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背中*知念侑李*サクラ
1
:
サクラ
:2010/07/03(土) 17:29:22
この掲示板が復活していたなんて…
今知りました!←
私のこと覚えている方いますかね?
前回書いていた小説は山田君と知念君と高木の三角関係の物語だったんですが、
消えてしまったのですべて残っていません。
なので一からまた新しい小説を書こうと思います。
高校生活結構忙しいので
毎日来れるかはわかりませんが、よかったら読んでみてくださいね!
2
:
涼介
◆8cO0Hp7YNc
:2010/07/03(土) 17:40:03
前書いてた小説はもう一度書いてくれませんか? 無理ならいいです
3
:
サクラ
:2010/07/03(土) 17:54:20
>>2
さんへ
私ももう一度書きたいです…
急展開するところでかけなくなってしまったのでとても悔しくて。
内容全部保存してなかったので残ってないんですよね。
もし前の掲示板が復活したら書きます。
読んでいてくれた方にはすごく失礼なことだとは思いますが
どうかご了承ください。スミマセン(>_<)
4
:
サクラ
:2010/07/03(土) 17:59:22
久しぶりに小説書きます。かなりなまってます(>_<)
たぶん書いていくうちに戻っていくとは思うんですが…
まだ乗りがつかめずです(汗)
私の一番好きな知念君目線で書いていこうと思います。
長編か短編かはまだ決めていません。
設定もまだあんまり考えていません。
書いていくうちに決めていきます←
なので読者のみなさんにも私にもどうなるかわからない小説になりそうです←
テーマは「背中」!それだけです。
やっぱり知念君と…山田君の物語でいきますかね、ここは(^ω^)
5
:
サクラ
:2010/07/03(土) 18:01:06
お風呂にはいって汗を流すこと。
もう、当たり前のこと。
歯を磨くこと。
もう、当たり前のこと。
疲れた体をベッドで休めること。
もう、当たり前のこと。
目を開けてこうしている今までの間に何個当たり前をみつけてきたのかな。
今の僕の一番の当たり前、それはマイクを握ること。
そしてもう一つ。
――時計を気にすること。
僕の当たり前を毎日増やしてしまうのは、……いえないけど。
時計を気にしながら考えてしまう。いつもいつも。
ほら、また、携帯電話を握り締めながら考えてる。
今なにしてるかな。
僕は、ベッドの上で涼介の様子を伺ってるよ。涼介もベッドでゆっくりしてたらいいな、なんてちっちゃなお願い。
そしたら電話も迷惑じゃない。そんなちっちゃなことを考えてる僕はきっとただの暇人。
どこにでもいる、高校生。特別扱いなんていらない。
だけどたった一人の人には特別扱いってものをしてほしい。味わいたい。こんなことを考えてる僕はやっぱりただの高校生だとおもう。
6
:
名無しさん
:2010/07/03(土) 18:12:24
実は旧シェルターの時から大ファンでした(;ω;`)!
もう一度、サクラさんの小説が読みたくて、この掲示板に帰ってきてくれるのを、陰ながらずっとずっと待ってました!
お帰りなさい(´;д;`)
そして帰ってきてくれてありがとうございます!
7
:
名無しさん
:2010/07/03(土) 18:21:24
サクラさんおかえりなさい!!
前の小説の続きが読めないのはとても残念ですが、
また新しいサクラさんの小説が読めるのはとても嬉しいです。
無理せず更新がんばってください!!
応援しています!!
8
:
飴玉
:2010/07/03(土) 18:23:29
お帰りなさい♪
前シェルター潰れた当時私もショックでした(∋_∈)
でも又復活して嬉しいです♪確か JUMPのラブ小説も書いてましたよね?裕圭を、
9
:
サクラ
:2010/07/03(土) 18:31:01
>>6
さんへ
その頃からのファンの方なんて…!
まず「ファン」って響きが照れくさいですね(笑)
ただいまです!
こちらこそ、ありがとうございます。
これからもまたがんばりますね!
>>7
さんへ
ただいまです!
今日偶然この掲示板をみつけてよかったです。
小説書くこともう諦めていたので…
私も嬉しい限りです。
応援ありがとうございます(*^^*)!
お気持ち本当に嬉しいです。
>>飴玉さんへ
裕圭を書いていたかは微妙です…たぶん書いていなかった気がします!
基本知念君絡みしか書かないので(*^^*)苦手なんですよね…!
これからもよろしくお願いします!
10
:
サクラ
:2010/07/03(土) 18:32:03
「俺の勝手じゃん。お前も好きにすればいいだろ」
「そうじゃなくて、やっぱりそろえたほうがいいと思うんだよね、ここは」
朝早くからのダンスの練習はみんな眠たい顔で少しぴりぴりしている。
そんな中、僕も意見がぶつかった。一番ぶつかりたくない相手と。
「涼介の言いたいこともわかるけどさ。まとまり感もほしいとこだよ」
サビのあとの部分でみんながステージからいったんはけて、僕と涼介だけが残る予定のダンスでの言い合い。
普通なら振付師が振りを決めてくれるんだけど、今回はこの部分だけ僕と涼介に任された。
これはきっと、僕達が大きくなるチャンス。
そのことにたぶん涼介も気づいてる。
だから尚更、「俺の意見は変わらない」状態なんだと思う。
涼介の言い分はこう、サビまで一緒のダンスなんだからサビのあとの少しの部分くらい、二人自由なダンスで個性を魅せよう。
言い方は悪いけどきっとこんな感じ。
だけど僕はまったく違う意見。
ほかのメンバーのダンスは自由形が多いから僕達はほとんどそろえて踊ったほうがいいと思う。
それじゃないと全体的なバランスが崩れる。そう思うんだけど、この僕の意見、間違ってる?
「二人って人数はさ、センターとかもないんだし同じことやったほうがきれいだよ」
「センターとかないからこそ、違うことができんじゃん」
この涼介の意見も一理ある。でも周りを見たら……そうはいかないよ。
ほかのメンバーも交えて話し合いするっていう案もありだけど、でもやっぱりなし。きっともっと悪化する。
「まだ決まっていないところは明日の練習までに決めてくること。それじゃまた明日」
薮君からの報告が重たく感じた。明日までなんて、ありそうでない時間。
たった一回映る番組でのダンスや歌だって僕達にはすごく大切。
難しい。久しぶりに思うこのかんじ。
イライラをどこにぶつければいいのかわからない。
涼介と久しぶりに意見がぶつかった今日のこのモヤモヤ。
昨日の夜の、時計を気にしていた気持ちなんて今はどこにもない。
涼介の背中を見てたらイライラする。
僕のはなしを聞け、そう言ったらどんな顔する?
11
:
まんぼ
:2010/07/03(土) 18:35:34
はじめまして!
前の掲示板の頃から、サクラさんの小説いつも楽しく読んでました!
だから掲示板が見れなくなったときはホントにショックで
(;ω;)
サクラさんの小説がまた読めるのがホントに嬉しいです!これからはどんどんコメントもしていきたいです♪
がんばってください☆
12
:
名無しさん
:2010/07/03(土) 18:37:23
やっぱり私は山田と知念物語が大好きです サクラさんまたいっぱいやまちい物語書いて下さい^^
13
:
雪風
◆EJdDgijEyc
:2010/07/03(土) 19:11:14
サクラさんが帰ってきてる!(≧ε≦)
なんて言えばいいかわかりませんが、また読めてしあわせです。
おかえりなさい。
14
:
サクラ
:2010/07/03(土) 19:33:59
>>まんぼさんへ
前の掲示板から読んでいてくれてありがとうございます!
コメント嬉しいですー。
私も小説を書くという趣味が復活できて今テンションあげです(笑)
よろしくお願いしますね!
>>12
さんへ
私もこの二人の絡み大好きですよー。
なにより書きやすいですw侑&龍も好きだったりしますが♪
はい!書いちゃいます☆←
>>雪風さんへ
ただいまです!
さっき雪風さんの小説のちねもり途中まで読ませていただきました!
もぉ、以前よりさらに上手になっていてびっくり。
続きもコツコツ読みます。読んだ際にはコメントしちゃいますので☆
よろしくおねがいしますね!
