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中・長編SS投稿スレ
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朝倉は気分を切り換えて、これからどうするかを考える。
「問題はどうするか、ね。無視するっていうのも手だけど」
正直言って無視したいというのが本音だろう。実際、無視しても害はない。
どちらにせよ、彼女達は真っ先に北米のハイヴを潰して回る。これで人類の要求は満たしたことになる。
あとは地球環境を修復するだけだ。わざわざ面倒な交渉をする必要などない。
「………」
「どうしたの?」
長門が熟考する姿を見て、朝倉はまさかと思い尋ねる。
「もしかして彼らを助けるつもり?」
「……その選択肢は排除するべきではない」
「あんな愚かな連中を救う必要なんてあるのかしら?」
「総司令は、この世界の人類の滅亡は望んでいない。現状では環境の修復が終るまでに人類の文明が存続する
可能性は低い」
「……総司令、あの大将閣下の意思に沿うように動くと? でもあの人も人類と積極的に関わりたいとは
思っていないようだけど」
「だけどこちらの独断で無視することもできない。火星の総司令の指示を仰ぐべき」
長門の言葉を聞いて黙り込む朝倉。
しかし最終的に彼女は頷いた。
「わかったわ。火星の総旗艦に指示を仰ぎましょう」
「お願い」
「はいはい。私はあなたのバックアップだからね」
そう言いつつ朝倉は、地球上の様子をさらに細かく探らせ、その情報も旗艦アンドロメダに送った。
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