?今回は盛大な水葬と核攻撃が発生し反日連合構成国に甚大な被害を与えました。
アメリカではルーズベルトが各施設ごと蒸発。ロングが大統領に就任しましたが対日戦は継続する模様です。ドイツやソ連など一部の国の本土は無事ですが
航路帯消滅などの影響により貿易が著しく困難になった影響で経済に悪影響が出始めています。


〜予告〜

 津波により甚大な被害を受けた反日連合だが戦争を停止することは無かった。日本は潜水艦による通商破壊や艦艇攻撃と航空機による戦略爆撃により
彼らの本土に攻撃を行っていく。対して反日連合は形勢逆転の為、大規模な化学兵器攻撃の準備を始め。これを察知した日本は行動を抑止しようと
”正式な初の”核実験を行う。だが反日連合はこれを欺瞞と判断して化学兵器による攻撃を実行。これにより日本は大規模な報復核攻撃を決意する。

次回”化学兵器 対 核兵器”

掲載お願いします。


584 : 霧の咆哮 :2016/07/14(木) 15:34:38


普通、外国勢は戦争どころじゃないと思うんだがなぁ・・・
そこまでの被害受けたら


585 : 名無しさん :2016/07/14(木) 15:36:33
自国の復興無視して戦争継続って正気か?
いや、史実でも日本は大地震を3回位受けながらも戦争継続したから、天災起きても案外戦争って続ける物なのか?


586 : リラックス :2016/07/14(木) 15:47:01
乙ー、ついに水葬戦記が!
しかも津波が理論上最高クラス…… 国家どころか世界解体戦争が捗るな(色々とハイ


587 : リラックス :2016/07/14(木) 15:49:37
↑やめたくても相手が止まってくれない
ってことじゃね?


588 : 蓬莱人形 :2016/07/14(木) 16:17:47
乙でした。
なんていうか…愉悦が止まらないw

大西洋の各国海軍に「海岸から離れていた艦船(≒被害を受けなかった海軍部隊)」がどれくらいあるのやら。
地中海については津波のエネルギーの通り道が狭いジブラルタル海峡しか無いから被害は比較的少なくて済むか。
津波がドレーク海峡や喜望峰を越えてなお海岸を洗い続けるだけのエネルギーを持ってなければいいが。

…そういえば、本編よりでっかい津波なんだから今度こそ北大西洋海流が止まる可能性もあるのか?


589 : ooiスマホ :2016/07/14(木) 16:21:21
乙です。

化学兵器の威力がどれ程の範囲なのか…、恐らくかなりの数を相手は揃えているんだろうなぁ…( ̄▽ ̄;)
まぁ、化学兵器を使った国は原爆の被爆地として更地になってもらいましょう。

てか、現時点で残っている戦力が消えたら敵さんはどう戦うのかね?


590 : 名無しさん :2016/07/14(木) 16:24:55
もしかしたら、あのふざけた逃亡日本政権も津波に飲み込まてるかもしれないか


591 : 蓬莱人形 :2016/07/14(木) 16:26:12
>>589
そりゃ一億総特攻でしょう。日本人が絶滅した時点で日本人でない人間が男女一人ずつでも生き残ってれば
その二人がアダムとイブになって日本がない世界で人類が発展できるから反日同盟の勝ちです(その勝ち方ができるとは言ってない)。


592 : リラックス :2016/07/14(木) 16:52:43
さて、テンション上がって赤化米国召喚ルートネタが出来てしまったから17時頃から便乗して投稿させてもらおう


593 : SARUスマホ :2016/07/14(木) 16:54:50
!!! 乙! 激しく乙!
今まで「形振り構わず」と思っていたのが単なる舐めプに過ぎなかったと実感させる所業……余りにもやり過ぎてトミーが脱出出来ず「関東万歳」と決別電を打つのかと冷や汗物でしたが(ファフナー左右でも可
ここまで来ると日本生存の必要十分条件=白人世界ほぼ壊滅なので、戦後の欧州復興と称して教育も生産性も低い旧植民地人をどぼどぼ流し込んで放置プレイとか


594 : リラックス :2016/07/14(木) 17:00:23
それでは

大陸化世界(赤化アメリカ召喚ルート) 2chネタ

大陸日本総合スレ9295

 1名前:名無しさん[sage]
  大陸化した日本について話し合うスレです。変化したもの変わらない物他世界の記憶、何でもOKどんどん話し合いましょう。

  追記:アラシが出た為明言しておきますが、当スレは大陸化にまつわるネタも募集している為同時期に10倍化した台湾と樺太の話題もOKとします。
  勿論、関連した他の国に着いての話しもOKです

691名前:名無しさん[sage]
  【速報】ドイツを含む複数の国家が赤米と会談へ
  ttp/XXXXXXXXX.XXX

692名前:名無しさん[sage]
  ふむ、ワシントン条約機構設立かね?

693名前:名無しさん[sage]
  今回は貿易というか経済関連の話し合いみたいだがどうだろうね。

694名前:名無しさん[sage]
  中国が一度失敗してるから、二の舞にはならないとは思うが

695名前:名無しさん[sage]
  如何にしても主導権を握るかで揉めるのは確定とみた


696名前:名無しさん[sage]
  【速報】フィリピンとベトナムが事実上、日本の軍事的・経済的な統制下に入ることで合意した
  ttp/XXXXXXXXX.XXX

697名前:名無しさん[sage]
   マジですかい……

698名前:名無しさん[sage]
  えええええ(混乱中

699名前:名無しさん[sage]
  ベトナムのカムラン湾と、フィリピンのパラワン島が改めて自衛軍の駐留許可出してたり
  米軍基地は消えるわ中国は軍拡しまくりで威信保つためにぶん殴る相手を求めてるのが丸分かりだわ、となればな関係強化にも動くわな

700名前:名無しさん[sage]
  米国が再びモンロー主義拗らせたら、というのは言われていたがマジで消滅したらそれに近い事態も引き起こしますわそりゃ

701名前:名無しさん[sage]
  自衛軍にいる知人からの話だが意外に混乱は少ないっぽい。
  ちょいと出張に行って来るからよろしく〜、的な感じとまでは行かないけど酷い所でも秩序立ったデスマーチで済んでいるそうな

702名前:名無しさん[sage]
  >>秩序立ったデスマーチ
  あかん。

703名前:名無しさん[sage]
  フィリピンとかは常駐となると憲法の改正を行わなければならなくなるそうなので、書類上は短期滞在を繰り返すって感じになるんだとか

704名前:名無しさん[sage]
  これに対してツイッターで自称自衛隊だって奴が色々と喚いとりますが

705名前:名無しさん[sage]
  自衛隊じゃねえ、自衛軍だ。


595 : リラックス :2016/07/14(木) 17:01:08

706名前:名無しさん[sage]
  まあまあ、大陸化前から自衛隊に所属していた人かもしれないし

707名前:名無しさん[sage]
  内々にフィリピン及びベトナムへの侵略作戦が発令されており、これはその第一陣だ、と

708名前:名無しさん[sage]
  いやもう突っ込むのもアホらしいんだけど

709名前:名無しさん[sage]
  恐らくスマホ買ってもらって使い方覚えてきた厨房だろう

710名前:名無しさん[sage]
  旧軍が精神論が補給軽視がと喚くこと喚くこと……

711名前:名無しさん[sage]
  まあ思春期になるとやる奴はやる麻疹みたいなもんだ。
  黒歴史として認識出来るようになれば地獄だが、何時迄も出来ないと地獄すら生温く

712名前:名無しさん[sage]
  一昔前なら日本の侵略行為を止めてフィリピンやベトナムの人たちを助けてくださいとか国連に取っ付けに行く奴が出たかもしれないことを考えれば、まあ精神的な麻疹を拗らせるくらいは。

713名前:名無しさん[sage]
   厨二病を患うのは理解しよう。理解出来るからこそ黒歴史には自己責任で向き合えと言ってみるテスト

714名前:名無しさん[sage]
  俺、ツイッターを十年前にやっていたらやらかしていたと思う……

715名前:713[sage]
  安心しろ、俺もだ。

716名前:名無しさん[sage]
  そろそろ話題を変えるか……

717名前:名無しさん[sage]
  【速報】中国によるサイバー攻撃に関与したと見られる全容疑者の一斉摘発
   この影響というか副産物でネットを使った犯罪者も結構な数がしょっ引かれた模様、組織単位でとっ捕まったりもしたとか。

718名前:名無しさん[sage]
  >>中国によるサイバー攻撃
  やっぱ国内にまだ協力者は残っとったんか……

719名前:名無しさん[sage]
   まあ、そりゃいるだろうて。破防法を適用すべきだとかも言われているが。

720名前:名無しさん[sage]
  公安保証法な。


596 : リラックス :2016/07/14(木) 17:02:27
721名前:名無しさん[sage]
  >>720、……パードゥン?

722名前:名無しさん[sage]
  公安保証法な。元々あった「緊急検束」、「強制捜査」、「雇傭制限」、「政治団体の報告義務」、「解散団体の財産没収」、「煽動文書の保持者の取締り」などを削除した破防法でなく。

723名前:名無しさん[sage]
  ……ゑ?

724名前:名無しさん[sage]
   だから公安保証法が存在しているのですよ。
  ttp/XXXXXXXXX.XXX

   元々の世界線の記憶持ちの関係者から大陸化前からあった団体がやっていたことに関しては法の不遡及(という表現が正確かは知らん)に当たるのではないかという意見もあって今までなるべく使われてなかったし、既存のマスゴミは報道しない自由の行使で、新しく生えた所は今更過ぎるって認識で取り沙汰されてなかったみたいだが。

725名前:名無しさん[sage]
  ああ……、香ばしい団体が大人しくなったと思ったら……

726名前:名無しさん[sage]
  パヨク終了のお知らせかな……

727名前:名無しさん[sage]
  抜かずの剣こそ、ではなく一罰百戒って感じでオナシャス。

728名前:名無しさん[sage]
  ホントそれな。抑止力として機能しないとマジで意味がない。

729名前:名無しさん[sage]
  外患誘致罪とかも適用されるようになるんかね。

730名前:名無しさん[sage]
  あんま乱用したくなくても使わないとガチで好き勝手やるのが多すぎるしな。

731名前:名無しさん[sage]
  あんま舐め腐した真似していたらどれだけ自分らに元の政府が優しくしてくれていたのか理解することになりますってか

732名前:名無しさん[sage]
   残念でもなく当然、というのは良いとして多分理解する頭はしてないと思う。

733名前:名無しさん[sage]
  ちょいと寂しくなるが静かになると思えばいいさ、業務妨害されるコンビニ店舗も無くなるならなお良し

734名前:名無しさん[sage]
   そういうのもあったねぇ……

735名前:名無しさん[sage]
  公安が忙しくなる訳だよ


597 : リラックス :2016/07/14(木) 17:03:20
736名前:名無しさん[sage]
  どうして僕を叱ってくれなかったんだー!て喚く頭があるのかわからんが、もし将来言ったら
  叱る相手を片端からネトウヨ呼ばわりして理解しようともしなかっただけだろボケがとツイッターの魚拓(残ってれば)掘り返されるのが見えるわ
  その頃の厨二気味患者が理屈こね回した結果、馬鹿が馬鹿でいる権利を認められる社会に産まれたのが悲劇の一因とかくらいには擁護してもらえるだろうけど(所詮は厨二の厨二による厨二のための厨二論である。救われるとは言ってない

737名前:名無しさん[sage]
  それはそれとして編隊少女なるソシャゲを始めてみたが色々と凄いなオイ。

738名前:名無しさん[sage]
  どういう意味?艦これ類似ゲームだと思ってたんだけど
  
739名前:名無しさん[sage]
  いや、3Dグラフィックのせいで低スペな俺のノートPC(そろそろ十年もの)がヤバい

740名前:名無しさん[sage]
   >>そろそろ十年もの 物持ちがよろしいようで(汗

741名前:名無しさん[sage]
  空戦乙女とか編隊少女とか混乱するんじゃーと友人が言ってたのはそれか

742名前:名無しさん[sage]
  誤字るなよ?本気で誤字るなよ?

743名前:名無しさん[sage]
  変態少女?

744名前:名無しさん[sage]
  誤字るなと言うに!

745名前:名無しさん[sage]
  機体とキャラ設定が各世界線の影響受けて色々とカオスになってるという噂の……

746名前:名無しさん[sage]
  艦これ「ナカーマ?」

747名前:名無しさん[sage]
  海、空、と来たから陸かな次は

748名前:名無しさん[sage]
  もうあるよ、りっく☆じあ〜すというのが

749名前:名無しさん[sage]
  陸自所属とは新しい。

750名前:名無しさん[sage]
  ユニットが既に出揃ってる感がねぇ……空と海のユニットもあれば或いは?

751名前:名無しさん[sage]
  タイトルに矛盾して行くスタイル

752名前:名無しさん[sage]
  ドラゴンがあんま出てこないドラゴンクエスト、というのもあるから……(震え声

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598 : リラックス :2016/07/14(木) 17:07:53
以上、テンションハイにより何時も以上のハチャメチャぶりとなっております。
こんなんでよろしければwiki掲載はドンとやってください


599 : New :2016/07/14(木) 18:50:08
両氏ともに乙。
楽しい楽しい水葬戦記(白目)アメリカ国民は「え゛?ひょっとしてまだやるの?」
状態だろうけどアキラメロンw「「「「「勝ったな。」」」」」の後富永が「ああ」と言ってそうだw

ナニカ恐ろしい法が出てきたぞー(正しくないと言ってない)
ベトナム、フィリピンが日本傘下となると東南アジアの帝国ドミノ()を阻止すべく
中国が動きそうだ


600 : 同志岡田真澄 :2016/07/14(木) 18:57:37
ライスインさん
乙です。核兵器は平均何発撃ち込むのでしょうか。そして内乱を発生させるのも面白そうですね。ドイツ軍ならば空軍で実際祖国に切り捨てられたから裏切った人がいるので、勝手に○○が裏切っているという情報を広めれば猜疑心の強いヒトラーによって勝手に粛正が始まり、命の危険を感じた軍人たちが身の安全を確保するために現政権に反旗を翻し、後は勝手にどちらかが死ぬまで殺し合ってくれますよ。

この作戦はスターリン支配下のソ連にも有効ですね。だって猜疑心の強いスターリンのことだから、トハチェフスキーが裏切ろうとしているという噂を聞いたら喜々として粛正氏に取り掛かるだろうし、彼も流石にタダでは殺されないだろうし。そういえばマウントバッテン卿はどうしているのかな?彼への嫌がらせで嶋田さんが妻と親密な状態であることを示す写真や手紙を送り付けて、彼を怒りのあまり憤死させてみるのも面白いかも。


リラックスさん
掲示板ネタ待っていました。早くえせ左翼の面々は武力革命を試みてゴミの様に死ぬんだよ。はよ。


601 : 名無しさん :2016/07/14(木) 19:59:19
>>同志岡田真澄氏
確かマウントバッテン卿が横恋慕していたのは閑院宮と結婚した姉のマリア皇女だったはずでは?
閑院宮さまとマリア皇女の仲睦まじい様子を映像、写真併せてコンテナ2つ3つ届ければいいのかな?


602 : 名無しさん :2016/07/14(木) 19:59:59
>>武力革命

パヨクにそんなことやる気も度胸も覚悟も無いよ
それより国家権力が本気を出して自分達の聖域を無くして潰しかかってきたことの
こういう状況にした犯人探しや責任の押し付け合いからの内ゲバの方が可能性高い


603 : ooi :2016/07/14(木) 20:03:00
そう言えば、マウントバッテン卿は閑院宮に文句を言ったら流石にヤバいと思ったのか、嶋田さんに不幸の手紙を送っていたな。
この結果、切れた嶋田さんはキレます。
結果的に、辻〜んたち主催の世界恐慌はノンブレーキで行われました。


604 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:14:20
お二方とも乙です。

しかしルーズベルト(悪)はロスアラモス核研究所に直接行ったら被曝しないかな?
あのころ何の対策もしてないビルでウランとかじってたはずだし。
あと融合世界のサヨクとマスゴミは理想に溺れて溺死してしまえw


605 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:18:04
ライスイン氏乙です…ルの字は蒸発するよりも生き残って生き地獄体験させてほしかったな


606 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:18:26
まあ昔は放射線入飲料とか言うびっくり飲料が健康にいいと販売されていましたし……


607 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:20:00
>>604
あのころは放射線被爆についてもほとんどわかってなかった時代だしね


608 : リラックス :2016/07/14(木) 20:22:52
放射線インチキ療法ね
自然に存在する物は身体良い→放射線は自然に存在している→放射線は身体に良いって色々と待てな三段論法
今でもこの三段論法の放射線のとこだけ別の物に入れ替えたら信じる輩が結構いそうなのがまた


609 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:23:31
放射線を浴びるのはヒーローへの道、という時代もあったな。


610 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:24:32
>>608
それってなんて韓国。


611 : ナイ神父MK-2 :2016/07/14(木) 20:25:29
両氏乙です。

ライスイン氏

まあ、メガトン級使えばそうなるなとしか・・・所で報復用の核はファットマンですか?それとも皇帝?

リラックス氏

大陸化して他の世界の憲法が有効な上厳格に執行されればそうもなろうというけっかですね・・・
そして、お馴染みのグンクツガーやテイコクシュギガーとか煩いのも多そうです。中華も自身を棚上げして騒ぎそう・・・


612 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/14(木) 20:25:58
両氏とも乙です

津波くらって大わらわでも敵国は待ってくれないというか嬉々として滅ぼしにかかってくるという末期世界
戦争をやめない方もやめない方で狂ってますな…

>>607
広島と長崎でデータがとられたのですが、放射能の危険性についてはその結果はよくわからなかったり……
『2週間もすれば大丈夫さHAHAHA』とかマジで考えていましたからね…


613 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:35:23
孤立日本の日本人はほとんどが漆黒の殺意に目覚めてるだろこれw
タスクACT4レベルのエグイスタンド使えそうw


614 : 名無しさん :2016/07/14(木) 20:49:38
今日のボス 津波に飲み込まれて死亡
        研究所で光の中で消滅

明日のボス 毒ガス誘爆で死亡
        核の衝撃波で消し飛ぶ

ボスの代わりに各国市民がこんな感じに死んでくのか


615 : 同志岡田真澄 :2016/07/14(木) 20:59:46
>>601,603
はい、その通りです。なので彼にはこんな罰を与えましょう。

地下防空壕など閉鎖区間に閉じこもりやせ衰え、ストレスで精神がマッハなマウントバッテン卿の下に日本軍から英語で書かれたコンテナが空中投下されてくる。中身を確認したところ、そこに入っていたのは閑院宮さまとマリア皇女の仲睦まじい様子を映像・写真の詰め合わせだった。
更に止めに彼に対する2人からのメッセージがカセットテープに収録されており、内容は彼を罵ったり、如何に英国人が下劣で醜い存在かと悪口だらけで、特にマリア皇女から名指しでSMの様に罵倒されるという代物だったので、それがきれいなクイーンズイングリッシュで放送されると、彼はついに怒りとストレス、そして横恋慕した女性からの罵倒などが原因で憤死する。

なんて罰と結末を想定してみた。これぐらいやれば嶋田さんもすっきりするでしょう


616 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:04:21
そこは憤死じゃなくて何かに目覚めてほしかったw
イギリス人なんだし。(偏見)


617 : 同志岡田真澄 :2016/07/14(木) 21:13:46
>>616
イギリス人を一体何だと思っているのか・・・(恐怖)
この世界の白人は北欧をぞ退けば皆韓国人と同じキチガイだから、憤死がお似合いかなーっと。アイゴーの代わりにFa○k you!と叫んで憤死するのを想定しています。


618 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:16:51
ライスイン氏の世界に某神崎島が転移…
こちらは弾道ミサイルありでしたっけ?