15
:
サクラ
:2010/07/03(土) 19:35:08
頭からおもいっきりかぶるシャワーのお湯になにも感じない僕はきっと今、折れてる。
最近わからないことが多すぎる。
そのへんの勉強のほうがずっとマシ。答えがあるものはすごく楽。
だから僕は勉強を苦にはおもわない。
きっとこの仕事をしているからそう思うんだろうな。
濡れてる髪を指先で少しさわりながら、思った。昔の雑誌の表紙が目に入ったために勉強と仕事を比べてしまった。
べつになんでもいいけど。
いつものお決まりの開き直り。
次に目をやったのは針、時計の。
手に握り締めているのは毎日恒例の携帯電話。
「……もしもし、僕だけど」
「俺も今電話しようとしてた」
偶然の出来事に心臓が鳴ってる。とまってしまいそう。
この自分の矛盾、誰かにどうにかしてほしい。
「振りの部分だけど……」
「俺思ったんだけどさ、知念の意見と俺の意見を混ぜればよくね?」
混ぜる?
「違うことをしつつ、同じことをするってこと。だからさ、鏡みたく踊ればいいんだよ!」
受話器の向こうで涼介が大きな声を出したからとっさに僕は受話器を遠ざけた。
でも涼介のはなしに興味があったからまたすぐに耳元に戻した。
「普段なら二人とも左腕をあげるところを、俺は左、知念は右をあげる、みたいな。アバウトなはなしだけど」
「……それいいかも」
瞬間的に僕の喉が言った。
16
:
miyu
:2010/07/03(土) 19:38:09
はじめまして、前の板の時からサクラさんの小説を読ませてもらいました♪
少しずつ前の板に居たみんなが集まってきて嬉しいです♪
今回の小説も楽しみにしています♪
頑張ってください!!
17
:
サクラ
:2010/07/03(土) 19:38:37
「だろ? 俺めっちゃ考えたんだよ。知念も頑固だからぜってー意見変えてこないと思ってさ」
笑いながらはなす涼介に安心を覚える。
「涼介だって頑固でしょ。だからめんどくさいんだよね。涼介と意見ぶつかったら」
「お前なー、俺だって根拠もなしに意地はんないっつーの」
「それはわかってる。本気なことにだけ本気になるんだもんね。涼介は」
「そうそ、とりあえず今回はこの案を薮君にはなそうな。あした」
「うん。よかった」
「ん?」
「電話してよかったなーって。まぁ僕がかけなくても涼介からきたのかもしれないけどさ」
「アドレス帳で知念の名前探してたとこだったからな」
「こういう偶然嫌いじゃないよ」
「俺は知念の背中がきらいじゃないよ」
「なにそれ」
「ただ言ってみただけ。とくに意味はない」
「僕は涼介の背中きらい」
「は?」
「立派な筋肉がついててうざい」
今日の電話は一段と盛り上がる。
「それ誉めてくれてんの? サンキュー」
「うわうざい。僕が涼介の背中がきらいな理由は他にあります」
「なに?」
こうやってきいてくる涼介の声がくすぐったい。
「内緒。いつか言うよ」
「男のいつかは一生来ない。同じ男だからわかる」
「ドンマイ。そしたら僕はそろそろ寝ないと」
「もう寝んの?」
「もう11時だし」
「まだ、11時だろ」
「なに、まだ電話してたいんだ?」
「悪い?」
こうやって遠まわしに電話切りたくないって言ってくる涼介のせいでこの会話は夜中の3時まで続いた。
またすぐ会えるのにね。変なの。ほかほかする。
それでもすぐ寝れたのは、疲れてるからだのせい。
それとも、早く夢を見たかったからかな?
18
:
サクラ
:2010/07/03(土) 19:43:52
>>miyuさんへ
みなさん着々と帰ってきているんですね!
私結構遅いほうかな(汗)
ありがとうございます(*^^*)
やっぱり読んでくれる方がいるとはかどりますb
それではこの辺で今からほかのスレ読んできます(^^)
まだ誰がいるのか把握していない状態なので←
小説下書きできたらまた載せますね!
19
:
サクラ
:2010/07/03(土) 21:37:18
前回書いていた三角関係の小説からしたら
書いている自分も納得でいないくらい下手になってる…。
昔も下手だったからさらに…みたいな。
とりあえず自分のペースでがんばります。
この気持ちが続いたらこれ短編になりそうです(笑)
後悔がたくさん←
20
:
リコ
◆KGdga5Ai0.
:2010/07/03(土) 22:39:02
お帰りなさい!!(*^o^*)
ずっと、サクラさんが戻って来るの待っていたのでさっき見て、ビックリ&嬉しかったです!!
小説、全然下手じゃ無いですよ!!
サクラさんのペースでガンバレッツゴ〜です!!(*^-')b
21
:
蓮
:2010/07/03(土) 22:53:30
サクラ
私のこと覚えていますか…?
私は再会できてとても嬉しいです(T-T)
サクラの小説大好きだから!
これからもよろしく♪
覚えてなかったらごめん…
22
:
サクラ
:2010/07/04(日) 07:01:24
>>リコへ
久しぶりだね〜!いつの間にか新しいのできてて
びっくりしたよ〜(笑)
リコにまた会えてうれしよbありがとう。がんばるね!
>>蓮へ
ずーっと覚えてた!!忘れられないよ〜(泣)
蓮もここに帰ってきてたんだね。
あえてよかった!小説がんばるから、よろしくね!
23
:
サクラ
:2010/07/04(日) 07:06:46
鏡のように踊るダンスは採用された。僕と涼介は張り切って練習に取り組んだ。
汗と汗が交わって服も床も疲れているように見えるくらい。
そんな光景は僕らにとって久しぶりのことだった。
鏡のようなに踊ることは決して簡単なことじゃない。
振付師も変わったためにまだ人間関係もうまくいっていないし、なにより2倍大変になるのだから。
キレのあるダンスを横で魅せられると正直焦る。
それでも、僕は自分のダンスが涼介より衰えているとは思わない。
ダンスにはそれなりの自信がある。その自信はどこからくるの?
なんてきく人がいるけれど質問の意味がよくわからない。
だって自信なんて、出てくるものじゃなくて本当は生まれてくるものだって僕はいつしか覚えたから。
僕と涼介が隣通しで踊ると、きっと周りの視線は涼介に釘付けになる。
そんなことは、とっくにわかっている。
でもそれは性格がダンスに反映されていたり、元々のダンスの型のおかげでもあると思う。
張り合うだけじゃなにもうまれてこないことも世の中たくさんある。
数日後、特訓の成果を魅せなくてはいけないときがきた。
本番。
いつもは熱くならない胸も今日はなぜか焦げるように熱い。
この熱さはなんなのかと何度も自分にきくけれど、答えは出てこない。
認めたくないだけであってきっとこれは緊張、ということに気がついている自分もいるけれど。
収録の結果は、これからの僕が知ることになる。
笑っていい汗を流せるのかそれともべつに苦い過去になるのか、それは5分間の僕が決めることになる。
24
:
真央
:2010/07/04(日) 11:13:15
サクラさんの小説もっと見たいです^^ 山田と知念の小説書いてくれませんか?
25
:
華恋
:2010/07/04(日) 11:13:26
サクラぁぁ><
私のこと覚えてるかなぁ(ノ_<。)?
小説頑張って♪今から読みまーす(*^_^*)笑
26
:
サクラ
:2010/07/04(日) 15:13:42
>真央さん
ありがとうございます(*^^*)
さっき短編書くスレ立てたのでそっちも行ってみて下さい。
やまちね書きましたよ〜。
>華恋
覚えてるよ〜。もちろんさ(*^^*)
ありがとー。がんばる。はやくラブいとこ書きたいぞ。笑
27
:
サクラ
:2010/07/04(日) 15:16:22
「ねぇ、マイク握りたくなくなったことってある?」
仕事帰りにたまたま二人で公園によった。なんとなく、涼介と話したかった。
この僕の質問に涼介は真剣な目でこう言った。
「あるよ」
たった一言なのに胸の中のパズルのピースが一つぴたりと合わさった気がした。
ぎこちなかった心が軽くなっていく。
「何回あったかなぁ。仕事は嫌いじゃないのに、仕事をしてる自分が嫌いな時期もあったし」
涼介が苦労して今の位置につけたことはみんなが知っている。だけど僕はわざわざその話を持ち出そうとは思わない。
はっきり言って努力で今のポジションを掴みました、ってきれいにまとめられる涼介がずるいと思う。
「マイク持ちたくない時期、僕、今かもしれない」
「今日の収録のせいか? あれは俺がダンスの拍を間違ったわけで直接知念が間違ったわけじゃ」
「今日のことがきっかけじゃないよ」
そう、今日の例のダンスは失敗といったら大げさだけど、成功とまではいかなかった。厳しく言えば失敗だ。
「理由とか、そういうのはわかんない。なんでなんだろー。まぁこうやって考えるのもめんどくさいんだけどさ」
「めんどくさいって言葉お前よく使うよな。良くないぞ」
「お父さんみたいな説教は遠慮しときます」
「いやまじめに、知念がこうなってんの珍しいし、てか俺にそういうところを見せるのが珍しい」
「NYCの活動とかしてたら涼介が一番僕の仕事を見てくれてる気がするからかな。昔はさ、やっぱライバル意識が強くてそういうのは見せられなかったし」
「俺らも変わったなー」
二人で座っているベンチが狭く感じる。どうしてだろう。
不安じゃないのに、不安になる。なんでこうなっちゃうの?
