したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【泰王】書き逃げスレ【総受け】

1名無しさん:2005/06/05(日) 23:07:36
1人何行でも可。
メイン 泰王総受 ただし戴極国なら他カップリングも可。
名前欄に題名、メール欄にsage推奨。
新しく話を書き始める場合、リレーか否か書く事。

26名無しさん:2005/06/10(金) 02:26:00
リレーしてもらえた!!(1人で書いていた事暴露)
つ、続きが読みたい…こんな所で止めないで下さい姉さん。

泰麒呼びは、驍宗様に泰麒と話すときは嵩里、泰麒の事を
話すときには泰麒って話すようなイメージがあったので気にならなかった。
むしろ嵩里に…より泰麒に…の方がより神聖な物っぽくて萌えーw

ミスっていうのは…いえ、何でもありません。
ですからログは細かい所を読まず勢いで。ええ。>14は特に高速で。

27王様の悩み:2005/06/10(金) 17:42:47
 驍宗は心に動揺を覚えていた。かつて自分は阿選への報われぬ想いを断ち切ろうと、
王宮を離れた。告白するなど談じて出来なかった。載では男同士の愛情など
妙な目でしか見られない。誇り高い驍宗にそれが耐えられるはずもない。
そして世間の目より阿選に断られることが怖かった。

28王様の悩み:2005/06/10(金) 17:54:34
 自分には無いものを持った阿選に憧憬を覚え、それが思慕に変わったのはいつの
ことだったか。いつしか阿選の姿を目で追うようになった。そのうち親友と呼ぶ
存在となったが、自分の気持ちを気づかれはしないかと心配だった。
 阿選にとって自分が手の届かないほどの存在になれば、こんな気持ちも忘れられ
るかもしれないと昇山し王になった。
 なのに。阿選への気持ちは高まっていくばかり。
だが、王たるもの、雄々しくなければならない。いくら愛していようと、男に
抱かれることなどを望むわけにはいかない。この気持ちは誰にも知られてはならない。
そう思って暮らしてきた。政務に没頭することで忘れようとしてきた。
今、なぜ、阿選はこのような行為に及んでいるのか。
自分の気持ちを気付かれてしまったのか。
とても耐えられない。恥ずかしい。
常に完璧であるべき自分のそんな部分を、よりによって阿選当人に気付かれるなど。
おまけに息を乱す姿を今は見られて…。しかも下着一つの恥ずかしい姿で…。
おまけに泰麒に感づかれるおそれもある。
この息の乱れ、体の反応をどうおさめればいいのか。
そして阿選への爆発しそうな気持ちをどう隠せばいいのか。

29王様の悩み:2005/06/10(金) 18:02:42
 一方、阿選は長年の夢が叶い心ときめいていた。
思えば。かつて阿選は決して振り向いてはくれない驍宗をどうにかしたいと
妖術の習得に励んだのだった。だが、いくら妖術でも、人の気持ちを動かすことま
ではできなかった。阿選はそのことに気付き落胆したものだった。
おまけに驍宗は親友である阿選を置いて王宮を離れ、あげくには王にまでなった。
手の届かない存在。そして麒麟と固い絆で結ばれ、その間には決して入り込めないのだ。
だが、阿選のいちかばちかの行為は吉と出た。
今この瞬間、何度も胸に思い描いた夢が実現しかかっている。

30名無しさん:2005/06/10(金) 18:09:25
訂正
24の不遜→不敬
27の談じて→断じて
泰麒の呼び方あれでもよかった…? すんません。
ともかくもう少し落ちついて書かねば。

31王様の悩み:2005/06/10(金) 18:38:50
抗いながらも驍宗は、心の奥底で、「主上ではなく驍宗と呼んでくれないか」
などと考えている自分に気付いていた。
そのとき阿選の冷たい声がとんだ。
「主上、これは復讐なのですよ。自分だけ王になって人を見下ろす、そんな主上
に対してのね」
阿選は自分の恋慕を驍宗に見透かされたくはなかった。こんなに身分に差がついた
状態で知られてしまうなど、我慢できない。阿選はそんなに素直でなない。
阿選の言葉に驍宗は突き落とされる気分がした。