619 : リラックス :2016/07/14(木) 21:23:29
面白すぎる案を出してくれおってからにw
とりあえず一度落ち着こう。落ち着いて……セカンドインパクトの準備を(←錯乱中


620 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/14(木) 21:30:15
え?無害なコジマ粒子が日本大陸のグンマー県の地下から発見だって?(錯乱


621 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:32:01
神崎島?何それ?
くわしく


622 : 蓬莱人形 :2016/07/14(木) 21:33:34
今ネタスレでホットになってる話題ですね。


623 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:35:28
こんな殺伐した世界に神崎島か…提督loveの深海さん達はともかく
普通の艦娘さん達の精神は大丈夫なのか?


624 : リラックス :2016/07/14(木) 21:37:47
史実よりは大丈夫じゃね?まあ、負けて国を焼かれるより良いよね、と割り切りそう


625 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:40:25
ここなら深海基地娘&A9/A10板野サーカスが映えるだろーなー?(棒


626 : 蓬莱人形 :2016/07/14(木) 21:47:59
なお海外勢


627 : 名無しさん :2016/07/14(木) 21:52:13
海外艦娘はとりあえず裏方事務でいいよ…
こんな状況でも同胞?と戦わせるのは心もとない・・・


628 : 名無しさん :2016/07/14(木) 22:15:22
海外艦娘は、出身国にとっての日本以外に敵意を持つ国相手ならいいんじゃないかなあ
ドイツ・イタリア艦娘は米国・英国相手とか


629 : 名無しさん :2016/07/14(木) 23:33:41
ライスイン氏世界で神崎島だとお互いのメリットってどうなるんやろ?


630 : ハニワ一号 :2016/07/14(木) 23:54:23
ライスインさん乙です。
ヒャッハー!!水葬戦記再び、しかも憂鬱よりも規模を拡大して発動。
この調子でどんどん行くところまで行って欧米を消滅させてくださいw

リラックスさん乙です。
フィリピンとベトナムが大陸化日本の傘下に。
このまま東南アジア全体が大陸化日本の傘下になって大東亜共栄圏が復活する日も近そうですね。


631 : ナイ神父MK-2 :2016/07/15(金) 00:11:40
そう言えば、憂鬱大陸化で現状日本はカナリア諸島を保持した侭ですが、港湾や滑走路を整備しての軍事拠点化って可能なんですかね?可能なら一応喜望峰周りで戦力を
大西洋にも派遣できるように成るのでアメリカへ東海岸からも圧力を掛けたりもできる可能性がありますが・・・


632 : 名無しさん :2016/07/15(金) 03:56:21
滑走路などを作って拠点化はできる条件は揃ってるよ
ただ多数の軍艦を入港・整備可能な港湾施設となるとちょっと条件が厳しい、大々的に要塞化と軍港化を行って橋頭堡にすると欧州各国の過剰な警戒を招くしね
艦隊の補給に使う拠点としてだけなら問題ない、ただその場合でもどの道カナリア諸島だけでじゃ本土からの補給拠点が遠すぎるので、どこかの欧州列強の協力なりがないと補給線が維持できないけど


633 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/15(金) 09:32:07
水葬予定なら予算の無駄だしねぇ・・・


634 : ooiスマホ :2016/07/15(金) 12:37:00
ナイ神父氏の作品だと衝号をやらずに決着がつきそうですね


635 : 名無しさん :2016/07/15(金) 12:39:22
そういや、あの四面楚歌な状況でトミーさんカナリア諸島にずっとおれましたなあ


636 : 名無しさん :2016/07/15(金) 17:31:31
>635
対した価値が無いと判断されて、宣戦布告してから景気づけに潰せばいいやって思われてたんじゃ……。


637 : 名無しさん :2016/07/15(金) 17:34:40
しかも状況的に始まりの原爆がずっと設置したままだろうから
事故で爆発したり、敵が攻めてきて奪われかねないなど

責任の重圧さは比じゃないと思うんだがな


638 : 名無しさん :2016/07/15(金) 17:56:21
序に言うと、いざ実行という時に無事に脱出できる保証もない
船舶や航空機だと発見されやすく有事の脱出には向かず、潜水艦では火山の噴火タイミングと津波の状況では海中にいても巻き込まれて一巻の終わりという可能性もある
無事に生き延びられるかは運がかなりからむからねぇ


639 : 蓬莱人形 :2016/07/15(金) 18:12:26
十分水深が深い海域にいる船はあまり津波の被害を受けないから


640 : 名無しさん :2016/07/15(金) 18:15:12
洋上で艦船が巻き込まれるほどの津波って
上陸寸前には100m以上になるのでは


641 : 蓬莱人形 :2016/07/15(金) 18:53:26
たぶんですが…孤立世界のカナリア攻略部隊の艦隊は島に近すぎたんじゃないでしょうか。

でも俺、山体崩壊による津波の発生地点の至近で船舶が受ける影響に関する知識がないからなあ…


642 : 名無しさん :2016/07/15(金) 19:16:51
規模は段違いだけど、氷山が欠け落ちて海に落着した直後は結構な波ができるし
それとは比べ物にならない質量の山体が海に落ちたら直後でも結構な波ができるんじゃないかね?

ましてや上陸と上陸支援のために接近してただろうし
後は忘れがちだが水爆による人工的なものだから水爆自体の副次効果もありそう


643 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/15(金) 19:20:39
>>635
まぁ、トミーだしw


644 : ooi :2016/07/15(金) 19:42:47
後は、津波に対して横っ腹を見せていかのかもしれないな。


645 : リラックス :2016/07/15(金) 19:46:41
艦砲射撃やるなら島に横腹向けてるだろうし、発生源がその島だからなぁ


646 : ooi :2016/07/15(金) 20:15:46
まぁ、駆逐艦とかは台風食らっても真っ二つになりますし。


647 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:20:11
孤立世界っていつカナリア諸島獲得したんだっけ?


648 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:23:08
駆逐艦、台風でまっぷたつになるほど脆いの?


649 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:24:58
日露戦争からの日欧戦争のドサマギに手に入れていたような

しっかしリアル種みたいな殲滅戦争になりそうだな


650 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:26:54
>>648
三角波で技術が未熟な溶接部分がポッキリ
そもそも駆逐艦は5インチ砲どころか機関砲で穴だらけになるほどの装甲厚しかないし


651 : リラックス :2016/07/15(金) 20:27:07
台風舐めんな!この犬野郎!
主に台風が凄い


652 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:27:33
>>648
溶接技術が未発達の時に事故って割れた艦が有ったからソレじゃね?
まぁ普通の艦でも三角波だと万が一あるそうだけど


653 : 名無しさん :2016/07/15(金) 20:35:38
史実の第4艦隊事件やね。吹雪型の初雪と綾波型の夕霧が艦首切断の大損害を被ってる


654 : 蓬莱人形 :2016/07/15(金) 20:40:24
ハルゼー台風ことコブラ台風でスペンスが船体切断、ハルとモナハンが横転して沈没してます。

初雪と夕霧は初と夕は沈んだけど雪と霧は何とか港に戻れてるので…


655 : ooi :2016/07/15(金) 20:43:53
>>653
米海軍も太平洋戦争末期に台風でやられていますよ。

wikiより抜粋
コブラ台風
コブラ台風(Typhoon Cobra)とは、太平洋戦争中の1944年12月にアメリカの太平洋艦隊を襲った熱帯低気圧にアメリカ海軍がつけた名称である。
「1944年の台風」、「ハルゼー台風」とも呼ばれる。
戦時中でレーダーなどによる気象観測網が発達する前であるため、規模など詳細は現在も不明な点が多いが、アメリカ海軍によるレーダー(この時のレーダー観測はアメリカの気象観測史上史上二番目のものであった)、気圧、風速などの観測記録が残された。
一方、制海権を失っていたこともあり日本では観測されていない。
この事件を契機としてアメリカ海軍は太平洋地域に観測所を設置、これが後に合同台風警報センターへと発展した。

12月14日に初めて観測された。
その後12月17日に、ルソン島東方480kmのフィリピン海で作戦行動中だったウィリアム・ハルゼー大将指揮の第38任務部隊が、台風の進路を予測できず直撃を受けた。
3隻の駆逐艦・スペンス、ハル、モナハンが沈み、790人の死者を出した。
また他にも9隻が深刻な被害を受け、100機以上の航空機が失われた。
空母モンテレーでは搭載機が壁に衝突したことで火災が発生した。
捜索活動により最終的に93人が救助された。
台風は翌12月18日に艦隊から離れ、12月19日に消滅した。


656 : ooi :2016/07/15(金) 20:47:04
>>647
9話の講和条約ですね。

同話より抜粋
05:スペインはカナリア諸島を日本に割譲する(※3)。

※3:予算不足かつ価値の損失により維持出来なくなった同地を半ば嫌がらせ目的で割譲を決めた。もっとも夢幻会としては”最後の手段”を行う場所を
   確保できた事で満足していた。因みに同地に派遣された艦隊で帝国海軍大西洋艦隊が編成された。またフランスから割譲されたジブチでも
   帝国海軍インド洋艦隊が編成された。


657 : 名無しさん :2016/07/15(金) 21:00:52
>>649
>>656
どうも
さりげなくあまり価値がないけど出兵の対価としてもらったてきな本編と比べて、
手に入れた方法や世界環境的にも目立ってアレを仕掛けるのにも作戦立案にも苦労したろうなあ
現に艦隊送り付けられてるし


658 : ナイ神父MK-2 :2016/07/15(金) 22:00:37
少し質問なんですが、憂鬱世界の南米って戦前までは史実と同じ様な状況でしたっけ?史実だと割りと親日国があった筈なのですが、憂鬱では余り描写
されてなかった筈なので確認したくて・・・


659 : 名無しさん :2016/07/15(金) 22:01:51
というかメキシコって本来相当な親日国家だった記憶があるんですが


660 : 名無しさん :2016/07/15(金) 22:04:27
メキシコってアメリカが侵攻された時には助けてもらえず
同じ有人種なのに助けてもらえなかったと逆恨みしてたはず


661 : ooi :2016/07/15(金) 22:10:20
>>660
あれについては日本がカリフォルニアに侵攻してメキシコを攻撃した事も影響しているでしょう。
カリフォルニア以外に進行すれば日本が支援する事も可能であり、ここでメキシコを支援すれば一定の支持を得られると思います。


662 : ooi :2016/07/15(金) 22:12:02
>>660訂正
あれについては日本が保護する事が確定したカリフォルニアに侵攻したメキシコを攻撃した事が影響しているでしょう。


663 : リラックス :2016/07/15(金) 22:19:51
米国から同じように迷惑を受けていた同胞意識みたいなのもあったみたいだしな
日本相手に色々と楽観していたのも(日本にとっても仇敵な)米国を殴る分には問題無いだろうという考えが根底にあったんだろう


664 : ooi :2016/07/15(金) 22:51:56
>>リラックス氏
今回は大西洋大津波は起きていませんからメキシコも本編よりは余裕が残っているでしょう。
その為、対米戦のグランドデザインを示したら或る程度の制御は可能と思います。
日本もメキシコによる北米侵攻が起きるまでは将来的な支援は考えていたようですし。


665 : 名無しさん :2016/07/15(金) 23:23:58
大西洋大津波は起きてますが?


666 : ナイ神父MK-2 :2016/07/15(金) 23:31:15
>>664
実際メキシコにM2〜4やM12、重戦車枠でKV2を供与した所で何処までアメリカ陸軍と戦えますかね?日本軍が爆撃で
航空隊の目を逸らせばそこそこ戦えそうな気もしますが・・・


667 : 名無しさん :2016/07/15(金) 23:54:56
>>665
それライスシャワーさんの作品

大陸のは大抵津波をやらないで勝利出来る余裕はある


668 : ooi :2016/07/16(土) 00:00:33
>>ナイ神父氏
攻める場所にもよりますが序盤は押せると思います。
ただ、練度の面でいうと米軍より劣っているので西海岸に派遣した部隊が反転した場合は単独では耐えられないでしょう。
戦車の質では同等ですが、憂鬱本編でも語られた様に戦車戦の技術は米軍の方が上ですので…。

日本が航空隊を送って制空権を確保して対地攻撃を数回行っておけば1〜2ヵ月は頑張れるのではないでしょうか?
なお、メキシコが頑張れる時期は日本や欧州枢軸、他の南米諸国の軍事行動で変化すると思います。


669 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:06:36
後津波をやるとイギリスだのドイツだのフランスだのと大抵の味方にも甚大な被害出ますし
そもそも無関係の国々も巻き込まれますからねえ。
まあ孤立大陸ではその辺りの手加減は一切いらないのですが(


670 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:06:47
>>667
大陸はアメリカとガチで殴り合える日本を作ろうぜがコンセプトだった気がする


671 : 霧の咆哮 :2016/07/16(土) 00:15:57
孤立世界と転移世界以外の大陸日本は基本的に味方がいるからね
そりゃ津波は使えんよ


672 : リラックス :2016/07/16(土) 00:25:05
何処かしか時間犯罪で対等に付き合える大国化した同盟国を作るのがデフォルトとして根付いたのは何時からだったか


673 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:30:36
日英ルートが最初じゃなかった?
その割に議論はあんまり煮詰まってないが


674 : リラックス :2016/07/16(土) 00:40:17
英国は史実ベースでもWW2直前からの介入で十分大国としての地位を保てるし、本編の流れも流用しやすいからな
改変としては楽だから煮詰まってないのかも


675 : 霧の咆哮 :2016/07/16(土) 00:43:28
日蘭世界は開始から20スレで急に煮詰まったからね


676 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:44:23
まさかオランダとの同盟ルートが数ある大陸日本でも、同盟国有りではトップになるとは思わなんだ
超帝国日本や孤立日本は同盟国いねーし


677 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:46:59
蘭帝は色々ガチな発展遂げてるからなぁ


678 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:48:11
文明レベルじゃ孤立日本>超帝国>日蘭>その他だからな


679 : リラックス :2016/07/16(土) 00:49:11
神の筆を折る国が存在したことにも驚きだ
ポルトガルぇ……


680 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:49:53
序にスペインも折れたっけ


681 : 名無しさん :2016/07/16(土) 00:51:37
しかしそんな住民たちでも諦めるポルトガルぇ……


682 : ooi :2016/07/16(土) 00:54:01
実際の所、各種設定が記述されて多くの派生ネタを輩出した日蘭世界が一番煮詰まっているだろうな。

日蘭世界
本編
派生ネタ:現代ゲート、現代ゲートバッドエンドルート、44年ゲート、冷戦ゲート、OCU史実世界転移ルート…etc
資料ネタ:各種兵器設定、各種兵器の物語、企業設定、幕間ネタ、現代海軍戦力設定、第二次世界大戦時戦力設定…etc

大陸スレ49>>50から大陸スレ65まで大型連載派生ネタが続いている。


683 : 霧の咆哮 :2016/07/16(土) 00:54:20
ポルトガルはともかく、国力は欧州じゃ有る方のスペインに覚醒の余地が無いことは意外だったな


684 : リラックス :2016/07/16(土) 00:54:58
太平洋で先んじての産業革命も無理という結論だったっけ?
中華なお国がヤバすぎて


685 : ooi :2016/07/16(土) 00:59:01
後はイタリアも無理だったな。

ドイツは日英独世界でやっと活躍ですかね?
日独単独では今のところ目立った作品は無いので。


686 : 名無しさん :2016/07/16(土) 01:02:33
イタリアも無理なのか?
第二次じゃいつもおいしい所ゲットしてるイメージ有るが


687 : リラックス :2016/07/16(土) 01:05:10
そこそこ中堅はともかく大陸日本並の大国は無理だった
自信が無いが日独伊三国同盟ルートもあったような……


688 : 菜奈氏 :2016/07/16(土) 01:07:55
>>683
スペイン単独では無理ですが、
「日仏ゲート世界」での、スペイン継承戦争(1701-1714)で、
フランスの同盟国に仕立てられませんか?

スペイン・ハプスブルク家の断絶→スペイン・ボルボン家成立あたりで。


689 : 名無しさん :2016/07/16(土) 08:27:14
>現代ゲートバッドエンドルート
これどこで見れます?

またネタ元スレ違いになりますが
某ネタスレの神埼島転移orゲートネタってアリでしょうか?


