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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

106 ◆k5V1srvipM:2013/07/06(土) 05:36:40 ID:zJmiB0AI0
「きゃっ!だ、誰!?」
「いきなりなんでゲスか!?」
「やあ、随分と頑張ってるみたいじゃないか」

目の前に突然現れた人に二人(厳密には一人と一匹?)は足を止めて驚いた。
目の前の男は喋り続ける。

「君たちを見ていると興味がわいてきてね、ちょっと手伝ってみたくなったんだ」
「あ、あんたはだれなの!?
 この殺し合いにのっているの!?」
「ああ、のっているよ。もちろん今君を殺す事もできる」
「ヒィィ!怖いでゲス!」

バリカンがゆっこの後ろに隠れる。

「でも今の所私は君たちを殺す気じゃないな」
「じゃ、じゃあなんでここに!?」

「そいつはさっき言っただろう。君たちに興味を持ったと」

そう言ってルシフェルが指を弾く。
その瞬間ゆっことバリカンの視界が一瞬暗転し、すぐさま見慣れない景色の中へと放り出された。

「あ、あれ!?ここ、どこ!?さっきの人は!?」

二人は突如変化した世界に混乱し周囲を見回す。

「ん?あ、あれを見て!」

バリカンが背後の建物を指差す。
その指先にある建物にはハイアットホテルの文字があった。

「嘘!?じゃあここって…」

ゆっこが急いでデイバックの地図を広げる。


「やっぱり!ここG-02の冬木市ハイアットホテルの前だよ!」

ゆっこが地図を指差す。

「つ、つまりどこなの?」
「船のすぐ近くだよ!」
「エ゛ェー!?て、てことはあの人は僕たちをここまで飛ばしてくれたの!?」
「そうみたい、理由はわからないけど…」
「と、ともかく、早く行こうよ」

二人は船へと歩を進める。

(誰だかわからないけど…人に会えてよかった…!)

ゆっこは今悲しみを忘れ、足取りが軽くなり、とても満足そうな顔をしていた。
どのような形であれ、支給品以外の人と会えた上、こんなところまでショートカットしてくれたのである。
既に彼女の頭の中ではぼっち脱却の喜びのあまり、彼がマーダーであった事も、それだけの強大な力を持った者だと言う事も、忘れ去られようとしていた。


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