「涼介、電話したい」
「は?」
「涼介の声もっとききたいよ。もっといっぱい近くにいたい。もっと……」
「どうした?」
心配してくれるだけで嬉しいのに。
友達にしては仕事意識が強すぎる。仲間にしては甘すぎる。
「だめ?」
あったかい腕を握り締めて言ってみた。
なにが? どれが? どういうこと?
そんなことが書いてある顔を僕はひたすら見つめていた。
28
:
★蹴球★
:2010/07/04(日) 16:53:47
サクラさんがもどってくるのをずーーっとまっていました☆ 前の作品など読ましてもらい何度かコメをしていました☆ ずっとサクラさんの小説が読みたいと思ってたんでもう感動です。 やっぱりサクラさんは神だ。
29
:
まんぼ
:2010/07/04(日) 17:24:08
続き気になります!
(*´д`*)
あああやっぱりサクラさん神だああww
短編の方も読みました♪
やっぱこの2人最高ですよね!
山田×知念も、知念×山田もおもしろいです☆
30
:
ももか
:2010/07/04(日) 19:31:24
前の掲示板の時からサクラさんの
小説読んでました!!
また読めて嬉しいです(^^♪
良かったら名前覚えて下さい☆
31
:
蒼流
:2010/07/04(日) 19:59:46
サクラ覚えてるかな?
これからいっぱいコメしていくね♪
改めてよろしく(o^-')b
32
:
蓮
:2010/07/04(日) 23:39:05
サクラ
覚えててくれたんだね…
スゴく嬉しくて泣きそうです(T_T)
サクラがまた小説書いてるおかげで、楽しみが一つ増えました(^O^)
更新頑張ってね!
33
:
サクラ
:2010/07/05(月) 19:11:58
>★蹴球さん
前回の小説から引き続きありがとうございます(*^^*)
待っててくれたなんて、本当に嬉しいです。
神なんて言ってくれるの蹴球さんだけかも?笑
ありがとうございます(^^)!!
>まんぼさん
神ってまんぼさんも言ってくれてる(´Д`)←
泣けますね〜笑
ありがとうございます!!短編のほうも読んでくださって、
私は嬉しいです!←
>ももかさん
名前ばっちり覚えましたよ〜!
私のこと覚えててくださって嬉しいです(*^^*)
これからもここで小説書きますよ〜。
こちらこそ、よろしくお願いします!!
>蒼流
覚えてるよーっ!
蒼流はいつもコメントしててくれたし(*^^*)
これからもよろしく!
ありがとうね!!
>蓮
忘れるわけないよ〜(>_<)!!
私が小説書き始めたときに初めてコメ
してくれたの蓮だったもの(照笑)
恋かなのときね(^^)!!蓮がんばるよ〜。
34
:
サクラ
:2010/07/05(月) 19:13:52
「知念……、言ってる意味がよくわかんない」
涼介の言っていることは正当。こんな単語の質問で、僕が欲しい言葉が出てきたらそりゃびっくりする。
それをわかっていて僕はこの質問を出したんだ。我ながら良くない性格。自分に飽き飽きしてくる。
もう遅い時間。僕だって涼介だって夜遊びなんてするタイプじゃないし、家に呼ばれているような気がした。
「やっぱり、いいや」
自分の考えてることだってわからないのに、こんな無責任な終わり方はないかもしれない。
けど、わかんないからこんなふうになるんだよ。それを涼介はわかってくれる?
微妙な表情で見つめてくる涼介を、僕は黙ってみていた。
「知念は男だよ」
「……え?」
「べつに。帰ろ」
見透かされてる? 僕のこのよくわかんない気持を涼介は、見透かしてるの?
自分でばら撒いた種だけど、どう蹴りをつけていいのかわからなくなった。
今の僕達の心の中は、どんなふうになってるの。
軽々しく鞄を持ち上げて涼介は僕が立つのを待っていた。わかってる、もう帰る時間。
もし、涼介が気づいたにせよ、なんにせよ、僕が「男」で涼介も「男」という理由で全部が上手くいかないんだ。
それならこれ以上追求する必要がない。思い知らされた。
涼介が歩き出したから僕も歩き始めた。背中が見えるのは、僕が逃げてるから?
僕が女だったら、絶対涼介を自分のものにできたのに。
そんな自信はいらない。事実は変わらないし。
違う電車に乗って帰った。一言も話さずに、別れた。
帰るために別れた。
こんな単純作業でさえ気が重たいのは、僕だけなのかな。僕だけであってほしい。
35
:
サクラ
:2010/07/05(月) 19:17:15
んー。エロに入れなかった。笑
やっぱりそんな簡単にさせたくないという
ケチなサクラですね←
また書けたらきます(^^)
学祭&バイトで忙しいので更新率は多めにみてくださると嬉しいですー。
36
:
蒼流
:2010/07/05(月) 21:33:39
ケチなサクラが好きだ〜←
サクラのペースでOKだよ(o´∀`o)
37
:
蓮
:2010/07/05(月) 21:42:33
サクラ
私が一番最初だったんだ…(@_@)
そんなことまで覚えててくれてるなんて…
サクラはどこまで良い人なんだぁ〜(T-T)
サクラ大好きだぁ〜(^o^)v
侑李の気持ち報われてほしい!
更新頑張ってね!
38
:
ももか
:2010/07/05(月) 22:34:06
名前覚えてくれて
ありがとうございます!!
覚えてもらえて
すごい感動です☆笑
続きも頑張って下さい(^^)
39
:
リコ
◆KGdga5Ai0.
:2010/07/06(火) 23:06:13
覚えてくれてた〜!?
ちょ〜、ビックリ&嬉しいよ〜!!o(≧∀≦)o
凉介&ちぃの、関係これから、どうなるのか楽しみ!!
サクラ、バイトしてるんだ!?
学校&バイトで、小説の更新は大変だと思うけど、サクラのペースで無理は、しないで、「ガンバレッツゴ〜」だよ!!(*^o^*)
40
:
フック
◆phTpeYtSPQ
:2010/07/08(木) 00:39:37
ぬぁ〜!Σ(゚ロ゚ノ)ノ
サクラだ〜O(≧∇≦)o
久しぶり〜
覚えてるかい?(笑)
どんだけ探したことか
( ̄▽ ̄;)
また、ちょくちょく来ます(`▽´ゞ
43
:
サクラ
:2010/07/12(月) 15:21:33
>蒼流
けちけちなサクラだわ←
でも次はサービスできるかも?笑
ありがとう(*^^*)がんばるよ〜
>蓮
そうだよーっ。私も蓮大好きだし(*^^*)
ほんとここに戻ってこれてよかったー。
知念君の気持ち報われて欲しいねえ。
まぁ人生そんな上手くいかないんだけどね←
>ももか
仲良くしましょうね(*^^*)!!
こちらこそいつも小説読んでいただいちゃって
有り難いですよー。ありがとうございます!!
ってももかさん前の掲示板にいらっしゃいましたよね?
何度かコメントいただいてましたかね?
違っていたらスミマセンっ
>リコ
私のこと覚えててくれたのも嬉しいよb
二人どうなっていくんだろうね笑
書いてる私にもあんまりわからないかんじ(^^)←
バイトしてるよ〜。高校生になったからね!!
ありがとねー!
>フック
久しぶりー!!覚えてるよーっ。
何度も私のあんな小説を誉めてくれたフックだもの笑
探してくれたの?
ほんとこの掲示板なくなったときはもうみんなに
あえなくなったとばかり思ってたから…
たどり着けたことにまず嬉しいよ(*^^*)
ありがとうね!
お久しぶりでスミマセン。今から更新しますねー。
44
:
サクラ
:2010/07/12(月) 15:22:37
あの夜の日から、涼介と毎日学校でも仕事でも会うけど前と何かが違った。
態度? 表情? 行動?
この心に引っかかるかんじはなんのせい?