32王様の悩み:2005/06/11(土) 23:38:20
驍宗は唇をかんだ。もし、王になる前なら。
勇気を出していたら。そうしたら、結果は違ったのだろうか…?
復讐だとしても、男である驍宗にこうしているのだから。

いつもこうだ。自分は、一歩踏み出す勇気が無い。

いつも、いつも……

33王様の悩み:2005/06/12(日) 00:54:52
小さな獣を拾ってきたあの日。一緒にお風呂に入り、
仮眠室の隅に小屋を作り、食事を分け合って食べていた所に、
阿選が入って来た。小屋と獣と私を見ると、問答無用で
小屋を外に出そうとしたものだ。揉み合っていると、
風呂に獣を入れたと怒った女官が現れて。

なぜか獣を持ち込んだのを阿選と勘違いして、阿選に写経が命じられた。
名乗り出ようとしたら止められた。

34王様の悩み:2005/06/12(日) 00:58:36
筆跡があるから、手伝う事はできない。
私の責なので、阿選と共に遅くまで執務室に残った。2人きりだった。
なんとなく謝罪ができず、せめてお礼をしようと必死だった。

35王様の悩み:2005/06/12(日) 01:08:23
柔らかい生き物を抱きしめ、この子に阿選とつけようか、というと、
速攻で「つけるな。」と返された。
毛並みを撫でながら、阿選を触らせてやろうか、というと、
「触らない。お前は先ず他の名前を考えろ」と返された。
離れる事は、とても悲しかったが、驍宗をやろうか、というと、
「だったら人間の方の驍宗をよこせ。こき使ってやるから。それか酒おごれ」
と返された。単なる悪態とわかっていても、一気に顔が赤くなる。
この頃もう、驍宗は阿選に恋心を抱いていた。このまま、告白してしまおうか。

36王様の悩み:2005/06/12(日) 01:11:19
勇気を振り絞って、わかったと答えたが、やはり見栄が
邪魔をして、気づいた時には酒をおごろうと付け加えていた。
思えばあれが、最初だったかもしれない。

37王様の悩み:2005/06/12(日) 01:20:23
延王と剣を交えたあの日。
延王に冗談交じりに誘われ、冗談でしょうと返した。

英章と酒を飲んだ日。一生支えさせていただけますでしょうかと、
問われた時、その思いを嬉しいとは思ったが、煙に巻いた。

昇山の日。本当に諦めるのかと自問して、たまらず阿選の屋敷へ駆け、
結局引き返してしまった。

38王様の悩み:2005/06/12(日) 01:24:10
嵩里のため、延王がわざわざ来てくれた日。
嵩里が延台輔と慶台輔と共に出て行った後。
後を追おうとして、腕を引き戻され、キスされた…。
抗うべきか、腕をまわすべきか。
阿選、プライド、満たされぬ想いや、打算。様々な事が頭をよぎった。
内心の葛藤に震え迷っていると、延王が解放してくれて。
しばし迷った後、結局嵩里を追いかけた。

純粋に相手が好きだったとか、寂しかったとか、それぞれ理由は違うが、
後一歩が踏み出せなかった。体裁を気にしてしまい、結局告白する事も、
ただ受け入れる事すら出来なかったのだ。

39王様の悩み:2005/06/12(日) 01:42:55
完璧な王になりたくとも、想いが捨てられない。
せめて想いを叶えようとも、告白すら出来ない。
延の気軽さが、羨ましかった。いや、延に生まれたとしても、
自分は一歩を踏み出せたろうか?

