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オリロワ2014 part3
121
:
THE END -Somebody To Love-
◆H3bky6/SCY
:2019/02/17(日) 23:37:22 ID:yyQSrX5o0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「………………おっ――――わったぁ!」
解放の叫びと共に、悪刀をぱぁっと解放し両手を放り出して九十九がその場にパタリと倒れこむ。
「うわっ!?」
ライト係りとして九十九の後ろにいたユキがそれに巻き込まれた。
作業開始から一時間以上が経過し、全ての作業が完了した。
無論、事故などなく、全ての首輪の機能停止に成功する。
最初の拳正の首輪解除には少々手こずったようだったが。
一度生きた首輪の解除することで手応えを得たのか、亜理子の首輪は半分以下の所要時間で作業を完了させた。
「うぅ〜、ふとももすべすべ〜」
「オヤジか。セクハラやめて」
ユキのふとももを枕に冷やしたタオルを目元に当てる。
極限の集中で体力を消耗した九十九はユキの手厚い介抱を受けていた。
この女、拳正には姉貴分を気取っているが身内にはとことん甘える性質である。
じゃれ合う後輩女子二人を尻目に先輩女子は手元の首輪探知機に目を落とした。
拳正と亜理子の反応は確かに消えている。
信号は一つを残すだけとなっていた。
「最期に残った九十九さんの首輪は無効化装置で何とかしましょう。
九十九さんが自分で処理したり、私たちがやるよりはそちらの方が安全よ」
無効化装置を九十九の首輪に付ければ、これで全員の首輪が無効化されたことになる。
あくまで内側から機能を停止させただけなので、まだ首元に首輪は残っているが、完全な取り外しは元の世界に帰ってからという事になる。
「とりあえずこれで条件はクリアでたわね。九十九さんが動けるようになり次第、山頂に向かうとしましょう」
亜理子の宣言に何の説明も受けていない3人は首をかしげる。
「…………何で山頂?」
「山頂に脱出装置と思しき場所があるからよ、そこに侵入するために首輪を解除する必要があった、って言ってなかったかしら?」
「聞いてないですよ……」
「そうだったかしら。まあその辺についてこれから説明するからいいでしょう。九十九さんもそのままでいいから聞いてくれる?」
「あんた案外適当だよな」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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