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やる夫が獅子心王になるようです 二殺目- 1 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/14(月) 21:28:44 ID:7BARIqwo
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ＣＡＵＴＩＯＮ！
・現在でも英国で最も人気のある国王、リチャード一世を題材としたスレです。史実ベースですが捏造･妄想アリ。
・>>1は初やる夫スレの上知識もいい加減です。間違いなどありましたら指摘してください。
・内容を一言で言えばリアル北斗の拳です。残虐描写を許容できる方だけどうぞ。
前スレttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1287066195/
- 2 ：名無しのやる夫だお：2011/02/14(月) 21:56:06 ID:Dthpwcl6
- スレ立て乙
- 3 ：名無しのやる夫だお：2011/02/15(火) 02:15:17 ID:DyhRVi.s
- 乙
- 4 ：名無しのやる夫だお：2011/02/15(火) 19:51:12 ID:.rO.J26I
- スレ立て乙。
二殺目ってｗｗｗ
- 5 ：名無しのやる夫だお：2011/02/16(水) 02:20:04 ID:m75TZHuc
- スレ立て乙です
今更だけど
ヘンリ2世は息子たちに土地を分割して相続させたり、庶子まで高待遇だったりと
割と子供達には甘いところがあったのかな
- 6 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/16(水) 19:11:47 ID:54rnsoKU
- 甘いとか辛いとか言う以前に、この時代は相続問題が原因で父や兄弟、果ては母親相手のドンパチが頻発していたので、
相続させるものは相続させておかないといつ牙をむくかわかったもんじゃないのです。
ヘンリの息子たちは貰うもん貰っといたのにもかかわらず反乱を起こしましたが、
これは王家の事だから特筆されるのであって、スケールは小さくとも似たような話は珍しくないです。
相続地を与えられない場合の有効な対処法としては、聖職に付けるなり十字軍兵士として厄介払いするのが一般的です。
またフィリップのカペー家は例外的に長子相続が徹底しており、元々ルイ七世も次男ゆえ僧籍に入っていました。
兄が死んだために王位が巡ってきたわけですが、彼が敬虔だったのは聖職者としての教育を受けていたからだと思われます。
- 7 ：名無しのやる夫だお：2011/02/16(水) 20:20:08 ID:S89HjZLE
- 真剣に坊主やるつもりだった国王なんだね。そりゃビッチは引くわ…。
- 8 ：名無しのやる夫だお：2011/02/16(水) 20:22:28 ID:7TGuUSn6
- >>6
> 聖職に付けるなり十字軍兵士として厄介払い
なんという二者選択ww
- 9 ：名無しのやる夫だお：2011/02/16(水) 22:00:13 ID:uxxitUv2
- 厄介払い先の十字軍ｗ
- 10 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/16(水) 22:11:32 ID:54rnsoKU
- >>9
厄介払いされる方も自発的に中東へ行ったフシがあります。
未来のない故郷より聖地で異教徒倒して領地ゲットしてエルサレムドリームだぜゲヘヘとかそんな感じ。
十字軍国家滅亡の理由の一つは、こういう手合いが情勢を考えず強硬論を主張したことです。
- 11 ：名無しのやる夫だお：2011/02/16(水) 23:02:33 ID:EV2RxNC6
- 故郷にいても飯も出ないんじゃあ、外に行くしかないしな
そんな連中ばっかりじゃあそりゃ強硬策しか出ないわ、当人にとっては博打でしかないんだろうし
- 12 ：名無しのやる夫だお：2011/02/17(木) 00:20:13 ID:b8YvBM36
- 十字軍ってのは殖民運動を神とか聖戦って言葉で飾っただけだと評されますしねー
- 13 ：名無しのやる夫だお：2011/02/17(木) 09:14:30 ID:NqNWdDQo
- 十字軍事情、日本の満州建国と何気にかぶる部分もあるような・・・
- 14 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/19(土) 19:19:45 ID:uXrgrQWc
- 第一次十字軍（前編）は木曜日ぐらいに投下予定です。予定は未定にして未定は決定に非ず。
多分120〜130レスぐらい？ 話としては主要メンバーがコンスタンティノープルに集まるあたり。
思想的背景を伝えるのが目的なので個々の戦闘については詳しくやりません。
真面目に描写したら余裕でスレ一つ作れるわ。
今までで一番蛮族っぷりが酷いです。ヒャッハー！
- 15 ：名無しのやる夫だお：2011/02/19(土) 19:21:51 ID:AZRELas2
- >>14
待て。
今より、もっと酷くなるのか？ww
- 16 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/19(土) 22:50:56 ID:uXrgrQWc
- >>15
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',||i }i | ;,〃,, _） あんなのジャブだよ！
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- 17 ：名無しのやる夫だお：2011/02/19(土) 22:54:42 ID:bSCce6DM
- マジっすか
- 18 ：名無しのやる夫だお：2011/02/19(土) 23:20:46 ID:tVhnV3p.
- だが待って欲しい、「今までで一番」と言ったが「作中で一番」とは言っていないｗ
- 19 ：名無しのやる夫だお：2011/02/19(土) 23:35:21 ID:8uDZ4uig
- もっとひどくなるとかｗ
期待してます
- 20 ：名無しのやる夫だお：2011/02/20(日) 00:40:57 ID:wY8eT5HY
- ヒャッハー！！
まあ、なんというか栄えた国の一時代一部地域とか
近代以降の先進国みたいな秩序ある世界ってのが
いかに凄いことなのかがわかるねｗ
- 21 ：名無しのやる夫だお：2011/02/20(日) 15:19:22 ID:Yyvc9G1o
- まあ現代だって最貧国あたりではよく起こってることだからねヒャッハー
- 22 ：名無しのやる夫だお：2011/02/20(日) 16:27:59 ID:hm9yLGRo
- 最貧国を最貧乳と誤読したヒャッハー
- 23 ：名無しのやる夫だお：2011/02/22(火) 01:30:59 ID:l7GVsikg
- モヒカンで待機
- 24 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 19:26:11 ID:GgdQEAek
- さて予定日なわけだが……
来るかな？
- 25 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 19:30:09 ID:WYq5M1Mo
- ヒャッハー！
- 26 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:12:11 ID:Xh.eWPAk
- お待たせいたしました、9:30分から始めようと思います。
説明事項が多いので長文注意。
- 27 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:15:48 ID:45qjXxH.
- ヒャッハータイムきたぜー！
- 28 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:22:19 ID:nwRjX4Xw
- ではモヒカンセットして待機ｗ
- 29 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:25:54 ID:3yhKemBg
- オッケーだぜ！
- 30 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:30:34 ID:Xh.eWPAk
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.}.|||| | ! l-'~､ミ 何このモヒカンスレ。
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ 今後はこのＡＡで喋らざるをえない。
Y _ _ .i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
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- 31 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:31:42 ID:Xh.eWPAk
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
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`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,, 「ビザンツ」は19世紀以降から使われるようになった言葉だけど別にいいよね！
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 「ビザンツ皇帝」を「ギリシア人の君主」とか書き直したところで回りくどいだけだし。
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡 それでは始めます。
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
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ﾞi ヽr-ノ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
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- 32 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:31:44 ID:b4EhneeY
- ヒャッハー！
いいじゃん、それでいいじゃん
- 33 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:32:35 ID:Xh.eWPAk
-
┌───────────┐
│ １０９５年１１月２８日 ......│
│ クレルモン会議 .│
└───────────┘
＞ ￣ ＜
／ ＼
′ , ､ , ､ ',
′ / ＼ | ／ ヽ |
l 〈 ｀ ´ 〉 |
| / ､ ﾞl l 最愛の同胞諸君。
r､ l ､_-ｯ ､ヽ〈 ,r ｯ-ｧ l r､
ｌ.Ν ￣´'1 ｰ￣ ﾚ .ﾘ 至上者たる教皇にして、神に許されて全世界の最高聖職につく私ウルバヌスは、
ヽ ﾊ | | ./ この地方での神のしもべたちたるあなた方にとって、
｀l ｌ ｀ｰ ' /|´ さしせまった重大な秋に神のご意志を伝える使者として
| ､ ー一 /｜ ここにやってきたのである。
f| ＼ , ′ﾄ,
|ﾐ≧､_ヽ ＿_／,ｨ#彡|
_ イ ┌ﾞミﾐtzrｨ彡ラ'7 ト､
＿ ＞ ７￣ |〈 ｌﾆ ｀ｌ l.| |/´_フ .ｌ l｀ー‐､-＜_
ニ＞ r一/´ /＿ ノ一 '´ ＼ 匸 ｀.| -/ ／ ｀ー‐､l_ l｀ー､-､＿ ＞一
一 ⊥ ‐' ￣ ｀＞｀コ | [￣＜´ ＿￣｀ー‐-'､＿_｢ 二
_フ´三t |≧z､ ｀ T ´ ＜三三三ﾗ ヽ 一
【教皇 ウルバヌス二世】
- 34 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:33:15 ID:Xh.eWPAk
-
,､
／/
／／／）
／,.=ﾞ''"／ _,r'三￣｀ヽ､ おお神の子らよ！
i f ,.r='"-‐'つ /ﾍ/"￣ﾞ＼,ミ＼
/ _,.-‐'ﾞ~ ,! ､!r r｡-r ﾐ i 諸君は東方に住む同胞らに大至急
,i ,二ﾆｰ; ﾄﾞﾂ ヽ￣ fハ, il 援軍を送らねばならないのだ！
ﾉ ilﾞ￣￣ l ｰ-＿ﾞ ,､/ /
,ｲ｢ﾄ､ ,!,! ﾞ! )二｣ﾞ ,!i Y 彼らは諸君の援軍を欲し、必要としているのである！！
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＿＿＿. ヽ.t _／,! i
r; !＼ヽi._jl/ﾞ_ﾌﾞ,ﾌヽヾｰtｰ:､__ ,ﾄf-≦-=､＿,L
∧l ＼ﾞ7'ﾞ .j!/ / ／＼jr=ﾆ:ｰ-ﾞ┴､ ﾞﾐ三ヽi]l｢/l __＿__
./ i ! ＼.// /./ .／ ＼ ┌‐ヽミ≦‐十'"! r",.-､, ＼
/ iﾞi / ￣￣￣ i .l ｯｰ-､＼_ミ｢彡ﾞ'ｰ=‐ (_.人 ヽ._ ヽ
ノ ヾ､ / i! ! ＼_￣i i l r‐へ.__ ゝ. ＼ /
/ ﾞ''y' l .i ､ l !.j .l l ｢,＞ （ ＼ 人
- 35 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:33:38 ID:b4EhneeY
- 違和感ねーなぁ
- 36 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:34:13 ID:Xh.eWPAk
-
...........................,..:--――‐--.､_
::::::::::::::::::,.:r'"／ ﾞヽ､_
:::::::::::::／ iill ／ ＼
::::::::::/,∧ N / " _,.r―ヽ､ ‐:､ ＼
::::::::,i!" i! ilﾞ _,.;r'" ヽ ミ､ ﾞi.
::::::,i V;／ i! ヾ､ ! 諸君の多くがご存知のように、
:::::i " ヽ ,ゝ ヾi l トルコ人らがキリスト教国を次々に占領し、多くの住民を殺し、
::::ﾉ ､ i ノ ﾞ､ ヾ､ iﾞ .! 教会を破壊しつつ神の王国を荒らしまわっているのだ。
:（､＿ .ソ " ＿＿ 〕 .,r‐､ !
::::l ﾞヽ-ﾂｰヽ=＜＿__｡＞‐' ＼r",:タ.! / これ以上野放しにしておくならば、彼らはさらに大々的に
::::l .:! ＼_ l ﾚへ !./ 神の忠実な民を征服するだろう・・・・・・
::::ヽ .::j ::. ﾞｰ:. l ﾚ'／//
::::::ﾞ:. Y__..._. ::. ,り/／Y
:::::::::ﾞ:. ヽ‐" ﾄ､ノ i l!
::::::::::::ﾞ:. ヽ二ﾆ＝’ / i .l
:::::::::::::::i! ゞ::: ノ i! l
:::::::::::::::::i! / _／〃 ;! .l.
::::::::::::::::rﾞ､＿＿＿,.∠／.:/ __,.-‐ﾄ､
:::::::::::::::l.｢ , ┌-===―‐‐tTr-―‐ﾆ┐!
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- 37 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:34:57 ID:Xh.eWPAk
-
_,..----､_
／ ,r￣＼!!;へ さればこそ！
/〃/ ､ , ;i
i,__ i ‐=･ｧj,ir=･ﾞ) 神はキリストの旗手たる諸君らに、貧富を問わず
lk i.l ／',!ﾞi＼ i あらゆる階層の男たちを立ち上がらせ、
ﾞiヾ,. ,..-ﾆ_ / そしてあの忌まわしい民族を根絶やしにするよう
Y ﾄ､ ﾄ-:=┘i 命じておられるのである！！
l ! ＼＿＿j'.l
｣-ゝr―‐==;十i _,r--――､
.ﾄ､.j.!ﾚ'￣三! ＞ｰr‐r‐r‐＜ _,.r<"｢ l__＿__
＿＿__,..r--r＝ヾヽj,r―'"≦＿_￣￣r―'"＼＼ ＼r",.-､, ＼
∧ ﾄ-'‐'"三へ＞ﾄ-‐'"~ ﾞi / ＼＼(_.人 ヽ._ ヽ
ﾚ'へ._ﾉi ｢ ＼ ﾞl //./",｢￣／ / / ヽ-ゝ. ＼ /
ﾚ'/／ .l l ! ! i/./ ./ / / / ,（ ＼ ノﾊ
ﾚ'/ .! ! i ﾞ'! ￣ ∠, / ヽ.＿ ,ﾀｰ '",〈 !
/ﾞ" ,r'" .l‐=ﾆﾞ,｢l ! ｢￣!. ／.／ ｰ==' .l.ﾄ､. -‐'"/!.ﾄ,
／ .ﾄ- ﾞー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ ､ ﾄﾐ､￣￣._ﾉﾉli＼
- 38 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:35:33 ID:Xh.eWPAk
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:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.:.:|
.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:|
｀´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|
.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､|.:.:.:.|
.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.}
:.:.:.:.:.:.:.:, -――..r:.:t‐ |.:.:/ 諸君らには異教徒を相手に戦い、キリストの聖墓を汚辱から救い出す義務がある。
:.:.:l.:.:.:.:｀"'''ｰ----ﾞ´ |:|⌒ヽ
:.:.:| ヽ:.:.:￣￣｀ﾞヽ |:i | もし郷里に残す家族のことが気にかかる者があれば、福音書の
:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞ |i(ヾ |
:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i':i j | 『私よりも父や母を愛する人は私に相応しくなく、
:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!j (/ / 私よりも息子や娘を愛する人も私に相応しくない』
:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ﾊ /
.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|-´ という一節を思い出すべきである。
＿＿＿＿.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:/:.:|
￣￣￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:|
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｀ー―‐' -―''´, -‐'⌒ヽヽ|
- 39 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:36:13 ID:Xh.eWPAk
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／. : : : ｀ヽ: : ／: : : :＼
/ . : : : ｀ヽヽ:l:/／. : : : : :ヽ
/ . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
.: : :/⌒＼: : : : l: : : :／⌒ヽ: :.:i
| : :| ::....､: l :, .' '.: :| 諸君らがいま住んでいる土地はけっして広くない｡十分肥えてもいない。
: : :| ::::｀´ ': : | そのため人々は互いに争い、たがいに傷ついているではないか。
'. : |_ ...:::::::. '"￣ |: :'
〉, { ｰ―u‐ｧ.::ィ ｒ―u‐ｧ |/、 したがって、諸君らは隣人の中から出かけようとする者をとめてはならない。
{う l ／￣::/ | ヽ￣｀ヽ |う} 彼らを聖墓への道行きに旅立たせようではないか。
Ｖ∧ .:::::::〈 ｜ ﾘ /
ヽＪ. ::::::ｰ､l_,. ,ｨ′ 『乳と蜜の流れる国』は、神が諸君らにあたえたもうた土地である。
Ｙ:.、 ::::::. ＿＿, /｜
l ＼:::::.｀ こ´ / ,|
_/|＼ ＼::. l ｲ／卜_
_,. -‐＜_} |::人＞=.≧ー≦=人::::| {_＞‐- .､_
_,. -‐＜_＞ ´ 乂:::::::三Ｖ} | {Ｖ三:::::乂 ｀ ＜_＞‐- .､_
- 40 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:36:51 ID:Xh.eWPAk
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＿＿＿ .┌i｢ﾞil
／,,/,rf,,,､ｰ＼ ! :l i
,;ﾉへﾞ／ ＼, ＼ r‐､. ﾞi ヽヽ
ij ､ i ／ ,ﾐ l ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
〈'-=j";'==･=' ヾr=､! ＜ ＞
l .ﾉ ￣ﾞ ,ﾘy.,! ＜ 彼の地、エルサレムこそがこの世の中心にして ＞
l ヾﾞ> , ／ ＜ 天の栄光の王国である！ ＞
ヽ. [￣ヽ ,｢! ＜ その聖都へどうして行かずに済まされようか！ ＞
ヽ└=-' _／! l ＜ ＞
,ﾄ.二._／＿_,┴i Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
｢r=t;TﾞFf 二! ] li _,.-―-､_ ｢ﾄー' ＼_／,ﾘ
_,..:-r-‐j=ミ- l __ヲ_,.-‐＜)ニニf =､＼＼＼ 入ヽ i､_ﾌ[/
,r=―‐ｯ=＝‐‐'",.ﾆ‐‐≧十'ﾞ ＞-､ ,rﾞー-ﾆ､_＼＼>､＿,.-／ ＼＼ し ,r'
,ﾚﾀ__／ ＼ i' ,r‐‐i l ! f"｢￣＞ﾞi / ￣￣ ＼ー' :ﾀﾞ
V// r.､｣ .l ￣!L.j l .L｣ i" i しr ﾞｰr'
ﾚﾚ' i .L_ l .l ./ ＿ .l i -=;' ,／
( "i ┌‐' .l ヾ' ｢! ! l l ,ﾌ .ﾉ -‐┘ /
,ﾚ.ノ .ﾄ-- ヽ､ ﾞ" l .i! l! ﾞ"／ -ﾆﾌ ＿ ／
] ! し== ,.-､_ﾞ‐-' ! ﾞー",.:-‐‐-､ﾞ`i / ￣ﾞｰ--､＿___／
- 41 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:37:18 ID:Xh.eWPAk
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＼ ／ ／。 ヽ_ヽｖ /: ／。ヽ ::::::ヽ ／ 神、そを欲し給う！
＼ ./ ／￣￣√_＿＿丶 ￣￣＼ ::;:|
| .:::::::::: / / ｔｰｰｰ|ヽ ...::::: :: | ――――
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- 42 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:37:45 ID:Xh.eWPAk
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＜ Deus le volt ＞
＜ 神、そを欲し給う！ ＞
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- 43 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:37:53 ID:pn4pn652
- ギレン、似合いすぎだｗｗｗ
- 44 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:38:09 ID:Xh.eWPAk
-
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＼＼ 神 /／／ =================================================
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＼ そ ／ ==========.／ ■■■■■ =================
＼ を ／ ============／ ■■■■■ ===============
＼ 欲 ／ =======／ ■■■■■ ==============
＼ し =====/ ⌒ ============
給 ＼ ===.| <◎＼ ／◎ > ============
／ う ＼ ==== | ⌒ ｌ＿＿＿＿ ｌ ⌒ ===========
／／ ！！ ＼ ===| ｌV V｜ ===========
/ ＼ =======λ ＼ ⌒⌒／ 丿丿 .============
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（＿＞.■：ヽ /∴■＜ ===
（＿＞ ∵：.）＿＿＿ （ ∵∴ ＜ ====
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- 45 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:38:17 ID:tMxe0V76
- ギレンはヒトラーの尻尾ではなくヨセフの息子の尻尾になるべきだったな
- 46 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:38:19 ID:vUIVi/ow
- > 乳と蜜の流れる国
昔この言葉を聞いて「うっかり水浴びもできないな」って言ったら受けた記憶がある
- 47 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:38:57 ID:b4EhneeY
- >>46
お前みたいなユーモアあふれる人間になりたい
- 48 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:39:33 ID:Xh.eWPAk
-
ｌ!||■■■■■■■＼. 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
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／ ■■■■■■■ `::::＜ / ├┼┤ ￣￣フ メ,ー ∧ | | ム − ￣￣`i. | ＞
／ ＿_ ■■■■■■■ ＿ `＜ /|＼￣|￣ .ヽ （_ （＿`__ 口 ノ｀ヽ ヽ＿/ 小 口 ＿/ ・ ＞
!ｌ|| ／ ヽ ｌ|||!||ｌ!!||ｌ!!|ｌ ／ ヽ＜ ＞
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／ ⊂⊃ ノ ｌ|ｌ!' |! `|!ヽ ＿ ノｌ||!!|::::::::::::::||ｌ!
!ｌ| ￣ .|!エエエエエエ! ||ｌ|!!!ｌ||!!!||ｌ!!!!|||:::::::::::::＼
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- 49 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:40:01 ID:Xh.eWPAk
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ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ／／／／
(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ )) ／／／
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- 50 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:40:22 ID:21hWX0Ao
- でも相変わらず荒んでいるねぇww
- 51 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:40:31 ID:Xh.eWPAk
-
今諸君らのあげた叫びは主の与えたもう御言葉である！
r'≦ミ>､ これを遠征の合言葉としよう！！
lh" ｰj‐l /i
Yﾄ､. ﾛ/ // ﾜ
├─五_ ____ /
,ｲ三｣i＞Ll.i<ミﾄ､く__ノ ﾜ
/ ,i ＼ 羊 / ﾄ､／ / ﾜ
￣￣￣￣￣￣￣i / ﾜ
⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ´ /> /> /
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- 52 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:41:00 ID:Xh.eWPAk
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┗━━━┛ ┗┛┗┛ ┗━━┛ ┗┛┗┛ ┗━━┛ ┗━━┛ ┗┛┗┛
「信仰と愚かさ、勇気と強欲、希望と幻滅の物語」
―――スティーヴン・ランシマン―――
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- 53 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:41:09 ID:nwRjX4Xw
- ＞諸君らがいま住んでいる土地はけっして広くない｡十分肥えてもいない
煽動の文句なんだろうけど、みんな納得したんだろうなあｗ
- 54 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:41:45 ID:Xh.eWPAk
-
クレルモン会議に先立つ3月、ピアチェンツァ教会会議にビザンツ皇帝からの使節が到来し、
トルコからの侵略に対する救援軍を要請した。
/ / .| /j ./ ∧ ﾊ.....:.:.:|:.:ヽ.:.:ヽ.:.:.:.:ｽゝ
/ / ,| / |.:.:.:/|.:.:.:.:./ |.:.:| `､.:.:::|､:.:|.:.::.:.:|.:.:.:.:`､
j | .:.:/|.::/ |.:./ |.:.:.:/ |,.:| `､:.:|ヽ:ﾊ.:.:.:.:|:.:.:.:::.:i
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| ..:|.:|/|.:|"ﾅ'''^-､,,,__ .|ｿ ,ﾘ__,_,,,,､--''''ヽj:..:|::..:ﾊ:.|
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. |..::ri..:::ヽ;,| 弋ﾂﾇｦ` ､ 代ﾔｵｿ j.:.:.:/y.:|
ﾘ |ｨ､.:.:.:|ﾂ `￣ ￣ , ￣ ￣´ |:.::/| ;ｿ
| f.`､::,|. | j.:.:/ｿ
＼ `､|. .i,､ ,i.:.:/´
ヽ-ﾘﾄ. j ,ﾞ ,/.:/
`ｯ､ヽ. ´ //ﾘ
,ﾘ｀､`l､. ,....,_____ /;/
ﾂ,|` ､ `'''''''''''´ ,／ﾘﾂ
r''j ` ､ " ,／|-,
,| i, ` ､___ ,／ .| |､
/::| `､ .j h`::､
／::::::.| `､_ ./ i::::｀､
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,,,ｰｰ"´:::::/::::::::::::::::| / ヽ ￣'i ノ | ヽ |:::::::::::::`､｀ヽ､,,,
-"''￣::"::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::.| /,,ヽ C | |´ j /`､ |::::::::::::::::＼:::::::｀￣:゛゛```ｰｰ､___
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【ビザンツ皇帝 アレクシオス・コムネノス】
コムネノス王朝の創始者。
- 55 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:43:08 ID:3yhKemBg
- いやー、素敵な世紀末だなぁww
- 56 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:43:16 ID:b4EhneeY
- ビザンツの歴史も読んでて面白かったな
名君が出てもそれ以上の難局ばかりで大変大変
- 57 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:43:20 ID:Xh.eWPAk
-
残念ながら正確な記録が残っていないため、実際にどのような形での救援要請が行われたかは不明である。
_＿＿__
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_＿__,-−'´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:／
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.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三-‐'´￣
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´￣
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´
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.lｉ:/三_,-‐'´￣
- 58 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:43:47 ID:Xh.eWPAk
-
昔からローマ教会と正教会は仲が悪く、聖像破壊論争を始め歴史的に対立と分裂を繰り返し、
1054年にはローマ教皇とコンスタンティノープル総主教が相互に破門しあうという事件まで起きた。
（完全に交流が途絶えたわけではないが。）
ノルマン軍のビザンツ侵攻の際にも教皇は政治的事情から同意を与えており、
東西の関係は悪化していた。
.,.．-──- ､
r '´. : : : : : : : : : :ヽ
/.: : : : : : : : : : : : : :: ヽ ,、＿_
,!::: : : : : ,-…-…-ミ:: : :', /ヽ ``ヽ
{:: : : : : :i ,;ノ;´:`ゞ､i: : :.:} //￣'￣￣ヽ. ＼
.{:: : : : : :| ｪｪ;;;;;;;ｪｪ|: : : } `i |,_ ゞ __ノ_、 i .>
. { : : : : ::| ,.、 .| : : :;! ﾄ|{;・;》〉{;・_;;》ー!イ
ヾ: :: : :i r‐-ﾆ┐| : :ﾉ |￣,.レ,..、 ）7
ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐′ ｒニヽヽ_ｒニニﾆゞr/'
／￣ ＼` ｰ一'´丿＼ ／ - -l ゞ;;;;;;;;;;/ //＼_
／ ／⌒ヽ ＼ー/ ／/ヽ 二} `'´‐＜ / ＼_
/ / ／ ＼/::::ヽ／ /＼ ヽ／ヽ `―「_!―'./ / `-::、
.| |／ ／ ＼ | /ヽ ＼/i | ///' ／ !_ ＼
| ＼／ ／ /ｌヽ/ヽ ヽ /.| i i' ! | | / ・'／ i' イi
| ＼／ / | | ヽ / | | | | | | / /===i | ／|
| ＼ / | | / | i | | | ﾚ' ／ :;| |
| ` ー- -- ノ i ヽ | フ ／ | ﾉ
- 59 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:44:39 ID:Xh.eWPAk
-
,,､r''''"￣ﾞﾞ`''ｰ .、
,rﾆ,_ ミ| ヽ.／~~`ヽヽ.
,;" `-､,／ ﾞ!,ﾞ'i,
,:i' _ ----､`i, ﾞi,
,l 'l ､ | ,r-ｯ---rﾞi, ﾞi, まさかここまでの反響があるとはな・・・
l, i' ､_,,,.-ｯ'ﾌ,）tr'"===='" ﾞi ,ﾄ.､
ﾞt,'i `'フ",:"!, ` |' i l この分なら十分な援軍が集まるだろう。
r' i, ''" : ! _ ﾞir'r l,
|ヽﾞi ﾞ' i;:. ヽ ﾞ'| ,! これを切っ掛けに東方教会との関係が回復すればよいのだが･･････
ﾞi, ! ! ~;; ＿__， ,､ノ
ﾞi, ,,; -''"~,､ ,/ |
`" ﾄ、 " ` / |
| 'ヽ. .| / .|
| ﾞi,ヽ._ l __,,./ .|
! _,,,二ﾞ~r-:'::::::::::::::::┴┐
,rﾞ‐'"---i | |~~.........---r ﾞi |
| ｒ''''''''i i,ﾞl | ,,! ''''''''7i_,,,! |
| ﾞl'" __ﾞヽj | ｰ' '''''''7 `ﾆ' ﾞi,_､＿__
├iﾞt'",,r'' , i ,....,'''''ｿ,,.-''"''"t'r'"__,r'"￣''7
,,,,r:､ヽ､ヽ-''"l !ヽ,,,､-'""_,､-'''' ﾞ'ヽ､r"
__,,,...-フ／~__ ヽ二二,,､--'"_,,､-'"
,､-／／,,.／'" `'-､、 ,! ,.r'"
ウルバヌスがビザンツからの救援要請に答えた理由として、まず東方教会との関係改善を望んでいた事が挙げられる。
- 60 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:45:15 ID:Xh.eWPAk
-
二つ目の理由は、騎士たちの慢性的戦争状態の克服である。
要はキリスト教世界内部で振るわれていた暴力を、外部へはけ口を向けることで平和を実現しましょう、というわけだ。
／/ 久しく強奪者であった者たちは今やキリストの戦士となるべし！
／／／）
／,.=ﾞ''"／ _,r'三￣｀ヽ､ かつて兄弟や血縁者に向かって戦っていた者たちは、
i f ,.r='"-‐'つ /ﾍ/"￣ﾞ＼,ミ＼ 今や野蛮人に向かって正当に戦うべし！
/ _,.-‐'ﾞ~ ,! ､!r r｡-r ﾐ i
,i ,二ﾆｰ; ﾄﾞﾂ ヽ￣ fハ, il 久しくわずかの財貨によって雇われていた者たちは、
ﾉ ilﾞ￣￣ l ｰ-＿ﾞ ,､/ / 今や永遠の報酬（来世での救済）を得るべし！
,ｲ｢ﾄ､ ,!,! ﾞ! )二｣ﾞ ,!i Y
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＿＿＿. ヽ.t _／,! i
r; !＼ヽi._jl/ﾞ_ﾌﾞ,ﾌヽヾｰtｰ:､__ ,ﾄf-≦-=､＿,L
∧l ＼ﾞ7'ﾞ .j!/ / ／＼jr=ﾆ:ｰ-ﾞ┴､ ﾞﾐ三ヽi]l｢/l __＿__
./ i ! ＼.// /./ .／ ＼ ┌‐ヽミ≦‐十'"! r",.-､, ＼
/ iﾞi / ￣￣￣ i .l ｯｰ-､＼_ミ｢彡ﾞ'ｰ=‐ (_.人 ヽ._ ヽ
ノ ヾ､ / i! ! ＼_￣i i l r‐へ.__ ゝ. ＼ /
/ ﾞ''y' l .i ､ l !.j .l l ｢,＞ （ ＼ 人
- 61 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:46:19 ID:Xh.eWPAk
-
教会は昔から「神の休戦」「神の平和」といった平和運動を提唱していたが
それらが笛吹けど踊らず状態だったのに比べれば、十字軍運動は確かに効果があった。
|~￣￣|
Θ|__†＿_|
||（・∀・＃）
⊂ヽ》†《~~ヽ
|| | | ヽ ゝ
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∧彡ﾍ
ﾐ|::::::･:::::＼
ξ ξ ﾐ|::::::::,,,‘＿）
∧ ∧ ∧ ∧ ﾐ|::::(,,ﾟДﾟ) ∧∧
ξ (⌒（×ω×）つ(⌒（×ω×）つ|:（ﾉ:::::::| ε- (Д‐；)、
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ |:::::::::::::| / ｏi;)
ξ (⌒（×ω×）つ (⌒（×ω×）つ(⌒（×人.＿,,,ノ ＝(,.(´ ､ _ヽ二＞
U"U ｀-' Ｕ
- 62 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:47:17 ID:Xh.eWPAk
-
三つ目の理由は二つ目と多少被るが、中世の余剰生産物増加による人口増加である。
ミ
ヽ .＼
, /ｿヘﾍ ／ ＼ ＼
ヽv=0=w／ ￣ ＜ 私が以前説明してやっただろう
（ ﾟ∀ﾟ） i i i
''""~"'''"/ ヽ''"~"＿＿i i i--i
./| | | | ￣￣￣ |:::::|
iiiiiiiiiiiii/ ＼ヽ／| |iiiiiiiiiiiiii::.. ﾉ__ﾉ
/ ＼＼| |
/ /⌒＼ し(メ .i i i
／ ／ > ） ＼ ﾉﾉﾉ
/ / / ／ .＼＿ ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
し' （＿つ /:::::/::... ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
ノ・ ./∴:・:
人口増加のエネルギーを外部に向ける――つまり殖民運動だ。
ウルバヌスは東方の富や略奪品への期待についても語っている。
- 63 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:48:24 ID:Xh.eWPAk
-
それにしたって何で「博愛」がテーマのキリスト教が大規模軍事遠征の旗を振るのか？
改めてこんな事を言うのもアレだが、キリスト教は元来平和的な宗教である。
冫----v----､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
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/’::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::ﾊ
7::::::::::::::::::::::/ ﾍ:::::::::::::::::::::::::::ﾊ
iヽ、__:::::::::ノ ヽ ＿:::::::_,..､≠
_i”＋+±ﾉｧY〉;l=l=l=l=l'=ﾄ=ﾓヲ'"ﾊ 右の頬を打たれたら左の頬をうんたらかんたら
i ヽ::::／｀ﾞ''-､_ _,,.-‐''"ヽ::/ ヽ
ヽλ ＜ヽナ 〃tナy 〃7/
iヾ､ i ノ,
i:::::::i i i'":::::i
/:::::::ﾊ 〈 , i:::::::::::ヽ
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｀ﾞ''ｰ-､,_::::::::::::::::::ﾍ. ￣￣￣ ／,::::::::::::::::::::i
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だがローマ帝国に国教として認められて以降、その戦争観は変化せざるを得なかった。
.
- 64 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:48:54 ID:b4EhneeY
- いえっさのAAあったのか
- 65 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:49:03 ID:Xh.eWPAk
-
マイノリティであるうちはいい。
しかし全員が全員
ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ
（＼＿／）ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ 戦いたくねぇ〜 （＼＿／）ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ
（ ´Д） ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ （ ´Д） ﾀﾘｰ ﾀﾘｰ
/ つ （＼＿／） （＼＿／）ノ⌒ヽ､ （＼＿／） / つ （＼＿／）ノ⌒ヽ､
（_（＿＿つ⊂(´Д｀⊂⌒｀つ（´Д｀ ）＿人＿_） ))⊂(´Д｀⊂⌒｀つ（_（＿＿つ（´Д｀ ）＿人＿_） ))
なんてことになってたら国家が成り立たない。
防衛戦争は正当化されるようになった。
「正戦」概念の誕生である。
.
- 66 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:50:04 ID:Xh.eWPAk
-
そして西側では、好戦的なゲルマン人の改宗と異民族との戦いの歴史が、
その教義を極めて攻撃的なものに変えていた。
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ｱｰﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ |
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／ ~~~~~~~ ＼
- 67 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:50:43 ID:Xh.eWPAk
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軍人社会は戦争という気晴らしを当然の物として正当化し、
教会はこの好戦性を「教会の利益になる戦い＝聖戦」という方向づけを与えることで辛うじて制御していた。
いわゆる騎士道もこの流れから生じたのである。
ｰ=＝ｰ-､
ｲ⌒ミV´ ミヽ
j {辷}
ｲ⌒ヽY
ﾑ{ 人〉 ﾄ､
＝＝＝弋辷二二j ＞＝＝＝＝＝.∧＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝────
V j. ﾚ' ｰ=ﾆ三ミミﾍｲ ヽ
Y ￣￣ヽ ﾆミｿ''¨::::::::::::::::::L ﾍ
人__＞''弋ヽミX´:::::::::::::::::::::Y:::::＼ ﾍ
_＞-─┬ {￣￣ ＼ 〉ﾉ::::（::::::::::::::::::::::人::::::::::＼〉
／ |::::|＿＿＿ }＜）ヽ､__ヽ､::::::::::::/ ｀ヽ､φ::ﾊ
,ｲ |:::::::::::::::::::::::（ |::::/ ｀弋ｰ-､,{､________,へ∨
／ﾒ|彡ﾆﾆﾆﾆ彡'::::::::::::::::::::::::::|. |::.{ヽ､ |
/ｲﾉ弋::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(__ﾑ＞ ¨'''ー- ､__,j
,ｲ// ＼::::::::::::::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::｀::::＜___ |
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ｰ=彡彡彡ﾒ j:::::::::::::/ ｀¨¨¨¨´ ＼::::::::弋¨¨¨7::::/
｀￣ 人.:::::::く ∧ー-ミ:::::jrｰy'::::/
＼:::::::＼､___ ∠___〉__＞''´ | 〉ノ
＼:::::::ヽ<⌒7 ¨´
Y⌒ヽ｀¨
｀￣
- 68 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:51:34 ID:Xh.eWPAk
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聖戦はただ許容されるだけの戦争ではなく、死後の救済が約束される積極的意味を持った戦争である。
クレルモン会議においても、ウルバヌスは聖戦に伴う罪の赦免を宣言している。
／. : : : ｀ヽ: : ／: : : :＼
/ . : : : ｀ヽヽ:l:/／. : : : : :ヽ
/ . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
.: : :/⌒＼: : : : l: : : :／⌒ヽ: :.:i
| : :| ::....､: l :, .' '.: :|
: : :| ::::｀´ ': : | 教会のために異教徒と戦う者が、
'. : |_ ...:::::::. '"￣ |: :' その行動中にこの世の生命を終えたときは
〉, { ｰ―u‐ｧ.::ィ ｒ―u‐ｧ |/、 罪の赦しにあずかることができよう。
{う l ／￣::/ | ヽ￣｀ヽ |う}
Ｖ∧ .:::::::〈 ｜ ﾘ /
ヽＪ. ::::::ｰ､l_,. ,ｨ′
Ｙ:.、 ::::::. ＿＿, /｜
l ＼:::::.｀ こ´ / ,|
_/|＼ ＼::. l ｲ／卜_
_,. -‐＜_} |::人＞=.≧ー≦=人::::| {_＞‐- .､_
_,. -‐＜_＞ ´ 乂:::::::三Ｖ} | {Ｖ三:::::乂 ｀ ＜_＞‐- .､_
- 69 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:52:21 ID:Xh.eWPAk
-
そして聖戦の実現への動機付けを強めるため、略奪品や領土獲得と結びつける発想が生まれた。
先例はスペインにおけるレコンキスタである。
レコンキスタにおいては参加者の免償と、教皇の絶対的宗主権の下での領土獲得が認められた。
ﾄﾞｶ! r´￣ヽr´￣ヽr´￣ヽ.´￣ヽ´￣ヽ´￣ヽ
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧ｶｰﾝ! （=三=（=三=（=三=ﾐ)三=ﾐ)三=ﾐ)三=ﾐ)
（ ｀･ω（ ｀･ω（ ｀･ω（ ｀･ω･)･ω･)･ω･)･ω･) ｶｷﾝ!（・∀・（・∀・（・∀・ )∀・ )∀・ )∀・ )
|￣ || |￣ || |￣ || |￣ || ⊃ナ― ナ― ナ― ナ ー‐}⊂ー‐}⊂ー─}⊂ |￣ || |￣ || |￣ || |￣ |
＼／ ＼／ ＼／ ＼／-J -J -J -J し- し- し-＼／ ＼／ ＼／ ＼／
このような背景の下、いつのまにかビザンツの失地回復の援軍要請がエルサレム解放にすりかわっていた。
.
- 70 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:53:13 ID:Xh.eWPAk
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西側がこうして大規模軍事遠征の準備を進める一方、東側は――
rvt｣}__ ／￣￣二ー｀
__ノ: : : ー-= ｰ=,￣: : : : : :｀＞
）: : : : : =ﾆ､ ｀=二)r--'~
f~ｰ': : : : : : : : : : }__ｨ'''´: : : : ｀ヽ､__
_j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ_
｀弋ゝ､ ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : ＼__
: : : : : ｀＼ (_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : : : : : ヽﾍ {: : : : : : : : : _x-ｰ''￣｀´ヽ-､: : : : : : : : : : : : : : ）
: : : : : : : : : : :} ＿rｰ､__ ｨ--ｰﾆo r─-ｰｲ ￣｀ー--ー--ｰ''´
: : : : : : : : : : { /{m_}: : : : 彡ｰ---z__r'
: : : : : : : : : : ヽ､_ ｲ: : : : : : : 〉_,,
: : : : : : : : : : : : : ﾐ ヾ､: : : : : ': ゝ
: : :: : : : : : : : : : :｀ﾆ=＝_ﾆﾗ: : : : : ﾑ-､
: : : : : : : : : : : : : : ＼ kｰ': : : `､: : : : ' ｲ
: : : : : : : : : : : : : : :ﾄﾍ〆: : : : : : : : : : 彡ﾍ/ヽ,_____{`ー-､ ノ｀ヽっ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾜ: : : : : : : : : : : : ｀ｰ'''´: : : :/
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` ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
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` − --=ヽ: : : : : : : : : : _ ノ
ゞソ , - ´
- 71 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:54:01 ID:Xh.eWPAk
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┌─────────────────────┐
│ ビザンツ帝国 帝都コンスタンティノープル ....│
└─────────────────────┘
.‖ ∧ ＿＿＿＿＿| .::|─Λ
.‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
.∧ i. | i'´￣`ｉ∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :|￣|
∧ﾍ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n
ΔVΔ | :|ﾍ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:|
||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
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|=＝=ト、 │ |:: . . `＝f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠＿＿＿
＼＼|＿| ＼n_‖_ｎ_ｎ |:: []＿＿|＿|＿_.|::.:. .. l!ﾍl! ｢| ｢| ＿＿__|＿＿＿_.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ‖::ﾛ:ﾛ|＿__、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n＿n＿n＿.n , .|========
| /Λ /Λ:| ／/＼ :::|─‐ﾍ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ﾛ|: |ﾛ|: |ﾛ|: ／ |工工工工
| || ||. || ||::| _./＿_.,>:| ﾟ_ﾟ::ﾟ::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
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]士ェェェェェ] | ｌ｣ ｌ｣|ヘ、| |:::::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿n_/￣￣￣￣￣￣￣￣
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- 72 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:55:30 ID:Xh.eWPAk
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/:::/:::: /::::::::::::l::::::::|:::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::i::::::
/::;ｲ::::i::::::::::::::| ::::::l|;::::::li;::::::::|､;::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::l:::::
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|::l | ::::|::::::::-i-L;;_l .|!i:::::l ヽ::::l ヽ､__;;;;::::| :::::::::::::::::l::::
|:! .|::::::l::__;;;|_ l:::l｀ヽヽ;:::l ヾ;ﾚ‐'''ﾞﾞ´＼ :::::| ::::::::::::::::l::::: 父上、フランク人に援軍を要請したと聞いた。
l! .|:::／ ___ノ,ｨ'ﾄ|''=ﾐ､ ヾ! ,r-=fニﾐ;;弍;;| :::::::::::::::l~ﾞ'i
l/ ,/ﾄ､::lﾞ__ﾞヾ::ii::|ヽ ,/ .|:::illi:::ﾞii/ |:::::::::::::::j¨ﾞ l まさか本気？
/⌒ヾ､|/`fﾄ l ﾞK);j .l'⌒''h. K);;;;ｯﾘ l:::::::::::::/ .ﾉ
/‐-､ `iﾉ /'ヽ|､ ノ ヾ､ ,/ |:::::::::::/=7ﾞ
./ ､. ヽ |ﾞV,_ l:::i､￣ 丶 ﾞ''ｰ-‐'' ,l::::::::::/|:;/
i 'ﾞヽ_j-' .|::::|.＼ ‐- ,,ｲ::::::::/ ,l/
ヽ ヽ jl:::::l. ヽ､ , ''ﾞ /:::::::/ﾞ｀ヽ､
ヽ､. /ヽ::::| ,,｀=ｰ '''i´ /:;/ﾚ'〉;:;:;:;:,.,＼
/ /. ヽ:| ,,r''ﾞ,.;:;:;r''ﾞ~ﾉ /ｲ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
【ビザンツ皇女 アンナ・コムネナ】
１３歳の聡明な美少女。貴重なロリ成分。
- 73 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:56:23 ID:b4EhneeY
- 確かにこのスレではロリは貴重だ
ヒャッハー！ ロリだ！ ロリだ！
- 74 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:56:37 ID:Xh.eWPAk
- | | |: : : : : : : :| |/|: : : : : :|/| |/|: : : : : :| | |: : |
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| | |: : : : : : : :| |/|: : : : |/| ┼ |/|: : : : | | |: : |
| | |: : : : : : : :| |/|: : |/| ｜ |/|: : | | | : :|
| ヽ |＿|_,;,.:. -‐'':::| |/|: : |/| 山 |/|: : | ‐- ...,,,_|＿|／|
| | |: : : : : : : :| |/|: : |/| ／><＼ |/|: : | | |: : |
| | |: : : : : : : :| |/| | ／／ .＼＼ |/| | | | : :|
| | |: : : : : : : :| |/| ∠エエエエエｴヽ |/| | | |: : |
| | |: : : : : : : :| |/| |_;;l| |_;;l| |/| | | | : :|
| | |: : : : : : : :| |/| |_;;l|＿＿＿＿|_;;l| |/| | | |: : |
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| ヽ |＿|_,;| ||-| ||::| |／ |_;;l|＿＿＿＿|_;;l| |／ ﾞ:|‐ /(_,||ィ:|＿|／|
| | |: :|_||: |_||::| |_;;l|＿＿＿＿|_;;l| | |.┌|ﾄ( | | : :|
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/: : : : : : : : : : : : :{: : : : : : ;ｲ : : : : : : : : : : :ﾍ... .. .
./: : : : : : : : : : : : : :.',: : :ﾄ､::/ｉ: :/ヽ: : ﾄ､: : : : :.ﾍ:::::::::::::.::....................
i: : : : : : : : : : : : : : : ﾍ:: :l !/ l/ ヽ::l i: :i: : |ヽ!:::: :
l: : : : ﾍ; : : : : : : : : : l-',:l──--､_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
ﾉ: : : : : r､: : : : : : : : :l ゞ-t‐jヾ /'ｰ､l:i/
!ｲ: : : :/ ﾍ: ﾄ; : : : ﾄ; :l ー¨- 〈ftﾂﾞ/|
i: : : ,' ',:l ',: : : l ',:l ',￣,'ﾊ! 本当だ。
',: : :ヽヽ-､!: ',: : :l '! 丶､l
',ﾄ､: : :ヽ__,,i ヽ: :l ／j 分かってくれ、兵力が足りないんだよ・・・・・
:i: : : : : :i ', ヽ! ＿ _ ,ｲ
',!i: : : : l ヽ、 ヽ r'" ∨∧;!
',::ﾄ;::ﾄ! ヽ､ ｀￣二¨/
ﾚi ヾ!: /
__f´¨ｰ--､＿ ー,--"
／: j ｀¨ｰ-,､ ,'ｰ--､_
／: : : : ｀ヽ､ f´ ゝ._i L＿
／::｀ヽ、: : : : : : ｀ヽ､ i: i ｀¨1i: ,' ｀ヽ
＿,／-: : : : : ::ヽ: : : : : : : : ::ヽ、/ j ○ /'j / ー /｀ｰ-､
'":丶､: : : : : : : : : : i: : : : : : : : r‐'ヽ,ヾ､ i､ﾉ,ｲ ／｀i: : : : ｀',ヽ、
- 75 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:57:25 ID:Xh.eWPAk
-
／ｨ , / / / / ヽ,
/ / / / / / ,.' │ ヽ ヽ
/ / / l | / | | ヽ ヽ., ､ |
│ l | | ,∧ /､ | ＼. | │ ヽ, |
│ ィ | ,ﾍ､ |_,| | ＼ |＼, | `'j､│ | |
ﾚ │ ,ﾍ | _ゝ_メ._ ＼| _ﾊ,ヒ"_ヽ| |. ! ﾘ
ヽ | _ヽ Y 行ッr`､ ＿ jl ｲ:ﾏ丁j> /ヽ| !
フランク人は信用できない。強欲で獰猛。 ! _ヽ!､ ﾄ､ﾝ |´ ｀l. ﾄﾍｿ | !) ﾙl/
／_-､ヽ∧.. ニ ' , ゝ .ニ イ /ｨ′
素直に動いてくれるとは思えない。 {/ _ ヽ｀l i _ ! ∧l
ヽ L`' ヽ.| ＼. `′ , ィ' /!
＼ ヽ }! ､ ／ /,ﾍﾘ
l .ﾍ ri ｰ ´ l/ |
r'ン / , ｨ' ／j ／ ヽ
r ‐' ヽ ＿jヽイ ::／ ,／ ＼
/ 三三三三ﾉ//､ ヽ.. ｰ ／ ＿＼
| 三三三三/ , 'ヘ ＼／ , ´ __ ., --ヽ
／ヽ三三三三 !/ 〉′ ／／ ´ ｨ´三 !
／ 三三三三三/ / ／／ ／:: 三三l
- 76 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:58:16 ID:Xh.eWPAk
-
/ . __ 、／ 丿 ヽ
/ , ／ .／ ／ _ ,_＿' i i i i 'l
//. / ／ ／_-''’ ___,,ノ、 7 ' l
. ﾚ.l/ ./ ／ ,,-''''' l l .l , l
/ ,/ ´ , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l i ...l l
r/ .l ﾞ '''’ _,,,-‐/￣.l/ .l ./ l i .l l
.l.! 々' Vヽー--l/'‐、l /l i /ll 分かってる、分かってるんだが・・・・・・
l /'''' ヽ '..,,,_＿_、ｌ/./ ﾉ'l/ ｌ'
l ./ ! '' /'/' ,/）ﾉ セルジューク朝から領土を回復する好機なんだ。
l / / / ,/／ 今は連中を使ってでも兵力を確保したいんだよ。
/ 丿 亅 ./ /r'
/￣￣￣''' ‐ ,_ ／丶 ____ ./ /
/￣￣￣￣''' ‐ ,_ ＼. .l＼ ”-ニ⊃ ／/r'＼
/ '-,/ .l ＼ '￣ ,／ / │ ''、、
./ / l 丶ゝ,,,,,,,-‐'' ／ │ 'l "'-、
/ .∩/ .l /─、 ,─／ │ 'l "'-、
../ ∩/ .l / Ｃl l - l＼ │ 'l "'-、
/ / ﾚ' ヽ┌──┐ｿ＼ │ 'l "'-、
- 77 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 21:58:41 ID:21hWX0Ao
- やってくるのは、援軍ではなくて蛮族ですww
- 78 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 21:59:15 ID:Xh.eWPAk
-
ウルバヌスの訴えたトルコ族の脅威だが、実情は西方のイメージとは大分異なっていた。
中央アジアで遊牧生活を送っていたトルコ系民族、セルジューク族は
10世紀末にスンニ派イスラームに改修し、人口増や部族間抗争を解消すべく西方への進出を図った。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,rt､ ,-‐､ | ,rt､ ヾミ
ハハ彡 /ト'ヾヽ l=j, (,、 i`i`彡0ｆト'ヾヽ ヽﾐ彡/
ゞゝ──ゝ ／､ ゝX 彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ / ゝ 彡ゝoノ /| iヽ
( ' Y''''ノ＼ 彡 ／､ ゝx彡ヾ > ）､__ノ彡ﾐ= | 、ノ 彡くﾐヽノﾐ= o,| ||ol.
`‐'￣＼ ヽノ ( ' Y''ノ 彡く/彡' ＼ `‐' ヽ____/ゞ | ヽ へ /〈|`‐' |〉
''''''''"""""￣￣￣ 〉____,／ | `‐'ヽ ヽノ |/／ | | |川ﾘ ｰ' | ,;' ) / c|､____, |っ へ
""""￣￣ ／＼|ﾘjilji 丶ゝヽ〉____,／ゝヽｰ' / | y ノヽ | / (ヽ | 川ﾘl | ,;' ).
-‐ _,,. ．-‐ ヽｿゝゝ `''' 川ﾘ| `''' ,'ヽ 丿 ／＼// // ヾ| ヽ |ｰ| / / (ヽ
-‐ _,,. ．-‐ ,-‐'''" ゝ ノ-ー'7ゝ ゝ ゝ' ヽ ヽ ヽｿゝ/ // /ゝ ﾉ ゝﾉ ゞ
_,,. -=━━| -ー / 彡 ／ / ／ . .. ヽ 〉 ノｿヽ/ゝ . . /ゝ /ゝ
-‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ ／ .:-‐' / ／/ ／ . // ／ ゝ /ゝ ／／
,,,-‐'''"" _,..:-/／,..:-‐'"/／ /／_,..:'_,..:' /ゝ／ < < ／ /
-‐'''"",,,,, /ゝ /ゝ /／ _,..:' ／ ゝ` ／ / /
-‐'''""_,..:-‐'"_,..:-‐'" /ゝ ／ ／ ／ ／ // / // /
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- 79 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:00:05 ID:Xh.eWPAk
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1138年に族長トゥグリル・ベクはイラン北部でセルジューク朝を打ち立て、
1055年にはバグダードに入城してアッバース朝カリフにスルタン（スンニ派君主に与えられる称号）に任じられる。
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【セルジューク朝初代スルタン トゥグリル・ベク】
始祖セルジュークの孫。
トゥグリル・ベクは「鷹の君主」を意味する。
※カリフ（ハリーファ）：イスラームにおける最高権威。この時点ではすでに世俗的権力を失っている。
.
- 80 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:00:52 ID:b4EhneeY
- うわっ、ベルセルクだと余計ぴったりだなぁ
- 81 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:00:54 ID:3yhKemBg
- またすげーのがwww
- 82 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:01:12 ID:Xh.eWPAk
-
その後もセルジューク朝は勢力を拡大し、1071年、マンツィケルトの戦いでビザンツ軍に大勝する。
ビザンツは皇帝ロマノス4世まで捕虜とされ、アジアにおける領土の多くを失った。
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〈::ﾐl. |L,_|:l _}!__.lﾐ::{
}_;{. l|__.|!ヽ 'ﾞ,|!_ l;:::}
{ ﾞi| ' ･` ' ･ ` |!'ﾞ! 捕まっちゃったー☆
ヽ,| ￣ ､l, ￣ i,,ﾉ
l､ﾞ |ｰ==.=-イ｀.,!
ゝ ﾚ.⌒⌒.ﾘ ,/
ヽ.ﾞｰ==‐'ﾞ./
ﾐ≡≡≡j
ﾐ≡≡≡j
ﾐ≡≡≡j
（/ （/
【ビザンツ皇帝 ロマノス4世（在位1068 - 1071）】
セルジューク朝に解放された後、延臣に眼を潰されて追放された。
.
- 83 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:01:15 ID:dvWJT6v6
- これはたしかに鷹だ
- 84 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:02:15 ID:Xh.eWPAk
-
さらにトルコマン族が定住するのを見過ごしてるうちにビザンツの主権が空洞化し、
小アジア以東のビザンツ領をなし崩し的に失ってしまった。
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ここビザンツの ∧,∧ `--､_r'' ∧,,_∧
土地じゃね？ (,,ﾟДﾟ) ／/ （・ω・｀) いいじゃん住むぐらい
/ | 'i, `':::-､､,,,,（ ∪）
.:: ;;..,,;; . , ..;..〜（ ） ., ,::'i :::: :::し―-J､___ ;.,,.:;:..,.,wiﾚﾉvv;,... .,, ;::,,:;' ,,;; ;.. ., .;;. ;,;;.
. .. , ,.:;;: :';;'' ;;. 'i :::`´:::::: ^ ^ ''''ｰ-､_ . .;'' ' . ' ; :' . .
- 85 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:03:32 ID:Xh.eWPAk
-
アレクシオスの即位時には北からはノルマン人、東からはトルコ系諸族が侵犯し、
さらに国庫はスッカラカンという有様であった。
/ .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ､ヽ,
/ .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. : i:. :. :. :. :. :. :ヽヽ
,' .: ,: .:. :. :. :. ;. :. :./l:. :. /l:. ;. :. :. :. :. :. l
l .i :.l.: :. :.,.i:.., 'l:. :./ l:. / l:..lヽ;.. ;、:. :. :l
l :l:. :l :. :.l l/ l／ l/ l/ l:/ l:. :. :,,!
ﾚl:.r.i :. :. l. ￣｀'ｰ_ ､ , ,._ ' ´＾ !:. :./
!l.'´!:. : l ''!ﾆﾌﾞ '!ﾆﾌ` !:.,i/ なんつーハードな状況だ･･･
ヽｰl:. :l' ,':./'
ﾚヽl: l u i l:./
〉N ' ,i/
／l l ヽ , '
,.イ .:.:.! l ヽ、 c. ニ っ ,ｲ.. ヽ、
,.. ' ´. l.:.:.:.:.l. l ヽ、 ´ ／. !.:.:.l..｀ヽ､
,. '´ ...:.:.: .:!.:.:.:.:.:l ヽ ｰ './,' !.:.:.:.!.:.:... ｀ヽ､
....:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:l ヽ、 / !.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.....｀ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:li , 'ト ､_ ,. 'ヽ l.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ,
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:..!! /ヽ l O !! ' >':;ヽ !.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.l l /｀' ､>ｰ'-.く／ ヽl.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:l
- 86 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:04:26 ID:Xh.eWPAk
-
_, -‐--....､
／..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/ .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
l/i::l:::N`|ﾒ､_|ﾑ|/.,j／ﾚ|::|::ト!
f＾i:::ｌ ''ZＴｰ ｨ'Zト.|::|::ﾚ'＾ヽ､
,...-',,⌒ゞﾐ､l::|. ｌ l::!Y::::::::::::::.ヽ､ とりあえず増税で財源を確保する！
/::／..::::::::::::..ヽl_ 〉 /ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ f＝==r ,ﾍ:::::;::::::/￣ ﾞ''ﾍｭ_ﾉ 外敵はノルマン人から片付けるぞ！
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､L＿,,ﾘ ／:>:l/:::／
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐ 'ﾞ ／/ ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l ｌ ヽ_;;ｧ'~ヽ;::::::::::.ヽ
アレクシオスは有能な政治家で、四面楚歌の難局を乗り切るべく同盟、買収、敵勢力内の内乱誘引など
ありとあらゆる手を使ってノルマン人を撃退する。
.
- 87 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:05:26 ID:Xh.eWPAk
-
そしてトルコ系諸族の内紛を煽って各勢力を疲弊させ、
ようやく対トルコ作戦を準備できるところまで漕ぎ着けたのだった。
__,,,､,, ,,､- ､
／´: : : : : ｀´: : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
l: l: i: : l ／!／∨ |/ ∨∨!: :::::::l
ﾚ!: !: :l i´￣`'-､, ,､-'''´` l: :::::ﾍ!
∨ﾍ i | --。-- , -。-- /::∧|
!ﾍ∨ゝ .i ∧ｿ
ﾚヽi l ｝ ∧ﾉ
ﾚﾍ /ﾉ
／ ∨＼ ´￣` ／ ′:.:.＼
／.:.:.:.:.:j ＼:＼ ` ／i::::/│.:.:.:.:.＼
, -‐.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＞｀ ´ ＜: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶、
__ . /ｌ ヽ | ∧////∧: | /^ヽ.__
/ ヽ_ﾉ! ! トヘ | / 〉///〈 ＼:|.:.: / ! ヽ. _
. ! ヽヽ ! ヽ ∧ ∧ _Y ヽ＿
. _＿∧ .l ヽ_ﾉ丶 _!＼. ＿__,イノ T´ l i ￣ﾉ
. ／ ,＿ノヽ､_.,ﾉ＿.| -―|ゝ､__ヽ ´､_＿ ノ＿_,ﾉ|-‐. ｀半 ー‐-＜|＿
/__ノ´ ヽ､＿|ノ＿.|＞ｰ.|´ | | | | `‐-､.. | ノ
| .| .| . | .| | | | .| ´
| .| .| . | .| | | | ﾉ
| .| .| . | .| | | | /
| , ─┴ 、 .| . | .| | | | /
| ／ﾉ( ＼ ﾉヽ .|. ..| | ＿_|_ | ./
| ペチュネグ人 | ,- ､从, -､ .! ＼ ／＼.｜ /
| | (__人_) . |( ヽ/ ) | クーマン人ﾉ(＼ /
| ! ⌒/ i⌒) ＼／ ／て. .| （ (_人_) ^ ）/
| ／⌒＼ ﾉ､_ﾉ .i ／ ／.＼そ ! ヽ |i|i!| く
| ／ ／ｙ く＿ノ ／ ／ ＼ ＼ .| ('' ＼ ´ / /
(__,／ | ＼／ .／ YY ＼ ＼,_／＼ ＼/ /|、
ヽ ／ ＼ ＼＿_/,/ ))
＼ く 冫 ／-´ノ
- 88 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:06:26 ID:Xh.eWPAk
-
都合のいいことに、１０９２年にセルジューク朝のスルタン、マリク・シャーが死亡したため
セルジューク朝から地方政権のルーム朝、シリア朝、イラン朝が独立し、
各王朝内でも覇権争いが起き群雄割拠の状態だった。
＼ ★ （⌒ ） ☆ ／
| ＼ ☆ ★ |::
＊(⌒ ⌒ヽ ::/ ＼ | ☆ ,r'⌒ ⌒)： ☆ （⌒ ）
＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ｺﾉﾔﾛｰ ⌒ヽ / ﾎﾞｶ ⌒｀） ／
（⌒ ） （'⌒ ; ⌒ ::⌒ ） ＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／ ⌒ ; ⌒'）：：
：（´ ） ::: / ( （'⌒ ; __,,__ ⌒ ::⌒ ） ﾎﾞｶ ｀）* :
：（´ （ ） ::: ( （´ ( ´･ω･) ::: ） ／ ） ｀）
☆─ （´⌒;: ::⌒`） :; ）
（⌒:: :: (・ω・´) ) ::⌒ ）
／ （ ゝ ヾ ）
- 89 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:08:09 ID:Xh.eWPAk
-
こうした事情があってビザンツはローマに援軍を要請したのである。
ビザンツが求めていたのは領土回復のための傭兵であり、
「聖戦」などという発想はこれっぽっちもなかった。
むしろろくすっぽ交流がなく教義の違いで揉めてるヨーロッパよりは、
長らく交易・捕虜交換を通じた付き合いのあるイスラームの方に親近感を持っていた。
､ー-､＝ミ ､＼ヽゝ､ 〃
＞≧ ｀ ー-､ヽ :. ｀Y jｲ
￣｀ミ .､ ＼ ﾘ ﾊ
´／ Zー- ミｿﾍシヽ .!__ﾉ
彡'´ 彳´ ゞ＝ﾐ､ ヽK, ﾉ┘
／ノ .＞=ﾐj i|j,ｲ彡
Y´￣ヽー-<!.::(・) !__,:'⌒Y この世界には二つの最高権威があります。
.j }::) ::. ゝ-- ' 人__.ﾉ 一つはイスラム教徒のもの、もう一つはローマ人（ギリシア人の自称）のもの・・・
ﾍ.ゞノ rﾍヽ Y､ 〉/
j,:｀ﾘ ト､___＿_｀二,' 世界はこれらの権威から放たれる輝かしい光で満ち満ちています。
::ﾚﾞ ＼＋-+-+-{
ミ:.､ ｀ー￣:..´￣,ﾉ
"'''- ．._ヽ彡ｿ,, ,,, ,,, ,| ―コンスタンティノープル総主教 ニコライ・ミコティヌスの手紙より―
////// ＞z､｀ー＝ﾁ
///////////＞z､＼
/////////////} |／
ー.､//////////| |}､＿
///＼////////ﾊ :.///￣＼
- 90 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:08:43 ID:b4EhneeY
- やだもうこの世界ｗｗｗｗｗ
- 91 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:09:13 ID:Xh.eWPAk
-
イスラーム初期の大征服時代以来イスラーム勢力と戦ってきたにもかかわらず、
何故東側では「聖戦」が行われなかったのか？
,＿＿＿
／ﾞ ｀￣￣｀-,―ー,ﾊ､ _ ,--､ ,_
ｌ | ﾞ//:´::::|(二二,）
ﾞｌ ＼ヽ｀ー―−- - | ,iii,,ゝ:::::|(二二 ）
| _｀､＿ ｡ ｡ ｡.|｡ 。,ii,ｌ iノ￣ヽ（ﾞ~l｀）
ﾞl i ｀￣~｀tーーl＿,_:/：lヽ、_＿_,/-´
ﾞ| i ー´~l:::::::::::::::::/／::::＿,(二)
l i |::::○ ::::○::::: | ,ー´
l, i イ ﾞl::::::::::::::::::::::::::|i:::|ﾍー､＿
く i i |:::(二)ヽ::::::::::|i:::|lﾉ ﾞﾞ ｀ヽ
ﾞゝ｀i ノ ,i⌒i⌒i⌒l~ヽ i￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｰ､
<´ゝ- (二| ,i l i , |iiﾆ,__i￣￣￣￣￣ i￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾞ＼ ,＿,ー´￣ー ,/ /:ﾞヽ,＿,_,＿,,ノﾞ＞ |i:::|y _,ー´￣/
ヽ ヽ, ＿-ー´,,ノ:::::::。,>｀-ーー､,ゝ.|i:::| i ￣ﾞ/
|ｰ,く (,_,ーﾞ￣´ :::::::｡ﾟ::: )/ゝ::／￣ﾞ/ﾞ|i:::| ,i ヽ_」
ﾞ| ヽﾞ＼ ＼:::::::::::::::｡ﾟ:::::::::i/／ ／ , |i:::| ＼i ,l/
ヽイ-｀ヽ ﾞ＼;:::::::::ﾟ｡::::::::｡＼_,／ﾞ。 |i:::| ヽ, lﾞ
＼ ＼ヽ ＼ ﾞ＼ :::::::ﾟ｡_｡ﾟ:::::::｀＼ 。 |i:::| 丶 ,|ﾉﾞ
ヽ,ヽ＿ ｀￣´｀ヽ ﾞl ::::://:::::::::::::::: i＼、|,ノ 丶/
｀ー-､｀￣｀ー,＿/ /:iﾆ, ,ニl::::::::::::::/ / ヽ _,,ノ
＿,-ー´￣｀ー､＿／::::://´:::::::::::::／／ﾞー-￣( ＿,,-ー´￣
／:::::::::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::ヽ,ヽ ＿,,ー｀ﾞヽ,_, ／ ,＿＿
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::::::::::::::::ヽ,ヽ ,,ノ／ ／~￣:::::::::::::
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- 92 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:09:19 ID:mZ0IqkVU
- 素晴らしいほどに自国優先だなｗ
- 93 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:10:09 ID:N0m2VNnY
- >>89
西側で発言したら即煮殺されてそうなくらいだなコレ
- 94 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:10:10 ID:Xh.eWPAk
-
初期キリスト教の伝統を色濃く残す東方教会では
「戦争で殺人を犯した者は向こう三年間秘蹟に預かるのを控えるべき」
と唱えた聖バシレイオスの教えに忠実であり、防衛戦争すら必要悪と見なしていた。
,;彡ミﾐﾐ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
ﾌ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::.. ,.:' ゞ;;,ミﾐゝ
';彡ﾐｼ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ﾆﾆゝ;,,ミ7"'
"'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Ｙ"'ヽ,
/"'iｼi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾉl⌒"l,
,i /,;"ｿヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ﾉ ﾉ いいですか？
i., y 'l, ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、 ｌ〆/
＼ヽ;'i:. "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /" 異教徒や化け物相手でも、
＼,'l.. "':::;;;'''"" ;''ゝ i'' 暴力を振るうのは好ましいことではありません。
"l,::.. r‐,_,. -―''''''ﾆﾆﾉ ..:::l
l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
'ｌヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../ ｌ
,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/ l"';,
l;（く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)）:l
ｌ;;,"''ー-::;;;;;;;;;;'' _,,,...r'':::::::;;ー;,,
i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽﾆﾆﾝ,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
_＿,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
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- 95 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:11:06 ID:Xh.eWPAk
-
ニケフォロス帝が異教徒との戦いにおいて戦死した兵士の罪の赦しを要求したときも――
,. -‐7 ‐- ., ,. -―‐- ､
,. -―- ､ ,.＜!!!!!!!!!!!!!!!!7ム ／ ＼
／ ＼ /ﾐ゛ """"''ﾆﾍ ／必 相 落 戦 ヽ
／ が ━┓ ＼ /ﾆ ,. -‐､ヽ _,.=､ ﾐﾊ / 要 応 と 場 ',
!? 死 ヽ iﾐ ｨｪﾆｴｮ / フ´ｨ､ヽ∨ / だ . の し で }
後 } r´| ￣"￣/.::. ｀^＝' yヽ { .ろ .報 た 命 }
の } { {r| <ヽ ゛ ﾊ } ', .う 酬 兵 を ,
救 ＞ ヽﾍ! ｀ ^ ,'/ / ヽ が に /
済 / ヽ! 'ー-―――'｀ rイ > は ／
┗━ ／ rr=-､ ∧ ー―‐-ｯ ∧{゛ ´ , -≧ーr-――'´
＼ ／ || .| ｨvﾍ_ //ﾍ ｲﾐﾐ} ム彡r=三
｀ー―--―'´ || .| 7, Σ }ﾊ{ | ヽ ／ |≧ﾊ＿＿ｪ≦彡ノ三
,ｫｪ､ ||ー-.| "vｰ"｀ '{ | ',ヽ ／ |＿/ミﾐ三三三≦三
{ ｲ| .| ,. -､ _,ｪ」 ｀ー‐´ |ミミミﾐ≧三三三≦
r―r―}､＿ｲi| { ／ ム f―--ﾑ＿＿,.==＝＝}}}}}}}}ミミムﾐ＝=
{＿_i |i ￣ } ,. -く / /r',､,､r‐_L || ||| {＿＿ﾑﾍﾊ三≦
【ビザンツ皇帝 ニケフォロス・フォカス（在位963 - 969）】
イスラーム勢力への対外戦争で帝国領を大いに拡大した皇帝。
「サラセン人の蒼ざめた死」の異名を持つ。
.
- 96 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:11:57 ID:Xh.eWPAk
-
,xﾊﾒﾐｿｿｨｯｲｨYｯｨ,
ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::::::'z
ﾒ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｿ
ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｿ
r::::::::::::::::::::::::: ｨｪ :::ﾍ
{::::::::(⌒)-‐-(⌒) | ij 確かに異教徒との戦いは避けがたいものかもしれん。
ヽ::::::::::::::::l XY
Y::::: ::::l ｱ ﾁ
Y,, `==＝ｲY |
{:::::::Y,,,,,,,,,jj'' ,ｲ}
_／::::::::::::::::::::::=ｲ }ミヽ
-‐'''¨´::::::::::::::::::::::::::::::::: / ｀¨'''ｰ-
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::=彡/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| l /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| l./
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ./
:::::::::::::::::::: ', | / l
::::::::::: '., / l
- 97 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:13:22 ID:Xh.eWPAk
-
ヽ
ｊ ,ｲ v1 /
ね 気 ∨// ﾚ/ /／ ノ
ﾄv'／／／／∠/
え に :| i l /／く三三三ニ
|// j^゛"ヾ;二二ﾆ＝
よ 入 :ﾚ"´ ＼ヽ<´
| くヽ
！！ ら | ＿＿＿ ',
. i / .／ __ ヽ
/ i !l/／ ／ ヾ､
ﾊ i l ﾚl// ◎ ﾉﾉ } だが！ だがな！！
∧ヽr' ｌ {/ム===''´∠
＼＿＿ ＿＿_／::::..｀ ｀// _rr'￣￣￣ヽ. 戦いは常に嘆かわしく、
;!:::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::: 〈/ / {{o ー､ }} 戦死は決して殉教などではない！！
i{ ＼_rr'￣￣￣￣ヾ,＿_V／ヾﾆﾆﾆﾆﾆ〃
ヽヽ_,; (｡{{ c} }7￣く ゞ､_ ＼ ヽ!
＞>-､¨ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆｿ ヽ i _＿＼ |
/::::/:::::::',: : . . l / ,ｨ7l｀;
::::/:::::::::::|ヽ; : ; , ｀ −― ' -' ¨,ｲ/ ; :
::7:::::::::::::|::: ＼: : . ; ,-―'´ ＋'／/ ; : :
/:::::::::::::::|::::.. i＼: ; ; , </＋＋'_＿／／ ; : ::l
::::::::::::::::::ヽ;::....l ＼, ,: 二二二二´ , ; : :ﾉ
:::::::::::::::::::::::＼ ', ヽ:;;: ; ; ; : . , ;; ; : :; ; ;／三
:::::::::::::::::::::::::::::＼三三三三三三三三三三三
- 98 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:14:07 ID:Xh.eWPAk
-
＼ ＼ ,Y´＼ ヽ. }
＼ ＼ i´ ＼ ヽ ノ,!
＼ ＼ ヽ、 ヽ ノ,〃!
＼ ＼／＼／:::)､ ﾉ 〃 人
＼ ＼ >x／{ゝ 〃 ／.イ
＼ ＼ .仆===≦ = ヽ>┐
／ ヽ ヾ.:｀:.:‐=ﾆ三三}7∧
ﾊﾊゝゝゝ／ ／＼ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.￣￣/
､ﾉ｀｀::::::::::::::／ ／(_ﾉ,, ＼:／ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＝/ 殉教とは己の信仰心のみで武装し死に臨むことだ！
､ｼ.:::::::::::::::::／ ／:::::::::彡 ／ ／.:.:.:.:.:.:.:.; -‐=く
_ﾐ::::::::::::::::／ ／.:::::::::::::::ミノ＼ ＼::. -‐く ＼ ええ？ そうだろう？
ﾐ:::::::::::／ ／.::::::::::::::::::::::{:.:}.:}:.:`く／ ヽ ） ニケフォロス・フォカス皇帝陛下！！
_)__:／ ／.:::::::{i:::i::::;::::::::::Y:.:.:.:.:.:/ ／ ｀ヽ___／
＿_(／ .<:::::::::_:::::}乢ﾑｨ:::;:斗┐:.:/ ／ /｀ヽ
....::´:::::／ ／ヽ｀ヾ( ,)-‐( >':.:.:／｀ヽ} / }､
..::´:::::::::／ ／ｰﾐﾐヾ｀` ｀ﾆ彡::'".:.:.:.:.〃 ,／ﾉ 人 ノ / 〉
／.::::::::::／ ／.:.:.:.:.:.:.:＞ｰ=ﾆ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{／{{ { ､ ノ ∧
. /.::::::::::／ ／.:::::::::≠´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{{ 八ﾊ ノヽ、 ´ .ｲ /〉
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コンスタンティノープル総主教ポリュエウクトスは拒絶した。
戦争は最後の手段であり、恥ずべき失敗の告白――それが東側の戦争観だった。
.
- 99 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:15:08 ID:Xh.eWPAk
-
巡礼妨害とキリスト教徒迫害があったかといえば、迫害らしい迫害があったことを示す資料はない。
戦乱と現地支配者の統率力欠如による無秩序が、巡礼妨害と受け取られたというのが実情のようだ。
過去には迫害とエルサレムの聖墳墓教会の破壊があったが、
これは９０年近く前にカイロのファーティマ朝カリフ、アル・ハーキムが行ったことだった。
─- ､ 、
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, ´ ｀ 、
／ ＼
. , ' 丶
. / ヽ
. i ,ｨ ,ﾍ l
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i l. i / ヾゝ `''ｰ ￣_ﾆ;三=ｰヽ . | |
. ヽ ヽ!T'＝=-_､ `‐ `〒‐'fr;ゥj´ _j j ﾘヽ し1!
＼` l `'´ hﾀヽ --ﾟ‐'_ `T!´r) } ,ﾘ
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._.ノ ｌ. ヾ:- ､_ﾆ1 ノ
`ｰ;ｧ. ヽ -ｰ‐一 ゞｰ- ,∠ _
` ｰ ゝ、 ｀ r‐;-‐`''"~￣ |
_,.＞ ､__, -‐',ｺ | |
｢f´￣ ∠∟-‐''´ | | ,. =‐ |
| | | | | / -='
| | , j ,>ヽ ／_ -‐`ｰ─
_,.ゝﾆゝ/ ／ `ｰ---‐ '´ 〉〉 ／ '´
￣ ノ/ .ﾚ' f ,ﾆﾆン ／
. くく ./l | | / ／￣￣￣
【アル・ハーキム】
- 100 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:15:23 ID:b4EhneeY
- なんというか、すげぇな
筋金入りだわさ
- 101 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:16:10 ID:Xh.eWPAk
-
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;;;;;;ー-'',::::::::::::::: ::: ' ,rｪ ヽ｀ ヽ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／／ ／
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ー'￣::::::::::::::::: ＿__ﾞﾞﾞﾞヽ ー ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／／ ／ ／
:::/::::::::::::::::::::: ＿＿＿ ヽ､ー ヽ ノﾐ; ::. /;:;:;:;:;:;ー"￣ ／ ／ ／ ／
/:::::::::::::::::::::::: ／:::::::::::::＼ ＼ ヽ/￣ : /;:;:;:;:／"／ ／ ／ ／ ／ ／
:::::::::::::::;;:::::::::::. l￣＼:::::::::::::＼ ） /;:;:;:;:;:l´／ ／ ／ |＼／＼/ヽ∧
::::::::::::::::::;;;:::::::. ヽ ヽ:::::::::::::::'/ /;:;:;:;:;:丿／ ／ ＿／
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:::::::::::::::::::::;;;;;;::: ､. ＼_l;;;／ ／￣／ ／ ／ .／ 修 不 歯
:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;..／￣ ー､.,. ／／ ／ ／ ／＜ 正 信 ぁ
::::::::::::::::::::::::::::;;／ ﾞ''ー ､_.／. ／ ／ ／ ／ / し 心 食
''ヽ::::::::::::::::／ﾞ ｀ー--- ､ ／ ／ ／ | て 者 い
＼__／ ......--､ ヽ ／ ／/ や な し
／ .....:::::ミ::::::::.::... ＼__ ） ／ ／＿ る ん ば
／ ....:::::::::::::ﾐ:::::::::::::::::........ﾞー-､__ ___ ／ ／ ￣／ ！ か れ
／ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......."＜__／／ ／ ＜ !
...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::... ヽ ／ ／／ /
こいつはイスラーム史でも稀に見るキチガイで、様々な娯楽を禁止し異教徒を徹底的に迫害するほか
モロヘイヤやルッコラを食べるのを禁じたりイヌネコを皆殺しにするよう命じたりと意味不明な政策を次々と実行した。
女性の入浴を禁じ、女風呂の出入り口を塞いで入浴中の女性を餓死させたという。
.
- 102 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:17:17 ID:Xh.eWPAk
-
当然その残虐性は家臣たちにもおよび、忠臣だろうが側近だろうが
ちょっとしたことで首を刎ねるわ腹を裂くわと、絵に描いたような暴君だった。
＼ ＿＿ ＼
＼ , -' ´ ￣｀`＼
_, -‐'´ i
／ <> ,. ‐'´ _,. -────-- ､.._ l
＼ ､ ／, ‐' ´ } } ﾘ i, `;‐ ､. l
ヽﾞ､,,. -‐'rf'´ ､ノｰ--‐'ﾉー-ｧ'ヽ.ﾘ＿ﾉ_ ,ノ' ;' ヽ.ヽ
. ⊃ | | | | }ﾉ´─‐- ､,ノ'´ ヽ､ヽ＼へ、ノ' ヽ.}
. | | | | "´} ,二二_`'‐-=ソﾉ｀ ;{＿_;ゝ、_,.ノ'ヽ!
! ! ! ! _,l. `' （｡P} ` ヾ´ /r;c-､,｀〉 ） _,,ﾉ'
! ! ! ! } `ー--‐' '" ヽﾞ‐'ﾉﾞ,ﾙ'/ _ﾉ
| | | | "´! '"´ ＿｀! :{'ﾉ ,ｲ
| | | | ﾘ ´ '',.ィ' ! _}.! 分かった！
| | | | } ,.-──‐-､ l }l
| | ヽ:､"｀ヽ､ ／ｰ'´￣￣｀y} l｀ｿ! お前は生きていてはいけない人間なんだ！
. ! ! ｀`'‐ ､ヽ,､l, -─- ､- ､ ! ﾉ､）l
-‐'' |、 ｀'' ゝ、 ,.. -────‐-'､!
-‐ ' ´＼` ‐ ､ ｀! |
-‐'/7￣{{｀`' ‐ ､ | ⊂ニﾆ⊃ |
- 103 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:17:27 ID:b4EhneeY
- ＞イヌネコを皆殺しにするよう命じたりと
絶対に許さん！！！
- 104 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:17:34 ID:3c428HBs
- すげえ、五胡十六国スレにいても違和感のない機知外だ
- 105 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:18:24 ID:Xh.eWPAk
-
しかしハーキムは１０２１年に突如失踪する。
妹が暗殺させたとされるが死体は見つからず、残っていたのは刺し傷のある衣服だけだったという。
／
/ _,. - ''"´￣￣ ｀ 丶 、
. / , '´ ii r ｀ヽ
,' ／' ヽ,..ィ‐rrーiri-､-!､ ＼
l'〃ヽ _ , _ﾆ_ﾉ' .l' u ヽ _ヽ_ヽ､ ヽ
/ l' ,＞ 'l〃,ﾆ,‐`! ‐'ｦﾞ,.ﾆ､｀ヽヽ‐' ヽ
/ l /ｨ':::::l ,i.ic;ｿ丿 r, ='c;;ﾂ_ヽﾍヽ_, -l /ヽ
,' Y'ﾊ::::://r' lｰ_.､. lj ,r',.ｲｰ'::r'ｰ- } /
! l _ヽi j.! ヽ ‐' i l, i'ヽ::/ ./ / 暴力は良くない！
! j'´ ,! !i r―__'ニｰ 、 l r1::::;ゝ‐-./ /
', j‐'´ l l! l｀" ｀ヽ! 'J ｰ/ ./ /
', ./, - '´￣ ｀ ｰ ､-_''' ｰ/ j - ./ ﾍ
V´ ｀ヾｰ' ,_r'_r'´ ,. -' /,.､ヽ
| ヽ--'--‐ ''" / li' ﾘ l!
| ＿ /_ ｀ ' /
ｰく´ ｀` ｰ ､ ﾉ ｀ヾ､
ヽ ､､､ ｀ ー ''" ￣￣￣ ｀ ｰ '､ ＼
ヽ ヽ l 〃 ｀丶､ ヽ
, -,‐`−r ―ー rrー-- ..,_ ノ ｀ヽ ヽ
/ / / .〃 ｀ 'ｰ,.､ ノ ）
- 106 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:19:10 ID:b4EhneeY
- カミーユは本当にガイチキ役が似合うなｗｗｗｗｗ
- 107 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:19:13 ID:Xh.eWPAk
-
事の真相はともかくその後はキリスト教徒への迫害は止み、聖墳墓教会は再建され、
ファーティマ朝とビザンツの間の休戦は更新され続けた。
,,-=＝=-、 ＿
（彡=三=ﾉ /:::::::ヽ
巛 *ﾟ∀ﾟ） （・∀・* ）
(三三三)ﾌ⊃ と/:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
ﾉ彡ﾉノヽヽ |::::::::::::::::|
ﾉ,,,ノ＿）＿） |;;;;;;;;;;;;;;;;|
スンニ派のセルジューク朝の脅威に晒されるビザンツにとっては、
シーア派のファーティマ朝は貴重な同盟相手だったのである。
.
- 108 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:19:58 ID:3c428HBs
- 信長のいる異世界に行ったのかこのカリフ
- 109 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:20:12 ID:nwRjX4Xw
- 失踪ｗってあーた……
ほんとーに嫌われていたんだなカミーユ
- 110 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:20:22 ID:Xh.eWPAk
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ﾞ'-,;;;;;~ﾞ''''ｰ､, `'∴;;,..-'''" i-V;;;;;;;;;|, ｌ;;;;;;| /ﾞＹ'";;;;;;
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: t 、＼;;;;;;;;ﾘｉ,;;; ! .ﾄ、 _..-''ﾞ￣ﾞﾞ'''-､L;;;;;;;;;;｀''-..、 ｀''､;;;;;;ヽ, l;;;;;;;.ｌ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.ヽ＼.ヽ;;;;;;ﾞV;;;｝ ,!.ｌ ./ ;;;;;;;;;.,..-‐'''''''''''ｰ ､;;;;;;;;;;;;;｀'x .v､`ぃ;;;;ヽ, . ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｎ．
.ヽ;;ﾞ'' l'､;;;;;;;;.l /;;;.! ./;;;;;;; ／ ,..-‐''ｯ ,,､｀'./ ;;;;;;;;;;ヽ, ﾞ'.ｌ' li.;;;;;;;＼,, .ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ,
!、 .ヽ;;;;;ﾞ!ｺ;;;,iジ;;;;│ ,!;;;;;;/_, .! ｰ゛ .ｌヽ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;.! ｌ;;";;;;;;;;;;;;;＼ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"
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┌──────────────────────────────────────┐
│ この辺の事情を知らず、漠然と持っていたレコンキスタのイメージと過激な聖戦概念、 │
│ 教会の政治的配慮と世俗領主の領土獲得願望がごった煮になった結果、 .│
│ 人類史上に燦然と輝く連続殺戮イベントの記念すべき幕が切って落とされたのだった。 .│
└──────────────────────────────────────┘
".,./ ;;;;;;;;;;;!ﾞ;;;;;;;;,,./ ´ ,i'､ .,,､ ｀'''､.;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'､ .ｌ;;; l / ;;;;;;.ｌ ,／ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,r" ./ﾞン′ ヽヽ `ぃ;;;ﾞﾐi.;;;; ｌ .!;;;.! ｌ;;;;;;;;;;;.! .／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..-''''ﾞﾞﾞ￣￣ﾞﾞ''-
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;;;;;;;,iﾘ;;;;;;;;,l/ﾞ;i|八〟 .,..,ii''７ﾆ'>i､ _,r､/;;;l/ / . !;./ l;;;;;/ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ., ┐ ｀'､;;ﾞ'､
'.!;/./;;;;;;;;;";;;;;;;;;;;;l .,i'ﾞ‐';~丶;｀;;;/ /丶;;;;;;;;;;;lr‐'シﾞ .ｌ; ! .!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ./;;;/ .ヽ;/
. ﾞ",!;;;;;;;;;/'l,;;;;;;;;;;,! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ !;;;;;;;;;;;;;;;;;,／ .‘゛ !;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ '､_./ .．
.!;;;;;;;;;;;! . ｌ;;;;;;;;;l ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ./ ;;;;;;;;;. ／ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!'ﾞ! ,ﾞ ､,, r‐''''〜
- 111 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:20:30 ID:mZ0IqkVU
- 国家的な利害の前では、宗教なんて・・・
- 112 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:21:13 ID:Xh.eWPAk
-
,.ｨ , - ､.＿ 、
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__
ﾄ/ |' { ｀ヽ ,ﾍ
Ｎ│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , }. l＼/ `′
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ | ＿|
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ＼ エルサレムに行けばすべての罪が赦され
. ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ > 辛い暮らしは終わり、
. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ 乳と蜜の流れる神の国に入れるんだよ！
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' /
l `＿__,.、 u ./│ /＿
. ヽ. }z‐r--| ／ ﾄ, | ,、
>､`ｰ-- ' .／ ／ |ヽ l／ ヽ ,ﾍ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､ ＼/ ヽ/
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | `'''‐- ､.._
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │ ＿
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } ＿|,.{:: 7 ））
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【隠者ピエール】
どうでもいいがタロットの「隠者」のモチーフとも言われる。
.
- 113 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:21:13 ID:b4EhneeY
- ＞人類史上に燦然と輝く連続殺戮イベントの記念すべき幕
おい、形容がところどころおかしいぞ
- 114 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:21:14 ID:3yhKemBg
- 西も東もイスラムもよぉwww
- 115 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:22:07 ID:3c428HBs
- ギレンといいキバヤシといい「満蒙開拓団」のお誘いみたいだな
- 116 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:22:08 ID:Xh.eWPAk
-
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＜ ＞
＜ ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |! ＞
＜ cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・ ＞
＜ ＞
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
,. -─- ､._ ,. -─v─- ､ ＿
,. ‐'´ `‐､ , ‐'´ `‐､, ‐''´~ ｀´￣`‐､
／ ヽ､_／)ﾉ ＜ ヽ‐'´ `‐､
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. ／ ￣l 7 １ ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ ≦ , ,ﾍ ､ i
,!ヘ. / ‐- ､._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_､l ｲ/l/|/ヽlﾍﾄ､ │
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿ |/ | ! | | ヾ ヾﾍﾄ､ !
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` / rｉヽ_(:)_i '＿(:)_/ ! ‐;-､ ､__,._-─‐ヽ. ,.-i､
/｀ﾞi u ´ ヽ ! !{ ,! ` （ } ' (:)〉 ´(:.)~ヽ |//ﾆ !
_／:::::::! ,,..ゝ! ﾞ! ヽ ' iﾞ! ７ ￣ | ﾄy'/
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／ !、 ‐=ﾆ⊃ / ! `ヽ" u i-‐i
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／ ヽ ‐- ／ ヽ `￣二) /ヽﾄ､
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／ ヽ.＿_,.／ //ヽ、 ー ／ ゝ
.! ＼ `‐､. `ｰ:--'´ ／/ｲ;;::::: //〃 ＼ __,. ‐' .／ ／ ＼
ヽ ＼ ＼ / / /i:::::. // ￣ i:::: ／ ／
ウルバヌスの演説が諸侯たちを動かすより先に、民間の説法師によって大衆が動き始めた。
そうした説法師の代表がアミアン生まれの隠者ピエールである。
.
- 117 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:22:52 ID:SOHW4NIc
- やる夫は？
- 118 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:22:54 ID:Xh.eWPAk
-
.ﾄ│|、 |
. {､l ､ﾄ! ＼ / ,ﾍ |
i. ﾞ､ iヽ ／ / / ヽ │
. ｌヽﾐ ゝ`‐､_ ＿_,. ‐´ ／ ,.ｲ ＼ ヽ |
`‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ
,.‐'´ `''‐- ､._ヽ /.i ∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----// ヾ.､
[ |､! /'￣r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （_Y_）,. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
ﾞl |｀} ..:ヽ--ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､ '''' ￣￣ |l !ﾆ! !⌒ //
キリストの再臨は近い！ . i.! l .::::: ｿ;;:.. ヽ､._ _,ノ' ゞ）ノ./
｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣￣ i／‐'／
その前に聖地は奪還されなければならないんだよ！ i .:::ﾄ､ ￣ ´ l､_／::|
! |: |
ヽ ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃ !:: ト､
ヽ ､＿＿,,.. /:;;: .!; ＼
ヽ ::::::::::: ／:::;;:: ／ l
彼は痩せた体に汚れた長衣を纏い、裸足でロバにまたがって
情熱的な説法をするという、まさしく聖書から飛び出してきた預言者のような男だった。
.
- 119 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:24:03 ID:Xh.eWPAk
-
Ｎ│ ヽ. ` ヽ _,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_，:‘. +
.. ' ，:‘. N.ヽ.ヽ、 , }.. ' ，:‘. ／ ｀''.v'ν Σ´ `､_,.-'""｀´""ヽ . ...:: ’‘
’‘ .;. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ |’‘ i' ／￣""''--i 7 | ,.ｲi,i,i,､ ､,､ Σ ヽ
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ _＼ヽ、 | !ﾍ /‐- 、 . |' |ﾉ-､ ' ` `,_` | /i'i^iﾍ､ ,､、 | 。
. 。 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ. |'' !ﾞ i.oﾆ'ｰ'〈ｭﾆ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....､ .|
'+。. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ '+。, `| ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' _,,..-<:::::＼ ー- ／ ! `ｰ ﾌ / | 7 ￣ |i'/.. ' ，:‘.
:: . .. l ` ./│:: .... .. . |、 ＼:::::＼ '' ／ ＼ '' ／〃.ヽ `''ｰ ﾌ , 'v>、 .. ' ，:‘.
， ，:‘. . ヽ. ｰ--‐' .／ ﾄ, ， !､＼ ＼. ,￣ γ/|￣ 〃 ＼二-‐' ／／`
>､ ￣´ .／ ／ |ヽ + , .. . + ’。
，:‘. 。 .. . . ::: _,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､ ，:‘. 。 .. . . ::: ' ，:‘. 。 , .. . +
当時の北西ヨーロッパの農民の過酷な生活も手伝って人々は熱狂的に彼に従い、
彼の衣服やロバのたてがみをはぎ取って、聖遺物でもあるかのように扱ったという。
.
- 120 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:25:25 ID:SOHW4NIc
- ロバには迷惑だ
- 121 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:26:08 ID:Xh.eWPAk
-
人々はこぞって財産を処分してこの運動に加わりたがったため
家屋･土地･家畜などは捨て値に近くなり、代わって食料･衣類･乗馬などの大暴騰が起こった
＼＼ ／fﾞﾍt､｀-､_
ヽ､;;;､＼ ＼〉 ／f~´ iﾞ;;'､';;t､｀'‐ ､
｀ ｰ ゝ ＼(z､ ｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､
__,. ---───‐‐‐┐ ｀'‐､ゞ､_ '´ `ﾞﾞ ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_
＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:| ｀ﾞ'-､ゞ ､ _,ノ;／／
`-- ─ｰ‐‐─‐--=! ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／
_ ﾞ､／
/{ 、,ｲ,ｨ_ノ
/ 代 _､ﾒ{ft≦=zｯ _ - ' ,
《ﾐ ､ ﾊ r‐'ミｲ!ﾄﾐﾐﾐミy'´ .: ／|
ヽ:i; } ノ> ﾟ ﾘﾃ彡´' .:／'ﾞ ／
ソ ,_,、 丶 , -'"´ ...:,. '´じ''´
v'´ﾐf-;､_ , '‐'′ _ .:.: ／ﾉ_,. -''´
ｿﾐミゞ、ﾞ'ﾍ / ,: '´.:.,:'^‐-―‐- '´:.:
―-- 、＿ 'ヾﾐﾐ､｀Ti′ / /.:.: /.:.:.:.:.:.:.:_ ;.二ﾆ_ ノ′
､_‐_､、 ｀￣ ´￣｀`ー丶 { ノ /.:.r‐ ''"´￣￣
｀￣_,二=‐-､｀ヽ、 ヽ ,′ ,/.:./ /＼
＿, -‐´ .:.:.,. -―ﾍ :.丶＿,. j 〉- ,.':.:, ′
-- − "´ ヽ、 ,..| ﾉｲ '.:./
| ;':.,' ＿__ ,, .. --'‐'′ ､{
/ f^! , '"´ ',
,' `ﾞ'ー----! ､＿_ / !
l、 ヽ ｀丶‐- ､ ＿＿ノ 丿
,':`ー┬――――:; ｀ ┬-- ＿｀" −'‐ 、 |
/.: / | l ｀ヾ"' ﾉ l
- 122 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:26:36 ID:3c428HBs
- 増賀と慶滋保胤と一遍と日蓮を足して何かを引いた様な人だ
- 123 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:27:45 ID:b4EhneeY
- ということは、上手い事儲かった奴もいるんだろうなぁ
- 124 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:28:07 ID:Xh.eWPAk
-
ピエールの一行に共通するものは信仰心だけだった。
農民、町人、騎士、聖職者、そして犯罪者崩れ・・・
さらに大部分が家族連れであり、ケルンを発つ頃には２万人に達するほどに膨れ上がっていた。
(｀・ω・´)(｀・∀・´)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・)(・ω・´)( -д- )(｀・ω・´)(・ω・´)｀・ω・´）
∧,,∧ )( ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧） ∧_∧ ∧,,∧） ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(｀・ω・´)(｀・Α・´)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(・ω・´)｀・ ω・´）(｀・ω・´)
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ゴチン ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(｀・ω・)(｀・ω・´)(｀；・∀・´)(・ω・´)｀・ω・´） (｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・∀・´)(｀・ω・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・
∧,,∧ ∧,,∧ �槇�,,∧ ∧,,∧） ∧_∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(｀・ω・´)(｀・ω・´)ガン(｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・)(｀・ω・´)( ；д； )(｀・ω・´)(・ω・´)｀・ω・´）
∧,,∧ )( ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧） ∧_∧ ∧,,∧） ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(｀・ω・´)(｀・∀・´)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(・ω・´)｀・ ω・´）(｀・ω・´)
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(｀・ω・)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(・ω・´)｀・ω・´） (｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・ω・´)(｀・∀・´)(｀・ ω・´)(｀・ω・
- 125 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:29:07 ID:Xh.eWPAk
-
／ミミミミミミミ川＼
／ミミミミ／＼ミ川川|/＼
／ミミミ／ ＼|/ ヽ
/三三三| |
/三三三＞ ＼ ／ <|
|三三三／ 〈＿＿__ )) ＿＿）
|三（⌒|｜ ＼＿0> <__0/ これほどの巡礼団が自発的に動き出したというのは
|ミ（6 |_| ／ |＼ 〉 誠に喜ばしい。
| し ／ | |
丶| | 〈 」〉 | すべての巡礼団はコンスタンティノープルを目指し給え。
｜ | ＿＿ /
｜ ＼ ー /
｜ ＼ | |
|￣￣￣￣ ＼＿＿＿/
|￣￣￣￣￣￣￣| | |￣|
| 二二二＼＿| | |_/二
二二二＿_| | |_二|
各地から巡礼者の群れが無計画に東方へ向かっていったのに対し、
ウルバヌスはコンスタンティノープルへ集結するよう主張した。
雑多な巡礼団を本隊に組み込んでしまおうというわけである。
ピエール一行もコンスタンティノープルを目標として動き出した。
.
- 126 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:29:56 ID:Xh.eWPAk
-
しかしロクに兵站ができていない当時において、こんな輜重隊も備えていない寄せ集めの大部隊が
遠征中物資に事欠かない、なんてことがありえるだろうか？
＼ヽ ＼＼ ＋ ,
ヽ __i_ ,. -─- ､._ ＼ヽ. ,
i ,. ‐'´ `‐､ ヽ丶
／ ヽ､_／)ﾉ ＼
/ ／￣~`'''‐- ､.._＿ ノ
＼＼ i. ／ :::::l 7.
＼ヽ ,!ヘ. / ‐- ､._ ::::|/
. ＼ |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_:::l __|__ オレたちは神の戦士なんだし、
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,`::/ │. 道中のキリスト教徒たちは喜んで
┼ /｀ﾞi ´ ヽ:::::! 食料を分けてくれるに違いないさ！
_／:::::::! ,,..ゝ! ＼
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 -i-___＿ ､ ／. ヽ
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／ -i-
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／ヽ丶
.! ＼ `‐､. `ｰ;--'´ ＼ヽ -‐
ヽ ＼ ＼ /
この辺に関して彼らは呆れるほど素朴であり、エルサレムがどこにあるかも知らず、
それ以前に地上のエルサレムと天上のエルサレムの区別もついていないようなありさまであった。
.