そして今、この様だ。今更、告白できるはずも無い。
こんな事、戴王失格だ。両方失ってしまった事を、認めない訳にはいかない。

涙がこぼれる。

40王様の悩み:2005/06/12(日) 02:20:00
「主上…」
阿選は、そっと驍宗の涙をぬぐった。
潤んだ赤い目は、良質の玉泉を思い起こさせた。
台輔の隣では酷か、と考えてしまう自分は、やはり驍宗に甘い。

寝台の下に落としてしまっていた色鮮やかな絹を拾い、
それで二人を隠してしまう。驍宗の視界から台輔が消えた。

「これで少しは気にならなくなりましょう?」
だから自分を見ろ。
言外に込めて唇を交わす。
驍宗のそこに触れると既に濡れていた。
先程も、特に暴れる様子は無かった事を思い出し、
機嫌を良くして下着を剥ぎ取る。
指を入れようとすると、思ったよりもきつい。
まさか、経験が豊富なのではと思ったが、腕の中の様子と、
そのきつさから見て、それは無いようだ。いや、それどころか。
「まさか、男とするのは初めてではありますまいな?」
耳元でささやき、笑って見せる。驍宗の、頬を染め、さらに目を潤ませて
抗議の声をあげるのに、阿選は確信した。戴にはその手の趣味の持ち主は
少ないとはいえ、こんなにたやすく手に入る者に、
よく誰も手を出さないでくれた。きっと皆は、覇気を撒き散らす
軍人らしい一面しか知らないのだろう。

41名無しさん:2005/06/12(日) 02:22:19
割り込み失礼しました。
駄目だったら無かった物としてお願いします。

42王様の悩み:2005/06/12(日) 10:52:07
しかし驍宗の抗議の声は高過ぎた。
主の切なげなうめきに川の字の外で寝ていた泰麒が身じろぎする。
「うん?」
目をこすりながらとうとう上体を起こした。
起きぬけとはいえ、ただならぬ雰囲気にハッとし、眠気が吹き飛ぶ。
阿選が目隠しに掛けた覆いを剥ぎ取る。
「驍宗さま!」
見れば大切な主があろうことかただならぬ場所に指を入れられもだえている。
「何をしているのですか?!」
「ふふ・・・台輔、見られてしまってはしかたありません。
王と麒麟とは誰よりも固く結ばれている。しかし、大人の世界ではこのような
行為をする間柄こそ最も絆の深いものとされているのですよ?」
阿選は自分から永遠に驍宗を奪った泰麒に今この一瞬でもよいから復讐したかった。
全く溜飲が下がる。それにこのような事態なら王も台輔も人に言いつけるなど
できないだろう。有能な自分を左遷などできまい。それこそそんなことをすれば
人から何を疑われるかわからないのだから。
阿選は指をいったん引き抜き二本にする。
だが、そこは泰麒の麒麟である。主を守らねばならない。
「止めてください!」
阿選の腕にしがみつく。必死でその腕を揺する。
しかしその行為はかえって驍宗にとっては、より感じるものになってしまう。
自分の中に入れられた二本の指が無秩序に揺すられる。
驍宗はこの世の終わりとばかりによがり声を上げ続けてしまう。
泰麒は阿選の腕力には逆らえないと察した。
だが気弱に見えても泰麒は麒麟、しかも黒麒である。
泰麒の忠誠心は膨れあがった。
阿選は大人の間ではこのような行為をすることが最も絆を深めることだと言った。
ならば自分にも手段がある。
「傲濫!」
呼びかけに答え、そこに大きな赤犬が姿を現す。
見る間にその姿は屈強な人間の男に変わる。
男は阿選をはじきとばすと驍宗に覆い被さった。
人間形態の傲濫の大き過ぎる肉棒が驍宗の体に割って入った。
指令の妖力はただものではない。
信じられないほどの快感に驍宗の肉体はのたうった。
「あっ!…あっ!・・・あぅっ! あああああっ!! おぅっ!」

43王様の悩み:2005/06/12(日) 13:49:58
その日。延王尚隆が訪問してきていることを、まだ要人たちは知らなかった。
尚隆はお忍びでもあり、要人たちを慌てさせてはいけないので、訪問のことを
告げるのは明日でよいと取次ぎの者に伝えたのである。
長椅子でくつろぎながら尚隆は驍宗のことを想っていた。
女にしか興味のなかった尚隆であるが、驍宗に会ったあの日から目を開かされて
しまった。
こんなにも人を抱きたいと思ったことはない。それは強烈な吸引力だった。
わざわざ政務を投げうってまで載まででかけてしまうほどに。
今回は目的を遂げずにはおかない、そう尚隆は決意していた。

