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魔術師と召使い

4Unknown:2019/03/11(月) 20:20:43 ID:GJmG4IN2
薬を飲んでから一月ほどが経ったある日の朝。
「あれ?んーっ!んーっ!」
どういうことか下着のホックがはまらない。
「んーっ!あっ、はまった!」
カップから溢れる乳肉を持ち上げ、揺れないようにきちんと収めていく。
「またキツくなった……かな?」
ホックがギチギチと不穏な音を立てていたかと思うと、もう片方も同じように詰めおわったところで弾けてしまった。
「ひゃっ !?」
(……どうしよう、この間買い換えたばかりなのに)
行商人のドルに頼んで異国から買い寄せた品で、重たい胸が支えられるためアリスは大層気に入っていたものだった。タグにはH65と書かれてある。
(またドルさんに持ってきてもらおう。とりあえず隠さなきゃ…)

その後どうにかコルセットで胸を締め付け、居間へと出ていった。
「ん?今日は随分と厚着だな?風邪でも引いたのか?」
いつもと異なりゆったりとした服を纏い、ストールを羽織る彼女を訝しげに見つめる。
(か、勘付かれる!?)
「昨晩、長湯し過ぎたみたいです」
ストールで胸元を隠しながら答えた。押さえつけているとはいえ、バレてしまうかもしれない。
「……そうか、無理せず休めよ」
「いえ、今日はドルさんのところに行ってくるので」
「ドル?それなら私も用事が…ってオイ!」
「それでは行って参ります」
アリスは早口にそういうと、脱兎のごとくその場から立ち去った。
「どうしたんだアイツ?」

森をしばらく歩くと、小さな宿営地に着いた。大きなテントの側には馬が繋がれ、その傍にアリスの腰ほどもあるこれまた大きな荷物が置いてあった。
「おう、嬢ちゃんじゃないか。珍しい格好じゃないか」
筋肉隆々とした大男がニカッと笑って彼女を出迎えた。
「ドルさん!お久しぶりです。あの…奥さんはいらっしゃるかしら?」
「あぁ、会いたがってたぜ。ちょっと待ってな」
おーい、と彼が呼ぶと気品の感じられる花のように美しい女性が水辺から歩いてきた。
「あらアリスちゃん、いらっしゃい。また綺麗になったわね〜元気にしてた?」
「はい、とても。あのエリスさん、また下着を売って欲しいのだけど」
「わかったわ、こっちへいらっしゃい」

テントの近くにある小屋にアリスを招き入れると、エリスは巻尺で彼女の胸囲を測り始めた。
「……随分と大きくなったわね」
「前のが壊れてしまって。新しいのをお願いできますか?」
「ごめんなさいアリスちゃん。あなたの胸だと同じサイズはもう入らないわ」
「そ、そんなに変わったんですか」
「えぇ……」
エリスはそっと彼女に耳打ちした。
「3.96フート!?前から0.2フート以上も大きくなってる」
「“センチ”に直すと……99センチね。これだと“K65”というサイズに変えなければならないわね」
「えと、Hの次の文字がIで、その次の次だから……3サイズも大きくなったってことですか?」
「そういうことね。幸い、アリスちゃんが16歳になった時のプレゼントがそのサイズの下着だったの。予定よりかなり早いけど、貴女にあげるわ。これより大きいのも探しておくわね」
「ありがとうございます…何かすみません」
「いいのよ育ち盛りなんだから気にしないで」
「本当にありがとうございます!」
「またいらっしゃいね」


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