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◆VdoyrD45CM◆xI4JI4tx8Eのスレ

33雨瀬アオイ ◆xI4JI4tx8E★:2022/09/26(月) 02:02:55
>>25
ふんだ、人類辞めた女になんか何言われても平気ですよーだ。
飼い犬に手を噛まれたって言いたいんですか?
元トップがただの隊員から一撃食らわされた感想はいかがですか、元、総長。
(こんな小さな攻撃位でどうにかできるとは思ってない。ただ、己の血を宿した爪の先に返り血に塗れた腕を思い出したから)
(罪もない一般の方々まで屠り尽くしたこの女に、何か反撃してやりたかった。こんなこと位で散らされた命の代わりになるわけもないけど)
(よろけて後ずさった化物に、少しだけ溜飲が下がる。小さく笑みが溢れる。やり返してやったぞ、と)

っと…な、また何か出てきた?!なにコレ、また何か変なのが……?!
(前ぶれなくいきなり飛び出してきた何かに足首を捕らえられ、はっとなった時には、もう両腕も真っ直ぐ伸ばされたまま肩より少し上で固定されていて)
なんですか、気持ち悪いやつしか出てこないんですかこの部屋……
(思わず素直な感想が出て、笑みも一転げんなりと眉も下がったまま青暗い生肉のような塊を一応振り解こうとしてみる。が、やはりびくともしない)
(足首から下を固める肉の塊のような感触は、心地良いとはとても言えない。両手首の周りのウニョウニョよりマシな気もするけど、不気味なことは変わらない)
見た目が変わっただけじゃなくて、こんなマモノみたいな変なのまで従えてるって。
ホント、人間やめちゃったんですね。
(こんな訳の分からない力の為に、沢山の人の命と努力が奪われた。憤りの感情に、落胆、とか、知ってた、といったような感情が入り交じる)
(憐れみなのかもしれない。人の心を無くした化物に対して)

手懐ける?あは、何言ってるんですか?
出来る訳ないじゃないですか、私はアナタに怒ってるんですよ。
東京タワーでアナタを見つけた時から意識を失う直前までずーーーっと、起きてから今までも勿論ずっと。
この場で今すぐ殺して差し上げたい位憎らしいし、腹立ててます。
(一笑に伏すってこういうことっていうお手本みたいと思っちゃう程、余りにも唐突かつ不可能すぎる事を言われると、この状況でも声を出して笑ってしまえるらしい)
───だって私、アナタのこと嫌いですもん。
(自身にこんな強い感情があったのかと思うほどの憤りと嫌悪感が、今の自身の行動原理になっている)
(抵抗も出来ず奪われた数多の命の後に自分だけが生かされたことを思えば、目の前の化物に恐怖も感じない)
だから……その、手懐けるとか大人しくするとか、無理な相談ですね……っ……!
(そう言ってる内にも両手首と足首を固定した変なものは動いて姿勢を変えさせてくる)
(ぎりっと歯を食いしばり、全力で抗おうとしてるのに、腕も足も違う方へ持っていかれて)
(完全に無防備な状態で、何も着てない身体を化物の眼前に晒す形で固定され)
(生温いような、ひんやりとするような風が胸の先を撫でる。単純に惨殺したいだけではないような意図を感じる)
(ただ殺したいだけならひと思いにやれるはず……だけど、彼女の意図に思い当たれるまでには、自身の経験の範囲が伴っていなかった)

ええ、おかげさまで体は治ってるみた、い…………――――
ウ、ぁ、……ッウ……?!!
(ごぷ、と唐突に口の中が鮮血で埋まり、食道から気管までがなみなみと水で満ちたようになった)
……ァ、ア…………っ、ア…………!ハ、ア…………!!
(声も出せない。妖しい光を湛えてこっちを見ている化物の姿も霞むほど、それは突然に差し込まれた)
(爪の先から、指が。手首が、胸の上から体の中に差し込まれている。自身の血がぼたぼたと床に落ちていく音が遠くに聞こえる)
(胸元から噴き出るそれと口からのそれは、止まることもなく身体を伝って床に大きな血溜まりを作っていく)
(流れる自分の血が温かい。裸体に直接流れていくから、血ってあったかいんだ、と状況にふさわしくない気づきが浮かぶ)
(ぼやけていく視界で赤く染まる化物をただぼんやりと見詰める。あまりのことに反応がついて行かなかったのか、痛い、と感じるのは少し先だった)

…………!…………ッ!!