44王様の悩み:2005/06/12(日) 21:33:44
快楽に流されながら、驍宗は思った。
確かに恋人は欲しかった。
自分に一歩を踏み出す勇気が無いから、
相手から迫ってもらえたら、とも思っていた。
だが、これは。
こんな事は望んでいなかった。
誘いを断った自分に、それでも優しく接してくれた延王を思い出し、
我知らず、制止を訴えると共に、延王の名を呼んでいた。
それは、ますます自体を悪化させる事にしかならなかった。

45名無しさん:2005/06/14(火) 21:48:15
何度か書かせてもらってる者です。
私の部分ちょっとお下劣奇天烈どっきゅ〜ん小説ですかね? 
それが好みなもんで。
カラーに会わなかったらご遠慮なく言ってくださいませ。
1さんの驍宗はチョイ予王チックでかわいいですね〜
アニメで予王がモルモットみたいの抱いて泣いてる場面を思い出しちゃった。
私はもっとDQN爆発したいのですが、どうでしょうか?
しかし、なかなかさがりませんね。地下に潜行して大爆発したいっ!

46名無しさん:2005/06/16(木) 20:58:48
予王ですか?確かにそうかも…。
違うのは何かやらかしても、他の人がやった事になる事。
阿選とか若い人達とか阿選とか。
>>45さんのはとても萌えます。驍宗様がこの後
どうなってしまうのか、ドキドキです。
ところで、リレーしてる人もしかして2人だけ…?
リレーとつくからにはもっと人欲しいorz

47名無しさん:2005/06/17(金) 01:33:21
いや、もう一人は確実にいるんじゃないかな。
40って1さん?
長くなってもっと盛りあがってくれば、どんどん人増えると思うし。

48名無しさん:2005/06/18(土) 01:20:02
(引き続き)
ほめてもらってお礼を書き忘れていた…
ありがトン
どういう方向性が盛り上がりかつ参加者が増えるだろうかと考えてたら
書きにくくなってしまった。どんなのがよいかな

49名無しさん:2005/06/18(土) 01:26:46
じゃ、盛り上げますか。
自分の行きたい方向でいいと思います。
リレー小説ってだから展開読めなくて楽しい。

50王様の悩み:2005/06/18(土) 03:01:28
延王の名を呼ぶ驍宗に、泰麒は胸をつかれた。
唇をかみしめてしまう。その表情が指令の行為をますます激しいものに
してしまうとは知りもせず。
腰の動きはいよいよ乱暴にいやらしくなっていく。
それは有史以来、誰も経験したことがないほどの強い快感を与えるものだった。
驍宗は堪らず声を漏らす。
「あ…や・・めろ…ああああああぅっ!」
やっと出た制止の言葉に引き抜かれる肉棒。
「だ、大丈夫ですか?」
あわてて泰麒と阿選が驍宗の疲れ果てた体を支える。
王の目は快感の名残りかまだ潤んでいる。
驍宗は半開きであった唇をキッと噛締めると、二人を振り払った。
無言で目の端で阿選を睨む。
だが、その目つきはさらに阿選を燃え立たせるものでしかない。
阿選は体がその場にいたたまれないほどだった。
(はやくおさめねば、あんな目で見られては…)
一方、驍宗は無言で、目隠しにかけられていた布を用い、体液で汚れてなお
輝かしい肉体を拭く。拭き終えると投げ出されていた己の褌を拾い上げ、
阿選のものを怒張させずにはおかない完璧にいやらしい形をした己の尻に
締めようとする。どこか自己愛的にも見える拗ねたような艶っぽい表情のまま。
「あ…っ」
突かれ過ぎてふらふらしているためか、力の入れ方の加減が常ではなく、
きゅと締めすぎたのか、再び唇を半開きにして小さく息を吐く。
伏し目がちにした目は阿選を拒んでいるようで。
阿選はそれを見ていると、もう辛抱がたまらなくなった。
驍宗は己の完璧に艶やかで美しい肉体を誇示しているように見える。
美しい上半身を隠しもせず。悩ましい尻をさらに誇張するように下着をつけるとは。

51王様の悩み:2005/06/18(土) 03:13:19
「「延王……?」」
泰麒は延王が好きではなかった。自分のためとはいえ、
あの高圧的な様子。あの後、延王と驍宗が話していたのを思い出す。
からかうように、また今度試合をしよう、と言う延王。
子供っぽく、100年待てば10本中10本とってやる、と言い返す主。
延王ともこれをしているのだろうか?延王の方が泰麒より大事なのだろうか?