690 : 名無しさん :2016/07/16(土) 08:32:04
戦力面で圧倒する史実側相手だからこそインパクトあるが、基本的に大陸日本じゃ正面戦力の数でも質でも大陸側の方が上だからあんまインパクトねーぞ
51㎝砲艦は神崎島の2隻に対し、例えば日蘭日本じゃ4隻
駆逐艦や潜水艦の数何て大陸側じゃそれこそ2000位にも届き兼ねんのに
それに接触面での混乱も大陸側に夢幻回がいるからスムーズだし


691 : 名無しさん :2016/07/16(土) 08:33:11
まとめスレの大陸項目の日蘭での世界ゲートにあるすよ
呼んでいると胸糞注意の代物ですが


692 : 名無しさん :2016/07/16(土) 08:33:16
何でもかんでも神崎島を出張させれば良いって物じゃないが


693 : ooi :2016/07/16(土) 09:02:56
>>689
まとめwikiで「大陸55_ナイ神父MK-2さま_日蘭世界ゲート編 第二次中華共産動乱」と書かれている作品ですね。
現代ゲートのバッドエンドルートとして中韓(北朝鮮を除く)が大変なことに。


694 : 名無しさん :2016/07/16(土) 09:25:52
陛下の親書を踏み潰したり卵をなげつけたのまだ掲載してないのか


695 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/16(土) 09:27:15
>>菜奈氏氏
確かに日仏ゲート世界ならスペインを復活させることも可能ですな
まあ、隣国を支援するというよりも、隣国を属国に仕立て上げるような感じですが…
スペインにどれだけ信頼がおけて、スペイン内の火消しがうまくいくかどうかにもよりますね


696 : 名無しさん :2016/07/16(土) 09:28:35
未掲載のはまだたくさんあるぞ
陣龍氏の転移日本や日米ルートとか全部載ってないし


697 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/16(土) 09:39:39
掲載担当者が圧倒的に足りないから仕方ない。


698 : 名無しさん :2016/07/16(土) 11:05:30
>>692
大体の世界線だと別に敗戦してないし
日蘭世界なんかだと実質安全地帯の太平洋日蘭勢力圏のど真ん中に
主力艦を保有する正体不明の海上武装勢力が出現することになるから
むしろ戦争スケジュール狂って本編より酷いことになる可能性さえある


699 : リラックス :2016/07/16(土) 12:21:19
>>694、ありゃ野党が非常時にまでこんな売国行為する訳ないとか相当に荒れて凍結されたからなぁ……


700 : 名無しさん :2016/07/16(土) 13:50:08
(日本共産党を見ながら)せやなw


701 : 名無しさん :2016/07/16(土) 13:55:21
俺覚えてないんだけど何でスペイン、ポルトガル、イタリアの大国化は
不可能って結論になったんだっけ


702 : 名無しさん :2016/07/16(土) 14:01:20
創作文章なんだから、現実的に考えて不可能の場合はダメってなると、大陸化したりゲートで繋がったりするのだってどうなんだって話な希ガス


703 : 名無しさん :2016/07/16(土) 14:12:12
ポルトガルは当時の国力的に
スペインは英蘭が各世界線で大陸との関係性を築いた時期の国是そのものが
大陸日本と衝突不可避って理由だった希ガス

もちろん「だから書いちゃ駄目」って訳じゃないから
上手く理由付けて書き上げれば君が先駆者だ!


704 : リラックス :2016/07/16(土) 14:30:38
>>702、そう言やそうなのかもしれんが遊びにはルールが必要よ?
確かポルトガルは国が最盛期に向かう過程で衰退が決定づけられていて検討すれば検討するほど無理っつー設定厨泣かせなことが判明したな


705 : 名無しさん :2016/07/16(土) 14:33:22
>>703
スペインはその国是を変えさせるような改編があれば可能性はあるのか
じゃあイタリアは何でだっけ


706 : 名無しさん :2016/07/16(土) 14:50:11
>>702
そう思うんなら、ポルトガル大勝利ルートを作ればいい
その場合、ポルトガル全盛期も実際のそれとは全然違うものになるだろうけど、
日仏世界のフランスは、フランス革命からして全然違うんだから、そういうルートがあっても構わない

ただし、てこ入れする時期がさかのぼればさかのぼるほど、影響の範囲は広くなるし、
それに対する理由付けもめんどくさくなるんだよね


あと、すでに出来上がっている世界のクロスオーバーならともかく、
新しく設定を立ち上げる際に、ご都合主義を乱発するのは美しくない
ゲートでも何でもいいけど、ポルトガル繁栄の契機となるガジェットは一つに絞るのが望ましい


707 : リラックス :2016/07/16(土) 14:54:23
本気で世界中に影響を残しまくってるせいで早期から英国かその周囲に影響与えるとその後のバタフライエフェクト考察するのがすげえ大変と言う


708 : ooi :2016/07/16(土) 15:00:40
イタリアは統一されてからも半ば都市国家的要素が有りましたからね…。
そして、キリスト教の本拠地であるバチカンも有る。
加えて、統一イタリアを1つにまとめられる実力を持つのが近代以降ではムッソリーニ位だった筈。

統一を1〜2世紀早めて、同時に高い政治力や軍事的才能を持つ権力者を数代続けて、それも各世代で5〜10名輩出すればワンチャン?


709 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/16(土) 15:04:28
>>708
名君が3代続いたら奇跡とか言われているのに結構ハードル高いですね…
いや、天才や名君でなくても優秀な凡人で運営される国家体制なら可能でしょうかね?
なんだかんだ言ってイタリアをまとめて、マフィア駆逐して、一大列強にしたドゥーチェはすごいと思うんだ…


710 : 名無しさん :2016/07/16(土) 15:09:26
>>709
優秀な凡人同士が出身地で争い始める(汗
いや、サヴォア家が王位に就くまでのイタリア王国ってどうしてこうなるっていうくらい酷い。
ちゃんとした統治していても大量反乱起きるし。

ましてや南北統一に関しては東ローマが奪還したという事実を無くさない限り統一は悪い影響しか残さない。


711 : 名無しさん :2016/07/16(土) 15:11:45
スペインはまずハプスブルクの宗教(カトリック)狂いをなんとかしないと


712 : 名無しさん :2016/07/16(土) 15:13:48
>>708
名君に対して優秀な凡人達が手を組んで反旗を翻してきたり嵌めてくるんで恐らく無理じゃないかねぇ。
しかも神聖ローマとフランスの介入も確実だから、恐らく優秀な名君も周囲の大国と国内の有能な諸侯や有能な商人たちに潰される。

可也早くに統一はぶっ壊れるだろうね。
史実のイタリア統一は技術力も進んで統一した勢力に反旗を翻せない格差があってこそだもの。
後、周辺情勢も味方した。


713 : ooi :2016/07/16(土) 15:15:48
だからこそ、イタリアが日本と並ぶ主役になれないのでしょう。

それでも、日本の同盟国になれば準主役(または名脇役)として振る舞える事を考えれば結構恵まれていますがね。


714 : 名無しさん :2016/07/16(土) 15:19:05
大和ローマならイタリアメインだぞ


715 : ooi :2016/07/16(土) 15:29:02
此れを考えると、イタリアが主役として輝くためにはムッソリーニが率いる憂鬱イタリア(1940年代)でも近世に転移させるしか手が有りませんね。


716 : 名無しさん :2016/07/16(土) 15:41:57
参考用に覚えている範囲での各世界線のターニングポイントを並べてみる

・日英世界
 史実に近い流れで欧州国家として初めて対等な同盟を結び、結果的に莫大な利益を得てしまう
 これを手放してはならないと決心し、ガチガチにスクラムを組む。機を見るに敏。まさに英帝

・日蘭世界
 マウリッツ主導によるアウストラリス(豪州大陸)の入植成功とそれに伴う大陸日本との交流深化
 その後の欧州での孤立を切っ掛けに病み、日本と共に世界の頂点への道をひた走る。まさに蘭帝

・日仏世界
 ゲート開通により、歴史が完全に別ルートへ入る
 王室が存続し、欧州での孤立によって開明路線に切った舵を戻さないなどの要因が重なって仏帝に

・日和世界
 大陸日本による中華大陸への進出成功と中華王朝の排除が切っ掛けで歴史が別ルートに
 結果、極東アジアが日系国家群による巨大勢力圏に化ける

大体こんな感じだったはず
この中だと日蘭世界が盛り上がったけど、これは史実では小国に落ちたオランダが
米帝超えの蘭帝に化けるっていうシチュエーションがとても面白い、っていう強力な理由があったからだと思う


717 : 名無しさん :2016/07/16(土) 17:17:49
ガジェットを一つに絞って新世界線の構築か
ポルトガルでちょっと考えてみるかな

なに、昔は蘭帝作ったんだから今度もできるさ(慢心)


718 : やってられない名無しさん :2016/07/16(土) 17:21:42
日英独同盟もその後どうなるか気になるな


719 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/16(土) 17:28:31
おや?
新しい方かな?
はじめまして。


720 : 名無しさん :2016/07/16(土) 17:37:46
>>718だがすまん、ミスったから違う


721 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/16(土) 17:57:01
そうでしたか。
失礼。


722 : 名無しさん :2016/07/16(土) 18:34:07
>陛下の親書を踏み潰したり卵をなげつけた
初耳。ちょっと見てきたいけど何処?


723 : リラックス :2016/07/16(土) 18:37:15
安保法案でリアルの野党がやらかしていたのと同時期
レス番は忘れた


724 : 名無しさん :2016/07/16(土) 19:01:56
あんまリアル政治情勢絡ませるのは荒れの元ってな


725 : SARUスマホ :2016/07/16(土) 19:13:42
>>717
・アラゴンがレコンキスタの詰めを(国王戦病死とか)盛大にしくじってイザベラ女王がポルトガルと合同する
・それ以前に史実エンリケ王が異母弟の残酷王ペドロと共倒れしてトラスタマラ朝カスティーリャ自体が成立しない
かなりの力業が必要かと


726 : 名無しさん :2016/07/16(土) 19:17:08
イタリアを大国化させて日本の同盟国に仕立て上げるのは無理なら、ドイツならいけるんじゃね?


727 : 名無しさん :2016/07/16(土) 19:30:03
>>724
さじ加減の問題ですな


728 : 名無しさん :2016/07/16(土) 19:32:59
>>726
イタリアもドイツも統一国家として纏まったのが日本の明治維新と
ほぼ同時期だからここら辺を何とかしないと難しい


729 : リラックス :2016/07/16(土) 20:06:36
要するに現実の野党がどんだけ馬鹿であろうと馬鹿として書くと荒れるってことやな
やらかしてない時?馬鹿なキャラを書くと即噛み付く輩が最近割といるし、そういう作品を叩く上でのテンプレも確立されてるし、そういう作品を潰すための方法もまた同様だし


730 : 名無しさん :2016/07/16(土) 20:13:29
まあどんな売国政党でも、支持者っているわけだしねえ


731 : 名無しさん :2016/07/16(土) 20:20:38
まるでマスコミが与党をバッシングする際の紋切り型の台詞そのもので失笑した事を思い出した


732 : 名無しさん :2016/07/16(土) 20:20:55
というか、問題はあんまりやり過ぎると史実日本アンチみたいになるからじゃね?
そりゃアンチネタは嫌がる人出るだろう


733 : 霧の咆哮 :2016/07/16(土) 20:21:40
外国アンチみたいなライスイン氏の作品も荒れ易かったしなぁ


734 : リラックス :2016/07/16(土) 20:26:51
認めよう、あれは日本にある政党なんだぜ(『日本の』政党とは言ってない


735 : 名無しさん :2016/07/16(土) 20:45:37
夜盗なら知ってる


736 : 名無しさん :2016/07/16(土) 21:25:54
野盗だろ?


737 : 717 :2016/07/16(土) 21:48:24
さて、叩き台用の『ポルトガル、大国になるってよ』的なネタができたので
50分から2レスほどお借りします


738 : 717 :2016/07/16(土) 21:50:09
・ えくそだす☆ぽるとがる(仮)


 この世界には、数奇な運命を辿った国家がいくつも存在する。
 その中でもポルトガルと呼ばれる国家は、その筆頭とも言うべき国家であろう。
 古くは十二世紀。ポルトガル王国は、欧州大陸のイベリア半島の片隅で興ったとされる。
 しかしながら今日現在、欧州大陸にポルトガル王国という国家は存在していない。
 その領域は十六世紀後半にスペイン王国へと組み込まれ、そして現在でもそのままである。
 では、ポルトガル王国という国家は歴史上の存在となったのか。
 答えは否である。
 世界地図を広げてみると、意外にもあっさりとその名を見つけ出すことができる。
 なにせ彼らは今日現在、大陸一つを治めているのだから。

 ――― 切っ掛けはなんだったであろうか。

 ポルトガルの人間に訊ねても、彼らは明確に答えることはないだろう。
 しかしながら歴史上における、彼らの動きは奇妙の一言に尽きる。
 かの熱狂的再征服(レコンキスタ)に前後し、
 何処からか羅針盤を手に入れた彼らは、相次いで大海原へと進み出た。
 後に大航海時代と呼ばれるその時代において、ポルトガルは圧倒的な存在感を示す。
 その国力では比べるまでもないスペインを置き去りに、各地の香辛料貿易や貴金属鉱山を抑え
 さらには極東のある大陸国家との通商関係を結んだ彼らは、
 生み出された莫大な富をそのままに、ある場所の開発へと投じた。

 エンリケ大陸。
 それはかつて自ら船を駆り、海洋探検の陣頭指揮を取った
 アヴィス朝ポルトガル王国の偉人、エンリケ航海王子がその存在を発見した、南半球に位置する巨大な大陸だ。
 その北に肥沃なアメリカ大陸を有するにも係わらず、
 ポルトガルという国家はこのエンリケ大陸の開発に狂騒する。
 その過程は決して楽なものではなかったし、貿易で生み出された莫大な富が消費された。
 現地の土着勢力との衝突は幾度となく起こり、
 足が出てしまった戦費で時にポルトガル王国の臣民が苦しい生活を強いられることもあった。
 だがそれでも、ポルトガルは開発を続行した。臣民もまた、それが当然であるかのように振舞った。
 やがて山場を越えた開発によって、現地の土着勢力も開発の成果を享受することが叶い、
 エンリケ大陸には和解の季節が訪れ、そこにおけるポルトガルの繁栄は確固たるものになりつつあった。

 当時の欧州において、大航海時代は富むための行動であった。
 であるのに、国家規模で自転車操業を行い、それを微塵も疑わずに続ける彼らの姿は不気味であっただろう。
 それでも徐々に開発が軌道に乗っていく姿を隣で見ていたスペインなどは、
 後にポルトガル本土へと雪崩れ込み、その全てを掠め取ろうと動いた。
 しかし、それに対してポルトガルの行動は、その斜め上を行った。

 彼らは本土を固守しなかった。
 街という街を焼き、畑という畑を焼き、王城さえも打ち壊し、最後は港という港を潰し、
 国家ごとエンリケ大陸へと逃れたのだ。
 あらかじめ殖民の名の下に、臣民の本土脱出は進んでいたとされる。
 それでも少なくない数の臣民が本土には残っていた。
 それを王軍と焦土戦術が稼いだ時間を利用し、ありとあらゆる船舶を投じて、
 さらには友好を結んでいた極東のとある大陸国家から借り入れた船舶をも投じることで、
 ポルトガルという国家は、アヴィス朝は、モーセに継いでエクソダスを成し遂げたのである。

 ――― なにが彼らをそこまで駆り立てたのか。

 ポルトガルの人間に訊ねても、彼らは明確に答えることはないだろう。
 だが、純然たる事実として。
 今日現在、ポルトガル王国というエンリケ大陸全てを治める超大国は、
 極東のとある大陸国家と永世同盟を結び、世界のバランスを取る得る立場にある。
 狂騒の先にあった一時の安寧を、彼らは享受しているのである。


739 : 717 :2016/07/16(土) 21:50:53

 ――― かつて、それは全てを飲み込んだ。

 その国の人間の心の底には、ある記憶が眠っている。
 大多数の場合はおぼろげである。
 しかしながら、深く刻み込まれているそれはその国の人間の精神に影響を及ぼした。
 それが今日の、かの国の国民性へと繋がっている。
 また、時たまに強くその記憶を呼び覚ます者が居る。
 彼らの多くは何らかの指導者となった。

 ある者は、南にある大陸への航路を開拓しようとした。
 彼の記憶の中では、欧州は元より暗黒大陸、そして遥か対岸の北米大陸さえも
 あの暴力に直撃され、蹂躙されると知っていた。
 しかしながら、南米大陸はどうであろうか。
 ブランコ岬より先であれば、半島部が盾となって蹂躙を免れるのではないだろうか。
 かつての歴史でも、あの大陸に植民地を築くことができた。
 何処かに集約せねばならないのであれば、あそこが最も間近であろう。
 その者の考えに、何人もの人間が後へと続く。
 結果として、その試みは彼らに安住の地を齎した。

 ある者は、真っ先に極東への航路を開拓しようとした。
 彼の記憶の中では、あの島々は“極東の島国”の手の中にあった。
 もしも彼の記憶の中と同様に、あの島々が“極東の島国”の手に渡った時に
 あらかじめ懸念を知らせていれば、何かしらの対策を取ってくれるのではないかと考えた。
 甘い考えかもしれないが、やらないよりもやるべきであろう。
 その者の考えに、何人もの人間が後へと続く。
 結果として、その試みは多くのものを得ることになった。

 ある者は、王室の護持に努めた。
 彼の記憶の中では、既に王室は無かった。
 されど彼らはやがて欧州を捨てねばならない。
 水の暴力に抗うには、彼らの国土はあまりに近過ぎる。
 その時に、彼らが彼らであるための精神の支柱が必要であった。
 宗教はあり得なかった。あの時、神は助けてくれなかった。
 彼らが彼らであるために、強い象徴が必要なのだ。
 その者の考えに、何人もの人間が後へと続く。
 結果として、彼らが故郷を捨てて南へ逃れても、その国はその国のままであることができた。

 これは忌まわしき水の記憶に抗おうとした、とある国の可能性。

(終)


740 : 717 :2016/07/16(土) 21:54:26
という訳で、南米大陸に国家ごとエクソダスすることで
ポルトガルを大国にしようという試みでした。あくまで叩き台なのであしからず

Q.ガジェットは何にしたんですか?
A.国民総厨二(前世の記憶持ち)

ゲートの仏帝、ヤンデレの蘭帝、厨二の葡帝でどうか一つ
それにしても全てを飲み込む水の記憶……一体何処が前世なんだ……!


