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日本大陸を考察・ネタSSスレ その11

1 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/29(金) 18:56:34
日本大陸のSSや考察・ネタを書き込むスレです。
スレが荒れる事のないように喧嘩や煽り合いは厳禁です。
みんなで仲良く日本大陸世界を楽しみましょう。

ネタの書き込み25(204から日本大陸ネタが始まりました。)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1356692784/
その1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1357902015/
その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1358680955/
その3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1359676541/
その4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1382878372/
その5
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1383446662/
その6
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1383732688/
その7
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1384172605/
その8
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1384528512/
その9
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1384779970/
その10
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1385217034/


2 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/29(金) 18:57:05
――日本大陸世界の公式想定まとめ

0――【日本大陸の民族や資源に関して】
・日本大陸の主要民族については史実同様に日本民族というほぼ単一民族で構成されているものとする。
・日本大陸は、豊富な資源に恵まれているものとする。
1――【歴史的事実に関して】
・日本大陸世界は「基本的な歴史的事実において」史実世界と共通するものとする。
・「基本的な歴史的事実」は、歴史年表に記される出来事の名称および結果である。その影響は日本大陸本土周辺において厳密に守られるべきであり、その外縁や海外における出来事はこの目的を達するためにある程度の改変を可とする。
・上記の「基本的な歴史的事実」以外、たとえば歴史的人物の来歴や出来事の経過については、「基本的な歴史的事実」たとえば関ヶ原の戦いにおいて徳川氏が勝利するといった事象を妨げない限りにおいて日本大陸世界の地理・自然・人物その他の状況を勘案した上で自由な想定を可とする。ただし、歴史的重要人物の生死や重要行動については慎重な想定を要する。
・日本大陸本土周辺における「基本的な歴史的事実」を達成するための想定は、自然科学的に妥当な理論および手段方法をとり、かつ社会科学的にも可能な限り妥当な想定をもって行うものとする。
・日本大陸世界における「基本的な歴史的事実」は、幕末前後から転生者たちによる干渉が大規模化し最終的に「明治維新成立」を目的にと改変を可とする。史実や憂鬱世界とは違った明治維新となる可能性が高いだろう。
・明治維新以後については本編同様、自由な想定を行うものとする。
2――【夢幻会に関して】
・例外を除いて転生者が転生する人物の条件は、基本的に憂鬱世界の条件と変わらないものとする。
・大陸日本の人口増大に比例するように転生者の規模も増大するものとする。
・上記の理由により再転生者だけにこだわらず、史実世界や憂鬱世界からの一回目の転生者も存在するものとする。
・最初の日本大陸ネタで転生者出現の時期があいまいな事とアヘン戦争で改革の機運が高まったという記述を根拠に憂鬱世界からの再転生者および史実・憂鬱世界からの一回目の転生者が登場し始める年代は、転生する史実の人物の明治維新以後の生存を条件として19世紀初頭からとする。
(例として天保の改革の時代に転生者が鳥居耀蔵に転生しているものとする。)
・また上記の条件に史実で他殺や自害などで死亡した人物で生きていたら明治維新まで生存できる可能性のある人物も含まれるものとする。(例・井伊直弼など)
3――【自然環境に関して】
・自然および地理的な想定は、自然科学上妥当なものとする。
・架空の生物種や架空の地理的特徴は史実世界に存在する、あるいは存在したものをもとにする。
・想定に際しては「地球史的な出来事」を勘案し、たとえば恐竜が進化した知的生命体が地球の覇者となるような大規模改変はこれを避けること。
・日本大陸本土およびその周辺環境については、「面積が10倍程度であり、『北海道・本州・四国・九州および付属諸諸島』により構成され、気候においては史実と大きな違いはなく、火山性の山岳地帯を有し、史実同様大規模な海流によってほどよくユーラシア大陸から隔絶されつつも繋がりは失っていない」もの、すなわち史実と類似したものとする。
・面積広大化に伴う各地の緯度変化などの自然科学的に避け得ない事象に関しては上記に優先する。
・以上を順守する限りにおいて、想定は自由である。
4――【追記】
混乱を避けるため真面目な想定ではなくネタとして発議する際には「【ネタ】」印を添付する。

以上


3 : 475 :2013/11/29(金) 19:02:23
スレ立て乙です。


4 : ひゅうが :2013/11/29(金) 19:04:59
乙です。


5 : 名無しさん :2013/11/29(金) 19:05:01
乙です。


6 : ぽち :2013/11/29(金) 19:06:00
乙なのです


7 : 475 :2013/11/29(金) 19:07:41
前スレ>>1000
フラジールw


8 : ひゅうが :2013/11/29(金) 19:38:59
――とりあえず軍縮条約終了直後の大陸日本の主力艦艇(艦年齢の若い順)

【条約型】

比叡型(41センチ12門)「比叡」「榛名」「朝日」「湯殿」

【八八八艦隊計画艦】

紀伊型(46センチ×9)「紀伊」「尾張」
天城型(41センチ×12)「天城」「赤城」「高雄」「愛宕」
加賀型(41センチ×12)「加賀」「土佐」
長門型(41センチ×9)「長門」「陸奥」

【代艦計画が進行中 予備艦編入予定】

扶桑型(36センチ×12)「伊勢」「日向」

【練習戦艦】

金剛型(36センチ×8)「金剛」「霧島」


9 : ひゅうが :2013/11/29(金) 19:39:58
間違えた。比叡型は9門搭載でした。訂正します。


10 : ひゅうが :2013/11/29(金) 19:44:15
追加わすれてました。


【条約型】

翔鶴型(4万トン級)「翔鶴」「瑞鶴」「雲鶴」「紅鶴」

【八八艦隊計画艦】

早池峰型(8万トン級、改装)「早池峰」「白根」
蒼龍型(3万トン級)「蒼龍」「飛龍」

【練習空母】

鳳翔型(1万トン級)「鳳翔」「竜飛」


11 : ひゅうが :2013/11/29(金) 19:47:35
(あとがき)――とりあえずこれまで出てきた設定まとめてみました。
条約型として比叡型と翔鶴型が追加されています。


12 : 475 :2013/11/29(金) 19:56:47
ひゅうが氏乙です。


13 : ひゅうが :2013/11/29(金) 20:22:31
>>12
いえいえ。大陸世界大和型をあらためて考えるために私的都合でまとめさせていただきました。


14 : 名無しさん :2013/11/29(金) 20:33:23
今更前スレの話だがやはりアカは主思想でなくなると役にたつが主思想だと大惨事だな


15 : ひゅうが :2013/11/29(金) 20:37:37
>>14
あれ、理想郷の作り方であって維持の仕方は書いてないんですよね…
なのに完成形を前提にして運転するんだから…

たとえるなら「F1ドライバー前提のコース走行の仕方を読みながら素人が一般国道走るようなもの」です。


16 : 名無しさん :2013/11/29(金) 20:41:28
嶋田「どうせ転生するならチートが欲しかった。」
撫子「そんな貴方に朗報です次の転生では日本が大陸化してます。」
嶋田「死ぬ3日前迄書類仕事してた気がするんだが、平々凡々で幸せな老後というチートを下さい。」
撫子「それはいくら私でも手にあまるのですが。他の人のチート希望には視力が落ちない、一級フラグ建築士、銀髪幼女登場、剣牙虎を登場、日本に資源をありったけ下さい、人口を5倍にして下さい、予算を10倍下さい、金髪巫女さん、寝ないで3日仕事出来るようにetc.」


17 : 名無しさん :2013/11/29(金) 20:49:51
狐のお面を被った、撫子さんをください


18 : ひゅうが :2013/11/29(金) 20:50:02
>>16
嶋田さん…
よし、処理能力が向上するように電子計算機をつくろう…


19 : 名無しさん :2013/11/29(金) 20:50:45
嶋田「せめてイージーモードに………」

神「よし、ならば日本大陸化 & 北米島国化を与えよう」

嶋田「私が悪ぅござんした。どうか普通でお願いします」

神「お主の態度に好感を持った。大西洋大津波自然発生を加えてやろう」

嶋田「米国に何か恨みでもあるんですか………」

神「(ギクッ)(-_-;)」


20 : ひゅうが :2013/11/29(金) 20:53:41
>>17
なにそれ素晴らしい。戦時に入るときに般若の面に付け替えるんですね。
>>19
ギクッ!
い、いえ、友邦としてならこれほど頼りになる人たちはいないと思っていますが…


21 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:02:22
撫子が狐のお面をかぶっているのは、素顔が美人(金銀・資源が豊富な意味で)であるのを隠しているのだろうな


22 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:04:32
アメリカが何をしたっていうんだ。
ただ初期のアメリカ植民者を助けてくれた先住民の住居を僻地に追いやったり虐殺したり宗教弾圧したり病気持ち込んだりしただけじゃないか。
その後欧州で新型インフルエンザ広めたり、生意気な日本を絨毯爆撃したり原爆落としたり、世界に米国流の正義広めたりそのジャスティスに反する国を爆撃しただけじゃないか。
こんなに正義の為に戦うアメリカの何処が悪いんだ。


23 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:06:12
>>22
十分悪なのですが


24 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:10:35
>>22
その結果が今の全世界で軍事的にグダグダ状態のアメリカである


25 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:13:13
撫子が被る狐のお面の下の素顔を見たものはいないのか


26 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:15:35
夢幻会の小人たちも何かしらお面を被っているのか・・・・


27 : トゥ!ヘァ! :2013/11/29(金) 21:17:03
小人さんのお面……ひょっとこ?


28 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:19:40
天狗とか、福とか、鬼とか、猫とかがありそうだな


29 : ひゅうが :2013/11/29(金) 21:20:26
>>27
翁の面をかぶった謎の集団とか。
翁は、神々が生まれる謎の空間と現世の仲立ちをする宿神という神様を象徴しているそうですので、神様の力(笑)を使う彼らにはぴったり?


30 : トゥ!ヘァ! :2013/11/29(金) 21:25:51
苦労の絶えない神様になりそうですねw


31 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:25:57
嶋田さんだけは別のお面とか


32 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:36:58
っ希望の面(新)


33 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:39:23
つムジュラの仮面


34 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:40:06
っウォーズマンのマスク


35 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:40:57
つ石仮面


36 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:42:35
つ肉付き面


37 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:47:15
つオッ面


38 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:48:05
つブシドーお面


39 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:50:37
つラー面


40 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:50:55
つ月蝕の面


41 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:51:22
つガスマスク


42 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:52:21
お前らw嶋田さんをどうしたいんだよw


43 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:53:58
そりゃあ人間を超えた超常的な存在 スーパーシマダーに変身を…


44 : 名無しさん :2013/11/29(金) 21:54:42
苦労させたい?


45 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/29(金) 21:59:11
yukikaze氏、赤化アメリカの設定流用してもいいでしょうか?


46 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:00:13
>>42
薬漬け…もうなってるな


47 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:01:10
マスクド・シマダーですかw


48 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:06:39
スーパーシマダをスパイダーマンと読んでしもた。

魔王()の糸(意図)に絡め獲られている事には代わりがないけど。


49 : 四○艦隊の人 :2013/11/29(金) 22:07:16
やっと時間が取れた……。
yukikaze氏、ひゅうが氏乙。
……自分も自分のネタの艦艇の一覧とか造った方が良いのだろうか?


50 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:08:19
>>49、作っても良いのよ?(チラッチラッ


51 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:10:41
>>49
思いのままにネタを書いたらいいのですよ
その方が楽しいですからね〜
SSやネタは何よりも自分が楽しみながら書くのが大切です


52 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:15:16
大体、四〇艦隊の人氏が思う大陸日本の戦力像や艦隊編成があるのですから、他の誰かに合わせたりする必要はないよ
それぞれが思うままに大陸日本世界を描いていけばいいと思う


53 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:16:15
>>22
汝の隣人を愛せよという教えは何処に?


54 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:18:01
愛の鞭という言葉があるように、愛しているが故に痛め付けるのさ!!(錯乱)


55 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:20:39
>>22
碌でもないことばかりやってるじゃないかぁ
視点を変えればアメリカの正義。インディアンの正義。イギリス・ドイツ・イタリア・フランスそして日本の正義等々、立場が違えばそれぞれの正義があるのは確かだけどね


56 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:23:59
アメリカは正義とか言うから駄目なんだよ
アメリカ合衆国の国益の為だってはっきり言った方がマシだろ


57 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:31:47
アメリカ「アイアムジャスティス!!」


58 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:32:46
自由に想定できるのがネタの強みですね…
私の方も、皆さまの出されたネタからインスピレーションを大いに受けています。
ですので…ここに大陸世界大和型の誕生を高らかに宣言いたします(爆)!!


59 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:32:50
言い訳がましい綺麗事を並べ立てるよりはるかに良いわな


60 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:33:33
正義なんてのは国と立場が変われば変わるだけある
正義と悪なんて定義は相対してる者が勝手に決めているだけで自分がいる場所を豊かにして守ろうとする以上それが正義だから、本当は正義も悪もないんだよね

大陸日本がアメリカにとって都合が悪い相手なら、彼ら視点でそれ即ち悪
突っかかってくるアメリカは大陸日本からみてやはり悪
それだけの話


61 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:38:11

――「聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな かつておられ、今おられ、やがて来られる方」ヨハネの黙示録より


大陸世界の日本海軍――ネタ設定――戦艦「大和」型


全長:359.2メートル
全幅:49メートル
喫水:13・2メートル
基準排水量:15万8650トン
満載排水量:17万2350トン
機関:艦本式ニ‐5号缶・艦本式3号過給機付ディーゼルおよび艦本式タービン8基4軸
出力:28万4800馬力+主ターボ発電機8000kw補助ディーゼル発電機13500kw
速力:30ノット

主兵装:47口径56センチ(22インチ)砲3連装4基
60口径12.7センチ両用砲 連装24基
60口径12.7センチ両用砲 単装18基
30ミリ重ガトリング対空機関砲 連装10基
40ミリ機関砲 20ミリ機関砲など

同型艦:「大和」「武蔵」「信濃」「播磨」「越後」「出雲(45年3月就役予定)」



【概説】――日本海軍が条約明けを待って建造を実施した「超超弩級戦艦(ウルトラ=ドレッドノートクラス・バトルシップ)」。
その主眼は、「アメリカ海軍が建造してくるであろう20インチ砲艦を圧倒的な打撃力で叩きのめす」こと、そして「アメリカ海軍が量産してくるであろう大量の航空機による攻撃に対する抗甚性をもって主力である戦略兵器 空母機動部隊の盾となる」ことであった。
同時に、米軍の両洋艦隊計画により完全に入れ替えられるであろう米海軍の戦艦部隊同様に扶桑型や練習戦艦となっていた金剛型の代替、そして八八八艦隊計画艦初期艦(長門型)の補強戦力である。
この目的のため、20インチを上回る56センチ(22インチ)砲を12門搭載し、最新の対空戦闘用装備で身を固めている。
これにより、ヴィンソン案で量産が開始された米戦艦に対抗すべく臨時に第1艦隊所属となっていた比叡型は当初の計画通り空母機動部隊の直俺兼水雷戦隊旗艦という本来の「超甲巡的戦艦」として第3艦隊所属となっている。
おそるべきことに日本海軍としては、戦艦部隊の補強戦力&空母機動部隊の盾として本級を建造したのであり、よくいわれるような「核攻撃にも対抗できる戦艦として」計画されたわけではない。それでも航空攻撃への対抗は最初から考慮されている。


62 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:38:44

【建造経緯】――当初、大和型は9〜11万トン程度の51センチ砲戦艦として建造予定だった。
数も、日英同盟下における遠洋での分散行動を考えて最低8隻が量産予定であった。
これは、関東大震災以降の経済発展と復興のために作られた大規模ドックや掘り込み式港湾を用いれば余裕をもって運用できるものと考えられており日本側としては特に問題としてはいない。(事実、現代でも50万トン級タンカーが各地の港湾に余裕をもって停泊できるようになっており過剰計画とさえいわれた復興計画の先見性を示している。)
だが1935年、ローマ会議、ハーグ会議に続き第二次ロンドン会議までもが流産し海軍休日が終了したことで米海軍が戦艦の大量建造を不況対策として開始したことから計画は肥大化。
最終的に20隻近くにもなった米海軍の両洋艦隊計画における戦艦部隊「新規建設計画」を受けて各国は「海軍祭日(ネーバル・カーニバル)」といわれる海軍再整備時代へと突入することとなり日本海軍も当然ながら対策を求められた。
そのため1935年9月、帝国議会は「第4次海軍軍備補充計画(通称④計画)」といわれる海軍大拡張計画を可決。
その目玉として「大和」型は建造されることになった。第一目的は「米海軍が建造するであろう20インチ砲戦艦を上回る戦闘力を持った戦艦をもって八八八艦隊計画を代替する」こと。
数と性能を両立させるため、当時開発中であった新型砲の中でも試作・運用経験が豊富な最大の口径となる56センチ砲が採用された。
この計画に基づき、日本海軍は当初は8隻の「大鳳」型超大型空母と8隻の「大和」型戦艦を中心とした艦艇120隻の新造を予定していた。
しかしながら、米海軍の新造計画が予想を超える速度で進行したうえ、ソ連海軍やフランス海軍などの米国の友好国も大海軍の建設を開始したために日本海軍はさらなる質的な増強をめざし7番艦以降の建造計画を白紙とし、さらなる巨大戦艦「常陸」型の計画を開始する。
ともあれ、1937年に本級は3番艦までが一斉に起工、1939年までに残る3隻の建造が開始された。


【概要】――本級の目玉は、1発3トンに達する超大重量砲弾を40キロ彼方へ投射する56センチ砲である。最大射程についてはアウトレンジ砲撃を行ってもその間に転舵によって回避が可能であるとされたために46センチ砲同様の4万3千メートルで妥協し、その分を砲弾の大重量化と装填発射速度の上昇で補うという「中距離打撃砲戦ドクトリン」に基づいて計画された。
このため、装甲は耐56センチ砲装甲としては若干過剰とされる。
とりわけ戦闘指揮室が設けられた中央司令塔(CIC司令塔)は、厚さ1000ミリの重装甲で覆われている。
また、大重量の砲弾や航空爆撃や雷撃対策のために水平装甲と水線下防御については当時過剰といわれる細密化や対弾装甲が張り巡らされており、当時の1トン級航空魚雷では片舷に30本以上が命中しない限り戦闘力が維持できるように三重底と大型バルジが設けられた。
航空攻撃に対するために、制式化されたばかりの大型レーダー連動対空砲や長射程大型機関砲群が舷側に設けられ、これらの装備を動かすために紀伊型の10倍以上の発電能力が設けられた。

建造所は呉(大和)・横須賀(信濃)・大神(播磨)・室蘭(越後)の各海軍工廠および三菱長崎(武蔵)、川崎神戸造船所(出雲)。
1941年12月から1945年1月にかけて全艦が就役し、艦隊に配備された。


63 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:40:38
【あとがき】――大陸世界における「量産型大和」です。量産型の方が試作品より性能がいいらしいですからなんの問題もありません(爆)
あるいは量産型「播磨」?


64 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:42:36
乙です
56㎝砲搭載満載17万tオーバーてとんでもないな〜。仮想戦記ではなく超火葬戦記まっしぐらな戦闘を拝めそうです


65 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:45:53
>>64
RSBCの基準21万トンよりは自重しました。
また隻数もRSBC×5=15隻とするのをやめた次第。
舞踏会に出演されるお嬢様は豪華にかざりたててやりたいという心はご理解くだされましょうか?


66 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:48:00
乙です

何だコイツは(白目)

こんなのが量産されるってのかい!?


67 : 二二三 :2013/11/29(金) 22:48:04
思い切り飾り立てて素晴らしい舞闘会にしてやってくださいとだけ言っておこう


68 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:53:32
>>66
大陸日本側としてはもう少し作りたかったようですが、ほかにもお金のかかるものがたくさんありますので、次に期待することにしたようです。
>>67
二二三様、ありがとうございます。
素晴らしい舞踏会(大艦巨砲の宴)にしたく存じます。
アメリカ海軍様も20インチ砲搭載のお嬢様を送り出してくださるとのことですので、大いに盛り上がることでありましょう…


69 : 名無しさん :2013/11/29(金) 22:54:53
乙です。これはすばらしいw


70 : ひゅうが :2013/11/29(金) 22:57:23
>>69
金田閣下に50万トン級戦艦を2隻ほど作っていただくことも考えましたが、運用上の利便性からこのくらいと相成りました。


71 : 第三帝国 :2013/11/29(金) 23:04:21
ジムより帰還そして乙であります。
これだと本気で航空機で沈めることは困難ですね、
大陸日本の太平洋戦争は日米の空母共倒れ⇒艦隊決戦となるでしょう。
あるいは、それこそ本気で核の乱れ撃ちでしか沈められなさそう・・・。

>>61
海軍祭日(ネーバル・カーニバル)」といわれる海軍再整備時代〜

これだとワルプルギスの夜とか魔女のカーニバルの類だと思う(汗)


72 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:05:54
乙乙。
大艦巨砲主義万歳!(ぐるぐる目

もうこれ日米以外の海軍は諦めの目で見てるだろwww


73 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:07:46
ひゅうが氏乙です。
こ、これは……ええとその………

……………。




…たーんたーんたんたららったァたったったったった まーもるっもっせっむっるっもっくーろがーねのォー うーかべっるっしィろぞたーのみーなるゥー(発狂)


74 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:07:52
日本攻撃機「・・・・対大和戦術・攻撃装備をそろえたら、アメリカ戦艦が簡単に撃沈できました」


75 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/29(金) 23:08:06
乙です。大変、欧州各海軍が息してないのw。


76 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:11:26
大西洋側の艦隊だけでも圧力凄すぎてイギリスが泣き出すぞこれw
日本に色んな意味で泣きついてきそうw


77 : 四○艦隊の人 :2013/11/29(金) 23:12:33
ひゅうが氏乙。
……なんかトンでもない事になってる……(戦慄)
しかしここで尻尾を巻くのはなんか悔しい。
なんか脳汁が良い感じに煮えたぎって来たので、家に帰りついたらちょっと書いてみます。


78 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:14:09
>>71
一応、10万トン級艦でも56センチ砲弾6〜9発で戦闘力発揮不能になりますので…
モーラー級になっている大陸流星や誘導爆弾搭載機なら対抗可能――でしょう。たぶんw
>>72
実は英海軍から発注を受けて何隻か作っているのは内緒…
>>73
鋼のその城日の本の 祖国の四方を守るべし。まさにその通りですねw
>>74
たぶん条約型ならそうなりそうですねぇ。
>>75
大丈夫!英国も頑張ってますしドイツも頑張ってます。
あとソ連さんも緩衝国家置いたおかげで大陸日本と直接国境接することはない(極東合衆国ルートの場合)ため、比較的余裕があります。
同志鋼鉄の人が頑張ったおかげで30年代の経済成長を持続中だったり?(だから米様が勘違いするんですけど)
フランスさんも「ラ・マルセイエーズ」級、イタリアも「アウグストゥス」級なんて怪物を作ってますから――
え?植民地? 真面目にしぼりとられております…


79 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:16:25
>>76
ええ。
ですから巨大ドック持っている日本と共同開発で新型戦艦を作ったりもしてます。
平たく言えば、大和型の異母姉妹が大西洋に…?(未定)
>>77
素晴らしいことです…
17万トン級戦艦ネタ、お借りいたしました。


80 : ハニワ一号 :2013/11/29(金) 23:17:52
ひゅうが氏乙です。
こ、これを六隻も建造するんですか。二隻とかの間違いじゃないんですか(震え声)
>>70
大陸日本版50万トン級戦艦も見てみたいですね。


81 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:21:00
>>80
米軍の新造戦艦群(史実準拠だと17隻)、しかもジュネーヴ条約の結果鬱憤がたまりまくっている彼らの作ったモノに対抗しなければなりませんので――


82 : ハニワ一号 :2013/11/29(金) 23:27:01
憂鬱世界で鬱憤がたまっていた夢幻会戦艦派にとって大陸日本世界は天国だな。
古賀さんを筆頭に戦艦閥の何人かが歓喜のあまりに倒れるんじゃないか。


83 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:31:57
>>82
さすがに相手がさらにチートですから満足はしないでしょうけどねw
なお、50万トン級案は平賀・金田試案として投下予定です。
名前?もちろん「仮称G号艦」で…


84 : ハニワ一号 :2013/11/29(金) 23:35:28
>>83
あれで満足できないなんて欲深い奴らだなあw
どんな50万トン級案が投下されるのか楽しみにまっています。


85 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:38:56
スピリット・オブ・マザーウィル級戦艦
基準排水量、51万2000トン
満載排水量、不明
機関不明、最低でも60万馬力以上
最大速力、推定29ノット以上
主砲、50口径24インチ砲連装15基30門
艦の両舷に装甲飛行甲板を装備
蒸気式カタパルト×4
搭載機数、108〜120機

日本の大和型戦艦、及び常陸型戦艦に対抗すべく米国で計画された50万トン級戦艦。

航空機の傘に守られた大和型戦艦を二〜三隻同時に相手にして確実に撃破可能な能力をコンセプトに設計された。

同艦は4番艦まで計画され、1番艦スピリット・オブ・マザーウィルは八割近くが完成するところまで建造が進んでいたが、

1945年7月16日、マンハッタン計画の成果により原爆実験に成功、

同実験の成功により、米国は核兵器とその投射手段である大型爆撃機の整備・大陸間弾道弾の開発へと方針を転換することとなり、同級の建造は半永久的に凍結されることとなった。


86 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:39:52
「・・・・よう、いい夢を見ることができたか?愚民共?

不沈戦艦というのは、戦場にいたことがない人が考える幻想だ。お前達の事だよ

この世界は戦艦を進化させすぎた。戦艦を撃沈させるには核が必要なほどだ

全てをやり直す。そのための『ゴジラ』だ

これは終局ではない。始まりなのだ・・・」


87 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:47:41
>>84
――仮称G号艦案

1938年の次期主力艦選定会議において、海軍記念財団の平賀予備役技術中将と金田元艦政本部長が提出した試案。
その主軸は、大口径艦砲の限界となる72〜80センチ艦砲を搭載し、開発されていた特殊兵器(核兵器)の直撃にも耐え得る巨大戦艦を建造しようというものであった。
向後の技術発展も考慮し、機動部隊の中核として大量の対空火器と、強力な長射程対艦兵器として開発中の大量の誘導噴進弾を搭載し得る大きさと運用スペースを防御力とともに配する予定であった。
本級を基本とした空母も同時に提案されており、こちらは仮称F号艦(コード:アポロノーム)とされている。
ややこしいことにこの提案は一定の賛意を得ているうえに英国もこの提案に興味を示していたことから艦政本部ならびに日本の上層部中枢は胃薬がしばらく手放せなかったという――

>>86
「ああ…だがより大きな悪夢で塗りつぶそうなんてのは願い下げさ。
航空機の発展、高性能潜水艦の実用化、そして水雷戦隊用誘導弾の開発…剣はいくらでもある。
(ドイツやイギリスからアンクル・サムが宝物を盗み出すのは難しいし、海軍狂いのヘンリー氏が作り始めることができるのは44年以降になるだろう。)
忘れちゃいけない。異なる歴史で戦艦の時代を終わらせた連中は、その時よりはるかに強力になってそこにいるんだ。」

乙です。しかし、50年代半ば以降に核攻撃は直接的な脅威になると思っています。


88 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:48:16
>仮称G号艦
艦首にドリルが付いてて空を飛ぶんですねわかります


89 : ひゅうが :2013/11/29(金) 23:56:40
>>88
さすがに異なる並行世界みたく零式重力炉もった異種文明はいませんからw

なお、この世界ではエンリコ・フェルミ博士やレオ・シラード博士、アルバート・アインシュタイン博士などがアメリカにいってはおりません。
(このためシカゴ・パイルを完成させることすらできません)
また、英国の協力も得られぬうえに欧州での戦時が発生するとしても42年末以降になり、60億ドル以上の巨費を計画に投じるに足る大統領権限がありません。
それにそれを納得させられるだけのビッグネームバリューがいないのです。
そんな金があれば戦艦をというのが議会や財界の声でしょうね。
結果、米国の原子力開発は最低でも史実英国と同時期(52年頃)、最悪でフランスと同時期(60年頃)に完成と想定してみました。


90 : 名無しさん :2013/11/29(金) 23:59:10
イギリスが普通に氷山空母を造ってそうな世界になってきたなw


91 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:01:46
後世のゲームクリエイターが頭抱えるぞこれw
バランス崩れすぎだってw

特にHoIとかで日本プレイした日にはベリーイージーだろうなあ……
ヴィクトリアとかでも明治維新でプレイヤーが発狂しそうw


92 : 四〇艦隊の人 :2013/11/30(土) 00:03:53
やっとこ家に帰り着いた。
とりあえず骨組みは決まったので明日の昼頃投稿する予定。

こんな時間に帰ってきたのに、嫁が寝巻きにフリースを羽織った姿で鍵を開けに来てくれるのがとてもうれしい。


93 : ハニワ一号 :2013/11/30(土) 00:05:41
>>85
乙です。
アメリカ版50万トン級戦艦ですか。
航空機を100機以上も搭載できる戦艦空母とか浪漫あふれる艦だな。
それだけに未完成に終わったのが残念ですな。

>>87
ひゅうがさん乙です。
80センチって確かドーラ砲が80cmだったような。それに匹敵する巨砲を搭載しようとか恐ろしい(汗)
この50万トン級戦艦が実現していれば大艦巨砲を象徴する艦となったでしょうね。
仮称G号艦案とスピリット・オブ・マザーウィル級戦艦の日米の50万トン級戦艦が激突する姿は怪獣同士の戦いのごとくさぞ圧巻だっただろうに。


94 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/30(土) 00:08:51
というかこうなると駆逐艦とかその他もろもろも大型化しそうで・・・。


95 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:09:17
あ。当時の価格で18億ドル以上でした。
相場は3〜4円ですので72億円…連合艦隊がもうひとそろいといわれる所以ですね(汗


96 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:14:15
>>92
知っていますか
誰もいないアパートの空気はとっても冷たいのですよ・・・?


リア充爆発しろ!


97 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:14:31
>>94
播磨級相当の艦が出ましたし満月級あたりでも


98 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:20:46
>>93
しかもそれを9〜12門搭載という案でした。
歴史はこれを「戦艦の際限ない大型化にNOをつきつけた」と肯定的に評価してますが、実は本人たちは本気の本気だったという…
本当に実現していたら海軍の将帥たちがグロス単位で胃痛で倒れてたでしょう…
>>96
友よ…ホットカルピスを飲もう…(血涙)
>>97
そんな感じになりますかね。たぶん無理なく大型化して量産してるでしょうね。(島風型みたいなのから、そのうちに防空艦、汎用艦となっているでしょう。)


99 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:24:09
>>86
条件反射的に反応を返してしまって失礼しました。
ああ…確かに見たいです。ゴジラの戦い――
核の米国での登場も遅れることですからと欲張りたくなりますが、こちらは自重いたします。


100 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:31:01
よし、ならば100万トン級戦艦だ(錯乱)


101 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:32:10
>>100
ハバクク(氷山空母ハボクック)は200万トンでしたねぇ。
やっぱり英国人はどっかおかしいと思うんだ…


102 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:33:39
>>100、アンサイクロペディアに50万トン級戦艦というのがあるが、どう考えても50万トンでは無理だって規模の戦艦の設定がある。

あれを500万トン級戦艦として引っ張り出してみるか?(錯乱)


103 : yukikaze :2013/11/30(土) 00:35:48
どいつもこいつも狂ってやがる・・・
俺の紀伊型(史実大和モドキ)8隻建造がとんでもなくかわいく見えるんだが・・・

それと前スレの回答を

>>926
アイク達が最初に頼るのを考えたのはカナダだったのですが、現時点における
対決状況をカナダ政府が望まなかったことと、大西洋方面は共産アメリカ空軍と海軍
がいる関係上(実際、海軍はニューオーリンズ上陸作戦失敗により活動停止状態
だったが、アイク達はそのことを知らなかった)、まだしも安全に航行できるのは、
パナマ経由での太平洋脱出しかなく、必然的に日本を頼らざるを得ないと。

>>929 >>935
ここら辺は非常にシビアですね。
経済でも安全保障でも完全に首根っこを押さえつつ、彼らに恨まれないように
戦略的要衝を合法的に抑えられましたから。
実際、共産アメリカが史実S-75相当のミサイルを配備するまでは、アンカレッジ郊外
にある日本空軍アンカレッジ基地は、共産アメリカにとって恐怖の的でした

>>937
且つ「アメリカの領土」であることから、心理的にも亡命しやすい土地でもあります。
ついでにいえば自然環境から「決して大きな国力は持てない」ために、
手を噛まれる心配もありません。

>>943
そのために共産アメリカでは、学校教育で共産主義のカリキュラムを
徹底的に教え込ませることになります。
実の所、知識人層はマルクス主義通りの展開になった事で、マルクス主義に
傾倒する者が続出し、労働者も制圧した南部で利権獲得できたので、
共産政府に従っている有様ですから。

>>952
行方不明の大半の原因は、悪天候によって船団のいくらかがばらけてしまって
そのまま元の船団に戻ってこなかったことですね。
勿論船内でのトラブルによって、いつの間にか存在が抹消されるケースもありましたが。

>>976
完璧に半身不随です。
トハチェフスキーも海軍までは理解していませんでしたし、政府も海軍の
体たらくぶりから、一種の海軍不要論まで出る始末。
まあ米加紛争で、日本海軍空母機動艦隊の全力攻撃の恐怖を受けて、
海軍の再整備に取り掛かりますが、一度ついた差は大きく、最後まで並び立つ
ことはできませんでした。

>>980
戦訓のフィードバック能力はまだ何とか生き残っています。
アメリカの特徴である「マニュアル作成能力」を共産アメリカはフル活用しており、
そのマニュアルが時代を経ても活用できるように、フィードバック能力も重視されています。
ここら辺はトハチェフスキーの進言も大きかったです。

>>45
じゃんじゃん使ってください。


104 : ハニワ一号 :2013/11/30(土) 00:40:20
>>98
80cmの巨砲を9〜12門搭載とか狂ってんなあ。(褒め言葉)
史実でドーラ砲を設計した独逸の設計者たちが協力のために呼ばれそうだな。
もしも実現した光景を想像するだけで楽しくなりそうw
海軍関係者の胃痛をよそに考案した本人たちは同志たちと「僕たちの考えた最強の戦艦」を作ろうとノリノリで楽しかったんだろうな。


105 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:42:30
>>103
ああ、史実同様にちょっと本気を出したアメリカ様に対抗しようとしたら(大陸世界では可能ですので)こうなってしまいました。

どうぞ――「狂っている…敵も味方も、みんな狂っている…!!」と某音速雷撃隊の艦長さんの台詞でお迎えください。
(史実がすでに狂っていたというオチがついてしまいましたがw)


106 : ハニワ一号 :2013/11/30(土) 00:44:01
>>101
氷山空母ではなく氷山戦艦として建造すればいいと思うよ。


107 : 名無しさん :2013/11/30(土) 00:44:27
80cm砲の次はもうレールガンかレーザー兵器でも出来るのを待たないと火力で上回るのは無理ゲーっぽいw


108 : ひゅうが :2013/11/30(土) 00:46:38
>>104
狂ってるでしょう?でもこれが古人のいう「盾と矛」の関係です。核開発競争も、ミサイル論もみんなこの延長線に位置する理論なのです(わけ知り顔)。

>ノリノリで楽しかったんだろうな。
戦艦派は「これは自分たちへのヘイトか?」と、最大の支援者だった二人に疑心暗鬼になり
空母派は「これはどうすればいいのか?50万トン級空母とか確かにほしいけど…」と混乱し
戦略空軍派は「史実アメリカ空軍みたいに次期主力艦を潰して戦略空軍作ってもいいのかな?」としゃしゃり出る誘惑にかられ――

と壮絶なことになっていましたがねw


109 : ハニワ一号 :2013/11/30(土) 00:56:15
後世、戦艦が大量に建造され進化した時代を「戦艦狂時代」として呼ばれるだろうな。


110 : 名無しさん :2013/11/30(土) 01:00:52
鋼鉄の咆哮が偉いことになりそうだなw
大艦巨砲主義の信奉者が現代まで生き残ってそうだしw


111 : ひゅうが :2013/11/30(土) 01:12:25
>>109
いい名前ですね。「エイジ・オブ・ドレッドノート=フィーバー」ですか。その名前いただきます。
>>110
たぶんそれでも満足せずに180センチ列車砲を艦載化しようとしてるでしょうねぇ(白目)
あとは某ガルガンティアの電磁加速砲(マスドライバー転用)も登場してそうですけど。


112 : やってられない名無しさん :2013/11/30(土) 01:14:20
80㎝砲搭載戦艦ねぇ、昔あったよ、正体不明の巨大戦艦が列強の戦艦を片っ端から沈めて、これに危機感抱いた列強が
各国の粋を集めてテラって名前の戦艦作ってリベンジするって奴、船体はアメリカ、レーダーはイギリス、主砲はドイツ、砲撃手は日本
って、最終的に相討ちで終わり、これによって地球連合が生まれるってオチだった


113 : ひゅうが :2013/11/30(土) 01:17:08
>>112
正統派なお話ですねぇ。
ただドーラは対要塞用の大口径榴弾砲みたいなものですので艦載砲としては微妙…
7.1トンの徹甲弾は魅力的ですけどw
というか日露戦争に参加した特務士官が砲撃手かw

…そろそろ失礼します。いきなり寒くなりましてちょっと喉を傷め気味ですから早めに養生します。


114 : yukikaze :2013/11/30(土) 02:31:46
自分は大鑑巨砲主義者だったと思っていたんだが・・・
アカン。完璧に違う世界で踊り狂ってやがる。

こうなったらおじさん英国海軍を強化しちゃうぞ。
英独建艦競争の暴走を止めるのと、第一次大戦と大恐慌のダメージを軽減できれば
大戦艦建造も夢ではないし。


115 : 名無しさん :2013/11/30(土) 02:45:09
ヴォルケンクラッツァー「80cm砲と聞いて!」


116 : 名無しさん :2013/11/30(土) 03:45:52
う、美しくない時代だ・・・


117 : ひゅうが :2013/11/30(土) 03:48:17
>>114
おお!まさにそれであります!
私も考えてたのですが氏も同様の結論に達されましたか…


118 : ひゅうが :2013/11/30(土) 03:57:06
>>114
ただしさすがに50万トン級はネタですし、この世界での夢幻とさせて頂きます…。


119 : 名無しさん :2013/11/30(土) 08:09:25
海軍狂想曲か


120 : 名無しさん :2013/11/30(土) 09:21:16
また前スレであった戦艦撃沈の為の核のパイ投げが始まりそうなものが(汗)


121 : 名無しさん :2013/11/30(土) 09:33:00
対核兵器防御の研究が急加速度的に進み、結局撃沈出来なくなるんですねわかります


122 : 475 :2013/11/30(土) 09:46:56
何か、21世紀に成っても対地攻撃で戦艦が現役でいそうだ。
「ヒャッハー、汚物は56cm砲のRAPで消毒だー、トマホーク?そんな予算の無駄遣いは知らんな」みたいに


123 : 名無しさん :2013/11/30(土) 09:57:12
>>121
流石に水爆とかが出てきたら耐えきれないから無理。
核兵器が最強最悪の兵器になるのはどう足掻いても変わらないよ。


124 : 名無しさん :2013/11/30(土) 09:57:59
ああむしろ酷くなるのか、核兵器ではなく対艦ミサイルが水爆を弾頭の搭載したりしだして(汗


125 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:02:54
>>123、つまり原爆どころか水爆が対艦攻撃用に使われるから防ぐのは無理、と?

水爆まで対艦攻撃兵器に使われ出すとはね


126 : 125 :2013/11/30(土) 10:04:13
よくもこんなキ〇ガイ兵器を!

これが言いたかったのに、肝心なところがキレた……… orz


127 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:06:48
>>125
いや、そもそも通常の核兵器であっても防ぐのは無理がある。
途中で撃墜する以外核兵器を防げる様な防御手段を現実でも生み出せていないのがその証左。


128 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:14:11
戦艦がニュークになっていく………

しかし、そういう代物を歩兵3〜4人で扱えるようなサイズから大陸間弾道弾まで大量生産した史実はテラ狂ってるぜ………


129 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:15:13
歩兵用核兵器とまで狂った代物は出てこないでしょうが、
史実よりも戦術核兵器が増えそうなので涙が止まりません(汗


130 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:18:46
主砲弾は勿論、高角砲弾にまで核弾頭を使用したキチピー戦艦とか………


131 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:21:06
そうなる前に政治家と軍の上層部が冷静になって止めると思うよ。


132 : 名無しさん :2013/11/30(土) 10:58:45
史実は狂いながらもギリギリで踏みとどまったんだな。こうしてみると。


133 : ひゅうが :2013/11/30(土) 11:29:45
いやー史実でも米軍の超大型空母群に核魚雷と核弾頭搭載ミサイルを含む飽和攻撃で対抗しようとしていたあたり…
それに空母からバンバン核弾頭搭載攻撃機を放つことを考えていた(某ヴィジランディなど)米軍も――


134 : 名無しさん :2013/11/30(土) 11:35:36
とはいえ戦艦が巨大化した結果戦艦から核兵器を撃ち、戦艦への攻撃も核兵器で行うなんていう世界だとその狂い方が更に生々しくなる。


135 : 475 :2013/11/30(土) 11:35:48
>>133
後、マッカーサーの中朝国境地帯での放射能帯構想とか、こういう話を聞くたびに、よく遥かなる星みたいにならずにすんだなぁと感心します。


136 : 名無しさん :2013/11/30(土) 11:39:41
こうして日本は宇宙に脱出する計画を建てることになった・・・


137 : ひゅうが :2013/11/30(土) 11:44:11
それまでに何としてもアメリカンな10万トン級戦艦群を沈めてしまわねば…
いかん、衝突回避法を考えていたら衝突要因が増えてしまった(汗


138 : 名無しさん :2013/11/30(土) 11:58:43
日米が共に途中で冷静になって戦艦の大型化を止める可能性もあると思いますよ。
本来アメリカも第二次世界大戦以前は日本同様に引き籠り体質でしたから互いにほどほどのにらみ合いで納める方向で進むかもしれませんし。


139 : ひゅうが :2013/11/30(土) 12:16:43
>>138
20万トン級を上回るような際限ない巨大化は日米ともに議論があると考えています。
しかし、以前にも書いたようにアメリカ国内で核弾頭が実用化されるには52年以降頃を最低でも見込まざるを得ないと考えていますので、懸念が現実化するのは60年代以降となりましょう。
ですから最低でも50年代半ばまでは相手の主力艦に対抗可能な戦闘艦が構想されると考えてみました。
(史実でも核弾頭登場後60年代まで戦艦が構想されていますので)
そのため、このときの議論は「空母と戦艦どっちを優先的に作るべきか」という議論となったと個人的には考えています。
もちろん、戦略兵器としての核の使い方は変わりませんから、核による相互報復体制が整うことを想定してその前に開戦するというレトリックも成立可ですが。

引きこもり体質による干渉抑止についてですが、第1次大戦であまりにも大きな失敗をやっておりますので、その反動からシベリア出兵が長期化、緩衝国家と拠点を北東ユーラシアに構えてしまっていたために足抜けしようにもできなくなったと考えています。
ですので、アジアの入り口に存在する対日外交方針は常に留意を払うことになりそうで、中華民国への干渉も同様となりましょう。
かの国は引きこもり体質ですが、産業界や政界はその真逆となることがままありますので(例:米西戦争やフロンティアの太平洋の向こうへの拡張参照)――


140 : 名無しさん :2013/11/30(土) 12:23:28
ただ、十数万トンの戦艦を作るなら国内開発に予算を回せ、とかは普通に意見が出ると思いますよ。
現実と同程度の規模の戦艦にとどめつつ、国内開発や補助戦力を整備する方向で進んでもおかしくは無いですし。
憂鬱本編もそうですがそれ以上に国土が広いのですから十数万トンの戦艦を多数作るのであればそれを国内の開発に回した方が良いでしょう。
国内だけでも尋常じゃないほどの莫大な予算が国土整備に求められる筈ですからね。


141 : ひゅうが :2013/11/30(土) 12:39:56
そちらに回した後の結果がこれと考えてみました。
もし作らずに米国の両洋艦隊計画を放置しておいた場合は史実大和型を計画通り建造しても大きく不利となりましょう。
あるいは、これではなく空母のみの建造をご希望でしょうか?


142 : New ◆QTlJyklQpI :2013/11/30(土) 12:40:01
しかし戦艦がこれだけ巨大化すると対戦艦用の特大ミサイルとか必要になってくるな。


143 : ひゅうが :2013/11/30(土) 12:45:02
>>142
グラニトのような大型ミサイルを積んだ「水雷戦隊」ができていそうですね。


144 : yukikaze :2013/11/30(土) 13:06:45
>>139
相手が持っている以上対抗しないといけないのは分かるんだが、
ちょっと戦艦の進化が速くなりすぎているような気もする。
大陸日本はともかく、アメリカは史実同様の国力だろうから、大正年間から
昭和初期ではサウスダコダとレキシントンレベルしか作れないだろうし、
史実ビッグファイブ以前の代替にしても、モンタナとアイオワレベルが精々じゃないかと。
時系列で考えると

大正年間〜昭和初期 戦艦:サウスダコダ型 巡洋戦艦:レキシントン型
1935年ごろ 戦艦:モンタナ型(18インチの可能性あり) 高速戦艦:アイオワ型
1945年ごろ 戦艦:超モンタナ型(約10万トン級戦艦)

あたりが適当ではないかと。(アイオワ以上の高速戦艦は流石に作れないだろうなあ)


145 : ひゅうが :2013/11/30(土) 13:16:52
なるほど。
だいたいそのような流れで考えてみたく思います。


146 : 475 :2013/11/30(土) 13:17:09
>>142
>>143
対艦弾道ミサイルが対戦艦用に早期に開発されてるかも


147 : ひゅうが :2013/11/30(土) 13:20:39
>>146
ある意味ではあれも「砲弾」ですからね…


148 : ひゅうが :2013/11/30(土) 13:27:20
ちょっと聞いてみたいのですが、量産を前提として大陸世界の大和型相当の艦はどれくらいの大きさがお好みですか?
念のために書いておきますと、憂鬱大鳳型相当の船も整備されますので。


149 : 四○艦隊の人 :2013/11/30(土) 13:42:14
大体七〇〇〇〇から九〇〇〇〇位では?
米新鋭戦艦は対紀伊を前提とするでしょうから、それに対抗するべく五一センチ砲を積むと思います。


150 : 名無しさん :2013/11/30(土) 14:13:35
将来、戦艦の徹甲弾を流用した空対艦ミサイルとか開発されそうですね。


151 : 名無しさん :2013/11/30(土) 14:53:20
パナマ運河が史実通りなら、米国のパナマ制約を考慮したサイズが良いと思う


152 : ひゅうが :2013/11/30(土) 14:53:59
>>149
成る程。
ティルマン上院議員になる前に少しトーンダウンしたものを考えてみますね。
しかし怪物を生むのが人の恐怖なら、それを倒すのは人の理性という言葉を思い出します。
さらば播磨量産…


153 : 名無しさん :2013/11/30(土) 15:02:07
この世界の『霧の艦隊』はえらいことになりそうだな


154 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:08:33
>>152
量産は出来なくても>>61の戦艦を1隻か2隻ぐらいで建造する事は出来ないでしょうか?


155 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:20:00
>>150
T−12クラウドメーカー「呼んだ?」


156 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:52:38
>>149
46センチ砲と51センチ砲の比較だと、
性能的に必要な経費を鑑みるとそれ程の差が出ないので
費用対効果的には46センチ砲を56口径程度まで
長砲身化するか、いっそ56センチ砲を採用するほうが
手間に見合う威力と効果(米海軍の整備計画的に)が
得られるのではないか?と思われますが、いかがでしょうか?