一方阿選も面白くない。泰麒に横取りされるとは思わなかったし、
面白くないが、延王は他国の王である。しかも、単身延へ渡ると言っていなかったか。
驍宗は延王が好きなのか。泰麒など、どうとでも丸め込めるが、
驍宗が延王のものになれば、本当に手が届かなくなってしまう。
延にもしょっちゅう行く事になり、ろくに会えなくなるかも知れない。
何より。戴王が延王の物になるなど。戴の民としての誇りが許さない。

52名無しさん:2005/06/18(土) 03:17:44
しまったー…>>51スルーでお願いします。

53王様の悩み:2005/06/18(土) 10:04:53
なんで? このままでいいとオモ。

54名無しさん:2005/06/18(土) 22:36:47
>>50 と被ったから、悪かったかなと。
でも何とか意味は通るか。

55王様の悩み:2005/06/20(月) 02:59:56
「驍宗様は、ぼくよりも延王様の方が大切なのですか…?
ぼくは、ぼくは麒麟なのに…ぼくが駄目な麒麟だからですか…?」
延王は、驍宗と試合をして喜ばせる事も出来るが、戦闘は出来ない。
泰麒は、涙を浮かべた。人型の指令が、泰麒を庇う様に前へ出た。

「驍宗様、まさか、戴王が延王のものに…戴を延の属国と呼ばせる気ですか?」
阿選が、問う。

それどころではなかった驍宗が、激情のままに、さあな、と答える。
服を持って、ふらつきながら部屋を出ようとした驍宗を、
指令と阿選の腕が引き倒した。
「驍宗様!?」
泰麒が主を案じて叫ぶと、指令は安心させるように言った。
驍宗を、虜にしてしまえば良い。延王よりも楽しませれば良いと。
泰麒は、抗う驍宗を眺め、考えた。
そうすれば、ぼくを見てくれるだろうか。
しかし、驍宗様は嫌がってはいないか。
指令が、続ける。
戴王が延王の者になれば、属国、国と為に体を売ったなど
言われる事になりかねず、戴国と泰王のためになりません。
それを止めるのは、臣の仕事の内です、と。
それに心を動かされる。もう一度主を見ると、
阿選に突き上げられ、甘い声を上げていた。
驍宗様のお顔を見ていると、なぜか胸が急激に熱くなる。
ふらふらと、主に近づく。名を呼び、見るな、と懇願する声のなんと甘い事か。
少なくとも、悲鳴ではなかった。もっとこの声で呼ばれたい。
そして泰麒は、指令の名を呼ぶ。
忠実な指令は、それだけで泰麒の意思を汲み取った。

56名無しさん:2005/06/20(月) 03:02:38
× 国と為
○ 国の為

57名無しさん:2006/04/19(水) 00:24:24
あげときます。

58王様の悩み:2008/04/24(木) 00:13:51
その夜、自室に戻り一人になった驍宗。
今日の出来事を思い返し心は乱れていた。
あのような姿を阿選や泰麒、指令にまで見られてしまった。
大の男、しかも王という立場にある者が、
他の男にあらぬ場所を攻められ、甘い喘ぎ声を上げるなど・・・。
驍宗は羞恥にたまらず唇を噛んだ。
自分はずいぶん昔から阿選に憧れ、恋こがれていた。
なのに最近では延王の魅力に触れ、自分と延王とのあらぬ妄想にふけることもある。
そして今日。阿選に、遂に、かねてから夢に見ていたものに近い行為を受けた。
そのまま、最高の行為へと移れたはずなのに、
途中から現れた指令に初めての行為を奪われてしまった。阿選でも延王でもなく
指令などに。
それは悲しむべきことのはずなのに、あの激しさ、あの肉棒の熱さ太さを
忘れられない自分がいる・・・。
恥ずかしいとは思いながらも、
痴態を阿選に見られて興奮していた自分が確かにいた。
本当は指令にめちゃくちゃにされる自分をもっと阿選に見せつけたかった。
そして阿選をそそりまくり、次には阿選に犯されてみたかった。
そして。さらにはいつか、延王にも同じことをされてみたい、
自身の艶やかさしなやかさを見せつけたい・・・。
だが、今日、泰麒にあのような姿を見られてしまったのは誤算だった。
泰麒の前でだけはいつでも雄々しい王でありたかったのだ。
でも。
自分の肉体は、もうあの指令のたくましい肉棒無しで、これからの日々を
我慢できるだろうか?
今、この瞬間でさえも、あの行為を思い返して、体の疼きを押さえきれないというのに。
体が勝手に悶えていく・・・