- 127 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:31:28 ID:Xh.eWPAk
-
r‐ ､ , -‐ｫ
| ＼ ／ |
| -――- |
| ／ ヾ | いやいやこっちだって生活あるんだし、
l/ ー' 〃ー' `,
i - - ', タダで食い物寄越せとかないわー ＿
| ￣￣｀ ´￣￣ i /￣´´'''''´ ￣＼_
i ∪ |__ , -―- ､ . ヽ ヽ
ヽ r――┐ / ! __,r‐､ / -..,, _ _,,..- i
ヽ ｀￣￣´ { ! / ﾉ 〈 | / ''''' ヽ |
＞ | ＼ ,.-ﾉ / / 異教徒と戦いもしないくせになんて言い草だ！ | / --、 ,-‐‐‐ | |
γ´ >､ Υノ / .fjl ､'Oヽ ''O'> ﾐ ~7
{__ ! !;.-' / こうなったら･･････ .i u￣ﾉ ￣u ﾐ //
＼ | ｲ ヽ ヽ u .//
'ヽ、 i ￣ヽ ./
|ヽ. ヽ_ノ ,. ' |
/ヽ､ ' -- ' ,.'ヽ
. ヽ ``ヽ r'~ |
ヽ /ヽ/ヽ |
ヽ / |0 ヽ/
- 128 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:32:14 ID:Xh.eWPAk
-
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';ヽ: :: : : :: :/ |:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|／＼/＼ ヽ: :: : : :: :/ ]::::/.:/]:::::::[]::
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼ゝ;:; :;从;ノ ::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／ 〈:::.:... ＼ 》ゝ;:; :;从; ノ＼＿ｎ::::::::::::::::::::
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､:;:, .:.:::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ | |: : : |:|::::::::l`!へ、
ｰ| パチパチ… . . .:', .:. ニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 | |: : : |:|::::::::| |: : :
-|＿;l'_;_;_∠;/_.::... . . .':::;:, .:. ┴┬┴┐::| .:::|_rｪ┘＿＿;!＿_,'!＿＿;|＿;_;:::.:／ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛''':;:. :::. . ..:.:λ:: :: .;;.'; ::,)､::.:;.:,:;.: ┴┬┴┤ .:|＿;!＿＿;!＿＿(:' ＿＿;!＿＿;|<___;_/＼_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
..':;ヾ::.:ｿ)人ノ 从:. ｿ）ノ ）:.: .;,.' ＼.:| .:|ー:|＿＿;!＿＿;!', )） ＿＿:l＿＿;l:::...＼/＜＞::. ∠二
｀ .::V (ソ ﾍ （::.:.:'.,; :. .゛` ┴ -'⊥ .」＿;!＿} /(＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､ ...:.:.:.::.:
',:; .::） て:;;':. ~゛ ,' ﾉし': :ヽ..:::| ::/￣.￣'"ヽ┴-､_;_;_;_;_;_;_
..:.（ノ （::.. ,, ｀ （(,ｲ: : :: :V） ‐-|＼＿＿＿ﾄ--/.. ...:::::::./|
. . .::::） ,ゞ.:. ｀ ,. ､ゝ: : : :(ﾉ} ＼|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.;: . .:::: .:ｿ （: :. ヽ: :: : : :: :/ 00
:::..::..:（ ）:::... ゝ;:; :;从;ノ ｢二^^l
｡ ∧＿∧｡ﾟ | | ;‐i
ﾟ (ﾟ ´Д｀ﾟ )っﾟ ｡ ∧＿∧｡ﾟ ｢二__lﾆ ﾆl
(つ / ｡ ∧＿∧｡ﾟ ﾟ (ﾟ ´Д｀ﾟ )っﾟ 〈/!_| ;‐i
| （⌒） ﾟ (ﾟ ´Д｀ﾟ )っﾟ (つ / lﾆ ﾆl
し⌒ (つ / | （⌒） 〈/!_|
| （⌒） し⌒
し⌒
､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
_） （_
_） ヒャッハーーー！！ （_
） （
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
.
l´ r'´￣｀ '''ｰ-‐､く , -─‐- ､.__ r''"´￣￣｀`≦_
_| .／ ─- 、 u uV , ,ｨ 、 ≦l ,.ｨｨjﾉﾉl i ､ ミ
. |rヾﾉ i￣r;`ヽｧj,∠7 ,∠ノﾉﾊﾄNﾍ｢l /￣ﾆゞﾉ_ﾊlゝ/
ｌ〈r_ ij ￣ " '{.ゞ'ｨｽi/ <´n`ｰ'rｆ;Yi､ｿij ﾞｰﾟ=ﾞ {ｾ7′
＿r/＾`ｰl , - ､._‐ノ v}r_ ij "" _ -ﾌ''〈;ｧl. u , - ､_-ﾌ 〉
lヽ ::＼. 〈ﾆ=;‐-/ .／!ｰ.l /ｰ｀ﾆ7vﾉ、ヽ. l_￣`/.／
| ＼ :: ヽ`ー‐'／/ | : ＼ヾ三/／l ＼: ヽﾆ´ｨ､
| _＼ :: ￣∧＼. ＼: ￣/| ＼ヽ ／ヽ. ∠ .lヽ
- 129 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:32:26 ID:b4EhneeY
- ヒャッハー！
- 130 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:32:32 ID:nwRjX4Xw
- あ、やっぱりねｗ
- 131 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:33:29 ID:Xh.eWPAk
-
i i| ilﾚ ミﾐミﾐ''"｀─- ､
, .,i! i !/i i ミミﾐﾐヾ ﾐヾ ﾞヽ
.i ,!i l.| ' i ゞ 彡ミﾐﾐヾ ﾐヾヾ ｀ヽ
, i!､k ヽ､ ヽ 彡ミﾐ ミヾヾ ﾞ
li l ヾ、 ヾ _,,=＝ ミﾍベ
, |i､ヽ ヽ､ ヽ ヾ ﾞ
!ヾ ヽー- ＿ ー- ,,__ 〃ヾ
ヾヽヾ ‐- ,,___ /ｿﾂ､ヾゞ､ヾヾ
` ､`ー- 、...,,─-- __,, 彡ｿｿ ヾゞゞミﾐ
ヽ.､ `ー --- .,,─-- __,, 彡ソｿﾉ,; ,,-弋ミﾐﾐミ
＼ ﾞｰ‐- ､..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-＝＝==､ヽミﾐﾐ
｀`,.-､-─r,=＝＝＝=､:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
ﾞiヾ ニill 〈 （.Ｏ)ーi｀￣´i _`_-_'....' li ﾞ＿/ ヽ
ﾞi ill::::::::;ｰ-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;'' 〃u ＼
ﾞi :ill::::::::;; ソ::::;i,､, ヾ:::::::;''' _,,ノ' ,r-|
ﾞi､ ﾞ`‐=＝'"..::::::;i,, .,,, ﾞﾞ'''''"~´ l＿| バカ野郎ー――ッ！
ヾ.ｲ '''"..-一､ u .lヽ
ヽ :;;l￣´ _,,,...,.ヽ ,ｲ＿〉 キリスト教徒から略奪するんじゃなー―い！
ﾞi. u ;;iｪ'´ i' ヾﾄ! ./:! ＼
ﾞ!. :;;Fi、 ,,.ﾂ ./;:;: ﾞi
./ﾞi ヽ ﾞ;ヽﾆ二ニ-'´ .／ :;:; / ﾍ
／ i ヽ :..,,-‐' ／::;' ;:; / /∨＼/
好意的な地元住民もいたが、皆が皆よそ者の大群を喜ぶはずもない。
.
- 132 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:34:14 ID:Xh.eWPAk
-
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
（ (( (( ((
￣|￣￣￣|￣￣￣￣|￣￣
・〜 | | |
∧_∧ 〜・ | | |
.,,.::.;'; _.,,：:: (:;｡;ζ∧_∧,,.., .,,,,.. ,,,._.,,. ,,,._|.,, .,,,|_∧ ∧_|,,
_.,, (*｡;-;｡)⊂ :;...,,∧ (;｡д(::)っ;::,.. l∪∪∧,,..(:;｡;-(:)ヽ, (:;｡;-(:) (:;);-ﾟ:) (:;｡;-ζ
⊂.:;;...∨ ∨ ⊂(;:ﾟ-｡ﾒ) .,,.∧ .. .':''"'''(*゜-; Ｖ Ｖ::.,;:,⊃∧..,, _,,.. l∪∪ l∪';;; l:: ∪
(ﾉ(ノ ,,,._.,, _ ∧_,,_(;::(,ﾟ:;..:;;ﾟ)っ '"'''":,'::∴(;;)ﾟ｡(:;:(;:ﾟｏ;｡ﾒ)っっ∪''''∧,,. "'∪' '"'"
∧∧:;｡;-(:)∧∧＿ (:;｡;-ζ ⊂.;;.: ;⊃ /) ヾ Ｖ Ｖ ::'.':''"'''" (;:ﾟｏ;(:)ヽ〜
(;;ﾟ-:;::）⌒'(｡;-;ﾟ;;)っ l:: ∪ ,,,_∧ヽ;,::.;'ヽ⊂:;; ;:. ,,,∧⌒ヽ ,,,._.,,..:';..,, (;::｡-:)ﾟ::）∧_∧
‥∵∪:;∪''.': ,:,':: '"'"''"(';;;(:;);-ﾟ:)ι(;::｡-:)⊂ζ;;:-ﾟ;;)-;｡;;) (:｡-;｡*)::ヽ⊃⊃Ｖ⊂(;;｡;-;ﾟ)⊃
,:,'::∴'.': ∧_∧ ∧_∧ ,:,'::∴'.': '''Ｖ ,'：::'.'Ｖ Ｖ,,,._... Ｖ Ｖ ￣ ∧∧ノっ∴::,
∧_,,,. (*ﾟ oﾟ;;ﾒ;;::.(,,'-`*) ∧_∧ (ヽ_ ,,..: ;...,∧ (*｡Οﾟ;;) ヽ〜 ,,,.(;-:;ﾟ::）っ ,::',,,∧っ
.. ( ﾟ;;-;ﾟ;)つ ''"⊂,:,'::∴'つ∧ (;;)ﾟ｡(:;:）⊂,:,':(:::)(;;｡;-;ﾟ) ∪∪'''"∪ (ﾒ;｡-:: ,,,._.,, ;(:;);-ﾟ:)っ
∧_∧ ∧_∧∵.:;;ﾟ) ⊂;,::.;';っ ∧ ∧/)/) ∧_,,,.;:::っ∨∨(｡;σﾟ*)ヽ⊃
(;´;-(::)⌒⊃ (ﾒ;｡-;｡)_ ノ (ﾉ:;..:; (:;｡;ζ,'::∴'.'｡*):.:;;..）〜 (:;´;-`;)つ∧_∧∨'''' ._.,,..:';..,
ι''Ｊ"''','::,:,'::⊃ヽっっ っ*,'：::'.':ゝ‥ ,,,._.,,. _::_ ∧_∧ ( ﾟ;;-;ﾟ;) ,..:';.. (;:ﾟ-｡ﾒ)ヽ
':''"'' :',::;;;-;｡;;):：::∵ (;:ﾟｏ;｡(;;）っ ⊂..,,,(*,｡;oﾟ;) '"'''"⊂_,,.._っ Ｖ Ｖﾉヽ)
民衆十字軍はコンスタンティノープルへの道中、
ハンガリー・ビザンツ国境付近の町セムリンを攻撃してハンガリー人４０００人を虐殺。
.
- 133 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:34:23 ID:45qjXxH.
- お約束のヒャッハータイムｋｔｋｒ
- 134 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:34:59 ID:b4EhneeY
- ……こいつらってさ、何かを破壊しないで行動することはできないのか？
- 135 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:35:28 ID:Xh.eWPAk
-
(巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡）ミ彡ミ彡）ミ彡)
,从.ノ巛ミ 彡ミ彡）ミ彡ミ彡ミ彡）ミ彡)''"
人ノﾞ ⌒ヽ 彡ミ彡）ミ彡）ミ彡)''"
∧＿∧ ,,..､;;:〜''"ﾞﾞ ） 从 ミ彡ミ彡）ミ彡,,）
√（:::.・∀・） _,,..､;;:〜-:''"ﾞ⌒ﾞ 彡 ,, ⌒ヽ 彡■＼
| （:::..､===m==<|::::::ﾞ:ﾞ '"ﾞ ミ彡） :::´Д｀）
|_=|:::. |::. | ' ｀`ﾞ⌒｀ﾞ"''〜-､:;;,_ ） 彡,,ノ彡〜''" ,,ミつ:::つ
（＿_）＿） ﾞ⌒｀ﾞ"''〜-､,, ,,彡⌒''〜''"人 ヽﾉ,,ミ 人:::ヽﾉ
"⌒''〜"し（_＿） し（_＿）"''〜し（:::_）
ベルグラード市を略奪した上で火を放つなど数々のお茶目を働き、
∧＿∧ ＿ ＿ .' ， ．. . ∧＿∧
（ ﾟ∀ﾟ） _ .- ― .＝￣ ￣`:, .∴ ' （ ）
／ ''￣ ＿＿――＝', ・,‘ ｒ⌒> _／ ／
/ /＼ /￣＼-― ￣￣ ￣"'" . ’ | ｙ'⌒ ⌒i
＿|￣￣ ＼ / ヽ ＼＿ | ／ ノ ｜
＼￣￣￣￣￣￣ ＼＿_）＼ , ー' ／´ヾ_ﾉ
||＼ 州長官ニケタス ＼ ／ , ノ
||＼||￣￣￣￣￣￣￣||￣ ／ ／ ／
|| ||￣￣￣￣￣￣￣|| ／ ／ ,'
|| || || ／ ／| |
!､＿／ / 〉
ニーシュでも略奪しようとするも返り討ちにあって数千名を失った。
.
- 136 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:35:28 ID:JvEJSRTE
- うわぁ……
- 137 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:35:37 ID:pn4pn652
- ただの暴徒の群れだなｗ
- 138 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:36:02 ID:mZ0IqkVU
- ・・・本当にこの時期の西欧って文化レベル低かったんだな・・・
- 139 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:36:14 ID:Xh.eWPAk
-
┌───────┐
│ 7月12日 ....│
└───────┘
疲れた･･･
∧＿∧ 〃´⌒ヽ ここがエルサレムですか？
（´Д｀：,,）､ （ ；）
へ,, へ⊂）, （∨ ∨ ）
（＿（＿_）_丿 し￣￣し
NヽN｀ ｀ﾞ､
.、Nヾミ i
ヾミﾐ､ _,.ｨｲ八、 ! 違う、まだソフィアだ･･････
ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_
{F|! ￣ ﾞiニ{'´ ￣ﾞ!r'-r,^､i
l;jﾞ､_ ﾉ ヽ)、 ﾉ' ゝ:'/
｀! ￣ヽ ' ￣~´u ,'.,ｨ'
i.u _＿_ ,' |
ヽ､ ´ -- ｀` .／ ﾄ、
,..-i;:ヽ、 ,. '´ ／ ヽ､_
_,.イ´ j ￣￣ ／ ,i､ﾞト-､
､-‐ﾌ
＿ | ヽ,ﾜ
,-〜､_ _＿ノ ｀ゝ､ ヽ, ヾ ｿﾌｨｱ ,｀ ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ､,, ,,
| ｀〜´ | ~|, ´ヾ ○ , ! / , - ‐ ´~ ~ ｀´｀´~
,ノ´ ､〜| ヽ_ |, ~ド-､_ ｀ヽ / ,,＿,,_ノ
ヽ |´ ヽ ~ヽ--ｯ ~ヽｯ ,,◎=´--､
,､- ~､ ヽ,-､ ´‐､_, | ,,,､-､-‐､_-‐´_--‐´
｀） ） ｀ｯ_ ､ ヽ-､ ( Γ､ツ i´~~~ 小アジア
ﾉ | ｀‐､ /, ~｀-´ ＼ ｀ヽ＿ ｀‐i
´- ‐" ヽ __) ´-, "〜､ ､‐｀
_ _ ＿, ノノ ´_〜〜ｯ ＿ ト ~￣｀{
〜＿ _ _ ＿＿ （_, ｀‐´ （ ｀´ （ ､_） ｀‐_,‐‐､, ,_i―-､, ,,-‐､,っ
｀‐´｀´ ｀〜´ レﾌ ヽ-､＿） （_､ ､ヾ ~~ ｀‐_=´-､ )
）´ ~ ~ i--‐‐,, i´__,,,-´ |
く, ~~~~~ ´ i
｀--､,,＿＿ _,,､ /´
｀‐‐､ ,／~ ~~｀-,,,＿ /
ヽ,＿_ （ ｀!-‐--,,＿ , - ‐ - ,,_,,,＿ノ ☆
~｀‐､_ _,） ｀ ‐ ´ ｴﾙｻﾚﾑ
~
- 140 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:36:18 ID:3c428HBs
- ヒャッハー！の末裔たるハンガリー人がやられるとはな
- 141 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:36:19 ID:6rpnKRjg
- >>134
まあ元々うっぷんが溜まっての旅みたいだし
- 142 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:37:05 ID:Xh.eWPAk
-
まだコンスタンティノープルにも着いてないの？
. いつまで歩けばいいんだよ
ミﾐ:::;,! u ｀ﾞ"~´ ヾ彡::l／VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、､ヾゝヽr
ﾐ::::;/ ￣ﾞ`ｰ-.､ u ;,,; j ヾk'! ' l / 'ﾚ ^ヽﾍ＼ ,rﾞゞﾞ-"､ノ / l! !ヽ ､､ |
ミ/ J ﾞ`ｰ､ " ;, ;;; ,;; ﾞ u ヾi ,,./ , ,､ヾヾ | '-- ､..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.､ ;, " ;; _,,..._ゞｲ__／/〃 i.! ilヾゞヽ | ､.r--u---､ ;;ﾉ,.:-一'"i
j ／＿＿＿＿- ､ ヾヽ、 ;; ;; _,-＜ /／_,,＼' "' !| :l ﾞi !_,,ヽ`ー─-- ｨ' (-｡-7 i もう帰ろうぜ
: ' ・丿 ￣≠Ξｲ´＿＿､ ヽ /ｲ＿＿`ー-'ﾒ ,.-´､ .i u ヾ｀`ー' ｲ
＼_ _,,......:: ´ﾞi､ `¨ / i ヽ.__,,...ﾟ u ﾞl´.i-｡j.冫,ｲﾞl ノ :uオ
u ￣￣ 彡" 、ヾ￣｀`ﾐ::.l u j i､｀ー' .i / /
u ｀ヽ ﾞ:l ノ ﾞ u !/ ＿＿＿ /
,.ｨ､ ／ | |l ／
ﾞ u Ｊ r'´ u / ─── ノ ／ゝ、
＿＿＿ｰ７ /、 ￣ ,. '" ＼ ,.::く､ _. ＼
, -‐ '´ ￣￣ ｀ ヽ､
／:::::／" ｀ヽ ヽ::::::::: ＼
/:::::::::/ ヽ ヽ:::::::::: ヽ
l:::::::{:::l , ｰ-j从:ヽ::::::::.ヽ
| ::i::ﾙ{ﾚ' ●｀ ｌi!: ﾄ､::::..',
もしもし、西方からの巡礼の方ですか？ ／⌒)i"● ⊂⊃: |ノ::::. ｌ
/ ｙi ﾍ⊃ ,__, l|:: |:::::::::.ｌ
（ ／ｽ.ゝ､_ ｀´ ィ<|:: |_:::::::.ｌ
'<／ |l:::: i "Tーイ'＾ｧレ'ｌ_::::::.ｌ
＼,,ｔ|ｌ:::: ｌ'ヾ::|三/::/／l/ ヽ、'i
|::|ｌ:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | :ji
- 143 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:37:42 ID:Xh.eWPAk
-
＼ /
＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ i | / / ／
＼
-‐ '´￣￣｀ヽ､
ー ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
_＿ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 遠くからはるばるよくぞいらっしゃいましたにょろ！
二 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
￣ ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| 私はアレクシオス帝の使者ですにょろ！
-‐ ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
／ ＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ | ヽ ＼
／ ｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' | ＼
＿人人人人人人人人人人人人人人＿
＞ な なんだってー！！ ＜
￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
_,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_
／ ｀''.v'ν Σ´ `､_,.-'""｀´""ヽ
i' ／￣""''--i 7 | ,.ｲi,i,i,､ ､,､ Σ ヽ
. !ﾍ /‐- 、u. |' |ﾉ-､ ' ` `,_` | /i'i^iﾍ､ ,､、 |
|'' !ﾞ i.oﾆ'ｰ'〈ｭﾆ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....､ .|
. ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::＼ (二> ／ ! _`-っ / | 7 ￣ u |i'/
. |、 ＼:::::＼ '' ／ ＼ '' ／〃.ヽ `''⊃ , 'v>、
!､＼ ＼. ,￣ γ/|￣ 〃 ＼二-‐' ／／`
- 144 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:39:06 ID:Xh.eWPAk
-
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ 皇帝陛下からお言伝がありますにょろ！
〃 {_{｀ヽ ノ ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| 「諸君らはもう十分罰を受けた、今までの罪は許されるであろう」！
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
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､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
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/ｲ ,ｨ/l/ |/ ﾘuヽlヽﾄ、 | ゝ ,､.＿＿＿, ＼ ＞ , ! | ,ｨ/l/ l/ uﾊlヽﾄiヽ. |
ｲ /r ＞r;ﾍj=:r‐=r;＜ヽ│ 「 ./ u ＼ | ≧ , ,ｨ/ﾊヽ＼ | |/ﾞ＞r;ﾍ '-‐ｧr;j＜`Ｋ
r､H ┴'rj ｈ ‘┴ }'|ﾄ､ |./ ヽ | 1 ｲ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry ┴ 〉 └'‐ :|rﾘ
!ｔ||u`ｰ-‐ベ!` ` ｰ-‐' ﾙﾘ r|´ﾞ＞ｎ-､ヽ-rj＝'^vヽ _ﾚ「ﾞf.:jヽ ｰT'f.:j'7｀ｈ |t|. ヾi丶 u ﾚ'
ヾl. fﾆﾆﾆヽ u/‐' :|r| ー "j `ー ′ hﾞﾘ {t|!v￣" ｝ `￣ !ﾘ ヾl u ｉﾆﾆﾆヽ /|
ﾄ､ ヽ. ﾉ u,ｲl. ヾ! v ヾ＿_ v ｲ‐' ヾl ヾ＿ v ./' ﾄ､ ､＿_丿u ,ｲ ﾄ､
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-‐''7 {' :: ` ー ' ,; ゝ:l`ｰ- ⊥:｀ヽ. ＿_ ／ ,' | | :＼ ￣ ／,' ﾄ､_ ／〈 :: ` ｰ ' ,'／ 「
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/ ＼ ／ | | ヽ-‐'´ _,.ﾍ＜ _:: _,. イ／ | ,.へ、 ／´＼ |
- 145 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:40:16 ID:3c428HBs
- こんなナマモノを使者にするとか、このスレのキョンは器を図りかねる
- 146 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:40:17 ID:Xh.eWPAk
-
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{｀ヽ ノﾘ| ｌ │ i| 今までさぞやお辛い目に遭われたでしょう･･･
ﾚ!小ｌ⌒ ⌒ 从 |、i|
ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ﾉ│ 今後は私が護衛と道案内を致しますので、
/⌒ヽ__|ﾍ ヽ ノ j /⌒i ! どうかご安心くださいにょろ！
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
γ´::::::::::::::::ヽ、 ,ｲ,ｲｒ´:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. ,.イ:::::::::_;; ‐ - ､::::ヽ､ i /:l´:: :: ::::::::::::::::::;i､::::::::::::::::::::ヽ
/. l::; ' ´u. ｰ'､ ｀ヽ:｀´｀l Wヽ/＼ ∧∧/＼／|. i:::::::::: :::::::::_,,,ィﾆ､｀ゝ､;;､::::::::::::::l
,ゝ ″ .｀;;'＼ |:::, ´ ）. ｀´ ＞. ヽ、:::::::::::,γ-,､‐ヽー---｀ｖ'｀ヽ::|
,.r‐" .｀/ u. ￣ ,-.i::/. ＜ ┃ 何 な （. ゝ､ノ´}-{ '´ ﾉ "ヽ.i::|
⌒ヽヽ .|. ,-＝,ｰ､.ゝ｀{ ) ┃ だ ・ ゝ ﾞl,,,-" `.ｰ -.′ u. ､ﾉﾉ;;|
ヽ.ヽ/ヽ |｀ ､. ﾞﾞ丿 丿 巛 ┃ っ ・ ≫. ｛ ､- ＝､ y‐′i
. ヽ ヽ. ＼. ヽ_. ﾝ'ﾞ,／ ,,,,,,,_ヽ ┃ て ・ ＼. ヽ 'i '" .λ u. l'| ／
｝. ヽ__`_.､ .ン´ , '" ｀ ） ! ! ・ ／. ＼ヽ'" 丿 / l／
i. ／ヽイヽ´ ./:,,,yr‐ ｯ,,, W＼／∨∨ヽ/＼/＼ ヽ.｀ ´ ___,, -'i／
.i " ヽi｀i. ′ .i/ '';;ﾍ､, ヽ,:::ﾉ ｀ =ﾆ､ .,／ ／
.i .i. i ｛ | u. .ゝ`;',/ . ／!/.⌒ヽ ./ .／
.i .i. iｰ‐-- ､......../.ヽ｀、 ヽ､ ,jﾝ" .},ヽ-‐ "´ `,/／
i i .i ヽ. ヽ.｀.､ ,,,ノ ./` ｰ -‐ '"´
.i .i i __ , ,, ,, -- ‐ヽ _ヽ ｋ |ゝ _
i .i i´ ｀´ヽ｀)"ヽヽ. 丿
- 147 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:40:25 ID:b4EhneeY
- 罪増やしまくる旅路だったけどな
- 148 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:42:01 ID:Xh.eWPAk
-
`‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ
,.‐'´ `''‐- ､._ヽ /.i ∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----// ヾ.､ アレクシオス帝ほどの大君主が、
[ |､! /'＿r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （ー）, |.r-'‐┬‐l l⌒ | } ここまでの好意を示してくれるなんて･･･
ﾞl |｀} ..:ヽo-ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､ '''| |￣Ｕo |l !ﾆ! !⌒ //
. i.! l .::::: Ｕ ｿ;;:.. ヽ､._ Ｕ ._Uノ' ゞ）ノ./
｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣| | .i／‐'／
i || .::::ﾄ､ ￣ ´ Ｕ l､_／::|
! U |: |
ヽ ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃ U !:: ト､
／ ／ / | ＿|＿ ― /／￣7l l ＿|＿
_／| _／| / | ｜ ― / ＼/ ｜ ―――
| | / | 丿 ＿／ ／ 丿
/. ノ、i.|i ､、 ヽ ./＼ /＼
i | ﾐ.＼ヾヽ､＿＿_ヾヽヾ | /:::::::ヽ＿＿＿＿/::::::::ヽ、
| i ､ヽ_ヽ､_i , / `__,;―'彡-i | ／ ::. ＿ .::::::::::::: ＿::::ヽ_ ／＿---―――――---＿＼
i ,'i/ `,ﾆ＝ﾐ`-､ヾ三''―-―' / .| ／ ／ °ヽ_ヽｖ /:／ °ヽ::::::ヽ ／:: < ＿,ノ , 、ヽ､＿ ノ ;;;ヽ
iｲ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛ ￣`;)" c ﾐ i. / ／.（￣（￣＿＿丶 ..（￣（＼ ::::| /:::: （y○'）｀ヽ) ( ´（y○'） ;;|
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | ｒ-､ ヽ、 . | .:::::::: ） ）/ / ｔｰｰｰ|ヽ） ） .::::: ::| /,|::: ⌒ / ヽ⌒ ;|
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ﾉ// i |ヽi. . | .::::...（ （..|｜. | （ （ ::| |::: |~￣￣~.| ;;;|
/ i || i` - -､` i ﾉﾉ 'i /ヽ | ヽ . | :::. ） ）| |⊂ニヽ .| ! ） ） ::::| |:: | |||! i: |||! !| | ;;;|
'ﾉ .. i )) '--､＿`7 (( , 'i ﾉノ ヽ | : （ （ | | |:::T::::.| （ （ ::| |:::: | |||| !! !!||| :| | ;;;;;;|
ノ Y `-- " )) ﾉ ""i ヽ ＼: ） ）ﾄ--^^^^^┤ ） ） 丿 |::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;|
ﾉヽ､ ﾉﾉ _/ i ＼ ／ （ （ （ .（ ＼ ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/
/ヽ ヽヽ､＿＿_,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
- 149 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:42:17 ID:z53bBvEA
- そもそも食い物十分にあったら、こんな巡礼するやつ少ないしな・・・
- 150 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:42:43 ID:pn4pn652
- 使いも皇帝も、こいつらが何をやってきたかは知らないんだろうなあｗ
- 151 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:43:19 ID:Xh.eWPAk
-
まあ道案内兼監視役だったのだが。
;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、
/
（ . , ' ＾￣｀丶 あいつらには十分な食料をやっとけよ。
） , ﾄv_,v从〉
（ ｉ(ﾚ ´_!｀ﾘ それから一箇所に3日以上滞在させるな！
） .ﾊ.｀ † '`ヽ
ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~⌒ヽ、＿ノ⌒~
Ｏ
ｏ
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i| に
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i| ょ
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ ろ
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | ,|. l
| /⌒l __, イァト |/ | ん
| / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
- 152 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:43:42 ID:nwRjX4Xw
- 現状が耐えられないからこそ、土地を捨てて殖民地に希望を託すわけだからなーｗ
- 153 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:44:18 ID:Xh.eWPAk
-
その後は住民も親切で大きなトラブルもなく、
こうしてピエールの一行はコンスタンティノープルに辿り着いたのだが――
ヽ: : : : : : : : : : : : : : :
（_: : : : : : : 黒 海: : :
ヽ､__: : : : : : : : : : :
＿＿＿＿＿＿＿ ｀￣￣| /｀
_,ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ＼ ._lﾞ .,!
_,,,---,、 .,-'"＾: : : : : ｀ﾞ''-, ◎/｀,／ 小アジア
,／｀: : : : ｀''ｰ'′: : : : : : : : : : : ｀'-,,,,,--,,-'" .ヽ、
、 ,i´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾎﾞｽﾎﾟﾗｽ海峡／: : : :ﾞ'ヽ、
`ﾞ''''''''''''''''ｰ-,、 ,/｀: : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣￣￣￣￣￣: : : : : : : : : ヽ、
: : : : : : : : : : : : `i､ ／｀: : : : : : : : : : マ ル マ ラ 海: : : : : : : : : : : : : : : : : : : |,,．
: : : : : : : : : : : : : | ,／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : __ ._,-ｿ
: : : : : : : : : : : : : ヽ、 ＿,,,,＿_,,,――-， ,,／: : : : : ,ｒ'"ﾞﾞﾞﾞﾆ‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,／'''''゛｀'″ ○
: : : : : : : : : : : : : : ｀ﾞﾞ"'"＾: : : : : : : : : : ,,,,ノ _,,,／ﾞﾞﾞ゛: : : : : : : :`ｰ‐": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,,,―'" ﾆｶｲｱ
: : : : : : : ＿＿＿＿＿＿: : : : : : : ,,--" ,-'"｀: : : : : : : : : : : : /ﾐ",-, r‐――､,,、: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ-． __、
: : : : : : : ガリポリ半島 ＼_,,-'"ﾞ゛ .,―'′: : : : .,r‐ｰ--ｰ，: : : : `''゜｀'i､ _,,,／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾞ''"゛ ﾞ―，
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,／｀ 丿,／ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ー'" !,,,_: : : : : : : ‘ﾞ,ン'"ﾞﾞﾞ"''―''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ^''ｰ､,,,,,,,-‐''ｰ＿,,ノ￣｀
: : : : : : : : : : : : : : : : : │ ,,／_,″ ｀"''''"ﾞ''--‐ﾞ
: : : : : : : : _,,,-．: : : : : | .,,,ノ｀ ./゛
: : : : : ,ｒ'"ﾞﾞ｀ .ﾐ,,,.: : : ,lﾞ |: : l'''"＼ ダーダネルス海峡
: : : : : ﾞ'-,,―ｰ'''"｀: : : ,l,,,-'"／ ￣￣￣￣￣￣￣￣
- 154 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:44:59 ID:Xh.eWPAk
-
''';;';';;'';;;,., た・・・く・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., 食べ・・・く・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
rっ vymyvwymyvymyvy、 食べ物ください
｜| ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
| ﾊ,,ﾊ .ﾊ,,ﾊ (ﾟ ﾟ)ﾊ,,ﾊ (ﾟ ﾟ) ／ﾊ(ﾟ ﾟ) ﾊ,,ﾊ 食べ物ください
（ ﾟωﾟ ）（ ﾟωﾟ ),,ﾊ( ﾟωﾟ)／,,ﾊ ﾟωﾟ) ( ﾟω)-っ 食べ物ください
ﾊ,,ﾊ | _二二二つ ωﾟ ）（＼ （ ﾟωﾟ ）二⊃ ﾊ,,ﾊ 食べ物ください
((⊂二（ ﾟωﾟ ）二ノ /（ ﾟωﾟ ） ⊂二＼＼_／ﾊ,,ﾊ二二（ ﾟωﾟ）二⊃)) 食べ物ください
ヽ | (´ .＿ノ ヽ ﾊ,,ﾊ つ ＼（ ﾟωﾟ） | /
ソ ） ＼＼⊂二二二（ ﾟωﾟ ）二二二⊃ ⊂＿) （ ヽノ
（ < ＼ レ’＼＼ ヽ / i ） ノ ﾉ>ノ
＼|＼| レ （⌒） | /ノ￣ レﾚ
..---. ...
, -‐.': :_: :---｀ ｰ-.、
ｰｧ´:, ‐ -ｧ: :7￣l:.ヽヽ‐..＼
/／イ: : /: ./.:ｲ: }::. :}:.}:ヽ:､:ヽ、
ノ.: .: ./: : lﾊ:AL_}:/ }::.ﾊﾊ::.:}:.ト_--
´ ７:::::_|::. : | '┬ｫﾐｰ'jﾑ_ム}::ﾊ:｢｀
|:.:{ r|{:.. :l ￣´ {ｴｵﾊ.ﾊ{ 宗教的情熱は認めるがとんでもない数だな･･･
ﾊ:ヽvﾍ:ﾘ u 〉 |:/
Vl:.:T , ---, ﾊ! 傭兵でもなんでもないこいつらを食わせなくちゃならんのか･･････
}::ハ、 （ ＿_/ , ′
／ﾌ´{ ＼ − /
_ .. イ:::::::{ ＼ ｀ ┬‐′
:::::::｜ l ＼,_ / ＼
} ヽ ∧ 〉ヽ 〈| ＼
ーｧ-‐ ﾍ_/ヽ.＞‐くﾄj､ ヽ＼
｢ l ｰ ヽ:.__..ﾊ ∨ ｀ヽ､
ヽ l } l｜ ヽ ヽ
＼ l |: l | l l
＼ l l:. !| | |
アレクシオスはこの無秩序な大群に度肝を抜かれた。
民衆十字軍の無軌道っぷりは相変わらずで、
宮廷や近郊の村に押し入って次々と盗みを働き、教会の屋根板まで引っぺがすような始末だった。
.
- 155 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:44:59 ID:z53bBvEA
- なんだかんだで有能なアレクシオスだが・・・ってとこかｗ
- 156 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:45:28 ID:3c428HBs
- >>151
だまし討ちにして皆殺しにするのかと思ったらまともな展開
ハルヒが皇帝ならやっただろうけど
- 157 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:45:34 ID:b4EhneeY
- もはや生けるゾンビやな
- 158 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:46:04 ID:Xh.eWPAk
-
. / .／ﾌ 7 , -‐ x l i i i ',
/ ,/ / / ／ ／ i i ｊ |
ﾚ/ / ／ 〆ｰ‐‐く. / / i |
r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / } / | }| こんな連中じゃトルコ軍にぶつかったらすぐ滅ぼされちまうだろうな･･･
!′ ｒ__ ､ｊ/｀￣厂ヽ! /j! ｊ /}!
. ! / .} ` ー‐''/〃 ハ ﾉ しかし居座られても困る、悪いけどさっさと厄介払いしちまうか。
ｊ / ﾉ / /イ
ｒ‐‐'―- ､ ／! ___ / /
厂￣￣｀ヽ ﾞ> l＼ ゞ二) ／ｊイヽ.
,′ Ｘ. l ヽ. ___ . イ / .| ＼
. / n / ! /ｰ ､ ｒ‐‐／ ｜ ∨＼
/ n / l /、c | |ｰ l｀ヽ. ｜ .∨ ＼
- 159 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:46:56 ID:Xh.eWPAk
-
..---. ...
, -‐.': :_: :---｀ ｰ-.、
ｰｧ´:, ‐ -ｧ: :7￣l:.ヽヽ‐..＼
/／イ: : /: ./.:ｲ: }::. :}:.}:ヽ:､:ヽ、
ノ.: .: ./: : lﾊ:AL_}:/ }::.ﾊﾊ::.:}:.ト_--
´ ７:::::_|::. : | '┬ｫﾐｰ'jﾑ_ム}::ﾊ:｢｀
|:.:{ r|{:.. :l ￣´ {ｴｵﾊ.ﾊ{
ﾊ:ヽvﾍ:ﾘ u 〉 |:/ いいな？
Vl:.:T , ---, ﾊ!
}::ハ、 （ ＿_/ , ′ 本隊と合流するまではトルコ軍に喧嘩売るなよ？
／ﾌ´{ ＼ − /
_ .. イ:::::::{ ＼ ｀ ┬‐′ 絶対だぞ！？
:::::::｜ l ＼,_ / ＼ `‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
} ヽ ∧ 〉ヽ 〈| ＼ ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ
ーｧ-‐ ﾍ_/ヽ.＞‐くﾄj､ ヽ＼ ,.‐'´ __ ヽ /.i | __＼. |、ゝ‐;----// ヾ.､
｢ l ｰ ヽ:.__..ﾊ ∨ ｀ヽ､ [ |、! '´lノ: | }二. {`´ ヽ! lノ:!ヽヽ|..|.r-'‐┬‐l l⌒ | }
ヽ l } l｜ ヽ ヽ わかりました皇帝陛下！ ﾞl |｀} ..:: |:::| ﾘ￣ヽd、 |:::| /|ヽ |l !ﾆ! !⌒ //
＼ l |: l | l l . i.! l .::::. ┴'‐ ｿ;;:.. ヽ､._⊥:L.|ノ..._,ノ' ゞ）ノ./
＼ l l:. !| | | 大変お世話になりました！！ ｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣￣ i／‐'／
i .:::ﾄ､ ￣ ´ l､_／::|
! |￣￣| |: |
ヽ ヽ､__/ !:: ト､
八月六日、アレクシオスはピエールに軍資金と助言を与え、ボスポラス海峡の向こうに送り出した。
.
- 160 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:47:23 ID:6rpnKRjg
- 信仰無罪であるか
- 161 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:47:54 ID:Xh.eWPAk
-
だが、小アジアに渡ってすぐに一部の貴族が勝手に分隊を作り競うように略奪を始め、
愚かにもルーム・セルジューク朝の首都ニカイア近郊で住民を虐殺した。
なおルーム･セルジューク朝の住民の大部分はギリシア正教会を奉じるキリスト教徒である。
::∧,,∧:: ﾊ,,ﾊ
::ミ；Д<;,,ミ;;ミ (*；０ﾟ)っ....,,
⊂;，;:,'∵;.;，;:,'∵;.⊃ ∧,,,,, ~(,,っ,,っ（｡;;;ζ∵;.'：:
∧∧ｃ(ﾟＯζ;;;; ∧η... ;:',.,;:',.,;':,;.';:',.,;
(※｡;) （;;;;.';:',.,;':,;.';:',.,;
ﾊ,,ﾊ ∧,,.';:',., ;⌒;） ▲∧
::c(ﾟ０ﾟi|i （ﾟ'дξ;.';:',.,;':, ﾊ,,ﾊ :',.,;':,;.';:',.Ｏﾟ=）⌒）
(;;;@;;,,,, ;.';:',.,;':,;.';:',.,;':, (ﾟ０ﾟ,,)
,.ｨ , - ､.＿ 、 /■ヽ uu,,)~ ζДﾟ,,）w;;ヽ
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__ と（｡Дﾟ,,）⌒.';:',.,;':, ｃ（ζ∵;.'：:，ξﾟ,,),,)~
ﾄ/ |' { ｀ヽ. ∵~.;.∵;.'：:， :',.,;':,;.';:',.,;:',.,;':,;.';:',.,;
Ｎ│ ヽ. ` ヽ
N.ヽ.ヽ、 , } ━━┓┃┃
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ | ┃ ━━━━━━━━
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ┃ ┃┃┃
. ￣ﾞr=─-､ ﾆr;＝=─＜_ゞ-=7´ヽ ┛
. l ﾘーh l‐''´冫)'./
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' ﾟ ｡
l `＿ ≦ 三 ./│
. ヽ.ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
ﾟ ｡≧ 三 ＝=-
_,.／| ヽ-ｧ, ≧=- 。
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･
/ !.／l;';≦｀Vヾ ヾ ≧＿
- 162 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:47:59 ID:SCxPEE3I
- 古代ローマのときの蛮族と印象がまったく変わらない……
- 163 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:48:59 ID:Xh.eWPAk
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;_:;:_;:_;:|
|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿| なんなんでおじゃるかこのフランク人どもは！
||ｉ: :: :ｌへ､_|ｌ:|:| :|: |:ｌ:ﾊ: ｌ: ::: {Ｖ}
| ｉ:: ::| __､ ﾚﾊ ,___ ﾊ:ｌ:: :: M こんなデタラメな巡礼団は初めてでおじゃる！！
ｌ ｉ: ::ｉ ○}liiiiiiiil{○ u Vｌ:: ::M
ｌｉ: ::| " ＿＿ /: : :OO
ｌ:: :|:ヽ |!!il|!|!l| U/: :/: :: | |
ｌ∧Ｖﾊ`,|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ
／￣＼＼ ／／￣＼
／ ＼／／ ＼
【ルーム･セルジューク朝スルタン クルチ･アルスラーン一世】
父スライマーンの死後断絶した王朝を再興させた17歳の若きスルタン。
クルチは刀、アルスラーンは獅子の意。
.
- 164 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:50:37 ID:Xh.eWPAk
- ("ヾ/ /_ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
rゝﾐXｯ' ） |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
,(ﾆﾐ､'^ヾ" |＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
f-､_) }、 /: : ::/: /: :ｌ: : :: : :: : :: : :ｉ: : :: : ::＼
7ゝ<_ / 丶 /ｉ: ｉ: :/ /: : ｌ: : :ｌ:ｉ: : ｌ: ｉ: ｉ: :ｌ: : :ｉ:ｖ}: : }
,lミlミﾊ'" 丶. //ｉ: :ｌ: :ｌ:/: ::/ｌ: : :|:ｌ: : ｌ: ｌ: ｉ: ::ｌ: : : Ｖ:}: : ｌ
lミlミl i, 丶 ||: ｉ: :ｌ: :ｌへ､_|ｌ: : ｌ:|: : :ｌ:ﾊ: ｌ: : |ｌ: : :{Ｖ}: :: ｌ その方らただで済むと思うな！
,lミlミl 'i, 丶 | ｉ: :ｌ: ::|<Ｔﾃぇｉ::| H土廿:ト: :ｌ:ｌ: : :トｲ: : ｌ
lミlミl ヽ 丶 ｌ ｉ: : ｌ::ﾄｉ. |ｉ::;| ｉ:| "{ﾟ:::::トＶｌ:ｌ: : :ﾑｲ: : ｌ わが領土を侵した罪は重いぞよ！
｀`トｲ 丶 ＼ｌｉ: : :ｌ:ﾚ 〜 ` |ｉにｿﾞ/ ｌ: :/`ﾄﾍ:/
ゞﾊ 丶 ,r',ﾆ ｌｉ: : ｌ::| " ￣ /: :ｌ: :レｲ|〉＼
f=l ＼／／'"^`ｌ: :ｌ: :|:＼ ヽ /: :/: /: /:|| 〉〉
ヾﾄ、 ／／ ／ｌ:∧ﾊＶﾊヽ _ , - ' //:/: /::/ // ﾉﾉ
{l ヽ / / / /ﾘ ﾘ レ -.ク / /イく" ﾚ V
＼ / / / / / '"´,ｨゝ-ィ":.／,r-,ﾆ`ヽ
,l ,l ,' / ,/ /{i ＿, ‐'"/ / ,.-‐-､!l丶
l l l l / / / /'´ ヽ ヽ
l l l / ｲ / ヽ ヽ
ﾉ l l ﾉi, / ヽ ヽ ＿ .＿
/ j ,l ,ゝ- ､、＿l＿＿,, ィ" ⌒ヽ、 lﾄ、ヽ |土| ＿ ...|土|
,l l ,l f ,.: .:'"^ヽ ﾐ<､＿ヽ j ヽ l |耳| .＿ |土| ... |耳|
.|古| |土| |耳| ...|古|
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨＿∧ ∧(oﾉﾍ.|￣ ..|耳| |古|(oﾉﾍ|￣
（＿・ |〈｀◇´〉 |＼ ...|古|.＿∧ ∧(oﾉﾍ|./(∀・,,)|＼
＿∧ .∧(oﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧(oﾉﾍ.|￣（＿・ |/[､ー※]|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ一ﾟR)＼ （ （＿・ |＜▲´＞|＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ (´⌒(´⌒;;
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) |√ヽ, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ || || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;;
元よりコンスタンティノープルに辿り着けたのが奇跡のような連中である。トルコ軍相手に勝てるわけがなかった。
かくして民衆十字軍は壊滅、生き残りも殆どが奴隷にされた。
.
- 165 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:50:44 ID:6rpnKRjg
- つかあっさり虐殺とかしちゃうのな
- 166 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:51:29 ID:Xh.eWPAk
-
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.:.:.ﾄ:.:.:∧:.:|､:.:.∧:.:.:.:.l .ト＼ ∧
:.:.:.:.:.:.l_Ｖ＿ヽ! Ｖ___.ﾚ|:.:.l 嫌な･･･事件だったね･･･ ＼ / ヽヾ、 ／~`＼
ィ:.:.:.:.| -‐‐ ‐- |:.l/ ト-` ／ ﾆ=_ , . --一/ /~
.（｀i.:.:l | l.:.| もう帰ったら？ ＼ __,.／'∠, ''`｀ ヽ三| |
Yl.:.:| ' l:.:.l ヽ-ーーヾヽ-' ﾍ>' ゞﾐ/
l ヽ!､ -‐ /∨ ヾヽ ~ U ／
/ ＼ ／ /iヽ .i-'
｢｀ｰ- ＿T / ヾヽ U .i
¨: :ｰ-: .＿ ヽ あきらめない！ `ー-、 U /
: : : : : : : : :￣:ヽ ! , ' `ヽ /
.: : : : : : : : : : : : ＼ それがオレたちにできる ｀`!ヽ ! /
: : : : : : : : : : : : : : ヽ 唯一の闘い方なんだよ！！ `.i`-- ' ／
.: : : : : : : : : : : : : : :.l i ￣ ／_
: : : : : : : : : : : : : : : :l. ヽ、____／` ヽ、 ／
／
/＼
/ ＼
アレクシオスは生存者を保護し、送り返そうとしたのだが聞き入れる者はいなかった。
ピエールはこの後、諸侯の率いる十字軍本隊に加わることとなる。
※ ピエールは補給のためにコンスタンティノープルにいて無事だった
.
- 167 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:52:24 ID:Xh.eWPAk
-
ピエールの先発隊に続き、八月から十月にかけて諸侯から成る四個軍団が行軍を開始した。
第一軍は北仏のヴェルマンドワ伯ユーグ・ル・グランの部隊である。
彼はフランス王フィリップ一世の弟で、破門中の兄に代わって十字軍に参加した。
, , , -‐==- ．_
/.//ｲイ≦三≡=‐=‐-.._
ｉ .川/〃イ三≧三三二≧､
, -ゝｌｌｌｌｌﾍヘヘへミﾐミミﾐ､ミﾐ､､ミ
ｲイﾌｼﾞﾞﾞ'' ﾍ. ＼＼｀ヽﾞﾞﾞ三ミﾐヾヾミ
´ｲ// / ,イ´ヽ ｀ ヾ ､｀ヾミﾐﾐ
llﾚ__｀ { ´ _,,イ二ヽ ヾミﾐ､ ヽヾミﾐ まったく･･･
{三≧ =≦竺o='' 三ミﾐ､ミﾐ､ミﾐﾐ
.〉ｰ ﾟ' ､ ノ 三ミ､ミﾐ､ミﾐ､ﾐ なぜこのユーグが兄上の尻拭いをせねばならんのだ。
.( ｀_/.. ｀¨ 三三F lミヾミミ
l ( ＿__)ヽ ､ 三-､ .ﾘヽヾヾヾ､
l/ ￣＿_ _ ｀ｰ､ .三 ' /川川ﾊﾊヾ
l ´ ＿ ｀ l ゝ-ｲ川 川川ハﾊ
ｌ ¨ ___ ノﾉノﾉﾉ川 l || l i ハ
ゝ．_ __ ､二ンノｲノﾉﾉ川 川 l川
Т ￣ ／／ ｀ｰｲノﾉﾉﾉﾊﾉﾉﾊﾉﾉ
ｒ‐‐- - -┴────-=＝─ｲイノﾉハﾉﾊ
jl｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ﾉj ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
【ユーグ・ル・グラン】
兄が破門を撤回させるため教会のご機嫌取りに送り出したとされる。
.
- 168 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:52:54 ID:Xh.eWPAk
-
彼は王族の誇りからか、ビザンツに対してパリとローマから二度も歓迎を求める親書を送っている。
__,,.. - ‐ - ､,,_
イ彡三ミ三ミﾐヾミヽ,,
,イ彡〃７ｲﾉﾊ! __ .{｀ﾞﾞﾞﾞヾﾒ
ｲ≦彡ﾒ /≧＝-､ ｀} ‐-‐Ⅵ
.ｲ彡´ 彡 ､ ＝= , ､‐≡ﾆ
彡ﾉ 彡' ｀ー一 '丿ｰ ヽミﾒ､ わあっはっはっは！
ｲ彡ｬ-彡{ ／ｒ ﾆ二ゝ--= ,,.)､ i
彡i r､ 彡 ! /Y‐- ．."二_ ‐ ｧl l 帝王中の帝王である余に、
彡l ）彡. l:::::::::::::::::::::::::::::l l 余の高貴な生まれにふさわしい豪華さを持って歓待の準備をしておけ！
ｲﾒ､ ｀ 彡ﾄ､ l:::::::::::::::::::::::::::::j l
川 i:iｔ‐''''''' ヽ:_:.:.:.::::::::::::::ノ .j
川 ll ゝ､ ￣￣￣ ノ __ ... -‐ ､
- ‐ ¨￣Т !｀ヽ ￣ ¨ T ￣| ｀ヽ-- ．_ , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ｰ-.､
.l ﾍ ＼ ｰ' .l〉)ヽ ﾍ ／::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
.ﾍ ﾍ .＼ ‐-- /./ ｌ ﾍ イ/::/:::::::;ｨ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::／.l::/l::ﾊ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ｨ::{:/ｰ､ｌ/_.!' |:::ハ:;∧:::::ｌ:::::::l
／ |::| ﾃ''ｯ､｀ 丶ｰ- ､ i;:::|::::::/
ﾊﾞﾙﾊﾞﾛｲ .|::l , 'ﾃ''ｚ､ l:::ﾘ::::::i
野蛮人め…… .|/| / ｒ.Kヽf''i/'ｌﾉﾘ
ﾊ ｀ | .| l .| |ノ
,小. - ､ .| .l/././､
_,,ィ'´.H. ﾞ.. ,, -'" ,/ ￣ﾞ'ｰ､
''´ / { ' ｀''r'´ ／ / ヽ
/ ヽ､ ,ｨl イ / / ヽ
./ .,ィ＾i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
- 169 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:54:20 ID:Xh.eWPAk
-
第二軍は神聖ローマ皇帝ハインリヒ四世を宗主とし、今のベルギー人から成る。
指揮者は低ロレーヌ公ゴドフロワ・ド・ブイヨン。
| ＼| / ノ/ ／ - ―/=､ヽ // 〃/
ヽ ＼/ }､ , ／ } ! l ／７
. _＼､ -ミ､ / Y／ _」 ／ / ／
＼ ヽ|ﾊ ∨ｨY〈 ／ｨイﾉ} ／|∠- /
＼ ! 〉 i ! 弋}ト ｲ り 」 ７ ｦｲ, ／ いっちょやってみっか！
＼ ヽﾏ} ＝ ﾆ ,.i ~ ニ - /ﾆノ-∠
＼ ＿∧ r.=ァ ﾌ /:├ ´
/ :＼ ∨三ﾉ ／ ト
| : : ヽ .- .イ ! ＼へ_
＿ ／{ | ヾ: : :／∠ - ‐ ／ ／￣ ｰ
／ ! ＿, ! , - ‐ ´ ＿__／ / / _ノ ヾ
ｨく /:ヽ＿__ヽ∠ - ´:::／ , イ ＼
^ ´ |｜ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ｿ＾ i ヽ
! ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /／ ノl ! ,
【ゴドフロワ・ド・ブイヨン】
背が高く、色が白く、金髪の北方の騎士の理想像のような男。信心深い。
| / ＼ j冫｀ヽ ／
| | ヽ / | 卜 | ／
|| /＼ ヾｰ' | / ／ フン……
| |/´ ∨/ ´' -,,,＿
| ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´ 先の無い暮らしに嫌気がさしていたところだ。
|､_| / ,, ヽ､
） ｀ ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ､
｀~'''‐'､ /;; ! ＼
￣
【ボードワン・ド・ブーローニュ】
ゴドフロワの弟。相続地がなく聖職者として教育を受けていたが、還俗してゴドフロワに仕えていた。
兄と違って派手好き。
,＿＿
／;;;;;;;;;;丶 ｜丶
二丶;;;;;;;;;;ﾍ/;;;;;;;ﾍ
;;;;;ﾍ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶
;;;;;;;;;;;⌒ﾍ;;;;;/⌒;;;;;;;;;;;;;;>
;;;;;;;/ ヽ Ｖ ﾉ ﾍ;;;;;;;;ﾍ
;;;;;,-[ﾆ＼ ／ ７ L;;;;;;;;;| めんどい。
;;;;;| | ﾍ uyv｢￣Ⅱ 目|ﾍ
;;;;;ﾍ_ "￣〈L 'ーﾍ| ｣ ノ;;ﾍ
;;;;;;;;;ﾍ ｀ー- /;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
, ー, ﾉ|＼ ー ／|ﾍー;;;;;;;;;;丶
/ /"ﾍ ￣ ﾉﾍ ﾍ'ΤΤ
| (へ゛ （ ノ へ) |｜｜
ﾉ 二二二ｖ二二ﾆ 丶_⊥
【ブーローニュ伯ウスタース】
ゴドフロワたちの兄。覚えなくていい。
.
- 170 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:54:51 ID:6rpnKRjg
- ＞覚えなくていい。
おいｗ
- 171 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:54:56 ID:b4EhneeY
- ゴドフロフとボードワン来た！
- 172 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:55:09 ID:Xh.eWPAk
-
/ ,. -─‐‐ァｧ
_ {／:.:.:.:.:.:.:.／ ＿＿ _
ヽ:`ヽ.、 ,. −'´:.:.:.:.:.:.:イ´￣:.:.:.:.:.:.;イ
＼:.:..`y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
__ﾐ ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.／‐- ､
-ｭ=二__:.:.:_:.::.:.:.:.:.:.fﾍ:.:.:.:.ﾒ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／ ｨ=‐=ﾆ､ ｒﾍ,|`ヽﾄ､}／ ﾍ ;.:.:-=ﾆ二_￣ヾ
/ ,ｨﾍ/` 、ム{ ' {_ ﾘｧvｨﾗ7ｲ__;:ｨ-‐=＝` ﾍ
{ / ﾍ ﾊ､_ "" _ Уﾊ′ --- ､ 〃 ﾊ
,ｨ┤ｆ ii V i ﾄ､ ‘ﾆｲ,ｲ/ ,. l ﾍ ﾄ、
／ ,!/ ,.ィ ￣ ＼! ｲ＼_,.イ ム-‐-=ド､ 〃ﾊ ii/ } _ _
ｲｆ ／ ‐-f ｨ-‐=- `v'´ } ￣ `ヽｲ ､ﾄ, _ｲ´ `´ ｝
r‐ﾗヘｆﾍ { iイｆ´ | ヾ ､ { 〃 / | i〃ｨ `ﾊ ﾍ ｛_ }_二´_ ｝
{ _二`Y¨}Y } ､ヾヽ { 0 `ﾄ ／/ Λ Λ ,iﾊ_{_ｲ__ _ ﾘ
く _.. ィ'｝ﾘ } | ii /i＼ | ／ / ﾄ、if ,イ / {、 - ,.ｲ!
ト､ _,ｲｲ 〃ー- ／ﾊ 丶 ＿_ ,.ィ｛ヽ、 ０ ／ Λﾍ / { ﾊ､__,ｲｲ
ヽ､￣／ヾ r'¨ ヽ, __,r‐--'ﾄ=- ､`ー--‐ ´ ,.イ ＼` if >､ ＿ イ
￣ `ー -=イ __{ Λ＿_{､＿_ >- ─ v´ `ﾍ、 ´､､ ／
`＞‐ﾄ-‐ム､r､,.!r-vイﾍ、_,.ィ､ﾒ-ｭ_ ＿ ` ー-彳
_ｒ−､∠_,.ィ rﾍ ､ f´ｰ,／,.イ`ー‐＝‐ 、
,.ィ´￣イ／ /ｆ‘７ｧ ,rﾍ_/ﾒ、ヾ､rﾍ_rﾍﾉ`ｰ`ｲ´,イ／ ,ィ へ
,.ィ´￣ 〃ィ´／ / // {ｲ‘-‐'′/,ｲ `! { ／,ィ／ 、 ／ 〃 ＼
´ ｆi / _..．-- ─-ィ´/ { } ﾍ／ ｲ／,ｲ ,.ィ¨ ￣ ／ /
/ ! ィ´￣ﾑ､ ィ-‐--‐イ、 ﾊ,ﾘ ｝ / く ,.ィ ／ ,.-= ,ｲ
iｆ V´,.ィ ─‐ ----イ_､_ﾘ=- ──-- = ､イ ,ィ／ｲ
￣ ￣,.ｲ￣ }ｲ ’ へ イ {
彼は所領や城を処分して大規模な軍を整え、そのこととハインリヒ四世から賜っていた高位の官職、
そして均整のとれた外見から名声を得た。
.
- 173 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:55:36 ID:Xh.eWPAk
-
第三軍はツールーズ伯レーモン・ド・サンジル率いる南仏部隊。
彼はすでに６０近い歳になってはいたが、南仏最大の諸侯にしてレコンキスタの勇士である。
.,..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,..:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
´.￣￣ 7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／l::::::::::l
,':::::; イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::::::::::::::::::／-‐,'::::::::,'
l／ ./:::::::::::::::::::.;:-ｧ'::::::::::／/::::::::;:: ＜／ｨ=ｧ::::::::/
./::::::::::ｨ::::::::ハム.ｧ／／:;-＜ヽ＿Ｌイｿ'/:::::::/
/;: ＜´/:::::::;' ', ./ｲ／'´`‐---イ l、 /'´）::/
´ /:::::ｨ:;' ヽ ┘ﾌ:´:／
/:／ l/ ヽ ＿ ノ::／
/' .,' ＼ ｀, ｧ´／
.＿/ ,ヘ , ´ ./ｲ
／.__/ ,'- 、
／ ,',ﾉ ,l,＞､_＞¬
／ l' ／o三 !
.,/ l ／.´川 !
／/ ｌ ／ l
／ / l ／ 川 !
／ i / ! ./ 三o三, -‐ ￣` ＜
【レーモン・ド・サンジル】
.
- 174 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:55:47 ID:pn4pn652
- ただの派手な人減らしだなｗ
- 175 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:56:14 ID:Xh.eWPAk
-
彼は唯一ウルバヌスから事前に十字軍計画について聞いていた諸侯でもあったので、
自分こそ総司令官に相応しいと自負していたのだが――
＿
` ､:￣:::::‐-:.........＿
＞:::::::::::::::::::::::::::｀:::...、
,....::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
,...:::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.´￣ ￣ ＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 事前に話を聞いていたのも最初に名乗りを上げたのも私･･････
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::l
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::! 地位、実績、係累、どれをとってもリーダーにふさわしいのは私ですね。
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:::::::::::/´!:::::::::;'
￣￣.フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヘl:::::::::/,___l::::::::;'
／:::::::::::::::::::::::::;ィ::::∠,,,ィ::::::ム'￣ﾚ',）/
￣￣7:::::::::＜´ /ｲ´（＿/:::/￣ヽ'¨7::/
ム'イ1::::::`Tヽ /／ __ ´ ｨ::/
l:::/.＼', ＼ ' ∠ィ.／ﾙ'、
ﾚ′ /〉 ＞ _ イ／.王'、 ＿ _
/.,' .', ./ ヽ-､ -‐' ´
,'+l ∧ / o ./ 王 o
／/ ﾚ' ', / ﾟ.o..ﾟ/l ﾟ.o.ﾟ
※ スペイン王室とも繋がりがある
.
- 176 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:56:40 ID:nwRjX4Xw
- ＞所領や城を処分して
反対する一族とかはいなかったのか？
- 177 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:57:03 ID:Xh.eWPAk
-
ウルバヌスは十字軍を聖職者の監督下に置くべく、ル・ピュイ司教アデマールを総司令官とした。
＿_
,. ´ ｀ヽ.
／￣｀ヽ / , ‐ 、 , ‐'.
/, ⌒ヽ i ｜ ｀⌒ ⌒ｉ
{ { ､__ノ ,ﾉ |^v=｢ ￣｀H´￣}
い､ __ノ}:ｰｧ! ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､
,ゝ､ ,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐〜ｰ〈:.:. :.＼
／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.',
/ :, -‐ァ´| ＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′
. / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ
|: : .:.:.:.i ｜ ,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
|: : .:.:.:.ｌ ｌ／ | |.:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/
. ＼: .:.:.:＼ ＼,.| l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／
`ｰ―→一'| l:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|／
/: .:.:.:.| |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
. 〈: .:.:.:.:.:l |: .: ' ∧ ',:. :. : : : :〉
丶、.:.:l l: / /:::::', ',:.:. .:.／
丶i l/ / ::::::::', ,／
【教皇特使 アデマール・ド・モンテイユ】
十字軍の総司令官。人格者。
,ｨ''"￣￣`ヽ、
,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ､
l;;;;;;;;;|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ-''
{;;;;;;;;;|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ ……まあいいでしょう。
{;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ｰ`゛
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨`｀ﾒ､;;;;;;;li いずれ世俗の指導者が必要になりますよ。
ヽ､t ＿＿ ,lノ,ﾘ `ヾ
. ヾ;;;j`､ヾ ″イ;|∨
`ｿ;;;;|:`ｰ''´|~l;;j
jクi :ﾄ,:`､
/ ｢~７~ヾ‐7 `､
/ .| `ｰ'' | ヽ
／ ＊ :|￣￣~| *
'" :| :|*
| |
＊ _l,.-―'
- 178 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:57:40 ID:Xh.eWPAk
-
第四軍はタラント公ボヘモンド率いるノルマン人部隊。
__...,. - ...,.r__ i' _
／ i'´ ／ ,.ィ ｀フ' `ｰ ´ `i
i i' ﾌ ,ｒ' / ,i'./ ./ ／ i i `i ､
,. - ､_ノ ）ヽ l ｌ/ l, l ,i' l } ｀i
/ ,ｒ ,. -─ i、ヽ、l l.i i`､ ,i' ,ｒ' } ヽ
Ｖ ,〉´,r'´ ｀ヽ `､i i. ヽ i } ! l _ ノ / ﾉ / ,!l
､. ,{ l ,. ､ ヽ ヽ‐-､ i'./r,.‐',ﾆ´... イ,.. - ､ ' ./ i l.i
_ヽﾆノ ﾉ ,i. ｰﾐ i i i.l { /,. ‐'ﾆア_´,.､ i. i ' /,i i
‐- イ r ´ ,ｒ "'´ﾆン彡-‐ }ﾉ i ／//
,ゝl.ﾉ ,...、 ,.' ｀ ｒ' ｒ' ｒ _. ',i'
ｌ l. ''ヽヽ i l （_ ｒ´ｒ_
| l r .._ヽヽ. ） ` t:_,.ｒ=-､〉 東方遠征か……
ｌ l. ヽ.l ﾟンﾐ`! ＿_ ... _‐._´ヽ 二..,.ｒ ^)''
ゝl ｀￣´ '"',ﾆ._´ `` ／イ / イタリアでルッジェーロや叔父上と勢力争いするよりも
l / ヽゝﾟﾝヽ /ｒノ / 旨みがありそうじゃあないか。
l / ｀ ´ / ,i'
. l i r ′ ／ ∠ ＼＼＿ノ⌒ヽ{ ｆ'' （__,.、 lヽ_lノ|
! .__ `- " ,rr ´ ／ ／ ＼ ｚ',.-.、V _ｊノｌ､ ∧
i `ー 、 ,i' /.l`i ｀フ´／ ／ﾞ7´/:;:へヽ ／ｉＶ _//|
. }､ ` - .._ ` /／ l.l l /ｌ /／/,／ﾉ ´ _｀ﾞ ' ⌒ Vノ_/
i i _. - ´ l i. l {/ﾚ' ノ ／ｊ ／__.二 ニ、ヽ |/ /
. ,i ヽ､ _. - ´ / i、 . /__／ _,ノ 7´ '´ｆｨｔ}ノ ,.- ､弌!ン│/
/ __ ｀ ´ ,i' ヽ ´l /＼ｰ彡 ｀￣ ´ k、
／ .l ／,ｨ_,ｰ＾ｉ ／ `! ｌ {/Tヽ ＿＿＿＿ ! |
l' /o ,､,! ｉ ／ ,. - ''ヽ ヽl ! 「｀ Ｖ-──／ ﾘﾉ
l. 〉々ン _ i ／ ／ ヽ、 ＼｀ﾆﾍ. ､｀ ー ´, /
} ` ' ,.- ´ i ／ / ＼ ｀弋ﾊ ￣￣ /
ヽ|＼ /
【ボヘモンド】 |＼.＞ ､＿ , イ、
_,.. --─‐-.､__|::::::｀:::..、＿ _／:/
ノルマン貴族の狡猾な美丈夫。 ／ ＼::::＼i'⌒V::｢l:｀l| l:｢l::〈
/'´:::::::::::::＼ ヽ＿|ｒ‐､|:::l」:::l| |:l｣::/７
/::::::::::::::::::::::::::＼:{´ ｌｌ__ｊﾉ!::ｰ:┴(_)´::／::人
. |:::::::::::::::::::::::::::ｒ一'ヽ ヽｰ'ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
【タンクレード】
ボヘモンドの甥。
.
- 179 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:58:22 ID:Xh.eWPAk
-
ボヘモンドは以前、父ロベール・ギスカールと共にビザンツ帝国の征服を志してギリシアに侵攻するも、
遠征中ロベールが病死したため失敗に終わっている。
＿_､─- ､
＞ ,, ` ,, '´￣ﾞ,Ｚ._
, ' ｉ!i ｉ!i !ii !! ＜
. / iｉ! !! ｉ! , ii ﾊ ii! iｉ! ヽ
l ｉ! ｉ!! ,ｲ /l./--l ﾄ ii ii l
| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
|!i.|.ｆ1.| ＝==j= ,,r ==j＝lW
|.i!|.｢l | ｀二´ ＼二´/
|ii ヾlﾉ. , -‐' r _ ＼l (._ ⊂
/| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃ ,) ）
_/）:| / ＼/ ,. ´二ニゝﾞくう ( r '´
‐..T....|(（::K / /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ. / ' ' .仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼ ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|....
【ロベール・ギスカール】
徒手空拳から武力と策謀で南イタリアの覇者に登りつめた男。
ギスカールは「狡猾な者」を意味する。
.
- 180 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:59:02 ID:Xh.eWPAk
-
彼は長男だったにもかかわらずロベールの本領プーリアは異母弟のルッジェーロが相続し、
イタリアにおいて将来の展望が開けない立場にいた。
ボヘモンドが十字軍運動を知ったとき、直ちに最も高価な生地を断ち切って十字を作り参加を表明したといわれる。
yベ.ﾐ'´￣￣｀ヽ､
ノノ!!|,,yべヽ._ ﾐ ＼
こんな希望のない土地にいられるかッ！ ｒ彡" ヾ゛ ￣《＿､゛ヽ
（(（, ＼ ／ ￣ミ,-、|
私は東方を目指すぞッ！ `ﾘ ● ● _ﾉ.!
~ l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ｱ"
/⌒ヽ__ﾍ ゝ._） j /⌒i
＼ /:::::/ ＞,､ __, イァ/ /
/:::::/ ヾ::,灰.ｿ::{ﾍ､__∧
｀ヽ< i◆|:::/ヾ:::彡'
- 181 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 22:59:12 ID:b4EhneeY
- ボエモンドとタンクレディは、カッコよすぎてたまらんわ
野蛮人だが
- 182 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 22:59:32 ID:Xh.eWPAk
-
これらの諸侯部隊はそれぞれのルートでコンスタンティノープルに進軍し、
12月にユーグ伯の部隊が最初に到着した。
＿,..-−――‐-､
..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀.:..
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ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ｉ:.:.:ハ:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:. ｌ
ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:./.ｌ:.:.ｉ :.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:ｌ
ｌ:.:.:.:.:.:.:. ｌ:. / ｌ:.:ｌ ｉ:.:.:/ ｌ: / :.: ｉ:.:.: ! やっと援軍が着いたか･･･
ｌ:.ｉ^ｉ:.:.:.:ﾊ/_ ヽ! ｌ:./. ﾚ ｉ:.ｌ:.:.:'
ｌ:ｌ ｌ:.:.:.ｉ ' _ ￣ ´ !^ー‐'´￣ !:.!:.:'
!ﾊ ヽ:.ｌ ｀ー‐' ｀ｰ‐'｀ ' /ﾘ
ゝ j:.:ｌ ｉ:. /:/
_/ヽ: ｌ !.:. /'´
....:.:´:/:.:.:.ｉ｀!､ '.: '.､‐..
.....:.:´:.:.:.:.:/:.:.:.: ｌ ヾ ､ r‐--っ ／ｉ:.:.:ヽ:.:.｀:.:..
....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:. ｌ ＼ヽ､.￣ ／ ｌ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:｀:.:..
....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.ｌ 〉‐､ｰ_.´〈 ｌ:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:｀.:..
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:／ｌ. ∧:::::::::::::ハ. ｌヽ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
- 183 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:00:11 ID:Xh.eWPAk
- ';';,..
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''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
ヾ,!i:||!!ﾞi!' MVvvMvyvMVヾ,!i:||!!ﾞi!'MVvvvMvyvMVvvヾ,!i:||!!ﾞi!'
Y|i!i |i､MVvvMvyvMVvvMY|i!i |i､vvvMvyvMVvvMVvvY|i!i |i､
MVvvM,}!!|,!'',ミﾐ､MvyvMVvvvMvy ,}!!|,!'',ミﾐ､VvvMvyvMVMVv,}!!|,!'',ミﾐ､vvMvyvM
jﾍ!!/´ ;!};ﾐ jﾍ!!/´ ;!};ﾐ jﾍ!!/´ ;!};ﾐ
iilllijilllli=h;ﾐ iilllijilllli=h;ﾐ iilllijilllli=h;ﾐ
＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三 ＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三 ＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三
三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::'' 三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::'' 三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::''
｀￣￣￣´ ｀￣￣￣´ ｀￣￣￣´
【ビザンツから見たイメージ】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,ｲ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.ｲ:::::::,ｨ:::,ｲ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
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!::::::l::::::ﾚ',! ー-､ !/ !::/ !::ハ:,ｲ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,＿`ヽ､_,. ,ﾘ ´ _,..,_ !::::::::ﾊj
!/f r.|::::::::! （◎） ｀'ｨﾆ二_ /:::::::::!
k.ﾔ!:::::::! u （◎）,. /::::∧::|
|∧`Y::ﾘ i u //|/ ヾ
!Tヾ u. ＿＿j_ //ノ
ﾔ. ヽ. |ﾟдﾟ ) | ,.ｲ:/ ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
r＜´|. ＼ |( ﾟдﾟ | ／ |/ ＜ ＞
! ｀丶､. ＼ ￣￣u／ ＜ なんだこの薄汚ねぇ連中の大群はー―！！ ＞
_/ `'-､. `'ｰ-r<´ ＜ ＞
, -'" ｀ヽ､ ｀ヽ､ f｀, ＼ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
, -'´ ヽ ｀ヽ､ >く_Lｒ'´｀ト､
／ ヽ ＼ ／ヽO〉 |｀r､.| ｀丶､
/ ＼ ＼/＼r‐＝<. !｀ ｀ヽ,
/ _ -−‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ ／ ! ｀ﾄｰ〈 ! / |
アレクシオスは野盗崩れのような十字軍兵士を見て大いに気分を害したといわれる。
.
- 184 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:01:12 ID:b4EhneeY
- よし、消毒しよう！
- 185 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:01:15 ID:7trVMOWw
- 汚物は消毒だーーー！！！
- 186 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:01:32 ID:Xh.eWPAk
-
,ｨｭ-‐-､＿
／: : : : : : : : : :｀ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ｲ : : : : ,ｨ ./ﾘ| ﾄ､: : : : : ゝ 蛮族ってのはわかってたけどまさかこんなのを寄越すとは・・・
!: :/: :,ＡZ__ |/' >r.､: :N
!'ヽ: :! ―- ﾆ| .! .!ﾉ というか、なんで傭兵頼んだのに司令官付きの大部隊が来るんだよ・・・
_人_l､u. i .(ヾ| .! iヽ
_,.．-'´/:::::| ヽ 〜 ,.ﾈ､ ト､
r'´:::::::::::::く:::::::| ﾉ｀ =く. .|::ﾔ .|:::｀ﾞｰ､
/:!::::::::::::::::::/::::::.ﾚ'＾YニY/ﾚ!:::ヽｚ='＝i::::::::ヽ
/::::::!::::::::::::::::ヽ:::::::| .〉-〈 /::::::〈:::::::::::::|:::::::::::!
- 187 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:02:00 ID:Xh.eWPAk
-
::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::|
',::::::::::;′|:ﾊ:::::::::/ '.:::::::::/ Ｖ:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::|
∨::::ｌ. |! |::::::/ '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ
. ∨:| |:::/ }; '_.．-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::|
∨ |/ _.．-'´ ',:::::::::/:::::ﾊ|::::::|
,.． '＿＿＿＿＿__ ' ::::/::::/::::|::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'´ ∪ ｀' |::/:::::/|::::l::::′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :
ー‐---一' |/::::/ }:∧:| こいつらの目当ては間違いなく領土の獲得だろう・・・
,′:/ /ﾘ トルコに対する緩衝国ができるのは大歓迎だが、
ﾊ ,:::::/ / こっちの宗主権が確保できるようにしないとな・・・・・
∪/:::/ ′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
. | /V／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
l| 厂7
. ! /∧|
／:/
アレクシオスは、西方では臣従礼という契約があるのを知っていたので、
十字軍兵士を財宝と軍資金で釣りつつ臣従礼を取り付けることにした。
.
- 188 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:02:40 ID:Xh.eWPAk
-
,、 _＿＿,,,
` ／/ |亅 /|.,､ ／￣￣ /
＼ / / / | |. /l __ ｜|| l ∠-一ァァ ７ / _＿
＼ 丶 i. | / ./ ／ / / /1 |｜| | / /∧l/ V / / / .／／ ＼ ／ ／
＼ ヽ i. .| / / ／ 7 / | | | l |/ / /｜1 ,-‐─¬ / .//／ ヽ､_／ ／ ／
＼ ヽ i | / / ／ / / l | |ﾉ / / | | ｀"７T7// / ´ ＿_／ ／
＼ / / l | | / l | // ﾚ /／ ／￣￣＿＿／
/ / l | ,' l/ `' |/ ∠人 ￣￣￣
ー _＿＿＿_＿＿_ / / ﾚV
_＿ ／￣￣￣￣￣／|--' ／ オプーナ ／| --
二 .|￣￣￣￣￣￣|／| |￣￣￣￣￣￣|／| ＝ 二
￣ ／￣オプーナ／| ￣|__」／__ ／オプーナ .／||__,」＿＿＿__ ￣
-‐ |￣￣￣￣￣|／オプーナ .／|￣￣￣￣￣|／ オプーナ ／| ‐-
|￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／l￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ ヽ ＼
／ ／ 丶 ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼
- 189 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:02:58 ID:b4EhneeY
- いらんわｗｗｗｗｗ
- 190 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:03:21 ID:Xh.eWPAk
-
,. ―――- 、
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ、.
/.:.:.:.:.:.:.:∧.:∧.:∧.:.:.:.ヽ.
. /.:ｲ.:.:.:.:l/ ヽ.:.:.Ｎ.
Vl,. ｨ.:.:.| -―、―-. ヽ.:.|
| |.:.:.|ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ>Ｖ| 臣下になるのなら、
ゝ」.:.:.| . ゝ '|.:.| ビザンツの秘宝を進呈しよう！
ﾄ.Ｎ ｀ヽ.＿__ , ル.
. |. ヽ `ﾆ´ ./
」、 ヽ、＿／ ☆
/ヽ､--ー､＿＿,-‐´ .＼─／
／ > ヽ▼●▼<＼ ||ｰ､.
/ ヽ､ ＼ i |｡| |/ ヽ (ニ､｀ヽ.
.l ヽ l |｡| | ｒ-､y ｀ﾆ ﾉ ＼
l | |ー─ | ￣ l ｀~ヽ＿ノ＿＿＿_
／￣￣￣￣￣／|--' ／ オプーナ ／|
.|￣￣￣￣￣￣|／| |￣￣￣￣￣￣|／| ＿＿＿＿＿＿
／￣オプーナ／| ￣|__」／__ ／オプーナ .／||__,」＿＿＿__ .／|
|￣￣￣￣￣|／オプーナ .／|￣￣￣￣￣|／ オプーナ ／| ／ |
|￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／l￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／|／
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
＿＿＿＿
／ﾃ√:::::::::::::i:lil::ｯ 〃
| /:::::| ⌒ ⌒ﾚ _
. / /彳V 辷ｿ 辷V ´ 私は陛下の僕でございます。
/ / .|::| ///r====｢ っ
/＿|::ﾄ,, ￣￣￣」
〃x爻l | ｰ /爻xヽ
ユーグ伯は西洋ではお目にかかれない様な豪奢なもてなしに有頂天になってアッサリ臣従した。
.
- 191 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:04:10 ID:Xh.eWPAk
-
だが次にやってきたゴドフロワは面会すら拒絶した。
ウ ＼ ∨ ／
言 ス そ | / ん 部 戦 オ
っ タ う ｌ | じ 下 い ラ
て ｜ い | | ゃ に に は
も ス う. / 〉 .な な 来 聖
ら に 事 / ｨﾍ ｌ い り た 地
お で は /| ｊ| ＼ | ん に ん に
う も _,イ ! /ﾉ _ヽ だ 来 で
か ∧ | ｣ _ｨ≦二テ‐､| た あ
ヽ＿＿＿ ｢≦二{ ` 彳_磷ｦ ヽ っ
＼ .ﾍ〈_磷ｉ `' ＝‐ ﾚｧﾍ- ､ て ＿＿,ノ
￣ ＞､ | /ｌ ｆ仆/ ￣￣ ／
` 二_ ! 釗 _ i_,ノ ／
￣ﾌﾍ ｀ ＿＿__ , ヽ_／
丶 ヽ-‐―′ / l
ヽ -‐ ,ｲ .ｌ
ヽ ／/ ｌ
. ＼_＿_,． '´ / ∠ ､ |_
} ∠‐'´ ! ＼
_,． -一┘￣´ ＼ ｌ ,
／ ｉ. | ,
／ | | |
/ _,．-¬⌒＜＿ ﾍ. | |
{ √ 〈 廴 | |
∨ ゝ ⌒¬､,_ |
- 192 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:04:42 ID:3c428HBs
- どうせならラブルートゼロにしろよ、中の人つながりで
- 193 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:04:52 ID:b4EhneeY
- 真面目な奴はそれはそれで扱いにくいよな
- 194 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:04:59 ID:z53bBvEA
- 戦闘民族めｗ
- 195 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:05:01 ID:Xh.eWPAk
-
ユーグ伯は人質にされたと受け取り、
またピエールの残党にある事ない事吹き込まれたためである。
,. -─v─- ､ 、
__, ‐'´ `ヽ
..≦ `i,
..≦ i、
１ ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ i
l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_､,l`ﾍ .,|
.ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿"` ! /
見てくれ俺たちの有様を･････ rｉヽ_(:)_i '＿(:)_/ |i）'
皇帝に騙されてこのザマさ･････ !{ ;:;:； ,! ` ;:;:； μ!
ﾞ! ヽ ' ;:;:； u .,i!
!、# ‐=ﾆ⊃ ,,ﾊ
ヽ ‐- # ／ "ﾄ、
_.. ..‐::´／ ヽ.＿__,._／ // ＼
_/::::::::::::/ ／/ｲ;;::::: //〃 ヽ、
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ / /i:::::. // ヽ
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ そっか、皇帝は悪ィヤツなんだな、
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠ オラ騙されねえぞ！
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──｀
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
- 196 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:05:55 ID:Xh.eWPAk
-
／ ￣￣／
＿＿__/ ∠ ＿ ――
／ ／
､-‐―'´ ト､ ト､ | ／
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／
￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／ オラはローマ皇帝の臣下だから
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ | ギリシアの皇帝にホイホイ臣従するわけにはいかねえ。
￣ヽへ. (へ7 ／
| ､ ￣／ 他の連中が来たら意見を聞いて、それから決めるぞ。
＿,へ ￣l-‐､
／ ＿ ＼―〜'| ＼
| （ 亀 ） ＼ / |
..---. ...
, -‐.': :_: :---｀ ｰ-.、
ｰｧ´:, ‐ -ｧ: :7￣l:.ヽヽ‐..＼
/／イ: : /: ./.:ｲ: }::. :}:.}:ヽ:､:ヽ、
ノ.: .: ./: : lﾊ:AL_}:/ }::.ﾊﾊ::.:}:.ト_--
´ ７:::::_|::. : | '┬ｫﾐｰ'jﾑ_ム}::ﾊ:｢｀
|:.:{ r|{:.. :l ￣´ {ｴｵﾊ.ﾊ{ ああそうかい。
ﾊ:ヽvﾍ:ﾘ u 〉 |:/
Vl:.:T , ---, ﾊ! じゃあ食料の供給を差し止めるまでだ。
}::ハ、 （ ＿_/ , ′
／ﾌ´{ ＼ − /
_ .. イ:::::::{ ＼ ｀ ┬‐′
:::::::｜ l ＼,_ / ＼
} ヽ ∧ 〉ヽ 〈| ＼
ーｧ-‐ ﾍ_/ヽ.＞‐くﾄj､ ヽ＼
｢ l ｰ ヽ:.__..ﾊ ∨ ｀ヽ､
ヽ l } l｜ ヽ ヽ
＼ l |: l | l l
＼ l l:. !| | |
後続部隊と合流されれば武力的な優位が揺らぐ可能性もある。
手が付けられなくなる前に臣従を取り付けるべく、アレクシオスは食料の供給を差し止めて圧力をかけた。
.
- 197 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:07:06 ID:Xh.eWPAk
-
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ まいったなー、食いモンがなきゃ
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'／ , ＼!::∠ 流石にどうしようもねえぞ？
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──｀ またそのへんから奪うか。
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
| / ＼ j冫｀ヽ ／
| | ヽ / | 卜 | ／
|| /＼ ヾｰ' | / ／
| |/´ ∨/ ´' -,,,＿
おいおい兄者、 | ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´
皇帝にいいようにされているというのに |､_| / ,, ヽ､
やることはそれだけか？ ） ｀ ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ､
｀~'''‐'､ /;; ! ＼
￣
- 198 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:07:57 ID:Xh.eWPAk
-
／ ￣￣／
＿＿__/ ∠ ＿ ――
／ ／
､-‐―'´ ト､ ト､ | ／
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／
￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ | 他にどうしろってんだ？
￣ヽへ. (へ7 ／
| ､ ￣／
＿,へ ￣l-‐､
／ ＿ ＼―〜'| ＼
| （ 亀 ） ＼ / |
| | / / / / /／／ /／ /／ ／/ /
| |/ / / ／／ /／ / ／／ / ─'''／
| | / / / / / / ／／／ /─"／
| | | / / /// / ／ ／ / ／ ／
ヽ＼ | ｌ│ / / ／ﾞ'ヽ／ ／ ／ ／／／ ＿
ヽ ＼ | / | / ／ ヽ ／ /／／─'''"／ こうするんだよーッ！！
＼ | / | || / ヽ ／ / ／
＼ |/ ヽ |ｌ/ |└ | __ ／ / ／ ,,,-─‐-,,,,,
＼ | ﾞ､ / ヽ 「 ヽ /／ヽﾞ､／ /￣／ ／￣:::::::::::::::::::::::＼
ヽ,| |ｌ ﾞ､ / ｌｌ-ヾ､ /=ｌ | ／─二/"~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
|__. ∨ / ／／ﾞ" ┌ﾉ/／ /￣ //'''"""ヽ::::::::::::::::::::.. ヽ:::::::＼
└ヽ､ ／ノ／ | ／::::::::|──//| ヽ::::::::::::::::: :::::::::::|
─､ヽヽ/ｌ"''‐" ｌ /:::::::::| | || |:::::::::::::::::::::::::::::|
／ ＼ レ／ヽ ／／::::::::::|ニニ | |ヽ ／ ￣─--､:::::::::/
/ :::::::| ヽ､ヽ‐" ／／/／:::::::|＿,,,,,,,| |:＼ ／ :::::::::::::::::＼ヽ､
/ :::::|￣ | |ヽ--'"''":::／ :::::::／ ,,,,,,-､＼:::::/ ::::::::::::::::､ヽ＼
| :::::::|─'''| |──ヽ､/::::::::::::/ /'''" ＼＼| :::::::::::::＼ヽ::|
- 199 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:08:40 ID:Xh.eWPAk
-
丶 ＼ ＼ "丶 '';;;;;;,,
＼ ,, _ | '';;;;;,,
＼＼ 丶＼ ､/ 丶| '';;;;;;,,
＿＼ 丶 ,ﾞ/"､丶| 己の愚かさを ';;;;;,,
/''''''＼"''‐=､‐‐─丶ｌ |丶| 思い知るがいい！！ '';;;;;; ∴
/:::::::::::::::丶＝/:＼ 丶 ,/冫 ;;;;;;; ｶﾞｯ ∴;:,.∴
:::::::::::::::::::|,＝＼:::"'‐丶 ､/ﾞ ;;;;;;;; ヽ○ノ∴;:.,
::::::丶::､:| | "'＼::::::丶＼::::＼ ;;;;;;; ＿ノ;:,.∴;:,.
::/ｌニ,-‐"'＼___ ||￣ 丶::::::::: 丶 ;;;;;;; （
/ 丶/丶 "|二二ニｌｌ |::::::::::: | ;;;;;;;;
丶 ＼､丶 |二二二ニ＼/-,,,::::::､/"＼ ､,|丶 ､, ;;;;;;;;
"丶 ＼丶-/─‐-,,二ニ| | "''ｌ::::::::::::| 丶| |,,,ｌ | ,;;;;;;''
| 〉､/''''''''''''‐-"'‐// ＼,'--‐ﾞ ｌ| / ,;;;;;;;
-‐丶 |::::::::::::::::::::::::::＼,ｌ "'‐-,､､/ ''‐-, ,,;;;;;;'
|"'_＼ |::::::::::::::::::::::::::::::::丶 "''‐'''ﾞﾞﾞ￣ ,,,;;;;'
＼丶 '‐/:::::::::::::::::::丶:::::::::::::::＼ ,,,'''';;;;;;;,,
ボードワンは治安維持に配備されていたペチュネグ人警備隊に奇襲をかけて殺害した。
／/ ＿＿
＿／ 丶イ ／
＿＿/ yyvvvy ∠＿ やるじゃねえか！
＼ γ ＼ / l ／
＜＿δ ∟ﾟヽﾟl ＞ オラも負けてらんねえな！
∠ ヘ ｀ /
- 200 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:09:18 ID:b4EhneeY
- こいつら強いから余計始末におえん
- 201 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:09:39 ID:Xh.eWPAk
-
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
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,'::::::/::::!:::／,ｲ::／ .!/ .|::::/ |:::::ﾊ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::ﾚ',! ー-､ !/ !::/ !::ハ:,ｲ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,＿`ヽ､_,. ,ﾘ ´ _,..,_ !::::::::ﾊj
!/f r.|::::::::! （◎） ｀'ｨﾆ二_ /:::::::::!
k.ﾔ!:::::::! u （◎）,. /::::∧::|
|∧`Y::ﾘ i u //|/ ヾ
!Tヾ u. ＿＿j_ //ノ 村の警備隊が襲撃されただぁ！？
ﾔ. ヽ. |ﾟдﾟ ) | ,.ｲ:/
r＜´|. ＼ |( ﾟдﾟ | ／ |/ 奴らそこまでするのか！？
! ｀丶､. ＼ ￣￣u／
_/ `'-､. `'ｰ-r<´
, -'" ｀ヽ､ ｀ヽ､ f｀, ＼
, -'´ ヽ ｀ヽ､ >く_Lｒ'´｀ト､
／ ヽ ＼ ／ヽO〉 |｀r､.| ｀丶､
/ ＼ ＼/＼r‐＝<. !｀ ｀ヽ,
/ _ -−‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ ／ ! ｀ﾄｰ〈 ! / |
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:､:.:.:.:.:.:.:ヽ､
/:.:.:.:./.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.､:.:.:.ヽ:.＼
/,:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.!:.:.:.l:.:.l:.ヽヽ:.:.:.:.:ヽ:.ヽ
. //:.:.:.,':./:.:.:.:.:.:./:.:. /:.:.:.:|:.:.:.|:.:.|:.:.l:.:.!:.:.､:ヽ:.ﾄ. ',
. /｣:|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:,.ｲ:.:./|:.:.:.:,!:.:. /:.:.l:.:.:|:.:.|:.:.:!:.:.l:.:.! １
ノ'´|:.|:.:.:l:.:|:.-rｰｧｘ...」:_:.ノ!:.:.ハ:.Ａ ｫ-:!:.:.:.|:.:}:.:.| !
|:.|:.:.:|:.l:|V|;ｫf＝=レ ´ﾙ' /ｨ-ﾍ|:./:.:.,!:./|:./
1l､:.l:.ﾊl:.:.|｀ {ﾟ: ::| {ﾟ: ::ﾙ',!:.:.ｨ:/ ,ﾘ 今もっと悪い知らせが入った。
ﾞ ',:.ﾄl､!:.:.| ﾞ-┘ 、 ｀ｰ' /:イ,ｼ /
. ヽヽヽ:.l､ _ _ /:.:.!
｀ lハ:lヽ､ ,.-1:./
ヽN |｀ ‐ ､__,. ィw '/
,r'^,! ｢ヽ､'´
_,.-' | ヽl ヽ､.._
_,. r ´ | _...._ | l. ｀ヽ.._
r{. l. | |-‐ ´ _...._｀ -| | l. ﾄ、
/ ヽヽヽ |-‐ ´ ,.- ､｀ｰ| | | l ヽ
- 202 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:09:48 ID:3c428HBs
- >ペチュネグ人
ドクロ杯作ってた連中相手によくもまあ
悪と巨悪の戦いだな
- 203 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:10:16 ID:Xh.eWPAk
-
/ ヽ ＼ ＼
,' / / l ＼ ヽ
! / / / ,' | l ﾊ ﾍ､ヽ､_,
. | ! l ｌ / / ,ｲ ! i ! l ヽ ',｀￣
. l | l ｌ ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_／/ ／/ /::::,' ∧ / | / j ｌ│
ﾉ l ｧ| |尢/‐=乞t/ ／::::/∠ﾆ｢厂! / ,/ / ﾘ
ｲ 八{´ｌ !ﾚ<f{矛:下 ':::::::::::::..ｲ孑ﾃﾌ ｲ } /
. Vﾊ | i';;:::::;j :::::::::::::. i:;::::ﾘ /}, '/／ ゴドフロワが宮殿に通じる城門を攻撃しはじめた。
ヽ ', | ￣ ..:::::::::::::;::::...￣ ﾁ' /
`ﾍ lヽ ＿ _ 厶 ./ もしかしたら初めから帝都を奪うつもりで来たのかもしれない。
', {.代ﾄ､ , イ | /
＼_'i| ＞ ､ _ , イ/ V ｌ./
／ ヽj {｀ヽ ′
. _ ／ ｢´ ヽ} ＼
_, -‐ ´ l‐--‐､ ＿ -‐ | ` ｰ- ､
. r＜＼＼ ヽ '´￣ ___ ｀ヽl| / /ヽ
y⌒ヽ ＼＼ V ￣ ＿ ｀ヽl| / / ∧
./ ヽ. ＼＼ ∨￣ ｀ヽ | / / / l
{ ヽ ＼＼ ヽ / / / / │
..---. ...
, -‐.': :_: :---｀ ｰ-.、
ｰｧ´:, ‐ -ｧ: :7￣l:.ヽヽ‐..＼ ━━┓┃┃
/／イ: : /: ./.:ｲ: }::. :}:.}:ヽ:､:ヽ、 ┃ ━━━━━━━━
ノ.: .: ./: : lﾊ:AL_}:/ }::.ﾊﾊ::.:}:.ト_-- ┃ ┃┃┃
´ ７:::::_|::. : | ｰ=＝ﾐｰ'jﾑ_ム}::ﾊ:｢｀ ┛
|:.:{ r|{:.. :l ￣´ {＝ｵﾊ.ﾊ{
ﾊ:ヽvﾍ:ﾘ u 〉 |:/
Vl:.:T ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
}::ハ、 （｡≧ 三 ＝=-
／ﾌ´{ ＼-ｧ, ≧=- 。
_ .. イ:::::::{ ＼ ｀ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
:::::::｜ l ＼≦｀Vヾ ヾ ≧
} ヽ ∧｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
ーｧ-‐ ﾍ_/ヽ.＞‐くﾄj､ ヽ＼
｢ l ｰ ヽ:.__..ﾊ ∨ ｀ヽ､
ヽ l } l｜ ヽ ヽ
＼ l |: l | l l
＼ l l:. !| | |
- 204 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:11:26 ID:mZ0IqkVU
- もう何が何やら・・・
戦国DQN四天王なんてこいつらに比べたら、屁みたいなものだなｗ
- 205 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:11:28 ID:pn4pn652
- 戦争で外部勢力を招くと、こうなるから下策だって言われるんだよなあ
- 206 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:11:59 ID:Xh.eWPAk
-
ボードワンの些細な成功に気をよくしたゴドフロワは、
キャンプを移動しコンスタンティノープルの街自体を攻撃し始めたのである。
もっともこれは侵略目的ではなく、単に圧力をかけようとしただけのことだったが。
| ﾞヽ、 ﾞl ヽ .| .| ﾞl .r
.|.,〆"ﾞﾞヽ lﾞ l lﾞ ,! ﾞl ,lﾞ
.ﾞlﾞ‐'"ﾞl~ﾞ''ﾞl |ヽ .| ,/ .lﾞ ! ,/
|‐,,＼ | .ﾞl|`'ﾞl、 | .,/｀.,lヽrﾞ,,ｨ"
ﾞl, ﾞﾞ'''｀| ｀ /ﾞ'|l、 .lﾞ ,／,r从ﾚ''lﾚﾞ _,,,,,,,,!
`" ヽ,,,、 .ﾞ‐'"ﾞﾞl lﾞ.,／,ｔ'ﾘ｀｀,lﾞ ./｀ ."'~~ｰ-、 行くぜおめえたち！
`ﾞﾞﾞﾞ'''＝二'ｰ .'"｀ .ﾞ'ﾞ ,/｀,/ _、
ﾞﾞ'ｰ .､,,ﾆﾆ" /､,,,―‐''''"ﾞ＾ 皇帝に食料を出さないとどうなるか
、 lﾞ ﾞ,/'ﾞ｀ 思い知らせてやるんだ！
ヽ 、'=v,> ./｀
.ﾞl＼、 ﾞ二" .／
|、`‐、 ｀ _／｀
ﾞl、 ｀ヽ、 _,‐lﾞ｀
` `'ー-ｰ'ﾞ,i´.lﾞ
｀
＿ ＿ ＿
／ ..＼ ／ ..＼ ／ ..＼
│ ＼::/l 駐屯地を略奪だ！ │ ＼::/l 放火だ！ │ ＼::/l 城門を攻撃だー！
δ ∟¨」l δ ∟¨」l δ ∟¨」l
ゝ − ） ゝ − ） ゝ − ）
- 207 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:12:56 ID:Xh.eWPAk
-
フランク人がペラ地区を荒らしたんだって？
∧,,∧ ∧,,∧
城門も攻撃されてるらしいよ ∧ (´；ω；) (；ω；｀) ∧∧
( ´；ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω；｀ ) 戦争になるのかな
｜ Ｕ ( ´；) (；｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,ｲ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.ｲ:::::::,ｨ:::,ｲ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::／,ｲ::／ .!/ .|::::/ |:::::ﾊ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::ﾚ',! ー-､ !/ !::/ !::ハ:,ｲ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,＿`ヽ､_,. ,ﾘ ´ _,..,_ !::::::::ﾊj 落ち着け！
!/f r.|::::::::! 弋ｴﾉ｀ ｀'ｨﾆ二_ /:::::::::! 守備隊は示威行動させるに留めろ、
k.ﾔ!:::::::! ゞｚｿ,. /::::∧::| それからユーグにゴドフロワを説得させるんだ！
|∧`Y::ﾘ i //|/ ヾ
!Tヾ u. j //ノ まさか「聖週」に軍を動かさなきゃならんとは･･････
ﾔ. ヽ. , ‐-､,__ ,.ｲ:/
r＜´|. ＼ 弋,＿_,/ ／ |/
! ｀丶､. ＼ ｰ ／
_/ `'-､. `'ｰ-r<´
, -'" ｀ヽ､ ｀ヽ､ f｀, ＼
, -'´ ヽ ｀ヽ､ >く_Lｒ'´｀ト､
／ ヽ ＼ ／ヽO〉 |｀r､.| ｀丶､
/ ＼ ＼/＼r‐＝<. !｀ ｀ヽ,
/ _ -−‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ ／ ! ｀ﾄｰ〈 ! / |
- 208 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:13:29 ID:JvEJSRTE
- 鬼や悪魔でも、こいつらより優しいだろｗｗｗ
- 209 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:13:52 ID:Xh.eWPAk
-
,.rrr;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-、
//川::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::､
巛 川ミﾍｨ､::::::､､::::::::::;;;;::::::::::ﾐ
/ |ﾘヾ`ｰ 〉 ''''' ﾐ
/二ﾆヽ :、z'ﾆ二>ぐ ﾐ ,,,, ﾐl ゴドフロワ、バカな真似はやめて
代豆ｺ , ∠豆７ | | |::::'''''ﾐ| さっさと皇帝に臣従すれはいいではないか。
（ ｀ ´ j ｀ ´ | lﾉ l:::::::::::ﾄ､
|` / 'ｰ--ﾍ、. ミﾞｰ':::::::::::::ヽ
,;;;| ! l三三三! ! : |,ヽ:::::::::::ﾘ
l||||!、 ー ' / l |::＼::::ﾘ
!!!!-;`iー―--― ‐' / | |:::::::＼ﾘ
／:::::ヽヽ └- / !::::::::::::＼
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ 簡単に皇帝にシッポ振りやがって！
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠ おめえに騎士の誇りはねーのか！！
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──｀
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
- 210 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:14:37 ID:Xh.eWPAk
-
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
やあやあ、臣下の誓いを立てる前に、 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
先に部隊を小アジアまで渡河させてはどうだい？ ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
【使節団】
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ だまれヒキョーモンめ！
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､ オラはおめえたちの思い通りにはなんねーぞ！
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
- 211 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:14:41 ID:pn4pn652
- お前の行動のどこに誇りがあるんだよｗｗｗ
- 212 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:15:19 ID:Xh.eWPAk
-
● ● ●
●● ● ● ●
● ●●● ●●
● ●●●● ● ●●
-‐ '´￣ ●● ● ￣｀ヽ､
聞く耳持たず･･･ ／ ／" ￣ ､●/￣｀ヽ ヽ ＼
//, '/ Ｖ ヽﾊ ､ ヽ
というか攻撃されましたにょろ。 〃 {_{ ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ○ ○ 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
/:/:.::/: : : : /..:／:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ﾉｨ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:.／.7.::.::./:イ／ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: ｲ′ｰ ､/´ /:.:. ｲ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ ＼_j／ /::／j:/::.:/:.:.:.!:!
/小.!/ ｀｀=ミr‐ﾐ'/⌒} /ｲ::./:..|:.::ﾊ!
ノｲｲ/!′ } ﾉ _ ﾑｰﾉ:/:.:/|:/
￣｀ヽー- ､ __ ／了|´ | ／ノ ヽV:ｲ:./ j′ 強硬手段も止む無しか……！
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ﾉ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く｀{ i′
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ ｀ｿ＿ }
ｰ..､｀ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ ＞≦--.､ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:＞ー::´::| ／ｸ′:..:..:..::.::.＼ヽ ／
::.::.::.:ｰヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V
::.::.::.::.::.: {::.::.:l::.::.::.::.::／:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::／:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
- 213 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:16:05 ID:Xh.eWPAk
-
,r..:'"￣::`::.､
/:::::::::;:::;i::;l::::::ヽ
.lｨ::l:iv､l:/l:/j,ﾚ:::::!
'f.l::l zﾃｫ'.ｨ'ｪl:l:ﾄ! 付け上がるのも大概にしろよ蛮族め！
,..-';`ﾐ,i:l k l:l:ﾚ'^ヽ､_
./::"::::ｰ､`l、f＝ｧ .,ﾍ';:/'ﾞﾍﾞｭ)
/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f" 、 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` ､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ
::::::::::::::::::}::::| | iｰへ::::::＼
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ オ、オラは別にビザンツの敵じゃねぇぞ？
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'／ , ＼!::∠ 異教徒と戦えるよう、
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､ 手筈を整えてくれさえすれば何もしねえ！
=ﾆ二::::::::::::::::|６ u ＼＿＿_／､｜ -──｀
‐=.二;;;;;｀‐ｔ u ＼／ ノ
ゴドフロワの軍も本気の皇帝軍の敵ではなかった。
結局ゴドフロワは自らの敗北を認めざるを得ず、臣下の誓いも部隊の移動も受け入れた。
.
- 214 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:16:18 ID:6rpnKRjg
- 使節団の頭がすごいことにｗｗｗ
- 215 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:16:57 ID:Xh.eWPAk
-
ようやく皇帝はゴドフロワとその配下の騎士たちに臣下の誓いを取り付けることに成功した。
|ヽ
,ﾍﾉ:::::ヽ
／:::::::::::::::::ヽ
/| ／::::::::::::::::::::::::::ゝ
/::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉／!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／|
|::::::::::::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|＼:::::::::/ `､::::::::/ ヽ:::::::::::::::|/ 今後獲得するすべての征服地の宗主権はアンタにある。
ヽ:::::::::/ !::::/ !:::::::::::/
＼::::::::> V ＿＿<,,=-､／ その中でも以前帝国領だったところは残らず引き渡すと誓おう。
ヽ「｀|〒＝｡,_;' ｡＝〒|＃l）
‐ゝ､! ￣",└≡＝ﾅ-┘
`∧ i=`==､ ∧´
―┬─┬―i⌒/ ＼ー＝'／ ヽ⌒i―┬─┬─┬―
! ! | | |. ﾊ`ー'´ﾊ | | | ! ! !
