[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
知らないキャラの修正依頼スレ
7
:
魔女の出現
◆a6GSuxAXWA
:2005/06/09(木) 03:29:21 ID:K2iQuOdo
がさごそと、詠子が無数の機材の中に何かを探る音のみが響く。
「――ああ、あった。これだね?」
詠子が、テーブルの下から何かの機械を取り出した。
キーボードに三桁の数字「005」を入力。
「あーあ、刻印も解かれちゃった。管理者形無しだね」
苦笑を浮かべて再度肩を竦めるディートリッヒ。
それを背にして、詠子は――詠子の鏡像は、モニターに歩み寄る。
そうして手をつき、向かい側の“詠子”を抱き締めるようにモニターに沈み――
「……私と戦う? それとも逃げる? どうするのかな?」
“魔女”と“鏡像”は、既に元の関係へと戻っていた。
魔女は今や戒めを解き、全ての力はその身に回帰する。
その異形を眼前にし、管理者の一員たる二人の答えは――
「分が悪そうだし、逃げさせてもらうよ。主催者から許可は下りているしね」
ディートリッヒが肩を竦めるのも、三度目だ。
「じゃあ、私がこれを好きにしても良い?」
詠子が指差すのは、機材の群。
忌まわしきゲームを管理する、その機材。
「ああ。主催者はその辺りに固執はしないだろうとは思うけど……絶対安全、という保証は出来かねるよ」
詠子は微笑んだ。
血塗れのまま、嬉しげに。
そのまま踵を返してマイクに向かうと、こほんと咳払いを一つ。
「しょくん、静粛にしてね。これから死亡者の発表をするから、手を止めて耳を傾けてくれるとうれしいな。
興味の無いひとはそのまま殺し合いを続けてくれてもかまわないけれど」
その二十分遅れの放送を背に聞きながら、“元”管理者の二人は歩き出す。
鉄錆の匂いは、部屋から離れると共に徐々に遠退いていった――
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板