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はるこ。がまた、駄作書いてます。...JUMP

1はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 01:38:22 ID:Rgg/Y6Xo
どーも、はるこ。でーす←

シェルターでも書いてた者です。

こっちは、短編で攻めていこうかなと思います。

本格更新は、2月20日からです!

2はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 01:41:19 ID:Rgg/Y6Xo
やぶ×いの

 「生まれ変わって、君に逢いたい」

3no name:2013/02/10(日) 01:44:35 ID:Rgg/Y6Xo


本気でいたって、認められないものはある。

ねぇ。

次の世界で、また逢える?

この気持ちの認められる世界で...



また、逢いましょう。

4no name:2013/02/10(日) 02:10:59 ID:Rgg/Y6Xo
※2人は高校生の設定です。

伊野尾side


「薮せんぱーい、伊野尾でーす」

生徒会室の戸を開ける。

それと言うのも放課後、副会長の俺は会長の薮先輩の呼び出しを食らったから。

「あ、いのちゃん」

俺のことを見て、目を細めてニコっと笑った。

「二人だけだから、いいよ」

「うん、分かった」

俺らはカレカノの関係。

禁断の恋…。

俺も微笑みかえして、それぞれの席に座った。

「で、どーして呼び出されたの」

「...さぁ」

「えー、頼りないなぁ、もぅ。

 俺、先生に聞いてくる」

鞄を床に置いて、立ち上がる。

「すぐ、来るって」

薮は、俺の手首を掴んだ。

駄目だよ、その上目遣い。

反則だって...。

「ほら、二人きり、なんだよ?」

楽しまなきゃ、とでも言うように、俺の唇を奪う。


パシャ。


廊下から、シャッター音がした。

薮を振り払って、音のした方を見た。

5はるこ。 ◆OQwoBEnXrk:2013/02/10(日) 02:12:36 ID:Rgg/Y6Xo
すいません、上2つは私です。

6はるこ。 ◆OQwoBEnXrk:2013/02/10(日) 02:13:50 ID:Rgg/Y6Xo
あ、トリップ、間違えた!!

すいません、上3つは私です!

7はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 02:31:39 ID:Rgg/Y6Xo
トリップ、なおってませんでした...。
全部本人なので、ご安心を。



人影はない。

ただ、少し戸が開いていた。

「いのちゃん?どうした?」

薮は、音に気づいていなかったようだ。

「なんでもない...。

でも、ここ、学校だから」

「ごめん」

薮はあっさり謝った。

俺も、このときは特に気に止めなかった。

あの音が今後、あんな騒動を引き起こすなど、

思いもしなかった...。


その後、先生呼び出しの理由を聞きにいった。

なぜか「呼んだっけ?覚えてないから帰っていいぞ」と、言われたが。


「なんだったんだろな」

一緒の帰り道、薮がぼそっと言った。

「うーん...」

一瞬、まさかの考えが頭をよぎる。

「あの先生って確か、

 『カップルぶち壊しマシーン』って、言わない?」

流行や噂にかなり疎い俺でも知ってる、ってことは、

かなり有名な話のはず。

「言うね。でも、関係あるかな」

「え、だって...。

俺ら、カップルでしょ?」

8はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 02:38:38 ID:Rgg/Y6Xo
少し不安になった俺の頬を、薮の細い指がつまんだ。

「そうじゃねーよ」

「ふぇ?ひゃあ、らに」(へ?じゃあ、なに)

「付き合ってる、ってバラしてないよな?」

軽く頷く。

これは、二人だけの秘密。

誰にも、言ってない。

言っちゃ、いけないから...。

9はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 02:52:14 ID:Rgg/Y6Xo
薮sibe


翌日。

教室に入ると、痛いほどじっと、クラスメイトに見つめられる。

席について黒板を見ると、その理由が分かった。

A4プリントがマグネットではり付けてある。

真ん中には、俺といのちゃんのキス写真が印刷されていた。

俺は鞄を放り出して、2年の教室に走った。

『2-A』の教室を覗く。

いのちゃんは、同じように黒板にはられた写真のまえで、

クラスの全員の視線を受けながら、立ちすくんでいた。

俺は、咄嗟にいのちゃんの手首を掴んで教室を飛び出していた。




朝は人のいない生徒会室に、逃げ込んだ。

「どう、しようッ...」

戸を閉めた途端、いのちゃんが崩れ落ちた。

10はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 03:07:01 ID:Rgg/Y6Xo
床に座り込んだいのちゃんの頭を、そっと撫でる。