／ ￣￣／
＿＿__/ ∠ ＿ ――
／ ／
､-‐―'´ ト､ ト､ | ／
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／
￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／ オラも誓うぞ。
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ |
￣ヽへ. (へ7 ／
| ､ ￣／
＿,へ ￣l-‐､
／ ＿ ＼―〜'| ＼
| （ 亀 ） ＼ / |
･･････誓いまーす。
／￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣＼ ＿＿＿_ ＿＿＿_ ＿＿＿_
/ １ ヽ / ２ ヽ ／ ヽ ／ ヽ ／ ヽ
/ ＼ ／ | / ＼ ／ | / Ａ ｜ / Ｂ ｜ / Ｃ ｜
(∂| | ･ ･丿 | (∂| | ･ ･丿 | ｜ ＼ ／ ｜ ｜ ＼ ／ ｜ ｜ ＼ ／ ｜
ヽ| "" "" | ヽ| "" "" | ｜ <・> 匚目 ｜ ｜ <・> 匚目 ｜ ｜ <・> 匚目 ｜
| ＿＿_ | | ＿＿_ | ｜ < ｜ ｜ < ｜ ｜ < ｜
＼ /＿＿/ ／ ＼ /＿＿/ ／ ｜ ┏ ┓ ｜ ｜ ┏ ┓ ｜ ｜ ┏ ┓ ｜
／ヽ ／＼ ／ヽ ／＼ ヽ┃Д_┃＿丿 ヽ┃Д_┃＿丿 ヽ┃Д_┃＿丿
￣￣ ￣￣ ￣￣
- 216 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:18:04 ID:Xh.eWPAk
-
ここまで漕ぎ着けるのには皇帝の臨機応変の才能と幾度かの小競り合い、
そして贅を尽くした宴会と大量の金貨が必要だった。
.i /'j
,- ､__ ヽ //
i'''''‐-､｀ ヽ ､ ｀ヽ､,,,,,,,-‐''´
ヽ ｀ヽ､ ﾞ＼
｀ヽ ､ ﾞヽ､〉
｀'''‐'''´ ,-'''''''‐-､
i ヽ、 ＼
,,,-‐'''''‐- ､ .ヽ ヽ 、 ヽ
_＿＿__ / ヽ、 ＼ ＼_ ﾉi
..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー､ j､ ｀''‐-二ﾌ'
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ij
/:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.: ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ //
/:.:.ｉ:.:.: ｉ:.:ハ:.:.:.ｌ､:.:.:ｉ:.:.:,.:.:.:.:.:.:. ｉ＿__,-'／ ,==､───---,,,,,__
,,-''''／ 〉:.:./ｌ/ ＼:! ヽ:.!ヽﾄ､:ｉ:.:.:.:. ｌ''''' ま、必要経費だな。 ,,,,,‐- ､ i‐-｀_'''''''''''‐----‐‐''''i
／ ／ ／:ｌイ ' ｀ ｀ ｌ:.:.ｉ:.:.ｌ￣ﾞヽヽ- ､ .i 〈 ｀ ヽ､ i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
./ / /／〉:.:.ｌ _＿ ノ ´ ￣ ヽｌ:.:.!ヽ! // 'ヽ､＼ﾆﾆﾆﾆﾆi‐‐-ヽ ヽ ヽ ￣i＿￣￣￣￣￣''''''''''i
.i' ｌ ´ イ !:. ! ‐― ' ｀ー ‐ ｌ / _ﾉ-''‐-ji. i ﾞヽﾞヽ──j j二 ＞-ヽ-‐‐‐‐‐ﾞ─､ i二二二ﾆフ￣ﾆフヽ
. ｌ ｉ Y｀ﾊ ｉ !'7〃-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,, i二＜-‐‐''''''''´ ,,,-'''
. ｌ ' ｉ. ヽ ! .ｲﾂ´j､＿＿＿＿,,,,,,,,,,j-､-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ﾆﾆi─ゝ---‐＜ﾆii-‐‐
. / / ' _> ―_− ／ !､‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
ﾆ二''ヽ‐-ｌ ／ / ､ ｉ｀ ､ __ イ ／ ヽ_＿＿＿＿,,,,,,,,,,j二二二二二i＿＿＿＿＿,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j＿,,,,,
´ ｀ー‐'｀ / ｀ー､ ,−´ / ＼
ｉ ｉ‐ ´ｉ / ｀ ｉ ｉ´ヽ. / ｀ ､
ｌ ｌ ! /. ｌ ! ﾊ / ＼
. ,| | ヽ/ !＿' V , , ヽ
/.ｌ | /:.:.:.:ヽ / / ／ ｉ
!/! ｌ＼ ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ ／ / / ｌ
. , ! ヽ !:.:.:.:.:. ! ´ ! / !
- 217 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:18:27 ID:nwRjX4Xw
- DIO様がいたら、誓いなんぞに何の価値があると一笑に付されたことであろうｗ
- 218 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:18:35 ID:pn4pn652
- 皇帝軍が勝つのか
傭兵の援軍要請はホントに必要だったのか？
- 219 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:18:56 ID:Xh.eWPAk
-
しかし西方の騎士たちは嫌々誓いを立てたので無作法で言うことも聞かず、
中には玉座に腰を下ろす者もいたぐらいだった。
|┃／￣￣￣￣￣＼
|┃ １ ヽ
|┃ ＼ ／ |
|┃ | ･ ･丿 |
───|┃ "" "" |
|┃ ＿＿_ |
|┃ /＿＿/ ／
|┃ヽ ／
|┃ ＼ ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ , ＿＿＿_
|┃ヽ＿）つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴ ／ ヽ
|┃ (::)(::) ヽ ・゜゜・∴~゜ / Ｃ ｜
|┃／ > ） ゜゜・∴:,゜・~ ｜ ＼ ／ ｜
|┃ (＿＿) :,゜・~:,゜・゜゜・~ ｜ <・> 匚目 ｜
｜ < ｜
｜ ┏ ┓ ｜
／ヽ┃Д_┃＿丿￣）＿＿_
/ // ￣￣ ／'/ / 〃 ⌒l
＿＿＿__/⌒＼./ /∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
l'⌒ﾞl (￣ﾞ＾ ヾ /⌒ l＼ / |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
| |──＝｀──‐/ /────| |;;;;;;;;;;;;;|
| | ノ_ / | |;;;;;;;;;;;;;|
| | iヘ__ソ | |;;;;;;;;;;;;;|
|＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|
- 220 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:19:02 ID:7trVMOWw
- そんな金がアレバーとか思うが、やっぱ戦費には足らんのだろうね
- 221 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:19:54 ID:Xh.eWPAk
-
| / ＼ j冫｀ヽ ／
| | ヽ / | 卜 | ／
何をしているナッパＣ！ || /＼ ヾｰ' | / ／
キサマはたった今誓いを立てたことも忘れたのか？ | |/´ ∨/ ´' -,,,＿
| ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´
この国の習慣を守れ！ |､_| / ,, ヽ､
） ｀ ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ､
｀~'''‐'､ /;; ! ＼
￣
, -―――-､
/ Ｃ `i け、けどよボードワン、
/ u ヽ | こんなに沢山の勇敢な騎士たちが立ってるのに、
| u , へ､ ii ,.､| 皇帝のヤロウが一人だけ座っているのは無礼だと思わねえか？
ー--､ ,べヽ ⌒（_`_｡ﾙ｡ｲ|
/ ／⌒／| ６; `i､ ,____;='」,ｰ､〉i⌒i´￣i￣i￣
/ | i´i i `ｰ'i l iF≡=≡ﾃｉ/ | | | |
| | | i !､ i |二二ｺi/ | | | |
| | |ー-､__ | |＼ `ー―'/ | | | |
| | | ｀| | ＼＿＿/ | | | |
- 222 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:21:06 ID:Xh.eWPAk
- __ ... -‐ ､
, -.::''.:::::::::::::::::::::..`ｰ-.､
／::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ｨ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::／.l::/l::ﾊ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ｨ::{:/ｰ､ｌ/_.!' |:::ハ:;∧:::::ｌ:::::::l
コイツと話がしたい。 ／ |::| ﾃ''ｯ､｀ 丶ｰ- ､ i;:::|::::::/
.|::l , 'ﾃ''ｚ､ l:::ﾘ::::::i
通訳頼む。 .|/| / ｒ.Kヽf''i/'ｌﾉﾘ
ﾊ ｀ | .| l .| |ノ
,小. - ､ .| .l/././､
_,,ィ'´.H. ﾞ.. ,, -'" ,/ ￣ﾞ'ｰ､
''´ / { ' ｀''r'´ ／ / ヽ
/ ヽ､ ,ｨl イ / / ヽ
, '´￣￣｀ ｰ-､ ./ .,ィ＾i }_/_/l |/ , i
／ 〃" ｀ヽ､ ＼ '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
/ / ﾊ/ ＼ﾊﾍ
|i │ ｌ |ﾘノ ＼}_}ハ はいですにょろ。
|i | 从 ● ● ｌ小N
|i （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂lｉ|ノ
| i⌒ヽ j （_.ノ ﾉi|__／⌒)
| ヽ ヽx＞､ __, イｌ |::::ヽ／.
| ∧__,ﾍ}::ﾍ三|:::::/ｌ| |',:::::ﾊ
| ヾ_:::ッﾘ :::∨:／ | | >'''´
- 223 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:21:54 ID:Xh.eWPAk
-
.,,_:::::-､ ＼ Ｃ ； !
l!ﾞ ､＼ ヽ ,:' ' | __
ﾞi, ヽ::＼ _,,ｒ'ｌi r'〔__ i
ヽ ﾞ''{ ･, ､ヽﾘ/ , r::：'i" /ヽ |:: : |
_ ﾞﾞ￣" `''”j,r'r”_‘-’_/,r' ,' i` ｰ } オレは一対一の決闘で一度も負けたことがない！！
ﾞ:, ...: : jlﾞﾞ'lﾞ "⌒ i' ,' }': : !
l ,,;..: : : :j | ! / _i:: : i こんな勇者を臣下にできるなんてアンタはツイてるぜ。
i ,r==ﾞ ､､ j ｊ :,r' / ,r'': {':` ｰ '|
," .|lﾞ(ﾞ＼ `ｰ,' ,イ／ ＿l: |::: |,........., へへへ……
l! `ー:＝=-i| / r' ,ー'､:: ﾞi,..j:::､ |, i
l! i! / i:: i: `、::::;、 ﾞi, |
:| ' ⌒ ` i' ./ |:::. ﾞi, ﾞ､ ,} ／ .:.:.:.:.:.:/:.:..:. : : : : : : . . . . .｀. ､
j j' / i:::::. ﾞi,, ﾞ ､ﾞ: ﾞ . ﾞ , 1 /.:/..:.:/./ .:./ .ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:. : : : :ヽ
ヽ ,r' / i::::::. ﾞ, , , ' _, | / 7 .:./.:.ｌ . :/ｌ .:.|:.: :ｌ:.:.:､:.:.:.: :|:.:. .:. : : : ',
: i:＼ / ／| ＿＿___!ヽ;_:＿＿,_'_,,.:: -''' "_￣| / ..:.:| .:.l :/ !.:∧: :ﾄ､:.:|＼:.:.|.:.:. ｌ.:.:. : : :ﾊ
: : : : ヽ､＿＿＿／: : :i⌒＼ ＼,ｒ'ヽ､＿＿＿_,,.:: -'' ",r',r' | :ｌ.:.:|.:/|/＿ｌ/ ', | ヾ＿ヾl ＼|:.:.:. : : : ｌ
|/|.:.:|ﾊ ´＿_｀ ｀ｌ ´ ＿_ ｀ |:.:.:.:.:.|:.ｌ:|
l !ﾊ:.:.:ｌ´ゝzｿ｀ : ´ゝzｿ｀ |:.:./ｌ/:.ﾊ!
ｌ l!: ｌ | | / }ｌ:/
そりゃすごい。 l!:.l .: |'ﾉ/:/
|ﾊ ｀ r‐' /
だが、トルコ人とはもっと別の方法で ﾍ ＿ /:.:/ｌ'
戦ったほうがいいぞ。 ヽ ヽ ｱ .／|:ﾊ
＼ ￣ イ. : :|'
r┤ ー七 ＞ ´ ヽ
／| ゝ..､ ／ヽ. ／ : ､
/.: .:| / 〉 ! /:､ ／: : .: .:ｌ｀ : .
. . :´/: : : |.∧0| │／／〉: : : : : : .:| : : : ｀ : . .
_ . . . : :´ : : : /: : : : | ゝ⌒ヽく /: : : : : : : .:|: : : : : : : : :｀ : . ､
これは西洋人とギリシア人の関係を象徴するような出来事だった。
.
- 224 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:22:53 ID:b4EhneeY
- 脳筋ってレベルじゃねーぞ
- 225 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:22:55 ID:Xh.eWPAk
-
古代教父たちの教えが血肉となって受け継がれているギリシア人にとっては、
勇壮な十字軍兵士たちもただの侵略者・殺戮者でしかなかった。
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,.,
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
ヾ,!i:||!!ﾞi!' MVvvMvyvMVヾ,!i:||!!ﾞi!'MVvvvMvyvMVvvヾ,!i:||!!ﾞi!'
Y|i!i |i､MVvvMvyvMVvvMY|i!i |i､vvvMvyvMVvvMVvvY|i!i |i､
MVvvM,}!!|,!'',ミﾐ､MvyvMVvvvMvy ,}!!|,!'',ミﾐ､VvvMvyvMVMVv,}!!|,!'',ミﾐ､vvMvyvM
jﾍ!!/´ ;!};ﾐ jﾍ!!/´ ;!};ﾐ jﾍ!!/´ ;!};ﾐ
iilllijilllli=h;ﾐ iilllijilllli=h;ﾐ iilllijilllli=h;ﾐ
＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三 ＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三 ＿__ ﾞ!}ｰ;） ':iﾊミ>=≦三
三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::'' 三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::'' 三;;:;}_/!ヾﾆﾞイノ+),,,,,ヾ::::''
｀￣￣￣´ ｀￣￣￣´ ｀￣￣￣´
. /:.,:.:.／:.:／:.:.:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.l:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:',:.:.:.:.:',:.:.:.ヽ
/:.ｲ:./:.:.:./:.: ,:.:.:.:.:/:.:.:.:.:ｨ:.:ｨ:.:.ｨ:.:.:.:. ﾊ:.: ﾄ､:.:.:.:.',､:.:.:.',:.:.:.:.:.',:.:.:.:
´ .l:/:.:.:./:.:./:.:.:.:./:.:.:／ |:'.l:.:/.l:.:.::.:/ l:.:.' ヽ:.:.:.l ヽ:.:.!､:.:.:.:.ｉ:.:.:.
|':.ｨ:.:':.:./:.:.:.:ｨ:.:／ l:/ l:.:.:./ |/ ヽ:.:l ヽl :.:.:.:.!､:.:
―|ﾊ:. l:.ｲ:.:.:.ｲ l:/｀ｰ､ |' !:.:/ ' !:' _ .−〉:.:.:l‐ヽ
' ヽ!' l:.:./:l ' ィ＝≧ｪ.､ |: ' _ｪ≦＝､/:.:',:.'
{ l:./:.:l __ヒラ_ ＞- ' ゝ -＜_ヒラ_ .':.:.:.:' !
!ヽl':.:.:.:! , ':.:.:./ '
! !:.:.:ﾊ ｉ: ':.:.:.ｨ
.! l:.:.lｰ:. !j l.:. /ｉ:. / l
l !:lヽﾊ l.:.:. / .!:/ !
! l:l ヽ /:.: ／ !' !
- 226 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:23:40 ID:Xh.eWPAk
-
また西側世界に深い関心を抱いていたアレクシオスは
ピエールらを通してその封建的無政府状態を知っており、
西側世界をアナーキーと殺伐な習慣の支配する野蛮人の社会とみなした。
/ ／ ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ｀ヽ
i / .::::::!::/l ..:::／/.:::／!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l／ /／ ｌ:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
ｌ /l/l .::::::/ ＿_ ｀ヽ、 ｌ/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く ｌ .:::/ ¨ 疋ﾀ` ヽ､ノ .::::::_j/ -―ｌ:::/.∧l
∨ｰ!::/ ｀¨ ／fr芹､:::／l/.:/
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/
. ｌ::∧ { ::::::::::::::/.:/ NヽN｀ ｀ﾞ､
. __/V ::ヽ ／..::::::::::/.:/ .、Nヾミ i
／i/ ! ::::::ヽ _ .:::::／ j/ ヾミﾐ､ _,.ｨｲ八、 !
.三l :: ｌ :::::::ヽ、 __‐-..::::／ ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::／ {F|! '､辷ﾞiニ{´'_辷,ﾞ ﾞ!r'-r,^､i
三ﾆｌ:::::::::::::＼::::::::::::::ｰ匕＼ l;jﾞ､_ ﾉ ヽ)、 ﾉ' ゝ:'/
｀! ￣ヽ ' ￣~´ ,'.,ｨ'
i. --一 、 ,' |
ヽ、 `二ﾆ´ .／ ﾄ、
,..-i;:ヽ、 ,. '´ ／ ヽ､_
_,.イ´ j ￣￣ ／ ,i､ﾞト-､
- 227 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:23:52 ID:mZ0IqkVU
- この時代は圧倒的にビザンツの方が文化レベルが高かったということの証明だな
- 228 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:24:26 ID:Xh.eWPAk
-
古代ギリシア・ローマの文化遺産を継承したビザンツにとって、
ヨーロッパ人などラテン文化の粗雑な継承者にすぎなかった。
し! _ -── ‐- ､ , -─-､ -‐─_ﾉ フ え
/／￣＞ ´ ￣ ￣ ｀ヽ Y , ´ ） ラ l
L_ ／ ／ ヽ ン マ
野 戦 フ / ' ' i ク ジ
蛮 争 ラ / / く 人
人 だ ン l ,ｨ/! / /l/!,l ／厶, !?
だ け ク i ,.lrH‐|'| /‐!-Lﾊ_ l /-!'|/l ／｀'ﾒ､_iヽ
よ が 人 l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!ﾄi i/-- ､ ﾚ!/ / ,-- ﾚ､⌒Y⌒ヽ
ね 能 な _ゝ|/'/⌒ヽ ヽﾄ､|/ '/￣｀ヾ 、ヽﾄ､Ｎ'/⌒ヾ ,ｲ￣｀ヾ,ﾉ!
l の ん 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} ﾘ
て ヽ | ヽ__Ｕ, ､ヽ シノ ﾉ! ! |ヽ_､ｿ, ヾシ _ノ _ﾉ
-┐ ,√ ! ￣ ﾘ l ! ￣ ￣ ７/
ﾚ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ﾉ_ i く //!
人_,､ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- ､ 「 Ｌ_ヽ r─‐- ､ u ノ/
/ / lﾄ､ ＼ ヽ, -‐┤ ﾉ キ 了＼ ヽ, -‐┤ /／
ハ キ { / ヽ,ﾄ､ヽ/!｀ｈﾉ ） モ |/! 「ヽ, `ｰ ／） _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-､‐' // / |-‐ く | ＞ / / ｀'／／-‐､ ／
ハ ハ ＞ ／＼＼// / /ヽ_ ! イ （ / / ／／ / `ｧ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ﾉ ＞ ' ∠ -‐ ￣ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ /￣/〉 〈 ＼ /!
- 229 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:25:16 ID:Xh.eWPAk
-
後に皇女アンナは敬愛してやまぬ父、アレクシオス一世の伝記『アレクシアード』を記し、
ビザンツを代表する大歴史家として後世にその名を残すことになるのだが――
-=＝二´....::::::::::::::::::::::::::::::i' , ヾ、 .＿-―'´ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::" _i-―￣ヽ＿＿＿ ヽ
ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::i'＿|＿,-|￣ |.-―:'|￣ ヾゝ、
-‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i--¬―‐ i::|￣:|::::::.::::::| ｌ、 ｜ ｀ヽ、
￣|:::::::／:::::::::::::::::::::i' i:::::: | i::::| |::::::::::::::| |::ヽ | |＾ヽヽ、
｜::／::::::::::::::::::::::i' i:::::::::::/| |:::::|ヽ、,ゝ-:i‐!::::| |::::ヽ|i::! ヽ、
|::／:::::i !:::::::::::::i' !:::''i::::／｜ !::.::ｌ |::ヽ、i:|__!｣:::| |::::| |::| |ヽｊ
ｌ´／:::ノ| !:::::::::::i::::| -i::/― | |::::| |:::ｬ'。=＝'ｧi::| |::::|、| |ヽ｜
／-−'´ ｜!:::::::::::i!| i!ｪ=ｪ、 |i::ｌ i:! |ﾟ_::: i |!::::| |::::|｜ | i｜
| !:iヽ::::::| {´ﾟ。:::゛!｀i| | ヽ'ﾆｨ'|:::::| |:::|iﾉ:::ｌ、 |
｜i! |::::::::ヽ゛ヽれﾆ'ﾉ |::::::::| |::| i::::lヽゝ
｜i |::::::::::::i.ヽ. ' |::::::::::|i:::|i:::::|
i| |::::::::::::::｀::ﾍ、 ‐- |:::::::::::|!:!i:::::|
i |::i ヾ:::i::::::::ヽ、 ｨ'|::::::::::::i:!!:::|
|￣｀'ゝー-L_::::::::::｀i:‐- 、_ _,ｨ' ´::;;:|:::::::i＿:i:-‐'￣i
ヽ ￣ヽ、|:::iヽi|;;;;;;;;::::::::::i 」-‐' ,-―' ￣｀ヽ、
ｒ――｀ー――-- 、 ヽ、i'i!|;;;;:::::::::,ｨ"´ ﾆ二-―――ﾆ二二ｌ、
/＿＿＿＿＿＿＿ ｀ヽ、ヽ、,ｒ-‐' ￣＿,-‐'￣￣￣ | ヽ
|｀￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ、 ヽ／ ｒ-‐' ´ | |
｜ ヽ===='| | |
,| | | .................................| |
〈 | ..............................n、 | ｆ＾ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
/ ｜::::::::::::::::::::｛x::::::::::::::::i ヽ十、| |'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｜
| ｜:::::::::::::::::::::ｘ::::::::::::::::| ｜:::::::| ｜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｜
- 230 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:26:04 ID:Xh.eWPAk
-
その西洋人に対する嫌悪、蔑視、不信に満ちた文中からは、ビザンツの西洋観が見て取れる。
/ ヽ ＼ ＼
,' / / l ＼ ヽ
! / / / ,' | l ﾊ ﾍ､ヽ､_,
. | ! l ｌ / / ,ｲ ! i ! l ヽ ',｀￣
. l | l ｌ ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_／/ ／/ /::::,' ∧ / | / j ｌ│
ﾉ l ｧ| |尢/‐=乞t/ ／::::/∠ﾆ｢厂! / ,/ / ﾘ
ｲ 八{´ｌ !ﾚ<f{矛:下 ':::::::::::::..ｲ孑ﾃﾌ ｲ } / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. Vﾊ | i';;:::::;j :::::::::::::. i:;::::ﾘ /}, '/／
ヽ ', | ￣ ..:::::::::::::;::::...￣ ﾁ' / 無敵のフランク軍が接近中との知らせを受けて、皇帝はその到着を恐れた。
`ﾍ lヽ ＿ _ 厶 ./
', {.代ﾄ､ , イ | / 騎士たちの当たるべからざる突撃、変転常なき気質、
＼_'i| ＞ ､ _ , イ/ V ｌ./ 隙さえあれば我を忘れて挑みかかる貪欲をよく知っていたからである。
／ ヽj {｀ヽ ′
. _ ／ ｢´ ヽ} ＼ 現実は噂よりも重大だった。
_, -‐ ´ l‐--‐､ ＿ -‐ | ` ｰ- ､ アドリア海の間からヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)までの間に住む
. r＜＼＼ ヽ '´￣ ___ ｀ヽl| / /ヽ 蛮族が大挙して押し寄せてきたのだ。
y⌒ヽ ＼＼ V ￣ ＿ ｀ヽl| / / ∧
./ ヽ. ＼＼ ∨￣ ｀ヽ | / / / l ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
{ ヽ ＼＼ ヽ / / / / │
- 231 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:27:12 ID:Xh.eWPAk
-
／.: : : : : . . . . :/ : : : . . . . . : : : :.:＼:.:.:.:.:.:.＼
/: : : : : : . . . . :/: :! : : . . :ｉ . . . : : : ‘，:.:.:.:. ∧
. /: : :／: : . . . . :./: : :! : : . . :| ヽ . . . : : : ∨ ,.:.:.:.∧
/: :.ｲ:/: : : . . . . ｉ: : : | : : . :| ‘， . . . : : :.:∨ ,.:.:.:.∧
,: : / |:|: : : . . . . .:|: : : |.: : . ｉ : :|; ! . . . :.＼: :.∨:.:.:/:.:.',
. .:.:/ !|: : : . . . . . :|: : : ; : : . |: : |∨: . | : : i.:i :|∨ ∧:.:.:.:.:. ;
ｉ:/ : : :| : : : : : : : : / ; : : :,: : : . :ｉ|: : { V: . | : : l.:l :|: ∨ ∧:.:.:.:.:|
|: : :.:|: : : : : : : :./ ;: : : ; : : . . ｉ|:; :ﾍ ∨.: . .:.| : : l.:l :|: : ∨: i' ://:!
|! : : |.:ｉ : : : : :./ ',: : : ; : : i| ∨ﾍ ∨: . . :| : : l.:l :|: : : j / //.:ﾘ
’, : :.|:.|:.i: : : :.'｀＼ ∨:.∧ : : . | ∨,／∨: : : : : :!: : : i.:| :| : :／:i// :/
ヽ '. : :|.:| i : : | i⌒㍉､∨.:∧: : : :| ／ヽ＿,＼ : : :.从..: : i.:|⌒ヾ: : :./
∨:ｉ | | ｉ: :ｉハ弋rり ∨.:∧: : :| ィ弋芯歹｀V＼: ＼: : : : |＾Ｙ :}: : :
. ∨ i | |: :|!{ ヽ=彡 ＼ ＼ ! __ -=彡へヽ＼｀＼: :.j_丿/: : ′
∨ | |: : ハ ＼ |: : : :/ :/ ,／ : :/
. ∨ヽ!/:.八 ノ |: : :/: :从! :.//八
|:|:＼:.:.ヽ ｀ヽ /: :/: :/ハ／//:.:.:.｀ ､
|八: : : |:.:＼ ヽー_-､_ .ィ : :/: ://／|:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ､
/∨!＼:.!:.:.:.: ＼ ｀￣ . ＜// : /: :// :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ､
| | :＼:.:.:.:.:.:.ヽ __ .＜ﾍ , : : :／/ .:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
| |: /: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ‘， ／: ／ 八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
', ∨ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ j／´／ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
'. ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フランク人の気質はとりわけ不羈奔放で、人の意見に耳を貸さない。
およそ軍規や兵法を知らず、合戦となれば将たるものも一兵卒同様、憤怒のままに一騎当千の働きをする。
彼らが戦列の中央に殺到するとき、何ぴとも支えることはできない。
ところが、巧妙な戦術による奇襲を受けると、彼らはたちまち最高の勇者から最低の臆病者に転落する。
要するに、彼らの恐るべき最初の突撃が終わった後は、
彼ら自身の甲冑の重みと衝動的な性格のため簡単に撃破される。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 232 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:27:48 ID:N0m2VNnY
- すげー的を得てるな。流石一次資料
- 233 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:28:05 ID:3c428HBs
- >>227
ビザンツが滅亡するまで西欧の方が高いことがあったのか疑わしくもなる
- 234 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:28:14 ID:Xh.eWPAk
-
// ｌ l ｌ､ ､ｌ l ｌ ﾞｉ
/,' | j, -|‐!―‐-.l､ヽ ./､l.-‐―!‐|- ,j | .'ｉ
/ j | l |. ´| |ハ ｌ::::＼/::::::ｌ ハ| |｀ .| l |
/ノN! l | |､ ィｫ=＝=ミjヽ:::::::::r'jミ=＝=ｫィ ､| | l !
| l∧ .l!ハ{ ｲ三ﾖ ''::::::::::::::::'' ﾓ三ﾄ }ハ!l. ∧l |
', ! /V l:::: ､`ニ",..:::::::::::::::::..,゛ニ`､ ::::l Vﾞｉ ! ,'
∧ ﾚヽ| !::::::::::::::::: ; :::::::::::::::::! |/Ｊ /
l ∧.j! .! 小. .小 !. !j./
ﾚ l∧ .| | ｌ＼ -＝- ／ｌ | |. ∧l
ヽ! | |ﾊ .＞ . , ＜. ﾊ| | !/
ヽ Ｎ∧ｊ＼l､l≧ー≦l､l／ｊ∧Ｚ /
／ ￣| :|￣＼
,. ' l ノ ヽ l ｀ 、
_ .. ＜ l＿＿ ＿＿l ＞ .. _
ﾑ ::::::: ハ ｀´ ハ ::::::: Λ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
抗し難い激発性、不安定で気まぐれな性格はケルト人気質に固有のものであり、
富の前には常に大口を開け、契約などは平然と踏みにじる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 235 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:28:31 ID:SCxPEE3I
- ガリアの蛮族からなに進歩してない……
- 236 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:28:57 ID:Xh.eWPAk
-
.:;:;:;:;/ / / ::::::: l ヽ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;::;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;/ / / l ::::: ヽ ::::::::::: ＼ ＼ _ +-ヽ ヽ ヽ ゝ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:
.:;/ / l :::::::::::::::::: ｌ ヽ ＼ ＼ ｘ ´ヽ ヽ＼ ヽ ヽ l､ ＼ , ／:;´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;::;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;
/ // | ｌ ! l､ ﾄ、:::::＼::､ く ヽ＼､ヽﾄ、ヽ::l l ｌ＼ ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
_ // | l L -┼､ ＼:::::::＼｀‐-ミx〉::::_｣,. -ヽ::＼:::::!！ ヽ ミ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
∠l | ::::: _+ 「, ! l ！::::＼ ｀ｰ-ヘ:::::/ ,ﾆ,.-‐':ヽヽ::::ｌ＼ ! l ヽlヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
/ :l l | l l l l V _: :::::::::::::::::::::::::::: ｸf; :l::::| !::::: ! ｌ トヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
_ｨ | l l l l ﾊ/ ＿_｀ ::::::::::::::::::: :::::::: ･)) j::::| | l！l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
/l | ﾄ ｌ ヽ ｌﾊ/ ,rﾆ-−: ミ､: ::::::::::::::::::::::ヾ_ - :::ｌ l .! ﾄN:;:;:;:;:;━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
../ | ﾊi ﾊ l V/〈〈 : :l ::::::::: ::::::::::::::: //! ﾄ、|:;:;:;:;:;:;
/ | / lｌ | ヽ l ﾄ ヽ. ゛ ･)) j: :::::::::::::::::://ｌl ! l |:;:;:;:;:; 彼らはかの恐るべき蛮族、イスマイール派のやり口で
. l/ ﾘ | f､ヽ ＼ ヽ. ヽ:-‐:´ ′ ::::::::::::/j ﾊ N:;:;:;:;: わたしたちを圧倒するであろう。
／l∧ﾘ, 〉ヽヽ ＼＼: ::::::: ＿ ___ イ :::: ／// / ,ﾘ:;:;:;:;:;
. ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;V ヽヽ＼ ＼ﾐ､、 ｀ .、 ,／ ／ /l l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ――『アレクシアード』――
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽlヽ ヽ、 ＼` ､ _ ｀ イ /i ////:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:､＼ ＼ﾄ＼｢ ¬‐--‐ '´ l l/ ﾘ/ﾂ':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＿＿ ヽ ｀へ ＼､-j l ＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／l l::::l ヽ￣￣｀丶ミヽ l､ ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
※イスマイール派：神秘主義的教説をとる過激シーア派。
.
- 237 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:29:10 ID:b4EhneeY
- よくもまぁ今の西欧人にまで進化できたな
奇跡だ
- 238 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:29:41 ID:/eC3RcAc
- けちょんけちょんやな
- 239 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:29:52 ID:Xh.eWPAk
- ::::::;'';::::::::::::::::::::::::::::::::::::; ; ,'::::::::::::::::::::;' , ' ,' ,..':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／
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｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
一方、西側は全く別の見地から東側を蔑視していた。
.
- 240 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:30:58 ID:Xh.eWPAk
-
異教徒を根絶やしにする戦争を強く肯定する彼らからすれば
異教徒と共存し、あまつさえ同盟まで結ぶギリシア人は許し難い裏切り者であり、
優雅で洗練されたビザンツ世界に対する後進国のひがみと相まって激烈な偏見を抱いていた。
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ＿ , --､
＜ ＞ __ 〈.`ｰヽ ヽ'ーヽ
＜ はーっはっは！！ ＞ , ‐､ 〈⌒ヽ ヽ ｰヽ { '''|
＜ しっと団参上！！！ ＞ | | ｜ ｜ ｜ ｜ / |
＜ ＞ | ｜ | ､_, | | ,,,,,.|ノ _,,,,/
＜ ＿＿＿ ＞ |`'' ヽ_,! ヽノ 〉 /／⌒)
∨∨／L, | ＼/∨ ヽ '′ /´ ／
./ ﾄ､└L, | jＪヽ | / ／ ノ ,／
ﾊ | ＼ しlv┘／|! | /／
| 'ゝ＼＿_> l ／ ﾉ| ヽ ／´
／| '⌒〜-イl､`ー ´(| ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
／ .| ,' ｀¨⌒/ ＜ ＞
／ |ヽ. ,' ∠-―- ､ ＜ みなの者！！いざ出陣！！！ ＞
／ |｜＼__,/__, ＜__ ＞ｰ＜ 裏切り者の癖に贅沢な暮らし ＞
／/| ! ／ ￣` ／ ＜ しててズルくね！！？ ＞
／,,/ | | / ＜ イエス様に代わって成敗じゃ！！ ＞
／⌒､ 人,. -‐ ／､,,,__ ＜ ＞
` _r''"_, ＼＿,／::::::::::::::::::........ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
- 241 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:32:06 ID:Xh.eWPAk
-
「不実な」「卑怯な」「邪悪な」「裏切り者の」といった形容詞が枕詞のように使われ、
こうした偏見は中世を通じて続くこととなる。
▲
／ﾊﾊﾊ＼
.／ ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ ＿ ＿ ＼ | 聖戦から逃げるなんて
| ⊂・⊃ ⊂・⊃ | ＜ 君は本当に卑怯だな
（|. ∴ ∪ ∴ | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.＼ <=> ／
＼＿＿＿＿_／
- 242 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:32:23 ID:b4EhneeY
- リア充と底辺の戦いやな
- 243 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:33:16 ID:z53bBvEA
- 金持ちは汚いから成敗されるべきってのはいつの時代も同じですねｗ
- 244 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:33:22 ID:Xh.eWPAk
-
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￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無教養なヨーロッパの戦士たちは、妬ましさと不信の念を持って
この素晴らしい帝都と邪悪な皇帝（ノルマン人の年代記作家たちは常にこう呼んでいた）とを眺めた。
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- 245 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:34:19 ID:N0m2VNnY
- 過激派が穏健派を憎み出したら手が付けられないのにな
- 246 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:35:36 ID:DRp4WKOo
- アレクシオスぱねえ
- 247 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:36:55 ID:Xh.eWPAk
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼らにはこの離教的ギリシア人が異教徒トルコ人に勝るとも劣らぬ邪悪なものと思われ、
その数世紀に渡る宝物と貢納品に満ち溢れた脅威の都が、
神聖ではあるがみすぼらしい丘の町エルサレムよりも
遥かに裕福で望ましいもののように見えたのである。
――Ｈ・トレヴァー＝ローパー『キリスト教ヨーロッパの興隆』――
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｡ ｡ ||. （VVVV）.傘傘傘.（VVVV） || ｡ ｡
|. | |:| {∽}{∽}}}傘傘傘{{{∽}{∽} |:| |. |
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(vVVVV)傘傘{∽}个个个{∽}{∽}}:|三ﾆ三|:{{∽}{∽}个个个{∽}傘傘 (VVVVv) |
山i!山i山傘傘|三|!|/⌒ヽ!|ｌ~~|ｌ~~|}:／个＼ {|ｌ~~|ｌ~~|!/⌒ヽ|!|三|傘傘山i!山i山 ∧
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|∬||∬|::|___l: |§|!|:|l l|:||∬||∬|}:::, '三`､::{|∬||∬||:|l l|:|!|§|::|___l: |∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
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|| l|| l|鬥ｌ鬥||: ||!|鬥ｌ鬥||| l|| l|}|鬥轟鬥|{|| l|| l||鬥ｌ鬥|!||: ||鬥ｌ鬥|| l|| l|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
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|∬||∬||:. ||§|!||:. |||∬|∬||}|iiiiiiiiiiiiiiii|{||∬|∬|||:. ||!|§||:. ||∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
|凶||凶|iﾆﾆﾆi|凶|!|iﾆﾆﾆi||凶||凶|}|二二二|{|凶||凶||iﾆﾆﾆi|!|凶|iﾆﾆﾆi|凶||凶|:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::
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┌┬────────┘＼
| | .To Be Continued >
└┴────────┐／
- 248 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:38:44 ID:Xh.eWPAk
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 今回はここまで。
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|, 西洋人を悪く書きすぎと思われるかもしれませんが、
',||i }i | ;,〃,, ドイツ十字軍のユダヤ人虐殺やら
.}.|||| | ! l-'~､ミ あげつらうのが面倒臭くなるような個々の略奪やらこれでも色々端折ってます。
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ 詳しく知りたい方は今回のメイン資料のひとつでもある
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡 ランシマンの『十字軍の歴史』をどうぞ。
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 249 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:39:41 ID:SOHW4NIc
- おつかれー
- 250 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:40:30 ID:3yhKemBg
- 乙でした〜
本当にすげぇ時代だw
- 251 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:40:32 ID:b4EhneeY
- 乙でした
ほんとヒャッハー！だぜ
- 252 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:40:37 ID:3c428HBs
- 乙でした。
＞富の前には常に大口を開け、契約などは平然と踏みにじる。
後世の大英帝国その他を見ていると、進化したというより、古い特性を
先鋭化させて利点とした気がする。
- 253 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:41:17 ID:Xh.eWPAk
-
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 作中でも述べたように西洋側は当時から偏見バリバリで、
ﾞ､';|i,! 'i i"i, なんか問題あるたびにギリシア人のせいだーみたいな事言うもんで
`､||i |i i l|, 年代記の信憑性は微妙なんですが、
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ 逆にビザンツが一方的に被害者かって言えばこれもまた微妙で、
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 中華思想じみたところがあってローマ人以外は全部野蛮人みたいな感じ。
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _,, ､_ i|,];;彡 敵は全て下郎！
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 254 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:41:27 ID:SCxPEE3I
- 乙でした
期待にたがわぬヒャッハーっぷり堪能しました
次回はさらに酷くなりそうな予感
- 255 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:41:56 ID:mZ0IqkVU
- 乙
どうやったらこいつらから、近代の人権思想とかが芽生えてくるんだろうｗ？
- 256 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:42:30 ID:Xh.eWPAk
-
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ まあ、あらゆる価値観から完全に中立な立場などありえないってことで。
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ なおビザンツが「聖戦」解禁するのは対ラテン帝国戦争からです。すげー皮肉。
Yﾆﾆｺ iﾆニｺ i|,];;彡
ifｴｴi fｴ:ｴ) .H;;;ﾐミ
{ ＜ ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi !ー―'j .'~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi .｀ー‐' .;;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
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''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 257 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:43:23 ID:6rpnKRjg
- このときのイスラムのほうの
意見も聞いてみたいところではあるｗ
- 258 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:45:06 ID:nwRjX4Xw
- 乙
このあたりが未来の伏線になるのですな
- 259 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:45:39 ID:Xh.eWPAk
- 援軍いらねーやんって意見も出ましたが、元々巨大な援軍に全部戦ってもらおうと思ってたんじゃなくて
求めていたのはあくまで補助的な傭兵だったのです。
イスラーム側の一次資料は今度出します。
- 260 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:49:46 ID:2ruVL/I.
- 乙でした〜
- 261 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:50:23 ID:Xh.eWPAk
- アレクシオスはかなりいい性格してます。
今回ちょろっと出て来たクルチ・アルスラーンもアレクシオスに唆されて岳父のチャカを暗殺してますし、
ビザンツお家芸の「夷を持って夷を征す」戦略に非常に長けた人物だと言えましょう。
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/ 僕とは気が合いそうだね
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
礀 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´釗
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
‖ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ‖
彼の即位時は軍事･財政共にズタボロだったので
限られた選択肢の中で最善手を選んだに過ぎないとも言えますが。
何にせよ、斜陽の老帝国を建て直した手腕から見ても名君なのは間違いないです。
- 262 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:54:40 ID:nwRjX4Xw
- そういえば十字軍には関係ないですが、
ロベール・ギスカールの「ギスカール」って
名字とかでなく仇名なんですか？
- 263 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/24(木) 23:57:50 ID:Xh.eWPAk
- 苗字じゃないですね。通り名です。
世界の恐怖（テッリブル・ムンディ）とさえ呼ばれたとか。
- 264 ：名無しのやる夫だお：2011/02/24(木) 23:58:53 ID:z53bBvEA
- 乙でしたー
>>255
まあ江戸時代以前の日本人なんかもかなりの戦闘民族だしｗ
- 265 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 00:07:43 ID:xYXeVvqw
- 乙でしたー。
>ローマ人以外は全部野蛮人
でもこいつらローマ人というよりギリシャ語を喋るギリシャ人なんじゃ…
- 266 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/25(金) 00:10:51 ID:Rc9og8k6
- 「自称」ローマ人なのです。
あくまでローマ帝国の後継者を自負してるわけですね。
- 267 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 00:11:28 ID:V.ipaOeI
- 乙
テンポ良く読めて良いね！
あと配役が絶妙ｗ
- 268 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 00:16:02 ID:hon/oWJQ
- 「自分以外は野蛮人」って、ローマというよりもギリシャの発想だよねえ
- 269 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 00:21:12 ID:RyNKO3f2
- アンナの記述する西洋騎士の戦いぶりが古代ローマ時代のゲルマン・ガリアと何一つ変わってない件について
- 270 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 00:52:03 ID:idakjyzs
- 最初から読ませていただきました。
中世ヨーロッパといえばCrusaderKingsをプレイして体験していたが、
あれ以上にカオスだと思った。
- 271 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 01:10:12 ID:iCR69DBM
- >>255
教皇と皇帝が並立するローマカソリック世界では、世界的に見てもまさに奇跡とも言える『聖俗の二元論』が誕生することになる
これが近代への扉を開く鍵、『 内面の自由 』に化けるんだ
この鍵が回されるのは、もっと後のことだけど…
- 272 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 01:11:58 ID:xYXeVvqw
- そのあたりイスラム世界は今でも理論化に苦しんでる感があるね。
何せ政教分離どころか聖俗の権威がもともと分断されてないから
- 273 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 01:17:24 ID:FoiRA/CQ
- >>271
そいつは、日本でははるか昔に通った道ではあるまいか
- 274 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 01:42:54 ID:BmoiDsGk
- 乙〜。
まぁ、西欧の文化レベルが上がるのは、ビザンツが滅んでトルコの支配を嫌った一部のギリシャ人達がイタリアに渡り、
その事でイタリアでルネッサンスが起こって、それが伝播的に各国に伝わって行ってからだもんなぁ。
- 275 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 02:37:43 ID:iCR69DBM
- >>272 >.273
同じキリスト教圏でも、ロシア正教やギリシア正教圏からはプロテスタントが生まれませんでした
「なぜローマンカソリックから『だけ』生まれたのか？」
「なぜ、近代は『西』ヨーロッパから生まれたのか？」
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を筆頭に、宗教社会学の一大テーマです
- 276 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 03:12:58 ID:VY9Loeig
- うーん、簡単に決め付けちゃいけないと思いますが、結局カトリックはその権威をたてに、
抑圧をしすぎたからじゃないのかと個人的には思います。
正教は聖職者の妻帯もある程度は許されてますし、世俗権力との癒着も
カトリックに比べて多少はましなようですし。
抑圧されれば抜け道を探すのは人間の業みたいなものじゃないのかと。
- 277 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 09:00:25 ID:J/TiOKjQ
- おもろかったおつ
- 278 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 14:21:36 ID:kKR6jZHQ
- すでにコンスタンティノープル襲撃フラグは立っていたということか
- 279 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 14:26:31 ID:3lkC3/3I
- 中世はリアル世紀末
- 280 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 18:11:41 ID:OtvsWSXY
- ビザンツにとっての十字軍は、まさに北斗のモヒカン共の群れも同然の連中か。
しかも、リーダーもジャギ様や牙一族、KING四天王（ハート様除く）と同レベル。
このスレ見てると、やる夫は英雄物語に自己を同一化した誇大妄想癖な、
厨二病患者の戦争狂という、少なくとも為政者としては最悪に近い無能者としか思えん。
ぶっちゃけ単なる脳筋。
- 281 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 19:59:53 ID:ndFmizP6
- >>280
何を今更wwwwwwwwwwwwwwww
- 282 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:07:22 ID:SswXOVa.
- でも現在の英国では人気あるんだろ？
- 283 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:13:42 ID:DUcQops.
- 政治的な業績と人気はイコールじゃないしな
- 284 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:22:15 ID:h7MVu2mY
- 逆に有能だったけど人気のない奴だってゴロゴロいるしなｗ
- 285 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:31:40 ID:7KMKz5ZA
- 後世での人気って、功績よりも「物語の登場人物」としての評価だもんなw
- 286 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:36:00 ID:kKR6jZHQ
- やる夫は知名度こそぶっちぎりだけど、同時代のヨーロッパ見ても親父とかフィリップとか遥かに有能な奴らがいるしなw
- 287 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:44:31 ID:lwmUDi72
- あの時代は何気に、戦国時代なみにオールスターキャストな感じがしている気がしていた。
リチャードもフィリップもそうだけど、聖戦の相手はサラディンという化け物だし。
……しかし、思っていた以上に荒んだ世界だったんだなぁ…………。
紀元前の中国のほうが、文明も礼もあった気がするぞww
今まで思っていたイメージ
・ リチャード＝上杉 (戦バカ) 謙信
・ フィリップ ＝ 信玄
・ サラディン ＝ 氏康
- 288 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:45:30 ID:FoiRA/CQ
- 自分の剣にエクスカリバーと命名する痛い男だからなあ
- 289 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 20:46:05 ID:lsqI1lNk
- 古代中国とギリシャローマはチートだから
- 290 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 21:04:28 ID:RyNKO3f2
- むしろ頑張りすぎちゃった結果が中世と五代十六国のような希ガス
- 291 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 21:05:31 ID:DUcQops.
- まだ出てないけど赤髭とかその息子とか忘れないでｗ
- 292 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 21:16:02 ID:lwmUDi72
- 今、ナルニアを見ているけれど、同じ民族とは思えねえww
- 293 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 21:40:49 ID:9wL/4h8U
- 文明も礼もあって仁義あるけど仁義なき古代中国みたいなのも怖い
『戦国策』とか「増長させてごっそり削りとる」のオンパレード
- 294 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 23:55:09 ID:Z.nrmm6Y
- >>288
そういやエクスカリバーって名前自体がフランス語からの逆輸入っぽいのがなんとも
リチャードにはお似合いなのかもしれんな
- 295 ：名無しのやる夫だお：2011/02/25(金) 23:56:13 ID:DQXEW86I
- >>265
もともと古典古代のギリシアは文化的にローマの教師だったはずなのに、
権威の重心が逆転して、本拠が滅んだローマがギリシア人の崇拝の拠り所。
さらにビザンツ滅亡が、かつてのローマ中枢のイタリアにルネサンスを
もたらす・・・このあたり、自分にはよく分からん。アメリカ人が没落し
たあげく、日本を民主主義のお手本とするくらいの違和感だ
あと>>271-275のながれは、何気に凄い有識者同士の会話とお見受けする
- 296 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 01:36:34 ID:s3yVX/Ds
- >>287
フィリップってそんなに敵作りまくったイメージないんだけどなあ…
それと赤髭忘れてあげないで
- 297 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 01:52:43 ID:Mk8bPk.A
- このスレのやる夫的には、赤髭よりもその息子の方が因縁深いかね？
- 298 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 07:15:11 ID:RvwbMTL6
- >>264
江戸も赤穂浪士が討入りした元禄頃まではかなりやばい。自殺も他殺もすぐやる。
16世紀に世界中でヒャッハーしていたヨーロッパ人いわく「日本人超やばい」。
・庶民も含めて一日中武器を手放さない。こんなに武器を頼みにしている民族は初めて。
・誇り高いにも程がある。従者ですら主人に侮辱されれば怒ってこれを殺す。
・我々を「家畜を殺すなんて恐ろしい」と非難するが、人間はあっさり殺す。
・小銭を盗んだ、不倫した、主人に軽口を叩いた、仕事が遅いというだけで殺す。
異国の民なら殺すし奪うし奴隷にもするが、同国人を、しかも日常で殺すのには
ショックを受けたという。
一方、日本には西欧風の奴隷や屠殺はなく、お互い倫理感の位相が異なっていた。
- 299 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 07:32:08 ID:RvwbMTL6
- ヨーロッパ人は人間を生贄に奉げていた中南米の人々や南洋の人食い人種、
首狩り族や泥棒を罪と考えない習俗を持つ人々にも引いていた。
だが、向こうからすればヨーロッパ人にも引いていた筈で、引く理由はそ
れぞれだと思わされる。
- 300 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 09:35:49 ID:alSoOFqY
- 作者さん特に禁止してないからこの手の雑談楽しんできたけど、どうしてもレイシズムの方向に行っちゃうなら自重した方が良いのかね
- 301 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 10:18:38 ID:DpAGKRqg
- 泥棒を罪と考えないというか、
実際は「個人所有という概念がないから泥棒というものが存在しない」だったっけ
- 302 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 12:47:26 ID:Kp8dmeAI
- >>298
討ち入りスレでもやってたが
日本人の精神構造を完全に矯正した徳川綱吉は偉大なんだな
- 303 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 13:20:05 ID:SPeBk/mE
- >>300
歴史って物語りにせよ教育にせよ、現代倫理ではヤバイ話や風習が過去にはゴロゴロしてることの
大部分をぼかして、逆にある点だけを批判するため取り上げてるのがほとんどだから
どうしても、単純に○○だけ悪い話に転換しちゃう人もいるよね・・・
作者さんはそうならないようにすごく気をつけてるから
こういう題材なのに、荒れてないんだろうね
- 304 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 15:46:37 ID:/euWYSiY
- 背景情報の説明が丁寧だよな
そのせいで番外が本編を侵食してるきらいがあるがw
- 305 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 20:03:25 ID:alSoOFqY
- >>303
ほんの６０年くらい前まで、日本人も鬼畜米英だの一億玉砕だと叫んでたんだけどね。
今と昔で日本人の精神構造が極端に変わったとは思わないけど、安易に民族性や人種論を振りかざすのはやめて欲しいな
- 306 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 22:01:41 ID:pXWfmavw
- で、一昨年は｢政権交代！！」でのせられてこの有り様だろ？
のせられやすい国民性なんだよ。なにもかわっていやしない。
- 307 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 22:04:53 ID:4uHoDxTs
- >>306
その方向の話題に行くと収拾がつかなくなるから、
少しまたーりしよーぜ。
- 308 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/26(土) 22:56:22 ID:Gza6xmpk
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|, >>280
',||i }i | ;,〃,, やる夫の名誉のために言っておくと、ラテン語ペラペラで詩人としても有名、
.}.|||| | ! l-'~､ミ さらに攻城戦を得意とし補給もしっかりしていたので単なるバカではないでしょう。
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ 内政にはまるで興味がなかったとしか思えませんけど。
Y _ _ .i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ＿___ .||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ヽr-ノ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 309 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/26(土) 22:57:16 ID:Gza6xmpk
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|, >>287
',||i }i | ;,〃,, そのへんの有名どころもいいですが、
.}.|||| | ! l-'~､ミ エルサレム王、トリポリ伯、サラディンの叔父など
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ちょっとマイナーな英雄にもスポットを当てたいですね。
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡 知名度は高くないですがなかなかに魅力的な人物です。
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ﾞ二ﾆ´ .li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
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''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 310 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/26(土) 22:58:53 ID:Gza6xmpk
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,, それにしてもどうしよう･･････
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 第一次十字軍は要点だけを上手くまとめて
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ そろそろ本編に移りたいけど、
Y,;- ｰ､ u .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ カットするのが惜しいぐらいのゲスいエピソードが多すぎる･･･
{ uく；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''u ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 311 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 23:04:13 ID:Mk8bPk.A
- いいのよ？やる夫スレは作者の好きにやってｗ
むしろ主人公の影が薄くなるのは歴史系やる夫スレの名作のフラグだからｗ
- 312 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 23:07:09 ID:alSoOFqY
- >>309
うお、すごい楽しみなメンツが。
ぶっちゃけサラディンが有名になり過ぎて、そのあたりの重要人物の影が薄いんですよね…
- 313 ：名無しのやる夫だお：2011/02/26(土) 23:11:43 ID:4uHoDxTs
- な に を い ま さ ら www
- 314 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/26(土) 23:43:02 ID:Gza6xmpk
- >>312
サラディンのライバルはエルサレム王、異論は認めない。
やる夫？あれはラスボス。
- 315 ：名無しのやる夫だお：2011/02/27(日) 00:43:30 ID:HzLyT3uE
- カットしたくないのはゲスい方なのかｗｗｗｗ
戦闘とか毎度御馴染内ゲバとかあるのにｗｗｗｗｗ
- 316 ：名無しのやる夫だお：2011/02/27(日) 12:07:56 ID:Sjd3PyGk
- >>308
＞ラテン語ペラペラで詩人としても有名、
英雄が好きなら教養がないわけはないですね
猪突猛進というだけではなく引き際も心得ているし、戦馬鹿だが素馬鹿でない感じ
- 317 ：名無しのやる夫だお：2011/02/27(日) 16:05:03 ID:o1knWCJ6
- ゲスイエピソードがすごく気になる。
単発ネタでもいいから見たい。
- 318 ：sophnuts★：＜お茶ーっ！＞
- ＜お茶ーっ！＞
- 319 ：名無しのやる夫だお：2011/02/28(月) 04:53:51 ID:mK0juPP.
- 山のライオン！ 山のライオンさんは出るのか！？
- 320 ：名無しのやる夫だお：2011/02/28(月) 21:00:37 ID:mpWFayUU
- ゲスいネタ超期待
本編の流れが阻害されるなら、一区切りついたあとの外伝でやって欲しい
- 321 ：名無しのやる夫だお：2011/02/28(月) 21:22:27 ID:cQRlz5Zc
- そこまでゲス話が多い第一次十字軍が長らく讃美されつづけたってことは、やる夫の蛮行程度誰も気にしなかったんだろうな
- 322 ：名無しのやる夫だお：2011/02/28(月) 21:25:06 ID:OVaGOxdg
- 当人たちはゲスだと思ってないからなｗ
異教徒は消毒だーの発想なんだろうしｗｗ
- 323 ： ◆OkhT76nerU：2011/02/28(月) 23:13:06 ID:eJg8YzTs
- 当初は第一次十字軍は概略だけの予定でしたが、ご要望にお答えしてキッチリやります。
山のライオンは正直早く出したくてしょうがないです。
- 324 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 00:25:10 ID:xNjikdbA
- ブラボー！……おお、ブラボーッ！！
- 325 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 00:36:25 ID:jFe67m8U
- 第一次十字軍は、山賊の群れだったんだなぁ……。
- 326 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 06:01:21 ID:M./YssSA
- >>322
むしろ消毒が素晴らしい事で第6回十字軍遠征のころのフリードリヒ2世のように
異教徒に寛大だった君主の方が悪く書かれる時代だしね
- 327 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 14:48:25 ID:qa71Bq.s
- 今さらだけど
>>52 CRUSADER が CRSADER になってるよ
- 328 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 19:03:16 ID:uPgDyXMw
- >>321
第一回だけは別格の十字軍だからだよ
理由は見ればわかる
- 329 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 19:37:40 ID:ZPfWKMFc
- どんどん尻すぼみになっていくんじゃないか
- 330 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 19:49:32 ID:sFpxWd4.
- キングダムオブヘブンもこのころの話だったな
- 331 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 20:56:23 ID:2/9B2nG2
- >>330
あれはイカス映画だった
この時代はいいよな
- 332 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 21:01:50 ID:17IUDNRQ
- 城壁が崩壊するシーンは、マジで積んだ石垣をカタパルトで投石して打ち壊してると聞いてびっくりしたな。
流石に同じ画面の役者は合成してるらしいが。
ネタバレだから内容には触れないでおこう
- 333 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 21:40:36 ID:cnbNH9p6
- ローマ人も元々ギリシャ人の派生だっけ
- 334 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 21:51:23 ID:xNjikdbA
- 伝説だと、ギリシャからの移民というか殖民というか
- 335 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 22:34:47 ID:wbtyFmLU
- いや、伝説では、ギリシャに木馬で滅ぼされたトロヤの末裔だよ
実際はラテン人の羊飼い集団が元らしいが
そのラテン人がどこから来たのかはまだ定説がなかったはず
- 336 ：名無しのやる夫だお：2011/03/01(火) 22:37:18 ID:GX/XvPJU
- >>322
別に行った当人達が賞賛してるわけでなく
安全な場所で自分の都合のいい部分だけ見てる人が賞賛するわけで・・・
領土拡張的な行動や異民族との戦いで勝ったものを後からそういうのは、どんな国・民族でも同じようなものかと。
- 337 ：名無しのやる夫だお：2011/03/03(木) 13:41:53 ID:4N8znPpA
- >>336
前に軍事板でハトシェプスト（エジプト）の内治優先政策の功罪について延々激論してる人らがいたなぁ。
何千年前の他国の君主についてすらそうなんだから、自国の同時代かちょい前くらいの君主なら尚更そうなるよな……
- 338 ：名無しのやる夫だお：2011/03/03(木) 18:46:01 ID:lRKBgrno
- 現代日本でもジミンガーとかコイズミガーとか
匿名掲示板で延々激論してるしな
- 339 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/07(月) 22:02:00 ID:k3iLwvRg
- >>272
カイロ・アッバース朝の聖権(カリフ)俗権(スルタン)分離制度がもうしばらく存続してたらなぁ。
聖俗二元論が定着して実を結ぶには、150年間はちょっと短すぎた。
- 340 ： ◆OkhT76nerU：2011/03/07(月) 23:25:24 ID:8L8eAuDs
- あと2週間くらいで次の投下分作れそうです。話としてはエデッサのあたりまで。
ところで今更こんなことを聞くのもアレですけど、一回あたりの投下量って何レス程度が適当なんでしょうか？
>>372
こりゃお恥ずかしい。訂正版です。
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- 341 ： ◆OkhT76nerU：2011/03/07(月) 23:27:07 ID:8L8eAuDs
- ↑
またもやミス
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- 342 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 00:46:15 ID:lNoLzfzg
- 曜日や時間とかにもよるだろうけど、一度にやるのなら二百くらいが限度かなあ
それ以上やるなら一度休憩挟むとか
- 343 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 01:02:29 ID:f7b3MKZY
- 1レス投下ごとの間隔40秒目算で、150レスなら100分
大体120分くらい目安が見る側投下する側双方にとって負担にならない感じがします
でも結論は>>1が好きにやるのが一番さね
- 344 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 08:56:17 ID:.m/JNYiI
- 話的な区切りごとでいいと思うよ
- 345 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 09:02:31 ID:nhAYA./o
- そーいや十字軍がヒャッハーしちゃったおかげで
イスラム社会では「十字」が嫌われてるとか何とか聞いたことあるなぁ
だから赤十字もイスラム行く時はマークを赤い月に変えるとか
ともあれゲスいエピソード楽しみです
- 346 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 11:26:51 ID:vT/VxTSQ
- というか、イスラム国家での赤十字社相当の組織が赤新月社だね。
十字とか十字架って、視覚的にものすごくキャッチーなシンボルだと思うけど
アレをキリスト教の象徴に据えるって行為は、当時としてはコペ転的な
ある意味ショッキングなことだったように思える。
ローマ世界の同時代人にとって、十字架とは処刑場とかアッピア街道沿いに立っていて
その上で罪人が死にかけてたり半分腐ってたりするもんだからなぁ。
日本式の槍で突き殺す磔が人道的に思えるほど、呼吸困難で死に至るまでに
長い間苦しまなきゃならないし…
- 347 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/08(火) 20:02:25 ID:U6rJW/hg
- 関係ない話だがローマ時代の十字架は丁字型
- 348 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/09(水) 03:38:11 ID:rypHSsbI
- 森忠政「街道沿いに磔を並べたと聞いて飛んできますた」
- 349 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/10(木) 09:27:07 ID:8gopTTMM
- クラッスス「街道沿いに磔を並べたと聞いて(ry」
- 350 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/10(木) 11:53:15 ID:EnYWLdBg
- 龍の子「呼んだ？」
- 351 ：18日に10レス以下縛り短編祭開催！：2011/03/10(木) 20:02:55 ID:ePbfam0I
- あんたは磔じゃなくて杭刺……ギャーーーーー！！！！！
- 352 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/13(日) 12:43:04 ID:75/.j3gU
- 作者さんの生存報告ないけど大丈夫かな？
- 353 ： ◆OkhT76nerU：2011/03/20(日) 13:09:38 ID:SpWCXz6Y
- すげー今更ですが生存報告。
投下は遅れそうです、ごめんね。
- 354 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/20(日) 13:33:10 ID:8kE2pl5.
- おお、良かった。無事でよかった！
- 355 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/20(日) 14:46:36 ID:8M0nngBY
- なーに生きてりゃオッケーさ
- 356 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/20(日) 21:22:40 ID:/OCtMjWY
- 生きいればそれでいい
無事に勝る喜びは無い
ヒャッハー！
- 357 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/20(日) 22:16:29 ID:H0ZfSOtY
- やったー
よかったー
ヒャッハー
- 358 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/21(月) 06:23:36 ID:bnh9iCfA
- よかッヒャー！
- 359 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/22(火) 09:36:53 ID:hBuup/FE
- クルセイダーキングスに寝食を忘れている身としては
このスレがとても大事であります
御自愛くださ…ヒャッハ―！！
- 360 ： ◆OkhT76nerU：2011/03/22(火) 23:26:52 ID:BJtkIJQE
- ご心配おかけしました。
別に被災したわけじゃなくてちょっと凹んでただけなんで、今月中には投下できるようにします。
- 361 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/22(火) 23:31:48 ID:5UFNaTPg
- 楽しみにしてますヒャッハー！
- 362 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/25(金) 15:40:55 ID:q4yzYFKU
- リチャードって光栄ゲームとか、映画ロビンフッドあたりのイメージしかなかったけど。
実像すごすぎるｗ
- 363 ：地震なんかに負けるなお！：2011/03/26(土) 02:55:58 ID:.mKBpfvI
- 誇張はあるんだろうがそれにしても酷いよな
第一次十字軍が終わったらまたあのキチっぷりが見れるんだろうか
- 364 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:12:04 ID:PYTMaVIA
- ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ 投下するする言いつつ全然製作進んでませんでしたが、
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 今週末こそ本当に投下します。
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡 モヒカン嘘つかない。
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ﾞ二ﾆ´ .li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 365 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:13:40 ID:zF5DUCy.
- 楽しみにしてます♪
- 366 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:13:48 ID:UWmXZQk2
- きれいなもひかんｗｗｗｗｗｗ
- 367 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:14:17 ID:PYTMaVIA
-
前回さらっと流したハーキムですけど、こいつがここまでイッちゃった性格になったのは、
父の死後傀儡化されて監禁みたいな扱いを受けていたことが少なからずあるでしょう。雷帝みたい。
一方的に殴られる怖さと痛さを教えてやろうか？
--ｰ-- ..,, , -一'´￣`ヽ、
ゞ‐'´ ｀ヽ､ ／ 〉
/ ＿＿ / ,..､ ／{
,! / 人 ＼ 〈〈〈〈 丶 | / で ｰ＾ リ
（ / ＼＼＼＼ ⊃ } l 〈__ ,|
〈 （ 、 ｪェ ェｪ! ［ 二 ] l （_;:;:;ノ､ ｪｪﾞi
Y フ ,.ゝ |( | | 〉,ゝl_l 」. | ･.∴
ヽ 丿 ／￣ 7 /ゝ! ! ゝﾄ,勹 ／￣ 7 / ，., うぁ！
ゝ =-─┘／ ／ ／ ，.,･ ，.,･┴=-─┘/ﾉ
＿ |￣￣ｌ＾Ｔ＾ｌ／＼／ , ’, ∴･.∴ ／､／/| ￣￣丶
／､／/| ￣￣ 丶／ ､･∵.’,∴ ／ // | ／／ 〉
/ // |／ ／ / // | ／ ／
- 368 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:18:59 ID:PYTMaVIA
-
ただ、単なるキチガイじゃなくて「智恵の学舎」という研究機関を作ったりしてシーア派の学術を振興し、
彼の治世のもと生まれたカイロ学派は自然科学関連で大きな業績を残しました。
特にイブン・アル・ハイサムの業績は目覚しく、実験から帰納法的に理論を打ち立てるという
近代科学の基本原則は彼が始めたといっていいでしょう。
,,;;;-―'''''"'ﾍ;;;;,,,
／ _,,ノ-､.,)､
i ,从iﾘ' ヾl
l r''' ヾゝ || .／￣￣￣￣￣ヽ
. | i. ___ﾞヽ, ___ .l| レ"￣￣￣＼ヽ ＼
! i -< ・>ﾉ~ r<・>ii ／ ,, , ヾ`､ ヽ
ヽ,r､| "" |~"" iﾉ . / /「「`ｰ'￣ヽ ＼ |
!ゞ| ,,,,,,,_ ソ;;,,,,_ i / ,ｲ ! | ＼ Y
／ `ゞ! r‐'"""y;; / | ﾉ_ ＿_i |l.
,（（ i ﾄ,,､ ￣二"';./ | l ≧ｪr /≦ｪr' Vヽ l.
ヾヽ | ヾ"''ゞ,,___,,,,,ノ;;" | f| ! |lj/ |
. `i i ! """'''''''''''''" . |! |!'┤ ヽゝ ,ヶ ! ! j!
l ﾄ ヽ. ｢._つ , | / ./ ﾂ
【アリー・イブン・ユーヌス】 ＼ヾ ,へ.＿_／_,.ｸ〈 ./_/
イスラーム世界最高の天文学者の一人。 |ﾍ＼＿／' ├'
６０分算法を創案し、ハーキム表という天文表を記した。 ＿,. -―√ｲ| V | (_ノ1 ﾉ)iー--､＿＿,､__
べ’ ー1!r―‐'￣ 〃ー'＼
ヽ＼ ||| ／ ヽ
【アル・ハサン・イブン・アル・ハイサム】
古代ギリシャ・ローマの学問を批判的に研究、
光学、数学、物理学など様々な分野で絶大な功績を残す。
.
- 369 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:27:02 ID:PYTMaVIA
-
そのハイサムですが、ある時ハーキムにナイル河の治水を命じられて困惑します。
＿＿＿＿
, '"~´ ｀`ヽ､｀`ヽ､
／ ＿＿＿＿_｝｝:::::::）
／ , '"´￣￣￣￣ ￣｀`ヽ、
/ ／ :::::::＼
{ ／ , --､ |::. .:::::::::::ヽ
／ ／ r屮⌒ヽ::::::::::} どう考えてもナイルの洪水を完全に防ぐなど不可能だ。
/ ＿_.. -‐'´ 〃{{ |::::::::::j
/ /^Ｙ | - ､ u ! | u |::::::::/ とはいえハーキムの機嫌を損ねれば粛清される運命……
/ 〈 Y1 || zｕ‐ミ､__j _,. -‐/:::::/
/ / ヽ )| ﾘ ￣ {ゞ┴'/:::r'′ 時代を動かす天才たる私が死ぬわけにはいかん。
/ 〃 ﾄ| ト-!{ | u /::::|
| | {{ | ト1 i ' ‐' /::::::|
| | !! Vヽ ＼ -=＝' /:::::::{{
ヽ | !! ∧＼ ヽ､ ´ 〃:::::::::||
, --rメ77───一ゝ┴一1ﾊ ＼｀Y--`ー----' ト- ::::::|
／ 〈 ヽﾄ､ | l二二二フ /〉 ｀` ──---rrく^ｽ
- 370 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:28:55 ID:EbBWz/cc
- カミーユの機嫌をうかがうシロッコって何だか新鮮だ
- 371 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:29:59 ID:PYTMaVIA
- | γ―ヽ|＿,―＼ ＼
わぁ・・・大きな星が、ついたり消えたりしている。 | / // // ヽ ヽ
| / （( （( ヽ ヽ
大きい・・・！彗星かな？ | / _ _____ヽ
| |'二 ヽ ヽ―'⌒￣二__ 乂
違うな、彗星はもっと、パァーッって動くもんなー。 | |ヽ◎）> 〝 ￣◎）ノ |
, ＿＿＿＿_ | | ￣ / ￣ | /⌒ヽ
/| , -‐"´ ｀丶、 | | / |γ ） ）
/ ﾚ'´ ﾞヽ、 | ｜ ノ | ﾉﾉ
､__ﾞ、 ヽ | 丶 ヾ |ノノ
｀> /l ,、 ﾞ､ | ヽ 一一一一 ）
/ / / l | ＼ l | ヽ .｀ ⌒´|'| _／ノノ|
| ／／ヽ、゛、ヽ ＼ ｜ 発狂しちゃったよ。 | ヽ U _／ |
| /／-,---､ヽ丶､＼,-ヽ､＿_ | | ＼ ＿ ﾉ
ﾞ、 ｀| ● ● | l 危ないから外出禁止だな。
_ﾉ l＿ , l /__
＼ ∠ｲ_⊂⊃､_,､_, ⊂⊃ l ／
＜ /´ ゝ._） ﾉ ﾝ
｀゛丶､＿_<￣|､ _∠､,,／
,<ﾆ>Ｔﾍ、ニニlｽ´＿/
| 、＼ヽ、 / /´ヽ
ﾞ、 ヽ= ＼Ｖノ==|_ l、
ヽ ￣ヽ｀ヽﾝ´ !
ヽ、 |／ ,,ノ
/ ￣￣ ￣￣|
,' l/ |
,' ,' >
<＿＿__ﾉ＿＿_ﾉ
/ / | |
- 372 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:33:38 ID:PYTMaVIA
-
気が狂れたふりをして難を逃れたハイサムはハーキムが死ぬまでの10年間自宅で研究に没頭し、多くの論文を記します。
後に彼の著作はラテン語訳され、ダヴィンチ、ケプラー、ガリレオなど名だたる学者たちに影響を与えました。
.／￣￣￣￣￣ヽ
レ"￣￣￣＼ヽ ＼
／ ,, , ヾ`､ ヽ
. / /「「`ｰ'￣ヽ ＼ |
/ ,ｲ ! | ＼ Y
| ﾉ_ ＿_i |l.
| l ≧ｪr /≦ｪr' Vヽ l.
| f| ! |lj/ |
. |! |!'┤ ヽゝ ,ヶ ! ! j!.
l ﾄ ヽ. ｢._つ , | / ./ ﾂ
＼ヾ ,へ.＿_／_,.ｸ〈 ./_/
|ﾍ＼＿／' ├'
／´ ｀＼
/ / l l .＿＿＿
＿_l l_¶＿＿＿＿＿＿/＿/＿_/ ヽ
＼, ´-'ヽ ￣|￣￣￣￣| l二二二二l
ヾ＿ノ | '''' ' | l二二二二l
| 9=ε-8. | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,|
- 373 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:39:09 ID:PYTMaVIA
-
こんな具合にロクでもない話には事欠かないハーキムですが、建築・学問関連に限っては名君といっていいでしょう。
治水する気はあったみたいだし。
_,.. -───- ､..
,. ‐ '"~´ ／￣￣｀~`''‐ ､ ｀` ､
, '´ ／ ／ `''‐､ ＼
, '‐''"~´￣￣｀~`ヽ､ ／ ＼ ヽ
. ／ ￣｀`''‐.､ ∠>ヽ.／＼ ヽ
. / ＿＿＿__ ＼ /ﾟ / ヽヽ
〈 ,. ‐''"~´ l ｀`''‐､ ヽ. / ［ ［［［ ヽi
. ヽ. ／ヽ､_,. -┴─-== __=-'_､_, ＼､＿/ ＿l 智恵は、智恵は力なんだ！
. | / ､.__／ ﾉ!ヽ､._ｰ-‐''⌒,r=-─ゝノ|| ‖ ￣￣￣ |
! { / ,ｲ{ ヽ ( 〈､_,.ィrヮー< _,ﾘ_|| ‖ ! 智恵はこの宇宙を支えている物なんだ！
ヽ :ヽ _{. 〈.'`ｧrｯ‐､- - ,, ヽ-‐='..ゞ.{_.|| ‖ :l
. `‐､＼＼ヽヽ-‐ﾂ ''´ `{_ |! ‖ ! それを求めていくというのは神の意思に叶うことなんだよ！
: |{_ ヽ.i. 〔ｰ- { !. |!__ ,'
. : |{_ _）l ｀,ｨ-─_､ ／／ | 0| ＿＿_/
: |{_ ﾐ. ! ヽ￣,.-‐） .／／ /l￣ ＿＿/
: |{ ,.`ヽ. `ー '´.∠‐'´ ／'´￣ﾉ,ノ／
,l ‐''"~´￣￣￣l~´ ／-──＜´
| 「 --┘ |＿＿＿／ ｀! |
L.. -─ ''_""~￣‐''"~´l | |
￣｢ | | | ＿,,.⊥_-‐ `
- 374 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:41:22 ID:IKfPJFvg
- 君たちは有能であるために人格を神に捧げなきゃいけないのかい？
- 375 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:45:30 ID:3Y/t6gSw
- 何言っても危険に聞こえるあたりさすがカミーユだな
- 376 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 21:55:51 ID:PYTMaVIA
- >>374
人格を神に捧げるっつーより、単に万事が信仰と密接していた時代だったというだけの気がします。
- 377 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 21:57:50 ID:5qlGzJqY
- なんというか、一番上にならなきゃよかったんじゃないか、こいつ？ｗ
- 378 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 22:02:56 ID:Y9zJ6nSc
- 監禁されたりして、人格壊れちゃったんだろうなぁ。
高性能だけど、バグりやすい、と。
- 379 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/04(月) 23:10:58 ID:PYTMaVIA
- 今モーガンの『失われた歴史』読んでたんですが、シーア派の資料を支持する一部の研究者は
狂王としてのハーキム像はスンニ派のネガキャンで、実際はもっとマトモだったという説を出してるみたいですね。
異教徒を迫害する一方で、能力さえあれば高官に取り立てたとか。よくわからん奴だ。
- 380 ：名無しのやる夫だお：2011/04/04(月) 23:20:44 ID:tFSxISLE
- 俺は差別と異教徒が嫌いだ、ってタイプですかね？
- 381 ：名無しのやる夫だお：2011/04/05(火) 00:39:26 ID:GaQT80Yw
- >>378
高性能だけどすぐバグるとかまんまカミーユじゃねえかw
- 382 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/09(土) 20:00:00 ID:TPY26mWw
- 明日の22時にでも投下します。140〜150レスぐらい。
今回の主役はボードワンです。
- 383 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 20:00:44 ID:zQiPBL66
- おっしゃ〜！
ボードワン大好きだ！！
- 384 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 20:04:42 ID:KfVgpQnU
- ♪
- 385 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 21:14:22 ID:NSwCtyYs
- ヒャッハー
新作だー
- 386 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 21:27:40 ID:PC5J7a/6
- ヒャッハー！モヒカンにして待機だぜ
- 387 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 22:09:10 ID:QYhlS.SA
- ひゃっは―！
- 388 ：名無しのやる夫だお：2011/04/09(土) 22:19:29 ID:TPN5MI9A
- なんというヒャッハースレ…
- 389 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 09:45:07 ID:RH3DIIwk
- このイカれた歴史にようこそ〜
- 390 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 12:58:35 ID:SCYQX6hQ
- ヒャッハ―、楽しみだぜｗ
- 391 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 15:24:43 ID:OKxmjRTo
- 時はまさに（１２）世紀末 アジアの戦場（まちかど）で僕らは出会った
- 392 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 15:35:09 ID:nQIE/9E.
- Keep you burning 駆け抜けて
この腐敗と自由と暴力のまっただなか
No boy no cry 悲しみは
絶望じゃなくて明日のマニフェスト
- 393 ：#：2011/04/10(日) 19:39:52 ID:B7nzR96M
- なんか（´д｀）Editのファイルメニューが表示されなくなったんですが。
どうなってんのこれ。
- 394 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 19:40:19 ID:B7nzR96M
- ↑コテ入力ミス
- 395 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 19:56:38 ID:MVMCzjvI
- 再インストールすれば大抵大丈夫なはず
- 396 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 20:23:34 ID:B7nzR96M
- 再インストールして回復しました。
ご迷惑おかけしました。
- 397 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 21:50:54 ID:Y6cW046g
- ヒャッハー待機
- 398 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:01:24 ID:B7nzR96M
- 歴史系避難所見て気づいたんですが他の大御所さんたちと投下時刻被っちゃいましたね。
いちいちよその投下予定確認するのも面倒臭いんで今後もこういうことあるでしょうけど。
ぼちぼち始めます。
- 399 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:02:20 ID:B7nzR96M
-
4月9日、コンスタンティノープル
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
陛下大変ですにょろ！ //, '/ u ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
十字軍の次の部隊なんですが…… ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） u j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞x . /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
, -‐ '′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、 ｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:| :.;ﾊ.:.:∧ .::.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾄ､ .:. |.:.l | ﾘ V .ﾄ､ .:.:.:.:.:.ﾄ､.:.: l
,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V.:.Ⅳ |/ V.| ＼.:.:.:.| ＼|
. l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: r‐∨─── ' |/ ､__ ﾚﾍ:|
从.:.:.:.:.:., ┐:.:.:.:.:.:. ｲ .:.| '￣じﾘ㍉ /＿｀,ﾊ/
jｲ.:.:.:.:/ -ﾐ.:.l.:.:.:.:.:.:| .: | `ー‐' j{ じ /.:.|
|.:.:.:〈 (ﾍ.:ﾄ､ :.:.: ﾄ､.:| 〈￣ ﾚﾍl
∨.:.:.＼ ` ﾘ、', .:.:| ﾘ ＼ | あんなのがまた来たのかよ･･･
Vﾍ.:.:.:ヽ __ ,ハ :| ノﾉ
Ⅵ.:.:.:. ∧ V '´ ｲ さっさと臣従取り付けてトルコ領に厄介払いできりゃいいんだが。
ﾘ|.:.:.:.:.川＼ /´￣ ｱ /ﾚ
Ⅵ.:.:.:,ｲ ＼ ｀￣二'"/
ｲ＾V ｀:... /
. __r┴- .__ ‐ｧ-- '′
／',､| ￣ ¬‐- ､ ├- ＿
／','､,',､＼ ／L | 礀
. ／｀ヽ、','､,',､',＼ / 礀`ー┐「 ￣￣ ７
／','､,',､',､＼','､,',､,'､＼ / ﾉ （｀) 卜} =ﾆ 厶- .. __
＜´','､,',､','､,',､',ﾊ','､,',､','､,',＼/＼ （ | | /','､|','､,',､,＼
','､,'ヽ、','､,',､','､,',|','､,',､','､,',／＼. ＼ レ′ /','､,'|','､,',､','､,ﾄ､
- 400 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:03:32 ID:B7nzR96M
-
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ u ヽﾊ ､ ヽ
ノルマン人の軍隊で… 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
しかも指揮官はあのボヘモンドですにょろ！ ﾚ!小ｌ○ ○ 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） u j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
/:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,ｲ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.ｲ:::::::,ｨ:::,ｲ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::／,ｲ::／ .!/ .|::::/ |:::::ﾊ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::ﾚ',! ー-､ !/ !::/ !::ハ:,ｲ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,＿`ヽ､_,. ,ﾘ ´ _,..,_ !::::::::ﾊj
!/f r.|::::::::! （◎） ｀'ｨﾆ二_ /:::::::::!
k.ﾔ!:::::::! u （◎）,. /::::∧::|
|∧`Y::ﾘ i u //|/ ヾ
!Tヾ u. ＿＿j_ //ノ あんだとぉ！？
ﾔ. ヽ. |ﾟдﾟ ) | ,.ｲ:/
r＜´|. ＼ |( ﾟдﾟ | ／ |/
! ｀丶､. ＼ ￣￣u／
_/ `'-､. `'ｰ-r<´
, -'" ｀ヽ､ ｀ヽ､ f｀, ＼
, -'´ ヽ ｀ヽ､ >く_Lｒ'´｀ト､
／ ヽ ＼ ／ヽO〉 |｀r､.| ｀丶､
/ ＼ ＼/＼r‐＝<. !｀ ｀ヽ,
/ _ -−‐ ヽ ヾ ! ヽ i
/ ／ ! ｀ﾄｰ〈 ! / |
- 401 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:04:38 ID:B7nzR96M
-
次にやってきたボヘモンドは今までのどの諸侯よりも賢明だった。
彼は部下を制して略奪は最小限にとどめ、行軍中に略奪した家畜なども弁償すると申し出た。
ビザンツに対しては始終友好的で、宮廷でのマナーも完璧だった。
＿＿,―――､-､＿_ _
ノ´―-､::::::::::｀ヽ:::::::ヽ::ヽ::｀l::ヽ｀ヽ
__ノ__＿,―＜￣ヽ､::ヽ:::::::l:::|::::|::::::i::::W
ｒ'´::::＼＼―-､:::ヾ､:ﾍ:ヽ::ﾊ:::|:/::/::::::|!:::::::|
,.ィ::::::＼::::＼＼::::::::::::ﾊ::ﾊ::l::::|:/'／-‐､|!::::::/ ビザンツは今なお強大･･････
. /:::::::＼::::＼:::.:::.｀ヽ::::::::..ﾉ:ノ::::/::/::::ハ:::ﾘ:ﾉ::| この遠征の成否はその力をどれだけ利用できるかにかかっていよう。
/:::::::＼::::＼:::＼::::::::::＼:::ヾ- ' ￣ ﾍ:::`-l
/::::＼:::::＼:::＼::::::/ｌヾ' ￣ : : ::l ハ l￣ ! 皇帝相手に上手く立ち回りさえすれば私は総司令官･･････
}ノ:::::i::::::／/::::::::/´ : : ::l /,ﾍ.! |彡| 否ッ！ 「王」にすらなれるハズッ！
/:::::::/::＼イ:::::::::/l : : : :::l. // ､ |ハ!
ヽ_ /:::／::::|::::::､l_,.へ : : : : : : ::|/ ,へ !/:ﾊ
ｦ:/::::／_ヽ､:::::｀k‐-｀ -､ ＿ 、 :! 灯 ﾉ !/ .,ﾍ
＜:::|:::/l´,- ＼ヾ:::| .､､_,＿＿￣ヾ-.| .'―´ |!／:::::＼
｀ゝ-ﾊヽ＼,勹!::| 弋卞-'／:::: | .l＼:: |l:::::::::::::/／
｀.y'´｀ｿヽヽ_´´￣ .|:::ﾍﾘ !|:::＼::::＼: : : :
/ ﾞﾞ .ﾊヽ ｀ ￣ヽ ゝ_ノ l !:::::::::＼:::: : : :
,-､/― //＼ .￣＼ , ‐-‐', ﾌ ハ: : : : : ::: : : :
ノﾉ/ /-'､:::::| l⌒). ＼ ／＿ヱノ / !:: : : : :: : : : :
, '´__ノ / | !:::|/::::ヽ 、 ｌ:) / ﾊ: : : : : :: : : :
/ ／／ l ヽ |-､!:::::::ﾉ＼｀ - 、 .ﾘ ./ l ヽ: : : : :: : : :
. / / | |ﾄ､ |::::/＼ ＼ ￣/ | ヽ: : : : : : :
/ / ! / ｀!:::ヽ ｀ ､ |/＼ | ＼: : : : :
ヽ / :: : : :/ : : /ヽ/ ＼ ｀ ‐-ｦ /＼ | ＼: : :
／ | / : : : : :/:: : : :/: :/ .＼ / |／ ｀ ＼:
- 402 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:07:07 ID:B7nzR96M
-
／ .:.:.:.:.:.:/:.:..:. : : : : : : . . . . .｀. ､
/.:/..:.:/./ .:./ .ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:. : : : :ヽ
/ 7 .:./.:.ｌ . :/ｌ .:.|:.: :ｌ:.:.:､:.:.:.: :|:.:. .:. : : : ',
/ ..:.:| .:.l :/ !.:∧: :ﾄ､:.:|＼:.:.|.:.:. ｌ.:.:. : : :ﾊ
| :ｌ.:.:|.:/|/＿ｌ/ ', | ヾ＿ヾl ＼|:.:.:. : : : ｌ
|/|.:.:|ﾊ ´＿_｀ ｀ｌ ´ ＿_ ｀ |:.:.:.:.:.|:.ｌ:|
l !ﾊ:.:.:ｌ´ゝzｿ｀ : ´ゝzｿ｀ |:.:./ｌ/:.ﾊ! これは一体どういう風の吹き回しかな？
ｌ l!: ｌ | | / }ｌ:/
l!:.l .: |'ﾉ/:/ 余の記憶が間違っていなければ、
|ﾊ ｀ r‐' / 貴公はノルマン人を率いて一度ならず帝国領を侵犯した筈だが。
ﾍ ＿ /:.:/ｌ'
ヽ ヽ ｱ .／|:ﾊ
＼ ￣ イ. : :|'
r┤ ー七 ＞ ´ ヽ
／| ゝ..､ ／ヽ. ／ : ､
/.: .:| / 〉 ! /:､ ／: : .: .:ｌ｀ : .
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- 403 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:07:37 ID:b2RPzZoA
- ノンマンとな・・・。
ビザンツにとっちゃ仇敵じゃないか。
- 404 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:08:46 ID:B7nzR96M
-
__...,. - ...,.r__ i' _
／ i'´ ／ ,.ィ ｀フ' `ｰ ´ `i
i i' ﾌ ,ｒ' / ,i'./ ./ ／ i i `i ､
,. - ､_ノ ）ヽ l ｌ/ l, l ,i' l } ｀i
/ ,ｒ ,. -─ i、ヽ、l l.i i`､ ,i' ,ｒ' } ヽ
Ｖ ,〉´,r'´ ｀ヽ `､i i. ヽ i } ! l _ ノ / ﾉ / ,!l
､. ,{ l ,. ､ ヽ ヽ‐-､ i'./r,.‐',ﾆ´... イ,.. - ､ ' ./ i l.i
_ヽﾆノ ﾉ ,i. ｰﾐ i i i.l { /,. ‐'ﾆア_´,.､ i. i ' /,i i
‐- イ r ´ ,ｒ "'´ﾆン彡-‐ }ﾉ i ／//
,ゝl.ﾉ ,...、 ,.' ｀ ｒ' ｒ' ｒ _. ',i'
ｌ l. ''ヽヽ i l （_ ｒ´ｒ_
| l r .._ヽヽ. ） ` t:_,.ｒ=-､〉
ｌ l. ヽ.l ﾟンﾐ`! ＿_ ... _‐._´ヽ 二..,.ｒ ^)''
ゝl ｀￣´ '"',ﾆ._´ `` ／イ /
l / ヽゝﾟﾝヽ /ｒノ /
l / ｀ ´ / ,i'
. l i r ′ ／
! .__ `- " ,rr ´ 確かに私は以前陛下と敵対しておりました。
i `ー 、 ,i' /.l`i
. }､ ` - .._ ` /／ l.l l しかし今は私自らの意思で陛下の友人として来たのです。
i i _. - ´ l i. l
. ,i ヽ､ _. - ´ / i、 トルコの蛮族どもから陛下の地を取り戻してご覧に入れましょう。
/ __ ｀ ´ ,i' ヽ
／ .l ／,ｨ_,ｰ＾ｉ ／ `!
l' /o ,､,! ｉ ／ ,. - ''ヽ
/ ／ ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ｀ヽ
i / .::::::!::/l ..:::／/.:::／!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l／ /／ ｌ:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
ｌ /l/l .::::::/ ＿_ ｀ヽ、 ｌ/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く ｌ .:::/ ¨ 疋ﾀ` ヽ､ノ .::::::_j/ -―ｌ:::/.∧l
∨ｰ!::/ ｀¨ ／fr芹､:::／l/.:/
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/
. ｌ::∧ { ::::::::::::::/.:/
. __/V ::ヽ ／..::::::::::/.:/ ふーん･･････
／i/ ! ::::::ヽ _ .:::::／ j/
.三l :: ｌ :::::::ヽ、 __‐-..::::／
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::／
三ﾆｌ:::::::::::::＼::::::::::::::ｰ匕＼
経験上ノルマン人は狡猾な恐るべき敵であると知っており、
ボヘモンドはまさにそのリーダー足るに相応しい人物だと見抜いていたアレクシオスは、
ボヘモンドを十字軍最悪の危険人物と見なした。
.
- 405 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:09:41 ID:B7nzR96M
-
以前ノルマン人の侵略を受けたギリシア人としては当然の反応である。
アンナも露骨に敵意と警戒心を表している。
//: : : :∧: : : : : : : : l|: : : : : : : : : : : ∧: : :∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{
/: : : : i:: :{i: : : : : : : :l|: : : : : : : : : : :l|:::ヽ: : :|l: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :＼
: : : : ::l|: : :i} : : : : : : :{i: : : : : : : : : :l{|::: ',: : :{i: : : : : : : : : : }: : : : : : : : ＼: : : ＼
: :/: : :{|: : : i},: : : : : : ::i}: : : : : : : : ::{i|::: ∨: :ヾ:: : : : : : : : : i}:: : : : : : : : : }ｰ __＼ _
:/: : : ::{|: : : :|{＼: : : : : {ﾄ､:: : : : : : : :{{::: ＼: ::{,＼: : : : : : ::|}: : : : : :|i: : ::l} ￣
'/: : : : {i|: : : |l:::::＼: : : :|{::ヾ、 : : : : : :{i::: ＼{ ヽ: : : : : : i} : : : : :i}: : : l|
: : : : : :|:i}: : : {|:::::::::＼: : ヾ:::::＼: : : : : :{::: __,,ר´ ヽ: : : : :l|: : : : : l| : : ::|
: : : : : :}::i|: : : :|:::::::::::::ヾ: : :':,:::::}:＼: : : : {ﾍｨｧｨ 二二ﾆ=ｭ＼: : : : : : : : :|: : : :{:､
: : : : : :|:::{!: : : i｀¨二=≡＼: :':,ﾑ::::::＼: : ヾ::￣ }::::::::::::::::}¨|::＼: : :i: : : : : : : ∧{
: : : : : :{l:::{!: : :{|￣ }::::::::::::::{＼{::::::::::::::,＞:: : ':,¨三二三≦.|: : ::＼:}ヽ: : : |: : }
: : : : : ::{i::::i} ヾ{{≧二三 二::::::::::::::::/ ＼{ "" l: : : :|i `}: : : |: :l}
: : : i: : /{|:::i}: : : ＼三:::::::::::::::::::::::::::/ ＼_ |: : : :i}. , j: : : |: i}
: i,: { : {〔.| : ヾ ヽ: : ＼:::::::::::::::::::::::::::` ュ |: : : i} //: : : |/
::ﾊ : : ﾍ i}: : : : : ＼ : :ゝ:::::::::::::::::::::::::::〕 |: : : i},,/: : :/
:{: :∨ : ＼{: : :＼: : {＼|::::::::::::::::::::::::::∠＿ ::|: : : }: : : / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
::i ∨ ﾄ､: :{i: | ∧ {:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,, -‐- ._ :::,|: : : |: : :{i
`':, ∨| ＼i l} : |＼::::::::::::::::::::: r=ﾆ -‐＝‐--`ｭ ゞ ::/:|: : ::|: :/ﾘ ボヘモンドとその一族郎党のような邪悪な者どもは腹の底に、
＼ {::::{::: {::{＼:::::::::::::::::::::::::::::¨￣＞ ／: ::}: : ::|/ うまい機会をつかんで行きがけの駄賃に
|: :ﾊ .{ﾏ ＞-::::__::::::::::::::::::／ ／: : : :/: ::∧ 帝都そのものを奪い取ろうという
{::| .i .l ＼＼::::::ｧ‐-:::::::::_｀〕 _ -‐ ´: : : : : /／/::ﾘ 計画と野望を抱いているに決まっている。
{| { ! ＼∨:ﾊ∨////￣:／: : : : : : : ／/ {/'
ﾘ }::} ﾘ∨/////: : : : : : : : : : / i ――『アレクシアード』――
|/ ´ ∨///: : : : : : : : : ／ |i､
}://: : : : : : : : ／ ヽ`ｰ- ､ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
l:/: : : : : : : : / ＼:::/＼
／´¨|: : : : : : : : :{ //: : : ＞ ,,_
/:::::::::{li: : : : : : : ::/ //: : : : : : : : : : ‐- _
/'': : : |{: : : : : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : :￣ ｰ- _
／: : : ／{: : : : : : :/ /: : : :' ‐-
- 406 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:10:48 ID:B7nzR96M
-
二 ｀丶、｀丶、_＼__＼〉ﾉﾉへ!
`‐-、 二. ｀ヽ、 ミ￣ ／⌒ｼ′）
二‐/,ｨ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ﾆ....イ
‐ニ| i＜ ｉ ,..-=ﾆ‐''＼ /彡}
二‐ヽ ┘ ｜ lヾ. } } / /リ
ﾆ ‐'"/ / |_{;)} ﾚ' /(（ つきましては･･････
' / / '" ` `ﾞ / ｿ この遠征の成果を確たるものとすべく、
/ , Ｆ'′/ 私に東方属領の大ドメニティコス位を任せていただきたいのです。
ヽ. ＼、 L`___l
＿＼ ヽ._>┘
／了＼＿ノ
◆（
門｜
::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::|
',::::::::::;′|:ﾊ:::::::::/ '.:::::::::/ Ｖ:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::|
∨::::ｌ. |! |::::::/ '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ
. ∨:| |:::/ }; '_.．-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::|
∨ |/ _.．-'´ ',:::::::::/:::::ﾊ|::::::|
,.． '＿＿＿＿＿__ ' ::::/::::/::::|::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'´ ∪ ｀' |::/:::::/|::::l::::′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ー‐---一' |/::::/ }:∧:| 来やがったな･･･
,′:/ /ﾘ ｀
ﾊ ,:::::/ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
∪/:::/ ′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. | /V／
l| 厂7
. ! /∧|
／:/
平たく言うと小アジアにおける皇帝軍の総司令官にしろということである。
過去にもノルマン人がこの地位に就いた先例があるので、まんざら非現実的なおねだりというわけでもないのだ。
.
- 407 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:12:08 ID:B7nzR96M
-
／: : : : : : /: : : :／: : : : : : : ヽ: : : : :: : `､
/: : : : : : : :/: : : /: : ,ｨ: /l: : : l: : |: : : : : : ::ヽ
;´: : : : : : : /: : ／|／ .|/ .!: : /i: : !: l: : : : : :丶
.i: : : : :|: : : : |／ |／ | /|: :|: : i: : : :ﾞヽ
i: : : : ::i: : : ::/ ´￣￣￣`'''' ´ ヽ|: : | .|: :丶
|: : : :,-ﾘ: : : | "疋;:ｿ` '`'-､_.i: : |: |: ヽ
.|: : :/-､',: : | , f:ﾃﾘ` /: : |: i丶
.ｿ､::l,.( _ ﾘ､:| l .｀ /l: :/| i
,|::＼__ ヽ| , //|/ |/ 今はそうした地位を任命すべき時じゃないが･･････
ﾘl: ::| | ′ //
l::|ﾘ ヽ ` ― - 、 // 貴公であればその忠誠心と行動力で
,ﾘ `､ `" ／ﾘ きっとそうした地位を得られるんじゃないか？
,----亠--- ､_`.､ ／ 彡
/／￣￣⌒`ヽ` ＼::`::-､,_, ´.
＿,..... --‐‐ニ¨￣ヽ l／ ＼
ト-‐ﾍｰ--‐ ¨￣｀ヽ ヽ l ,.-‐､
ﾄ､_lヽ'´ ,.-‐J / / /＝､ ! i / ,.-､ i
!､_,.､ヽ/-‐ ‐'" ,ハ ∧ ｀ｰ----'=∠.._ ﾉ
にｲ¨ヽｰ-ｲ / > ） //
'´￣l ﾊ ∨/／ヽl i ヽ / ,ｆi
､ l {（ .∨'´／へ＼ i ＿/,.ｨｌ .j !
＼ ヽ ､ ､弋ｧ-､＼ /／-､ﾉ ,lﾉ ･･････恐縮です。
.. ＼,ハ ¨￣ ／! ｆ´¨ﾀン /ﾉ
／l l i ! .ﾉ .i ） ／
/ /i ! |! 弋ヽ-/ .／
／/ i ヽ ＼ -‐‐､ﾆ´ /
／／ .l ＼ ヽ ﾞｰ--‐ ./､
／ / ｌ ＼.＼ ﾉ ／ ＼丶､
,.イ / l ＼ヽ-- く l ＼
/ l ｏ _.. -‐ てマｉ l
/＿＿_,. l／ 人レﾍ. ｏ l ､＿
_.. ‐ ¨ l / l ＼ノl ヽ､
結局ボヘモンドはこの曖昧な口約束以上の確約を取り付けられず、大人しく財宝と引き換えに臣従した。
.
- 408 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:13:07 ID:B7nzR96M
-
なおタンクレードは叔父の方針を嫌い、臣下の誓いを回避するため
夜影にまぎれてコンスタンティノープルを通過している。
| ＿＿
|_,.へ､-､ヽこ Vヽ_
|三ヽ／ ヽ }/／└ーｧ
|ﾌ `{_ (⌒Vi|/／⌒ Tュi、
|-=‐'_'い{〉´｀くｱ ノlV ハ
|／,.へ! ｿ /^ー＜__ノﾉ-1
|二、 =､‐､ヽ（ﾆ二}
|⌒ヽ ヽ} ﾄー-={
|､(･)l ,.-=､ トﾆ= /
| ｀´ ,.､ '(･) } ｣こ‐ﾉ
|‐､ ' } ´｀`''′ /ｰソ′
|ヽ ｀ｰ- ...__ /-く
|、 ｀`' ー-}ﾉ /7＾i/
| ｀_ｰ--一'´ /_ノノ
| ￣ ／ｰ'´
| ､＿_,.. イ´
|/=＝＝ ｒーｖ─r- ､
|//:::::::ノ {つﾉ-─--､ヽ
- 409 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:14:11 ID:B7nzR96M
-
その次のレーモンは今までの連中とはまた違った意味で面倒臭い奴だった。
＿
` ､:￣:::::‐-:.........＿
＞:::::::::::::::::::::::::::｀:::...、
,....::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
,...:::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.´￣ ￣ ＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::l
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::!
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:::::::::::/´!:::::::::;'
￣￣.フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヘl:::::::::/,___l::::::::;' 私は神の御業を実現するために来たのですから、
／:::::::::::::::::::::::::;ィ::::∠,,,ィ::::::ム'￣ﾚ',）/ 唯一なる神を除いて誰にも仕えるわけには参りませんね。
￣￣7:::::::::＜´ /ｲ´（＿/:::/￣ヽ'¨7::/
ム'イ1::::::`Tヽ /／ __ ´ ｨ::/ ですが、陛下が十字軍を指揮なさるのであれば、
l:::/.＼', ＼ ' ∠ィ.／ﾙ'、 陛下の下で働きましょう。
ﾚ′ /〉 ＞ _ イ／.王'、 ＿ _
/.,' .', ./ ヽ-､ -‐' ´
,'+l ∧ / o ./ 王 o
／/ ﾚ' ', / ﾟ.o..ﾟ/l ﾟ.o.ﾟ
. / .／ﾌ 7 , -‐ x l i i i ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ ,/ / / ／ ／ i i ｊ |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ﾚ/ / ／ 〆ｰ‐‐く. / / i | なるほどね、
r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / } / | }| 自分は教皇の命を受けてきたから他の連中と同じ扱いはイヤだってわけか。
!′ ｒ__ ､ｊ/｀￣厂ヽ! /j! ｊ /}!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. ! / .} ` ー‐''/〃 ハ ﾉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ｊ / ﾉ / /イ
ｒ‐‐'―- ､ ／! ___ / /
厂￣￣｀ヽ ﾞ> l＼ ゞ二) ／ｊイヽ.
,′ Ｘ. l ヽ. ___ . イ / .| ＼
. / n / ! /ｰ ､ ｒ‐‐／ ｜ ∨＼
/ n / l /、c | |ｰ l｀ヽ. ｜ .∨ ＼
- 410 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:15:20 ID:OKxmjRTo
- 価値観が学問とか芸術とか宗教という奴が一番御しがたいな
- 411 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:15:29 ID:B7nzR96M
-
,.ｨﾁ三三三三ミt､ r'⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ､
／三三三三三三三ﾐt､ （ あのノルマンのイタチ野郎は ）
／三三三三三三スfヾミミﾊ （ 皇帝軍の高官に取り立てられるらしいじゃないですか…… ）
／ 三三三三三／ヾﾆﾞjt､Yﾐハ ! 奴の下につくなんて御免蒙りますよ。 !
／三三三三ﾐｱlﾐ／ /ﾐ／ゞ'ﾆヽ、 。 o ０､＿,. ､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,.､＿,. ､＿,.､＿,. ノ
／三三三三三〈 ﾚ'､ /／ " .∧_）
／＿,,..-三三三三三｢ﾍ '" -､ ,!