41センチ砲から51センチ砲に整備計画を変更する場合は
無論費用対効果上、利益があると思いますが。


157 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:52:53
1920年大陸日本東京
東京府にて開かれた夢幻会会合の場において、大陸日本の開発と軍備の整備、技術の開発、利権の分配を各派閥の利害調整を含め前回より大幅に増えた新規転生者を纏め統制していくのは至難を極めていた。
???「大陸化した日本のインフラを整備する為には軍事予算を抑制しなければなりません。」
???「しかし米国は史実では頓挫したダニエルプランを再開してサウズダコタ級10隻とレキシントン級6隻を建造しています。」
???「補助艦艇含めて155隻を3年で起工か」
???「島国であった日本では到底太刀打ち出来なかったな。」
???「されど大陸化した日本ならばそれに対抗することは充分可能である。」
???「民間に回す予算を押さえてまで、軍備に予算を回す事は反対だ。」
???「東北では銀髪幼女や金髪幼女が売られかねない。」
???「クーデターも辞さない。」
???「彼女らを護る為なら888艦隊の夢を諦めるのも吝かではありますまい。」
???「しかし造船会社を選挙区に抱える私達の立場上はある程度の軍備増強を認めて貰わないと。」
???「油田地帯を押さえている夢幻会メンバーも888艦隊建造派ですしね。」
???「民間の投資が増えれば民需でどうにでもなるだろう。」
???「鉄道網を広くなった大陸日本に敷き詰めねば。」
???「黙れ鉄おた」
???「空母空母空母空母空母」
???「戦艦戦艦戦艦戦艦」
???「あの陸軍も戦車を…」
???「試算では888艦隊の建艦により軍事予算が国家予算に占める割合が3割を超えるとも出ております。」
???「貧乏人が夢を語ってはいけないのじゃ。」
???「しかしアメリカは大軍拡を推し進めて」
???「世界の世論は第一次大戦の後遺症もあり軍拡には反対するじゃろう」
???「どうだろう史実通りワシントン軍縮会議の開催を呼び掛けてはの。」
???「国民の生活を守れんものが政治をしてはいかぬよ。」
???「ですが」
???「のう若造お主には家族を売らねば生きていけぬ者の気持ちがわからぬのか。」
???「そんな部下を持った上官の気持ちも。」
???「いくら未来の知識があり資源があっても開発する国土も増えてはな。一歩一歩歩んでいかねばいけないのじゃ。」


158 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:53:20
そういや大陸日本だと文字通り大陸だから呉の平地部分も大きくなるんだな
グーグル地図の衛星写真見れば分かるけど
港としての呉は適度に島が盾になって神立地だけどすぐに山があって
必要な物資を供給する工場を建てづらい狭さなんだよね

ただ単に近場に広島があってそこと工場の建て易さ(土地面積や工業用水使い易いか)比べてるだけともいえるけど
そんな風に史実だと狭くて軍港として考慮外だった場所も広くなって候補になってるかも
大陸になって海岸線が広大になったのに軍港は史実の数のままってのはありえないだろうし


159 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:53:39
1920年大英帝国ロンドン
???「欧州大戦は勝者がないまま終わったな。」
???「なに大英帝国の被害は日本のおかげで押さえられた。」
???「蛙食いは大被害を被って沈だし。」
???「ドイツは海軍の再建は実質不可能で東洋に対する足掛かりを失った。」
???「ロシアは内戦状態でドイツとドナウ連邦が干渉中。」
???「イタリアはリビアの石油に夢中。」
???「欧州において我が大英帝国に対して脅威を持つ国はなくなったが。」
???「くそ忌々まわしい米国がはしゃぎ始めたと。」
???「あの植民地人どもは新型インフルエンザを持ち込みせっかくの勝ちを不意にしたしな。」
???「しかし米国が海軍を増強しだしたのは我が国にとっても不味いな。」
???「米国が戦艦16隻補助艦艇が140隻」
???「到底第一次大戦で被害を受けた我が国には付き合いきれぬよ。」
???「付き合って軍拡を同盟国日本が始めました。」
???「戦艦24隻に補助艦艇130隻のオーダーががが」
???「この紅茶美味しいな」
???「日本の静岡県産だ。」
???「ジャムもなかなか」
???「日本の青森産の林檎だ。」

???「諸君現実逃避はいかんよ。」
???「インヴィシブル級と守護聖人級戦艦を設計してるが」
???「金持ち相手には少々辛いよね。」
???「51㎝主砲の開発にも時間かかるし」
???「日本に戦艦主砲の砲身でももらいたいね。」
???「日本人の婿は貰いました。」
???「日本との商売で没落せずにすみました。」
???「さて日本をとるか米国をとるかは結論が出たな。」
???「後はどのようにして我が国が矢面に出ずに軍縮会議を開くかだね。」
???「なに流石の日本でもこれだけの大軍拡に反対する声は上がるだろう。」
???「後は欧州諸国を巻き込んで……」
???「開催国の名誉は米国に譲るかな。」
???「実はとらせませんが。」
???「後は日英同盟の破棄を求める米国をどのようにして料理するかだな。」
???「英国料理は不味いがな。」


160 : 名無しさん :2013/11/30(土) 16:55:27
>>154
米海軍と米政府への嫌がらせとすれば、
運用効率から考えて、常時2隻を配置する為に
6隻建造するとより効果的ですな。


161 : 名無しさん :2013/11/30(土) 17:18:02
軍縮会議失敗の場合、大恐慌の際の【辻ショック】を日英共同出資で
アメリカにぶちかますとかどうだろうw
やった時点でアメリカと戦うのは避けられないだろうがいかにアメリカでも
大陸日本と大英帝国にむしられて史実通りの予算は計上できないはず…


162 : 名無しさん :2013/11/30(土) 17:30:05
結局は何クラスを何隻まで作ればいいんだ?


163 : ひゅうが :2013/11/30(土) 18:12:25
何だかもう、どんなもの考えても納得が得られそうにないようですから想定するのを止めます。
核ネタで荒らしてしまうのもイヤですし。


164 : 名無しさん :2013/11/30(土) 18:23:20
そういや、艦艇スレ、は1000埋まったが、新スレ立てとらんな


165 : 名無しさん :2013/11/30(土) 18:34:42
史実大和型ですら沈めるのに大変な労力が必要なのに、それ以上に沈めるのが困難な物が量産され、しかもその時期と核兵器の開発時期が重なってしまいますからね………

どうしても核兵器と切り離すのが不可能になってくるという………


166 : 名無しさん :2013/11/30(土) 18:55:31
>>164
立ってるよ。
艦艇じゃなくて艦船って、名前間違えてるけど。


167 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:05:57
それに忘れがちでしたがアメリカが史実と同じ体力なんですよねえ。
しかも大陸日本自身も広大になった本土の開発に大量の予算が必要…。
更に51cmと46cmだと余り差が出ないというのもありますし…。
そして止めで時代がら核兵器と切っても切れない縁になってくると言う…。

前スレだったから伏見の宮の気持ちが解るとありましたが、本当に伏見の宮もスケールは相当小さいとはいえこういう事を想定して反対したのでしょうな。


168 : ひゅうが :2013/11/30(土) 19:08:24
せっかくマンハッタン計画フラグ潰してもこれだけ文句が出ますし…(泣)


169 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:11:16
フラグ潰しても開発されることは確実ですし何の因果か再度加速されたりするかもしれませんからねえ。
しかも対抗するアメリカの国力が現実と同じと考えると、日米両国で途中で冷静になった軍政家が理性で止めるでしょうな。

後は46cm砲で十分じゃないか、という話も出てくるでしょうし。
51cm砲と46cm砲で51cm砲にどうしてもしなければならない程の利点があるのか?というとそうでもないですしねえ。


170 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:14:18
原爆開発される前に米国ぶっ潰そう。


172 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:18:56
>>170
別にアメリカが最初に開発すると決まった訳でもないですよ。
後、アメリカにWW1頃の日本国力では勝利するのは無理ですし、第二次世界大戦でもこちらが優勢での講和が良い所です。
アメリカを潰すと言うのはそれほど困難です。


173 : 171・172 :2013/11/30(土) 19:19:50
ぎゃあ、二重投稿されてる。
>>171の削除依頼を出してまいりまする。


174 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:25:36
経済的に米国を疲弊さして第二次大戦で工業地帯を爆撃して日本に有利な講和を結べば原爆開発するまでにかなり猶予が出来ますしその間に科学技術で引き離して、米国企業をさらに疲弊させれば内戦フラグたたないかな。。


175 : ひゅうが :2013/11/30(土) 19:26:59
>>169
46センチ砲と51センチ砲では大きく違いますよ念のため。
例を挙げれば前者が砲弾1発1.5トン程度であるのに対し後者は2トン強。
運動エネルギーだけで1.4倍近くになります。
まぁ想定停止しますのでこのくらいにしときますけど。


176 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:36:11
戦艦談義はここまでですな。
最後は次期のせいでどうやっても件のパイ投げに直結しますし。


177 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:39:05
では、空母の艦載機の歴史はどうなりますか?憂鬱本編よりも早く、化け物化しますか?


178 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:43:23
>>173、ドンマイ、何か最近、変な操作してなくても時間差で二重投稿されたりすることがあるから気にするな………


179 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:53:02
原子力兵器って史実日本でも研究自体はされてるからねぇ………

核分裂の発見や、そこから膨大なエネルギーを得られるってことは1938年(昭和13年)にオットー・ハーンとリーゼ・マイトナーが発見してるし。


180 : 名無しさん :2013/11/30(土) 19:56:05
素人考えだが日本大陸のお蔭で超大国のままの大英帝国含めれば米国相手でも解体は無理でも戦争には勝てるんじゃね?


181 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:02:16
世界帝国を維持し日本を組みこんでいる大英帝国なら米国相手に判定勝利が可能でしょうね。
内部の自治領(アジア圏の植民地も恐らく自治領化)もそれぞれ特徴があって侮りがたい国々ばかりですし。
そこに日本も加わりますから間違いなく世界帝国として判定勝利が可能でしょう。


182 : ひゅうが :2013/11/30(土) 20:06:19
>>176 >>179 >>180
パイ投げに直結するか否かのあたりの想定が時間犯罪の腕の見せ所となるのですが、そのためには圧倒的にそれまでの30年間の想定を済ませずに夢を語ってしまったのが失敗でありました。
その点に関してはお詫び申し上げます。
さて、気を取り直してこのあたりの歴史を核物理学などの教科書で確認しつつ、のんびり大正時代以前からゆっくり考えてみたいと思います。

>>177
大型化は間違いなくするでしょうね。史実ではあまり使えなかった双発艦攻(93式?)もそれなりに出ているかもしれません。


――少し足取りを急ぎすぎましたし、20世紀の大陸日本の歴史をゆっくり追いかけたいと思います。おつきあい下されば幸いであります。


183 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:12:16
>>177
開発する資金と人材が多くなることと、希少資源が手に入りやすい環境だから
憂鬱本編以上に開発環境が良くなっているから、レシプロ機に関しては
憂鬱よりも早く化け物機が出現するかも。ただ、ジェット機関係は
いろいろと基礎技術の問題もあるから1〜2年速くなれば良いほうかな?


184 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:15:28
1〜2年早くって……実戦投入可能じゃないですか!w


185 : ひゅうが :2013/11/30(土) 20:22:38
>>184
確かに憂鬱世界以上に早くするのは2年がせいぜいでしょうねぇ。
実用型ジェット戦闘機としては、速度でレシプロ機を圧倒的に上回ることが求められましょう。
でなければ加速のレスポンスや耐久性の問題からいって通常レシプロ戦闘機と同等の速度であっても負けてしまうでしょうから。


186 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:28:30
史実日本は、質と量に眼をつむれば全ての資源が存在するのが国土としての特徴だからな。
大陸化していることで、質も量も希少資源が国内で手に入るのなら。
材料が入手(輸入)出来なくて研究できない等と言うことはなくなるな。


187 : ひゅうが :2013/11/30(土) 20:42:45
>>186
ゴムや工業塩などは輸入した方が安いでしょうけれど、いろいろ持ってますからね―w
ヘリウムなどもアメリカよりは高価で少量でもちゃんと産出するという。


188 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:47:33
飛行空母神龍の出番だな。
開戦早々にパナマ運河を攻撃してパナマ運河を使用不可能にするとか。


189 : ひゅうが :2013/11/30(土) 20:50:53
>>188
さすがに量が少ないために飛行船用に使用するとしても限られましょうw
空母ではなくて、水素を充てんした超高高度(1万5千を飛行?)用飛行船を使って20〜50トン級誘導爆弾を輸送しパナマ運河を破壊というのも面白いとは妄想できますが。


190 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:51:20
>>188
そこは海底戦艦伊400の出番だろ


191 : 名無しさん :2013/11/30(土) 20:59:18
水素でも迎撃出来ない高度なら問題ないですからね。
開戦初っぱなに飛行船でパナマ運河と自由の女神、エンパイアステートビル、ホワイトハウスを爆撃してロングかルーズベルトの頭をやけ野原にするとか。
大英帝国が同盟国なのでカナダで産出したヘリウムを輸入して安全性を高めるでしょう。
後飛行空母は男浪漫です。


192 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:00:22
>>188、開戦前に『輸出用の弾薬』を積んだ輸送船を運河内で事故に見せかけて自爆させるとか


193 : ひゅうが :2013/11/30(土) 21:12:13
>>191
あとはラシュモア山に精密誘導で数十トン爆弾の爆撃をかまして大統領の顔を吹き飛ばすとかですねw
うまい具合に27年くらいから製作中ですし、「大恐慌から偉大なアメリカを復活させた大統領」として刻みつけられたロングかルの字氏の顔だけを吹き飛ばせれば面白いことになるでしょう。


194 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:15:55
大統領の後退した頭部を見て補佐官が一言、日本軍めひでぇ事しやがるペンペン草一本生えねえよ。


195 : ひゅうが :2013/11/30(土) 21:20:39
>>194
想定がうまくいかずに殺伐としていた私の気持ちが一発で吹き飛びましたw
たぶん大本営の報道官が

「わが軍は彼の頭髪に大打撃を与えるような攻撃を欲していた。しかし精神的衝撃は健康に悪い。
ゆえに――物理的に刈り取らせていただいた」

とか談話を発表するのでしょうw


196 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:24:06
高高度飛行船を使って精神攻撃の為ルの字とロングの薄い本をばらまくなども効果的。


197 : ひゅうが :2013/11/30(土) 21:33:36
>>196
思わずスタンドでバイミーな作品みたく薄い本を求めて、日本軍の投下したコンテナのある森へゆく子供の話を想像してしまったよ!?


198 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:37:24
補佐官「大統領、日本軍がプロパガンダの為にこのような本をばら蒔いていきました。」
大統領「アッー」


199 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:40:24
次は戦車だね
RSBCの七式中戦車を九七式として採用しよう(ニッコリ


200 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:42:45
アヒルチーム「「「「はっきゅんを馬鹿にするなー!!(プンプン)」」」」


201 : 名無しさん :2013/11/30(土) 21:47:33
此処は史実九七式を開発(実は同時期の戦車に比較すると決して悪くない)して、史実ノモンハンの年に対戦車砲に換装+装甲強化、更に翌年に七五mm野砲搭載、みたく改造していきましょうぜ!!


202 : 名無しさん :2013/11/30(土) 22:19:28
JS3やパンター2、センチュリオン級の戦車を作っておけば
当時の技術じゃこれを圧倒するには信頼性や生産性が甚だ低い重戦車しかなくなるわけで、相手に嵌める枷としては上等じゃないか
戦後も史実の第三世代戦車が出来るまで改良で保たせればお財布にも優しい


203 : 名無しさん :2013/11/30(土) 22:59:35
>>202
技術継承的な意味である程度は新造しないとあとで苦労するで
要素ごとの研究はできていても、それをインテグレーションするのはすっごい大変だから


204 : 名無しさん :2013/11/30(土) 23:17:04
ttp://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/meihin/elements/042-2-1.jpg

完全に一致


205 : ハニワ一号 :2013/11/30(土) 23:25:43
大陸日本陸軍が独逸やソ連以上の大規模な機甲師団を展開する光景を想像すると胸が熱くなるw


206 : ひゅうが :2013/11/30(土) 23:45:10
いろいろ戦艦関係で苦悩しましたので、気分を変えて一本投下します。



大陸日本ネタSS――「日露戦争後の日本とその周辺〜そして対立要因〜」



【戦後処理――日本領環太平洋圏の完成】

日露戦争、国費117億円(当時の国家予算の5年分)を浪費した大戦争は日本帝国の圧倒的勝利によって終結した。
57億円を現金または領土の買戻しと引き換えにした対ロ債権(即金で37億円、残るは5年分割である)として、残る80億円を獲得した東清鉄道満州支線(満鉄)や遼東半島租借権の債権国(主として英米蘭墺の四か国)への開放と利権類の売却、そして国内での臨時増税でまかなった結果として日本国内としては持ち出しの方が多い結果となっている。

しかし、得たものは膨大だった。レナ川・アルダン川線以東のカムチャッカ・オホーツク海沿岸部は日本本土防衛の外郭地帯として割譲。
売却したとはいえ使用権も有する満鉄には副理事のうち2人を送り込めることになり、駐留英米蘭軍(以後、満州駐留諸国連合軍)に防備を丸投げする形で大陸情勢には一定のコミットメントができるようになった。
これは満州地方が列強諸国承認のもとで事実上の中立地帯化したことを意味しており、日本にとって念願の「ユーラシア大陸との間の縦深緩衝地帯」が完成したことを意味していた。

この、「日本領環太平洋圏(パシフィック=ジャパン・エリア)」と呼ばれる地域は、
北は、新須賀(アラスカ)・神坂(カムチャッカ)州の永久凍土地帯、西は海南島南方から香港沖のプラタス諸島(東沙諸島)。
東と旧スペイン領であった太平洋諸島およびミッドウェー諸島。
その東端であるフェニックス諸島エンダーバリ島とミッドウェー諸島レイサン島は日付変更線の向こうに位置する。
太平洋諸島買収時にどさくさにまぎれて領有していた世界有数の燐鉱山を有していたナウル利権を同盟国大英帝国と分け合った結果広がった領土であったが、この結果として日本は後世米国をして「日付変更線の長城(グレート・ウォール・オブ・デイト=ライン)」と呼ばれる海上のラインを完成させたのであった。


207 : ひゅうが :2013/11/30(土) 23:45:44

こうして海上および陸上における防衛線を完成させた日本であったが、国境を接する諸国との関係は良好なものだった。
清国については利権の独占をはからずに満州からすんなり足ぬけを行ったこともあり、北洋大臣李鴻章をはじめとする清国上層部や北清事変で列強の横暴にあきあきしていた民間知識人層の好意的反応を勝ち取っていた。
彼らの中には、のちに辛亥革命を主導する人々も存在しており、多くのアジア植民地の人々同様日本帝国と協力しての植民地状態打破を夢見ていたのだが、この時点でその夢が少なくとも短期的には不可能であるとは考えていなかったためである。
清国内部では、これを受けて「双竜の平和」と元朝のフビライ時代を評価する風潮が起こったほどだった。
いわく、高麗の姦計によって争いはしたものの両国は互いを認め合い、双竜として互いを尊重することで繁栄を手にした。
秘密結社の跳梁と四つのハーン家同士の結束が崩れたことにより明にとって代わられはしたが、最期の時まで竜はもう1頭の竜を見捨てずに友好関係を保ったではないか。我々もその精神にならおう云々。
日本人からすれば微苦笑する話であったが、そうした風潮は長く尾を引くこととなるのである。

ロシア帝国との間ではほとぼりが冷めたころに、新たに獲得した日本領神坂州における兵力配備制限を日露戦争の結果手にしていた東シベリアの兵力配備制限の引き換えとして「日露協商」が秘密条約として成立。
結果、敗戦国として厳しい視線をあびていた哈爾浜やハバロフスクなどへの警備用兵力の展開やウラジオストクの再開発が進むなど比較的良好な反応を得ている。
何より、大消費地であり大生産地である日本本土という巨大な「壁」が太平洋への「道」となったことはロシア極東にとって福音であった。
敗戦後とはいえ、ロシア革命後に極東に相当のロシア資産が存在していたことは、こうした理由によるものだった。
何しろ、ロシアの流通網は日本のそれとほとんど一体化しつつあったのであるから。
そして極東のそうした状況との乖離は、革命という変事にあって2つの地域で正反対の結論を導き出す下地となったのである。

フランスとの関係は、最高とはいえないもののロシア以上英国未満程度に友好的となっていた。
海南島という領土を得た日本人たちは南シナ海に日英共同で警備艦隊を派遣していたが、これにフランス海軍も加わっていたのだ。
それに、旧幕府時代以来それなりの友好関係を保っていたこと、そして領土や利権面で日本人は必要以上に強欲ではなく、また19世紀以来のジャポニズムの流れもあって民間での感触は悪いものではなかったためである。
ただし、上層部は話は別であった。彼らにとり日本は、不倶戴天の敵英国の強力な番犬――転じてアジアの門を守るケルベロスであり巨竜であったためだ。
そのため彼らは、米英戦争以来、最悪の一歩手前という対英状態にあった米国との連携を密かに深めつつあった。


208 : ひゅうが :2013/11/30(土) 23:46:20

大英帝国との関係は発展こそすれ、後退することはなかった。
何と言っても遼東半島の租借権が売却され、イギリス中国艦隊司令部が旅順に設けられたことやその支隊が佐世保鎮守府に「仮泊」という名の駐留を実施し、これらの補給物資や整備に日本本土のドック群や工場が協力することになってから、陸海軍の間では日英同盟こそが英国のアジア太平洋戦略の要であるという認識を確固たるものにしていた。
近隣に発展しつつある友好的な列強がいることは、アフリカであれほど苦労した英国の負担をほとんどなきものにしていたのだった。
これと比例するかのように、海南島やシンガポールには日本海軍の艦船が展開するようになっていたし、インド洋では日の丸をつけた商船隊と日英の海軍がひんぱんに見受けられるようになっていた。
「サムライ」が高貴な君主を守る忠義に厚く勇猛な戦士を示す形容詞として英語に登場するようになったことからも両国の初期の蜜月を象徴していたといえるだろう。
ただし、インドなどの英国植民地の対日感情は微妙なものとなっていた。有色人種の希望の星というには日本人たちはあまりに多様でかつ異質であったためだった。
腕っぷしの強いよくわからない連中という意識は、日本が留学生を受け入れはじめてから次第に好転していくのだがそれはまだこの時期ではない。

オランダとの関係は、英国との仲が蜜月といわれるのに対し長年連れ添った夫婦のようであるとさえ言われた。
維新後はオランダの準王族(公爵家)と日本の九条東家の姫君との間で婚姻が成立していることにも象徴されるように、江戸時代以来の友好関係は鎖国を解除してからさらに強化されていたのである。
その象徴として、日本の動物園にはスマトラ虎やインドゾウが、オランダの動物園には剣牙虎が贈られており、両国の大使館の紋章にあしらわれるほどとなっていた。
この関係は、日本の得た満州利権がインドネシアの上げる利権を短期的に上回り始めたことによってさらに好意的なものとなっていた。
開国後に日本人が目にした蘭領インドネシアにおける本国赴任官僚の現地人虐待などの懸案はあったものの、それもまた成熟した関係にあって時たま起こる問題で時間が解決してくれるだろうと両国民が認識していたという。

アメリカとの関係は、この時点においては良好であった。
日本領新須賀という形で北米大陸に領土を保有し、両国共通の合意によってハワイ王国を中立国として保障しているとはいえ、満州利権の関係から米国は日本の港湾地帯を利用して太平洋の各地へ出かけていくことができていたし、海軍の拠点も米領サモアのパンゴパンゴ港と米領クリスマス島そしてフィリピンのキャビデ軍港が得られておりさして航行困難というわけでもない。英国のようにさらに関係を深められればこれらの些細な問題もたちどころに解決できるというのがアメリカ海軍の意見だった。
それに、満州というフロンティアを惜しげもなく(アメリカ的金銭感覚からすれば)差し出していたことが彼らを好意的にさせていた。
それに、まだ開拓時代の(しばしば一方的であるとはいえ)古きよき良心の残る当時のアメリカ人の感覚からすればこの極東のサムライ達は西部におけるレンジャー同様に尊重されるべき存在であった。
一方、経済界や一部政界にとってみれば微妙な存在であったことは疑いない。
なにしろ、ペリー来航時に彼らは日本周辺に植民地を設けて一番乗りをすることを目指していたためだ。
少なくとも政府内部の一派や南北戦争後肥大化をはじめていた北部の大財閥はそのつもりだった。彼らにしてみれば、ボニン諸島(小笠原諸島)や琉球諸島を手に入れそこない、ミッドウェーとハワイまでもがこれに続いていた。
神に祝福された大地アメリカなみの豊かな土地を占有し続け、神に選ばれた白人を黄色人種が逆に支配する日本などという国は「わが国が率先して領導しなければならない」はずであったのだった。まさしく、北米で変質したキリスト教的思想とフロンティア論の恐るべき合体であった。
対して、ペリー提督を端緒として米国内部に広がった対日宥和派はまったく逆であった。

「無理に植民地を拡大し軋轢を作るよりも、彼らに惜しみなく与えよう。彼らは文明人だ。そして足りることを知っている。我々が好意を向ければそれと同じくらいの好意で返してくれる。そしてそれはアジアにおいて我々がかの国を得る以上の大きな力となるだろう。」

こう述べたのは時の大統領マッキンリーであったという。
そしてこの路線は、米国の三大政党のうちの二つ、すなわち共和党のほぼ全体と進歩党の半分の基本路線となった。
片や、民主党は対日強硬派である。
こうした状況は、のちの世界史に大きな影響を、すなわち「政権交代ごとに極端に変わる対日政策」としてあらわれることになるのである。


209 : ひゅうが :2013/11/30(土) 23:46:58

ドイツ帝国は微妙であった。
彼らにしてみれば、日露戦争で開放された満州利権に自分たちだけが関与できなかった。
また、アフリカにおいてもウィルヘルム2世の拡大路線を邪魔し、太平洋諸島の買収も成立できなかった。
ドイツ財界の植民地閥というべき人々、そして反ビスマルク派であった対外拡張論者たちにとってではあるが日本人は憎むべき敵というわけだった。
ウィルヘルム2世個人にとってみれば日本人は猿に近いが、それでもそれなりに信頼には足る存在であったようである。
事実、日独間で政府高官の往来があった際にはウィルヘルム2世は極東問題について彼自らが出張って真剣な討議を行ったという。
「新たな国を作っていく気概と、伝統の両立を成し遂げた」と彼はよく言及し、一方的にではあるがシンパシーを感じていたといわれるのだ。
だが惜しむらくは彼は少し空気が読めず、また彼の取り巻きとなっていた拡張論者たちにしばしば独断専行をゆるしてしまったのだった。
「だから言ったではないか!彼らを無視することはない。丁重に扱えば中立すら引き出し得たのに!!」とは、第一次大戦時にウィルヘルム2世が述べたあまりに有名な言葉であった。
しかも、政府を主導する旧ビスマルク派とウィルヘルム2世派の間では「とりあえず青島の戦力を増強する」という結果となってしまった。そのことが日本側をさらに刺激する。
彼らの意図はまったく裏目に出ていたのである。



【海軍「再整備」と緊張】

以上のように、日本周辺に敵対的といえる勢力はそれほど存在していなかった。
だが、目下の大問題としては山東半島の青島に居座るドイツ艦隊と極東のドイツ軍、次点の問題としては太平洋を西進してくるアメリカ海軍という戦略的な問題が存在している。
ゆえに、日本政府は「海軍の戦力維持」を目論む。

日本側としては、当時26隻の戦艦・装甲巡洋艦を保有する海軍の戦力を維持し、とりあえずは対策をと考えたのだ。
だが、ここでひとつ問題があった。
英国において誕生したドレッドノート級戦艦の存在である。
日本側としても同様のコンセプトをもって薩摩型戦艦を建造していたものの、現状の主力戦艦が旧式化したことは事実である。
そのため、「現状の主力艦を代替する」ために英国に金剛型巡洋戦艦を発注する一方で、現状とほぼ同数の戦艦部隊へ15年をかけて弩級艦を建造しすべて入れ替えることを考えたのである。
折しも、グレート・ホワイトフリートが日本本土へ来航しており、セオドア・ローズヴェルト政権下でさらに強力な戦艦を建造する「3年計画」が審議され始めていたためこの方針は正しいと思われた。
だがこれが米国の一部を刺激。結果として英独建艦競争に匹敵する「八八八艦隊」と「三年計画艦隊」の建艦競争は発生してしまったのであった。



――以上のように、日露戦争後の平和の中で静かに対決への胎動は開始されていたのであった。


210 : ひゅうが :2013/11/30(土) 23:48:34
【あとがき】――というわけで、歴史的な経緯から想定を再開いたしました。
第一次世界大戦までの日本の動きを見てみるつもりです。
なお、日露戦争の結果については、わかる!の人氏の内容を参考とさせていただきました。


211 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 00:14:14
ひゅうがさん乙です。
「日付変更線の長城(グレート・ウォール・オブ・デイト=ライン)」とかトミー中将が喜びそうな命名ですな。
そして何気にアメリカが三大政党になっている。
夢幻会としては対日宥和派が政権を維持してほしい所ですね。


212 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:16:28
乙です。

>神に選ばれた白人を黄色人種が逆に支配する日本

当の本人達からすれば何言ってんのこいつ?でしょうね。


213 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:17:10
ひゅうが氏乙です。

>双竜の平和
……うん、この勝手さはいつもの大陸で安心するw


214 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:19:11
ホントだ米国の三大政党になってる。
進歩党は共和党と民主党の中間のような政党なんですかね?


215 : ひゅうが :2013/12/01(日) 00:19:12
>>211
ありがとうございます。
日本語訳すれば普通の名前でも、英語になるととたんにアレになる不思議w
ということは欧米新聞社はアレなのか!?と思ったことがあります。

なお、進歩党はセオドア・ルーズヴェルト氏が史実では設立した政党ですね。
このあたりのゴタゴタはなんだか身につまされる話ですので書きません。
本世界では日露戦争の講和斡旋と満州利権ゲットに伴い史実以上に支持を受けており三選していると考えてみました。


216 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:22:18
アメリカ市民的には「日露間の凄惨な戦争を終わらせ、新たな広大なフロンティアを獲得した大統領」なんでしょうね
前者は正義大好きアメリカ人的に気分良いし、後者は血を流さずに植民地候補地を獲得できましたからね


217 : ひゅうが :2013/12/01(日) 00:23:04
>>212
甘い言葉にのせられて海外へ出てみたら「これが神に選ばれた人種のすることか!?」と怒る人たちも多かったそうで…
>>213
まぁ、精いっぱい好意的に解釈したのでしょう。
清国は、元朝の末裔から大元皇帝の玉璽を譲り受けてます。ですので「元朝の後継者として中華を支配している」わけですね。
つまり、清朝は「満州・モンゴル・ウイグルがチベットを同盟国として中華を支配している」国だったわけです。
そのためこのような解釈もできるというわけで。


218 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:24:23
ひゅうが氏乙です

>>215
>史実以上に支持を受けており三選していると考えてみました。

フランクリンはセオドアを超える夢を・・・って、おぉい
ルの字が政治家になるの諦めちゃうw


219 : ひゅうが :2013/12/01(日) 00:24:48
>>216
さらには白色艦隊を作ったりして海軍で国威を上げてますからね。
人気の高い大統領だったのです。1908年ごろのゴタゴタがなければ…


220 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 00:29:20
乙です。やはりドイツは外交がw。きっと後に「サルはサルでも孫悟空だった」
と言い残るのでしょうw。そして静かに動き建艦競争。英蘭としては
ヘタすれば中国市場を奪われかねない分日本を応援してしまう。


221 : ひゅうが :2013/12/01(日) 00:37:58
>>219
実は四選せずに勇退するとすれば1912年…
で、こっちの世界では次のウィリアム・タフト大統領が欧州大戦不参戦方針をとり、結果テディが立ち上がるという流れを考えてみました。
しかしウィルソン大統領が誕生、結果がアレでしたので、「私が意思を継ぐ!」と立ち上がってもいいかもしれませんね。
共和党でw親日派ルーズヴェルトとか誕生したら笑いますが無理だろうなぁ…

>>220
ビスマルクが複雑すぎる外交を完璧にこなしてしまいましたからねぇ。
彼なきあとがもうグダグダ…
英蘭と、あと無邪気なオーストリア氏が応援してくれてるようですよ?


222 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 00:41:40
しかしアメリカは政権交代のたびに対日外交が変更って・・・。


223 :  テツ :2013/12/01(日) 00:45:06
綺麗なルの字・・・
藤枝○安クラスの日本人針医師が、小児麻痺を回復させるとかしない限り日本に好意的にならないんじゃ


224 : ひゅうが :2013/12/01(日) 00:46:53
>>222
ほら、あれです。現代の北○○とかイ○○とかみたいなものです(ヲイ)
>>223
柔道整体師を呼ぶかポリオワクチンを開発しないとw


225 : 名無しさん :2013/12/01(日) 00:47:27
>>223
史実のルの字だって汚れてなんかいないよ!
彼はいつだって真っ白(人種問題的に)だったさ


226 :  テツ :2013/12/01(日) 00:51:02
藤枝○安、作中では脳卒中で半身不随になった侍を針と灸で完治させるというゴッドハンドぶりw


227 : 石人 :2013/12/01(日) 00:53:56
ひゅうが様乙です。
周囲の評価はどうだっていい、ただ引きこもりたいだけなのだ。
どう見ても他国が火遊び仕掛けてるじゃないですかw


228 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 01:03:53
ひゅうが氏乙。
ドイツ……やることなすこと裏目に出てるな。
戦艦の宴が中止になったのは残念ですがまた面白いネタを楽しみにしています。


229 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 01:08:41
民主党が大陸日本に強引に喧嘩吹っかけて大量の戦死者を出して敗北すればアメリカの対日強硬派は壊滅するかな。
そうすれば対日宥和派の共和党と進歩党の半分が2大政党となって太平洋は友好と平和の海になれそう。


230 : 名無しさん :2013/12/01(日) 01:10:51
>>229
「腹案ありますとらすとみー」


231 : ひゅうが :2013/12/01(日) 01:11:21
>>226
なにそれこわい
>>227
昼寝好きの学級委員長みたいな感じですねw
>>228
中止ではなく一時棚上げ想定し直しであります。先は長いですがw
ドイツさんはこの時代悪い意味で空気が読めませんからねー。


232 : ひゅうが :2013/12/01(日) 01:16:52
>>229
そうなりそうですね。ただしこっちの世界だと旧南部の貧困層が満州移民となっていますので民主党の牙城が進歩党へなだれ込んでいます。
ですのでかなり混沌としたことにw
いい点としては国内向け政策は三大政党制のおかげで史実ほどコロコロは変わりませんがその分対外政策が――ということになります。
一番割を食っているのが太平洋方面ですね。
>>230
それ、某ウィルソン大統領の扱いです…
史実でもやらかしてますし(休戦交渉時にドイツ帝室の扱いを…)。


233 : ひゅうが :2013/12/01(日) 01:24:07
おお間違えた。
>>208 の「共和党のほぼ全体と進歩党の半分」は「共和党の半分と進歩党のほぼ全体」が正解であります。
お詫びして訂正いたします。
毎回読み直していてもこうなるのですね…


234 : yukikaze :2013/12/01(日) 02:34:14
神はおっしゃった。英国を救えと。

英国戦艦史ー弩級戦艦以降

世界帝国たる英国にとって何より重要なのは、制海権の確保であった事は
多少でも国際政治を齧った物ならば誰しもが理解している事実であった。
何しろ英国は、海洋国家として発展したことにより世界帝国へと変貌したのである。
ならば海洋国家として衰退を迎えれば、世界帝国の座から陥落するのは自明の利であった。

そう考えた場合、ドレットノートをイギリスが就役させたのは、ある意味イギリスにとっては
致命的な失策であったとは言えた。
なにしろ同級の就役によって、これまでの戦艦の存在は無に帰したのである。
弩級戦艦が複数就役したのならともかく、わずか1隻であったのは、他国からすれば
英国に建艦競争で勝てるのではという幻想を植え付けるのに十分であったし、何より
そういった妄執に半ば本気で付き合おうとした国が1国だけあったのである。

この空気という物が欠片も読めないドイツの行動に対し、イギリスはある意味大人の行動をとっていた。
彼らは従来重視していた二国標準主義をあっさりと捨てて、ドイツに対して質的に上回る戦艦の保有を
心掛けるようにしたのである。
これは、新たに同盟国となった大日本帝国が、英国に対して完璧に同盟国としての立場を順守していた事から
アジア方面での防衛を日本に肩代わりできたことへの余裕から生み出されたものではあるが、
彼らは超弩級戦艦であるオライオン級とその改良型であるアイアンデューク級を合計8隻作った後、
ドイツを圧倒するべく、クイーンエリザベス級8隻と、フッド級4隻を就役させたのである。
未だ大口径砲が作れなかったドイツ海軍は、QE級以降の12隻の大火力並びに援兵に来た日本海軍の攻撃により
ユトランド沖海戦で無残な最期を遂げることになる。
なお、フッド級は日本との共同開発で建造された金剛級の設計が参考にされており、史実加賀型に匹敵する防御構造
(ただし水平防御は史実のイギリス戦艦と同レベル)を有しており、天城型巡洋戦艦が就役されるまでは、最強の巡洋戦艦と
いっていい代物であった。

それはさておき、第一次大戦を乗り切った事でますます日英同盟の重要さを確信したイギリス海軍であったが、彼らには大きな
試練が待ち構えていたのである。1921年のワシントン海軍軍縮条約交渉である。
後に「海軍祭」と呼ばれる建艦競争に、イギリス海軍は翻弄されることになる。


235 : yukikaze :2013/12/01(日) 02:35:40
今日はこれまで。
次回は海軍祭りとロンドン海軍軍縮条約以降の取組です。


236 :  テツ :2013/12/01(日) 02:41:27
乙です

海軍軍縮条約交渉のはずなのに、建艦競争になるなんなんて主に財務関係者にとって悪夢すぎるw


237 : ひゅうが :2013/12/01(日) 03:05:12
乙です!
実は決裂したのは某結社があらかじめ防止対策とったせいで、米国交渉官が内容に翻弄され失言し、そこを英国がほじくり返したせいで米国側が席を蹴ったのですw
まさに恥の上塗り。我が代表堂々退席す!と新聞に載ったらしいですがw


238 : 名無しさん :2013/12/01(日) 05:05:14
>>234
フッドが前倒しでしかも量産されとるwってことはレナウン級はなしかな
QE級8隻とフッド級4隻…しかも日本の金剛級も恐らく4隻ぐらいは参戦するだろうし、
ヒッパー中将まじで不憫すぎる…

しかし、ここまで質量ともに差があると下手したら大洋艦隊本隊と合流する前に独巡洋戦艦部隊が
半壊するんじゃ


239 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 08:16:42
乙です。
ユトランド沖海戦でドイツ海軍がさらに悲惨な事になってしまうw
「海軍祭」の建艦競争は各国財政関係者の胃をどれだけ痛めたんだろうな。


240 : 名無しさん :2013/12/01(日) 09:37:58
時々思うんだけど、QE級戦艦って高速戦艦なのか?巡洋戦艦なのか?

書籍によっては、巡洋戦艦でも高速戦艦のどちらかではっきりとしないんだが


241 : 名無しさん :2013/12/01(日) 11:53:07
>>240
QE級は15inchの主砲を搭載しているが自艦の装甲防護力は対13.5inchまでとなっている
戦艦は通常、自艦の主砲に耐えられる装甲を持つとされているから
そういう認識で考えると高速だが装甲が劣るQE級は巡洋戦艦とも受け取れる

だが一方、当時の世界的に見れば15inchが破格の巨砲なのであって
対13.5inchの装甲があれば大抵の戦艦の攻撃には対応できた
だから装甲が十分にあるので巡洋戦艦ではなく高速戦艦とする話もある

つまり定義的な問題
ただ個人的にはQE級は高速戦艦でいいと思うよ


242 : ひゅうが :2013/12/01(日) 11:58:09
>>240
両方であります。金剛型のように「誕生時は巡洋戦艦、大改装後に高速戦艦」というのが正解に近いかもしれません。
建造時は一応巡洋戦艦として分類されたのでしたが、その後改装を経て名実ともに高速戦艦にふさわしいものとなったと考えてください。
それに誕生時でも舷側装甲は330ミリと強力(参考:史実長門型が305ミリ)ですので、巡洋戦艦といいながらも強力な装甲に守られた高速戦艦といえるのです。
ただし、戦中に誕生したために水平装甲は他の英国戦艦同様で、その点が戦後に是正されたと。それでも不十分ではあったようですが…


243 : 名無しさん :2013/12/01(日) 11:59:49
つまり、架空戦記に時々見られる
戦艦長門に46cm砲を搭載しながら、装甲を弄ってないけど、戦艦のままな感じか


244 : ひゅうが :2013/12/01(日) 12:03:20
>>242
というよりは>>241 氏が書かれたように「13.5インチ砲戦艦の船体に限定的に重装甲と強力な38センチ主砲を搭載した」という感じでしょうかね。
挙げられた例でいいますと「長門の装甲を少し強化して46センチ砲を搭載した」ということになりましょう。


245 : 攻龍 ◆N7DVv.HogQ :2013/12/01(日) 12:09:55
支援される作家の皆様、お疲れ様です。
美味しそうな話題が転がっているはずなのに、時間がないから何も思いつかねぇ…。゚(゚´Д`゚)゚。

>>240
>GE級
これ、史実でしょうか、それとも大陸(憂鬱)世界?
史実だとしたら、一応史上初の高速戦艦です。
たとえ全力でも24ノットしか出せなくて、"低速戦艦"呼ばわりされる扶桑・日向級より遅くても"高速戦艦"なのですっ。

史実QE級は開発原型がアイアン・デューク級なのです。
IDの船体を整理して強力な主砲と(サイズの割に)大出力機関を押しこみ、基本インフラは既設のものを利用して初期型巡戦なみの速力を狙ったのがQEです。
そのため基本防御力はIDと同程度と、15in主砲を持つ戦艦としてはやや心許ないのですが。
ただ基本インフラが既設のものを利用できるため、ID等が運用できれば問題なく使えるというお財布にやさしい高速戦艦でありました。

え? R級?
あれは既存の量産型戦艦(ID等)の主砲を入れ替えただけの存在。
建造費や維持費は安くても価値が低いため、コストパフォマンスは最低…。
頭数の水増し以外にはほとんど無価値(独大型艦による通商破壊戦相手には丁度良かったが、独側の活動停止とともにお荷物に…)。


246 : 名無しさん :2013/12/01(日) 12:39:41
・・・・・え?

伊勢級とか扶桑級とかは低速だけど、世界的に見れば高速なのか?


247 : ひゅうが :2013/12/01(日) 12:45:05

大陸日本ネタSS――「戦艦QEヲ量産セヨ!?」

――1907年8月某日 英国 「日英合同新戦艦設計会議」


「はっきり申し上げますと、私どもが求めているのは強力な主砲と装甲、そして速度性能の三位一体であります。そのためには少々の大型化と費用の高騰はやむを得ないものと考えております。」

近藤基樹技術中将が口を開き、申し訳なさそうながらも断乎たる口調でそう明言した。

「ではコンドウ閣下。貴国が試験した38センチ砲は搭載されないと?この艦体規模であれば38センチ砲を8門搭載しても十分間に合います。開発中の41センチ砲も――」

「その通り。ああ、理由は今から申し上げます。」

ヴィッカーズ社や大英帝国海軍の技師たちが不満そうな顔をしているところに近藤は笑いかけ、横に座る少し目つきの鋭い男性に向けて目線で合図を送った。
眉間にしわをよせているフィッシャー卿をはじめとする英国側の高官たちも、とりあえずは日本人の言い分に耳を傾けるつもりであるようだった。

「わが国が経験した日本海海戦において、戦艦『初瀬』は控えめに言っても大破寸前の状況でありました。」

何枚かの写真が配られる。
そこには、天蓋を叩き割られた後部主砲塔の姿があった。
声にならないうめき声が満ちた。

「ご覧になってもわかるように、この惨状は砲塔天蓋と水平甲板に向けて30センチ(12インチ)主砲弾が降り注いだためです。日本海海戦において砲戦の距離は6000を超えました。
追撃戦においては1万2000で撃ちあった例もあります。今後の砲戦距離が伸長する傾向にある以上、我々は『大仰角で降り注ぐ大重量砲弾』を警戒しないわけにはいきません。」

ぐうの音も出ない話だった。
簡単な物理の知識がなくともわかる。野球などで外野に降り注ぐ打球と内野主がとる打球のどちらが高い角度かと問われれば当然のことであるからだ。

「さらに、わが軍は優れた速度をいかしてバルチック艦隊を包囲いたしました。しかし、装甲巡洋艦などにも大きな被害を受けています。戦艦なみの装甲を施していたためにこの程度で済みましたが、今後は同様の幸運は期待できません。」

装甲巡洋艦「出雲」という題の写真をトントンと指で叩きながら平賀という名の技術者は周囲を見渡した。

「わが軍の勝因は『高い機動力で包囲を実施できたこと』とする貴国の分析は正しくあります。しかし、装甲を軽視すれば恐るべき奈落へ落ち込むことになるのです。
下手をすれば、中盤でわが軍が行った水雷戦隊による突撃によって一気に5隻の戦艦が沈んだように大重量徹甲弾に砲塔を叩き割られて一撃轟沈するかもしれません。」

「そのために、大型化を甘受しても速度・砲撃力・装甲の維持を図りたい。それが日本海軍艦政本部の一致した意見であります。」


248 : ひゅうが :2013/12/01(日) 12:45:38


――日英合同の新戦艦設計会合。
日本海軍が発注を決定した新型の超弩級巡洋戦艦の設計に伴い、日本海軍は60人もの設計技官と技術者たちを渡英させた。
同時に携えられていた「試製36センチ砲・試製38センチ砲」の試験結果をみて英国側は色めき立つ。
これを利用すれば、強力な14インチ…ことによると15インチ砲戦艦が作れる!と。
そのために出されたラフプラン「15インチ砲8門搭載の巡洋戦艦案」は日本側に一蹴されてしまう。
日本海海戦の結果から日本海軍が手にしていた戦訓を前にして、英国側は鼻白む。

結局のところ日本海軍は自分たちが満足のいく「巡洋戦艦という名の高速戦艦」としての「金剛」型巡洋戦艦を手にした。
英国にとっても水平防御の強化と対魚雷防御の強化は見るべき意見であり、のちにクイーンエリザベス級といわれる8隻の巡洋戦艦にはこれと同様の対策が施された。
しかしながら、それ以前の主力艦に対策は限定的にしか施されず、現場の速度至上主義とも合致しなかった。
このためユトランド沖海戦ではわざわざ高速性能に優れた(竣工間もないクイーンエリザベス級たちの錬度を危ぶんだこともあったが)グランドフリート旗艦「アイアン・デューク」に乗艦していた首脳陣が一撃で全滅してしまうという悲劇を生んでしまっている。
しかしながら、金剛型同様の対策が行われていたクイーンエリザベス級は大量の敵弾を浴びながらも全艦健在であり追撃に参加できていることから、本級の建造経験は英海軍の勝利に大いに寄与したともいえるだろう。


249 : ひゅうが :2013/12/01(日) 12:47:49
【あとがき】――「主は問われた、『汝らは何者か』。かれは答えた。『我が名はレギオン、我々は大勢であるがゆえ。』」 新約聖書マルコによる福音書より
というわけで、チート化したQEを大量生産させてみました。
インスピレーションを下さったyukikaze氏ありがとうございました。


250 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 12:51:12
>>233
進歩党のほぼ全体が対日宥和派ってセオドア・ルーズベルトは対日宥和派なんですか。
Wikiをみると日本脅威論者に転向したみたいなんだけど。
彼が対日宥和派なら彼の親戚であるフランクリン・ルーズベルトが影響を受けて対日宥和派になってそう。


251 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 12:58:28
ひゅうがさん乙です。
大英帝国は大陸日本の影響によってチート化したQEを大量に手に入れましたか。
しかしユトランド沖海戦の結果を見てそれ以前の主力艦にも本格的に対策を施しておけばよかったとほぞを噛んだことでしょうな。


252 : ひゅうが :2013/12/01(日) 12:58:56
>>250
素直に満州利権を売り払って引きこもりに走ってますのでテディもまだ日本ひいきのままです。
よっぽど「資金提供のお礼」が嬉しかったのでしょうね。
いいお得意さん候補的な意味で宥和派というよりも協調主義派ですね。

フランクリンにも若干の影響がありますが、結果「よくもなく悪くもない」的な普通な感覚になっているかもしれません。
ただ彼は海軍を愛しているので、そのライバルとしては見ていそうですね。


253 : ひゅうが :2013/12/01(日) 13:03:48
>>251
でしょうね。ユトランド沖で大被害を受けても英国には最終兵器QE級が続々と就役し続けてますので、戦略的にも英国側の勝利となります。
戦中からの日米建艦競争をみて対策しとけば…とは思っているでしょうねぇ。


254 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 13:33:30
乙です。実質高速戦艦な分英国としても使い勝手がいいでしょうね。


255 : トゥ!ヘァ! :2013/12/01(日) 13:39:05
乙です

ああ、でもやっぱり首脳陣は全滅しちゃうのね(汗


256 : ひゅうが :2013/12/01(日) 13:50:18
>>254
しかも日本側の協力もあって石油補給のめどがたっていたことから当初から重油専燃缶で速度もばっちり!
ただそれでも対38センチ砲完全防御は施せてませんから次のフッド級を待つことになるのですけど…
>>255
ユトランド沖で壮絶な潰しあいをやったという設定を使わせていただいていたので(汗
指揮系統の混乱から際限なく戦闘が拡大するという史実とは逆の話です。


257 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 13:51:09
大陸日本の豪華客船どうなるかな。
戦艦の恐竜的進化による巨大化のノウハウがあるから大陸日本の威信を賭けた世界最大の豪華客船を建造していそう。


258 : ひゅうが :2013/12/01(日) 13:54:17
あまり知られてませんがタイタニック(8万トン)って第一次大戦前ですからねぇ。
欧亜連絡航路は豪華客船の行きかう花形航路になっているでしょう。


259 : ひゅうが :2013/12/01(日) 13:55:19
間違えた。5万トンでした。


260 : 名無しさん :2013/12/01(日) 13:56:58
乙です。
金剛型が史実よりも防御固めた結果、実質世界初の高速戦艦になりましたか。
そしてQE級強化でユトランド沖海戦がよりひどいこと(主にドイツが)になってますが、ひゅうがさんのでは
フッド級は海戦に間に合わなかったのですか?