741 : New :2016/07/16(土) 21:55:10
乙。世界最大の謎ムーヴ国家として名が残るw


742 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/16(土) 22:01:05
乙です

なるほど、欧州にこだわる必要はないということですね……
しかし謎すぎるムーヴ。当時の指導者は第二のモーゼと呼ばれそうですなw


743 : ナイ神父MK-2 :2016/07/16(土) 22:03:20
乙まあ、あの津波を恐れたなら南かインド洋に逃げるしかない罠


744 : リラックス :2016/07/16(土) 22:06:12
乙ー、国民総厨二……その発想は無かった!素晴らしい、もっとやってくだしあ


745 : ooi :2016/07/16(土) 22:10:22
>>717
乙です。

ポルトガル南米脱出世界ですか。
まぁ、記憶持ちなら逃げるのは当然ですよね。

そして、スペインの破産原因がまた1つ増えたな。
まさか、本土を捨てての焦土作戦を行うとは思ってもみなかっただろう。


746 : 717 :2016/07/16(土) 22:16:24
ちなみに国家属性としては

・ 国民総厨二。普通の国家なら革命が起きるような状況でも未来のために耐え忍ぶ
・ 南半球最大の国家。エンリケ大陸(南米大陸)を丸ごとに加え、中南米を一部飲み込む
 またアフリカのアンゴラ、アジアにもいくつか飛び地を持つ
・ 入植初期は現地勢力と衝突が相次いだが世代が変わるに合わせて落ち着き、やがて和解する
 入植と領有の結果、現地勢力にも厨二の影響が及んだ訳ではない(大本営発表)
・ 根強い反ハプスブルク国家。欧州は捨てたが追い出された恨みが無いとは言っていない
・ 防災意識が高い。高いというか病的
・ どちらかというと、実利で結びついた英帝タイプの親日傾向
 病みの力は蘭帝や仏帝に劣るものの、付き合いの長さは負けないので結びつきはそれなりに強い

このあたりでしょうか


747 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 22:23:32
乙です
国民総転生者とはwww

これなら1755年のリスボン地震にさらされずにすみますね!
そして南米全てが領土となると恐ろしい超帝国にw

もうアメリカが出来たころには南米を裏にはとは呼べませんねw

宗教や神への認識も津波の記憶からそう強くないとなると独自の宗派が生まれ育ちそうですね。


748 : 名無しさん :2016/07/16(土) 22:32:02
なんという南米版ブリタニアw


749 : 名無しさん :2016/07/16(土) 22:35:39
背中の南米・中南米に葡帝
太平洋には葡帝と永世同盟結んだ日帝

……となると米帝は何処に出て行くんだろうか……アフリカ?


750 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 22:38:09
中華かアフリカか…どっちにしろ既得権益を持つ国家と対立しそうですね。

そういえば>>746で中南米の一部も飲み込んでいるということはもしかしてパナマも?


751 : リラックス :2016/07/16(土) 22:46:14
西海岸も抑えてゴールドラッシュ封じをしてくれればアメリカの超大国化を妨害出来ないもんか


752 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 22:55:07
まだテキサスの石油と五大湖工業地帯もあるので、西海岸のゴールドラッシュを封じただけでは安心できないかと。


753 : リラックス :2016/07/16(土) 22:57:28
ダメか。あの土地はホントもうチートな……


754 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/16(土) 22:57:49
いっそ英国からの独立を阻止するとか、南北戦争煽って南北分割するとか?


755 : リラックス :2016/07/16(土) 23:01:47
デュアルパシフィックウォーみたくアメリカが二つか、胸が熱いな
思えば南北戦争に介入するのはほとんど無かったかも


756 : ハニワ一号 :2016/07/16(土) 23:04:00
乙です。
ついに日葡世界誕生ですか。
アメリカの南方に南米すべてを支配する超大国であるポルトガルがいるとなるとアメリカは海外に手を出す所ではなくアメリカ本土の防衛に力を入れてそうだな。


757 : 霧の咆哮 :2016/07/16(土) 23:04:42


ゲートの代わりのトンでも設定で、ポルトガル国民達に憂鬱世界の津波へのトラウマを植え付けたかwww
そりゃ皆して南米に逃げるわな
確か比喩抜きで全滅したんだっけ憂鬱ポルトガル
南米を丸ごと支配してパナマもゲットしたなら、葡帝名乗っても良いわ
アメリカはハードモードだけど(葡帝と日帝に西南で挟まれてる)


758 : ハニワ一号 :2016/07/16(土) 23:08:21
パナマもマゼラン海峡もポルトガルの支配下にあるのならアメリカ西海岸と東海岸をつなぐ海上交通をどうするつもりだろうなアメリカは。


759 : 名無しさん :2016/07/16(土) 23:09:03
病み度蘭帝>仏帝>葡帝>米帝=英帝=ソ帝=中帝か

欧州病んでばっかだな


760 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 23:09:52
南北戦争の場合は南軍が弱すぎてなあ。
将や兵の質ややる気はともかく、根本的な国力差や人口差が開きすぎていて…

人口
北:2000万以上(うち奴隷は40万) 南:約90万(うち奴隷が35万人ほど)
※この時代の奴隷は労働力的にはともかく経済的にはほとんど意味がない)

兵数
北:約200万 南:100万

工業力
分裂前を100とした場合
北:90% 南:10%

兵器生産
北:97% 南:3%


761 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 23:14:26
間違えた(汗
>>760の一部修正

人口
北:2000万以上(うち奴隷は40万ほど) 南:900万以上(うち奴隷が350万ほど)


762 : ナイ神父MK-2 :2016/07/16(土) 23:14:37
>>757
ポルトガルの地理に詳しくないから断言はできないけど、カナリア諸島から波が直撃しやすい位置に有る上
国土に奥行きが無いから山間部が無い限りは粗間違いなく全滅かと思われる。


763 : 名無しさん :2016/07/16(土) 23:14:46
お、おわっとる・・・


764 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 23:20:04
>>762
ポルトガルはその人口の約半数以上が都市圏に住んでいまして、
そのうち大都市の殆どが海に面しているか、そこに近い地域に存在しているので
どのみち人口の過半数が津波に飲み込まれたが手ひどい被害を受けているかと…


765 : 名無しさん :2016/07/16(土) 23:22:03
生き残ったとしても全滅がほぼ全滅になるだけで、国として終りなのは変わらんか


766 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 23:25:17
首都だけではなく主要都市もほとんど飲み込まれていますからね。

少なくとも首都リスボンから始まる上位3都市は飲み込まれて消滅しているかと。


767 : 名無しさん :2016/07/16(土) 23:28:03
充分な国力を持っていたら、南北戦争に介入して仲介するのは可能ではあるね
疫病についての記憶も持っていたら、そっち方向に動く人も出てくるかもしれない


768 : 名無しさん :2016/07/16(土) 23:38:47
ポルトガルと言えば史実で大戦中〜戦後まで独裁者だった人の話、周囲の人が良い人過ぎる


769 : トゥ!ヘァ! :2016/07/16(土) 23:43:14
結局南軍は自力で圧倒的に負けていますからね。

一応それを支えてやれば勝つことはなくともどうにか引き分けまで持っていけなくも。
無論かなり出費すると思われますが。

しかし何より彼等南部連合を生き延びさせればもれなくテキサスが合衆国から引き離されてますから、
将来においてアラスカの油田を除き合衆国最大の油田(52億バレルの東テキサス油田)をぶん取れます。

更に他のテキサスの油田も含めればアメリカの石油総生産量のうりの1/3をなくせますね。


770 : ooi :2016/07/17(日) 00:09:29
ポルトガルは大西洋大津波を食らったら終了ですね。
生き残る為には新天地が必須です。

憂鬱本編27話より抜粋
「他の欧州諸国は?」
「ポルトガルは、津波の直撃を受けて大打撃を受けています。首都リスボンは津波の直撃でワシントン同様に消滅しています。大西洋側の沿岸の都市も消滅しており、事実上、国家そのものが崩壊した状態です。スペインは折角奪還したジブラルタル要塞が消滅し、ガリシア自治州が壊滅したようです。ガリシア最大の都市である港湾都市ビーゴも津波によってさらわれて消滅しています。沿岸の被害が酷いためにカナリアを奪還するような余裕は無いでしょう。ですが、スペイン政府は崩壊したポルトガルの併合を目論んでいます。近いうちに、ポルトガルという国は歴史上から姿を消すことになるでしょう」


771 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:14:50
生き残りがいないわけじゃないのかもしれないけど、組織的な行動が可能な状況じゃないだろうしね
かといって堤防を作ったりといった程度の対策で対抗できるものでもない以上、新天地を用意するしかないわな


772 : ooi :2016/07/17(日) 00:16:46
でも、よくよく考えたらベネズエラの油田を開発したら葡帝は米帝に匹敵する石油国家だ。
加えて、農業国家としても高いポテンシャルを持っている。

米帝は海軍だけでなく陸軍にも莫大な予算が必要になるな。
議会で戦争が起きるな。


773 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:22:25
鉱物資源も中々豊富ですし、ゴムなどの天然資源もあります。

更にブラジルを始めベネズエラやスリナムなどの国々ではボーキサイトも大量に採掘されますので、
日本大陸では唯一不足しがちだったボーキを補ってもらえます。


774 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:23:52
>>772
間にメキシコという名の嘆きの牢獄がまだあるから(震え声)

実際のところ両国間で戦争が勃発すれば嫌がおうにも巻き込まれる位置に存在しているんですよね。


775 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 00:25:34
日本大陸じゃ数少ない自給し切れない資源だからなぁ・・・>ボーキサイト
だからボーキ取れる資源地帯を有する蘭帝仏帝英帝とかと同盟すると安定するわけだが


776 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:26:18
葡帝の軍事力ってどのレベルと見て良いんだろ?
対アメリカ考えると陸軍にも手を抜けんが


777 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 00:28:30
中米でパナマ以南は食われてると考えると、国土面積的にもメキシコは確かに米帝葡帝の主力地上部隊が殴りあうバトルフィールドになるな
メキシコからすれば溜まったものじゃないが
まさに中帝日帝のゴングにされてきた朝鮮と同じ気分を味わう


778 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:29:51
メキシコ「米帝に付けば葡帝に道路にされ、葡帝に付けば米帝にどうろにされる・・・中立なんて必要出れば無視されるだろうしどうしろと」


779 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:31:15
葡帝が南米掌握してるなら、最近毎回焼かれてるニューヨークは焼き易いな、拠点的に


780 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:31:42
大陸日本VSドラカでやってみるか…マジモンのせん滅戦争になりそうだけど


781 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:33:15
西伊「「大国になれない友達が消えた・・・裏切者の葡萄牙め」」


782 : ooi :2016/07/17(日) 00:33:38
永世中立国メキシコ爆誕の予感?

なお、誕生する可能性は低い。
誕生したら米帝の葡帝遠征路が海上に絞られるので葡帝の防衛戦略的にはかなり有利となる。


783 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:33:38
中米の一部を抑えているとあるけど、パナマはどうなっているんだろう
米帝vs葡帝だとここを抑えたほうが勝つレベルになりそうだけど


784 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:35:48
防災意識が病的と言うと、国民すべてが静岡県民みたいなもんか
特に地震と津波対策重点と言うと
チリ大地震とか考えると正しい姿ではあるが


785 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:36:59
>>776
南米全てと+αとのことですから単純に防衛するだけでもかなりのものになるでしょうね。
主敵は主にアメリカとイギリスあたりでしょうか。

国力としてはポテンシャルは史実の米帝以上のものはありますので、
軍備にしても英帝世界や仏帝世界に勝るとも劣らないものがあるかと。

後は軍艦にどれだけパナマックスを適応させるかでしょうかね。
葡帝なら拡張工事くらい行っていそうですから史実のアメリカ海軍よりは余裕を持った設計ができそうですが。

しかし思えばこれアメリカの方は西と東への迅速な移動ができなくなったぶん、パナマックス基準を考えなくていいから
特化した性能の艦艇を作りやすくなったのか。


786 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 00:38:44
夢幻会の遠回しな後押しと、不完全とはいえ前世知識があるなら、パナマは葡帝が確保してるかと
多分メキシコの下あたりまでは中米で確保してるんじゃない?


787 : ooi :2016/07/17(日) 00:39:13
葡帝が南北戦争に介入する話が出ていましたが……。

もし、南北戦争ではなく米墨戦争で葡帝(場合によっては江戸幕府)がメキシコを大々的に支援したら歴史が大きく変わりそうな気がしますけどどうですかね?


788 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:39:56
墨波朝の三国道路同盟結成が待たれる…(なお結成しても道路になる危険性は変わらない模様)


789 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:40:19
アメリカの発展も少し厳しくなったかもなぁ
パナマとマゼラン海峡を葡帝に抑えられたなら、その利益を葡帝にドンドン吸い上げられる分その分アメリカの力は堕ちる


790 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:41:43
援助し切れるか?
正直国力差的には北部と南部の差は4,5倍近いぞ
それで梃入れしても失敗したら日帝と葡帝が大打撃だ


791 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:42:13
カリブ海貿易もやり難くなっているでしょうしね。
建国される時期も時期ですので、葡帝に喧嘩売る以外ですと
中華に赴くか、列強からアフリカ植民地を分捕るかくらいしか選択肢がありませんし。


792 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 00:42:43
成功すればリターンは確かにでかいけど、そんな博打取らずとも日帝葡帝で後々サンドイッチした方がまだ無難に勝てる気がする


793 : リラックス :2016/07/17(日) 00:43:09
ダニエルズプランが葡帝と日帝と場合によっては英国も見据えた史実の三倍の規模になるやも(なお、議会により敢え無く撃沈される模様

しかし、葡帝ってどう読めばいいのだろう?ぽていで良いのか……


794 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:46:36
葡萄と漢字同じだからぶていって読んでる


795 : ooi :2016/07/17(日) 00:49:27
米墨戦争への介入はハイリスクですか…。

半世紀前から近代化の支援をやっても厳しいですかね?
メキシコがテキサスは取り戻せなくてもカリフォルニアを維持出来たら海洋国家としての米帝力は落ちるかなと考えてみての提案でした。


>>リラックス氏
自分は葡帝(ぶてい)で入力しています。


796 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:50:43
>>787
>>760-761で書いた通り恐ろしいほど国力差が開いていますからね。

まあ、ある程度支援して戦乱長引かせるのが妥当といったところでしょうか。
余程奇跡が起きない限り引き分けも厳しい国力差ですから。

距離の暴力もないので下手しなくても史実日本よりハードです。

しかし、もしもこの博打に勝ち、南部が独立するようになれば中々に面白い歴史になりますね。
太陽帝国さんのところですとちょくちょく南部が独立しているお話がありますが、興味深い歴史となっております。

何よりアメリカが陸軍に力を傾けないといけず、半ば南部と冷戦状態になるので史実のような大国となる目がほとんど消えます。


797 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 00:51:16
葡帝の最大の問題点
葡萄牙独自の軍事力と言うか兵器なんてないから、どういう兵器をモデルにすれば良いからさっぱりなところ
米帝・ソ帝・仏帝・英帝=それぞれ史実で軍事大国だから、史実で使われてた機体をモデルに改良すれば何とかなる。ダメなところは日本製をベースにすれば良い
蘭帝:英帝と似たような海上帝国を確保したから、軍備面も大体英国と同盟国の日本が改良型がモデル
葡帝:どうしようまじで


798 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:51:44
南部じゃない。メキシコだ(汗
勘違いすいません。


799 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:51:59
ボ帝だと超兄貴になっちゃうしなぁ


800 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:54:07
英帝モデルにすると蘭帝と被るしなぁ>葡帝


801 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:54:26
南米に合わせたような……高温多湿でも動くようにと、後機動性の確保?
いやでも、移住して時間が経ってるなら結構切り開いてるか……?

それと、ジャングル戦に特化した超練度の部隊とかが居そう(


802 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 00:54:57
>>797
史実米帝の兵器とモデルに他の国の兵器の特徴などを混ぜる形でいいのでは?
中々史実米帝兵器群は採用されることがありませんでしたから。

ただこれだと敵対している米国が一番とばっちりを受けますがw


803 : ooi :2016/07/17(日) 00:56:42
葡帝の場合は、日米みたいに陸海共に戦力が充実していますので日米どちらかに似せますかね?

日本と同じ兵器を持てば戦場での互換性はかなり高くなりますし。


804 : 名無しさん :2016/07/17(日) 00:59:26
米帝の兵器に似せると、誤射誤爆の可能性が増えて不味い気がする
日葡同盟最大の仮想敵が米帝だろうし


805 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:01:20
国の情景として海洋国家でありながら、大陸国家としての面も強いという史実アメリカのような特徴がありますので。
更に間に一国挟んでいるとはいえ有力な仮想敵国が近場にいるので陸軍にも力を割く必要が。

そうなると陸海空とどれもある程度種類が揃っているところがモデルとしやすく、
史実の国ではアメリカがこれに当てはまりますのでw


806 : ooi :2016/07/17(日) 01:02:13
米墨戦争への介入意見ですが、南北戦争と勘違いした人が多いのか…。

1780〜1800年頃に葡帝が葡墨貿易のついでにメキシコの近代化を手伝いした場合、約半世紀でメキシコは何処まで変われるでしょうか?


807 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 01:02:51
良く考え無くとも米帝ハードモードだな
数百年続いて(この世界じゃオランダ同様ポルトガルが鎖国状態でも交易続いただろう)南米を完全に掌握してる葡帝に睨まれ続けてたのに、更に葡帝が日帝と共にこっちを睨んでるなんて
アメリカは南北戦争や第一次大戦後までは覚醒せずに図体の割に小国扱なのに


808 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:04:07
>>804
そこらへんは他の兵器もモデルも組み込んで姿形をある程度変えれば大丈夫でしょう。
基本モデルが米国兵器というだけなので柔軟に対処すれば問題ないかと。

いうなれば憂鬱では日本の兵器が史実における様々な国の兵器に近いですが、
先に出したことで先駆者となるか、他の兵器の特徴も取り入れているのでデザインとしては別物のなっているのと同じ感じでしょうか。


809 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 01:08:04
ちょっとやばいことに気付いた
葡帝、縄張りは南米と中米が基本で、アフリカや東南アジアにはおまけのような飛び地しか持ってない(後者は日本との中継点みたいなもん?)から、その成立経緯的にも縄張り争い的にも英仏蘭帝のどれとも共存可能だわ

日葡世界だけでなく、日蘭葡三国同盟世界、日葡英三国同盟、日葡仏三国同盟なんてのも可能だぞ


810 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:08:15
>>806
それ私です(汗
本当すいません。

メキシコとしましては兵士の練度やモラルが当時の国の兵士として考えても特に低く、
何かあればすぐ逃げ出してちりじりになることで有名です。

いくら国へ支援しようとも兵の意識が改革されなければ有象無象もいいところです。
仮に改革に成功させるとなると国民の意識レベルでの大事業が必要となるかと思われます。


811 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:11:07
>>809
南米は基本今まで手空きでしたからね。

上手く共存圏を調整すれば日蘭葡露独土やら日仏葡露独土なども可能になる可能性がw


812 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:13:17
英帝と蘭帝と仏帝は縄張りがオセアニアと東南アジアで思いっきりぶつかってるから、ある程度無理しないと共存できないからなぁ
そしてその3帝が申し訳にしか持ってないかった南米中米を今回ガッツリ抑えに来た葡帝は、そいつらのどれとも共存可能という


813 : ooi :2016/07/17(日) 01:14:51
>>リラックス氏
それは何とも…(汗)
となれば、1世紀は育成が必要になるでしょうね。

メキシコも国民総厨二病になれば別ですけど…。
憂鬱本編のロング政権乃至第二次世界大戦終盤の日、加州、欧州に殴られた記憶持ちならばそれを回避する為に頑張るでしょう。


814 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:14:52
米ソ『どのルートでも仮想敵の俺ら死ぬしかないじゃねぇか(絶望)』

独伊『うち等は蘭帝ルートならむしろ勝ち組だが・・・英帝仏帝じゃどうだっけかなぁ』


815 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:16:16
日葡ともう一つ何かで三帝同盟…独露土も含めれば六帝同盟なんかも可能か…


816 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 01:18:49
日葡英だと最早虐めになるな、アメリカ戦
北は日本アラスカ部隊とイギリスがカナダだから
東はイギリス艦隊とポルトガル艦隊が
南はポルトガル主力陸軍が
西は日本艦隊がといつでも完全包囲と言う
最早戦う前にアメリカがホールドアップするレベル


817 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:19:20
>>814
日ソ、日米ルートでは頼れる盟友だから(震え声)

アメリカとソ連はね〜 国力的にも政治的にも位置的にも敵役にしやすいのよね〜(ああ、無常)

>>814
仏帝だと独はそこまで悪感情ないようなのれ独連邦として歩めるみたいよ…イタリアはまだわからん。
英帝では…どうだったけなぁ。日英独の三国アクシズルートと色々とあったはず。イタリアは大抵なんやかんやで上手くやっていた気がする。


818 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:21:06
日葡+三帝って貴種と権威的にもどれも凄いことになるんだよなぁ
どの国も王家持ち&最低300年以上続く名家だし


819 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:23:40
>>816
アメリカは見事に四方を敵に囲まれることになりますな。
メキシコですら帝国陣営についてアメリカ殴りに参加するレベルw


820 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:26:32
日蘭葡世界の場合、ペリーの日本来航がものスゲー無謀な事業に・・・
欧州の覇者蘭帝と南米の覇者葡帝に大事に育てられた利権(日本)に、200年続く大事な友好国に開国要求何て舐めた事ってやる気なの?やる気なの?蘭帝と葡帝をアメリカは同時に敵に回すの?
と、行きでさえ本編じゃ蘭帝艦隊に監視され生きた心地しなかったのに、そこに葡帝艦隊も加わった挙句に最後は日本の含めて三帝艦隊に完全包囲何て他の世界じゃ絶対味わえない状況よ?