￣ l三三三三ﾐﾐ| ヽ._ / /ヽ、__
lミ/l三,ミ|ヾﾐ| ｀ヽ､ /,:､ >:/（O） __ ... -‐ ､
ﾚﾞ .|ｱﾞヾj ヾ! r――‐ '.〈/r‐'::}ri.¨ , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ｰ-.､
r-‐'ｰ------'=-､ ｀¨´ゞ ／::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
l：：：：：：：_,,.. -―ﾞﾍ ｢ﾞL、iヽ. イ/::/:::::::;ｨ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
ﾉ：：,,.ｨ''"´：：：：：：： l Lノ ゝ' /::::i::::／.l::/l::ﾊ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
,-='ﾆ"＿＿＿＿＿,,..--ﾞ'-､ /;ｨ::{:/ｰ､ｌ/_.!' |:::ハ:;∧:::::ｌ:::::::l
L＿：：：：：：：：：：：：：＿,....__ﾍ、 どうすっかなー…… ／ |::| ﾃ''ｯ､｀ 丶ｰ- ､ i;:::|::::::/
ｨ'三三三ﾆf￣ヾ￣￣´ﾏ三ﾐﾑ. ｀ヽ、 .|::l , 'ﾃ''ｚ､ l:::ﾘ::::::i
／ﾆ三三三三| ：： ﾏ ：： ：ﾏ三三ヽ、 ＼ 変な野心を持ってるようには見えんし。 .|/| / ｒ.Kヽf''i/'ｌﾉﾘ
／ニ三三三三三| ：： ﾏ ：： ：ﾏ三三ミ＼/ ﾊ ｀ | .| l .| |ノ
,小. - ､ .| .l/././､
_,,ィ'´.H. ﾞ.. ,, -'" ,/ ￣ﾞ'ｰ､
''´ / { ' ｀''r'´ ／ / ヽ
/ ヽ､ ,ｨl イ / / ヽ
./ .,ィ＾i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
- 412 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:16:36 ID:B7nzR96M
-
,.rrr;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-、
//川::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::､
巛 川ミﾍｨ､::::::､､::::::::::;;;;::::::::::ﾐ
/ |ﾘヾ`ｰ 〉 ''''' ﾐ
/二ﾆヽ :、z'ﾆ二>ぐ ﾐ ,,,, ﾐl
代豆ｺ , ∠豆７ | | |::::'''''ﾐ| レーモンよ、そう意固地にならんでもいいではないか。
（ ｀ ´ j ｀ ´ | lﾉ l:::::::::::ﾄ､
|` / 'ｰ--ﾍ、. ミﾞｰ':::::::::::::ヽ
,;;;| ! l三三三! ! : |,ヽ:::::::::::ﾘ
l||||!、 ー ' / l |::＼::::ﾘ
!!!!-;`iー―--― ‐' / | |:::::::＼ﾘ
／:::::ヽヽ └- / !::::::::::::＼
二 ｀丶、｀丶、_＼__＼〉ﾉﾉへ!
`‐-、 二. ｀ヽ、 ミ￣ ／⌒ｼ′）
二‐/,ｨ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ﾆ....イ
‐ニ| i＜ ｉ ,..-=ﾆ‐''＼ /彡}
二‐ヽ ┘ ｜ lヾ. } } / /リ
ﾆ ‐'"/ / |_{;)} ﾚ' /(（ 君がそういう態度を取り続けるなら、
' / / '" ` `ﾞ / ｿ 私としては皇帝を支持せざるを得ないなぁ・・・
/ , Ｆ'′/
ヽ. ＼、 L`___l
＿＼ ヽ._>┘
／了＼＿ノ
◆（
門｜
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ そーだそーだ、みんな臣従したんだぞ！
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠ おめーのワガママでキリスト教徒全員が苦しむんだ！
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l ゴドフロワだけには言われたくないですよ！
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::|
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l __
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ>r‐ ､
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 413 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:18:05 ID:B7nzR96M
-
諸侯の突き上げもあり、最終的にレーモンは妥協した。
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l どうしても臣下にはなれません。
ﾉノlヽ､_! /_ノ:::| ですが陛下の名誉を尊重し、決して仇なさぬことなら誓いましょう。
l::::::>､ ── /i:::::::::::l
l:::/ /::ヽ、 ,ｨ'::::!＼:::::l
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ!
! ￣ レ;'´ |
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-!
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ /.:イｉ:.ｉ:.:.:.!:. ｉ:.::.:.ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ ､:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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|:.:ﾊﾍ:.:ｌ :! ＼! _ ヽ: ｌ:.:.:.: ｌ:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.ヽﾊ:.:.:.:./:.:ｌ:.:.:ｉ:.:.:.:.|
|/ |:ヾ! ´ ｀:!ヽ:.: ｌ:.:.:.ｉ:. ｉ: !⌒ ､:.:.V:./:.:.:ｌ:.:/ｌ:.:.:. |
ああ、いいよそれで。 Ⅵ ／ _ Ⅵ:.:.:.|:. Ⅳ⌒ヾ､:.:!/:.:.:.:.!:':. |:.:.:.:ｌ
ﾍ´,イヽ / !ハ:.:ｌ:.:.| ヽソ .}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!∧:!
……ちょっと後で来てもらえるかな？ ! ゞ ' ' Ⅵ: ｌ ) ! ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / }'
. / !:./ ´ , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ
貴公とはじっくり話がしたい。 . ／ !:' ┌┐:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧!
丶 ./ : |:.:.:!:.:.:.:. ｉ:.:.:.:.ｌ
ヽ _ . :: : ｌ:.:ハ:.:.:.:|:.:.:. ｌ
｀┐´ . : : : : V ＼:.!ヽ:.:!
ヽ´ . : : : : : : ｀__Ⅵ＝､
ｉ ＜ﾍ : : : : : . . :´ : : : : : : ｌ
￣ ヽ: : : . : ´: : : : : : : : : : :ヽ
..‐ﾍ : . : ´: : : : : : : : : : : : : : ´＼
- 414 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:19:01 ID:B7nzR96M
-
軍が先に出発した後もレーモンは二週間コンスタンティノープルに留まり、アレクシオスと親睦を深めた。
,...-―一―-､
,..::´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
フ:::::::::::::::/）;／l/};ﾊｌ
∠_::::::::::::ｌ/ ニ ﾆ lﾉ
/::::::::::/ー(＿)-(__)!
Ｚ::::::;/ ' / ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.: ＼
ﾚ;ﾝl`ｰ- _￣／ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｉ:.:.:ヽ:.:.:.､:.ヽ
／ #｀ヽ /lヽ . /:.:.:.,:.: /ｉ:.: /:.: /:.:.:.:,:.:.:.ｉ:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.ｉ:.:.:.:ｉ:.:.:',
/ # * ヽｰ/# ﾍ ､ _＿.:':.:.:./:.:/:.:ｌ:. ｌ:.:.:.ｉ:.:.:,ｨ:.:.:. ｌ:.:.:.:.!:.:.: ,:!:.:.:.:!:.:ｉ:.ｉ
. ! */ # y' * l l ￣ 7: ｉ:. ｉ:.:.:.!:.:ｌ:.:.:ﾊ:.:ｌ !:.:.: ﾊ:.:.:ハ:./ ｉ:.:.:/:.:.ｌ:.ゝ､
l # l * / .# l# l ｌ:.:.!:. !:.:.: ', ｌヽ:! ヾ ヽ/ !/ !' !イ:.:.:/:ｌ: ⌒ コイツは十字軍の指導者では一番マトモそうだ。
!.:ハ:ヽ:.:ハ!― - ､ , ､ , - ―‐ ｌ:イ:. ｌ
ﾉ' ｉ,､:.:.ｉ 弋赱メ 弋赱メ ｌ:.人:.! 少々偏屈だが正直だし、
! ヽ:.! !:.:Ⅳ 有難いことにボヘモンドに対抗意識を持っている。
ゝ.从 ｉ:. ':./
ｉ:.:ﾊ. ､!: /:./
!ハ:.:.. − ―‐ 'Ⅳ
ヾ ＼ ／ｉ､
,.ィ ヽ ､ ／ ﾉ 丶
／ / 冫､. ´ ,.〈. ',｀:..､
／:.:.: ｉ /､ oヽ /〃､ ｉ:.:.:. ヽ
_ ....:/:.:.:.:.:.:.|. /､ ＞‐＜ ヽ ｌ:.:.:.:.:.:.',:.... _
_ ......-:.:´:.:.: /:.:.:.:.:.:.: ! / ￣',:::::::::/￣ ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.｀:.:-...... _
- 415 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:19:59 ID:.8fsXCoQ
- よく「俺が過去にタイムスリップしたらこの知識で云々」という妄言があるが
このめんどくせー人間関係に耐えられる奴は少なそうだな
- 416 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:20:01 ID:B7nzR96M
-
そのうち明らかになるが、レーモンはなかなかにややこしい性格をしている。
見栄っ張りで頑固で欲も深いが誠実であり、宮廷人としてのマナーはギリシア人すらも感心させた。
_＿＿＿＿__
,.:-::‐':´:: :: :: :: :: :: :: ::￣::`:ｰ::-:.､_
／:: :: : ;':: :: :: :: :: :: :: :: ::､:: :: :: :: :: :: ｀ヽ、
／:: :: :: ::/:: :: :: :;':: :: :: :: :: :: ヽ:: :: : ､:: :: :: ::.＼
/:: :: :: :: ::/:: :: :: : |:: :: ::|:: :: :: :: :|､:: :: :|:: :: :､:: :､::＼
l:: : :: :: :: :l:: :: ::l:: ::|:: :: ::|:: :: :: :: :| ∨: :|:: :: : l: :∧､:::＼
. |:: :: :: :: :: |:: :: ::l＼l:: :: ::|:: :: :: :: :| |: ;／:: :: :|::: ::ﾊ ￣`
|:: :: :: :|:: ::|:: :: ::|:.:/＼;:/|:: :: :: : :|､／::|l:: :: : :|:: :: ::|
|:: :: :: ::|:..::|:: :: /ｊ/_|:::/_ |:: :: :/|/＿|::/_∨:: ::|:: :: ::|
|:: :: :: :::|:: :|: :/:lマ云弐 |:: ::/ ,ｵ弐Zｱ∧::../:: :: ::|
,ﾉ:;/: ::/｀|:: :∨:::|l |_)::t;:| |:／ ´|_):t;:| ﾊ:∨::: :: : | ｉ
￣|:: ::l |:: :: :: ::|､弋:z:ﾘ V:z:ﾘ,' ﾊ::: :: :: ::|::| ＿人＿
|/|::ゝ､|:: :: :: ::| ゛-‐ ‐-" l:: :: :: |::/ｊ/ ｀Ｙ´
∨: ::∨:: :: ::|、" ゛,':: :: ::/l/ !
∨:::|∨:: :: :|::＞-::..＿ rっ ＿ ,.イ:: :: ::/
ヽ:|｀＼:: ::|::／ 〈::ﾉ ￣´lｭ＼:::/|:: :/
ヽ:l´ ﾍ-─‐-| ＼|::/
/:＼＼ ＼ | ./∧
/::::::::::＼＼ ＼,| //::::ﾊ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レーモン伯はその優れた知性、心からの誠意、清らかな暮らしぶりから好感を持たれ、
すべてにおいて価値ある存在だと認められた。
天上の星々の中の太陽のように、彼はラテン人たちの中で輝きを放っていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 417 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:21:06 ID:B7nzR96M
-
_._.,,.､.-.ｰ.-..､_
ゝ＜´:::::::::::::::::::::::::::::`ｰ:.､
／::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
なあレーモン伯。 /／::::::/::::/＼!＼_＼::::i:::::::::::::::::＼
俺はノルマン人が嫌いだしボヘモンドを重用する気もない。 /´/:.:l::::ﾚﾍ! ヽ／__＼::::l::::::::::::i:::::::::｝
!l:l::l::へ ヾ ｀´ﾆfｿゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
むしろヤツが増長しないようアンタに見張っててもらいたいんだが。 |:::ﾚﾍ f_)） ﾚﾍｿﾍ::!::::::!
ﾚﾍﾊ く |/ )ソ!:::::::!
! ｀ ､／/:::/ﾘ
､ - - ､ ′|/:::／
ヽ _ ´ ﾉ:::/
`ｰ､ ´ ∨_
ヾ: _,∧ __,,､､＜´ 〉､_
,...-‐:::::::ニ二::::‐...、ヾ: ／/∨) /∧ /::::::i:::ヽ._
∠::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.l:| _ ,,､-ｰ／ !/ヘﾍ/ソ∧ /:::::::::l:::::::::::｀:ｰ:.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ｿ´´ヽ／::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／l:::::::::i
/斗:ｧ:::::::::::::::::;／::::::;;∠ -/:::::::::l
/::::_＞ｯ:;</:::;ｨ≦ィﾁ)7;::::::::::;' 本当ですか？
"´7::`:l ￣ 弋__フ/::::::::/
ﾚ1:::ヽ ｒ‐- ､ ノ:::::／ そういうことでしたらお任せください！
,へ ﾚ/ ヽﾞー ' ,..イ:;＞'
/,/lフ´ ｀"7i::/レ
,.ｨ l ＼ / :l/
,. -‐ ´ ! ﾆ ! .,＞ﾑ'
／ 〃 :l ,ﾆ ﾄ､/.O /=
.／ 〃 !ﾆ ｌ.ﾌ'ァi':= l
／ 〃 l ﾆ l / l =:l.
互いにボヘモンドを警戒する者同士利害が一致したわけである。
まあ個人的な友情も生まれていた模様。
.
- 418 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:22:04 ID:B7nzR96M
-
そしてレーモンの軍がボスポラス海峡を渡ってすぐの5月始め、
最後にノルマンディー公らの部隊が到着し、やっとこさ十字軍全部隊が集結した。
＿＿ ＿＿＿＿＿
,,,─:ﾞ : : : : :＼ ／￣￣￣￣＼,, ／−､ −､ ＼
/: : : : :／＾＼: :ヽ /＿＿＿＿＿ ヽ / | ・|・ | ､ ＼
. |: : : :／一 -＼;| | ─ ､ ─ ､ ヽ | | / ／ `-●−′ ＼ ヽ
|:__:/ <（ﾟ) <(ﾟ)| | ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
（t ' ゝ | |` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | .|
＾ヽ、 ヽ_フ 丿 . ヽ (＿＿＿_ ,-′ | ── | ── | l
ヽ∩ __i`__-__┐´ ∩/＾ヽ ヽ ＿＿＿ ／ヽ ヽ （＿＿|＿＿＿＿ / /
. ´ | /＾ ＼; ;∧;/＾ヽ | ｀ヽ ﾉ ／ |／＼／ l ＾ヽ ＼ / /
ヽ／＼/ﾞ i D | ＼／＼／ | | | | l━━（ｔ）━━━━┥
【ロベール・ド・フランドル】 【エティエンヌ・ド・ブロワ】 【ロベール・ド・ノルマンディー】
.
- 419 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:23:10 ID:B7nzR96M
-
ノルマンディー公ロベールはウィリアム征服王の長男だったが――
＿＿, - ､
. ／, ─── ､)
// / ヽi
|_| ┃ ┃ |
（ ⊂⊃ ヽ
>､ ＼＿_ノ ﾉ
／´⌒´ヽ─── ´^ヽ⌒ヽ
／ ｨ ， ヽ ， )｀ ｀ヽ
/ ﾉ＾ ー '` ー 'ヽ ﾞi
ﾉ ,,,ノ Y´ﾞ ）
（ < | ⌒ ! / ＿
ヽ_ ＼ ﾉ_／ ／ ￣ ￣ ＼
ヽ､__ ヽ.ｰ ,,,@,,, ノ ｿ、 /､ ヽ
〈J .〉 ヾ､.::;;;;;;::.ﾉ |ヽ-´ |･ |―-､ |
/"" ;ﾐｼﾐｯ | ｑ -´ 二 ヽ |
ﾚ ｲﾐ.i i.ﾐ ﾘ ﾉ＿ ー | |
,ゝ ,ﾉ `ｰ∪' ヽ ﾉ ＼.￣｀ | /
／ ｀ ﾚリ i´ リ O＝＝＝＝＝ |
i / ｀､ i j / |
〉 ｲ 〉 | / / |
/ ::| （_ヽ ＼､
(｡ｍｎﾉ ｀ヽ､_ｎｍ
【ウィリアム一世】
ノルマン・コンクェストと庶子ってことで有名。
.
- 420 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:24:05 ID:B7nzR96M
-
父の死後、弟ウィリアム・ルーファスに敗れノルマンディー公に甘んじていた。
/
| , -―-‐‐
| ／
,. -‐ ￣三 ‐- レ'_, -―- ､_
／ 三 三ヾ、 ￣
／ 三三＼
/ /⌒ヽ / ⌒ヽ 三三. ヽ
ｌ l _｜ ｜ _ | 三三 |
| | ‘’| | ‘’｜ 三三 ｜
| ヽ.＿ﾉ ヽ＿ノ 三三 !
v -――---―‐‐--､ 三三 |
ゝ __,......._____..........＿ ｀ｌ 三三｜
ヽ、 ....................,ﾉ 三三. !
__,冖__ ,､ __冖__ / ／/ 丁￣ ￣￣￣￣ 三三. |
`,-. -､'ヽ' └ｧ --'､ 〔／ /――--､.., | / ≡三三 ﾄ、
ヽ_'_ﾉ)_ﾉ `r＝_ﾉ / :::::::,-‐､,‐､ヽ. レ′ / 三三三..| l
__,冖__ ,､ ,へ ,ｨ:::::_|o | ﾟ|-i､ ／ ／三 〃三三 |｜
`,-. -､'ヽ' く <´ 7_／/ . ` ' ● ' ﾆ ､ / _-ｒ' 三. / 三三. ﾚ′
ヽ_'_ﾉ)_ﾉ ＼> / ニ ＿_人_＿ノ { l | 三三 ／ 三三 〉
n 「 | / /￣ ＿ | i `ｰ′| 三三. |
ｌｌ |｜ .,ﾍ / |(￣`' ）/ / ,..
. ｎ. ｎ. ｎ ヽ二ノ__ ｛ `ー'´｀'ｰﾞ' / '（__ ） 【ウィリアム二世】
|! |! |! _| ﾞっ ￣フ====（ i）==::::／
o o o (,･_,ﾞ> ／ :/ ヽ:::i
- 421 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:24:55 ID:B7nzR96M
-
その後も王位を狙うも逆にノルマンディーまで攻め込まれ、ウルバヌスに休戦を取り付けてもらったのだった。
__＿＿＿＿
;-‐'' ,-‐-､ ___｀ヽ
／-‐‐ｃ'´／ ﾞi／＼ ヽ ＼
教皇猊下助けて〜〜 /' ＼⊂_´≧.ノ（(･)）ﾞ:､i ＼
＼`ｰ､ヽ､し'● ゝ ,､ <´ヽ ﾞ:､
十字軍行きますからぁ〜〜！ /＼ ＼ / ﾆ二し' `ヽ ) ﾞi ﾞi
/ ＼/ ヽ､＿二＿ l |
/ '´￣ ＼ ヽ | |
（^ヽﾉ i⌒:､ ＿＿_ .| | |
＞ ￣ ＜ ＼ ＼ ヽ､ ＿ `i .| | |
／ ＼ ヽ､ ｀`ｰ--､｀`''''''´ / / ／
′ , ､ , ､ ',
′ / ＼ | ／ ヽ |
l 〈 ｀ ´ 〉 |
| / ､ ﾞl l うむ、兄弟で相争うのは好ましいことではない。
r､ l ､_-ｯ ､ヽ〈 ,r ｯ-ｧ l r､
ｌ.Ν ￣´'1 ｰ￣ ﾚ .ﾘ 二人の間に冷却期間を置くためにも
ヽ ﾊ | | ./ 是非遠征に行きたまえ。
｀l ｌ ｀ｰ ' /|´
| ､ ー一 /｜
f| ＼ , ′ﾄ,
|ﾐ≧､_ヽ ＿_／,ｨ#彡|
_ イ ┌ﾞミﾐtzrｨ彡ラ'7 ト､
＿ ＞ ７￣ |〈 ｌﾆ ｀ｌ l.| |/´_フ .ｌ l｀ー‐､-＜_
ニ＞ r一/´ /＿ ノ一 '´ ＼ 匸 ｀.| -/ ／ ｀ー‐､l_ l｀ー､-､＿ ＞一
一 ⊥ ‐' ￣ ｀＞｀コ | [￣＜´ ＿￣｀ー‐-'､＿_｢ 二
_フ´三t |≧z､ ｀ T ´ ＜三三三ﾗ ヽ 一
- 422 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:24:59 ID:.8fsXCoQ
- なんというAA的骨肉の争いｗ
- 423 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:25:57 ID:B7nzR96M
-
ブロワ伯はノルマンディー公の義弟で、豊かな所領に満足しておりわざわざ東方へ行こうとは考えていなかった。
＿＿_
/rニｰ 、` ｰ、
/´/'´ _,. l,.....ヽ ヽ
r''ﾍ_ _ ,.r' l lヽ .i
,r '´l _. リ ! / l.〉 l,r
l ､i(._` `ｰ-‐'ヽ./ l`
,r::'::::l !ヽ_｀ヽ_,..､ '⌒r_'
r‐ ､ ＿ i:::::;::;_;l-'´｀ ‐￣._ l _,､_'ノ- i､._
l `-､..-i' ´ ヽ_,.ゞ- 、 r ' ´￣ /:::::::::｀ヽ
! ,..rー､ ヽ. ヽ ./ ＿,...-::'´:::::::::::::_;/
ヽ、 / ,ヽ. i. ヽ -r:::::'::::´:::::::::::;::::-‐::':´::::::)
`‐/ ､__ ./ヽ,入_,ノ l ,r'´ ｀ ｰ ::::_::::::::::::::_;:::- ' ´
＿,/ /. ヽ_ _,.. -ﾍ-' ￣
r' ´ ヽ ￣
ヽ、 _ﾉ
` ―― ''´
- 424 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:26:16 ID:b2RPzZoA
- おばＱｗｗｗｗ
- 425 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:26:44 ID:b2RPzZoA
- ＞兄弟で相争う
ギレンに言われたくねぇぇ
- 426 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:26:56 ID:B7nzR96M
-
しかし恐妻家の彼は妻アデールにせがまれて嫌々参加するハメになった。
┏━┓ ━
┃ ━━ ━┛
＼＼ ／
, -─- ､ ＼ ／´￣￣＼ ／／
ゝ／ _＿＿ヽ ＿＿ / ヽ ＿＿
/ | ／/⌒| ／ | _ ）
. | (||─| ・| / ∠⌒ヽ , (/ /ヽ
ヽへ／ ＃ー b | ` ー ´ >ﾍ/ |／ ﾉ
ﾉ─､ 〜⌒＼_つ l /￣! ﾍノ ／
/￣￣ヽ── ´ ヽ / /
ｌ | | ／￣￣￣/＿＿＿// ￣￣￣
| | | / /＿＿＿__|
|￣￣|─| │ | | |
|─┬.uuｊ 丶 /ｰ/ー/
|＿_|＿_| ヽ､＿＿ /＾ /＾ヽ/
|＿_|＿ |_ |ｰ |─| | ￣￣￣
（＿( ＿＿） `ｰ`ー ′
- 427 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:27:50 ID:B7nzR96M
-
フランドル伯は十字軍指導者の中では珍しく完全に信仰のみが参加動機であり、
父がアレクシオスに使えた経験があることも手伝ってウルバヌス直々の参加要請を受けている。
＿＿＿_ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ゝ／: : : : : : : : :＼
／: : : : : : : : : : : : : ＼ 神の催促の指嗾が使徒の座の権威に公布され、
/: : : : : :┌---,----i─ かくて私は永らく蛮族に蹂躙されている神の教会を解放するために
| : : : : : : :| / /i＾i | エルサレムへ行こうとした。
| : : : : ,--v |_|_ﾟ| |
|: : : : | d. '┐ ――サン・ピエール教会への寄進文書より――
ヽ: : :ヽ_ ┌── |
ヽ;;／ ＼／ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_|＿＿__┌ - ′
/:_:_:_:_:_:_:_:＼ ∩
/ / ￣ヽ, 「 / ~￣,⊃
| i ＼ | ／＼ ノ
- 428 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:28:55 ID:B7nzR96M
-
ノルマンディー公の一行はビザンツと揉め事らしい揉め事を起こすこともなく、臣下の誓いを済ませた。
皇帝側の気前のよさに感銘を受けたブロワ伯は妻への手紙にこう書き記している。
＼＼＼ _ | | |
＼＼＼ ヽ)
_ _,,... -――- ､,._
ヽゝ ／_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::ヽ
､ iノ,‐ ､ ,. -.,ヽﾞｰ-::::::::ヽ 愛する妻よ、そなたの父（ウィリアム征服王）は
if' i" iハ |:::::::::| 立派な贈り物をたくさんしてくれたものだが、
― （i / j ヽ |ー-| ;:-､jゝ それでもこの皇帝に比べれば何もしなかったに等しい。
―ニ /ゝ-(~"ヽ､_,ノ " ６ i ＝ニ
― i （｀ ﾉ⌒ヽ イ ―
ヽ ~､` ｰ―<_ﾉ_ノ 丿
ヽ ヽ ､＿_ノ _,,..'"!､
｀r-､―''" ／┐ ＼＼＼
／／／ rf／ ＼ ／ ~＼
／／／／ _イ ` ＼ ＼ _,-､
(~ヽ､_,..-‐'" ＼ ／ <
,／` 、 ヽ _,,..ﾞ| | ＼/ ノ ､＼
(／,＼ ﾉ''" .| | ヽ ／ヽヽ)
ゝくノノ''" `iー――――ー{ `ヾ_ヽ'-'
- 429 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:30:00 ID:B7nzR96M
-
十字軍の第一目標は現代ではイズニクと呼ばれる都市、ニカイアである。
初めての世界公会議が行われたことで有名な歴史ある都市であり、防衛拠点としても重要だったのだが
1077年にセルジューク朝に奪われ、ルーム・セルジューク朝の首都となっていた。
|＞
/ソヽ
|＿ |.
＿ /||;||￣ヽ ＿
/ﾛ:ﾛヽ |_|_ii_|＿_| /ﾛ:ﾛヽ
_| _ _| , ｌﾛ;;ﾛ;;ﾛｌ _| _ _| ,
_ _ i ｀l´｀l´｀li .|｀‐―‐-´| i ｀l´｀l´｀li _ _
i ｀´‐|-‐―‐- |＿|--‐―‐-ｌ＿_|-‐―‐- |-｀´ i
|ﾛ _.|_|_ii_|＿i_i |ﾛ;;ﾛ;;ﾛ;;ﾛ;| i i |_|_ii_|＿i_i_ ﾛ|
| | fｰｒ‐‐ｮ iｒ｀‐‐‐ ､＿＿|＿ゞ-ｆ-ｆ-ｆ-< , |
r┘'＝'-!.i.| ＾￣ i´ ト、＿＿i ﾉ.;'ﾞ"'' =ゝ=.└ｌ
______,|_,r'';';∩､,.,,r'ﾞ';;. ii ! ii | .| ヾ.,,.;'ﾞ"'';.ﾉ.{ﾐﾄヽ |
,.;;'';;., } ,;';;';, ii !,,..!∩.;'ﾞ"'';;;..,,.!__ | .|;:';"':;,/{ﾐﾄヽ;..,,.ﾉﾐﾄｭﾐ_´ヽ.;;''
;ﾞ::,:';;::;ﾆ,.,__,.,___,.__.,,,.___};{_,.___,..,...,____｀.,.._ヽ ﾉﾐﾄｭﾐ_´ヽﾞ"'lii;; l"ﾞ"' ;ﾞ::,:';;::;
;';';';;';;';';';;';';';';';;';';';';';';';';';';';';'{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:.`ー-､ｰ}}ﾐﾄヾ .ﾉii;;::ヽ';';';';;';';';';'';';';';;';';';';'
'"｀' ､,,..,., ,.. ''"ﾞ￣`''‐― - - - ''"""ﾞ"ﾞ" ｀ﾞ''"ﾞ`""''"''ﾞ`""''"''ﾞ`""''"''
ﾞ"` '''丶,,.,._ ,'ﾞ ,'ﾞ
｀ﾞ"`''' ､,,.,,.,,,.,,_
- 430 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:31:06 ID:B7nzR96M
-
ご覧の通りニカイアはコンスタンティノープルからムチャクチャ近く、徒歩でも三日足らずの距離である。
これはアレクシオスならずとも危機感を抱くだろう。
ヽ: : : : : : : : : : : : : : :
（_: : : : : : : 黒 海: : :
ヽ､__: : : : : : : : : : :
＿＿＿＿＿＿＿ ｀￣￣| /｀
_,ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ＼ ._lﾞ .,!
_,,,---,、 .,-'"＾: : : : : ｀ﾞ''-, ◎/｀,／
,／｀: : : : ｀''ｰ'′: : : : : : : : : : : ｀'-,,,,,--,,-'" .ヽ、
、 ,i´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾎﾞｽﾎﾟﾗｽ海峡／: : : :ﾞ'ヽ、
`ﾞ''''''''''''''''ｰ-,、 ,/｀: : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣￣￣￣￣￣: : : : : : : : : ヽ、oﾍﾟﾚｶｰﾇﾑ
: : : : : : : : : : `i､ ／｀: : : : : : : : : : マ ル マ ラ 海: : : : : : : : : : : : : : : : : : : |,,．
: : : : : : : : : : : | ,／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : __ ._,-ｿ
: : : : : : : : : : : ヽ、 ＿,,,,＿_,,,――-， ,,／: : : : : ,ｒ'"ﾞﾞﾞﾞﾆ‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,／'''''゛｀'″ ○
: : : : : : : : : : : : ｀ﾞﾞ"'"＾: : : : : : : : : : ,,,,ノ _,,,／ﾞﾞﾞ゛: : : : : : : :`ｰ‐": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,,,―'" ﾆｶｲｱ
: : : : : ＿＿＿＿＿＿: : : : : : : ,,--" ,-'"｀: : : : : : : : : : : : /ﾐ",-, r‐――､,,、: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ-． __、
: : : : : ガリポリ半島 ＼_,,-'"ﾞ゛ .,―'′: : : : .,r‐ｰ--ｰ，: : : : `''゜｀'i､ _,,,／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾞ''"゛ ﾞ―，
: : : : : : : : : : : : : : : : ,,／｀ 丿,／ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ー'" !,,,_: : : : : : : ‘ﾞ,ン'"ﾞﾞﾞ"''―''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ^''ｰ､,,,,,,,-‐''ｰ＿,,ノ￣｀
: : : : : : : : : : : : : : : │ ,,／_,″ ｀"''''"ﾞ''--‐ﾞ
: : : : : : _,,,-．: : : : : | .,,,ノ｀ ./゛
: : : ,ｒ'"ﾞﾞ｀ .ﾐ,,,.: : : ,lﾞ |: : l'''"＼ ダーダネルス海峡
: : : ﾞ'-,,―ｰ'''"｀: : : ,l,,,-'"／ ￣￣￣￣￣￣￣￣
- 431 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:32:36 ID:OKxmjRTo
- まさに指呼の間、喉元に刃だな
大阪と大津ぐらいか？
- 432 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:32:37 ID:B7nzR96M
-
アレクシオスは陣頭指揮はせずにペレカーヌムで後方支援に徹し、
十字軍本隊には歴戦の勇士タティキオス将軍率いる帝国軍が同行した。
／⌒´￣￣｀ヽ
ｒ―-- 、 /:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
| ｀Y:.:.ｌ.:.:/.:.:.ﾊ:.ｌ:.|:ｌ.;.';.:.|.ト.ゝ--一 ー- ､
| ＼ ｀ |:.:.ｊ:/:.:.;ｲｰ|:ﾄ:|:ﾄl:.l.:.|:|:|. /
! ヽｰ!://:.;ｲ:.:死ﾘ ﾊ|'ｒﾃ||.ﾄ|､＿_／ /
',. `､'/ｲ:ﾍ|:.| 〉 ﾊﾄ| ／ /
'､ ヽ V ﾚﾘl:.!､ ｰ＝‐/ヽﾘ_/ / /
`､ ｀Y| ｀ ` ｰ ｒ'__／´′ ′ ／
`､ ヽ ′／ / /
ヽ ＼ ` ー ′ ' /
. ＼ , {
i ￣｀ ′ !
', , i 歩兵は2000人っさ
ヽ } ﾊ.
＼ ′` ＼ -‐ '´￣￣-‐ '´￣￣-‐ '´￣￣-‐ '´￣￣｀ヽ､
＼ ､ ′ `ー- 、 ／ ／" ｀ ／ ／" ／ ／" ｀／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
ヽ､ ! ヽ //, '/ //, '/ //, '/ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ
＼ ヽ ',. 〃 {_{ノ 〃 {_{ノ 〃 {_{ノ 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
>、 / | ﾚ!小ｌ● ﾚ!小ｌ● ﾚ!小ｌ● ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ﾉ ､ｒー―-‐‐┐ | ヽ|l⊃ ､_ヽ|l⊃ ､_ヽ|l⊃ ､_ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/ .| 羅 馬 ! | /⌒ヽ__|ﾍ/⌒ヽ__|ﾍ/⌒ヽ__|ﾍ/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
/ ｜ ｜ ! ＼ /:::::| l＼ /:::::| l＼ /:::::| l＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
/ |_帝＿_国」 .l /:::::/| | /:::::/| | /:::::/| | /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
./ / | ｜ ｀ヽ< | | ｀ヽ< | | ｀ヽ< | | ｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
【タティキオス】
.
- 433 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:33:29 ID:.8fsXCoQ
- それはむしろマラ帝国ｗ
- 434 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:33:42 ID:B7nzR96M
-
この時クルチ・アルスラーンはダニシュメンド朝相手の遠征のため東部国境付近まで出払っており、
また民衆十字軍を簡単に撃破したことから、十字軍本隊をもなめくさっていた。
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::i;:;:;::;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;;:__:;:_;|
|＿＿＿＿_|＿＿＿＿|
/: : : : : イ:T ¨ri:l;; .. :: ::¨ヽ またフランク人？
j: : :イ斗‐!: | |:l:|-:､T ｫ: ::!
|: .: :.|: |r‐i､ l |:l:|r‐ ､: |: } 麻呂はダニシュメンドの相手で忙しいでおじゃる。
ﾚ:.:.:|:!:ｲ ヽ:| ヽl ∨:i: ﾚ わざわざ出向くほどのことかや？
|: |（|: :.| ● ● |:.:|）|
lN:. |: :.| ､_,､_, !l.:|: |
|:.:|:. :|ヽ /⌒! .ｲ:j:l |: |
Nl!: :.|ｲ/ /ァ ≦‐j:从:!:.j
ヽ:.l ｲ| | l_／/ ._.ﾄﾚ
- 435 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:35:02 ID:b2RPzZoA
- 近いってレベルじゃないな…
ガリポリより近いのか
- 436 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:35:10 ID:B7nzR96M
-
| ｜
| |
│ │
.│ | │ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::i;:;:;::;;;:;:;:;:;:;;;;;;|
├──┴────── ┤ | ;:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;;:__:;:_;_;_;|
├-┬──────┬─┤ | ＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
| |＿__. ＿＿| || . ／::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
| |二__ ' '二二| |ヽ| いや今回は本物の軍隊…… . /::::/::::::::::::|::::::::::::::::::::::i;:::::;::::::::::::::::',
| | ＴU.> 彳 UＴ| |)|.| ,':::::,'::,:::::::::::i|::::::::::;::::::|:::::|i;:::i::::::::i::::::::i
| | | | |ﾉ | それもかなりの大軍です！ i::i:::|:::!::::::::/|!|::::::;ﾊ:::::|l;::::|li;::!:::::::l::::::::|
| | | 〈| .|. | | l八:l:::|::::'ﾅ' | |:::/ 十:ﾄ､|:::|li|:|::::::::l:::::::|
| | ト _ ＿ .|｜ | ヽ|:|:::｢｢i| |/ .rr|;ﾒ､. |:::!:::|:::::::::!::::::|
| | | ＼ ／|｜ | まことか？ |:::Y:!l:ﾘ |i:::::::〉|/::::|:::::::::l:::::::|
| | | へヽ ＿ ´ |｜ ＼ | . i::::::| , ヾ=:' |::::::|!::::::::|:::::::ト
<. | ト ＼ ／ | | /￣|＿＿ そこまで言うなら戻るでおじゃる。 !::::ト..､ cっ ~ _,|:::::!|:|::::::!:/イ
< ＼ .| | ＼ ＼ ／ | | _／ / へ l::|:!|::::｀_ｰ;ｧ '7i .|::|:|.|:!::/|/、
／ ＼ ￣￣￣￣￣￣￣￣ ／ / ＼ !|ヾl/´ |. {;:'ｰ'|:|l:!ｲl/∧ ヽ、
l l.ヽ、｀／|l _l⌒ヽ
〈 |,／／ /／ |＼
.ト|// '│ 「i|＼
| l /_ _l. | │i＼
クルチ・アルスラーンはダニシュメンドに休戦の使者を出し、ニカイアまで取って返したのだが――
.
- 437 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:36:08 ID:B7nzR96M
-
着いた頃には、ニカイアは包囲されていた。
＿＿＿
,....-──-..、 , ,＝ ::::;;;; ＼
/::::::;､;､:::::::;､;::ヽ // ::::＿〜＼::::.... :::＼
!::::/ -‐｀`´‐-Y , -―――-､ ||:::/ ┃||し ....||| .i
l:::::〉(. ･).....(･ )| / `i ||:::ι 二 ┃＿_,,:::. . .::::i
l^Y "´ >｀ﾞ l / ヽ | ||;;｜ ･ ┃･ ／::::::::::｜
`ｰ､ (二) ﾉ | , へ､ ii ,.､| |;;;;;;i ￣( 囲 )┃￣ ＼::::::::｜
__,.|` ｰ-r_´ ー--､ ,べヽ ⌒（_`_｡ﾙ｡ｲ| ||;;;;;;;;i ￣ || 6）:::::｜
／､ 〈. )i｀＼ / ／⌒／| ６; `i､ ,____;='」,ｰ､〉i⌒i ||;;;;;;;;;;i /⌒＼ ! ｜
./ l ヽ / |. l / | i´i i `ｰ'i l iF≡=≡ﾃｉ/ | | ||人 :: i ー─' ／ζ /
l |. ＼/ ﾘ | | | | i !､ i |二二ｺi/ | | | ~~ ＼ 二 ／ | ||/
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.}ヽ. ヽ }｡/ /| | | | ｀| | ＼＿＿/ | | /⌒⌒~＝{旧＝＝ ~⌒⌒ ＼
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／￣￣￣￣＼ ／ _______________ ＼ l＼ ／|
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ヽ| "" "" | ||＼＿／ ＼＿／|| | （●） （●） |
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／ヽ ／＼ ＼ | | ノ ｜ ｜
￣ ￣￣ ￣
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l:::,:|!::i/:/.|:l.l|:|::! !:::iヽ:ヽ:.!.i::i
.i|::;:|!:::!/.l,;l;i;!|j i! |l.| |〉ヽ:l..:|:.!
i:|:|:||::.|'‐!‐ﾘ- ﾘ ! ,-l‐i|‐!:.!::!:| やっべー……マジで大軍でおじゃる
l:|:|:||:::! ● ● |::::||::|
!.|:|::|.|⊂⊃ ⊂⊃|'||:､
,|:|:|::|ﾉ|:|ヾ､u ､_,､_, ／'!:|:::|::!:::!
/:;ﾉ;//;i!:;|!.;｀,; ､ _ ,.ィ, ,||;|.:l!||ヽヽ.ヾ
- 438 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:37:03 ID:B7nzR96M
-
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.|;:;:_:;:_:;:_;:;_:;l:;_;:_:;;:__:;:_;|
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/: : : : : イ:T ¨ri:l;; .. :: ::¨ヽ
j: : :イ斗‐!: | |:l:|-:､T ｫ: ::!
|: .: :.|: |r‐i､ l |:l:|r‐ ､: |: } まあ所詮は蛮族、去年来た連中と同じように
ﾚ:.:.:|:!:ｲ.f㍉:| ヽl.f㍉∨:i: ﾚ 軽〜くのしてやるでおじゃる！
|: |（|: :.| ﾄｭﾘ ﾄｭﾘ |:.:|）|
lN:. |: :.| `,,, ､-､ `,,,u!l.:|: | かかりゃ！
|:.:|:. :|ヽ、 .>‐｀ヽ .ｲ:j:l |: |
Nl!: :.|从: （/´ ）‐j:从:!:.j ＿ .＿
ヽ:.l ｲ { .ゝ´./ｿ.＼ﾄﾚ |土| ＿ ...|土|
|耳| .＿ |土| ... |耳|
.|古| |土| |耳| ...|古|
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨＿∧ ∧(oﾉﾍ.|￣ ..|耳| |古|(oﾉﾍ|￣
（＿・ |〈｀◇´〉 |＼ ...|古|.＿∧ ∧(oﾉﾍ|./(∀・,,)|＼
＿∧ .∧(oﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧(oﾉﾍ.|￣（＿・ |/[､ー※]|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ一ﾟR)＼ （ （＿・ |＜▲´＞|＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ (´⌒(´⌒;;
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) |√ヽ, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ || || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;;
- 439 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:38:36 ID:B7nzR96M
-
トルコ軍の基本戦術は、弓騎兵のヒット＆ランによる波状攻撃という遊牧民らしい手口である。
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＿＿＿＿＿(*ﾟーﾟ)／ヽ ――――∧∧
―――( つ≫─l> ＿＿＿＿＿(*ﾟーﾟ)／ヽ
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＿＿＿＿＿(*ﾟーﾟ)／ヽ ―――( つ≫─l>
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〜（,, ﾐ ﾟ__＼/ ――彡（｀Ｕ"" ノ
――彡（｀Ｕ"" ノ ￣￣￣>￣>^>
￣￣￣>￣>^>
- 440 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:39:18 ID:b2RPzZoA
- パルティアンショットは基本ですな。
- 441 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:39:20 ID:B7nzR96M
- ,,,,__ ￣ﾞﾞﾞ¨″'"~¨ﾞ~ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´￣ﾞ￣゛ ―-::::: ._,―''"''"、
._.. ｰ'¬ｰ-.. ―-､;:;:;:;:;:: --'''''''''''''ﾞ冖 :::::::::: .ｰ''''''''''''''''' : :;:;:;:;:;:: ´゛ ｀''''―--. ..
＝xii＿,_ i.ｰ冖'ー..,,,,, ｀'ｰ､、 ﾞ'-､ .＼ !.|： / / / .〃 ,rﾞ／
｀ﾞ"'｀-=t;;ii ..,,_. `-.＞ﾞ,ﾞ''/ ,,_ﾞ'''ｰ． ." ｀'-、 ヽ. .!./ .;"/./ . / / ." . ／
_、 ｀ﾞ''''´ﾞ''ｉｉ,,;;｀ﾞ,,,.ﾞﾞ''ｰ二ｰ ..,,.丶 ｀'=i、 ＼ !./ . ".， ./ :' ,／゛
｀ﾞ''“'┴- ..,,,,,_ ｀''ｰ二ｰ..,,, ｀ゝ ﾞ'． − : .゛ '" ._..．
.''''''―-- ......,,,,_i〃."ｰ.‐‐ .y. ....,,,,_ ｀''''ﾆﾆｯr_へ .,,, .丶 ._..-'"゛
｀^''''''¬―-- ..i､￣二'ﾆﾆlﾞ ., , 、 .￣"'''―- ..,,,,_ .ﾞ'ゞ';;ﾌt./ : _,, -‐
"ヽ‐-.-vﾞl-' ｀ﾞﾞ"''―-.ﾐ',.., _.. -''ﾞﾞ_,,,..
´ ゛
＿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, _
--ー‐ー‐ ―‐¬'' ''''''' '''" ` jl-
__,,.... .;;;;,,ｯ-一゛'' ll
. _,,,,.. -;;ﾆﾆ｀-ｰ'''"ﾞ´ ,,,ｒ'"| iﾘ
二｀-‐'''"ﾞ´ _..- .lﾞ.,..-',ﾞﾒ..,,,、 ″ 、 .ﾞ.'.‐
. _.....‐ _..-'"゛ .,..-'ﾞｙ‐ﾞ_,.. -'" ﾐ（.ｌ. ｌ : ..
_._..ぃｰ''"´ ,.. ‐'″ .,..-'ﾞ. ／ .｀'./ , ﾞ!.ｌ,ﾞtヽ .ヽ
ﾞ~ _..-'"゛ ._ ／ .,／゛ .／ | .ｌ .ｌ.ヽ `
_,, ‐'" , ／ ,..‐" .／ .' | .ｌ,..ｌ,ヽ
,..-'"゛ ._ ／ . _／゛ ／ ,丶 , ／ | ｌ, .ｌ ヽ
._..-'"ﾞ,／］ , ／ .,／゛ .／ .／ ././ .l .ｌ, ヽ ｌ ．
._..-'"゛ . ／ .,! _iｒ'" ,／゛ .／ / / " : .| .'、 ﾞＬ..ｌ,.ヽ ''､
-'"゛ .／ .'″ ﾞl. ／ . ／ / ,i'ﾞ ,! .ｌ .,,ﾊ、" ﾄ、 ヽ
./ .,- , ／ ／ / ./ ! .! ヽ ﾞ'ゞ |.ヽ
./ く ． .ヽ. .／ / : 'ﾞ | .! .＼_.ﾉ ｌ
,,,lﾞ _..-'" .／ / : ! | .ヽ
-'" .ゝ .......... ｰ''"゛ ／ / : ! : : | ﾞ‐
- 442 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:39:52 ID:B7nzR96M
-
歩兵や軍馬にはそれなりの被害が出たのだが――
〟 ＼, ,,〟
'＼ ﾋｭﾝ '＼
. ＼, ,,〟 ＼,
'＼
,,〟 ＼,ﾋｭﾝ
'＼ ﾋｭﾝ ,,〟
＼, ,,〟 '＼
,,〟 '＼ ＼,
'＼／■＼ ／■＼ ＼, ／■＼
,,,＿＿（ ・Д∴；;. （ ﾟДﾟ iil） ,,〟（；・∀Ｔ）
と（ .;' と） / つ_つ ,,〟 '＼/ つ_つ
ﾉ ） 人 Y ／■＼／' 人 Y
（,_,ノ（,_,ﾉ し'（＿） ⊂⌒（llii；Д；）⊃ し'（＿）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∪￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
- 443 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:40:23 ID:B7nzR96M
-
㍊㍊㍊㍊㍊㍊㍊㍊㍊㍊
㌫㍊㍑㍊㍊㌃㍊㍑㍊㍊
㍊㍊㍊㌢ ㌢㍊㍊㍊
ﾐ㍊㍊㌢ ㌢㍊㍊㍊
`㍊㍊ ㌢㍊㍊
㌢ ﾐ㌫㍊
㍊㌫ﾐ ㍊㍊ なんだその攻撃は？
㌧ ㍊㍗ ＿ ㌻㌫
㍊〃,㍊ ＿ -￣ ／ ﾐ ６} フランク人は戦闘民族だ、なめるなよ！
＞㌻=＜ﾆ ･ _／ ､_/
／ ＼ ￣ ｜㌫
r `ー､ /㌃
t`ー―- ｲ ／､＿＿-
ﾍー――/ ／ / /| |`
`＼＿／ ／"_/ ｲ ｜｜
`＼二_／-二―┛ﾆ-┫|
"＼ ／￣" //ﾆ
} { //::
_| |_ //:::
- 444 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:41:05 ID:B7nzR96M
-
＼
＼＼ ／ﾋﾞｼｭﾕｳｳｩｩｩ
＼､､ ゛ ",,／／
゛ ",, ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
゛､ ∩ ,," ＜
゛ | ｈn " ＜ キラークイーン
,ﾍ＿_∧ <);@;| ＼ ＜ 第一の爆弾！
| ニ ﾆ| |;;;;;;;| ＼＼ ＜
| 〉 | ,|;;;;;;;;|, ＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶ
ﾍ - / （ " ） yベ.ﾐ'´￣￣｀ヽ､
ｒ⌒｀YTTTTY￣〃 （（） ノノ!!|,,yべヽ._ ﾐ ＼
（氏≫|| | | | | "＿＿ノ へ ｒ彡" ヾ゛ ￣《＿､゛ヽ
ヽ__ノノｰ―￣ ,,,, |〃ｌ ） （(（, ＼ ／ ￣ミ,-、|
＼彡ー ／/ __|_ﾍ ＼;;;;;| `ﾘ ● ● _ﾉ.!
＼＿／ （ ＿|__） |;;;;| ~ l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ｱ"
＼＿（ ＿|__）〔|;@;| /⌒ヽ__ﾍ ゝ._） j /⌒i
/|| ||（@）|| ﾘ~~ ＼ /:::::/ ＞,､ __, イァ/ /
／￣￣//⌒ﾍ|. /:::::/ ヾ::,灰.ｿ::{ﾍ､__∧
|＿/⌒V/| ｀ヽ< i◆|:::/ヾ:::彡'
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∠￣￣ ＼_
∠ /∨∨＼ ＞
∠__,| ＼ ／ﾚ ＞ ／￣￣￣￣￣
｜（・ （・ ∂＞ ＜ 波ーーーーーーー！！！！！
＼ Д ノ ＼＿＿＿＿＿ * ＊
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|￣￣￣￣~／/ヾ＼ ドオォォォォ;; ：＊* * * ＼＼ ,
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／ ／ ＼ ＼
（_＿＿）" （_＿＿）"
- 445 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:41:40 ID:B7nzR96M
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＿＿.|| || ―――￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣―――|| ||＿＿
＿――￣￣ .|| || || ||￣￣――＿
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||| ／￣￣＼ | ｉ:: ::| __､ ﾚﾊ ,___ ﾊ:ｌ:: :: M ／￣￣＼ |||
||| ＼／ | ｌ ｉ: ::ｉ ○}liiiiiiiil{○ Vｌ:: ::M | ＼／ |||
.. |||| ＼ ＼ ｌｉ: ::| " ＿＿ /: : :OO ／ ／ . ´ , 、 |||
...||| .｀ . ､ ´ , ＼ ＼ｌ:: :|:ヽ |!!il|!|!l| /: :/: :: | |／ ／゛. i , . ． " .､. |||
...||| , 、 " . ／／／ ｌ∧Ｖﾊ`,.|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ ＼＼＼ .. " .li .|||
||| .|i ´ i ' || ii ii ｜ iilll||ii | i .iｌｌ|!!i l ...|ｌｌ iii i i l|l. |li li||li |il||||
||il||ｌi .|i 〟 ii||il lil|| ||lili ||ii l|il| |llii||| ｌi|iii|lli || ..iiｌ|||lll.|ll ｌｌｌｌ||iｌｌｌi iiil|iii|||l|i |l|ｌ!liil||lll.|l||
.. ||!|i||ill ..| ||ｌｌｌ|||ii|||ｌｌiiiill|lliiiｌｌｌ|||lll||!!lilllii!!!||ｌｌ||ill|ll ｌｌｌ|||lll||!!lillliiｌ.ｌ| |lll||!!lillliiｌｌ| !!||ｌｌｌ|||lll||!!lilllli||||!lll||
|||ｌｌ|||ill|i||ll||lll!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌｌ||||||ｌｌｌ||||ｌｌｌｌ|iill|||||ｌｌｌｌ|ｌ|ｌ|lll!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌｌ||||||ｌｌｌ||||ｌll||!!lillliiｌillliiｌｌ||!!!||ｌｌ||!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌ||
.. .||ｌ||ｌｌｌ|||i||ｌｌｌ||!!!!llll!!|||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!!ｌｌ||||!!ll||!!!ｌｌ||!!|||ｌｌｌ||!!!!llll!!|||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!!ｌｌ||||i||ｌｌｌ||!|ｌｌ!!ｌｌ||||!!ll||!!!ｌ||!||
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- 446 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:41:59 ID:.8fsXCoQ
- 攻撃状態のフランク人は人間じゃないもん
- 447 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:42:01 ID:b2RPzZoA
- >>443
違和感ないなｗ＜フランク人は戦闘民族
- 448 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:42:16 ID:B7nzR96M
-
弓騎兵の騎射では西洋騎士の分厚い甲冑を貫くことができなかった。
ヾ､ ! iﾐ､ヽ、ﾞ" /ﾉﾉ_/|/／ _ノ´ノヽ
ﾍ,=､,,_ヽ、 ＾ﾄ､,＿二=､,, ／‐|
"＾___,,,ノ` `ヾ-=､ﾉ 彡 ,ｨ
(彡‐'´ ,､==､､ } -彡' 最高に勃起モンだぜ！！
,､r＝=､ !"r‐､ヽ `i",ｨ'
ゝ ｿ r' ｡i ヽﾟ,シ }_ｼ こっちだけズルして無敵モードだもんな！！
{ ､`ｰノ /⌒ヽ ￣ ﾚ⌒ヽ
ノ ￣ _,,ｨｧ //＾} }
ヽ､ ト─=ニニ‐ノ iヽ / ﾉ
､{､i, ｀`'ｰ─‐‐'´, i-‐'／
､`ｰ-i, `ｰ‐ /ｰ'´
`'ｰ‐'ﾍ ／
r'~｀!`'､,ｰ､,,_＿＿,／-/-v'⌒ヽ,r-､
-‐'＾, -'ヽ `'=---┬''~´/‐-ﾘ r==､|
'´ ＼ □］ i| □ノ /ヽ,ｰ‐' |
ﾞ──┴‐'~ ／ `ｰｲヽ
- 449 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:43:02 ID:B7nzR96M
-
正面からのぶつかり合いでは、トルコ側に勝ち目は無かったのである。
/:::::::::::::::::::::::::::::::::;､;ﾘ;ﾉ‐､ __,ﾉ
. l::_ -‐r='ｧ''ﾌﾌﾉ|::l "ﾞヽ:::l ｰ_- ､ ） が 異 こ
l=三三}∠ﾆヽ'__ｌ/}´, -､|;ﾘ ｀ヽ 丶､ -=ﾆ っ 教 の
ﾉ='":::::{′'ﾆﾆ6ｰ'’F'aﾃ〈 丶. ､＼ ,）！！ 徒
. /:::ｌ"ﾍ::i' ｀_,. , 〔.｀ ﾊ ヽ＼丶⌒ヽ.
{::::::ヽ_{:{ / r'ニ‘ｰ--'-､.!::| ／.｀,ﾆﾆ= ､ヽ ﾉ-､
､ ＿ヽ:::__/｀ﾞ | ｀￣￣´|.l:::| y'／ , - ､ } } ⌒ヽ, -､/^ヽ｢｀
. ! r─-‐'´x x x/x/l.|. ヽ`ﾆ二_ー- '_ﾉ;ﾘ o ｡' {/ / ﾛ .ｲ ' ` ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
`┴- x ､x_ x /ｘ/xl | ‐' ノ￣ﾉ `;ｰ- . _ ／>ゞこ °, -- ､ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
￣ ¨T''┴‐- ､, -＜._,∠x_ｘ x x x／∠､ }./ﾞｽﾞ三'ノ |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;_:;:_;:_;:|
-‐, ､ ｰ_- ⊥ x x＿ ヽ x xヽ. x x ￣／／｀ヽ| 々 / / rう ､_j|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
. /x l ` ‐x.､_ ￣ l x ‐- -_ ニ､ ‐-ゝ x ｘ/／ x x xLノ / / ′ヽ-' ||ｉ: :: :ｌへ､_|ｌ:|:| :|: |:ｌ:ﾊ: ｌ: ::: {Ｖ}
. 〉 | | x x x /｀i ｰ-| ｘ x x x x￣ヽ>ニ.＿x ＿ ニ -‐ ﾉ ﾚ' / / | ｉ:: ::| __､ ﾚﾊ ,___ ﾊ:ｌ:: :: M
/ xヾ!x x x l x| x xノl x x x x x x ｀ ｰ-＼ヽ＼＼ -‐' ノ ／ ヾ) ｌ ｉ: ::ｉ ○ ○ u Vｌ:: ::M
x x /ｘ x x | xﾊ／x x＼ x x x x x x x x x ￣__.二. -_‐ｧ ,ｨ 〃 ,く lｌｉ: ::| " /: : :OO
＼x| x x x/.ノ/ ＼ x x _＞ｰ,､_ x x x x∠二 -‐ 'フ´ 〈ﾉ＿_／ l.ヽｌ:: :|:ヽ □ U/: :/: :: | |
ヽ/j x ｘ ／x/ x x ﾞオ´x x x| x Tヽx x x x x x ,イx| r7,ﾆ .／ヽ.ｌ∧Ｖﾊ`,ー---イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ
y'./x , ｲx x/x x ／/ x x x x|x x| x ＼x x ヾﾆ′ニ¨>〈//, ─っ ﾉ 7 /´ ＿.／ l
ｰ'／x.〈.x xlx ／x./.x x x x x|x x|.x x x`ヽx /／ 'イ´ `´ ‘ｰ' ij ﾞ ﾉ ｢￣ ／ ￣ |
- 450 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:43:58 ID:R0Igs15c
- さて、本日のヒャッハータイムですw
- 451 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:44:17 ID:B7nzR96M
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ｉ 一ｰ─子── ‐─ '' " ￣ ＿,,､- ''"!
ｊ､,＿＿＿}＿＿＿ ､−‐ '' " ｌ､!::::l!::::::: l
/::/::/7ヽ '´￣ヽ::::i::::: ::!ﾄ､i::i::li !
. /.:::!.::iテｆﾐ、 ｙ'テッ!::!:::i ::.ﾄﾐｌ､!:::! .:::l ルームたちもフランク人を援助しているようです。
j/!::!.::ｌ゛ ゞ‐' ‐｀''"ヽ:!::l: Ｋ! |i:::. !::::! 湖からの補給路も止められてしまいました。
| ｌ!:|.:::|! |ﾄ､!:..lﾉ /!::::.i:|:::::l
| |ｌ::!.:::i｀ ､ _ ｌ|:::l!:::９ﾞ::l!:::::!l::::::',
ヽ:i::ﾄ､:'.、 ､_＿_＿,. u |!::::l!:::ｌ:::::ll:::::l:ｌ:::::::'、
. i:l|:| ヽ::ヽ ｀こ´ ,.ｌ!:::::ﾊ:::l::::l|::::l::l:::::i:::ﾞ､
l| l:! `!i:ヽ. ／ ｊ!:::/ '､:'､ﾘ::::!::ｌ:::::l:::::ヽ
ﾞ'､ヾ:、 ﾘ!:::i` ､ __ , '" /:::/-−へ:ヽ;ﾊ:::l:::::ｌ:::::::゛、
ヽ ｀>‐ｊ::八:/| , ‐'"/／ _, - ＼ヾ､:l:::::l:::::::::ヽ.
ｒﾞく,_,ﾉ'ｒ‐'" |ｌ／ ／ _, - ' _, - '｀''−￣´"７l:::'、
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
||ｉ: :ｌ: :ｌへ､_|ｌ: : ｌ:|: : :ｌ:ﾊ: ｌ: : |: :{Ｖ}
| ｉ:ｌ: ::| ｉ::|レ人ﾊﾊﾊ:ｌ:: :M: ｌ むむむ、ルームまで向こうについておるのか。
ｌ ｉ: ｌ::ﾄｉ ●)) ﾚ ●)) Vｌ:: :M: ｌ
ｌｉ: ｌ::| " u /: :: OO＼
ｌ:ｌ: :|:ヽ ＿ u /: :/: /:|| 〉
ｌ∧ﾊＶﾊヽ _ , - ' //:/::/ // ﾉ
/ﾘ ﾘ レ -.ク / /く" ﾚ
※ ルーム：ローマの意。つまりギリシア人のこと。
ただし、アルメニア正教徒やシリア正教徒なども十把一絡げにこう呼んでいた。
.
- 452 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:44:51 ID:B7nzR96M
-
,,へ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿ r'^>/^ゝ r-､ ,､ ＿ r'^>r'^>
/;;_ / 'ﾐ,, !;;;;;;;;;;./ '''､ : : : : : : : : :| `l / // / / / く ヽ | `l / // /
,,―'''''ﾞ~゛ ./ ;;;;;./ ,,,,,-.! : : : : : : : : '! Lﾆ＿｀'' 「`L_ 'ｰ-' `ｰ'' '! Lﾆ＿｀
| ,,,..-'ﾞ_,,./ ゛ . ｌ : : : : : : : : : '! ,､＿7 i ｀`ﾞ''ｰ､ .'! ,､＿7
! .ｲ: :./ "゛ .,ノ : : : : : : : : : : : 1 | | l｀￣｀'' 1 |
| .;;.! / ,,x‐" : : : : : : : : : : : : : i＿」 'L_」 i＿」
l .;;;ゞ ...,i''': : : :｀''ヘ........,;;_,..-'''ri./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
/ .／ ...;./_;_;_;_;.,..-ｰ'''"´ ." ゛/_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;|
/ ;./ ;; .,／゛ ／ | かくなる上は・・・・・・
./ .;i彡-'"゛ _.. rZ_|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|
./ .,／" .,..-'´人ﾘ＼| i|.:.:/ -ｰ'''"´ i| _ﾘ;;;│.:.:.:.:.:.:.:.:丶 ＿ r'^>/^ゝ
,r′ _ﾝ'´;;;;;;..... ､ . ﾉｼ ;;ｯ/T~テﾘ.ｌ./ |.:.:.:|.:.:!;;,､、.:.:.:| | `l / // /
,i′ く..,_;;;;;;;;;;;;;;;..ゝ ／ iﾆ化リ;ン‐ |.:/.:.:.:.ﾚ .|.:.:.:.:.:| '! Lﾆ＿｀''
./ ￣ﾞ''､;;;;;;， .． ｀''ゝ |/.:.:.:i|'"/.:.:.:.:.:.:| .'! ,､＿7
/ ,..,,,,,,,,,,. l.;;;; |.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 1 |
./ / ;;;;;;;;/ /;;; /.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ i＿」
./ / ;;;;;;; l ./;;;;; /.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:.:.:/ ＿ r'^>/^ゝ r-､ ,､
.″ / ;;;;;;;;;;;;;;ゝ r";;;;;;;丶 /.:.:.:.:.i|:.:.:.:.:.:.:.:/ | `l / // / / / く ヽ
,/丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:/ '! Lﾆ＿｀'' 「`L_ 'ｰ-' `ｰ''
_.. ‐'" ＾.ｌ.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ― ニ ／人//|／.:.:.:.:/ '! ,､＿7 i ｀`ﾞ''ｰ､
,.‐'´ . _ |ぃ;;;;;;;;;;;;;;; ＿／//ﾘ人/人リ// 1 | | l｀￣｀''
＿ r'^>/^ゝ r-､ ,､ ＿ r'^>/^ゝ r-､ ,､ i＿」 'L_」
| `l / // / / / く ヽ | `l / // / / / く ヽ
'! Lﾆ＿｀'' 「`L_ 'ｰ-' `ｰ'' '! Lﾆ＿｀'' 「`L_ 'ｰ-' `ｰ''
'! ,､＿7 i ｀`ﾞ''ｰ､ .'! ,､＿7 i ｀`ﾞ''ｰ､
1 | | l｀￣｀'' 1 | | l｀￣｀''
i＿」 'L_」 i＿」 'L_」
- 453 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:45:55 ID:B7nzR96M
-
／｀´＼ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ヽ､ ＼＿,r'' ／-‐っ
｀‐----､/ ／￣＼ |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| 〕 ,―＜ ニﾆう
く ___／ ＼ |;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;:l:_:;:_:;_:;:_;:_;:| __/＿ ＿＞―┘
｀| ＼ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿_| / ＼/￣
＼ ヽ ＼ /:.ゞ/ニ|:.:.:.:.:.:.:.ﾄ:.:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:..|:..ﾄ:.:.:.:|:.::.';:.::ハ:.:.＼ /￣￣￣＼ /
＼ ＼＼_ ／:./:.:|ヽ_:|:|:|:.:.:.:.:.|;」-‐十十- ､:./|.::| |:.:.:|:.:.:.|:.:|:ハ:.:.:ハ /／ Ｙ
＼ ＼ｲ:.:.:.|ヽ_|:.|:|:.:.:';´| ヽ:.:.:.lヽ|:.:.:.::/│/_」_:」:.:.:.|:.:|:.:.:.|:.:.:.ハ/ |
∨ ∧:.:.∧':.;|:.|:ヽ:.ヽ:| ＼」‐ヽ:.:/ ／/ |:./ヽ:/:.:.|:.:.:.ﾄ､:.:.ハ / ／
∨ ∨:.:.ヽ:ﾊ:|:.:.＼:.| x=三ミゞ ﾚ|:.:./:.:./:.:.:/／＼ハ /／
＼ ＼/:.| ﾊ:.:.:.:.:.＼ xx ｒテﾐj,|:/:.:./:.:.:人 ＼| ／ 麻呂はこれ以上救援はできぬ！
＞､ヽ ヽ ＼|＞Ｖ:.:.:.:ﾊ ｀ xx }/:.:./:.／ヽ:.＼ ／
/:.／＼| ＼ ∨￣∨:.:.ﾊ |￣￣| ∧／イ:.:.:.:.:.:ヽ__ゝ ／ 後は勝手にするでおじゃる！
|/ |:.:.:.∧ ＼ Ｖ';'; ∨:.:.:| ヽ _ ノ .／ | ＼:.:ヽ､:.:.:.:.| ／
|／ |∧ ＼|V';'; ＼:.|＞､ __ ＜ ;; | ヽ:.:| ＼:.| ／
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|::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ＿,
「二二工二二二二二二二ニニニニｺ ヽ(_／
/:::::l__ノ ゝ､_ ヽ:::::::::::::l|::::::l:::::::::::::l ) (
/:::::::l ｀ﾞ !:::::: :::ｌ|::::::l:::::::::::::l ノ (｀
ちょっとオォー――ッ！ l:::::::::l 0 0 ｌ:::::::::::l|::::∧:::::::::∧ ´⌒＼
|::::::::l ヽ) |:::::::::::|l::::|｀ヽ:::::::::∧
|::::::::| u l:::::::::::|.!:::|o丿:::::::::::∧
|::::l:::l u r─-､ l:::::l::::| l:::「::::::',::::::::::::∧
lｲ:l::::ﾍ. l ） u !::::ｌ:::|, l::ﾄ､::::::＼::::::::::∧
l l::l::::|:::＼ ￣ ｌ::::l:::|斗:!‐＼:::::::＼:::::::::',
|::l::::ﾄ､::::l::＞ ＿ 斗┼:ｌ:::| l::| ＼::::::＼::::::',
|::l::::| ヽ:斗イ＼／ |:::l:::| l::| ＼::::::ヽ::::',
|::l::/「ﾆ二二二二二二l::l:::|ﾆ|::l二二二二＼::::l::::',
／ / |::ｌ::l |::l ／＼::::::',
ルーム・セルジューク朝はそれなりに高い文明を持ってはいたが、やはり根っこは遊牧民である。
本拠地は首都の宮廷なんぞではなくテントなのだ。
クルチ・アルスラーンはニカイアを放棄して撤退してしまった。
.
- 454 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:47:14 ID:B7nzR96M
-
クルチ・アルスラーンの援軍は期待できなくなり十字軍の後続部隊が続々と到着し、ビザンツが提供した攻城兵器も本格投入され
ニカイアの陥落はもはや時間の問題となった。
/￣￣￣｀''-､
ヽ,＿|＿ノ ｀''-､
／ | ＼｀''-､ ｀''-､＿＿
,／,＿,_,_|＿,_,＼ ｀'-､ｌ''´γ^ヽ |
'i,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ |＿ヽ_,ノ__,|''-､
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|,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ﾉ ／:::::::::＼｀''-､ ｀''-､
ヽ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.／ ／::::::i:::::::i:::::＼ ｀''-､ ｀''-､
｀ー―--−'´ ／::::::／|:::::::|＼:::::＼ ｀''-､ ｀''-､
／::::::／ |:::::::| ＼:::::＼ ｀''-､ ｀''-､
／::::::／ |:::::::| ＼:::::＼ ｀''-､ ｀''-､
／::::::／∧,,_,,∧|:::::::| ＼:::::＼ ｀''-､ ｀''-､
／::::::／ （..,.；´Д）::ｌｌ::| ＼:::::＼ ∧∧｀''-､ ｀''-､_／| ∧∧ , -‐''''‐-､
／::::::／ （ つ＝○＝, ＼:::::＼ ( ；ﾟД) ｀''-､＿|||,／ (Д＾；/ ..::;;ヽ
／::::::／ / / 〉,.-| ｌｌ :|､ ＼:::::＼|Ｏ つ oﾟ '; つ ..::;;ｌ
／:::::::::（ （＿_）＿） /:::::::ヽ二ニ＝‐-ｏ｡ｏ｡ｏ）::::〜 |ｏ｡ｏ｡ｏ｡ｏﾟ ヽ ヽ, ..::;;ノ
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣し｀Ｊ￣￣￣￣￣￣| し|￣￣￣￣|
- 455 ：sophnuts★：＜お茶ー＞
- ＜お茶ー＞
- 456 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:48:14 ID:B7nzR96M
-
この際十字軍は、守備側を脅かすべくトルコ兵の生首を放り込んだりしている。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/34/CrusadersThrowingHeadsOfMuslimsOverRamparts.jpg
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- 457 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:48:26 ID:gQkyb.wA
- モンゴル人の弓は重装騎兵でさえ殲滅したというのに……
- 458 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:49:14 ID:b2RPzZoA
- ビザンツの攻城兵器か・・・ギリシャ火は投入してないだろうしなぁ。
投石器とか？
- 459 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:49:20 ID:B7nzR96M
-
戦況を聞いたアレクシオスは密かにニカイア側に使者を出した。
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!::::::l::::::ﾚ',! ー-､ !/ !::/ !::ハ:,ｲ:::::::::::|
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!/f r.|::::::::! 弋ｴﾉ｀ ｀'ｨﾆ二_ /:::::::::!
k.ﾔ!:::::::! ゞｚｿ,. /::::∧::|
|∧`Y::ﾘ i //|/ ヾ ギリシア人の街を蹂躙する気はない、悪いようにはしないから降伏しろ！
!Tヾ u. j //ノ
ﾔ. ヽ. , ‐-､,__ ,.ｲ:/ 奴らがニカイアになだれ込んだら何をしでかすかわからんぞ！
r＜´|. ＼ 弋,＿_,/ ／ |/ ,i---､
! ｀丶､. ＼ ｰ ／ . /|;;;;;;;;;;;;;i
_/ `'-､. `'ｰ-r<´ | |;;;;;;;;;;;;;;;i
, -'" ｀ヽ､ ｀ヽ､ f｀, ＼ | |;;;;;;;;;;;;;;;;;i
, -'´ ヽ ｀ヽ､ >く_Lｒ'´｀ト､ . |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
／ ヽ ＼ ／ヽO〉 |｀r､.| ｀丶､ |_了;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
/ ＼ ＼/＼r‐＝<. !｀ ｀ヽ, わ、わかりました！ . /j_￣ _λ::::::::::::.l
/ _ -−‐ ヽ ヾ ! ヽ i |::|l` ´ い|::ﾄv::::.i
/ ／ ! ｀ﾄｰ〈 ! / | !|( __ u|::|r':ﾞ;;:::.i
|::::>−=jﾉ〉ｭ:::ﾞ;;::.i
//￣￣］~|￣＼l::.i
|/ | `!ｊ;ﾘ
／ 〃 |､ ﾞi
＼ 〃人 ､ __,!
. ( `ｉｰﾛ-' ｀ｰﾛｊ′ )
￣￣￣￣￣￣￣
- 460 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:50:26 ID:B7nzR96M
-
そして6月19日、総攻撃予定日の朝――
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- 461 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:51:29 ID:B7nzR96M
-
/＼
＿＿_/::::::::ヽ-‐ｰ‐- ､._,ｨ
';::::::::::::::::::::::::;､;:へ､ﾍ:::::::::ﾌ
';:::::::::::∠ﾚ´､ , -‐ ､';:::::',
';:::::::/ ヽ/ ヽr‐-､
金目の物はどんだけあるんだろうな。 /'"7 ＜●＞ l ＜●＞ l i
', ヽ､ ＿__ノ ヽ､ ＿_ノ ノ ＿
｀‐-'´ヽ Eヨ _,-´-=ﾆ´ ｀ヽ
＞ｰ-‐''´ ＿ ｀‐､ ｀､
, -―――-､ r-┐ ﾉ ,､ ', ） ﾉ ',
/ `i 「￣└ｰ--‐'´ ﾉ ヽ 〉'´ ／ ヽ
/ ヽ | ｀‐-‐- ､._＿,ノ ',-‐ｰ''"´7_,､'´ ｀‐､._
| , へ､ ii ,.､| バカだなお前、
ー--､ ,べヽ ⌒（_`_｡ﾙ｡ｲ| 貴族捕まえて身代金取ったほうが割がいいだろ。
/ ／⌒／| ６; `i､ ,____;='」,ｰ､〉i⌒i
/ | i´i i `ｰ'i l iF≡=≡ﾃｉ/ | |
| | | i !､ i |二二ｺi/ | | l＼ ／|
| | |ー-､__ | |＼ `ー―'/ | | |＼>--――-.<／|
| | | ｀| | ＼＿＿/ | | | ｀ｰ―--―´ .|
何はなくとも食料でしょ。 | ⌒ ⌒ |
| （●） （●） |
,....-──-..、 | (_人__) |
/::::::;､;､:::::::;､;::ヽ ＼. ｀⌒´ ／
!::::/ -‐｀`´‐-Y ｜ ｜
l:::::〉(. ･).....(･ )|
l^Y "´ >｀ﾞ l おい見ろ、あれは……！
`ｰ､ (二) ﾉ
__,.|` ｰ-r_´
／､ 〈. )i｀＼
./ l ヽ / |. l
l |. ＼/ ﾘ |
|＿＿｣ 〈ﾟ 〈＿＿|
.}ヽ. ヽ }｡/ /|
- 462 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:52:17 ID:B7nzR96M
-
[くコ:彡]
| |＼ /＼ / | ／/ /
｜| ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
| || | ＼ /
|_||_| ∠ 皇帝旗だ！ ＞
|＿_|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／＿ ＿ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
}二ﾆ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ ＼
}二ﾆ /／ |/ ＼/ ＼| ＿＿＿＿＿＿／
}二ﾆ ／
}二ﾆ ＼＿＿＿＿＿＿
}二ﾆ ＼
}二ﾆ ＿＿＿＿＿＿／
}二ﾆ r､_ _,r=======､ ,.==,f､ ,r==､ r――-､＿ ,ｲ7 ／
}二ﾆ ﾚー二二ﾆ'´￣ﾂ（（ｦc｝ tr==ゝ｀´r==fｿ ___/ ｿcζ´｀¨￣￣￣¨ノ} ＼＿＿＿＿＿＿
}二ﾆ ＼二二二ﾆ=' _,.'t==ﾂ￣￣￣'ww｀￣￣ｯｯξξΣ二二二二ツ' ＼
}二ﾆ ゝ=＿＿,=' ／´￣ー=='ﾚX (O)Xxww￣｀丶｀￣｀ー―--'' ＿＿＿＿＿＿／
}二ﾆ ｀ー---､____＿,.イ ／ |WWWWWﾄ､＼＼_______,-'￣￣´ ／
}二ﾆ ｀ー‐‐‐ﾚ! A､ /i_, |｀ー'￣ ＼＿＿＿＿＿＿
}二ﾆ _,..ノく､__jY{r='X丶=､ ＼
}二ﾆ ﾚtr'´¨ゝ=|=='｀ヾ¨^ﾘ} ＿＿＿＿＿＿／
}二ﾆ ／
}二ﾆ ＼＿＿＿＿＿＿
}二ﾆ ＼
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| |
| |
| |
[<=∈]
前夜のうちにニカイア側は降伏し、皇帝軍が昨夜すでに入城していたのである。
※本物はこんなの http://wahgfinal.wikispaces.com/Byzantine+Empire
.
- 463 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:53:18 ID:B7nzR96M
-
略奪は禁じられ、十字軍兵士たちは監視付きで小グループに分かれての入城を余儀なくされた。
-‐ '´￣￣｀ヽ､
はーい皆さん10人一組になってー ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
/＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ
私についてきてくださーい ／ ＼ 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
ヘ＿／ ＼ ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
＼ /＼ ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
＼ / /⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
ヽ ／ ＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
￣ /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
- 464 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:54:16 ID:B7nzR96M
-
おそらくニカイアが皇帝軍に明け渡されること自体は十字軍の指導者たちにも話が通っていたのだろうが、
交渉の最終段階に関しては故意に知らされていなかった。
ましてや何も知らない一般兵たちには獲物を騙し取られたように思われた。
/＼ /:＼
/::::::::ヽ /:::::::::ヽ 許せるかゴルァーーーーーーー！！！
/:::::::::::::::ヽ＿＿＿＿＿＿/ : :::::::::: ヽ
/::::::::::＿＿＿ 十字軍 :::::: ＿＿ ヽ
／::::::::::::/・ ＼:::＼＼／/ / ・＼ ＼
／::::::::::::::: ／￣￣￣ヽ ヽヽ＿ /＿￣￣￣￣＼ ヽ
／ | :: :::::::::::／:::::::::::::::::::／ ―――――ヽ ヽ :::::::::::|
／ |::::::::: :::/ |┘┘┘┘┘┘＼ :::::::::|
／ ／| :::: | |／::ニニニ⊃ | | | .:::|＼＼＼＼
／／ ／|:: i し ／ | |::::::::::/::::::|. | | : |.;*;;∵+・;;＼
／／／／|: ﾉ ( | |::::::::|:::::::::| | | :|∵ ＼＼;*;＼
／／／／ | '~ヽ | ┐┐┐┐┐┐| |:;*;.＼＼＼＼＼
／／／／／| ├――-‐----―┤ |+∵＼＼＼＼＼
）:::::::::::: グシャッ (;*;＼. ∧
／￣￣￣￣: ポキッ |＼. +・／:::ヽ
:::::::::::::::::::: .;,; | ::::ヽ⌒ヾ⌒ヽ ::::）
:::::::::::::::::::: +・ヾ+・;*;∵; ζ∵/ ..(.....ノ(....ノ ::::／ ヽ ベキッ
:::::::::::::::::::::::::::::: ;*; ;*;∵; ζ .:（....ノノ ））
※ 包囲中貧民の中には餓死者も出ていたので、略奪禁止に憤ったのにも正当性はある。
.
- 465 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:55:21 ID:B7nzR96M
-
さらに宮廷の役人や指揮官たちは自由を買うことを許され、
クルチ・アルスラーンの妃はコンスタンティノープルに保護された後身代金無しでスルタンのもとに送り届けられたことも
火に油を注ぐことになる。
＼
ヽ＼
_,,. --::-.......,,_ 〉 〉
,.＜::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、,. :／
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ,
,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::ﾞ､
. ,:'ﾚi:::;ｨ:::::;.ｨ´￣__¨二ﾌニフ-‐ｧ:::ｌ::::::::::::::ヽ:;:
. , ' ﾚ' l／ '´ 、 --一…'''ﾌ::::l::::::::::::::::::';:i
. / /l／lブ ./ ヽ __-‐::::Ｔ´::::::::li::::::::::::ｌ:::::i:l
_.⊥ﾑﾍ: :ヽ ／ '´ ｀￣ ___｀):::::!-';‐:-Ａ::::::::::;'::::::l:l
. /: : : ∧:ヽ＼:＼___､.__,..ィ''´!::ｌ ';:::l _.ニ､ l::::::/::::::::i::!
/.: : : :ｉ.: :＼:＼ﾞー::／,ｨ=ﾄ､::ハ! V "磷ｔ个:::/:::::/:::!::l
,..::'´ : : : : ﾉ : : : ＼二.ｨヽl Vｒﾊ! ! ﾋｔｒﾘ ｊ;/:::::/l::/:::l
: : : : : : : :／:::ヽ :／ ;ノﾄ､ ﾏ以 ￣xｘ l::;::'l::ﾚ::::::l
: : : : : : : ｌ::::::::::::::::／:::::l:::ヽ.xｘ ､ ／:::::l:::::::::::l
: : : : : : : ｌ::::::::::／i::::::::::ｌ::::::l＼. -_， , ｲ:::l::::::l:::::::l::::l
: : : : : : : :ｉ::::／ __l::::＿l ＼ｌｰ-＞ .. __ ,.ィ |::::l:／!::::::ｌ:::l
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クルチ・アルスラーンがアレクシオスに唆されて暗殺したチャカの娘。
名前はわからんかった。妊婦だったらしい。
- 466 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:55:58 ID:gQkyb.wA
- なんという表裏比興ｗ
- 467 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:56:35 ID:B7nzR96M
-
アレクシオスは恩情もあったし、元より領土を回復したら適当なところで講和するつもりだったからこそこうしたのであるが、
西側はますます不信を募らせていった。
/:/:.::/: : : : /..:／:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ
ﾉｨ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l
l:.／.7.::.::./:イ／ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l
|:{/ 7:.::: ｲ′ｰ ､/´ /:.:. ｲ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|
j,小.|:.:/ _ ＼_j／ /::／j:/::.:/:.:.:.!:!
/小.!/ ｀｀=ミr‐ﾐ'/⌒} /ｲ::./:..|:.::ﾊ!
ノｲｲ/!′ } ﾉ _ ﾑｰﾉ:/:.:/|:/
￣｀ヽー- ､ __ ／了|´ | ／ノ ヽV:ｲ:./ j′
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ﾉ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く｀{ i′ また機嫌をとるしかないか……
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ ｀ｿ＿ }
ｰ..､｀ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ ＞≦--.､ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:＞ー::´::| ／ｸ′:..:..:..::.::.＼ヽ ／
::.::.::.:ｰヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V
::.::.::.::.::.: {::.::.:l::.::.::.::.::／:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::／:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
- 468 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:58:29 ID:B7nzR96M
-
,r..:'"￣::`::.､
/:::::::::;:::;i::;l::::::ヽ
.lｨ::l:iv､l:/l:/j,ﾚ:::::!
'f.l::l zﾃｫ'.ｨ'ｪl:l:ﾄ! すべての兵士に食料を特別配給しろ！
,..-';`ﾐ,i:l k l:l:ﾚ'^ヽ､_
./::"::::ｰ､`l、f＝ｧ .,ﾍ';:/'ﾞﾍﾞｭ) あとまたプレゼントでなだめるから指導者連中を集めとけ！
/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f" 、 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` ､_冫y" -‐ '´￣￣｀ヽ､
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、 ヽ,＿ﾉ"ｰ' ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ
::::::::::::::::::}::::| | iｰへ::::::＼ 了解ですにょろ 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
- 469 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:58:42 ID:OKxmjRTo
- 生首投げ込んだって、昔クイズダービーではらたいらさんが当ててたな
- 470 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:59:09 ID:B7nzR96M
- ＿ ＿_
,. −'´::/::::｀ヽ:::::｀丶、
／:::::::_::::::/::::::::::::::::::::::::::::＼
,.'::::::::／::::ヽ:!:::::::::::::ヽ::::::::::::::::::＼
. /::::::::/::::::: /::_::::::::::::::::::::',:::::::::＼:::::::｀::....．._
, ':::::::::/:::::::::::::ハ厶:::::!::::::::'.::::::::::::ヽ::::ヽ￣
∠イ::::::/:::::::::|::::厂 ',::ﾄ､::::::ﾄ､::::::::::::',:::::ﾊ
|::::/:::/:::::_L::l._ ';l ';::::l ヽ:::i::::::',:::::::. ニカイアの戦利品をさっそくバラまくわけですか。
厶'-:';.r|::::::|∨ ｀丶 ' '斗-‐';┼:::::|::|:::|
￣|::::{ |::::::| 'Ｔﾂト ';}ゥＴ'';|.::::::|∧:| ついでにまだ臣従してない下級騎士たちに
l∧ヽ|::::::| ｀¨´ i ￣ ハ::::| :| 誓いを立てさせてはいかがでしょう。
ﾍ:',::Ｎ } |:::ﾊ: !
_,.ｲヽ!ﾍ ′ /l/ l;′
_,.．- ´ ! | ',＼ ──‐ , 'ヽ､
,. '´ |. | ヽ ＼ ／ | ｀ ._ __ ... -‐ ､
／ ｜ ! ＼ ｀ -イ .|. | ｀ヽ. , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ｰ-.､
. / l. | ＼ ／ | ｜ ﾍ ／::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ｨ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::／.l::/l::ﾊ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
悪くない案だな。 /;ｨ::{:/ｰ､ｌ/_.!' |:::ハ:;∧:::::ｌ:::::::l
／ |::| ﾃ''ｯ､｀ 丶ｰ- ､ i;:::|::::::/
財宝と引き換えって言えば首を縦に振るだろ。 .|::l , 'ﾃ''ｚ､ l:::ﾘ::::::i
.|/| / ｒ.Kヽf''i/'ｌﾉﾘ
ﾊ ｀ | .| l .| |ノ
,小. - ､ .| .l/././､
_,,ィ'´.H. ﾞ.. ,, -'" ,/ ￣ﾞ'ｰ､
''´ / { ' ｀''r'´ ／ / ヽ
/ ヽ､ ,ｨl イ / / ヽ
./ .,ィ＾i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
- 471 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 22:59:52 ID:B7nzR96M
-
財宝を前にして下級騎士たちは臣従に応じたのだが――
,. ―――- 、
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ、.
/.:.:.:.:.:.:.:∧.:∧.:∧.:.:.:.ヽ.
. /.:ｲ.:.:.:.:l/ ヽ.:.:.Ｎ.
Vl,. ｨ.:.:.| -―、―-. ヽ.:.|
| |.:.:.|ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ>Ｖ|
ゝ」.:.:.| . ゝ '|.:.|
ﾄ.Ｎ ｀ヽ.＿__ , ル.
. |. ヽ `ﾆ´ ./
」、 ヽ、＿／ ☆
/ヽ､--ー､＿＿,-‐´ .＼─／
／ > ヽ▼●▼<＼ ||ｰ､.
/ ヽ､ ＼ i |｡| |/ ヽ (ニ､｀ヽ.
.l ヽ l |｡| | ｒ-､y ｀ﾆ ﾉ ＼
l | |ー─ | ￣ l ｀~ヽ＿ノ＿＿＿_
／￣￣￣￣￣／|--' ／ ZIP ／|
.|￣￣￣￣￣￣|／| |￣￣￣￣￣￣|／| ＿＿＿＿＿＿
／￣ ZIP ／| ￣|__」／__ ／ ZIP .／||__,」＿＿＿__ .／|
|￣￣￣￣￣|／ ZIP ／|￣￣￣￣￣|／ オプーナ ／| ／ |
|￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／l￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／|／
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
- 472 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 22:59:44 ID:aAFHl082
- キョンはちゃんと相手の反応予測して対策立てて有能だけど大変だなｗ
- 473 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:00:35 ID:B7nzR96M
-
タンクレードは散々ゴネた上でこんなことを言い出した。
∠ ＼＼＿ノ⌒ヽ{ ｆ'' （__,.、 lヽ_lノ|
／ ／ ＼ ｚ',.-.、V _ｊノｌ､ ∧
｀フ´／ ／ﾞ7´/:;:へヽ ／ｉＶ _//|
/ｌ /／/,／ﾉ ´ _｀ﾞ ' ⌒ Vノ_/ |‐ │
{/ﾚ' ノ ／ｊ ／__.二 ニ、ヽ |/ / ｒｊ-､ Ｌノ
. /__／ _,ノ 7´ '´ｆｨｔ}ノ ,.- ､弌!ン│/
´l /＼ｰ彡 ｀￣ ´ k、 それじゃあ
ｌ {/Tヽ ＿＿＿＿ ! |
ヽl ! 「｀ Ｖ-──／ ﾘﾉ 他の十字軍諸侯が貰った合計量の倍に加えて、
＼｀ﾆﾍ. ､｀ ー ´, / 皇帝のテントが満杯になる量の黄金をくれるんなら
｀弋ﾊ ￣￣ / 臣従してやるよ。
ヽ|＼ /
|＼.＞ ､＿ , イ、
_,.. --─‐-.､__|::::::｀:::..、＿ _／:/
／ ＼::::＼i'⌒V::｢l:｀l| l:｢l::〈
. /'´:::::::::::::＼ ヽ＿|ｒ‐､|:::l」:::l| |:l｣::/７
/::::::::::::::::::::::::::＼:{´ ｌｌ__ｊﾉ!::ｰ:┴(_)´::／::人
. |:::::::::::::::::::::::::::ｒ一'ヽ ヽｰ'ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
- 474 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:01:25 ID:.8fsXCoQ
- 欲張りってレベルじゃねーｗｗｗｗｗ
臣従する気はなからないな
- 475 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:02:08 ID:B7nzR96M
-
_ｒ‐-､―- 、
／ ､ 八ヽ
/ 〈 i ､､ 〉 ﾊ⌒ } !
|! ヽﾙヾ∨ｲﾃﾄ､l､N
ヾヽ{ｾﾘ `'′ﾉ
蛮族が･･････ ｀ ヽ l二} ﾉ
`ｰr ｲ,,ィ!- ､
無礼が過ぎるぞ！ ｆ-‐t!"／￣ヾヽ
ヾ､ ! iﾐ､ヽ、ﾞ" /ﾉﾉ_/|/／ _ノ´ノヽ ／｀ー|| ' ヽ
ﾍ,=､,,_ヽ、 ＾ﾄ､,＿二=､,, ／‐| / 《 lヽ
"＾___,,,ノ` `ヾ-=､ﾉ 彡 ,ｨ l ヽ 《 l l l
(彡‐'´ ,､==､､ } -彡' あぁ？ │ 丶、 ‖ | . | | |
,､r＝=､ !"r‐､ヽ `i",ｨ' 〉 | | | ! | |
ゝ ｿ r' ｡i ヽﾟ,シ }_ｼ やんのかコラ | .{ ヽ } . ヾヽ
{ ､`ｰノ /⌒ヽ ￣ ﾚ⌒ヽ |, { { | | |
ノ ￣ _,,ｨｧ //＾} } i { | 1
ヽ､ ト─=ニニ‐ノ iヽ / ﾉ
､{､i, ｀`'ｰ─‐‐'´, i-‐'／ 【ゲオルギウス・パレオロゴス】
､`ｰ-i, `ｰ‐ /ｰ'´ アレクシオスの義弟。
`'ｰ‐'ﾍ ／
r'~｀!`'､,ｰ､,,_＿＿,／-/-v'⌒ヽ,r-､
-‐'＾, -'ヽ `'=---┬''~´/‐-ﾘ r==､|
'´ ＼ □］ i| □ノ /ヽ,ｰ‐' |
ﾞ──┴‐'~ ／ `ｰｲヽ
- 476 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:02:52 ID:OKxmjRTo
- よく神話や伝説に出て来る悪役の台詞だぞ、これ＞○○と同じ量の黄金を寄越せ
- 477 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:04:03 ID:B7nzR96M
-
ボヘモンドに激しく叱責され、タンクレードは嫌々ながらもとうとう臣従を認めた。
（ ⌒⌒ ）
| | |
＿＿＿＿＿＿ yベ.ﾐ'´￣￣｀ヽ､
／ ‖‖‖‖‖＼ ノノ!!|,,yべヽ._ ﾐ ＼
|≡ツ~~~川~~~~ヾ≡| ｒ彡" ヾ゛ ￣《＿､゛ヽ
|≡| V |≡| めっ！ （(（, ＼ ／ ￣ミ┛┗
|≡| ノ ＼ |≡| `ﾘ ● ● ┓┏
‖ ・⌒ ・⌒ |≡| すいませぇ〜んｗｗｗ ~ l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ｱ"
(| ｀-´ ｀-´ ‖6) /⌒ヽ__ﾍ ゝ._） j /⌒i
| """ へ """" | ＼ /:::::/ ＞,､ __, イァ/ /
| ..= | /:::::/ ヾ::,灰.ｿ::{ﾍ､__∧
ヽ | 丿 / ｀ヽ< i◆|:::/ヾ:::彡'
＼ ｀´ ／
~~~~~
,ｨｭ-‐-､＿
／: : : : : : : : : :｀ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ｲ : : : : ,ｨ ./ﾘ| ﾄ､: : : : : ゝ
!: :/: :,ＡZ__ |/' >r.､: :N
!'ヽ: :! ―- ﾆ| .! .!ﾉ ようやくカタがついた。
_人_l､u. i .(ヾ| .! iヽ
_,.．-'´/:::::| ヽ 〜 ,.ﾈ､ ト､ 胃が……
r'´:::::::::::::く:::::::| ﾉ｀ =く. .|::ﾔ .|:::｀ﾞｰ､
/:!::::::::::::::::::/::::::.ﾚ'＾YニY/ﾚ!:::ヽｚ='＝i::::::::ヽ
/::::::!::::::::::::::::ヽ:::::::| .〉-〈 /::::::〈:::::::::::::|:::::::::::!
- 478 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:04:29 ID:KZb5DjXI
- やだ・・・山賊さんにしか見えない
- 479 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:04:51 ID:.8fsXCoQ
- 俺なら三分で胃潰瘍で死ぬ
- 480 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:05:03 ID:B7nzR96M
-
ニカイアは放棄したクルチ・アルスラーンだが、このまま引き下がる気はさらさら無かった。
ジハードを宣言し、セルジューク朝諸侯たちに協力を呼びかけた。
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
._人_ |＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
￣Ｙ￣ /: : ::/: /: :ｌ: : :: : :: : :: : :ｉ: : :: : ::＼
..l＼. /ｉ: ｉ: :/ /: : ｌ: : :ｌ:ｉ: : ｌ: ｉ: ｉ: :ｌ: : :ｉ:ｖ}: : }
.l ＼ //ｉ: :ｌ: :ｌ:/: ::/ｌ: : :|:ｌ: : ｌ: ｌ: ｉ: ::ｌ: : : Ｖ:}: : ｌ これぞ聖戦なり！
l ＼. ||: ｉ: :ｌ: :ｌへ､_|ｌ: : ｌ:|: : :ｌ:ﾊ: ｌ: : |ｌ: : :{Ｖ}: :: ｌ
l ＼ | ｉ: :ｌ: ::|<Ｔﾃぇｉ::| H土廿:ト: :ｌ:ｌ: : :トｲ: : ｌ セルジューク諸侯たちよ、
l l:＼ ｌ ｉ: : ｌ::ﾄｉ. |ｉ::;| ｉ:| "{ﾟ:::::トＶｌ:ｌ: : :ﾑｲ: : ｌ 麻呂と共に侵略者と戦うでおじゃる！
.!. ,ハ:::::`:..、. ｌｉ: : :ｌ:ﾚ 〜 ` |ｉにｿﾞ/ ｌ: :/`ﾄﾍ:/
.l 〃 ',:::::::::::`:..、 ｌｉ: : ｌ::| " ＿ ￣ /: :ｌ: :レｲ|〉＼
. l //. ',::::::::::::::::`:..、 ｌ: :ｌ: :|:＼ )＿) " /: :/: /: /:|| 〉〉
l / / ',:::::::::::::::::::::::`:..、 ｌ:∧ﾊＶﾊヽ _ , - ' //:/: /::/ // ﾉﾉ
! / / ',:::::::::::::::::::::::::::::`:...、 /ﾘ ﾘ レ -.ク / /イく" ﾚ V
∨ / ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::....._ -‐=―-､ Ｖ ＼ ﾄ､ ｌ
. `､/ ' ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`‐-ｖ＜ゝ冂l＞ヽ '､ ヽ ヾ.､ヽ
. `、 ' ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ' ヘ`,ヽ } ＼＼
. `、 `‐ ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘヽﾊ l !.ﾉ- ､ ＼l
. ＼ ￣ ─------ ::::::::l l l l l__ﾊ〈〉 ヽ
＼ ,/ _ ‐ニ=- ￣７ﾉ ∨l.lヲリ !
＼// ＿＿ -‐ -=ﾆ=‐､_-‐ 'ノヽ .ﾉﾉ/- ヽ l
` ─── ' ´￣ ヽ▽/フ _ノ´7
- 481 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:05:49 ID:B7nzR96M
-
ここで問題になるのは対外戦争としてのジハードの内容である。
初期の大征服時代において、世界が唯一にして神聖なる神の意思を反映するようにすべく
非イスラーム世界を征服することはイスラーム国家の義務とされていた。
/| /| /| /| /|
| | | | .| | .| | | |
_|_|_ ,=＝=、 _|_|_, ,=＝=、 _|_|_, ,=＝=、 _|_|_, ,=＝=、 _|_|_, ,=＝=、
((;;;;゜;;:::(;;:∩（=三=ﾐ) ∩（=三=ﾐ) ∩（=三=ﾐ) ∩（=三=ﾐ) ∩（=三=ﾐ)'';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;;;/（ ･∀･ ）＼ /（ ･∀･ ）＼ /（ ･∀･ ）＼ /（ ･∀･ ）＼ /（ ･∀･ ）＼;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ .|￣ || ヽ .|￣ || ヽ |￣ || ヽ .|￣ || ヽ |￣ || ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; （⌒）＼／ （⌒）＼／ （⌒）＼／ （⌒）＼／ （⌒）＼／::::))..,),
三 `Ｊ 三 `Ｊ 三 `Ｊ 三 `Ｊ 三 `Ｊ
- 482 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:06:43 ID:B7nzR96M
-
部族間抗争に向けられていたエネルギーを外部に向ける――何やら十字軍と似たような話である。
气三三三三三.::| ＼ …- __ ｒ - _,ｨ=ｬ､
. ｀ ーｧ'三三.::::| / ￣ヽ ￣¨ ｰ 、 ／.三三恥. 「イスラームの家」が「戦いの家」に妥協することは許されねえ！
/三三:ヽ.:::| ﾙ'´迅!＼ ヽ ,．--.､ｲ ﾆ三三三ト､ __
.f三::/l:::.:.l:｀∧ / ;´￣ヽ ＼ ,zﾆ三三三三／ ! Ｙ二二_ﾐﾆＹ 三ヽ
|三7 Ｖ::.|､迅!＼ ノ¨ヽ ヽ 三三三:/ i l＼ ﾉ 三ﾆﾉ
|/´ V小. z ､ ／／ _,ﾑ. ∨ ＿＿,三三∠ ノ ヽ. ｀ ーｒ .壬三三/{_
ヽﾄ∧ んｲﾉ i ﾚ´ ＼ {/ .::ﾆ三ﾑ三｀Ｙ
＿＿＿,. -‐ 壬 ＼ ｀ 、／/ ／ ゝ .._ , --＜＿ ,z=ﾆ三,ｲ ､ .ﾆ三|三ﾆハ
三三三三三三三三 .＼ ` ´ ／{ ,ィ } /三//7ｰｫ ￣￣／ ヽ.＼ﾆ/三:/三ヽ
ヽ三三三三三三三 .三＼..ｨ ｀! /-ｫ'三／l! {{ ヽ、 , ′ _ノ.ﾆ三|三:/
｀ ＜三三三三 三ﾆ| ｨｧ' / ﾆ/ l! {{ ｀ ｰ/ ／ ﾆ/三ﾉ、
｀ ー‐‐ ､ 三／´ナ／/{-彡 / ヽ.l! {{ ゝ'ニ …く ､_,． ¨´ヽﾆ/ ＼
,. z＝!. /´ ／／ / /- ､ i ＼＼ ーァ ´ ￣ ｀￣ ￣
／三,ィ=V/. ／／ ∧＿/ ヽ.:.:ヽ! - ヽ.≧z--イ ヽ:､
. /三ﾆ/ ﾉﾍ!＞ '.／ ／ V.:.:|:＼ _ _ ___,.り ヽ＼
. /三ﾆ/ヌ ヽ._ , イ ／ , -┐ ハ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/ ヽ ＼
【ウマル・イブン・アル・ハッターブ】
絶大な功績を残した二代目カリフ。若い頃は勇猛な戦士だった。
.