261 : 名無しさん :2013/12/01(日) 13:58:18
>>246
登場当時は、と前置きしていいならそうだね

昔は25ノットもあれば十分高速だった


262 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:05:23
出雲丸・樫原丸クラスの大型高速客船が早期に誕生しそうな予感

QEやQM程ではないにしろ、それでも25000t・25ノットの客船は日本の威信を見せ付けるには十分だと思う


263 : ひゅうが :2013/12/01(日) 14:09:49
>>260
史実R級のごとく2隻が就役済みでしたが訓練未了のため残置となったと考えてみました。
>>262
豪華客船の宴もステキですね。何より平和的でw


264 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 14:18:17
確かに国家の威信を賭けて建造された豪華客船の宴とか華やかで平和的ですな。
戦艦競争のごとく、より豪華さ、巨大さ、快適さ、速さを求めて豪華客船が怪物的進化を果たすんでしょうね。


265 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:28:36
ひゅうが氏乙。
QEがなんかすごいことにwww

さて自分のUSのネタの大海戦の一つトラック沖海戦のネタが出来たので投稿しようと思います。
なんか書いてるうちにとんでもないことになってるし、一部矛盾した描写もありますがガシガシ突っ込んでください。


266 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:28:50
史実1930年代の各国を代表する客船

イギリスのクイーンメリーが81000t、28.5ノット
フランスのノルマンディが83000t、29ノット
ドイツのオイローパが50000t、27.5ノット

日本の「太平洋の女王」浅間丸が17000t、21ノット



地味にこういう所に国力の差が出ていたよう泣きがする


267 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:30:56
トラック沖海戦

トラック沖海戦とは一九四二年一二月二一日から同二五日にかけて行われた日米間の海戦である。
以後一九四五年八月一五日まで続く太平洋戦争の緒戦であり、以降の戦争の趨勢と、航空主兵主義の誤りを世界に証明した海戦である。

・参加兵力

日本海軍
・第一艦隊
  第一戦隊    上総 紀伊 尾張
  第二戦隊    加賀 土佐 
  第三戦隊    長門 陸奥
  第四戦隊    伊勢 日向
  第五戦隊    金剛 霧島
  第十五戦隊   鳥海 摩耶 蓼科 浅間
  第三水雷戦隊 最上 三隈 駆逐艦十六隻
  第五水雷戦隊 川内 那珂 駆逐艦十六隻

・第二艦隊
  第一一戦隊  天城 赤城 高雄 愛宕
  第十二戦隊  有珠 湯殿 磐梯 雲仙
  第二水雷戦隊 筑摩 利根 駆逐艦十六隻

・第一航空艦隊
  第一機動戦隊 早池峰 白根 翔鳳 五十鈴 駆逐艦十二
  第二機動戦隊 蒼龍 飛龍 瑞鳳 長良 駆逐艦十二
  第一三戦隊  阿蘇 男体
  第十四戦隊  筑波 六甲
  第一防空戦隊 能代 矢矧 酒匂 阿賀野 駆逐艦十六隻
  第二防空戦隊 荒川 墨田 斐伊 生田 駆逐艦十六隻

・第一一航空艦隊
  トラック防空飛行隊 戦闘機一二五機
  第三四三航空隊 戦闘機五六機

日本陸軍
・第十二軍
  トラック防空戦闘機隊 戦闘機七六機

アメリカ合衆国海軍
・第三三任務部隊
  航空母艦 ユナイテッド・ステーツ アメリカ エンタープライズ ヨークタウン ホーネット レンジャー カサブランカ エセックス
  戦艦  ミズーリ、ニュージャージー
  重巡洋艦 ノーザンプトン ルイビル シカゴ ヒューストン オーガスタ
  軽巡洋艦 アトランタ ジュノー サンディエゴ サンファン フィラデルフィア サバンナ ナッシュビル フェニックス
  駆逐艦四八隻

・第五一任務部隊
  戦艦  モンタナ オハイオ アイオワ ウィスコンシン サウスダコタ アラバマ インディアナ マサチューセッツ
  巡洋戦艦 レキシントン サラトガ コンステーション
  重巡洋艦 ポートランド インディアナポリス ニューオーリンズ アストリア ミネアポリス タスカルーサ サンフランシスコ クインシー ヴィンセンス
  軽巡洋艦 ブルックリン フィラデルフィア サバンナ ナッシュビル フェニックス ボイシ ホノルル
  駆逐艦四三隻


268 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:33:57
・前史
一九四〇年に勃発した第二次世界大戦は日英独蘭西伊が中心の反共連合の優勢で進んでいた。
フランスは開戦後わずか三か月で英独西の連合軍に蹂躙され、パリをはじめとした主要都市の殆どに連合各国の軍旗が翻った。そしてアンリ=ジロー大将率いる反共派によるクーデターが発生。フランス国内の共産主義勢力はブルターニュ半島に追い詰められ、最終的に二万人弱がアメリカへの脱出に成功、残りは半数が根切りにされ、残る半数はポーランドのヴィスワ川防衛陣地に裸同然の装備で配置され、フランスは連合国の占領下に置かれることとなる。
一方東部ではソビエト連邦がポーランドへ侵攻。数と火力に任せた平押しで一ヵ月半でワルシャワを占領したが、時の駐日ポーランド大使が日本の総理官邸の前で文字通りの土下座外交を敢行、日本の国民世論を親波に傾けることに成功し、すぐ隣がソ連になるのを嫌がったドイツ、共産主義勢力の拡大を望まないイギリスもこれに同調し連合軍はポーランド西部に進駐。ヴィスワ川を挟んでソ連側とのにらみ合いに突入し、また極東では東ロシア王国(通称東露
もしくは白露)が「もし仮にソ連がうかつな行動をとるならば、我々はすぐにでもモスクワ解放の軍を出そう」と発表。日本もこの発表を支持し、欧州に居る陸軍部隊にソ連への直接侵攻を行う構えを取らせた。
そしてソ連が当時の全世界から睨み付けられて身動きが取れなくなっていたとき、アメリカは焦っていた。世界恐慌による国内の不況には軍拡という劇薬で何とか歯止めがかかったが、中国大陸での植民地経営は思ったほどの利益が出ていない。欧州市場に食い込もうにも、三〇年代から欧州は英独を中心にブロック経済に移行しており、そこから追い出されたフランス一国では到底需要を満たすことはできない。そこで彼らは日本に目をつけた。大きな経済力を持
つ日本を屈服させることができれば、この不況も一気に収束に向かうだろう。そして後の世に米国を滅ぼした原因と言われる悪名高き「ロングの対日十ヶ条要求」が行われることとなる。

・要求
「ロングの対日十ヶ条要求」は大まかに言うと以下のような条件からなるものだった。
 ・天皇制の破棄
 ・日英同盟及び六カ国反共連合からの脱退
 ・欧州、中国大陸からの撤退
 ・東ロシア王国の非承認
 ・米国製品に対する関税の撤廃
 ・米国産農作物輸入の義務化
 ・義務教育の場での日本語教育の制限
 ・戦艦紀伊、尾張、天城、赤城、高尾、愛宕の廃艦
 ・アラスカ、沖縄、トラック諸島の割譲
 ・外交、軍事用暗号の公開
 ・太平洋における漁業制限
……まともな教育を受けた人間ならばこれを言い出したのは狂人である、と断言するであろう内容である。
これに関しては諸説あるが、当時のロング政権はその判断すらできない状況だったという意見が一般的である。これは当時のアメリカは共産主義思想の浸透により各省庁の高官にまで共産シンパが居て、ソ連の指示により彼らが大統領に日本の実力を過小に評価した文書を上げて日本と開戦させたという説である。これは当時の国際情勢から考えて高い支持を受けている説であるがいくつかの点で疑問も残る。しかし本筋から外れるのでここまでにしておく。

・決裂
「…………すまないがもう一度言ってくれないか?私は自分の聴覚に深刻な異常が起きたのではないかと疑っているのだ」byドイツ帝国宰相アドルフ=ヒトラー〜この報告を受けて
「あの植民地人どもは最低限の礼儀というものも知らなかったらしい」byウィンストン=チャーチル〜戦後回顧録にて
この交渉は日本側により世界に公表され、大きな反響を巻き起こした。連合各国はこの要求を痛烈に批判。わずかに残っていたフランス市場も英独に押さえられ、日本はトラックに艦隊を集結、ハワイを狙う行動の準備に取り掛かった。
国内でも大きな反発があり、マッカーサー大将が辞任してフィリピンに脱出。またパットン少将はホワイトハウスの門に辞表を打ち付けて家族と共に東ロシアに脱出、そこで東露陸軍の客将になってしまう。
追い詰められたアメリカは一九四二年一二月一八日、南太平洋での輸送船沈没事件を日本潜水艦の仕業と断定、謝罪と十ヶ条の即時受け入れを要求したが日本側はそれを拒否。
これに対しアメリカ合衆国は二一日、「世界の平和と安定を乱す無法な国に対し制裁を加える」として大日本帝国に宣戦布告。その一時間後にトラック泊地を奇襲攻撃した。


269 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:34:45
・第一次海戦
一九四二年一二月二一日〇九四〇時、米空母から発進した約三五〇機の第一次航空隊はトラック環礁に向かう途中で日本第一機動艦隊と遭遇、攻撃目標をこれに変更した。第一航空艦隊はレーダーによる警戒でこれを捉え迎撃機の緊急発進を行ったが、上空の直援機の機数が五七機と不十分な状態で空襲を受けて、翔鳳が沈没、飛龍が大破大炎上、蒼龍着艦不能、続く第二次攻撃隊の来襲時には直援機一四三機が迎え撃ったが飛龍沈没、白根中破発艦不能、蒼龍大破、瑞鳳舵機損傷、男体轟沈の他駆逐艦六隻が沈没等の大損害を受けてしまう。しかし来襲した米艦載機の内艦攻、艦爆の九割近くを撃墜し、米空母部隊の戦闘力を事実上奪うことに成功した。

・第二次戦闘
日本機動部隊が主力空母の被弾による戦力喪失で、米機動部隊が艦載機の攻撃力喪失で、それぞれ戦場を去った同日一四三〇時、押っ取り刀でトラック環礁を出撃した日本海軍第一艦隊と、トラック環礁内への突入と艦砲射撃を狙う米海軍第五一任務部隊が激突、第二次戦闘の幕が開いた。戦艦同士の砲戦は米軍側の優勢で始まり、日本側は一五四五時時点で伊勢、日向、金剛を喪失、陸奥、土佐が中破炎上中であった。また一五〇〇時頃、分離して進撃していた日本海軍第一一、第一二戦隊、第二水雷戦隊で構成される第一艦隊が米巡洋戦艦隊を捕捉、これと交戦を開始した。一六〇〇時頃天城型四隻と阿蘇型四隻の数の暴力によってレキシントン、コンステーションを爆沈させ、サラトガを避退に追い込んだ第二艦隊が第五一任務部隊を背後から強襲、一八〇〇時頃第五一任務部隊は作戦を中止し撤退を開始、日本側はこれを追撃し、米海軍は最終的にモンタナ、オハイオ、サウスダコタ、インディアナ、マサチューセッツ、アラバマを喪失した。

・追撃戦
第二次戦闘終了後から二五日までにかけて日本海軍水雷戦隊と潜水艦隊による追撃戦が行われたが輸送艦二隻を撃沈できたのみで、大きな戦果をあげることはできなかった。


270 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:35:34
・戦闘の結果と勝敗判定
最終的な損害はこうなった。

喪失
 日本海軍
 ・戦艦 土佐 陸奥 伊勢 日向 金剛
 ・航空母艦 飛龍 翔鳳
 ・重巡洋艦 男体 蓼科
 ・軽巡洋艦 川内
 ・駆逐艦計一九隻

 米海軍
 ・戦艦 モンタナ オハイオ サウスダコタ インディアナ マサチューセッツ アラバマ レキシントン コンステーション
 ・重巡洋艦 ニューオーリンズ アストリア ミネアポリス タスカルーサ サンフランシスコ ヴィンセンス
 ・軽巡洋艦 ブルックリン フィラデルフィア ナッシュビル フェニックス
 ・駆逐艦計二六隻

大破
 日本海軍
 ・戦艦 加賀
 ・航空母艦 白根 蒼龍 瑞鳳
 ・軽巡洋艦 最上 那珂
 ・駆逐艦計九隻

 米海軍
 ・戦艦 サラトガ
 ・重巡洋艦 クインシー インディアナポリス
 ・軽巡洋艦 ホノルル
 ・駆逐艦計三隻

以上主力艦損失、作戦目的から見て日本側の判定勝ちという意見が一般的である。

・航空主兵主義との関係
この海戦は航空機による対艦攻撃は損害が大きすぎるという点で「航空主兵主義の誤りを証明した」といわれるが正確に言うと双方の数がほぼ同一であったことと日本側艦載機の性能に対する誤算が全ての原因である。
この結果日米両国で戦艦の怪物的進化が発生し、一九四五年四月の西海岸沖海戦では排水量一〇〇〇〇〇トンを超える超々弩級戦艦同士が激突することになる。

・戦局への影響
米海軍の大損害によってアメリカの対日戦争計画は根元から崩壊。以降この敗北から立ち直ることができずハワイを失陥、西海岸沖での戦闘を余儀なくされることとなる。
また日本側は戦艦五隻の喪失により建艦計画に大幅な狂いが発生、大鳳型二番艦白鳳、上総型四番艦安芸の建造が遅れ、ハワイ沖開戦後になった。


271 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:36:54
とりあえずここまで。
なんか最後のほうはもうグダグダ……。
これからちょっと出かけなければならないので、言い訳は後ほど。


272 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:43:16
乙です。

ヒトラー宰相が耳を疑うのも無理ないですわこれw


273 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:48:14
とりあえず、男体轟沈ってなんだ?


274 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 14:53:42
>>273
阿蘇級重巡男体の事です。
日光の男体山から艦名がとられました。


275 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:54:37
もっとマシな名前が無かったのかとw
まあネタでしょうが


276 : 名無しさん :2013/12/01(日) 14:54:58
栃木県の男体山の名前から付けた名前じゃないですかね?(栃木出身)


277 : ひゅうが :2013/12/01(日) 14:55:25
乙です!
こっちでは40年勃発ですか…しかしなんという要求をw
第一次大戦前から想定しなおしてますが、うちでも大規模艦隊決戦とかやりたいですねぇ。


278 : ひゅうが :2013/12/01(日) 14:57:54
>>274
個人的にはすぐに地理がわかってすんなり変換できたのですが、問題があるようでしたら別名の「二荒(ふたら)山」をとったらいかがでしょうか?
こっちも正式な雅称ですし、日光二荒山神社としても有名です。


279 : 名無しさん :2013/12/01(日) 15:00:17
>>276
oh…書き込みが遅くて失敗した(泣)。
いつかヘタネタで何か初書きしてみます。(恥の上塗りに成りそうですけど)


280 : 四〇艦隊の人 :2013/12/01(日) 15:03:48
自分の脳内のマトモな部分がネタに走りたい部分を全力で鎮圧したため、六番艦は女体になる運命を免れましたwww

>>278
なるほど、そういうのがあるのか。
さすがに男体はネタ過ぎなので、以降二荒で脳内変換をお願いします。


281 : 攻龍 ◆N7DVv.HogQ :2013/12/01(日) 15:04:30
>>246
>>261さんの言われるように、竣工時は誰もが認める高速戦艦でした。
(竣工時QEは24ノット余[計画時25ノット] 扶桑は22.5ノット 参考までにIDは21ノット、R級は23ノット、英ド級巡戦は25ノット)

ただ、近代化改装後もその名を名乗る必要はなかったんだよねぇ…。
(近代化改装後QEは23.5ノット、扶桑は24.7ノット R級は21ノット余)
ま、低速戦艦の典型例とも言えるR級がいたから"高速"と名乗りたかったのはわからんでもないけど。

扶桑系列4隻は「そこまでやるか!?」な魔改造で25ノット前後(扶桑の実用は22ノット前後)を叩き出しました。
これは旧式戦艦の中ではかなり高速(ダントツは伊ド級改装戦艦の27ノット)で、新型戦艦程ではないが追従できないことはない…程度でした。
ただ、それでも高速化した艦隊機動についていくには遅く(特にこの4隻は旋回機動を含めると途端に速度が無くなる…)、旧式なこともあって"低速"の誹りを受けたのでした。
…他の列強同時期の戦艦から言わせれば、「そんだけ速くても遅いとは、なんて贅沢なっ!」なのですけれどね。

>>247-248
お疲れ様でした。
なかなか魅力的な時代、英国の絶頂期…のような気がするのはナゼ(笑)
独、生き残れた大巡洋艦いるのか、これ…(・_・;)

…ところで、気のせいか戦艦と巡洋戦艦がゴッチャになっているような。
QEが巡戦ならR級が戦艦として計画された…と考えればいいのか、QEが巡戦でフッドが戦艦? 
要はQE(巡戦)に対応した同規模の戦艦が不明なので…。


282 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 15:11:52
四〇艦隊の人さん乙です。
まさに狂人の要求w
海戦は史実とは違って航空主兵主義の誤りを世界に証明する事になったか。
史実を知る夢幻会は苦笑してるでしょうね。

>>266
大陸日本の浅間丸はクイーンメリーやノルマンディに匹敵する性能の豪華客船として就航したいですね。


283 : 名無しさん :2013/12/01(日) 15:14:22
まぁ、艦種なんて、どー見てもヘリ空母以外の何物でもない護衛艦がいるくらい、「そう呼んでいる物」でしかないわけですしねぇ。


284 : ひゅうが :2013/12/01(日) 15:14:55
>>281
ごっちゃになってるように見えますねぇ(汗
R級のかわりにフィッシャー卿のQE級が建造され、それによって割を食ったと考えられなくもないかも?
結果的にはよかったとはいえ、巡洋戦艦と戦艦の定義問題などにも発展しそうですね。


285 : 名無しさん :2013/12/01(日) 15:17:14
生物兵器研究所の場所がわかってるからそこを狙えば
かなりの嫌がらせになるはず


286 : 名無しさん :2013/12/01(日) 15:27:26
>>285
そこを攻撃して、世界が滅ぶような疫病がはやったら、日本の所為にされるぞ

事故などで自滅を起こす形が一番いいんだよな


287 : 攻龍 ◆N7DVv.HogQ :2013/12/01(日) 15:30:57
>艦種問題
あ〜、重箱の隅突いているつもりはないのです(・_・;)
戦艦と巡戦の関係は艦隊運用で考えると、いわゆる"槌と鉄床"の関係になるのでして…。

高速機動出来る巡戦は槌として使うことはできるが、鉄床には使えない。その逆もまた然り。
高速戦艦は鉄床として使えるから戦艦を名乗れるのであり、使えないなら槌でしかない…です。


>四〇艦隊の人 さん
お疲れ様でした。
これはまた…史実真珠湾攻撃もヘタするとこうなる可能性があったわけですよね〜。


288 : ひゅうが :2013/12/01(日) 15:41:18
>>287
いえいえ。これも拙作に対応しているものでして、作中では「機動力により艦隊を翻弄することは正しいが装甲を無視すると奈落へまっさかさま」という趣旨のことを言わせてみております。
ですから巡戦としてQE級はけたはずれの防御力を与えられたのですが、このときに「戦艦いらなくね?」という一言がフィッシャー卿から飛び出し――という感じの流れを考えたわけです。
今や主力となったのは巡戦であり鈍重な戦艦などではないと。
そうなると、「次」は?
というところでフィッシャー卿の暴走がはじまり大混乱――そのうちにQE級量産という妥協案が成立しフッドをどうするかでまたひと波乱とか。


289 : 名無しさん :2013/12/01(日) 16:52:23
>>282
問題は、豪華客船の需要があるかどうかなんですよね
史実日本の客船は貨客船が殆どでしたから、専用の豪華客船が必要としている層が殆どいなかったようで


290 : 名無しさん :2013/12/01(日) 16:56:08
裕福になれば需要も増えるけど、最大ても25000トン位の客船で十分だよね。


291 : ひゅうが :2013/12/01(日) 17:00:45
>>289
江戸時代以来の豪商が軒並み没落したりで資本家階級が勃興するのが遅れましたからねぇ。
それに引きこもり思考な上に、周辺にヨーロッパみたいな魅力的な渡航先がなかったことも影響しているでしょう。
代替手段としてシベリア鉄道があったことも大きいでしょうね。

しかし豪華客船といっても現代みたいにクルーズオンリーなわけではなく、連絡移動手段としての側面もまた大きいわけです。
(例をあげるとかのタイタニックにおいても三等客室以下は一般人の移動手段であったことが作中描写においても見て取れるでしょう)
それに、欧亜連絡航路において日本人は日本船籍ではなく外国船籍の船に乗り込み渡航していたようです。
史実では太平洋航路に重点が置かれましたが、この世界では日英同盟の関係もあってそっちへの連絡ルートが重視されそうですのでアリかなぁと。
それに――人口も増えてますし(身もふたもないw)


292 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:01:34
そういう意味では出雲丸って、実は格好のタイプだったり?


293 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:04:59
四〇艦隊さまの世界では、各国海軍で戦艦と空母が併用される事になるのだろうか?


294 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:08:17
戦艦空母作ろうぜ。


295 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:19:38
日本の領土になった台湾や海南ってインフラの整備や教育制度の整備で経済発展するだろうし、他国の植民地になっている人々が日本の領土にして下さいと言いに来るのだろうか。


296 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:24:09
>>295
そりゃ台湾や海南島は日本ですからね、必要なら幾らでも投資するでしょう
ほか国の植民地に関しては「知らんわい」で多分終わるかと


297 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:27:24
資源は自活出来るし観光も自国内で出来るし、外国に出る必要何てなかったんだよ


298 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:33:11
北はアラスカ・カムチャツカから南は台湾・海南島
飯も資源も自国内ですべて賄える

どてら撫子「別にこれ以上外国に出て行って領土とかいりませんからね。私は炬燵で蜜柑食べながらゴロゴロしていたいんです」


299 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:38:40
>「世界の平和と安定を乱す無法な国に対し制裁を加える」
お前が言うな!
と言うか何だ!?最低限の外交儀礼すら守れんのか!?
こんな10箇条、高校生だって突きつけちゃ不味いって分かるだろうに……
そりゃーマッカーサーやパットンが逃げ出すわ……


300 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:42:59
インドネシア、オーストラリア、ブルネイ、チャイナ「資源買ってくれませんか。」
撫子「資源自活出来るしいらない」
オーストラリア、米国「農作物の輸入自由化して下さい」


301 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:46:00
生物平気研究所じゃないが戦艦突っ込ませて市街地に砲撃してたら核爆弾保管場所に当たって大爆発とかみたなー


302 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 17:47:36
乙です。リヴァイアサンの宴w。
ロングはマジキチ大統領として歴史に名を残すのですね。


303 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:50:00
核弾頭は誘爆しないように設計されてるから、爆弾や砲弾が直撃しても放射能漏れするぐらいですむ。


304 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:54:33
>>300
どてら撫子「ウチで栽培しているのよりも美味しい品種作ってくれたら考えてもいいです」


305 : 名無しさん :2013/12/01(日) 17:56:27
日本人の食の品質にかける情熱は凄まじい物が有るからなあ……
この質目指せとか言われたら絶望するんでなかろうかw


306 : ひゅうが :2013/12/01(日) 18:14:20
>>303
ただし、破損してますので部分的に核分裂が起こって数秒で致死量に達する放射線を出したり、放射性物質をまき散らしますけどねw


307 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 18:16:59
ロングの対日十ヶ条要求とかいてるということは一応ハルは反対したということかな?
駐日大使どのは切り殺される覚悟で顔面蒼白だろうが。


308 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:18:46
駐日アメリカ大使「・・・家の大統領は狂ったのか? だれかそうだと言ってくれ。こんな恥知らずな要求をする様なのが我が合衆国の大統領なはずがない!」


309 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:21:29
潔く腹を切れ


310 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:33:02
>>300
流石に全く輸入してないということは無いでしょう
資源は枯渇した後に初めて輸入を考えたりすれば、確実に足元見られますし
食料も気候の変化による収穫量の増減がありますから、備蓄・調整用として
一定量輸入しておけば輸出国との関係も維持できますし


311 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:34:05
とりあえず渡した後土下座してそのまま日本に亡命すればいいと思う


312 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:36:40
自分の独断でこの要求を握り潰す気概のある奴がいたら、そいつはキャプテン・アメリカにも負けない愛国者だと思う


313 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:41:26
と言うよりも軍どころか議員や国民からもかなりバッシング受ける内容だよね(汗


314 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:42:56
白人至上主義者が多いアメリカでは過半数から支持されるでしょう。負けるまではw


315 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:45:07
世界大戦で二回程大敗してから復活したドイツがチート過ぎる。
そして仏国よどうしてそうなった。


316 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:45:48
対日戦が決まった直後の米海軍も上層部は頭抱えてる人が多そうだな
トラック沖海戦の結果が出た後はさらに増えると


317 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:49:16
最初に出された条件が条件だから停戦講和は不可能なレベルだよね米国さんは。


318 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:50:08
日本人が戦闘民族NIHONJINになる


319 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:51:41
>>317
一応、できなくはない。
大統領が代われば前任者の責任になすりつけると言う事ができるから。


320 : ハニワ一号 :2013/12/01(日) 18:55:41
ロングが対日十ヶ条要求したことはアメリカ側が負けた場合、対日十ヶ条要求と同レベルの条件を降伏条件として付きつけられても文句は言えないってことだよね。

米国「この降伏条件は過酷過ぎる。降伏条件の緩和を要求する。」
日本「はて、開戦前にその降伏条件と同レベルの対日十ヶ条要求を突きつけたのはどこの国でしたかな。」
米国「・・・。」


321 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:58:06
国体にまで言及しちゃったからね
大統領の首だけじゃすまん


322 : 名無しさん :2013/12/01(日) 18:59:22
敗戦後に開戦前に自分が突き付けたのと同じ程度の条件なら、相手の恩情にむせび泣いて感謝を捧げても良いレベルだと思うよ……… ましてやこの開戦の経緯を見ると


323 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:01:23
>>321
日本もアメリカを滅ぼすのは無理だから手打ちにする必要が出てくるから。
その場合は政治的には前大統領の首でも仕方が無い。できれば前政権幹部も一緒に欲しいところだけどそこは条件次第。
まあ、太平洋の島嶼を徹底的にむしり取るけど。


324 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:03:33
>>322
問題は日本も勝ちきれないから何処かで手打ちしないといけない事だろうね。
手打ちしようとすると流石にこの条件は無理があることは言われた日本側も解っている。
ただまあ、議論の最初のジャブとしてこのくらいは当然言うだろうけどね。
その後は条件闘争。


325 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:04:54
>>323
ガーナー「ロングを首にしたから、日本は我が国と講和をする義務がある(キリッ!)」

にならないといいけどね・・・


326 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:11:29
>>325
講和の議論の段階での話になるから、講和会議を始める以前ではそういう話にはならない。


327 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:12:36
>>325、確かyukikazeさんの『津波が本編よりも小さかった』って IF では、それに近いことやってたな


328 : 796 :2013/12/01(日) 19:13:20
日本への呼びかけで>>325みたいに空気読めない事を言う可能性がね・・・
さすがに講和会議でそんなこと言ったら身内から刺されるw


329 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:15:01
負ければ滅亡確定なんだから生物兵器設備を狙っても
同盟国に事前通告しとけばいいんでは?


330 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:21:37
むしろ『攻撃したところがたまたま生物兵器の研究所だった』とした方がいいんじゃね?


331 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:24:02
一発なら誤射かもしれない。


332 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:25:52
>>328
呼びかけの時点でもそんな言い方したら刺されるw
他の列強からも本当の意味で締め付けられかねないしね。


333 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:27:14
使われる前に破壊しないと、この生物兵器の恐ろしさは
本編経験組は皆しってるはず


334 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:27:27
>>329、それだと『知っててやった』となって逆にマズイような………


335 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:33:48
夢幻会に十カ条出すような連中だけど絶対に生物兵器は
使わないから安心してね!
ってどう伝えるのかが問題


336 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:43:16
>>330
・軍事拠点とおぼしき場所を空爆したらたまたま
・流れ弾がたまたま
・地図が古かった(真顔)

このあたりで対処できるかね?


337 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:43:31
下手すると使ってくるかもしれんしねぇ…でも壊すのも不味い…

どうしよ(汗)


338 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:52:58
>>336、軍事拠点というか、軍事施設を空爆したら………、ならイケるような

『研究の詳細はわからなかった』で、まあ言い訳できるのではないかと


339 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:57:44
>>327
その作品って追い詰められて毒ガス散布したやつだっけ?


340 : 名無しさん :2013/12/01(日) 19:58:05
>>338
空爆して漏れだしたら、と思うと破壊もそれはそれで大問題が付きまとうのよね


341 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:02:01
アメリカで漏れるか日本に組織的に撒かれるかどっちがいいのかって話
やらずに撒かれたら夢幻会は終わり


342 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:05:19
まかれない様に防衛線をちゃんとしてれば防げるとは思いますがね。
実際に実行しようと考えた頃にはそう簡単に日本本土へ侵入をできる様な状況ではもはやないでしょうし。
いくつもの防衛線を越えないといけないでしょうから事実上不可能。


343 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:05:25
まかれる前にどら大英帝国さんにリークして何とかしてもらえないかしら。


344 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:06:47
でも破壊せずにいた為に追い詰められた末に国家主導で使われるのもまずい。


345 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:07:00
まあ、津波の被害を受けていないアメリカなら例え漏れても早期に阻止できるとは思いますが。
それでも知っていたんじゃないか?という疑惑は他国からも付きまとうでしょうし厄介ですなあ。

日本本土に撒こうと考える頃には既に最前線がアメリカ本土ギリギリでしょうし実際に日本本土へ無か野うは不可能でしょうけどね。


346 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:08:28
>>344
日本本土に撒こうと考える頃には物理的に不可能になってる。
最悪、英国に話を通して英国に対処して貰うと言うのもありかな。

英国にとっても日本は非常に大切な存在ですし、日本がやるよりか上手くやってくれると思います。


347 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:09:19
中国に撒いて日本にボートピープルさせれば...


348 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:16:59
……アラスカが日本領ならそこがヤバくないか?


349 : 名無しさん :2013/12/01(日) 20:32:21
逆に極北で人口が希薄だから感染爆発は起きない。


350 : ひゅうが :2013/12/01(日) 20:48:35

大陸日本世界ネタSS――第1次世界大戦前の日本 〜日米協調と変事〜



【日本経済の発展】


日露戦争後の日本には、対外債務はほぼ存在していなかった。
せいぜいが、日英同盟に伴って結ばれた石油借款という形式的な(しかし決して少なくはない)借款のみであろう。
これは日本政府が国内開発資金の一部という扱いで大英帝国から借款を受け、2次防(第二次防衛力整備計画)によって後回しにされた国内のインフラ整備に投じた資金であるがそれらの大半は主として北海道から採掘される高品位石油と四国から算出される白金によって支払われていた。簡単に言ってしまえば英国の東アジア駐留における艦艇用燃料と銀行兌換用の金を日本国内にストックしておくための方便でしかなかったのだ。

したがって、日本は日露戦争後には動員解除を勧めつつ拡大した日本太平洋圏の整備と国内の開発を同時進行で進めていった。
六六六艦隊計画に基づき整備された各地の鎮守府群に対し整備が後回しになっていた日本広軌(2100ミリ)標準軌併用三本軌道と旧街道の再整備を行う「国土交通軸構想」は内務省の強い後押しのもとで建設が再開され輸送量がパンク寸前であった東海道線に一息をつかせていたし、江戸時代の整備から基本的にはそのままとなっていた帝都東京の玄関口竹芝港や鹿島港などの後回しにされていた各地の港湾の再整備もはじまっていた。
都市部の開発計画が相次いで持ち上がっており、明治維新以後に新興資本家として頭角を現しつつあった各地の企業群は「それが経済家のつとめ」として自ら事業に携わりつつささやかな利益誘導を試みていた。
何と言っても日本はまだまだ若かった。
とりあえずの周辺の不穏な状態を解消して世界と繋がったために生まれた「解放的な楽天主義」が全土に蔓延しており、この時期の世相を彩っていた。

「もっと日本を飾り立てたい。そして自分たちも豊かになりたい。」という願望を彼らは満たそうとしていたのである。
この時期に進行していたプロジェクトは、のちの列島改造計画には劣るもののそれでも驚くべき数に及ぶ。
列島改造計画が基本的にはこの時期に構想された計画の発展系であることからすると驚くべきことであろう。
象徴的であったのが、1910年に北海道を除く本州と中国四国が連絡船を介した鉄道網ですべて繋がったことであろう。
それまでも近海航路を用いれば移動は容易であったのだが、これによってほぼすべての日本人が安価に列島を往来できるようになったこと、そしてわずか2日で本州の端から端まで大都市間を往来できるようになったことは流通に革命的な影響を与えていった。
30年前にアメリカ合衆国でみられたような光景が日本には出現し始めていたのである。
すなわち、広域流通網の一体化・高速化。
膨大な需要の存在と官民一体で行われつつあった基礎的インフラの拡大発展は、明治初期から営々と築き上げられてきた国内の生産設備をフル稼働させつつあり、それがまたさらなる需要を生むという良好なサイクルが生まれていた。
蓄積された富は、さらに投資を生む。
この頃から生まれつつあった科学技術上の新発見や新発明の増大もこれを後押しし、この時期にいわゆる新財閥といわれる昭和期にかけて旧来の財閥群と肩を並べる企業グループを生んでいく。
代表的なところでは、鈴木財閥、理研財閥、日産財閥などが有名であろう。
明治政府もこの傾向を後押しした。
後世に政商に阿ったと批判されることも多い政策ではあったが、彼らは海軍の6隻の藤型戦艦を予備艦に指定し、かつ緊急購入した日進や春日などの主力艦をアルゼンチン海軍へ売却(ある意味では返還)することによって軍事費を圧縮する政策をとったのだ。
既に弩級戦艦建造方針を打ち出していたとはいえ、周辺に敵国がほぼ存在しなくなったがためにできたことだった。

とはいえ技術開発への投資を怠ることがなかったのはさすがである。
ドレッドノートショックを彼らは忘れていなかったのだ。
閑話休題。


351 : ひゅうが :2013/12/01(日) 20:49:52

こうして、日本経済はこの時期に年率平均15パーセント以上という右肩上がりの成長を遂げていく。
折よく明治時代の医療制度や技術の進歩に伴う人口爆発も発生しつつあり、需要はさらなる増大が予想された。
総人口が2億5000万を突破したのもこの時期である。
1925年までに3億を突破する見通しで人口は増大を続けており、政府はそうした人々を積極的に北方や太平洋上へ送り出していた。
経済規模も1910年にはフランスを抜いて世界第3位にまで拡大しており、まさに右肩上がりというに相応しい。
この時期から1918年の大戦終結までの間を近代日本経済の「第一次高度経済成長期」と称することも多い。
その象徴となったのは、1908年の日英同盟第1次改訂にともない行われた金輸出の解禁であろう。
巨大に成長していた日本経済との活発な取引は、同盟国であった大英帝国との間で巨万の富を生み出した。
列強諸国はこの新たな参加者を歓迎し、世界は好景気に沸いた。
ボーア戦争後の不況に苦しんでいた英国においてこれは顕著で、満州という新たなフロンティアを得たことによる米英の経済的拡大は世界大戦前の好景気期を彩ることとなった。

――これらの結果として、世界大戦前の10年を「ペル・エポック(よき時代)」として世界の人々は回顧することになるのである。


【日米建艦競争と異変】

1910年、ハレー彗星が世界の話題をさらい、のちに世界を震撼させる公式とともに物理学に革命が起きた年…日本に加わる新たな牙が海へ滑り出した。
金剛型巡洋戦艦。
世界初の高速戦艦といわれる、新型の超弩級戦艦である。
日英共同で行われた設計の結果、36センチ砲8門を搭載し28ノットで海を駆ける強力な戦艦が誕生し、同型艦4隻とその発展型が一斉に起工されるにおよび、日本政府はひとつの声明を発表した。

「わが国は、日露戦争時における海軍力を上回る冒険的な軍拡を欲しない。ただその能力的な維持を望むものである。この目的を達するために今後10年をかけて海軍の近代化を実施する。繰り返すが我が国は冒険的軍拡を欲しない。」

前年に日米の間で「ルーズヴェルト・伊藤協定」と呼ばれるアジア太平洋地域における日米間の地位協定が結ばれており、日本側はこれに最大限配慮したのである。
第4次伊藤内閣と第3次ルーズヴェルト政権(初の三選政権である)の間で交わされた約定においては「日本はアメリカ合衆国が有する極東アジア利権について配慮し尊重する」かわりとして「アメリカ合衆国は日本帝国の領域とその周辺の平和維持についてこれを尊重する」ことが取り決められていた。
ワシントンD.Cにおいて記念樹として送られた八重桜(日露戦争後に協力を感謝して皇室から贈られていた)の木の下で両雄は握手を交わし、互いの領域を尊重することを誓った。
その際、軍拡などにおいては両国の自由とされたのだが、日本側は義理を通したのである。

アメリカ政府はこれを尊重するとしたものの、議会内からはドレッドノート級時代に対応しようとする日本海軍に脅威論交じりの対応論が出始める。
これを受け、海軍拡張には賛成の立場にあるセオドア・ローズヴェルト大統領は日本海軍同様にアメリカ海軍も弩級戦艦建造を行うという計画を提案。
試作を行うとともに、3年間予算を積み立て、一気に大海軍を建造するいわゆる「3年計画案」が俎上に上る。
そう。日米建艦競争は、当初は個人的な友誼に結ばれた二人の指導者のもとで「協調軍拡」として開始されたのである。
だが、一度動き始めるとことは大きく変わっていく。日英同盟に基づき発注を行えた日本側が36センチ砲搭載戦艦であることを問題視した海軍の一派や議会の少なからぬ人々の危惧、そして焦りが計画の肥大化を生んでいった。
彼らを冷静にさせるには、あまりにも日本海軍が保有していた「当初の主力艦部隊」は強大であった。
ことにアジアの海を日英同盟という強大な海洋勢力が支配し始める現状では。
そのため、アメリカ議会には唯一日本と関係が悪化しつつあったドイツ帝国との協調を目指す一派が台頭。
結果としてではあったが、のちの欧州での戦時において日英側にたっての参戦を躊躇させる結果となったのである。


352 : ひゅうが :2013/12/01(日) 20:50:25
1912年の大統領選の結果、日本と一定の距離を置き、どちらかといえばモンロー主義的に、悪く言えば「アメリカのみが独立独歩でアジアへ進出する」ことを考えるウィリアム・タフトが新たな大統領となったことはこの傾向を強めた。
三選後に後を託し勇退しようとしていたルーズヴェルトが激怒し、弾劾を目論むほどに変化は劇的であった。
だがタフト政権は民主党からもそのアジア政策での支持を受けるにおよび安定政権を確立。

「共和党出身の民主党大統領時代」といわれる短い4年間は、不和の中で疑心が拡大し、そして軍拡の準備が開始される時代となった。
しかしながら、1907年のグレート・ホワイトフリート以来続いていた日米海軍の相互訪問は継続されており、かつ「偉大なる」ルーズヴェルト時代に生まれた友好の種は大きな花を咲かせ始めていた。
だが、そんな時代において安定しつつあったアジア情勢は、大きな激動を迎えることとなる。


1912年、清国武昌において、米国東部財閥群による資金提供と訓練支援を受けた中国革命同志会による蜂起が発生。蜂起はまたたくまに全土に拡大していった。
――世に云う、辛亥革命の発生である。


353 : ひゅうが :2013/12/01(日) 20:51:26
【あとがき】――というわけで、前に投下した「日露戦争後」の続きです。
日米間の協調と、摩擦の発生まででした。


354 : 名無しさん :2013/12/01(日) 21:04:18
乙です
大英帝国さんは日本との貿易でうまうまか。
米国支援で中華での革命がフラグにしか見えない。


355 : ひゅうが :2013/12/01(日) 21:07:16
>>354
はい。フラグその1です。
タフト政権は民間への不干渉を旨としていますので摩擦の機会がががw


356 : 名無しさん :2013/12/01(日) 21:10:21
乙です。

経済規模が爆発的に拡大してますね。
米国の一部が警戒してるのもその点もあるのかな?


357 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 21:15:36
乙です。まあ、日英で囲い込まれて焦ったのは言うまでもないんでしょうが・・・。
ドイツに接近とかこの時代の英米関係から言ったら不思議ではないんでしょうけど
あの紳士の怒りを買ってるのはいうまでもないでしょうね。
ボーア戦争で大分消耗した英国も日本を中継とした中国・ロシアとの交易は
莫大な富を生み出すでしょうね「南アで金山取り合いっこするより良かったかも」と言われるかも。
でもこれだけ強力に結びつくと豪州の存在が如何にもお荷物になってくるな・・・・。
米国ではルーズベルト後のアジア介入とかに警鐘を鳴らす人もいそうだな。


358 : 名無しさん :2013/12/01(日) 21:18:52
乙です。さて、米国支援で中華での革命がどうなるか楽しみだ。


359 : 名無しさん :2013/12/01(日) 21:27:08
アメリカはきっと中華を市場に出来る事を期待して革命支援したのだろうが、泥沼に足を突っ込んだ事にいつ気付くのか。


360 :  テツ :2013/12/01(日) 21:33:30
援助させられるだけさせられて、用が済んだら中国人にケツの毛まで抜かれて追い出されるアメリカ資本家の姿が見えるようです


361 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 21:35:49
というか中国という現場の状況ではなく内政というか、内経本位ですしね(汗)。
盛大にぶっこんだアメリカに対して英国と愉快な紳士たちが・・・・。


362 : ひゅうが :2013/12/01(日) 21:48:26
>>356
そういうことになりますね。開国前にすでに清国の3分の1程度の経済規模を備えていたと想定していますので、基礎的な工業力を備えてしまえば爆発的な「蛙飛び成長」が成立します。
史実ではこれが日露戦争の負担で一時停滞するのですが、この世界では外債が重大な問題とならなかったために良性の物価上昇と経済発展の連鎖を生んでいます。
列強も年率5パーセント程度の経済成長は経験しているのですがその3倍という驚異的な成長率は脅威の目で見られていたのでしょうね。
>>357
おまけに日本本土から算出される資源によってロンドンの金の備蓄も潤ってますからねぇ。
この当時だと「大英帝国の肺」と呼ばれているかもしれません。
>>359
日本という後方基地があってはじめて満州のみへ対処できたわけですからね。
しかもやる気なしw
>>360
あああり得ますねぇ(汗
>>361
政府主導ではなかったのでタフト政権も大慌てですw


363 : 名無しさん :2013/12/01(日) 21:56:35
ひゅうが氏乙です。
日本とアメリカの関係が悪化したのは中国のせいになりそう。辛亥革命が
成功して国民党による政権ができたら、袁世凱がアメリカがバックにいること
に調子に乗って日本に喧嘩売りだしたり、英国の利権侵害したりして
その後始末に四苦八苦しているうちに、最終的に列強から孤立していく姿が
目に浮かぶ。


364 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:06:18
ドテラ撫子「ようやく周りも静かになりましたね。」
炬燵にもぐりみかんんをもぐもぐする撫子さん
剣牙虎「みゃお」
撫子「お前も炬燵に入りたいんですか」
猫可愛がりしながらのどを撫でる
剣牙虎「ぐるる」
時代は1900年代後半から1910年代前半国民所得はわずか10年足らずで3倍に増えて大陸日本全体が豊かになっていく第一次大戦が始まる僅かな平和の時であった。どすどすどすバターン
大英帝国「大変です撫子さん欧州各国が動員を始めました。」
薙刀撫子「誰ですか…私の至福の時を…邪魔するお馬鹿さんは」


365 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 22:11:35
>>363 いずれ満州は固有の領土とか言って小突いてきて列強からたたかれるんだろうな。


366 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:20:07
アメリカも満州利権持っているから満州にちょっかいかけたらスポンサーであるアメリカも損するから流石に満州にちょっかいかけることは出来ないんじゃ。


367 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:23:37
>>366
満州は列強各国の利権があり、中立地帯となっているのでさすがに満州には
手を出さないでしょう。かわりに香港や広州、海南島の利権に
口を出したり、シベリア地域やモンゴルに手を出して列強の反感をかったり
をしそうな気がする。


368 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:28:02
シベリアは間に満州があるから、内モンゴルやチベット、ウイグル、モンゴル王国、仏印、香港、澳門、にちょっかいかけるかな。
中華民国は海軍は整備出来てないから陸でまず動くと思います。
フランス、ポルトガル、大英帝国に喧嘩売る事になるのかな。


369 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:28:10
シベリアは間に満州があるから、内モンゴルやチベット、ウイグル、モンゴル王国、仏印、香港、澳門、にちょっかいかけるかな。
中華民国は海軍は整備出来てないから陸でまず動くと思います。
フランス、ポルトガル、大英帝国に喧嘩売る事になるのかな。


370 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:28:13
>>366
部下が勝手に独断専行したということにして、それを止めようとなし崩し的にみたいな事ならやりそう


371 : ひゅうが :2013/12/01(日) 22:28:16
ここで皮肉であったのは、中華民国大総統袁世凱が史実では何を目指したかですねw
そして――その結末も。


372 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/01(日) 22:29:21
そういうことになるか。しかし、仮に革命成功してもいつも日本との関係を維持しないと
中国との繋がりも危ないままなので・・・文字通りフラグですね。


373 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:38:28
大陸日本世界のゲームやSFはどうなるんだろね日本が半端ない超大国になってるからマヴラブや銀河英雄伝説、ガンダムや宇宙戦艦大和、ゴジラや宇宙戦争等の設定や時代背景もかなり変わるし。
ゴジラを戦艦18隻が砲撃したりして。


374 : 名無しさん :2013/12/01(日) 22:52:38
隣に清があったのが日本の幸運かなあの国がいいスケープゴートになったおかげで日本本土への列強の進出とかって風にはならなかったわけで。


375 : 名無しさん :2013/12/01(日) 23:00:16
史実でもそうだが白人にとって不運だったのは日本があった事だよな。
日本のおかげで中華を植民地に出来なかったしロシアは共産化した。
第二次世界大戦で散々暴れまわった日本のせいで亜細亜の植民地を維持出来なくなったし。
洞窟陣地とゲリラを指揮した日本人がいたおかげでベトナムでアメリカも散々な目にあった。


376 : 名無しさん :2013/12/01(日) 23:02:56
歴史はコインの裏表ですか。


377 : 名無しさん :2013/12/01(日) 23:13:48
英蘭の仲を取り持とうとする日本の姿が


378 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:44:59

大陸日本ネタSS――第1次世界大戦前の日本 その2〜辛亥革命の波紋〜


【革命のち曇天】

1912年、孫中山――孫文は日本へ渡航。都合3度目の渡航であった。
1度目は1895年、日清戦争直後。このときは日本の状況視察のためである。このとき中国における革命支援を求めたのであるが、日本側の反応ははかばかしくなかった。
日本政府としては清朝の自己改革が成立すればそれでよく、そうでなくとも日本周辺にちょっかいを出してこなければよかったのだから。
むしろ日本側は清国内部で盛り上がりつつあった体制刷新運動「洋務運動」への強力すら検討している始末だった。孫文の抜本的な革命案はそんな状況下にあって危険思想であったのだ。
それに立憲国家として、共和制への強制移行は日本側には受け入れられないことでもあった。彼は落胆の中で亡命先の香港へ戻らざるを得なかった。
2度目は1905年。日露戦争の勝利に沸く中での来日だった。このとき孫文は日華同盟によるアジアの団結を訴えた。
しかし、光緒変法の失敗――これは清国守旧派により「日本と大清ならびに欧米諸国の合邦」が企てられているというありもしない流言に踊らされた物だった――と、それに伴う反動的な状況に日本人が期待を失っていたこと、そして日露戦争の裏側で行われていた露清密約の発覚によって日本人の対清感情は最悪に近く、日本側の反応は「丁重な拒否」となった。

ここで孫文はあきらめきれなかった。
そこで――歴史が動いた。
担保にしたのは、中華の未来。そしてそれに強制的に巻き込まれる隣国の未来だった。
彼は、世界第2の大国アメリカ合衆国の経済界にささやいたのだ。

「大英帝国と日本帝国主導での中国進出は門戸開放の精神に反するのではないか。
私は民主国家であるアメリカの精神で新たな中華を作りたい。専制国家からアジアを解放するべきだ――」

「大英帝国が日本をパートナーとするなら、それに対抗する勢力がアジアには必要だ。それこそが新たなる中華だ。4億の民と日本よりはるかに広大な領土、そしてアジアのどこにも接する地理条件、まさに真の大陸国家。これこそ合衆国のパートナーにふさわしいのではないか。」

こうした言葉は、「大風呂敷」とあだ名される孫文の面目躍如であった。
本人は使えるものは何でも使うという一種のプラグマティスト(功利主義者)であったのだが、問題はこうしたスローガンがある種の正義感の持ち主を動かすことをよく知っており、動かされた側は完ぺきにそれを信じ切ってしまったことにある。

「政府がやらぬなら自分たちが。」

そうした動きはほかならぬ大英帝国がボーア戦争で使った手段そのものである。
ならば、セシル・ローズが極東にいてもおかしくはあるまい。何より、自分たちはアジアを民主主義の光で照らすのだ、と。
かくて、孫文は膨大な資金と、中華系アメリカ移民という兵力供給源を得た。
協力者たちは州軍すら動かして訓練を積ませ、かつ潤沢な資金で彼らを武装した。
そして、フィリピン経由でそれを中華南部へと送り届けたのである。


379 : yukikaze :2013/12/01(日) 23:46:38
英国戦艦史その2

第一次大戦において、日英同盟はほぼ完璧という形で機能をした。
日本は、陸海軍の精鋭部隊をはるばる欧州に派遣し、資金面や兵站の面でも
英国に対して協力を惜しまなかった。
勿論、アジアにおける欧州権益を火事場泥棒しようなどとする姿勢は片時も
みせなかった。むしろオーストラリアが、ニューギニア地域にちょっかいを
出そうとし、激怒したロイド=ジョージの手によって、オーストラリア首相が
政界から追放された程であった。
当時の日英主要マスコミは「日英の友好は今後も永遠に続くであろう」と高らかに
謳っていたが、それは世界各国共通の認識でもあった。

そしてこの状況に危機感を抱いていたのがアメリカであった。
第一次大戦中、アメリカは参戦することなく、連合・同盟両勢力相手に商売をすること
で莫大な利益を上げていた。
しかしながら、それは連合国の怒りと軽蔑を買うことになり、ヴェルサイユ条約において
参加を拒絶させられるほど国際的地位は悪かった。(満州での火事場泥棒騒ぎも嫌悪感を助長した)
その為、アメリカとしては日英同盟が両大洋から攻め込んでくるというシナリオが真剣に取りざた
されており、それが三ヶ年計画という一大艦隊建造プロジェクトへと発展していった。

こうした事態に日本海軍も敏感に反応し、艦隊リニューアルとして計画された八八艦隊計画を前倒しする
方針を固め、まるでそれが戦時急造計画であるかのような速さで建造が進められていた。
それを象徴するのが、1917年半ばに起工された長門級戦艦4隻が、1920年暮れには全艦竣工していたという
事実であり、更に長門級を高速化した天城級巡洋戦艦も着々と完成し始めていた。

