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なりきりリレー小説スレッド
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其は超越の物語
:2017/08/29(火) 16:31:16 ID:fc7C2EzE
一切の亀裂の存在しない宇宙艇より、"ハッチ"―――――"ミサイルポッド"が現れる。
宇宙艇の外装の5割を占めるそれより放たれるミサイル、"トルコの古代ロケット"の数は文字通りの無数。
「褒章をくれてやろう!あの"独裁者"と同じように!」
ツァラトゥストラは無数の一つ一つに拳をぶつけていく。
木矢しか装填できない不朽不滅の矢は、もはや玩具にしかならず。現状の彼は拳以外を持たない。
であれば対応など唯一つ。拳による撃墜のみ。
無数のミサイルに応える拳は無数かと言えば、否。当然ながらミサイルは超人の肉を喰らっていく。
「褒章―――成る程、王に相応しい傲慢である。」
肩、腹部、腿、抉られた肉は確かに超人の動きを阻害する。
それでも、超人はその不遜なる態度の一切を変えやしない。
「然し王、偉大なる遺物の王よ。
―――――超人の栄誉には"この程度"では足りやしないのだ。」
幾ら肉を抉られど、超人は未だ立っている。無数が零になった今も、尚。
「私は更なる褒章を願おう。
―――――おまえはこの蟲毒の先に何を望む。」
超人の問いに対して、王は上がりきった口角を更に、強く、吊り上げる。
「決まっている。」
それは民に望まれた王。民に望まれたままに、予言を成就させる者。
「―――世界を滅ぼす。
我が予言が世界を滅ぼすのだ!民が望むままに、私はそれを叶えるのだ!!」
答えは超人の"望んだとおり"。自然と口角が上がっていく。
王の理屈など分かりやしない。滅びを望む民など居るものか。
滅び行く世界に生きるからこそわかる。人は如何なる危機に当たっても、強く、意思を持って生き抜くのであり
故に彼は"ツァラトゥストラ"。超える者の名を冠するのだ。
「嗚呼―――――やはり"おまえ"はこの超人が超えるべき、踏み潰すべし存在!
わたしは神の死を知らせるもの。故、おまえの死を以って"超人の世"を証明しよう!!!」
抉れた肩より伸びる腕、その先の指を王へと向ける。
"おまえは必ず超える"と、その意思をここに示す。
「ククク―――アーッハッハッハッハッハ!」
王は昂ぶりを抑えられない。
我が子の成長はここまで達した。今、親を超えると宣言して見せた。愉快で愉快で仕方なく―――愉悦すらも感じうる。
ここまで子が吼えるのであれば。一度"現実"を突きつけてやるのも親の勤めであろう。
「あの程度では足りぬと言ったな―――良い。王の"予言"をくれてやろう。」
宇宙艇の前方が十字に展開し、極大の砲塔が現れる。その中心の一点に光が収束し―――その様相こそ、人類が焦がれど、幾ら焦がれど辿り着けなかった"光線砲"
これこそが王の"予言"する"滅び"の形。その威力は日輪そのものにすら匹敵する。
科学による超人であるツァラトゥストラも、この収束の瞬間に威力を理解していた。
手札にあるのは拳と木矢、それは余りに頼りなく、絶望を生み出す道具にしかならないはずだった。
然して超人は"嗤う"。その予言を"嘲笑う"。
「誇るが良い、王よ。
―――――おまえの予言は、超人の手により超えられるのだ。」
確信があった。眼前に立つは滅びの予言、であれば"それ"は必ずこの手に来ると
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