- 483 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:07:51 ID:B7nzR96M
-
が、同じ宗教を奉じているという事実だけで広げまくった版図の統合を保てるなら世話はない。
内部の紛争によって八世紀前半あたりで侵略戦争は頭打ちになった。
俺 ほ . あ ほ マ 侵
が ん , -'⌒:::ヽ..、 れ ん ジ 略
一 と /:::::::::,:、:::::::::::＼ ま と 飽 戦
番 飽 /::::::::/ _,｀、、:::::::::＼ . だ 飽 き 争
先 き j::::::::/ rqrq ＼j):::::＜ や き た
に た ≧::し 〈 Y:::::::≦ っ た わ
飽 わ {:::::、. tz ∧''"￣｀ '' -て- 、 |
き ｜ ".´ト 、 ´ _ ," i| る ＼
た ！ ／ |i ￣ ij ' 奴 ￣｀ ヽ、
わ ／ '',, |￣￣}, y い }
｜ ／ 、r´|＿_ !j. / る ,, - ''￣
/ v i´ ｀ー' ‖ . , の────
/ | ,＞ ' ／ , ？
/ ´ , ´.. | ,, , 、|
{ ／ ／ , -一 、 《〈l.j: |
、 ／ ／: : : : : : ヽ |: : : :|
ヽ、 , イ ／ : : : : :,: : : : ＼|: : : :|
｀ | ／ : : : : : : }}: : : : : : |: : : :|＿＿＿_
|／: : : : : : : :ノー-、 : : .|: : : : : : : : : : :
／: : : : : : : : ／ : : : : ',: : :└─────
／: : : : : : : : :／ : : : : : : }: : : : : : :ﾉ
￣ ヽ 、 : : : : : : : : ／v: : : : : : : :|: : : : : :/
ヽ、} ＼ : : : : ／一|: : : : : : : :ｲー‐ '
＼ ヽ: ／ |: : : : : : : : |
..＼ ヽ .v ! : : : : : : : |
- 484 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:08:55 ID:B7nzR96M
-
じゃあジハードはどうすんだよという話だが、最後の審判まで延期するということでお茶を濁した。
身も蓋もない言い草をすれば現実的な判断から日和ったのだ。
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
／": : : : : : : : ＼
/-─-,,,_: : : : : : : : :＼
/ '''-,,,: : : : : : : :i
/、 /: : : : : : : : i ＿＿＿＿＿＿＿＿
r-、 ,,,,,,,,,,、 /: : : : : : : : : :i ／
L_, , 、 ＼: : : : : : : : :i ／
/●) (●> |: :__,=-、: / ＜ 裁きの日になったら本気出す
l ｲ '- |:/ tbﾉﾉ ＼
l ,`-=-'＼ `l ι';/ ＼ ムスリム（２４・男性）
ヽﾄｪ-ｪｪ-:） -r' ￣￣￣￣￣￣￣￣
ヾ＝-' ／ /
＿＿＿_ヽ::::... ／ ::::|
／￣ ::::::::::::::l `──'''' :::|
＿_
, ‐' ´ ｀`‐、 ／￣:三}
. ／,. -─‐- ､. ヽ / ,.＝j
＿,.:_'＿＿＿＿＿_ヽ、 .! .／ _,ﾉ
`‐、{ へ 'ﾞ⌒ `!~ヽ. ! ／{. /
｀! しﾟ （ ﾟj `v‐冫 , '::::::::ヽ､/ そんなことより交易しようぜ！
. {.l '⌒ ﾞ 6',! / :::::::::::::::/ __
. 〈 < ´￣,ﾌ .ﾉｰ'_ , ‐'´::::::::::::::;/ （_ノ)‐-､
. ヽ.、 ` ‐", ‐´‐:ラ ':::::::::::::::: ;∠. ヽ_} ﾞヽ
,.r｀ "´ ／:::::::::::::::::::ィ´ ｀ゝ !、 /
/ / :::::::::::::::: ; '´ /´＼ / r'＼
. i ! ::::::::::::::／ 墨 | .!::::::::／ヽ､.._!ヽ. ヽ､
{ {:::::::::::;:ｲ / ‖ｉ:::::::/:::::::::::::/ ＼
. ヽ ヽ,.ｧ‐'´ /ヽ 二 ,/`ヽ、::::::::: ／
- 485 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:10:01 ID:B7nzR96M
-
以後ジハードの教義は空文化し、世俗君主が侵略の建前として標榜する程度の物となる。
ジハードが戦闘的なニュアンスを取り戻すのは、12世紀のとある君主の下からである。
／.:￣￣￣￣￣＼
／: : :: : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : ＼
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- 486 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:10:30 ID:gQkyb.wA
- どいつもこいつも汚いｗ
- 487 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:11:10 ID:B7nzR96M
-
というわけでクルチ・アルスラーンがジハードを呼びかけたところで、別にイスラーム世界全体が結束する、なんてことはなかった。
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これは聖戦でおじゃるぞ！？ ○:l::::i:/ ';:::';:::::::',＼::ヽ:::::::::::○:::::i
l::l::;ｲ ノ ヽ､ﾄ､::::ヽ､＼:',ヽ〃ｌ::::::::l
わかってないじゃろう！ ';l l::l ○ o ｀ ○ l:::::l:::::::::l
l::::ｌ ⊃ ､_,､_, ⊂⊃ l:::::ｌ::::::::::l
l:::::li ゝ._） .l:::::l:::::::::::l
, -ｰl::::lヽ、 .／l:::;'＞ ､::l
' o 'l::::l// ｀ ‐-ｒ‐ｧ' ´ ,':/' o ',
∧,,∧ ∧,,∧
∧ ∧ ( ) ( ・ω・)
(ω・ ) ( Ｕ) ( つ日ﾉ ∧,,∧
｜ Ｕ u-ｕ u-ｕ ( uω)
ｕ-ｕ (∩∩)
∧,,∧ ∩ ∧_∧
(・ω・') ⊂⌒（ ・ω・） はいはいわろすわろす
⊂∪∪⊃ ｀ヽ_∩∩
- 488 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:12:09 ID:cjcKo1/o
- >>486
汚いんじゃない、現実的なんだｗ
- 489 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:12:15 ID:B7nzR96M
-
とはいえやはり賛同者は現れた。
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||ｉ: :: :ｌへ､_|ｌ:|:| :|: |:ｌ:ﾊ: ｌ: ::: {Ｖ} ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
／￣￣＼ | ｉ:: ::| __､ ﾚﾊ ,___ ﾊ:ｌ:: :: M ／￣￣＼
＼／ | ｌ ｉ: ::ｉ ○}liiiiiiiil{○ Vｌ:: ::M | ＼／ ルームがフランク人どもを連れて攻め込んで来たでおじゃる！
＼ ＼ ｌｉ: ::| " ＿＿ /: : :OO ／ ／
＼ ＼ｌ:: :|:ヽ |!!il|!|!l| /: :/: :: | |／ ／ zip
／／／ ｌ∧Ｖﾊ`,.|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ ＼＼＼ 麻呂はニカイアも財宝も奪われてしまったでおじゃる
｜｜｜ ／￣＼＼ ／／￣＼ ｜｜｜
／ ＼／／ ＼
＼＼＼ 入： / / ：人 ／／／
／＼入／| / / |＼人／＼
/::::/|::::::／|::| /￣｀`i}､`ー-ｙ┐
/::://ﾚV ／l/ !l, ｀¨´／
. N//::ﾊ／::::::|＿ _ll, ／|
. M/:/:::::::::::::/.戈ﾃｯ､ _. 〈:::::! 確かに連中の存在は我ら双方にとって脅威となる。
. |::::::|::::::::::::::| ＿＿__7攵ｋﾉ::::|
. |::::::|::::::::::::i:|'´ ,＼_ﾉ:::::::| 善は急げだ、ドリュエラウムで迎え撃とう。 ＿|＼∧／|
. |::::::|:::::::::;::i:| ‐-、 ／:::::/:::! ＼＼| / ／
. |:::::从:::::从:! ／::::::::/i::/ + ＿∨/／＿ ＊
. |／ ヽi、 i＞ -ｒく:/:/:;i::/ i/ * ／ ＼ .
-―＜＼ ﾍ ,ﾑヽi/i/,i/ ′ | jニﾆｺ iﾆニ! +
. ＼＼ ＼_ } ﾊ､ i~^' fｴ:ｴi fｴｴ)Fil .
Vﾊ ヽ｜ ﾊ ＼_ ヽr ＞ V *
∨ﾊ `l ﾊ ｀丶､ l !ー―‐r l
Vハ ｜ ﾊ ＼ 人 ｀ー―' ﾉ
∨ハ | |ﾊ ､ ＼ ／;;| ﾞｰ‐--￣--‐'",,
V ハ | |ｌﾊ ヽ/ /ヽ ;;;;;;;;| ￣ >/￣|;;;;;＼
【ダニシュメンド朝初代君主 ダニシュメンド・ガーズィー】 【ハッサン】
最近の騒乱のドサクサに独立政権を打ち立てたトルコ君主のひとり。 カッパドキアのアミール。
この手の君主にしては珍しく博学だったといわれ、賢王ダニシュメンドとも呼ばれる。
.
- 490 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:13:39 ID:B7nzR96M
-
まあ利害が一致したからだけど。
,＿ ＿
. /ﾊ‐-､三二ﾆYﾆ二三x-‐ｧ,ﾊ
| ｉ !| 耳ﾛ | !|｜
| | !| 王 | !|｜
| | !l ,x=÷-ﾐ ',.-÷=ｘ | !|｜
| | !l ｀¨¨¨__,人__¨¨¨´ | !|｜
| | !liY´￣ ‐-‐ ￣｀Y| !|｜ （どの道奴らと戦わねばならぬなら、
| | !| ﾄ ､__,.‐--‐､__,. |:| !|｜ こいつの兵力を利用しつつルーム・セルジューク朝領で戦うのがベターだろう。）
| | !l小. |Ⅳ'¨¨Ⅵ| ,|:| !|｜
| | !| l小. ＾}|､＿___,|{＾ /}|:| !|｜
| | !| li,小 ､_____,ノ ,小|:| !|｜
| | !| li,小}ヽ_｀二´_,ノ|小|:| !ﾄ.|
／ ,Ｎ !| |i〈 ∨¨¨¨¨¨ﾊ|｜N ﾘ ＼
. ／ ／ ﾄ､＼,r ┴――〈//,イ ＞- 、＼
／-‐ヘ ヽ >――‐ ､ Ⅵ_/／ ／￣｀＼
ノ ＼ ﾄ―‐- ､ ',｀Y ／ ,
〈 } ﾄ―‐- ､ | 〉 / 〉
- 491 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:14:14 ID:OKxmjRTo
- 綺麗なハッサンｗ（そういやドラビアンナイトのジャイアンの偽名がハッサンか）
- 492 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:14:16 ID:.8fsXCoQ
- 清々しいまでに自己本位ですね、みなさん
- 493 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:14:45 ID:B7nzR96M
-
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/ｉ: ｉ: :/ /: : ｌ: : :ｌ:ｉ: : ｌ: ｉ: ｉ: :ｌ: : :ｉ:ｖ}: : }
//ｉ: :ｌ: :ｌ:/: ::/ｌ: : :|:ｌ: : ｌ: ｌ: ｉ: ::ｌ: : : Ｖ:}: : ｌ
戦力は整った。 ||: ｉ: :ｌ: :ｌへ､_|ｌ: : ｌ:|: : :ｌ:ﾊ: ｌ: : |ｌ: : :{Ｖ}: :: ｌ
| ｉ: :ｌ: ::|<Ｔﾃぇｉ::| H土廿:ト: :ｌ:ｌ: : :トｲ: : ｌ
さあ―― ｌ ｉ: : ｌ::ﾄｉ. |ｉ::;| ｉ:| "{ﾟ:::::トＶｌ:ｌ: : :ﾑｲ: : ｌ
ｌｉ: : :ｌ:ﾚ 〜 ` |ｉにｿﾞ/ ｌ: :/`ﾄﾍ:/
ｌｉ: : ｌ::| " ＿ ￣ /: :ｌ: :レｲ|〉＼
,ヘ、 ｌ: :ｌ: :|:＼ )＿) /: :/: /: /:|| 〉〉
＼ ｀ーx-､_ ｌ:∧ﾊＶﾊヽ _ , - ' //:/: /::/ // ﾉﾉ
,ノ .Y r ￣ ー--ｨ, ＿ィｰy}} ヾﾒ く" ﾚ
~`ｰ┤ | ! / 》￣ 〃￣ ＼
ヽ.ヽ..... ! ! / _〃 _ 〃 ／-‐ ヽ
~ `ｰ-､..... ! .:! /,〈;;;;;;;〉イ ／ / }
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｀ ｰ'ﾒ. / / ﾉi!i!i!i!i!i!i!i､. /
- 494 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:14:53 ID:KZb5DjXI
- 逆に考えるんだ
利害が一致してるなら裏切られない。そう考えるんだ
- 495 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:16:02 ID:aAFHl082
- これで宗教心に燃えた向こう版の十字軍とか来たら泥沼だったろうなあｗ
- 496 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:16:50 ID:B7nzR96M
-
７月１日の明け方、ドリュエラウム近くの谷で待ち伏せていたクルチ・アルスラーンの連合軍は十字軍の宿営地を急襲する。
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|三二ニ|:: ｌ::ﾄｉ. |ｉ::;| ｉ:| "{ﾟ:::::トＶｌ:ｌ: : :ﾑｲ: : ｌ /: : : : : : :', ‖ /: : : : :
|三二ニ| : :ｌ:ﾚ 〜 ` |ｉにｿﾞ/ ｌ: :/`ﾄﾍ:/ /: : : : : : : : i ｌ ‖ ｌ /: : : :/: :
|三二ニ| : ｌ::| " ￣ /: :ｌ: :レｲ|〉＼ /: : : : : : : : : i ー ∠_,!: : /: : : :
_,,､-|三二ニ|: ｌ: :|:＼ ヽ /: :/: /: /:|| 〉〉 /: : /: : : : : : :〈、＿ ｀´ ,,, イ ］ノケ": : : : :
／∧ﾍ|三二ニ|ｌ:∧ﾊ ﾊヽ_,,,､＜´￣｀＜￣`ヽv/ // , ': : , ': : : : : : i⌒|''ll￣匚_＞ヽ、 ,r' ￣´ /: : : : : :
ﾉ / i:ﾍ |三二ニ|ﾍ,,,ノ´￣＜ ＼ i V ／: :／: : : : : : : : ', 」 `￣ ,,,ゝ-ﾍ_ ,': : : : : : : :
｛;/ : i :ﾍ|三二ニ|;;;;;／´￣￣｀ヽ ＼ i , ´: :／: : : ::,': : : : : : :ゝ| ／ j ￣｀ヽ/: : : : : : : :
〈 :十 〉三二ﾆ|;く ＼ 、 ! ／ , ': : : : : / : : : : : : : : ヽ / 丶 / : : , -.､: :
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>∨:/,,､ノ´￣ } ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/: : : : : : : : : : : : ヽ、 ヾ=＝',ｨ´￣ﾍ./ ./: : : :＿＿＿
｛ ∨ / ＼ / : : : : : : : : : : : ＿」＼ ／⌒ﾑ 〉 ∨´〉ﾆ二|＿＿＿
ヽ､__＿＿__,,,,､-ｰ′ ヽ!::::: ∠ 反撃でおじゃる！！ ＞: : : : : : : : :,ｲ三「/⌒ヾ､ ＼ﾍ jｰ"―‐ｹ ＿
｛ ﾉ:::::::,, ／＿ ＿ ＼ : : : : : : : : :/|三_ノ、 ＼ .〉､- "x,ｰ-,!f￣ ―
〉ーー---ーｰ ｛ｿ´￣;;;;￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ﾍ: : : : ::／ 〉´／,'｀ゝ､ ＿ﾉ`ー ' ＼｀ ､/ﾚ'｀
{ ﾉ ﾍ＼;;;;;;;;;;;!/／ |/ ＼/ ＼| ﾉ, ‐' .!／ / ,!.,"lﾞ | ｀K ＼ ＼ / ＼ ｀丶､
｀!￣｀"''ｰ-- !;;;＼ﾍ ＼;;;ﾉ／ ./ ／ ／'ー 'ン'''!,ン‐ﾞｰ|ー ﾍｰ "｀＾｀ ＼ ＼
ヽ┬ー‐┬ー"′;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞ ／ ／ / / ,' ! ＼ ＼
>>491
アラビア語で美しいって意味なんだぜ…
- 497 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:18:10 ID:B7nzR96M
-
ニカイア占領後、補給の関係で十字軍は二部隊に分かれており、
クルチ・アルスラーンはボヘモンド率いる先行部隊に襲い掛かった。
＿＿＿＿＿＿
_,,,......,,, ／ ‖‖‖‖‖＼ , ── ､
,,,''" ﾞ''丶 |≡ツ~~~川~~~~ヾ≡| yベ.ﾐ'´￣￣｀ヽ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼
i;;:::::＿::::_:::_ :::＿ヽ |≡| V |≡| ノノ!!|,,yべヽ._ ﾐ ＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ
!:::::ノ ノ ー l |≡| ノ ＼ |≡| ｒ彡" ヾ゛ ￣《＿､゛ヽ | | ｌ ．|． ｌ
r､| ｲﾟj` 'lﾟj`l ‖ ・⌒ ・⌒ |≡| （(（, ＼ ／ ￣ミ,-、| Y⌒￣ｌ | ｌ
､_: ｀ ' ｀ ﾉ (| ｀-´ ｀-´ ‖6) `ﾘ ● ● _ﾉ.! ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ
ヽ､ ー- ／ | """ へ """" | ~ l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ｱ" ヽ､ ３ ﾉ
`i -'イ_ | ..= | /⌒ヽ__ﾍ ゝ._） j /⌒i >─∩─､ ´
⌒/＼／ /￣⌒ヽ ヽ | 丿 / ＼ /:::::/ ＞,､ __, イァ/ / /l／/ ﾚヽ ヽ
l.／＼/ ヽ ＼ ｀´ ／ /:::::/ ヾ::,灰.ｿ::{ﾍ､__∧ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ |
~~~~~ ｀ヽ< i◆|:::/ヾ:::彡' | | ＼__ ﾉ
- 498 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:19:15 ID:B7nzR96M
-
しかし事前にボヘモンドは待ち伏せがあるという情報を掴んでいたため、全く無防備というわけでもなかった。
＿ .＿
|土| ＿ ...|土|
|耳| .＿ |土| ... |耳|
.|古| |土| |耳| ...|古|
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨＿∧ ∧(oﾉﾍ.|￣ ..|耳| |古|(oﾉﾍ|￣
（＿・ |〈｀◇´〉 |＼ ...|古|.＿∧ ∧(oﾉﾍ|./(∀・,,)|＼
＿∧ .∧(oﾉﾍ |＼Ю__∧ ∧(oﾉﾍ.|￣（＿・ |/[､ー※]|＼ ⊂)_|√ヽ
（＿・ |/(ﾟ一ﾟR)＼ （ （＿・ |＜▲´＞|＼ |＼Ю ⊂)_|√ヽ~∪ ）^)ﾉ (´⌒(´⌒;;
|＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) |√ヽ, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ( | （ |(´⌒(´⌒;;
（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~, （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ || || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||｀ || ( | （ |(´⌒(´ ||｀ || ( | （ | (´⌒(´⌒;;
,.. -rァニニニニ‐､
/⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
_j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ ! 来たな……！
γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi
{ { ハj ゝヽ彡,′ こちらからは攻撃するな！
ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒!
jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ 友軍が来るまでは防衛に徹しろ！
', ､_ / /´
ﾊ ＿ ,ト､
／ i :､ ／／i ヽ _
, ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀ ､
- 499 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:20:22 ID:B7nzR96M
-
, -―――-､
/ Ｃ `i そんなケチくさい真似できるか！
/ ヽ |
| , へ､ ii ,.､| 突撃だー！！
ー--､ ,べヽ ⌒（_`_｡ﾙ｡ｲ|
/ ／⌒／| ６; `i､ ,____;='」,ｰ､〉i⌒i´￣i￣i￣
/ | i´i i `ｰ'i l iF≡=≡ﾃｉ/ | | | |
| | | i !､ i |二二ｺi/ | | | | ,
| | |ー-､__ | |＼ `ー―'/ | | | | yベ.ﾐ'´￣￣｀ヽ､ て_
| | | ｀| | ＼＿＿/ | | | | ノノ!!|,,yべヽ._ ﾐ ＼ そ
ｒ彡" ヾ゛ ￣《＿､゛ヽ （
（(（, ＼ ／ ￣ミ,-、|
おいコラ！ `ﾘ ○ ○ _ﾉ.!
~ l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ｱ"
/⌒ヽ__ﾍ ゝ._） j /⌒i
＼ /:::::/ ＞,､ __, イァ/ /
/:::::/ ヾ::,灰.ｿ::{ﾍ､__∧
｀ヽ< i◆|:::/ヾ:::彡'
- 500 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:21:00 ID:B7nzR96M
-
指揮官の中で唯一ボヘモンドに従わなかった騎士（例の玉座に座った奴）は
40名の部下と共に攻撃を仕掛け、負傷して戻ってきた。
／￣￣￣￣￣￣ ヽ
_ ／ Ｃ ＿|.,:' ﾌﾟｼｭ〜
(∂ u ＜･> [[ ﾄ､
ヽ| "" 〉 " ￣| |
| Ｘ ■皿■ |´
＼ ■ ■ ／
／＼ ■ ■／＼
＿,..... --‐‐ニ¨￣ヽ l／ ＼
ト-‐ﾍｰ--‐ ¨￣｀ヽ ヽ l ,.-‐､
ﾄ､_lヽ'´ ,.-‐J / / /＝､ ! i / ,.-､ i
!､_,.､ヽ/-‐ ‐'" ,ハ ∧ ｀ｰ----'=∠.._ ﾉ
にｲ¨ヽｰ-ｲ / > ） //
'´￣l ﾊ ∨/／ヽl i ヽ / ,ｆi
､ l {（ .∨'´／へ＼ i ＿/,.ｨｌ .j !
＼ ヽ ､ ､弋ｧ-､＼ /／-､ﾉ ,lﾉ バカが……
.. ＼,ハ ¨￣ ／! ｆ´¨ﾀン /ﾉ
／l l i ! .ﾉ .i ） ／
/ /i ! |! 弋ヽ-/ .／
／/ i ヽ ＼ -‐‐､ﾆ´ /
／／ .l ＼ ヽ ﾞｰ--‐ ./､
／ / ｌ ＼.＼ ﾉ ／ ＼丶､
,.イ / l ＼ヽ-- く l ＼
/ l ｏ _.. -‐ てマｉ l
/＿＿_,. l／ 人レﾍ. ｏ l ､＿
_.. ‐ ¨ l / l ＼ノl ヽ､
- 501 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:21:47 ID:MVMCzjvI
- ナッパくん格好悪ーい
- 502 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:22:01 ID:B7nzR96M
- ,,,,__ ￣ﾞﾞﾞ¨″'"~¨ﾞ~ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´￣ﾞ￣゛ ―-::::: ._,―''"''"、
._.. ｰ'¬ｰ-.. ―-､;:;:;:;:;:: --'''''''''''''ﾞ冖 :::::::::: .ｰ''''''''''''''''' : :;:;:;:;:;:: ´゛ ｀''''―--. ..
＝xii＿,_ i.ｰ冖'ー..,,,,, ｀'ｰ､、 ﾞ'-､ .＼ !.|： / / / .〃 ,rﾞ／
｀ﾞ"'｀-=t;;ii ..,,_. `-.＞ﾞ,ﾞ''/ ,,_ﾞ'''ｰ． ." ｀'-、 ヽ. .!./ .;"/./ . / / ." . ／
_、 ｀ﾞ''''´ﾞ''ｉｉ,,;;｀ﾞ,,,.ﾞﾞ''ｰ二ｰ ..,,.丶 ｀'=i、 ＼ !./ . ".， ./ :' ,／゛
｀ﾞ''“'┴- ..,,,,,_ ｀''ｰ二ｰ..,,, ｀ゝ ﾞ'． − : .゛ '" ._..．
.''''''―-- ......,,,,_i〃."ｰ.‐‐ .y. ....,,,,_ ｀''''ﾆﾆｯr_へ .,,, .丶 ._..-'"゛
｀^''''''¬―-- ..i､￣二'ﾆﾆlﾞ ., , 、 .￣"'''―- ..,,,,_ .ﾞ'ゞ';;ﾌt./ : _,, -‐
"ヽ‐-.-vﾞl-' ｀ﾞﾞ"''―-.ﾐ',.., _.. -''ﾞﾞ_,,,..
´ ゛
＿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, _
--ー‐ー‐ ―‐¬'' ''''''' '''" ` jl-
__,,.... .;;;;,,ｯ-一゛'' ll
. _,,,,.. -;;ﾆﾆ｀-ｰ'''"ﾞ´ ,,,ｒ'"| iﾘ
二｀-‐'''"ﾞ´ _..- .lﾞ.,..-',ﾞﾒ..,,,、 ″ 、 .ﾞ.'.‐
. _.....‐ _..-'"゛ .,..-'ﾞｙ‐ﾞ_,.. -'" ﾐ（.ｌ. ｌ : ..
_._..ぃｰ''"´ ,.. ‐'″ .,..-'ﾞ. ／ .｀'./ , ﾞ!.ｌ,ﾞtヽ .ヽ
ﾞ~ _..-'"゛ ._ ／ .,／゛ .／ | .ｌ .ｌ.ヽ `
_,, ‐'" , ／ ,..‐" .／ .' | .ｌ,..ｌ,ヽ
,..-'"゛ ._ ／ . _／゛ ／ ,丶 , ／ | ｌ, .ｌ ヽ
._..-'"ﾞ,／］ , ／ .,／゛ .／ .／ ././ .l .ｌ, ヽ ｌ ．
._..-'"゛ . ／ .,! _iｒ'" ,／゛ .／ / / " : .| .'、 ﾞＬ..ｌ,.ヽ ''､
-'"゛ .／ .'″ ﾞl. ／ . ／ / ,i'ﾞ ,! .ｌ .,,ﾊ、" ﾄ、 ヽ
./ .,- , ／ ／ / ./ ! .! ヽ ﾞ'ゞ |.ヽ
./ く ． .ヽ. .／ / : 'ﾞ | .! .＼_.ﾉ ｌ
,,,lﾞ _..-'" .／ / : ! | .ヽ
-'" .ゝ .......... ｰ''"゛ ／ / : ! : : | ﾞ‐
- 503 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:22:35 ID:B7nzR96M
-
雨のように降り注ぐ矢によってが多くの死傷者が出、人々は絶望からパニック状態に陥った。
ヽ 、 丶＼ 丶ヽ ヽ 、 ヽ＼ 丶
ヽ ＼ 丶 ＼ ＼ ＼ ＼ ヽ
＼ ＼ ＼ 丶 ＼丶 ＼ ＼ ∧,,∧ て
＼ 、 ＼ ＼. ＼ ＼ ＼ (； ´ﾟωﾟ）て
＼ ⊂＿⊂二二（。ω。） ＼ ∧ ∧ / ｏ
＼ ∨∨ ⊂＿⊂二二（ ；ω；）つ::.: しー-Ｊ
＼ ＼ ＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼ ﾞ ＼
＼ ∧ ∧ ＼ ＼ （・ω・`；)ｶﾞﾊ! ＼
⊂（ﾟωﾟ ）二二⊃二⊃ ＼|＼ ⊂） ＼
＼ ＼ し--Ｊ ＼ ＼ ＼ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
我々はまさに折の中の羊のように押し込まれ、敵に四方から囲まれて震えおののいていた。
今や、我々には生き残る希望など全く無かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 504 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:23:23 ID:B7nzR96M
- , / `ー---─一''"~´￣｀ヾヽ
i i| ilﾚ ミﾐミﾐ''"｀─- ､
, .,i! i !/i i ミミﾐﾐヾ ﾐヾ ﾞヽ
.i ,!i l.| ' i ゞ 彡ミﾐﾐヾ ﾐヾヾ ｀ヽ
, i!､k ヽ､ ヽ 彡ミﾐ ミヾヾ ﾞ
li l ヾ、 ヾ _,,=＝ ミﾍベ
, |i､ヽ ヽ､ ヽ ヾ ﾞ
!ヾ ヽー- ＿ ー- ,,__ 〃ヾ
ヾヽヾ ‐- ,,___ /ｿﾂ､ヾゞ､ヾヾ
` ､`ー- 、...,,─-- __,, 彡ｿｿ ヾゞゞミﾐ
ヽ.､ `ー --- .,,─-- __,, 彡ソｿﾉ,; ,,-弋ミﾐﾐミ
＼ ﾞｰ‐- ､..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-＝＝==､ヽミﾐﾐ
｀`,.-､-─r,=＝＝＝=､:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
ﾞiヾ ニill 〈 （.Ｏ)ーi｀￣´i _`_-_'....' li ﾞ＿/ ヽ
ﾞi ill::::::::;ｰ-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;'' 〃u ＼
ﾞi :ill::::::::;; ソ::::;i,､, ヾ:::::::;''' _,,ノ' ,r-| これは神罰なんだよ！
ﾞi､ ﾞ`‐=＝'"..::::::;i,, .,,, ﾞﾞ'''''"~´ l＿|
ヾ.ｲ '''"..-一､ u .lヽ 俺たちが罪を犯したせいで神に見捨てられたんだ！
ヽ :;;l￣´ _,,,...,.ヽ ,ｲ＿〉
ﾞi. u ;;iｪ'´ i' ヾﾄ! ./:! ＼ みんな祈れーー！！
ﾞ!. :;;Fi、 ,,.ﾂ ./;:;: ﾞi
./ﾞi ヽ ﾞ;ヽﾆ二ニ-'´ .／ :;:; / ﾍ
／ i ヽ :..,,-‐' ／::;' ;:; / /∨＼/
- 505 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:24:04 ID:B7nzR96M
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_i_ ┌┼┐ -┼ー -┼- ー--、``、--|-、. / . ┼ 、 -┼ー .i 、
/ ├┼┤ ヽ、 -┼- ,. /＼/ | / ,-, / .i ヽ ヽ、 | ヽ ⌒ヽ＿ノ
/|＼￣|￣ . ヽ＿ αヽ. ヽ＿＿ ヽノ ノ. ι' し' α ヽ＿ ヽ/ '
,. -─- ､._ ,. -─v─- ､._ ＿
,. ‐'´ `‐､ __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ ｀´￣`‐､
／ ヽ､_／)ﾉ ≦ ヽ‐'´ `‐､
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. ／ ￣l 7 １ ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ ≦ , ,ﾍ ､ i
,!ヘ. / ‐- ､._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_､l ｲ/l/|/ヽlﾍﾄ､ │
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿ |/ | ! | | ヾ ヾﾍﾄ､ l
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` / rｉヽ_(:)_i '＿(:)_/ ! ‐;-､ ､__,._-─‐ヽ. ,.-'､
/｀ﾞi u （（ ´ ヽ ! !{ ）） ,! `）） （ } ' (:)〉 ´(.:)｀i |//ﾆ !
_／:::::::! ）） ,,..ゝ! ﾞ! （（ ヽ ' （（ ﾞ! ７ （（ ﾄy'/
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／ !、 ‐=ﾆ⊃ /! `ヽ" ）） u ;-‐i´
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／ ヽ ‐- ／ ヽ `￣二) /ヽﾄ､
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／ ヽ.＿__,.／ //ヽ、 ー ／ ゝ
.! ＼ `‐､. `ｰ:--'´ ／/ｲ;;::::: //〃 ＼ __,. ‐' .／ ／ ＼
ヽ ＼ ＼ / / /i:::::. // ￣ i:::: ／ ／
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それから、我々は正義の法廷の被告人で罪人であり、謹んで神の哀れみを請い求めますと告白した。
我々の支援者であるル・ピュイの司教と他にも四人の司教が、また多くの司祭も白い祭服を纏ってここにいた。
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- 506 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:25:14 ID:B7nzR96M
-
♪ ♪ ♪
♪Stabat Mater dolorosa Cuius animam gementem, ♪ O,quam tristis et afflicta
Iuxta crucem lacrimosa, Contristatam et dolentem, Fuit illa benedicta ♪
＼ Dum pendebat Filius. ♪ Pertransivit gladius. ♪ Mater Unigeniti！ ♪ ／
＼ ／
/. ノ、i.|i ､、 ヽ ./＼ /＼
i | ﾐ.＼ヾヽ､＿＿_ヾヽヾ | /:::::::ヽ＿＿＿＿/::::::::ヽ、
| i ､ヽ_ヽ､_i , / `__,;―'彡-i | ／ ::. ＿ .::::::::::::: ＿::::ヽ_ ／＿---―――――---＿＼
i ,'i/ `,ﾆ＝ﾐ`-､ヾ三''―-―' / .| ／ ／ °ヽ_ヽｖ /:／ °ヽ::::::ヽ ／:: < ＿,ノ , 、ヽ､＿ ノ ;;;ヽ
iｲ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛ ￣`;)" c ﾐ i. / ／.（￣（￣＿＿丶 ..（￣（＼ ::::| /:::: （y○'）｀ヽ) ( ´（y○'） ;;|
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | ｒ-､ ヽ、 . | .:::::::: ） ）/ / ｔｰｰｰ|ヽ） ） .::::: ::| /,|::: ⌒ / ヽ⌒ ;|
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ﾉ// i |ヽi. . | .::::...（ （..|｜. | （ （ ::| |::: |~￣￣~.| ;;;|
/ i || i` - -､` i ﾉﾉ 'i /ヽ | ヽ . | :::. ） ）| |⊂ニヽ .| ! ） ） ::::| |:: | |||! i: |||! !| | ;;;|
'ﾉ .. i )) '--､＿`7 (( , 'i ﾉノ ヽ | : （ （ | | |:::T::::.| （ （ ::| |:::: | |||| !! !!||| :| | ;;;;;;|
ノ Y `-- " )) ﾉ ""i ヽ ＼: ） ）ﾄ--^^^^^┤ ） ） 丿 |::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;|
ﾉヽ､ ﾉﾉ _/ i ＼ ／ （ （ （ .（ ＼ ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/
/ヽ ヽヽ､＿＿_,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
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彼らは、神に敵の力を破壊し、神の憐れみの賜物を我々に注ぎ給えと謹んで懇願した。
泣きながら賛美歌を歌い、歌いながら泣いた。
それから多くの者が死が近いと感じて司祭の下へ走り、罪を告白した。
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- 507 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:26:39 ID:B7nzR96M
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j: : :イ斗‐!: | |:l:|-:､T ｫ: ::! , ‐ﾄ､―- ､
|: .: :.|: | ノ､ l |:l:|｀ヽ、: |: } , -――∠-‐ゝ.＼ : :ﾄ-､_
ﾚ:.:.:|:!:ｲ.＿_:| ヽl.＿_∨:i: ﾚ むう、意外と粘りおる…… ゝ‐- ／!| ! ヽ/l: ﾄ､: ﾊ:＼
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lN:. |: :.| `,,, '_ `,,, !l.:|: | N : ﾚ＿､ _ ィ丕ﾃl: ﾍ. ∧ l
|:.:|:. :|ヽ、 (ﾉ .ｲ:j:l |: | l ｌ: 〈ｒｒｔﾀV ￣￣ l: : :∨ :丶l
Nl!: :.|从:≧ァ ≦‐j:从:!:.j 奇襲した意味がなくなってきたな。 l/: : ｌ ｒ‐/ ￣￣＼ｊ: : : : : : : :l
ヽ:.l ｲ { l_／/ ._.ﾄﾚ ｌ:i: : ﾍl ｀ ＿__ l: l : : : l: : :l
む…？ ｌ:l: : :l:ﾍ ゞ-┘u ! l: : : l:l: : :ヽ
ｌ:ｌ: : ｌ: : ＼ l l: : l l:l: :l: l l
ｌ:l: : l:l: : lﾊ> --- ｲ:l: : l:l:l : !: ﾄl
ｌ:ｌ; : l:l: : l:.ﾊ _ﾉｨl: l:州:从:ﾉｙ‐-､＿
リﾍ ﾘヽ/:.iﾉ! ／/ ｊ:/':.:.l':.:.:ｿ/ ￣ ‥‐- ､_
ﾞlニl:.:.:l／:.:.:.:.:.:ｌ':.:.:.:.:.:.:// ＼
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- 508 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:27:17 ID:B7nzR96M
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((:::...,),) ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
((:: :;,,))...)
((;;; ;;))):...,),))
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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- 509 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:27:43 ID:B7nzR96M
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┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
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vymyvwymyvymyvy、
ヽ(ﾟдﾟ)vヽ(ﾟдﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っ
⊂( ﾟдﾟ ) と( ﾟдﾟ ) 〃ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ( ﾟдﾟ )つ
ゝ ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ﾐ） ⊂( ﾟдﾟ ) .(彡 ｒ
しu(彡 ｒ⊂( ﾟдﾟ ) .ゝ. ミ） i_ﾉ┘
. i_ﾉ┘ ヽ ミ）しu
（⌒） .|
三`Ｊ
- 510 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:28:04 ID:B7nzR96M
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正午過ぎになって、ついにレーモン率いる友軍が駆けつけてきた。
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yvyvymyvwvmyvwymyvymyvyvymyvwvyyvv
yvyддyдvy vymдvwyдyvyддyдvyдvдv
ДДддДДддДддДдДДддДДддДд
ヽ(ﾟ дﾟ)v(ﾟдﾟ)っヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟд(ﾟдﾟ)っヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)
ヽ(ﾟдﾟ)vヽ(ﾟ дﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っヽ(ﾟдﾟ)ヽ(ﾟдﾟ)vヽ(ﾟдﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っ
と(ﾟдﾟ)дﾟ)と(ﾟдﾟ) (ﾟд(ﾟдﾟ)と(ﾟд(ﾟдﾟ)っと(ﾟдﾟ)дﾟ)と(ﾟдﾟ)(ﾟд(ﾟдﾟ)と(ﾟдﾟ)
( ﾟд.／:::::::::::::::::::::::::::::::z包ﾒ/::::::::;ﾉ:ヽ ( ﾟдﾟ )( ﾟдﾟ )ミ ( ﾟдﾟ )⊃ ⊂( ﾟдﾟ )っ ,ｒ
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.-‐¬:::::::::／-l:／ ´ ／ﾆ=-, }:::! 三 `Ｊ 三 `Ｊ. し´ 三 三 `Ｊ
l:::／:｀ｰ:ｲ-ﾍ /￣ヽ｀//:::!
l:::::;:::::::::::::! ヽ. {. l'.,':::;′お待たせしました！
l／/:;::::::;ﾊ! ｀ ｰ- _ ´,':::;′
./:::; / ,.-┬‐::ァ' |:/
/ ＃'べ/ / l::／ ′
/ ＃ ヽ i '´
- 511 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:28:31 ID:B7nzR96M
-
助 ∟_-ﾆ 二l __∠ /／ 〃 ::::::::::::Yﾊヾヽ |＼| i V / |／ / f// |
け /＝二三l∠三三ミヽ /ﾊ ::::::::::::::|| lNﾊｊ | | | ＼ｲ |'' / lﾚ ／ |
に Ｌ ﾆ三/ ､＿_｀ヾミﾐ∨ {ヽ ｌ::::::::;;､｣ﾊj ﾘ i | . ＼ | il ソ / ,/ ﾚ´/ , |
来 /ﾐミミｌ ヽ､__辷ｒヾミゝ ｀リ:ｒ彡三ﾐ// | 、ヾ ソ 〃 /／ ,|´ 」ー／
た /ﾐﾐlミミ| ＼ ￣´ﾉ::'⌒ヾ:ニｔﾃ‐y′ ＼サ￣￣ ノ ,,… ,┴、イ /,! ＿∠-
ぞ ＞ﾘミミl `ー‐'´ ﾄ､:￣〈 ／/, -‐'/ , ／┴､,｀i 〉'、 ／ ´ ／
！ /（´jミミ| __ __ |::::Y´/ ／__/,i ,-‐,､ｲ '/ .,. 〉'ﾉ Y´__､､__／
⌒ﾚ＾ヽ∧ ｀lﾐミl ,r─−く:::（ ｀ Ｙ ｌ /／ |l / ／,人 i ＿_,,､/イ_',ィl＿＿三￣
〃/l/ｌ ｌ/l｢Ｔ^ー' // ,仁二¬ーﾆ‐-_イ |、 '´ ,ゝ'／ ,仁ヽﾍい 'ヲ' ´勺ﾉ-__,,-‐''~ オラもいるぞ！
//l / l l l !::::. / ｛⌒ヽ ￣`¬─--7 ﾄﾊ // '' ,'ﾆﾕ､ヾ.i._ _,、´´ ,f‐'＾｀ヾ、
l/l/ｌ j j l/|::::::. ヽ二ﾆニ−ｰ---ﾉ 川l| ／ ' '' k_ 〉 ＼ ﾃ .／,/ ﾄ､
/ｊ l/l ﾊ l/l:::::::. こ二￣ ,lリﾘ ./ __ /'ー' ｀¬ﾔ^／ ''' _＼
../―- ,,Y'´ ﾉ∠ -‐ァ-‐''´￣
/ .:::::::::::/ ,r‐'￣__,..-ニ＾
- 512 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:29:11 ID:B7nzR96M
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／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
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|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿| こ、これはどういうことでおじゃる！？
||ｉ: :: :ｌへ､_|ｌ:|:| :|: |:ｌ:ﾊ: ｌ: ::: {Ｖ}
| ｉ:: ::| __､ ﾚﾊ ,___ ﾊ:ｌ:: :: M
ｌ ｉ: ::ｉ ○}liiiiiiiil{○ u Vｌ:: ::M
ｌｉ: ::| " ＿＿ /: : :OO
ｌ:: :|:ヽ |!!il|!|!l| U/: :/: :: | |
ｌ∧Ｖﾊ`,|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ
／￣＼＼ ／／￣＼
／ ＼／／ ＼
トルコ側は罠にはめたのが十字軍の全部隊で無かったことを呑み込めず、新たな部隊との合流を許してしまう。
.
- 513 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:29:45 ID:B7nzR96M
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/ﾟ 。
／ ． ﾟ
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` ー ＿ - ' ゜
。 ． 。 ﾟ
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ヾ冖ﾌ ヾス
[ ,] [ ] ､_ノ､_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ､_
|. i /l,ィ .! ノ
. ! }.r`'j7 ! _） いくぜみんな、反撃だ！！
! ｀､亠 { ヽ
} _l _,l_,j '^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
ヽｼ_,-i {
/`´~ﾊﾞ}
. / j ! ＊ + 巛 ヽ イヤッッホォォォオオォオウ！
∧ '"/`,ｲ 〒 ! + 。 + 。 ＊ 。
! ヽ'/l_ j + 。 | |
/ ＼,/ }＼,! ＊ + / / + 。 + 。 + ＊
.ｧ､ヽｨ <`-ｲ ∧＿∧ / /
. |. `iT. ヽ j （｀･ω･´/ / + ./ 》〉 。 + 。 ＊ 。
＼ll' `' ,- ｆ | | ∧ ,,∧
/ ｭﾍ | ＊ ヽ ヽ ,,ﾟ∀ﾟ）_ 。 。
〈＿｝ ） | ヽ _ヽ 〉
/ ! + 。 .| （｛__〉 + ○ﾉ
./ ,ﾍ | | | <ヽ |
ｶﾞﾀﾝ ||| j / | | ||| ||| .| ,ﾍ ＼ || |||ｶﾞﾀﾝ i!i/, |i!ii ｶﾞﾀﾝ
- 514 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:30:14 ID:B7nzR96M
-
さらにアデマールの分隊が背後に出現。
＼＼ ＼ r/ Y､ヽヽ l l l _,;=--‐‐‐‐‐--=:;.._ ／ ／ ／／／ ／ ／
＼＼＼ (´ ﾍ ,, ,l､.ヽヽ l l,.-‐,.-'" ｀ヾ,`"y;;;..,,,／ ／ ／／／ ／ ／ ／
＼＼＼.l:::.. 〃 ,l ヽ ヽ_,.-' ~ ,r'" , `y l j`ﾞ‐ ,.／／ ／ ／ ／ ／
＼＼＼人::::::. .,_j _ -'" ヾ / ,,-‐'ﾞ'､ ヾ V ,.:-'"ヾ, il / j` ／ ／ ／ ／
＼＼＼ Y `-'"=- j'" l ,,.::::,';'",..:‐-,. ｀: ヾ ,;' ; "｀`v l / ／ ／ ／ ／
＼＼＼＼ !,_ / ゝ-''" | '" `､｀; ,'., ' l:::::::...／ ／ ／
＼＼＼＼ I_ =＝'" ," _-'" .ヘ_,- | `y; ;.,' .l!::::::::::::... ／
＼＼＼＼／Y .j'" _,.-'/ ,/ ,i , '",二二,ヽ,l.! !!,,=＝＝=:.y-;,l!y-;,:,,__
＼＼＼／ l ;, l, ,,lv'" /"/, '"`,!_r.r'"::::::::::::::``y'⌒.y:::::::::::::::::::`yi'/z l `l‐-
＼＼_/ _,ゝ-/ i ﾐ:! /"/.l /'"l !:::::::::::::::::::::| /~~ヽ,::::::::::::::::::::,ll υ ,,i ,!i.､, j
, -‐'" _,,,,',y,,___,l. /"/ .l /.,_Ti .!､:::::::::::::::::::リ !k:::::::::::::::::::ll' ,// l i
..／ __,. . ／;; `<,` y' .ヽ.`y'l.｀k"＝==＝" `＝==＝" l ,y/ l l
'"´ / /;; ,,___ ,j_,..l'／ .l`'"`''l,._ , ,! ､ ,,/`'" .l l
,l / `"lr_ilヽ､／ | l i_,..;;:::∠.(,_ . ,._ )ヽ;:;:;,.l! l l
_,.=＝,l ,,___ /`'"／ ,,,;;;;;;;'"`'" l !`-'' "~ `ヾ;;, l l
,./-‐ﾒ ,, `i ／ ,.;;;" _,,,;;J;;;;ヾ;;;;;;;,,..,.,., `
|.| ／ =--,‐"i .,,;;" _,,,;;'" `':;;;;
.l.| ヾ __,,,,.....ノﾍ幺 ,;:::'" /,,,...:;; ﾐ ﾞ`;;,
＼_,,,,... -‐`'"il ,,i 彡 ,,,,,;:::" ノ,, ﾐ
° 彡 ,.;;;::''" ;,,. ;;;"
'"~ ;;; ;::"
- 515 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:30:44 ID:B7nzR96M
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トルコ側の動揺はパニックに変わり、戦いの趨勢は完全に確定した。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∧＿∧
(ヽ（ ）ノ)
ヽ￣ ｌ ￣ .／ :;:;:;:, , , ;:;:;
.:.:.:.:.: | . . |
／ ＼ (___人__ ） ∧ ∧ :;:;:;:;
(ヽ（ ）ノ) ; 丿 し （ ｀Д´）
ヽ￣ ｌ ￣ .／ (´⌒;; ∪ /, つ,
丿 . . / ,(´⌒(´⌒;;⌒;;.,.,.,., （_（＿, ） ＿
（（ ( ___人__丿)) ∧ ∧ (´⌒(´⌒;; / 丿し' ／ ＼
J ヽ ） （ ´Д｀） ∪ (ヽ（ ）ノ)
し /, つ (´⌒;; ヽ￣ ｌ ￣ .／
(´⌒; （_（＿, ） ⌒;; (´⌒(´⌒;; 丿 . . /
(´⌒(´⌒;; し ヽ ） ´⌒(´(´⌒(´⌒;; ( ___人__丿
(´⌒(´⌒;; (´⌒; し (´⌒(´⌒;; J ヽ ）
(⌒(´(´⌒´⌒; :;:;:;:;:; (´⌒;; し
⌒(´(´⌒⌒(´(´⌒ (´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
- 516 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:31:24 ID:B7nzR96M
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＼ ／
勝った、勝ったぞー！ キリストの戦士の勝利だー！
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( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡
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( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡
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し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ
- 517 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:32:03 ID:B7nzR96M
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トルコ軍は全軍が敗走、取る物も取りあえず逃げていったためクルチ・アルスラーンたちの財宝は
テントごと十字軍の手に渡った。
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/:;:_;:;_::!_:;:_:;:_:;:_;:_;:i
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/.._/!ﾊ;:､:!r:､....ﾞ､ :: ヽ 麻呂のzipが…
/ri,/ﾌ'ハ､y | ﾞ､:::ﾞ､::::...ﾞ､
/:::i / ) !::::ﾞ､:::::::| { ﾊ| , --ｪ,､ __,. -- ､ Vﾊ
i:::::| |' | __ ∧:::::|:::::::| |/ :!ﾉゞ三"´_小二ﾞ｀ ヽ} |
_ , -‐ ￣ _ノ-‐-､ヽ. ＼ !:::|:::::::| j : :| / ,. ┴ ､ ヽ | :{
／ ,..- ' ､｀´￣｀ ＼ ｀ｰ ､:|ｿ l : . :ト ′ ｆ'´￣｀j! V : :!
／ ／ "ﾚ'ヾiヽ__...::::' |;＼ ＼ |i: : :ﾊ |:⌒ﾞ⌒| ｲ: : :l
. 〈 _ ノヾｰ-､-r‐--r-ｲ ／ /7' / |i: : i: :ﾄ､ ゝ──' ,ｲ:|: : i:|
｀ｰ-､_ // ヽ i､、 /___/ ./ハヽ､. /| |i: : i: :} ＼ ´ / ﾊ:i: : i:|
| ｀7/ iヽ､. | / .／=i ヾ＜ iヽｰ┐ ゝ:| iハヽ ｀￣ ´ {:.:.!: /ﾘ
|ノノ Y＼､レ／ ヾ/. ｀ｰ/ | || ノ⌒ﾊ:.:.'､ ヽ i､:.V- ､
｀ー-r---､i oY ﾞ､ヽイ´ .| || _ ´ l l|:.:.:.＼ ヽ i'.:.:.l| l ｀ｰ ､
| | ﾊ /-‐-､.|. ‖ ,. '´ ﾍ '､:.:.:.:.:＼ゝ_ /.:.:.:l| l ｀ ‐-.､
- 518 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:32:36 ID:B7nzR96M
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多くの戦利品を得た大勝利ではあったが犠牲も大きく、タンクレードの弟のグリエルモなど多くの者が命を落とした。
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::::::...゜ . .::::::::: ／ヽ ﾉ ヽ＿＿/ ....... . .::::::::::::........ ..::::
:.... .... .. . く / 三三三∠⌒＞:.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:（ ）ゝ （ ）ゝ（ ）ゝ（ ）ゝ無茶しやがって… ..........
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
＿___
/ 、, ヽ
,, -┬ | ＾ ＾ |┬,-、 ワシが弔おう……
／ ,-､,-(:|ｌこHこｌ|;)ー--、
|／|,ﾞ,ｌ| ,,┴ｰ.ｖｰ┴、 ヽ キリストに奉仕して命を落としたんじゃ、
／ __|､|/'ｖ'Ｔ'~＾~Ｔヽｌ＼ ＼ きっと彼らは神の国に行けたじゃろうて。
| {_Ξ} ヽ,,,,,,/ ＼| |
＼___/T'|' | ''' | | /
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| |'| |┿| |┤
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ｌ|､＿___λ＿＿／
! ｖ ｖ
- 519 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:33:27 ID:B7nzR96M
-
この逆転劇があまりに劇的なものであったため、巡礼者や兵士たちは神の恩寵によって救われたのだと解釈した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
輝く鎧に覆われ素晴らしい姿をした二人の騎士が我々の前に歩み出て敵をあまりにも威嚇したので、
彼らは戦っても全く勝ち目が無いと認めざるを得なかった。
トルコ人が騎士たちを槍で打ちのめそうとしたまさにその時、彼らには騎士たちが不死身に見えた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／￣￣￣￣＼
/ ヽ
/ ＼ ／ |
(∂| | ･ ･丿 | 何だったんだあの戦士たちは！？
ヽ| "" "" |
| ＿＿_ |
＼ /＿＿/ ／ /＼
／ヽ ／＼ ＿＿_/::::::::ヽ-‐ｰ‐- ､._,ｨ
';::::::::::::::::::::::::;､;:へ､ﾍ:::::::::ﾌ
';:::::::::::∠ﾚ´､ , -‐ ､';:::::',
あんな守護聖人がいるのか！？ ';:::::::/ ヽ/ ヽr‐-､
/'"7 ＜●＞ l ＜●＞ l i
', ヽ､ ＿__ノ ヽ､ ＿_ノ ノ ＿
｀‐-'´ヽ Eヨ _,-´-=ﾆ´ ｀ヽ
＞ｰ-‐''´ ＿ ｀‐､ ｀､
r-┐ ﾉ ,､ ', ） ﾉ ',
「￣└ｰ--‐'´ ﾉ ヽ 〉'´ ／ ヽ
｀‐-‐- ､._＿,ノ ',-‐ｰ''"´7_,､'´ ｀‐､._
- 520 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:35:36 ID:B7nzR96M
-
,ｨ, (fー--─‐- ､、
. ,ｲ/〃 ヾ= 、
N ｛ ＼
ﾄ.l ヽ l
､ゝ丶 ,..ｨ从 |
＼`.、_ __ ,. _彡'ﾉﾘ _,.ゝ、 | ∧
｀ゝf‐ゞﾞujヾ二r^ｧｕj＜ y=ﾚヽ. l＼ /
. |fjl、 ￣.ﾘj＾ヾ.) ￣ ﾉ ﾚ ﾘ ＿＿| `
ヾl.`ｰ- べ!ﾞ‐ ｀ ｰ-‐' ,ン ＼ わかったぞ！
l f,.ﾆﾆﾆヽ u /:| ＿∠, 神がこの地の聖人、
ﾄ､ ヽ.＿_.丿 ,ｲ | / 聖ゲオルギウスと聖デメトリウスを遣わしてくれたんだ！
_亅::ヽ、 ー ／ i :ﾄ､ ´￣|
-‐''｢ F′:: `:ー '´ ,.' ﾌ ＞ｰ､ l／､ ,ﾍ
ﾄ､ヾ;､..__ , '_,.／ ／l ∨
ヽl ＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /
ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |!
cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・
.
,. -─- ､._ ,. -─v─- ､._ ＿
,. ‐'´ `‐､ __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ ｀´￣`‐､
／ ヽ､_／)ﾉ ≦ ヽ‐'´ `‐､
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. ／ ￣l 7 １ ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ ≦ , ,ﾍ ､ i
,!ヘ. / ‐- ､._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_､l ｲ/l/|/ヽlﾍﾄ､ │
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿ |/ | ! | | ヾ ヾﾍﾄ､ l
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` / rｉヽ_(:)_i '＿(:)_/ ! ‐;-､ ､__,._-─‐ヽ. ,.-'､
/｀ﾞi u ´ ヽ ! !{ ,! ` （ } ' (:)〉 ´(.:)｀i |//ﾆ !
_／:::::::! ,,..ゝ! ﾞ! ヽ ' .ﾞ! ７ ￣ | ﾄy'/
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／ !、 ‐=ﾆ⊃ /! `ヽ" u ;-‐i´
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／ ヽ ‐- ／ ヽ `￣二) /ヽﾄ､
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／ ヽ.＿__,.／ //ヽ、 ー ／ ゝ
.! ＼ `‐､. `ｰ:--'´ ／/ｲ;;::::: //〃 ＼ __,. ‐' .／ ／ ＼
ヽ ＼ ＼ / / /i:::::. // ￣ i:::: ／ ／
※ 聖ゲオルギウスはカッパドキア、聖デメトリウスはテッサロニキアの守護聖人
.
- 521 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:36:38 ID:B7nzR96M
-
, -―――-､
/ `i
/ ヽ |
| , へ､ ii ,.､| そういえば俺が見た勇敢な騎士は聖アンドレアスだったかもしれない！
ー--､ ,べヽ ⌒（_`_｡ﾙ｡ｲ|
/ ／⌒／| ６; `i､ ,____;='」,ｰ､〉i⌒i´￣i￣i￣
/ | i´i i `ｰ'i l iF≡=≡ﾃｉ/ | | | |
| | | i !､ i |二二ｺi/ | | | |
| | |ー-､__ | |＼ `ー―'/ | | | |
| | | ｀| | ＼＿＿/ | | | |
l＼ ／|
|＼>--――-.<／|
| ｀ｰ―--―´ .|
僕は聖メルクリウスを見た！ | ⌒ ⌒ |
| （●） （●） |
| (_人__) |
＼. ｀⌒´ ／
｜ ｜
- 522 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:37:59 ID:B7nzR96M
-
このあたりから脳内麻薬ラリパッパ状態が本格的になり、以後多くの人々が聖人や戦友を夢や幻視で見るようになる。
彼らにとって夢というのは神から贈られた物であり、現実との境界は曖昧であった。
＿＿,,. .,,___ ／￣ ヽ/ ￣＼
／ _,ｘ＜:::::::::___;:ィ l / l＞､ ヽ （ さ ! さ |
// ,∠ ヘTΤl | l リﾊノ ／| } l l__ っ ノヽ っ ノ
./ , ' ＼ 〈::ﾄ┴-=-'" ‐､}::レ' | リ ﾉ'⌒´ ﾉ'￣
. / ＼ ｀ヽ '⌒ _､＼ノl ／ ／
. { ＼ ＼ ﾉ:〉 ,｡､ Lﾟゝ ヽ:!
∨ ＼｀ｰ /:/ └‐' ｒ_ n ﾘ、 --ｔ‐ l ,.-､ ─ｧ
V ｀ ｰ|::l 、 ｌﾚ||ﾆヽ ﾊ! ｌ (二｀ .Ｖ ﾉ （＿ お ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ' つ
. ＼ ＼ ＼_Ｌ:! ＼ くi´__,ノ ﾙ'}│! /
. ＼＼ ＼ト((ﾊ. ヽ | ｒ一' '1/ l | /|
ヽ 丶、:::ト- _U ,.-‐ｊ リ ll / 夢に死んだエンガーランドが出てきたぜ！
ヽ 寸 ヽ ￣＞-' ／
l ﾉ ∧ ＼ |ヽヽヽ | パッと見誰だか分からない位美しく輝いてて、
/ : ', ヽ !: l＼ ） 言葉では言い尽くせないほど素晴らしい天の家に住んでた！
/|￣〉:＼ /: : | : ヽ （
／: |／ : ／ヽｰく:/＼l: : : ＼ ） ｌｌ/ 俺が死んだらさらに素晴らしい邸宅が与えられるってさ！
_,ノ: : : :| : ／ : : ＼:::}: : : : : : : : :ヽ┐
/: :＼ : : ∨: : : : : : :｢::! : : : 小: : : : |:l
【リベモンドのアンセルム】
※ こいつは翌日死ぬ。
素晴らしい天の館に行けたかどうかはまさしく神のみぞ知るところである。
.
- 523 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:39:50 ID:B7nzR96M
-
また意外なことだが、この戦闘によってノルマン人の年代記作家たちはトルコ人を評価するようになる。
,,,ｨ==＝彡ｨ 神の恩寵があったからこそ我らは勝利したが、
､､､ｨ彡///ﾉﾉﾉ三彡, もしトルコ人がキリスト教徒だったならこの世で最も高貴な民族だろう！
ヾ》l||彡'" "ヾ彡三三
| :: ,,,:::" 彡ﾆﾆ三 彼らはフランク人の親戚で、共にトロヤ人の子孫なのだ！
/ ;;;;;:'''" ／ヽ '彡イヽﾆ （言うまでもなく何の根拠もない伝説）
L,,_""_,イ‐｡ﾗ ﾀﾉﾆ､
＿ ヽ|,,, :::''"￣"" ｲ ｌ:: ＼
''￣＼＼ |＿," :::! |: ＼ ／
ヽ l､ ＼-＝''ヽ .:／ ヽ＝―-＜￣ヽ
ヽ ＼＼ t一'' :::／ ＼＼::＼ヽ＼ `ー'
| |ヽ!､__,,..-'',,,..=''''ヽ ｌ ||； ＼
l； .；l-,,"" ＼ |＿,,,ノ |； ；|
l； .；| ￣￣￣~`ｰ-‐''~ .|； ；|
- 524 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:40:07 ID:dTcbPHLY
- 塩野のばっちゃまの本で先に読んでたけど、宗教儀式とか神秘論とかでテンションあげて
勝つって、蛮族そのものだなあ。
- 525 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:40:14 ID:L5NUWyAM
- いろいろとアレすぎるｗ
- 526 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:40:50 ID:B7nzR96M
-
もちろん勝利に箔を付けるための方便でもあるが、
彼らは「堕落した」（つまり効率的な）戦いをするギリシア人よりもむしろトルコ人を評価した。
まあ確かに最近メジャー宗教に改宗した侵略者の「蛮族」って意味ではトルコ人もノルマン人も一緒ですね。
／
／／
／／／ , '´￣￣｀ ｰ(⌒＼ タティキオス将軍！
／// ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ ヽ
( ( / / ﾊ/ ＼＼＼ ＼ あの野蛮人ども恩知らずもいいとこですにょろ！
＼ ＼ |i │ ｌ |ﾘ＼ ／}_} ト＼ヽ
＼ ＼ |i | 从 ⑪ ⑪ｌ小| ＼ヽ 道案内も補給も攻城兵器もこっち任せのくせに！！
＼ ＼（| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂.ﾉ .ﾉ ＼ ..- ､ , ...―――､
＼| i⌒ヽ j （_.ノ ／ ／ ／::::::::::｀:::::::::::::::::::::::｀ー､
/ ／ ￣￣￣￣ヽ ..≦≧{｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／/ / ￣￣￣￣) ) /´ /::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
／ ( ⌒￣￣￣ヽ ﾉノ／ j:::::::::::ｉ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::..､
＿／ ／ `ー―――､ ) ﾉ／ ' : / ﾄ:ｌ::::::::::::::::::＼:::::::::: :ｌ::::::::ｉ::::::::::ﾍ::::ﾄヽ
ー＝二三 _＿ノ ﾉノ／ ／ / /:ｌ:::| ﾊ:ヽ:＼:::::::::::ヽ::::::: :l:::::::|:::ｉ::::: :ﾊ::ｌ
ﾉ／ /::::l:::|ｉ | ヽ!＼斗≦＝-:::::::ｌ::::::ｌr‐､::ヽ::Ｎ
／ |: 小::|:lﾊ‐匕ヽ x=ミy::: :ｌ:::::ｌくヽ} ハ!
|′ﾊ ! ｌ::ヽｧ=ﾐﾊ ´ ヽ:!::::;r '/::ｉ
まあまあ、もともとこちらから頼んだ援軍ですし。 |ﾊ:|ﾍ:ハ. } |: /ｧく:ﾊ{
|! ﾊ 込 ゝ |// ﾊ
しかし困りましたね、キリスト教徒同士 |! >‐､‐ ´ u ／ 〉､
もう少しうまくやっていければいいんですが。 _rﾆﾆ､ヽ_ヽ.._ .イ .イ /:.| ヽ
r' ―‐､ } } } />‐〈. ／:.:.':.:.:.｀:...､_
ｌ 〉」」‐'7／{':::::∧ ／:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.―丶
ｌ } ﾊ:/ 〉 ｲ ∨:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
j _ノ:./ /: ｉ ∧:.:.:.:/:.:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
ｧ/ ー‐ /ヽ / /::::ｌ /:.:.ヾ‐':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
- 527 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:41:20 ID:OKxmjRTo
- 夢は夢、だが夢も現実というのはこの時代ならどの文化圏でも見られる傾向だなあ
- 528 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:41:58 ID:B7nzR96M
-
そしてクルチ・アルスラーンは自らの完全な敗北を悟った。
以後、彼がこの十字軍と戦うことは無かった。
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__,冖__ ,､ ,へ ／ / / ! ;' 」ノ!:│｀lﾊ,│ l||i |::_ | ! i
`,-. -､'ヽ' く <´ 7_／/ j :l| |､斗 i´i| _｣ﾊl │| .ｌＮ_|_ｲ_| | | }
ヽ_'_ﾉ)_ﾉ ＼> / ! .!| |｀!ｺ7´ ;'心V |! ;㍍l｀Y_√:| ｨ
n 「 | | ｀V;|.:ヽ､,ﾊ ! cっﾘ 弋ｃっ!7|） ll |
ｌｌ |｜ .,ﾍ / ｀ヽ|// .! .!ﾟ ' ﾟ0 .!'∨│
. ｎ. ｎ. ｎ ヽ二ノ__ ｛ │.|._|.! ,ﾊ i7´￣ヽ ,ﾊk. |:: |│
|! |! |! _| ﾞっ ￣フ | |: | |! ! ＞,､., ` ' .,..イ |Ｎ|::: | |
o o o (,･_,ﾞ> ／ | l| ﾚ | |_/_,|.i｀_.「ﾆ"´!､」 | | | :|:: j/
I ﾘｌ__.-´::;'i´::::::ゝ､.,____／リ::|Tﾘ.:|＼、
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- 529 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:42:40 ID:B7nzR96M
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ｰ| パチパチ… . . .:', .:. ニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 | |: : : |:|::::::::| |: : :
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..':;ヾ::.:ｿ)人ノ 从:. ｿ）ノ ）:.: .;,.' ＼.:| .:|ー:|＿＿;!＿＿;!', )） ＿＿:l＿＿;l:::...＼/＜＞::. ∠二
｀ .::V (ソ ﾍ （::.:.:'.,; :. .゛` ┴ -'⊥ .」＿;!＿} /(＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､ ...:.:.:.::.:
',:; .::） て:;;':. ~゛ ,' ﾉし': :ヽ..:::| ::/￣.￣'"ヽ┴-､_;_;_;_;_;_;_
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ﾟ (ﾟ ´Д｀ﾟ )っﾟ ｡ ∧＿∧｡ﾟ ｢二__lﾆ ﾆl
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ｌ ｉ: ::ｉ ○}liiiiiiiil{○ u Vｌ:: ::M
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ｌ∧Ｖﾊ`,|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ
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- 530 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:43:19 ID:cjcKo1/o
- >>526
あー少し似たもの同士といえばそうなのか
その後も含めてそんな感じもする
- 531 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:44:38 ID:B7nzR96M
-
クルチ・アルスラーンの焦土戦術によって、小アジアでの行軍は地獄のものとなった。
重装備で真夏の荒地と砂漠を歩き通す苦しみは筆舌に尽くしがたい。
: : : : : : :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : :..,;,:.:ﾞ'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':'
: :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : : :..,;,:.:ﾞ'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':':'"´
"..:.:::;:;:::;';':::':'"´ : . : : . : : . : : . : : . : :...:.:'"..:.:;;:;.:. ..,._' ....:...:...:.:.:::.:::.:::;:;:;':':':'"´: :.._;_:,.; ._,:..
:'''´: : . : : : . : : . : : . : : . : : . : : .''""ﾞﾞ´_,.,.::;;;' : : .: : . :..:.:.:..::.::::::;;:;:;';:':':':'" : .__,.,;:"''':;';:::: .:::;'": : .
. : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :. ....::.:::;;;:';':'':'"´: : ｀_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. :
. . . . . . . . . . . . . .__,.,:::;':;';'"｀ .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"､:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . ::
. . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".｀""''''"´ . . . . . . : : . :
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._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´ ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':;
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､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ苕k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ苕w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
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: ; .' : ; . ; . ; ' : ' ;~ ', . . . ' : '', ; ' ' ; '
ﾍ,,ﾉヾ m λ λn,,n ,､,､ λ λ n,,n ,､,､
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uu （;;: 〈 ﾉ ﾊ ヽ:::::: ::::u::: し'''`Ｊ::::::,,:::::::::;;::;;::.....
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- 532 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:44:49 ID:OKxmjRTo
- >道案内も補給も攻城兵器もこっち任せのくせに！！
つまり、頭を使う様な裏方はやらずに戦場での殴りあい「だけ」やっていた訳だな
- 533 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:45:15 ID:B7nzR96M
-
塩分を含んだ低湿地帯を除いて水は無く、植物といえば茨ばかり。
ビザンティン時代の水槽はことごとく破壊されていた。
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::::| |二二二二二二|
::::| ＿_|_＿_|＿_
::::| {＿l＿_l＿_l＿}
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::::| |::... ..::|
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::::|
::::| 人
( )
- 534 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:45:55 ID:B7nzR96M
-
馬は弱り騎士たちは下馬を余儀なくされ、荷を引くために羊や山羊や犬までが駆り出された。
／ /
___┐ / /ヽ
／ |´ , へ
|___／ / | |
／ ./ ヽノ
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○ 彡| × ＼
⊂ ⌒⌒ つ 丶.＿）つ
,, /,,/|
γ''"""ヽ、 ∠Y"´ﾞﾌ ｿ・ ・ つ
/ / ﾟ ▼） ;' ゝ‘,,ェ） (ｴ_,ノ ヽ
し' (||´Д｀) ; ' (；ﾟДﾟ) (TДT,,) ヽ
ノ| ∪ ∪ ﾞ; ∪ ∪ とヾ υ /
∠,,人,,＿,,ﾉ ヾ,;' '; i /ヾ
U"U ''∪''∪ U"U
- 535 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:46:28 ID:B7nzR96M
-
そして雨季に入ると、今度は更に恐ろしいことが起こった。
,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/ , :'/ /' / / ,:'/ ,: ' / ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, / / ,:'/,: ' / ' /
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/ / ,:'/,: ' / ' / / ,:'' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
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/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'/ /,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /'' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
,:'/, :'/ /' / / ,'/, ' / ' / _;;;;;;ヽ/ ,:' ,:'/, :'/ ∧_∧ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, '/(*/) ) /' / / ,'/,: /)´Д)っ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / //,:'/,ﾉ :'/ /' / / ,:'/,: ' ﾉ ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' (ノ＾ヽ) / / ,:'/, :'/ (//' ヽ)/ / ,:'/ ,: '
''"""'''''"""''""'"""'''''"" ,:'/, :'/ "''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"" ,:'/, :'/ "''"""'''''"""''"''"""'
:::....::::::........ ,:'/, :'/ ::::::从 MwM 从 MwMmw M从 MwM 从 MwMmw MwM''"""'''''"""''""''''""'
从 MwM 从 MwMmwMwM 从WＹWﾉM MWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹWWＹWﾉM MWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹW
- 536 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:47:11 ID:B7nzR96M
-
この頃の行軍路は断崖絶壁の山道で、ぬかるみに足を取られての転落が続出したのである。
荷駄の隊列はロープで数珠繋ぎになっていたので、多くの者が馬ごと奈落の底へ落ちていった。
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖｜│┃│ ＿ ......|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ _」L...
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ ７/ |`=､ ....|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖｜│ ,ｺ lﾆn
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ 〈〈_＿ノﾉ ..|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││.〈<ｌ ﾜ/)）
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ `ー‐ '′ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ ｀`'´ ´
│|‖┃│┃│‖ │┃‖││┃│ 「| lヽ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ _」L...
│|‖┃│ ‖││┃│ .l L. |ﾉ |│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖｜│ ,ｺ lﾆn
│|‖┃ l.ﾆｺ ‖││┃│ V'´ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││.〈<ｌ ﾜ/)）
│| | | ││┃│ 「| lヽ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ ｀`'´ ´
│| ノ⌒`‐┴┐ ｜┃│ .l L.. |ﾉ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ _」L...
│ ,>_|__ ,ノヽ , くヽ､ ┃│ V'´ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ ,ｺ lﾆn
│ ,r‐/Z//＼/＼ ヾ /`ｰ' ┃│ 「| lヽ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖｜│.〈<ｌ ﾜ/)）
│ / |r‐-､ 〈 ` -.'′ .┃│ .l L.. |ﾉ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ ｀`'´ ´
│ / / |_「､r'ヽノヽ │┃│ V'´ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ _」L...
│彡ﾘ !｜ │┃│ 「| lヽ .|│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││ ,ｺ lﾆn
│ (巛. │││┃│ .l L.. |ﾉ .|│|‖┃│┃│‖ │┃‖││.〈<ｌ ﾜ/)）
｜| ‖││┃│ V'´ .|│|‖┃│ ‖││ ｀`'´ ´
│|‖ │ │┃ │‖││┃│ 「| lヽ .|│|‖ │ .､))l. ‖││ /7
│|‖┃││││┃│┃‖││┃│ .l L.. |ﾉ .|｜ | |. ｎ. ││ .〉〉
│|‖┃│││‖┃│┃‖││┃│ V'´ ､__..、 .| | |-―L! ││ 〈〈
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ つﾉ ..| =‐1 _.､_/-|__i'" ││ .〉〉
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ ....| ~ヽヽ__...ﾐﾐﾐﾐ::::ﾉ::::|￣ヽ │ 〈〈
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ o .....|. `ｰ┴`ー――''"＼ ヽ＿ ｜ .〉〉
│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖｜│┃│ ....| ヽﾆ-┘ | V
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│|‖┃│┃┃‖┃│┃‖││┃│ ....|│| ┃ ││││ つﾉ
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- 537 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:48:17 ID:R0Igs15c
- 戦争ってイヤだよね？ww
- 538 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:48:51 ID:B7nzR96M
-
誰一人馬には乗ろうとせず、騎士たちは重い装備を歩兵に売り渡すかヤケを起こして捨ててしまった。
過酷な行軍はトルコ軍の攻撃以上に人命を奪っていった。
!| i| i| |i !| i ! i
i i| ! i i |! i ! ! i i
i| ! i i ! ! i |! i| !
!| i| |i !| i ! i
i i| ! i i |! i ! ! i i
i| ! i i =【ニニニ＞! i |! i| ! i|
!| ∩＿∧∩ 彡|i !| i ! i
i i| !/丿・д・） i |! i ! ! i i
i| . / / ｴｲｯ ! ! i |! i| !
_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞﾞ"'''ｮ
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ
Ｔ | l,＿,,/＼ ,,/l |
,.-r '"l＼,,j / |/ L,,,/
,,/|,／＼,/ _,|＼_,i_,,,/ ／
_V＼ ,,/＼,| ,,∧,,|_/
- 539 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:49:17 ID:b2RPzZoA
- 神に見放されたなｗ
- 540 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:49:33 ID:B7nzR96M
-
そしてそれは、またもやラテン・ギリシア間の不和を噴出させることとなる。
|
,.､ ,ｲ｀ﾄ, |＿＿＿＿＿＿
,ｲi l`ﾄ, ｲ ! l .ｌヽ ,'＼ ／
,イｌ .ｌ ｌ l ヽ,ｲ!. ｌ .! .! ＼i ヽ ／
ｰ､! .ｌ ｌ | l !,ｨ-'!‐l ''''' ' ヽ, ', ／
ヽ, | jｲi ' .l ! ＼', ／
ヽ, | /! ', ／_
Y ,. - ., .'!,／ ヽ
! ＜ ( ,) ＞ i ,.イ ', 卑怯者のギリシア人め、
,i, i | l トｰi 1 l | !ｲ ! } こんな危険なところに連れ込みやがって！
,ハ, ｌ ! ! .! ! ' ' / / ,'
, ' ヽ､ ／ ,.ノ / 俺たちを陥れる気だな！
,..イrェェェェiヽ､ ,. イ/'" ／
|￣￣￣'| ｀ ''' '' ´ ,イ_ ,,.／
| .! , ' ￣
hｪｪｪｪｪｪ! , '
ﾋﾞｷ -‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
なんでそんなことする必要があるにょろ！ //, '/ ﾉ( ヽﾊ ､ ヽ ﾋﾞｷ
〃 {_{＿ノ⌒ヽ＿ﾘ| ｌ │ i|
大体20年も放置されてた上に ﾚ!小 ● ::::::: ●从 |、i|
トルコに荒らされた道がどうなってるかなんて ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃i .|ﾉ│
完全に把握できるわけがないにょろ！ (⌒ヽ|ﾍ ⌒ (⌒ヽ_j | |
. ｀｀y:| l＞,､ __, ｀｀y:::::|へ│
. /::::| | ヾ:::|三/:/:::::/ 丶
｀ヽ| | ヾ∨:::/｀ヽ< ノ
- 541 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:50:36 ID:B7nzR96M
-
しかし、それでもなお士気は高かった。
ヾ ,、 | わ
`ヾ _ / l |
￣,ー-z＿＿＿ ／／ l ｌ | か
. '.,/./l ￣; ト-三彡 ／／／ lﾉ＿ l っ
l.l ,' l ヽ_.i`-' ﾉ彡彡彡彡＝＝--- __二二r-─ヽi
l.l l l ~二--ゝl ￣.//二＝┐=─ 、＝-、 ヽ i た
.l.l.l i ﾉﾉ'⌒ l l-、─-ト_ソ ノ ヽ '-,__ | ぞ
ヾヽ、 ／,'/ ./ ヾヽ`, , ' r-┘|. ！！
ヾ==---- ',r "/ / ヽヽ' / / 丶 ／
l ￣￣ / / ヽ、 / / 丿ノ ユダヤ人はかつて神の選民だったが
ヽ `-、--、 ` -、＿＿'ノ ﾉ キリストを死なせたことで召命を失った……
ヽ ι' /~
`、 ﾄ、─- 、＿ / そして今、異なる言語を話す俺たちが心を一つにして
ヽ ` - 、_ ヽ ,-' 神の愛の下聖地へと突き進んでいる……
', 、 ─ - ' , -'
ヽ ── , - ' ここから導き出せれる結論はひとつ！
l , - '
＼ _ , - '
ト──--- '
- 542 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:51:24 ID:B7nzR96M
-
,. -─- ､._
,. ‐'´ `‐､
／ ヽ､_／)ﾉ
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ
i. ／ ￣l 7
,!ヘ. / ‐- ､._ u |/
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ま、待ってくれピエール！
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` /
/｀ﾞi u ´ ヽ ! じゃあなんで俺たちの道のりはこんなにも辛く、険しいんだ！？
_／:::::::! ,,..ゝ!
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／
.! ＼ `‐､. `ｰ;--'´
ヽ ＼ ＼ /
- 543 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:52:39 ID:B7nzR96M
- ミスです。
>>542の前にこれが入ります
,.ｨ , - ､.＿ 、
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__
ﾄ/ |' { ｀ヽ ,ﾍ
Ｎ│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , }. l＼/ `′
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ | ＿|
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ＼
. ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ > つまり、フランク人こそが神の新たな選民なんだよ！
. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' /
l `＿__,.、 u ./│ /＿
. ヽ. }z‐r--| ／ ﾄ, | ,、
>､`ｰ-- ' .／ ／ |ヽ l／ ヽ ,ﾍ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､ ＼/ ヽ/
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | `'''‐- ､.._
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │ ＿
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } ＿|,.{:: 7 ））
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ' ::::::|; 7
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. ＼:::::＼::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
. ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::....／
- 544 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:53:09 ID:B7nzR96M
-
,. -─- ､._
,. ‐'´ `‐､
／ ヽ､_／)ﾉ
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ
i. ／ ￣l 7
,!ヘ. / ‐- ､._ u |/
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ま、待ってくれピエール！
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` /
/｀ﾞi u ´ ヽ ! じゃあなんで俺たちの道のりはこんなにも辛く、険しいんだ！？
_／:::::::! ,,..ゝ!
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／
.! ＼ `‐､. `ｰ;--'´
ヽ ＼ ＼ /
- 545 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:53:27 ID:B7nzR96M
-
ト 、
.ト＼ ∧
＼ / ヽヾ、 ／~`＼
ト-` ／ ﾆ=_ , . --一/ /~
＼ __,.／'∠, ''`｀ ヽ三| |
ヽ-ーーヾヽ-' ﾍ>' ゞﾐ/ 旧約聖書を紐解いてみろ！
ヾヽ ~ U ／
/iヽ .i-' イスラエル人はディアスポラを余儀なくされ、ヨブは皮膚病に苦しんだ。
/ ヾヽ U .i 神の特別な友であるにもかかわらずだ！
`ー-、 U /
! , ' `ヽ /
｀`!ヽ ! /
`.i`-- ' ／
i ￣ ／_
ヽ、____／` ヽ、 ／
／
/＼
/ ＼
- 546 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:53:56 ID:B7nzR96M
-
.ﾄ│|、 |
. {､l ､ﾄ! ＼ / ,ﾍ |
i. ﾞ､ iヽ ／ / / ヽ │
. ｌヽﾐ ゝ`‐､_ ＿_,. ‐´ ／ ,.ｲ ＼ ヽ |
`‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ こうした受難は神ご自身が、父親が子供を叱るように
,.‐'´ `''‐- ､._ヽ /.i ∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----// ヾ.､ 神の民を懲らしめるために送ったものなんだ！
[ |､! /'￣r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （_Y_）,. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
ﾞl |｀} ..:ヽ--ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､ '''' ￣￣ |l !ﾆ! !⌒ //
. i.! l .::::: ｿ;;:.. ヽ､._ _,ノ' ゞ）ノ./
｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣￣ i／‐'／
i .:::ﾄ､ ￣ ´ l､_／::|
! |: |
ヽ ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃ !:: ト､
ヽ ､＿＿,,.. /:;;: .!; ＼
ヽ ::::::::::: ／:::;;:: ／ l
- 547 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:54:26 ID:B7nzR96M
-
N /i/´ ﾞ￣￣｀`ヾ)＿ ∧ /
Nヾ ﾞ ﾞヽ |＼/ ∨l/
Nﾞ､ ﾞi _|｀
Nﾞゞ .! ヽ
ゞミﾐ､ ノ,彡ｲﾊヾ、 i Z
ー-r-==､'リノ_ﾉ_,.ヾミ,.ｨ,ﾆi ヽ つまり、この苦しみこそが
. {i ｀ﾞ';l={ﾞ´石ゞ}='´ﾞ'r_/ 〈 俺たちが選ばれた民であるという証なんだよ！！
. ｀ iー'/ ヾ､__,.ﾉ /i´ /
! ﾞﾆ-=､ u / ,ト, ∠_
ヽ、i'､_丿 ／／/ ヽ /_
＿,.ｨﾍヽ二 ｨ'_／ / ﾞi＼|／Wlﾍ
-‐ '''" '￣／ i ヽ_.／´ ./ .| ｀＼ ∨＼
／ /ィ´￣ﾞi / ir＝､ l'i"ヽ､
∠__,,..-ｲ i /＼_,ｲ,=-、 i ､,.ゞ､ | ﾞ'"ヽ ＼
! .i-'´ ,i | ./｀ﾞ'i' /i_.!._,..ヽ＜! ﾞi､ﾞi. =ﾞ! ＼
! | .,iﾞ::|/ .| ,/::/-i ﾞi ﾞi 三ﾞi ﾞi | /⌒
i/ .| ,iﾞ:::i' | ,/ ::/= .|三. ﾞi/.| .| .| .ij:.
.l〉 | ,iﾞ :::| .!' ::::iﾞ'i ﾄ. ﾞi | _,.. V ＝,!
! | ,iﾞ ::::| / ::::::| l= ヾ!.._ ヽ｣ "´;i :.:i ./
. | .| .,i ::::::| ,/::::::::::| ヾ:.:. ヾ::" ﾞ /／
│ | ,i::::::::| ,/ .::::::::: | ﾞi.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／,ｨ'"´
.| | i::::::::,ｲ::::::::::::::::| /ﾄ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::,ノi|Y
- 548 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:54:55 ID:KZb5DjXI
- な、なんだってーーーー
- 549 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:54:59 ID:B7nzR96M
-
ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |!
cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・
.
ミﾐ:::;,! u ｀ﾞ"~´ ヾ彡::l／VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、､ヾゝヽr＝ヾ
ﾐ::::;/ ￣ﾞ`ｰ-.､ u ;,,; j ヾk'! ' l / 'ﾚ ^ヽﾍ＼ ,rﾞゞﾞ-"､ノ / l! !ヽ ､､ |
ミ/ J ﾞ`ｰ､ " ;, ;;; ,;; ﾞ u ヾi ,,./ , ,､ヾヾ | '-- ､..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.､ ;, " ;; _,,..._ゞｲ__／/〃 i.! ilヾゞヽ | ､ .r． ヾ-､;;ﾉ,.:-一'"i
j ／ ,.- ､ ヾヽ、 ;; ;; _,-＜ /／_,,＼' "' !| :l ﾞi !_,,ヽ.l `ー─-- ｴｨ' (． 7 /
: ' ・丿 ￣≠Ξｲ´,-､ ヽ /ｲ´ r． `ー-'ﾒ ,.-´､ i u ヾ｀`ー' ｲ
＼_ _,,......:: ´ﾞi､ `¨ / i ヽ.__,,... ' u ﾞl´.i･j.冫,ｲﾞl ／ ｀`-､..- ノ :u l
u ￣￣ 彡" 、ヾ￣｀`ﾐ::.l u j i､｀ー' .i / /､._ ｀'y /
u ｀ヽ ﾞ:l ,.::- ､,, ,. ノ ﾞ u ! /_ ￣ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ｨ､ ／ | /__ ｀`- ､_ l l ｀`ｰt､_ / ／
ﾞ u ,.／´ " ｀`- ､_Ｊ r'´ u 丿 .l,... ｀ー一''/ ノ ﾄ ､,,_____ ﾞ/ ／
./＿_ ｰ７ /、 l 'ﾞ ヽ/ ,. '" ＼｀ｰ--- ",.::く､
/;;;''" ￣￣ ───/ ﾞ ,::' ＼ヾﾆ==＝'"／ ｀- ､ ﾞー┬ '´ / ＼..,,__
、 .i:⌒`─-､_,.... l ／ ｀ー┬一' ヽ :l ／ , ' ｀ソヽ
ヾヽ l ` ｀ヽ、 l .／ ヽ l ） ,; ／ ,' '^i
足手まとい以外の何者でもない大量の巡礼者を抱えた十字軍が100日余りの過酷な行軍を乗り越えられたのは
まさしく信仰心の賜物と言うしか無い。
肥沃なイコニウム（現在のコンヤ）で休息して力を取り戻した一行は、十分な飲料水を得てヘラクレアへ向かうことができた。
.
- 550 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:55:41 ID:KK4Sovfw
- うん、実に都合のいい教えだよなあｗ
- 551 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:56:10 ID:B7nzR96M
-
, '´￣｀¨ー- ､_
_,.-‐''"｀::::::::::::::::::／｀ヽ｀¨ｰ-､_
／::::::::::::::::::::／ヽ／,ﾍ:::::::::＼:::::::::｀ー- ､_
/::::::::::::::::::::／:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ﾔ´￣
／::::::::::::::i::::::/:::::: //,､,､,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,､::ヽ
/,.イ::::::::::::l::::/::::::// !:::l:::::ﾄ､.:::::::::!::::!ヽ::i
/ｲ::::::ハ!:::!:::,ｲ/｀¨'ｰ-､!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
!∧::〈（｀!!:!::,'|/ .r'ヒｱ｀!:ﾊ::::ﾋｱ!::::::::ﾄ､::| さて、次に解放すべき都市はアンティオキアですが、
!:::ヽ､_!:::::! ﾘ ヾ! l:::::::::! リ ここはカエサリアを経由して参りましょう。
ﾉ,::i::i::i::ﾊ::.! _> ﾉ::/!:/
,.ハ|::,ﾊ| ヾ!､. r‐-‐ｧ .／::/ |/
／! ﾚ'＼. ＼ ｀ﾆ´／|∧!
／ ヽ ヽ､_. ｀i'ｰ-＜｀ヽ (_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
／ ＼ ,ﾍ} 〈 ,' / ! ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ : : _x-ｰ''￣｀´ヽ-､: : : : : : : : : : : : : : ）
. ／ ＼/ |ー! .／ ! ＿＿＿ ｰ､__ ｨ--ｰ◎ r─-ｰｲ ￣｀ー--ー--ｰ''´
／,r-―- ､ !o| / / , '´ ￣￣￣｀) : : : 彡ｰ---z__r'oﾆｶｲｱ
/ ,/ ｀ヽ ∨{ 〈 ／ ｀ー＜￣j￣￣ : : 〉_,, o ｶｴｻﾚｱ
./ / ヽ |o! //./ ｀'ー-〈￣ : ': ゝ ﾄﾞﾘｭﾗｴｳﾑ ○
/／ ! / .! | r'7 /ノ ー--/ :: : : ﾑ-､ o ●ﾍﾗｸﾚｱ（現在地） ｴﾃﾞｯｻ
../ ! / | ! .! !／ ,ー--' : : :: : : : ' ｲ ｲｺﾆｳﾑ o
: :: : : : : 彡ﾍ/ヽ,_____{`ー-､ ノ｀ヽっ
:: : : : : : : : ﾜ: : : : : : : : : : : : ｀ｰ'''´: : : :/○ｱﾝﾃｨｵｷｱ
: : : :: :: : : : : : : : : : : : : : : z-''￣ｱ 。: :{
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- 552 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:56:58 ID:B7nzR96M
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, '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
/_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
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/::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼ ヾヽ',
l:::::::::::::::::::::l | l'''''ﾍ ヽ ヽ::::::::ヽ ヽ.
j::j _l:::::::l!.| ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
/ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ磷:::::::| ヽ.
′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l __｀ヽ､Y､:::l
ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j ´ ｀ ノﾍ:/ これはトルコ侵入以前にアンティオキア〜コンスタンティノープル間の
＿ ﾉｲ.ヽ! ' ' ! , ィ'| 交通に使われていたルートで、
／ ｀ヽ ﾌ入 ｰ'ィ'ﾍl
i::..... ;＼...-ー 、 /⌒ヽ ＿ﾉ､ ｀ あのあたりは（名目上は）皇帝の臣下のアルメニア人地方君主たちが治めていますから
` '''''ｰ- ､::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 ヽ 我々に対して好意的なはずです。
／ .ｿ' : /::. /:: 〉 }
／ ,... i:. :,'::. /:: ./ヽ. j
/, '´ |:: |ヽ.:.. :'::／/
// !::. i::.:.:`:‐"ｰ､_,ノ ./〉
j j ,／ヾ;:.... /:.:.:.:.:／ ,._ll′
l | :i `ー::':.:.::.:.:./ /
- 553 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:57:31 ID:B7nzR96M
-
ヾ､ ! iﾐ､ヽ、ﾞ" /ﾉﾉ_/|/／ _ノ´ノヽ
ﾍ,=､,,_ヽ、 ＾ﾄ､,＿二=､,, ／‐|
"＾___,,,ノ` `ヾ-=､ﾉ 彡 ,ｨ
(彡‐'´ ,､==､､ } -彡'
,､r＝=､ !"r‐､ヽ `i",ｨ' なんでそんな回り道する必要があるんだ？
ゝ ｿ r' ｡i ヽﾟ,シ }_ｼ
{ ､`ｰノ /⌒ヽ ￣ ﾚ⌒ヽ 僕はキリキア（トルコ南部）通ってまっすぐ行くよ。
ノ ￣ _,,ｨｧ //＾} } ∧
ヽ､ ト─=ニニ‐ノ iヽ / ﾉ / ／巛ヽ
､{､i, ｀`'ｰ─‐‐'´, i-‐'／ ／| ／巛巛《《| /
､`ｰ-i, `ｰ‐ /ｰ'´ /| ／巛| 巛巛巛《《《／/
`'ｰ‐'ﾍ ／ /巛／巛巛巛巛《《《《巛《《／/
r'~｀!`'､,ｰ､,,_＿＿,／-/-v'⌒ヽ,r- /巛巛巛巛巛《《《《巛巛《巛《/／/
-‐'＾, -'ヽ `'=---┬''~´/‐-ﾘ r==､| /《／ヽ巛巛巛巛巛巛巛巛《《巛／
'´ ＼ □］ i| □ノ /ヽ,ｰ‐' | 全くだな。 /／ 巛巛巛巛巛巛巛《《《《《《/
ﾞ──┴‐'~ ／ `ｰｲヽ / ,,,| ヽ巛巛巛巛《《《《《《《《《/
俺もそうさせてもらう。 < ,,／ | 》/￣］《《《《《《《《《／
ﾉ丶〆 ゛ β》|《《《《《《《彡
＜ " 二ノ《《《《彡／
└ ┐ ／/ ≡≡／
| ／ / ＼
＞-／ / ＼
丿 ／ ＼
- 554 ：名無しのやる夫だお：2011/04/10(日) 23:57:54 ID:R0Igs15c
- 聖書って……この世でもっとも罪深い書物だよな……
- 555 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:58:04 ID:B7nzR96M
-
._.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
／.:/.:／ ヽ:.:.:i:.:.:.:.:.:.ヽ
{:.:/:./ ＼ l:.:.j:.:.:.:.:.:.:.
∨!/ u |:./:.:|:.:.:.:.: そっちはトルコの支配地だから
|′ ○ jｲ:.:.:.|__:.:.: 住民も敵対的だし道も険しい……
|! ､_､_, (_) |:.:.:.| }:.:.
ﾊ {_ﾉ |:.:.:.|ノ:.:.: 行っちゃったにょろ。
(｀ ＝ -r-rム:.:.:|:.:.:.:.:
ト､ | / | |:.:.∧:.:.:.:
|:.:.:T7_/_,j .|:./ ヽ:.:.
ｆ : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :､
＿| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
／:::::::| : :、 : : :l : : : : :､ : : : : :l : : :､ : : ヽ
/:::::::::::::::| : :! : : : ﾄ : : : : | : : : : :｀､ : : ! : : :`､
}:::::::::::// | : ﾍ : : ｉ ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ 仕方ありません……
/:::::::::l::/ | :{ ヽ : :ｌ ＼ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !＿__＼ :ヾ : : : :! : | : | : : : :| 彼らの別行動を認めるしかないでしょう。
/::ﾙ:/|::ｉ＿,.イ:| ` ヽ氏刀ﾌ ＼|:＼: ! : | : :| : : : : |
// |:::||/:l弋勹! | ヽl￣ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
/ }::/|:::::| ￣ﾉ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:|
|:| |:::::l ヽ､ /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ
| |:::ヽ ＿_＿ ﾉ ,l : : : ｒ´/| : : :/}:l
!::::ヽ ￣￣´ .ｫ : :,/ |`:´| : :/ |
|:::i:::ヽ ´` .／ | :/ | :/|:/
|ﾍ::} ヽ. .／ |:/ |/,､{
i } `ー イ _.／´ 入
,ﾍ _.／ / ヽ
,/ | .／ / |ヽ､.
.／l ,ゝ< / | ｀ヽ､
二人とも貴族の家の年少者で、相続する領地も無ければビザンツの利益に奉仕する気も無かった。
キリキアで自らの王国を築くため、かくして二人は本隊とは別行動をとる。
.
- 556 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/10(日) 23:59:20 ID:B7nzR96M
-
ヘラクレアから東に向かったタンクレードはキリキアの主要都市タルススを攻撃、トルコ守備隊を敗走させた。
| ＿＿
|_,.へ､-､ヽこ Vヽ_
|三ヽ／ ヽ }/／└ーｧ
|ﾌ `{_ (⌒Vi|/／⌒ Tュi、
|-=‐'_'い{〉´｀くｱ ノlV ハ
|／,.へ! ｿ /^ー＜__ノﾉ-1
|二、 =､‐､ヽ（ﾆ二}
|⌒ヽ ヽ} ﾄー-={
|､(･)l ,.-=､ トﾆ= /
| ｀´ ,.､ '(･) } ｣こ‐ﾉ ∧,,∧
|‐､ ' } ´｀`''′ /ｰソ′ r( ´ｎ
|ヽ ｀ｰ- ...__ /-く > ,／ ∧,,∧
|、 ｀`' ー-}ﾉ /7＾i/ 〜'oー､_) r( ｎ)
| ｀_ｰ--一'´ /_ノノ `/ <_
| ￣ ／ｰ'´ 〜'し -一┘
| ､＿_,.. イ´ ∧,,∧
|/=＝＝ ｒーｖ─r- ､ ( ´・ω)
. |//:::::::ノ {つﾉ-─--､ヽ 〜､/ っっ
∧,,∧ └ー-､ぅ
r､´・ω・))
∧ ,,∧ > _/´
ｎ__ｎ (´・ω・｀) 〜'し-一┘
∧,, ∧ﾉ c' っ
c('・ω・｀)っ 〜(_,'ーo'
- 557 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:00:15 ID:7JLkRnQs
-
,,＜'T￣|￣|￣,j｀7ヽ,､
/＼ヽ.,-r‐､ |/ﾉ￣|/ /|
ﾄ､＿〈l ヽ,, 1ﾉ-'-7ﾉ|
ﾄ-ｷ t三ｦ /ノ⌒´|:/ やったッ！
ﾃ} y'⌒ r'⌒' .ト､
r‐| 9 __ 9 |1 | とうとう僕だけの町を手に入れたぞッ！
{｀t| ´ ヽ |_ノ
ヽﾖ､ rﾆﾆﾆ､ /ヽ､ アルメニア人たちも歓迎してくれているし
/ ＼ ゝ＝ｦ ／::ヾ､| これで僕はタルスス公だッ！
/:::::::､｀ヽ､二_／:::::::::::|ﾉ_ r､/7_ V
ノ､:::::::::::＼_ﾛ:::||C::::::::::::::/ |/ / //
/:::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ヽ y/7
l | |::::::::::::彡|::::::::::::::::::::::o::／::::ﾑ .ハ /
ヽヽ .{:::::::::::::彡|::::::::::::::::::::／::::ﾝ､::::ゝ＿／|
|::::::::::::::::ﾐ|::::::::＿／:::::::::/ ＼|:::::::::::::|
i:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〕 なるほど、確かにいい町だ。
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i! /:::::::::::::::::::::::'i
. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i 、::::::::::::::::;;;;;i、 i~"l＿＿__
ヽ‐-、＿＿,―" ヽヽ、:::::::;;;;;;;;;ヽ、 ｛"~ 'i
. ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ＼ヽ、:::;;;;;;;;;;;ヽ ￣| |"￣| i
/;;;;;;:::::::::::::::::'i ＼ヽ;;;;;;;;;;;;;;;i! |_,.i. | .,i
/;;;;;;;;;:::::::::::::::::i! ｀―---‐' ﾛ ﾛ ,-、
. /;;;;;;;;;;;;::::::::::::::/,i ｛二二_/
i'ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
ヽ＿＿＿___,/
- 558 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:01:12 ID:7JLkRnQs
- ,、 _＿＿,,,
／/ |亅 /|.,､ ／￣￣ /
/ / | |. /l __ ｜|| l ∠-一ァァ ７ / _＿
/ / /1 |｜| | / /∧l/ V / / / .／／ ＼ ／ ／
7 / | | | l |/ / /｜1 ,-‐─¬ / .//／ ヽ､_／ ／ ／
/ / l | |ﾉ / / | | ｀"７T7// / ´ ＿_／ ／
/ / l | | / l | // ﾚ /／ ／￣￣＿＿／
/ / l | ,' l/ `' |/__∠/ ￣￣￣
/_/ ﾚVﾞ
',::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::::/ ^'i::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.ヾ:::::::::::::::::::::::i ',:::::::::::::::/ i::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ:::::::::::::::::::i i::::::::::/ i::::::::::::::::::::::::::::::::
_ ヽ::::::::::::::i i::::/ i:::::::::::::::::::::::::::::::
:::^:::-｀::::::::::::i .∀ i::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,,-- ,, : ___,,..........ヾ:::/=/^ヽ::::／,,..-
'.,:::::::::::::::i ~^＼::i "',.- ,,.~ .,, i~:^:^:^:- ~i: : :: i￣^^ ' i 'i,:::~:::::::
ヾ::::::::::i 'i, i 'i, ･-..,~ i: :-: ．~: ~i: : : :i ! i::::,,..-::: だが貴様には不相応だな。
ヾ::::::::i i 'i, .i ^^^^^ i: : -: : :~: : : : :,,i--,-,~i /~-::::~::::
, ＼::::i i., ' .i ｀,: : : : : : : : ,/~ ,i'=/ i /::::::.. -": タルススは俺が代わりに統治してやる。
-,~::::::-::::::::::ヽ ~- i i ￣ ￣￣~ /=/ ( /:::::::_,, -"
^-:::,:::::::::::::::^ --i '- _ ,. ,.' /=/_,,,,..ノ_,,:::-"
~' -::::,,_:::::::::::::i. -=ﾆ,...-~ /'~~::_,,::-"
~ -:::,_:', - ,, - ,,-^-"^^
_ i ~ - ,, _ ....-- ~^ i ___,,..
／~ -,- .,,_ ! .i _,,.. --､'~^ ヽ
,,-" ,,-^ -,,...-.,.i .i_／^^'i,'^~-., 'i, 'i
. ,," ,,-' ," _,,_i i￣ ､ 'i 'i ', 'i
/ / i ,," -' ｀- i i i 'i i
- 559 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:02:17 ID:7JLkRnQs
-
､＿,--､ ﾄ､
､ ＼! ＼__
/￣｀ヽ |/ヽ 〕
'⌒ー＝ ＼ '__{|、
二ミｰ--ｧ'´ U lﾉ
ー--＜ ,.ﾍ.__ ', ちょっと待てよボードワン！
＼＿__/ u.'⌒_ｴﾞ'ﾚ
二ミ _,ﾉ / ｆｊ ,{__ ； お前は皇帝にタルススを返還するつもりなんてないんじゃないのか！？
‐､｀ｰ' ＼! ｨ ；
{（ J Ｕ ,-ﾉ {
/＼_つ、u u（_ ’ ＿ | / ＼ j冫｀ヽ ／
/:::::::＼__＼ _ｆ' ／､__ｊ二フ 貴様と同じでな。 | | ヽ / | 卜 | ／
. ∧:::::::::::/〉｀７￣ ,.--く __つ〉 || /＼ ヾｰ' | / ／
::::＼:::〈/::::/o:＼/ヽ＼ﾉ一'／＼ で、大人しく譲る気はあるのか？ | |/´ ∨/ ´' -,,,＿
::::::::::＼:::::::::::::::::|::::::／ ノ､ / l | ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´
::::::::::::ヽ｀::ｰ--:::l／ ／＼.Ｙ／ |､_| / ,, ヽ､
::::::::::::::::}::::::::::::::/ _／ ｆ＾l__／ ） ｀ ´ 〉 ヽ
::::::::::::::::l:::::::::::/ < ｀ｿ / /,, /| , /: ! ヽ､
::::::::::::::/::::::／ ｀／＼／ ｀~'''‐'､ /;; ! ＼
￣
- 560 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:02:50 ID:7JLkRnQs
-
タンクレードは兵力で劣る以上引き下がるしかなく、代わりの占領地を求めてさらに東へ出発していった。
l ｰ,, く｀ 、._ ）
ヽ | ｀`'ｰ i､ 〉 ＼
ヾ `-､／/ / 乙
│ ／ │ ﾞ|ﾞl"'ｰ､、
i､ ,/ | lﾞ,／.,,‐｀'｀'''i､'i,ヽ
│.,i ヽ_彡-ilﾆ--_ .〕 l ,!