僕の気にしすぎなのかな。
昨日はNYCの活動で、今日はJUMPの活動。
未だに慣れない。この両立は、複雑にさせるばかり。
でもそんな気持ちを表に出してもいいことなんてあるわけない、そう思うから、いつもみたく笑って時間が過ぎるのを待つ。
今日の撮影はすっごくスピードが早い。疲れが溜まっているから有り難い。家のベッドが恋しい。
そんな不満ばっかり抱いている僕はこの仕事をする資格なんてあるのかな。どうしてこんなことばっかり考えちゃうんだろう。
以前の僕だったら、どんな仕事だって頑張るだけなんだ!ってあんなに活気に溢れていたのに。
大好きな嵐と目が合った。雑誌の表紙。この5人もやっぱりこんな気持ちになったことあるのかな?
それとも、僕だけ? 僕はおかしい?
雑誌を読んでたらうとうとしてくる。待ち時間は睡魔と闘う時間。
45
:
サクラ
:2010/07/12(月) 15:24:09
「知念! 知念っ」
「ふぇ?」
ほっぺにひんやりと冷たい感触。ぼやけて映ったのは、さっきまで読んでいた雑誌だった。目の前には涼介の唇。――顔。
体を起こしたら少しの寒気。
「……僕寝てたんだ」
ぼーっとした頭の中を確認したかのような声が出た。
「何度か起こそうとしたんだけど気持ちよさそうに寝てるからそのままにしとけって大ちゃんとかが言うからさ。そのままにしてたんだけど、全然起きないからさすがに起こした」
「みんなは?」
「もう先に帰ったよ」
「涼介は何やってんの?」
「さっきまでスタッフとあの部分について話してたんだ。まぁ居残り」
やっぱり、いつも通り。――のはず。次の涼介の顔をみるまではそう思っていた。
「帰ろうぜ」
一瞬見せたあの表情。痛々しい。僕に向けるな。そんな感情に負けて僕の喉は動いてしまった。
「……つくりわらい」
僕のうんと低い声に、涼介は首をかしげた。髪を触っていた腕が落ちていく。
僕の胸をごちゃごちゃにする原因。
涼介が僕に向けるなんて、嫌だ。――作り笑い。そう、アイドルの武器。
そういわれているものをどうして今僕に向ける?
そんなの、マイクを持ってるときだけで充分でしょ、って思いながら僕は涼介のことをつめたい目で見てしまう。
作り笑いなんて僕達は意識してなくても出てきてしまう。そんなこと僕が一番わかっているはずなのに。
こんな小さなこと、気にしても仕方がないのに。なぜか苛立ちと似た感情が僕の中でうるさく騒いでいる。
涼介のしっかりとした腕が僕の肩に伸びてきて、きれいな形をした目で僕をじっと見てくる。
「お前だってしょっちゅうだろ? 作り笑いなんて」
今の涼介の怖い顔。僕にこんな顔を向けられるなんて思ってなかった。きっかけを作ったのは僕だ。
それなのに、すでに後悔している。ずるい自分。でもそれくらい涼介の怒る剣幕は尋常じゃない。
46
:
サクラ
:2010/07/12(月) 15:26:59
すぐ謝ればいいものの、僕の中に謝るという手段なんてかけらもなかった。
『ごめん』のたった一言で何かが違っていたかもしれないのに、そんなこと今の僕が許してくれるはずがない。
「笑えなくしてやろうか?」
「なんでそうなっ……っ!」
『なんでそうなるの?』という質問が一瞬にしてかき消された。思いもしてなかった事態に僕は目を瞑るのを忘れていた。
唇と唇が合わさったときは目を瞑るっていうのが常識なのに、そんなこと今素直にできたら、そっちのほうが怖い。
どうして涼介の唇が僕の唇に当たってるの。そんなに強く当てられたら、息ができなくなるよ。その前に唇が痛いよ。
「んっ……っぅ」
髪の毛を掴まれている。僕の足の力が抜けても座れない。涼介の太股で僕の太股が押さえつけられてる。
涼介の唾液が僕の口の中に入ってただれ落ちていく。この味を知る意味ってなに?
苦しい、って言葉とはまた違う。舌の動きがさっきよりもはやくなって僕の舌に絡んでくる。
そのたびに口の中が熱くなって、僕の体もじわっと熱くなる。それなのに、冷たい。
「っ……!」
自分の体が敏感になっていくことに気づかされるともう、抵抗というものがどうでもよくなってくる。
涼介の手が僕のズボンのチャックを開けている。片手で、探り当てられる。
「っあ……っ!」
おもいきり握られた僕の自身は素直に反応した。そうして僕のヒザはカクンと折れて、その場に倒れた。壁にじりじりやられて背中が痛い。
涼介の舌は相変わらず僕の舌を求めてくるし、手は僕のズボンの中。
こんな行為をさっきからなんで冷静に受け止めているの? 僕、受け止めてるの?
同じ男だからなのか、涼介はどうやったら僕の体が喜ぶかを知っているんだ。普通の人が見たら気持ち悪いんだろうな。
気持ち悪い、気持ち悪い、誰がそんな言葉を決めたの? 作ったの? そんな言葉がなかったら今ごろ僕は涼介におもいっきり抱きついて、そして――
「……知念?」
好きって言うのにな。周りなんか気にせず、涼介の服を無理矢理脱がすのに。最悪だけど、僕はそうする。きっと、そうする。
「気が済んだ?」
名前を呼ばれたからそういってやった。
仕事で溜まっているなら僕を使えばいい。八つ当たりをしたいなら僕に当たればいい。
何かに気がついたような涼介の表情をもっと早くに見たかった。そうしたら、きっと僕は涼介の笑顔を「つくりわらい」なんていわなかった。
脱がせた服を涼介は戻そうとしなかった。だから僕は自分でなおす。そんな僕を静かに見てるもんだから、空気が少しだけ嫌だった。
「……あのさ」
話し合う、そんなきれいごと、いらない。
「もう一回する? 溜まってるなら僕を使えばいいよ」
溜まっているものが何かは知らない。ストレス? 性欲? 怒り?
驚いた顔した半面しっかりと伸びてくる涼介の手に僕は残念に思った。自分の存在を思い知らされている気がして。涼介にとっての僕の存在が。
47
:
フック
◆phTpeYtSPQ
:2010/07/12(月) 16:52:14
サクラもお話し専用スレにきて話そうよ(゜▽゜)
ここだと小説の邪魔になっちゃうからさ(笑)
48
:
ももか
:2010/07/12(月) 22:08:50
いました(^^)
コメントというか
リクさせてもらいました★
覚えてもらえててびっくりです(笑)
ぜひ仲よくしてください♪
49
:
蓮
:2010/07/12(月) 23:17:40
侑李かわいそう…
山ちゃん侑李を大事にしてあげてよ(>_<)
50
:
★蹴球★
:2010/07/15(木) 22:31:39
サクラさん!! ぼくも仲良くなりたいんで名前覚えてください!! あとやっぱりサクラさん、小説の神ですよ☆
51
:
サクラ
:2010/07/18(日) 15:47:33
>フック
時間あるとき向こうのスレにも行くね〜。
>ももかさん
やっぱりですか!
コメントしてくださった方はほとんど覚えているので!
よろしくですー(*^^*)
>蓮
ほんとだよー。笑
でも私意地悪な山田君あんま書けないかも
優しいバージョンしか書けないや;
>★跳球★さんへ
バッチリ覚えました!
最近スランプですー。そんな中お褒めの言葉嬉しいです。
でもやっぱり、小説と倦怠期中です(笑)
52
:
サクラ
:2010/07/18(日) 15:48:49
涼介の唇が僕の乳首の周りを舐めあげる。
「はぁっ……あっ」
息が上がっていることが自分でもわかる。何度も反応してしまうこの体はいつまで耐えられるだろう。
「いっ……!っあぁっ……」
ぎこちない指が自分の中に入ってくるのを確認して、涼介の肩を借りた。
床に白い液体が流れ落ちていく。結構な量だ。この液体が自分から流れ出ているんだと思うとなんだか気味悪い。
いつもの一人で出しているときとは全然違う。
「あっ……はぁっ……!っ」
指は誰のもの? 涼介の指。好きな人に触られたらきっと嬉しい。
それなのに僕は触られているという事実より、触られてどうにかなっている自分の方に興味を寄せてしまう。
「いたっ……!」
「我慢しろ」
「やっ……あっ…やだっ……やめって……? ぁあっ…」
涼介の肩に乗せている指に物凄く力を込めてしまう。指が何本も入ってくると体が酔わされると同時に逃げたくなる。
涼介が怖い顔しているから、なおさら。
「はぁあっ……ねぇ、涼介…っ、あっ」
「なに?」
行為中にしゃべるのってこんなに神経使うんだ。名前を呼ぶのがやっと。
だけど口に力を入れてがんばった。どうしてもききたかった。
「なんかあった?」
この言葉を言い終わったときにはもう涼介の指は僕の中からなくなっていた。
こんなにわかりやすい人ほかにいる?