821 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:28:52
太平洋からいこうと大西洋からいこうと盛大な監視ががが

日本とポルトガルの付き合いが日蘭並みになるのなら火縄銃を伝えたことにゆらいして火縄銃同盟と呼ばれたりしてw


822 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:32:02
日蘭葡の場合、オランダの危機の時にポルトガルもオランダ救援に向かったのか?
それとも南米の開発に手いっぱいで軍勢送る余裕は無くて物資援助や資金援助が精々か?
少数の義勇兵は何とか送れるかもしれんが


823 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:33:42
やはり一緒に送ったのでは?
日蘭援軍艦隊がアジアから来る前に援軍が通りやすくなるよう仏艦隊と派手にぶつかったのでは。


824 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:36:41
蘭帝「欧州は悪い文明。但しポルトガルは除く・・・いや、あの国ももう欧州から離れてるからやはり欧州は悪い文明?」


825 : リラックス :2016/07/17(日) 01:40:39
>>809、それは面白そうだ。忘れないようにしなきゃ
>>日葡ルートでも蘭帝、英帝、仏帝のいずれかを成立させることは可能


826 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:42:41
そういえば英葡永久同盟は結ばれたのでしょうかね。
史実ですと1386年から続く息の長い同盟ですが。

こちらでは普通の同盟のように途中で解消したのか、それとも端から結んでいないのか。


827 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 01:43:34
三帝はどれもアフリカや東南アジア、オセアニアを確保すれば大国の地位は安泰&内政開発リソースにも限界があるから、南米中米は最低限しか手出ししなかったよな


828 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 01:52:08
中南米は治めようとすると反乱とか色々面倒な土地でしたから。

なんせ一番南米を手に入れやすい時期ってスペインとポルトガルが渡った時期ですもの。
あの時代で欧州から持ち込まれた病気でバタバタ現地の人が死んで確か最終的には当時の現地住民人口の7〜9割が失われたとかいないとか。


829 : リラックス :2016/07/17(日) 01:52:10
日葡蘭(または英か仏)を前提にして、更に綺麗な米国とソ連を生やしたら世界は平和に……


830 : 名無しさん :2016/07/17(日) 01:55:47
平和過ぎて逆に物語作り辛いな


831 : ooi :2016/07/17(日) 01:55:49
ちょっと、国民総厨二病ネタで1つ作りました。
葡帝さんにも登場してもらいます。

なお、出来栄えは…。


832 : ooi :2016/07/17(日) 02:09:55
メキシコ国民総厨二病ネタ

1943年、加墨戦争に突き進んだメキシコは日本によって原爆を投下された事が契機となり降伏するに至った。
メヒカリ、エンセナーダといった主要都市は灰燼に帰し、軍は解体されて内政干渉が行われる事となった。
加墨戦争後のメキシコ国民は総じてこう思っていた。
「もし過去に転生したらメキシコを変えてやる。強いメキシコとして簡単に侵略できないだけを力を持たせてみせる。」


この願いが通じたのか、別世界のメキシコでそれは叶った。
この世界のメキシコでは住民たちの脳裏に米墨戦争で領土を失い、その先の未来で世界の敵として故郷を焼かれる姿が鮮明さの違いが有れど記憶されていた。
中には、憂鬱本編のメキシコから転生した人物も多数存在していた。

彼等は、過去の記憶を探って自分たちが生き残れるだけの力を得ようとした。
丁度その時、南米大陸がポルトガルによって統一された情報が入って来た。
そして、ポルトガルが旧本土を捨てた(追い出された)件でスペインを恨んでいる事も。

そして、メキシコの住民は立ち上がった。
スペインからの支配を脱する為に。

ポルトガルもメキシコで起きた独立戦争に関心を示し、スペインへの恨みも有った事からメキシコの独立を支援した。
スペインは反撃に出るものの占領した旧ポルトガル本土の復興で財政が破綻していた事、地理的不利で戦力の移動が困難である事からメキシコの独立を認める事となった。
独立を約1世紀近く早く勝ち取ったメキシコはポルトガルやポルトガルと仲の良い日本と国交を結び、近代化へと進んでいくのである。
この時、メキシコ人には脳裏に記憶されたあ日本への複雑な意識も有った。
此れについては「先に日本を味方に付けておけば大丈夫だろう。日本は自分が裏切らなければ味方を見捨てる事は無いだろうし…。」との考えに行きついた。

こうしてメキシコはそう遠くない未来に起きる米墨戦争へ立ち向かうため力を貯めていくのであった…。


833 : ooi :2016/07/17(日) 02:12:59
即興ネタ終了。
気が向いたらまとめwikiに挙げても良いですよ。

勿論、此処から新たなネタを作っていただいてもOKです。


兵士の練度やモラルが低いなら、それが上がりやすい環境を作れば良いじゃない!!と思って作りました。


834 : リラックス :2016/07/17(日) 02:13:38
乙ー、なるほど、憂鬱本編被害者の会同盟的な物が出来上がっている訳ですな


835 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 02:15:55


憂鬱メキシコ転生者の場合、日本が大陸化してることに驚愕と絶望するだろうなww
憂鬱世界でアレだけ暴れた日本が更に強化されてる上に葡帝と同盟組んでるという


836 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 02:17:13
乙です
漂白朝鮮ならぬ、改革メキシコですね。

上手くいけばテキサス取れるかも…そしたらメキシコ湾岸油田をはじめとした
いくつもの巨大油田を手に入れて、産油大国も夢じゃないですよ!


837 : 名無しさん :2016/07/17(日) 02:36:27
日本大陸化混合世界でも葡帝ネタを混ぜられるな


838 : ooi :2016/07/17(日) 02:39:23
>>リラックス氏
こんな感じですかね?

憂鬱本編被害者の会
日葡墨の場合

日:同盟国に裏切られ、米中には無実の罪を着せられて対米戦へ突き進まれた。
葡:これのとばっちりで起きた大西洋大津波で国が消滅した。
墨:米国に殴られ、津波を食らって、国を立て直すために北米侵攻したら世界の敵にされて原爆を落とされた。

>>霧の咆哮氏
憂鬱本編からの転生者だったらそうなるでしょうね。
しかし、憂鬱本編のメキシコが降伏の席に着いたのは日本がこれまで築き上げた対外的信用でした。
この事から、先に日本を味方にしておけば大丈夫だろうと考えて葡帝と一緒に国交を結びます。
実際、味方にしておけば心強いですからね。

>>トゥ!ヘァ!氏
米墨戦争に勝てばカリフォルニアの維持も可能です。
そうなれば、ゴールドラッシュはメキシコで発生し、メキシコ経済の燃料として役立つでしょう。

テキサスを取り返す事が出来たら、カリフォルニアの油田と並んでメキシコ経済を長期に亘って支えられますね。

憂鬱本編でダビット少将以下強硬派の方々が目指した強いメキシコが実現可能となります。


839 : 名無しさん :2016/07/17(日) 06:53:42
>>838
ダビット少将が転生してたら「絶対カルフォルニア手に入れるマン」になってるんだろう
そして先見の明があった名将と言われるんだろうが、
政治の難しさとかも前世以上に学んでるだろうし、本人は名将と言われる度に微妙な顔になりそうだ


840 : 名無しさん :2016/07/17(日) 07:08:03
>>838
朝「被害者筆頭はウリニダ。」


841 : 名無しさん :2016/07/17(日) 07:23:56
>>809
日蘭葡三国同盟? こうですかわかりません!

・ 前史

  大航海時代、アジアへの航路開拓でポルトガルが先行
  しかし、その動きはあくまでも中継港と各種利権の掌握(エクソダスの資金確保)が主体であり
  現地で大きな領土を獲得しようとする動きにはならなかった
  そのため、ほぼ同時にスタートを切った競争相手のスペインとは異なり
  後追いする形となったオランダとは目立った衝突が起こらなかった
  また大航海時代以前、英葡永久同盟締結の動きはあったが
  厨二囁くポルトガルは永久同盟には懐疑的であり、あくまでも通常の同盟の範囲を出なかった

  十六世紀半ばのエクソダスに前後し、ポルトガルが完全に失墜したと判断したイギリスは
  アジア各地に存在するポルトガル中継地や利権の保障占領に動くも
  ポルトガルと違い、イギリスと政策的に衝突するオランダがポルトガル側で動き、中途半端な結果に終わる
  これにより、イギリスに失望を覚えたポルトガルは英葡同盟の破棄を行い、前後してオランダとの関係がやや改善
  特に莫大な富を生む、日本大陸関係の利益は下手に独占を目指して衝突するよりも
  蘭葡で抑え切った方が得と判断され、ジパング協定とも呼ばれる蘭葡による対アジア協力体制が確立する


・ 転換

  フランス革命戦争の際、オランダが欧州で孤立する
  これに対し、オランダの東印、蘭豪などからの植民地軍と大陸日本からの援軍が進発した
  この時、南米開発と交易のために未だ強力な海上船団を有していたポルトガルがジパング協定に基づき協力
  日蘭軍陸上戦力の海上輸送に協力した他、少数ではあったが蘭本土に義勇部隊を送り込む
  その後、蘭本土の防衛には成功するも、形振り構わない行動が欧州での孤立を招き、オランダは政策の転換を決断

  この転換はアジアにおいても影響を齎し、日蘭同盟、日葡同盟、蘭葡協定のより強い形での結び付きに発展
  日蘭葡三カ国による同盟体制、所謂大洋同盟が結ばれる
  当時は世界の中心を自負していた欧州は、爪弾き者と黄色人種の同盟と甘く見るというフラグを的確に建てる


・ 現在

  Q.今世界で最も勢いのある集団と言えば?
  A.大洋同盟じゃね

  フラグはフラグであった
  海峡地帯を抑え、極東への航路を独占したオランダ
  南米一体を抑え、ドレイク海峡以西の航路を独占したポルトガル
  蘭葡が戸口を抑えたことで炬燵でぬくぬくを享受する日本
  太平洋は最早彼らの共同浴場と化して久しい。どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!

  そんな中、エンリケ大陸の北方、アメリカ大陸のとある新興国家が太平洋に踏み出す
  どうにか極東にある黄金の国との交流を
  蘭葡に支配されている(とされる)黄金の国に自由と解放の切っ掛けを
  そんな気高き意思を持った彼らが、そろそろ時期なんです、読んでくださいお願いします、と
  炬燵でぬくぬくしている日本に、国際デビュウのすゝめを読んでくれるように
  何年も前から頭を下げ続けている蘭葡の実情など知るよしも無かった


842 : 名無しさん :2016/07/17(日) 08:54:18
葡帝の兵器は蘭帝が史実英国系列の十数年先行だったから
史実米国の十数年先行で対応できないかね?
第二次世界大戦の時期に朝鮮戦争直後程度の技術レベルで


843 : 名無しさん :2016/07/17(日) 08:55:31
>>840
大陸世界だと間違ってないのが笑える


844 : 名無しさん :2016/07/17(日) 09:37:04
>>841
日蘭葡三国同盟?世界に神崎/嶋田島が転移しますた(時期はお好みで…)w


845 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 09:42:56
試しに纏め直してみた、日蘭葡三帝同盟の第二次時の海軍主力一覧

・大陸日本海軍
戦艦:20隻(長門型2隻・加賀型2隻・天城型4隻・紀伊型4隻の41センチ砲12隻、伊吹型46センチ砲4隻、大和型51センチ砲4隻)
巡洋戦艦:4隻(常陸型35センチ砲4隻)
正規空母:31隻(5万トン級大鳳型2隻を中核に量産された強化雲龍型(改翔鶴型)が主体)
軽空母:10隻(隼鷹型が主体?)
護衛空母:70隻位(大体和製カサブランカ級)

・オランダ海軍
戦艦:12隻(アウストラリス級4隻・DZP級4隻・ユトレヒト級2隻の41センチ砲10隻、ネーデルラント級46センチ砲2隻)
巡洋戦艦:4隻(ギアナ級35センチ砲2隻、ケープ級41センチ砲2隻)
正規空母:14隻(グッドホープ級8万トン型空母2隻を中核とした装甲空母主体)
軽空母:10隻
護衛空母:6隻

ここらは昔の記憶から引用して

・ポルトガル海軍←new
戦艦:16隻(41センチ砲12隻、46センチ砲4隻)
巡洋戦艦:4隻(35センチ砲4隻)
正規空母:24隻
軽空母:10隻
護衛空母:26隻位

新たに追加された葡帝海軍を予測。
蘭帝海軍が中米南米の植民地無いのに日蘭本編と同様の規模維持してるのは、葡帝との経済圏効果ということで。
ポルトガル海軍は大雑把に日本とオランダの中間みたいな規模にして見たが、その理由をあえて作ると・・・

それぞれの差別化の説明
戦艦:46センチ砲艦は史実大和型相当の伊吹型やネーデルラント級やモンタナ級と違い、大型化して戦後大和型相当の8万トン級戦艦になっている。
それは伊吹型らとの差別化も有るが、葡帝の想定としてアメリカ海軍との殴り合いを想定すると、51センチ砲艦も考えたがコストや運用面から46センチ砲艦の方がやり易く、補給面でもネーデルラント級や伊吹型と融通が利く。
その上でよりタフに、アメリカ戦艦部隊に殴り合いで勝つ為に耐久性を最重視した結果である。なお、戦後日本出身の大陸日本の転生者の助言が無いとは言えない
後はテキトーに長門型相当や紀伊型相当とかを合計で12隻に。アメリカとの殴り合い前提なら巡洋戦艦よりは戦艦の方が領土の距離的にも合致する。

巡洋戦艦:大体常陸型相当と見て良い。最初はこちらは41センチ砲艦4隻にして他2国と差別化しようとしたが、日蘭世界じゃ軍縮条約で秘匿中の伊吹型他を除けば41センチ砲艦は12隻まで基本制限されてたようなので没に。
そうなると、領土が中南米に集中してて蘭帝ほどに国土が極端に広いわけではない葡帝としては、巡洋戦艦にそこまでの火力は必要ないだろうと日本海軍に合わせた結果に
蘭帝がケープ級を作ったのは配備場所付近の、英仏領への睨みも有っただろうし

正規空母:陣容的には日本型の艦載機数重視型と、オランダ型の装甲空母の半々。空母の建造で艦載機を重視するか耐久力を重視するか揉めた結果、日本が前者をオランダが後者にしたと聞きポルトガルは中間とで。
艦隊戦の時は装甲空母の方が外周に配置され、正規空母の方を庇う位置にくる。
軽空母:何となく。日本とオランダとアメリカと同じ数で揃えた方が統一感出るし。
護衛空母:どっちかと言うと通商防衛重視の側面。日本も山ほど護衛空母作るが、オランダが護衛空母控え目でその分巡洋艦や駆逐艦をたくさん作るけど、ポルトガルも護衛空母それなりに付くって援護と言う形に
正規空母や装甲空母の割り当て重視と、やはり耐久力への不安さから護衛空母の数自体はあくまでそれなり

ポルトガル海軍って、航続距離はどうするかと言う問題も有るんだよな。
純粋にアメリカと近場で殴り合うことを重視するなら、アメリカと葡帝は直ぐ近くだし、ぶっちゃけヴェネト級並に航続距離切り詰めて、その分火力・耐久力・速度に振り分けた方が効率的になる。
ただ、普段遠く離れたオランダや日本海軍との連携を重視したり、大西洋や太平洋を逃げ回る敵海軍を追い詰めることを考えると、航続距離が有る程度は欲しい。


846 : 名無しさん :2016/07/17(日) 09:44:34
ポルトガル海軍はあくまで仮定だけどね


847 : 名無しさん :2016/07/17(日) 09:51:07
ポルトガル王国海軍の艦艇の考察材料に
ポルトガルが抑えて作っただろうパナマ運河は少なからず係わってきそう

仮に史実通りのパナマックスだとやや制限されるけど
富に余裕があるってことで史実の新パナマックスで作られていれば
巨大な軍艦を作って両洋に睨みを利かすことができる


848 : 名無しさん :2016/07/17(日) 10:00:02
葡帝は北米本土決戦に一番近い存在となれるか否か

……南米の大国……北米侵攻……CoD:ゴースト……うっ、頭が


849 : ハニワ一号 :2016/07/17(日) 10:31:44
そういえば葡帝の人口はどうなっているんだ。
確か史実の16世紀のポルトガルの人口は約100万人〜200万人ぐらいだったけ。
南米の原住民も旧世界から持ち込まれた疫病などで人口が激減しているし、どう考えても労働力が足りないからエンリケ大陸の開発のためにも日本からの移民を受け入れたりしているのかな。


850 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 10:54:21
産めよ増やせよ地に満てよでおk