59名無しさん:2008/04/24(木) 00:17:28
勝手に場面転換すんません。
自分のイマゲでは驍宗はナルシストかつ淫乱ではないかと。

60名無しさん:2008/04/24(木) 08:46:06
うごごご!あああああありがとうございます!
続きキタ〜!!!ナルシストかつ淫乱!
続き期待します!よだれ出しながら!

61王様の悩み:2008/04/24(木) 13:48:49
そのとき、床のほうから声が聞こえた。
「主上」
この部屋に一人のはずなのに・・・?
声のほうに目をやると、床から大きな赤犬が姿を現した。
「急に、なんの用だ」
先ほどの行為の相手にいたたまれない羞恥を感じてしまい、素っ気無く問う。
「台輔の命にて参りました。台輔は主上がお気を悪くされていると
心配しておられます。ご案じなさいますな。主上と台輔とのご関係は
唯一無二のもの。そして私、指令は台輔とは特別に近い繋がりの存在なのです」
「わかっている。それがどうしたというのだ」
驍宗はいまいましげに唇を噛んだ。
「主上、出すぎたことを申し上げます。私は台輔の存在を仲立ちとし、
主上のお心を感じ取ることができます。これは妖魔の中でも特別な存在である
私にとくに備わっている力なのです。
 主上はこともあろうに、他国の王や、臣下である阿選などに、心ひかれ、
体の関係をも望んでいらっしゃいます。ですがそれは、」
「だまれっ!!!」
あまりの無礼さに驍宗はわなわなと肩を震わせた。
「いいえ、主上。他国の王や臣下に玉体を与えようなど、それだけはなりません。
ですから今日のあの場は、台輔が無理に私を割り入らせたのです。
いえ、それだけではありません。王と麒麟が睦まじければ国は安泰に向かう
というもの。古来より、王と麒麟、王と指令との睦みごとは秘事とはされながらも
大切なこととされております。
どうか、無礼とはお思いなさいますな」

62王様の悩み:2008/04/24(木) 13:57:49
そして赤犬は来たときと同じく音も無く床の下に消えていった。
(知られてしまっていた・・・。延王への気持ちさえもを。しかも体が欲して
いることさえもを)
この屈辱をどうすればいいのか。
さらに。今後もし阿選とのあのような機会があったとしても
赤犬めが再び邪魔をするというのか・・・?
しかも、そんないまいましい赤犬が人間の姿をとったときの肉体を、
自分はどうしようもなく欲してしまっている。
いつでもあの肉体を利用できれば自分は満足かもしれない。
いや。本当に最高の満足があるとすれば。それは。
延王、阿選、人間の姿をとった赤犬、その三名が一同に会し、
載の王である自分を・・・・・・
(いや、だめだ、そんなことまで考えるなど、自分はいったいどうしてしまった
のだろう)
驍宗は自らの想像に息を荒げながらもその考えを振りはらった。