汚れた床を見つめていると、今の僕に「正しい」なんて言葉はどこにも当てはまらないんだ、って思い知った。
ヤりたいだけの、こんなこと、本当は駄目だって。わかっていたはずなのに、僕はしたかっただけなんだ。
そう思う時点で「好き」って気持ちが薄れていくのに。涼介の気持ちをきくなんてそれ以前の問題。
今涼介が悩んでいることの力に少しでもなりたいって思う自分はなかなか見つからない。それならベッドでこの疲れた体を休めたい。
「今日のことはなかったことにしようね」
僕のこの一言で全てが解決した気がした。涼介が何も言わなかったから僕の胸は静かになった。
クーラー一つないこの狭い楽屋は今の僕達の実力の証。いらない証。
こんな僕に特別な恋愛なんて必要ない。
一度でも好きな人に触られたってだけで充分じゃないか。それが、向こうの好奇心や、八つ当たりだったとしても。
終わらせたつもりのこの行為がこれから先痛くて悲しくて邪魔なものになるなんて、まったく思いもしてなかったけど。
53
:
サクラ
:2010/07/18(日) 15:55:00
いつからか山田君目線入れるかもなので
その辺よろしくお願いしまーす
一旦ここまで。
54
:
蓮
:2010/07/18(日) 22:09:31
侑李めっちゃエロイ(^O^)
ドキドキしちゃうよ♪
55
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:10:09
山田目線いきます
56
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:10:52
>蓮
知念君えろいかな?笑
まだまだ序の口よ∀←
57
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:12:01
二人で公園に寄ったらへんからの山田目線です
では更新しまーす
58
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:14:01
俺のアイディアと知念の意見でせっかく作り上げたダンスは俺が拍の数え間違えをしくったせいで未完成で終わった。
またこのダンスを踊る機会はあるだろうか。知念と息を合わせて踊ることはあるかもしれない。
でも成功しなかった以上このダンスは一生使わせてくれないかもしれない。
大人に意見をぶつけられるほどの実力、まだ持ち合わせていない気がする。
なにかと罪悪感が出てくる。でもこんな気持ち知念に知られたって、あいつのモチベーションを下げちまうだけだ。
俺はいつも通り行く。強気な俺。意見を出す俺。頑固で、普通の――
「ねぇ、マイク握りたくなくなったことってある?」
帰りに二人で寄った公園で知念がこんなことを言い出すから俺は正直戸惑った。けど、平然とした顔で過去を思い出しながら言った。
「あるよ」
ぎこちなかった知念の表情がいつものふんわりとしたでもどこか凛とした表情に変わっていくのがわかる。
その顔を見たくてなのか、俺の口は止まらずに知念に訴えていた。そして自分に訴えていた。
「何回あったかなぁ。仕事は嫌いじゃないのに、仕事をしてる自分が嫌いな時期もあったし」
そんな俺がセンターなんてもらっていいのか不安に思ったこともあった。
グループの印象が決まってしまう、大切なポジション。そんな大事なもの俺に背負えるのか?って。
芝居をやらせばまだまだ半人前。顔だけのアイドル、なんて何回言われたことか。
「マイク持ちたくない時期、僕、今かもしれない」
知念が堂々とそんなことを言うから焦って言葉を返した。
「今日の収録のせいか? あれは俺がダンスの拍を間違ったわけで直接知念が間違ったわけじゃ……」
「今日のことがきっかけじゃないよ」
そんな前から悩んでたっけ? こいつ、そんな素振り一つも……そうか。知念はそういうやつだった。
「理由とか、そういうのはわかんない。なんでなんだろー。まぁこうやって考えるのもめんどくさいんだけどさ」
自分のことをまわりにみせずに、いっつもベストな状態を保っているかのように見せ付ることができる。
「めんどくさいって言葉お前よく使うよな。良くないぞ」
そんな知念に俺はこんなだっさいふざけたアドバイスしかできないんだな。
「お父さんみたいな説教は遠慮しときます」
「いやまじめに、知念がこうなってんの珍しいし、てか俺にそういうところを見せるのが珍しい」
ヒザにのせていたバッグを太股の横に置いて知念の話しに集中しようと思った。かすかに吹く風は口を動かす手助けをしてくれる。
「NYCの活動とかしてたら涼介が一番僕の仕事を見てくれてる気がするからかな。昔はさ、やっぱライバル意識が強くてそういうのは見せられなかったし」
知念がこんなことを言ってくれるなんて、嬉しかった。そんな意味を込めて俺はこういった。
「俺らも変わったなー」
知念の横顔は曇ったままだった。こいつは何にこんなに悩まされているんだろう。
聞きたかったけど言葉が上手く見つからない。こんなこと、はじめてだ。俺、どうしたんだ?
「涼介、電話したい」
「……は?」
今となりにいるじゃんか。知念のとなりに俺は座ってるじゃんか。
「涼介の声もっとききたいよ。もっといっぱい近くにいたい。もっと……」
「どうした?」
普段絶対みることができない知念の姿は俺にとってすごく新鮮だった。
こいつは凄く困っているはずなのに、この顔をさせているのは俺なんだと思うと胸が高鳴って熱くなる。
「だめ?」
俺の腕にすがりついてるこの手に手を重ねたらどうなるんだろう?
知念は何を求めているんだろう。こんな顔して、こんな声して、こんなやつ他にいるだろうか。
59
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:16:24
もし、こいつが男と男の交際を求めているとしたら? そんなおかしな考えが頭をよぎった。
俺は何を考えてんだよ。いくら女みたいな笑顔をしょっちゅう作ってるからってこいつは男だ。
何度だって同じ風呂に使ったし、何度も同じホテルの部屋で寝た。
知念は俺にそんな素振り一度も見せてこなかったし、もちろん俺だってそんな感情を持ったことなんて、決してなかった。
「知念……、言ってる意味がよくわかんない」
今までのことを考えて、俺は一から知念の話をききたかった。
知念が今考えていることを一から十までききたい。その中で俺が認められることや、いっしょに考えられることがあるかもしれない。
普段ならもうとっくに家にいる時間だけど、そんなの関係ない。門限よりも大切なものが、ある。――知念の気持ち。
それなのに知念の口からこぼれた言葉は全然思いもしていないことだった。
「やっぱり、いいや」
困ったときにこいつはいつも自分の髪を触る。ワックスだって今日はつけてないくせに。
わかりやすくてバカなやつだと思う。もし知念が俺に思いを寄せているとしたら?
ありえないとは思ってる。でももしそんなことがあったら? 俺は受け止められるのか?
考えるだけで頭がいたくなりそうだった。絶対そんなことありえない、そう願いを込めて俺は次の言葉を発した。
「知念は男だよ」
「……え?」
真っ黒くて子犬みたいな目が一瞬困っていた。なんでそんな顔をするんだよ。
うざいよ。そんな顔されたら、壊したくなるんだよ。
「べつに。帰ろ」
自分の欲を押し殺しながらそういった。こんな欲が生まれてくる自分が気持ち悪かった。
ありえない、ありえない。
俺は男なんかに思いを寄せない。
絶対に。知念も同じだ。そう言い聞かせて家に向かった。
何かに遠慮しているかのように知念は一言も喋らなかった。だまって俺の後ろについて、――今何をみている?
俺の後ろなんかにいてなにがみえる? どうしようもない背中しか見えないだろ。
知念がいていい場所はそこじゃないのに。俺の前を歩けよな。
そしたら少しでもこの気まずい空気、なくなるかもしれないじゃんか。
知念には最低最小限しか関わらない。俺はそう決心した。
仕事にさしつかえるようなマネはしないけど。こうでもしないとおかしくなりそうな自分に、笑えてくる。
60
:
サクラ
:2010/07/18(日) 22:16:54
今日はここまでにします
61
:
蓮
:2010/07/19(月) 00:02:42
山ちゃんはあの時こんな風に思ってたんだね(*_*)
続き楽しみ!
62
:
ももか
:2010/07/19(月) 13:48:56
覚えてもらえてて
良かったです☆
続き楽しみです(^^)
63
:
サクラ
:2010/07/19(月) 22:10:26
>蓮
そうだよーん
意地悪な山ちゃん書けない。←
ドSにしようと思ったのに無理だったわ。笑
>ももかさん
楽しみって言ってもらえるのって
すごく嬉しいです!がんばります
64
:
サクラ
:2010/07/19(月) 22:12:31
「山田君、最近たるんでるんじゃない?」
髪が長い女スタッフに突きつけられた一言は最近の自分を見透かされている気がして痛かった。
「髪の毛も染めちゃって」
「別に……、髪の色なんて自由じゃないですか」
学校の教師みたいなことを言うこのスタッフの言っていることが理解できなかった。
「まったく、これだから最近の若い子は……めんどくさいわね」
俺は今何を訴えられている?