851 : 名無しさん :2016/07/17(日) 11:39:59
なお史実現在の南米大陸の人口は3.8億人の模様


852 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 12:27:46
数百年かけて開拓してますんで人口も結構なものになっていそうですね。
多すぎても困るので大体少なくて3億、多くて4億でしょうかね。
南米のポテンシャル的にはまとまっているのでもっといけそうですが。


853 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 12:28:34
>>848
それってよ!
神の杖をバカスカ落とす奴じゃないかよ!!
あとドローン化されたA-10神とか!ww


854 : 名無しさん :2016/07/17(日) 12:37:54
人口推定4億人の大国が南にどっかり居座る米帝ハード
しかもどういう訳か、大きな都市は港町を覗いて海岸線から離れた
奥地にある(トラウマ)から攻め難いったらありゃしない


855 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 12:47:14
>>842
それでいけると思われ。
多分大体10年前後の先をいけるのでは?
あとはそこにちょくちょく他の兵器混ぜ込んでおけば大丈夫ではないかと


856 : 名無しさん :2016/07/17(日) 13:05:07
蘭帝はルクセンブルクに塩対応を続けたが
葡帝はスペインに塩対応続けそうだなぁ

日蘭葡三国同盟の世界だとスペインのOCU入りは絶望的かもしれない


857 : 名無しさん :2016/07/17(日) 13:23:11
蘭帝「ファッキューフランス」
葡帝「ファッキュースペイン」
日帝「中華は解体よー」


858 : リラックス :2016/07/17(日) 13:29:07
米国「西に日本、東にオランダ、南にポルトガル……そうだ北に行こう」スゴスゴ


860 : 名無しさん :2016/07/17(日) 13:33:45
>>858
カナダ「おいやめろ」


864 : 名無しさん :2016/07/17(日) 14:17:44
遅ればせながらおっつん
にしても参戦人数増えたなぁ…>20k〜40k→三カ国合計160k


865 : リラックス :2016/07/17(日) 14:21:09
乙ー、アメリカに全力で逆風を吹かせていくスタイル


866 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 14:21:49
乙です
アメリカ衰退不可避w


867 : リラックス :2016/07/17(日) 14:28:10
しかし、仮に日葡だけでも相当なアメリカいじめが出来るけどこれに加えて英蘭仏帝のいずれかでもいる状況で大洋連合(仮称)に米国がケンカを売った場合

アメリカ「もうこれで終わっても良い、だからありったけを……」
こうなるしかないなぁ…… あ、これ日蘭世界のアメリカだ……


868 : ooi :2016/07/17(日) 14:33:12
>>864
独立革命が起きず、日葡の支援や脳裏の記憶が有れば此れ位の兵力は可能でしょう。
まぁ、メキシコが出している兵力自体は50000/160000ですけどね。

>>リラックス氏
まぁ、偶には米帝に我慢してもらいましょう。

>>トゥ!ヘァ!氏
衰退しても史実日本よりは強そうですがね…(汗)
恐らく新たなフロンティアを目指しそうです。

米「北か西に行くしかないな…。そうだ、アフリカへ行こう!!」


869 : リラックス :2016/07/17(日) 14:36:57
>>偶には米帝に我慢
今まで米国の大国化をここまで積極的に妨害していくのは意外になかったからむしろドントやってくだしあw


870 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 14:40:02
まだニューユークをはじめとする湾岸地帯と中央アメリカの肥沃な大地、五大湖工業地帯などがありますからね。
アラスカ、テキサスの二大油田を失ってもまだ他の地方でそれなりの数の油田がありますしね。


871 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 14:40:19
乙です

これアメリカ泣いても良いですわ……
南にも西にも東にも敵国がいて全部が殴り掛かってくる可能性があるだけでも苦労するっていうのに…


872 : リラックス :2016/07/17(日) 14:47:59
>>870、アメリカの弱体化のためにはまだまだいじm……工作しないといけませんな


873 : ooi :2016/07/17(日) 14:54:24
史実では米墨戦争によって決定したオレゴン条約ですが、米国が米墨戦争に負けそうと英国が考えたらオレゴン条約も変わりますかね?
英国なら、米墨戦争で米国が負ける事を考えてオレゴン境界紛争で自国有利に事を運ぶのではと考えました。

当時の史実米国は米国拡張論者が「54度40分さもなくば戦争」と云うスローガンを言っていたそうですし。
なお、米墨戦争と米英戦争を同時にやるのを避けるために北緯49度線で妥協しました。
この49度線が現在の米国とカナダの国境線です。


874 : 名無しさん :2016/07/17(日) 14:54:27
アメリカ「我々が何をしたと言うのだ!」
ネイティブ「あ゙!?」


875 : 名無しさん :2016/07/17(日) 14:55:17
イギリス「なんか言ったか?オラァ!」


876 : 名無しさん :2016/07/17(日) 14:58:42
さぁ、お前の罪を数えろ!


877 : ooi :2016/07/17(日) 15:01:51
>>873への意見お待ちしております。

意見への返答は今から行く買い物が終わってからします。


878 : 名無しさん :2016/07/17(日) 15:07:26
米帝「多すぎていまさら数えきれるか!」


879 : 名無しさん :2016/07/17(日) 15:09:17
葡帝「正直スペインの方が憎いけど中南米でうろちょろしようとしたのは許さない」


880 : 名無しさん :2016/07/17(日) 15:12:15
>>878
自覚あるじゃねぇかwww


881 : New :2016/07/17(日) 15:33:06
乙。小銃については1日100挺・・・史実日本が通った道だ頑張れw
この後アメリカは新大陸の残念な子扱いになりそう


882 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:37:00
日仏ゲート世界のユトランド沖海戦が完成しましたー
が、なんだか盛り上がりに欠ける感じに……どうにも派手な戦いって苦手です

3時40分ごろ投下開始します。


883 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:41:19

日仏ゲート世界 有為転変 外伝 ユトランド沖海戦


・ドッガーバンク海戦の反省

このユトランド沖海戦に重大な影響を与えたとされるのは、直前に行われたイギリスとドイツの巡洋艦同士の遭遇戦であった。
フランツ・フォン・ヒッパー中将は速力に優れる巡洋戦艦を用いてイギリスの都市に対して襲撃を行っていた。
しかし、イギリス海軍情報部はドイツ側の暗号電文を傍受・解析することに成功し、これの迎撃の準備に入っていた。

この海戦において、ドイツは多くの教訓を得ることになった。
有名な物では巡洋戦艦の防御性の欠陥であるが、そのほかにもいくつかあった。
まず、暗号電文の運用方法であった。確かに暗号を用いることで解読を回避することも可能だが、イギリスの情報部が
それを早期に解読してしまったことで、危うくヒッパー少将はイギリス艦隊に敗北を喫するところであった。
つまり暗号は力任せに解読される可能性があるということであり、暗号を使っているからと慢心していたのが今回の
デアフリンガーの損失につながったと結論した。

次に、事前の偵察活動についての重要性だった。
このような襲撃は確かに隠密性が重視されるのだが、かといって闇雲に出撃したところで空振りに終わる可能性もあった。
制海権が艦艇の数や質において劣っていたドイツにとっては攻勢に出る際には非常に慎重に出ざるを得ない。これまでの
イギリス本土への襲撃は確かにうまくいってはいたのだが、今回のように暗号が解読されて待ち伏せされていると考えると
何らかの方法で事前に偵察を行い、その上で襲撃をかけることが望ましいと判断された。そこで持ち上がったのがUボートと
広い行動半径を持つ偵察機を持つ水上機母艦であった。しかし水上機母艦がまだ研究中であったことから、可能な限りUボートによって
事前に偵察を行える体制を作っておくべきという意見が採用された。


・イギリス海軍内の確執

この海戦に先立って注目されているのが、イギリス海軍内部での派閥争いであった。
ジョン・ジェリコーは「静かなる男(サイレント・ジャック)」とあだ名される理論派であった。即ち、ドイツとの海戦は
無理に行う必要はなく、ドイツ海軍が出てきたところを適宜叩くことで海軍力の差をうまく戦略に生かすべきと考えていた。
他方で、この海戦に参加したビーティ中将はイギリス海軍内にナポレオン戦争時の手痛い敗北以来続いてた悪習慣、
即ち艦隊決戦思考型の派閥に属していた。つまり、こちらが戦力的には優勢なのだから一気にドイツ海軍を叩いてしまえという
考え方の持ち主であった。

艦隊保全と積極的攻勢の両者は属する派閥的にも確執があり、どちらが正しいかというのは簡単に決着していなかった。
後の時代の考察も、両者にそれぞれ理にかなったところがあると判断している者が多く、結局決着はついていなかった。
確かに艦隊を撃滅すれば、ドイツ海軍の本拠であるキール軍港まで殴り込んで上陸することも可能だった。
しかし一方で、ここで攻勢に出たところで結局陸軍国であるドイツにとっては海軍がやられただけであり大局に影響を及ぼせないと
する意見もあった。Uボートの母港に関してもキール軍港を叩いたところで他場所に設置してしまえば、多少不便ではあるが
イギリスに対する包囲を維持するに支障はなかった。なにより、ドイツはイギリスを日干しにすることが目的であり、
艦隊決戦を挑んでものらりくらりと交わされるがオチと考える意見があったのだ。


884 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:42:24
もう一つの確執は設計思想や運用に関する確執である。
ドイツ海軍がドッガーバンク海戦で見つけ出した巡洋戦艦の欠点(設計と運用のミスマッチ)に近い点を気が付いてた人々がいた。
そのうちの一人は、史実では金剛型の建造に関わったジョージ・サーストン卿であった。彼は日本やフランスの艦艇についての
研究をドイツと同様に行っていた。

史実と異なり装甲艦や戦艦に対する研究を早期から始めていた日本海軍では、フランスとの長年の研究から既に単独で
弩級戦艦を建造してのけるだけの技術蓄積に成功していた。フランスは世界で初めての外洋航行可能な装甲艦の建造を行った
国であり、決して船舶において無能ではない国だった。その為にイギリスに対しては精々アドバイスをもらう程度で済んだ。
その際にアドバイザーの一人だったのがサーストン卿だった。彼自身も速力・火力・防御の三点のバランスを主張する
日本側の意見に付き合ってられないと感じたのか、ある程度アドバイスするだけにとどめていた。しかし、この際の
議論をドッガーバンク海戦以降に見直した彼は、日仏が重視したものがなんであるかを理解した。
しかしそのサーストン卿の上奏文も事実上上層部に握りつぶされた。悪い言い方をすれば、日仏のそれは実戦を経ていない
理論ありきのものであり、そう簡単に受け入れることができるものではなかったのだ。


・双方の目標

ドイツ帝国側は、戦艦の艦砲射撃によるイギリスの屈服について消極的になりつつあった。
そこで、イギリスの海軍力を担う艦艇をつり出し、有利な状況で撃滅するという案が提案された。
これは奇しくも、ナポレオンが嘗てイギリスに対して行ったトラファルガー海戦と似たような作戦であった。
ドイツ帝国側でも似た手法を用いることを危険視する声もあったのだが、ドッガーバンク海戦のことを鑑みるとイギリスに対して
艦砲射撃による攻撃を続行するはリスクが高いと判断され、北海へと出撃すると見せかけ、イギリス艦隊の撃滅を行う案が採用された。
ドイツ側は快速の巡洋戦艦部隊と釣り出されてきたイギリス艦隊を撃破する役割の戦艦部隊の2つに分け、さらにここに
Uボート35隻から構成される偵察艦隊を編成。予め展開しているUボートと連携し現地の気象状況や敵艦隊の動向を
探らせる役目を負わせた。

他方のイギリスだが、ドイツに対する戦略についてはいまいち決めかねていた。
ドイツ側が艦隊決戦によるイギリスの屈服を半ばあきらめ戦略上の手段に落とし込みつつある中で、未だに艦隊決戦思考が
抜けきっていないイギリスは、艦隊を出撃させるかどうかすら揉めていた。
ドイツが行ってきたこれまでの艦隊行動からすると、再び艦砲射撃を目論んでくるのは明らかであった。
またUボートの動きも活発化しており、通商護衛にも戦力を割かねばならなかった。しかし、その通商護衛を行うのにも
これまで整備してきた戦艦などよりもむしろ軽巡や駆逐艦の方が役に立っており、遅れがちな整備に文句が現場から上がってくる
有様であった。彼らにしてみれば、いつ起こるかわからない艦隊決戦などよりも、現実的に発生しているUボートへの対処の方が
先決事項であった。この点においてジョン・ジェリコー提督も同意しているのだが、あくまでドイツ海軍を母港から
出さないでいればイギリスが大きな被害を受けることはないのであって、Uボートさえきちんと対処していれば向こうが
根を上げるだろうと考えていた。

だが、総じてそれを快く思わない人間もいたわけである。イギリス海軍内ではトラファルガー海戦以来、主力艦隊とそれ以外の
確執が存在しており、さらに艦隊増強を進める強硬派が海軍内では大きな派閥として存在していた。故に、『大艦隊に出番を』という
声はその他の声を押しのけて存在していた。この抑え役として期待されたのがジェリコー提督であると現在では推測されるが、
機能していたかどうかは定かではない。そしてそこに飛び込んできたのが、情報部が暗号解読によって得た『ドイツ
艦隊出撃の兆候あり』という報告だった。これを受けてイギリス海軍はジョン・ジェリコーおよびデイヴィッド・ビーティの
両名に対して艦隊を率いてこれの撃滅を命じた。ここに、イギリス艦隊の目標が『ドイツ艦隊の撃破』とようやく定まった。


885 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:43:08
・両艦隊の出撃

ラインハルト・シェア中将は1916年5月30日朝に出航。偽の目的地としてサンダーランドを指定して電文をわざと流しながらの
出撃であった。フランツ・フォン・ヒッパー中将率いる巡洋戦艦部隊も少し遅れてジェイド・エスチュアリーを出航。
ジェリコー中将およびビーティ中将もまたそれぞれの泊地から出航した。イギリス側は暗号解読の結果からサンダーランドを
目標としていることをつかんでいたため、ユトランドの沖合で一旦合流してドイツ艦隊を待ち受ける態勢に入った。

他方で、ドイツは比較的ゆっくりと行動していた。この理由は諸説あるのだが、最大の理由としてはUボートの偵察結果を
受け取るためであった。この際ドイツ海軍はUボートに闇雲な捜索を命じるのではなく、偵察海域を明確に区分けして
偵察させてイギリス艦隊の位置や数をリアルタイムで把握できるように注意していた。この事前通達がうまくいったことで
ドイツ艦隊はイギリスの艦隊が二つ存在し、ユトランド沖を目指していることを早くに把握していた。

シェア中将はこの二つの艦隊の内、巡洋戦艦部隊を撃破することを第一目標と設定した。
事前の打ち合わせではイギリス艦隊をヒッパー中将率いる巡洋戦艦部隊によって引きずり出し、本命の戦艦部隊の有利な配置にして
突入して撃破するという手はずだった。そこで、ヒッパー中将は先に到着すると予測された巡洋戦艦部隊への接触を図った。
巡洋戦艦は確かに防御性に難があるとはいえ、大口径砲を快速で動かせるという利点は間違いなく存在した。

ここでドイツ海軍によって予想外だったのは、イギリス海軍情報部が暗号電文の翻訳にミスをしてしまいドイツ艦隊が
実際の時刻より6時間余り遅くなると誤認していたことだった。下手をするとイギリス艦隊の不意をついて攻撃することが
難しくなりかねない事態であった。

・イギリス艦隊の発見

ユトランド沖 5月31日正午ごろ。現場は濃い霧に包まれていた。ドイツ側はこれをUボートからの報告によって察知していたが、
同時に敵艦隊を発見することが難しくなることが予測された。下手をすれば艦隊同士が至近距離で殴り合う羽目になる。
あるいは時刻の誤認も含めれば、両艦隊が激突すらしない可能性もあった。ビーティ中将はここでしばらく時間をかけて
捜索を行ったのだが、霧は一向に晴れず、視界も最悪の状況であったために哨戒を諦め、本隊との合流を図った。
他方のヒッパー中将率いる巡洋戦艦部隊も、濃い霧の中でなかなか敵艦隊を発見できずにいた。イギリス艦隊のいると思われる
海域に到着したものの目視での発見が難しく、暫く北進したのちに転進して帰投を選んだ。

5月31日午後2時15分。
南進を続けていたヒッパー艦隊は、Uボートから『イギリス艦隊発見』の報告が入った。
この時ビーティ艦隊はデンマーク国籍の船団をドイツ艦隊と誤認して執拗に追跡していたのだが、それをUボートが発見したのだ。
発見の報しか入ってこなかったが、担当哨戒海域からイギリス艦隊の位置はすぐに把握できた。

「……冗談ではないか?」
「いえ、事実かと」

この時ヒッパー艦隊はビーティ艦隊と直角になるように進んでいた。
ここでヒッパー中将は麾下の艦艇に戦闘態勢に入るように命じ、さらにこれまでゆっくりだった速力を増速するように命じた。
Uボートの偵察情報が正しければ、この霧に乗じて丁度T字の状態でイギリス艦隊を迎撃できる。そしてイギリス艦隊が動くと
思われる方向にシェア中将の艦隊を誘導できれば、一方的に撃破できる可能性があった。ドイツ艦隊は数に劣る。
とは言え、馬鹿正直に殴り合うことを選ばなければ数の差はひっくり返すことが可能だ。特に位置取りの重要性は
日露戦争時に日本海軍が敵前回頭という豪胆な方法で綺麗なT字を取り、一方的に撃滅したことが記憶に新しい。
ヒッパー中将の判断は素早かった。T字をとられたイギリスは確実にT字から逃れようとして来る。ならば、並行戦に持ち込み、
シェア艦隊に再度T字となるように配置させればよい。

この艦隊決戦において、ドイツはかなり慎重な動きをとっていた。Uボートの担当海域制度もそうであるが、通信によって
互いの位置や速力を定期的に報告し合っていた。無論、イギリスもそれを傍受していたのだが、頻繁に行われた暗号の
変更がイギリスを翻弄し続けた。


886 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:43:46
そして午後3時38分。漸く霧が薄くなってきたころ、ビーティ艦隊はヒッパー艦隊を最悪の状態で発見した。
即ち、T字状態である。正確に言えば、ヒッパー艦隊に対して斜めにビーティ艦隊が突き刺さる形であった。
既にヒッパー艦隊は射撃の用意を整えており、大艦隊故に、そして旗信号に固執していたが故に伝達が遅れたイギリス海軍は
その砲撃を真っ向から受ける羽目になった。

