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絶対服従

3名無しさん:2015/04/15(水) 01:28:18
「どうも、お待たせしました。交流試合以来っすね、武本さん。」
浅井が携帯を切ってから数分後、客室の扉が勢い良く開き、西丘体育大学柔道部主将の島村と副将の加藤が姿を現した。
「ウッス!!」
俺は、島村と加藤が部屋に入った瞬間、起立し、大きな声で挨拶をした。
西丘体育大学柔道部主将の島村篤史とは、交流試合だけでなく、幾多の団体戦で雌雄を決し、お互いの主将と言う立場や面子を賭けて激戦を繰り返したライバル的な存在だった。
尚、中量級の島村は重量級の俺とはクラスが違い、団体戦以外では戦う事はなかった。
一方、西丘体育大学柔道部副将の加藤裕一は、俺と同じ重量級で何度も個人戦で戦った事があった。
一応、俺と此の二人との対戦成績は、島村とは五分であり、加藤には一度も負けた事はなかった。
「気合いの入った挨拶、ありがとうございます。武本さん。」
俺が直立して挨拶を述べ終わると、西丘体育大学柔道部主将の島村が俺に椅子に座る様に勧めながら、自分も椅子に座っていた。
「浅井、武本さんの荷物は預かったのか?ちゃんと中身を確かめろよ。」
一方、副将の加藤は後輩の浅井に声を掛け、俺の荷物をチェックする様に指示していた。
「はい、加藤先輩。」
浅井は、加藤の指示に従って俺の荷物の中身をチェックし始めると、荷物の中身を机に並べていた。
俺の財布、携帯、柔道着、タオルが次々に机に並べられ、俺の持ち物が検査されて行った。
「武本さん。財布と携帯は、こちらが責任を持って預かります。どうぞ心配なさらぬ様に。」
俺の持ち物を全てチェックした浅井は、俺の財布と携帯を手持ち金庫の中に入れると、客室の棚に金庫を置いて更に棚の扉に鍵を掛けていた。
「後、十分と言ったところっすかね?そろそろ儀式の準備を始めますか?」
浅井は、棚の扉に鍵を掛け終わると、制服姿の島村と加藤に話し掛けていた。
尚、島村と加藤は、俺と同じ様に西丘体育大学の制服を着ており、紺色の学ランに身を纏っていた。
「そうだな。少々早いですが、うちの部員達も武本さんが来るのを首を長くして待ってますので・・・。宜しいですか?」
浅井の提案を聞いた島村は、不適な笑みを浮かべて、俺に同意を求めていた。
「・・・ウッス。西丘体育大学柔道部さんにお任せします。」
島村から同意を求められた俺は、少し間を置いてから返事をした。
この時、俺は、どうせ逃げられないのらと言うヤケクソ的な気持ちと早めに覚悟を決めると言う気持ちが強く、島村の提案に同意していた。
「では、これより西丘、北丘、両体育大学の交流試合の伝統に従い、奴隷誓約の儀式を始めます。」
俺が島村に同意すると、浅井が一枚の半紙を机に置き、奴隷契約の儀式を行う事を宣言した。
「先ずは北丘体育大学柔道部主将、武本猛さん。奴隷誓約書の内容の確認をお願い致します。」
そして浅井は、机の上に置いた半紙に書かれている内容を俺に確認する様に言った。
俺は、浅井に言われた通りに半紙に目を通し、半紙に書かれている内容を一句一句確認して行った。
『奴隷誓約書。私、北丘体育大学柔道部主将、武本猛は、先日行われた交流試合の約束事に従い、敗者の主将として責任を果たし、勝者であられる西丘体育大学柔道部の奴隷になる事を誓います。平成25年7月1日。北丘体育大学柔道部主将、武本猛。』
俺は、半紙に書かれている内容を確認すると、改めて自分が西丘体育大学柔道部の奴隷になる時が近い事に気付き、微かかに身体が震え始めていた。
尚、この奴隷誓約書には書かれていないが、両校の奴隷誓約には最初から決まっている事が幾つかある。
一つは、奴隷誓約書が有効なのは誓約を交わした日から一週間の間だけと言う事、二つ目は、犯罪行為を行う様な命令は行わない事、三つ目は、大怪我をさせる様な行為は厳禁である事、そして最後に奴隷側は一週間の間、勝者側の命令には絶対服従する事であった。


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