髪の毛を染めたら、ダメアイドル?
反論したら、めんどくさい子?
「まぁいいわ。行きなさい」
俺は言われたままに楽屋に戻った。きっと今の説教的なの薮君達にもきかれていただろうな。
楽屋に入るのが、正直嫌だった。
でもその嫌な気持ちも、ドアを開けてソファの上の寝顔を見たら、なんだかおさまってきた。
「ったく。こんなとこで寝やがって」
みんながうるさく騒いでいる中で一人静かに寝息を立てて、横になっていた。
そんな知念はまるで王子様を待っている眠り姫みたいだ。
――なんて、こんなロマンチックなこと思ったって知念が眠り姫に見えてくるのは俺だけだろうな。
気持ちわりぃ。最近の俺の中を埋め尽くす感情。
気持ち悪いはずなのに、仕事の疲れが抜けていくのも事実だった。
65
:
サクラ
:2010/07/19(月) 22:16:11
「んじゃ、お先ー。知念のこと起こしとけよ」
「ほいほい。あ、大ちゃん今日の夜明日のことでちょいメールするわ」
携帯電話を横に振りながら合図した。
「了解。知念のこと起こしといてやれよー。あ、そだ。さっきあのスタッフになんか言われてたみたいだけど……」
「ぁあ、なんか言ってたね。気にしてないけど」
いや、この芸能界にいる限り気にしておくべきか?
「それならいいけど。あの人言うこときついって噂あるからさ、へこむなよ、って薮君から」
「うん。大丈夫。あんなの慣れてるし。ありがとな、大ちゃん」
いつもの無邪気な笑顔がかえってきた。俺よりもちろん年上なのにあの笑顔はすごいよな、なんていつも関心しちまう。
俺もあんなふうに笑えたら、誰も傷つけなくてすむのに。
知らずのうちに笑えなくなっていくこの現状が、俺の一番の悩みだ。
そーだ。そろそろ、起こすべきか? 知念のこと。
スゥスゥ息を吸ってこんなに気持ちよさそうに、なんか夢でもみてんのか?
「知念っ、知念」
腕のとこを突っついて軽く起こす。きっと最近立て続けに仕事があったから疲れてるんだろうな。
「んん……」
「知念っ!」
手で目をこすりながら起きる姿はまるで漫画の世界に出てくる可愛いキャラの男の子みたいだ。
「……僕、寝てたんだ」
知念の寝起きの声は俺の脳の神経をパチパチさせる。
「何度か起こそうとしたんだけど気持ちよさそうに寝てるからそのままにしとけって大ちゃんとかが言うからさ。そのままにしてたんだけど、全然起きないからさすがに起こした」
こんな長々とした言い訳、なにやってんだ俺。ウソばっかり。
「みんなは?」
「先に帰ったよ」
「涼介は何やってんの?」
「さっきまでスタッフとあの部分について話してたんだ。まぁ居残り」
知念の寝顔に見とれていたなんていうわけにもいかない。俺は笑いながら言った。
「帰ろうぜ」
いつも通り。深入りしない。そう、何回も心ん中で唱えていた。
「……つくりわらい」
知念の一言でまたもやそのまじないも解かれていく。
こいつの度低い声からさっきの可愛い寝顔なんて想像つかなかった。
66
:
サクラ
:2010/07/19(月) 22:18:06
ここまでです
また書けたら来ます
夏休みに入ったら
短編のほうも更新する予定ですー。
67
:
蓮
:2010/07/19(月) 22:40:19
侑李の寝顔なんて見たら…(*^^*)
山ちゃんうらやま〜♪
スタッフさんにちょっとイラッってした(>_<)
短編楽しみだなぁ!
68
:
ももか
:2010/07/19(月) 22:58:16
なんか一度もう見た
シーンなのにドキドキします><
頑張ってください☆
69
:
雪風
◆EJdDgijEyc
:2010/07/20(火) 07:06:59
やっぱりどの話を何度読んでみてもサクラさんの文章は優しいですね。
涼介らしく崩れた言葉を使っていても、不思議と優しい空気を感じます。
あー、感想苦手です。なので
好きです、と告白しておきます。
70
:
ちねきゅん
:2010/07/22(木) 14:21:02
初めまして
旧シェルターから、ずっと影読みしていました
サクラさんの小説が好きなので、これからもコメントさせて頂きます!
71
:
リコ
◆KGdga5Ai0.
:2010/07/22(木) 21:48:29
スタッフ、髪染めてるくらいで何さ!!(≧ε≦)
って感じだよ!!
今時みんな染めてるし!!凉介&侑李複雑だな〜…。最後はハッピーエンドで終わって欲しいけど。。。
サクラのペースで頑張ってね!!(*^o^*)
72
:
サクラ
:2010/07/27(火) 11:43:26
>蓮
ほんとほんと、寝顔みたいー笑
嫌なスタッフだよねww
読者から嫌われるパターン笑
短編も書くー!
>ももかさん
ドキドキしますか?
ありがとうございます><
山田目線は楽しいですよ笑
きっとこれから可愛い侑李が見れるはず><
>雪風さん
率直な感想ありがとうございます(^^ )★
やさしく書けてますかねー><
逆にドSな山田君や知念君も時には書いてみたいものです><
最近思い通りかけませんー;
誰か目線にしたら難しい言葉も使えませんしね
新しい小説を書きたいです 笑
>ちねきゅんさん
はじめまして
影読み&コメントありがとうございます><
これからもよろしくお願いします(*^^*)♪
>リコ
複雑よねー。
なんか想い重なんないし 笑
ハッピーエンドになるかな?
楽しみにしててねー(^^ )☆
73
:
サクラ
:2010/07/27(火) 13:01:08
「お前だってしょっちゅうだろ? 作り笑いなんて」
こんなこと、本当は思ってないはずなのに、売られた喧嘩は買う勢いで知念にぶつけちまった。
こんなことをいわれても知念の表情はそんな変わらない。
心のどこかでだめだとわかっているのに知念のもっと、もっと困った顔を見てみたいというおかしな感情もある。
「笑えなくしてやろうか?」
「なんでそうなっ……っ!」
そう、この驚いた顔もいい。俺はつくりわらいなんてしていない。そう言えばいいのに、いえない。
唇の感触を今知ろうとしているから、いえないんだ。……そんな言い訳、俺は何歳だよ。
「んっ……っぅ」
多少逃げようとする知念の体を、太股を使って押さえつけた。足に力が入らなくなってきたようだけど座らせない。
知念の唾液が口から顎へとただれていく。俺の舌で何度もすくいあげてやる。そしてまた口内へと舌を持っていく。
舌を絡めるという行為だけで知念は顔を真っ赤にして細く目を開けている。こっちの様子を伺っているようだ。
知念のモノを触ると知念の太股はビクンと跳ねて、足が震えた。
「っ……!」
この淫乱。この変態。知念は淫乱で変態だからいいんだ。何故だかそう心の中で唱えて俺の手はやまない。
74
:
サクラ
:2010/07/27(火) 13:04:16
「っあ……っ!」
一点に集中させてモノを握ると知念の声に色気が増した。この声を俺はききたいのか?
こうやってこいつのここを揉みほぐしていると段々周りの空気も変わっていく気がした。
「ぁっ……んぅっ…あっ!」
さっきからこんな声ばっかり。きっとこんなことされたのなんて初めてなんだろ。
この仕事をしている限り、男女交際なんて難しいんだから。
抵抗しなくなった知念に俺は違和感を感じた。力がなくなったからか?
それとも……。この違和感はもっと大きくなった。知念は気づいているのか知らないけど、こんなことをされてるくせに、こいつの腕はしっかり俺の背中にある。
力いっぱい俺を抱きしめてる。まるで「もっと触ってください」なんていってるかのように。
「……知念?」
やりすぎたか? きっと意識はもうろうとしているはずだ。俺の声は聞こえるのだろうか。
「気が済んだ?」
俺の違和感はあっという間に消えた。こいつは、こういうやつだ。
でも、いつも「知念はこういうやつだから」って理由でこいつの欠点に触れようとしないで、きっと俺は逃げてきた。
そんな自分はもううんざりだ。やっぱり聞かなきゃいけない。自分のためにも。知念が服を直している姿がさびしい。
そう一言いって、そうして――
「……あのさ」
俺は話を切り出そうとおもい、一声かけた。今の自分の中の疑問と想いをこいつにぶつけよう、そう決心して。
それなのに、知念にさき越された。
「もう一回する? 溜まってるなら僕を使えばいいよ」
あぁ、そっか。知念にとっては今の俺って、道具なんだ。知念からしてみれば、俺は知念で遊んでるやつなんだ。
何を言っても意味ないのか?