63王様の悩み:2008/04/24(木) 14:08:55
一方、傲濫は。

指令とは王と麒麟の命に従うことのみのために存在しているのであり、
そこに私情の入る隙などはない。そういうものなのである。

なのに。今日のあの快楽といったらどうだろう。
傲濫は泰麒に折伏される以前、妖魔という存在とはいえ、何度も人間に姿を変えては、
人間の女や男で欲望を満たした経験があった。
だが、今日の経験は、今までのそれとはとても比べ物にならないほどの快楽だった。
今後も、主上とあのようなことをしたい。
いや、せずにはおられないほど、既に体が求めてしまっている。
主上の肉体は、なぜこうも最高の快感を与えてくれるのだろうか。
そして主上はなんとあれほどまでに理想的な顔と肉体を持っているのだろうか。
妖魔すらをも、ここまで虜とするとは。

64名無しさん:2008/04/24(木) 14:16:20
え〜と、
完璧イケメン(延王)、昔からの想い人(阿選)、すごい性的テクニシャン(傲濫)
の3名の間で心揺れ動き中の驍宗さまでつ。。
という内容が、ちゃんと小説の文章で伝わったかなあ・・・。
違う展開でもなんでもOKですし、続きよろしこ。

65名無しさん:2008/04/24(木) 16:01:09
乙です!
よ、4P…。是非書いてください姐さん!!

66名無しさん:2008/04/24(木) 17:48:14
 王とはいえたかだか人間の体にこのようなえも知れぬ執着を持つとは。
 だが今は麒麟の指令という枠の中である。
 どのようにかその枠の中で自分のものにできないものか。
 傲濫は指令として以上の渇望を感じた。

67名無しさん:2008/04/24(木) 17:50:27
 ↑すすすすみません、題名入れ忘れました。
 濡れ場かけないけど続き読みたいので参加してみたり〜。
 驍宗さま、なんたる…!体と心の葛藤にもえ〜!!!
 続きプリーズです!!萌えすぎ!

68王様の悩み:2008/04/24(木) 21:43:52
その頃。
阿選は自室でほくそえんでいた。
阿選は己の妖術の才が、この常世の本質をも変えられるものであると
最近とみに実感し、なんともいえぬ快感に酔い痴れているのだ。
(その内、この世を手中に収めることができる・・・そうすれば
もちろん主上をも自由にできるということだ)
そう、実は今日の泰麒や傲濫の行動も、阿選が妖術であやつっていたものだったのだ。
(フフフ・・・・・・麒麟や指令までもあやつることができるとはな。そして他国の
王すらも)
現在の阿選の妖術の力はもはや際限が無いほどで、遠く空間を超えてまで
その力を届けることができるのだ。
阿選は妖術の力により延王尚隆をあやつり、この地へ向かうよう予定を立て
させている最中だったのだ。
(延王がここに来れば)
一つの部屋に、延王、泰麒の指令の傲濫、そして自分。
二人を完全にあやつりながら自分のすることは・・・。
つまりは。その部屋に驍宗を呼んでくるのだ。
そして泰麒と李斉をも。
男三名で驍宗をめちゃくちゃに蹂躙する。
考えられうる限りの痴態を全てとらせてやる。
しかも、驍宗のことを完璧な男として尊崇している泰麒と李斉の目の前で。
阿選はその様子を想像するだけで、己の股間が逞しくなってくるのを感じた。
楽しみでたまらない。

69名無しさん:2008/04/24(木) 21:48:43
×李斉→○李斎 でした。
名前まちがえちゃうなんてゴメソ・・・

70名無しさん:2008/04/25(金) 16:23:34
そうだったのね!阿選ってばすてき幻術v主上もとまどいながら開拓されもうしたあああ!萌えすぎました!

71王様の悩み:2008/04/26(土) 08:08:31
 そのころ延王尚隆は、朝議中玉座の上で細く長いため息を付いていた。
 延は特に波風もなく、平和である。
 戴に赴く準備を急にしたくなりはしたが王と言う立場においてでは、
行ってくるの一言ではいけぬ身がうらめしい。
(なんなのだ、このいてもたってもいられぬ気分は…)
 尚隆は身も心をもてあましていた。
 元来抱くなら、口説くなら女のほうが良いに決まっている。
 なのにちらついて求めるはあのまじめそうで堅物な即位したばかりの戴の王。
 しかも手に入れねばと言う思いと、手に入れられるという自身がなぜか尚隆には
あった。
 だがまず行くにはいろいろな手続きがある。
「王というのも、難儀だな」
 尚隆はぽつりと頬ずえを付いた状態でつぶやいた。