''''ﾞﾞ ,,,,,,,''ゞ ｀,,,,,,,,,,,, ｀｀―i,,,,,,i´ _,,-‐''ﾞ／⌒`ヽ
＾ 'ﾚ=″ i;;;;;;;／,-ﾆﾆ ,iｼ''ヽ,/ 广 ヽ
＾'-‐~,、 |;;;;;;| /"- ､ i `''く |ﾆミ l |⌒ヽ ＿＿＿＿
,ｨ " |;;;;;| i （ ●/｀'-,,、 ＼「'（┘| 〉＼ ／ ソ'"｀''ﾆｯ"＼／
''''"ｖ‐ 'l;;;;| ヽ_' ノ,i `'丶 ＼ ) ! l l l／ ,,／ ＾ﾞ二二＿__
|ノ 、|;;;ト`〜彡' ､,,、 ＼/ヽ,,lﾞ ／ ,;;‐'/ニニヽ､ヽ
,/, ﾞl,'ｰ'、 ._,,｀' ヽ ﾞ| / ／ / ,√ ゝ
r二彡. ..,`ヽ,ﾐ￣ ;;;;;;;;;;;;;; ／ ｀＼ ﾞl lﾞ " / /l''￣`''､ﾉ |
/ｯ､、 ` ' ﾆ,＿ ;/'"ﾞﾞﾆ#l ｒ'"i｀ヽ、 l | l / ,| `―-'ﾝ､ ''￣
ー'ﾞﾞlﾞ _,＞' ノ ﾉヽ|〈＿＿ | ﾉ i´ ノl,､_ | / | .l ／｀ヽ＿,,ｨi'ﾉ
/´l ヽ r'´|イ` 'ﾉ ヽ;;;;;;;;;,| ｀i 〉,i´/ `'''7r,,、 l 7,rﾞ‐'┴-､, ﾞ―‐ﾂ′
| ＼ .!'ﾞl-ぐ-､ ﾞlﾞi |__i´〈 `_/ / ｀ /,i´ ｀ヽ ﾌ ､ /
| ／.,二ｯ-,,,｀-,ﾞ'',,,,, ￣｀`ｰ ソ,ﾞ'''-,,,、 /|l"l i l `ﾐ､ ,,/
ﾞi l'" .,-''''フヽ｀'-￣'‐． ｀'-､,,`"'‐､ / i' / | ヽ 、 `ノ
| ﾉ |''''t'''ﾞ <´ ヽ , ｀''-,,`'''''''く,"ﾞ^ﾟ〜_,,, ノ ﾚ' ,/＼ `,ｴ /
|/ | | ヽ' ＼├ `ｰ-,,,_ﾞ'ｰ､___ y '' ／/ / `､＿ ノ ,! く――ｘ;´ ヽ,＿_/
- 561 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:04:01 ID:7JLkRnQs
-
しかしタンクレードが出て行った後、タルスス攻略のための増援のノルマン騎士たちが今更やってきた。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
, l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
iヽ､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ,', ここはもうオレの町だ。
i:::::::::::::,⌒丶:::::::／⌒i:::::' ´/
ゝ:::::::i ヽ/ ｝:::::::ﾉ タンクレードの手下どもを入れてやる気はないな。
＼i`i≧､ , ≦i´i::::/
ゝi '- ・` '・-' ,iノ ´
｛ヾニ￣￣"'''‐-- ,_ ゝ ,,_ ノ _,, -― ''――==ァ ＿＿＿
ゝ l `ヽ､_ l l l`iｰ''i´ `ヽ､ニ／ ヽi`i ''´l l l , - ''"´/ , ,＝ ::::;;;; ＼
ヽ l / ､l l li、 ゝ､ _,,ノ / l l ／､ l ／ // ::::＿〜＼::::.... :::＼
`ｰ-i:::::::丶､l l ` ､,, ` ｰ ´ ノ l l／:::::::::i l／ ||:::/ ┃||し ....||| .i
i:::::::::::::,_ﾆﾆ､ l l` ｰ-‐ ´ l l ／:::::::::::::/´ ||:::ι 二 ┃＿_,,:::. . .::::i
i:::::::::::'ﾆﾆﾆヾ-――''' ´ヽ` ｰ-､ /:::::::::::::::::::｝ ||;;｜ ･ ┃･ ／::::::::::｜
ヽ:::::::::`ァ '" `i ／:::::::::::::::::::/ ||;;;;;;i ￣( 囲 )┃￣ ＼::::::::｜
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┃ i φ i ￣ ┃
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- 562 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:04:34 ID:7JLkRnQs
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クソッ、泊めてくれるぐらいいいじゃねえかよ…… ||:::ι 二 ┃＿_,,:::. . .::::i
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夜営するしかねえか。 ||;;;;;;i ￣( 囲 )┃￣ ＼::::::::｜
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- 563 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:05:01 ID:7JLkRnQs
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- 564 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:05:18 ID:7JLkRnQs
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- 565 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:05:44 ID:7JLkRnQs
- l
,i':: : : : : : : 、: : : : : : : : ,,,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i､_＿,,...／
,': :/: : : '､: . !: : : .:'-､ : .｀ﾞ''‐::､＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : γ´
,ｒ'": : :,'、.､',.|ﾞ".ヽ: ヽ ｀'-､: : : : : : : ￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゝ..,,＿＿
/ ,i‐: .,,' !| : ヽ. ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . γ´
./ : / : / !! ﾞ'ﾐ-、｀'ｰ､: : : : _,、: : : : : : : : : : : : : : : _,, -'': : : : : : : : : ゝ、
/: : /: : .:,! .ｌ, ゝ,ﾞ'-､,.,, -'''ﾞ゛ ー-- ....................,,,,,＿_: : : : : : : : : : : `
/: : .": .| ! :´,i"二一一'''''''''''''''';;--..,,.: : : : : : : : : : : ´ﾞ'ｰ:: : : : : : :
./: : : : : i: l ｌ, / :;:;:;:;:｀''''''''''''二ﾞ´..、 , _,,/''-､:: : : : .,r'''"´ l'￣'''-､、: : :
ｌ: : : : : /: :! ..ｌ ,i′ .;:,i'´.,..ｰ''"´ ´ ! ｀゛ ｀'-､,~''-､,.,! .i′ﾞl ｝: : :
.l: : : : / : : .! .ヽ / .:;:;:/ / /ﾞ ｀ : ゛ ｀'',: l .|: : :
l: : : / : : : :;! U ヽ｀'-､.! / : ./ ,' . / ./ : :
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!: : .lﾞ: : : : : : :l ,i'´: ｀''-､, ヽ : lﾞ _／ : : : :
!:: :.!: : : : : : : :lﾞ:: ::.::._,,,ヽ ﾞ'- `''''" | : : : : :
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! : : : : : : : : : : : : :.ヽ .!..,,＼..、 ｀／ !:: : : : : : : : ｌ: :
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l: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ . ヽ: -'ﾞ,ﾞ.... -ｰ''" / ,..‐"
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ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀'''''''''''´: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
- 566 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:06:10 ID:7JLkRnQs
- ,,..､._,ii､ -,,..-'';,i' |;;;;;;;;;;;;;.;v―ｰi;;,,v-ｰ'" ,,-- 、
ヽ./ ｀ﾞヽ,;;;;__ゝ,, ..,,lﾞ;;;;;;;;;;./ _,,iiiﾆｿ一'" : ii、
、 _,,ﾐ/゛ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛ .y､_
;ヽ、 .,ﾉ７ ヽ‐゛ ,r''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'" ヽ;.|
'''-､ﾞﾞア'" {,ﾞ二､,,-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lﾆ;;． ゛
...ｌ′ :l";二ﾞ''''┐ ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、 ［'l、
._..． _. ´ ,〉;;;;;;ﾞ'ｰ､, . _,._..ﾐ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7 ｀ﾞ"
;;;lﾞ .ヽ;;￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,,
.､!､ .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;＞ｰ'ﾞﾞﾞﾞﾞヽ ﾞ‐' |.ｌ
..l;;;;ﾞゝy レ;;;;广'L;;_..ｺ l;;;;ン'ｯ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ｀''､_;;;;;;;;| .,,, . ｌ､;ﾞ¬．
. ﾞ'''''″ .ﾐ､;;;;ﾞ''''l:ﾞ'" ` .、 ｀''" : l.;;;;;;;;;;lﾞ ﾞ'<;,v､;;;;;;;;;;/' .｀''''" !;;ﾞ''┐ .ﾞ'ｰ'"
,-シ､;;_ﾉ . _, ｀ .tナ‐'￣″ ‖ .｀'―ｰ!lｌt;;． .' !､;;;丿
;/ ,r./ l;/ '!┘ ﾘ'i ´ ,,、 ,、
,! .／ ,i";;{_ =!.!.ｌ ,i'''； .|;;;;ﾞﾞ''''''";;.ｌ､
! ﾞL;;;;;ﾞ＞ マ , ､,,, `''".ｨ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..,i¬―''>.ｌ..､/ﾞ i'ﾞﾞ~ﾞﾞﾞ'-|!!ゝ i'''j .!､,,;l,ﾞ,,r‐ｰ､ ｀''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ
: };;;;;;;;;;;'＼_ ゛ .〈;;i ゝ､;;;;;;;;;.ア ,......、 ,iﾐ;;/ ,r'''";;;;;;;;;;;;;｝ ._.. ;;i .｝;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
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..!､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ!-ﾞ;|,`''″ .,／;;;;;ゝ..r‐┐ i";;;;;;;;i┘ ゝ､;____,,／´ : ,ii;;,ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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.ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;¬';;ナ' l7 l
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- 567 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:06:46 ID:7JLkRnQs
-
ノルマン騎士たちは戻ってきたトルコ守備兵に全員虐殺されてしまう。
この話は本隊にも伝わり、ボードワンの評価はガタ堕ちした。
,.. -rァニニニニ‐､
_.. ..‐::´／ /⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
_/::::::::::::/ _j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ !
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ なにやってんだこのMッパゲ！ γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／ { { ハj ゝヽ彡,′
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒!
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ 仲間を殺してでもタルススが欲しかったのかな？ jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠ ', ､_ / /´
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､ ﾊ ＿ ,ト､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -── / | U ﾍ/ |ﾍ;; ／ i :､ ／／i ヽ _
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ | / U ヾ｜／ uﾍ |; , ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀
/ ﾍ二ﾆ＼ ／二/ ﾍ
| ﾍ･＿_ yﾘﾚ･_＿/ |
ﾍ | ￣￣ﾉ= ' ￣~ | オ、オレはそんなつもりじゃ……
ﾆ ﾍU ﾍ_, /_
￣ﾍ [二二ﾆ]〃/
/＿＼ﾍ二二‖/ﾍ
／;;;;;;;;;;;;;＼ ; ' ／;;;;;;;＼
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::! ノ
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀ ヽ 幺ク 亡 月 | ┼‐ .|] |]
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l / 小巴 三l三. ヽ_ﾉ / こ o o
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l ＼
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l ／ キリストの教えよりも私欲に走るボードワンに絶望した！！
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::| ／
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l ￣￣|＿ ／ヽ、 /＼ /＼ ／
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ､/／＼／ ＼/ ＼/ ＼／
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 568 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:08:34 ID:7JLkRnQs
-
＼ /_ / ヽ / } ﾚ,'
|｀l｀ヽ ／ヽ／ ＜´｀ヽ u ∨ u i レ'
└l>￣ !i´-） |＼ ｀､ ヽ）, ／>/ 一刻も早く名誉挽回せねば……
!´ヽ､ ヽ ( _ U !､ ヽ｡ヽ/,ﾚ,｡7´/-┬―┬―┬
_|＿/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''｀` ‐'"='-'" / ! ! タルススは任せたぞ！
| |;:;:;:{ U u￣|| u u ,..､_ -> /｀i ! !
| |;:;:;:;i＼ iヽ、 i {++-`7, /| i ! ! r::ム--‐ｧ:::::;r‐ -==::;; ､,,_
__i ヽ;:;:;ヽ ｀､ i ヽ、 ￣￣／ =､_i＿ ! ! ,_､/''7ﾞ::/ r‐'´::::;=- ＿ ＿_ ｀`''-ﾞ=;; ､
ヽ ヽ;:;:;:＼ ｀ヽ､i ／,ゝ_／| i ￣ヽヽ ! ! ,, -' ,. 'ﾞ|! l:V::::::l /::::::::::::/'::´;r‐''´:::::;:-''｀､- , ｀ゞ､､
ヽ、＼;:;:;:;:｀ー､｀ｰ'´￣／;:;ノ ﾉ ヽ| ／ ,､-''´ ‐-＜..,,,_!'､'､::::::::'::::::_;;::::;;__::´:::::::::::'´´::::'´''"‐-:..､
￣￣￣ Y´／;:;:; ￣￣￣ , ￣｀¨``'' '' ' ー‐---- ､,_
三＝＝==:::;;;;;---く
─‐ｧ ､､..,,,＿,,,....､､..｀二ヽ_、 /ﾉ
／／:::::::::::;r''ヽ､､ --- ､.,,_｀`'ｰ-､---ー＝'＜._
/:::::::;;:::::::i _二"´ ﾞﾐ:::::::::::::::::::｀`
!::::;/i::::::::l ,.‐´ ,､．､.,_ ヾ､:::::::::::::::::::::
l::/ l::::::::i r''''''‐ , '´ ヽ ヽ::::::::::::::::
おうよ！ ﾚ=≡';:::lヾ、, '' ‐､ （_） ';::::::::::::::
ヽ、≡=ヽい O i 、 _,..ィ､､、 i:::::::::_:::
ヽ､=≡ヽ ﾞi 、 ,ﾉ ､ﾆ-‐ヾ !:;ｒ'ﾞr‐`
｀ヽ､_= i " ヽ､‐_ ,. ．--───--､ ﾚ /,ﾆ、
｀fﾞi ,-'' ´ _,,..､ --- ､,r _, / L..ゝ /,/
'､! ﾞ､_,. ' ´ ,.､-‐ ''"""'''''ｿ ﾉ＿,,／
ヽﾞ､ r'´__,,..、､､､..,_／,. ':.:.:.:.:./;;;;/
ヽ' <"´ _, -,´‐":.:.:.:.:.:./;;;;;;;!
｀ ｀､'' '',.´ィ''"ヽ :.:.:.:.; ｲ;;;;;;;;;;!
/;;｀´;;;;;l｀ヽ､ ／ /;;;;;;;;;;;|
【ギュネメー】
ボードワンと同郷の海賊。海軍で十字軍を支援しに来た。
- 569 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:09:07 ID:7JLkRnQs
- ,､ /＼ ,､ ｨ
. |`‐´`‐‐‐‐ ´ `‐､__,-‐´ ´|
ﾉ ＼
,.--´ ｌ ＿＿``
､‐--´ . | /
＼ .| ノ
| | ,.イ´
,. -- ､ | ボ |. ‐十‐
,/ ~` ' `丶､ ｌ. | .| .ノ
ｌｲ ‐, ､__,'´`､丶` ＼ゝ 丶 ド | メ ノ二ﾚ
. ｌ ｌ（ （ u `/ ＼===,´￣`‐| ワ .| 十 . X
|.` i ト‐､ rt.ﾅ |.`i ＼`ｌ | ン .| ´|` ﾉ .ヽ
. | i `ｌ `f,ｿ ,､u`､|,' ､ｌ | ＼.| の ‐十‐
| i i .ｌu ` ｿ,‐.; iﾐ`.､_i＼ﾄ |. 野 ` ` /. ０|
/ i i ｌ､ ､ ｌ=. ン ｌ,`ｌﾐ丶＼‐.ｌ 郎 .ノ ﾉ
| /i` i ｌ.` ‐- __../ /ｌ‐-､_,..､_/ ッ ` ` / なんであいつがのうのうと生きてやがるんだッ！
|// i＼ .ｌ ＼_____二,' |:::::::::::::/. ！ ノ
// ,.‐､:::::＼`‐---＼______／ `‐-､_
ｌ‖/ ＼:(ρ):`‐:::::--､ ､＼ `‐､_
. ‖i/-‐‐､_ `Ｙ￣､､__, ‐‐-,＼`i‐----┘i __ ,‐-､
ｌ i:::::::::::::::::`‐-ト└ｲ.i ､ｌ´`ｌ::::::i i:::､ `､ ／ ヽ;;;;／`
. ｌｌ/:::::::(σ)::::::/,ｌ `‐‐ ゝ‐´::`トi.i:::`､ i ,-‐‐‐-､___ ／ ／;;;;;;／
|:::::::::::::::::::::/i .i､_ ´￣`),-|::::::::::::i.i::::丶 丶 , ' ~~/:| `､,´／;;;;;;;;／
|､::::::::::::i´/:i | 二￣´ ,.i:::::::::X:i.i:::::`､ ,' /､:::| ／;;;;;;;;／
＼:::::::::::/:::::i ト-､ , ‐´/､:::::::::::::::::::::､ ,' | ､:::.／;;;;;;;;／
ｌ､:::::/::::::::::i `､ `---./ i:::::::::┼::::::i ,' | ／;;;;;;;;／
【プリンチパーチ伯リカルド】
タンクレードの義弟。
,,＜'T￣|￣|￣,j｀7ヽ,､
/＼ヽ.,-r‐､ |/ﾉ￣|/ /|
ﾄ､＿〈l ヽ,, 1ﾉ-'-7ﾉ|
ﾄ-ｷ t三ｦ /ノ⌒´|:/ そりゃあ僕だってあいつに一泡吹かせてやりたいさッ！
ﾃ} y'⌒ r'⌒' .ト､
r‐| 9 __ 9 |1 | でも兵力が違いすぎるよ……
{｀t| ´ ヽ |_ノ
ヽﾖ､ u rﾆﾆﾆ､ /ヽ､
/ ＼ ゝ＝ｦ ／::ヾ､|
/:::::::､｀ヽ､二_／:::::::::::|ﾉ_ r､/7_ V
ノ､:::::::::::＼_ﾛ:::||C::::::::::::::/ |/ / //
/:::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ヽ y/7
l | |::::::::::::彡|::::::::::::::::::::::o::／::::ﾑ .ハ /
ヽヽ .{:::::::::::::彡|::::::::::::::::::::／::::ﾝ､::::ゝ＿／|
|::::::::::::::::ﾐ|::::::::＿／:::::::::/ ＼|:::::::::::::|
- 570 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:09:37 ID:7JLkRnQs
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／ ﾐ , `~ `､
／ ミ丶 丶 , `､. ,---､_
ｲ/,-‐‐丶 ｌ i ,' ‖.＼ .／ ,=== `ｌ
ｌ,.'‐‐--､ ``ｌ i.,' / ｌ .i.`､ _______, ' .i /,...､ `､.ｌ
./ ／~~~~~`､.ｌ./ / / .ﾉ ｌ´~~`´＿＿___/ ｱ ﾉ | ,.-\-\-\-\-､
./ .| ., 'ﾐ､､.丶 ./''''''' ､.／､;;;;;／ ,､＿ノ / ノ >､.......,.--‐‐‐y
__, ' | .ｌ ., i | ` ﾐ､/ .;､ ,. Y,`i::::::::::丶 `､_____／ ,､ .／;;;;;;;／‐‐´￣￣
／::::`::..､´-‐ ´| ‖ | .i`､ ;; ;; ;`y ` .|ｌ.i､::::::::::::`ｌ ,..ﾄ.i;;;;,.__／
/:::::::::::::::::::`､_／:､ｌi .| i ﾄ､ ;; ;;;/rｨ , |,' ` ､:::::::::ｌ ／,.=‐-､-､`､
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／::::::::::::(σ)::::::::::::::::::::::::::＼:::`､.丶 .i ｌ ´;; ｌ ､ ;; | / .ｌ i:::::ｌ ／;;;;;;;;;;;／,‐‐`､ ／
.‐-､__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｌ::::i ｌ `､i ､. `='-., /--.ｌ /::::／;;;;;;;;;;;;／i￣ `‐､ ,ｌ
::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`､:`i ｌ `､`丶 ´二´'/ ／ ハ /:／;;;;;;;;;;;;／ ;;y -‐ｨ;;´､
:::::::::::::::::＼::::::::::::, ‐-､:::::::::::::::::|:::( ｌ | `､／`‐‐ ´/ /‐ ／;;;;;;;;;;;;／::::| ､, ' ´ ／
:::::::::::::::::::::::￣`‐-､ `‐-､____/:X:＼ ､`､ ｌ ./ /／;;;;;;;;;;;;;;／:::::::::::`､ ,´
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`| `ｌ:,‐===`,---‐､__ ／;;;;;;;;;;;;;;;／:::::::::::::／ `,-‐:::´,
(ρ）:::､-‐‐,::::, ‐,:::ｌ .|.‐‐--' ‐‐‐-==､;;;;;;;;／､______,.- ´ /::::::／
::::::::::::::ｌ,.､ `,´, /／ | ＿＿ ,__, '___,' y ／,'::／ おいおいオメーのじーさんのロベール公は
` ‐ ､:::::'､.ﾄ=./ ´￣`､ | ＿___､ ,.t`, ,／ ./ 何十倍もの相手を正面から倒してるじゃねーか。
` ‐､ ´v ､´`‐´ ／ ＿__ ,./､.' ／'´ ／
`‐､ `‐‐ ',--‐‐‐ '´￣` ､__‐--, ‐ ' ／´ ／´ 奇襲なら十分勝てるはずだ、ノルマン魂見せてやろうぜッ！
ｌ `‐イ ｌ､ キ ￣ / ／´
.ｌ ｌ ｌ､ キ> i.i 〇 / /´
ｌ ｌ ｌ､ `´ i.i / /
`‐-＼ ｌ､. i.i 〇 / /
＼,,ｌ､ i.i / /
- 571 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:10:27 ID:7JLkRnQs
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タンクレードとリカルド率いるノルマン騎士部隊は、タンクレードが占領したマミストラ近くで宿営しているボードワンを急襲。
,. -‐ｆニﾆﾍ__
／_ﾉ 弋ﾆﾆｿ ＼
//´ ,ｲニﾍ ｀ヽﾊ
∧ {lニニﾘ 冫|
l＼＼ >三:く ／／!
,l ｀ｰ {l二二}l ｀ ,' ,,. -＝=‐- ..,,_
ﾊl i 弋ﾆニﾉ ﾊ . ,. '" ,.ｨヘ-､.ﾞ丶、
. ヽ_l ､__ ｆﾆﾆﾊ _ｊ /ﾌ ／ ｒ-く¨￣!.._ノ） ｀ｰｒ'^i
_＿＿／| （{ｆﾄｩト､ﾆ,ｦ,ｨｆT}）/´ . / 入ノ ） ｔ-ﾊ
. /二ﾆヽ＼.ﾊ. ｀T´ /ﾆﾊ ｰ'T´∧＞､ . ,' __/ ｀¨ .ｆ¨ヽ
/二二/ │ ＼l 弋ﾆﾌ ｊｨ 〈ノノﾊ ｉ ( )）ヽ ヽｲ
. 〈ｰ‐一' ! ﾉ __ヽ_.二､／l |A ヽ__,ﾉ） ﾞ i て ,.入_,,.. ､レ-‐ ﾆ¨ﾞヽY ＿
/´ /三ミ!＿/-く´ ヽ＜ーく. //ヒ! |__ ＼ ! .＜),.,. -‐i ヽ ｀ / ,. -‐ ＞／/
,ノィTΤ7ァ' l ＜〉二つ ｀ !/＼ ヽ V ,.ｨ⌒ｉl ｏ}ﾉﾉレ‐､ ﾚ '´￣ l/
ノ { / / ///ノ ∨ ＜〉___ﾉ｀ヽ---ﾊ!///＼ ＼ ＼ﾞー' ﾞヽブ／ ＼ ）ﾉ／‐-,､ ＼
(＿二ニ ￣ __|__／ヽ ＼__／ ＼/∠-､ ヽ､ . ヽ三二三ﾆヽヽｿ'´ j ＼ ｀ﾞ
/ ＼＼--＜丁￣ /二二} / /三三ﾐ} iﾉ } ｀ﾞｰ=,.ｨヽ／ .／ ',
. / i ヽ ＼. ＼ {|二 二l! Ｙ´／￣／!二三ｿ l ヽ⌒ﾞY::/!./i ／ ∧
八 __/ / ∧ ヽ ｀￣ ＼ニﾌ ／￣/ / ＿_ ＼ ,ﾉ . ＼人i l/. ', ／ ,.彡三ミヽ i
ト- ./ / ∧ | /´二二ﾊ ／ /∨ｒﾍ _＼ {＼ .. ｀¨ﾞ i //,. ''"¨ ｀ﾐ!ノ ／
∧ ∨ / ∧ l Ｌ/ ＿,） | / / ノ´ヽ人ﾉ ヽ / ヽ ∨/ 、 ',ｰ'
/::::ヽ ∨ /_∧ l ┌┐└､ く (二/ヽ／｀ヽ}「ﾉ ﾚ'/ ﾊ ﾞ7 ｀i ﾉ
/::::::::::＼ ￣ ＼ l ヽ--' _ﾉ_//:::::し' ヽ ／ヽ/7ｉ/ { l / i/ ヽ-''"
/＿:::::::::::::ヽ ＼｀二 二,ィ///￣ (｀７´-イ__/_lヽ ｀ｰ／
｀ｰニニ|ヽ/ /lｽ ｀＼| ｀¨} ｀ー‐ ￣ ｀7´
. | ｒｖ' ｰク ヽ. ⊂) _... -ｒ‐ ´
！ ｒv'ヽ) // ｊ ⊂) ／::::::::::l |
. 人___,メ)ヽ) /´ /l ⊂)、 /＼＼::://
/ / ﾉヽ ／ ∨ ／ 丁i. ＼｀/
|ｙ'‐ ' ｊ／ ∨ ＼|/! ｀
Ｌ,＿／ ＼＿_/
- 572 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:11:34 ID:7JLkRnQs
-
しかし兵の数・質共にボードワンの方が上回っており、アッサリ返り討ちにされた。
丶 ＼ ＼ "丶 '';;;;;;,,
＼ ,, _ | '';;;;;,,
＼＼ 丶＼ ､/ 丶| '';;;;;;,,
＿＼ 丶 ,ﾞ/"､丶| ';;;;;,,
/''''''＼"''‐=､‐‐─丶ｌ |丶| '';;;;;; ∴
/:::::::::::::::丶＝/:＼ 丶 ,/冫 ;;;;;;; ｶﾞｯ ∴;:,.∴
:::::::::::::::::::|,＝＼:::"'‐丶 ､/ﾞ ;;;;;;;; ヽ○ノ∴;:.,
::::::丶::､:| | "'＼::::::丶＼::::＼ ;;;;;;; ＿ノ;:,.∴;:,.
::/ｌニ,-‐"'＼___ ||￣ 丶::::::::: 丶 ;;;;;;; （
/ 丶/丶 "|二二ニｌｌ |::::::::::: | ;;;;;;;;
丶 ＼､丶 |二二二ニ＼/-,,,::::::､/"＼ ､,|丶 ､, ;;;;;;;;
"丶 ＼丶-/─‐-,,二ニ| | "''ｌ::::::::::::| 丶| |,,,ｌ | ,;;;;;;''
| 〉､/''''''''''''‐-"'‐// ＼,'--‐ﾞ ｌ| / ,;;;;;;;
-‐丶 |::::::::::::::::::::::::::＼,ｌ "'‐-,､､/ ''‐-, ,,;;;;;;'
|"'_＼ |::::::::::::::::::::::::::::::::丶 "''‐'''ﾞﾞﾞ￣ ,,,;;;;'
＼丶 '‐/:::::::::::::::::::丶:::::::::::::::＼ ,,,'''';;;;;;;,,
- 573 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:12:30 ID:7JLkRnQs
-
このまま泥仕合が続けば十字軍そのものが空中分解しかねない。
この襲撃の失敗で互いに頭が冷えたのか、ひとまず和解することにした。
＿＿＿＿＿＿
／ ‖‖‖‖‖＼
|≡ツ~~~川~~~~ヾ≡|
畜生、どうやっても勝ち目は無いか…… |≡| V u |≡|
|≡| ノ ＼ |≡|
とりあえず敵対だけは避けよう。 ‖ ・⌒ ・⌒ |≡|
(| ｀-´ ｀-´ ‖6)
| """ へ """" |
| u ..= |
ヽ | 丿 u /
＼ ｀´ ／
~~~~~
＼ /_ / ヽ / } ﾚ,'
|｀l｀ヽ ／ヽ／ ＜´｀ヽ u ∨ u i レ'
└l>￣ !i´-） |＼ ｀､ ヽ）, ／>/ さすがにこれ以上評判を落とすわけにはいかんな…
!´ヽ､ ヽ ( _ U !､ ヽ｡ヽ/,ﾚ,｡7´/-┬―┬―
_|＿/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''｀` ‐'"='-'" / ! !
| |;:;:;:{ U u￣|| u u ,..､_ -> /｀i ! !
| |;:;:;:;i＼ iヽ、 i {++-`7, /| i ! !
__i ヽ;:;:;ヽ ｀､ i ヽ、 ￣￣／ =､_i＿ ! !
ヽ ヽ;:;:;:＼ ｀ヽ､i ／,ゝ_／| i ￣ヽヽ ! ! ,, -'
ヽ、＼;:;:;:;:｀ー､｀ｰ'´￣／;:;ノ ﾉ ヽ| ／ ,､-''
￣￣￣ Y´／;:;:;＼
- 574 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:13:01 ID:7JLkRnQs
-
この後タンクレードはギュネメーと協力して次々と砦や港を陥落させていき、これは今後補給面で大いに役立つこととなる。
内輪揉めしてまで町を奪い合ったにもかかわらず、気候が気に食わなかったからか、はたまたビザンツ領に近すぎるからか
双方ともキリキアに自領を築くことなく、最低限の人員だけ残し補給基地にするに止めて去っていった。
ヾ､ ! iﾐ､ヽ、ﾞ" /ﾉﾉ_/|/／ _ノ´ノヽ
ﾍ,=､,,_ヽ、 ＾ﾄ､,＿二=､,, ／‐|
"＾___,,,ノ` `ヾ-=､ﾉ 彡 ,ｨ
(彡‐'´ ,､==､､ } -彡' , ----- ､
,､r＝=､ !"r‐､ヽ `i",ｨ' ____／〃" ､､､ ヽ
ゝ ｿ r' ｡i ヽﾟ,シ }_ｼ ∠＞ ｀￣￣｀ヽ, --z _ i
{ ､`ｰノ /⌒ヽ ￣ ﾚ⌒ヽ ／ ,＞ ヽ ￣＼
ノ ￣ _,,ｨｧ //＾} } ./,∠. 人 ､ ゛゛゛ ヽ゛､ ヽ
ヽ､ ト─=ニニ‐ノ iヽ / ﾉ / _ノ . / | /|人 ゛゛゛ | i
､{､i, ｀`'ｰ─‐‐'´, i-‐'／ | 〉/ ./| ﾚ´／ ｀ヽ λ │ | |i |
､`ｰ-i, `ｰ‐ /ｰ'´ i ll 〈/| |‐ヽ , ― ､ |ﾉ | 丿| |┤|
`'ｰ‐'ﾍ ／ | |人′・ﾉ ､・_丿 /ヽ,ノ ﾚ ､/
r'~｀!`'､,ｰ､,,_＿＿,／-/-v'⌒ヽ,r-､ ゞ､ ゛ | ヽ , メ б│､| "/
-‐'＾, -'ヽ `'=---┬''~´/‐-ﾘ r==､| ＼゛､ ヽ ー ゝ.ノ " ／
'´ ＼ □］ i| □ノ /ヽ,ｰ‐' | ｀‐ヽ _＼ _ ＿ ノ ／ﾚ'__／
ﾞ──┴‐'~ ／ `ｰｲヽ | .|
______.ﾉ 人(⌒)
／/::::::::|-､ ,-/::::::ﾉ ~.ﾚ-r┐
/ /:::::::::::| /:::::ノ__ | .| ﾄ､
| /:::::::::::::::| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚ
ﾚ::::::::::::::::::|/:::￣｀ー‐---‐′
- 575 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:13:42 ID:7JLkRnQs
-
ボードワンとタンクレードが仲良く茶番劇を演じている間、本隊のほうはカエサレアからアンティオキア目指して南下していた。
ボードワンはマラシュで合流するが、懲りることなくまたすぐに別行動をとることになる。
／ ｀ヽ、 |
| 黒 海 ｀ヽ |
/ ＼ L
| | ｀ヽ、 カ ス ピ 海
ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ＿＿＿＿---． ／ ヽ、
_◎// -､_ _／´￣´ ~ーっ ＿ ／ ＼
＿＿,---´ . . ｀フ ￣￣ ~￣｀〜-v-‐´￣ |
ー――-ー´ ○ ＼
!´ ﾆｶｲｱ |￣
|_ oﾄﾞﾘｭﾗｴｳﾑ |
￣_ゝ ｶｴｻﾚｱ |
く ○ /
／ |
ヽ、 ○ｲｺﾆｳﾑ ￣￣＼
/ o ￣￣￣
|_ ﾍﾗｸﾚｱ o oﾏﾗｼｭ
＼ /￣｀ヽ、 ﾀﾙｽｽ
｀‐ 、 ＿| ｀ヽ＿ ＿-‐〜´~｀ー-_＿／｀一ケ ○ｴﾃﾞｯｻ
￣ ￣ / ｱﾝﾃｨｵｷｱ
/●
r〜ー--ナ /
〜つ く´ __く￣ |
￣´ ｀ー´ |
│
|
|
- 576 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:14:20 ID:7JLkRnQs
-
モスルの強大なアミール、ケルボガはアンティオキア救援のため大軍を編成していたのだが、
十字軍以外にもこれを恐れる者がいた。
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.:.::..... У.:.:.::::.:..::..:..... ／.:.:.:.:.:.:.:.: ,,..．-―――.:.:.:.:.:.:――-＜.:.:.:.:.::.:.:....
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;:.:;:ゞ;:.ゞ;:.:.::;:;:ゞ;:.:ゞ.:.::;:;:ゞ;:.:;ゞ;:;:;:.:;::ゞ;:.:ゞ;:;:;:;:.;:ゞ;:.:ゞ;:;:;.:.::;ゞ;:.:;:ゞ..::;:;:ゞ;:.:ゞ.:.:;＼ ）.:
;:ゞ;:.:;:;:;;;ゞ;;:ゞ;:;:.:;:;:;;ゞ;:ゞ;:;;:.::;:;;ゞ;:ゞ;:;:.:;:;:;;;ゞ;:;ゞ;:;:.:;:;:;;ゞ;:;:ゞ;:.:;:;:;;;ゞ;:;ゞ;;:.:;:;:;;ゞ;:;ゞ｀''ー "´ヽ （.:.:.
ゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:ゞゞ;:;:.::::;:;:.:;: ｀r‐､ ≧
- 577 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:14:54 ID:7JLkRnQs
-
山岳地帯のアルメニア人小君主たちである。
∧＿∧＿∧
／ ＼
∧ ∧ ∧ ∧
/ （＿＿＿＿＿＿Ｙ＿＿） やべーな…
|＼ / u 巛 ・》《・ 》
| ""⌒ ∋⌒"" ケルボガが行きがけの駄賃にこっちにまで襲ってきたら
|∂ u ヽ 簡単に占領されちまうぞ。
| 《 ＝＝＝＝＝＝ ）
＼／ u ヽ＝＝＝＝＝
＼ ／
／ヽ ￣￣￣￣￣ ／＼
【エデッサ君主 ソロス】
ビザンツから高位の官職を受けており、その肩書きの下にエデッサを支配している。
.
- 578 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:15:23 ID:7JLkRnQs
-
ソロスは十字軍に救援を求め、ボードワンはエデッサの相続と共同統治権を条件としてこれに答えた。
このあたりの土地は昔からビザンツの属領扱いを受けていたのでアルメニア人たちはギリシア人を嫌っており、
フランク人の到来はビザンツ支配から抜け出す好機だったわけである。
∧-―^‐-／|
/＼´ , へ ヽ､
iヽへ -―‐‐‐--／|
|（ ヽ `i´ _三二二／/ﾍ,|
| |,＼_l__,∠,,,,,;/ ６､ /） ボードワン、俺と組もう。
|ﾉ "､''__,ｰ､~""" ７ /ヽ 俺とお前が手を組めば
| /uuuuuu､ ノ ケルボガ軍ぐらい何とかなると思うぜ。
|ヽ ヽ mmmm!゛ _,'´
,ﾍﾉ:::::ヽ `ｰ ー -――￣
／:::::::::::::::::ヽ
/| ／::::::::::::::::::::::::::ゝ
/::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉／!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／| いいだろう。
|::::::::::::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|＼:::::::::/ `､::::::::/ ヽ:::::::::::::::|/ オレを次のエデッサ君主にするならな。
ヽ:::::::::/ !::::/ !:::::::::::/
＼::::::::> V <:_::／
ヽ「｀|〒＝｡,_ ;'＝｡ｱ´|. i
‐ゝ､! ￣ ", ￣ !ﾉ
`∧ ,_ヽ _,､ ∧´
―┬─┬―i⌒/ ＼. ￣ ／ ヽ⌒i―┬─┬─┬―
! ! | | |. ﾊ`ー-'´ﾊ | | | ! ! !
- 579 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:15:59 ID:7JLkRnQs
-
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ おめえまた寄り道する気だな！
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'＼ , ／ .!::∠ こないだ欲かいてみんなに迷惑かけたばっかじゃねーか！
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
| / ＼ j冫｀ヽ ／
| | ヽ / | 卜 | ／
|| /＼ ヾｰ' | / ／
| |/´ ∨/ ´' -,,,＿
いやいや兄者、それどころか十字軍全体のためになるんだ。 | ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´
|､_| / ,, ヽ､
） ｀ ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ､
｀~'''‐'､ /;; ! ＼
￣
- 580 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:16:30 ID:7JLkRnQs
-
／ ￣￣／
＿＿__/ ∠ ＿ ――
／ ／
､-‐―'´ ト､ ト､ | ／
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／
￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／ |ヽ
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ | どういうことだよ？ ,ﾍﾉ:::::ヽ
￣ヽへ. (へ7 ／ ／:::::::::::::::::ヽ
| ､ ￣／ /| ／::::::::::::::::::::::::::ゝ
＿,へ ￣l-‐､ /::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉／!
／ ＿ ＼―〜'| ＼ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／|
| （ 亀 ） ＼ / | もしトルコ軍の増援がアンティオキアを目指すならば |::::::::::::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
エデッサ近くを通過する可能性は高い。 |＼:::::::::/ `､::::::::/ ヽ:::::::::::::::|/
ヽ:::::::::/ !::::/ !:::::::::::/
先に辿り着けば足止めできるだろう。 ＼::::::::> V ＿＿<,,=-､／
ヽ「｀|〒＝｡,_;' ｡＝〒|＃l）
‐ゝ､! ￣",└≡＝ﾅ-┘
`∧ i=`==､ ∧´
―┬─┬―i⌒/ ＼ー＝'／ ヽ⌒i―┬─┬─┬―
! ! | | |. ﾊ`ー'´ﾊ | | | ! ! !
- 581 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:17:00 ID:7JLkRnQs
-
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::| i|! j::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ゝ::::::::::::::i'~`､:::! ,xｚュ､ ､ﾉ:::/⌒ヽ:::::::::::::::::/
ヽ ゝ::::::::', ヽ ／ ___ ヽ ,x=､ ヽ::/ /::::::::::::::/
ヾ､ ゝ::::::, ヾ／ ,'⌒ヽ ヽ ', ! ／ __ゝ/ /:::::::::::::"
ヾ::::::::::, ヽ ! ヽヽ , l / ／ > '" j / j:::::, "／
ヾ::::::, !⌒ヽ、 ムヽ,, ／ ∠! / ' /::::' 〆
, -＝-､ l ヽ__＿＿ゝ l | i /／__＿__/ ,' ／:::／ さらにあそこはユーフラテス河流域だ。土地も肥えているだろう。
γ ヽ ', , ／:::／
i ヽ , j /ー':／ オレがエデッサを占領すれば、補給にも役立つとは思わないか？
l! ', , ` ／/ /＞-'
〉、 } ,'、 ヽ二二 - ／｜
／! ` ノ ｛ ヽ ＝ ／ . ｜
（ ／ ', ` ー‐ '" |_≦ミ￣ミー─ ￣￣
〉 j ', | ヽ ヽ
/ ＿＞─────'"ヽ ノ ノ
/ ｝、 " ""
ゝ ﾉヽ、` ー ─────'" '"
／ヽ ＿＿＿＿＿___ん ` ー─ ────'"
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ なるほどー、ちゃんと色々考えてたんだな！
＼ゝ| |/ O O ｜
＼|. ∟＿ ._＿｣ すげぇぞボードワン！
λ| /〃 ｜ 〃
６丶 ﾚ ﾉ /
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ |
／|| |_＼＿＿／= |`
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
ということでボードワンは再び本隊から離れる許可を得た。
.
- 582 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:17:46 ID:7JLkRnQs
-
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ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ii llii !!ii ii i!!l llli ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ||||ii!!liii!lli
wWiijiijwWWjwwjjiijijiwWjijjiijWWwjiijijijwwWWwjiiiijijiwwWWWwjiijijijwwwWWw
．,,.、,、,,,从仆ミ Wiiw '~'~` `"'~
,,､,,､ ,,､,,､ Wiiw
,,::::,,::::::::::::::::::;;;,,::::,,:::::::::::::......... ,.、,.、 ,.、,.、
"ﾞﾞ~ ~ﾞﾞ"''''''"ﾞﾞ~ ~ﾞﾞ"''''''::;;､,,::::.
ﾞ~ :: :: ﾞ~ ﾞ':;:::: Wiiw ~`"''~
:: :: i;:;:::: ..,,..
ﾞ~ :: ;iiﾞ:::: `"'~ wWWw
:: ﾞ~ ,,;;":::: ,,､,,､ ,,､,,､
:: :: :: :;':::::: ,,､,,､
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iヽ､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ,', ほぉ。
i:::::::::::::,⌒丶:::::::／⌒i:::::' ´/
ゝ:::::::i ヽ/ ｝:::::::ﾉ 思っていた以上にいい土地じゃないか。
＼i`i≧､ , ≦i´i::::/
ゝi '- ・` '・-' ,iノ ´ オレの新天地に相応しいな。
｛ヾニ￣￣"'''‐-- ,_ ゝ ,,_ ノ _,, -― ''――==ァ
ゝ l `ヽ､_ l l l`iｰ''i´ `ヽ､ニ／ ヽi`i ''´l l l , - ''"´/
ヽ l / ､l l li、 ゝ､ _,,ノ / l l ／､ l ／
`ｰ-i:::::::丶､l l ` ､,, ` ｰ ´ ノ l l／:::::::::i l／
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- 583 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:18:30 ID:7JLkRnQs
-
ソロスと養子縁組を済ませると、ボードワンはすぐに近場のトルコ軍に対する遠征に乗り出した。
エデッサは頻繁にトルコ軍から略奪を受けていたのでアルメニア人たちは進んでこの遠征に参加した。
/ ヾ / ﾉ( ヾ / /
ヽ｜ｼ-､ Ｖ ⌒ /´ /
弋ミ､＼ "！ ,, ／￣ﾘ ∠ 目標はサモサタだ！
`r-､} | ＼`ル／ | k-／
｜-ｲ ﾞ＝ﾟ-ｼ: k-ﾟ＝" ｜)｢ヽ 気合を入れろ！！
`|ﾉ｜ ﾍ/ -､ ﾄ-ﾉ;;;}
ﾌ;ヽｲ ´にﾆ-ヽ｣ 厂};;ｨ
_];;;;;;ﾘ ﾄr⌒､ } ハコ;{
＿];;;;;ヽ L'―-ﾜ /;;}_｣;}
L＿｣;;;;;;＼ '￣~ ／;;ﾉﾉ￣ﾚ
;ﾄ＿];;;;;;;;;;;;;;'ー`;;;;;＝′ }
;;}￣ヾ＝＝〒￣ ﾉ￣- . ´ ￣｀ヽ.＞ 、 . ´ ￣｀ヽ.＞ 、
;;|_-ヽ | ｨ ／‐z.._,r ∧ ヽ ／‐z.._,r ∧ ヽ
;;{ r⌒ﾅ⌒ﾅ､| ＿＝Tﾊ＿ i┬┘-┐ ∧ ﾊ i┬┘-┐ ∧ ﾊ
;;| ! ｜ ｜ ﾄ､三ﾖ|/ ￣ r─-､__|7三┤r‐ ! | r─-､__|7三┤r‐ ! |
_-｜ ´ ゛〃 _}ヨﾊ ／￣ﾊ |,_∨ヾへ l :|'7 . ´ ￣｀ヽ.＞ 、へ l :|'7
ハ ≡/_ノ( ,, ´￣` ー- !｜ヾヽ. __ | // ,, ／‐z.._,r ∧ ヽ __ | //
_／_ ＿/ ∨ﾊ`ー＜｀｡､_/∠! ７ _／_ i┬┘-┐ ∧ ﾊ`ー＜｀｡､_/∠! ７
}─ ､ _＿／ /l `ー! | _＿＿__/ ∧r─-､__|7三┤r‐ ! | | _＿＿__/ ∧
) } ! ` へ.. _`ｰ／/／￣ﾊ |,_∨ヾへ l :|'7.. _`ｰ／/´ ∧
( r 'ヽr 、 / ゝ.. / ,, ´￣` ー- !｜ヾヽ. __ | /// ￣ ∧ ／￣｀ー
ヾl r‐､ヾ!べ へ. ￣￣＼_／_ ＿/ ∨ﾊ`ー＜｀｡､_/∠! ７＼__＿／ ゝk
`"!/ (￣` ＞ .. }─ ､ _＿／ /l `ー! | _＿＿__/ ∧ ..ノ ゞ.._＿
/￣＼ Y´￣ { ) } ! ` へ.. _`ｰ／/´ ∧ {
／ .＼ .＞┘ ＿) ( r 'ヽr 、 / ゝ.. / ￣ ∧ ／￣｀ー
ヾl r‐､ヾ!べ へ. ￣￣＼__＿／ ゝk
`"!/ (￣` ＞ .. ..ノ ゞ.._＿
/￣＼ Y´￣ {
／ .＼ .＞┘ ＿)
- 584 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:19:00 ID:7JLkRnQs
- ＼ `''-、 ＼ ｀''-..、 ／ ._..-‐'" ／ ,.ツ..、
＼.i､ ﾞ'.,,,,,, ,,..､ .,i､ ＼ ＼、 _／゛ ,..-'"゛ ／ .／./ ./
.ﾞ'ﾚヽ,:| │ ! l,ﾞ.ｌ'" ＼, ｀'ｰ､＿ ＿／ i'´ ／ .,ｒ'"／ /
:l''''′ﾞ‐'''" ﾞ''ﾞ'j ＼ ト､. ＞ _／ . ,..-'ﾞ ／ .,∠／ /
:!ｰｯ .r‐┐┌┘ ﾞ'′ﾞ'-、 ゝ‐'゛ _／´ ／゛ _..-"
:| │ .lﾞ ! ｀'-、 `ッ ./ ゛ ／ ._..-'"゛
`-..,, ‘'''"./ . ｌ'､、 . ＼ . ／ ,..、 . ＼ ,／ ., ／
'-、 ｀''-､,、 ,、 .／ / ＼ ｀ｰ､ _..-" . ,.. .／ `'-､ ｀''- ,,、 .,／.ｌ-゛ . ／
｀'-. ｀''‐゛ ヽ.ヽ‐゛ ﾞ''''v､ ″ .,／゛ . ＼ ｀'- -" ／ ,..-'"゛
ﾞ―､ `'､ _．"゛ `'―-, ヽ .,i ＼ ,..-″
＼ ﾞl-＿__,..-'″ .,へ､ .＼. ., ‐'´ .＼ ./ ,r､ ,―''" ._ 〃../
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ﾞ> ＼ ＼／＼／ ＼／＼／ ＼／＼／＼ へ､ ＼/ . / ,／ .／ .i|'"
／ ＼ ＼ . ／ /ｰ" .／ i″
/ ／ヽ. ／ キ ャ シ ャ ー！ ！ ｒ'" ／ ../
/ .／ .ヽ＼ ヽ‐´＼ ,,, ｀'ｰ..、
.／ ., -/ ／ ／＼／＼／＼ ／＼ ／＼／＼ >／ﾞ,ﾚ'､ ＼
,、ｒ'" ／ ￣￣ ＼／ ＼／ ＼＿＿／ i″ .｝ ./'“''
..／ ゛ ., '''" ／ ／ .〟 / ／ .′ .｀'- ..,、 ｀'‐､、
゛ .／ ／ _／｀'､ `-､ ｌヽ, .,／ ,.. ､ ,,、 .｀'-､ ｀'-,,、 ｀'-､
.／ ／ .／ .ヽ ｀'-|．＼、,,/″ ／ ″ .＼. ヽ, ｀'-､.
／ ,／ . ／ ヽ. i-、 ,／゛ ＼. ＼ ｀'-
／ .／゛ ﾞ'ゝ../ ｀''-..、 ＼. ｀'-..,、
,／ ／ ／ .,..ｰ､ ゝ、 ヽ .i、 ｀'-､、
ﾝ‐'゛ ./ ／ _..-'´ ｀'-, ｀''ｭi． ﾞ〃-、 ｀'-､,
_ _／ . / _,,／ .ilﾞ ＼ ＼ ＼ .ﾞ.ｌ' ｌ;; ､
.／ ＿＿イ′ . / . ／ / ＼ .＼ ｀'､ .ヽ ｀''ﾐゝ､,
'" .,／゛ ／ _ ／ ／ . ／ ﾞl, .｀'-､ ヽ ＼ ＼
／゛ ／ ／ ／ ／ ヽ――-..、 ｀'ｰ..、 .＼ .＼ ｀
- 585 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:19:28 ID:7JLkRnQs
-
／￣￣|￣￣ヽ
. /7「.;#;;ﾒ | 7「 ヽ
/＿＿＿__|＿＿＿|
| (;;;;;> < ･> | スンマセン、奇襲喰らって
＜6| ;ﾒ;;. ／.;#;;ﾒ＼""|6＞ 千人ほど死んだんで撤退させてください
| u ＿＿_ ;:;:；|
＼ /＿＿/ ／
／ヽ ／＼
.（
).
（ r
_,..,､,,_ .（ﾘ.
.,ノ'″ .¨''‐y （^'‐u_ ｛!（
/′ ^┐（ ^┐ .|| （
.｝ .'>｝ ＼ 「 .〔 〈￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｝ ._,,､v､._ ＼_ ｛, ,| ノ
.〕 | ,,,､._ﾞ＼.＼ ┐ ,i'ﾞ,rｰ:|l ﾉ ,i｝ /
.〔 _, .ﾄ'ﾌ″.^‐,＼.7, ｛ ｝,「z(/｝ .//ﾌ l
.ﾞ''^ﾌ |ヘ ﾞ':厶ﾞl. |.|ﾉﾉ 〔｝ .ｱﾞ/′ |
./¨¨'-､ ﾉ ､ .ﾘ＜ .o (巛［o ヘ|｝ ,ﾉ′ 〉 貴様等ぁ〜〜
.| .ﾞ∨ . ＼____,;;;,.,､r';|ﾞ 厶yyr'.〕 ,ﾉ 〈 一体なんてザマだ・・・
.｝ .′ _,ノｰ'''^¨￣ ^^ﾌ.´¨.ﾘ′ |..
｝ ./'l､ ″ _,v-､,,_ .'i. 〉 俺様が手本を見せてやる！
.＼ .（, i|､---:┤ .> 〈
,_ .ﾞ'ｰ､.,.¨'¬-､ .¬''''''^″ ,「 l.
¨ｰv.,,_ .¨^''''ｧ'|v ノ''''^ .,ﾉ ＿ﾉ
｀^¬ｰ--､､,,, .｝ .ﾐ>v.,_ ,ﾉ -=二￣
.｀^冖冖''''ﾆﾌ二v-ヾ｝ ＼ ｀¨''¬ｰ-vv､､､r′ ￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿
ｰ''^¨″ .｝ ＼ . -､.).
､､､､､）､.,,,__ ^-y .｝ .ﾞ'l八,
￣¨^'冖¬ｰ┴､,.〕 ＼
.^'＼,＞¬─--v,.,,
- 586 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:19:46 ID:7JLkRnQs
-
アルメニア兵は弱かったので遠征自体は失敗したが、それでもボードワンは聖ヨハネスという村を占拠、
防衛施設を施すことに成功し、トルコ軍の略奪は減った。
,,;;;;;" .! /j/;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,,;;;;'" || .|.| l.!/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/／
,,;;;;;" | |.| .| .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;/
,|ヽ;;;" ||.| | | |. .l;;;;;;; -､;;;;;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/‐‐-
,;; | `, | | | | | | _,. -‐ｦl:Y.,.､ﾞ; !／ `i;;;;;;;;;;;;;／ヽ
,,;;;" l `､／ ! |j |j _,. -'"ヽ ll(,j' 'ﾍ.!' ', '" /:;;;;;;;;;_／ヽ ヽ,.-"
,;;;;" l | , -'"ヽ ヽ ヽ ll.`|,.i_,j!l!=＝;;,`y,.;;'''ヽヽ_,='"
;|` ,/ ,､／| | 〃_ヾ___ヽ__ヽ.__ ヾ ; _;'_`'='".;' ,:'"_=＝':丿
,;| .,／ | | ／::::::::,ゝ::::::`y ヽi=;/_,／`´_/::::::::;丿
; ＼ ＼ | ! r:';;:::;: >::::::::,ノ_ﾞ=-‐{´} .y' j':;_::::::::/
; ＼ ヽ, | | r"ヽ-'"k_'''"`y (.._,`k_,i~.{,.' ,,' ｀i;j"ﾞ､
＼j .| .| l`='ﾌ"nl {.} /.7 ,-. { k.,.∠_:::::::j
.| .| ,'_,. " ..{.}」,{ﾒ./,.'.丿 .k,__, ､= __ノ:::::ﾉ
.| | { ,..-;,.` .r'´ ./`-;<, `‐;ヽ;;-'ｿ
. | | `‐-..,,___`-､ . `'':ヽ=Y
{j .'.' .`-" ! ./
, .' ..'.'.' .'.' ,' `''
;; .' .' .' ., ､
;;;; ,,; .' .,-､ ./ / ,;;;;;;
;;;;,, ,;;;" .＼＼ ./ ./ ,,;;;;;;;'
.`;;;;;;;;;" ＼＼ / / ,;;;;;;;'
,;;;;" ヽ､` `,. ,,;;;;;;;'
. ,,;;;" ,;; / ヽ ,,;;;;;;;'
,;;;;" ,;;; / .∧ ヽ ,,;;;;;;;"
,;;;; ./ ./ | .i` ､ ..＼ ,,,,;;;;;;;;"
,;;;;;;,,,,,,, ./ / | .| `,,､ ＼ ,,,,,,;;;;;;;;''"
,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;:＼_＼ ''
.,;;;;;;;;;" '''''''''''//ﾞ''''''''''''''| |''''''''''''''''" ＼＼
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.. ,;;;;;;;;;;'" | |
- 587 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:20:27 ID:7JLkRnQs
-
／￣￣|￣￣ヽ
. /7 「 | 7「 ヽ
/＿＿＿__|＿＿＿| すげえなボードワンは、
| ＜･> < ･> | ここに来て二週間でもうトルコ軍に戦果を上げたぜ？
＜6| "" ／ ＼""|6＞
| u ＿＿_ |
＼ /＿＿/ ／
／ヽ ／＼
／￣￣|￣￣ヽ
. /7 「 | 7「 ヽ
/＿＿＿__|＿＿＿| つーか今までソロスは何やってたんだ！
| ＜･> < ･> |
＜6| "" ／ ＼""|6＞ 税金ばっか取りやがって！！
| u ＿＿_ |
＼ /＿＿/ ／
／ヽ ／＼
／￣￣|￣￣ヽ
. /7 「 | 7「 ヽ
/＿＿＿__|＿＿＿| 奴はビザンツの走狗だ！
| ＜･> < ･> |
＜6| "" ／ ＼""|6＞
| u ＿＿_ |
＼ /＿＿/ ／
／ヽ ／＼
前述したようにソロスはビザンツから官職を得ており、彼自身ギリシア正教徒だったので、
前々からアルメニア正教徒の住民たちの評判が悪かった。
.
- 588 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:21:00 ID:7JLkRnQs
-
遠征が終わってから二週間後の3月8日、アルメニア人たちはソロスに反乱を起こす。
''';;''';;';';;'';;;,.,
''';;''';;';'';';''';;'';;;,
;;''';;''';;';'';';';;;'';;'';;;; ザッ
;;'';';';;';;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;
,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ;
ザッ ,. ｰ- 、 ,. ｰ- 、,. ｰ- 、,. ｰ- 、.ｰ- 、 ,. ｰ- 、
／￣ ヽ, ／￣ ヽ, ／￣ ヽ,￣ ヽ, ／￣ ヽ, ザッ
／￣ ヽ, ／￣ ヽ, ／￣ ヽ,￣ ヽ, ／￣ ヽ, ／￣ ヽ
／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ,￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ',
/ , ＜￣l￣＞ ､ ／￣￣ ヽ, ／, ＜￣l￣＞ ､￣ ヽ,/ , ＜￣l￣＞ ､
{ ∠｀^⌒ | 〜iﾆヽ/ ',/∠｀^⌒ | 〜iﾆヽ ∠｀^⌒ | 〜iﾆヽ
ｌ ∧_ ｀‐く | ｰ'＾l⌒∧ ∧_ ｀‐く | ｰ'＾l⌒∧ ∧_ ｀‐く | ｰ'＾l⌒∧
| ﾄ､__ゝｰ､ | ノ f^Y| ﾄ､__ゝｰ､ | ノ f^Y| ﾄ､__ゝｰ､ | ノ f^Y|
. ／´ __{ヽ ｀⌒^ | 〜ｧ‐'^}__ __{ヽ ｀⌒^ | 〜ｧ‐'^}__ __{ヽ ｀⌒^ | 〜ｧ‐'^}__
ヽ ∨｀^⌒~ | ＾~∨ / ヽ ∨｀^⌒~ | ＾~∨ / ､_ヽ ∨｀^⌒~ | ＾~∨ /
＿, ―ﾍ｛┬‐｡､ ｀Y´ ,。‐┬｝/―＿, ―ﾍ｛┬‐｡､ ｀Y´ ,。‐┬｝/― , ―ﾍ｛┬‐｡､ ｀Y´ ,。‐┬｝/― ､___
〈_ ｀ﾏﾆl ヽ｀ ｰ‐｀┴´ ―´/´ 〈_ ｀ﾏﾆl ヽ｀ ｰ‐｀┴´ ―´/´ ＿ ｀ﾏﾆl ヽ｀ ｰ‐｀┴´ ―´/´ /´ _〉
-ﾍ ∨ヽ＿∧ ヾニﾆﾌ ∧＿_/ -ﾍ ∨ヽ＿∧ ヾニﾆﾌ ∧＿〈_ ﾍ ∨ヽ＿∧ ヾニﾆﾌ ∧＿_/ / /‐
-ﾍ ｀ｰ― ＞ ､__ ＜ ―‐´ -ﾍ ｀ｰ― ＞ ､__ ＜ ―‐- -ﾍ ｀ｰ― ＞ ､__ ＜ ―‐´ /‐
-ﾍ | /‐-ﾍ | -ﾍ | /‐
＼＿＿______人＿＿＿＿／ ＼＿＿______人＿＿＿＿／ ＼＿＿______人＿＿＿＿／
∧＿∧＿∧
／ ＼
∧ ∧ ∧ ∧
/ （＿＿＿＿＿＿Ｙ＿＿） オ、オレをボードワンに挿げ替える気だな！？
|＼ / u 巛 ・》《・ 》
| ""⌒ ∋⌒"" 助けろボードワン！
|∂ u ヽ
| 《 ＝＝＝＝＝＝ ）
＼／ u ヽ＝＝＝＝＝
＼ ／
／ヽ ￣￣￣￣￣ ／＼
- 589 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:21:48 ID:7JLkRnQs
-
| / ＼ j冫｀ヽ ／
| | ヽ / | 卜 | ／
|| /＼ ヾｰ' | / ／
おいおい、領民の訴えぐらい聞いてやってもいいだろう。 | |/´ ∨/ ´' -,,,＿
| ||＼ _ム,,,,,,,,､__──'''''´
まあ大人しく降伏したらどうだ？ |､_| / ,, ヽ､
） ｀ ´ 〉 ヽ
ｒ､ / i /,, /| , /: ! ヽ､
_ | ヽ_ム_|_ ,、 ｀~'''‐'､ /;; ! ＼
ｒ ､i ＼／!ー ／/､／| ￣
ヽ ｀ヽ､ ｒ 、.ヽ / ヽ.!
､ー＼ ﾉﾉ / ! ヽ
ﾄ､ ｀ ' '′′ ｒ‐ｧ ヽ
!､ヽ ＿ u ´ ﾄ､ 何言ってやがる！？
| |ヽヽ ｀ ,ｒ'´ ,ィ |
＿＿/l ! ｊ ＼｀ー-＿ / ,ｒ-i| l|_」 いいから早く助け――
/ ヾヽ_ ￣ヾ ｀o､_i _/ .・|!'-､
/ |｀ｰ′ u ￣￣ , ゞ~_ ヽ
/| | u ／i､＿__ヽ |
| | ｀ヽ U !､ヾ_√7_!｀ ﾉ
| ヽ ヽ､＿ ｀＝='′／,
ヽ ＼ ､＿＼ ､＿＿,ィ /
＼ ￣ ｀ー--- ---'´ ／
- 590 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:22:17 ID:7JLkRnQs
-
..＼、 '､ 1 ./ ./ _／ _,, ｰ''"゛ _,,,.. -ｰ''''"´
ﾞ'-、 ヽ, ! ./ / _／゛ _,, ｰ''"゛ _,,,.. -ｰ''''"´
.''ｰ..,、 . ＼ ヽ ." / / ,／゛ _,, ｰ''"゛ _,,,.. -ｰ''''"´ ＿_
. ﾞﾞ'' . ＼ . ″ ." / : ／゛ ._,, ｰ''"゛ ._,,,.. -‐''''"ﾞ´ ＿__,,,,,,.......... --―ｰ¬''''''^ﾞﾞﾞ￣´゛
.. -‐;;;;,ﾞ,ﾞ＿............--―ｰ¬''''''^ﾞﾞ￣￣
＿＿＿＿ .ゝ ﾉ _＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
_ ‐ v’ `ー一''L.. ／ └ /￣｀ヽ
... -‐''"´ ,,) i r一" r‐-､ /┐├ / ハ
,／ 、 / : l ＼ ! / ┘ |- ..,,,,_
.／ 、 イ ＿ .へ.ゞ- -､/ : ┼ .′ ┌├|,_ ｀ﾞﾞ'''''― ....,,_,
／ .／ ,i"/`i´ ´￣ l i | ∧r' .′ ┬ | ／ ´ﾞﾞ''''―- ..,,,,_
,／ / / / ,!＼ ノ ; l/ (＿＿ / ┌ .′ | i ..,,_ ｀ﾞﾞ''''―
″ . / /゛,i′ .,! !ゝ‐┐ / .∨ |: | ｀ / ─∧ r─-.. 」 ゝ ｀ﾞ'''ｰ- ..,,、
/ ./ / l .,! l i ∨!: ＼_ﾟ |/／o¨＞. ／""＞ ／￣￣; __ ｀ﾞﾞ'''ｰ ..,,、
./ ,i′/ ! ! ￣￣`| ∨ |＼_ ＞‐''´ :／ ＞´ -‐/＿＿__/ ｀,,
.″ ./ / ! ,! .l .ｌ :, ∨! ￣ ラ.:.／_／ / ´ ヽ.. _＿,、 .｀ﾞ'ｰ ､、
. / / ! ! │ ! _)、. ∨ニﾆ７"／ .′ `ー､｀''ｰ､、 ｀''ｰ ..、
./ ./ .l .,! .! ! へ. `ー一 - . ／ _ ＞"ー ｀''-､,、 .｀''ｰ ,,_
./ / .l | ｝ ／ ∧ ＼__＿＿／ ─- -‐" `ｰ一 "‐､, .｀''ｰ..、 ｀''ｰ.
ﾞ ./ .lﾞ | .l.′ r‐ )-r―-､ 彡{ ＼ .＼ ＼ ｀'-､ ｀''ｰ..,、
/ .! .| _i_＿l＿／ `ー‐' ー┐ノヽ. .＼ `-、 ｀'-、 ｀'-､ ｀''ｰ..、
. / ｌ .| ´─! /^. ) / l /´ .ヽ .＼ ＼, ＼ ｀'-､
/ l | !`' ´ 」ノ ./ ＼ .＼ ﾞ'-、 .｀'-、 ｀'-､
! l .l .ｌ /´ ／ ヽ ＼ . ＼ ﾞ'-、 ｀'-､
.! .| .| ! ｌ. ...ｌ, ヽ ヽ, ＼ ｀'-、 ｀'-､
! l .l .! ｌ, .ヽ ＼ ＼ ＼ ｀'-、 ｀'-
ｌ ! .! .! .ｌ. ヽ ヽ ＼ ＼ ＼
.l .! ! .｝ .ｌ ｌ ヽ ＼ ＼, ＼
l | .! l .ｌ. ヽ ヽ, .＼ ＼ . ＼
- 591 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:22:42 ID:7JLkRnQs
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...||| , 、 " . i ´ . ii ．゛.. ii||.. i i ､ ´ ii .. " .li .|||
||| .|i ´ i ' || ii ii ｜ iilll||ii | i .iｌｌ|!!i l ...|ｌｌ iii i i l|l. |li li||li |il||||
||il||ｌi .|i 〟 ii||il lil|| ||lili ||ii l|il| |llii||| ｌi|iii|lli || ..iiｌ|||lll.|ll ｌｌｌｌ||iｌｌｌi iiil|iii|||l|i |l|ｌ!liil||lll.|l||
.. ||!|i||ill ..| ||ｌｌｌ|||ii|||ｌｌiiiill|lliiiｌｌｌ|||lll||!!lilllii!!!||ｌｌ||ill|ll ｌｌｌ|||lll||!!lillliiｌ.ｌ| |lll||!!lillliiｌｌ| !!||ｌｌｌ|||lll||!!lilllli||||!lll||
|||ｌｌ|||ill|i||ll||lll!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌｌ||||||ｌｌｌ||||ｌｌｌｌ|iill|||||ｌｌｌｌ|ｌ|ｌ|lll!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌｌ||||||ｌｌｌ||||ｌll||!!lillliiｌillliiｌｌ||!!!||ｌｌ||!!ｌｌｌｌ||iｌｌｌ||
.. .||ｌ||ｌｌｌ|||i||ｌｌｌ||!!!!llll!!|||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!!ｌｌ||||!!ll||!!!ｌｌ||!!|||ｌｌｌ||!!!!llll!!|||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!!ｌｌ||||i||ｌｌｌ||!|ｌｌ!!ｌｌ||||!!ll||!!!ｌ||!||
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- 592 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:23:03 ID:7JLkRnQs
-
ボードワンがこの反乱の手引きをしていたという証拠はない。しかし看過したことは確かである。
ソロスは群集に八つ裂きにされた。
, 、 /`; ＿／
| ヽ / | , 、 ,、 ＼
, 、 ,| ヽ-――-、／/ ／/ ／
ヽ ＼,／ ！ー ／ /ヽ、/ ＜
´ヽ 、 丶 / ヽ /
＿_＼ `ヽ ,´`、 ヽ、 ／__
´ 、 ＼ ﾉﾉ / `、 ,-‐ , ヽ、￣∠ な バ
|＼_＿_ ﾚﾐ≡/◎ ﾞヽ,ゝ､ノL ﾉ ﾄ、 ／ ･ ･
|ヽ ヽ＿ 丶、 ＝‐／|ｌ ~）〈‐／＿ﾉ、| ￣|. ･ ･
| !ヽ ヽ ヽ｀ ─-,‐-＞､;ヽノ‐メ二〉ﾉノ| | ／ ･ ･
＿＿＿/｜|´ヽ,ヽ ヽ / /:::/ ／,,"ﾞ=､ゝﾍ ﾞiｌ | || ￣/ ･ バ
´ / , | ! , ; ＼＿ ／|:::ﾚ' ／ ｌ_,,_ ＼ﾞtﾉ,- ﾉ ／ ＿ ･ カ
//´ || (、 ｀ ｌ|::〈ヽ'ﾚ'"￣ Yr'.|/:::: ￣ヽ、￣／ ･
// ＼ ` :) ‐-┴-‐‐､ ﾚ!./::::.: ヽ フ ･
/ ｜ ヽｰ′ ＼､＿,ニニ､ ||ｌ::::.:.: | ＼
/ ｜ ｜ i ﾞｌ:::| .|ゝ ヽ''「Y|ｌ／" ﾉ ノ
| ｜ ::ヽ ﾞｌ.|:::| .|ﾌ ‐=［| |':::::: ﾉ ／
｜ | ヾ、 ヽｌ:::ｌ ヽメ-＝''ｌ |三三 ／/ ￣フ
| | ヽ:、 三＼ヽ＼,ニ=､ノﾉ三二´ / ／
｜ ＼ ＼ ＼｀ー＿‐-_ヽ､ ／ノ三≡／ ／＿
＼ ｀ ｀ー─--::、_ ｀￣￣´ _／ ￣／
＼ ｀ ー-----‐´ ´
- 593 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:23:27 ID:7JLkRnQs
-
アルメニア人に請われ、ボードワンはエデッサの支配者となった。
最初の十字軍国家、エデッサ伯国の誕生である。
ボードワンがエデッサに来てから、まだ一ヶ月しか経っていなかった。
／／／／／／／／| /ヽ ／ ヽ
／／／／／／／／| | ヽ / ヽ /＼
／／／／／／／／| | ヽ / ヽ |＼ / ＼
／／／／／／／／| | ヽ / ヽ | ＼ / ＼
／／／／／／／／ | ヽ / | | | ＼ / ＼
／／／／／／／ | ヽ / ／ ＼! | | ＼/ ＼
／／／／／／／ | ／＼ V ／ ヾ､∠＿＿＿|
／／／／／／／ ∠ ＼ ／ _-―￣`＼
／／／／／／／／ |￣ -ヽ ＼ ／ ／ ￣| ＼
／／／／／／／／ | | ＼ ＼ | ／ ／ ／ ／ ハーハッハッハ！！！！
／／／／／／／／／| ヽ､_ （＼＼_ |__／ ／◯ _,.-' ／
／／／／／／／／／ | ._ ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__／ヽ‐-‐‐'´ __,. ／ エデッサはオレのものだー―！
／／／／／／／／／／| ￣＝≡／ =i i= ヽ≡＝＝＝￣ ＼
／／／／／／／／／／ | | 「 -┐ ＼
／／／／／／／／／／ | ／| , ヘ /ー ＼
／／／／／／／／／／／| ＿＿ヽ| ヽ ／ ／| / /
／／／／／／／／／／／ | |‐--二二二二 =-イ / / / ／|
／／／／／／／／／／／ | Ｙ´ `､/ / / ／ | /＼
／／／／／／／／／／／／ ＼ | / ／ / ／ | / ＼
／／／／／／／／／／／／／／＼ | / ／ / ／ | / ＼
／／／／／／／／／／／／／／／ヽ !二二二二／ ／ / /／ | / ＼
／／／／／／／／／／／／／／／／ヽ ━== ／ / |/ ＼
／／／／／／／／／／／／／／／／／＼＿＿＿__／ /
- 594 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:23:57 ID:7JLkRnQs
-
i ﾞi i
.i /'j
,- ､__ ヽ //
i'''''‐-､｀ ヽ ､ ｀ヽ､,,,,,,,-‐''´
ヽ ｀ヽ､ ﾞ＼
｀ヽ ､ ﾞヽ､〉
｀'''‐'''´ ,-'''''''‐-､
i ヽ、 ＼
,,,-‐'''''‐- ､ .ヽ ヽ 、 ヽ
/ ヽ、 ＼ ＼_ ﾉi
.i j､ ｀''‐-二ﾌ'
.i､ ij
ヽヽ､ //
｀ヽ､、＿__,-'／ ,==､───---,,,,,__
,,-''''''ヽ-､＿＿＿ _,,--'''''''''''＜ ,,,,,‐- ､ i‐-｀_'''''''''''‐----‐‐''''i
／ j .j───'''''i ／´,,,-‐''''￣ﾞヽヽ- ､ .i 〈 ｀ ヽ､ i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
./ ./ ./￣￣￣￣i / ／ // 'ヽ､＼ﾆﾆﾆﾆﾆi‐‐-ヽ ヽ ヽ ￣i＿￣￣￣￣￣''''''''''i
.i' / /￣￣￣￣jj ヽ〈＿ ,,,-''‐-ji. i ﾞヽﾞヽ──j j二 ＞-ヽ-‐‐‐‐‐ﾞ─､ i二二二ﾆフ￣ﾆフヽ
/二＞-‐'''''￣二二ヽ￣ヽ二二二'''''＜二二-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,, i二＜-‐‐''''''''´ ,,,-'''
..-‐‐i'´,,-''''´￣￣￣ ヽi￣‐､ ｀ ヽ ､｀''''ヽ､i二j､＿＿＿＿,,,,,,,,,,j-､-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ﾆﾆi─ゝ---‐＜ﾆii-‐‐
‐-‐ﾞﾞi´ i￣￣￣￣￣二二i‐-ヽ∠-‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
ﾆ二''ヽ‐--‐'''''j二二二二二---‐i ヽij二二i＿＿＿＿,,,,,,,,,,j二二二二二i＿＿＿＿＿,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j＿,,
| ／⌒ヽ、 /ヽ l しイ
| / ヽ l | ／
|ー l ' l | ／
/ _ ＼ ∨ | （＿／/ まったく随分と貯めこんだもんだ。
―-､ト､ヽｌ , へ、 ヽ ／l| /
＿ l し、 ¨ﾍ`ｔ､ヽ_}lﾚｧノ/ / オレが有効活用してやるぜ。
＿＿ヽ､_` ￣''" ､'' / ／
|_ ＼ `=' / 〉 ／l
ﾉ::::::::........＞ ､ ／ レ‐' /
／＿＿::::::::::::::::::::::ト 、 /
／::::::::::::::::::｀ヽヽ:::::::::::::ヽ_ヽ {
/:::::::::::::::::::::::::::::::l‐ﾍ::::::::::::::::l‐ﾍ ￣/
|:::::::::::::::::::::::::::::::::〉￣二ニ二ノ＾ヽ ／
ソロスの蓄えていた財産でボードワンはサモサタ、サルジュや周辺地域を次々と征服、その勢力を確固たるものとする。
.
- 595 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:24:26 ID:7JLkRnQs
-
ボードワンの統治は極めて巧みだった。
政権中枢こそフランク人で固めたがそれぞれの民族にそれぞれの役割を与え、共同体として融和できるように取り計らった。
信仰の自由を認め、臣下たちには地元の女性相続者との結婚を奨励し、自身も部族長の娘を娶った。
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|ヽ ／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
,ﾍﾉ:::::ヽ // ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
／:::::::::::::::::ヽ ／///// | | ‖ |ミ;;;;;;;;;;|
/| ／::::::::::::::::::::::::::ゝ （(（（((|| || ⌒ || ||ﾐミﾐ‡ミミﾐ
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- 596 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:24:57 ID:7JLkRnQs
-
驚くべき事態だった。
兄にぶら下がって暮らす若造でしかなかったボードワンは、
今やユーグ伯やレーモン伯を上回る大君主にまで上り詰めたのである。
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だ エ |' ＼| l ｌ l l ／´ ∨ ' | ： オ
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/ / デ | ', l ｌ/ }／ | ： レ
°° | ', ｌ / /__ _ ｣
ッ ｜ ､ ', ｌ / l /￣ __／| ： は
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サ / ∨ ' ,.へ、 ヾ ∨ ,. ／＼ ',｀y'／ j｜=-‐_,>
Λ､Λ く＿ ＼ ﾞ ｜ ／,／ _ ___〉 /､ソ ／ __ ￣￣＼＿＿＿
伯 Λ ーﾍ ＼｀`o､＼. } !{'´／,.o'´ ／´/‐' ／ ＿二ﾆ=--
＼＞,--ﾍ ー｀ニ=≧ｦj_l_ﾋ≦=ﾆニ´ /-＜二￣
＿＿＿＿_______/フ´..:Λ ', ﾄ､ _ / /:::::::::｀ヽ、
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- 597 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 00:26:12 ID:7JLkRnQs
- もう見てる人もいなさそうだけど、今回の投下は以上です。
もうちょい早く始めるべきでしたね。
補足はまた後ほど
- 598 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:27:12 ID:GMfCdG6U
- 見てたよ
乙
- 599 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:27:26 ID:7d8oZCak
- なんという下克上w
- 600 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:27:35 ID:FZpzQmsw
- 乙でした
最期に意外な躍進
そしてベストドレッサーから最も遠かった人ことハッサン＝美しいに吹いたｗ
- 601 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:28:18 ID:7d8oZCak
- あ、終わっちゃった。
ま、月曜日には獅子心王も勝てないしね、乙でした
- 602 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:29:01 ID:B0bsk0Gc
- 乙でした〜♪♪♪
- 603 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:29:46 ID:scRq5CFE
- ちゃんと見たぜヒャッハー！
乙
- 604 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:31:09 ID:LZirVixc
- 乙
やる夫いまだ出番無しか……
なんつーかもっと蛮族の行進だヒャッハーみたいなのを想定していたんだが
ベジータのサクセスストーリーだったのに吹いたｗ
- 605 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:31:20 ID:no7nfN6k
- こっちも見てたよー
乙
もう寝るけど、次回も期待してます
- 606 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:31:25 ID:LLJkUyig
- 乙
見てましたよー最後ちょっと席離れてたけど
- 607 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:31:38 ID:nzIt1xjI
- 乙です。
- 608 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:32:51 ID:lNCFhYgE
- 乙
キチガイに大義名分は危険と言うことだな
- 609 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:37:29 ID:ihTtplx.
- 乙でした
ボードワンはただの脳筋でなく
宮廷政治的なものがダメなだけで実地統治はいけるわけね
- 610 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:37:34 ID:B0bsk0Gc
- >>608
西欧ってのは、クロヴィス１世以来それで成立してきた文化圏ですw
- 611 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:37:46 ID:QLEMSFiY
- 乙でした
ベジータ立志伝のようだｗ
- 612 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:46:03 ID:kLQ71TFw
- ヨーロッパ版立志伝とか欲しくなるじゃないかｗ
- 613 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:48:41 ID:7d8oZCak
- >>612 知っているか？ どの時代でやってもカオスだw
- 614 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:51:20 ID:Bht3UGso
- 乙でした〜
ちゃんと見てましたぜ
- 615 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:56:05 ID:rcSOpWos
- 乙
タンクレードのクズっぷりに吹いたw
- 616 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 00:57:01 ID:dUNhTuJA
- こーゆーのを見せられちゃ
将来に展望の見えないうだつの上がらない連中も
十字軍に参加すりゃ、俺だって…って思っちゃうのかねー
- 617 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 06:40:36 ID:91qRId..
- 乙〜。
フランク人もこの前のゲルマン大移動の段階では“侵入者”だったから、
こういう統治手法が受け継がれてたのかねぇ？
- 618 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 10:56:04 ID:iFULCvf6
- 乙です
内情はグダグダなのに端から見て面白いという新感覚……！
次回も期待してます
- 619 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:00:02 ID:7JLkRnQs
- >>609
エデッサもビザンツに返還しないまま独立を保っているんで宮廷政治も十分強かったと思います。
政治家としての手腕は十字軍諸侯随一でしょう。
少なくともハインリヒ四世から授封した低ロレーヌ領の領地経営を行き詰らせたゴドフロワよりは有能です。
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ハインリヒ四世が官職地を任せ続けてくれたかすら怪しかったので、ゴドフロワの参加動機は経済的なものだという説も根強いです。
とはいえ信心深かったこともまた事実のようなので、まあ聖俗両面からでしょう。
- 620 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 22:03:19 ID:8GM8MHXE
- これが王子と下級戦士の差か…
- 621 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:04:13 ID:7JLkRnQs
-
今回史実を改変した点については、
実際はシャルトルのフーシェとかアギーユのレーモンとか色んな年代記作家が従軍してるんですが、
そいつらの文中の発言はだいたいキバヤシピエールに喋らせちゃってます。
,.ｨ , - ､.＿ 、
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__
ﾄ/ |' { ｀ヽ ,ﾍ
Ｎ│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , }. l＼/ `′
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ | ＿| 記録を残した以外別に何かしたわけじゃないし
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ＼
. ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ > 無駄に登場人物増やしても面倒臭いし
. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' / このAAは使いやすいんだよ！！
l `＿__,.、 u ./│ /＿
. ヽ. }z‐r--| ／ ﾄ, | ,、
>､`ｰ-- ' .／ ／ |ヽ l／ ヽ ,ﾍ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､ ＼/ ヽ/
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_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } ＿|,.{:: 7 ））
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ' ::::::|; 7
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. ＼:::::＼::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
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- 622 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:10:07 ID:7JLkRnQs
-
ニカイアの裏交渉などに携わったブトゥミテス将軍ってのもいましたけどタティキオスに統合。
英ウィキペディアによると、タティキオスってアレクシオスの父に仕えてたサラセン人奴隷の息子で、アレクシオスと共に育ったらしいですね。
鼻か欠けてて金の付け鼻をしてたとか面白いことが書いてあります。
_,, -‐‐‐-ー､,,_ ,,ｒ ､
,,／ ﾄ､
／ | 丶､
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i / / ＼
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｛ l ,i i /‐-/､ ／i ,-A-‐‐ i l i
| i l ||ｿ ﾊ メ / ﾘ´/ 丶 | ∧l
l ! |＿ﾉヽ_ミ≠ｾｴ l //ｲf升ｱi ｝ ﾘ i
ﾚ ﾊｒ!￣ヽ,´ セ 夕 ﾚ ﾋｹｭｼ ﾘ /iノ
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ヽ｀ｰl /
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i ハ
l ∧_ i
ｰ´
- 623 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:15:44 ID:7JLkRnQs
-
アンナはマジで知的な美少女だったようですが、だからって言ってる事鵜呑みにしないほうがいいです。
『アレクシアード』をアンナが執筆したのは40年ぐらい経ってからのことだから後知恵で書いてるわけですし、
当然アレクシオス贔屓だし、捏造臭い話もチラホラあるし、
アンナに限ったことじゃないけど信心深さが他宗教への偏見に直結してるんでまあ適当に割り引いてください。
´ ￣￣￣￣￣く
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. ／ : : : : : : : : : : : : . . .＼
､＿_/／. /. . . . . . . . . . . : : ! : : : : ヽ
￣/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : ＼l: : : : : : :ヽ
. l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : ｀ヽ : !: :l: : : : : ヽ、
l :/ l : l: : :l :∧: :ﾄ、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :ｌ: : : ｌ ￣
l/!: ! : ｌ: :/l/‐-ヽ! ヽ ! _ヽ-―!‐ !: :ｌ: : : !
ヽ! : l : ! rfチミ､ ヽ´ fr旡ミ! : ト､l : : ′
. ヽ !: :l rっｿ 匕り !: : !丿/j/
. j∧ :ﾄ､ ｀¨ . ｌ ｌ :ｌ j/
V: :lヽ、 _ ／j/!/
ヽ: ! ＞ __.. ィ
ｒヾ ￣ || lr‐ 'ﾌ, '／ |ヾ| ! | !
,',ﾍ ヾヽ|| ／ ∠- ｧ! ＼| !__ヽ
/! ヽ | |||／ r--'ヽヽ `ｰ､ヽ ¨ｧ
,' 〉 ヽ !_/ ,､┬､二ゝﾆ ＼ ヽ!/│ ﾎﾟｷﾎﾟｷ
! / / | ィ´ ! ! | ＼_ |_ !
| ! ,,.ｲヾ ＼ ｣〉 |│ ! ／| ／ ハ|
! | / ヽヾ ´/ | ! ,､,、 |〈 ヽイ／／ヽ
アレクシアードの英訳はこちら。
http://www.fordham.edu/halsall/basis/AnnaComnena-Alexiad.html
- 624 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:20:24 ID:7JLkRnQs
-
今回端折りましたがどうもレーモンにはあまり統率力がなかったようで、
部下が勝手にかなりド派手な略奪＆虐殺をして皇帝軍に返り討ち食らったりしてます。
非武装の巡礼もいっぱい連れてたのでそいつらが暴徒化したんでしょうか。
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::! ノ
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀ ヽ 幺ク 亡 月 | ┼‐ .|] |]
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l / 小巴 三l三. ヽ_ﾉ / こ o o
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l ＼
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l ／ 今のところ全く良いところがなくて絶望した！！
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::| ／
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l ￣￣|＿ ／ヽ、 /＼ /＼ ／
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ､/／＼／ ＼/ ＼/ ＼／
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 625 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 22:23:30 ID:jhvgfMyw
- 暴徒・・・ミストさんの出番か
- 626 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/11(月) 22:24:08 ID:7JLkRnQs
- >>604
とりあえず第一次十字軍が終わるまでお待ちください。
といっても、ホント徴税と戦争以外語ることが……
最後に資料の党派性についてグダクダ言ってる以上、自分が使ってる資料についても言及しないわけには行かないので、
とりあえず現在お世話になってる資料のなかで使用頻度の高い物のリスト
Ｓ・ランシマン『十字軍の歴史』
橋口倫助『十字軍―その非神話化―』
アミン・マアルーフ『アラブから見た十字軍』
カレン・アームストロング『聖戦の歴史』
ジョルジュ・タート『十字軍 ヨーロッパとイスラム・対立の原点』
八塚春児『十字軍という聖戦』
あとはwikipediaとか色々
- 627 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 22:45:53 ID:UrR7rO.g
- 金の付け鼻はビザンツではよくあったよう。
というのも、為政者は肉体的に完ぺきでなくてはならないみたいな伝統があって、
偉くさせたくないやつ（ようは才能あって皇帝になりそうな奴）の身体の一部を切り取って
修道院に押し込むということはよくやられていたみたいです。
- 628 ：名無しのやる夫だお：2011/04/11(月) 22:48:06 ID:8GM8MHXE
- 目玉ですね、わかります。
- 629 ：名無しのやる夫だお：2011/04/12(火) 22:08:01 ID:TFYiAcj2
- 目玉といえばブルガロクトノスの逸話にはすっ飛んだ
自分が送り出した兵が全員目玉くりぬかれた上
数珠繋ぎになって帰って来たら誰でもその場でショック死すると思う
- 630 ：名無しのやる夫だお：2011/04/18(月) 02:57:43 ID:ItBUB3v2
- ブルガロクトノスというと、ビザンツ皇帝バシレイオス2世のことだな。
征服戦争時にはブルガリアに対して無茶苦茶ヒャッハーじみてたみたいだが、
いざ征服完了すると、税金を物納にすることまで許す寛容さを見せたそうだ。
ある意味、ハート様（普段は温厚で優しいが、自分の血を見ると一気に狂暴化する）に
一番近いお人。
- 631 ：名無しのやる夫だお：2011/04/18(月) 03:25:03 ID:plPI99EM
- 冷静に狂える人マジ怖いです
- 632 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:32:36 ID:GtajgHTY
- ﾄ､
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ミ￣｀ヽ､,,ﾉ'''ノ'''/ ,/ﾉニ＝'
.＿ミ' | ﾄ､､ ,,ノ ,//,,ノ,ﾆ''_ノj_,,
ﾐ : : : : |〉｀l ）|/,,/ / /三／彡' ＿
ミ::::::∠＿ミ--ﾉ ,,_,,彡_,ｲ_ノ￣ミ､ T _,,ｨY彳⌒ ━━━━━━━━━━━━━━
｀l､_ト-‐''⌒三く {::::::::<三/ﾊＶミ＿ Lｲﾉ／
＿ノ / rj ｎ ,,;ｴ !:::::::::::: ヾ´ ﾉハ ﾉ::∠ ＿ 突発小ネタ
＜二_ﾉ/ ﾄ'j 彡 l::::::::::::::: r'|,,ｲヽ:::::-､ ﾞi /.......ﾞl
ヽ--'ノ ト|ニ-､:::::::::::::::: j Vﾄ､:::::::|,/ ::::::: ﾉ ヘンリ様ＶＳクソ坊主
ﾞﾗ＿ﾉ.|/ / ,､ ＼:::::::::: /:::＼,,-┴‐'_ハ＿_/
{ 「 V┴ﾍ:::::::::/:::::／ ＿,-//､＿_,,ト､_ ━━━━━━━━━━━━━━
Vヽ: ｀ヽ└,､'::::／r∠ く .{::::::::::: |┐.ﾞl
ゝ､＿__.}_,-ﾉ_:::|_/ノ ヽ ＼ﾞー-ｲ,,l_ |｀ヽ
,-─ｪ| {::::::,,-l／::::|::∠､: : :: ﾉ--､ / .ﾊ:::::|
／::／ハヽ__//:::::::::／: : ::}__,ｨ'､＿ﾉ /./｀V .|::::|
_∠_／:::::::::::::,フｲ / l´: : ::／| | |::::ヽ {_ﾞ=ノ ／|:::}､
_∠ |／::::::::／/ | ｀ーｲハ.l-ﾄ､ハ::::|／ ／ ,,ｲ |_|:/ﾉ
／ |::::::::::/ /::::::,⊥＿__ | ﾊヽヽ|:::::rﾆ､イ ／:::| l |Y
/ ,,-‐'':::｀ーｲ /_,,／/::: ヽV::::::ﾊヽ＼{__ﾉ‐'´::::::::,ト|_j´
j::::::::/::::::::::::::::::://|:::::::::::ﾉナ-､＿＿}::::::::::|.|:::::::::::￣￣￣|,L/
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ヽー'--､＿／|::::::::|.|:| {＿__}＿＿_::::::|＿:::::::||::::::::::::三＞ﾉ´
{三三|||:::::::::::}:::::::::::::::::::| ﾄ::::::ヾ､三三ﾉ |
- 633 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:33:38 ID:6einpdTs
- なんか外道が来たww
- 634 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:34:35 ID:GtajgHTY
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- 635 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:35:42 ID:mWIgQkeA
- おう！？なんか始った！
- 636 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:37:51 ID:GtajgHTY
-
＼ │ ／
／￣＼
─（ ﾟ ∀ ﾟ ）─
＼＿／
／ │ ＼
ﾉﾄ |
彳ﾐ ﾉiﾐ
__,,.. ．-‐ '''""~~""''' ‐-彡彡ミ ．彡ミ..,,____
_,.．-'''" 彡彡ミﾐ 彡;;;ミﾐ ￣ ~~""''
__,,.. ．-‐ '''""~ 彡彡ミﾐﾐﾐ彡彡ミﾐﾐ ____,,.. ．-
__,,.. ．-‐ '''""~""''' ‐- ．..,,____,,.. ．-‐ '''""~''''''''''''''''''''''''~""''' ‐-､_ii|__,,.. ．-‐''""~
.,.:,..:.. .,. :,..:.. ,.:,..:.. .... :.:.:...:::. .... .,.:,..:.. . .,.:,..:.. .,.:,..:..
.,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ... ,.:.:.:...:::.. . .,.:,. ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
.,.: ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ＜ ＞
.,.:, .. .. .,. :,..:.. ,.. ,.: ＜ 待ってください陛下！！ ＞
.,.:,. .:.,... ,.. ;;,.. ,../ｿヘﾍ ′ ＜ ＞
... ,... ... ,.. . 'v=0=w` ､´ ＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶ
... .,.:,..:.. [] ( ﾟ∀ﾟ) ..:..
,, .,.:, ||＿＿＿_.ノ（. つ¶つ¶_＿_＿ .,. ,..
/￣:ｌ: .―:ｌ:――――:ｌ:/＿＿_ヽ,―、
''"""'''''"""''""''―＝ニニ三 | :|:./ E:|: EEEEl :|:|: : ￣￣||`ｌ """'''''""''''
''"""――＝ニニ三 ／￣￣ヽ￣ヽ EEEEl :|:|:＿＿:＿＿_||._|"'''''"""''""''"""'''''""''''
/ ,●、 | |７７７７７７|:| ｌ, ―┴、┴――、
―＝＝ニ三 | ●| |.● | |/////// .:|:| ／ ヽ ヽ ←愛馬
――＝ニ三 ヽ `●' .| |＝＝＝＝:|:| |＝=㊥＝＝l＝＝＝|
―＝＝ニ三 ヽ＿＿__／_／￣￣￣￣￣~'ヽ＿＿＿__/＿＿__/
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''""''''
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- 637 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:39:45 ID:GtajgHTY
-
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'tt_ｩ‐=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |ゞ'"ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 修道僧か。
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| 私に何の用だ。
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ＿_ __ ＿
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､ 国王陛下、 ./:::::::::ヽ /::::ヽ /:::::::ヽ
（´∀｀ ） (ﾟДﾟ,,) （・∀・ ）
私どもの訴えをお聞き入れください。 /::ﾟ†ﾟ::::ヽ /:ﾟ†ﾟ::ヽ /:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
|::::::::::::::::| |::::::::::::| |::::::::::::::::|
|;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;|
- 638 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:41:44 ID:H3FT8Jbo
- 愛馬っつーか戦車だ
- 639 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:42:28 ID:mscroAxQ
- ロードローラーだっ！
- 640 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:45:09 ID:GtajgHTY
-
私どもの修道院では今まで昼食が十三皿だったところを
＿
/:::::::ヽ 〜♪
（・∀・ ）
⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇ /:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇ |::::::::::::::::|
|;;;;;;;;;;;;;;;;|
司教が三皿減らしてしまったのです！
＿ |~￣￣|
/:::::::ヽ Θ|__†＿_|
（ Ｔ∀Ｔ） ||（・∀・＃）
/::::ﾟ†ﾟ::ヽ ⊂ヽ》†《~~ヽ
|::::::::::::::::| ⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇ || | | ヽ ゝ
|;;;;;;;;;;;;;;;;| ⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇ ||（＿（＿_）~
- 641 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:47:35 ID:GtajgHTY
-
陛下、どうかこの司教の横暴を罰してください！
＿_ __ ＿
./:::::::::ヽ /::::ヽ /:::::::ヽ
（´∀｀ ） (ﾟДﾟ,,) （・∀・ ）
/::ﾟ†ﾟ::::ヽ /:ﾟ†ﾟ::ヽ /:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
| / ヽ ／ ／ l ＼ |::::::::::::::::| |::::::::::::| |::::::::::::::::|
,ｲ l ヽ l ／ ／ ／ / |;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;|
/ | !,､ l l / ／ ノ ﾚ‐i
/ | / ｀'- l| /_,.‐ヽ ／ |
/ | / /ヽ／'''''‐､ |´ ヽ_／／ ヽ 〉
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l /
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ）
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l, なるほど話はよくわかった。
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 |
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ| 次の昼食を楽しみにしていろッ！！
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
- 642 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:48:15 ID:LfmYPTEY
- 宗教裁判ですね、分かります
- 643 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:49:16 ID:mWIgQkeA
- もしかして、もっと減らすのか？
- 644 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:49:51 ID:GtajgHTY
- ＼ /
＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ i | / / ／
＼
-‐
ー
_＿ --
二 ⊆⊇ ＝ 二
￣ ￣
-‐ ⊆⊇ ⊆⊇ ‐-
／
/ ヽ ＼
／ 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
- 645 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:52:14 ID:GtajgHTY
-
あの、これは一体……？
＿_ __ ＿
./:::::::::ヽ /::::ヽ /:::::::ヽ
（´∀｀ ；） (ﾟДﾟ；) （・∀・；）
⊆⊇ /::ﾟ†ﾟ::::ヽ /:ﾟ†ﾟ::ヽ /:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
⊆⊇⊆⊇ |::::::::::::::::| |::::::::::::| |::::::::::::::::|
|;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;|
- 646 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:52:56 ID:mscroAxQ
- 三皿になったｗｗｗｗｗ
- 647 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:53:06 ID:GtajgHTY
-
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ 坊主に必要な物は清貧だ。
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 異論でもあるのか？
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ 滅相もございません。
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ ＿_ __ ＿
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_ ./:::::::::ヽ /::::ヽ /:::::::ヽ
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ （TДT ） (TДT,,) （T∀T ）
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ /::ﾟ†ﾟ::::ヽ /:ﾟ†ﾟ::ヽ /:ﾟ†ﾟ:::::ヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ | |::::::::::::::::| |::::::::::::| |::::::::::::::::|
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ |;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;|
この人らしい逸話でした。
.
- 648 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:54:52 ID:mscroAxQ
- 乙
うむ、正論すぎて反論できん
- 649 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:57:06 ID:mWIgQkeA
- 乙
うむ、素敵な人だ
間違っても自分の上司にはいらないが
- 650 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:57:59 ID:R/SBg29c
- 乙
そもそもこの僧侶たちはヘンリに訴えたらどうにかなると思っていたのだろうか？ｗ
- 651 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 21:58:08 ID:6einpdTs
- 相変わらずのいんぐらんどw
- 652 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 21:59:41 ID:GtajgHTY
- 作りながら投下したんで多少ズレてますがご容赦のほどを。
ヘンリは教会の腐敗をかなり嫌ってたみたいですね。
ベケットと揉めたのも司法改革で聖職者の処罰にまで手を突っ込もうとしたからです。
来週末にでもアンティオキア包囲戦（前編）を投下したいと思います。
あと三回でエルサレム占領まで行く予定です。
- 653 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:00:34 ID:LvbPA6Wg
- 残りの七皿は自分の懐に収めたんですね、判ります
- 654 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:05:26 ID:0BEhL.ok
- 乙でした
この時代って昼食があるってことは、この時代のイギリスって一日三食だったのか
一般庶民の食事量はどれくらいだったんだろ？
そして王様本人の普段の食事はどうだったんだ？ｗ
- 655 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 22:08:00 ID:GtajgHTY
- 当時の一般的な食事に関してはちょいと良くわかりませんが、とりあえずヘンリの食事は質素だったそうです。
政策スタンスといい常に動きやすい服装をしていたことといい、合理主義者なんでしょう。
- 656 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:12:03 ID:6einpdTs
- 合理主義って……徹底されると回りに良い迷惑だねww
- 657 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:15:02 ID:mscroAxQ
- 徹底した合理主義者の父
ビッチな母
邪気眼中二病で凶暴な息子
たまらん一家だ
- 658 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 22:18:42 ID:GtajgHTY
-
|l､{ j} /,,ｨ//｜.
i|:!ヾ､_ﾉ／ u {:}//ﾍ
|ﾘ u' } ,ﾉ _,!V,ﾊ |. こんな強引な人なのに平民受けはいいんだよな……
fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ , ﾀ人.
ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽﾄiゝ
ヽ iLﾚ u' | | ヾｌﾄﾊ〉.
ﾊ !ニ⊇ '／:} V:::::ヽ.
/:::丶'T'' ／u' __ /:::::::/｀
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7 永らく続いた無政府状態を終わらせて秩序をもたらしたのだ、当然だろう。
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! /
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ 商業振興のために都市や商人に特権与えたり、
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/ 司法を整備して公平な裁判をやったしな。
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ テンプル騎士団員に貧民への食糧配給もやらせてたんだぞ。
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
ヘンリは偉ぶったところが無く、どんな階級の人間にも気安く接したそうな。
当時のヨーロッパで最も学が深い君主で、記憶力に秀で一度会った人間や有用なことを忘れることは無かったとも。
- 659 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:22:06 ID:mscroAxQ
- こんだけ名君なのに子供の育て方は下手だったんだな
- 660 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/23(土) 22:25:25 ID:GtajgHTY
-
. ／￣￣￣￣￣＼
|＼___＿___＿___／|
| ｌ‖‖‖‖‖l |
| ｌ‖‖‖‖‖l |
| ｌ‖‖‖‖‖l |
|=ｉ⌒＼ ／⌒ｉ=| 外見はずんぐりむっくりのガニ股デブで顔はシミだらけ、
|=| ヽ/ |=| 眼は飛び出てて血走ってて有体に言えばブ男だったんだけどな！
|=| |=|
|=|~r-oｭ ro-ｭ~|=|
￣￣￣D)「ij ￣ i ￣ ij ]
ヽ＼,ﾃ￣ノ> ^ <ト/^ゝ
ゝｰ'ｰ'.(^_/|Yﾞ､ヽｪｪｪｪｪﾌ /Y| ^^
|! ヽ / i|＿＿＿
. ／￣￣∧ ＼二／ ∧ ／⌒＼
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ どうやらまた神判して欲しいようだな。
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
馬で駆けずり回ってない時も落ち着きが無くて、ミサの最中でも小声でくっちゃべってるか何か読んだり走り書きしてたとか。
趣味は鹿狩りと討論。
短気で癲癇持ちで、激昂するとひっくり返って床に敷いてあるイグサを齧りだすほどだったが、
その一方でユーモアもあったという。
- 661 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 22:32:11 ID:87cwUi3A
- 乙！
何なんだこの君主ｗ
- 662 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 23:04:01 ID:Gn7o1MPk
- 乙ー
むしろこの人の方が面白いなｗ
- 663 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 23:25:50 ID:mB92P4dA
- 乙でした
＞床に敷いてあるイグサ
流石中世ヨーロッパ
- 664 ：名無しのやる夫だお：2011/04/23(土) 23:35:22 ID:JQdnOi12
- 「なぜかフランス王になってしまった坊さん」から「合理主義者のブ男」に乗り換えた
ビッチの男を見る目がまた凄いと言えば凄い。
- 665 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 00:03:19 ID:lj9COvFI
- なんだかベネズエラのチャベスみたいだなｗ
- 666 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 00:12:03 ID:9AgKKxnc
- ロォ〜ド ロォ〜ラ〜 ナイフよ 止まれ
- 667 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 02:14:24 ID:4fXuU086
- >>659
名君やってたから子供の教育に関わってる暇が無かった、ということかもしれん
- 668 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 08:22:06 ID:IN7l90OQ
- 乙でした
短気で落ち着きないって、言い換えれば感情豊かで行動的だということか
その上偉ぶらなくて贅沢もしないとなれば、そりゃ平民受けするわなあ
- 669 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 12:37:54 ID:e5HsPNuM
- 予想以上にいい王様だった
- 670 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 18:22:13 ID:RZGV1lDk
- 大陸側はDIO様の後の王が月だったからよかったけど、イングランド側は次の王様がやる夫……ご愁傷様ですｗ
- 671 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 20:01:29 ID:ot2eQB02
- >>670
なんか誤解があるような……
- 672 ：名無しのやる夫だお：2011/04/24(日) 20:25:39 ID:gZPEvpDk
- ＤＩＯはフランスの大領主（フランス王の領土よりも何倍も広いが）ではあるが、フランス王ではないぞ？
- 673 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 11:10:52 ID:XFlSrT/E
- 趣味は討論なのに短気で癲癇持ちで激昂すると審判とか討論相手するの怖すぎる
- 674 ： ◆OkhT76nerU：2011/04/25(月) 19:46:17 ID:QvgrP222
- >>673
神判うんぬんはネタなんで。実物は寛大だったみたいですね。
このスレだとポルポルが毎回オモチャにされてますが、よっぽど気に入られているのでしょう。
- 675 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 20:27:13 ID:7205xoIY
- 討論する度に神判してたら討論相手居なくなるわなｗ
- 676 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 20:32:02 ID:wb..NpX.