それなのに知念の目が少しだけ赤くなってるのはなんでなんだよ。いつもいつも、言葉と態度が正反対じゃんか。
どうしようもなく知念を抱きたくなった。知念の中で俺が「遊んでる酷い奴」になろうと、知念が自分のことを「遊ばれている虚しい奴」と思い過ごししていようと。
何か一つでも触る理由が形になってるなら、流れで触ってみたいと、頭がそう言っている。
知念の手首を握ったら、知念はなんの抵抗もなしに俺の胸へともたれかかってきた。
嫌じゃないのか? 泣くほど嫌なんじゃないのか?
『僕を使えばいいよ』
知念の言葉に甘えて、服をめくって見つけたものを舐めり続けている。
ない胸のどこが楽しいんだ。男の体でいいのか、と何度も自分に問いかけながら。
問いかけたって男とか女、って答えが出てくる前にどうしても「知念」という種類が頭に浮かぶ。
75
:
サクラ
:2010/07/27(火) 13:09:00
「はぁっ……あっ」
荒れている呼吸をもっとききたくてキスをするのはやめた。もっともっと、と思い知念のモノの先についている液体を自分の指につけまくって知念の尻に練りこませた。
「いっ……!っあぁっ……」
ゲームのコントローラーの連打をがんばっているオフの日を思い出しながら、あの手つきで知念の穴に刺激を与える。
すると知念の太股は異常なほど震えだした。これだけ感じているのか。
知念の先からでてくる精液の量に驚いたけど、それもまた可愛らしく見えてくるからおかしなもんだ。
「あっ……はぁっ…!っ」
男同士なんてフレーズがどうでもよくなってくる。
知念を抱けるなら、俺は。
「いたっ……!」
「我慢しろ」
指を増やすとさすがに知念の穴は拒否反応を起こした。そりゃ痛いだろうな。
少しだけ動かすスピードを滑らかにした。
「やっ……あっ…やだっ……やめって……? ぁあっ…」
こんなに、どうしてめちゃくちゃにしたくなるんだよ。どうしていつもこいつはこうやって俺を、
「はぁあっ……ねぇ、涼介…っ、あっ」
「……なに?」
色っぽく名前を呼ばれると、さすがにドキッとする。
「なんかあった?」
……溜まってるからお前を使っている。
知念の中でそんなふうになってたんじゃないのか?
理由が形になって浮き出ていると思ったから、俺はこいつを触れたのに、不意打ちをつかれたみたいだった。
もう、触る本来の理由を言わないといけないのかと思うと俺の指は自然と止まった。
「今日のことはなかったことにしようね」
なかったことにしたいんだ。そりゃそうだよな。自分が男に触られた、なんてこと絶対に残しておきたくないよな。
消したくても、消せないだろうけど。
おかまいなしにこのわかんないかんじを言葉にすればいい物の、何も言えなくなった。
知念のしっかりとした目つきは、もうどうしようもできない、と終わりを告げている気がして。
これ以上深く知ることが、怖かった。
いつもなんでもスパッと決める俺だけど、いっていいのか、だめなのか、判断してうじうじする俺だってたまにはいるんだよ、って意味で俺は自分でつけた知念の赤み帯びた胸元を見ていた。
結局、「つくりわらい」っていわれたあの真相もいえぬまま、この出来事は幕を閉じちまった。
何かいえていれば、何かが変わっていたかもしれないのに。後悔する日が来ても俺は絶対後悔したくない。後悔しても、したくない。
知念を触ったこと、何もいえなかったこと、「つくりわらい」を倍返しで返してしまったこと。
アイドルやってんだからしょうがないだろ、っていういつものお決まりの諦めじゃ手に負えないくらいの言い訳が俺を責めてくる。
76
:
サクラ
:2010/07/27(火) 13:14:52
次からはたぶん知念君目線です
また書けたらきます
77
:
朱音
◆egmy6ywaTU
:2010/07/27(火) 13:31:46
えろい〜///
めっちゃいい〜//
侑李実はやってほしいんじゃないの〜♪
78
:
蓮
:2010/07/27(火) 18:59:33
エロイね〜(*^^*)
読んでたら私まで顔赤くなっちゃった…笑
侑李目線楽しみです!
79
:
ももか
:2010/07/28(水) 23:23:11
めちゃドキドキします(//△//)
ちぃかわいすぎます!!
80
:
なつき
:2010/07/29(木) 00:32:22
復活教えてくれてありがちょふ〜
やっぱ、この掲示板ぢゃないと!って感じッ
あぁ〜
これから毎日、パソコン開く楽しみが1個増えたッッ
内容ちょっとシリアス!
でもなんかすごい、本人もそーゆーことで悩んでそうでさぁー
やっぱ、サクラすごいと思う!
81
:
サクラ
:2010/08/07(土) 12:58:25
二部?いきます
知念君目線で
やっと話しが動きだすかもです
82
:
サクラ
:2010/08/07(土) 12:59:24
最近様子がおかしいと思っていたけど、やっぱり気のせいじゃないみたい。
神経質な性格がもっと神経質になっている。気になったものには最後までとことん興味を持ち出す。それが僕だ。
「裕翔君、これさ……」
「知念は、いいよね」
――なに? この寂しげな表情。どこかでみたことがある気がした。
どこで見たんだっけ、中々思い出せなくて途方にくれていたら裕翔君が話を進めていた。
最近なんかおかしい裕翔君。せっかく雑誌に載っている楽しい話題を持ち出して笑わせようって地味に頑張ってたのに。
「俺、ここにいてもいいのかな」
この深刻そうな顔を見たら僕のこの雑誌のはなしは場違いだって思い知らされた。
「どういうこと? 裕翔君、どうしたの? 最近変だよ」
「変って? どこが? 知念に何がわかるんだよ」
大きな声が僕の頭の中にチクンと入ってきた。痛かった。裕翔君のこの顔を見るのは仲間として、心配になった。
何か気に障るようなことをしたのかな。何をこんなに悩んでいるのだろう。
「ごめん」
そんな一言いらなかった。楽屋から出て行った裕翔君。どこへ行く気なんだろう。
追いかけるべき?
この前の涼介を思い出した。そうだ、あの寂しげな表情は涼介だ。涼介と似ていた。
でも裕翔君と涼介の決定的な違い。裕翔君はいくら悩んでも、涼介と違って、ぶつけることを知らない。
それがいいとか悪いとか関係なく、どちらにしろ、今の僕には追いかけるという手段しか似合っていない気がした。
83
:
麗音
:2010/08/12(木) 16:33:47
温泉の奴とか
プールの奴とか
ほんっとに大好きでした!
毎回泣かせてもらってます(・_;)
84
:
朱音
◆egmy6ywaTU
:2010/08/12(木) 16:36:42
裕翔と山ちゃんの性格?の違いが本当にリアルで凄いな〜^^
85
:
蓮
:2010/08/13(金) 00:59:46
なんかスゴくリアルに表現されててビックリ!
サクラはホント天才だね\(^o^)/
86
:
名無しさん
:2010/08/18(水) 23:30:04
age
87
:
サクラ
:2010/09/01(水) 20:40:45
「裕翔君……?」
トイレの鏡を見てため息をついている裕翔君に声をかけたら、裕翔君の背中がビクンとした。
よくある絵だな、僕はそうおもった。
裕翔君でもため息つくんだ……。今みている裕翔君は本物なのかな?
僕はどうしてこんなことを考えているんだろう。
トイレの電気はなんだか薄暗くて、裕翔君の顔色がよく見えない。
まぁ鏡に映っている裕翔君をみているわけだけど。
「なんできたんだよ。今俺に関わってもいいことないと思うよ」
「さっきのことは気にしてないよ。僕根に持つタイプじゃないし」
「……嘘だ。知念は根に持つタイプだよ」
「は? なんで?」
「根に持つから、知念は強いんだよ」
裕翔君が、ちぃ、って呼ばなくなったとき。その頃から僕は裕翔君に何かしたのかなって不安になった。
だけど気にしていても仕方がないから考えるのをやめた。
考えないからってすべてが解決するわけじゃないことはわかっていたけど、ない答えを探り続けているよりはいい気がした。
こういう考え方をしている自分を知っているから、根に持つタイプって言われるのは違和感があった。
他人からそう見られているなんて、なんだか自分の中では納得いかないことだ。
裕翔君には僕の何が映っているんだろう。
「僕が強いってどういうこと? 裕翔君、何考えてるの?」
ていねいに裕翔君の中を探った。どうしても僕にはわからないから。きくしかなかった。
冷たい態度をとられるかと思ったけど、裕翔君は僕の方を振り返って、口を開いた。
「NYCに選ばれなかった俺ってダサい? もし知念が俺の立場になったら……きっと気にしないで、自分なりに仕事するだろ? 俺は…弱い」
「NYC?」
少しずつ、裕翔君の中をぐるぐる邪魔しているなにかにたどり着いていっている気がした。
ダサいってなに? 今の裕翔君の立場……もし、僕なら……。
裕翔君は自分と僕を比べているの?