一方イギリス海軍は、この両国の建艦競争に1歩引いた状態であった。
これは、当時のイギリス海軍が、QE級戦艦8隻(憂鬱版扶桑級戦艦の主砲が15インチ砲8門になったもの)と
フッド級4隻(37,000t 15インチ砲8門 29kt 防御構造は史実加賀型準拠)を主力とし、これに
オライオン級・アイアンデューク級計8隻と、ライオン級2隻、タイガー級2隻(大陸版金剛と準同型艦。砲だけ
13.5インチ)の4隻が控えているのである。
その戦力は、八八艦隊や三ヶ年艦隊で計画された艦を除けば最大最強の勢力であり、英国国民にしてみれば、大戦で
予算を費やしすぎた以上、建艦競争に付き合う必要がないと判断しても仕方がないものであった。
また、三ヶ年艦隊の建造費用に、米国財務官僚が悲鳴を上げ、議会からも軍縮条約を結ぶべきではという意見が強く
なっていたのも、英国国民の楽観論を補強させる要因となっていた。

だが、その楽観論は、ワシントンでの海軍軍縮条約の予備交渉で無残に吹き飛んだ。
徹底的に自国本位での条約を締結することに拘ったアメリカは、保有比率を日英合算の数値まで認めるか、
あるいは個艦制限として「35,000t以上の艦はすべて廃棄すること」を条件に掲げたのである。
これを認めた場合、アメリカはコロラド級の保有は認められるが、日英は長門級とフッド級を破棄しないと
いけないのである。
当然のことながら会議は紛糾し、遂にはアメリカ代表が日英を罵って退場するという醜態をさらすことになる。
ここに、1930年のロンドン軍縮条約が締結されるまでの間、海軍祭と呼ばれる建艦競争の時代へと突入するのである。


380 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:46:48

かくて――辛亥革命は発生した。
この段階となって孫文は日本政府に再び接触しに訪れたのだ。こうささやくために。

「バスに乗り遅れるな」

米英日の三国を手玉に取った見事な策術である。
民間財閥がやらかした事態にタフト政権は頭を抱えるものの、これに便乗せよとの空気と革命への共感が合衆国を包む。
一方の日本は日英同盟のもとで中立を守るが、それでも周辺事態に無関心ではいられず新中華民国と新たなる満州に関する協定を結ぶ必要を感じていた。
まさに、計画通り。

だが、彼の、そして彼を支援した人々の誤算は、孫文が革命成就のために利用した野心家である清朝の実力者 袁世凱が予想を超えた野心を持っていたことにあった。
彼を掣肘する形で内閣首班となっていた革命軍の首脳 黄興が暗殺未遂にあい意識不明の重体となったこと。
そしてその裏で袁世凱が策動し、自ら皇帝への即位を画策していたことは予想外というほかなかったのだ。
以後、孫文は北京中枢で新たに内閣首班となった宋教仁(孫文は議院内閣制と連邦主義を主張する彼とも対立していたが)とともに対立を深めていく。


他方、この状況に日英同盟が不干渉を貫いたのに対し、タフト政権は1912年4月より「共和義勇軍(米国有志が送った義勇軍の名)に続け」との世論におされる形で支援を開始。
袁世凱が満州の「中華からの分離」に反対しこれに孫文も消極的に同意したこともあり、意図せずにではあるが中国新政府を支援するアメリカとそれ以外という構図が成立してしまう。
政争を繰り返しながら日本へも支援を求める孫文への冷淡な反応――ことに立憲制への否定的な意見がクローズアップされたことによる――もあり、日本国内の対米感情もまた硬化を開始。
さらには、中華民国の成立を受けて権益拡大の動きを開始したドイツへの反感もあいまって対米関係の急速な悪化へと繋がっていった。

タフト政権も列強が監視する満州においてはおとなしくしていたものの、上海後方の孫文らの拠点に対する公然たる支援は行っておりそれがさらに日本側の態度を硬化させる。
中央たる北京で政争を繰り広げる新政府に、どちらを支援すればよいのか判断しかねた対応は最悪の形で対日関係を悪化させていったのだ。

彼らは「日本を掣肘し自分たちにも門戸を開かせる」という意見をいれたために隣国の革命を支援すれば、それに足をとられ、かといって世論は足抜けを望まないという悪循環に陥ってしまったのだった。
こうした状況は、大戦中の1915年に業を煮やした革命軍の一派が「ある外国勢力に使嗾されての」中華帝国皇帝 袁世凱暗殺という暴挙に出たことによって頂点に達することになる。
そして、それは第一次世界大戦におけるアメリカの行動を決定的な局面で制約してのけたのであった。


381 : yukikaze :2013/12/01(日) 23:47:23
ひゅうが氏申し訳ない。割り込んでしまった。
深くお詫び申し上げます。


382 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:47:38
【あとがき】――すみませんyukikaze様。投下を邪魔してしまいました。


383 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:51:31
>>381
いえいえ。こちらこそ投下宣言をせずにすみません。


384 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:54:23
これより再投下いたします。


385 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:54:57
大陸日本ネタSS――第1次世界大戦前の日本 その2〜辛亥革命の波紋〜


【革命のち曇天】

1912年、孫中山――孫文は日本へ渡航。都合3度目の渡航であった。
1度目は1895年、日清戦争直後。このときは日本の状況視察のためである。このとき中国における革命支援を求めたのであるが、日本側の反応ははかばかしくなかった。
日本政府としては清朝の自己改革が成立すればそれでよく、そうでなくとも日本周辺にちょっかいを出してこなければよかったのだから。
むしろ日本側は清国内部で盛り上がりつつあった体制刷新運動「洋務運動」への強力すら検討している始末だった。孫文の抜本的な革命案はそんな状況下にあって危険思想であったのだ。
それに立憲国家として、共和制への強制移行は日本側には受け入れられないことでもあった。彼は落胆の中で亡命先の香港へ戻らざるを得なかった。
2度目は1905年。日露戦争の勝利に沸く中での来日だった。このとき孫文は日華同盟によるアジアの団結を訴えた。
しかし、光緒変法の失敗――これは清国守旧派により「日本と大清ならびに欧米諸国の合邦」が企てられているというありもしない流言に踊らされた物だった――と、それに伴う反動的な状況に日本人が期待を失っていたこと、そして日露戦争の裏側で行われていた露清密約の発覚によって日本人の対清感情は最悪に近く、日本側の反応は「丁重な拒否」となった。

ここで孫文はあきらめきれなかった。
そこで――歴史が動いた。
担保にしたのは、中華の未来。そしてそれに強制的に巻き込まれる隣国の未来だった。
彼は、世界第2の大国アメリカ合衆国の経済界にささやいたのだ。

「大英帝国と日本帝国主導での中国進出は門戸開放の精神に反するのではないか。
私は民主国家であるアメリカの精神で新たな中華を作りたい。専制国家からアジアを解放するべきだ――」

「大英帝国が日本をパートナーとするなら、それに対抗する勢力がアジアには必要だ。それこそが新たなる中華だ。4億の民と日本よりはるかに広大な領土、そしてアジアのどこにも接する地理条件、まさに真の大陸国家。これこそ合衆国のパートナーにふさわしいのではないか。」

こうした言葉は、「大風呂敷」とあだ名される孫文の面目躍如であった。
本人は使えるものは何でも使うという一種のプラグマティスト(功利主義者)であったのだが、問題はこうしたスローガンがある種の正義感の持ち主を動かすことをよく知っており、動かされた側は完ぺきにそれを信じ切ってしまったことにある。

「政府がやらぬなら自分たちが。」

そうした動きはほかならぬ大英帝国がボーア戦争で使った手段そのものである。
ならば、セシル・ローズが極東にいてもおかしくはあるまい。何より、自分たちはアジアを民主主義の光で照らすのだ、と。
かくて、孫文は膨大な資金と、中華系アメリカ移民という兵力供給源を得た。
協力者たちは州軍すら動かして訓練を積ませ、かつ潤沢な資金で彼らを武装した。
そして、フィリピン経由でそれを中華南部へと送り届けたのである。


386 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:55:32
かくて――辛亥革命は発生した。
この段階となって孫文は日本政府に再び接触しに訪れたのだ。こうささやくために。

「バスに乗り遅れるな」

米英日の三国を手玉に取った見事な策術である。
民間財閥がやらかした事態にタフト政権は頭を抱えるものの、これに便乗せよとの空気と革命への共感が合衆国を包む。
一方の日本は日英同盟のもとで中立を守るが、それでも周辺事態に無関心ではいられず新中華民国と新たなる満州に関する協定を結ぶ必要を感じていた。
まさに、計画通り。

だが、彼の、そして彼を支援した人々の誤算は、孫文が革命成就のために利用した野心家である清朝の実力者 袁世凱が予想を超えた野心を持っていたことにあった。
彼を掣肘する形で内閣首班となっていた革命軍の首脳 黄興が暗殺未遂にあい意識不明の重体となったこと。
そしてその裏で袁世凱が策動し、自ら皇帝への即位を画策していたことは予想外というほかなかったのだ。
以後、孫文は北京中枢で新たに内閣首班となった宋教仁(孫文は議院内閣制と連邦主義を主張する彼とも対立していたが)とともに対立を深めていく。


他方、この状況に日英同盟が不干渉を貫いたのに対し、タフト政権は1912年4月より「共和義勇軍(米国有志が送った義勇軍の名)に続け」との世論におされる形で支援を開始。
袁世凱が満州の「中華からの分離」に反対しこれに孫文も消極的に同意したこともあり、意図せずにではあるが中国新政府を支援するアメリカとそれ以外という構図が成立してしまう。
政争を繰り返しながら日本へも支援を求める孫文への冷淡な反応――ことに立憲制への否定的な意見がクローズアップされたことによる――もあり、日本国内の対米感情もまた硬化を開始。
さらには、中華民国の成立を受けて権益拡大の動きを開始したドイツへの反感もあいまって対米関係の急速な悪化へと繋がっていった。

タフト政権も列強が監視する満州においてはおとなしくしていたものの、上海後方の孫文らの拠点に対する公然たる支援は行っておりそれがさらに日本側の態度を硬化させる。
中央たる北京で政争を繰り広げる新政府に、どちらを支援すればよいのか判断しかねた対応は最悪の形で対日関係を悪化させていったのだ。

彼らは「日本を掣肘し自分たちにも門戸を開かせる」という意見をいれたために隣国の革命を支援すれば、それに足をとられ、かといって世論は足抜けを望まないという悪循環に陥ってしまったのだった。
こうした状況は、大戦中の1915年に業を煮やした革命軍の一派が「ある外国勢力に使嗾されての」中華帝国皇帝 袁世凱暗殺という暴挙に出たことによって頂点に達することになる。
そして、それは第一次世界大戦におけるアメリカの行動を決定的な局面で制約してのけたのであった。


387 : ひゅうが :2013/12/01(日) 23:57:16
以上で再投下終了。

>>379 のyukikaze氏、投下を邪魔してしまいすみませんでした。本日はこれから再投下はありませんので存分にお願いいたします。


388 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 00:06:50
両氏ともに乙。
孫文のせいでアメリカは中国という果実を取るために列強に不況を買い続けるw。
明らかに日本と対立すると言ってるのに支援するかいなw。

英国は建艦競争に巻き込まれ損w。
日米が次々戦艦配備していく中「ちょ、ちょっとタンマ・・・」と息切れし始めそうで。
やっぱオーストラリア動いたかw。


389 : ひゅうが :2013/12/02(月) 00:13:43
>>388
革命が起きてアジアに民主共和主義が広まったと「彼ら」が新聞で広報したために盛り上がってしまったのですねぇ。
それに日英が囲い込みをかけることに危機感も持っていたのでしょう。
陸続きのフランスも動く構えを見せていましたし…
>>379
フッド級が4隻ですか。なんともすさまじいですねw


390 : 名無しさん :2013/12/02(月) 00:14:29
かといって此処で引いても恨みを買う・・・ローズヴェルトが泣くな


391 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 00:15:17
>>350-352
ひゅうがさん乙です。
軍拡とか中華の革命などなんか将来のフラグが立ったような回だな。
大陸日本は持っていた潜在能力を発揮しだし爆発的な経済成長中ですね。
これが第一次世界大戦前というのが恐ろしいですな。唯でさえ爆発的成長中に大戦景気がくわると日本経済がとんでもないことになりそう・・・。(汗)
このあたりもアジアの超大国でありながら潜在能力を発揮できず絶賛没落中の中華と対比されるんでしょうね。

>>385-386
さらにひゅうがさん乙です。
大陸日本にとって孫文め余計な事をしやがってという心境でしょうな。
そして中華という泥沼に入り込みつつありますな、アメリカは。

>>379
yukikazeさん乙です。
この世界線のアメリカは第一次世界大戦参戦せずですか。
アメリカ側は何を考えて「35,000t以上の艦はすべて廃棄すること」を条件として出したのやら。
このような条件を日英が認めらると本気でアメリカは思っていたのか。
結果的に日英という海軍国家を相手に建艦競争の時代に突入するという最悪手になってしまってますね。


392 : 名無しさん :2013/12/02(月) 00:21:33
>列強に不況を買い続ける

す、すごくしっくりきますです。


393 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 00:27:23
取りあえずストロングマンには頑張ってもらいたいね。
彼が権力振りかざすほど地方の不満と引き金引いた連中(米とか米とか)
の支持ダダ下がりだし。


394 : ひゅうが :2013/12/02(月) 00:49:54
>>391
日本の明日(オイルショックとドルショックがなかった日本的な意味で)にご期待くださいw
彼は史実でも日米を手玉にとってますし、最終的には日ソを手玉にとろうとしました。
ただ、今回は日本側やる気ゼロですので貧乏くじ役が日本ではないというだけですw
>>393
そんな気の毒なタフト氏の後をつぐ形で出てきたのが理想主義者のウィルソン氏(テディ再登板もあり得たのですが、選挙中に――)というわけですね。
ストロングマン氏は憮然とした米国大使が立ち会う前で得意満面に皇帝即位式をやってることでしょう。
21か条は日本は出しませんが、果たしてアメリカは?


395 : 石人 :2013/12/02(月) 01:05:26
ひゅうが様乙です。
政府が動かぬなら民間が泥沼に突っ込むとか、まさに米国。
孫文の作戦勝ちではありますが、そのバスどこに向かうのでしょうか?

yukikaze様乙です。
オーストラリアが順調に足を引っ張る。これ将来
米国に鞍替えしようとか言い出す輩出るんじゃないですか?
戦艦に金がかかりすぎw


396 : ひゅうが :2013/12/02(月) 01:10:41
>>395
たぶん、シャングリラ?


397 :  テツ :2013/12/02(月) 01:15:01
シャングリラ(奈落の底)


398 : 名無しさん :2013/12/02(月) 01:17:34
>>379
yukikaze氏乙です。オーストラリアは首相罷免のほか「ちょっかいする余裕あるんだな(#^ω^)ビキビキ」と欧州への追加派兵
を強制させてそうだ。
アメリカは参戦しなかったから非難轟々ですけど参戦したらスペイン風邪齎したことで非難されるだろうから詰んでるとしかw
イギリスはドレッドノートショックに続いて海軍祭りにて再び戦艦戦力がリセットされる危機に直面してますね。フッド級は
ともかくQE級すら戦力外になりかねない状況でどう動くか楽しみ。


399 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 01:19:12
ファフナーの主題歌にあるな

僕等は目指した Shangri-La 慾望は抑えきれずに
空想にまみれた 「自由」を求め續けた
今なら言えるだろう 此處がそう樂園さ
さよなら 蒼き日々よ

・・・・空想にまみれたところが「自由」でなく「民主主義」なだけw。


400 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 01:28:17
孫文って後世、大陸日本世界でどういう評価になるんでしょうかね。
中華世界の終わりを始めた男と呼ばれるかな。


401 : yukikaze :2013/12/02(月) 01:29:40
>>388
英国にしてみたらまだ若干の余裕はありますが、それでもサウスダコダ
と紀伊型(赤化アメリカでは大和級類似のものにしましたが、ロンドン海軍
軍縮条約考えて、13号級巡戦の強化型に変更しようかと考えています)
の登場で顔を青ざめることに。

>>389
史実フッドよりは小型ですが、攻防走戦力はバランスが取れています。
近代化改装後は、4万トンクラスの高速戦艦に変貌します。

>>391
それだけ日英海軍の連合に恐怖していた証拠かと。
実際海軍や議会強硬派の突き上げとかも影響を及ぼしていますし。

>>395
そういう意見も出ていますし、アメリカもひそかにオーストラリア独立派に接触しています。
ただ大恐慌で全てが消し飛びましたが。

>>398
ここでのフッドとQE級は高速戦艦ですので、真面目に改装していれば
日本だと扶桑型・金剛型、アメリカだとサウスダコダ以前の戦艦とも十分に渡り合える
だけのポテンシャルを持っています。
故にイギリスは16インチ以上の戦艦を最大でも8隻保有しておけば何とかなる計算になります。
(日本と敵対しないという前提において)


402 : 休日 :2013/12/02(月) 01:31:08
夜遅く、または朝早くに失礼いたします。

日本大陸スレに初めて投下させて頂きます。
投下後即退出させて頂きます。
色々と甘いところが多いと思われますが御容赦くださいませ。
他の方のお話しからヒントを得ている部分も御座いますので、お気に障られたら申し訳御座いません。
ネタです。


403 : 落日の新大陸 :2013/12/02(月) 01:31:59


落日の新大陸




「大統領……」
「何だ……」

憔悴しきった表情を浮かべながら執務室に入ってきたのは信頼の置ける補佐官であったが、今の彼はそんな信頼する部下の顔など見たくもなかった。
ここ暫く……。いいや、彼の国との戦争が始まって以来、彼は部下の顔を見るという事に恐怖を覚えるようになってしまったのだ。
何故ならば、彼の前に現れた部下の報告は皆一律に同じであり、耳にするのが嫌になる話ばかり。
開戦以来ずっと続く変わらない報告はきっと今日も同じだ。

「西海岸ロサンゼルス沖に大和級戦艦8隻。大鵬級空母8隻を中核とした約300百隻の艦艇からなる敵艦隊が襲来し――“もういいッ!!”」

執務机に思い切り拳を叩き付けて淡々と、それでいて声を震わせながら続けられていた言葉を中断させる。
やはり、いつもと何ら代わり映えのない報告であった。
一つだけ違う点があるとすれば、それは今までが太平洋での話であったのが、遂に西海岸での話に切り替わり始めたこと。

「カリフォルニアが……落ちたのだろう……」

アメリカ西海岸の肥沃な大地を持つカリフォルニア州。
今其処には自由の国であり神に愛された祖国アメリカの支配権が及ばない地となっているのだろう。
そういう意味で落ちたのかと聞いた彼の幽鬼のような眼光を受けた補佐官は力なく頷いた。

「そうか……」

思えば開戦劈頭から負け続きだ。
中国各地に展開している在中米軍は初戦で撃破された。それもF6Fなどの充分な高性能機を配備していたのにも拘わらず、彼の国――日本の戦闘機はまるで七面鳥撃ちでもするかの如き容易さで撃ち落としていった。
敵の戦果に対して味方の戦果無きに等しいものであり、なぜこれほどまでの一方的敗北を喫してしまうのかと頭を悩ませたりもした。

そして、その理由を知ったとき、彼は決して開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったことを思い知る。

“日本の戦闘機はプロペラのない奇妙な形をした新型機”
“音の速さに匹敵する速力”
“ロケット弾と味方機を一瞬の内に撃破してしまえるような強力な機関砲を搭載している”

自分たちは今、何と戦っているのだろうか。
合衆国がその肥沃な土地を奪い取るために難癖を付けて開戦した相手は日本という亜大陸に存在する黄色人種日本人。


404 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 01:32:19
>アメリカもひそかにオーストラリア独立派に接触
その情報を手に入れた紳士によりえらい目にw。


405 : 落日の新大陸 :2013/12/02(月) 01:32:41


そうだ。黄色人種。黄色い猿のはずではないか。
その黄色い猿が自国戦闘機の倍以上もの速力を出す世界に存在し得ない新しい推進機関を備えた新型戦闘機を開発し、実戦配備している。
おそらくは開戦の段階で既に量産体制に移行し、損失機の補填など幾らでも可能な状態にあったのは間違いない。
現にフィリピン沖で戦闘した太平洋艦隊が全艦撃沈の憂き目を見たとき、優に10万tはあるであろう恐ろしく巨大な空母から発艦した戦闘機もプロペラが無かったと報告されている。
艦上機も陸上機も、その全てがプロペラの無い未知の新型機で統一されているのだから、疾の昔に量産されていたと考えるのが自然だ。

「なぜだ……なぜ神が選びしこの合衆国でさえ成し得ないことを、あの黄色い猿はやってのけるのだ……!」

もはや認めざるを得ない。極東の大陸に引き籠もっていた猿共は欧米白人諸国が長年に掛けて築き上げてきた技術を更に上回り先を行く、まさにオーバーテクノロジーとでも言うしかない高度に発展した科学技術力を持っているのだと。
その上、あらゆる資源が豊富なあの大陸では無尽蔵に兵器を量産することが可能。
合衆国と同じくらいの生産力を有していると見るのが正解であり、その上で合衆国を上回る技術体系を既に確立している。

開戦からこの方、全ての戦闘で負け戦を喫しているのがそれを証明している。
ミッドウェー、ソロモン、ニューカレドニア、アリューシャンを次々と奪われ、オーストラリア・ニュージーランドは宗主国イギリスに付き従い動かない。
そしてハワイ真珠湾を攻撃され短期間の内に陥落。返す刀とばかりに西海岸へと迫ってきた。
ロサンゼルスの空にはあのプロペラの無い戦闘機と共に、計画中のB-29スーパーフォートレスが小鳥に見えてしまうほど巨大なフガクと呼称される爆撃機が舞い、
海には10万tオーバーの空母と10万tでは利かない、下手をすると倍の20万tはあるのではないかと思えるような鉄の城が幾つも浮かんでいる。
それら東洋が誇る日本無敵艦隊の前に、栄光ある合衆国艦隊は蹴散らされ、抵抗する術を失った。
そして今日この日、神に愛された神聖なる合衆国の一部が日本の軍靴に踏みにじられたのだ。
不思議と悔しさや憤りを感じない。唯々無限の喪失感と無力感を覚える。
神に選ばれた人間が、たかが黄色い猿如きに一矢報いることすら出来ずにこうして追い詰められているのだから。

“日本には勝てない”
“日本と戦争になれば合衆国は負ける”

今更ながら無茶な要求を持たせて日本に突き付けさせた時に忠告してきたハルの言葉が真実であったと思い知らされたわけだ。


406 : 落日の新大陸 :2013/12/02(月) 01:33:13


カリフォルニアは失陥した。

だが、これで終わりだとは思っていない。日本軍の進撃速度からしてネヴァダ、オレゴン、ワシントンと次々に奪われていくだろう。
そうしてロッキー以西を失い、あの巨人機は悠悠と空を駆けワシントンDCやデトロイトに飛来して爆撃を始めるに違いない。
地上戦でも日本の戦車の前にはM4では太刀打ちできずにスクラップと化しているとの報告が上がっている。
陸でも海でも空でも、合衆国陸海軍に勝ち目がないというのは明らか。もう、打つ手など残っていない。
されど、認めたくはなかった。

アメリカが日本に負ける。
アメリカが日本に対し降伏する。

それだけは断じて認めるわけにはいかない。
神に愛され世界の頂点に立つべきは合衆国であり、その地に住まう白人であるべき。
日本人などという絶海の大陸に生息する猿であってはならないのだ。


「大統領……」
「なんだね」
「神は……神が選んだのは……」




“日本やも知れません”





土台勝つことなど不可能な日本相手に道理の通らぬ要求を突き付け、合衆国を亡国へと導びこうとする愚劣なる大統領ヒューイ・ロングは、補佐官の言葉を聞いて机に倒れて塞ぎ込む。

「もう何も聞きたくない。悪いが出て行ってくれ……」

ただ、現実から逃げることしか考えなくなってしまった大統領の姿に侮蔑の視線を送った補佐官は、何も言わずに執務室を後にした……。



八百万の神に愛された大陸――日本。
唯一の神にしか愛されていない新大陸――アメリカ。


(アメリカは……アメリカは日本にだけは手を出すべきではなかった)


誰もいない執務室で一人塞ぎ込むロングの心に響いた自分自身の呟き。
それこそが、合衆国大統領でもなく白人至上主義者としてでもない、人間ヒューイ・ロングという男の本音であった。

だが、もう全ては遅すぎたのだ……。


407 : 落日の新大陸 :2013/12/02(月) 01:34:23

終わりです。
日本大陸に手を出そうとしたアメリカの末路を書いてみました。
新大陸であるアメリカは、日が昇る大陸である日本には勝てないという感じですね。

それでは失礼致します。


408 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 01:41:55
乙です。そして割り込みスイマセンm(__)m
英独からは「あいつらと同じ白人と思われたくない」と言われてそうだな。


409 : ひゅうが :2013/12/02(月) 01:42:04
>>407
乙です!
こんなところまで書いてみたいですねぇ…


410 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 01:51:34
休日さん乙です。
素晴らしい日本大陸SSをありがとう。
超大国であるアメリカを圧倒的にねじ伏せるという痛快で気分のいいSSでした。


411 : 名無しさん :2013/12/02(月) 01:56:18
倉敷「開戦前にジェット戦闘機を実用化し配備させることができた、我が人生に一片の悔い無し!」


412 : 名無しさん :2013/12/02(月) 02:35:31
>>441
あの人がその程度で満足するわけががが・・・。


「よーしおじさん今度は打倒SR-71でSST作っちゃうぞー」

「やめて、嶋田さんの胃薬と辻ーんの度量の残量はゼロよ!?」


413 : 名無しさん :2013/12/02(月) 08:16:02
>>412
大丈夫。流石に、ちょっと待てと、まともな経営者である息子が止める(汗


414 : 名無しさん :2013/12/02(月) 08:34:41
この世界ではSR-71的な機体も造られないだろうしなぁ
あれも冷戦の産物みたいなもんだし


415 : 名無しさん :2013/12/02(月) 09:18:02
>>407
乙です。道義に反する事し続ければ加護も消えるってもんです。弾劾されるか、暗殺されるかにしろロングの結末
は碌なものではないでしょう。

(同じ頃)
某女神「うまうま、モフモフ、ぬくぬくですー。」
ぬこ「にゃー」
しろこぐま「お酒持ってきたくまー」
どてら撫子「好きなだけお代わりしてくださいねー。」
ジョンブルさん「アッハイ。(神様に賄賂贈ってる・・・撫子、恐ろしい子!)」
ネーデルさん「ジョンブル、肉ばっか取るな。」


416 : ひゅうが :2013/12/02(月) 10:07:19
>>413
恐ろしいことに気付いた…>>411氏は「倉敷」と書いてる。ということは…あんなのがもう一社あるんだよ!?


417 :  テツ :2013/12/02(月) 10:13:15
きっと倉崎から分家した、本家同様なマッドたちが立ち上げた会社なんでしょう(え


418 : 名無しさん :2013/12/02(月) 10:26:10
300百隻って、どんな数字だ?


419 : 名無しさん :2013/12/02(月) 10:34:04
>>418
推測してみましょうか

大和級8
大鳳級8

が明記されている分、更に憂鬱本編の戦力も加算されてある場合
空母・軽空母14隻
赤城級2
蒼龍級2
翔鶴級2
鳳翔級8

戦艦・巡洋戦艦14隻
金剛級4
扶桑級4
長門級2
伊吹級2
富士級2

戦艦と空母だけに限定しても44隻。そしてその護衛として巡洋艦と駆逐艦が約250隻ということになりますね


420 : 名無しさん :2013/12/02(月) 10:41:02
凄まじい戦力w
カリフォルニアで迎え撃った米軍は我が目を疑ったことだろうね


421 : 名無しさん :2013/12/02(月) 10:44:33
米軍どころか世界中の海軍関係者と政府首脳部と財務省が自分の正気を疑うw


422 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 10:53:51
それに休日さんのSSによればアメリカ本土決戦に突入してますし、アメリカに上陸した日本軍は最低でも百万人以上の日本軍が西海岸に展開してるでしょうね。


423 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:02:22
まったく勝ち目がなかった沖縄戦の逆転パターンがカリフォルニアのち西海岸で展開されることにw アメリカ軍なら日本ほど粘れずに早々と降伏していくかも知れないけど
「神の一撃作戦」とか名付けて自爆特攻始めるのかな?


424 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:05:06
逆に「なんであんな大統領の命令に従って部下を死なせなきゃならんのだ!」と言い出す人間が拒否しそう


425 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:09:20
既にアジア・アラスカ・ハワイでアメリカ艦隊は消滅していそうだな

そして、富嶽で生産工場などを爆撃して戦力化を阻害しているんだろうな

東海岸も呂号潜水艦の群れで狼狩をやっていそう


426 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:18:01
>>418、300隻か三百隻の間違いでしょう


427 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:20:27
300百隻の百をゼロになおすと

30000隻にならんか?


428 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:24:52
>>425 >だが、もう全ては遅すぎたのだ……。

これがすべてを物語っているからね
ロングなら心中では勝てないと考えていても降伏しそうにないし新大陸アメリカの落日だわほんと
州ごとに降伏して分解していくアメリカの姿が見えてくる


429 : 名無しさん :2013/12/02(月) 11:41:36
アメリカ軍なら、無駄な死守とかはしないだろうから玉砕覚悟での相打ち狙いとかはやらないでしょうね。
本土なら史実日本の戦いのように、島嶼などで撤退できないとかいう立地でもないですから、負けても撤退を繰り返して要衝に戦力集めては抗戦っていうのがアメリカっぽい気がします。
ただまあ、上がアカでアレな政府だとしても日本軍に上陸されたら祖国防衛っていう意識でまとまりかねないのがアメリカ人のメンタルですし、日本人というのをどう捉えてるかと言うのかでも大きく変わりそうです。


430 : 名無しさん :2013/12/02(月) 12:15:09
>>429
その前にアメリカの場合戦場化するのをきらって州ごとに独自の行動を取り始める。
日本語では州だけどあれ公式には邦もしくは国と訳するべきだからね。


431 : 名無しさん :2013/12/02(月) 12:17:22
日米戦争末期はアメリカという国を解体する戦争になる訳か


432 : 名無しさん :2013/12/02(月) 12:50:39
辻のことだから戦費削減のために南部の州に独立戦争をさせるんじゃないかな。


433 : 名無しさん :2013/12/02(月) 12:53:15
英国と共同でなら十分やれそうだな


434 : 名無しさん :2013/12/02(月) 12:59:17
10位の中小国家が北米に乱立しそうだな。
一部地域がカナダに編入される可能性もあるし。
メキシコがちょっかいかけてきそうだし。


435 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:08:23
それぞれの州が、「アメリカ」に留まり戦場(殲滅対象)となるか、大陸日本に降伏し、「アメリカ」に宣戦布告(白兵戦力&資金・資源供出担当)するか、
の決断を迫られることになるね。本土を攻撃された「アメリカ」の団結力はロングを首班とする連邦政府の人気(信用度)次第かな。
大陸日本としては可能な限り、旧「アメリカ」の人・物・金を使って「アメリカ」の攻略が出来るようにしたいところ。


436 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:13:35
ところで大英帝国とアメリカの同盟って大陸日本世界でいつ頃解消されたんだ?


437 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:22:19
そもそも、大英帝国が栄光の孤立から大陸日本との日英同盟体制に移行した後、アメリカと同盟なんてしてたっけ?


438 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:24:05
第一次世界大戦でアメリカが英国側に立って参戦する世界線ならしてるんじゃない同盟。


439 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:40:30
大陸日本ネタのルートの一つでは、アメリカは連合、枢軸の双方に物を売りつけるだけで
WW1に参戦していないくらいだしなぁ。


440 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:44:57
史実だと英米関係は特別な関係で明確に同盟関係になったのは第二次大戦後だった。
大陸世界だと日露戦争前から日英は明確な同盟関係で特別な関係だからアメリカさんが入ってこれそうに無いね。


441 : 名無しさん :2013/12/02(月) 13:56:43
史実の米英関係は、米がWW1で力を誇示しつつ英からかっぱいだ後、世界の覇権を奪い合い。
WW2での借金のカタに世界の覇権を英から毟り取るって感じだからな。ごく大雑把にいうと。
そりゃ、同盟なんて危なすぎて組んでられねーや。


442 : 四〇艦隊の人 :2013/12/02(月) 14:26:51
ひゅうが氏、yukikaze氏、402氏乙。
うーむ、自分のネタほど狂ってはいませんが、やっぱりどこでもアメリカは自分勝手ですな。

さて少し時間が空いたので言い訳をしたいと思います。


443 : 四〇艦隊の人 :2013/12/02(月) 14:28:17
>>航空主兵主義
どちらかというと割に合わないといったほうがいいですかね?
トラック沖海戦の第一次海戦で、米機動部隊は史実太平洋戦争開戦直後の南雲機動部隊に匹敵する錬度を持つパイロットと、
戦闘機ではF6F、F4U、一部ではF8F、艦爆、艦攻はアベンジャー、ドーントレス、一部ではスカイレーダーを投入しましたが、
戦闘機隊はともかく攻撃隊は九三%が未帰還となりました。
そして挙げた戦果は正規空母一、軽空母一、重巡一撃沈、正規空母二、軽空母一撃破の他、軽艦艇に多少のダメージを与えただけです。
これほどの技量を持つパイロットを育成し、艦載機を整備する手間に見合う戦果か?という声に反論できなかったのです。
というのも自分のUSネタの一で書いたようにこの世界の米海軍にとって航空攻撃の第一目標は敵戦艦なので、戦艦より脆い空母相手にこれほどの損害を被っていては到底戦艦に対する航空攻撃など望めない、と判断されてしまいました。
これは日本側が戦闘機として、艦載機版F−5のような機体である疾風を主力に、F8Fに対して有利に戦える烈風改やその陸軍版である隼、和製P−51である飛燕といった高性能機を投入していたことも原因のひとつですが、
人種差別思想フィルターがそれを「敗者の言い逃れ」と認識してしまったのです。

>>アメリカ風邪
このネタの世界では登場しないことになりそうです。
というのも、
・憂鬱世界以上に強化された辻による毟り取りとそれによって発生した大恐慌
・日英経済ブロックからの締め出し
・中国大陸での植民地経営の不調
・憂鬱世界以上に肥大化した海軍の建造とその維持
・航空機の開発と維持
・WWIで日本がやらかした史実八九式相当の戦車の出現と、それに対抗できる戦車と対戦車砲の開発及び量産
・パナマ運河の拡張工事
かかった予算総額…………プライスレス!
そして他の様々な分野に予算を取られた結果、アメリカ風邪を開発した研究所の予算が削られ、結局太平洋戦争に間に合いませんでした。

>>ロングの十ヶ条要求
実はこれ、気がついたら書いてました。
さすがにこれはあんまりだと思って修正しようとしたのですが、憂鬱世界の異世界同位体であるこの世界のロングがこんな国際情勢に追い込まれたら言いそうなこととしてはあまりに温厚すぎたんです。
結構悩みましたが、結局当初のままいくことになりました。

とりあえず、目立った突込みに対する言い訳はこの辺で。


444 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 15:08:50
落日の新大陸の場合いつ頃に英蘭独などが参戦してくるんだろうな。


445 : 名無しさん :2013/12/02(月) 15:34:07
カリフォルニアが陥落した時点ではまだ様子見じゃないかな?
日本に押されて本土上陸されたといってもまだ東部は健在だし下手に動いて攻めたところで損害が大きいから。
決してアメリカが弱いじゃなく日本が強いだけだから、そこを勘違いしてしまうと欧州勢は手痛い打撃を受ける。

予想としては日本がロッキー以西を制圧が確実な段階となってから動き出すんじゃないかと。


446 : 名無しさん :2013/12/02(月) 16:23:28
>>443
個人的には戦艦の建造に予算取られて、空母や航空機の開発予算は憂鬱よりも酷い感じなイメージ
つまり、F8Fやスカイレイダーは登場しない感じ


447 : 名無しさん :2013/12/02(月) 16:28:21
核実験の映像をみせればすぐにでもイギリスあたりがカナダをとうして五大湖周辺の州に独
立の働きかけをしてくるんじゃないかな


448 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 18:32:42
西海岸の方は支援SSのダールキストみたいな状況に陥っていないかな?


449 : 名無しさん :2013/12/02(月) 18:41:47
民兵が郷土防衛部隊を編成してゲリラ活動をしてるんじゃない。


450 : 名無しさん :2013/12/02(月) 20:13:17
日本大陸のゴールドラッシュは半端ない事になりそうだ。


451 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 20:59:54
>>449 ヘリ部隊にタンマリと銃弾とロケット弾撃たれてそうだ。


452 : 名無しさん :2013/12/02(月) 21:03:11
ヒャッハー逃げる奴はアメリカ人だ撃って来るのは良く訓練されたアメリカ人だ本当に北米戦線は地獄だぜ。


453 : 名無しさん :2013/12/02(月) 21:08:27
>>451
ヘリ機銃手「逃げる奴はミリシアだ!逃げない奴はよく訓練されたミリシアだ!ホント戦争は地獄だぜぇーフゥーハハハァー」


454 : 名無しさん :2013/12/02(月) 21:39:39
あぁ剣牙虎モフモフしてぇモフモフモフモフモフモフ


455 : 名無しさん :2013/12/02(月) 21:45:18
もふ?もふ!もふ♪


456 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:02:33
日本大陸世界に2○hがあったらどう言うスレが
あるのだろうね?w。

やっぱり日本人の平常運転なのだろうか。


457 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:06:23
剣牙虎をモフモフするスレ

もしもアメリカが親日国家だったらのスレ

辻正信の正体について語るスレ

陸軍大将なんだがもうダメかもしれない…のスレ

オランダについて語るスレ

日本がもし列島だったら?のスレ


458 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:06:24
もぐもぐされたい?(難聴)
 A A
(* ̄0 ̄)>>454ゞパクッ
 A A
( ̄〜 ̄)もぐもぐ…
 A A
( ̄-A ̄) フキフキッ
 A A
(* ̄△ ̄)ゲッ
 A A
(* ̄3 ̄)プ〜♪


459 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:06:48
剣牙虎を愛でるスレとか銀髪幼女を愛でるスレとか長門たんを愛でるスレとかできるんだろな


460 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:07:55
かくれんぼで剣牙虎の口の中に隠れるんですね。


461 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:10:50
お国自慢板がえらい事になるだろうな。
国家規模と面積的に。


462 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:14:31
庭掘ってたら原油が沸いてきたとか公園で金剛石を拾ったとか砂金採りで家が立ったとかありそう。


463 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:21:40
今週のこち亀見てて思ったんだが剣牙虎を使った犯罪も起きたりするのかね


464 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:21:42
よしレポートかけた。
>>456
【大使館主催】英国の食材でおいしいごはんを作るスレ【ご協力お願いします】


465 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:23:25
英国のシェフで美味しい料理を作るのは不可能だけど英国の食材なら美味しい料理を作れる。


466 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:25:46
【艦政本部】軍令部員だけどうちの技術者を止めてください【怪物いっぱい】


467 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:29:29
【超絶ブラック】超大国の宰相をやっているがもう限界かもしれない【72時間働けますか】


468 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:33:51
大陸世界のHOI2とかどうなってるんでしょうか。
赤化アメリカ・赤化フランス・ソ連の共産主義陣営と
大陸日本・イギリス・ドイツ第二帝国・オランダ・ドナウ連邦・イタリア・スペイン・オスマントルコ等の反共連合の二陣営。
反共連合軍が強すぎるのでバランスを取るために
イタリア以外の連合軍だと史実ドイツのようにイタリアに足を引っ張られるイベントが発生するとか、
何割かの確率でイギリスではインドの大規模反乱発生とかドイツではスパルタクス団決起とか?
日本は・・・まさかの朝鮮決起。正規軍はあっさり撃破できるが、
難民という名の民兵がうじゃうじゃ湧き出て満州や極東ロシアに押し寄せるとか。


469 : 456 :2013/12/02(月) 22:43:03
>>464
おいしい鰻(イールじゃなくて)パイの作り方、とか?

そう言えば、キッシュはどこの料理でしたっけ?
あれ腹にたまる上においしいよね。

駄目だ、素材ならともかく、思い出せるイギリス料理で
おいしそうなのはロールキャベツとかならともかく、
お茶のお供だけだ(汗)。

うちには鹿の肉と猪の肉は佃煮にして売る位
余っているんだが、良い調理法無いかね?。


470 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:45:44
【チート国家も】ゲームシステム上の世界各国のバランス調整を行っているんだが、俺はもうダメかもしれない【大概にしろ】


471 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:49:51
>>469
腹にハーブ(クミンをきかせるのがお勧めですがヨモギなどでも可。ただしクレソンなどの臭みけしを忘れずに)をたっぷり詰め込んで、ローストしましょう。岩塩が手にはいれば振り掛けておくのも吉ですね。
ついでに血と髄を取り出して、赤ワインとコンソメとあわせて煮込み、ソースをつくっておきます。
焼きあがったら切り分けてその上からソースをとろーり。

「鹿と猪肉の山奥風 濃厚ソース仕立て」の完成です。


472 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 22:50:54
落日の新大陸でもロングがメキシコに侵攻していたら、日本軍によってアメリカのくさびから解放された復讐に燃えるメキシコによる米南部侵攻とか起きそう。
その場合、日本軍はメキシコという信用できる同盟国と策源地を得られるし、西部に続いて南部というアメリカに第二戦線という負担を抱えさせることができますし。


473 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:51:24
肉の大きな塊でも可ですよ。
ほかにもマスタードをたっぷりまぶしてローストするのもおすすめ。
あとローストビーフはおいしい英国料理だと思うんだ。


474 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:52:10
>>472
そして最終的には五大湖を越えてやってくる大上陸船団…なんという絶望w


475 : 456 :2013/12/02(月) 22:55:21
>>471 >>473
ありがとうございます。今度やってみるかな?
なんかおいしそう。


476 : 四〇艦隊の人 :2013/12/02(月) 22:55:35
>>470
どのの方のネタでも日米がぶっちぎりのチート国家ですからね。
しかも自分のネタだとそれに加えて、フランス以外の欧州というチート連合が有りますし。


477 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:56:14
>>464
とりあえず調理器具を揃えて一つの工程ごときちんと処理しましょう。
全てはそこからです。


478 : 名無しさん :2013/12/02(月) 22:57:33
一極チートじゃなく対抗馬がいるなら、それはそれで成り立つから………(震え声


479 : ひゅうが :2013/12/02(月) 22:59:52
>>475
あとは、さっと油で揚げてからトマトや玉ねぎなんかと煮込む「マレンゴ風」や、燻製したのをポトフに入れるのもいいですね。
フランス料理って濃い味の肉をあじわうために頑張ってますので、20世紀初頭のまだ濃い味の頃、その辺を参考にされるといいですよ。

…レポート8枚一気に書いたからおなかすいたなぁ…


480 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:04:06
>>476
赤色連合がかわいそうだ…ここはスペインとイタリア(の半分?)、あとルーマニアもつけて応援してあげよう(白目)


481 :  テツ :2013/12/02(月) 23:04:10
ショートブレッド美味いですよ


482 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 23:04:30
しかし落日のアメリカは他の白人国家から面汚し扱いされそうですね。
ある意味アヘン戦争以上の戦争理由だし。


483 :  テツ :2013/12/02(月) 23:04:42
ショートブレッド美味いですよ


484 : ハニワ一号 :2013/12/02(月) 23:08:19
>>474
西部は日本、南部はメキシコ、北部は英国が侵攻という末期の米国に止めの一撃を与えるべくキューバに日本軍の大兵力が集結していた。
攻撃目標は米東部そして米首都ワシントンであった・・・。


485 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:12:01
かつて先住民を西へ西へと追いやってアメリカを建国した連中の末裔が、今度は大西洋側へと追い立てられるのか………


486 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:14:26
>>483
それ、スコットランド面…
>>484
なにそれすごく燃える…
末期戦側もw


487 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:26:34
>>482
「日本による世界征服をたくらむ悪の帝国」呼ばわりもしてそうですね。
史実よろしく…


488 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:34:29
>>485
皮肉ですなぁ


489 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:40:47
天皇制の破棄なんて持ち出してるから、君主制の国からはかなり嫌われそうだな


490 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:41:53
>>487
ジョンブル「日本が世界征服を企むほど外を気にしてくれたらどれほど楽ができると・・・!」


491 : 456 :2013/12/02(月) 23:46:18
>>479
いいですねぇ、それ。ポトフとか、鍋物は冬にもってこいですな。
しかしやはり、肉料理の伝統がある所の料理は参考になりますな。

干し肉と燻製と佃煮と甘煮と甘辛煮、それに味噌煮と醤油煮と
煮付も消費せねば。狩の本格シーズンは始まっているけれど。

グラーシェとかカーシャ、シチーも調べてそれらしく作ってみますかね?
興味本位で。

ちょっとお腹が空いたら、饂飩か蕎麦をざっと煮てかけ蕎麦・饂飩にする、
と言う手がありますな。


492 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:46:55
>>490
某上奏文とかみると、偽文書作り出した人たちの方がヤバイと思うのですけどねw
あれ裏を返せば――

日英離間をはかるうえに開戦名目にもなる名案とか思うのかもしれませんが…


493 :  テツ :2013/12/02(月) 23:47:22
寒い時期はロシア料理も良さげですね


494 : 四〇艦隊の人 :2013/12/02(月) 23:48:34
>>490
やっつけたあとのアメリカをやりっぱなしにして放置したら英とか独とかにおこられるんだろうなぁ。


495 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:50:06
>>494
取り分が増えて喜ぶのもありそうですけどそこへいらない国がしゃしゃり出てきて悲鳴を上げていそうですねw


496 : 456 :2013/12/02(月) 23:50:22
>>481 >>483
ショートブレッドは、ちょっと炙ってバターと一緒に
食べるとこれがまた美味しいのですな。
>>486
美味しいから良いか、の精神でひとつ。
備蓄があるとちょっと食べるのに丁度良い感じなのですが。


497 : 456 :2013/12/02(月) 23:52:30
>>493
ああ良いですなぁ。ロシア料理。
憂鬱日本でも大陸日本でもロシア料理は
普及しているんでしょうな。多分。


498 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:54:06
むしろこう………
日本「このあたりまで一応面倒見る(西海岸三州)から、後よろしくね」

独逸「お願い、待って」

英国「諦めよう……、西海岸を引き受けてくれただけでも奇跡だ……」


499 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/02(月) 23:55:16
>>494 誰に火中の栗拾わせるかでもめにもめそうだな。


500 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:57:12
あとは、お肉をラードなどで煮てからコンソメなどとあわせてすりつぶした「リエット」も美味ですよ。
アレンジして、肉をスープ(出汁ですね)で低温でじっくり煮て、それから肉だけをすりつぶし、繋ぎに小麦粉少量などを混ぜてから胡椒(香辛料で可)をきかせて容器にいれるなんて方法もあります。
それからオリーブ油を塗ったフランスパンをオーブンでトーストしてそれに塗って食べるのです。


501 : 名無しさん :2013/12/02(月) 23:57:54
今日の腹ぺこスレは此処でつか?


502 : ひゅうが :2013/12/02(月) 23:58:11
>>498
フランス「自由フランスは戦勝国ですよね?」

とかいらんことをいってきそうでこわいですw


503 : 456 :2013/12/03(火) 00:02:33
>>500
夕飯食べてそんなに時間が経たないのに
なんか気の所為かまた腹が減ってきたじゃないですかw。

下半分は、肉をパテにして食べる類ですか?
甘いパンに塗って付けても塩気の効いたパンに塗って付けても
美味しそうですな。


504 : 456 :2013/12/03(火) 00:03:34
>>501
どうやらそうらしいです。


505 : ひゅうが :2013/12/03(火) 00:04:42
>>503
パテのたぐいですね。
さて…そろそろ寝ます。おなかがすかないうちにw


506 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 00:05:14
>>498 日本「よし何とか独り立ちできそうだし・・・」
   西海岸「「「置いてかないで!捨てちゃいやああ!!」」」


507 : 名無しさん :2013/12/03(火) 00:09:11
>>502
旧アメリカ分割統治の一環として、フランス系旧アメリカ人を1か所に集めて、
意図的に他地域との対立構造を作る、という流れになればワンチャン?
そうなったらそうなったでまた面倒臭いことになりそうだけど。


508 : ハニワ一号 :2013/12/03(火) 00:17:06
メキシコはテキサス、アリゾナ、ニューメキシコのメキシコ国境に接している州を併合という感じかな。
でメキシコの支配に反抗するアメリカ人を今までの復讐とばかりに弾圧するメキシコの姿が見える・・・。


509 : yukikaze :2013/12/03(火) 00:17:43
懲りずに投下。英国戦艦史その3

「海軍祭」と呼ばれた時期は、正に日米海軍にとって威信をかけた時代でもあった。
一時はサウスダコダ級とレキシントン級の「量産」によって、優位を築いたかに見えた
アメリカ海軍であったが、それも日本海軍が実質5万トンクラスの化物である紀伊型戦艦を
8隻も建造したことによって、劣勢へと追い込まれてしまう。
無論、こうしたある種不毛な建艦競争は、日米双方の財務官僚の毛根と胃に大ダメージを
与えることになるのだが、双方とも好景気に沸いており、そうした風潮も建艦競争の追い風へと
なっていた。

こうした動きに、イギリスは鼻から付き合うつもりはなかった。いや付き合えなかったというのが
正しいであろうか。
第一次大戦の終結により、欧州一強になったイギリスは、そうであるが故に、内戦の続くロシアや
政治的に不安定であるが故に紛争の絶えない東欧諸国の調停に時間と予算を費やさざるを得ず、
更に大戦によってほころびが生じつつあった帝国内部の再編にも本腰を入れねばならなかった。
故に欧州では最大最強だったイギリス海軍の戦力再編は、必然的に後回しにせざるを得なかった。
イギリスが各国の有力政治家や財務官僚との根回しを完璧に終わらせたのち、ロンドン海軍軍縮条約
締結に動いたのは、偏に恐竜的進化を遂げつつある日米海軍を掣肘する為であった。

かくしてイギリスの粘り腰によって成立したロンドン海軍軍縮条約であるが、この中身を一言で言えば
現状維持であった。
そして日英米は、それぞれ戦艦戦力を今後10年以内にそれぞれ80万トンにまで抑え、戦艦の上限も
最大45,000t、隻数も最大20隻にまですることと決められたのである。
戦艦隻数を大幅に減らされることになるアメリカは猛反発したものの、コロラド以前の艦は問題が多かった事と、
これらの削減ペースが日英より幾分ゆるかった事と、何より大恐慌の荒波によって何が何でも軍縮条約を結びたい
国内勢力の声の前に、しぶしぶながら調印することになる。

かくして英国は日米両海軍に付けられた差を留めることに成功するとともに、合法的に新型戦艦建造を行うことが
できるという外交的大勝利を収めることになる。
しかしながら、この絶好の機会を英国は最大限利用することは出来なかった。
直後、彼らは苦い薬を飲むことになる。


510 : 名無しさん :2013/12/03(火) 00:19:31
>>507
ジョンブルさんがケベックと妙な化学反応起こさないか胃を痛めそうだからやめたげてw


511 : 456 :2013/12/03(火) 00:24:25
>>505
ですか。ですね。
お休みなさい。


512 : 456 :2013/12/03(火) 00:26:30
>>507
所謂ケイジャン、ですか。

あそこも独特の料理があるらしいのですが。


513 : 名無しさん :2013/12/03(火) 00:27:38
>>508
アリゾナ「どうかウチも仲間に入れてください(必死)」

日本「うにゅ〜」

yukikazeさん乙です。

さて、英国はどんな苦い薬を飲むことになるのかな?(外道スマイル)


514 : 名無しさん :2013/12/03(火) 00:43:54
>>502
ケベックでもくれてやってカナダにアラスカを併合させる?