「ごめん、いのちゃん、俺のせいだ...」

きっと、昨日の写真だ。

俺のせいだ。

いのちゃんの瞳からは、涙が溢れ出した。

「やぶ...、どうすれば、いい...?」

「...会わなきゃ、いい」

「ぇ...」

いのちゃんが、驚き顔で俺を見つめる。

俺だって、言いたくない。

いのちゃんと会えないなんて、苦しすぎる。

けど...。

「ほとぼりが覚めるまで、こうするしかない...」

嫌々頷いたいのちゃんと、3つの約束を交わした。
 *何があっても、付き合ってると言わないこと。
 *暫くは、会話は挨拶だけにすること。
 *辛くなったらすぐメールすること。


「いいな?特に3つ目は絶対、な」

「ん...じゃあね、薮」

「おぅ、頑張れよ...」

いのちゃんがここを出てった3分後に、俺も教室に向かった。

11はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 03:28:07 ID:Rgg/Y6Xo
伊野尾side


写真がはり出されてから、3週間。

冷たい視線は、嫌がらせやイジメに変わっていった。


机に油性ペンで書かれた「きもい」「きえろ」の文字。

毎日、一人で消すたび、ひどくミジメになった。

薮に言えば、彼にも辛い思いをさせてしまう。

あいつは、人一倍、責任感の強いやつだから...。

毎日エスカレートしていくイジメ。

今日は何されるんだろう...?

恐怖に怯えながらも、出席日数のために、

学校には行かなくてはならなかった。


「っ...」

連れこまれたトイレで、制服を剥がされる。

...初めては薮に、って、決めてたのに。

12はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 03:56:54 ID:Rgg/Y6Xo
「おら、くわえろ」

イジメの主犯の、名前もわからないやつのモノが、口に押し込まれる。

「フェラぐらい、したことあんだろ?」

「ぅぐッ...ぅ、」

したことないものをしろ、って言われたって、

やりたくたってできる訳ない。

今回は、やりたくも無いんだし。

「下手くそ、もういい。

 俺の前で一人でヤれ」

やっと口から離れたと思ったら、そう言われる。

「嫌なら、これ、先輩に送るぞ」

見せられた携帯の画面には、さっきの全裸の俺がモノをくわえていた。

いつの間に撮られたんだろうか。

「どうする?」

薮にあんな姿見せて、悲しまれたくない...。

仕方なく俺は、自分の下半身に手を伸ばした。

何でこんなやつらの前で!という思いはあった。

けど、上下させる手はしだいに

「仕方なく」から、

「快感のため」動いていた。

13はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 04:21:51 ID:Rgg/Y6Xo
「んぁッ...ふぁ...」

自分の手だから、動きの予測はつく。

けれど、絶えることなく押し寄せる、快感の波。

手の動きが早くなる。

頭の中一杯に薮の姿があった。

「ふぁ...も、だめ...イ、く...っ

 ふああぁぁっ」

手から白い液が漏れる。

それを見て、思い出した。

薮以外の前で、何やってんだ、俺...。

意識が朦朧として、息も上がってる俺の体が浮く。

後孔に、さっきくわえたモノが、あてがわれた。

「い、嫌!それだけは、嫌!!駄目、

 あああぁぁっ!!!」

慣らされていないのに、奥まで押し込まれる。

「痛い!!嫌あぁ!!!あぁっ!」

痛みが体中を支配する。

俺のナカで猛獣が、

優しくする気など一切なく、暴れ回る。

「痛ぃ、はぁッ...あぁっ!!」

薮、助けて!!