- 最初から有罪でしかありえない物理的に無理な審判・裁判って世界のあちこちにあるよな……。
- 677 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 20:34:51 ID:SDpOuEtU
- 死刑反対論者に、この王様を真正面からぶつけてみたいなぁw
- 678 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 20:59:11 ID:otKpJmmA
- >>676
信長は湯起請（くがたち）を成功させてるぜｗ
- 679 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 21:18:49 ID:Hq4PmFdA
- >>677
ヘンリの代に神明裁判が減った辺り、むしろ無闇な極刑は避けるタイプだと思うが。
- 680 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 23:00:18 ID:3oYFMthw
- どちらかといえば結果論であるが、神判には何かを飲み込む、取り出すというのが多い。
後ろめたいところの無い人間は思い切ってやるので、一気に飲み込んだり手を出したり
して成功率が上がったという面もあるという。
過去形でないのは、東アフリカなどでは現役だから。
>何か読んだり走り書きしてたとか。
しかし、この時代の西欧の君主には珍しい。
- 681 ：名無しのやる夫だお：2011/04/25(月) 23:02:55 ID:YBvGlp/Y
- しかし無政府状態だったイングランドの秩序を回復させた上で色々改革して、３０年以上平和に治めていたとかマジ名君だな
- 682 ：名無しのやる夫だお：2011/04/26(火) 08:42:32 ID:.0b9Oh6g
- もはや「DIOがヘンリになるようです」
- 683 ：名無しのやる夫だお：2011/04/28(木) 00:42:38 ID:c7dpCqmI
- 何だ…DQNが足りないな…
- 684 ：名無しのやる夫だお：2011/04/28(木) 13:05:11 ID:9WrYXxSA
- むしろこんなＤＱＮまみれの歴史スレ珍しいだろ
- 685 ：名無しのやる夫だお：2011/04/29(金) 02:14:02 ID:Vqh4OdZk
- 同じくらいかもう少し昔が舞台の歴史スレはだいたいDQNだらけなような
鎌倉の北の方角の戦闘民族とか
- 686 ：名無しのやる夫だお：2011/04/29(金) 02:44:35 ID:3RHji2QI
- ただ、主人公（？）たるやる夫自身がここまでDQNなのはそうないと思うｗ
若い頃はバカやっていても年取って英雄名君になってからは〜ってのがほとんどだった
- 687 ：名無しのやる夫だお：2011/04/29(金) 10:06:45 ID:kz2W8mk6
- あんまりよその話題で盛り上がるのは避けようぜ。それ以上は歴雑へ行こう、な！
- 688 ：名無しのやる夫だお：2011/04/29(金) 14:39:50 ID:u/xzxE5w
- 別に、よその話題で盛り上がってないと思うが。
- 689 ：名無しのやる夫だお：2011/04/29(金) 16:35:37 ID:hKupSbtU
- 雑談スレで悲劇の英雄が話題になってるけど、このスレならやっぱりボードワンの子孫のあの人かな
- 690 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/01(日) 21:01:05 ID:b32u3N62
- すみません、4日に延期させてください
- 691 ：名無しのやる夫だお：2011/05/01(日) 21:10:18 ID:IKfHCKRM
- あい、了解
- 692 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:52:41 ID:EpXfy8zA
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マジすいません明日こそ投下しますんで代理小ネタ
〜 /ｿヘﾍ
〜 ´v=0=w`＿__ クイズヘンリオネア
（ﾟ∀ﾟ ） / |
~ ⊂ へ ∩）/ .| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
i'''（＿） i'''i￣,,,,,,/
￣ （＿）||￣￣
- 693 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:54:18 ID:EpXfy8zA
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中世において森林は畏怖の対象だったが、森林を利用することなしには人々は生活することは出来なかった。
:ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ /;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ |ii;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞヾ:ヾ
ﾉ;;ヾ ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ヾゞ;| <;;/::ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ;;::iiゞゞ;;ゞゞ;;ゞヾ;;>;ゞヾ;ゞ
ゞヾ ;ゞゞ;ゞiilヾ;ゞゞﾞゞ;;:::iｉ| |;:ヾゞ "ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾiii| <:;ヾ:ヾ;;>ヾ;ゞ'';ゞヾ;ゞ
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.:;”:`:;,' *”|:;:;ii|:,:;*.,:;/.:::;,':,*”:;:;.,:;.:；'.:ソ "''~`''"ﾞ"'''~ノ;;ii;:iilli;ゝ"''~`''"ﾞ"''~`''"ﾞ"''~ﾞ
"''~`''"ﾞ ノﾉｼillゝ"''~`''"ﾞ"''~`''"ﾞ"''~ "'''''''''''''''" ..,,､vji､iijww､ii..,
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））ゝ;;;ﾐ,,､,,;;;ゝ;;)ゝ））ゝ
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ヾﾐ;ｿ(;;;ゝヾ;))ゝ;ﾐ;;（::;ゝ;;;）） ,..,.,.,.,、
- 694 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:55:43 ID:EpXfy8zA
-
木材は建材や燃料となり、
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|＿＿＿＿」＿＿＿＿＿＿＿L＿__
. ＿＿」７´ L ,〃二ﾐ.,f二 | 「￣￣￣
￣￣￣|ヽ ﾉ{ ir」f斧jYf斧ｎ| |
ト､ヽ∨从 { ,小{!乏山笊り| |
. 」 ヽ厶ィ¨¨く､厶.「fｒ益ｪjソi! │
￣￣T厂ブ ＼ ヽ之７´ │ 亅
. |ｰく「,,,, ＼ﾉ厂 | 「￣￣
. |ノく巛{ ＼ ＼＿__」 |
＿＿,上.二二＼＼ ＼ ＼＿＼_|
「￣￣￣| ＼＼ ＼ ＼ ￣|￣￣￣
. ＼＼＼ ＼ ＼
＼＼＼ ＼ ＼
＼＼＼ ＼ ＼
＼＼＼ ＼ ＼
. ＿＿＿_ ＼＼＼ ＼ ＼
ー‐― / ＼＼＼ ＼ ＼
. 〈∨/ ＼＼＼ ,_＿__＼
〉〈 ＼＼〃ｨ7三ミヾ、
. ＿/∧〉 [ [] r┐ ＼{l「（{{句j刈}｝
ー ′ _ノノ ヾ弋沁少ｨjﾘ
ｰ´ ｀¬＝一″
- 695 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:56:41 ID:EpXfy8zA
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木の実は食料となり、
,.,,.,.,,.,
^~~ヾヽ
1 （;;;;）;;;;）;;;）（;;;;）
γ ⌒ν⌒ ､ （;;;;）（;;;）;;;;）
l l (;;;)(;;(;;;)
l jﾞ (;;;);;;)
ゝ _ , ､ _ノ (;;)
j
- 696 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:57:20 ID:EpXfy8zA
-
養蜂や豚の飼育場にもなった。
., -､,. -─- ､⌒〉
{ } ヽ_ r'⌒)ヽ
ヽ、 /´ ｉ ，{__ iヽ､ J
{ ’ ￣ヽ._)/ ∪
! ヽ(ゝ＿_,ﾉ} /
l ,. ﾉ‐''> ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
i⊂}＿＿ _, ‐'´__/＿_ ／ ＼ -､
ヽ ‐- ､二`ヽ/〉⊂ﾆﾆ⊃) ,､_,ノ ﾞ,ノ
| /／￣￣）j~U^∪ヽ `‐､_ ､ |
ﾉ ` ‐-Ｌ!--‐''（´ ） r‐ﾞ。 | ＿ |
`i''ｰ----‐ ''"´ ヽ､＿＿／ |iヽ ヽ /､＿＿＿＿＿/ヽ ノ
! } ｀ } ｀┴─‐'´| /ﾉ / ﾉ | /
. !. , -‐- ､. ﾉ--─ ' (,_ﾉ" ｀" (_ﾉ
ヽ､_{. ｀ヽi'⌒i
`''‐- ､.. ＿＿,!
豚肉は一般敵な食肉であったので、森林で豚を放牧する権利は賃貸の対象ともなった。
貴族は森林で狩りを楽しんだし、獲物は貴重な食料源となった。
森林の有用性は農民から領主まで非常に大きかったのである。
.
- 697 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 20:57:39 ID:bz62oIYA
- なんかキタ
- 698 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:58:26 ID:EpXfy8zA
-
そのため御料林（王室の排他的な狩猟のための地域）に指定された地域での不満は大きかった。
特にイングランドではヘンリ二世の治世化で御料林は王国の三分の一にまで拡大し、その管理の厳しさは有名だった。
余談だが、この辺の不満がロビンフッド伝説の背景になっている。
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ､__人_从_人__/し､_人＿入
`､||i |i i l|, ､_）
',||i }i | ;,〃,, _） おらおら、勝手に御料林に入るんじゃねえ〜っ！！
.}.|||| | ! l-'~､ミ ｀)
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ '´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
`ヽ､llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ､_,-,
-―--`lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllﾉ
`ヽ､lllllllllllllllllllllllllll, - ､ll､_ll､ヽlllllllllllllllノ-,
￣ヾllllllll/⌒ｌ､lllllll-- `ヾシﾉ|彡
_ノll/ ⌒l `|ll/´ -､ /
`)ll| (`Y´ 二`ヽ､_ |
／lll`l`-| （ |;;lll| '´,イ´ この御料林官の圧政、目に余る！
,-'´／|`ヽ-┐ `￣' ﾉ
＿_, -‐/;;;;;;/ | | l
;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;| `l l､ ` , -'
;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;| `l､ `ヽ､ -――-/
┌‐┴───┐ ヽ､ `ヽ､ 人
│ヒュー司教 | `ヽ､ `＞┬イ `､
- 699 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 20:59:42 ID:EpXfy8zA
-
_.. -‐ ' " ヽ￣ﾉ^7__ ） ／ / ヽ ﾗ // （
`ー ''"--―――-r⌒｀｀~｀ﾞﾞ`''ﾍ/ ヽ ＼ 二) ノし ｡｡ （
`ー--――ｰ---＞ 〜-､_, ', ） （ お前に破門を通告する！
`ー-- ..＿ へ/ くてi` 〈 `V⌒Ｖ⌒ＷV⌒Y⌒ＶＶ⌒Ｗ⌒Y⌒`
`ｰ-_ | ^i , ﾉ _.. ‐ｧ=r‐''⌒ﾞ二ﾆ二つ
ヽr''ﾍ､_ ,.-＝ｧ/ _. -‐ '"´ l l r} } }l
/ !､ {＿_// __ . -‐ ' "´ l ヽ ､ ヽ_ﾉﾉ
ﾉ ､ ￣ /-‐ ' "´／｀ﾞ ｰｧ' "´ ‐'"´ ヽ､`ｰﾃヽJ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
_.. -‐''ﾌ|フヽr-‐ ''''フ.￣｢´ / / __.. -'-'" ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
. ‐ '7 く/|〉-rへ. ／ l l / . -‐ '"´ ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ ノし
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ て
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ (
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 700 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:00:42 ID:EpXfy8zA
-
く⌒ヽ
）＼ く＼＿| （_,,,,--へ
ﾉ ノ ＼＿_ ＿,,-ー┘
/ ／ ,,,,__＿| |＿,,,-ーへ
／／）＼ ＼＿_＿＿ ,,,--ー┘
∠ノ / ノ ＿ （ ＼ｯへ､
ノ ／ く＿ニニニニ.., ＿ノ
／１ | （＼_ | ﾉ
／／ | | ｀i＿） | |
￣ | | ＿ | |
く_ ） ＼~ー` |
``ー〜
,,,＿,〜ーヽ､
＼＿,-〜, |
/／
ﾚ'
丶＼
| |＿〜、
へ_,/ ノ ,へ
＼_ ー￣＿,ー~' ）
ﾌ ! （~~＿,,,,／ﾉ/
| | ￣
ﾉ | /（
/ / | 〜-,,,＿＿
（＿ﾉ 〜ー､､＿＿）
- 701 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:01:33 ID:EpXfy8zA
-
ハ
| ',
冂 /l | /´〉,､ |￣|rﾍ
r､ |ヽ l | 〃 |.iヽ l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
|,li､ | V / // ノ＼＼ 二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/ 川 / ./ / / ｲ / /＼￣￣＼ /＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
ハ ,,,,-''" ////川 l＼ / l ヽ ヽ '´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
川''" //.|/ ||| ヽ, ＼, /|/ .|-､ `ｰ-､__,| `"
V // | ＼､ i .／/ / ヽ
l K ヽ | ／ / /ﾆ= ヽ
l l `. | | / /Y, ＼ヽ､
＼ ＼＿_ | | i ((/ // ￣
. ＼-､ ,,,,_〃 ''ヽl ヽ/i | ／／ｲ
￣‐'´{.＼ ト _ ヽ川 川 ／／／l.| 貴様……
<_ ＼ 川 ﾘ _,_ V/二川_ ´／/ﾐl lしlー-
へi ヽ｀‐‐-,,,/-ﾆ'''''::::))ﾆ-'＼､_,, .l .|'‐'' i 断りもなしに私の役人を破門するとは良い度胸だ。
, / >―￣￣ ヽ､:::::::://// ／7ﾉ ﾘﾉ|-､ ヽ
T川_∧＼￣li ''/-v l'',,／∠,,/ | /_ ＼＼ 宮廷に出頭しろ。言い分があるなら聞いてやる。
! 川ﾄ ! ヽ二 ‐-､! ,! / /'´ィシノ :l |､＼
|.l川ヽ｀. ＼弋_ｩ >.|.!/／,'''''" ｨ| |.l ＼
ii'''''' ミヽ__|ヽ __ ｀二´,'''|,,,;; '''' | / | !
｀`' ｀ __,,-=-ゝ |;;''' ,, , ' ﾚ .l
.＼--―― ,､＜ { ヽ,_ /'' ./ |
. /_-‐7 ／ '､ ､ _,,-―_''= /
／ ／ ＼,＼ ;;二='''' /
／／ ＼ ＼ -- _/ ＿,,．-‐
／ ヽ＼ ヽ-ー'" √
/ ￣￣````'''''ーー,,ヽ ／ _ ー
＿ ｀‐､ ,,,,, - ´ ／
￣´ ￣￣ ´
- 702 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:02:21 ID:EpXfy8zA
-
___,,,,----- ､__
_____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ＼｀Tｰ-1
｀ｰ-.ｭ____, ￣コ-､_i- ､丶 /└!
-＝´､ﾆ----ｧ (_ ｀''ｰ'ヒ｢
-＝ｭﾆﾗ´,rﾆヽ ,｢ .u'''ｰ-､_ ､ |'
￣'ｰ､_ __｣⌒!.V' ｰ┬｢'´∠!
ﾞiNﾞi ユ;. ﾟ ￣ tf エラいことになったぞ……
,r.ｧx-ー┐ 。 . ' rｸ
_／ ! ﾞt i ヽ r___ｰ─‐ｲ 陛下はちゃんと話を聞いてくれるだろうか……
_,,.. -‐'´ / l ヽ| ﾟ ､. ｀￣了
_,,,. -''´ / .ﾞi, ＼ ｀ｰｧ､....ノ ん？
._,r‐''''~｀ヽ､ ,' ', .ゝ--ｧ'''!＾!
/ .ヽ ''''ｰ-=- ﾄ､ /￣｀ﾞi | t'､
..l ', ,.-''´ い,/ヽ .∧ |. ヽ＼
.j ;. ヽ、 ', 〉‐ｲ ''|＼-' ＼
| , ＼ .ﾞ, ! ﾞ! .| oヽ, ＼、
| | ﾞヽ ', .j .! j ./ ! ヽ
| j ＼ .', ,' | / ./ ,' .!
ﾞ! / ＼ .Y y / .,' |
- 703 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:03:01 ID:EpXfy8zA
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' ,,,;;;'''''' '';;' ';, '''';;;;;''
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''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;'''''''' ヽv=0=w`
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＼;;｀''ｰ､i＼ｰ､,､ （( 〜| |〜 )） ''''';;;; ,,,;;;''';;'
_ _'､ヾ;;::::::ヾ;;;;:::;;'; （( | | )） '''';;;;; ,,,,;'';,
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uﾞ.i '''' '､ , '''' .!'ﾞ
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,､┤､_ ,;;;,_／|-､
／;;;i/ ﾞ'ﾞ'ﾞ '､!＼
_,､-／;;;;;;;;| i ﾞ､ i i;;;;;ﾞ､-､_
,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
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|;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;| |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
- 704 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:04:19 ID:EpXfy8zA
-
-＝llllllll|||||||||||lll;;;;,,,,
ﾆニ|||lll||||!''ﾆ,_'''llll|!;
￣||δ'u lii!i`γ' ……あの、何をなさっておいでで？
|l;=, , ｣
/ 、 ﾍミ|
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ ジェスチャーゲームだ。
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::| , /ｿヘﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l 何の真似だか当ててみろ。 ヽv=0=w`
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ （( （ﾟ∀ﾟ ） )）
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;:::::`l|、 （( 〜| |〜 )）
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l （( | | )）
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ （( し｀ J )）
- 705 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:04:35 ID:odpJ92sA
- 可愛いｗ
- 706 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:05:14 ID:EpXfy8zA
-
___,,,,----- ､__
_____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ＼｀Tｰ-1
｀ｰ-.ｭ____, ￣コ-､_i- ､丶 /└!
-＝´､ﾆ----ｧ (_ ｀''ｰ'ヒ｢
-＝ｭﾆﾗ´,rﾆヽ ,｢ .u'''ｰ-､_ ､ |'
￣'ｰ､_ __｣⌒!.V' ｰ┬｢'´∠!
ﾞiNﾞi ユ;. ﾟ ￣ tf
,r.ｧx-ー┐ 。 . ' rｸ
_／ ! ﾞt i ヽ r___ｰ─‐ｲ
_,,.. -‐'´ / l ヽ| ﾟ ､. ｀￣了 ゲームもいいですが私の弁明を聞いていただきたく……
_,,,. -''´ / .ﾞi, ＼ ｀ｰｧ､....ノ
._,r‐''''~｀ヽ､ ,' ', .ゝ--ｧ'''!＾!
/ .ヽ ''''ｰ-=- ﾄ､ /￣｀ﾞi | t'､ うるさいこっちが先だ
..l ', ,.-''´ い,/ヽ .∧ |. ヽ＼ , /ｿヘﾍ
.j ;. ヽ、 ', 〉‐ｲ ''|＼-' ＼ はぁ…… ヽv=0=w`
| , ＼ .ﾞ, ! ﾞ! .| oヽ, ＼、 （( （ﾟ∀ﾟ ） )）
| | ﾞヽ ', .j .! j ./ ! ヽ （( 〜| |〜 )）
| j ＼ .', ,' | / ./ ,' .! （( | | )）
ﾞ! / ＼ .Y y / .,' | （( し｀ J )）
- 707 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:06:21 ID:EpXfy8zA
-
`ﾆｰ--､,.,.,.,.＿
`ﾆ二ｰ-､ミﾐ､,.､,`ヽ__
`ﾆ二ｰ-ミr'" `^i'Z /＿
ヾﾐfａ`i `ｫ,､,.,ﾉ' ／
ﾚ' > u ﾞｰ _! ＼
＿ ,.イ ゝ、 (ﾆ=/ ヽ￣ （今の動作は！？）
,. -‐''"￣..:::::;;;;|ヽ`ｰ-､` ｧ<
f::::::::::::;;;;;;ヽ;;;;;;;;t;;;;ヽ ﾌヽ ﾞt-､..__
|:::::::::::;;;;;;;;;;};;;;;;;;;;;＞ヽノ 〉-､|＼:::::|ヽ
.|:::::::::;;;;;;;;;;;;ﾚ;;;;;;;;;;＼;:::ヽ | ||｡<;;;;;|::::| , /ｿヘﾍ
|::::::::::;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;ヾ ｌ /;;;;;;;|::::! ヽv=0=w`
|::::::::::;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ヽ//;;;;;__ |;:::| （ﾟ∀ﾟ ）
.|:::::::::::;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;:::j;;;;;;;;;;;;;;;;Ｖ/;;;;;::Tﾞ┤;:ヽ (( と と）
|::::::::::::;;;;;;;;;l;;;;;;;;;::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;/o;;;;:::::l:::!;;;;;;;:ヽ | |
┌‐────┐;;::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;::::!:ﾉ;;;;;;;;;;;:ヽ し｀ J
│ヒュー司教 |;;::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;::::|f;;;;;;;;;;;;;;;;::ヽ
├───‐─┴──────────────────
│
└─────────────────‐──────
- 708 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:07:43 ID:EpXfy8zA
-
, ,i!. ,;
,nｿ!ｯ」`!ゝ､!;/'!
,.. -‐---､....,..;=ヽ.<! |ｆ .|､|_'!ヾ<.ﾄ;_
.,r=‐‐‐-､ / ｆ.iｲ'! : : .' ´,＾) .l と;`! これってもしかすると……
,/'~ ヽ. { ｆ |! `! j､.ヾ ﾉ }!. |
ノ.| '! .{ i' ｙ='==_:､,ﾉヽ,､ｿノ.）_! だけどこの回答は不敬じゃないのか？ 」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
./ ゝ !ﾉ. | .ﾉ ｀ヽ,_, ク＜ﾆ!, ､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
/ ヽ. 〈,>'<ﾘ 〆f_/'T s! 言っていいのか！？ __ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
ﾉ ヽ、 `ｙ' O/ ノ! .q ,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
/. ゝ r-イ /' ／ .} | f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
┌‐────┐､ ∫ ノ.／'､ | .| ( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ|
│ヒュー司教 |, .ゝ //´ ヽ .} | どうした？ ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
降参か？ ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
- 709 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:08:12 ID:odpJ92sA
- ジェスチャーゲームする王様っていったいｗｗｗｗｗ
- 710 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:08:53 ID:EpXfy8zA
-
、 !ヽ、、 、
､ヽヽ､ヽ ヽ'ヽ､!ヽ
､ヽヽi ヾ ヽ､ヽヽ、
ヽヽ｀ ヽ ヽ.ヽ.ヽ、
｀i ,.‐ヽ _i'ヽi'､ i. ヽ ヽ
/ !､r'.'´ 、 ｀ヽ_,ィ_'i´
_,.ノｰ''i´ ､ヽ_ / （ええい、ままよ！）
／/.｀ヽ､! ｀´｀/´
＿_,.. -‐''i´ ヽ ヽ --､, ｰ' （確かにあれは……）
r' ￣ ヽ、 ! ヽ、 ｀rｰ‐i´ヽ、
i ヽ ｰ-,‐'´｀ヽヽ.!､_ .i !.､ヽ｀ヽ､_
. r' i ヽ、 ヽ | !.i ｀'、 ',.｀i
! :: ヽ ヽ.l i ﾟ !. i i
／ : ｀ヽ、 ヽ | ,! i l
. ノ ! ヽ、 ', ! ,' ＿ i |
./ / ヽ､/./ ´ ｀.i |
┌‐────┐´ /'´. ! |
│ヒュー司教 |ヽ | O i' .l
├───‐─┴────────────────────────
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- 711 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:09:38 ID:EpXfy8zA
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`ｰ-､_-- ,,`ｰ-- `ｰ-､_ `‐-､ヽヽ.`-､_
,,＿__`''‐、 ` - _ 、_ ` ‐､ `ヽ ' l .i 'ｰ'"i -------------
`''‐､_￣ ` - _ - -- ` - ` ､`:､ヽ | ,' ' .,' ミ 川川川川川川川川川川川川川川川川彡
------- -､,,,ﾆ､`ｰ- _ ﾆ _ .("`''ｰ､=-,_､-:､ヽﾉ //ノフ__________三 三
`ｰ､ `, '"_｀':、- >'''' ` `ｰ" '.i／ 三 指の革帯を巻きなおす動作だった！ 三
-------.,r'-/ ´.`i ':, ,!. _,, i" _三 三
`i ! r‐-,.! `l ""ヽ、 .l_______ 彡川川川川川川川川川川川川川川川川 ミ
__________________ ,:r', '､'(__| i'".l":';i`ｰ ﾉ ,,r'
_r‐'/ i-､'､__ ` -`"' .:: .|i ＿__
. __/" ,' lﾞ ` |. |! ＼ ＼ ／＼ ／＼
__,.:-''" ./ .l .', |. __ i ＼ ＼／＼／ ＼／＼／ ＼／＼／＼
/ .|. ', l | _,,,,_ .i'''''´ ＼ ＼
. / | ヽ l. ヽ r'"'ｰ-"==r" ／ ファーレーズのご先祖様とお見受けします！ ＼
. / | `'､. ＼ ヽ=,,＿r',i_ --＼ ＼
／ i `-､ `:､_ ....-r' `:､ ／ ／＼／＼／＼ ／＼ ／＼／＼ >
／ | `'=--､=‐-,--:'i `'‐:､_ ￣￣ ＼／ ＼／ ＼＿＿／
`ｰ-､_ .l､ /-‐-:､,| ,'. ', `-､----------
`‐-､_ -.|ヽ ／ |. ! ', `‐､
┌‐────┐':、 ,.:'i ,.:'| |､ _, ! i .',
│ヒュー司教 | '､/ .） ／ |/| `､" | ',
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- 712 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:10:29 ID:EpXfy8zA
-
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ ● ● ● ● ● ●
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
＿＿
- 713 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:11:03 ID:EpXfy8zA
-
ｲ
／/,ｨ ｨ / |ｲ
i､ノ |/ ∨ﾚ' | |ヽ_r-v､_
,､___| / /／ / | /／,.-､ヽ
| /ヽ､-/ / ∧/ ノ ／ /ゝ､｀'
/ ／ / / ∨ ﾉ / |
. / i / / ノ ／ ／ /|_ノヽ
＿ r' ヽ / | / _,.-ﾍ i /,.‐､( フハハハハッ！
/ ｀／｀ヽ､__ ＼ ヽ ｀ ｀_,.-''´ ,ﾍ | r､| |
(＝ r'__ ／ ＼＿_,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|）| !ヽ 正解だッ！
_,ハ､__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ノ_,ｨ ﾉr|､｀'ｰ
‐i´:! _｀ﾆヽ､ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ､_( ((_,.-r‐(;;)' ﾄ-ﾍ￣
:::l:::ヾ-､_r' ｀'''i‐ﾍ ヾ.ヽ・．┃：ゞで>,ゞ ￣ |: ,.::ﾍ
ヾヾ::＼ ヽ ! ＼,ノ：．┃・ヽ┃:l | / ﾍ ﾚ::;-'´
:::＼｀'-､;＞-､ _,.-'"´ ヽ ヽ! レ ,.ｲ /:/
:''-､,,ノ´ ￣ ヽ こ-‐彡ﾉ /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾｰ'T"´ /／
'´ ヽ､＿ノ/
- 714 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:12:00 ID:EpXfy8zA
-
＼;;｀''ｰ､i＼ｰ､,､
_ _'､ヾ;;::::::ヾ;;;;:::;;';
＼;;;;;;;;ヾ;;;:::::::;;;;:::;;;i
ヾ;;;;_､- -､,､- -､;ﾞ;;
え… |;;;> ､-' ｰ､ <;;;!
,!､!´ ; ､ ｀ i,.i
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐ どういう意味なんスか？ '､ l ‘ 'l l' ‘ iﾞ i
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿ ﾞ'i '''' '､ , '''' .!'ﾞ
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l ﾞi -‐―ｰ- /
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ ,､┤､_ ,;;;,_／|-､
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l ／;;;i/ ﾞ'ﾞ'ﾞ '､!＼
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! / _,､-／;;;;;;;;| i ﾞ､ i i;;;;;ﾞ､-､_
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´! 知らんのか？ !;;;|;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|'ｰニ_ー_ニﾞ／.|;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨ |;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;| |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
＼'´_ブ 我が曽祖父、ウィリアム征服王は
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l ファーレーズの皮なめし職人の娘を母にもつ庶子なのだ！
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
- 715 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:13:21 ID:EpXfy8zA
-
＿|￣|＿ |￣| |￣|_ |￣| |￣|_
|＿ ＿| | |￣ | | |￣ |
ｒ┘└へ | |二ｺ ┌' | |二ｺ ┌'
＼＼ 〈 〈] ﾟ,、〈 「￣＼ | | o ヽ 「￣＼ | | o ヽ 「￣＼ ／／
ヽ-ﾍ_くﾉ_ﾉ ｀⊇.ノ |＿|､＿ハ/ ｀⊇.ノ |＿|､＿ハ/ ｀⊇.ノ
＼＼ ／／
_,､-m‐'iiii'-､､,､
_ ,､-'iiilll||||||!!ﾞ-ﾞ-ﾐ7!ｿ _ , ､..-..‐::ー､ ヾ;;｀;;;;;-'ﾞヾｰ､;､
｀'ﾆ=-'iiiilll|||ζ _,､- ' ,.!ﾞ-,:::'::'::ﾞ:::´::::::::;;;;;;;;;;;:::::::::ヽ ケッサクだろう ､-';;;;;;;::::::::::::;;;;::::ヽ,
｀二'=彡.'ﾞヾ! '~lll ﾞ ､ !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;;;;;;::::::::::| >;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::;;;;;;:: i､
｀´'ヾ,'､'9l. ,_ -;ﾞ ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､-';;;;;;;::::::::::::::! ／'rｲｲvｲ ﾉ|イ,へ､ ヾ;;;;;(´￣｀´￣｀'ゞヽ
ヾ''ヽ. '-ﾐエｴ!ーi;;;;;;;;;;;､-';;;;;;;;;;;;:::::::::::::::/ lV l~V,イ^ﾚ' ν;;/ ﾉ て､ '; i '"´ ﾞ'' Y/
_,.' .､_ ､＿ ﾉ _,,,_ ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::, ﾞ /し' / ,ｨγ'｀ヽ ヽ ノ￣;; `> ,i,i '‐'´',､ ,､'´'‐' !i
-=,;;;;; - ､_,イ;;;＼ ｀' -､_l､,;;';;ﾞ;;;;;;;;;ヾ;;:::::::;;;;;;;;::::::::::, ' `> /ヽﾉ ♥,三ヽﾊイィ ;,,'`て ! i ｏ !_i ｏ lﾞi
;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;ヽ. i,iiヾ.､:::::::::::::;;;;:::::::;;;;;:::::::::, ﾞ 〃 _イヽﾚ ／ し| ｌ │て'" ヾ!. '┬ ― ┬'./ﾉ
;;;;;;;;;;:::ﾞ､::::::::ﾞ' -､／ヽ､_.!||||iﾞ;::ヽ:::::::::::;:::::::::::::::: , ﾞ | / ⌒ ⌒ V|て ﾞi､ ｀'ー‐'´, '
:::::::::;;;;:::',:::::::::::<゛:::::::::＼｀||i､i-<::::::::::::;::::::::::::, ' ヽ|,⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ;;ﾒ, ,､-''ﾌ|ヽ il||i;／ !-､_
;;;;::::::::::::::!:::::::::::::ﾞ'..､:::::::::ﾞ.,|||||',::::ﾞ;::::::::::,:::::::, ' /⌒ヽ__ ﾍ ゝ._） ,j '/⌒i ＿,､ - ‐／;;;;;iﾞノ ﾞ'ﾞ .i＼_｀ｰ､
;;;;;;;;;;;:::::/:::::::::::::::::::::ﾞ..､::::::::!|||i::::/:::::::::::;::, ﾞ ＼ /:ﾉ:ｨ:| l＞,､ __, イ★/;;;;;;/ iﾞ;;;i;;;;;;;;;;ヽ､;;;;;;l＿i_ ｀´ ,ﾉ＿）ヽ;;;;ヽ､_
;;;;;;;;;;;;;/;;;;;:::::::::::::::::::::::::ﾞ::､:::ﾞ!||!:,'::::::::::::::iﾞ ＼' 〈《:::::::::::::::::》 〉人. ∧ |;;;;;|;;;;;;;;;;;／;;;;;;iヽ､ ｀ ´ ／ ﾉl;;;;;;;;;>｀''ー､
l;;;;;;!;;;;;;;;;'､;;;;;;;;;;lヽ_｀' ー - '´ _／ |;;;;;;´､_;;;;;;;;;;ヽ
――こうしてみんなが幸せな気持ちになれましたとさ。
.
- 716 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:14:20 ID:odpJ92sA
- あの……破門の件は？
- 717 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:14:36 ID:6ygsNrlQ
- ＨＡＨＡＨＡ！！
- 718 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:14:43 ID:EpXfy8zA
-
鞭打たれた御料林官以外は。
,,､-ｰ''",､-'i:::::::::: ｰ ､
. r'フ,,,,,､-'ﾂ/~i/~'i:::::r''",､-'"i,,､-'|::::::＿r――''~'
,ノ ,,,､､ / 'ｰ"'ｰ"::::r''" ,､-'" ,､-":::::ヽ
/ / / ／）ﾉ""i从iii|､-'" ,､-':::::/~|＿__| た
r"ノ /／,､-'"iiiij;;;､iii'",､-'":;;,r-''" ,-､／
￣ //／ :r､､,rｲ彡ﾉ"::::'''"// |.´ わ
ﾉ/ ~/ ::ｿi ｀ヽ彡::ﾉ::::ﾉﾉ::~／
. ／ﾉ,,r":: ::::t t ｅ };;r''":ノ"::::''ヽ, ば
i::::::::r":::::::::: ヽ~''ｰ'";;;;;;彡::::（（::;､,ゝ. //
ヽ::/ ;;;;､ --ｰｰ ､､､,, ~~",､）::;;;;;;;;;;;;''":::ﾉｰ､__ ・・
. r〉 ﾘ"" ::::::::::::::....:::,､-''";;;;､-'''";;;;;;;;;;;;;;;;;;r'"ﾉ／⌒）"
// r从 """",､-'" ,, ::::(;;;;;;;;;;;;;;;ノ~,､r''~,,ヽ;;;彡 u' ﾉ
/(|ii|;tii､it,,,､､, （''"~~"（ ,,､-ｰヽ;;"''''-､' ､ヽ ,ﾉ"彡 /|
ﾐ（((iミ､ｰ-､ミミ｀≧'ｰ--:::､;;;;＜t:: ~'ｰ~'"､､､-'"ノ
:i ､,､-'"::;;;;;;;;;;;;､-ｰ'''""'i- ､ヽiiii､t､ ..........iﾘr'r"ヽ,
::t ヽ;r'~､ r j,,,,,､-'ｰ'｀'ｰ､i_t t从tヽミミﾆ;;;;;r'ノノ ヽ
::::t'､ ｀tｰ-､ｼﾉ;;;;::::::::::::::;;;:::､;::t ､i''~'ｰｰ'''r（ t''"t ;;;;;
: :::tiii､ ヽ;;;;;;;;;r~~ ''''ｰ"､::: ヽ' ､ヽ､::::::::tt t t ::::
tiii､ ヽ（:::::::::::::: ｀ ヽ~' ､;;､::::::ti ,）: i ..:::
:t ii| ~' ､;::::::: ヽf､,,ヽ i|ｲ::::: |::: ::::
::ヽ i ＼ ヽ'''ｰ ､;;r ､,,r､r ヽ" ,）.ii ti|::::::i|:::::
::::::ヽ :::＼ ヽr､/ ,,,,､-ｰ'''",,ノ 'j:::::ﾘ::::::::
ヽ ::::::::::::~'' ､ :::＼ ｀~~~ ,,,､-''" ii／ ::::::::::
＼::::::::::::::: :::~' ､ :::::~'''''''Y''''" ﾉ ::::::::
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- 719 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:15:30 ID:odpJ92sA
- 乙
なんだこの愉快な王様はｗ
- 720 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 21:18:00 ID:EpXfy8zA
- この話のソースはエドマンド・キングの『中世のイギリス』なんですが、「御料林官の圧政」って具体的に何だったのかは書いてありませんでした。残念。
明日こそ21時から投下します。
120レスぐらいでボヘモンド回。
- 721 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:18:23 ID:iqfWuDII
- 乙！
こういう人は大好きだw
- 722 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:20:40 ID:F44a0Bk.
- おちゅです。
- 723 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:24:56 ID:6ygsNrlQ
- 乙乙！ 血肉の飛ぶ音がするほのぼのなお話でつね
- 724 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:25:34 ID:RmY8mPKc
- 乙！
本当にこの人なんなんだｗ
- 725 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:38:08 ID:k/Vqejnw
- 乙
普通の尺度じゃ測れねえ人だなｗ
- 726 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 21:38:20 ID:8LFsXoko
- 乙
……うん、いい王様なんだよなあ後世の赤の他人から見たらｗ
- 727 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 22:10:23 ID:ZLHgXLjI
- おっつー
ジャスチャーゲームだから、モンティパイソンネタが始まるかと思った。
しかし、御料林官職務に忠実だっただけなのに報われなさ杉ｗ。
- 728 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 22:12:21 ID:1.Gu2lpo
- 乙ｗ
しかし、中世のこういう実態をやってくれるからこのスレはありがたいｗ
- 729 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 22:22:19 ID:z8dvi21.
- クイズと事件の関連が分からないwww
不正解だとどうなってたんだろう？
- 730 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 22:33:48 ID:7PMKOxX2
- 乙でした
>>729
なるほど君が媚びへつらって王様の先祖が皮なめしだったなんて言えないという人間ではなかったから
その告発（破門）を許して（正しいと判断して）御料林官のほうに非があったとしたとか
その手のタイプの逸話なんだと思うよ
- 731 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 22:41:12 ID:z8dvi21.
- >>730
なるほど、人間性を試したのか
- 732 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/04(水) 22:56:40 ID:EpXfy8zA
- >>729-731
ヒューがやってきた時すでにジェスチャーやってたらしいので、
あんまり関係ないんじゃないんでしょうかｗ
この御料林官がどの程度横暴だったかはわかりません。
- 733 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:00:48 ID:O01.5CeM
- 御料林ってなんて読むんですか？
おりょうりん？
- 734 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:01:53 ID:odpJ92sA
- ＞ヒューがやってきた時すでにジェスチャーやってた
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ただの趣味なのかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
- 735 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:04:02 ID:pfoAGf2.
- 乙
明日が楽しみだ
- 736 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:08:11 ID:7PMKOxX2
- ええー後から作られたっぽい美談とかじゃないのか
フリーダム過ぎるわｗ
- 737 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:14:25 ID:2JUXgUQA
- 乙でした〜
ま、ヒャッハー時代の王侯の財産管理人の横暴さってのは、デフォで現代人の想像を超えてるだろうとは思うけどねw
- 738 ：名無しのやる夫だお：2011/05/04(水) 23:26:41 ID:1.Gu2lpo
- >>733
ごりょうりん
王室・皇室の財産のことを御料（ごりょう）という。
- 739 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 03:15:00 ID:T6QgTJhM
- 中世でも森林管理官ってのはトップクラスの嫌われ者だったみたいだな
森林の私物化は言うに及ばず、完全武装の手勢を引き連れては
小動物とかをネタに当たり屋的な難癖付けてカツアゲやったりしてたそうな
- 740 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 07:10:43 ID:YaTTmH.k
- 乙〜。
- 741 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:11:36 ID:HmveOnLM
- 投下します。
- 742 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:11:49 ID:HmveOnLM
-
1097年10月7日、十字軍はアンティオキアを臨むオロンテス川河畔に辿り着いた。
..:
,. -.､
／':':':':':`.､
_ノ':':':':':':':':':':': ｰ､
..:'´':':':':':':':':':':':':'_,. -‐:.'´`ヽ _ ...
-‐'':':':':':':':':':':':':':':':´':':':':':':':':':':':ﾞﾞー':':':.｀
,. -.､ ... .:. ..::: i ／':':':':':ヽ、‐-.､
／':':':':':`.､ ..:.. _ _,...-‐':':':':':':':':':':':':':':':':':
_ノ':':':':':':':':':':': ｰ､ ..: ＿＿＿＿＿':':ヽー:.'':':':':':':':':':':':':':':':':':':':':':':':':
..:'´':':':':':':':':':':':':'_,. -‐:.'´`ヽ _ ... ▲＿_ ∧==〈〈;;ｌ:::/:::γヽ::(;;''):::〈::|-､ヽ
-‐'':':':':':':':':':':':':':':':´':':':':':':':':':':':ﾞﾞー':':':.｀ ／l l＼＿ll二 '''ー| 「ﾆﾆﾆﾆﾆﾆl^l-' i ..:.
... .:. ..::: i ／':':':':':ヽ、‐-.､ :＼ll ﾍﾆヽ||＿.| ﾍﾆヽ,-､,-､l :l l＼▲_
..:.. _ _,...-‐':':':':':':':':':':':':':':':':':ﾆヽﾍﾆヽ ﾍﾆヽﾍﾆヽ' ﾍﾆヽ ﾍﾆヽ /i _ ヽ
/ /|| ＼▲ー' ー' ▲‐' ー' ▲ ＿_ ▲' / ヽ ＼ ..:
／／:.:.＼ i ｌ￣￣￣￣l ｌ￣￣￣￣l ｌ .l i/ // /ｌ､ ::.
,く 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｿ/ヽ二ヽ――ｌ__!――――ｌ__!―‐ ｌ__! /二/ヽ.／/::::ヽ
ｒ〉 ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |__|＿::l＿＿＿＿_く二二ゝ＿＿＿＿_|￣O| ／::::::::::: ｰ- ､
,. -‐':::::＼二二二二二| :|:l二二二二二| :|:l二二二二二iー‐i::::::::ヽ:::::::::::::
_,. -‐'' ~::::::::::_,.-‐'::::::::/:::::::::::::::/::| :|ﾉ::::::ﾉ::::::::::::: : | :|ｿ::::::::i::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::ｰ-､:::::
:::::::::::::::::_,.-‐'::::::::::::::／:::::::::::::::::l:::: ー‐':::::::::i::::::::::::::::::::ー‐':::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::::〉::::::::::::::::::::＼
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∧ ∧ ヽニヽー-､,,＿
( ,,ﾟ) ∧___ ∠ニiー-┬-
[= 弋つ ﾟ＿) ￣
| | / /
._____l、_〃ヽ /
/ ヽ、. |_,l ）
//､ ゝし' |
Vl l. ノ--┬.| |
| | ﾉ || ||
. ||.|.| || ||
. /|/| /| /|
- 743 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:12:38 ID:HmveOnLM
-
＿＿＿＿＿
／ /⌒ヽ⌒ヽ＼
/ , ┤ （|） |- ヽ
/ ／ `ー ●ｰ′ ヽ
ｉ / 二 | 二 l､ すごい……
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! ! i ／⌒ヽ⌒ヽ / /
ヽ ヽ/⌒ヽ＿＿＿／ ／
┝／ ＼_ノ━━６━━､
/ / ＿＿＿ ヽ ＼_
| | ヽ ﾉ | （__）
, ィ〃〃〃〃〃〃,,）））
,r≦三〃〃〃〃〃〃,）））ゝ､
/彡三〃彡彡//////-'''''' Yミ､
.{ｲﾒ彡///ノ /ｲ 〃リ.ヽ _ _ ﾐヾ
.彡三三ﾆ{ ￣｀ _ {´ ,,,,ゝ
,彡彡三ﾆ;} ∠三二ヽ｀ヽ}∠≦ﾉ
彡ﾒ彡三{ fﾆﾋﾉj''' ､fﾆﾋﾉヽ なんと見事な……！
,彡ｿf-三ﾆ{ ‐-‐' _ ヽ､ｰ' {
彡ﾆl 三{{ _,t ＿____ )、 ｌ
/l/l,ﾊ ` 三} .／ ＿ ヽl
!l/l/l/l｀t-イ ｀￣ - ｀ j
ヾj/T(＼ ､ __ ,イ＼＿＿＿＿
__ノ:;:;:;:ヽ＼＼ ￣￣￣ﾉ i!lヽ:;:;:;:;＼:;:;:;:;:;:￣
- 744 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:13:26 ID:HmveOnLM
-
アンティオキアは3世紀にセレウコス一世が建設した都市で、ローマ帝国時代は世界第三の巨大都市だった。
地震と戦乱によって最盛期の栄華は失われたが、それでもなお交易地として栄えていた。
: | |::| |:|＼,,l| l{ｲエiエiエiエiエiエiﾄ､}／! ｜ | | |:::::::l| ||::::::|| ／
=======l======|::| |:| l| |{|ttttttttttttttttttt|}|三| └─┴─┘|:::::::l| ||::::::|| ／: .: .
| |::| |:| l| |}|k====i====i====ll|{|三| |:::::::l| ||::::::レ': .: .: .: .
: | |::| |:| l| |{|:<ﾆiﾆ><ﾆﾆ><ﾆﾆ>l|}|ｪﾚ'ｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ|:::::::l| ||／ : .: .: ., -'"
:＼ | |::| |:| l| |}|_|二Lll二l_l二ll二ﾆl|{|U/三===========:|:::::::lﾚ' : .: . , -'":: . : ..
: > | |::| |:| l| |{| l絲||::::::::::::::::::::||絲l|}|/三/i r─────レ' : .: ., -'": .: .: ., -'
／:::ﾄ | |::| |:| l| |}| |絲||り通華中||絲l|{|三/:::! | || /: .: ., -'": .: ., -'": .: .: .
ヽ |:======|::| |:|ｉ､ l| |{| |二|| ::::::::::::::::: ||二l|}|ﾆ/ii|::! | || / , -'" : ., -'": .: .: ._,,.-‐'
: : ::..）） |::| |:|iiiヽl| ﾆﾆﾆﾆ二二二二二ﾆﾆﾆｺiiii|::!├──‐/: . : ., -'": .: ._,,.-‐''": : : :
: : :::ノノ-------|::| |:|/////|::|ﾆl|i|____ri l|國|::| iiiiiiﾚ'i￣￣￣ |, -'": ._,,.-‐''" |: : : : : : : :
｀ﾞ''ｰ-､,_i |::| |:|/////|::|=ii|i|{ﾆ} r-|料|::| ／ ! ｨ==二二二二| i:::|__,,.. -‐ '
: .: .: .: .: .}ﾆﾆﾆﾆ:Li::: |ﾄ､///|::|i__:|i|ｪｪｪｉ ﾞ |理|::|｝,／|_|___／.._ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ| |:::|: : : : : : : :
------ '二二二ｺ:::::|:i|ﾞ'ｰ､,|::|iii :|i|(;)_(;)_(;)_(;)└iｉ|::|':::::::::!ニ二二二二二| l二| |:::|: : : : : : : :
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/ ,r ､ i.fififｉ|:::､,,,,,|ｉiiii |::|r-､,,, ｨｭ,-､,-､,-､,-､,:| l:ｉ:i:i| l,-､王王王王|,ｲ;;;ヽｉi| |:::|l=======
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:: ! fニﾌ.,ｲ' 冫^<}ヽ ┤Ｌ｣l }+i+i+lﾉ|__|ｪｏloﾉ 〉〉}| Ｌﾋｧ |ﾉ ： ﾉ{ {⌒ヽﾄ､／ ノ ''‐- ､
_r'=､,.='-‐i__l Ｖ/,ｲ ///|| Ｙ i'++i++|/∧{ Yﾉ∠/::||∧ | | | ： | | ＼__二二ソ)"rｰ-､
７ﾞl,.>‐`ｰﾆﾌ ヾ｀ｰ- ､ヽゝ | l----i' ﾊヽ 〉 Ｌ::ﾉ|Eﾖ |--' ｹｲ| |----|..==| |:::| {ヽ,;;;;} ｀
／ i i' ､ ─' .:.:.:.:.::ヽ . .: : ::ﾄー-''|:::::::::〈 ﾞ' }_} |::| |_____| lﾉ〈〈| | |::ヽ:::::| | |:::| 〉ｰ {､
- 745 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:14:11 ID:HmveOnLM
-
聖ペテロはここに最初の司教区を作ったためキリスト教的にも重要な都市であり、
アンティオキア総主教座はローマ・コンスタンティノポリス・アレクサンドリア・エルサレムと並ぶ五大総主教座である。
「キリスト教徒」という言葉が初めて使われた場所としても知られる。
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.ニニニニニニニ|＿i;;::;:＿i;;::;:＿i;;::;:＿i;;:;:|.[二|i￣￣￣￣￣￣￣￣i|二].|＿i;;::;:＿i;;::;:＿i;;::;:＿i;;:;:|ニニニニニニニ
|:.:.|i_人_†_人_†_人_†_人_i|:.:.:|
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- 746 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:14:43 ID:HmveOnLM
-
その街並みはオロンテス河とシルピウス山の間の平地を覆い、
山の中腹には富豪の所有する宮殿や別荘が点在し、周囲にはユスティニアヌス一世の建築による巨大な城壁がそびえていた。
ヽ.. ::::| ,i´ヽ
ヽヽ. :::| | ＼
i i 、:::| 〕__＿＿＼ ノ;ヽ †＿＿＿＿
`: `: | |;;;;;|￣|￣| _／;;;;;;;;;＼_ †__ /ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
`: `: .| ;; |＿|;;; | |￣￣￣~| /ヽ/山 //ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
` ゝ |ｿ└ ┘;;;| .|:::| 口 |::::| //iiヾ￣ヽ // √;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.| |;;;ゞ;;;;;;;／≡ヽ |:::|::.*.::|::::| //:皿:ヾ ┌i // l;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,-.､ | |;;ゞ== //／ /ヽ::| . |::::|┌───// ﾄ＝ｲヾヽ| | ヽ | || | | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,i:::::::i. .| |（( ─ )）ﾉ 〔（）〕::| |::::|_ﾉ;;;;;;;;;;;/L/四 品 四ヾ| |ヽ ‡ / | || | | ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
l i::::::l |───┬┬─￣|@.~￣ ||ﾉ| /|／イ─────ヽ ゝ／＼ / _,,.. -;;;;;;;;;;;;;;;;;;
|;;;i:::::| .|ゞヽ .┌┴┴┐ | |ヽ ＿ |;| Kﾉ／ || ||ﾛ||ﾛ||ﾛ||ﾛ||;|￣|ゝ/￣ヽ /‐エ''"´──
|;;;i:::::| .|l;; │Ｃａｆｅ.| | |@/;;;;;;ヽ |;| |ﾑ-|‐|||──┬──|| | /;;|[]|;;;ヽ─┌|┌┐l┌┐
|;;;l:::::| .|;|ヾ;ｿ└──┘ | | .| | |;| |＿.| .||ﾄ ─ .┴ ─ ┘___|_||~:[] ||;;ヾ l|;;|││|││
|;;;|.....| .|;| ;;ゞ ...:::::|| .|≡| |┘ └!;|| 乍.| ||┌田 田 田┐| |..||~:[] ||l─ﾉ|ヾ;;;i::;;ゞ;;;ヽｿ
|;;;| | .|;; ヽヾ .. ::::|| .|三| | | ヽ. ヽi_,-,-,-,- ヾ;;;i::;ｿ┘| |..||~:[] ||| / ヽ────
|;;;| | .|;; | | ゝゝ.─┘／／ ) ) ! ! ! ! ! |───|─ ;;ゞ:::[] 丿|/─ヽへ [￣￣]
|;;;| | | |:|= ／／ ＼＼──[.i───! i .| |ヾ ヽ─|[][| |;;;| .￣￣
|;;;| | | |:|三三 // / `'‐.､＿ ||｀`'‐.._.| |ﾄ‐.､.､.._. ii .| .|;;;;;| |;;;| 〔〕〔〕
i;;;| .| | トヽ l l .l ｀`'‐.､､.._.|..|ﾄ'‐.､.､.._ | ﾄ‐--.､_____ ＿
i;;;|─.|-'`|￣ .| | | ｀`''‐.､､.._. | ﾄ‐--.､_____￣￣| | |
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ヽ| .| .|＿ | l ヽ ｀ `'‐‐‐‐‐‐‐| | |
. l|＿ | ／／ ヽ ヽ ＼
. ||／／／ i、 i、 i、
/ / ヽ. ヽ. ヽ.
- 747 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:15:22 ID:HmveOnLM
-
切石とレンガで築かれた長大な城壁には360を超える監視塔が立ち並び、
「鉄の門」と呼ばれる突撃門を通ってシルビウス山の頂へと登り、山頂には雄大な要塞を備えていた。
西はオロンテス河、東は要塞、周囲に城壁を備えたまさしく難攻不落の城塞都市である。
,, .............,,,＿
'!', _| ／!!!!!!|
'!', ',!!!|／!!!!!!!!!!!!l ←要塞
::. '!', |!!!|!!!!!!!!!!!!!!!!l . ..::::::...
:::::.. ,;'!!!!｀`ヽ､|!!!|!!!!!!!!!!!!!!!!| . .:::. ...:::::::::::::
::::::::::... i!!;;;;_;;::'r :i:r‐i!!!!!!;-- ､!!!!l.........._ .::. .:::::::.. ...::::::::::::::::::::
:::::::::::::::.... |!( )!!!!!｀´∧ ヽ〈´<"">ヽ'----- ｀'―ヽ、....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::iiill|!!!''゛＾~´!!!!l、 :|ヽ ｀~´ |,,;:''''゛ノ!!＞､!!!￣ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
｀￣`i!!!!/／!!!',_|!|'"_,;:l |!' i |￣ r‐'゛;;;;;;`> ＼
!!i |!!/゛｀`i!!|;;;;;| /=-':|/-|,､-!､,_/!!/´ ,,､ヽ ヽ
!!!i !l'゛ |!!!`'‐'| ;::|＞=--‐‐-;`''7-''"::::::|i!＼i! il i!!!
!!!!!i､ l!!!!!!!r'| ;::|'゛ ｀| |､,,､-‐'゛!!ヽ ｀`', ﾉ!!i, ノ!!!!!
!!!!!!ヽ ,,,;;;;iii;;;､iヽ _ l!!!!!!!;' | ;::|,,､--―''"ii~~゛´ヾ!!!!!!!!!!!!/!| ', i゛!!!!!ゝ i!!!!!!!!!
!!!!!!!!ヾ_",,,,,, ヾ;;;|i `;ヽ ii､|!!!!!l |,,, ;:|:::::::::::::;;;;!!!!i:::::::::::::/!|i::::::::/!!!ヽ､='!!!!!!!!!ヽ /!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヽ,;!!!!!ヽ!-!!!!iｯ|::::::,,;;;;|!!!!!!i;i;i＿,,,;;'!!!!!!!!!|i,,,,__/!!!!!|_／!!!!!!!!!!゛!!!!!!!!!!ゝ _,,;;!!!!!!!!!!!!
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- 748 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:15:22 ID:qUu00nIY
- きたわｗ
- 749 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:15:55 ID:Ww8pXSAo
- まってました
- 750 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:15:58 ID:VBgsvVKQ
- 来たか、アンキオチア……
- 751 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:16:08 ID:HmveOnLM
-
.,.‐:､,,,:‐.､
/:::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::::::::::::::::::::::i
l￣￣￣￣￣ﾞl
___,,,,,.....l＿＿＿＿＿__l.....,,,,,,___
見よ、聖ペテロのいにしえの教会は ＜´:::::::::::::::::;::::;;;;;;;;;:::::::;;;;;;;;;:::::::::::::::｀＞
今や異教徒に占拠されておる！ ｀''ー‐--i ´ヽ / ｀ﾞ i--―‐''´
:＝＝-＝＝=/'ヽ
この街を解放することこそが我らの使命なのじゃ！ !;;;;;;;/~ヾ;;;;;;;ﾉ .6 i
｀!､ !_.,ヽ. / , ﾉ
___. /~´ ´｀｀'ヾノ｀i
γ´-.､ﾞヽ ! ,/''ヽ. ! |
.〉 ） ） i ヽ,/ ヽ,,ﾉ .|__
.i -' ﾉ ! ﾉ_,,..-::''´::|
ヽ ; :/ _,,l,,.:::''::::::::::::::::::::｀i
| ; ::| i''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
| ;:｜ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
| ; :| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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＼ ／
､ 、 、 .､ ､
/っﾉ ./っﾉ /っﾉ . /っﾉ /っﾉ
/ / /. / ./ / / / ./ /
/ / A A / ./ A A / / A A / / A A / / A A
＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）
＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼
/ /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ
/ / / / / / / / / /
二 ｀丶、｀丶、_＼__＼〉ﾉﾉへ!
`‐-、 二. ｀ヽ、 ミ￣ ／⌒ｼ′）
二‐/,ｨ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ﾆ....イ
‐ニ| i＜ ｉ ,..-=ﾆ‐''＼ /彡}
二‐ヽ ┘ ｜ lヾ. } } / /リ
ﾆ ‐'"/ / |_{;)} ﾚ' /(（
' / / '" ` `ﾞ / ｿ ……
/ , Ｆ'′/
ヽ. ＼、 L`___l
＿＼ ヽ._>┘
／了＼＿ノ
◆（
門｜
- 752 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:16:49 ID:HmveOnLM
-
＿＿,―――､-､＿_ _
ノ´―-､::::::::::｀ヽ:::::::ヽ::ヽ::｀l::ヽ｀ヽ
__ノ__＿,―＜￣ヽ､::ヽ:::::::l:::|::::|::::::i::::W
ｒ'´::::＼＼―-､:::ヾ､:ﾍ:ヽ::ﾊ:::|:/::/::::::|!:::::::|
,.ィ::::::＼::::＼＼::::::::::::ﾊ::ﾊ::l::::|:/'／-‐､|!::::::/
. /:::::::＼::::＼:::.:::.｀ヽ::::::::..ﾉ:ノ::::/::/::::ハ:::ﾘ:ﾉ::|
/:::::::＼::::＼:::＼::::::::::＼:::ヾ- ' ￣ ﾍ:::`-l （なんとしてもアンティオキアをモノにしてやる。）
/::::＼:::::＼:::＼::::::/ｌヾ' ￣ : : ::l ハ l￣ !
}ノ:::::i::::::／/::::::::/´ : : ::l /,ﾍ.! |彡| （ニカイアでビザンツがやったように、
/:::::::/::＼イ:::::::::/l : : : :::l. // ､ |ハ! 守備側が私一人に降伏するように仕向けさえすれば、
ヽ_ /:::／::::|::::::､l_,.へ : : : : : : ::|/ ,へ !/:ﾊ 誰も私のアンティオキア領有に異を唱えられまい。）
ｦ:/::::／_ヽ､:::::｀k‐-｀ -､ ＿ 、 :! 灯 ﾉ !/ .,ﾍ
＜:::|:::/l´,- ＼ヾ:::| .､､_,＿＿￣ヾ-.| .'―´ |!／:::::＼
｀ゝ-ﾊヽ＼,勹!::| 弋卞-'／:::: | .l＼:: |l:::::::::::::/／
｀.y'´｀ｿヽヽ_´´￣ .|:::ﾍﾘ !|:::＼::::＼: : : :
/ ﾞﾞ .ﾊヽ ｀ ￣ヽ ゝ_ノ l !:::::::::＼:::: : : :
,-､/― //＼ .￣＼ , ‐-‐', ﾌ ハ: : : : : ::: : : :
ノﾉ/ /-'､:::::| l⌒). ＼ ／＿ヱノ / !:: : : : :: : : : :
, '´__ノ / | !:::|/::::ヽ 、 ｌ:) / ﾊ: : : : : :: : : :
/ ／／ l ヽ |-､!:::::::ﾉ＼｀ - 、 .ﾘ ./ l ヽ: : : : :: : : :
. / / | |ﾄ､ |::::/＼ ＼ ￣/ | ヽ: : : : : : :
/ / ! / ｀!:::ヽ ｀ ､ |/＼ | ＼: : : : :
ヽ / :: : : :/ : : /ヽ/ ＼ ｀ ‐-ｦ /＼ | ＼: : :
／ | / : : : : :/:: : : :/: :/ .＼ / |／ ｀ ＼:
- 753 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:17:32 ID:HmveOnLM
-
まず指導者間でアンティオキア攻略のプランについて議論があった。
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀ 城壁への直接攻撃あるのみ！
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l 神はここに至るまで我々をお守りくださったのです、
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l 必ずや勝利をもたらしてくれるでしょう！！
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::|
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l __
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ>r‐ ､
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 754 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:18:23 ID:HmveOnLM
-
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ こんなすげえ要塞を正面から陥とすなんて
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'／ , ＼!::∠ ちょっと難しくねえか？
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ u ＼＿＿_／､｜ -──｀
‐=.二;;;;;｀‐ｔ u ＼／ ノ
＿___
/ 、, ヽ
,, -┬ | ＾ ＾ |┬,-、
／ ,-､,-(:|ｌこHこｌ|;)ー--、 うむ……
|／|,ﾞ,ｌ| ,,┴ｰ.ｖｰ┴、 ヽ
／ __|､|/'ｖ'Ｔ'~＾~Ｔヽｌ＼ ＼ みなここまでの道のりで疲れておる、
| {_Ξ} ヽ,,,,,,/ ＼| | 今の時点で重大な損失をこうむるわけにはいかん。
＼___/T'|' | ''' | | /
| ｌﾟ| |┿| |／ ここはじっくり腰をすえて臨むべきじゃろ。
| |ｌ| |┿| |┤
| |'| |┿| |┤
|,__|ﾞ|＿＿,ｌ人ｌ___＿＿__|/
| |,| |
｀|'| /
γ ⌒ Y ヽ
（ ）
（ （ ,爪勿 ） もうじきタンクレードがアレクサンドレッタから到着する予定だし、
（（ ノ し ） 皇帝軍やギュネメーが兵士を割いてくれる可能性もある。
) λ{,へ,, ／＾ヽ, ）
〔ξｾｔヶ, !kｧｦ 卩 性急な突撃など愚の骨頂だな。
ﾍヽ￣ ￣´∧_
∧ ＿ ///ｉ＼
/ |ミ＼ ￣／///| | ＼ ／⌒＼
／/ |ﾍミ/ ▼＼彡 | | ￣ / ｲつ
／ 〈 | ! ! ! ■! ! ! ! | ｜ ＼/ ⌒＼
／￣/ ＞ |! ! ! !■! ! ! ! | ＼ ヽ ＼
／ / < |! ! ! ■! ! ! ! | ＜ ＼ ＼
- 755 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:19:00 ID:HmveOnLM
-
＿_
,. ´ ｀ヽ.
／￣｀ヽ / , ‐ 、 , ‐'.
/, ⌒ヽ i ｜ ｀⌒ ⌒ｉ
{ { ､__ノ ,ﾉ |^v=｢ ￣｀H´￣} よし、やはり攻囲戦じゃな。
い､ __ノ}:ｰｧ! ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､
,ゝ､ ,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐〜ｰ〈:.:. :.＼
／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.',
/ :, -‐ァ´| ＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′ ＿＿＿＿
. / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ ／ ＼〟
|: : .:.:.:.i ｜ ,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :| i──────┐ ヽ
|: : .:.:.:.ｌ ｌ／ | |.:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/ | ⌒ヽ ⌒ヽ＼ | |
. ＼: .:.:.:＼ ＼,.| l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／ 異議な〜し | ＞|・ |─-|＿ /
`ｰ―→一'| l:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|／ j ーｃ ─ ′ ヽ
/: .:.:.:.| |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :', ⊂＿＿＿_ ／! _ﾉ
. 〈: .:.:.:.:.:l |: .: ' ∧ ',:. :. : : : :〉 ＿(＼ ＼ ＼ ＿＿／ ／
丶、.:.:l l: / /:::::', ',:.:. .:.／ （─ ヽ､ ` ─_──イ- ､
丶i l/ / ::::::::', ,／ ヽ二＿ノ ＼／|/＼ ／ ＼
＼
- 756 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:19:39 ID:HmveOnLM
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,ｨ''"￣￣`ヽ、
,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ､
l;;;;;;;;;|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ-''
{;;;;;;;;;|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ
{;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ｰ`゛ どうなってるんですか……
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨`｀ﾒ､;;;;;;;li
ヽ､t ＿＿ ,lノ,ﾘ `ヾ 最初は私がリーダーになるはずだったのに
. ヾ;;;j`､ヾ ″イ;|∨ いつの間にかあの腐れノルマンがでかい顔をしている……
`ｿ;;;;|:`ｰ''´|~l;;j
jクi :ﾄ,:`､
/ ｢~７~ヾ‐7 `､
/ .| `ｰ'' | ヽ
／ ＊ :|￣￣~| *
'" :| :|*
| |
＊ _l,.-―'
実は篭城側の兵力は6000〜7000そこら、長大な城壁を守るには余りに少なすぎ、
30000近い十字軍が全力を挙げて突っ込んでいれば労せず陥落していたかもしれない。
結果論だが蹴られたレーモンの案は最善手であった。
.
- 757 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:20:44 ID:HmveOnLM
-
城壁最北端の「聖パウロの門」にボヘモンド、北東部の小門「犬の門」と「公爵の門」にレーモンとゴドフロワが布陣するも、
南側の切り立った地形には駐屯できず、篭城側は外部と連絡や補給ができた。
事態は長期戦の様相を示し始めた。
／／
オ ,. - .,__ ／／
,r―'´_,.===､ ｀ヽ､_ / /
ロ / /｀´￣ ＼ ヽ / /
./ / ｀ヽ ｀´ /
ン / / ヽ {
./ / ＿＿}＝}⌒ヽ聖パウロの門
テ f＝| 彡‐'´＿＿＿ノ＼〓＼_ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
{ | ./〓｀´￣ ｀ｰ-､ _ー-､ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;
ス | | /=/ 公爵の門 ヽ .;.;.;＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;: :;:;:;:;:;:;:;
} } ./ ./ .;.;;:｀ｰ-､;:;:;:;:｀ー､ ;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:
河 j _二ﾆ}{ﾆ_ノ .;.;;:;:;:;:;:;:;:｀ｰ,;:;:;:;:;:;:} ;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:
/ / .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:ノ;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:
./ / ,.,,.,.,.,.,f＿＿＿／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
{ l .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:r―〓;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
} ! .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:鉄の門 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
i j .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
./ / .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:■;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
/ / .;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:城砦;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
f / .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: };:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:
| | .;.;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
| | .,.,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
| ﾄ 聖ゲオルギウスの門;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: };:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;
| } ＼〓 ;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:＿＿};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
| j ｀ー-､ ＿＿,.---――‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
{ { ｀ー'´ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
ヽ ヽ
} f
j { ◆MapPerVmH様作の素晴らしい市街図。ありがたやありがたや。
/ / 輪郭は城壁、濃いところは山。右側もずっと山。
.
- 758 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:20:52 ID:i2zKto7A
- とはいえ、相手の内情が全部わかるわけないから、そこらへんは仕方ないところだな
- 759 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:21:25 ID:HmveOnLM
-
十字軍はアンティオキアをトルコ人に占拠されたキリスト教徒の町程度にしか認識していなかったが、
例によってこの町もまたややこしい利害関係の中にあった。
_,,..,,,,_
ｶﾞｼｬﾝ / 。 ∪`ヽｰっ
__ l 。3_,,..,,,,_ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ！
・。;o（）_） ⊂ ,,/ ;' 3 ヽヾヽ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ！
o:.。*’ 〃 i ,l ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ！
‘ ，_,,..((,,_ 〃ゝ U j! _ )))_ ∴ ，“ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ！
,Ｊ∵/ ;' 3 `ヽｰっ ) ｿノ'" ヽ从/； ’
) ： l ⊃ ⌒_つ,.．ｪ‐'´ ⊂ j! ゞ・，‥¨
．¨ ・`'ｰ---‐'''''" ￣゛'''''‐---ｰ '¨・：‘ ． つ
`､ ) ﾉ ⊂ﾝ´ ヽ `'ｰ--ヽ,)'''"
∪∪ ⊂_ ⊂ l
"''''‐--ｰ '
- 760 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:22:00 ID:HmveOnLM
-
アンティオキアはローマ帝国以後ササン朝ペルシア支配を経てビザンツとイスラーム王朝間で取ったり取られたりを繰り返し、
この時はシリア・セルジューク朝に属していた。
:::::::::::/ ', :::
:::::::::::| l :::
:::::::::::| |::::
: :rヘ|、之＿_〉_jﾉﾊ、,,j_ﾉノ∠ ﾄ､
: :|ｌゝｊゝｨゝ,＿___il i^,__＿,ｨ＾>, |い
: :|lY | ´'＾´￣ ´l |ｉ｀￣ ｀＾｀ |ｿﾉ |ミﾐ:::l r‐‐ｧ r‐‐ｩ _」 三|
: :ﾏjﾄ|、 /l |ﾄ､ ｲr':::: |ミﾐゝ' .￣ ￣ {,,,､ 三|
: : ヽ{i /(j t)､j ji} :::: i´lﾐ: ! _,,.-_- .-_､ :i 三|
: : ::ﾉ＾>、 ィ^ー^>、､､、 ／!人 :: |:|ﾐ::ﾉ .,,ｨ' `ｭ ｨ" ヽ, | :ﾆ/i｀l
: : ::}ﾍﾉ ﾉ>ｲ仆---ー一ヽ ／ﾊﾊﾊハ: .!ヽ:l . ｀'''''"´~ / ::. 弋''-‐.'｀ |. ﾉi !;ﾉ
: : ｲﾉiﾉiﾉiﾉ＾>､_,_,_,､_,_,_,／iﾊﾊﾊﾊＹ⌒Y>、 麻呂が手に入れたのに…… i 'ゞl:::. ./ :: .ﾞ‐- i::l,,i /
: : jｲﾉｲﾉｲﾉｲﾉﾊﾊハﾊﾊﾊﾒｲｲﾉﾉY⌒Y^互〉 l ..|:i:::. ;〃 :: i, | |';.ﾉ
: :ﾉｲﾍﾉｲﾉｲﾉｲﾉｲﾉﾉｲﾉｲﾉｲﾉﾉﾉY⌒V互互牟 ~ゞ::::::::... ''〈〟 _〟}:: ....... |├'
:::::: ﾉﾍﾉｲﾉｲﾊｲﾊｲﾊｲﾊﾊﾊﾊﾊY⌒V互互互牟 |:::::::::::::.. ) ( .::::::::. ﾉ:ﾉ
: :⌒Yﾍﾉﾍﾉﾍﾉﾍﾉﾍﾉﾍﾉﾍﾉﾍﾙ'⌒V互互互互牟: !::::::::::::::...._,,...____ ..:::.:::. ﾉ/_
::.. _丿'⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y..丿互互互互互'⌒ ｀ヽ,::::::::::..{〉ﾍ,__,ﾞiq ／!1l
:::::::: 人...人...人...人...人...人...人互互互互互＿＿_ l::::::::::.八｀-''ﾌ~i / ;;r' .i ヽ
/|ヽ:::::: i :^‐‐' .ﾉ / / / ｀!_
【トゥトゥシュ】 .,ィ'ﾌ .i ;;'､:: ﾞー-‐′ ／ .ﾉ ./ -〒ヽ
大セルジューク朝スルタン、マリク・シャーの弟。
ダマスカスにシリア・セルジューク朝を興す。 【スライマーン・シャー】
ルーム・セルジューク朝初代スルタン。クルチ・アルスラーンの父。
トゥトゥシュに敗れ戦死。
.
- 761 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:22:32 ID:HmveOnLM
-
そのシリア・セルジューク朝だが、トゥトゥシュの死後仲の悪い息子たちがそれぞれアレッポとダマスカスを相続して王を名乗り対立、
王朝は分裂状態にあった。
,／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ,,,;;;;;;;;彡彡;;之 ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ,,,,,,,,,,,,,;;;;;ll;;;;;;;;;;;;;;| l;;;;;;;ﾘ）ﾘ;;;;;;|l;;;;（ミ彡／､ Z
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ ﾌ
./::::::::::::::;ﾊ:/ゝ、::::::::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠ |
i::::::::::::;ﾍl ヾ ,,'ﾆ¨--¨ﾆ､‐-''´ヽ:::::::::::::::::! ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
!:::::::::::l ﾞ ..:.:.:7"::;:::::＿::､ヾﾞi:: :.: ,.ヾ､:::::::ﾊ ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"´彡 ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
::::::::::::iゝ. .:.:.:.:.l::::k'_´_o__ﾞ,!:::7 7;:::＼ﾞ¨" ,! ＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
::::::::::::lゝ :.:.:.:.:ﾞー───‐'.:.:.:.: k'^ヽ、ﾞi ﾉ ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
::::::::::::ゝ :.:.ｧ''''":::￣￣::''ー'':::ヽ｀ﾟ'-ﾞ_,! 丿 ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミヽ
:::::::::::::::〉.:.: ,ｎ :.: rャ:.:.:: z､ :.:.:. .:.:ヾ､:.:.: ,ﾉ l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉ﾐ/
l:::::::::::::i.:.: |:::| .:.:.|::::| :.: i:::::|.:.:.:.;ﾍ.:.:.:. ,ヾ } ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, / l||;;;;;;;;|
|::::::::::::l:.: _レﾍ:.:.|:::::!:.:. !:::::|.:.:.:l:::;!.:.:./::i 〉 "´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从ミ
}::::::::::::!:.: ´ .: ,}:.:|:::::l:.:. !::::::!.:.:,!::;!.:.:,'.:.:,',! |/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
!::::::::::::l.:.:......:.: /:l.::l::::::!:: l:::::::|:.:,!::;!:.:,'.:.:7.! ,ﾊ l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
:::::::::／i :.:.: ,/::::ゝl::::::し':::::::i.::,!::;!.:;',!:/ ｀ー‐'" } ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""ﾞ''ｰ､ ,,､- ''
:::／ ｀ー､"::::::::::::::::::::::::::::::｀´:::ﾚ':!;/:.:.:.:......:.: ,/ /／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´ ﾞ'> ''"
:::l : : :: ゞ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｿゝ.;,;＿,,,,／ （从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´ ,､ '´
:;' ; : :: ｀ヽ、::::::::::::＿::::::::/ l ｀ﾞﾞﾞ''', ﾞ'' ｰ '''" ::::／ ／
; ,' ; : :: ￣￣:::: ,' ￣ ; i､
【アレッポ君主 リドワーン】 【ダマスカス君主 ドゥカーク】
.
- 762 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:23:29 ID:HmveOnLM
-
このリドワーンがまたロクでもない人物で、猜疑心が強く殺人・不信心・妖術といった悪評にまみれており、
ニザール派（暗殺教団）の占星術師の言いなりだったといわれる。
／三ミﾐ､ｙ;）ヽ
/三 ミﾐ､ｿﾉノ､ヾ､}
,':,' __ `´ __ ｀Y:} .,. -─- ､
}::! { : :`､ ,´: : j !:! ／,;:;:;;;;;:;:;:;:;:｀ヽ
{:|‐=･=‐ i !‐=･=‐|:} ,'.:..:.:.:.;;;;;;rrrr､:.:.:ヽ
r（ / しﾍ､ ）ｊ l::;ｨ'´;;;;' ｀ヽ｡-､ヽ.::! おい、お前
g ! ｀ !-＝‐!´ ,ﾉg {ﾐﾚ'"´. ,.. ¨¨｀,ｨ;;彡. 俺が何をすればいいか言ってみろ
＼._ヽ _´_ノ ソ {ﾐ!. i i::i l.:::! l:l .l:! l;;彡
＿_,／ ヽー ,/＼＿__ iﾄ､i i:::iﾉ:::l/::l/::!ﾉ:::|
|.:::::.《 ヽｰ／ 》.::.〈 ヽ入 ｀VⅥ /l /l
//.:::.`＼ ／'.:::.ヽ＼ ﾄ､ `1 ﾐヽﾆﾆ彡'´ L､､､,,_ _./ ﾚ' ..!
ﾄ､. ! Vl ,..ィ´.:j! ',::,,,,,/ ,::′ ,' `ヽ`ヽ`Y´.:./l ｀`ヽ
| ヽ| 〃／.:.:.:.j!...',;,,/ ,::′,,,,,........ﾘ ﾉ.:::l / .l.:.:.:.:.／ﾄ､
,.ィ´ヽ ﾉ／ / ;;;'''ﾞﾞﾞﾞ｀,.''''ﾞﾞﾞ´ {: :i i!.::! ゝ ' ／.ィ´ `ヽ
ﾄ､/ ﾄ､, ´/ ./:::'' .人 ..:;;′ .人 .:i: :.! i!:::!.:.;.ィ彡'´ ;; .ﾞ､
l ﾊ V.:.:.i / ,:: ｀Y´.;;;′ ｀Y´ .!,..ィ"´`ヽ〃;;;:;:;:;:;:;;:;ﾞﾞﾞ´: .
l/.::',.:./.:.:.:j. /''"´ ....;;;;; 人 (,,､､`Y.. ):::V´ : : :
{ V「88j/ ...;;;;;;; .:.:｀Y´ (´ _ﾉ(.. )::::::',､､､,,,__....: : : :
〉;; ぃ.::.i l..... ........:.:.:.;;;)｡k､ﾐヽ (´ _ﾉ(.. ).::::::!: : :.:.:.:.;;;;;;;｀`
/;; .い.::i l;;;;;;;;,､､ '''ﾞ""´ ..｀ﾞﾞﾞﾞﾞ'''''''''´( _ﾉ(.. ).::::ﾉ: :.:.:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;
,′ﾉ人 jりi ;: : : : :''''';;;;ゞ ::;; ...:.:.:.: .: .: .;;:i1 i爪ﾂ"´.:.:.;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
- 763 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:24:31 ID:HmveOnLM
-
なら弟のドゥカークの方はマトモかというと全然そんなことはなく、優柔不断・情緒不安定・病弱の三重殺に加えて
兄の暗殺者の手から逃れて以来疑心暗鬼に取り付かれていた。
：,.:::''::´::￣::`:::.、：
：／:::::::::::::::::::::::::::::ヽ：
： /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}： な…なんで生き残ってるんですか？
： l:::::::::::::ゝ−−−− ι：
： |::::::::::::） ◯ ○ （： 兄より優れた弟なぞ存在しないんじゃないんですか！？
：,ｌ::::::::::::η Ｕ|||||||U ゝ：
： ゝ---η. ||||||| ゝ：
| { ;.::{ ,{ﾆ |､;:ﾉﾉﾊ. ：_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.：
： ヾ､ヽﾊ ﾞl_ノj:ﾘ､'" ：,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,：
r^ヾ=Yヾﾆﾉ:} . ：vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､：
,{¨ ^} :.:{.: ：Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ：
)( : :/ﾞi :./＼ ： ：}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,： ま…まだリドワーンは俺を狙っているんじゃないですか？
： ＼_:ノ/:.;ヽ.__／ : : ヽ ： ：ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'：
/ ｉ{ : :||: : : : :i : _: :ﾞ; ：ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´： 今も暗殺者がどこかに潜んでいるんじゃないですか！？
： ノ `v{ . .|| : : :,.i'´: : ::| ：};lヾ;;j Ｕ´.〃ｌﾞ Ｕ´ ,';ｨ：
：7;;;;|', =､j,. /仆､：
：ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ：
i| { ;.::{ ,{ﾆ |､;:ﾉﾉﾊ.
： } ヾ､ヽﾊ ﾞl_ノj:ﾘ､'" .:
i| : :r^ヾ=Yヾﾆﾉ:} . :l
} ,{¨ ^} :.:{.:/
ﾘ)( : :/ﾞi :./＼ ：
： ＼_:ノ/:.;ヽ.__／ : : ヽ ：
/ ｉ{ : :||: : : : :i : _: :ﾞ;
： ノ `v{ . .|| : : :,.i'´: : ::|
- 764 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:24:55 ID:9cxegMR6
- 周囲が川と山だし、４倍の兵だとまだ落とせなかったかもしれない
南側がまるごと平野の大坂城より攻め手泣かせだわ
- 765 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:25:25 ID:HmveOnLM
-
そしてアンティオキア総督、ヤギ・シヤーンは名目上はリドワーンの臣下だったが、
リドワーンのアタベク、ジャナフ・アル・ダウラを嫌いライバルのドゥカークを援助、両者の対立の間で事実上の独立を保っていた。
_,;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ';;､
,;';; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `､
,';;;;;,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;ﾞ;
/;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,;;;;;i
i;;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;;;;; ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／l;;;/l;ｿ;;/ |;;;;;;/| l;;lﾞヾ;;;ﾄ､;;;;;;;;;;;;;i
|;;､;;;;;;;;// /,'' / l/ |/|/ ﾞｌ ヾ､ﾞi;;;;;;::::/
/ヾ;;/ｿ , , ヽ l;;l"ﾞl
'､ (ヾ,,＝==;;;;;;;,,,,,_`il,iﾞ__,,,,;;;;;==＝ ,/|lヽ l
ヽ､`||ヾi;'（:::::ﾞ'ﾞ:::/;;i＝i;;;ヽ:::ﾞ'ﾞ::::）ﾞi;/ |l'ﾉ/
/ヽ|l､ ﾞi::;;;;／⌒⌒）.ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/＼
/;;;/::ﾐヾ､.／ ／ ／ ） 'ﾞ /ﾐ"i;;;;;;;;＼_
_,.-;;'";;;;;;;;r‐ ﾐ/ﾞ ,／ ／ /_!／` /,,l;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;~＼
_,､-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / / / /.__,,,..-／ヽ /;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,､_
‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ﾉ / .ﾉ / ,,, ／ ﾉ/';;;;ﾐ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'';;;,,､_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ/ ノ / /,,,,／ ／;;;;ミ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ / /;／ ／;;;;;;ミ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ , `ﾞ ／―''':::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | ﾉ:::::::::::::::::::;;;;／i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
【ヤギ・シヤーン】
※アタベク：摂政のようなもの。詳しくは後述。
.
- 766 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:26:39 ID:HmveOnLM
-
シヤーンは早い段階から十字軍の脅威に気づいており、あらかじめ包囲戦の対策を練っていた。
/::::::::::::/|/|／::::|／:::::/イ N:::::::::::
|/|/{|/:::::::::::::::::/ ／ ﾊ::::::::
〈r＿_ヽ |/L､､,,,,,,,,,,,,,,,,__ ﾉ＼::
>r‐t.ﾊ ７/´::ヘｿ_｀ヽ＿／ﾐ: アンティオキアは難攻不落、
（.ヽ:フﾘ⌒ﾍ､:ヽ￣::::_ノ￣ ﾐ: ルームの傭兵がいかに大軍といえど容易には陥ちまい。
`┬彳 ￣￣ / ﾐ::
ヽく. __〉、 ..:::::::::ﾐ::: 第一に警戒すべきは内通者だ。
V::::::＿ ..＿ 、 .:::::::ﾊﾐ::::
∧::::::::＿ ,,､ﾊN::::::
」|i;;;::::;;ii,,..... ..､ﾊ||ﾄﾐ'': : :
ﾊ从||||||||||||||ﾄNﾐ''／:::
∠//"`-"ー'イ:::::::::::
|:::::|〉: : : : :「::::::::::::::::::
_／:::::::|: : : : : :|:::::::::::::::::::
_／::::::::::::└: : : : :」::::::::::::::::::
- 767 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:27:18 ID:HmveOnLM
-
1085年にアンティオキアが陥落したのも内通者がいたためである。
シヤーンは軍を編成し食料を確保するとともに、ギリシア正教徒とアルメニア正教徒を追放した。
アンティオキア総主教ヨハネス七世は投獄された。
,.､_,.,､_ ＼ :;| ::;|
,.:::;,:.＼ #; へ ::;;| .:;;;;|
'""｀｀｀''' ＼ ::;;| ::;;;;;;|
.,;:. .:;. ..: :. vjiijww ＼ #; ::;;| ＿√ |＼￣"二二二二二.＼
.;; :.. ＼ :;| .| ::＼ ＼ |＼＼
"~'''' ,,..、_,、 ＼ × ::;| ::;| ::;;＼ ＼＿＿＿|:: ＼
＼ ::::;;| ::;;;| ::;;;;＼_二＼ ＼::
,,vWWwjjw ,;::.::..:. ''"'"~''' ＼ ::;;| ::;;;;;| ::;;;;| l＼＼ ＼:
＼ ::;;| 丶::;;;;;;;| ::;;| | ＼＼
''"´''"""'''''"""''""｀`'‐.､ ,,..::;,, ＼ ミ :;| ::;;;;;;;;;;| :;| | ＼＼
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∩ ） 彡 | :;| |
∧∧´ ヽつ | ::;;| | #;
⊂(ﾟДﾟ；つ,ノ | :;| |
| ::;;| |
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""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""'＼ ∟ ;| | メ
,,::;;.,,;. "'''''"""'''" ＼ ::;;| |
'"'"~'"'"~'"'"~ ,,.､_,,､_ ,,::. wwiiw ＼ :;| |
※シリア正教徒はギリシア正教徒とアルメニア正教徒を嫌っていたので残された
.
- 768 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:28:03 ID:HmveOnLM
-
＿＿__
ゝ／＿＿＿＿ヽ
/ | , ─ ｗ−､!
| __|-| +|+ |
（ ﾐu ｀ー oー ﾐ あとは兵力の確保さえできればよいのだが――
/ヽﾐ;;/＾＼__／ ﾐ
/＾:::::::::::ﾐ;;lililililil''ﾐ
ｌ､(uu ー,─ ､´
ｌ ＼ __／:::┬ ′
クルチ・アルスラーンの例を見れば分かるとおり、仁義なき戦いを続けるセルジューク諸侯にとっちゃ他人の不幸は蜜の味、
タダで助ける義理などありはしない。
十字軍はビザンツの傭兵としか思われていないので宗教的な結束もヘチマもないのだった。
.
- 769 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:29:14 ID:HmveOnLM
-
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
_ﾗ::/ｿｲ〃:::::::::ｨ:/|:l ﾞl::|ヽ:::::;､ﾚVｗﾘl
. ７:::::::::::::::､:ﾊ|/ ﾘ l! ｌ! _ｌﾊLｌ,i::;::::::::}
|ﾊ:::::::i酛_l!‐_二｀ヽ. ｀ ｒ≠､､｀ｌｲ:::::!
酛:ヽ / l!寸｀ 弋ﾘ冫 1:::ﾄ
ヾ;ﾍ ｀ ´ /ヾ' リドワーンは父さんの裏切りを根に持ってるみたいだし、
{ fヽ. ｀´ /ｿﾉ 僕がドゥカークに頼みに行くよ。
｀ヽゝ. ｰ ─‐ _'／
ム、 ／
|｀ヽ､_ __,／ |
| | ﾉ ∧ ／) ∧
. .'｀ｰ┤ |｀７ヽ 彡 ノW ＼从／V W ＼ ミ
_/ i /! ト ｌ ,ﾄ､-､_ ( ノ | ノ ＼)
_,. -‐'"´/,.ヘ ＼ ‐‐､ ,.‐‐ / i＾| ヽ ｀‐- ._ ∩V 、、 | >V7
（ｅLＬ／￣￣＼/ L／￣￣＼┘/3）
【シャムス・アル・ダウラ】 (┗（ )⌒（ ）┛/
シヤーンの息子。名前は国の太陽の意。 ~| ＼＿＿／ | ＼＿＿／ |~
爻 < | ； 爻
任せたぞシャムス。 ~爻 ＼_／ ＿, 爻~
~爻__／⌒￣￣￣~~ヽ_ 爻~
／ ー￣￣＼_￣＼
＿一‘ ＜￣￣＼＼＼Ｊ
＜＼ ー￣￣ヽ_ヽＪ ￣＼_
＼ ＿ニニニヽ ） ~＼
＼ _／⌒|＼ ヽ_~~ ~⌒＼_
＿＿／~ V ＼_| ~＼＿
- 770 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:30:07 ID:HmveOnLM
-
最初のうちはシヤーンは防衛に徹したためしばらく膠着状態が続いたが、
11月半ばにボヘモンドが「鉄の橋」の向かいにあるハレンクの守備隊を全滅させる。
|＼ ／| 、′ 、 ’、 ′ ’ ； 、
| ￣￣￣￣ !
| . ヽ_ | ． ’ ’、 ′ ’ ． ・
| （●） （● ） | 、′・． ’ ； ’、 ’、′‘ ．・”
|（__人__） ／ | ’、′・ ’、．・”； ” ’、
|ヽ｀⌒ ´ | | ’、′ ’、 (;;ﾉ;; (′‘ ・． ’、′”；
{ .| ′・ ( （´;^｀⌒)∴⌒｀．・ ” ； ’、′
ノミYゝ ミ.＼ | ’、 ’・ ､´⌒,;y'⌒(（´;;;;;ﾉ､"'人 ヽ
/ミ;三ﾐ|ミへﾉﾉ'ミﾉ ﾉ＼ ､(⌒ ;;;:;´'从 ;'ﾊﾚﾝｸ ;;) ;⌒ ;; :） )､ ヽ
lﾐﾉ─ ─｀_ ＼ ＼ （ ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) ｀⌒ ）⌒:｀．・ ヽ []
|ﾚ（●） （●） ＼ | ；゜+° ′、:::::． ::: .*~ ´⌒（,ゞ､⌒） ;;:::)::ﾉ ヽ／´
| （__人__） | | ｀:::､ ﾉ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
- 771 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:31:08 ID:HmveOnLM
-
また、ほぼ同日アンティオキア付近の聖シメオン港にジェノヴァ艦隊が到着し、兵員と武器を増強した。
┌┐
/~'７;; |/~''7 〜〜〜 〜〜〜
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､___｀t-'ーｲゝ-i ┌┐
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〜〜 〜〜 ヽ]￣二二二７
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- 772 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:31:52 ID:HmveOnLM
-
ジェノヴァは十字軍への支援を表明しつつ日和見を決め込んでいたが、二年近くたってようやく重い腰を上げたのである。
＿ lヽ、 ,,-'/,, -─,- ククク・・・・・・
＿_｀ヽ｀`ヽ! ﾞv'" 〃 .／'"´￣｀`ゝ むろん・・・と言うか・・・・・・・・
｀‐:､｀` ﾐ ll ll 〃 〃 " " ｀`ゝ 言うまでもなく・・・・・・
. ＜,´ミ ﾐ ヾ lｌ 〃 ,, -─‐-.､_ ミ ｀ヽ わしは 持っておるっ・・・・！
∠ ll/⌒ﾞ`‐:､.＿_,, -‐''"´ ::::ヽ、 ﾐ l、 十字軍兵士の誰よりも・・・・・・・・
,l,,,/ ‐- ､ ,, -─‐ :::l、 ヾ. l 持っておるっ・・・・・・・・！
l,,/ ‐ ､｀` ‐--‐''"´,, --‐ ::l、ｌｌ ｌ | 物資をっ・・・・・・！
＿_.ｌ_ｌ＿ .‐ ､｀` ‐--‐''"´,, -- ＿＿＿_ｌ ｌｌ | 木材を・・・ 鉄を・・・・・・！
｀`丶- ､｀ヽ、 ｀` ‐--‐'' ´ , ‐'"´_,, -‐'"´ ::| ll lｌ | 皮革を・・・・・・・・
. ｌ|. `ヽ＼ ﾟ ※‐''"´ :::::::| ll | 食料を・・・・！
. ｌ . _二二二_＼ ／ _二二二_ :::::／ ll ｌ| 持っておるっ・・・・！
ｌ＜´￣￣｡~`y :v"￣｡￣￣｀ﾞ＞ ::::| lｌ /⌒ヽ|
. | ｀ﾞミ≡≡'〈 ｡ :::）ﾞﾐ≡≡≡´ :::::| |/⌒ｌ |.l、 ククク・・・・・・ どこに鼠・・・・・・
|. ミ三三;;〉@ ::（:::ミ三三彡 ﾟ :::|lll|/⌒l |ll l 教皇庁の輩が
. |gヘ､__,ノ:::/ @ :::ヽ ｡ヽ､__, 〜●､::| .| ~）ﾉﾉ l、 潜んでおるか知れんから
. ､＿＿|_ヽ､＿ノ:;ｌ ● ｡ ;:::::ﾉ、 ヽ､＿_,ノ ＿__l._|,､_ノ ll l、 大きな声では言えんが
｀`‐､_ ￣￣￣ .ﾞヽ､＿_,, ‐'" ￣￣￣￣ ,, ‐''l:::ヽ、ll ll l、 今までは・・・・・・・・
. / ||`_‐､＿＿___,.-‐-､＿＿＿＿,,_-‐'ﾆﾆ,:::;| l::::::::ヽ、ll l、 東方遠征などという絵空事が
/ll | |ヽ］_LＬＬＬLlｺｺｺ.ＬＬＬＬＬＬＬＬロ_|ノ:::;ｌ ll|:::::::::::::::l‐:､ .| 成功するはずはないと思っていたっ・・・・・・・・・・！
/／|ll l. ヾｺ.TTTTTTTTTTTTTTTT」ｺフ:::::;l lll |::::::::::::::::l:::::`:‐
._／:::::| lll l、 ﾞU~￣￣￣￣￣￣￣￣∪~:::::::l l |::::::::::::::::::l::::::::: 最近では・・・・・・・・
_,;‐'"::::ｌ:::::::::| l l、 ━━━ :::｡::::::;ノ |l| |,|::::::::::::::::::l:::::: 単なる絵空事では
:::::::::::::|:::::::::::|. ll ヽ、 ﾟ ｡::::::::;／ ‖ lｌ.|,',|::::::::::::::::::|::: 終わらんかも知れんと思い・・・・・・
::::::::::::|:::::::::::::l、l‖ ﾞ‐､＿＿＿＿＿＿;;:::‐'´ ||| || l,',',|:::::::::::::::::::l 十字軍相手の商売も始めた・・・・・・
:::::::::: |::::::::::::::::l、‖ ｌｌ llｌ ｌｌ ‖ ||l /,',','|:::::::::::::::::: ほんの５０００マルクほどだが・・・・・・・・・・・・
:::::::::::|::::::::::::::::::|ヽ、|| || |l| || ‖ l| /,',',',',|:::::::::::::::: 先行投資というヤツだ・・・・・・・・・・！
:::::::::::|::::::::::::::::::|',','lヽ、l| ‖ ll| ‖ l|l ,／/,',',',',|::::::::::::: 常に新規取引先の開拓は
:::::::::::|::::::::::::::::::|',',','l lヽ､ |l| l|l ‖ ‖ ,／.//,',',',',','|:::::::::: 怠らないっ・・・・・・・・！
【ジェノヴァ商人】
以後、長きに渡ってピサやヴェネツィアやジェノヴァは十字軍相手の取引で大きな利益を上げることになる。
.
- 773 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:33:23 ID:HmveOnLM
-
こうした朗報にもかかわらず、十字軍には重大な問題が持ち上がりつつあった。
今まで飢えに悩まされ続けてきた一行は、豊かなアンティオキアの平野を前にして後先考えず食料を消費したため――
､.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',;iji;jij;jijk､
＼.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::j:l:l:l:l:llj!
＼.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i;j州州ﾉ
|.:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:.ｨｲ⌒ヾVﾉﾉﾉﾉ.:.:.`ヽ
|::ィ´ ﾌﾉﾉﾉｼﾉﾉ´ ｀;,;;;j!::::!
う. |ミi '""´ ｡ u l:::j!::::!
め |ミi , -─-､､ u V i:/
|ミi ﾚ'"´￣｀`ﾐヽ ,r=＝ﾐヽ
|:::l ﾘ
|:::l u r '⌒ヽ ｡ r＝､ { ／￣＼
／::::! .::::::l l⌒ J .:::::l l 〉 | う l
／`1:::::! .::::::::U:::::r ‐､U } _ノ め
／ い 1::/ ヽ o o ﾉ ,! ￣| l
＿＿＿／:::::､ l/ ;. ､ ． ' ｡ l ＼＿／
.:.:.:.:.:.::::::::::::::::: `ーr ;;, . ` . ｡ .!ﾄ､､
.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::l: : ', j!､ ﾉ‐---‐' !l.:!:!
/.:l.::.:.:.:.::::::::ﾄ､::::::::l: : :', ｀` `二´ j.l.:l:!
l./l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ヽ::::.＼ ､､,,.. _ _ ＿＿ ＿ ノ.:l.:lﾘ
l.:.:.:.:.:/l.:.:.l ＼:::.| .:.:.:.:.:.:.ﾄ､: :＼ﾉﾉ
／l.:.:.／ l::/ ＼ヽ .:.:.:.:.:.jﾊj!.:.:.:.`ー- ､ __
／￣￣￣`つ ────-------､ ＼ ｀`''ー- ､
／ ,． 'ﾞ"´ ￣ ￣｀`つ二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｺ ＼ ｀`ヽ
／ ,. '"´ ￣￣ `ヽ /l ＼
/ r'´ ,. -‐─＝く､ / l ＼
/ r'´ ,. -─ < ＼ / / ＼
l r'´ ／ ＼ ＼/ / 「￣￣￣￣￣￣￣|
l ﾉ ＼ / | r'´￣￣￣￣`ヽ
- 774 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:34:15 ID:HmveOnLM
-
12月半ばには食料が底をついた。
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀' ＼,, ,,／ ::∠
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（○） （○） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ||| ＼＿＿_／､｜ -──｀
‐=.二;;;;;｀‐ｔ u ＼／ ノ
__,―〈; ￣ ;ゝー､__
/:￣ ￣ヽ
{:::: }
{:::: λ .´ }
.| |;ト - ＾ ＾ ー- | ヽ }
.| | ト ー ー‐-| ヽ }
.|: |;|ヽ _＿c_／i ヽ }
i: | トc＿_ ー一 :| ヽ }
|: i | :} （ ）
i: i.入 = ／} ヽ |
|; |〈 ヽ ' | { }
- 775 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:34:47 ID:HmveOnLM
-
＿
,.. -─‐- ､ r''7'´／‐=z._ 雑
. , ‐' ´￣ ` _｀ゝ 草
／'´ ｀ヽ が
. / ｉ シ
i/ ,. -=‐ヽ! | 舌 ャ
ｲ ｨ´ |. | l ､＼ ヽ､.__ ﾞ、 の ッ
| | '"￣｀ ヽﾄ､トゝ､三ﾆ､=-‐ィ 上 キ
. ｉ │,. -─ ､ , -‐- ､ ,ﾞ_彡' ＿ ／￣｀ヽ、 で リ
{ヽJ .ﾉ （:U:} {:U） i | ＼｀フ′/ |￣＿＿ 踊 ポ
`ﾐ.＿,. ﾉノ,.ｲ.） ｰ-ｰ' { `ー‐' .l. |. f'ｰ-､_,ｿ ,′ ﾚ´ ＿／ る ン
/ ￣ ヽ､._ > | | ヽ | l !￣ _｀ーｧ わ と
. { ./ ヽ fニニニ7 ,! ｉ i ＼ ヽ ! / '´￣ , ´ ！
Y l l /| ｀‐､ ヽ､‐ ' "´￣￣￣￣ ｀: ＼_,ゝ､_,ノ､＿_ , ‐´
. { | | ,' .! ` ‐､._ヽ、 ヽ、ヽﾞ、 / ｡ 。 ｀ヽ
ヽ!、 | !ノ ｢ヽ ＼ ヽ{ t┐ !
─ 'T´￣ !｀T＼ ヽ ＼ ´ ,fへ
i | ヽ , ｰ'＾'┬─'T´ ﾉ
ヽ､ ﾉ `‐､ `ｰ─ ′ ｀'''''´
` ー------‐ ' ´ ` ‐ ､. ＿＿＿＿＿,ﾉ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
飢えた人々はまだ成長していない豆の茎を貪り食い、色々な種類の野草やアザミまでも塩で味付けしないまま食べた。
それらは薪が不足していたため十分に煮炊きすることができず、食べた者たちは舌に炎症を起こした。
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- 776 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:35:43 ID:HmveOnLM
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼らは馬や駱駝、犬だけではなくネズミまでも食べた。
もっと貧しい人々は動物の皮や堆肥の中にある穀物までも食べた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
',"´: : : : : : : : : : : / ネ
く ほ 気 味 心 ',: : : : : : : : : : : :/ ぜ ま ズ
. る ぐ .持 わ 弾. }: : : : : : : : : : : i ん た ミ .