515 : 名無しさん :2013/12/03(火) 00:47:53
アラスカは撫子さんが購入済みだったはず。


516 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 00:50:24
乙です。英国もそろそろ海洋帝国の自重で軋み上げてきたか。


517 : yukikaze :2013/12/03(火) 01:00:49
>苦い薬

ヒント→「貧乏神の呪い」「英国兵器」
いやあ・・・英国さん可哀そうですねえ。
ちなみにロンドン海軍軍縮条約の最大の喜劇は、どう考えても保有
することが不可能な数量(36万トン)が認められた仏伊海軍ですが。


518 :  テツ :2013/12/03(火) 01:03:27
ジョンブル「3万トン級戦艦を12隻保有する権利を得られたよ、やったねw」
蛙喰い「うるせぇよ!」
パスタ「(今日の晩飯はマルゲリータと赤ワインにしようかな)」


519 : 名無しさん :2013/12/03(火) 01:04:23
パスタ国「日本とは喧嘩してないし。日本からかえばよくね?」


520 : 名無しさん :2013/12/03(火) 01:10:15
ドイツ海軍「おお神よ、何故我々と日米にこれほどの差を作られたのか?」


521 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 01:12:14
独海軍「こうなれば潜水戦艦を・・・・」


522 : 名無しさん :2013/12/03(火) 01:14:54
>>520
神「そんなに差は付けてないよ。むしろ優遇したし。
  何度も欧州最強国家への道(神聖ローマ時代・大ドイツ主義)見せてあげたのに・・・」


523 : 名無しさん :2013/12/03(火) 01:19:30
「すまない…もう一度言ってくれ」
「ですから、日本はあくまで保護国として最低限のことしかしないと言っています大統領。
難民等の諸問題は我々ユニオンで処理しろと。恵まれている事を自覚して欲しいと。」

その言葉は大西洋州連合Atlantic.States Unionの大統領にして、前ニューヨーク市長である
フィオレロ・ラガーディアの小柄な体躯をよろけさせるには十分だった。無理もない。
日本が「難民等」と言ったその難民ですら、今のユニオンには満足に対策できていない。
事実難民達は今もセントラルパークに占拠してデモを行い、その数は日に日に増えているのだ。

『これも全てロングのせいだ!』

ラガーディアは何千回目かの呪詛を【最後のアメリカ大統領】を唱え、それから必至に
机に向かった。日本の言うとおり確かに大西洋州連合は恵まれている。今も悲惨な
末期戦を続ける太平洋側やメキシコ軍と言う名の夜盗の狩り場にされている南部に
比べれば、日本の後ろ盾でなんとか国家の枠組みを作っているのだから。
その点において、強権によってニューヨーク港を日本軍に明け渡し「売国奴」と
言われながらも大西洋州の同時降伏に邁進したラガーディアは、多くのアメリカ人を
救ったと言えるだろう

『だが、それでは足りないのだ』

そう、今の大西洋連合では、日本のいう【最低限】では苦境にあえぐ人々を救うには足りない。
だからこそ彼は今日もペンを取り、日本政府との紙の戦いに明け暮れるのだった。

フィオレロ・ラガーディア。完全崩壊の危機にあったアメリカで大西洋州連合を作りあげ
後に救国の聖人とまで言われる彼だが、皮肉なことに彼の「専制的で強権を振るう統治」に
よって生きながらえ復興した大西洋州連合は、後に彼を模範とするが故にアメリカの
精神であった民主主義国家としての形を、自ら捨て去ることになるのである。


524 : 名無しさん :2013/12/03(火) 01:19:58
>>「貧乏神の呪い」「英国兵器」

英国面に史実日本面+極限状態………

ええ!?ただでさえ欠陥戦艦の名高いネルソン級が更なる武装過多にされた揚句、六隻も建造されるなんて!!(誰もそんなことは言っていない)


525 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 01:24:12
>>523 乙。これは攻殻の米帝へ進化するフラグだw。


526 : ハニワ一号 :2013/12/03(火) 03:02:48
>>509
yukikazeさん乙です。
衰退気味の大英帝国は外交的大勝利を収めたものの日米両国との経済力の差を様々と見せつけられそうですね。

>>523
乙です。
これは旧アメリカで民主主義が絶滅寸前になっていそうですな。


527 : 名無しさん :2013/12/03(火) 03:10:13
上に立つ人間次第だしなどんな政治でも
日本側に立った所があるんだしイギリスの方に行った州もあるんだろうな
最後まで戦った州はどうなるんだろうなー


528 : 名無しさん :2013/12/03(火) 03:25:08
ワシントンDCやNYは最後まで残ってるだろうしね。


529 : 名無しさん :2013/12/03(火) 03:36:03
案外健全な自由と正義を貫いてアメリカのライトサイド的な所も残ったりしてな


530 : 名無しさん :2013/12/03(火) 09:38:42
>>528
NYは>>523氏の作品では明け渡されてるよ。
そのNYのトップが大西洋州連合の指導者。

>>529
専制的だからこそ指導部は質素倹約とか自由と正義を重んずるとか精神が生き残るというのもありえそうだなあw


531 : ひゅうが :2013/12/03(火) 10:15:20
現在占領下の五大湖との間で何かひと波乱ありそうですねw


532 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 10:19:02
>今も悲惨な末期戦を続ける太平洋側
ひょっとして体当たりや爆弾抱えて突撃やらかしてるのだろうか?


533 : 名無しさん :2013/12/03(火) 10:43:45
「おい、黄色い猿どもが攻めてくるぞ」
「リメンバー・アラモ再びだな」
「先込め銃とか何十年前のシロモンだよ とりあえず倉庫から引っ張り出してきたぞ」


534 : 名無しさん :2013/12/03(火) 10:50:30
回転翼機にアンプとレコード再生機を態々取り付けて、ワルキューレの○行を流しながら地上攻撃を行う日本軍まで想像できたw


535 : 名無しさん :2013/12/03(火) 10:52:07
ドイツ軍まで攻めてきたと勘違いするアメリカ人。


536 : 名無しさん :2013/12/03(火) 10:53:55
太平洋側は、一方的に空や海から攻撃されている状況下もね。
そこに無駄なと射撃などを加えては吹き飛ばされると。
空港とか破壊松して航空機も出てこれないだろうから地獄だろうなあ


537 : 名無しさん :2013/12/03(火) 11:05:38
ゲリラや民兵じゃヘリはどうにも相手できないからなあ
誘導兵器が無い時代なら尚更

まあ、アメリカ国民には、移民時代からの傲慢のツケをたっぷり払ってもらいましょう


538 : 名無しさん :2013/12/03(火) 12:40:12
夜間は剣虎兵によるゲリラの狩り出しなんかも行われてそうだな


539 : ひゅうが :2013/12/03(火) 12:40:57
――「我々英日同盟および連合国はアメリカ合衆国およびその構成主体となる合衆国市民の皆さんと敵対しているわけではありません。
我々が求めたいのは、個々の私利私欲のために一国を完全に隷属させその伝統的な国土を資源目当てに奪い取り、かつ国民の総意に基づき統治権を総攬される全国民の尊敬を集める帝室を強引に退位させようとする、
独善的で自己の欲望に忠実な人々の排除です。
すなわち、現政権の退陣の後は直ちに『旧に復する』ことこそが我々の望みであります。
しかしながら、力による変更がかなわぬと悟った彼らはみなさんを巻き込んだ上で自己の保身を図るための抵抗を継続しています。
賢明なる合衆国国民の皆さん。我々と共に銃をとれとは申しません。どうか、ことがすべて終わった時の賢明なる判断をお願いします。
連邦軍の皆さん。あなたがたが祖国への義務に忠実であることはよくわかります。ですがどうか、祖国と現政権を混同されないことを願います。
私どもの申し立てに賛同される方を、わが軍および同盟諸国は歓迎し、その自由を保障するために現時点において最大限の助力をすることをここに確約するものであります。」

 大英帝国首相ウィンストン・チャーチル卿の演説 北米大陸上陸作戦「オーヴァーロード(日本名:神‐1号)作戦」を前にした合衆国市民への呼びかけ


540 : 名無しさん :2013/12/03(火) 14:25:16
>>530
んむ、そんな運動や思想が出るとしなら標語は何かな?


541 : 名無しさん :2013/12/03(火) 16:08:25
エスコン5のような戦争は起きないか?

アメリカをベルカにして


542 : 名無しさん :2013/12/03(火) 16:18:18
ベルカ戦争時のオーシアに問題があったからエスコン5の戦争は起きたが…どうだろ?


543 : 四〇艦隊の人 :2013/12/03(火) 16:26:03
日米開戦の経緯によると思います。
自分のネタの十ヶ条みたいなのやらかしてたらまず無さそうです。
アメリカ人=ロングのイメージが固まっちゃて、アメリカ人の言うことに耳を貸す人間がほとんどいないでしょうし。


544 : 名無しさん :2013/12/03(火) 17:50:36
まあ、そもそもこの世界の日米戦争ってアメリカが喧嘩ふっかけなきゃ成立し得ないからなあ……w
戦争後は間違いなくアメリカ人への視線は厳しい物になってるでしょうw


545 : 名無しさん :2013/12/03(火) 17:58:58
まあ、『悪いのはロングだー!』と主張しそうではあるな。

英国人なら『米国人は自国の大統領を誰が選出するのか忘れてしまったらしい』と皮肉ってくれそうだが。


546 : ひゅうが :2013/12/03(火) 18:00:20
>>544
ですねぇ。
アメリカ側としてはメイン獲物が中国で、その前線基地になるのが日本というのが史実でしたから。
大陸世界では日本も獲物として見ていたら生意気にも〆る前に武力を身に着けたという感じでしょうか。
根底に獲物扱いをしている人々からしてみれば「生意気な獲物」で、一般からすれば身近なお隣さんという感じにいいかんじで乖離するでしょうねぇ。


547 : 名無しさん :2013/12/03(火) 18:01:29
米国人はロングに投票して大統領にした責任を取らないとね。


548 : 名無しさん :2013/12/03(火) 18:18:21
うむ。主権者がその言動の責任を負うというのは基本だよな。


549 : 名無しさん :2013/12/03(火) 18:22:29
仕事の休憩中に>>539読んでたら脳内BGMで『The Journey Home』流れだしたわ


550 : ひゅうが :2013/12/03(火) 18:36:20
>>549
ありがとうございます。


551 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 18:36:38
>>539 旧に復する、と英国紳士がいうと何やら嫌な予感が・・・・。


552 : 名無しさん :2013/12/03(火) 18:39:15
この時代を後にイギリスやアメリカで映画化したら日本はどう描かれるのでしょう。
そして、ロング役は本物の悪魔になってたりして。


553 : ひゅうが :2013/12/03(火) 18:45:03
>>551
たぶんあなたは正しいw
>>552
たぶん終盤直前に一人語りをはじめますね。「どうしてこうなった」的に。
彼をノセた財界一部が日英軍と接触して愛想笑いを浮かべるのと対比する形で。


554 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:02:36
>>539
『旧に復する』と述べて何時のことか無いに気づいて、腹黒いなーwと思いましたがやはり・・・。


555 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:11:02
フランス「アメリカの『復旧』を断固支持する!」
スペイン「俺も俺も」
イタリア「いや、新大陸でも民族自決は大事だと思う」
ドイツ「せやな」
アイルランド「せやせや」


556 : ひゅうが :2013/12/03(火) 19:14:36
英国「我が国は植民地を欲しませんよ?(知っているかジョージ。独立宣言を発したのは『合衆国』じゃあないんだぜ…)」


557 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:20:42
ネイティブ(いっそコロンブス以前まで復旧しないかな~。無理だろうなー)


558 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 19:27:45
アメリカ国民「「「チャーチルを出せ!!」」」
英国「執筆中なので静かにしろということです」


559 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:52:58
ブリティッシュ・コロンビア、ヌーベル・フランス、ヌエバ・エスパーニャ……


560 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:57:28
キャプテン・アメリカ最終回
『その地の名はヴィンランド』

こんな電波が………


561 : 名無しさん :2013/12/03(火) 19:58:17
撫子「私は引きこもらせて貰いますね。」
ジョンブル「残念ながら仕事があるんだ。」


562 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:01:07
ズリズリズリ
撫子「やだーおうち帰るー 帰ってコタツでおまんじゅう食べながら『南総里見八犬伝』読むんだー」
英国「はいはいやる事沢山ありますからねー」


563 : ひゅうが :2013/12/03(火) 20:01:26
>>403-407 を見てこんなのを思いつきました。たぶん一発ネタ?



大陸日本ネタSS――「オーバーロード・ポートレート」


――西暦1947(昭和22)年12月26日 アメリカ本土 東海岸沖合


「見ろよ。ユウ。『ごっつい』光景だ。」

「確かにな。俺たちのレーコも『ごっつい』が、この光景もなんというか…」

そりゃそうだ。と偵察席のレノンが笑う。
リバプール出身の彼は、日英共同で運用されている6式「戦略級戦術偵察機」景雲に英国側代表として乗り込んでいる。
2発のターボジェットエンジンと1発の加速用テールラムジェットエンジンを有するこの機体を見せられて以来、この表現を好んで使っていた。
まぁ確かに「艦隊の弾着観測機であり空中警戒機」というの機体はいろいろな意味でごっついがそれ以上に眼下の光景はすさまじいな。と、山本優海軍大尉は思った。

現在の高度は5000、真下にはこれから征途の最終段階に達しようとしている上陸用輸送船団と、そこから吐き出される無数の大型上陸用舟艇。
俗に千トン大発と呼ばれる大型揚陸艇や、それを改装したロケット砲艦、大小の揚陸艇が海上で突撃態勢を作ろうとしている。

その間には、上陸海岸へ突入し直協火力支援を行う専門の「海上機動堡塁」が展開し、まるで巨大な壁がそのまま海岸へ押し付けられるようにも見える。
幅100キロを優に超える上陸正面の端はここからではかすんで見えない。
いや、搭載されている赤外線カメラを使えば見ることはかなうのだが、今は機内の電力は水平線上にいつ湧き出るかわからない敵航空機や海上艦を警戒する「ルックダウンレーダー」に向けられているために無理はさせたくはないだけだが。

上陸用船艇は一万をはるかに超えていた。
国籍もさまざまだ。欧州諸国だけでもドナウ・デンマーク・フィンランドと多彩だ。少数ではあるが自由ロシアや極東合衆国からも兵力が提供されていた。
アジアからもトルコ・タイなどが加わっているがエジプト・インドなど英連邦諸国が目立つ。
陸上兵力だけでなく彼らは航空隊や、軍艦を艦隊に派遣している。
そしてそれらの国を上回る数の「軍艦」を投入してていたのは中核となる三国であった。

大英帝国、大ドイツ帝国、そして大日本帝国。
世に三帝連合といわれる諸国だ。
彼らが投入した戦力はまさに空前絶後。
戦艦62空母76(護衛空母含む)巡洋艦以下1272 作戦用航空機1万6500
このほかにも日本領新須賀に展開し連日合衆国を焼いている戦略爆撃隊のものを加えれば航空機は2万に達するかもしれない。


564 : ひゅうが :2013/12/03(火) 20:01:58

と、山本たちの機体、愛称「レーコ」号の横を戦闘機隊がフライパスしていく。
雁行編隊を組んだジェット戦闘機だ。
蛇の目や日の丸、アイアンクロイツ(鉄十字)をつけた彼らの大半は日本本土の生産設備がフル稼働して作り上げたものだった。

「畜生め。なんて数だ。」

編隊機が敬礼をするのに答礼しながら山本はつぶやく。

「肉眼で見える星の数は4000だそうですよ。」

「なら文字通り星の数を超えているわけだな。この海域は。」

そう。
山本たちの周囲を飛び越えて大量の爆弾を海岸の防御陣地へ叩きつけに向かっている機体の数はこの時点で5000に達していた。
爆撃終了後はキューバかカナダの基地に降りる機体もあったが、大半は空母機動部隊の反復攻撃のローテーションに参加するはずだった。

冷たい空気の中を白い無数の飛行機雲を引きながら、攻撃隊は速度を上げながら海岸へ向かっていく。
と、ぱっと光が輝いた。
海上艦による艦砲射撃がはじまったのだ。
これもすさまじい数だった。
艦隊は5列に分かれている。
最前列には旧式であるがその分使い込まれた八八八艦隊以来の10隻の戦艦群が英国のクイーンエリザベス級やドイツのバイエルン級戦艦とともに展開し、周囲の大型巡洋艦筑波型やロンドン級、キール級とともに最初から全力斉射を行っている。
続く列には条約型戦艦の比叡型やネルソン型、フッド型が隊列を整えていた。
さらに後方にいたのは、条約明けに建造された怪物じみた巨大戦艦群だ。
英国、セントアンドリュー級。ドイツ、フリードリヒデアグロッセ級。そして日本、大和級と常陸級。
塔型艦橋を基本にした城塞のような外見は各国ごとに特徴があり、英国のそれはドーバーキャッスルのような中世の城塞を思わせ、ドイツのそれは北ドイツの騎士たちが集った山岳の居館のようである。そして日本のそれは今も各地に残る天守閣を思わせた。
これら戦艦だけで、排水量は300万トンを超える。


「第1斉射、順調に飛行中。修正データ送る。」

レーダーに映った砲弾の弾道を解析しながらレノンが言った。

「了解。回線に異常なし。弾着観測に移行する。」

山本も返し、機長席でいくつかのスイッチを操作しはじめた。
この光景を見たものは、誰でも同じ行動に出ると信じて。


――雲に隠れていた太陽が、紺碧の海上と眼前の新大陸を照らし出す。

その間に展開する無数の艦船と、空を埋め尽くす航空機、そしてそれらの間を超音速で飛翔する大量の砲弾。
その光景をとらえた数十枚の写真は、歴史に残る大上陸作戦「オーバーロード(造物主)」、日本名「神‐1号」作戦の空前の規模を示すものとしてよく知られることになる。


565 : ひゅうが :2013/12/03(火) 20:02:38
【あとがき】――というわけで一発ネタでした。
ここまでたどりつけるのはいつの日か…w


566 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:10:31
撫子「この子達の面倒は見ますから、後はご自由にどうぞ」

カリフォルニア、オレゴン、ワシントン「コタツでぬくぬく」

英国「それじゃ困るんだってば(T-T)」


567 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:14:59
乙です。
撫子「この子たちも随分大きくなったしもう私が面倒見なくても大丈夫ですね。」
ワシントン、カルフォルニア、オレゴン「!!!」


568 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 20:19:06
ひゅうが氏乙。この規模に海上機動堡塁までw。
この空前の規模に米軍やけっぱちにならなきゃいいけど・・・。


569 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:19:50
>>560
MARVELとかDCのヒーロー達がタイムスリップしてこの時のアメリカをどうにかしようとする妄想が……w
日本と敵対する場合日本のヒーロー達やラノベ主人公達と大戦を繰り広げるんだろうなあ……w


570 : ひゅうが :2013/12/03(火) 20:24:22
>>566
この世界の英国は苦労人臭がw
ドイツが唖然としつつ、ネーデルさんがいつものことと付き合って、さりげなくイタリアが混ざってたりw
>>568
沖縄決戦の名台詞「敵が七分に海が三分」を絶叫してそうですね。
本当は「湊川だぜ…」的な台詞を米軍側に言わせてみたかったのですが…
>>569
「何故アメリカはわれわれを憎む、そうまでして我々を滅ぼそうとする!!」と絶叫する日本側ヒーローに苦悩の表情を浮かべるんですねわかります


571 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:30:52
>>569
タイムスリップしてきたヒーローらと相対するレッドフェイス(元レッドスカル)や
サムライガール・ナデシコ(シルバーサムライのナデシコ版)といったこの世界のヒーロー達

そして、姿を現したキャプテン・アメリカは・・・・・・・・・レッドフェイスらの側にその身をおいた
彼だけでなく、生き延びたアメリカン・ヒーローたちは皆彼とともに歴史を変えようとするヒーローたちに戦いを挑む
その戦列にはジョーカーやレックス・ルーサーらも加わっていた

呆然とするバットマンやグリーンランタン、ウルヴィらに宣言するキャップ
「君達がアメリカを救おうとしているのは判る・・・・・・・・・だが我々が、そして多くの人々が暮らしているのは『このアメリカ』なんだ
 歴史を変えることでこの世界は、この世界に住む人々はどうなる?消滅してしまうのではないか?」
返答できないバットマンたち
「だから、たとえアメリカを救う意思からであっても我々から見たら君達はこの世界を消滅させようとしているに等しい
 だから・・・・・・・・・・だから、わたし達は君達を打ち破りこの世界を守る!
 この世界を、この世界のアメリカを救うのはこの世界の人間なんだ!」


572 : 名無しさん :2013/12/03(火) 20:41:18
>>570
まあ、のんびりしてそうな日本はちゃんと英国に対して色々としてますからねえ。
特にWW1じゃ陸海共に莫大な費用と共に提供していますし
これからも日本の財布と兵力をあてに出来ますし、まあ妥当な労力でしょう。
他にも利権とか市場とか見返りは色々とありますし


573 : ひゅうが :2013/12/03(火) 20:59:11
>>572
日本の小人さんと一緒に残業しつつ、ふとデスクの隅をみるとそこにはこたつでぬくぬくしながらまったりするいつもの面々の写真が…
それを見て少し鼻を鳴らして仕事をこなすためにモノクルをかけなおすジョンブルさんとかいいとは思いませんか?
もちろんその後ろには証券証書やら黄金ではちきれそうになっている金庫がありますけどw


574 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:18:54
ジャーマン 最近分かったことがあるんだ。
ジョンブル 何が分かったんだ?
ジャーマン 背負いきれない財宝はただの重荷だということがだ…
ジョンブル 最近分かったんならまだいけるな。これも頼む(どっさり)
ジャーマン ・゜・(つД`)・゜・


575 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:23:46
オランダって史実と比べて改変しているところはあるのか?技術とかで


576 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:24:14
>>573
何かほっこりする光景ですねw
>>574
撫子たん「何事も程々が一番です」(ただし金庫には財宝の山


577 : ひゅうが :2013/12/03(火) 21:25:25
ゲルマンさん「名実ともに欧州の中心になったし、まわりから敵もいなくなった。本国編入した地域や海外県の経営も順調だし、経済も堅調。
        そうか…日本がいっていた『やすらぎ』とはこういうことだったのか…」

ジョンブルさん「大変だ!北米で復古主義者が暴れているぞ!(火が付きそうなところにガソリンぶっかけただけだし何もしてないよね?)」

ゲルマンさん(覚醒)「おこたでぬくぬくを邪魔した奴らめ許せん!!」

ジョンブルさん「というわけでドイツもやる気を出したようだよ。今度見つけたレニウム鉱山については…」

ドテラ撫子さん「わかっていますよ。今度ゲルマンさんも呼んでパーティーやりましょうね。」


578 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:26:29
ジャーマン
「外出しようと思ったら足元が暗くて靴が見えん よしお札を燃やして明かりをともそう」


579 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:27:19
>>563-564
この世界線の勢力図
中欧・東欧・トルコ・中南米→ドイツ管轄
北欧・西欧・中東・インド・東南アジア・アメリカ東部→英国
環太平洋→日本の管轄
中国とアフリカ諸国→英・独・伊がそれぞれ管轄 日本は商売するだけ。

こんな感じになるのだろうか?日本以外がやたらと統治大変そう(汗)


580 : ひゅうが :2013/12/03(火) 21:27:45
>>575
蘭印が日本との貿易中継地としてさらに発展したこととか、そのために経営に慎重になっているあたりでしょうかね?
史実以上に豊かになったのでナポレオン戦争中にフランス軍艦がやってきたのを現地日本人傭兵と一緒に撃退していたりもするかもしれません。


581 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:30:32
撫子「昔は私も世界を回っていろいろな物を手に入れようとした時期がありました。」
ジョンブル「出来れば今ももう少し積極的になって欲しいんだがな」
撫子「じゃがいも、さつまいも、カボチャに新品種の鶏、みかんに砂糖黍、ドードー鳥にモア、ステラー大海牛にバナナ、パイナップル、カカオ等と沢山の物を手に入れました。」
ジョンブル「見事に食べ物オンリーじゃないか」
撫子「でも私気付いたんです。本当に大切な物は自分の国にあると、自分の国が一番だと。」
ジョンブル「とりあえずそういって炬燵にこもるのは止めようか。」


582 : 579 :2013/12/03(火) 21:31:32
間違えた、
中欧・東欧・トルコ・アメリカ南部中部→ドイツ管轄
北欧・西欧・中東・インド・東南アジア・アメリカ東部・中南米→英国管轄
でした。


583 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 21:32:19
>>581 それヘタリアの中国が似たようなこと言ってたぞw。


584 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:32:52
ドードー鳥はマズイと聞いたことあるぞ(当時の伝聞でしかないが)


585 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:37:48
腹黒いジョンブルの事だ
無理やり働かせるのではなく
大陸日本の方から働き出すよう仕向けるに違いない・・・




・・・違いない?(方法を思いつかなかった)


586 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:39:40
>>583
日本も中国も当時は世界1位2位を争う超大国で海外にでる労力よりも国内に引きこもって開発した方が良いって気付いたんだよ。
最近はジョンブルさんもゲルマンさんもネーデルさんも気付き始めた。


587 : トゥ!ヘァ! :2013/12/03(火) 21:45:23
矢張り引きこもる道こそが最善の!!


588 : ひゅうが :2013/12/03(火) 21:53:50
ただし自国内ではなく自国と友邦、あと外郭防衛地帯を守って引きこもることになっているあたりちょっとだけ進歩してるかも?


589 : 579 :2013/12/03(火) 21:54:24
流れをぶった切る形になりますが、一つ疑問に思ったので皆様の
意見を聞きたいです。
大陸世界でのコンピューター開発はどういう状況になっているのでしょうか?

憂鬱だと、第二次大戦時にトランジスタからICへと移行している状態ですが、
大陸だとどの程度まで進むのかな?あと、コンピューター言語は英語が
ベースとなるのでしょうか?


590 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:55:21
>>569
アメコミヒーロー「ロングぬっころせばよくね?」


591 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:55:54
「こたつのまわりだけでなくて部屋くらいはきちんとしとかないと
 TVのリモコンがどっか判らなくなってしまいますから
 あとカビた蜜柑とかカンベン」


592 : ひゅうが :2013/12/03(火) 21:58:01
結構進んでいそうですね。
個人的にはバベッジの階差機関(世界初のプログラム可能な機械式コンピューター)を転生者が改良して、それから徐々に発展していっていると考えています。
日本のは、某マトリッ○スみたいにカタカナ語になっているかもしれませんねw


593 : 名無しさん :2013/12/03(火) 21:58:37
???「良いですか撫子さん力には責任が伴うのです。自分が持つ力を自覚しないで引きこもる等してはいけないのです。」
ドテラ撫子「私はもう沢山働きました。少し休む時間も必要何です。」
???「そう言って休んでばかりで少しは仕事を手伝いなさいませ。」
ドテラ撫子「みかんが美味しいですね、貴女もおひとつどうですか。」
???「」


594 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:00:36
>>589
憂鬱以上に早くするのはかなり大変でしょうね。
ただ数だけは間違いなく増えているでしょう。下手をすれば60年代の国鉄予約処理システムができていそうです。
>>592に書いたようなバベッジのコンピューターは1820年頃に作られていますので、日本国内に未完成品が輸入されたと仮定しています。


595 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:00:58
>>590
その意見を受け入れるのはウルヴィかハルク、パニッシャーくらい
ロングは彼なりにアメリカにとっての最善を追い求めた結果なので少なくともヴィランではない
そんな彼を暗殺する、というのはヒーローが自分のアイデンティティを捨て去るに等しい

またロングが邪悪の化身であっても「殺す」ことはアメリカンヒーローにとってあってはならないことです


596 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:04:28
>>589
前に憂鬱世界のコンピュータ事情のssがあったね。言語は日本語ベースだったと思う。
日本語って英語とかよりオブジェクト指向っぽいらしいから、多分最初からオブジェクト指向っぽいんじゃないかな。
英語ベースじゃないのは「アメリカの遺産からパクッた」って言われないようにするためだった。
コンピュータ関係は資源量より最先端技術の高度さの方が重要だから大陸化してもあまりブーストは利かなそう。


597 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:05:36
>>595
しかし、ロング一人どうにかしても財界が戦争を望んでるからなあ。
上層部丸ごとどうにかしないと。
……もしくは日本に上陸して夢幻会上層部の暗殺?……いや、ヒーローがいる時点で対策してるだろうし
何よりヒーローとしてそんな事は出来んな。


598 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:05:38
四〇艦隊の人がアメリカ風邪の登場しないと言う話をしていましたので
大陸板「アメリカ風邪」の話を書いてみました

アメリカ風邪は、1918年〜19年にかけ、全世界的に流行した、インフルエンザのパンデミックである。感染者は推定6億人、死者4,000〜5,000万人。

概要
発生源はアメリカ北部と見られる。1915年頃から小規模な流行が見られていたが、1918年6月頃から
北東部を中心により毒性の強い変異ウィルスの感染爆発が始まった。

アメリカ風邪は当初「スペイン風邪」と呼ばれていた。これは諸外国が世界大戦中で情報が
検閲されていた中で、スペインは中立国であり大戦とは無関係だった為にスペインでの
感染拡大のみがニュースになったためである。しかし大戦末期のアメリカ遠征軍で発生した
パンデミックがこのインフルエンザの名を世に広めたため、現在ではアメリカ風邪の
通称が一般的である。

大量派兵
アメリカ風邪がパンデミック化した初期原因の1つに、アメリカ軍の大量派兵があるとされる。
中国の混乱による市場価値の低下を予見していたウィルソンは、ヨーロッパ市場を狙って
大戦初期から派兵を考えていたが、すでに多額の投資を中国に行っていた財界は
大量派兵によるアジアの兵力低下を危惧していたため、大量派兵はアメリカ世論が
対独戦望むままでずれ込んだ。
1918年議会の承認を得たウィルソンは5月から8月までに200万人を動員する前代未聞の
大派遣を決定(最終派遣数は280万人)。これはすでに100万人を派遣していた日本に
対する牽制であると同時に、日英軍の活躍によって終結が見えていた戦線をアメリカ軍の
参戦で決定的にする事で、戦後体制でのアメリカの影響力を強化する狙いがあったとされる。

かくして始まった大規模派兵であるが、一ヶ月に50万人というそのあまりの人数に
輸送船団の住環境は「奴隷船」と揶揄されるほどに劣悪となり、その環境が兵士の
体力低下とウィルスの蔓延に強い影響を与える事となった。


599 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:06:35
パリ野戦病院
アメリカの大派兵決定を受けて、自国兵士がほぼ壊滅状態であったフランスは
「北西部のル・アーヴルで派兵軍を受け入れ、そこから鉄道でパリに輸送、パリの
防御を固めながら数的な優位によってドイツ軍を粉砕する」という戦時計画を策定
(この時点で日英海軍によってドイツの潜水艦部隊がほぼ壊滅していた為に出来た計画である)
タクシーまでも動員した大輸送網を作り上げるが、派遣軍内でインフルエンザが
蔓延しだしたことで、この輸送人員達もそれに感染。さらにこの時点で安定して使える
唯一の大型港であったル・アーヴルでパンデミックが起きたことで、パリは深刻な
物資不足、医療関係者不足となり「パリ野戦病院」と言われるほどの参上を呈する事になる。

パリ陥落
アメリカの大派兵と日英軍の侵攻によってドイツ軍は短期決戦以外では勝利はないと確信し
日英軍の間隙を縫ってパリに痛撃を与えるべくミヒャエル作戦を決行
本来であれば日英軍と米仏軍の挟撃にあって壊滅するはずであった攻撃隊だが、その時点で
都市機能すらマヒ寸前であったパリ周辺に、すでに戦術的な軍事行動を行える部隊は存在せず
ドイツ攻撃隊は日英軍に追われ、雪崩れ込むようにパリに襲撃。すでに継戦能力を失っていると
判断したフランス政府はドイツ軍と休戦を結び、ここに大戦は終結した。
(この時点で日・英・米先遣隊の救援隊はパリまで20kmに迫っており、情報を
聞いた兵士、特にアメリカ先遣隊の慟哭はパリまで届くほどであったと言われる)

戦後の影響
休戦後、パリのあまりの惨状を見たドイツ軍はフランス政府に救援医療を提案。フランス政府も
これを承認したためドイツ軍は遅れてパリに入った日・英・アメリカ先遣隊と共に
医療行為に従事。この敵味方の垣根を越えた医療体制が、戦後に国際医療機関が発足する
大きな足がかりとなった。また、上記の行動がドイツが戦後体制において日英との
関係性を強める一環となった。
一方でアメリカはアメリカ風邪の一件によってヨーロッパから完全に閉め出されることになる。
さらに派兵軍全体で20万人もの病死者を出したことから、ウィルソンは弾劾され
民主党はこの一件によって国民の支持を完全に失い。大恐慌まで少数政党一歩手前という
かつてない暗黒期を迎える。そしてそれによって政財界等からの支援を失い、党運営すら
満足に出来なくなったことが、ロシア系アメリカ人からの援助を通じて、民主党内が
コミンテルンに汚染される最初の一歩となるのである。


600 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:11:38
>>598-599
乙です!
史実と違ってビスケー湾南部、アキテーヌ地方からの上陸ができなくなったあたりフランスの末期的状況をよく示していますね。
しかもそれが致命的な影響を及ぼしたという…


601 : トゥ!ヘァ! :2013/12/03(火) 22:11:59
乙です

まともに戦ってもいないのに20万人も死なせたのか(汗)

ウィルソンェ……


602 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:14:23
>>569
出版社のスタンス次第でそ。
立ち位置が逆行アメヒーロー側ならトンデモ火葬戦記ばりに逆行アメヒーロー無双で大陸日本壊滅まで行くだろうし、
逆に大陸日本やその傘下の旧アメリカ諸国側なら、逆行アメヒーローは残虐無比なヒールで最終的にコテンパンにされる。


603 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:18:56
乙乙。奴隷船と言われるとか一体どんだけ無茶やったんだアメリカぇ……
すさまじい死傷者をお互い出しあった相手国からも同情されるとか一体どんな惨状だったんだ………
結局アメリカのせいで戦争は引き分けに終わるわフランスを中心に災厄を引き起こすわ……

あ、アメリカのお陰で日英独は仲良くなれたか。唯一の功績ですね、きっと(棒


604 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:22:18
アメリカは「勝利の目前で後ろから生物兵器で刺した」とか言われなかったら御の字状態ですな。


605 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:24:21
>>604
それ、戦後の議会で詰問されたフォシュ元帥あたりが言ってそうですね…


606 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:27:17
イギリス「WW1はアメリカの参戦で『終わった』」
アメリカ「まーねー♪」
イギリス「ぶち壊された、って事だよ。このバカ」
アメリカ「」


607 : トゥ!ヘァ! :2013/12/03(火) 22:28:00
アメリカェ…


608 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:31:35
と言うか死者4000〜5000万人ですからねえ。
こんなもんバラ撒かれた欧州のアメリカへの恨みは数世代は無くならないんじゃ……


609 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:36:27
第一次大戦の死者>アメリカ風邪の死者ですからな。


610 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:39:44
さすがに全世界での死者数ですからね。でも第1次大戦中のことですからその死者にカウントされてることもありますから…


611 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 22:40:03
乙です。若干でも仏独関係が改善されたな。
アメリカ軍はパリジャンに石投げられながら帰ってったかも。


612 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:41:58
ついでに言うとスペイン風邪の致死率は8〜9%程度。
つまり5億以上の人類がこのインフエンザに完成したわけで……
やっぱりヤバイなこれ。


613 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:46:23
ま〜、輸送関係者もだから港を通じてアメリカにも持ち込まれたでしょうね。
ニューヨークなんて大パニックになってそうだなあ。人口も密度も多いし
医者足りないし貧乏人は医者にもかかれんから相当拡散しそうだ


614 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:46:58
歴史変更点として、史実においてウィルソン大統領は偏頭痛もちでした。
そして1919年2月に脳梗塞を発症し半身まひが残るも、史実では「そのことを隠して夫人を代行として」執務を続行。
副大統領とは不仲でいやいや職を引き受けたので助けてはくれなかったそうです。
末期に閣議に復帰したときも言語は明瞭ですが硬直した思考と伝統墨守的なやる気のなさが目立ったとか。

ですが、この難題山積な世界(主として中国大陸的な意味でw)で、果たして介入してしまっているウィルソン氏の脳血管はルの字氏のようにもつかな?(邪笑)


615 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 22:47:52
というかインフルエンザのせいで民主党が共産主義に感染って・・・。
戦後の民主党は衛生管理に気を使わないと・・・。
しかし死の街と化したパリに突撃したドイツ軍は勇者なのか愚者なのか・・・。


616 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:49:08
まぁわざわざ変更せずとも、大陸派兵の決定が中国干渉への問題から遅れ、さらにはロシア革命への対処のためにロシア極東へ干渉していたために船舶輸送計画がずさんなものになったとも考えられますけどね。
しかし弾劾を受けるときに返答ができるようになっているのかが微妙でしょうね。


617 : 名無しさん :2013/12/03(火) 22:52:51
>>615
突撃しなければ確実に日英米にすり潰されますからね。まあ、まだ生き残れる方に賭けたのでしょう
それと、パリに入ってから唖然としたようなので、情報は統制されていたのでしょう。
……まあ、こんな有り様は言っても信じられないだろうしこんな弱みは絶対知られるわけには行かないでしょうからね。


618 : ひゅうが :2013/12/03(火) 22:56:12
>>617
史実でもそうだったように、戦闘の中で休戦交渉が進行していたのでしょうね。
北部では日本遣欧軍集団とアメリカ先遣隊(数個師団)が大突破を果たしドイツ国境へ殺到しつつありましたし、
これはどちらが先に敵の後方をおさえるかの戦いでもあったのでしょう。
田中氏風に言うなら「二匹の蛇が互いのしっぽを食い合っている」状況というわけで。


619 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:03:46
ドイツから見たら一か八かでの突撃をしただけですしね
実際に着いたら都市全体が半死人の病人なんて普通は想定しないし


620 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:07:08
しかし、これ大戦終わっても国元に帰れないんじゃないか、各国の派遣軍………

キャリアになられて国に持ち帰られたら大変なことになるし


621 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:11:31
日本なら、確実に孤島に隔離して感染者を本州に入れないようにするでしょうな。

史実を知っている夢幻会が病院施設をあらかじめ作って治療をするとかは
しそうだが。


622 : ハニワ一号 :2013/12/03(火) 23:15:05
>>563-564
ひゅうがさん乙です。
アメリカを終わらせる大陸日本版オーバーロード。空前の大兵力をみてアメリカの将兵は絶望した事でしょうな。
そしてレノンってあのビートルズのあの人ですか。この時の体験をもとにした曲とかできていそうですね。

>>598-599
乙です。
これフランスのアメリカに対する憎悪は深いだろうな。
大陸日本とアメリカとの戦争がはじまったら大陸日本と同盟を組んで米国に宣戦布告してそうだな。


623 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:16:19
>>613
確か、ニューヨークには伝染病の疑いのある移民用の隔離施設として人工島が
あったはずなんで人数もよるけど、とりあえずそこに隔離しとけば良さそう。


624 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:16:31
「私たちははじめてパリに入ったわけではありません。たまたま戦っていた日本軍から停戦成立を聞いただけでした。
いや、もう死ぬかと思いましたよ。それまであの音に聞こえた島津と白兵戦になろうかとスコップを研いでいたんですから。
でも日独間は交戦状態でしたからね。誰かがなるだけ運のいいやつをといったらしく、私が選ばれたわけです。

(中略)

停戦成立わずか30時間で現地に入れたのはすごかったですね。
日本軍の徹底した兵站重視路線は知っていましたがこれほどとは。火力戦を実施するにはあれほどの輸送網が必要なんですね。
パリは、もう地獄のようでした。
同僚となった日本の人――ノギ中佐がマスクとアルコールを大量に用意していて助かりましたよ。
私たちは、言葉が通じない軍同士で絵を使ってあれやこれやをはじめました。
そのうちに、死んだ人の肖像画を描かされはじめました。
みんなね、すごい顔をしているんですよ。
でも、そんなことはかけないじゃないですか。だから私は、下手だ下手だと言われ続けた人物画を描いていた経験からいくつか顔のパターンを思い出しながら描いたんです。
少しオーバーになったり凛々しすぎることもありましたが(笑)

ですが、泣いて喜ぶんですよ。
あの、今まで塹壕で殺しあっていたフランス人の遺族が、ゴーグルごしにぼろぼろ涙を流して。
何度も何度も手をとって。
日本軍の人たちも、病に苦しんでいた当のアメリカ軍の黒人兵たちも、英国兵たちも、みなが遺族をなぐさめるべく努力していました。
葬式では軍楽隊が演奏し、あの手この手で手品をしたり。
今でこそ、パリ以外のフランス人はアメリカ軍を文字通りの疫病神扱いしていますが――あそこでは誰もが被害者で、誰もがその看取り手だったんですよ。」


  アドルフ・ヒトラー(当時曹長としてライン戦線に参加。その後連絡要員としてパリに入った。)


625 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 23:19:40
伍長殿ww。インフルエンザですから徹底してうがい、手洗いですね。
紅茶がうがいに使われて泣く英国兵の姿多数w。


626 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:21:32
乙です。伍長改め曹長………


627 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:21:43
>>625
目の粗い布ではなく紙製マスクを大量に持ち込んでそうですね。
あとアルコールも。
紅茶ではなく緑茶を大量に供給していたりしそうです。日本軍が泣くなw


628 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:22:46
まあ、出がらしかもしれないし、命には変えられないさ………(震え声)


629 : ハニワ一号 :2013/12/03(火) 23:23:32
皮肉にもパリではアメリカ風邪の脅威に敵味方関係なく一致団結して戦ったんでしょうね。


630 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:24:47
>>626
野戦昇進が重なったのでしょうねw
毒ガスならぬ日本軍の火力と突撃から生き残って伝令してたんですから…
もう同僚からすれば「この人についていけば生き残れる」と思うでしょう。
本人も日本軍にもまれて生き残ったため漂白されたとw
>>628
ですね…


631 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:27:45
「ヒャッハー、パリは消毒だー!!」

と叫びながら医療品担いで奔走するモヒカン達の姿を幻視してしまった。


632 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:31:22
このモヒカンは良いモヒカンだ(泣


633 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:33:35
「諸君、今日の昼食に我らが同盟国より紅茶の補給が届いた。ウィスキーもある。
 心配せずとも人数分。紅茶もウィスキーも一人一杯づつある、お替りはないが……」
「良し!」
「やはり英日同盟は正解だな、ペティは最高の外務大臣だぜ!」
「だが最悪の問題が発生している――消毒液が我々の部隊には届かない」
「まさか……?」
「究極の選択だ紳士諸君。
 このまま昼食を食べて紅茶とウィスキーを楽しみ、アメリカ風邪に斃れるか。
 自らに配給された紅茶とウィスキーで消毒して食事を食べるか」
「そんな殺生な!」


634 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:35:12
そうしたモヒカン達のほとんどがアメリカ風邪に倒れ、その半数は再び祖国の土を踏むことはなかった………

何かこんなナレーションが浮かんだ(汗)


635 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:38:41
>>681
後ろに80パーセントアルコール水溶液のタンクを背負って、霧吹き状ノズルで道のおばあちゃんに丁寧に振り掛けたりしてるんですねわかります…
辟易した様子で息子のもとにいくという老人には「あなたはその分も生きなければいけない!」と丁寧に説得。
モヒカンの格好は、アメリカに滅ぼされたモヒカン族にインスパイヤされたとかw


636 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:39:21
>>635
間違えた。>>631でした。


637 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 23:41:07
>>633 何通究極の選択をw。


638 : 四〇艦隊の人 :2013/12/03(火) 23:41:25
598氏乙。
インフルエンザがスペイン風邪ならぬアメリカ風邪の世界ですか……変異性肺ペストとどっちがましやら。

ひゅうが氏も乙。
なんか伍長改め曹長が漂白されてる……いったいナニがあった?ww

>>631
火炎放射器じゃなくてアルコールスプレーを持ったモヒカンの群れ……なんとシュールなww


639 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:41:47
モヒカン「一生分のヒャッハーが出来た…もう思い残すこともない…」

そういって彼は息を引き取った。享年28歳。モヒカン歴5年という早すぎる死であった。


640 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:42:57
>>639
おいそれ転生者だろw


641 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:44:39
>>638
世の中にはインフルエンザに苦しんだスターリンがきれいなスターリンになる架空戦記もあるのです。
史実以上のヴァルプルギスの夜のようなベルギー方面からライン戦線にかけて戦いに参加した伍長あらため曹長が悟っても不思議でなわけがありましょうか。いやない(反語)


642 : わかる?のひと :2013/12/03(火) 23:44:41
皆様お疲れ様でございます!
ひゃっはー!島流し状態からようやく帰ってこれました!

というわけで思いついたネタ、『戦略的劣勢下におけるアメリカ空母マフィアの苦難』を一筆書きましたので23:50頃から投下します!