72名無しさん:2008/05/30(金) 16:39:44
暫く停滞してるみたいなので、ちっとばかし参加してみる。

>>43さんの、尚隆は既にお忍びで来戴中と云う設定お借りします。
>>68さん、>>71さんスミマセン)

73王様の悩み:2008/05/30(金) 16:41:13
 混乱した頭と火照った身体を夜風に当てる為、驍宗は臥室に面した露台へと
足を向けた。
 ひんやりとした夜気が彼の白銀の髪を優しく乱し、微かに紅潮した頬をそっ
と撫でて行く。微風は寛げた夜着の衿元からも忍び込み、先程から疼いたまま
の身体をほんの少しだけ冷静に戻した。
 ──自分の心と身体は一体どうなってしまったのだろうか。これほどまでに
誰かの──しかも男の──肉体を求め、焦がれてしまうとは。
 禁軍時代から、驍宗は清廉潔白を最大の身上として来た。卑しさや疚しさは
彼にとって最も忌むべき感情だった筈である。
 ──なのに、今の私ときたら……。
 欄干の手摺をきつく握り締め其処まで考えた丁度その時、不意に聞き覚えの
ある低い声が耳に届いた。

「──其処に在すは、泰王君か?」
 驍宗の全身はびくりと震えた。──恐るおそる振り返ると、欄干に沿って此
方に近付いて来る長身の男の姿が視界に入った。
「……延王……!?」
 たった今まで、その腕の中で滅茶苦茶に乱れたいと願っていた相手の突然の
来訪に、驍宗は激しく動転した。
「な……何故、戴に?」
 その問い掛けに、雁国の主はその精悍な面差しを
僅かに和ませる。
「文を寄越したろう?貴国の台輔の件で」
「!──ですが、延王自らお越し頂かなくとも私が……」
 言を次ごうとした驍宗の形の良い顎が、延の指先に掬われる。何を、と問う
間も無く唇を塞がれていた。

74王様の悩み:2008/05/30(金) 16:42:24
「────!」
 驍宗は延の唐突な行為に驚愕し、その深紅の双眸を大きく見開いた。他国の
王に無理矢理唇を奪われるなど、一国主として有るまじき事態である。
 ──戴を雁の属国と呼ばせる気ですか……?
 阿選の言葉が脳裏に響く。撥ね除けなければ、と思う心中に反して、身体の
方は延の巧みな舌の動きに早くも理性を失い掛けていた。
「……んっ……」
 思わず洩れた甘い喘ぎに、延がくすりと微笑って僅かに唇を離す。
「本当は、ただの口実なのだ……」
「──えっ?」
 吐息混じりに囁かれた言葉を何とか訊き返すと、耳朶を軽く食まれつつ答え
が返る。
「文の事だ。実のところ、そんなものはどうでも良かった……俺は」
 そなたに会いたかったのだ、と囁かれると同時に耳に舌先を挿し込まれた。
「──ぁあ……っ!」
 体内に直接反響する卑猥な音に、驍宗の全身が燃える様に上気する。
「え……延王──」
「尚隆、と……」
 驍宗の褐色の項に口付けながら、彼の顎に添えていた指先を夜着の中に滑り
込ませつつ延が囁く。微かに冷たい指先は直ぐに驍宗の敏感な箇所に辿り着く
と、其処を執拗に愛撫した。
「あ……あぁっ、──尚隆様……!」
 譫言の様に何度も延の名を呼び、月光を反射して鈍く煌めく漆黒の髪を掻き
抱いた。
 阿選とも傲濫とも違うその愛撫に我を忘れ掛けた驍宗の耳に再度、甘い囁き
が響く。
「貴国の掌客殿の牀榻は一人寝にはちと広過ぎてな、せっかく用意して貰って
悪いのだが、彼処では眠れそうに無いのだ。──もし良かったら、そなたの寝
床の端を貸してくれぬか……?」


尚驍フラグ立てました。エロ描写の得意な姐さん、続きよろしこ!

75名無しさん:2008/05/31(土) 11:48:33
ハアハア、萌えをありがとう!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板