ビーティ中将は艦隊に対して並行戦に持ち込むように命じた。
しかし、回頭を終えた段階でクイーン・メリー、ウォースバイト、バーラム、タイガーなど巡洋戦艦が集中攻撃を受けて
損害を受けていた。ヒッパー艦隊は巡洋戦艦の防御性の難を利用し、先に脱落させようと目論んだのだった。
これによって砲塔爆発や誘爆が起こったビーティ艦隊はいきなり火力をいくらか失ってしまった。駆逐艦や軽巡のいくつかが
脱落していくのを見届けたヒッパー艦隊は北東方向へと速度を増して向かう。

ビーティ艦隊はヒッパー艦隊と殴り合いを演じつつも、ドイツ艦隊の頭を抑えるべく進路を変更していた。
日差しや風向きからヒッパー艦隊が照準を定めやすい状態にいることから、速力をあげて回り込みを図った。
しかし、徐々に距離を離して砲戦を続けるヒッパー艦隊に有効な打撃を与えることは、速射を優先していたビーティ艦隊には
難しいものがあった。他方ヒッパー艦隊は本命であるシェア艦隊が接近しつつあると電文で受け取っており、本隊が
到着するまで粘り強く砲撃を続けた。そして午後4時28分、フォン・デア・タンの砲弾がインディファティガブルの砲塔を貫通し
内部爆発を起こして撃沈される。さらに勢いづくヒッパー艦隊はタイガーとクイーン・メリーに次々と命中弾を叩き込み、
戦線から離脱させた。クイーンメリーはザイドリッツ デアフリンガーの斉射砲撃により撃沈され、いよいよヒッパー艦隊と
ビーティ艦隊の戦力差は埋まりつつあった。

・シェア艦隊合流

午後4時25分。シェア艦隊が到着した時、ヒッパー艦隊はやや速力を落としていたためにビーティ艦隊に頭を抑えられようとしていた。
しかし、ビーティ艦隊もまた、速力が落ちていた艦艇を半ば見捨てるようにして増速していた弊害から、砲撃の密度が
だいぶ低下していた。

シェア艦隊は遠距離からの砲撃を開始し、逆にビーティ艦隊に対して頭を抑えにかかった。
戦艦と巡洋戦艦が殴り合えば、当然のように戦艦が有利である。2つの艦隊から同時に攻撃を受け、ヴァリアントと
ニュージランドが脱落、ケーニヒ率いるドイツ第5戦艦隊の一斉射によってニュージランドが撃沈される。
ここでようやく自艦隊の不利を悟ったビーティ艦隊は離脱を図ろうとするが、艦艇間の命令伝達がうまくいかずに
ぐずぐずしてしまった。しかし、ここでようやくジェリコー艦隊が駆けつけてきた。午後4時51分。日が傾き、
いよいよ夕方が迫ってこようという時であった。ここでドイツ艦隊とイギリス艦隊の戦力比はほぼイーブンに近かった。
しかし、戦力比は拮抗していても、ドイツ艦隊は目立った脱落艦が存在しないことと引き換えに多くの艦が損傷を抱えた状態だった。
ヒッパー艦隊のモルトケやリュッツォウ、デアフリンガーは砲塔の旋回に支障が出ていたし、軽巡などは砲撃の命中で
速力が落ちている艦が目立っており、ふとしたはずみで脱落しかねなかった。

イギリスの主力艦隊であるジェリコー艦隊はビーティ艦隊を収容しつつ、進路を北東へととって夕日を背後にしての状況を脱しようとした。
しかし、他方のシェア艦隊は砲撃を与えつつ海域からの離脱を検討していた。前述のように各艦の損害が大きく、
無理に戦闘続行をした場合、イギリス艦隊に揉みつぶされる可能性があった。しかし、離脱は厳しいとの判断からシェアは継戦を決断。
艦隊をジェリコー艦隊と並行戦に持ち込むように指示し、巡洋戦艦や装甲巡洋艦を集中して狙うように命じた。
ジェリコー艦隊に合流したビーティ艦隊の艦艇も、旗艦であったライオンも含めて損傷はかなり大きく、もうひと押しで
撃沈できるとシェア提督は判断していた。


887 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:45:26
午後5時15分。両者が砲戦を開始した。
陣形が乱れながらも不退転の覚悟で砲撃を続行するドイツ艦隊に対して、イギリス艦隊もこれに負けじと砲撃を行う。
激しい砲戦の中でハノーファー、ドイチュラント、オストフリースラント、ケーニヒらにも命中弾が当たり始めた。
長く戦い続けていたモルトケやザイドリッツは艦上構造物がひどくやられており、デアフリンガーに至っては1番砲塔以外が
事実上沈黙していた。さらにヴィースバーデンも戦闘能力をほぼ失い、対艦命令が出されていた。
他方のイギリス艦隊はブラック・プリンス、第1巡洋艦戦隊の旗艦ディフェンス、ウォーリアなどが集中砲火でいきなり沈んでしまい、
ウォースパイトも舵が効きにくくなり、事実上離脱を選ばざるを得なくなっていた。


・『シュミット・チャージ』

午後6時13分。無事な巡洋戦艦と水雷戦隊を糾合したシュミット少将率いる第一戦隊は、いったん分離して危険を承知で
敵艦隊の西側に回り込むべく速力を上げ、なんと突っ込んでいった。シュミット・チャージと後に呼ばれる命知らずの突撃は、
図らずもイギリスの混乱を誘った。確かに主砲がこちらを向いていないとはいえ、副砲などの一撃がありえたし、
そうでなくても一撃で轟沈させられるかもしれないというリスクがあった。しかし、シュミット少将は砲撃を続行しながら、
ジャイアントキリングが可能な魚雷にかけていた。シェア中将は過度に砲戦に付き合い続けるとこちらの被害が大きくなると
考えており、その離脱のタイミングを計っていたのだった。シュミット少将の第一戦隊からの雷撃はマールバラや
キング・ジョージ5世らに
命中して損傷を与えた。それ以外に命中は駆逐艦などにしかなかったのだが、速力が急速に落ちた僚艦を避けるべく
イギリス艦隊の動きが乱れた。また、この魚雷の一撃が響いたキング・ジョージ5世は総員退艦の後に雷撃処分となっている。

これを見たシュミット少将は煙幕を展開するように命じて一気に回頭。ヒッパー中将のリュッツォウらの援護を受けつつ
見事に離脱することに成功した。他方のジェリコー艦隊は、どちらに攻撃を集中させるべきかの判断に迷った。
艦隊の指揮官であったジェリコー提督は分離した艦隊は無視してドイツ艦隊の旗艦であるフリードリヒ・デア・グローセを
狙うように命じたのだが、あろうことかビーティ提督は途中で命令を独断で変更して、後続の艦へと伝えるように命じた。
一応ビーティ提督を援護するならば、分離したシュミット/ヒッパー艦隊には損傷艦が多く、尚且つ軽巡洋艦や駆逐艦さらに水雷艇も
多くいたことで思わぬ一撃をもらう可能性があった。しかし、これは後続の艦隊の混乱を読んでしまい、『逐次回頭』と
『一斉回頭』の信号が混同したこともあり、結果的にイギリス艦隊の動きは乱れた。この混乱のさなかに飛んできた砲弾が
インヴィンシブルを打撃し、砲塔付近で火薬に誘爆し、大爆発。これを逃さずシェア艦隊はイギリス艦隊に命中弾を
送り続けながらも、水雷戦に移行。雷撃が命中したことを確認したシェア提督はすぐさま全艦艇に対して海域からの離脱を命令。

イギリス側も、艦艇の損傷が大きくこれ以上の戦闘は危険と判断したジェリコー提督は追撃を断念。
母港への帰投を命じた。斯くして、水上艦艇の殴り合いはここに終結した。


888 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:46:36
・Uボートの一刺し

イギリス艦隊の離脱は夜襲を警戒しつつ損傷艦を守りながらのものとなった。
しかし、砲撃の誘爆や砲塔周辺での火事が続いており、イギリス艦隊は夜目にも明らかに見えていた。
そして、Uボート艦隊はシェア艦隊及びヒッパー艦隊からイギリス艦隊の位置や速力の報告を受けていたために、
群がるようにしてイギリス艦隊に襲い掛かった。
結果だけを述べれば、集中砲撃を受け、火災が発生し、さらに延焼が続いていたビーティ提督座乗艦ライオンは、
Uボートからの雷撃によって総員退艦の命令が出され、ほどなく北海へと沈没していった。

・戦闘結果

ドイツ艦隊及びイギリス艦隊は双方ともに甚大な被害を受けていた。
特にイギリス艦隊は自慢の艦隊の内、巡洋戦艦を中心に甚大な被害を受けた。主力艦艇だけでも、以下の艦艇が撃沈・雷撃処分となった。

・インヴィンシブル ・インディファティガブル ・タイガー
・クイーンメリー ・バーラム ・ディフェンス ・ウォーリア
・プリンセス・ロイヤル ・ライオン

集中攻撃を受けたとはいえ、これだけの被害を受けたことはイギリス海軍全体に絶大なショックを与えた。
他方のドイツ艦隊は軽巡洋艦も含めても、

・ポンメルン
・デアフリンガー
・フォア・デン・タン
・ミュンヘン
・チューリンゲン
・ロストック
・レーゲンスブルク
・ロストック

といった被害しかなかった。
しかし、それは譜面上の損害だった。残りの艦艇は大破・中破が多く、暫くの艦隊行動は不可能であった。

しかしこの海戦において重要だったことは、漸く発生した艦隊決戦が戦局の決定的な要因とならず、戦争の終結に
関与しないこともあるということが示されたことだった。元々陸軍国のドイツは海軍に積極的な攻勢を期待しておらず、
海軍国であるイギリスは海軍国であることに胡坐をかき、艦隊決戦に過度な期待を寄せていた。そして、結局双方が
目的を果たせないままに海戦は終結したことが示された。そして、グランド・フリートは結局ドイツ艦隊の撃滅という
明確ではあるが「何を以て撃滅か」という問題から目的を果たしたとはいえなかった。

また、イギリス海軍のように戦艦や巡洋戦艦を多数そろえる=シーパワーを保持しているという図式が、潜水艦の登場によって
必ずしも成立するとは限らないと証明された。戦艦には潜水艦の撃沈が特定状況でなければ、例えば潜水艦が迂闊にも
浮上している状態で潜水艦に発見されるなどしなければ、撃沈することは不可能であった。『海上航路の安全確保』に
必要なのは単なる戦力ではなく、航路を脅かす存在を確実に排除できるユニットであった。
これらのことから、事実上敗北したイギリス海軍は、その戦略や戦術を根底から見直しつつ、尚且つ戦力の補充に迫られたのだった。

後に戦間期の英国面の発露と呼ばれる、イギリス海軍の開発の迷走ぶりは、このユトランド沖海戦が契機となっていると
されているのだが、定かではない。ただ一つ言えるのは、あまりに強いショックを受けたイギリス海軍全体が目指すべき
方向性を見失い、必然的な迷走の時期を迎えたということである。


889 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 15:47:55
以上となります。wiki転載はご自由に。

……艦隊戦って面倒なんですね。書いていて自分の下手さが浮き彫りになった感じがします。
何かしらの仮想戦記でも読んで勉強し直しますかね。正直、ユンボな仮想戦記の方が性に合う気もするんですけど。
不得意分野はやるもんじゃないですね。正直、ワロスワロスと(ry。

しかし話の都合とは言え海戦でいいとこ無しのイギリス海軍…
海軍国家()。
どーしたもんでしょうかね(棒

ともあれ、日仏ゲート世界はまだまだ続きます。
次は条約の内容に入ろうかと思います。その前に簡単な年表でもアップしようかと思います。
後、この海戦が分かりにくかった方は下に張ったURLから海戦の動きを書いた地図をダウンロードして
参考にしてもらえれば……


・分かりやすい海戦の模様

北海の状況:霧が濃い

ヒッパー艦隊 Uボートの情報からビーティ艦隊を捕捉

ビーティ艦隊、綺麗なT字をヒッパー艦隊に取られ、一方的な打撃を受ける。同航戦に持ち込む。

シェア艦隊、ビーティ艦隊を捕捉。同航戦で遠距離から殴り合い。次々にビーティ艦隊が戦闘力を失う。

ジェリコー艦隊ここでようやく合流。ビーティ艦隊の残存を吸収。

シェア提督、砲戦を行いつつ速力に勝るシュミット/ヒッパー艦隊を一部離脱させ、ジェリコー艦隊の背後に回らせる。

ジェリコー提督、挟み撃ち状態に気が付く。ヒッパー艦隊の方向へと増速、強行突破を図るも速力の差から逃す。

両艦隊が水雷戦に移行。シュミット/ヒッパー艦隊、煙幕を展開して転進。大きく弧を描いて離脱。

シェア艦隊、統制された動きで砲戦を続行しつつ離脱。ジェリコー艦隊、追撃を断念。

旗艦ライオン、離脱中にUボートの雷撃により損傷が拡大し放棄を決定。

両艦隊、母港へと帰投。


ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org946993.bmp.html

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org946995.bmp.html


890 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 16:41:58
乙です
英国艦隊は陸軍国の艦隊に事実上負けたと言われそうですね。

あと誤訳してしまった情報部も責任取らされるんじゃなかろうかw


>>873
英国ならば上手く利用して範囲を拡大しようと思うでしょうね。
ただ、上手くいきそうもないと思えば史実通りの結果あたりに滑り込ませようとも考えるかと思われます。

そこらはどれほどアメリカが焦っているか、英国がどれほど米墨間の情報を得ているかにもよるかと。


891 : ooi :2016/07/17(日) 16:43:07
弥次郎氏
乙です。

画像開こうと思ったら出来なかった…orz
うちのノーパソではサポートされていない種類みたいだ。


892 : 名無しさん :2016/07/17(日) 16:47:56
ノーパンに見えt


893 : ooi :2016/07/17(日) 16:59:17
>>873への意見は来ずか…。

買い物中に脳裏に降って来た

米「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」

私「わかりました。英国さんお願いします」

英「おk」

米「ちょ…」


894 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:04:37
たまには米国ではなく強化英国がラスボスってのはどうだろう(提案)


895 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:05:07
ヒッパーがヒャッハーに見えた・・・疲れてんだな、今日は早めに寝よう


896 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:06:47
汚英ルートがラスボスじゃね?


897 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:33:53
華南、インド、中東、西欧から東米大陸まで広がる大英帝国が世界を席巻するんですね。
大英騎士ハリファックスは毎週金曜夕方六時から放送中。


898 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:41:08
孤立大陸日本対第四英帝国大陸


899 : ooiスマホ :2016/07/17(日) 17:44:21
>>893について
ここでの英国は米墨戦争で大敗した米国の混乱につけこんでオレゴン周辺から米国人を追い出します。
なお、追い出したら米国は西海岸に到達出来なくなります。

ちなみに、米墨戦争の賠償はどうしましょうかね?
石炭、鉄鉱石と云った資源を10万tずつ納めさせます?


900 : 名無しさん :2016/07/17(日) 17:51:20
墨「金だ! (近代化のために必要な)金をよこせ!」


901 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 17:53:15
>>トゥ!ヘァ!氏
実は史実でも盛大に情報部がミスった模様。ケジメ案件ですね、これ。
史実でもデンマーク国籍の船が入らなければ、下手すりゃ交戦することなく帰投していたかも…
HOI風(?)に言うとドイツは暗号解読なんかに対してコンピューターや機械への興味を示して開発を始める感じでしょうか
地味に影響しますよ、ここら辺。

>>ooi氏
おっと対応してませんでしたか……他の所にアップしてみますかね、少々お待ちを

>>米墨戦争
資源で支払うか、あるいは関税で有利になるようにするか…
個人的には資源が一番じゃないですかね?

>>895
私の場合はビーティ提督と連続してみているためか魔少年の方をイメージしていたり…


902 : ooiスマホ :2016/07/17(日) 17:56:47
当時の米国に大金は有りましたっけ?
西海岸以外に有力な金銀鉱山が有れば別ですけど。

なお、>>862にある通り、メキシコはゴールドラッシュで取れた金で近代化を進めています。
同時に余った金を国庫に蓄えています。


903 : ooiスマホ :2016/07/17(日) 18:12:29
弥次郎氏
サイト自体は大丈夫です。

.bmpが対応してないと思われます。
多分、.pngとかなら行けると思います。


904 : 名無しさん :2016/07/17(日) 18:13:11
国中の銀行の金庫に置かれてる政府関係の金塊で決算させて
立ち上がる前に足の骨を折るが如く経済システムを混乱させるんやで


905 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 18:20:09
>>ooi氏
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947203.png.html

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947205.png.html

アップし直しましたのでどうぞー


906 : 名無しさん :2016/07/17(日) 18:26:13
それにしても葡帝、誕生経緯的にヨーロッパ生まれの反ヨーロッパ国家とかいう凄まじいオーラの大国になりそう


907 : New :2016/07/17(日) 18:39:07
乙。英国艦隊の運の無さと派閥争いと怠慢でえらいことに・・・・


908 : 名無しさん :2016/07/17(日) 19:00:47
それ言うとオランダだって本土が欧州なのに欧州の他国が嫌い(独伊やスイスとかは除く)と言う国だが


909 : リラックス :2016/07/17(日) 19:05:53
大抵何かしら隣国とは問題抱えてるのが普通ではあるが蘭帝のあれはな


910 : 名無しさん :2016/07/17(日) 19:07:20
日蘭葡世界じゃスペインはBC入りかな?
でも、不仲な国同士が加盟してるのは珍しくない(トルコとペルシャとか)から、スペインも加入できそうな気がする


911 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 19:11:55
弥次郎氏乙

イギリスの迷走?
フランス戦艦をコピーしようとしてKGV級みたいな欠陥戦艦量産する以外にどんなこと始めるんだ?