なおこれまでの拙作と関連があるように見えますが、関連するかどうかは未決です。
またWiki転載OKです。


643 : わかる?のひと :2013/12/03(火) 23:50:07
【ネタ】戦略的劣勢下におけるアメリカ空母マフィアの苦難

――こいつは、なんというか、表現に困るな。畜生め。
ウィリアム・ハルゼー・ジュニア海軍大佐は、今日一日かけて見学した新鋭艦を、内心でそのように評した。
いまだにペンキの臭いが漂ってきそうなピカピカの新鋭艦ではあるし、ステイツが有する航空機運用艦としても最大の軍艦ではあるのだが…
――もう、なんというかだな…そうだ。日本のことわざでいうと、あれだ。木にバンブーを接木したような、って具合だな。
「ハルゼー大佐。この艦の感想はどうかね?」
この軍艦の艦長であるマーシャル大佐が困ったような目つきで尋ねてきた。
「はぁ。見学を受け入れて下すって、こういうのもなんですが…」
一瞬、言葉を濁し、当たり障りのないことをいおうかと思ったが、やはりそう言うのは自分の性分ではない、と諦めて正直に返答した。
「はっきり言って、ちぐはぐですな」
口にしてしまってから、少しばかり後悔した。
少なくとも、祖国がそれなりの自信を持って送り出した新鋭艦に対して、それはいささかどうかと思われた。
「それはまぁ…そうだろうな」
あまりに率直で簡潔で的確な言葉に、マーシャル大佐も苦笑で答えた。
そしてその言葉は、現在のアメリカ合衆国が現実に対してつけようとしている折り合いの形の歪さを評した意味合いも帯びていた。

航空戦艦アンティータム。
艦番号BV-1。

このかなり奇妙な軍艦が誕生したのは、海軍軍縮条約に対するアメリカなりの足掻きでもあった。
ワシントンに置いて行われた海軍軍縮条約に於いて、アメリカ合衆国はこれまでの政治姿勢のために、圧倒的に不利な立場に立たされた。
20対10。
言わずと知れた、英日同盟陣営とアメリカ合衆国の、戦略兵器・戦艦の保有枠比である。

これがアメリカの正面にて両国を迎え撃つ立場であれば、たとえば比が20対14でもあれば、全力迎撃によって侵攻を断念させることがおおむね可能だと考えられる。
しかし現実は不幸にも、日英はアメリカ合衆国を挟み撃ちする配置にあり、そして比は20対10。
かといって、英日に対して互角に戦える比率20対20を要求しようとしても両国は決してそれを認めないだろう。これまでのアメリカが行っていた政治選択の結果としての英日との政治的距離が、そのような情景を強固にしていた。


644 : わかる?のひと :2013/12/03(火) 23:50:49
モンロー主義の安寧に浸るアメリカ国民から見ると、満州利権と引き替えに結ばれた日米太平洋中立条約(加藤・ルート協定)によって太平洋は平穏に包まれているのであり、ここで法外なことをいい立てるのはむしろ、政治的な危険を招きかねない。
日英同盟に埋め込まれた『アメリカが自ら戦争を望まない限り、即時参戦義務は機能しない』という特別条項もまた、アメリカ国民の安心感を補強していた。
さらに、アメリカ側があえて英日への戦争に踏み切ろうとした瞬間、全ての枷が連動的に外れるという構造もまた、アメリカ国民をして『英日も我がモンロー主義の維持を望んでいるのだ!それは我々にとっても望ましい!平和と繁栄を!』と安穏な方向へと導いているのであった。

しかしながら、国防計画を策定する立場に取ってみれば、20対10という比率は、悲観的な未来を惹起するに値するものである。
戦艦の比率でこれほどの差をつけられているのなら、戦艦に準ずる補助艦艇――要するに大型の巡洋艦――に於いてそれを埋め合わせるのも無理になってしまった。
日本の提案により、大型巡洋艦の保有排水量もこの軍縮条約にて制限されることになったためだ。

これらのような政治的な状況から来る要請もあって、アメリカとしては砲力の不足をいかなる方式にてか補うべく、頭を絞った。
その試行錯誤の一つとして、水雷兵装の質的・量的な増強が模索されるのであるが、それはここでの本題ではないので述べない。
アメリカの秀才達がひねり出したのは、『戦艦としての能力を有しながら、その排水量を他の艦種に負担させられるような、特殊な軍艦を条約に盛り込ませる』事であった。
『条約型航空戦艦』の爆誕である。

条約上の制限項目はおおむね次の通り。

・主砲口径13.5インチ以下。砲門数7門以下。主砲配置は制限しない。
・1隻あたりの基準排水量は35000トンまでとする。隻数の制限はしない。
・船体上に、船体全長の2/5から半分までの長さをもった全幅飛行甲板を固定して装備すること。設備を用いた非固定方式による飛行甲板の伸縮は、これを認めない。
・航空機格納庫は固定式の飛行甲板下にのみ固定的に配置すること。構造・面積等は規定しない。
・飛行甲板の上に口径3インチ以上の砲熕設備を搭載してはならない。飛行甲板より上に突出しない形であれば、左右に搭載する事は可能である。
・飛行甲板下の空間に、バーベット・弾薬庫等、戦艦としての主砲を後付けで搭載可能とするための構造物を前もって有してはならない。
・条約上の排水量枠は、戦艦枠に属するものとする。ただし、基準排水量の半分までの任意量を、空母枠に配することが出来る。

主砲砲門数上限が妙に半端なのは、『戦艦と空母を足して二で割ったものなのだから、主砲は6門に制限する』という英日側と、『戦艦としても空母としても戦える軍艦であるから、主砲は8門は必要である』というアメリカ側の綱引きの結果である。
日英米の様々な綱引きによって誕生した条約型航空戦艦であるが、実際に建造されたのは、アンティータム型航空戦艦のみであった。あたりまえである。戦艦枠が足りないから、空母枠を使って戦艦を保有したい、という、アメリカ側の頓知が産んだ種別なのだから。
イギリスは一時、アメリカに追随して条約型航空戦艦を建造することを検討したものの結局断念したし、日本に至っては航空戦艦についてまともに取り合おうとせず、まっとうな空母のみの保有で満足してしまっている。
(なお、航空戦艦という枠であれば、後のソビエトのソヴィエツキー・ソユーズ型など一部が存在する)


645 : わかる?のひと :2013/12/03(火) 23:52:20
アンティータム型航空戦艦
同型艦アンティータム、レプライザル、キアサージ、ボクサー、タイコンデロガ、オリスカニー
基準排水量 35,000t
満載排水量 40,800t
全長 268m
全幅 32.3m
機関 蒸気ターボ・エレクトリック4軸推進 ボイラー16基 定格18万馬力
最大速力 33.8ノット
兵装
 50口径34.3cm四連装1基、三連装1基、計7門
 15.2cm単装8基
 12.7cm単装高射砲6門
 533mm魚雷発射管8門
搭載機 40〜50機

概略
あまりの戦略的劣勢下におかれてとち狂ったアメリカ海軍戦艦マフィアが思いついた『ある程度の航空機運用能力を持った戦艦』として、レキシントン型巡洋戦艦を元に設計された。巡洋戦艦部隊に追随しつつ洋上捜索と防空をこなしながら、いざというときは水上砲戦を戦うという、コンセプトだけなら万能素敵巡洋戦艦である。
なお、排水量制限のため舷側装甲等、防御力は原型のレキシントン型よりさらに削減されている。
飛行甲板右側に寄せられた巨大な煙突の前後に、空母としての島型艦橋と、戦艦としての籠マストをそれぞれ有するという極めてキモ…もとい異例な外観を持つ。
これを押しつけられることになる海軍の空母マフィア(この当時はまだささやかな勢力ではあったが)の強い要望によって条約上限ぎりぎりの134mの飛行甲板を持ってはいるものの、空母として運用するにはやはり短く、艦載機の露天係止も困難となった。格納庫の規模も可能な限り取ってはいるものの、搭載機数は船体規模の割には小さいものとなった。


ちなみに、アンティータム型航空戦艦6隻の空母枠繰り込み分の排水量は105,000トン。
空母ラングレーが11,500トンであるから、使用済み枠は116,500トン。
アメリカの空母枠は135,000トンであるから、残り18,500トン。

後の視点からすると、残りの枠を全て消費して適度なサイズの空母を1隻建造すればまだいいのであるが、大西洋と太平洋の両洋から圧迫される悪夢を昼間から見ているアメリカ海軍の政治環境はひと味違った。
『9250トンの空母を2隻作って太平等と大西洋に分散配備すべし』
ヨークタウン型小型空母ヨークタウン、エンタープライズの誕生の瞬間であった。
アメリカ海軍空母マフィア(将来)の苦難はまだまだ終わらない。

おはり。


646 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:52:22
>>638
いやいやあの頃のアドルフ・ヒトラー青年は勇敢で立派なオーストリア人志願兵でしたから。


647 : ひゅうが :2013/12/03(火) 23:55:41
>>643-645
乙です。
ヒャッハー!航空戦艦だ!
しかもターボエレクトリックとはわかってらっしゃる!
たぶん砲塔も換装できるようになってるんでしょうね(邪笑)
この辺で私は失礼しますw


648 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/03(火) 23:57:20
乙です。米国が段々ゲテモノ化していくw。きっと次は重雷装艦だw。


649 : 名無しさん :2013/12/03(火) 23:59:22
乙です。まさか航空戦艦とは………、そして何気に四連装砲搭が採用されているw


650 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:02:46
9500tのアメリカ空母と言ったら、レンジャー原案じゃね?

レンジャーはロンドン軍縮条約締結前の1万t以下の空母は隻数制限なしを利用した空母だが
ロンドン軍縮結果、龍壌のように無理を重ねた空母になったんだがな。

だから、小型ヨークタウンというよりも、レンジャー型というのが正確かも


651 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:03:54
乙です

アメリカも良い感じに迷走しているなーw


652 : 四〇艦隊の人 :2013/12/04(水) 00:07:12
>>648
ギクッ!


653 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:08:29
でもまあ、そうなると当然魚雷が改良されるという意味では悪くない………多分、きっと、おそらく、メイビー


654 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 00:10:45
乙です。
日本も対抗して機動戦艦撫子を建造しようぜ。
コードネーム「エステバリス」と呼ばれる航空機と最新鋭コンピュータである「オモイカネ」を搭載した航空戦艦だ。
もちろん、オペレーターに電子の妖精と呼ばれる銀髪の幼女がいますw


655 : 四〇艦隊の人 :2013/12/04(水) 00:11:01
わかる?の人乙。
なるほど、この世界ではこっちに転びましたか。
まあ自分のネタの場合空母の保有枠が三十万tなのが大きいんですが。


656 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:11:19
大陸日本の小人さん達「最近のアメリカ海軍にはすごくデジャヴを感じる」


657 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:22:09
>>654
でもグラビティブラストはないじゃないですか!w


658 : 名無しさん :2013/12/04(水) 00:30:04
一か八か決死の突撃を仕掛けたら相手が瀕死だったので思わず介抱した


659 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 00:33:27
>>657
撫子に搭載予定の主砲46cm砲か51cm砲のコードネームとして「グラビティブラスト」の名を名乗ろう。
もしくは撫子に核砲弾を装備して「グラビティブラスト」と名乗らせるのもいいかも知れない・・・。


660 : わかる?のひと :2013/12/04(水) 00:33:37
>>647
もちろんですとも!軍縮条約が空けたら大改装で装甲増量&16インチ三連装砲塔に換装する計画があるとかで。
でも航空戦艦のままという……

>>649
飛行甲板の長さ規定のため、砲塔を可能な限り少なくしつつ主砲を限度の七門搭載する必要があり、結果四連装砲塔が採用された、という流れです。
四連装砲塔によるヴァイタルパートの短縮についてこれで味を占めたらあれですね。条約空けにも四連装砲塔戦艦がどばどば量産と…

>>650
レンジャーはレキシントン型巡洋戦艦の四番艦で採用済みですので、順番飛ばしで艦名がヨークタウンになりました。

>>651
これほどの戦略的劣勢におかれていて、平常進行でいられる国はないとおもいまして。
軍縮条約の穴も小人さんが前もって埋めますし。そりゃ狂いますよね。

>>653
日英と米がそれぞれ酸素魚雷を大量配備しているとか、割と怖いですねー

>>655
「空母枠を大きくして空母についての経験値を貯められても困る」と小人さんが枠を史実程度に押さえた結果がこれということで。


661 : 四〇艦隊の人 :2013/12/04(水) 00:42:01
さて、米海軍に対するてこ入れとしてこんなものを考えてみましたので投下。

Mk-41大型魚雷

Mk-41大型魚雷とは太平洋戦争中に米海軍が試作した魚雷である。

Mk-41-1
全長:一五.五m
全幅:二.三m
重量:一一.五t
最大雷速:四五ノット
射程:三〇ノット時三五〇〇〇m 四五ノット時一〇〇〇〇m
弾頭重量:一.五t

Mk-41-2
全長:一八.五m
全幅:三.三m
重量:一八.五t
雷速:四〇ノット
射程:二五ノット時三〇〇〇〇m 四〇ノット時一〇〇〇〇m
弾頭重量:一.五t

・概要
太平洋戦争開戦直後のトラック沖海戦で、航空機による攻撃が艦隊に対する決定的な攻撃力とならないことが証明された結果、米海軍は大混乱に陥った。
戦前から大金を費やして整備してきた空母機動部隊が実はそれほど役に立たない物だったという事実は、空母マフィアの影響力を削るのに十分な失点だった。
この結果米海軍はモンタナ級戦艦の三、四番艦とアイオワ級の五、六番艦の就役を急がせると共にルイジアナ級戦艦四隻、BB−75型戦艦(後のアドミラル=パイ級)三隻の建造を開始、また戦艦に対して確実な打撃力となりうる大型魚雷の開発を開始した。
その思案の過程で生まれた成果がこれである。

・性能
Mk-41魚雷は当時から見ればきわめて先進的な魚雷の一つで燃焼剤に純粋酸素を使用し、音響パッシブホーミング機能を持った、きわめて強力な魚雷である。
水線下に一.五トンの爆薬をぶち当てられればBB−75でも日本の上総型でも必ず戦闘、航行に重大な損害を受けるだろうとされた。

・実戦における運用
あまりの大きさから水上艦艇での使用はきわめて困難で、主に潜水艦部隊が使用したが、その潜水艦にしても本魚雷の搭載は二発が限度で、接敵の数から言っても大きな損害をあげたとは言いづらい。
しかし戦争中期に戦艦下総がこの魚雷と見られる攻撃により大破航行不能、戦争終盤には戦艦上総が大破後に自沈処分等の大損害を与え、米海軍最後の意地を見せたと伝えられている。


662 : 四〇艦隊の人 :2013/12/04(水) 00:43:00
本来フィート・ポンド法で書くべきなのですがそこはご愛嬌ということで。
ではおやすみなさい。


663 : ひゅうが :2013/12/04(水) 01:08:07
乙です!
しかしこんな高価なのを無誘導でなんて…はっ…出口のない○?!
アメリカの暗黒面が凝縮されてそうだなぁ…
搭乗員志願とか。
何だか悲しくなったので寝ますね。
おやすみなさい。


664 : ひゅうが :2013/12/04(水) 01:09:30
失礼。
ホーミングしてましたね。
ああ良かった…


665 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 01:12:32
うわ〜酸素魚雷w。きっと製造する傍から爆発事故が・・・。


666 :  テツ :2013/12/04(水) 01:13:47
酸素魚雷の攻撃で死んだ日本人より、酸素魚雷に殺されたアメリカ人のほうが多くならないかい・・・


667 : yukikaze :2013/12/04(水) 01:19:33
皆様方更新乙です。では懲りずに英国戦艦史その4

ロンドン海軍軍縮条約によって間違いなく最大級の勝利を得たのは
英国海軍であった。
彼らは軍縮という美名の名のもとに日米海軍のこれ以上の強化を制限
したのは勿論、いささか古さが目立ち始めていた自国海軍の新調も、
条約によって早い段階で可能になったのである。
特に彼らが重視していた軽巡洋艦群は、日米海軍とは異なり、1934年には
大半の艦の代艦建造が出来るという成果を上げている。
また、空母については日本海軍との技術交流により、インヴィンシブル級
航空母艦が竣工することになり(憂鬱版蒼龍とほぼ同じ)、第二次大戦中
「英国最高の武勲艦」として、姉妹たちと獅子奮迅の働きをすることになる。

しかしながら、こと戦艦に関して言えば、完璧に期待はずれであった。
英国海軍は軍縮条約に則り、42,000tクラスの16インチ砲高速戦艦を整備する
予定を立てていた。
仮に竣工すれば、攻防走揃った良艦として歴史に記録されたであろうが、
貧乏神の呪いと、排水量で比較した場合日米海軍に攻撃力で劣るという点から、
せっかくの高速戦艦プランはあえなくお蔵入りすることになる。
後の事を考えると、正に痛恨としか言えない決定であった。

そして、それの代わりとして出たプランが「基準排水量35,000t、25ノットで18インチ砲6門艦」
という代物であった。
確かに紀伊型もサウスダコダ級も強力な軍艦であるが、強力な攻撃力を発揮する為に、防御や速度
を犠牲にしていると見なされており(紀伊型に関して言えばその予想は大分外れていたが)、
それならば、サウスダコダよりも一発あたりの威力が上で、紀伊型よりも防御は固く、更に
大半の戦艦と互角の速力を持った本艦ならば、総合的には上(且つお財布にも優し)と思われた
のである。

こういうのを世間では「捕らぬ狸の皮算用」「失敗フラグ乙www」となるのだが、
ネルソン級と呼ばれる本級2隻もそのフラグから逃れることは出来なかった。
集中防御を重視するあまり、艦首にビラミッド上に主砲を集めた結果(史実妙高の艦首部砲塔と同じ)
艦首のバランス悪化による航洋性の悪さ、機関重量軽減の為に高圧力高馬力機関を積んだはいいが
頻繁な故障と燃費の悪さが生じ、前述の航洋性の悪化もあって、速度は24ノット程度しか出せず、
航続力も大幅に低下した。
しかも主砲の爆風により艦橋に悪影響を及ぼし、全門斉射がほぼ不可能。とどめに砲弾が妙な干渉を
及ぼし、命中率まで悪いという散々な出来であった。

英国海軍の期待を込めて建造されたネルソン級であったが、余りの酷さに2隻で打ち切られ、
英国海軍は一から計画の見直しを図られることになる。
だが、英国に残された時間は、彼らが考えているほど長いものではなかった。


668 : ひゅうが :2013/12/04(水) 01:23:49
>>667
乙です!
よし飛ばそう!(byネビル某)


669 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 01:28:04
乙。いろいろな意味で英国面の神がほほ笑んだのだw。


670 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 01:47:16
というかこのネルソンってプチ越後級ともいえるんだな・・・・。


671 : 名無しさん :2013/12/04(水) 01:48:54
>>667
乙です
制約があったとはいえもう少し何とかならなかったのか英国海軍…
まぁ、排水量35000tで18in砲艦作ろうと思ったらどこかに無理が出ます罠

時間がない&前級があまりにひどい…大陸版ヴァンガードフラグ立った?
もしくは16in高速戦艦案をベースにして18in連装三基の高速戦艦とか作るんですかね


672 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 01:50:44
>>661
四〇艦隊の人さん乙です。
アメリカ海軍は酸素魚雷を実用化に成功したのか。
でも管理が大変そうだな。
>>667
yukikazeさん乙です。
ネルソン級、あまりにひどすぎるwネルソン級の設計者は更迭ものだろ。


673 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 01:56:57
とりあえず日本から戦艦買う方がマシだという声が上がるだろうな。


674 : 名無しさん :2013/12/04(水) 05:10:25
乙です。
イギリス、なぜ改フッド級にしなかったし・・・。そこが英国面でしょうけど。


675 : 名無しさん :2013/12/04(水) 07:41:22
フィッシャー提督「うむ、さすが私の弟子たちだ」


676 : 名無しさん :2013/12/04(水) 10:40:39
この世界の英国面なら

○インコンパラブル級量産

○初期の巡洋戦艦並みに紙装甲な超高速巡洋戦艦

○50センチ連装砲か60〜70センチ単装砲を2基積んだ超軽巡

○艦後部に旋回式水陸両用パンジャンドラム射出装置を複数装備したびっくり戦艦


とかやってくれる・・・かな?


677 : 名無しさん :2013/12/04(水) 10:43:40
さ、流石に下二つは止めるだろう……(震え声)

ただ上についてはモニター艦とかなら使えるから妙な勘違いをした結果……はありえるかも


678 : 名無しさん :2013/12/04(水) 10:46:50
18インチ砲自体はフリューリアスで経験あるから大丈夫だろうな


679 : 名無しさん :2013/12/04(水) 10:50:01
>>676
オリヴァー=マイ技術試験報告書
駆逐艦に搭載した水陸両用パンジャンドラムはカナリア諸島沖海戦にて敵戦艦に向け16基投射された。
あさっての方向に向け7基がぶっ飛び2基が自艦隊に向け突入7基が敵艦隊に突入そのうち1基が敵旗艦アイオワの艦橋に命中これを撃滅せしめた。
惜しむらくはこの兵器の弾道が外洋で運用出来る程の信頼性が(ry


680 : 名無しさん :2013/12/04(水) 11:33:04
アメの初期魚雷より信頼性は高いな(白目


681 : ひゅうが :2013/12/04(水) 12:25:53

大陸日本世界ネタSS――第1次大戦前の日本 幕間「革命成る〜孫文による統一〜」



――混迷の大陸


1913年、辛亥革命後初の国政選挙が実施され、内閣首班であった宋教仁とその一派が圧倒的多数となって与党となった。
とはいっても国民政党としての国民党にすべてが包括される形となっていたために実質的には党内与党が決定されたといった方がいいのだが、それでも影響は大きかった。
なぜならば、大総統袁世凱や孫文が主張していたように、「中華をまとめるには強力な政府と指導者による指導が必要である」という意見に対し宋は「自治権を有した省を集め、外交や国防、全国的な内務の一部を政府がつかさどる連省政府こそが相応である。中央からの支配のみでは効率的な国政運営はできない」という連省政府構想を主張。
これが真新しい考えとして初の選挙に参加した人々の支持を集めたのである。

だが、袁世凱や孫文としては想定外もいいところだった。
彼らは名実ともに首相となった宋を妨害する一方で説得を試み、初の議会は混乱含みとなってしまう。
孫文は政府の職にはつかずに本拠地の南部上海周辺へと「隠遁」するも誰もそんなことを信じる者はいない。
政争の場となった北京(南京から遷都を実施)では、宋が説得を受け付けないと知った袁世凱がとりあえずは国政を彼に任せる一方で国民党の非主流派となった中央集権派と取引をはじめていた。
そしてそれは、1914年、宋が度重なる暗殺未遂を避けるように選んだ初の外遊先として日本帝国へ訪問している途上での突然の解任劇へと繋がるのである。
歴史家は、もしこの時点で宋が彼らの支持者が計画していたように逆にカウンタークーデターを実施できていればあるいは違った未来があったかもしれないと述べている。

北京政府は北洋軍閥による独裁的な色を呈していった。
義勇軍という形で中華民国政府に支援を実施していたアメリカ合衆国も困惑するほどにそれは急速であり、かつ反動的なものとなっていた。
彼らは、退位表明後も紫禁城に引き続き居住を許されていた宣統帝溥儀を強引に退去させてアメリカの機嫌をとる一方、「この大陸をまとめるには強力な政府と指導者が必要」と繰り返して述べた。
山東半島利権や北京・南京連絡鉄道の敷設権についての要求をドイツ帝国が出してくるとそれを理由にしてさらなる支援を要請。政府権限の強化についても理解を求めていったのである。

「袁世凱は皇帝になるつもりだ」

南京の孫文からそんな言葉が届けられるにおよび、米国政界は混乱する。
彼らが支援したのは民主共和政を求める革命であるはずで、一人の男を皇帝にするためではないからだ。


682 : ひゅうが :2013/12/04(水) 12:26:27

対処方針を巡って彼らが混乱する中、1914年6月、欧州でひとつの変事が起こる。
サラエヴォ事件。
オーストリア皇太子暗殺「未遂」事件である。
幸運にも増員されていた警備によって即死こそ免れたものの、欧州の王室外交に極東の日本帝国までもが関与しての戦争回避の努力の結果は流動的となっており介入の余裕はなくなりつつあった。
これを見た袁世凱は1915年初春、中華民国の国号を中華帝国と改め自ら皇帝へと即位する。
当然ながら内外問わず批判の多い即位であった。
即位式に招待された駐在「大使」が苦虫をかみつぶしたような顔をしながら式典を見守っている姿は歴史教科書で有名であろう。
袁世凱が期待していた「近隣の君主制国家による支持」は得られず、日本帝国は完全な虫を決め込んでいた。
得意満面でいた彼の顔が青ざめた時、すでに彼の味方はほとんど残っていなかったのである。
そして――焦った一部の中小財閥により資金を提供されていた一派は動き出す。
即位式わずか10日後、1915年1月13日、北洋軍閥内部も含めた政府内部での即位反対意見を説得しようとしていた袁世凱は、護衛武官の手引きによって接近してきた襲撃者に襲われ暗殺される。
北洋軍閥が即座に民国臨時政府の樹立を宣言する一方で、孫文の一派も民国正当政府を宣言し南京で決起。
これにより各地の軍も独自の行動を開始することとなった。
そして米国が押っ取り刀で南京の「正当政府」を支持し、フィリピン駐留軍から3万名を義勇軍の第一波として派遣するにおよび、人々は気付いた。
誰が袁世凱を殺させたのかを。

実際、からくも襲撃から生き残った袁の侍従武官が信用ならない北京から英国大使館へ駆け込み襲撃者が「義勇軍」に訓練を受けていた上海人であると証言してから疑いは「限りなくクロに近い灰色」となる。
事実はまたしても民間の独走であったのだが、これによりタフト政権はさらなる窮地に陥ることとなる。
大戦勃発に伴って日本軍はドイツ領山東半島へ向けて大軍を発進させており、彼らが引くことは議会はもとより正義の進軍というスローガンにあてられた民衆が許さない。
結果として彼らはそれまで支援していた北京の民国政府ではなく「民主主義の闘士である孫文」を支援せざるを得なくなってしまった。
タフト政権は20万規模の兵を用いた「民主防衛軍」の派遣を議会にはかり、認可を得た。
こうなれば、孫文による統一を少しでも後押しするしかない。

孫文は「北伐」を宣言。
彼が暗殺に関与したのかという疑いの目を振り切るかのように、軍事的な「第二革命」に狂奔するのである。
そしてこの混乱は1918年の北京政府との妥協によって終結。
こうして暫定的に設けられた「中華民国臨時政府」は、大総統である孫文の権力基盤を外国軍に頼るという不安定な権力基盤ながらも一定の命脈を保つことになる。


683 : ひゅうが :2013/12/04(水) 12:28:16
【あとがき】――というわけで一本。
第1次大戦の前に介入してしまったせいで、火事場泥棒に走らざるを得なくなってしまったタフト政権に合掌…
しかし軍閥抗争じみた内戦は削減できたし孫文先生が統一したし問題ないよね(棒読み)!
まぁ、それも米軍撤退や赤い浸透とかが始まるまでですが(ボソッ)


684 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 12:46:41
思いっきり中華主義に振り回されるタフト君w。
欧州からは「人ん家がえらいことになってる時に地球の裏側で何してくれとんじゃい!!」
と意訳なしの文書の山が届いてるだろうな。というか二度目の独走って手綱しめとけよタフト君・・・。
とはいえ20万も中国に送ったからWW1に介入は無理だろうな。
ついでに中国大陸で実にヒャッハーなフィリピン戦拡大版をしてくれるだろうし。


685 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:30:54
ひゅうが様乙であります。

アメリカは民主中華の夢を見る……あれ、これ史実じゃね?


以前オランダ剣虎兵ネタのSSを書いた者ですが
フランス赤化の歴史経緯を妄想してみました。
色々な方の設定が混ざってるかもしれませんが、ご容赦ください。


何故かフランス赤化というよりソ連可哀想ネタにしか見えませんが……解せぬ


686 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:31:34
>>683
ひゅうが様乙です。うわあ……これは実に素晴らしいw
孫文は第二革命を成就させたし、アメリカは何があろうともその力強い後ろ盾ですから両者共大満足ですね(棒


687 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:31:40
 1933年にフランス共和国が共産化した理由は何か?

 当時から現代に至るまで東西の歴史・政治学者達に無数の論文と生活の糧を与えてきた論題である。

 1918年、第一次世界大戦終盤におけるアメリカ風邪の蔓延によるドイツ軍のパリ占領と休戦いう『奇妙な敗戦』。パリ講和会議によって与えられた『唯一人の敗者』という屈辱。そしてそれらの国辱によって戦後産まれた鬱屈した国民感情が原因だとする声もある。
 1929年、アメリカ・ウォール街が引き起こした大恐慌による経済不安と、その後構築された日英独蘭+東露による世界経済ブロックからの排除がより直接的な原因だとする声も強い。

 しかしながらそのいずれ主張にも共通して言及されているのは、共産ロシア=ソヴィエト社会主義連邦共和国こそ、フランス赤化最大の首謀者だとしていることだ。


 第一次世界大戦時、欧州参戦国の中で最も遅く戦闘を開始し、最も早くドイツと単独で講和したロシアではその後続いた一連の革命と大戦を棚上げされて実行された周辺諸国の干渉戦争によって、ソビエト連邦成立後も政治的混乱から抜け出せずにいた。

 屈辱的なドイツとの講和、赤白ロシア内戦、勝って当然のポ=ソ戦争における敗北、大日本帝国が演出した歴史上幾度目かの奇跡=東ロシア帝国の成立……

 全ての歴史的事象が産まれたばかりのソ連という国家を疲弊させ、混乱させていた。

 そして1924年のレーニンの死去を号砲にしてソ連内部の政治的混乱は加速していく。
 早すぎる国家指導者の死により、若すぎる国家の内部では後継者をめぐる権力闘争という政治的内乱が常習化してしまったのだ。


688 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:32:14
 アメリカの無自覚な裏切りにより生き長らえた仇敵・ドイツ帝国。
 国家体制の再編成により近代化しつつあるオーストリア=ドナウ連邦。
 ヴィスワ河の奇跡を成し遂げた英雄・ユゼフ・ピウスツキ率いるポーランド共和国。
 緩やかな国内改革と日英の援助により甦りつつある瀕死の病人・オスマン=トルコ帝国。
 ロシア全土の正当な統治権を主張する不倶戴天の敵・東ロシア帝国。

 全周囲を敵国に囲まれたソ連の政治的状況は共産党上層部に内乱を行わせる余裕さえも失わせ、表面上は団結して敵対国に立ち向かいながら内部では政治方針を巡って対立する共産党指導部という混乱を生み出すことになる。

 赤軍を中心に武力と実績で勢力を拡大するレフ・トロツキー。
 共産党を掌握し権力の集中を図るヨシフ・スターリン。

 ソヴィエトの頂点で権力と革命の方針を巡り対立する男達でさえ祖国の現状に苦虫を噛み潰し、強硬な手段を抑えながら政治対立を続ける事しかできなかった。
 これによりソ連内部の政治闘争は表立った粛清劇にさえ発展することができず、対立陣営から国外への亡命という形で人材が流出していくことになる。

 これらの亡命ロシア人=ロシア共産党員の亡命受け入れ先となった国の一つがフランスであった。

 周知の如く近代に入ってからのフランスとロシアの関係は深い。
 フランスは中欧東欧で強大化するドイツ帝国を牽制するためにその後背にあたるロマノフ朝と手を結び、ロシアもドイツの牽制と旧泰然とした帝国の近代化の為にフランスを利用する。
 そのような政治的交流の流れは第一次世界大戦前に三国協商として実を結び、大戦によって二つの国家が崩壊しても変わらなかった。

 そしてこうした人の動きをソ連は自らの為にも利用した。
 特に世界革命論のトロツキーは自説の正しさを証明する為、大いに活用していくことになる。


689 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:32:56
「革命を!一心不乱の世界革命を!」

 その名の如く獅子吼する赤軍指導者の援助を受けて敗戦と恐慌に蹲るフランス内部で共産主義者は勢力を増し、不景気にあえぐ労働者階級の支持を得ながら、選挙を重ねるごとに議会の議席を増やしていくことになる。

 ――そして1933年。

 フランス大統領ルブランの下、フランス共産党書記長モーリス・トレーズを首班とした共産党内閣が国民の熱狂的支持で成立。

 ソ連の影が見え隠れする共産党内閣を『モスクワの長女』と批判するフランス右派政治勢力を、同年12月に発生したスタヴィスキー事件を口実にして叩き潰し、政体の変更を急速に進めながら第一共産制――第二次世界大戦の敗北へと突き進んでいく。


「世界に散らばる赤い斑点は、スターリンとトロツキーの殴り合いの返り血に過ぎないのです」とは各地に成立した共産政権と対決することになった日本の宰相の言葉ではあるが、的を射た表現であると言わざるを得ないだろう。


690 : 名無しさん :2013/12/04(水) 13:35:03
以上です。
お粗末様でした。
転載その他ご自由にお願いします。


691 : 四〇艦隊の人 :2013/12/04(水) 14:12:13
yukikaze氏乙。
まあ、予想はしてたけどやっぱり英国面www

ひゅうが氏乙。
中華情勢は複雑怪奇ですね(汗)

687氏乙。
そしてこの赤いフランス(狂犬)がドイツに噛みついて第二次大戦勃発、と。
ついでに内ゲバに励む余裕すらないソ連に合掌www


692 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 15:14:42
乙です。思いっきりモスクワに利用されまくりな共産フランスw。
ソ連は外敵のせいで崩壊は免れてるけど逆に全く政策方針が定まらずに
国力はダダ下がりw。


693 : 名無しさん :2013/12/04(水) 15:17:17
史実ソヴィエトが転移して来たら愉しそうだが。


694 : 名無しさん :2013/12/04(水) 15:30:58
乙です。
しかし革命以後のフランスは色んな政治体制経験しまくりでその内ギネスに載るんじゃね?


695 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 15:40:19
>>681-682
ひゅうがさん乙です。
米政権が民間の暴走を止められない所とか米国の民間勢力が史実の関東軍と化していますな。

>>687-689
乙です。
スターリンとトロツキーの殴り合いはソ連国内に限定するなら大歓迎ですが国外にまで持ち込まれると大迷惑ですね。


696 : ひゅうが :2013/12/04(水) 17:18:47
基本的に棍棒外交でもいわれたように「民間が進出し政府が介入する」のが当時の彼らの進出法でしたからね。
例としては某バナナ農家さんとプランテーション的なアレで。
しかも基本放任ですから進出しようと思ったらどこにでもいけるのです。
史実では日本が目を光らせてましたが、大陸世界ではこっちも(安全保障上の脅威以外は)放任ですからねぇ。
今ならいけるとやってしまうのも現場からすれば無理はないのでしょう。


697 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:21:55
ま、孫文先生とアメリカの皆々様との間にどんな齟齬が生まれるか楽しみではありますね。
大陸世界の孫文先生は今際の際にどんな台詞を残す事になるのやら。


698 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:23:29
連邦政府にしてみればそれは世界帝国たる英国や他の列強とかちあわないからできた事だから、もう止めろー、と言いたくなるのでしょうけどねえ。
それに大陸で成功したから他所でも、なんて思いだされたりしたらアメリカ政府真っ青(汗
周辺地域で市場としても資源地帯としても穀倉地帯としても有望な地域は世界帝国若しくは列強の支配地か本国…。


699 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:23:33
孫文先生は我が人生に一片の悔いなしと拳を突き上げて、昇天して下さることでしょう。


700 : ひゅうが :2013/12/04(水) 17:27:43
しかも当時のアメリカは古き良き自由主義ですので、民間を締め上げれば逆に受けが悪くなり…という悪循環。
流れをみるたび、「これ、大陸に介入しない方が正解だわ」と思います。
史実では日本がかわりに苦労を背負いこみましたが――


701 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:29:28
>>699
その分、死後は墓と亡骸がどうなるか大いに心配だね。


702 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:31:21
>>700
でも市場が欲しくてしょうがない所には魅力的に見えて仕方がない……


703 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:31:39
史実と違い完全に政治に染まっているし他国の軍事力を背景にしてしまっていますからねえ。

そのアメリカは列強から俺達が目を離したすきに何やってくれとるんじゃ、と言われかねない状況ですし。

日本も傘の下に加えて世界帝国足る大英帝国と親日国家のお蔭で国力倍増のオランダは冷たい目で見ているんでしょうなー


704 : ひゅうが :2013/12/04(水) 17:37:21
史実ワシントン体制が日本封じ込めのための半分イジメじみたものになった(まぁ国力に比して軍事力は甘く見てもらった方ですが)ように、こっちでは米国がそうなりそうですねぇ。


705 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:53:03
日本との貿易もあって国力が増大しているオランダは計画通り巡洋戦艦を保有する事になるかもしれませんな。
東南アジア配備が主になるのでしょうから、第一次世界大戦でその侮れない海軍力を見せた日本で建造される可能性もありますな。


706 : 名無しさん :2013/12/04(水) 17:58:32
>>704
オランダもインドネシア地域の自治領化(宗教や民族に配慮した自治地域)を進めるでしょうから反乱を起こされる可能性も無く安心して巡洋戦艦を配備してくるでしょうからねえ。
その巡洋戦艦若しくは高速戦艦も考慮に入れないといけなくなったら米海軍ははげるんじゃなかろうか(汗)
空母も導入するかもしれないところが更に恐ろしい。

場合によっては東インド諸島の各自治領の部隊+オランダ軍だったりしてフィリピン駐留部隊が更に涙目か…?


707 : 598 :2013/12/04(水) 17:59:08
>>598 です みなさま色々とありがとうございます。
     調子に乗って大陸版パリ講和会議も書いてみました。

「これはどういうことだね諸君!」

1919年1月。大戦の終結から約4ヶ月後、大戦後を話しあうために開かれた
パリ講和会議において、 フランスの首相ジョルジュ・クレマンソーは
【虎】の異名に相応しい眼力で連合国の首相達を睨みつけていた

「どうと言われましても、講和案としては妥当だと思われますが」
「うむ、連合国への賠償金(ドイツ側に配慮してアメリカ風邪への見舞金と
対策金と記載)として皇帝の私財国庫から一括で40億金マルク。分割で200億金マルク。そしてドイツの持つ植民地利益の割合提供、さらにヴィルヘルム2世の退位。国同士の個別保証や、潜水艦による被害保証などは個別となるが、落とし所としては悪くなかろう。」

だが睨みつけられた二人、西園寺公望元首相とイギリスの デビッド・ロイド・ジョージ首相は、そういってジョルジョの眼力をスルリと躱わした。
それがまたジョルジュの怒りに火を注ぐことになる。

「ふざけるな! この程度の賠償の為に我が国は多くの血を流したというのか!
何かも足りぬ、最低でもライン川左岸を占領する程度の事はせねば、野蛮な
ボッシュ共が何をしだすかわからんだろう!」

そういって恰幅の良い体躯を怒りに震わせるジョルジュを、残る二国の代表は
冷めた目で見ながらこう突き放す。

「犠牲になったのは貴国の兵士だけではありません。それにこれは引き分けた
戦争の講和条約です。これ以上の譲歩をドイツに求めるのは戦後体制に悪影響を
与えかねません」
「そもそも休戦交渉を行ったのは貴国ではないか。勝利を自ら手放しておいて
講和の席で勝者の権利を主張するのがフランス人の流儀かね?これ以上の
保証を望むなら、あの疫病神の植民地人共にたかるのだな!」

そう、どのように言い繕おうが大戦は勝者なく終わった。勝者がいないのだから
ドイツが敗者であるかのような無理な要求はできない。まして引き分けた
戦いとして考えるなら、ドイツ側の講和案は十分すぎるほどに譲歩された
ものだった…しかし


708 : 598 :2013/12/04(水) 18:01:51
『それは国土が戦火に晒されなかった貴様らだから言える言葉だ!』

大戦初期からドイツに蹂躙され、トドメにアメリカ風邪のパンデミックの
被害にまであったフランスにとって、この講話内容はとても納得できる
ものではなかった。本来であればアメリカからも相応の賠償金を取ることで
ドイツの不足分と出来たかもしれないが、今回の一件をウィルソンと
民主党に擦り付けるために、講和会議に合わせて弾劾を行っている彼らに
まっとうに支払う気があるとはとても思えなかった

「ともかく…受け入れることはできない。講和案はこちらから提出する」

そう言って頭を垂れて椅子にもたれ掛かったジョルジュを見て、二国の
代表はドイツ外相との話を詰めるために席をたつのだった。

パリ講和会議。後にヴェルサイユ体制と言われる戦後体制における仏・独の
立場の差は、大戦末期における戦後構想の差であったと言われる。すなわち
ほぼ負けが確定的となり、如何に被害少なく負けるかという戦中外交の中で
奇跡の引き分けを得たドイツと、アメリカの参戦によって勝ちが揺るがないと
考え、戦勝国として戦中外交を行った中で屈辱の引き分けとなってしまった
フランス。この構図がそのまま反映されたのだと

かくて後に「赤きフランス誕生の母」と一部で揶揄される講和会議は
フランスとの交渉紛糾数多く繰り返しながらも、なんとか1919年内に
締結され、人々は晴れて戦後を生きだすのである。

以上です。
>>598,599 も含めて転載その他ご自由にお願いします。


709 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:06:02
>>704
大陸日本とその外郭である極東自治領。
大英帝国とその外郭である北米、東南アジア、南アジア、オセアニアの自治領、アフリカ自治領・植民地・保護国。
オランダ王国とその外郭である東インド諸島自治領、南米植民地・カリブ植民地。
ドイツ帝国とアフリカ植民地。
ドナウ連邦とオスマントルコ、東欧諸国、北欧諸国。
これらすべて仮想敵…?なんですよね。


710 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:12:12
乙です。
連合国皆でアメリカに賠償請求すれば良いのに。
アメリカはとてもじゃないが権益について言及出来ないなこれは。
ドイツはソヴィエト革命のどさくさ紛れで東欧のロシア権益を取れれば十分補填出来る賠償額。


711 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:23:50
>>710
戦争に参加しなかった方がマシってどういうことなの(汗

まあドイツはポーランド、ウクライナ、バルト三国が影響下にはいり、フィンランドも欧州側の独立国になるからねえ。

確かにあっという間に支払える。しかもココで大英帝国とオランダを介して接近しておくともれなく大日本帝国などの入る巨大経済圏の仲間入り。


712 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:31:34
>>711
ドイツ「本当にアメリカ様々だよな、まさに参戦によって歴史を変えたよ」


713 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:34:05
>>710
一応、アメリカは名目上、味方として参戦しているだけに、面と向かって
アメリカに賠償請求する訳にもいかない所が余計に腹立たしいだろうね。


714 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:36:45
そういやこの時期のドイツのアフリカ植民地ってどこら辺だっけ?


715 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 18:37:21
乙です。当面パリには人が寄り付かないだろうし経済打撃が大きすぎたな。
かといってこんな事ばかり叫べば「「「よろしい、ならば説得だ(肉体言語的に)」」」
で英日独にボコボコにされるしな。
取りあえず某半島みたく延々と米国に謝罪と賠償を要求しまくるだろうがw。


716 : ひゅうが :2013/12/04(水) 18:38:09
>>709
いかん…某ノビー氏の「全世界vs米国!!」なものになりそう(汗
>>710
もちろん。そのために合衆国は「支援投資」という形で欧州復興のために資金を供出させられてますし、債務も買い取りという形をとらされてますね。
その分で大戦で儲けたお金がだいぶ飛びましたから、戦後はマネーゲームで少しでも取り返そうとあの手この手でやっているでしょう。
>>712
なんとか負けずに済んだ、というのが正解ですからね。
この世界ですとベルギーの中立を最初に侵犯したのは当のベルギー本人とフランスですから「ドイツに殴り掛かった」ともいえるわけで…


717 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:44:49
>>714
ドイツ植民地帝国で調べると詳しく解るよ。
詳しくは無いけどタンガニーカ+ルワンダ+ブルンジ、ナミビア、トーゴラント、カメルーン。
これらがアフリカ植民地。資源的にも非常においしい地域。


718 : 714 :2013/12/04(水) 18:46:01
>>717
サンクス!

この時期のドイツは結構持っているのね(汗)


719 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:47:16
なお、タンガニーカ+ルワンダ+ブルンジ=独領東アフリカ
ナミビア=独領南西アフリカ。
カメルーン=カメルーン。
トーゴ+ガーナ東部=トーゴラント。


720 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:53:05
>>718
太平洋植民地を日本に売り飛ばしても尚、全く問題ないレベル。
後々、開発が完了すればドイツに非常に大きな利益を齎してくれる植民地ばかりだよ(汗
しかも内陸部は各王国を自治領化して間接統治をする方法でも本当なら上手くいくしね。


721 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:53:20
フランス「アルザスロレーヌ地方は歴史的にみて我が領土。」
フランス「アメリカがパリにインフルエンザをばらまいたせいでパリ市民30万人が虐殺された。謝罪と賠償を要求する。」
フランス「ドイツの平和と人道に対する罪の賠償にドイツ領アフリカの譲渡を要求する。」


722 : 名無しさん :2013/12/04(水) 18:57:18
>>716
フランスは植民地支配も上手くいかなくなるでしょうね。
金も無い、国土もズタズタでその再建に金が取られる。しかもドイツ第二帝国は植民地共々健在でドナウ連邦も健在。
英国との関係も冷却化。その英国は多数の自治領を抱え込んだ世界帝国。
これらを相手に経済的に孤立して軍事力を相対的に備えるなんて無理ゲー。

そしてそれらの無理は植民地のフランス人に猛烈な負担をかけるでしょうから果たして植民地の被支配民族どころか植民地フランス人がフランス中央に忠誠を維持できるかな〜(棒


723 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:13:17
大陸日本でも水戸の黄門様は歴史書の編纂で水戸藩の財政難を招いたのかね。


724 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:20:04

大陸日本世界ネタSS――第1次世界大戦時の日本 「1915年の足止め」


【日米対峙】

第1次世界大戦勃発時、日本帝国は動員令を発していなかった。
ただし海軍のみが即応態勢を維持しており、建造中の新型戦艦群や高速補給艦群は新たに施行された「改正工場法」に則り4交代24時間体制での建造に切り替えられた。
また、軍需工場では動員を見越して女性の大量募集が行われ、それまでは進んでいたとはいえ限定的だった女性の社会進出が加速していった。
その反動のように女子教育がともすればいきすぎなくらいに性差についての教育が増えていき「男らしく女らしく問題」といわれる大正時代の社会問題をクローズアップしていくのであるがこれについてはひとまず置いておく。
こうした銃後の状況を前に、日本陸軍では1914年中盤から予備役や後備役、あるいは徴兵前の人々に向けて軍事教練を開始し動員に備えていたのである。
とはいっても日露戦争時のように「くるものがきた」といった風のものではなく「できるならこないでほしい」という風潮が社会には漂っていたといえる。
日本人一般からすれば「守るべき対象で次代の命を紡ぐ女性たちの手を借りてまで遠く欧州へ行かねばならぬのだろうか。行くなら自分たちだけでよい。」というある種古風な感覚があったのだ。
ともあれ、ぴりぴりした緊張感の中で盛んな外交交渉の裏での準備は進んでいった。
この点、「早く戦争を!」と復讐戦を叫んだフランスや、感情的になっているセルビア・オーストリアとは対照的である。


【英国の準備】

開戦までの半年の間、日本の顧客となったのは同盟国イギリスであった。
日露戦争の戦訓を受けて装備改革を行っていた大英帝国は、半年の期間をフル活用して機関銃や自動車、さらには新型火砲群を自国の軍に導入していったのである。
これは日露戦争の哈爾浜会戦を英印軍司令官として非公式に観戦していたキッチナー陸軍元帥の強い後押しによるもので、彼曰く

「我々はワーテルローのネイ元帥のように破滅へ向かって突撃するところだった。しかも突撃した先にあるのはポートアーサー(旅順)要塞という最悪の状況で。
要塞攻略戦に必要なものはきらびやかな近衛騎兵やレッドコートではない。
ただ大量の火砲と機関銃、そしてつるはしとスコップと鉄条網であるのだ。」

けだし卓見である。
英国は日本政府の「開戦は避けられないかもしれない」という言葉を受けて議会で徴兵法をはじめとする戦時諸法を可決。
やりすぎだという声に日本の例を挙げて大戦争の準備に邁進していったのである。
なおこのとき、局外中立を宣言していたアメリカ合衆国もドイツ向けに大量の物資を供給しており、中でもヘリウム輸送船拿捕事件は開戦の最後の一押しとなったといわれていることを付け加えておく。


【日米妥結せず】

こうして準備を行った日本であったが、1915年1月に彼らは動けなかった。
なぜならば、近隣の中国大陸においては袁世凱暗殺と孫文による北伐が開始されており、それに伴いアメリカ軍20万(最終的に45万)が展開していたためである。
開戦初頭での山東半島攻略作戦に投入予定であった第5方面軍(第5・第6軍)をもって北京へ進撃されることを恐れ、また英国から満州の治安維持を要請されていた日本軍を警戒したためでもあったが、日本側はこれを警戒せざるを得なくなっていたのである。


725 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:20:38
当然ながらワシントンD.Cに桂前首相が飛んで中国問題を討議していたのだが、タフト大統領は門戸開放機会均等を述べるのみにとどまり、それ以上に山東半島利権を日本側が接収することを警戒していた。
さらに、満鉄利権を得ていたハリマン財閥に対抗する形で他財閥が満鉄から支線を伸ばし天津から北京への鉄道を敷設する許可を「孫文率いる正当政府に」求めていることが明るみに出ると、日本側は激しく動揺し会談は物別れに終わってしまう。
タフト政権は日英同盟を発展的解消し多国間安全保障条約を設け、そこに列強の大半を巻き込むことで戦争を抑止する「平和同盟構想」と、それに中国問題をからめる「12か国条約構想」を発表したのだが、タフトたち政治家はともかくとして、この「天恵」を精一杯利用しようとしていた人々、特に1901年恐慌で大打撃を受けた大陸間横断鉄道(特にノーザンパシフィック鉄道やグレートノーザン鉄道などのシアトルと関連の深い鉄道群)や地方鉄道経営陣、そして五大湖や西海岸の新興財閥群はまったくその気はなかったのである。
日露戦争の結果、陸軍は大量の余剰装備をため込んでおりその更新を行いつつ再び総動員準備を行わねばならない。
さらには欧州へ向けて派兵するために必要な補給線の確保と、大量の物資備蓄、そして受け入れ態勢の整備などはとても1年ではすまないだろう。
こうした都合に加えてアメリカの不透明な動きもあって、1915年中の派兵が不可能であることは英国側も理解していた。

こうして、1915年1月、日本政府は一定の対米警戒を続けることを理由として早期の陸軍派兵要請を丁寧に謝絶。
代わりに、外務省はトルコ政府との交渉によってトルコの局外中立宣言を出させることに成功し、ロシアとトルコ間の相互不可侵・安全保障条約調印という大金星を挙げることができた。
また、海軍については優先的に提供されることも決まり、予備役となっていた富士型戦艦6隻が現役復帰され新造の金剛型戦艦と扶桑型戦艦(艤装中)が派遣準備に入った。
シンガポール駐留の戦艦「朝日」など、すでに先遣隊としてジブラルタル向けて1915年1月20日にはスエズ運河を渡っている。
ともあれ、日本陸海軍は「欧州にいけない分を青島で取り返す」とばかりに極東のドイツ軍を排除すべく行動を開始したのであった。


726 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:21:12

【青島攻略】

1915年2月5日、日本陸軍は山東半島先端、青島に向けて攻撃を開始。
既に太平洋上で通商破壊戦のために行動しているドイツ東洋艦隊に向けて連合艦隊が出撃しており、青島は孤立していた。
遠目に北京政府軍が見守る中で日本陸軍は日露戦争時以上の大量の弾薬を投射して要塞を耕し、空では東洋初となる空中戦の果てに日本陸軍飛行船部隊が要塞上空から爆弾を投下していった。
結果、1か月を待たずに青島要塞は降伏。
2月26日に太平洋上において巡洋戦艦「ザール」が包囲され降伏したこともあり、日英同盟側は幸先のいいスタートを切ることができた。


だが、欧州においてはパリ前面で熾烈な機動戦が続いており、戦況は予断を許さなかった。
しかし日本本国を通じてロシア側に日本側北進の意思なしとの言葉が伝えられていたこともありロシア軍が急速動員を成功させたこともありパリ攻撃は頓挫。
さらにはANZAC軍団によるアントワープ強襲上陸作戦が失敗に終わった(1915年8月)こともあり、以後の日本は、大陸において米国軍や北伐軍と睨みあいつつ、先遣隊3個師団の派遣を除いて決定的な瞬間での欧州派遣をめざし力をためていくことになる。

しかしいざ1916年には派遣が決定されそうになったものの、ヴェルダン要塞攻防戦による恐るべき消耗の果てに半壊状態に陥っていた仏軍により補充兵力として自軍指揮下にいれようとしたため(英国軍のように自由に使えない兵力としてではなく自由に投入できる兵力を欲していたといわれる)同盟国としての独自指揮権を要求する日本側の折り合いはつかず、結局は派遣は1917年にまでずれ込むことになるのである。


727 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:22:44
【あとがき】――というわけで、投下しました。
史実でも英仏軍間では指揮権問題がありました(1918年にようやく解決)ので、どちらが上かでフランス軍が日本軍に妥協できるとは思わずこんな感じになりました。


728 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:25:24
ちなみに1916年中に派兵がならなかったために代償として海を渡った結果、ユトランド沖で連合艦隊は主力艦壊滅の憂き目にあってしまいます(泣)


729 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:30:08
乙です、どこまでもフランスとアメリカが足を引っ張ってますね


730 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:33:40
>>729
ありがとうございます。
先遣隊として派遣された部隊がフランス側の予備兵力としてヴェルダン救援軍として使い潰され、その結果日本側も態度が硬化しています。


731 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 20:37:07
乙です。地味にアメリカが足を引っ張るw。
外務省が意外な得点を稼いだので役立たず呼ばわりはされないでしょうね。
早期派兵できない腹いせで青島のドイツ人らが悲惨な状況に・・・・。


732 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:39:33
おおう(汗
連合所属の日英同盟にとって最大の敵はフランスとアメリカですね
イギリスにとってはいっそフランスなどいないほうがマシというレベル
ジョンブル「フランス、君は私にどれだけ日本に対して恥をかかせれば気が済むんだい?」
とか言ってそう


733 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:43:21
結局は連合国軍最高司令官を設けることで指揮権は解決したのですが、それまでいろいろ苦労していたのです英仏軍も…
あと英国軍さんもユトランド沖で一緒に大変な目にあっているじゃないですかw


734 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:49:33
乙です。

下手に仏軍に指揮権をわたすと肉壁にされそうですしね。


735 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:51:55
ひゅうが様乙です。
イギリスは意識改革も装備改革もWWⅠに何とか間に合いましたか。
一方のフランスは果たして? 日本の先遣隊3個師団は気の毒な事になった様ですが……


736 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:55:41
人種差別丸出しの発言をするフランスにブチキレつつ
どんどん不機嫌なる日本を必死に宥めるイギリスという
構図が容易に想像できるw


737 : ひゅうが :2013/12/04(水) 20:56:07
しかも「イギリスがインド人を突撃させるように我々は日本人を突撃させて損耗をおさえるべきだ。
心配しなくとも3億いる日本人の命は我々の10分の1以下である」と急進的なフランス新聞が述べていたりして…
まぁこれは極端な例ですが。


738 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 20:57:24
どう見ても先遣隊は銃剣突撃で消耗させたな。


739 : 名無しさん :2013/12/04(水) 20:58:10
>>737
その新聞社にSHIMAZUが襲撃かけそうな気がする
と言うかブチ切れて即時撤退の準備始めても良いレベルw


740 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 20:59:13
いっそ先遣隊は白兵戦主義とか頑迷な独断専行タイプとかで占めてしまって・・・。


741 : ひゅうが :2013/12/04(水) 21:00:50
>>739
人口構成が崩壊しかかっているフランスとしては間違ったことはいってはいないんですよ…
日本側の人口も多いですし、フランスにはインドやカナダ、ANZACみたいな大規模兵力供給基地もありませんし。
しかし自国の指揮下でやろうとしているあたりがフランスらしいというか…
日英同盟に基づいて英国に助力しているという形で結局押し切りますが、それまでに日本人の心証を思いっきり悪化させているでしょう。


742 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:02:01
>>737

YAKIUTIされても文句言えないw


743 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:03:05
撫子「フランスとかいうあいつブン殴っていいですかいいですよね答えはきいてない」
ジョンブル「まあまあまあ、落ち着いて いくらアレでもまあ一応味方なんだしアレが敵に回ったらいろいろ面倒くさいんですよ」
撫子「それはアナタのつごうでわたしかんけいないあれなぐらないりゆうみつけられない」
ジョンブル「頼むから我慢してくださいよ ほら美味しいウナギゼリーですよ」
撫子「がまんがきれた!」


744 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:03:41
>>741
フランスとしては間違ってないかもしれないがわざわざ地球の裏から膨大な将兵と兵器を投入してくれている
友好国に言っていい言葉じゃないですなw
イギリス人やフランスのまともな上層部が顔真っ青にするレベルの暴言w


745 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:04:20
>>743

怒りで撫子さんの口調がおかしくなってるw


746 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:09:10
撫子「ワタシオマエマルチギリ」


747 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:11:42
まあ、小人さん達もフランス軍上層部は全っ然信用してなかっただろうしなあ


748 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:20:29
和声戦車は無理なのか?