そう言ったら君は、絶対来てくれる。

でも、こんな惨めな姿、見せられない...。

「締め付けんな!力抜けよ!!」

声が遠い...。

駄目だ、俺、もう...。

14はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 04:34:09 ID:Rgg/Y6Xo
「ん...」

目が覚めたのは、ベッドの上。

回りは水色のカーテンで仕切られていた。

「気付いた?」

誰かの声がする。

少なくとも、薮でも、さっきのあいつでもない。

カーテンを開きながら、入ってきたのは、

養護の先生だった。

「大変だったみたいね」

声を聞きながら、体を起こす。

腰がひどく痛んだ。

「安心して、薮くんには、言ってないから」

「ん...」

薮の名前を聞いたとたん、涙が溢れた。

俺、薮のこと、裏切っちゃった...。

薮...逢いたいよ...、

薮の温もりが、恋しい...。

15はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 04:54:55 ID:Rgg/Y6Xo
薮side


3週間、たっただろうか。

イジメを受けたのは、初めてだった。

イジメっていったって、なにもされない。

...要するに、無視されている。

こっちが何を言っても、聞こえないフリをされるのだ。

俺は、何も話さなくなっていた。

ただ、一人を除いて。


「やぁぶせんぱぁーいっ!!」

ニコニコしながら、こっちに手を振るのは、

中等科2年の山田。
(中高一貫校の設定です)

中等科にまでは、話が回ってないらしく、

いつものように、俺を慕ってくれていた。

「最近、伊野尾先輩と一緒じゃないんですね」

「っ、あぁ、ちょっと、揉めちゃって」

...かなり、不自然な様子だろう。

「そうなんですか?」

気づいてない...かな?

「ってか、その格好は何なんだよ」

「あぁ、これ...」

山田の格好はと言うと、

女子の制服を着て、ロングヘアの茶髪のウィッグをつけていた。

「文化祭で女装・男装をするみたいで...。

 変ですよね?変ですよね!?」

16はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 05:00:34 ID:Rgg/Y6Xo
必死で「変」を求める山田。

しかし。

「可愛いよ」

「えぇ!?」

驚く山田もまた...w

帰り際に
「襲われないように、気を付けろよ」

と言って、山田に手を振った。

「どういう意味ですか!!」

叫び声がやけに大きく、聞こえた。




この行動が、君を傷付けるなんて、

想像できなかったんだ。

ごめん。

謝ったって、謝りきれないよ...。

17はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 06:45:36 ID:Rgg/Y6Xo
伊野尾side


たった独りの帰り道。

中等科と高等科を結ぶ道の上にいた君を見つけた。

茶髪のロングで、中等科の女子制服を着た、背の低い子と、

楽しそうに話している姿を。



嘘。

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁっ...。



こんなに必死に薮を求めてたのは、俺だけ...?

薮は結局、誰だって良かったの...?

薮なんか、嫌いだ。

嫌い、嫌い、嫌い、嫌い、嫌い...。

嘘。

好き、だよ。

けれど、その想いを伝える術をあいにく持ち合わせていないから。

その場から逃げ出すことしか、できなかった...。

18はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 07:06:44 ID:Rgg/Y6Xo
家に帰って、どれだけ泣いただろう。

挙げ句の果てに、涙を枯らしてしまった。



薮...こっち見てほしかった。

じゃあな、って手を振ってくれたらそれだけで

どんなに傷が癒えただろう。



薮に想ってもらえないのなら、俺はもういいよ...。



ペン立てから、カッターナイフを取った。



これで、楽に、なれるでしょ...?

19はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 07:18:14 ID:Rgg/Y6Xo
薮side


「薮」

電話をかけてきたのは、光だった。

1学年下だけど、幼馴染み。

敬語を使うことを知らない仲だった。

いのちゃんとは、クラスメイトのはず。

「何?」

「いのちゃんが、リスカしたって」

光は震える声をしていた。

「今病院だから、早く来てやれよ!!」

慌てて家を出た。

信号待ちのたび、短い文で、いくつもメールを送った。

いのちゃん、今行くから。

待ってて...!!




















...ごめん、無理かもしんない...

いのちゃん、逢いたいよ...

20はるこ。 ◆1qyAr2vEL6:2013/02/10(日) 07:38:41 ID:Rgg/Y6Xo
光side


今日、欠席だったいのちゃん。

理由を聞いて、急いでいた。

放課後すぐ、下駄箱を駆け抜ける。

「光先輩!!」

滅多に後輩から声をかけられない俺は

その高い声に慌てて振り返った。

「山田?何だよ?」

「どうしたんですか!そんなに急いで!」

一瞬、言うのをためらった。

けど、同じダンス部仲間だし、仲もいい。

「いのちゃんが、入院してるんだよ」

「俺も、お見舞い、行きます!!」

っと、案の定そう言われて、二人で病院へ向かった。


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