「本当はこんなはなししたくないのに。俺が黙っていれば誰にも迷惑かからない。知念が追いかけてなんかくるから……」
裕翔君はそういって口をつぐんだ。
きっと、そんなこと思ってないくせに。裕翔君は他人のせいにするのが嫌い。だから、今も内心は僕のせいなんかにしてないと思う。
「裕翔君、僕のせいなんて思ってないでしょ。心の中で、全部自分のせいにしてるでしょ? そうやっていつも溜め込んでるんでしょ?」
「なにそれ……」
「僕のきめ付けだったらごめん。だけどそう思うよ。僕は。裕翔君は人のせいにする人じゃない。普段僕は悩み事をきくようなタイプじゃないけど、今の裕翔君は打ち明けることが大事だと思う。だから、僕がきく」
蛇口から、水が、一滴落ちた。その音と共に僕の足音が床を鳴らした。
88
:
サクラ
:2010/09/01(水) 20:41:56
「ありがと……。知念が物事をそうやって考えられるなんて今初めて知った」
「失礼しちゃう」
「大人だな。俺のはなし、知念になら話す。ずっと不安に思ってることとか」
「うん」
場所を変えよう、と僕は裕翔君に提案した。そして僕らはトイレを出て、むしむししている廊下に出た。
廊下に出た瞬間、見慣れた顔があって、びっくりした。涼介が立っていた。
「知念、どうしたの?」
「え? べつになにも…今から裕翔君と楽屋に戻るところ……」
僕のはなしを最後まできかないで涼介は僕の首もとの服を掴んで怒鳴った。
「何してた!?」
その声はどこまできこえたんだろう。僕の脳にしっかりとこびりついて、離れない。
何もしていない。裕翔君とはなしをしていただけだ。
そう言おうとしたのにトイレの入り口にあった掃除箱に体を押し付けられて、にらみつけられた。
だめだ、だめ。今こんなことをしたら……裕翔君が隣にいるんだ。
「何もしてない。っ…涼介、どうしたんだよっ」
僕のはなしをきいてくれない。無視して僕の唇をふさいだ。
驚きを隠せない。裕翔君のほうを見た。どうすればいいのかわからない、そんな顔をしている。
当たり前だ。僕だってわからないんだから。
舌が無理矢理入り込んできて、呼吸をするのが難しくなって、視野が狭くなる。
こんなのないよ。だめだよ。――引かれる。裕翔君に、仲間に、引かれる。
「二人とも…変だよ……」
裕翔君はそう言ってその場にガクンと腰を落とした。何も聞こえない振りをしている。
僕の荒い呼吸をききたくないようだった。
仲間にこんなふうに見られることがこんなに痛いなんて、――僕はなにかをなめていた。
甘くみていた。でも涼介の手は止まってくれない。何がこんなにしてしまったのだろう。
僕は涼介の手が止むのを待つしかなかった。
怖い、狂った涼介は知らない人みたいで、三人の辛い関係が生まれてしまった。
89
:
蓮
:2010/09/01(水) 21:25:34
涼介やめてよ〜(T_T)
侑李がかわいそうだよ…
裕翔をこれ以上悲しませないで!
90
:
沙夜
:2010/09/02(木) 18:36:37
涼介…;
隣に裕翔いますよ!
侑李も裕翔も可哀想や…(>_<)
サクラの小説楽しみにしてるで♪
沙夜もここで小説書こうかなって思ってたり?笑
91
:
サクラ
:2010/09/02(木) 18:47:32
コメレス 遅くなってしまってすみません><
>麗音さん
前回の小説も読んでくださっていたんですね!
ありがとうございますー><
温泉のやつは自分でも結構のリ気で
書いていたので続きがかけなくなったのは
とても残念でした><
今回の小説が終わったらまたあのような
小説を書けたらなって思ってます♪
>蓮
なんか悲惨なかんじをかきたくなった(笑
他人に見られたくない姿を見られたときのかんじ…
好きなシーンだと筆が進むw←
>沙夜
かわいそうなことになってるしょー(汗
沙夜の小説ここで読みたいかも^^☆
最近行けてないから;
もし書くことになったら教えてね♪
>>86
さん
ageありがとうございます!!^^
92
:
★蹴球★
:2010/09/02(木) 19:05:29
お久しぶりですね!やっぱり神さまの小説はいいですね〜 これからもがんばってください
93
:
サクラ
:2010/09/02(木) 19:06:30
「だめっだめっ……! そこっ…やだぁ……っ」
僕の叫び声なんておかまいなしに涼介が僕のズボンのチャックを開けて、わしづかみする。
手で思いっきり、ぎゅって僕のモノを握って僕を痛めつけようとする。
どうしてそんな怖い顔をしているの?
なにもしていない…ただそれだけを伝えたかった。
それにもし僕がなにかいけないことをしていたって、涼介には関係ないじゃないか。
裕翔君は耳を塞いでいた。もう僕達はボロボロだ。単純に、それだけはわかる。
嫌なのに、もう、限界なのに、それ以上を求めてくる涼介の手のせいで僕の声は止まらなくて、苦しくなる。
「もう…やだ…やだ……」
何度も何度も同じ言葉を繰り返しても、足りない。涼介には届かない。
「涼介ぇっ……!」
髪を引っ張って、おなかを力のない足で蹴っても、涼介は離れない。
「お前は俺のものだ」
『物』――。この人は何を言っているのだろう。僕は僕だ。涼介のもの? いつそんなことが決まったんだよ。
94
:
サクラ
:2010/09/02(木) 19:07:44
>★蹴球★さん
お久しぶりです^^!
神様なんかじゃないです><
でも、ありがとうございます!!
95
:
サクラ
:2010/09/02(木) 19:08:48
鎖骨に涼介の舌が通ってからだに寒気が走った。唇が冷たくて、気持ち悪かった。
「やめろよっ、もう…はなしてやれよ」
僕の皮膚は赤くなって、唇の跡がつけられていた。
裕翔君もその僕の首元を見た。そして涼介を僕から離そうとする。
涼介はおかまいなしに僕の服を引き裂こうと、取っ組み合いだ。
怯えている僕をかばってなのか、また裕翔君は涼介に怒鳴った。
「山ちゃん、やめろって! なにしてんだよ? 何勘違いしてる? 俺と知念になにかあったとでも思ってるの?」
涼介の手から開放された。やっと……でも、嫌な予感がした。
裕翔君の口は止まらなかった。
「あるわけないんだよ。お前らといっしょにすんな。気持ち悪いんだよ」
涼介は我に返ったような、まっしろい顔に戻っていた。
裕翔君の言葉は正しかった。それでも、やっぱり、嫌だった。
僕達は気持ち悪いんだ。僕は……気持ち悪い。思い知らされた。もう充分だ。
「知念……」
「触らないで」
服を直そうとしてなのか、曖昧な手が僕に伸びてきたからそういった。
涼介に冷たくした。
僕は弱った掌にぎゅっと力を込めた。そして自分の服を直した。
涼介を殴るのは、また今度でいい。今はこの最悪な空気をどうにかしたい。
96
:
なつき
:2010/09/02(木) 20:17:30
ゆうと君と話してるときのシリアスなシーンだったのに「失礼しちゃう」
で1人爆笑wツボだった笑
ちぃ悲しいね。。。涼ちゃんもぉやめよーよД
97
:
蓮
:2010/09/03(金) 00:40:55
仲良い友達とかを自分の物にしたいって気持ち…わからなくないな(._.)
とにかく涼介をどうにかしなきゃ!汗
98
:
名無しさん
:2010/09/05(日) 23:18:10
age
99
:
名無しさん
:2010/09/14(火) 23:50:18
age
100
:
朱音
◆egmy6ywaTU
:2010/09/15(水) 14:04:59
涼介が止まらない!
薮君とか飛んできて助けてくれないかな〜;
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