749 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:25:11
和声戦車………

ナビの声がくぎみー?
あるいは若本か、の二者択一


750 : 名無しさん :2013/12/04(水) 21:37:22
>>748
ちょっと前にFT-17の様な物は何とか間に合うだろうけど、八十九式の様な物はさすがに無理、
という事で結論が出ていた。


751 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 21:44:18
>>744 「よしヒッキー再開」
   「「ちょおおおおおおお!!」」
こうなってもおかしくはない。


752 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:02:37
仏新聞
「東の果てのさらにその向こうなどという未開の地に住む蛮人など引きこもっていて一向に構わない
 ただ金と武器とその無駄に多い数にふさわしいだけの兵士は置いていくべきであり
 我らフランス軍の指揮下に組み込まれることで彼らはその矮小で野蛮な歴史に不釣り合いな
 名誉を入手する機会を得るだろう」


753 : ひゅうが :2013/12/04(水) 22:06:36
>>752
ひどくなってる…(汗


754 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:11:54
>>731
>外務省
憂鬱本編で外務省職員だった転生者たちが、「汚名返上!!」とばかりに奮起したのだろうか?


755 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 22:12:50
独国
「上手くいったな」
「これで日本の離脱、もしくは独側で参戦もありうるでしょう」


756 : ひゅうが :2013/12/04(水) 22:14:02
>>754
あとトルコ側の奮起ですね。


757 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:25:57
そんな暴言吐いてもフランス料理という山吹色のお土産でギリギリで許されるわけですねw
ちなみにBETEとかいう国の場合には贈り物(食べ物)がないから、一発アウトw


758 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:26:08
>>737
日本「ドイツに寝返って良い?(激怒)」
イギリス「なんかオレもそれでいい気がしてきたな。」(あきらめ顔)


759 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:26:53
>>752
フランスなんぞ よりよっぽど歴史が古いんですけどねぇ。


760 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:27:44
>>752
酷すぎるwww
少なくてもこれでフランス本土で戦おうとはしなくなるwww
もうイギリスも匙ぶん投げるな


761 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:31:42
>>752
日本「別にフランスは同盟国ではないですよね?イギリスは同盟国ですので
軍を派遣しましたが、フランス本国を救援する必要はないので、オランダに
陸軍兵力を派遣しますね」

英「」
仏「」
蘭「よっしゃ、これでかつる」


762 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:33:23
数日後

パリっ子A「日本軍を侮辱した新聞社が猛獣に襲われたらしい。」

パリっ子B「俺はその新聞社の経営陣がスパイ容疑で逮捕されたって話しを聞いたぞ」


763 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:34:29
>>752
こうしてみると某ローリダって意外と普通の国だったんだな……(汗


764 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:39:55
いやまておまいらなになっとくしてるんだ
ふつうなら「いくらなんでもこんなに無茶で傲慢な発言するとは思えない」
とかいうだろ


まあ質実剛健を旨とする(イメージがある)ドイツや腹ン中ではともかく表向き頭を下げる知恵を持ってるイギリスはともかく
身の丈に合わない誇り高さを持つフランス(あと高麗)はこのくらい言ってもおかしくないけど


765 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:44:14
ある意味で、第一次世界大戦の敗者と勝者を分けたのは日本人への理解の差と言えます。
戦前より彼らの力を正しく理解していたイギリスは、日露戦争から正しい戦訓を得る事が
出来ましたが、彼らを「極東の猿」あるいは「イギリスの番犬」としか理解しなかった
ドイツとフランスは、第一次世界大戦初期においてあまりにも多くの血を失うことになります。

その失血により朦朧とする意識の中で、敵対する存在を正しく観察し失血を少しでも
止めようと努力する者と、仲間を包帯代わりにする者…テミスの天秤がどちらに
振れたかはいうまでもないでしょう。
皮肉にも敵対していたが故に日本人を正しく理解できたドイツ人が、日本との戦時外交に
おいて後の繁栄に繋がる多くの奇貨を得る事が出来たのに対して、味方であったフランス人が
日本人を日本人として認識するのは地獄に落ちたあとでした。すなわちあの地上の地獄と
言われたパリでの救援医療により、始めて彼らは自身の理解力の欠如を思い知るのです。

        リデル=ハート 第一次世界大戦戦略論より抜粋


766 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:46:08
>>764
実際にそこまでのことは政府は言わないが、一部新聞社が社説であげそうw


767 : 名無しさん :2013/12/04(水) 22:49:04
日本「フランスの言動がどっかの半島のようになってきたな、これが歴史の修正力というやつか?」


768 : 名無しさん :2013/12/04(水) 23:01:30
ドテラ撫子「うちの若い衆(SHIMAZU)がもう我慢の限界ですので、もうだれでもいいので殺らせてもらえませんか(満面の笑み)」


769 : 名無しさん :2013/12/04(水) 23:04:35

その頃の人種差別の実態を色々と調べると言いかねないと思ってしまう……
特にフランスだし。

しかし大陸日本の世界だと、人種差別が無くなっていくと言うよりは、日本人が突然変異種として有色人種と別枠扱いにされそうだ


770 : 名無しさん :2013/12/04(水) 23:11:49
実際有色人種だけど混ざりすぎて「日本人」になっちゃてるしね。


771 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 23:16:38
遅ればせながらSSの感想を。
>>707-708
乙です。
フランスは感情論で主張しちゃっていますね。
パリ講和会議に参加した国々は「空気読めよ。フランス」と白けた目でクレマンソー仏首相を見ているんでしょうね。

>>724-726
ひゅうがさん乙です。
英国のアメリカへのヘイトが高くなりそうだな。
オスマントルコは中立したことによって第一次世界大戦に巻き込まれず国力を消耗せずにすんだ事は大きいですね。


772 :  テツ :2013/12/04(水) 23:16:40
大陸日本の日本人には、大昔に日本に来たスラブ系の白人も混ざっていて白人並みに白い人間も少なからず居るんじゃ


773 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/04(水) 23:17:08
というかアジアとして見られてるのかな日本・・・。
アジアの端っこにあることだし別枠設けられてそうだな。


774 : 名無しさん :2013/12/04(水) 23:32:08
オセアニア扱い?


775 :  テツ :2013/12/04(水) 23:37:29
幕末日本で活躍していた元フランス軍事顧問団のブリュネ大尉が生きていたら多分嘆いたと思うな


776 : ハニワ一号 :2013/12/04(水) 23:38:25
日本大陸ですからアジアとは別に「日本」という区分で見られるでしょうね。


777 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 00:06:01
>>661
四〇艦隊の人さん乙です。
超大型酸素魚雷ですか。酸素魚雷の実用化については、気合いを入れて開発中に始動時のコロンブスの卵に気がついたんでしょうかねえ。

>>667
yukikazeさん乙です。
この時期の英国戦艦がアレになるというのはもはや運命なのでしょうかw

>>687
乙です。
『革命』の里帰りですね。実にほほえましい(棒

>>707
598さん乙です。
情動的という点で同じラテン民族でもイタリアのほうがまだ外交が出来る状態でしょうねえ、これは‥

>>724
ひゅうがさん乙です。
史実日本の欧州派遣戦力が最小限だった理由の一つに米国の存在がありましたが、日本が強大なこの世界で同様の事をしでかしていると、イギリスのいらだちがこれまた酷そうですね。さらに中国人はじつにいらんことを連発…

フランスの御乱行については、

「この戦争を終わらせるなど簡単なことだったのだ。フランス軍の将軍を全員銃殺にして、オーヤマとノギとクロキとアキヤマを代わりに据えればよかった。ただそれだけだった」
――英軍のとある将軍

「英国は同盟国の将軍がその義務を尽くすことを期待する」
――英軍のジョーク

「偉大な人間は必要もなく残酷になることは決してない」
――英国紙が日本陸軍先遣部隊の壊滅を報じた記事より。元はナポレオンの言葉。

こんな皮肉が飛び交ってそうです。


778 : yukikaze :2013/12/05(木) 00:11:22
皆々様方乙であります。ではお目汚しとは思いますが英国戦艦史その4
を投下させていただきます。

俗に言う「マーシャル事変」の衝撃は世界を震撼させた。
世界でも1、2位を争う大海軍が全力全開でガチバトルをやったにもかかわらず、
日本海軍の完全勝利で終わるという、誰もが予想しなかった結果だったからである。
アメリカの力の象徴とも言われたサウスダコダ級姉妹の全てが撃沈破され、何とか生き残った
艦も、ハワイ沖で仲良く漁礁と化した末路は、まさにアメリカの凋落を示すかのような
一コマであった。

そしてその光景を英国海軍は半ば諦観しきった表情で眺めていた。
当然だろう。自分達よりも艦隊戦力が上のアメリカ海軍が鎧袖一触と言わんばかりに
叩き潰されたのである。
勿論、日本側も撃沈艦こそ大型艦にはなかったものの、かなりの数の艦が大中破
したのだが、それでも八八艦隊のほぼすべての艦が威容を誇っていたのを見れば、
誰が勝者かはおのずと明らかであった。

そしてイギリス側が憂慮したのは、自分達の戦艦戦力のリニューアルが停滞しているのに対し
いつの間にか仏伊海軍の勢力が伸長し始めた事であった。
仏伊とも戦艦保有量である50万トンを満たすつもりはさらさらなかったが、その分、個艦性能に
優れた良艦を導入することは熱心であった。
両国とも、15インチ砲を装備した4万トンクラスの高速戦艦を複数隻配備することを計画したのは
今の英国海軍ならば、質によって量を凌駕できるのではと考えたからであった。

こうした動きに英国海軍は頭を悩ませる。
ネルソン級が失敗であることは誰の目にも明らかであったが、しかしネルソンに代る新型戦艦の
コンセプトについてはまだまとまっていないのが実情であった。
一応、4万トンクラスの高速戦艦までは同意を得られたのだが、主砲を18インチにするか16インチ
にするかで半ば感情的な対立が生じたのである。
英国海軍にはもう失敗するだけの余裕がないのである。

こうした状況に、英国海軍部内の妥協案として、QE級とフッド級の大規模改修を行う事で短期的な解決
とし、次期新型戦艦の配備によって中長期的な解決策にしようという動きがで、争いに疲れた両派とも
その妥協案を受け入れることになる。
かくして英国は1935年からフッド級とQE級の大規模改修に取り掛かるのだが、船台確保と技術交流の
一環として、カナダ海軍に配備予定のQE級『ヴァリアント』『バーラム』の2隻の改装を三菱重工に発注した
のである。
これは、海軍艦載機と新型高角砲の技術供与(並びに割安なライセンス生産)の見返りだったのだが、
三菱重工は「一番美しい淑女にしてみせる」と、全身全霊を傾けて大改装を執り行い、QE級の中でも
もっとも使いやすい戦艦に変貌することになる。

かくして1939年までに、フッド級とQE級の大半が大規模改装を終了し(7・8番艦のキング・ジョージ5世
プリンス・オブ・ウェールズは改装中)、それぞれが4万トン級の高速戦艦及び3万5千トン級の中速戦艦へと
生まれ変わることになる。
これにより英国海軍の戦力の底上げはなされるのだが、同時にそれは新型戦艦建造のリソースを減らすことでもあった。
彼らが新型戦艦建造を開始した時、欧州に再び世界大戦の足音が響いてきた。


779 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 00:17:48
乙です。既存の戦艦の改装が最適解とはw。


780 : 名無しさん :2013/12/05(木) 00:23:54
日本大陸学

日本大陸学は人類学の一種である。
その発祥は第一次世界大戦後のドイツであり、大戦を通じて日本人が他のアジア人とは
大きく異なった存在であると結論づけた当時のドイツ政府首脳がミュンヘン大学に日本人の
学術的な調査を依頼したことが、その始まりとされる。

初期の日本大陸学は多民族国家(少なくとも外面状は)でありながら単一で、かつ
独自の文化を持つ日本人を社会的、文化的に研究する社会人類学の側面が多かったが
後にその多民族性の起源を探ることで、人類誕生のメカニズムや進化論の実証考察を
行う、自然人類学も内包するようになった。

対象となった日本人達は、当初こそこの行為を人種差別の一種と見て忌避していたが
後にこれがドイツ人流の誠意有る(そして多分にくそ真面目な)文化交流であると
わかると、官民一体となって日本大陸学に協力した。結果としてこれがドイツに
ドイツ版ジャポニズムとでもいえる現象を巻き起こした事により、日独間の溝は
急速に狭まることになる。

この時代の著名人で日本大陸学に影響を受けた人物としては、第二帝国宰相で
引退後はドイツでも有数の水墨画家となるアドルフ=ヒトラー。彼の友人であり
ヒトラーの為に苦労して日独の建築様式を合わせもった【庵】を建築した
アルベルト・シュペーアなどがいる。


781 :  テツ :2013/12/05(木) 00:25:54
乙でした
三菱重工、というか、魔改造民族が本気出したw

メープルさん「日本で改装されたQE級、凄い具合がいいわ。旧式艦だけど本国艦隊のよりも使いやすい!」
ジョンブルさん「そ、そうだろう! (あれー、もしかして5隻全部改装してもらって本国艦隊にも配備できるようにしておいた方がよかった?)」


782 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 00:27:14
ある意味、多人種が混じってるのに画一的な日本大陸は一部の人々には理想郷に
見えたでしょうね。


783 :  テツ :2013/12/05(木) 00:28:31
水墨画家アドルフ・ヒトラー・・・w

確かに人物画が苦手なヒトラーにはああいった方向性のほうが合っているかも


784 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 00:28:45
乙です。
英国海軍は史実の金剛の例もありますし、今度は逆に日本に新型戦艦の設計・建造を依頼した方がいいんじゃないかなと思ったり。


785 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 00:34:49
>>780
乙でした。
ヒトラーが水墨画家w
日本大陸学はドイツのみならず他の国々でも熱心に研究されているんでしょうね。


786 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 00:35:35
yukikazeさん乙です。
史実で魔改造に定評のある日本が手がけたら、条約明けの新戦艦とも渡り合えるレベルになりそうですねw


787 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 00:40:27
>>780
乙です。
茶道と香道にはまってモルヒネ中毒から足を洗った元デブとかどうでしょうかw

>>784
主力艦ともなると師匠としての面子がありますからなかなか難しいかもしれません。
でも技術交流ならありだと思います。史実でも最新情報を交換する技官交流が行われていましたし。


788 : 名無しさん :2013/12/05(木) 01:03:14
ヒトラーの画風だと水墨画は合ってるかもしれませんね。
残ってる絵を観るかぎり、暗いイメージになるものばかりですし。


789 : 名無しさん :2013/12/05(木) 01:24:16
案外、水墨画家として日本に居ついたりするかもしれないw


790 :  テツ :2013/12/05(木) 01:26:31
小人さん「水墨画家アドルフ・ヒトラーなんて斜め上過ぎて、日本在住していても存在に気づかなかった・・・」


792 : 名無しさん :2013/12/05(木) 08:26:01
水墨画家になり将来は落ち着いたドイツ第二帝国宰相……ありえそうですなw

それと日本大陸学に関しては戦後に日本と交流が一挙に深まっていくドイツ帝国だからこそ熱心に行いそうですよねえ。
彼らは基本的にまじめだから本気になって研究し出したら人種とかそういうの無視して調べだすだろうし。


793 : 名無しさん :2013/12/05(木) 08:26:13
いや、そんなに反応がほしかったのか?


794 : 名無しさん :2013/12/05(木) 08:33:02
大陸日本のフランスへの認識は最悪のものとなっていきそうですねえ。
特に三個師団の招聘を無為に殺されたことの憎悪や、その際のフランス人や新聞の対応で逆鱗に触れまくっていそうですし。

>>793
登校の時間帯を見るに重かったときの時間帯じゃないか?


795 : 名無しさん :2013/12/05(木) 10:59:02
WW1直後なら阪東収容所の捕虜達が積極的に関わってそうですな。>大陸日本学
彼らは直に日本人と触れ日本の中で生活しましたし、日本語も学んでますし

特に音楽交流が盛んになりそうですねw


796 : 名無しさん :2013/12/05(木) 11:06:10
バームクーヘンを食べながら現地住民と交流するドイツ人。


797 : 名無しさん :2013/12/05(木) 11:08:52
ドイツ人に枝豆を流行らせよう(ぐるぐる目)


798 : 名無しさん :2013/12/05(木) 11:12:15
ああ、ビールと相性抜群ですもんね……w

日本人と仲良くなるには餌付けが一番だよね!
阪東収容所でも食い物が大人気だったし……w


799 : 名無しさん :2013/12/05(木) 12:18:30
枝豆、唐揚げ、後ビールに合うのって何があるよ?ドイツでも作れるやつで。


800 : 名無しさん :2013/12/05(木) 12:19:11
手軽で美味しく大人気……
焼き鳥!


801 : 598 :2013/12/05(木) 12:21:45
「あれが日本人の言う『青天の霹靂』というやつなんでしょう。」

そう言いながら当時を振り返るヨーハン・クロイツァー氏。ドイツ軍の青年将校だった氏は
日本軍の青島攻略により捕虜となり、板東俘虜収容所で1920年まで生活することになる

「帰還後、政府が日本についての研究してるという話をかつての仲間から聞いて、
何かの役にたてばと思って、捕虜時代に書いていた日記を送ったんです。まさか2日後に
ミュンヘン大学から講義の依頼が来るとは思ってもいませんでしたよ。」

そういって苦笑するヨーハン氏。ミュンヘン大学の客員教授となった彼は自身の捕虜時代の
体験を「日本大陸学」を作り上げようとする学者たちに語っていったという

「研究者たちが特に驚いたのは我々が収容所でオーケストラを作り、第九を演奏したという
話でした。祖国の唄を歌う、合唱するというのは捕虜たちの団結心を強めて脱走等の
可能性が上がる。捕虜に対して理論的な対応とは言えないと首を傾げていましたよ。」

自身の体験だけでなく捕虜時代の仲間を集めて、日本文化をドイツに伝えるための
フォーラムなども行っていたヨーハン氏。その中には彼の姿もあったという。

「ええ、彼はとても熱心な生徒でした。特に書道と水墨画について尋ねるために忙しい合間を
縫ってはここに訪れていました。なんでもパリで同僚となった日本軍の中佐が余暇に書いた
書を見て、自分の進む道が見えたとか。もっとも、彼がその道に進むのは当分先に
なるでしょうが…」

そう言ってヨーハン氏はサイドボードの写真立てに目を向ける。そこには鋭く、それでいて
どこか墨との葛藤を楽しむような眼光で、濃淡だけで郷愁に溢れるミュンヘンの
町並みを
描ききろう筆をはしらせる、若き日のドイツ宰相の姿があった。

ドテラ撫子さん「これがもうすぐ放送されるらしいんですが…」
小人さん「信じて! 僕らは何もやってない!」

598です【水墨画家ヒットラー】でビビっとくるものがあったので書いてみました
転載その他はご自由にお願いします。


802 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 12:32:27
乙です。脱走と言っても巨大な大陸のどこに逃げろと?状態ですね。


803 : 名無しさん :2013/12/05(木) 12:36:49
乙乙。文化交流が順調に進んでいるようで何よりです。
……そしてそもそも脱走と言っても日常からすでに外出がほぼフリーパスだしなあ……w
捕虜に対する扱いじゃないですからね、あそこはw
欧州では泥沼の戦いだったのに彼らは捕虜になってこんな安穏とした生活を……かえって罪悪感を感じそうなほどでしょうな


804 : 名無しさん :2013/12/05(木) 12:48:54
ドイツ人捕虜「日本の捕虜収容所でビール作って、枝豆作って、オーケストラ作って、地元民と共に酒盛りしてたなんてとても言えない。」


805 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 12:59:35
乙です。
日本での日々は親日になったドイツ人捕虜を大勢生んだ事でしょうね。


806 : 名無しさん :2013/12/05(木) 13:19:51
乙です。
日常からして自由に出入りできる時点で、収容所の定義から外れていますからなあw
大陸日本にしてみれば、亜大陸とはいえ広い国土ですから脱走のしようもない、ということがわかっているからなおさら開放的なんだろうね。
それにここで文化交流を深めておいて欧州にそういう良い日本の情報を伝えてもらえればありがたいし。まあこちらはついでなんだけど。

そのついでが大成功した例になりそうですなw


807 : 名無しさん :2013/12/05(木) 13:22:33
大戦が終了し、極東で日本軍の捕虜になったシュルツが帰ってきた。
息子は変わり果てていた。変わり果ててしまった。
石工だった息子は暇さえあれば、庭に日本語のカナと呼ばれる文字を型どったモニュメントを沢山こさえた。
そしてその前で変なポーズを取っては悦に浸っている。
しかし、「ヤレヤレダゼー」とはなんだろうか?


808 : 名無しさん :2013/12/05(木) 13:49:36
>>807
「ドドドド…」や「ゴゴゴゴ…」という文字ですね、わかります

後、石工だからといって石仮面は作るなよ、絶対に作るなよw


809 : 名無しさん :2013/12/05(木) 14:01:39
庭先に漢字が刻まれた奇妙な丸い石のオブジェが転がっているんですね
わかります


810 : 名無しさん :2013/12/05(木) 14:12:50
>>808
残念収容所時代に量産済みでした!

つ写真
【戦争終結後、収容所解散直前に撮影されたらしい集合写真。
 ドイツ兵達と日本兵達が、石仮面を被ってバァーン!の巨大石モニュメントをバックに、
 それぞれ「ズァッ!」や「ジャーン!」や「メギャン!」なポーズで荒ぶっている】


811 : 名無しさん :2013/12/05(木) 14:48:46
>>810
「ちょ、富永さんあなた部外者なのに何やってるんですか!」


812 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 15:54:18
「オーバーロード・ポートレート」の頃のアメリカは大陸日本などの連合軍を攻撃するために
実用化された特攻兵器を大量に投入して対抗しているほど末期になっているんだろうな。


813 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:05:42
ロケット爆弾 チェリーブロッサム

人間魚雷 ローリングスカイ

特攻ボート クエイクオーシャン

対舟艇用潜水銛 ダイブドラゴン


814 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:07:06
肉屋のドイツ人「家の倅が日本でソーセージ作って暮らすと言って帰ってこねぇ」


815 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:24:25
新聞記者「このソーセージはできそこないだ 食べられないよ」


816 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:46:32
>>810
その「残念収容所」というのは「残念!収容所時代に」なのかそれとも
「残念な人たちを集めた収容所」なのかどっちだ


817 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:54:28
>>810
捕虜が帰国するときに収容所があった自治体に製作物が贈られて
日独友好の記念品化して小人さん達が頭を抱えるとw


818 : 名無しさん :2013/12/05(木) 16:58:55
捕虜ってなんだっけ? ← 血の通った人間だよ
-ニコニコ動画の米より

この世界だと捕虜達と地元との交流は政府が大々的に支援しそうだしその内国際結婚もするかもしれないですなあ


819 : 四〇艦隊の人 :2013/12/05(木) 17:03:01
すごい遅れましたが皆様方乙。

結局昨日は家に帰れなかった……。
……あの腐れハゲデブめ、部内で既婚者が俺だけなのを妬んでいるに違いない。
その程度の器だから四〇過ぎても見合いすらできんのだ。


820 : 名無しさん :2013/12/05(木) 17:42:12
>>818
とあるドイツ人「息子が戦争から帰ってきたと思ったら日本人の嫁さんを連れてきた。
何を言ってるのかわからねーと思うが(r」


821 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 17:54:18
ドイツ帰還するときに道端で拾ったに大きな猫を持って帰る奴がでるぞw。


822 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:06:13
≫821
父親「猫………?」
息子「父さん、どこからどう見ても猫じゃないか」
父親「神様、帰ってきた息子がおかしくなってしまいました…」
ですねw


823 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:12:09
神様「日本に逝ってしまったんだもの。仕方ないね」


824 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:14:16
剣牙虎が野良猫としているほうが怖いわw


825 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:14:26
その内大きくなって泣く泣く動物園に預けるようになって日本から飼育員が呼ばれるのか
それとも猫が好きすぎて剣牙虎兵になるのかどっちだろう……w


826 : ひゅうが :2013/12/05(木) 18:17:51
やったぞ!
ラプラス変換課題終わった!
やっと続きが書けます。


827 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:18:16
剣牙虎兵って多分、近衛兵かそれに近い扱いになるから結構悪くないねw


828 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:18:34
とあるフランス人
「日本から帰ってきた娘がノエル(クリスマス)にはケーキ食べて騒ぐだけになり
 新年をひどく敬虔に祝うようになってしまいました
 おお神よ、娘に悪魔が取り憑きました」

彼の視線の先では赤い異様な服(サンタクロースの服なのだとか そんな事聞いたことがない!)を着た
娘が妻と一緒にカラオケで日本の歌を歌っている姿であった


829 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:46:59
とあるドイツ人「息子は戦争で捕虜になったのでやつれて帰ってくると思っていたら出征前より肥えて帰ってきやがった。あいつは捕虜収容所で何をしてたんだ?」


830 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:48:49
第一次世界大戦で欧州派遣剣牙虎部隊が壊滅した近くの森で化け物が出るとの噂がたち、ドイツ軍が偵察部隊を送ったが誰も帰って来なかったという。


831 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:49:40
息子「パン焼いて売って、飯食って地元の人と猫と戯れていただけさ」


832 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:51:41
その猫が彼を慕い、海を越え山を越えて追いかけてきました


833 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:54:32
息子「よ〜しよしよしよしよし」


834 : 名無しさん :2013/12/05(木) 18:57:10
他の国は長いこと皇室外交を経てやっともらえたのにドイツときたら……w


835 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:03:02
そういえばこの猫って寿命どのくらい?

彼の息子と息子の息子を守り続けるとかあるのかな

繁殖は難しそうだし


836 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:04:40
蘭「うちの国立動物園には皇室から送られた剣牙虎の子孫がいます。」
英「うちの王室には剣牙虎が近衛兵とともにパレードに参加します。」
独「うちは一般家庭に剣牙虎がいます。」


837 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:05:21
日本で捕虜となった息子から手紙が届きそこには、
「日本で拾った猫をドイツに連れて帰っても良いでしょうか。」と書いてあった。
父親はその手紙を読み
「ちゃんと世話出来るのなら飼っても良い」
との返事を送ったら。
戦後巨大な虎を連れて帰って来た。
何を言っているかわからないと思うが(ry


838 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:08:57
「あの子あんまりエサ食べないねぇ」
「日本じゃかなり大食いだったんだけどなぁ」


「そういえば最近この辺り、ユダヤ人の乞食やポーランド人の泥棒がいなくなって治安が良くなったわね」


839 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:23:28
とあるドイツ人「息子は戦争で捕虜になったのでやつれて帰ってくると思っていたら出征前より肥えて帰ってきやがった。あいつは捕虜収容所で何をしてたんだ?」


840 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:28:54
「ちょっとリキシになる修行をしてきたんだ スモーは地上最強の格闘技の一つなんだぜ」


841 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:37:53
剣牙虎の生息数は5万頭を超えるその内の半数が動物園や裕福な一般家庭と剣牙虎兵用の牧場で暮らしている。
中には飼えなくなった猫を山や野原に放した為に野良猫となってしまう剣牙虎がいるが彼らは生態系の頂点として猪や鹿等を捕ることが出来るため人里に降りて人を襲うことはほとんど無い。


842 : 四〇艦隊の人 :2013/12/05(木) 19:38:49
>>840
ドイツ相撲協会が出来て、大相撲がドイツ場所の興行をやるのか。


843 : 名無しさん :2013/12/05(木) 19:52:46
チャンコ食え!チャンコ!!


844 : 名無しさん :2013/12/05(木) 20:13:34
ニャンコ食えニャンコに見えた。


845 : 名無しさん :2013/12/05(木) 20:14:12
ドイツならバターケーキはかなりカロリー高くて太りやすいと聞く


846 : 休日 :2013/12/05(木) 20:54:55
10分後を目途に一つ投下させて頂きます。
投下が被ってしまったり議論のお邪魔をしてしまった場合は誠に申し訳ございません。


847 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:01:26
風呂入ろうと思っていたが全裸待機じゃ。


848 : 休日 :2013/12/05(木) 21:04:11
それでは投下させて頂きます。
色々と甘いところが多いと思われますが御容赦くださいませ。


849 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:05:36
前回投下させて頂きました落日の新大陸におけます総統閣下の妄想ネタです。


850 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:06:19


落日の新大陸 新人類



この世界の人類には大別して2種の突然変異種が存在している。
一つは地上の支配者たれとして神に選ばれ創造されし人間、白人種。その中で永き時の果てに新たなる段階へと進化を遂げた人種たるアーリア人が該当していた。
高き知能と各種に秀でた自らの能力を遺憾なく発揮したアーリア人の優秀さを鑑みれば、他の人種とは明らかに異なる別種の人類(便宜上【新人類】とする)であるというのは周知の事実であることがわかる。
アーリア人は白人世界の中で頭ひとつ抜きん出ており、バラバラであった欧州を一つに纏め、短期間の内に世界に冠たる第三帝国を築き上げつつあった。
第三帝国というユートピアは劣等種の一種であるスラブ人を駆逐し、ウラル山脈以西の全ヨーロッパを統一することで完成される。正に今、その為に必要な努力を重ね劣等民族スラブ人を東へ東へと追いやっている最中だ。
しかし、碌な能力を持たないながらも数だけで持ち堪えようと悪足掻きを続けるスラブ人は以外にも粘り強く、ウクライナを取った所で一進一退の攻防が続けられていた。
といっても、それも所詮は時間の問題であると言えるのだが、一つだけ非常に厄介な事があった。それは劣等種スラブ人を玩具にして遊んでいる東の果てに住まうもう一つの突然変異種の存在だ。
カテゴリーとして当て嵌めるのならば、その突然変異種もまた間違いなく【新人類】に該当する。それも、その新人類はよりにもよって劣等種とされる有色人の一つ、黄色人種から変異・進化を遂げていたのだから白人の突然変異種であるアーリア人にとっては脅威以外の何物でもない。

【日本人】

それこそがアーリア人以外で唯一、次のステップへと到達した黄色人種の突然変異種である新人類の名。
白人であるアーリア人と黄色人の日本人は相容れない間柄ではあったが、同時に互いに直接手は出さないという暗黙の了解が成立するのもまた進化した人類ならではの物と言えよう。
進化した過程や土壌こそ違えど、そこは共に同じ頂に立った新人類。物理的手段を持って相争うような愚かな行動は取らない。
アーリア人が支配するドイツ第三帝国と、日本人が支配する極東の黄金大陸、大日本帝国は共に人類の支配者として緩やかな対立を続けていかなければならないのだ。
新人類である互いが万に一つも物理的に争うようなことがあれば、世界は、人類は破滅の道を辿ることになる。それについてドイツは元より日本としても本意ではないであろう。

世界を主導すべきはドイツ、そして業腹だが日本の2国のみであって、その他の国や旧人類が立ち入ってはならない領域なのだ。
そこを勘違いして思い上がったが最後、旧人類には破滅が訪れる。

「失礼します」

そう、今こうして上がってきた報告が物語っているように。

「大日本帝国陸海軍の主力がアメリカ西海岸に上陸。カリフォルニアを攻め落とし、次いでオレゴン、ワシントン、ネヴァダへの侵攻を開始しました。
 対するアメリカ側も奮戦しているようですが、圧倒的技術格差とアメリカと同等以上の物量を誇る日本軍の前に持ち堪えることが出来ず、各地で防衛線が突破されている模様です」
「ふん、無知蒙昧にして思い上がった劣等人種ユダヤ人と植民地人共が己の分を弁えずに新人類である日本人に手を出した結果だな。奴らと対等に渡り合えるのは奴らと同じ新人類たる我々にしかできんというのに何を勘違いしているのやら」

報告に訪れた親衛隊員の言を耳にしたゲーリングが大きく膨らんだ腹をさすりながら愚かな劣等人種の無謀な行いを口にして蔑む。
続くのはヒムラー。

「分っていたことですよこうなるのは。問題はこのまま手を拱いていてはあの肥沃な大地を東洋の新人類に奪われてしまいかねないと言う事です」

こちらも白人の劣等人種であるアメリカ人を嘲笑うかの如き態度だ。


851 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:06:55


正直、あの様なエボリューション(進化)とは真逆のデボリューション(退化)へと自ら進み続ける愚劣な人間擬きにあの肥沃な大地は宝の持ち腐れとしか言えない。

「総統、如何なさいますか?」

皆の視線が集まる。何を期待しているのかは分っているが正直なところを言うならまだだ。

「白人――と口にするのも汚らわしい人間擬きのアメリカ人共はいま己が所行の報いを受けているところだが、奴らが日本人に滅ぼされようが奴隷にされようがそんなことはどうでもいい。
 諸君が気にしているのはそこではなく、ヒムラーくんが述べたようにあの新大陸が日本人に奪われてしまわないかということだろう? それを阻止する為に我が第三帝国とその同盟国の戦力を掻き集めて北米大陸へ送り込むべきだと。
 成程。確かに、このまま手を拱いていては豊穣なるあの土地は日本人の物となってしまうやも知れんと諸君が危惧を抱くのも分かる。だが、まだその時ではない」
「しかし総統。このまま放置して置いては――」
「無論、各国へ呼び掛けて準備はさせる。東部戦線もウクライナ全土を確保したいま事を急く必要はなく、占領地の防衛に要する充分な戦力さえ貼り付けて置けば更なる攻勢に出なくとも良い。
 どうせロシアの熊共にはウクライナを奪還することも出来まいて。おまけに奴らは腹の中まで日本人にしゃぶりつくされ良いように遊ばれている」

日本を良いように利用していると勘違いしながら、その実は日本の手の平の上で猿回しのように弄ばれているのが今のロシア熊だった。
言い値で武器を買わされ、売って貰えたと有り難がっているその武器が実は全て2線級であるというのが現実なのだからな。
問題があるとすれば、その2線級の武器が曲がりなりにも我が方へ通用しているという所か。
恐るべきは日本人である。どんなに目を逸らしたくとも奴らの進化は我々よりも速く、現状追い掛けているような状態だ。
奴らの進化速度は明らかに常軌を逸している。おそらくは東洋に伝わる魔法を体得し、使用しているのであろう。
新人類へと進化した人間が魔法を体得すれば、かくも進化速度が上昇するものとは思いも寄らなかった。
常に先々を考え的確な手を打っては見事に花開かせている日本人を見ていれば、嫌でも奴らが特別な力を持っているのがわかるというもの。

それとも……。
それともあれは魔法ではない別種の能力だとでも言うのだろうか?

未来見その物と言える奴らの能力が魔法でないとすれば進化の過程で目覚めた新しい能力となるのだが、もしそうだとするならば、あの異常進化の説明もある程度は付けられる。
2種しか存在しない新人類は特別な何かに目覚めたとしても何ら不思議なことではないからだ。寧ろそれでこそ新人類の証であるとも言えるのではないだろうか。
それならば我々の中にも必ずや表れるはずだ。だが、何処で差が付いた? 我々には無く日本にはある物………。

(……………豊穣なる大地、日本大陸か)

日本人がいち早く能力に目覚めたのは、あの全てに於いて恵まれている世界一豊かな大地、日本大陸と何か関係があるのかも知れない。
我々が奴らの後塵を拝する形になっているのはこれこそが原因なのやも。
とすれば、同じ条件を満たせば我々アーリア人も次のステージへと進めるようになるということか。


852 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:07:28


更なる進化のために豊饒の地が必要だというのならば、何としてでも新大陸を手中に収める必要が出てくる。
いつまでも日本人の背中を追っている現状にはいい加減飽き飽きしているからな。
だが――。

「だが北米侵攻についてはまだ早い。少なくともオレゴン、ワシントン、の2地域が落ちてからだ。そこまで行けば西からの侵攻に対する防衛の為に東部の戦力が西寄りに張り付き東海岸が手薄になってくる。
 この時点で準備万端整えて置いた我ら第三帝国を中核とした欧州枢軸の全戦力をアメリカ東海岸に叩き付けるのだ」

劣等種というものは野蛮人宜しく力だけは強い。頭の悪さを補おうとしてひたすらに数と力だけを求めるのが野蛮人の性質だ。
実に不愉快なことだが腕力だけで言えば新人類であるアーリア人よりも、劣等中の劣等種であるユダヤ要する植民地人の方が強い。
要するにそれすらをも上回っている東洋の新人類が異常なだけなのだ。
新人類へと進化したばかりの我々には日本人が持つ程の能力はまだ無い。故に劣等種とはいえ、あれだけの大軍と国力を持つ相手に正面から馬鹿正直に突っ込んでいくのは愚かな選択と言えよう。
だからこそ今はまだ待たなければならん。急いては事をし損じるという物だ。

「日本の勢力圏がロッキーを越えて東部にまで広がってくると危惧している者も居ようがそれは杞憂に過ぎんよ。考えてもみたまえ。日本は自ら戦争を仕掛けたことがあるかね?」

ない。
歴史上日本が自分から対外戦争を起こしたことは物の見事に一度たりともない。
では何故戦争をしないのかとなるが、これについてはたった一つにして唯一の要因――日本は戦争をする必要がないからの一点に尽きる。

極東の大陸日本には、ありとあらゆる資源が眠っており、古来より自国でのみ完結することが出来ていたのだ。
その豊饒な土地を奪おうとして外の国から戦争を仕掛けるというのが日本が戦う戦争の主要因となっている。
今回も同じだ。人間擬きであるアメリカ人が日本大陸の資源に目を付け、奪おうと試みた結果による戦争。


853 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:08:02


アメリカの劣等種が愚かだったのは、万に一つにでも日本に勝てると考えていたところであろう。
自らよりも格下の相手と戦えば勝てるであろうが、アメリカと同じだけ豊かな国であり、且つ認めたくはないが、
アーリア人に先んじて10万tにも達する巨大空母。20万tに迫る巨大戦艦。更にジェットエンジンを搭載した新型戦闘機や巨人爆撃機を開発してしまうような新人類日本人が相手となれば、所詮は人間擬きの劣等人種には勝つ術など無いのだ。
現にアメリカは太平洋全域から叩き出された上に、カリフォルニアまで占領されてしまった。それどころか日本の攻勢からして西海岸全土が落ちるのも最早時間の問題となっている。
日本人に対抗できるのは世界広しと言えど、同じ新人類である我らアーリア人が率いる第三帝国以外に有り得ない。
それを勘違いした劣等人種共が腕力を自慢して喧嘩を売ったりするからこうなる。
己が分というものを弁えてさえいれば何れ完全なる進化を遂げた我らの手足として使ってやったものを……。

所詮は劣等種でしかないと言う事か。

「日本人は自分たちが持つ元々の土地で全てが完結しているのだ。今更新大陸への版図拡大など考えてもいないであろう。故に、彼らが要らないというのならば我々西側の新人類が頂くのみ」

アメリカが滅び、所有者の居なくなった新大陸を奴らが要らないというのならば、我らが頂くだけだ。
欲のない日本人共のこと、何も言わないであろうというのは簡単に想像が付くのだから争いの種となったりすることもない。

「では、ライバルとなるのは……」

ゲーリングが口を開く。日の落ちた新大陸を巡る相手が日本人でない以上一つしかないのだが、敢えてこちらに答えを言わせようとする辺り彼も空気が読めている。

「決まっているだろう」



――真っ黒な腹をした新人類のなり損ない、日本人の盟友だ――



新人類のなり損ない共には注意しておかなければならない。何せ奴らは日本を裏切らなかった。
日英同盟を締結した当時はまだ日本人が新人類であるとの確証が得られていなかったのにも拘わらず、同盟を組んで以降一度たりとも黄色人種日本人を裏切っていないのだ。
それだけで先見の明があり、なり損ないと言えど油断の出来ない相手であると言えよう。

「日本には遅れを取ったが、新人類ではないジョンブル共に遅れを取るようなことだけは断じてあってはならない!」


854 : 落日の新大陸 新人類 :2013/12/05(木) 21:09:34


終わりです。
大陸日本が凄いのも日本人が驚異の技術力を持っているのも【新人類】が持つ【特殊な能力】故にという、総統閣下以下ナチス幹部の妄想です。
あまりにも隔絶した大陸日本を見てしまった結果、少なくとも自分を納得させるために彼らは理由が欲しかったというところですね。

前回のお話しの御意見・御感想、真に有り難う御座いました。
大変励みになっております。

それでは失礼いたします。


855 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:26:42
乙です。

ナチスもいちいち大業な理由考えなくちゃいけないなんて大変だなあw


856 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 21:29:40
休日さん乙です。
総統閣下の頭の中が愉快な事にになっているw
ドイツはロシアで我慢すればいいのに北米まで手を出そうとするとか将来破綻して崩壊しそうですね。


857 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:33:19
乙です。
魔法じゃなくて唯のカンニングと前回の経験値チートなんですけどね。


858 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 21:35:16
乙。国防軍軍人らが「あんたら頭大丈夫か?」といってるだろう。
腹黒紳士もそろそろドイツを勧誘して動き出す頃合いかも。


859 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:35:26
乙です。
【特殊な能力】と言うところは間違っていないよなあ。
この世界のモノではなくとも、未来情報を手に入れているから。


860 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:37:09
乙乙。さしもの人種差別主義者も日本は特別枠として捉えざるを得なかったか
まあ、先んじている勢力を貶めたら自分たちは余計下になるだけですしねw

とりあえず総統閣下、阪東収容所の捕虜達や日本人と交流した人たちの話を聞くんだ
そうすれば日本と争わなけりゃ利益ばっかり残ることが分かるはずだw後は日本の文化的な資料をたくさん集めるとか……


861 : ひゅうが :2013/12/05(木) 21:41:28
乙です!
45分から大陸日本の第1次世界大戦ネタを投下します。
相変わらず日本は影が薄いですが…


862 : ひゅうが :2013/12/05(木) 21:47:40


大陸日本ネタSS――第1次大戦時の日本 番外編「さながら水が岩を穿つ如く A.D1916−1917」



――1916年2月にヴェルダン要塞攻防戦の開始を待ちドイツに対し宣戦を布告したロシア帝国であったが、俗に「タンネンベルグ包囲殲滅戦」と呼ばれる後手の一撃により、ポーランド平原においてロシア軍主力50万あまりが包囲殲滅されてしまう。
ドイツ側が東部戦線へ増派を行い攻勢の中止を決断したために辛くもフランス側の勝利に終わったこのヴェルダン攻防戦だったが、結果的にはこれがフランス側の運命を決してしまった。
なぜならば、この会戦の指揮をとったのが俗に「アジアかぶれ」といわれた元駐日・駐清ドイツ大使館付き武官、エーリッヒ・フォン・ファルケンハイン元帥であったためである。
彼は、義和団事件における北京籠城戦と、従軍していた日露戦争の経験から塹壕戦に対抗する新戦術を開発していたのだ。

「浸透突破戦術」。よく訓練された少数部隊に自由行動を許し、塹壕線の脆弱点を各個に突破し後続部隊が塹壕を制圧し前進するという方法である。
これまでは「面で押す」文字通りの「戦線」や「戦列」が重視されていたことに対し、こちらはむしろ小隊や分隊などの迅速な「浸透」と「機動」こそが重視される。

同様の戦法は南北戦争時にすでに実施されていたのだが、大々的にこれを実施したのは日本陸軍による旅順攻防戦が最初となる。
この戦いにおいて日本陸軍は、小規模部隊による塹壕陣地への襲撃と突破を大火力による「直接支援」のもと繰り返し、岩の脆弱点をぬって水が大地を押し割るように要塞を攻略していった。
基本的な戦術展開は、あまりにも鮮やかに決せられたために旧来の運動戦の一環としてしか理解されていなかった哈爾浜会戦でも同様である。
そのあまりの大火力に幻惑される向きが大きかった諸外国の将帥にあって、英国のキッチナー元帥やフランスのペタン中将同様にその真価を彼は見抜いていたのだ。
そして、彼はその戦訓を存分に発揮できる立場にあった。
不幸にも1915年3月にロシアへ参戦を働きかけに向かった途上で遭難死し装備以外を整えられなかったキッチナー元帥や、フランス軍全体を統合して改革できる立場になかったペタン中将とは違い、彼には目の前にそびえる西部戦線の大損害と、ロシア軍と睨みあう100万の大兵力が存在していたのである。


初期の運動戦において大戦果を挙げており国家総動員体制を主導するヒンデンブルグ参謀総長とルーデンドルフ次長に疎まれながらもファルケンファインは予備役兵や新兵だらけの東部において実に1年もの間訓練を実行。彼らを用いて鮮やかな包囲殲滅戦を成功させたのである。
これが可能であったのは、当時の連合軍内部で「指揮権問題」といわれる連合軍の統一指揮問題が生じていたこと、すなわち兵站線の構築と日本型浸透強襲戦術による突破を企図する日本側に対し、あくまでも連合軍の補完戦力として英仏軍間の結節点で持久させよう、あるいは仏軍の予備兵力としようとしたフランス軍の認識の違いに、仏国内の事情もあわさって連合軍同士の世論が険悪な情勢となっていたことがドイツ軍に知られていたこと。
加えて中国大陸で米常備軍20万と睨みあう日本軍に対処するために拘置されていたロシア軍が、いざ日本軍参戦となると即座に侵攻に移るのではないかという危惧があったため東部戦線から容易に兵力を動かせなかったためである。

日露戦争の痛手から立ち直り切っていないロシア軍は、この大損害に耐え切れなかった。
結果、1916年の冬季に入るまでにドイツ軍は戦線をウクライナ中部まで拡張。
戦線は俗にドニエプル・リガ線といわれる南はドニエプル川河口のオデッサとロシア領ラトビアのリガ前面にまで押し出され、この線においてドイツ軍は越冬に入った。

これを受け、ドイツ軍首脳部は全軍における浸透強襲戦術の採用を決定。
ヴェルダン攻防戦で目標を達成できなかったヒンデンブルグ元帥をウクライナ戦線に左遷する一方でファルケンハインに西部戦線を含めた全軍の統一指揮をゆだねることとなったのである。


863 : ひゅうが :2013/12/05(木) 21:48:35

1917年1月、この年の寒さは特に厳しく、とりわけロシアの寒さは空恐ろしいものだった。
第1次世界大戦においてはこの気候が大きな作用をもたらした。
極寒のため、ロシア中部においては記録的な冷夏となっており、さらには穀倉地帯であるウクライナの過半が占領下におかれたこともあってロシア国内では飢餓が発生しつつあったのである。
飢餓は革命の母であり、戦争は暴力の父である。
かくて、ロシア革命発生の要件は整った。
そもそも中立を守っていたはずのロシアがドイツに殴り掛かったのは1916年夏の日本軍の欧州戦線参戦を見込み火事場泥棒に走ったロシア政府の見込みの甘さによるものであったし、皇帝をはじめ多くの人々がそれに反対していたことは周知の事実であったからだ。
しかし、大戦勃発に伴いフランス資本による投資が滞り控えめに言って大恐慌状態にあったロシア資本家集団はフランス人からの悲鳴と甘い見通しから政府を動かしてしまった。
東がだめならば西で…というわけである。
だが、あては完全に外れた。
ロシアは失血しつつあり、それを止める手段はもはや休戦しかなかった。
だが、それよりも一歩「彼ら」は早かった。
ロシア2月革命の勃発である。
飢餓に彩られた革命は、なんとか民主共和派による統制を回復したものの、結局ケレンスキー率いる臨時政府は飢えを完全にはおさえこめず(日本人からもらっても、ロシア人は米を食べないし薪すら不足しつつあったのだ)結局1917年9月、アメリカに亡命していたレーニンの帰国によってソヴィエト政府による独裁体制が樹立された。
そして独ソ休戦協定、通称「ブレストリトフスク条約」によってドイツ軍は東部戦線から解放された。
100万の経験豊かな精鋭部隊が、西部戦線へ向かったのである。

――この時点で、1917年8月にようやく「連合軍最高司令部」が設立されることで可能となった欧州派兵によって欧州へ送られた日本陸軍遣欧総軍50万名は続々と英仏海峡を渡りルアーブルからリール前面への集結を開始していた。

かくて、第1次世界大戦最後の激戦、「ツイン・ウロボロス(双子の蛇)」と称される状況は開始されたのであった。


864 : ひゅうが :2013/12/05(木) 21:51:01
【あとがき】――というわけで、ドイツ軍大突破成功の言い訳でした。
史実とは東西逆転現象が起こっていますが(汗
とりあえず浸透強襲の発案者をとられたヴォローシロフ氏に合掌…というか日露を経て生きているのかな(爆)?