912 : 名無しさん :2016/07/17(日) 19:12:20
>>910
蘭帝にとってのフランスやルクセンブルクが
葡帝にとってのスペインだからなぁ……

日蘭世界のトルコとペルシャは上位の日蘭が間を取り持っていたけど
ポルトガルとスペインの間をあえて取り持つ利点とは


913 : 名無しさん :2016/07/17(日) 19:20:04
戦力面的には葡帝が加入すればスペインがBCやFFRに移ろうと全く問題ないどころか、大幅なプラスなのよね
トルコとペルシャは喧嘩されて中東が不安定化されると困るから日蘭が苦労して仲裁したが、スペインにはそこまで旨みは無い


914 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 19:22:15
日蘭世界って、世界史と言うか地理の授業が楽で良いな
史実と違い無駄に国が分裂してないから、東南アジアやオセアニアやアフリカの三分の一が纏めてオランダ
アフリカの三分の一がフランス、中東の多くがトルコやペルシャみたいに史実の半分から三分の二程度しか国が無い


915 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 19:26:34
>>New氏
派閥争いは外から眺める分には面白いですけど、その海軍に守られる国としては笑えませんからね…
運が悪かったし、運を補うだけの努力も足りなかったというわけです。
『勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし』ということですよ…

>>霧の咆哮氏
これまで艦隊決戦思考できたのに、艦隊決戦派閥内部に「決戦自体発生しなかったな。考え直そうぜ?」という空気が流れます。
じゃあ、艦隊決戦でもなく、はたまたUボートのような特殊な戦力に対して対処できる海軍ってどんな海軍?となってしまうわけですな
正面戦力だけでもダメ、護衛戦力だけでもダメ、かといって仮想敵を考えると決戦戦力は必要というループに。
しかも予算には限りがあり、植民地に配置する戦力も揃えなくてはいけない…

これに対する答えは『護衛にも決戦にも局地戦にも使える汎用性』なんですがね…
この汎用性をうまく設計に生かし、戦術・戦略として運用する研究が遅々として進まなかったわけです
一方で仮想敵国は着々と戦力を整えているのがよくわかり、焦りも出てくる。

分かりやすく言えば、史実日本のジレンマ状態(縛りマシマシ)ですな


916 : リラックス :2016/07/17(日) 19:49:40
航路防衛には巡洋艦だろやっぱ
あ、でも水上機は便利だから水上機母艦も
足の速さと火力もやはり役に立つっちゃ役に立つ、そういうのが通商破壊に乗り出して来た時にも……巡洋戦艦かな

全部を造るのは無理?ええい面倒だ!一つにまとめちまえ!
>>重航空巡洋艦誕生

こんなデムパが…暑さにやられたかな


917 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 19:52:54
…超甲巡の航空巡洋艦版?


918 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 19:56:55
>>リラックス氏
あ、それ採用で(真顔


919 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 19:58:38
英国面の発露かww>重航空巡洋艦誕生


920 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:00:15
ソ連の空母ですな


921 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:01:11
スペイン加入の利点:21Cには軽空母2隻を中核とした欧州海軍としてはそれなりの軍事力をゲット
欠点:葡帝の不況を買う

スペイン未加入の利点:21C時点で原子力空母6隻、戦艦2隻は余裕な大艦隊の軍事力がそのまま
欠点:スペインの戦力が抜ける


922 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 20:02:11
どこかの露な国家で聞いたことある言霊がwww


923 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 20:04:18
あれは戦艦と空母の通行が禁じられている海峡を通れるようにするためだからw


924 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 20:04:50
ようし、性能要求を決めましょうか…

航空巡洋艦性能要求
・水上機を10機は搭載可能
・搭載砲は8インチ
・長距離航行可能

……史実最上型だよこれ!


925 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:05:39
ただの航空巡洋艦じゃねぇかwww
利根型に発展できるなら普通に名艦だぞ


926 : ナイ神父MK-2 :2016/07/17(日) 20:13:58
史実最上型って通商破壊みたいに小艦隊の旗艦として動かすなら割とベストアンサーに近いとか聞いた気が・・・


927 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:14:04
水上機母艦は安全な後方で水上機や飛行艇の補給や修理を行う簡易工作艦にするのがええよ


928 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 20:15:26
ここは航空戦艦をだな…(師匠並感)


929 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 20:15:42
あとはKGV級の船体を利用した英国版キエフ級の製作ですな…
搭載砲が絞られているからという理由で条約の穴を付けるという理由で多数建造(なお性能

…あれ、なんか英国面って楽しい?(錯乱


930 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 20:15:47
安全な後方だったら特設水上機母艦かそれこそ陸上の基地で用が足りるという問題が…


931 : ooi :2016/07/17(日) 20:29:09
航空戦艦ねぇ…。
手元に有る航空戦艦の資料を参考に投下しましょうかね。

ドイツの説明欄には航空巡洋艦についても若干触れております。


932 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:50:31
macシップの成功を見る限り艦よりも航空機の性能が重要だと思われます
ソードフィッシュがなかったらmacシップは英国面の一翼を担っただけで終わりそうだし


933 : 名無しさん :2016/07/17(日) 20:59:13
キエフ級みたいなのかな?


934 : ooi :2016/07/17(日) 20:59:53
手元の紙資料をデジカメで撮影してアップロードしやすい様に大きさを5割にしていますので画質は良くないです。
それでも、字は読める筈。(少なくともマイパソコンで見れましたので)

航空戦艦案

ドイツ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947396.jpg.html
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947401.jpg.html

英国
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947431.jpg.html

米国
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947437.jpg.html


935 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 21:10:16
おお。お手本のような見事な航空戦艦。
これには日向師匠もニッコリ。

ドイツのは英米のと比べても比較的滑走路が長く見えますね。
上手くいけば短距離で離陸できる機体なら上手くやれば発着艦できそうですね。


936 : 同志岡田真澄 :2016/07/17(日) 21:11:54
弥次郎@帰省中さん乙です。
重航空巡洋艦または航空戦艦ですか。どれも微妙な性能になりそうですね。これでアメリカクラスの国力があるなら正規空母と巡洋艦を大量に生産すればよいとなりますがねぇ。やっぱり米帝おかしい(小声)

おまけに当時の英国海軍の飛行機や英国空軍の飛行機って、ハリケーンやスピットファイア、それにソードフィッシュやウェリントンぐらいしか良いのが思いつかないので航空機にも不安があると個人的に思っています。

あっ、例のssもうすぐ投稿できそうです。前後と2つに分かれる予定です。


937 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 21:12:08
ふむ……通商破壊に対する戦力としては良さげですね
最悪複葉機でも対潜爆雷などは投下できますし…
ただ、英国版キエフ級がどういう評価になるかですな…


938 : 名無しさん :2016/07/17(日) 21:14:51
大和型並の排水量の航空戦艦ってアホかwww
そんな大型艦狙うなら普通に空母か戦艦作れよ


939 : 名無しさん :2016/07/17(日) 21:19:06
超弩級空母大和「呼んだ?」


940 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 21:27:35
70000トンもあって航空戦力はせいぜい飛龍程度、砲戦力は金剛以下じゃあ…
開戦前だったらシャルンホルスト級1隻追加して日本に蒼龍型空母発注しろよ!って話になる


941 : 霧の咆哮 :2016/07/17(日) 21:38:15
排水量的に長門型相当の41センチ砲艦と翔鶴型相当の空母作れよって話しだな


942 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 21:40:34
しかしどこの国も計画だけはあったのなぁ。


943 : 名無しさん :2016/07/17(日) 21:40:44
グラーフツェッペリンも航空巡洋艦の亜種ともいえる?
15センチ主砲な意味で


944 : ナイ神父MK-2 :2016/07/17(日) 21:42:46
70000t作れるならちょっと頑張れば大和型も作れるな・・・空母だと基準排水量で行けば
大鳳型2隻作っておつりが来る


945 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 21:45:58
>>943
そしたら史実の赤城や加賀だってそうなるで。


946 : 名無しさん :2016/07/17(日) 21:49:56
正規空母で言うならエセックス級を三隻作れるな
ちょっと足が出るが


947 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 21:56:02
英国案ではライオン級を改装したやつだからか40cm砲搭載という重武装。
まさに英国面!!


948 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/17(日) 21:57:48
>>トゥ!ヘァ!氏
面白いので、拙作の日仏ルートでは採用しますよ、それ。
なーに、条約の穴をつけばイケルイケル(おめめグルグル


949 : 名無しさん :2016/07/17(日) 22:09:08
>>915
イギリスの場合は史実日本よりもさらに難易度が高くなるんじゃないかな
日本は勢力圏が西太平洋のみ集中してたから艦の性能が色々と尖っててもまだ何とかやっていけたけど
イギリスはインドやカナダがあるから史実より直接的な戦闘力を重視した艦が多くなったら植民地防衛は大丈夫かね?


950 : ooi :2016/07/17(日) 22:10:53
米国案も16inchですで。

なお、主砲配置。
画像見たらわかる様にトップヘビー感が半端ない。


951 : 名無しさん :2016/07/17(日) 22:13:35
条約の縛りでも無い限りは二つ作った方が確実だからなぁ

蘭帝「条約前に全部作ればいいのに」


952 : ooi :2016/07/17(日) 22:16:35
>>952

英国「I have few money.」


953 : 名無しさん :2016/07/17(日) 22:16:37
>>950
16in3連装砲が飛行甲板より高い位置にあるとかもうね…
実際に建造されたらRJより悲惨な事になってたんじゃなかろうか


954 : ooi :2016/07/17(日) 22:17:53
>>952訂正
>>951でした。


955 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 22:18:15
アメリカ製のはなんでこうトップヘビーになるのか…


956 : ooi :2016/07/17(日) 22:19:28
>>953
恐らく相当波が穏やかな海域でないと使えませんね。

そして、バーベット部に直撃したら終了でしょう。
バランス的に上に行くにつれて薄くなるでしょうから。


957 : ひゅうが :2016/07/17(日) 22:24:34
>>952
「No money, no Navy.」


958 : 蓬莱人形 :2016/07/17(日) 22:32:26
>>952
「あの豊かなインドをあれだけ絞っといて金が無いとかほざく無能な国はしまっちゃおうねぇ」


959 : リラックス :2016/07/17(日) 22:36:18
>>955
史実日本「誰もが一度は通る道さ」


960 : 名無しさん :2016/07/17(日) 22:38:47
アメリカ版友鶴は駆逐艦ハルしかなかったけ?


961 : ooi :2016/07/17(日) 22:39:51
米墨戦争で米国がメキシコに喧嘩を売る理由は何にしましょうかね?

現時点ではメキシコに行った不法移民の扱いで揉めての宣戦布告で考えていますが…。
不法移民の扱いは>>862に書いています。


962 : リラックス :2016/07/17(日) 22:48:32
良いんじゃないすかね
少なくとも建前はそれで


963 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 22:57:26
「カリフォルニア及びテキサスにてアメリカ人が不当な扱いを受けているため」

とかなんとかの理由でいいのでは?
その場合アメリカから喧嘩吹っ掛けることになるのでオレゴン条約は事前に決着つけていそうですが。


964 : 名無しさん :2016/07/17(日) 23:07:50
しかし三国同盟締結前ならともかく締結後にアメリカもよくメキシコに戦争吹っかけたな
メキシコ国内の状況をまったく知らずにネイティブアメリカンに毛の生えた程度にしか思わなかったのか


965 : ooi :2016/07/17(日) 23:13:41
理由については大丈夫そうですね


オレゴン境界紛争とオレゴン条約についてはこう考えています。

英国は戦争を辞さない構えだった米国の態度が急変したのに疑問に感じて情報部に調査させます。
そして、メキシコが手薬煉を引いて待ちかまえ、エンリケ大陸を統一したポルトガルやアジアの日本と云う大国が大々的に支援している事が判明します。
兵器、兵力、練度の全てで米国が劣っている事を知った英国は米国がメキシコ戦で負けると予想します。

そして、英国紳士の暗躍が始まります。
英国は、条約についての承認が云々と理由を付けて長引かせます。
一応、承認する可能性が高いと匂わせて…。

米国は英国が承認してくれる可能性が高いと考えてオレゴン条約を結ばず米墨戦争に向かいます。
そして、米国はメキシコ(+日葡)に大敗します。

この機を逃すまいと英国は態度を一変させてオレゴンへ侵攻し共同占有地周辺のアメリカ人を追い出します。
メキシコ戦での打撃で対英戦が厳しい米国はオレゴンを失う事になります。


こんなあらすじでどうですかね?


966 : ooi :2016/07/17(日) 23:25:23
>>964
当時の米国は米国拡張論者が色々と主張を広めていました。
加えて、メキシコを有色人種の国として侮っています。
この事から、米国はメキシコに喧嘩を売りました。

米国の致命的なミスは白人国家のポルトガルがメキシコと協力して米国を攻めると考えていなかった事です。
白人国家のポルトガルと有色人種国家のメキシコが完全に手を取り合うとは予想していませんでした。

米国は、三国同盟がメキシコをポルトガル北部の盾にする為の条約と勘違いしていた設定としています。


967 : リラックス :2016/07/17(日) 23:39:33
つまり、日本の周辺で例えると中華と朝鮮が同盟を結んだのを見て中華が朝鮮を太平洋側からの敵に対する盾にするための物と思い、半島周辺の島の幾つかを奪うべく朝鮮に喧嘩を吹っかけたら中華が本気で朝鮮の支援を開始した、という状況に近いのか
メキシコから北部を奪うくらいなら黙認というか黙殺すると思ったのか


968 : トゥ!ヘァ! :2016/07/17(日) 23:39:39
よろしいかと思います
まあ当時の米国は独立したばかりの若い国家ですし、血気盛ん過ぎたのでしょうw


969 : ooi :2016/07/18(月) 00:06:19
現在、米墨戦争の戦況推移を製作中。
最初は、憂鬱本編から転生した「ダビット少将」を「ダビット将軍」として出そうと思いましたが、第二次世界大戦へ取っておく事にしました(笑)

なお、日葡墨がこの戦争に使っている小銃は史実におけるシャスポー銃にしました。
初期の小銃は火砲において優秀だったフランス系統にします。
途中から徐々に米国式へ移行する感じで…。

米国の最新小銃は史実と同じスプリングフィールドM1842です。


970 : ooi :2016/07/18(月) 00:37:43
書いていたら、>>862の史実米国参加兵力を間違えていた…。

一先ず削除依頼は出したので次スレ辺りに訂正版と次回作を投稿しようかな。
ついでに、>>862を若干改良しておこう。

誤植
史実(wiki参照)
米:48700人
墨:20000〜40000人

正式
史実(wiki参照)
米:78700人
墨:20000〜40000人



この間違いによって米墨日葡の兵力が大きく変わります。

史実(wiki参照)
米:78700人
墨:20000〜40000人

日葡墨世界
米:90000人
墨:200000人(墨:70000、葡:120000、日:10000)

まぁ、米国にとっての苦難は若干悪化していますがね(笑)


971 : リラックス :2016/07/18(月) 00:46:10
105000差が110000差か
米墨戦争が1846年開始だから、技術力十五年先行ならガトリング砲をちょうど出せるが……


972 : ooi :2016/07/18(月) 01:25:12
>>リラックス氏
本当ですね。

日帝+葡帝の資金力と夢幻衆(夢幻会)チートならば1844年くらいには実装できそうか…。
それならば、日葡の義勇軍+援軍が新兵器として米墨戦争に導入した事にすれば良いか。

導入数は日本の義勇軍が50挺で、ポルトガルのメキシコ支援軍が500挺にするか。

米陸軍が更に悲惨な事になるなぁ…。
この時期だとギリギリ戦列歩兵が残っている時代だろうから…(汗)

19世紀中頃辺りから戦列歩兵は廃れますから、米墨戦争が実質的な戦列歩兵の終焉を見せ付ける戦争になりそうだ。
なお、史実で戦列歩兵が廃れる要因の1つとなったミニエー銃の開発が1849年である。


973 : 名無しさん :2016/07/18(月) 08:09:41
さらば戦場の華、戦列歩兵よ(無慈悲な榴弾とガトリングの斉射)


974 : 名無しさん :2016/07/18(月) 08:49:58
散兵とライフル銃も加えといてくれ。


975 : 名無しさん :2016/07/18(月) 09:07:56
日本じゃ旧式化したから遠慮なく提供しただろうロケット砲や
葡帝が南米山岳地で運用しただろう山岳軽砲も回されているだろうから
兵員以上に火力がエグいことになってそう


976 : 名無しさん :2016/07/18(月) 09:12:20
>>975
時代が違う。


977 : 名無しさん :2016/07/18(月) 09:14:43
>>976
大陸日本だと戦国時代から火中車っていうロケット砲運用してなかったっけ?
と言っても、コンクリーヴロケット系列の原始的なものだけど


978 : 名無しさん :2016/07/18(月) 09:18:52
それから山岳軽砲も1841年には少なくとも米国で誕生する
米国以上に山岳地が多く、知識が若干あって金もある葡帝が開発していない理由は考えにくい


979 : ooi :2016/07/18(月) 10:12:12
>>974
安心してください。
シャスポー銃もボルトアクション「ライフル」です。

>>975-977
ならば、戦国時代に花開いた火中車を出します?
ちなみに、射程ってどれ位なんでしょうかね?

>>978
この時期ならば、出すとしても青銅製の山砲が限界ですかね?
四斤山砲みたいな感じの。


980 : ooi :2016/07/18(月) 10:14:26
最初は米陸軍の死傷者を2万と予想していたけど大きく変わりそうだな。


981 : ooi :2016/07/18(月) 10:24:09
次スレ建てました

その72
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1468804806/l50


982 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:25:21


……絶対あげるなよ?フリじゃないんだぞ!絶対にだぞ!


983 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:29:08
ageたら総スカンだからね。


984 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:29:47
さっさと埋めちゃおう。


985 : ooi :2016/07/18(月) 10:33:29
>>979は次スレでもう一度投稿しておきますか。

>>974-978の分も含めて。


986 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/18(月) 10:36:03
別に必要無いでしょ。
というか、今までどこもそんなことしないよ。


987 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:38:21
生えたルートはしばらくお休みか


988 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:38:54
髪が?(笑)


989 : ooiスマホ :2016/07/18(月) 10:43:37
Ham氏
>>985についてはやらない方が良いのですかね?


990 : ham ◆sneo5SWWRw :2016/07/18(月) 10:45:21
というか、誰も一度もやっていない。
みんなちゃんと覚えているし、見直しがしやすい場所だし。


991 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:47:16
黒白鳥「必要無い!必要無い!前スレコメント転載なんて必要無い!!」


992 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:48:01
イギリス・アメリカ「髪よ!私が何をしたんですか!?」


993 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:49:20
>>992
髪「お前らの罪を数えろ!」


994 : 名無しさん :2016/07/18(月) 10:50:24
イギリス・アメリカ「今更数えれるか!!」


995 : 名無しさん :2016/07/18(月) 11:03:37
髪「自覚はあるんだな。よし、死刑」


996 : 名無しさん :2016/07/18(月) 11:07:09
ドーモ、鬼畜米英=サン。ニンジャスレイヤー=デス。


997 : ooiスマホ :2016/07/18(月) 11:42:56
髪が(ちょび)髭に見えた

>>998ならば、米墨戦争で生き残る米軍兵士が1万を切る


998 : 名無しさん :2016/07/18(月) 11:44:33

アメリカ死すべし


999 : 弥次郎@帰省中 :2016/07/18(月) 11:48:04


アメリカだったものは有効活用しましょう


1000 : 名無しさん :2016/07/18(月) 11:50:22
1000ならアメリカ大陸沈没


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