(化物になって化物らしい名前を名乗ることにしたんですね、位言ってやろうとしたけど、もう声にならない)
(「人竜」「ミヅチ」という聞き慣れない語が告げられる。なにかのお話の化物だっけ、よく知らないけどあんまり良い存在じゃなかったような)
(直接体内を抉られるという何とも言えない気持ち悪さと、立ってられない程の痛みが、四肢と身体を不随意に揺さぶる)
(喉から口内まで血で埋まって呼吸もままならない。なんなのこれ、気持ち悪い……と、頭の奥がくらくらしてくる)
(そこまで認識出来なかったけど、どうやら心臓を直接掴まれていたらしい。視界と意識がだんだんバチバチとノイズが入って真っ白になる)
(もう意識が無くなるその手前で)

……、は?髪の毛??
(始まった時と同じように、唐突に終わった)
(さっきまであった床の血溜まりも消えて、身体の上を伝って流れた温かい血も消えている)
…………、あれ……いま……?えっ、何で…………?
(突然声も戻ってくるし、腕も脚も動かせないままで床に倒れることもできなくて苦しかったのに、全部が急に無くなったからきょとんとする)
(現実と間違えるような幻を見せられていたのか、はたまた実際に起こったことで瞬時に治されたのか、どちらと言われても納得しそうな)
あの、今何が起こって……?アナタの腕が今……あの。
(ハテナ感満載の気の抜けた顔で瞬き竜を見るものの、どこか嬉しそうに髪をまとめている)
(意外にもきちんと髪がいつもの形に戻される。頭の少し横のところで1つにくくり上げた形に)
(いつも自分でやってるけど、一度だけセンパイがやってみたいと触れてきたことがあった。そんなことをふと思い出す)
(と、穏やかな思い出も秒で消し飛ぶ言動が告げられた)

ああハイ、やっぱ無理な相談ですね。
素敵な声とか何言ってるんですか、そんなの出すわけないじゃないですか。
(竜の宣言と同時に、足を縛めていた肉塊がふくれ上がってふくらはきから腿まで巻き付いてくる)
(更にその上にまで這い上がってこようとするそれが、さっきの竜の腕のような殺気と鋭利さが無いことで)
(その意図と目的が、言葉通りの意味なんだということにやっと思い当たる)

さっきも言いましたけど、私、大人しくやられる気とか無いですから。
(目の前の怪物を見据えて不敵な笑みを向ける。ぬらぬらする変なヤツはもう脚の全体をほとんど覆ってて)
(かなり気持ちが悪いけれど、ここで怯んだりしたら台無しだと気を張り直す)
(ここで私が化物を引き付けている間は、少なくとも化物は外に行かない。生存者を無駄に食い荒らすことの足止めが出来る)
(化物は何故か妙に自身に執着してるようだから、それを利用しようと思う訳で)

どこまでも恥ずかしい女なんですね。
(挑発する。何をされても心だけはこの化物に負けないと思えるから)
この気持ち悪いやつでどうするんですか、……やれるものならやってみたらどうですか?
(うぞうぞと足の付け根の周囲を細かく回る謎の物体が質量を増し、今にもささやかな薄毛に触れようとする)
(……未知の場所。好きになった人にもまだ触れられたことのない場所)
(全く怖くないというのはウソになるけど、それを悟られる訳にはいかない)
私こう見えて、超経験豊富なんで!ヘタクソだったら大笑いしてあげますから!!
(勿論大ウソで、自分でちょっとしてたくらいの誰にでもあるような経験しかないけど、そんなこと知られてるはずないというハッタリ)
(蠢く塊が毛の表面を一瞬撫でて、ぶるっと背筋が震える。色んな事で忘れかけてたけど裸だった胸の先まで合わせて震える)
(そんなに大きくも小さくもない、形の良い胸が浅い呼吸で前後する。怖くない、負けない、と心の中で繰り返す)


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