865 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 21:54:56
乙。ヒンデンブルク元帥さいなら( `ー´)ノ。
フランスは史実WW2みたく旧来式軍のせいでえらい状況に陥るでしょうね。


866 : ひゅうが :2013/12/05(木) 21:58:30
>>865
や。彼らは彼らで努力したんですよ?
開戦当初から日露戦争時の日本に匹敵する大量の火砲を投入して、機動戦終了後(1915年7月以降)ドイツ軍の正面攻撃を再三にわたって撃退してますし。
むしろドイツ軍の方が火砲が少なかったほどです。
大陸軍国はだてじゃありません。
ですがいささか火力のみを過信してしまったようでしてそれに機動力が付属してこなかったのです――


867 : 名無しさん :2013/12/05(木) 21:59:39
乙です。
大英帝国と大日本帝国の間の話し合いで次はフランスとアメリカとロシア抜きでやろうとの話が出てきそう。


868 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:01:49
>>867
英国軍もキッチナー元帥の死去によって軍制改革が徹底されず、塹壕線に適応したのみで終わってしまいましたから冷や汗流しながらでしょうけどねw
あとはたぶん後ろから殴り掛かろうとしていたルーマニア軍あたりが胃を思い切りおさえているでしょうねぇ…


869 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 22:03:52
乙です。
ロシアで革命が勃発し、ソ連が誕生しましたか。レーニン、アメリカに亡命していたんですか。
史実ではドイツによって封印列車で送られてきたんですがアメリカからというのが嫌な予感がするんですけど。(汗)


870 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:06:15
>>868
ああ失礼、「塹壕線に適応したのみではじめてしまいましたから」でした。
>>869
フランス経由米国行きですねw


871 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:06:50
ルーマニア軍「お呼びでないお呼びでないこらまた失礼」
そっと国境線まで下がるルーマニア軍の皆さんが…


872 : 休日 :2013/12/05(木) 22:09:44
>>855
大仰な理由でも考えないことには【有色人種】に後れを取っている事実を納得させられないが故にですね。
事実を事実として見たくないという事です。

>>856
ハニワ一号氏。
欲しいものはどこまでも。それが大陸日本に近いくらいの豊穣の地であるアメリカであればこそ彼らは手を伸ばすという訳ですね。
その結果二兎を追う者一兎を得ずになる可能性があるというのにも拘わらず。

>>857
そう、事実はそうなのですが事情を知らない彼ら彼らからみると【魔法】や【超能力】の類に見えてしまう訳でございますね。
仮に気づいたところでどうすることも出来ないという事実が横たわっているだけなのですが。

>>858
New氏
真に現実を見ている国防軍の方々から致しますと、彼らの妄想は最早病院へ行こうという段階に見えるやも知れませんね。
腹黒紳士は相手が誰であれ利用しようとするでしょう。総統たちには直接日本と事を構える気がない分紳士達のほうが厄介なのやも知れません。

>>859
正に妄想が核心を突いている部分ですね。
彼らは日本が未来情報を得ていると知れば、自分たちも進化の果てに未来見の能力が手に入るとの飛躍した考えを抱くやも。

>>860
あまりにも理解不能な【有色人種】故に最早これは新たな人類であると考えざるを得なくなった訳です。
逆に考えれば、日本人と胸襟を開いて付き合うことさえできればその恩恵を十二分に享受する事が可能なのですが……。

>>864
ひゅうが氏
乙です。
結局ロシア革命は勃発してソビエトは成立してしまったのですね。
触れられておられないロマノフ王朝ニコライ皇帝一家がどうなってしまったのかが気になります。


873 : 四〇艦隊の人 :2013/12/05(木) 22:11:57
ひゅうが氏乙。
真面目に米仏が足を引っ張ることしかしてない件について。
というかここまで来たらもうフランスに宣戦して滅ぼしてから、ドイツと喧嘩した方が良かったのでは?と思ってしまう。まあ、冗談ですが。
さてと、自分も嫁と戯れつつ、続きを書くのに戻ります。


874 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:19:16
>>872
残念ながらボルシェビキはアレですので憂鬱世界と同様になるでありましょうね。ただし憂鬱世界経験者の奮起に期待ということで。
>>873
彼らは普仏戦争の復讐戦を挑むはずがこんな消耗戦になってしまいましたからねぇ。
戦線全面での大攻勢という戦術は当時の常道ですし間違いではないのです。
ただし全軍を調整したりするのに致命的に時間がかかりすぎ、事前砲撃の命中率が弾着観測技術の未熟さから致命的に低くそれをカバーするためにあまりに悠長な時間が必要となっていただけで…


875 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:27:23
大陸日本の鳥取砂丘や青森砂丘の規模が10倍になっても大した広さにはならなそう。


876 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:27:31
>>874
……ん?なんか今さらっと読み飛ばしそうになったが、待て待てちょっと待つのだ同志ひゅうが。

>憂鬱世界経験者の奮起に期待

なん…だと……?
つまり【赤い転生者】がいると、そういうことなのかっ!?


877 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:30:53
共産趣味者がソ連を持たせてくれるはず


878 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:31:26
>>876
同志、それは転生者なる非科学的な存在が存在するというのかね?
レナ川で結氷観測業務に従事したまえ。
(訳:さすがにいませんwちょっと性格が変わっている人はいるかもしれませんけど。)


879 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:36:35
赤い転生者ベリヤ!とかだと笑うなw


880 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:36:40
>>876
補足しときますと、憂鬱世界でニコライ2世を救えなかったために奮起した白軍&明石さんと愉快な仲間たちの奮起を期待という感じ?


881 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:38:33
>>879
日本でコノミンのアシスタントになっていたり、辻〜んの部下になっていたりしたら恐ろしく似合いそうでw
「MMJのために!!」とポーズを決めるベリヤの姿が目に浮かぶw


882 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:43:13
ちょっと思い付いたので流れ無視して投稿失礼。

ドテラ撫子の生麦事件

撫子「ふむ、衣替えも兼ねて虫干しでもしますか。これは一旦縁側に…」カチャ
ジョンブル「お〜、これが噂のサムライソードか、綺麗なものだな」
撫子「あ! 迂闊に触っては!」
名刀島津丸(別名 妖刀クビオイテケ) 「クビオイテケェ!」シャキン
ジョンブル「ひいぃ!?」
撫子「これっ」ガシっ
島津丸「クビッ?」
撫子「見知らぬ方にいきなり切りかかるとは何事です。悪い子は蝦夷地で屯田兵ですよ?」
島津丸「オイテケェ…」シュン
撫子「申し訳ありません。悪い子ではないんですが、堪え性がなくて」
ジョンブル「あ、ああ。大丈夫だ(怒らすとヤバイ人な気がする…)」

以上です。問題があれば削除依頼します。wikiはご自由に


883 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:43:36
江田島平八みたいなのが五人も
海軍にいたら嶋田さんも大変
だろうなぁ...


884 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:47:13
<<881
ガミラス軍人みたいに右手を挙げているべリアさんが浮かんだ


885 : ハニワ一号 :2013/12/05(木) 22:49:48
そういえばオスマン帝国って中立したから領土を維持してるとなれば産油国になっていそうだな。
イラクとか保有してますし。


886 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:50:45
それにしても第一次大戦は欧州戦線と極東とで温度差ありすぎですね。
これドイツ兵国許に帰ってから溝が出来るんじゃ・・・?


887 : 名無しさん :2013/12/05(木) 22:52:50
>>876-881
かつてギアススレであったように、「総統閣下と愉快な仲間たち」や「腹黒紳士御一行」が「帰ってくる」のだろうか……


888 : ひゅうが :2013/12/05(木) 22:58:04
>>887
さすがにこの辺で。
今日はこの辺で失礼します。


889 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 23:18:18
連合軍最高司令部設立までにどれほどの英国人がフランスのブーブー抗議に
忍耐を強いられただろうか・・・・。
弱兵とはいえロシア軍との戦闘で士気高揚している軍団が西部へ・・・
今度はフランスがスチームローラー食らう番か。


890 : 名無しさん :2013/12/05(木) 23:32:09
>>886
青島ドイツ兵の場合中国駐屯の米軍への牽制も兼ねて万全な状態のSHIMAZUが差し向けられた可能性が・・・。


891 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 23:51:31
>>801
598サン乙です。
禅だとかの東洋哲学っぽいあれこれに触れて世界観が一変した人も少なくないんでしょうかね。

>>850
乙です。
観念論倒れのナチスらしいといいますか、実に雰囲気が出てますね。

>>862
ひゅうがさん乙です。
なんとなくイタリア戦線への間接的影響が気になるんですが、愛すべきイタ公達は大丈夫なんでしょうか。

あと前回書いたネタの続きが思いついたので、一つ投下します。Wiki転載OKで。


892 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 23:53:12
【ネタ】戦略的劣勢下におけるアメリカ空母マフィアの苦難(2)


――悪い空母じゃないんだ。少なくともステイツでは最良の空母だ。
ウィリアム・ハルゼー・ジュニア海軍大佐は空母エンタープライズの艦橋で、飛行甲板を見下ろしながらしみじみ思った。
飛行甲板の長さはアメリカ空母としては最大の170mあまり。艦載機の発着も、アメリカ最大の航空機運用艦であるアンティータム型航空戦艦と比べると正に別次元の良好さである。

まぁ、発艦を誤ると飛行甲板直前にある第二砲塔天蓋にバウンドして砲術科から大ブーイングをくらうだとか、着陸直前に主砲が射撃された衝撃でバランスを崩し墜落した機体がいたとか、主砲斉射の衝撃で駐機中の艦載機が飛行甲板から転げ落ちただとか、煙突直後にある航空艦橋は時に煤煙が直撃するため窓掃除が大変だとか、煙突の熱が真後ろに当たるので冬でも暖房いらず(夏は地獄)だとか、煙突のせいで航空艦橋からの前方視界が最悪だとか、固定翼航空機の運用が出来る戦艦扱いのため航空派ポストは飛行長止まりだとか、その影響もあって艦載機初艦時の進路変更を『要請』するのに苦労するだとか、そんな訳の分からない癖だらけの航空機運用艦と比べられたら、このリトル・Eも気を悪くするかもしれないが。

とはいえ基準排水量9,000トンあまりの小型空母であるからして、格納庫の規模、弾薬庫の容積、空母にしては速度が微妙に遅いこと、打たれ強さなどなど、不満そのものは少なくないが。
――まあ、それはいい。今のところ、問題は、あれだな…
飛行甲板に鎮座する新鋭機に視線をやった。

20対10。
日英とアメリカの戦艦保有枠の比率である。このためにアンティータム型航空戦艦などという、いろんな意味でエポックメーキングな軍艦が産まれた。
そしてこれは、日英とアメリカの空母保有枠の比率でもあった。
ただでさえ、排水量の割に搭載機数の少ないアンティータム型航空戦艦の存在のせいで洋上で運用できる艦載機数が激減しているアメリカ海軍である。
そのような現状があるから、20対10の比率がもたらすインパクトは、戦艦枠のそれよりもさらに厳しいものがあったのだ。
この劣勢下の条件に対して、アメリカ海軍航空派(もちろんハルゼーもその一員ではある)はどのように埋め合わせるか考えたかというと、そのひとまずの結論はハルゼーが見下ろしている新型機に結実していた。


893 : わかる?のひと :2013/12/05(木) 23:55:33
ブリュースター・ダグラス FBN戦闘爆撃機。

艦載機メーカーとして名高い両社がそれぞれのノウハウを持ち寄って作り上げた兼用戦闘機…もとい汎用戦闘機であった。雷撃能力こそないが、それはエンジンのパワーがまだ足りないと思われたためであり、次期主力汎用機では雷撃能力も要求される予定だ。

「我々が持てる航空機運用能力は低く、艦載機は少ない。そして日英の艦載機は我々を圧倒する量となるだろう…ならば、複数の任務を果たせるような航空機を開発して埋め合わせるのだ。戦闘爆撃機とか、戦闘雷撃爆撃機とか。格納庫をこのような万能機で埋め尽くせば、量に勝る日英に対してであっても、局地的には優位に立てるはずだ」

曲がりなりにもウィングマークをもったハルゼーがその場にいたら『そんなに都合良くいくわけがないだろう!』と怒鳴ったであろう発想ではあった。
――ああ、太平洋の向こうや、大西洋の向こうの同業者が羨ましいなぁ…
近頃、日英空母の識別写真集を見ながらため息をつく癖がついたハルゼーである。

実際のところ、この戦略的劣勢が招いた歪みは、空母や艦載機開発だけに寄せられているわけではなかった。(一番しわ寄せを食っていることは事実ではあるが)
小型艦艇はトップヘビー化を受容しつつ重武装を指向し続けていた。これには英国の前庭たる北大西洋や日本の前庭たるベーリング海といったかなり荒れやすい海域を想定作戦域から半ば外しているという現実もあった。

これらはまだよいほうである。いささか空想的な計画に目をやると、マーチンやボーイング等に雷撃が可能で2000マイル先を攻撃可能で戦闘機を振り切る高速重攻撃機の要求仕様が持ち込まれて開発が炎上するわ、東西海岸の沿岸に対艦列車砲を大量配備しようという計画が持ち上がるわ、平時は豪華客船等の大型民間船として運行しつつ、戦時に戦艦または重巡洋艦に急速改装するような船は実現可能かとの研究が持ち上がるわ、水上機母艦と大型飛行艇を組み合わせた大規模渡洋攻撃の研究が持ち上がるわと、アメリカの海防はまさに狂騒的な状況にありつづけた。

後の視点からすると、この戦略的劣勢下で模索され続けた様々な発想の多くは、あまりに奇抜かつ風変わりであったといえるかもしれない。しかしながら、当時のアメリカ軍人が必死に努力していたのもまた事実なのである。

おはり


894 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/05(木) 23:56:11
いっそのこと人口の多さを利用して特殊部隊「ヒエロス・ロコス」を・・・。


895 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 00:00:03
乙。なんと史実の某島国の同志ではないかw。


896 : ハニワ一号 :2013/12/06(金) 00:26:43
乙です。
アンティータム型航空戦艦ひどすぎるw
新型機も失敗作くさいですな。
アメリカ海軍に明るい光がさすのはいつの日になる事やら・・・。


897 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 00:30:03
逆に考えよう。この世界の英国面な艦載機はすべて米国が引き受けてくれると!


898 : 名無しさん :2013/12/06(金) 00:37:27
ま、まぁこういう発想から良いものも生まれるかもしれないし!
少なくとも後世にネタを大量に供給してくれるし!


899 : 名無しさん :2013/12/06(金) 00:39:42
>>897
ジョンブル「――という戦闘爆撃機を考えたんだ!どうだね?」
撫子「ほほう、なるほど。コンセプトをもうちょっと一緒に煮詰めてみましょうか(流星バリバリー)」
ジョンブル「やめて!?もうエンジンしか残ってないの!私のフルマーがぁ・・・!」


900 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 00:39:49
というか小型艦艇トップヘビーとか流れ的に時化で転覆or艦首切断になりそうな予感・・・。


901 : yukikaze :2013/12/06(金) 01:28:34
皆様方乙であります。そして長々と続きました英国戦艦史も残り2回でございます。

1939年。英国海軍は一時期の停滞から再びの隆盛を迎えようとしていた。
老朽化が見えていた戦艦群は、大規模な改装が成功したことで再び戦力として
カウントされ、更にインヴィンシブル級の3・4番艦が就役したことにより、念願の
2個機動艦隊が編成されることになった。(インヴィンシブル2隻、軽空母コロッサス1隻
フッド2隻が主力となる)
そして戦力の立て直しが完了したことにより、英国海軍は艦隊新造計画「V計画」を
本腰を入れて取り組むことになった。

このV計画は、近年威力を増してきた航空機の脅威に対抗すべく、対空能力に優れた
水上艦艇を配備するものであり、同時に強力な空母機動艦隊を従来のと併せて
4〜5個艦隊編制するのが主眼であった。
元来保守的なイギリス海軍が、維持費がかかることを理解して尚、空母機動艦隊編制に
本腰を入れたのは、マーシャル事変での日本陸海軍航空部隊の活躍と、欧州において盛大に
秩序破壊に勤しむナチスドイツの空軍部隊への恐れにあった。
事実、演習において、エアカバーを碌に持たなかった英国主力艦隊が、ドイツ空軍の猛攻撃を受けて
壊滅したという結果を突きつけられては、誰も文句は言えなかった。

かくして英国海軍は久しぶりの海軍拡張を進めることになる。
本来ならばその足枷となる資金と軍縮条約も、帝国再編による内需拡大により景気が上向いていたのと
軍縮条約そのものがマーシャル事変で有名無実と化し、新たに条約を結ぼうにも、
ドイツの加盟問題にフランスが大反発して流れてしまったのである。
英国海軍を束縛する枷はどこにもなかった。
2万7千トン級空母『アーク・ロイヤル』級4隻、そして18インチ砲8門
を備えた5万トン級高速戦艦『クイーン・ヴィクトリア』級4隻。
彼女達こそが、英国海軍の新たな女王として君臨する艦である。


902 : 名無しさん :2013/12/06(金) 01:35:45
>>900
つまりアメリカ版第四艦隊事件ですねわかります


903 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 01:36:05
乙。はたして上手くいくのかな・・・・。


904 : 名無しさん :2013/12/06(金) 02:02:25
両氏とも乙です。

18インチ連装4基5万トン対16インチ装甲となると・・・装甲削らないと早くて26ットくらいか?
欧州ならいいけど日本やアメリカ相手だと扱いづらいなあ…。
どっかで高望みして失敗しそうだなw

万能機…けどそれって特化した戦闘機には勝てない。彼らは分かっているのだろうか?
戦艦の火力が欲しいのは分かるけど、そのロマン戦艦は早めに捨てるべきだと思うww


905 : yukikaze :2013/12/06(金) 02:46:54
>>904
防御構造と厚さですが史実アイオワクラスです。
18インチ砲防御としては弱いですが、16インチ砲相手ならば十分耐えうるレベル。
更にネルソン級で徹底的に悩まされたお蔭で、高馬力機関を安定的に使える技術力も
確保しており、通常でも29ノット。無理をすれば30ノットオーバーの化物となっています。
紀伊型が防御構造強化に走って、実質的に中速戦艦(それでもぎりぎり28ノット出して
いる時点で何かがおかしいのだが)になっていること考えると、こっちの方が使い勝手が
良くなっています。

まあ日本海軍は日本海軍でバカヤロウなことしでかした訳ですが・・・


906 : 名無しさん :2013/12/06(金) 08:37:55
皆様乙です〜

ひゅうが様の作品でのイタリアはどうなっているのやら。
二重帝国相手にイストリアとかで前進できずに苦戦しているのかな。
ルーマニアはスゴスゴと引っ込んでおとなしくしているのでしょうね(汗
これはブルガリアやギリシャなどバルカン半島諸国に通じていえることになりそうですが。


907 : 名無しさん :2013/12/06(金) 10:13:04
クイーン・ヴィクトリア級と聞いて一瞬略称はQB級か……と思いかけたが
直後にQV級じゃないですか恥ずかしい!と気づく


908 : 名無しさん :2013/12/06(金) 10:54:34
V計画・・・・ホワイトベースの航空戦艦に、ガンダム級巡洋戦艦、ガンタンク級重戦艦、ガンキャノン級戦艦を作ろうぜw


909 : 名無しさん :2013/12/06(金) 12:05:48
ペガサスやアルビオンなんかは空母名で使えそう


910 : 名無しさん :2013/12/06(金) 13:30:10
大型軽巡ペガサス
装甲空母アルビオン
うむ、普通だな


911 : 名無しさん :2013/12/06(金) 13:43:44
>>907
QB級・・・クイーン・ベアトリスの即位が待たれるな!


912 : 名無しさん :2013/12/06(金) 13:50:01
航空戦艦ホワイトベースに、艦上戦闘機ガンダム、艦上爆撃機ガンキャノン、艦上攻撃機ガンタンクか


913 : 名無しさん :2013/12/06(金) 14:35:38
QB級「僕と契約して、英国面に堕ちてよ」


914 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:02:01
ほむほむ「私は・・・何時まで紳士的な(という名の変態)兵器を作り続ければいいの?


915 : 475 :2013/12/06(金) 16:06:40
皆様乙です。


916 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:44:48
強襲揚陸艦アークエンジェル
普通にリストに並んでたら気がつかないな


917 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:54:34
アークエンジェルは不沈艦そうだな。

対空砲火で敵機を撃墜させまくっていそう。さらに、戦艦の主砲を搭載していて撃沈させまくっていそうだな


918 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:57:41
QB級か…

戦争で酷使され、何度も大破判定を受けながらも絶対に沈まず、
修理しては復活し、いかなる強敵をも打ち破り、
他の味方の艦が全滅しようとも生き延びる異能生存艦

次の海戦もQB級と地獄に付き合ってもらう


919 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:58:02
フューリアス「呼んだ?」


920 : 名無しさん :2013/12/06(金) 16:58:32
それはキリコQBやろw


921 : 名無しさん :2013/12/06(金) 17:26:18
ムサイ級航空巡洋艦とか。サラミス級巡洋艦、改サラミス級航空巡洋艦とか


922 : 名無しさん :2013/12/06(金) 17:31:41
セイバーフィッシュ戦闘攻撃機やフライマンタ戦闘爆撃機やドラゴンフライ偵察機とかはありそうだが。


923 : 四〇艦隊の人 :2013/12/06(金) 18:11:59
わかる?氏乙。
頑張れハルゼー。米海軍の未来は君にかかっているwww

yukikaze氏乙。
この世界線はドイツはナチス化するのですか。
そしてフランスはぶれませんねw


924 : 名無しさん :2013/12/06(金) 18:13:33
まずはまともな艦載機を開発しよう


925 : 名無しさん :2013/12/06(金) 18:42:00
ソードフィッシュとフルマーは悪い機体では無い。


926 : 名無しさん :2013/12/06(金) 19:07:20
米英「対抗馬はプロペラがついてないんですが……」


927 : 名無しさん :2013/12/06(金) 19:14:02
エンタープライズがえらく小さくなっとるw
これなら日本の蒼龍型や翔鶴型はハルゼーにとっては垂涎の的だろうな


928 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 20:22:36
高速18インチ砲搭載戦艦が英国にあるとビスマルクたちは封じられたも同然になってそうだな。


929 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:27:45
ナチスドイツは基本陸軍国家だからね。仕方ないね(´・ω・`)


930 : 二二三 :2013/12/06(金) 20:27:47
日本からのライセンス生産で18インチ砲搭載したキングジョージやプリンスオブウェールズとか?


931 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:33:57
強襲揚陸艦アークエンジェルか……
転覆しても一回転して元に戻っちゃうんですね


932 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:35:16
フューリアスに搭載した自前のがあるだろうから、それの改良型でしょ


933 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:36:08
きっとそのうち改修されて艦内に温泉が付いたり、海中に潜れるようになったりするんだ…(震え声)


934 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:38:45
そういえば、大陸世界のドイツ海軍は恐らくユトランド沖で憂鬱並みかそれ以上の大敗北をするし、
さらに強化された英国海軍が北海ふさいでるんだよな…

あれ、これって憂鬱本編以上にドイツ海軍水上部隊が不憫に…


935 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:40:46
ドイツ海軍には潜水艦があるから。
日本対潜部隊「呼んだ?」


936 : 二二三 :2013/12/06(金) 20:41:46
>>933
その調子で真の大和ホテルでも作るか


937 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:45:31
>>932
あれはドイツ戦艦の主砲にふれて軽量高初速病に感染する前の作なので割とバランスがいいですしね。砲弾も約1.5トンありますし。


938 : 名無しさん :2013/12/06(金) 20:49:53
>>934
世界線によるな。

日本も参戦してフルボッコした世界もあれば、日本が参戦できなく結局史実ユトランドと同じくらいの被害だった所もある。
第二帝国存続ルートだとそもそも一次大戦後は同盟国になってるところだってあるw


939 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:00:03
複数の世界線が交錯する混沌の世界になってるな。
いや、お互いには混じらないけど観測者視点は混ざりまくりだから。


940 : 二二三 :2013/12/06(金) 21:09:33
各書き手がみんな違う世界観でSS書いているからね
共通点は大陸日本で圧倒的である点

沢山の世界線があってそれぞれ楽しめるからいいじゃないか


941 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:10:03
これもシュタインズゲートの定めか……


942 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:16:07
第二帝国存続ルートだと国内の混乱も史実よりは小さいだろうし
下手なことをしなければ経済の早期立て直しも可能だろうから
国が安定すればナチスのような極端かつ過激な政党は受けないだろうね


943 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:18:39
ヒトラーも宰相になってたりするしねw


944 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:19:19
他にも画家や日本に住み着いたヒトラーなんかもいたww


945 : 二二三 :2013/12/06(金) 21:20:23
国の経済事情が良好ならナチスは必要無くなるからね〜。はなから存在しなくなると思われる


946 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:24:07
オーストリア人志願兵が忠誠と能力を認められてドイツ第二帝国宰相にまで上り詰めている訳で、
この方が本人にとっても周りにとっても幸せではあるだろうね。
しかしウィルヘルム2世退位後も第二帝国が存続したと仮定した場合、次の皇帝は誰が良いだろうね?


947 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:26:10
あの皇太子は駄目だよ第二帝国に死亡フラグが立っちゃう。


948 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:43:11
この皇太子はできそこないだ、立てられないよ


949 : 二二三 :2013/12/06(金) 21:47:59
トップが無能だと亡国への道一直線だ


950 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:48:32
次の皇太子はきっと上手くやってくれるでしょう


951 : 名無しさん :2013/12/06(金) 21:52:17
皇太子が有能なのは義務です
皇太子、あなたは有能ですか?


952 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:03:45
信長の野望の氏真くんだって教育次第で能力値がオール80超なんだから皇太子だって教育すれば名君になれるさ。


953 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 22:04:04
>>951 「簡単だ。私以外の有能を許さなければいい」


954 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:05:14
そんなに駄目なのか皇太子は……
そんなにウィルヘルム2世より困った人物なのかよ……


955 : 二二三 :2013/12/06(金) 22:07:39
>>953
それこそ亡国だw
ポルポト大先生がやったように国全体が荒廃して「はいバイバイ」になってしまう


956 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:07:54
偉い人が言いました名君三代続けば奇跡だと。


957 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:09:48
3代目が命運を分けるとは言うよね


958 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:10:38
またしても幕間ができましたので投下いたします。


959 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:11:28
ただまあウィルヘルム2世の時点にしてドイツ皇帝の君主としての権力は激減してるから、何とかなるんじゃないかな?


960 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:11:41


大陸日本世界ネタSS――幕間「不毛なる半年」



――日本帝国遣欧総軍。
この名の組織は1916年12月に設置され、そして1922年10月に遣欧軍と名を改めるまで存続した。
「総軍」と名がついているのは、その名の通り「陸海軍を統括して指揮する権限を有する」ためである。
いわば、第二の大本営である。
総軍と名のついた組織はこれ以前も日露戦争時の満州総軍という形で存在していたものの、こちらは連合艦隊が独立組織として存在していたために権限としてはこちらが上であった。
連合軍同士の統合作戦計画の承認こそ「連合国軍最高司令部」と東京の大本営の権限であったものの、その範囲内においては独自の作戦行動権が付与されている。
高度に独立性の高い司令部が設けられたのは、1916年初頭から半年余り続いた「指揮権問題」の結果である。

これは、フランスのフォシュ元帥により「日本軍は東京から遠く欧州で軍勢を指揮するのは不可能である。そのためパリの連合軍司令部の指揮下におく」という提案がなされたために惹起された問題である。
英国軍の同盟国として参戦するという形であった日本軍であったものの、その英国軍の運用は連合軍連絡会議によって決定されており独自の作戦指揮権を有していた。
そのため英仏間の統合作戦においては方針を巡る対立がみられており、フランス軍はそのあまりの大きな損失により自由に作戦を行う余裕を急速に失いつつあったのである。
たぶんに日本側の遠距離派兵の足元をみた要求であったが、それは偽りもないフランス側の切実な要望であったのだ。

特に、先遣隊として欧州へ派遣されていた日本陸軍第14軍所属の3個師団(通称四国軍団)がヴェルダン要塞攻防戦で連合軍司令部の命令で投入され、3日間の近接肉弾戦の果てに損耗率63.1パーセントに達する大損害の末にヴェルダン要塞主郭奪還を成功させていたことは敗北と停滞に苦しむフランス側に大きな希望を与えていた。
時のフランス第8軍指揮官エギーユ・ペタン中将が「日本軍50万あらば、われらベルリンまで進撃せん」と述べたほどだ。

だが、彼らは見落としていた。
これほどの損害が発生してなお自軍指揮下に置くという通達をすることはどういうことを意味しているのかを。
フランス側は感覚がマヒしていたのだが、機動戦と浸透突破戦を重視する日本師団を固定陣地固守と奪還に投入したことは歩兵の肉弾戦という消耗戦を生み出していた。
何しろ、先遣隊の火砲は彼らの充足率でいってわずか17パーセント。
フランス軍68個師団で発生した反乱によりヴェルダン要塞が陥落寸前となるという非常事態により「連合軍司令部下での錬成中であった」という編成上の臨時配置(まだ総軍が編成されていないため)であったために権限を拡大解釈して無理に投入された結果に日本陸海軍は怒り心頭に発していたのだ。

グレーゾーンぎりぎりを潜り抜けることで欧州でも証明された日本軍の精強さは、その代償に「しりぬぐいをさせてなお肉弾戦に投入させられるかもしれない」という深刻な危機感を日本側に植え付けていたのだった。
そしてフランスにとっての希望はあまりにまばゆく、手を延ばさざるを得ない状況に彼らは追い込まれていたのだった。


961 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:12:11

こうして1916年3月の連絡会議において、喜色満面で交渉に臨んだフランス軍首脳と渋い顔の英国軍首脳は、日本側から最後通告じみた要求を受けることになった。

「独自の作戦立案・指揮権および命令拒否権の要求」

すなわち――連合軍司令部および連絡会議への不信任通告であった。
当然ながら会議は紛糾。
しかしあきらめきれないフランス参謀本部のリークによってことはパリ市民の知ることとなり、過激な一部新聞社による扇情的かつ時代を反映した人種差別的な言説が公館に流布される。
それが逆輸入される形で日本国内の世論も沸騰。
設置予定となっていた遣欧総軍の編成作業はその指揮命令系統や付与権限から作り直しを余儀なくされることとなってしまったのであった。

この内紛は、当時中国問題で対立を深めていたアメリカのジャーナリズムを刺激し、ドイツ国内でも嘲り混じりに語られるほどとなっていた。
こうした状況を憂慮した日英同盟の首脳陣は、連合軍空中分解の危機を回避すべく「遣欧総軍隷下部隊」である遣欧艦隊に前弩級戦艦8隻と弩級戦艦2隻、さらには最新鋭の扶桑型戦艦2隻を追加する措置に出る。
これにより、日本海軍は総勢20隻に達する主力艦を欧州へ配したことになる。
その結果として「ユトランド沖海戦」における血戦とドイツ海上戦力の壊滅――そして日本側主力艦の過半喪失と引き換えの「ユトランド沖のZ旗」の伝説誕生による不動の名声という事態に陥るのだが、これはひとまず置いておこう。
1916年10月、連絡会議は、結局「新規連合軍参加国と旧来の連合国軍加盟国の統一指揮を実施する」ための「連合国軍最高司令部」の設置で合意。
これにより日本側は「遣欧総軍」の編成を行うことができたのであった。


戦史家リデル・ハートはこの半年間を「きわめて不毛な宝石のとりあい」と評した。
1917年1月には遣欧総軍参加部隊は続々と海を渡り、集結地となる英国南部へと移動。
現地へと展開を開始した。
展開地は、1915年に壮絶な運動戦が展開されたフランス沿海部。
それまで英国大陸派遣軍が展開していた場所である。
結局、フランス軍と日本軍の間に英国軍が入ったあたりは日本側の「また兵をとられてはかなわない」という感情が透けて見えるようであった。


962 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:15:18
【あとがき】――というわけで、遣欧総軍派遣までのゴタゴタでした。
史実でもこの時期に発生したフランス軍68個師団の反乱は、ドイツ側の余裕に加え時期のずれから最悪の形でヴェルダン戦にかかってしまいました。
そのため、手元にあった日本軍師団までもが投入されることになってしまったのですがそれが引き金を引いたという形です。


963 : 二二三 :2013/12/06(金) 22:17:49
乙でせ
フランスは日本を便利屋か何かと勘違いしてないか?
胸くそ悪い


964 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 22:17:55
乙。さすがフランス。そこに痺れず憧れずw。


965 : 四〇艦隊の人 :2013/12/06(金) 22:20:23
ひゅうが氏乙。
なるほど、フランス側にも事情が有ったのは理解しよう。
だが許さん。


966 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:21:52
フランス「日本の皆様は我が国の為に血を流す名誉を与えますわ」


967 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:23:26
乙です。

大陸日本「手前の尻ぐらい自分で拭え」


968 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:25:03
乙乙。そりゃー反仏感情も噴出するわ
と言うか火砲も充実してない状況で要塞に突っ込ませるとか日露戦争から何も学んでませんって
白状してるようなもんだよなあ……


969 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:32:31
ひゅうが様乙です。
マジでそのリ―クはまずいよフランス参謀本部……
しかしリデル・ハート氏はこう評していますが小人さん達としてはもっと不毛になるのが目に見えてますからねえ。


970 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:32:59
史実に置いて1917年4月に発生した反乱ですが、ここでは緒戦で大きく押し込まれていたことと日露戦争の戦訓を受けて双方機関銃と重火器を大幅強化していたこと、
そして英国軍が仏軍式一斉突撃を徹底拒否していたために増大した被害によってさらに早まっています。
これに付け込んでヴェルダン要塞戦が惹起されたと本稿では想定しました。

なお、日本側が投入されたのは、火力をフランス側のそれで補う計画によるものでしたが、日本側のそれが浸透突破した精鋭部隊に追随して火力も移動し通常部隊とともに迅速に前進するものであるのに対し、
フランス側のそれは威力こそ大きいものの固定式の後方陣地から動かないもの。
しかも浸透突破したあとの戦線へ向けては浸透ではなく一斉突撃を志向していたために対処の余裕を与えてしまい、せっかく作りだした突破点は包囲殲滅される前に死にもの狂いで前進と敵兵力拘置を行う羽目になりました。
そうしてやっとこさ突撃準備が整って実行された時には、日本側は壊滅どころか消滅寸前であったという感じです。

「ドクトリンの差が生み出した悲劇」と総括できましょうね。


971 : ハニワ一号 :2013/12/06(金) 22:35:58
乙です。
フランス側の事情も分かるが気分悪くなりますな。
先遣隊の3個師団を勝手にすりつぶした事への慰謝料を日本に払うのが先だろうに。


972 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:36:26
フランスだしwで済んでしまうのがかなりアレですね。


973 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 22:38:04
怒髪天を衝く撫子を何とかなだめようとするジョンブルが描かれるでしょう。


974 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:40:53
>>971
感謝はしてるからもっと兵力を!というのがフランス側の偽りのない本音でしょうねぇ。
すでに数百万単位で犠牲が出てますから彼らの感覚がマヒしているのでしょう。
もっとも、この教訓からペタン将軍指揮下部隊と固守をしていた英国大陸派遣軍は浸透強襲ドクトリンへの転換を開始するのですが…
>>973
てんぱってわけのわからないことを言っているフランスさんに半切れ状態というのが正しいかもしれませんねw


975 : 二二三 :2013/12/06(金) 22:41:17
撫子に足蹴にされてるフランス貴族とかもあるだろう


976 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:42:41
……そして第二次大戦時には顔面真っ黒でぱっくりと三日月形の笑みを浮かべた撫子さんが
刀を研いでいる背後でジョンブルさんが処置無しと十字を切る絵が描かれるんですね(汗)


977 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:46:59
彼らは「たかが3個師団ごときで何をいっているんだ?」と思っていたのですよたぶん。
塹壕戦に対する処方箋を持っていなければ「まぁこれくらいの損害」ですし「それでこの成果は誇るべきこと」なのです。
まさに西部戦線異状なし…
第2次大戦を前にしたときに欧州がしり込みしたのも無理もありません。


978 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:47:25
未来においてフランスの指揮下にない事で着実に戦果挙げる日本とフランスの要求をユーモアたっぷりに完全拒否して粘り強く戦うイギリスの姿を幻視したw


979 : 二二三 :2013/12/06(金) 22:49:57
落日の新大陸の世界線なら顔面ボコボコにされたガンマンが転がっていて、怯えるフランス貴族に微笑みながら日本刀を突き付けてる撫子とか
紳士は撫子の脇に控えて青ざめている


980 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:51:17
これでパリ陥落後の休戦講和ルートだとフランス除いた秘密会合で講和条件を決定して
表の講和会議は日英独のプロレスになりそうな感じがする


981 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:52:55
まあ序盤におけるフランスの損害が余りにも巨大過ぎたって事ですかねえ。


982 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:53:23
まあ浸透突破が有効だからといって
頼りの火力支援側とドクトリンを合わせられなかった日本側に責任が無いとは言わない
フランス側に余裕が無かったのも仕方ない

だが使い潰し上等としてしまうのはあかんよ


983 : yukikaze :2013/12/06(金) 22:53:38
されば諸卿ら。英国戦艦史終幕でございます。

『クイーン・ヴィクトリア』
それはまさに英国の誇りの具現化というべき代物であった。
18インチ砲連装4基を備え、防御こそ対16インチ防御だが、30ノットで
大洋を疾駆する巨大戦艦の姿は、海洋帝国の新たなる女王として
君臨するにふさわしい存在であった。帝国の最盛期を築いた女王の名を冠せられた
のも当然と言えた。

だが、本艦が活躍するにはいささか時機を逸していたのも事実である。
何故ならば、1940年5月、ドイツの度重なる膨張政策に遂に英仏は最後通告をだし
ドイツはそれに対して宣戦を布告。ここに第二次大戦が勃発したのである。
ユトランド沖海戦の大敗によりドイツ海軍の艦隊整備計画が通商破壊戦に特化したものとなり
その分の予算が陸軍と空軍に回された結果、史実よりも強力になったドイツ陸空軍は、
これ以降幾度となく日英連合軍を苦しめることになる。
事実、英国海軍は、1941年6月に起きたマルタ沖海戦で、地中海戦線を守り抜いていた
第二機動艦隊を、ドイツ空軍の波状攻撃によって失う事態に直面し、一時は稼働空母が
インヴィンシブルのみという最悪の事態にまで追い込まれることになる。

こうした事態に、イギリス海軍はアーク・ロイヤル級の更なる建造促進を図ると共に、建造途中の
ヴィクトリア級の内、建造が進んでいたヴィクトリアを除く3艦を、大型装甲空母に改装することを決定する。
実の所、戦艦を空母に改装するよりも、1から空母を建造する方が効率化という点ではいいのだが、
アメリカ合衆国のロング大統領が敵対的な行動をするお蔭で、自艦隊主力をなかなか引き抜けない日本海軍の
状況を見れば、1刻も早く新型空母を手に入れようと考えるのは無理もない事であろう。
もっとも、後にアルビオン級装甲空母と呼ばれるこの3姉妹が、改装に改装を重ねた末、1980年代
まで立派に現役を務めあげたのをみれば、彼らの判断もあながち間違っていたとは言えないが。

こうして空母と護衛艦部隊の建造に全力を尽くす煽りを受けて、ヴィクトリアの建造ペースは、これまで
とはうって変わって、かなり遅いものになってしまい、艦隊に配備されたのは1944年8月と、
実に5年以上もかかることになってしまった。
アルビオン級が1944年半ばまでに何とか就役し、工事を継続しながらも大陸反攻作戦に参加したのと
比べると、本級の存在意義が疑われるのも無理はない事であった。

本艦にとっての最大のハイライトは、1945年3月23日。ナチスドイツがまさに独裁を決定づけた日に、
ドイツの降伏文書を調印する場所になった事であろう。
軍事的な価値は衰えたとはいえ、今なお戦艦に幻想が抱かれていたことを最大限に発揮した、英国の
演出面での勝利であったと言えるであろう。
これ以後、本艦は共産アメリカへのプレゼンス効果を示すために、カナダへと移動し、
以降、同地にて睨みを利かせることになる。
本艦は、1972年に退役をすることになるが、英国はこの英国最後の戦艦の役割を正しく理解し、記念艦として
今なお威容を我々の前に示し続けている。


984 : 名無しさん :2013/12/06(金) 22:54:24
3万を為す術もなくすりつぶしといて言えるセリフじゃあ有りませんな。
まあ、確かにフランスの損害から見りゃ少ないんだろうが常識的に考えてはるばる海を越えてやってきた同盟国への扱いじゃありませんなあ
これに激怒して手をひかれたらどうするんだと……


985 : 二二三 :2013/12/06(金) 22:56:11
撫子、フランス貴族への俳句


ムカつくわ ああムカつくわ つぶしたい


986 : わかる?のひと :2013/12/06(金) 22:57:20
>>900 >>902
フィリピンへの航海の途上で台風に遭遇して事故発生、というあたりでしょうかね。
拙作世界のアメリカは不幸属性がついている臭いので、クリスマス島を出航後、中部太平洋で戦隊からはぐれ、北マリアナの日本領の島に『転覆した軍艦らしきものが漂着』との一報が入るとか…

>>901
yukikazeさん乙であります。
頑張れイギリスですね。ここで英国面の伝説を作ったら再起不能になります…

>>960
ひゅうがさん乙です。
まあ、フランスらしい唯我独尊ですかねえ…理解したくはありませんが。
フランスが最も栄光に満ちた時代ですら、かのナポレオンも『我がフランスで外交が出来るのはタレイランだけ!』といってたくらいアレですし。


987 : ひゅうが :2013/12/06(金) 22:57:34
>>982
投入が想定されてなかったのですねこの時期には…
68個師団130万名以上の大反乱という史実でも起こった前代未聞の大反乱さえなければ――というのが正直なところ。
史実ではクレマンソー首相の尽力で収拾できたのですが、このチャンスを受けた史実より余裕のあるドイツ側が動かないわけがありません。

>>983
乙です!英国戦艦史の掉尾を飾る美しい艦なのでしょうねぇ。
フッド級みたいな優美な船体に塔型艦橋をつけたものを妄想しました。


988 : New ◆QTlJyklQpI :2013/12/06(金) 22:59:21
乙。ドイツはUボートとSボートだけ・・・レーダー元帥自殺してないかな・・。


989 : 二二三 :2013/12/06(金) 23:00:56
乙です
土派手な活躍は出来なかったけど、歴史の節目における役割は充分果たしたヴィクトリア

余生はのどかな場所でゆったりと過ごしてくれ


990 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:04:01
yukikaze様乙です。
いや、活躍その物はともかくとして最後に良い艦を手に入れましたね英国海軍は。


991 : わかる?のひと :2013/12/06(金) 23:05:59
>>983
乙であります!
『必要なときに、必要な船体があったことが最大の武勲』といわれそうな複雑な運命ですね…


992 : ハニワ一号 :2013/12/06(金) 23:08:49
>>983
乙です。
『クイーン・ヴィクトリア』は英国の誇りとして親しまれているでしょうね。


993 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:09:23
QB級はどこぞの世界線の淫獣ほどアレな真似をすることもなければ
あの異能者ほどの地獄に赴いて敵味方を犠牲に生き延びることもなかったらしいね

え、QV級?


994 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:11:45
しかしペタン将軍以外のフランス軍首脳は考えを変えられないのかな?


995 : 598 :2013/12/06(金) 23:11:45
ひゅうがさん、yukikazeさん乙です598です。
上で書かれてた宰相ヒトラーについて小ネタを少し。転載その他はご自由にお願いします。

人間、誰しも若かりし頃の情熱の暴走というものが存在する。後年になって見かえすと
悶絶間違い無しのノートであったり、自作の漫画であったり…そして

「ついにこの時が来たか」

居並ぶ帝国議員を前に、激しく打ち立てる自身の鼓動を押さえるように胸に手を当てている。
ドイツ帝国議員アドルフ・ヒトラーにとってのそれは
ドイツ帝国の大ベストセラーであった。

銃撃からの復活、マスタードガスからの復活、あのシマズ部隊との激戦(彼の部隊は闘う
直前に終戦を迎えたのだが)、そして終戦後人類が始めて経験するパンデミックによって
壊滅したパリでの緊急医療。これら全てを経験し「奇跡の曹長」と呼ばれるまでになった
彼に
戦後自叙伝の出版依頼が舞い込むのは至って自然な流れであった。彼自身はパリで上司となった
日本人を通して知った、東洋の新たな技法に画家としての光明を見いだしていたのだが
一方でドイツに対しての強い愛国心を持っていた彼は、戦争を通じて自分の中でくすぶって
いたモノを吐き出すいい機会であろうと、その執筆依頼を受けたのである。

『我が闘争』

史実と違い、あくまで第一次世界大戦を中心とした彼の自叙伝と大戦で得た経験を元にした
彼なりの国家論と青臭い富国論の集合体であったそれは、瞬く間にベストセラーとなり
気がつけば彼は国を思う青年政治家として帝国議員の一員となり、せっかく日本から輸入した
硯を満足に使えない激務の日々を送るようになり、そしてついに

『まさか私が帝国宰相とはな』

そう、彼は第一次世界大戦の「かろうじて拾った引き分け」とそれを原因とする皇帝の
退位により、多分に民主的となったドイツ憲法の象徴となる爵位を持たぬドイツ帝国の宰相
まさに彼はその存在となろうとしているのだ。いや、それ自体は問題ない。今も彼の愛国心は
変わっていないし、今の混沌とした国際情勢を乗り切る舵取りをする覚悟もある…だが

『ああ、これでまたあれが重版となったり、ニュースで取り上げられたりあげく朗読会
まで開かれたりするのだろうか、ああ修正したい、修正させてくれ! とくにあのシマズとの
部分とかドイツ優良主義とか…あああああああ!』

アドルフ・ヒトラー。史実以上の激戦と、そのあとの真っ当な政治家としての激務を通して
政治家として非常にまともな感性を身につけたが故に、史実の数分の一程度の若気の至りで
あっても毎夜頭を掻きむしりたくなる程度ダメージ受ける彼もまた、歴史の犠牲者といえるかもしれない。


996 : 二二三 :2013/12/06(金) 23:12:10
次スレ建てたといたよ〜


997 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:14:05
ひゅうがさん乙です。
旧態化したドクトリン引き摺ってるフランスを見て日本の軍部は(俺達が血みどろになって戦った日露で貴様らは何も学ばなかったのか!)
激怒するか呆れてたでしょうね。
しかし、ユトランド沖海戦では日本側主力艦の過半喪失ってこっちもすごいことになってますな。大半が弩級以前の艦でしょうけど。


998 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:18:18
何だこのかわいい総t…宰相
自身の厨二病を直視して悶絶するようでは真の英雄とは言えませんぜ


999 : 名無しさん :2013/12/06(金) 23:18:25
乙です。
ヒトラーが厨二病のノートをさらされ続ける地獄を味わうのかw


1000 : わかる?のひと :2013/12/06(金) 23:18:44
乙です。頑張れヒトラー…中二病に負けるんじゃないぞーw


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