. わ れ ち い む ├7ｧ､:::＼＼:＼| ぜ .味 に 堆
. ！ て. .が で i¨´´ ﾞ＼:ﾍ､::＼| ん .わ .か 肥
/ ﾍ:ﾊ'_,::::| 違 .い .け を
./ ﾞ´ﾍ::| ＼! う が る
、 ／ ',:i ', ｡ と
ミ>､_ _,.-'" _;j-‐‐',
ミ≧ ｀¨ﾞﾞﾞ＼i¨i::,':,':,'| ,.---､ ｨ=≠≦',
ミ,.-‐‐- |;:,';;,';,'i ≧≠= ' , ﾊﾊｯ
´￣｀ﾞヽ j::,':,'::,':| / ＼ ＿＿ ,....-─-、
-''"´¨ヽ､ l::,':,'::,':l| / ｀ﾞ t ､..__ __,,,..-''´ ／::::::::::::::::::::ヽ、 ／:::::::::::::::::::::::ヽ
──-､ ＼_ |::|:,':::|:|| ( ,' i ! ﾍ:',:|ﾉ',:',',',::',', ／:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＿＿_ ヽ,_辷>,!:|:|:::|::|', _,,...ヽ＿_,,,...-‐'''{ ト‐tイ',::',:::',::',',:',:' /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
＼ ﾟi¨≒三≧＝≒=♀‰､--‐'¨,ﾆ( / ',',:',:',::',::',::',',:',: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
,.-=ニニニニニﾆ＞ﾐニ三三彡_ラ::ｨﾆﾞ才´ / ',:',:',:',::',::',::',:',: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_,.......-;,＝=-...ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
',´‐'''//｀｀｀｀つぅ¨ｰ‐-,.-ﾆ≧==ｭ､¨ﾆ､´ ／: ',::',::',',:::',:',:',:' l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ `ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
.}ｪh9ｭｪh9z ⊆ ゞ ヾ彡' ≡≧｀ﾞf ゝ＼ ／::: ∨::',::::',:',::',', ヽ::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::/ ／￣ ヽ/⌒ヽ:::::::::::::::::／
- 777 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:37:12 ID:HmveOnLM
-
さて、ダマスカスへ向かったシャムスの方はというと――
人
,ｲ ｀ヽ.
,:' `:､
i i
{二二二二::}
||:::::||:::::||: ||
||___||___||_.||
┌┴___..‐┬‐┴‐┐
┌─| ｒ´::::ヽ .| ―┴┬─┐
| | |:::::::::| |:::::::ｉ. |:::: |
―――‐ 〈二二二〈|Ll￣Ll￣Ll￣Ll￣L;〈二二二〈三〉,――――
//////// i＝＝＝i`iﾆｉ;;; iﾆｉ;;; iﾆｉ;;; iﾆｉ;;; ｉ＝＝＝i＝!/////////
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ 〔二二二〔| :|ニ| :|ニ| :|ニ| :|ﾆ 〔二二二〔,,/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| :|;;||;;|...| | :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;: |...|;;||;;|: |:|;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;
ニ| |ニ| |ニ| 二二 .| | :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;: |. 二二 |:|ニ| |ニ| |;;;;;| |ﾆ
;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;;;;;;;;| | | :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;: | |;;;;;;;;;| |.|;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;
;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;;;;;;;;| |//三三三三三三三...| |;;;;;;;;;| |,!;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;
三三三三三三三//三三三三三三三三/三三三三三三三三三
- 778 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:38:30 ID:HmveOnLM
-
__ヽ_ｉ＿__
....:´.::::::::::::::::::::::::....
／ｉ／!ｨ::::::::::::::::::::::::::ﾄ:｀
. /.:::7／!/.::::ﾉﾊ!::::::ﾊ ヽﾊ::::ヽ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ!｀:::::::::::!
イ:::::::::::::::::::::/!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::,i::/:::/ i::ﾊﾉ＼::ヽ:::ﾊ:::::::::::::!
. ｉﾊﾊ::::::iｊ,' !,':::::ﾘ:::::::::::::ヽﾊﾉ ﾘヽ:::/ いつになったら軍を動かしてくれるんです？
ヽﾊﾘ '`'‐ .,_::::::::::::::::::_,. -''`'!:/-.
ｉ } f'て::)`:::::::r''て:カ ﾘﾋ ,' フランク人がそんなに恐ろしいんですか！
ヽﾞ､ ::::::::|:::::::: ,__ノ
' :::::::::┘::::: /
＼ :::-‐‐-::::: ／ﾘ
＞, 二 イ ﾄ､_ _,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
. / |:::::::::::::::::::ﾄﾉ ヽ ,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
ノ ,ﾉ ::::::::::::/ ﾄ､ vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､ バカを言え、
. - '／ ﾘ :::::::::::／ | ｀ ､ Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ 俺はフランクなど恐れはしない。
,..-≠ ／ ,ｲ! /ｰ:::::-::| ｒ‐-､ j ｀ 、 }ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
. ∧ 'ｰ‐ｧ' 〉 |ヽ,＿__.ｊ/ ＼ﾄ､ ＼ ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
. / } ／ ／ |::::::.:.::::::ﾊ ＼ ヽ ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
ｒ‐､ 7;;;;|', =､j,. /仆､
} ,! _ ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
j _,!ﾉ ）"￣＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾌ ,､'-‐'ｌ"￣ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
. '",.ィ/￣_:;/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''"
'二⊃ヾ/.:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''"
- 779 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:39:50 ID:HmveOnLM
- ：_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.：
：,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,：
：vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､：
：Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ：
：}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,：
：ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'：
ただ軍を動かしてる間にリドワーンが攻めてきたらと思うと ：ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´：
不安で不安で夜も眠れなくて ：};lヾ;;j Ｕ´.〃ｌﾞ Ｕ´ ,';ｨ：
：7;;;;|', =､j,. /仆､：
：ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ：
{ ;.::{ ,{ﾆ |､;:ﾉﾉﾊ. ：
_＿＿＿ _＿ ： ヾ､ヽﾊ ﾞl_ノj:ﾘ､'" .:|
，/ r‐‐┘ _)￣｀';ｭ ,. r^ヾ=Yヾﾆﾉ:} . :l:.:/ij
／::::l_ ＞-‐ '' ":::::::::::::::::::::::::::｀ヽ. {¨ ^} :.:{.:/:|{
／:::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶. ( : :/ﾞi :./＼ ：
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞イ::::／ 7 ,ｲ::::::::::::::::ヽ. ： ＼_:ノ/:.;ヽ.__／ : : ヽ
/:::::::::::::::::://:::::::::,ｨ:::::／ /／ /／ l/l::::l:::::::::::::`ｰ‐ｧ / ｉ{ : :||: : : : :i : _: :ﾞ;
,'::::::::::::::::::::::::::::::://／ ´ _＿ヽ. l .l::::::::::::::::／ ： ノ `v{ . .|| : : :,.i'´: : ::|
l:::::::::::::, = ､ ／l/ ' ,r ´ i>ﾘ !ヽ.,, _ l l ﾍ .r:::::ﾍ
l:::::::::::/ ﾍl 丶._ ｰ'.ｨ ´ ! ` i:::::::ﾍ
l:::::::::::l ﾍ ( ' ＝ﾆ二 ﾆ -=二 .l:::::::;ヘ
l:::::::::::ヽ. 〉 ￣ i ｿ,〈ｲ::::::::l
l::::::::::::::::ヽ., ／￣ ｀ヽ _ 〉´l ﾘリﾍl
'i,::::::::::::::::::i / ゝ， l ああもう！
ﾍ:::::::::::::::, ' ／ l
ヽ:::::::::i l─‐-､ , ' ／ しっかりしてください！！
｀ヽj l '/ ／
,' ､ l､＿＿/ ／
/ ヽ. ／
/ , ､ /
,ｲ三三三三二ﾆｭ, _/ ￣
/ ,' l三il/¨＝ユｭ
/ 仁三7 l三il l./
ドゥカークは救援に消極的で、ようやく軍を動かしたのは12月になってのことだった。
.
- 780 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:40:26 ID:HmveOnLM
- ┌──────────────────────────────────────┐
│ │
│ │
└──────────────────────────────────────┘
┌───────────────────┐
│ │
└───────────────────┘
┌──────┐
└──────┘
┌──┐
└──┘
□
- 781 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:41:07 ID:HmveOnLM
-
_ ＿＿＿_
,,-´ ＿ _` ヽ、
／ ／ ／|＼＼ ＼
/ ,,,−|／ /|ヽ ` |- ､ ヽ.
/ ／ ヽ ＿ | ＿./ ＼ヽ
| / ● ||
| | ／ | ヽ | もうこのあたりの村からは何も手に入らないよ。
| | / ／ | ＼ |
| | / ／ | ＼ /
/ ＼ | / | ＼ /
/ ＼ヽ ／￣＼＿|__／ヽ ／
| ヽ━━━━━┯イ ´
. | i＼ ＼ （T） ﾉ ﾉ ,.. -rァニニニニ‐､
| | _＼ ＼ ＿ ／ ／ /⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
| | ＼ ＼（ ）／| _j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ !
γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi
私とフランドル伯でハマまで出よう。 { { ハj ゝヽ彡,′
ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒!
ありったけの食料を徴発してきてやるさ。 jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ
', ､_ / /´
ﾊ ＿ ,ト､
_.. ..‐::´／ ／ i :､ ／／i ヽ _
_/::::::::::::/ , ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀ ､
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ ＿. -‐'"´ / ﾊ : : /￣ﾊ : : !. ∧ ＞ ． _
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'／u , ＼!::∠ オラの分まで頑張ってくれ……
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（○） U |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ u | ○）｜ - ￣⊃｀
⊂＿＿;;;｀‐ｔ u |＼＿_ ＿＿⊃
⊂＿＿ ￣ ＿＿⊃
⊂＿＿＿⊃
↑
この時重病だった
- 782 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:41:50 ID:HmveOnLM
-
12月28日、ボヘモンドとフランドル伯は20000の兵を率いて南のハマへ進軍した。
rvt｣}__ ／￣￣二ー｀
__ノ: : : ー-= ｰ=,￣: : : : : :｀＞
）: : : : : =ﾆ､ ｀=二)r--'~
f~ｰ': : : : : : : : : : }__ｨ'''´: : : : ｀ヽ､__
_j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ_
｀弋ゝ､ ﾉ: : : : : : : : : : 黒 海: : : : : : : : : : : : ＼__
: : : : : ｀＼ (_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : : : : : ヽﾍ ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ : : _x-ｰ''￣｀´ヽ-､: : : : : : : : : : : : : : ）
: : : : : : : : : : :} ＿rｰ､__ ｨ--ｰ◎ r─-ｰｲ ￣｀ー--ー--ｰ''´
: : : : : : : : : : { /{m_}: : : : 彡ｰ---z__r'○ﾆｶｲｱ
: : : : : : : : : : ヽ､_ ｲ: : : : : : : 〉_,,
: : : : : : : : : : : : : ﾐ ヾ､: : : : : ': ゝ
地: : : : : : : : : : :｀ﾆ=＝_ﾆﾗ: : : : : ﾑ-､ ｴﾃﾞｯｻ
: : : : : : : : : : : : : : ＼ kｰ': : : `､: : : : ' ｲ ○
中: : : : : : : : : : : : :ﾄﾍ〆: : : : : : : : : : 彡ﾍ/ヽ,_____{`ー-､ ノ｀ｱﾝﾃｨｵｷｱ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾜ: : : : : : : : : : : : ｀ｰ'''´: : : :/○ ●ｱﾚｯﾎﾟ ●ﾓｽﾙ
海: : : : : : : : : : : : : : : : : ＝ﾆ二＝ : : : : : : : : : : : : : : : z-''￣ｱ 。: :{ oﾊﾏ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀￣: : : : : : 〉
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :j
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ ●ﾀﾞﾏｽｶｽ
: , - ー - 、 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,ィ
` ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
｀ −z,_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , '
` − --=ヽ: : : : : : : : : : _ ノ ☆
ゞソ , - ´ ｴﾙｻﾚﾑ
- 783 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:42:30 ID:HmveOnLM
-
この動きを察知したシヤーンは29日の夜、聖ゲオルギオスの門から橋を渡ってタレンキ村にあったレーモン部隊を急襲した。
/::::::::::::/|/|／::::|／:::::/イ N:::::::::::
|/|/{|/:::::::::::::::::/ ／ ﾊ::::::::
〈r＿_ヽ |/L､､,,,,,,,,,,,,,,,,__ ﾉ＼::
>r‐t.ﾊ ７/´::ヘｿ_｀ヽ＿／ﾐ: 好機！
（.ヽ:フﾘ⌒ﾍ､:ヽ￣::::_ノ￣ ﾐ:
`┬彳 ￣￣ / ﾐ:: 手薄になった宿営地を叩くぞ！
ヽく. __〉、 ..:::::::::ﾐ:::
V::::::＿ ..＿ 、 .:::::::ﾊﾐ::::
∧::::::::＿ ,,､ﾊN::::::
」|i;;;::::;;ii,,..... ..､ﾊ||ﾄﾐ'': : :
ﾊ从||||||||||||||ﾄNﾐ''／:::
∠//"`-"ー'イ:::::::::::
|:::::|〉: : : : :「::::::::::::::::::
_／:::::::|: : : : : :|:::::::::::::::::::
_／::::::::::::└: : : : :」::::::::::::::::::
- 784 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:43:20 ID:HmveOnLM
-
しかしレーモンが警戒態勢を取っていたためこの場は救われた。
予想外の反撃にあったトルコ兵たちはきびすを返して逃げ戻っていった。
∧
|i |
∧ ∧ 州
|i | |i | .‖
州 州 ‖∧＿∧
∧__,∧ .‖ .‖ ‖´Д｀； ）
（ﾟДﾟ ；）‖∧__,∧‖ ⊂ ⊂ ）
∧__,∧ ⊂ （；´Д｀） ∧__,∧ ‖（ （ （ ∧＿∧
（´Д｀；|）/⊃ ⊂_ ⊂ 丶（´Д｀ ,） （＿ ヽＪ=≡≡（´Д｀； ）⌒;;ヽ;;;;;'''
ゝ / (´⌒;;;Ｙ ソ と_ ⊂ﾉ(´⌒;;; ,."）⌒ヽ; ＜》━∪━∪━
し Ｙ 人 (´⌒;;;∧__, （＿）Ｙ 人ヽ≡≡(´⌒;;;,."）⌒ヽ; （ （ |
（＿＜《━━⊂（ﾟДﾟ ；） （＿） ソ ≡(´⌒;;;,."）⌒ヽ; （＿）Ｊ≡≡;;⌒｀)⌒｀)
／: : : : : : : : : : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::＼
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/::::::::,.ﾍ N:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.|,.-､:::! fr Ⅵ:::::::::::::::|_」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.|{ ∧ゝじ |::::::::i::::::| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
iⅨ _ｿ=r＋―ﾄ､├ﾃﾍヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「￣￣￣
|:::!「 tﾍヽ::::iﾊ:::|ヽゞ_ ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
!∧`ヽ ｀ヽ|‐ヽ! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| この機を逃してはなりません！
|:::ﾊ ｀ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.!ハ ヽｰ- ､_ ／＼:::::::::::::::::::::::::::::::::| 追撃です！！
.∧ ￣ ／`ーｧ:`:::::::::::::::::::ﾄ､::::::/
ゝ ＿ ＿ -‐ ´ ∧:::::::::::::::::::::::| ヽ/
| ヽ:::::::::::|＼|
| ヽ|＼:|＿,. -‐┐
.ｌ ,. -― ¨ ￣ ｜
.ヽ ／ l |l |
.} /l ||||| l l |l l l |
.ﾉ l || ||lヽ
- 785 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:44:18 ID:HmveOnLM
-
.,..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,..:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
´.￣￣ 7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／l::::::::::l::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::
,':::::; イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::::::::::::::::::／-‐,'::::::::,' ::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
l／ ./:::::::::::::::::::.;:-ｧ'::::::::::／/::::::::;:: ＜／ｨ=ｧ::::::::/ :: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::
./::::::::::ｨ::::::::ハム.ｧ／／:;-＜ヽ＿Ｌイｿ'/:::::::/ いける……！
/;: ＜´/:::::::;' ', ./ｲ／'´`‐---イ l、 /'´）::/
´ /:::::ｨ:;' ヽ ┘ﾌ:´:／ この分なら奴らの兵力はさほどでもないでしょう。
/:／ l/ ヽ ＿ ノ::／
/' .,' ＼ ｀, ｧ´／ やはり正面突破で陥落させられる！！
.＿/ ,ヘ , ´ ./ｲ::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::: :::: :::
／.__/ ,'- 、 ::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::: :::: :
／ ,',ﾉ ,l,＞､_＞¬ :: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::
／ l' ／o三 !
.,/ l ／.´川 !
／/ ｌ ／ l
／ / l ／ 川 !
／ i / ! ./ 三o三, -‐ ￣` ＜
- 786 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:45:15 ID:HmveOnLM
-
が、乗り手を落とした馬が暴走し、暗闇の中橋を猛スピードで駆け戻ってきた。
,,､三ニ＝―┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,ﾊiヽﾐ
/"x,, ミﾐ ≡ ＝
(｡／ ) ミi┬―┬‐'⌒ヾﾐミミミ彡
ﾉ |_|_____.| " ） ≡ ＝ = -
,( 、 ,,）_.||＿彡( ,,ノ ＝ ―
/／（ ﾉ." ,ﾉ.ノ, ( ≡ ==
// ＼Ｙﾌ , '／ い 三 ≡ ＝ ―
くﾉ " くﾉ //"三 ┣¨┣¨┣¨┣¨
,.,,, ,.,,, ,,, くﾉ ,,,
- 787 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:46:07 ID:HmveOnLM
-
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
＜ トルコ人じゃ！
＜
＜ トルコ人の襲撃じゃあ！！！
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
／:|. | | ／:|
／ .:::| ∨ ／ :::|
| ...:::::| / ::::|
i ￣￣⌒ﾞﾞ^――／ ::::::::|
/＿,,___ . _,,,,__,_ :::::::::::＼
／ ﾞ^＼ヽ.. , /ﾞ ¨＼,.-z ::::::::::＼
「 ● | 》 l| ● :ﾞ》 ミ.. :::::::＼
/i,. .,ﾉ .l| 《 ..|´_ilﾄ ::::::::::::!
/ ＼___,,,,,_／ .'″ ^=u,,,,_ v／.. :::::::::::::l!
| ￣ ,,､ i し.／::::::::.｝
| / ,,__＿＿ _,／￣ ＼ ＼ ﾉ ( ::::::::::|
| |.. | ／└└└└＼../＼ ＼ '~ヽ ::::::::::::::｝
| .∨.|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ::::::::::｛
| |.|llllllllllll;／⌒／⌒ 〕 :::::::::::｝
| |.|lllllllll; ./ . . | ::::::::::［
.| |.|llllll|′ / . | .| :::::::::::|
.| |.|llll| | .∧〔 / :::::::::::::／
／ ｝.∧lll | ../ / ／ :::::::::::::::::＼
／ /| ＼┌┌┌┌┌/.／ ／::: :::::::::::::::::＼
( ﾞﾞ^^¨^¨ﾞﾞ¨ ￣￣￣ ／::::::::::: ::::::::::＼
ｌ!||■■■■■■■＼ |＼ /＼ / | ／/ /
／ ■■■■■■■::::ｌ|!ｌ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
／ ■■■■■■■ `::::::＼ ＼ /
／ ■■■■■■■ `::::::＼ ∠ もうおしまいじゃあ〜〜！！！ ＞
／ ＿_ ■■■■■■■ ＿ `:::::::＼ ／＿ ＿ ＼
!ｌ|| ／ ヽ ｌ|||!||ｌ!!||ｌ!!|ｌ ／ ヽ `::::::::＼ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
／ |;;;; ◎ ;;;;| !!ｌ||!|ｌｌ!ｌ||!|ｌ |;;;; ◎ ;;;;|!ｌ|ｌ|!::::::::＼ /／ |/ ＼/ ＼|
／ ⊂⊃ .ノ ｌ|ｌ!' |! `|!ヽ ＿ ノｌ||!!|::::::::::::::||ｌ!
!ｌ| ￣ .|!エエエエエエ! ||ｌ|!!!ｌ||!!!||ｌ!!!!|||:::::::::::::＼
/´ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| !!|||ｌ|ｌ!|ｌ!|||ｌ|!||ｌ `:::::::::::::::|
| .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| !ｌｌｌｌ||ｌ!|ｌ!!|!|ｌ `::::::::::::|!
!ｌ|| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| `ｌ!|ｌ ｌ! .:::::::::::!|
| .|;;;;;;/⌒ ⌒ヽ;;;;| .:::::::::::::::|
| ｉ |;;;;;| ''' .| ''' .|;;;;| ｉ ...::::::::::::::|!!ｌ
＼ | |;;;;;;| ! |;;;;| | ..:::::::::::::::／
ヽ | .|;;;;;;| |;;;| | ...::::::::::::::::<
, !|| | |!エエエエエエ!| | ......::::::::::::::::::::::::: !､|!
／||! ヽ ＿＿＿＿＿＿ / `::::::::::::::::::::::::|ｌ|!
- 788 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:47:51 ID:HmveOnLM
-
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∧＿∧
(ヽ（ ）ノ)
ヽ￣ ｌ ￣ .／ :;:;:;:, , , ;:;:;
.:.:.:.:.: | . . |
／ ＼ (___人__ ） ∧ ∧ :;:;:;:;
(ヽ（ ）ノ) ; 丿 し （ ｀Д´）
ヽ￣ ｌ ￣ .／ (´⌒;; ∪ /, つ,
丿 . . / ,(´⌒(´⌒;;⌒;;.,.,.,., （_（＿, ） ＿
（（ ( ___人__丿)) ∧ ∧ (´⌒(´⌒;; / 丿し' ／ ＼
J ヽ ） （ ´Д｀） ∪ (ヽ（ ）ノ)
し /, つ (´⌒;; ヽ￣ ｌ ￣ .／
(´⌒; （_（＿, ） ⌒;; (´⌒(´⌒;; 丿 . . /
(´⌒(´⌒;; し ヽ ） ´⌒(´(´⌒(´⌒;; ( ___人__丿
(´⌒(´⌒;; (´⌒; し (´⌒(´⌒;; J ヽ ）
(⌒(´(´⌒´⌒; :;:;:;:;:; (´⌒;; し
⌒(´(´⌒⌒(´(´⌒ (´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
,ｨ''"￣￣`ヽ、
,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ､
l;;;;;;;;;|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ-''
{;;;;;;;;;|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ
{;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ｰ`゛ ちょっ……
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨`｀ﾒ､;;;;;;;li
ヽ､t ＿＿ ,lノ,ﾘ `ヾ 待ちなさい！ここで逃げてどうするんですか！
. ヾ;;;j`､ヾ ″イ;|∨
`ｿ;;;;|:`ｰ''´|~l;;j
jクi :ﾄ,:`､
/ ｢~７~ヾ‐7 `､
/ .| `ｰ'' | ヽ
／ ＊ :|￣￣~| *
'" :| :|*
| |
＊ _l,.-―'
暗さで状況が見えなかった兵士たちはパニックを起こし敗走。
多数の死者を出しアデマールの旗手までが死んでしまった。
.
- 789 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:49:25 ID:9cxegMR6
- 昔は暴走した馬が陣中で暴れただけでもパニックになったらしいからな
戦場の暗闇の中なら無理もない
- 790 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:50:45 ID:HmveOnLM
-
一方遠征側の状況だが、すぐ近くのシャイザルに滞在していたダマスカス軍と遭遇。
突出したフランドル伯の部隊はダマスカス軍に包囲されてしまう。
冫欠 ノ_＼ ―ｧ （＿ .::::::::::.::::::: .:::::::::::::::::.:::::: .::::::::::::::::::::.
{ヨ フ （ ／:. :::::::::.::::::. ::::::::::::::::::.::. .:::::::::::::::::::::::
´ ｀ ＿ （:::::::. ::::::::.:::::. .::::::::::::::::::: .:::::::::::::::::::::::::.
.十欠 |＿| ,L/ ＞::. :::::::.:::::. .:::::::::::::::: .::::::::::::::::::::::::::::.
/ﾄ ロ |＿| （メ ） （:::::::::. ::::::.:::::. .::::::::::::. .::::::::::::::::::::::::::::..
＼.:.::. ::.::.::.::. ,:::.::.::. ..:.:.:::::::::::::::::::::.. .:::.
| 十 -匕 二 /⌒:: ､ ) ）ﾉ人 ) (r r ,:..:::::::::::::::.. .:::::::.
ﾚ ｄ- (＿ ／ヽ ゝ:: ,} ｲ }///r /) ） } } { ,.:.::::::::::. .:::::::::::
〈: : /(（_ノｲｲ({｛,rノノｲノｲ,.:.::.:::. .::::::::::::::
_」＿ ノ十 / ヽ /:: 人ミミ=-)ノ/ﾉ)) )）ミ_彡.:.::. .:::::::::::::::::
.ｲ ｄ､ 二{二 ⌒) 〉: {{ミ=ｲr≧=｛{{_,ｨ≦{ミ=彳 . ::::::::::::,:::::::.
_ ｛.:: ミ彡〈 t何)巛r何> 〉ミｼ.:.:.:::::::::::/＿::
ス_ =キ / −＼:: ミ,/| ⌒rｲｭ 彡 !r}ﾐ.:.:.::::,ｲ ,/ ⌒)｝
. ヽ― ﾚ ー /:: ﾐヽ|. ,rrrｍ､ .|/ミ ／//{ ∠/
// Ｚ_ /:: : : ミﾄ、にニ二} /{〃く,／<r‐ゝ ,:::
・・ rｭﾉ { :＿, イi. ＼ ミ=ｰ／ jト､_ /} / /:::
／ 彡/ ヽ ー ´ ／｛ // 、/{ ,人:::
〉 , ,. -―／ 、＿/-―ゝ-ミ彡´―‐ゝ-ﾚ､ ＼―‐-
_ノ⌒ヽ ／ ﾐ｝ { r癶 ﾄﾍ ｀ミ くヽ
:::.:.. ／ /{_, ／ ｰ=- r癶 | ＾⌒ ＼＼ }ﾉ
::: : / / ￣ ‐=ﾆ=- -=― ⌒ 、| r j癶、 ＼＞ ´
: : /_,ｲ}彡ｲ 彡 } | { ⌒´ ｰ=ﾆ=-
:: ｛彡/⌒ヽ=三彡 ,,.. 彡´ ノ人ヽ ﾄ､ r彡彡
／ミ ' /´ ＼三彡彡 彡 ´ '―' ｀ ミ ＿ヽ｝_r彡彡彡
{{ ＼､ノ＼三彡 ´ ＿彡＾ミゝ､ ,ｲ ﾄ､ r‐
‐=- ゝ_ノ乙 ,ｲ ／｝ 辷ｉ} ＼ { {_ノ} } ）|
⌒ヽ√ 〈 {_ノ} ‐=イ / {i ミミ＼ ｛ ﾚ'/⌒
,/彡／Y⌒r-､ミ{_ ,. -―‐辷}―‐- ､ 彡｝ {ノ /､＿
ヽ、 〃 ／ / | }-､ -=‐ {i ｨ彡_/^Y⌒ゝ､
ー彳_/ ｲ }, ） }､_ノ乙 _辷ｭ＿＿ ,ｲ:| | |
-=- '⌒ヽ / / ) }ノ￣ 丁´ ミ |:| { { r ヽ
,／三ﾌ彡 ／ ／／,ノ-＝＝ミ彡＝＝- |（ （ ＼
/三三{_彡 ／ 三三三三三三三ｰ { ヽ ＼ ヽ
｛三三=ヽ ＿_／ -三三三三三三三三ｰ｀ヽ､ ヽ
ミﾐ＼=三三＞― ´ -三三三三三三三三三ｰ Y ー―
￣￣｀ ― ´ / -三三三三三三三三三‐ ニ }
- 791 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:52:11 ID:HmveOnLM
-
しかし、ドゥカークは攻撃命令を下そうとはしなかった。
／ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉr、 ,/＼,,ヘ／＼,/＼,／＼
／ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉリｉトｉｉｉｉｉｉｉハｉｉｌ ｉｉｌ ｌｉｉｉハｉｉｉｉｉｉリｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ、 ＞
" 'ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ／ｉリｉｉｉｉハ/ ｌｉｌ ｉｌ ｌｉｉｉ／ｌｉｉｉｉトｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ なんで攻撃命令出さないんですか！
/ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉリｉｉ/--トｉｉｉｉ/ ｉ _ｌｉｌ" ｌｉｉｌ ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉト ＞
rｉハｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ ｉｉ ,,__"`'r、 ,ｉ ｉ, _,,／,, yrーｉr、 ｌｉハｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ〈 > こっちの方が兵力は上なんですよ！？
ｉｉ ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ yr"~~`''y,^",‐` -''r''~,, " ｌｉｉｉｉｉｉｉｉrヘ,, ^
/,ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｌ 〈ｌ,` "_,,／~ / "/／ヘ／＼,,^＼,,/＼
/⌒ヾ,ｉ--ｌ _,,....,,_ ,.／ `r,,‐-、
ヽ , ヘr..,,_ ,,r-_''"- ー--丶、 ／ 〉
_,, 」 ヽ、 rｌ'" ゝj, ,/ ｌ'~
ｌ ヽ、 ｌ" 'ｌ ｌ ヽ,, ヽ,
`''+, ｉ, ｌ ..... ,, ー ,. ｌ, ｌ ヘ ,r-"
r" , `、 ｌ / ヾ,,.ｌ / ヽ, ｌ
ヽ,,_ ／ } ｌrv ｌ.ｌ ,r ｌ/'"
,ｌ / 〈 ヽヽ、_____ ,,,,,....／/ ｌ ｉ,
ヽ、/ ｌゝ、 `ー- ,,,...... -ー''" ,,／ｌ 'ｉ
／ /ｌ `' 、 ,／ / ｌ ヽ
／ 'ムｌ ` 、 ,, ''" 〈_ ｌ ヽ,
- 792 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:53:28 ID:HmveOnLM
-
,,（（彡从((彡;;;;彡彡彡彡,､;;'",､"／
,r'"ｲヽ从从〉从//从从彡彡ｰ彡彡;| た な 失
|（（;;;;从ijj|从〉/从彡彡;;;彡彡彡 彡| め ら っ
ミｱミ从ﾐ十ン＜<ヽ{（ ヽ从三三;;三| に ぬ て
（(~ﾐミ三ii从ﾐ三ﾐ);| ヽ三;;;;三ミミミﾐ;} // も は
'=三((（（（从iii」（ヲ''~￣'''ヽ~;ヽ~'ｰ-､{ ・・ の
ﾇ彡tヽ,=マ~;（;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;;L;;;;＿t､ の
(彡''~＊｡;ﾘ⌒' ､; ;;;;;;;;;;;;;ノ";;ﾉ''|;;;;;;;)）ヽ＿ ＿＿／
|i ij;;;;;;/ﾉ::::::::::'､＝=≦ｰ'"::: |/ﾚノノﾉ;;;;ﾉノﾐ
'itk;;;;ノi､｀:::''つ:::.､ ::::::::::::::::::::彡,r';;;;;;;;;;;;'ﾘ､ 訳：リドワーンが攻めてきた時のために兵力を温存したい
~'ｰt''~:::｀';;､:::::::::::::: :::::::ﾘ｀~;;"ヽﾉ）;j;;;j､
ヽ :: ,ｧ'''' ｰ-､:::::: :::::j;;;;:;:;:;:;:;:::: :::: t;;､,,,
ヽ: " (⌒':::::::::: :::::/;;;:;:;:;:;:;:;:::: ::::: ヽ;;;ﾐ~~~
. ヽ''''" '':::::::::::::::;､-'";;;'"彡:;:;:;:::::: :::::: ）ﾐ;;;r'"
ヽ ...::::::::;､-'";;;;;;'"::::::;:;:;:;:;:;:::::::::／ﾐ;;;;t､;;;
. ,,､､｀'t'''''''''";;;;;;;;;;;;;;;;::::::;:;:;:;:;:;;;;;;;／ミ;;;;;;;";;;;;
,,,､-ｰ ''''"~;;;;;;;;;;;;ヽ つ;;;;;;;;;;:::;:;:;:;:;:;;;;／~' ､;;,,､-ｰ''"
;;;;;;;ﾚ;;r;;;;;;／／／ヽ ::::: ;;;;;;;;:;:;:;:;:;''":::/:: ;;;;;;;;:;:;:;~""''''
､／;;;;;;;;／;;;//;;;／:ヽ ::::: ;;;;:;:;:;:;彡:::/:: ;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
､ヽ;;;;;;;;Y;;;;/;;;;;/三::::ヽ ::::: '':::::ﾘ彡/::彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::
_____,,.,.......---
___,.,.,.,...........,.,.,.,.--,-,,、、,-、ーー ‐‐''''''''''''''"""""／ "'''
_,.,.,.,.,.,.-------＝＝＝‐, ｌ;;;;;;'''''''"'ｌ;;;;;;;ｌ、 ｌ;;,.''ｌ;;; / /ヽ,ｌﾐﾐ>"ｌ ／
//彡二彡＝＝ﾉﾉ |,. :: ＼''└,.,.,、 "''"|;;;／_,., |彡ﾉ丿 /
ｌ、"/彡ーー彡彡-人 :: "''''‐-ｌ"/ /／／ｌ;; ｌ//" ｌ
//彡＝二三彡彡ﾐ/ ::____________"ｌ'ｌ、,'ｌ ,.ｌ,／丿/ ｌ''" ｌ なんだか知らんが隙あり！
＼ｌ彡ｌー''＼二彡ﾐｌ" ／--,.--‐‐,=,''ｌｌ、'''...::ｌ￣￣ | ／
_ ［彡ｌヽ'"'、 ＼彡;| ／",.,／,.-,''丿/ ｌｌ ,.,.''ｌ '';;; | ー--、
""''''''‐‐‐‐‐''--'--'',.'',...,.,.,.,.__"" "'';;;;;;'''" ﾉ ::::'＼;; | ｌ、
~~""""""'''''''''''''''‐‐‐‐‐‐‐'''--,.,",.,.,.,.,.,.,.,.___ ＼
~~"""'''''''''ー"‐------,.,.,.,.,.,.,.
- 793 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:54:56 ID:HmveOnLM
- ｢| r卅''个廾N
|.| /7 _レl''" | ｀ﾄ､}
{ ｰ'/ 〈 __ノー'ー{_ﾉ! ` '
￣ _ ＼___o ＯＯハ 人（ｿｿソ､ ﾉヾ 'ｿ）
｢| r'└[｢| 川| ＼／／Nｌ| （ヽ（ヽ )ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´ノ）
|.| 〕〔_ |｀> ∠ ＿N|l ヽ `r r' ノ
|｣（O_,､〉 |/／ ―--ﾍ ヽ ) （ ノ
[[l/7 |´／￣ｉ´￣｀∨ ヽ , '´⌒`Y´⌒` ､ ﾉ
〈/ |´ l N|ｌ ヽ ノ
/7 l ! | ヽ /（(（( （(ヽ(（ ）ノ)））ノ)）ヽ ﾉ
〈/ ｌN{ jl＼ ∧ ヽ 〈||||||||||||ii iiii||||||||〉 ﾉ ノ∨∨∨ヽ
<〉 |l ﾄN{、 ￣ ∧ ` l iii!||||||||||!!!| / ） （
|ﾄNﾘ ∧ ＼ ,,_人､ノヽ !|lll|!!!＿＿_,, | /）/ ) ぶ （
＿__∧ | i __l /,/≠ﾒ_,_, )ヽ （ | ,´ｰ ﾟ―〃| | / / ） べ （
トｙ'´ __ｊ ！ ! ／ / / __ /- ＜ ＞／ | ＼三三 | |/ / ） ら （
l ｒｔｒ, くﾘﾉ ,l |＾|／ //| （｢｡｡）//'〉 ) て ／ , |、 三 ∨ / ） っ （
|.￣ __ / | ∨ | ノ o ｏ /／^⌒`Y´^＼ ｀l´ |/ ノ // （
∨ ﾄ ´ ｀ l |l ∨ ＼__ ｏ / | | l⌒⌒l | | ⌒) ・・ （
＼､、 | } ,.--..、 / ! ／ /o } /７ | ＼ |/γヽ| ／ | ∨∨∨∨|
／￣￣｀ヽ ∨ : : : : У |/ /／/ 〈 / | ＼ (＿ ,､ / |
/ ,.ィ´￣ヽ._＼ー‐' / {/__/ 7 | ＼ ⌒ｷ人_,/ |
. / ／ｨ }〔 ＼＿＿_／ ／//｀ヽ Ｏ / | ＼＿__ ） て |
. | ./∨リ｢ '´ ＼ /// //､／ /´⌒Y,.
ミ {vﾏ´/ ≠廾卅／ ｉlﾚ // ,/ ＼
／￣￣V⌒ヽ/´ ／l彡 iｌﾘ /
／{ ﾉ、 / |彡 |ｌｉ ／ /
／ｆ⌒ヽ¨´ ＼/ ／ヽ 川 ////, ／
三圭 { ｊ、 /｀7ヽ 〉/ ／ }ﾚ
三l /⌒´ ＼_./__〈＿_／/ 彡///彡ﾊ
∨___ノ､ /＿／ / l
（ ） ￣__/ ./＿,// /
￣￣／ ／、 ＼彡 /
ヽｘ､_＿＿＿／ ,.ィ ヽ 〉 ∧彡 ／
r─┬┬─‐く_,ﾉ_l_／ ｰﾍ彡´
{／￣＼＿_ノ ｏ 〔
ボヘモンドの反撃によって包囲は打破され、ダマスカス軍は大きな損害を蒙った。
.
- 794 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:55:56 ID:HmveOnLM
-
そしてシャムスの制止にも関わらず、元々やる気の無かったドゥカークは撤退してしまった。
,､-､
,,ｨ''''' ミ'" '" ~''ｰ､､
／''" 彡" ヌ￣ ﾞ ヽ ヽ､
＿≦ミY/イ彡 ヾヽヽ）） ヽヽ ﾐヽ
ﾞﾞ三ヲ彡,,,彡､,,,､,,､ lll l| l|||;;ﾉ ﾉ ﾉ ヽヽヽ お 怖 死 世
彡 ／／//l 从从l|l||〉 ﾉﾉﾉ // / ', l l,､ お い ぬ の
ｰ<´ ｲ;ｲ}ﾚｲ,|〉ﾂ ﾚ"ｲ//从从///lll|: :lﾘ: :: ', す や ほ 中
/ 从Y从从" |lll | 从从;;{{;;ｲ|ll|.|ﾘﾘ 从 ', ぎ つ ど
/l从||l|〉{;;;;;;lll 从 l|从从ゝ}､|~从l|;;|,,i､ l|ﾘﾘ ::', る ら
. {;;;;;;;;|ｲl| l|;;;;;;､从从（（ｨ'";;ｨ彡三'"'､;;ｲﾞll从ﾘl ' ： が
_＿＿＿ _＿ |;l;;;;;;l|l;;||;t从､ミミ､: : ::::::ｨ"(;;ノ,,'" ヽ|,,l|ﾘ|ﾞ,fl::l.| ：
，/ r‐‐┘ _)￣｀';ｭ ,. '､V;;/ヽ､;;;ﾞ' : ::､_'ｰ､'ｰ-' ﾞｰ''"´ ｲ;;ﾘ､ﾘ, }ﾉヽ
／::::l_ ＞-‐ '' ":::::::::::::::::::::::::::｀ヽ. 't// ;;;;;;;;;;;;ｨ,ｲ;;)>:|" ヽｰ''" U /ﾞ" 'シ/ll|从
／:::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶. ﾞ' ､;;;;;;;;;;;;;;'ｰ'"::::| _,,,､ u t,,／ ﾞl| ~ ｰ ､,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞イ::::／ 7 ,ｲ::::::::::::::::ヽ. ヽミ:::::::... : :::ﾞ''"_ノ u l|;;;;从人 ﾞ ､,
/:::::::::::::::::://:::::::::,ｨ:::::／ /／ /／ l/l::::l:::::::::::::`ｰ‐ｧ ｀ﾞ'' ､ : :::::::::::: 〉:;;=- ｰ U /::',;;;;ﾘﾘｯﾂ ｀' ､
,'::::::::::::::::::::::::::::::://／ ´ _＿ヽ. l .l::::::::::::::::／ ｀ﾞ' , : ::::::::(::-― ､ U /::::. 'ｰっ／ ﾞヽ､ヽ､
l:::::::::::::, = ､ ／l/ ' ,r ´ i>ﾘ !ヽ.,, _ l l ﾍ .r:::::ﾍ ヽ,:::::::::ゝﾞﾞﾞﾞ´ ／::::::... ／ |.|
l:::::::::::/ ﾍl 丶._ ｰ'.ｨ ´ ! ` i:::::::ﾍ ' ､:::::::⌒:)::／::" ::::.. ｨ |ll| j|
l:::::::::::l ﾍ ( ' ＝ﾆ二 ﾆ -=二 .l:::::::;ヘ ﾉ ﾞ'ｰ-- '´:::::" :::::l| |/jｲ
l:::::::::::ヽ. 〉 ￣ i ｿ,〈ｲ::::::::l ／ ヽ:::::ヽ､､,,_ ﾉ:::::::::::ﾚ'' 彡"" |ll"
l::::::::::::::::ヽ., ／￣ ｀ヽ _ 〉´l ﾘリﾍl
'i,::::::::::::::::::i / ゝ， l
ﾍ:::::::::::::::, ' ／ l 逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ！！
ヽ:::::::::i l─‐-､ , ' ／
｀ヽj l '/ ／
,' ､ l､＿＿/ ／
/ ヽ. ／
/ , ､ /
,ｲ三三三三二ﾆｭ, _/ ￣
- 795 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 21:57:27 ID:Gw72/njk
- このシンジ君は新劇場版第二部版か
- 796 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:57:29 ID:HmveOnLM
-
十字軍側はダマスカス軍を撃破し士気は上がったものの、食糧徴発する余裕がなくなってしまい
２、３の村を略奪しモスクひとつ焼き払っただけで殆ど得る物も無く帰還した。
＿,,,,.........,,,,＿
,,,;;;'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;γﾆヽ;;;;;;;, --､;;;;;;',
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|;;;;;;;;;;;;;;;;;;' ,.ｨ′
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- 797 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:58:22 ID:HmveOnLM
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それからは不吉な出来事が続いた。
大地震が起き、オーロラが夜空を不気味に照らした。
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- 798 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 21:59:23 ID:HmveOnLM
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その翌週は絶え間なく豪雨が続き、天候はどんどん寒くなっていった。
| |! ! | !| !l |! !| ! !l|! !| ! | !l | !l |! |!l| ! | |! ! | !| !l |! !| ! !l|! !|
! ! | !| ! l |! |! ! | ! |!l ||! ! | !| !l |! |! l| ! |!l ||! ! | !| !l |! |! l| ! |!l
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!l |! !| !| !l |! ! | ! |!l |! !| l | !| ! !l|! !| ! | !l | !l!l |! !| !| !l |! ! | ! |!l |! !|
l ! | ! l | ! ! | !| | ! ! ゛ゞ.ヾ ゞヾゞ;ゞゞヾ ゞ;,.ゞ :,, ゞ;ゞヾ;; !| l|! !| ! |! ! | !|
l | ! ! .ヾ ゞヾゞ;ゞゞヾ ゞ;,.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ゛ゞ.ヾ | !l | !l |! !| |
! ! | !| ! ! ヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ !| ! | !|
l | ! ! ゛ゞ.ヾ ゞヾゞ;ゞゞヾ ゞ;,.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ゛ゞ.ヾ ゞヾゞ; !| | l
|! ! | .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞゞ;ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ヾゞ;ゞヾ.: ゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ |! ! | !|
! ! ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞゞ;ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ; l | ! l
!| !| ゛ゞ.ヾゞヾヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞヽ,.ゞ:, ,ヾゞヾ;ゞゞ＼ヾゞ: ヾヾ゛ ゞ.ヾゞヾヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞノ | ! l
| ! ! ゛ゞ.ヾ ゞヾゞ;ゞゞヾ ゞ;,.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ゛ゞ.ヾ ゞヾゞ;ゞゞヾ ゞ;ゞヾ;; !|
! ! ヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞゞ;ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ; l |
| !| ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞヾ;ゞゞ; ,,ゞ.ヾ＼＼ ゞヾ:ゞヾ ﾉﾉ ゞヾ . ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ !
! ! | !| ヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ﾉヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ !|
| ! ! | ! |!l ゞヾゞ___＼＼ ゞ ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: ｲ.ヾゞ, .,; ゞヾゞ___// ;ゞゞゞ;ゞゞヾゞ; | !|
|! ! | !| !l ;ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞヾ ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ゞヾゞ__;::/ ゞヾゞ;ゞヾ;ゞ |! !| !|!
!l |! !| !| !l |! ! | ! |!l |! !| lゞヾゞ;ゞ ヽ;iiiiii;;;;::::: :|;:/ ヾ;ゞゞ;ゞ ヾゞ ! | ! |!l |!l |! l|!
- 799 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:00:14 ID:HmveOnLM
-
恐れた人々は飲酒と賭博を禁じ売春婦を遠ざけ、神に祈りを捧げた。
／ ￣ ⌒ 丶
_ - / ＼
これはワシらの犯した傲慢、飽食、山賊行為に対する::::::::::;;;;;） /ﾍ /⌒＼ 丶
神罰に違いあるまい。 （:::::/;;::::::;;;;;;) | へ : /＿＿＿ ト〜 ー ＿
⊥::::::(;;::::;;;;;;;;;） ┌〜^~ ／ー―ヽー/~） | / 丶〜
三日間の断食を命ずる。 /:::::::::（;;;:::::);;;::く |⌒~/Ｒ;;: ::::;;;;;リ /∂| ）:〜─ ＿ / ＼￣ ヽ
（;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;| |＿ｊ| 丶＿__ノ ；/| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`＼/＼:::::::＼
苦しみの中で、神を畏れる心に立ち返るのじゃ。 )::::::;;;;し::::::::::;;;;;;;ﾉ | | ﾍ 丿 ｒこノ~ノ⌒ー ＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::Ｙ ＼
し;:::::::::;;;;;;;;::::）;;;;;;;;;;) ｙ し〜⌒〜、/:: ｒ |;;;: ＼ ;:: |:| 〜 ＿ ＼ ＼
＼::::（:::::::::;;;;;;;;:ﾉ ／/ ＼Ｊ |;;;:: ~;;;| |:| フ＼ ＼ |
（;:(;:::::::;;;;;;;;;;;;ﾉ / / 人 ヽ: ﾉ;;;:: ゝ |:| ｒ ＼ ヽ）
＼::::::;;;;;;/ / | / ∨＼ |:: /;;;:: ／ |:| / 丶 ヽ
（::::::::;;/ / | / ヽ | |;:: ／ |:| / ＼
（⌒ ￣ )ヽ //|/ ＼ |r;:/
ｒ⌒ ￣ ）し // ） ＼ ）
＿＿__
ゝ／＿＿＿＿ヽ
/ | , ─ ｗ−､!
| __|-| +|+ | （食い物がないんだから断食もクソもないけどね）
（ u ｀ー oー |
/ヽ､/＾＼__／ ﾉ
ｌ､(uu ー,─ ､´
ｌ ＼ __／┬ ′
- 800 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:02:30 ID:HmveOnLM
-
食糧徴発の遠征が失敗したことで、いまや飢餓は深刻なレベルに達した。
七人に一人が餓死し、軍馬は屠殺され700頭にまで減った。
､-'""""''''＝='､,_ , ｒ''''""'ヽ､､,,,_ ,､-‐
／ ｀'‐ ､ i' ﾍ i⌒､____ ､＼ _,,,､ ,､- '´-‐-,
r' ﾐ''- ､_ ヽ､ ,,i'´i , |i ＼' `i, ｀!r'''(´ ／~
､=''´ ヾ､ヾ '､＜r-'~ヾ, i '! "' r‐'_""`yヾ!ヽヾ,r'´
／ ､､=_‐''''ミヾ｀ ミミ`＼ヽヽ. ＼| ／i'´ ￣ヽ〉 '"; } i ＼
, ' ヽ； '7 , ;,､ ､ ﾐ丶' ､ヽヽ ヽ､'､_. 〈. 人;, ＼ ﾉ | ‐+==
. ｲ ﾐ ! { {,'! ,ヽ ｀ヾヽ / rヽ;‐｀;;＼ Yﾚヘ ‖
| ﾐミ､ 丶'' , 'i ､ } Ｘ´ ;;;;;'' ノ ノ} i'''7´i +＝
ノ ｀ヾﾐミ , ゛ ' ｀ /´,, ＼ ／ノ'ぅ | ;.,'πヽ~"'''''''
;;;;' ＼､､ r'!, t,,!` , ,,,,; /;;,,ｰ''"~ﾌ''"フ'''f‐-;| ;,'-=､,'_ ,,,;;;;
┐ `ヽ､ {:丶ヾ ' ___:;;;;／;;;'''' '´, 7 r' | ;;,' ｀'''‐-
-='_ ミﾐヽ_,,,､‐''";=＝ｰ‐‐'''''‐-'､,,,,,i､､{;;;;;;;;;;i .;,'
￣っ､-‐､_ と´ | ;,'￣｀｀｀`'''''''＝
"""""""""""`"゛'''''''''''''''''''''''''''''''´-‐‐‐‐''''''''''''''''''''''''''''''''''''','r'~´ ,''''''''''''''''''''''''''''''
_,,,､,_ / ,､ , i
// 'χ';"'''-'7' , , ,'
ヾヽ. ｝ ( ;;,,, ﾉ／//ﾉ
｀''''""｀~"" `~~￣
：∧＿∧： ：∧＿∧： ：∧＿∧： ：∧＿∧： ：∧＿∧： ：∧＿∧： ∧＿∧
(､´鄴`)： (､´鄴`)： (､´鄴`)： (､´鄴`)： (､´鄴`)： (､´鄴`)： (┐｡鄴ﾟ)
：(ミ 彡) ：(ミ 彡) ：(ミ 彡) ：(ミ 彡) ：(ミ 彡) ：(ミ 彡) ∠ミ彡Ｌ
‖￣‖： ‖￣‖： ‖￣‖： ‖￣‖： ‖￣‖： ‖￣‖： |~∽~|
：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)： |m |m
- 801 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:03:38 ID:HmveOnLM
-
また、飢えのあまり人肉食に走る者まで現れた。
_ .、 ､ 、
./ .､ ｀'､ ! ! / ! L !
/ .ﾉ |' / ./
／ i' ､ _, -∧ 'ヽ /´
.,ノ´ ｺ .<‐‐ニ-- ､_ｯ , _,二‐''￣ .∨ . l
／ ＼ |─ ー-､ ｀'┐ ／ - ￣＼、 ヽ .｀
／ .／ﾞ/./ 弋辷ﾌ＼ ﾌ l 'ﾞ､二シ┬｀ l‐
/ | .|ヽ二‐' ´ ノ !`' ｀ ￣゛ !
´ ／ / / / ヽ_,人 !〃ヽ
! ヽ ! ! ヽ 亅,!'ｉ ヽ
ヽ| l .! ､i'´ .| .レ' |'´ | !
､ 「-､ '‐'l、 ＼ !‐' l、.| | /
ヽ ＼ .! -､ .! | / l
＼ ! ヽ ＼、 ー- ､ゝ _ | ´ / シャブ シャブ
＼_‐' ´ .ﾄ、 , _, --‐' . 二￣ ､ /| .Y´ チュバ チュバ
＼ ｀‐､ ヽ ｒ ' ,ｨ´ : ヽ、 `'く | ｀''＼ ペロン ペロン ペロン
｀'-y-､_ゝ、 ､ ｀ｰ、 ＼ ｀ ｰ ､￣' ､_
ヽ | ＼ / ￣' lL_ ` ､ '､ ヽ ヽ
| ヽ ＼ ／+ ／ ` ヽ
, | ヽ､ ／''=| ./ ｀＼ _,, - ヽ ､
/ ＼ ｀'ｰ-､_ ヽ ` -､ ￣ .ヽ_-イ-‐' 'ｉ ヽ
.| ＼ ｀'｀丶､ , ‐'´ .／ヽ ／" .,! ヽ
／ ! ＼ ‐~ｰ ／ ､ ｀ .／ /
／ ヽ ＼ '､ ／ ／ ／ : _, ‐'゛ /｀ゝ､
ヽ ヽ ,ﾌ ／ _,／- ／ _ ._, ./、 ｀ｰ-. ､
.! / ／ ／ ￣ ` _lヽ、 .| !
ヽ / / 丶 _,- .'／ , r‐''´:;:;:;:;; ;; | .!
ヽ ／ / ゝ-‐' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ .l
- 802 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:04:18 ID:HmveOnLM
-
兵士たちからは脱走者が続出。
＿＿___
|←港 |
.￣.||￣ ┗(^o^ )┗(^o^ )┗(^o^ )┓三
|| ┏┗ ┏┗ ┏┗ 三
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
- 803 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:05:21 ID:HmveOnLM
-
その中にはピエールもいた。
, / `ー---─一''"~´￣｀ヾヽ
i i| ilﾚ ミﾐミﾐ''"｀─- ､
, .,i! i !/i i ミミﾐﾐヾ ﾐヾ ﾞヽ
.i ,!i l.| ' i ゞ 彡ミﾐﾐヾ ﾐヾヾ ｀ヽ
, i!､k ヽ､ ヽ 彡ミﾐ ミヾヾ ﾞ
li l ヾ、 ヾ _,,=＝ ミﾍベ
, |i､ヽ ヽ､ ヽ ヾ ﾞ
!ヾ ヽー- ＿ ー- ,,__ 〃ヾ
ヾヽヾ ‐- ,,___ /ｿﾂ､ヾゞ､ヾヾ
` ､`ー- 、...,,─-- __,, 彡ｿｿ ヾゞゞミﾐ
ヽ.､ `ー --- .,,─-- __,, 彡ソｿﾉ,; ,,-弋ミﾐﾐミ
＼ ﾞｰ‐- ､..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-＝＝==､ヽミﾐﾐ
｀`,.-､-─r,=＝＝＝=､:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
ﾞiヾ ニill 〈 （.Ｏ)ーi｀￣´i _`_-_'....' li ﾞ＿/ ヽ
ﾞi ill::::::::;ｰ-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;'' 〃u ＼
ﾞi :ill::::::::;; ソ::::;i,､, ヾ:::::::;''' _,,ノ' ,r-|
ﾞi､ ﾞ`‐=＝'"..::::::;i,, .,,, ﾞﾞ'''''"~´ l＿| 十字軍は滅亡する！！
ヾ.ｲ '''"..-一､ u .lヽ
ヽ :;;l￣´ _,,,...,.ヽ ,ｲ＿〉 俺は逃げるんだよ！！
ﾞi. u ;;iｪ'´ i' ヾﾄ! ./:! ＼
ﾞ!. :;;Fi、 ,,.ﾂ ./;:;: ﾞi
./ﾞi ヽ ﾞ;ヽﾆ二ニ-'´ .／ :;:; / ﾍ
／ i ヽ :..,,-‐' ／::;' ;:; / /∨＼/ ＿＿＿＿＿＿
／ ‖‖‖‖‖＼
|≡ツ~~~川~~~~ヾ≡|
|≡| V |≡|
γ ⌒ Y ヽ どうしましょうコイツ。 |≡| ノ ＼ |≡|
（ ） ‖ ・⌒ ・⌒ |≡|
（ （ ,爪勿 ） (| ｀-´ ｀-´ ‖6)
（（ ノ し ） | """ へ """" |
) λ{,へ,, ／＾ヽ, ） 士気にかかわる。 | ..= |
〔ξｾｔヶ, !kｧｦ 卩 ヽ | 丿 /
ﾍヽ￣ ￣´∧_ 表沙汰にするんじゃないぞ。 ＼ ｀´ ／
∧ ＿ ///ｉ＼ ~~~~~
/ |ミ＼ ￣／///| | ＼ ／⌒＼
／/ |ﾍミ/ ▼＼彡 | | ￣ / ｲつ
／ 〈 | ! ! ! ■! ! ! ! | ｜ ＼/ ⌒＼
／￣/ ＞ |! ! ! !■! ! ! ! | ＼ ヽ ＼
／ / < |! ! ! ■! ! ! ! | ＜ ＼ ＼
| / ヽ |! ! ! 【･･】 ! ! !| / ヽ
人｜ | | ! ! ! 【Ｘ】! ! ! !| / /＾＼
/ ﾍ | |! ! ! ! ■■ ! ! | | / ~＼
- 804 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:07:12 ID:HmveOnLM
-
さらに二月初め、食糧補給を理由に、タティキオスが聖シメオン港からの船に乗り包囲軍を離脱してしまう。
＿ ＿_
,. −'´::/::::｀ヽ:::::｀丶、
／:::::::_::::::/::::::::::::::::::::::::::::＼
,.'::::::::／::::ヽ:!:::::::::::::ヽ::::::::::::::::::＼
. /::::::::/::::::: /::_::::::::::::::::::::',:::::::::＼:::::::｀::....．._
, ':::::::::/:::::::::::::ハ厶:::::!::::::::'.::::::::::::ヽ::::ヽ￣
∠イ::::::/:::::::::|::::厂 ',::ﾄ､::::::ﾄ､::::::::::::',:::::ﾊ
|::::/:::/:::::_L::l._ ';l ';::::l ヽ:::i::::::',:::::::.
厶'-:';.r|::::::|∨ ｀丶 ' '斗-‐';┼:::::|::|:::| 補給の効率化について打ち合わせるため、
￣|::::{ |::::::| 'Ｔﾂト ';}ゥＴ'';|.::::::|∧:| 僕はコンスタンティノープルに戻らねばなりません。
l∧ヽ|::::::| ｀¨´ i ￣ ハ::::| :|
ﾍ:',::Ｎ } |:::ﾊ: !
_,.ｲヽ!ﾍ ′ /l/ l;′
_,.．- ´ ! | ',＼ ──‐ , 'ヽ､
,. '´ |. | ヽ ＼ ／ | ｀ ._
／ ｜ ! ＼ ｀ -イ .|. | ｀ヽ.
. / l. | ＼ ／ | ｜ ﾍ
, '´￣￣｀ ｰ-､
／ 〃" ｀ヽ､ ＼
/ / ﾊ/ ＼ﾊﾍ 帰ってくるという証拠に
|i │ ｌ |ﾘノ ＼}_}ハ 私たちはここに残るにょろ
|i | 从 ● ● ｌ小N
|i （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂lｉ|ノ
| i⌒ヽ j （_.ノ ﾉi|__／⌒)
| ヽ ヽx＞､ __, イｌ |::::ヽ／.
| ∧__,ﾍ}::ﾍ三|:::::/ｌ| |',:::::ﾊ
| ヾ_:::ッﾘ :::∨:／ | | >'''´
- 805 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:09:09 ID:HmveOnLM
-
これはアンナの伝えるところによると、ボヘモンドがタティキオスに暗殺計画があると吹き込んだからだという。
二 ｀丶、｀丶、_＼__＼〉ﾉﾉへ!
`‐-、 二. ｀ヽ、 ミ￣ ／⌒ｼ′）
二‐/,ｨ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ﾆ....イ
‐ニ| i＜ ｉ ,..-=ﾆ‐''＼ /彡}
二‐ヽ ┘ ｜ lヾ. } } / /リ 実は、ゴドフロワたちは篭城側が持ちこたえているのは
ﾆ ‐'"/ / |_{;)} ﾚ' /(（ 皇帝が支援しているからと思い込んでいるんだ。
' / / '" ` `ﾞ / ｿ
/ , Ｆ'′/ そればかりか報復のため、君を亡き者にしようと企んでいる。
ヽ. ＼、 L`___l
＿＼ ヽ._>┘ ｆ : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :､
／了＼＿ノ ＿| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
◆（ ／:::::::| : :、 : : :l : : : : :､ : : : : :l : : :､ : : ヽ
門｜ /:::::::::::::::| : :! : : : ﾄ : : : : | : : : : :｀､ : : ! : : :`､
}:::::::::::// | : ﾍ : : ｉ ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ
バカな！ /:::::::::l::/ | :{ ヽ : :ｌ ＼ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !＿__＼ :ヾ : : : :! : | : | : : : :|
本気でそんなデタラメを信じているのですか！？ /::ﾙ:/|::ｉ＿,.イ:| ` ヽ氏刀ﾌ ＼|:＼: ! : | : :| : : : : |
// |:::||/:l弋勹! | ヽl￣ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
/ }::/|:::::| ￣ﾉ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:|
|:| |:::::l ヽ､ /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ
| |:::ヽ ＿_＿ ﾉ ,l : : : ｒ´/| : : :/}:l
!::::ヽ ￣￣´ .ｫ : :,/ |`:´| : :/ |
|:::i:::ヽ ´` .／ | :/ | :/|:/
|ﾍ::} ヽ. .／ |:/ |/,､{
i } `ー イ _.／´ 入
,ﾍ _.／ / ヽ
,/ | .／ / |ヽ､.
.／l ,ゝ< / | ｀ヽ､
- 806 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:10:00 ID:HmveOnLM
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,.. -rァニニニニ‐､
/⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
_j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ !
γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi 戦況が進展しないので気が立っているのだろう。
{ { ハj ゝヽ彡,′
ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒! 皆疑心暗鬼に陥っていて、もう道理が通じない。
jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ
', ､_ / /´ 身の安全のため、一旦コンスタンティノープルに戻ったほうがいい。
ﾊ ＿ ,ト､
／ i :､ ／／i ヽ _
, ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀ ､
＿. -‐'"´ / ﾊ : : /￣ﾊ : : !. ∧ ＞ ． _
,. '{´ ｰ-ノ .i ',／ 〉 〈. ヽ/j ＼ ﾊ
. / V ／ V: :: :i:::::i: : : :| i ｉ i
/ V V V: : j::::::! : : :| | ｉ i
i ヽ V V: :i::::::j:: :: :| | i. }
{ V V V i:::::::i: : 八 j ,′}
::| i-ｰ'ｰヽ ﾍ::.. ＼ i::. i:. ヽ ￣｀ヽ＝､
::| ! ヽ. ヽ:::.. ヽ '::. l::. ヽ
::| : l ヽ:. ヽ､::.. ヽ:.. ':::. !::. i
::l : .: ! ヽ:. ヽヽ､::.. ヽ::／ ':::. !､:. |
:::i :: :l: l ＼ ヽ ＼／ヽ:::. ':. | ヽ:. !
r┤::: :l:: | ￣￣｀｀`ー- ＼ ヽ ,r‐ｧｫﾔ､::. i::: | ヽ|
.ト| :::: :l::: | ,r≠T〒ト ＼ヽ-┴'´ |､:::. !::: |
.i' i :::::.. :ﾍ::. l ｀ー┴ｰ' ＼､ !::l:::. |::::::|
ヽヾ, :､:. ::ヽ::.! ､ ＼. |:::ﾊ:::ﾊ:::::| ……
::::＼!:::l::.::::::lヽﾍ ヽ i::/ }:;' ',::::|
::::ヽ:.::::ﾍ:::::::! ヽ ／ /::/ |' ',::|
ﾍ:::}ヽ::､::',:::::! /!::{ ヾ
'::| !::Xlヽ:::',､ -―‐‐' ｨ l::i
'.i ';' ﾄ ヽ:! ヽ､ - / ! ヽ!ヽ_
,/ | ヽ ｀ ､ / l ､｀ｰ､
.／/ ! ＼ ｀ ー-r-' l ! ｀ ヽ ､
/ ! ＼ ／ l ! ￣ ｀ ヽ ､
./ l ＼ ／ ! ! ヽ､
- 807 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:11:18 ID:HmveOnLM
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/´: : : : : : 〃: : ＼: : : : : : : : : :＼ :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::::
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/: : : /: : : : : : : ヽ: :ﾄ:､: : :ヽ: : : : : : : : : : | 確かに彼らならそのぐらいやりかねない……
{: : : : i: : : : : i: : l: : : : l::＼: : ヾ: : : ､: : : : :',
i: ﾉ: : l: : : : :ﾊ:::::|: : : : ﾄ､: : : : : ';: : :.'; :i: : : ヽ それに仮に暗殺計画が事実でなくとも、
ﾚ: : :/: :i: : i .l::::|: : : : : ﾊ: : : : : :';: : : :ll: : i: : :ゝ もはやここまで弱った彼らにアンティオキアを陥とすのは無理でしょう。
彳: : i: : :ll: : l .|: :ﾄ､: : : : :|ヾ: : : : :.'; : : i: : :l: :ｒ'´
|: /l: : ::|: ::|￣ヾ: ﾊ: : : : |￣ヾ: : :';:';: : ﾄ､:人ﾘ こちらの提言も聞き入れられませんし、これ以上ここにいる理由もありますまい。
r'´|: i |: : ::|: ｨ=t-ｧ';:i ＼: :;ﾅ=-tj-ｧ: : ';: :| }:ﾊ:i :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
/ |:∧l: : :从i┴''´ ヽ .＼:ヾ''┴ﾍ: : : :::|ノl i ￣ヽ:::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::::
, -''´ ﾘ lｲ: : :i::l .i ＼ ﾄ､: : ﾊ::/ﾉ i ＼:::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
人 i:ﾄ､: :ﾐゝ .| ｀ .|ハ/ ｀/ l / ＼
／´ ＼ ヾ: ::ﾊ ｀ /i / ｲi / ＼
/ ､ ヽ ilヽi >､ - - ／ .| i / /li ノ / ヽ
i ヽ ヽ＼ ﾐ､ > ヽ＞､ ｀ < / ,ﾊ/ ./ / ／ ./ i
| ヽ ヽ }､ Yil ｀ー､ﾊヽ ￣ // 〃/ /〃 ／ }
| ＼ ', ﾄ､ i l , - ､ ￣￣´ イ// /´ / ／
- 808 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:12:52 ID:HmveOnLM
-
タティキオスが出発すると、ボヘモンドは部下を使って情報操作を始めた。
二 ｀丶、｀丶、_＼__＼〉ﾉﾉへ!
`‐-、 二. ｀ヽ、 ミ￣ ／⌒ｼ′）
二‐/,ｨ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ﾆ....イ
‐ニ| i＜ ｉ ,..-=ﾆ‐''＼ /彡}
二‐ヽ ┘ ｜ lヾ. } } / /リ
ﾆ ‐'"/ / |_{;)} ﾚ' /(（ おやおや、タティキオス殿は臆病風に吹かれたようだ。
' / / '" ` `ﾞ / ｿ
/ , Ｆ'′/ トルコ軍の攻撃が近いから逃げ出すとは……
ヽ. ＼、 L`___l
＿＼ ヽ._>┘
／了＼＿ノ
◆（ ／￣＼
門｜ /'⌒'ヽ｜＿＿｜
ヤッパぎりしあ人ハ卑怯ダナ！ （●..●） ＼ 〜〜
ヽ冊/ ＿＿ ＼ 〜〜
コンナ奴ラトノ誓イヲ守ル必要ナンカネーゼッ！＼／◎◎◎＼／
- 809 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:14:14 ID:HmveOnLM
-
＼＼ そうだー！ ／／
＼＼ もう誓いは無効だー！！ ／／
＼＼ ／／
_ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩.
( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡
( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡
_ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩.
( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡
( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡. ( ⊂彡.
| | | | | | | | | | | | | |
し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ビザンツ皇帝の代理人がこのように破廉恥な行動を取ったので、
我々も皇帝に対する忠誠義務から解放された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 810 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:15:55 ID:HmveOnLM
-
さらにはこんな噂も流させた。
l＼ ／|
|＼>--――-.<／|
ウチの大将がさぁ、 | ｀ｰ―--―´ .|
これ以上故郷での義務を放置して置けないから | ⌒ ⌒ |
戦線離脱を考えてるって言ってたよ。 | （●） （●） |
| (_人__) |
＼. ｀⌒´ ／
｜ ｜
ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |!
cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・
∧_____________∧ ＠＠＠＠＠＠＠
／￣￣￣￣＼ ／ _______________＼ ＠＠＠＠＠＠＠＠＠
/ ヽ | ／ ＼ | | ω ＠＠
/ ＼ ／ | ||／￣＼ ／￣＼|| |￣￣。|。￣￣|─＠
(∂| | ･ ･丿 | |(＜○＞) (＜○＞)| |` --c ` - - ′ 6 l
ヽ| u "" "" | ||＼＿／ ＼＿／|| ＜〜〜〜〜〜 u ,-′
| ＿＿_ | || _______||||||| || ＼ ＿＿＿ ／ヽ
＼ u /＿＿/ ／ || |_|_|_|_| || ／ |／＼／ l ＾ヽ
／ヽ ／＼ ＼ | | ノ | | | |
￣ ￣￣ ￣
- 811 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:16:18 ID:VBgsvVKQ
- とゆーか、最初から統率なんて ｢無かった｣ よな……？w
- 812 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:17:29 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンド部隊なしで敵の援軍と戦わなきゃいけないのか！？
それに指揮官が戦線離脱しちまったら 一体どうすりゃいいんだ！
逃亡兵に歯止めが利かなくなるぞ！
∧_____________∧ ＠＠＠＠＠＠＠
／￣￣￣￣＼ ／ _______________＼ ＠＠＠＠＠＠＠＠＠
/ ヽ | ／ ＼ | | ω ＠＠
/ ＼ ／ | ||／￣＼ ／￣＼|| |￣￣。|。￣￣|─＠
(∂| | ･ ･丿 | |(＜○＞) (＜○＞)| |` --c ` - - ′ 6 l
ヽ| u "" "" | ||＼＿／ ＼＿／|| ＜〜〜〜〜〜 u ,-′
| ＿＿_ | || _______||||||| || ＼ ＿＿＿ ／ヽ
＼ u /＿＿/ ／ || |_|_|_|_| || ／ |／＼／ l ＾ヽ
／ヽ ／＼ ＼ | | ノ | | | |
￣ ￣￣ ￣
- 813 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:18:03 ID:HmveOnLM
-
l＼ ／|
|＼>--――-.<／|
| ｀ｰ―--―´ .|
あとこうも言ってたね。 | ⌒ ⌒ |
| （●） （●） |
| (_人__) |
＼. ｀⌒´ ／
｜ ｜
- 814 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:18:47 ID:HmveOnLM
-
__ノ ／⌒ヽl‐ミヽ} ） l ヽﾆヽ__ノ|
ｒ'´ / i/ヽ＼ ,_L＼ｉ {__{ / ﾉ ﾉ＿ ,ｨ
,.ィ /| { ｀ﾝ´ ｀~´ ｀ﾞヽ＼___／＿ ） ／ ｊ
/ ＼l ＼ ＼＿＿-､ ｀ｰ‐'＾く ﾉ〈_/ // 仮に、仮にだがね……
}ノ i ヽ ｀ト---、 ＼ __レ'⌒ヽ|￣ヽ.__//
/ ノ ﾉ ,ﾉ ,／__二､! | ﾚ',.＿,.｀ヽ}ヽ、___ｒ' 私にアンティオキアの支配権が与えられるのならば
ﾊ /´／ ,ｨ" ' ｨ'´ｆｨｿノｌﾉ ｉ,ハ.ヽﾋｔﾘ_〉 !＼_ﾉ 十分に埋め合わせがつくのだがねェ〜……
. { { i //| ｀￣´ l / ',＼ |/´ _,.､ｒf:｀!
ヽﾊ/__l/ {､ ＼ ｿ | __ /.l:::| l:::::!
ﾚ'´ ヽ/ ＼ ´ ,/l'ヽ ,ｨ::::} l └1 ー|
. | /⌒ｉ ヽ _,ィ_ｰ'ニヽ i l/│.l ｰ1 l ､ │_ | _
│＼ヽﾄ､ | ￣ ＿＿,. | /リ ! ! _, | / ヽ.! ｀l ,ｨ'::!
＼ ヽ} ヽ │ ｀￣ ! |/ // ｌ / / | / L::|
＼ ｀i l l ｌ l／/ |/ ､ / ｀7 .l _ !
｀Τヽ l ,. -─--､ l／ ∧ /､ / / /
| ＼ ／ ｉ／ ∧(｀)７ ｀/／ ヽ/
/l 丶、 / ／ ／ i^7７ / .／
/ ＼ ｀ ＜_ ／ ｆ¨｀ヽ、 / ／
. ∧ 丶、 ￣ / ｆ＾ヽノ ｀ｰ‐---'＼
／ } ＼ / ﾊ_ノ＼/ ＼
- 815 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:19:51 ID:gzXo3ZK2
- わざとらしいｗ
- 816 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:20:13 ID:HmveOnLM
-
それで繋ぎとめられるんならしょうがないな！
勝てなきゃなんにもならないからな！
大体都市の領有権がどうなるかなんて下っ端の俺らには関係ないし！
∧_____________∧ ＠＠＠＠＠＠＠
／￣￣￣￣＼ ／ _______________＼ ＠＠＠＠＠＠＠＠＠
/ ヽ | ／ ＼ | | ω ＠＠
/ ＼ ／ | ||／￣＼ ／￣＼|| |￣￣。|。￣￣|─＠
(∂| | ･ ･丿 | |(＜○＞) (＜○＞)| |` --c ` - - ′ 6 l
ヽ| u "" "" | ||＼＿／ ＼＿／|| ＜〜〜〜〜〜 u ,-′
| ＿＿_ | || _______||||||| || ＼ ＿＿＿ ／ヽ
＼ u /＿＿/ ／ || |_|_|_|_| || ／ |／＼／ l ＾ヽ
／ヽ ／＼ ＼ | | ノ | | | |
￣ ￣￣ ￣
流石に諸侯たちは真に受けなかったが、下級兵士たちの間ではボヘモンドのアンティオキア領有を望む声が強くなっていった。
.
- 817 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:20:46 ID:9cxegMR6
- 冷静になって考えると、こんな維持出来そうにない土地の盟主になってどや顔とか
五大本山の一つに一度でも君臨したかっただけのブランド馬鹿にも見えるが
- 818 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:22:18 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンドの謀略は止まる所を知らない。
＿,..... --‐‐ニ¨￣ヽ l／ ＼
ト-‐ﾍｰ--‐ ¨￣｀ヽ ヽ l ,.-‐､
ﾄ､_lヽ'´ ,.-‐J / / /＝､ ! i / ,.-､ i
!､_,.､ヽ/-‐ ‐'" ,ハ ∧ ｀ｰ----'=∠.._ ﾉ
にｲ¨ヽｰ-ｲ / > ） //
'´￣l ﾊ ∨/／ヽl i ヽ / ,ｆi
､ l {（ .∨'´／へ＼ i ＿/,.ｨｌ .j ! それにしてもこちらの動きが向こうに伝わっているようだ。
＼ ヽ ､ ､弋ｧ-､＼ /／-､ﾉ ,lﾉ
.. ＼,ハ ¨￣ ／! ｆ´¨ﾀン /ﾉ 炙り出すか。
／l l i ! .ﾉ .i ） ／
/ /i ! |! 弋ヽ-/ .／
／/ i ヽ ＼ -‐‐､ﾆ´ /
／／ .l ＼ ヽ ﾞｰ--‐ ./､
／ / ｌ ＼.＼ ﾉ ／ ＼丶､
,.イ / l ＼ヽ-- く l ＼
/ l ｏ _.. -‐ てマｉ l
/＿＿_,. l／ 人レﾍ. ｏ l ､＿
_.. ‐ ¨ l / l ＼ノl ヽ､
＿＿＿＿
：∧＿∧： ／ ／ ／| ：∧＿∧： ：∧＿∧：
(､´鄴`)： ＿|￣￣￣￣| |＿＿ (､´鄴`)： (､´鄴`)：
：(ミ 彡) ／ |＿＿＿＿|／ ／ ：(ミ 彡) ：(ミ 彡)
‖￣‖： ￣￣ |し | ￣￣ ‖￣‖： ‖￣‖：
：(＿_)＿)： し⌒Ｊ ：(＿_)＿)： ：(＿_)＿)：
地元のキリスト教徒たちはビザンツの支配がトルコの支配とどっちがマシか疑っており、
十字軍の歓心を買おうとする者がいたようにシヤーンのスパイになっている者もいたのである。
.
- 819 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:23:58 ID:HmveOnLM
-
γ ⌒ Y ヽ
（ ）
（ （ ,爪勿 ）
（（ ノ し ）
) λ{,へ,, ／＾ヽ, ）
コック、アレを調理してくれ。 〔ξｾｔヶ, !kｧｦ 卩
ﾍヽ￣ ￣´∧_
∧ ＿ ///ｉ＼
/ |ミ＼ ￣／///| | ＼ ／⌒＼
／/ |ﾍミ/ ▼＼彡 | | ￣ / ｲつ
| l ／ 〈 | ! ! ! ■! ! ! ! | ｜ ＼/ ⌒＼
!::. l ／￣/ ＞ |! ! ! !■! ! ! ! | ＼ ヽ ＼
｣＿＿＿＿＿＿i
|＿＿＿_,[t]＿__,|
lr:lミl -ｰ -､ ﾚ! わかりマシタ。
l lﾐ| | .|l
`ｰi;| ' /
| `ｰ ￣ , '
,,rへ､_ ｀ 〔´__
／l :ヽ､ ﾞ7'r'Yヽ､ﾞｰ､
| ヽ/┃_┃ｲヽ: ＼
＞' ヽ{： ：}＜ ヽ
- 820 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:25:25 ID:HmveOnLM
-
／￣￣~＼
/ ヾミ彡 丶
ﾚ￣￣/ｿ￣￣| こちらスネーク、十字軍の宿営地に潜入した。
/＼＿＿＿＿_|
ﾐﾂｿ丶 ･> ｨ･/‖ む？
＿／/ﾋ| r_| /
〜// ﾘﾊﾐ w竺w /＿
⊂厂￣|＼ﾘ从ﾘ/冂_＼
/ﾉ￣￣|[]ﾆﾛﾆ[]ﾋ_)＿)
[ﾃ]ﾆEﾛﾆ[]/
／＼＼||/／￣)
(＿＿＞-丶_|=/
(_／ ( ＼
￣
- 821 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:27:56 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンドは、捕虜を串焼きにするよう命じたという。
（⌒;;） ,(（⌒） ジュー
ジュー （⌒;;（⌒;;）
（⌒;;（⌒;; ,,､ ;; )
（⌒; ○ 。∧＿∧。
=y====と⌒⌒ つﾞξ;Aﾞ#）つ====ｙ=
|| ,;从し;ﾉ从Jし;ﾉ从ﾟ (⌒:::||
|| ;(;（;;'）);;ﾉ;;):)ﾉ．;):)ﾉ ." ||.
^^ ノ'`/~''~ﾞ`i;ヾ`ﾞ;^^i;ヾヽ ^^
__ノ ／⌒ヽl‐ミヽ} ） l ヽﾆヽ__ノ|
ｒ'´ / i/ヽ＼ ,_L＼ｉ {__{ / ﾉ ﾉ＿ ,ｨ
,.ィ /| { ｀ﾝ´ ｀~´ ｀ﾞヽ＼___／＿ ） ／ ｊ
/ ＼l ＼ ＼＿＿-､ ｀ｰ‐'＾く ﾉ〈_/ //
}ノ i ヽ ｀ト---、 ＼ __レ'⌒ヽ|￣ヽ.__// スパイどもを皆こうして食ってしまえば、
/ ノ ﾉ ,ﾉ ,／__二､! | ﾚ',.＿,.｀ヽ}ヽ、___ｒ' 食糧問題も解決するだろうさ。
ﾊ /´／ ,ｨ" ' ｨ'´ｆｨｿノｌﾉ ｉ,ハ.ヽﾋｔﾘ_〉 !＼_ﾉ
. { { i //| ｀￣´ l / ',＼ |/´ _,.､ｒf:｀!
ヽﾊ/__l/ {､ ＼ ｿ | __ /.l:::| l:::::!
ﾚ'´ ヽ/ ＼ ´ ,/l'ヽ ,ｨ::::} l └1 ー|
. | /⌒ｉ ヽ _,ィ_ｰ'ニヽ i l/│.l ｰ1 l ､ │_ | _
│＼ヽﾄ､ | ￣ ＿＿,. | /リ ! ! _, | / ヽ.! ｀l ,ｨ'::!
＼ ヽ} ヽ │ ｀￣ ! |/ // ｌ / / | / L::|
＼ ｀i l l ｌ l／/ |/ ､ / ｀7 .l _ !
｀Τヽ l ,. -─--､ l／ ∧ /､ / / /
| ＼ ／ ｉ／ ∧(｀)７ ｀/／ ヽ/
/l 丶、 / ／ ／ i^7７ / .／
/ ＼ ｀ ＜_ ／ ｆ¨｀ヽ、 / ／
. ∧ 丶、 ￣ / ｆ＾ヽノ ｀ｰ‐---'＼
／ } ＼ / ﾊ_ノ＼/ ＼
以後、スパイは一人もいなくなった。
- 822 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:28:32 ID:gzXo3ZK2
- こわぁ
- 823 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:29:36 ID:3Y./VjmE
- ぐあああ食うのか
- 824 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:29:59 ID:HmveOnLM
-
／;;;~Ｖ;;;;;;;;;;;;;／!;;;;'／/／/;;;／ヘ ::､;;;;;;;;;;;＼
',>;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ｿ´ /／ :.ヽリ､;;;;;;;;;;;＼
/;;;;;;;;;;;;;;/!′ u U : : : : :ヽ;;;;;;;;;;;ﾄ
ﾞj;;;;;;;;;;;i' ! ､＿ i ! ﾞ : ,､:! !;;;;;;;;;;;|
.〕;;;;;;;;;;!' <ｧ-‥ﾞ￣¨ ､ rｿ // ¨´ ￣ ｀ヽ__ !;;;;;;;;!
l/!;;;;;;;;|.ｒ=〔 ﾞy'⌒.（ ）ｲ.|;;;;;;;i
"!;;;Vｊ ｀ ー - ‐"´ | | ｀ ー ― ´ iij;;;;;;j、
ヾ;;;丶 U /( : : : : :)､: : : : : : : : : /;;;;/ ええい、ドゥカークは私を見捨てる気か！？
ﾝ;;;》､ ／:; ｀ : : : . . ＼: : : : : :.//;;;く
i/:::'ﾍi ヽ ' .:: ／´二｀ ＼: : : : : : ://r'( | シャムス、もう一度嘆願に行って来い！
! :' ;:ﾍi u ;:'／~ ´ ｀ ~ ヽ: : : : : /;/^ !
ヽ i;;;i .! |/ ⌒ ー ⌒ヽ.!:! : : :./;/"::／
ﾞーy;;! ゝﾞｰ¨´￣｀¨ｰ ' ﾉ : : :/;/_／
!;;;i ´ ￣ ｀ : : : : : :/;/
ゞ;;;ヽ＿ ／¨＼_:_:_:_／;;;/
|ヘ､;;;;;｀ｰ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.ｲ
| ':. ＼;;_;;_;;_;;_;;_;;_;;;／: :.!
. | :: : : : : :/: : :!
,. -‐………‐‐一ｧ
／.:::::／l.:::::/.:i::{:::::＜_
／.:::::,lィ≠≧厶∧|｀ヽ:::::｀ア
/.:::::/l/ ,f弋{｢｀` ､__厶::::ト
{::::::::{ く衍∨!::l
ｊr弌:! ′ !｣`｀ いや、アイツはもうアテにならないよ。
{ ⌒｀ 一 ､ }
ヽｰ┘ , ' リドワーンの方に行ってくる。
｀Ｔ7 , '
个 ／ あっちのほうががまだ望みがありそうだよ。
. | 厂｢´
_. -‐┤ ｢ﾉ｀ヽ
∠ | ／ }
. } } ,r＜_ / ∧ 厶__
. ,' て{::::.::.:.:.:￣｣ ／ ヽ {、 ｀丶、
/ r‐一'´ヽ:::.:r一'′´ ＼丶、 丶、
_ ７⌒＼ ',::{ ／ / 丶、 丶、
／ ＼ ｣::! ／ ＼
- 825 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:32:19 ID:HmveOnLM
-
|ヽ＿／ヽr'（ ノ（／| ,,､-ｰ ―- ､,
､,r､| ｀''"（ ,､ '" つ ｀ﾞ' - ､ lヽﾚﾚヽ／l＿ｲ_
ﾞ''イ ／ と ヽ, ＼―'
７ ／ "" ｰ ヽ ﾉ
┃ よ. こ あ / / ,ｨ rニ ', ＜ 思 き 今
┃. く と の （ /:| ,'/lrﾚ"(ﾞ（"（ l つ い や 更
┃ 思 を 時 ＞ / :| ,'| （,,（ﾞ,,r--ｰ―-==;z ､ r､r､ | ろ だ が ど
┃ い の ,ｲ / : :| ,'lﾞﾐo 〈" :,,､-ｰ ､;;Y /:|｀ﾞ''ｰ､ノ ﾉ .jY､ | ） し っ の
つ だ | / ::::::| l|ﾞﾐｏ ヽミ::ﾞ' ﾞﾞｰ-ﾉ :/ /::,､;;; ､｀' ､ｿ ノﾘr }∠ て た ツ
// せ ,「 / ::::::::| lヽ(｡/-yｰｰ-ミﾆ;;"ノ', :}::ﾞ -2,,ﾞi,l::::ﾞl"彡 ﾘｲ ろ. み ぁ ラ
・・ （ / ::::::::::|. ,':::| |::::: | ､:::| ,,､::〉:::::''ｰﾞ'､''- ､;;彡'",,,／ｲ う ろ ┃ 下
＿（_,/::::,､- ､| ,'::::| |: l| l: | | l:: |;;/ :/ r,ｧ":::｀ﾞ＞ｰｰｲ) ,, ｲ / // // げ
） ／ ''ｰx三＝､-＼' ::::|ll| |;|.l |;;| l: |;;;/ / ./;;/ / /ﾌ::: ::イ:::/／＿ ・・ ・・ て
ﾚ"ﾌ／~| ＿ ,､ ,/ _彡"´￣ ヽ:ヽヽlﾚl |;|.l |;;| l |;;;/ / /;;/ / /// /〉 :::/ ::/ ￣∠＿＿ （￣
:::::,､-|/ ,'"V .N'''"/-ｰ-､"ﾞ } l|::|ヽ: ', |;|.l |;| l |;;/ / /;/ / /// // :: /::::/ /| /::::| /ヽ|
:::／´ ,,､ﾉ _/::l :/ｰ '''''''ﾞ .::| ::ﾉ:/::ﾘ:::ヽ:ﾞj;|.l |;j l |;/./ /;/ /,///:/;/ /::: / ./::| / : ::ﾚ'"W"
/ ／ノ',／:::::::| { .::j-彡"::ノ::l|:: l'':::ヽ|:ヽ;|;| l /;/ ,／/::／/／|ｲl|::/ /::::| /:::::::::/
j／ :::', ...::::| ::' ､,,,,,,,,,､-'===彡'"::/::: ',::::::::::'ｰ-､ﾞ::::::ﾞ''::∠／;;ｨ'": //;;|ﾉ ./::::: | /:::::::::/ ／/
:::.........Y ..:::::l ,,;;;| :: :::::::::::|~ヽ:::"／"" 三ﾐ ',::::::::}}::::::::::~''ｰ'''"´::::::::ヒノ:/ノ /::::::: | /::::::::::/ ／:::/
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｀'ｰ､ ,r':::,r'' '"´￣ | ＼〉"彡" 彡 ::'" / 〉 ｀ﾞ'／:::::::::::/
彡"" :: l| /l| ／:::::::::::: /ｰ､
_ イ::..／l／|／..:::N＼lヽ.::＼
フ::::::::::::::/:::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::',
イ:::::::/l/ |// |/∨＼:::::::::::::〉 申し訳ありません！
ｲ:::l/ ≧‐ﾍ vz-―‐∨l:::::/ 父の裏切りについては必ず償います！
∧'´（.）` "（.）`ｧ 〉y
ヽ} i〉 /ノ‐┬､ ですからどうか、どうかアンティオキアを救ってください！！
∧ r-―､ .仆 | |
_イ/| ＼ l＿___ｊ ／:::| | |
／ | |＼__ イ/ | / |
／ヽ | |__- ＿__//⌒)} ／ .|
/ |／⌒>､三--/ >＼|/ |
/ |＼| ＼＼_/／ / |
/ | /／ﾉ ヽl ＿/＿／|
- 826 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:33:52 ID:HmveOnLM
-
,.ｨ::'"´｀`ヽ､
／::::::::::::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::-/l､_-::::::::::/)
`>~ rｪｭ〕|.| |〔ｪｭ`i 彡 ――まあいい。
彡., ´г|.| ﾄ┐i.r､ ir i'
i.iii::::i ii::::l.l l.....l.ll:::l|||::| ∧ 最近連中は俺の縄張りまで荒らしに来てるからな。
.ﾄ .|:lll:::::ll!:::::ll/:::::|/::::l l:::l ,' ',
i`､ l `､ _l:l.l.|ヽ､:::::::::::::::::／.| |_.,i l.､ .,' ',
', `､ .l `､ヽ_l､ `ｰ ‐ '/ l_ ノ rヽl `､ /_ ', ／
', `<'"／////,j ', .ゝr' ／ ／｀ ー､ `､ ｀ .ヽ / /
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､ｰ ,,_ ,r'´ ///,／ ,_, ﾐ .｀> ／ / i,r '´ ヽ
＼ .｀` i i//l ｼﾍ ／‐ 、 ./ .i.`i､､ /
,r＼ 〉l//l / ヽ /r ‐ ､ .i `` i-ｰ､ . ﾍ
i' ,i＿.｣// l .}/ ヽ! i ヽ
i i////,/ ゝ､ /.l l l i
/.// l////i ｀ ´)￣ヽ､ ノ /, l/i/i iii.. .
////,.i////l ,,,,,///'''' ﾉ,ｧｰ`､巛.`､￣__ ｀_/ '/ .l
l////'''''''' ` ``､`､`､ ミ ﾉ /
i/// ､､`､ ､ ／ i / /,////
二月初め、数千騎からなるアレッポ軍はハレンクを奪回、十字軍の宿営地を攻撃するための拠点とした。
.
- 827 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:35:15 ID:HmveOnLM
-
／ / ﾊ ｉ ﾊヽ､＼ ニ=、
/ / /!ﾑノﾉ/ } ハ ｉ､ヽヽ
, !ﾊ{ _!__,ヾ ' 二ﾚ-! ヽ }ヾ
ｌ ﾐ、〈 fﾘ ` ( 'f;ﾘ〉 |ノﾚｌ やったよ父さん！
ヽ _ ! ￣ _＿ 7 ￣ ! ′
{ｆゞﾍ f-‐-- } /ｉ 今そっちにアレッポ軍が向かってるから、
ｰ-ゝ |,__ / ,.'-' 頃合いを見て総攻撃をかけて！
ﾘ!ヽ ＿｀二´ ／
｢￣￣ ｢Ｋ´_＿＿_ フランク軍を挟み撃ちだ！！
＿＿,．-＝/＝＝ニﾆ ､ ﾉ L__ / |
'´ =＝ '／ﾆ, ′ ＼＼ ﾄ‐} { |ヽ
￣|´ ｌ ' ー-ヽ＼_ ヽｌ ∧ヽ !＼
| ! ! ｀''-{、ヾヽl. ＼
! ｌ ｌ _,．-――､). ! ＼
ｌ ｣ -‐ ／ ＼ ｌ /＼
この作戦は非常に効果のあるものになるはずだった。
- 828 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:36:13 ID:HmveOnLM
-
しかしリドワーンは十字軍を警戒しすぎ、アンティオキア湖とオロンテス河に挟まれた細い帯状地帯に宿営した。
：,.:::''::´::￣::`:::.、：
：／:::::::::::::::::::::::::::::ヽ：
： /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}：
： l:::::::::::::ゝ−−−− ι： フランクはそんなに強いのか！？
： |::::::::::::） ◯ ○ （：
：,ｌ::::::::::::η Ｕ|||||||U ゝ： 包囲されちゃたまんねえ！！
： ゝ---η. ||||||| ゝ：
： /≦ ヽ .| | ≧：
： { l l |* *| | l：
： { .l l .| * | .| l：
：/ l l | * | l l：
：l ---l l-- -l l：
：| ｀^^ ｀^：
- 829 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:37:25 ID:HmveOnLM
-
この動きを受けて、ボヘモンドは次のような提案をした。
,.. -rァニニニニ‐､
/⌒ヽ《 / 三 二 ヽ
_j..γ Ⅵ 彡 ノ ソ !
γ,.-‐ 彡ヾ ≠ｰヽi 二 ﾉi
{ { ハj ゝヽ彡,′ 歩兵部隊は守備のために残しておこう。
ヽヽY.ト廴 _,.斗 V⌒!
jﾉ八 込ｯj ﾞ'く 歹 , ｿﾉ 騎士700名で敵を強襲する！
', ､_ / /´
ﾊ ＿ ,ト､
／ i :､ ／／i ヽ _
, ' / .i: :: :ｰ ' ／: : i i ｀ ､
. -‐'"´ / ﾊ : : /￣ﾊ : : !. ∧ ＞ ． _
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ＿ ＿
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_|
|￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿
| ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿|
|＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|
巛／） ∠⌒∧ 巛／）∠⌒∧ 巛／） ∠⌒∧
／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ ) ／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ ) ／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ )
（＿/＼ ⊂ | （＿/＼ ⊂ | （＿/＼ ⊂ |
（ | / ⌒ Y （ | / ⌒ Y （ | / ⌒ Y
巛／） ∠⌒∧ 巛／）∠⌒∧ 巛／） ∠⌒∧
／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ ) ／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ ) ／ ` ミ (ﾟ∀ﾟ )
（＿/＼ ⊂ | （＿/＼ ⊂ | （＿/＼ ⊂ |
（ | / ⌒ Y （ | / ⌒ Y （ | / ⌒ Y
／ | ∪＿ 丿 ／ | ∪＿ 丿 ／ | ∪＿ 丿
＼（/ / // / ＼（/ / // / ＼（/ / // /
/ / //_/ / / //_/ / / //_/
- 830 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:38:08 ID:HmveOnLM
-
アレッポ軍は狭い地形に大軍を詰め込んだので、騎射戦術どころか身動きすることもままならず、
勝ち目の無い白兵戦を余儀なくされる。
∧∧
/＼(>_<*)
∧∧ ;:,. <l─≪と )
(*ﾟ皿ﾟ) "';::;,.∧∧ ヽ／ ,）〜
( つﾊﾊつ━━━━━(((＜l*ﾟＯﾟ) (,/｀ヽ,) ∧∧
〜（,, ﾐ,,ﾟ＿') / つ[ニニフ (ﾟ0T；)
彡（｀Ｕ" ノ 〜（,,つ ノ /;:つ[ニニフ
>￣>^> ∧∧ (,/ ∧∧ 〜（ﾒつノ
(ilﾟＯﾟ)つ /|(ﾟＯﾟ*) (,/
━(;:つ;i─≪━(((＜＞ Ｏ | と )
- 831 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:39:18 ID:HmveOnLM
-
それはもはや戦闘ではなく、一方的な虐殺だった。 /（ ,rl
)ｰ―'" ﾞ''´ ヽ
＿_r" ７
,､-ｰ - ､ ＞ |
,､ '";;;;;;;;;,, ヽ ヽ ヽ
／从;;;;;;;;;;;;;;: ::.. ｀､ ＿＿） う ﾌ
/;;､ﾍiﾍ;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,〉〉〉l ＼ /
l{''､ヽ,,､-―=ｧヽ;z-､.ﾉｲ ） （
|､ﾞ､l（|=∠ﾟヽl:: lﾞ:=ﾞ'ﾘ ｲ / ぎ フ
|tﾞﾟ=ﾞ｀三彡ﾆこﾆﾆミt } /| /| ） ＞
lヽ｡{::|｀'´::´,,r==､l|||l:} |. _ / :| /:| ） /
l;;;;|{:::|: {: j-､r､;;|ﾘ:| }.ノ|:||､ ,/:::::|. /:::| ） ゃ |
,､ |;;;;|::／|:}: {ヽ |ﾘ'l | / ||::｀ﾞ'"､:::::|/:::::| / ヽ
':'､ |ﾚlヽ､ノ､ ヽ三ﾂ, /｀::´Y||:::::::::..ヽ:/:::::::| / (￣
､ ';:::'､ ,r''''ヽﾞl|', :: ヽヽ ﾞ-ｰ''"/,､-ｰ '||~'''''' ''､ ヽ二二) ＼ あ （
',ヽ ';:::::'､ /Yﾍl| |/ﾊ ,､-ｰ｀''''''''､":´ ||ノヽﾞ'ｰ､ヽ ヽ￣ヽ l| ∫ （
';:::ヽ ';::::::ヽ,-''-､ ,､-'ヽ::::'''" ..:::ヽ:..､从||）､r" ::::::l |＝='､ l| ∫ rヽ
';::::::>ｰ';;､-'"o , 入~ｰ､l ', ﾉヽ ', ;从||'''ｰ :::|. }ヽ ﾘ∠､＿ ∫ 」
〉'´,､-ｰ―､'"o ﾟoヽ ヽ,}.| ｀ﾞ´ l 从 ､, ::::l. ', ヽ lﾘ ,､-'ヽ （
{／ '" ｀ﾞﾞ'' ､＼ﾟ､ '´ﾍヽ|||::::::''" l| l| ＜_rﾞ ::::ヽﾞ､ ヽ l| l:::::::::| ,r､ r'
/ / {:: t ﾊ. l| l| l| ....::::::/| |:::::..............:::::::l| | ｲr|::::::::::|／::::ヽ/ヽ|
. / l| ﾞ' ､::::... |l: | l|,,|| || ......:::::::::::ノ ｀ｧ､,,,,,,,,,,, ､､-ｰ<| |￣／::::;;;,,::::::(⌒:ﾐl| lﾞヽ' ､
l l| :::::::ヽl | ／ |〉从'､....::::::::::::,､-'´⌒'´ ::::| | r":::;r'f ）（::':（~ヽ / l| ヽ
', l '::､www''""ヽ ヽ::|l / | l| ',:::::,,､-'"､::: ,､ '' }､￣｀ヽ... ::::t| ';:::::l,,"'､ ヽ}ﾞトｰ' ./ ﾘ l|
ヽ:r''''''''' ｰ-､ ',l. // |〉l.}'" ,､ '´ 〈,,､〉 }､..... ::l|l (:::人 ヽ,,,,ﾉ ／ / |
. /r' ヽ､:::::::::::::ヽ;;;;,, j // / l| ||''''""" ／ ,,､-ｰ-､}:::::::.. ::l|l/´'yノ,ｰ'´ .／ ／ ./
l l. |ﾞ'l }:::::::::::::::::::::: ヽ;;;/ | || ..::::／ ,,､-'"ﾂ く,,〕 ';::::::: ,r''''ﾞ j } } ヽ,,,,,､ ' ／ ／::
. ,,､',｀''ｰ'ミﾐ::::::::::::::::::: 〉|／l/ || /:::::,,､ '´ j ,,,,,＿}:::::: '-ｰｰ' ',ヽ ﾞ' ､＿,､-' ,､ ' :::::
/ ）Y､:::::;;r<Y:::::::::::::: ﾘl|／彡'||:::::/:::::" ,,ノ::'" く了';::::: || | l| } ｀'､ｰ― ''´:::::::::: ,､
t わ）／.} '''ﾉ'ｰ､:::::: /;|彡///||:::/::::::::::......,,､-'" }} ,,ﾉ::::ｯ ,,,|| | ,,r' ｀'''ｰ―― '''"
- 832 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:39:40 ID:9cxegMR6
- 歴史上「狭い帯状地帯」に陣を敷く行為←奇襲フラグ
- 833 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:40:20 ID:HmveOnLM
-
一方シヤーンは総力を挙げて野営地を攻撃し、戦いを優位に進めていたが、
十字軍の騎馬部隊が戻ってくるのを見て取るや、アレッポ軍の敗北を悟り兵を引き上げた。
/;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;＼;;;;;;;;;;;;;;|
l;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;;j;;;_;;;;/ |;;;;;;;;;/|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
l;;;;;;;';l;;;;;;;;/／.l;;／,/ .l/ |／/ │ ヾヽ＼i＼;;;;;;;;;;;;;|
|;;-i;;;;;/i/ i' ' ' ' ` i;;;;;r-ヾ
i/_,ヾ;;l j u i |;;/ - | 起死回生の策だったはずが……
i ヾ､ -=､,,＿＿__ ヽ, / _＿＿,,r==- ,イ ,/ |
丶ヽ i;r､ ,,r'':::::::::::::::ヾ__,､,_ir ':::::::::::::::::ヽ_／,liri' /
｀j､ l;l ﾞii::::::::::::::,; -ﾒ‐､ ヽ::::::::::::::::::::ノ ,irﾒ /
/:lトヾ,, ヾ--.／ ／ ./ヽ, `──‐‐´ ,r/l_／::::＼
/:::::|iiilヾヽ,_／ , ' / i u !;i liiil::::::::::＼ _
_, -/´:::::::lr'ヽjl´ ,, ' ./ / _,-` j;ﾄjiii/:::::.:.::.:.:.:.|:ヽ_
＿, - '´.:.:.:.:|::::::::::::| / ,i´ ／ ,i_''＿, _ ,-､ ,_j;;i //:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.＼_
_ , -─'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ::::::::::| / / / / _／ ,/,,,j';;／ 〃::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.::.:ヽ-､_
-‐'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::ヾ::::::／ / / / フ´ ／-'_;/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ,,_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::/ ／ ,ト -／ ／;;;;;;rl, イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /;／ ／;;;;; i,,-´ |:::::::::::::::::::::::::::::::::／:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:
- 834 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:40:48 ID:mKLU0cNw
- どっちもｇｄｇｄだなぁ
- 835 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:41:50 ID:HmveOnLM
-
劇的な勝利ではあったが、やはり当座の問題は一向に改善されなかった。
海岸へ出る道は絶えず忍び出てくる守備隊の襲撃にさらされ、
無監視のままの聖ゲオルギウスの門と鉄の橋を通って食料の補給がなされていた。
三 ニ
ｼｬｯ 三ニ 三三ニ ｼｬｯ
/// ∧∧ ∧∧ ヽヽ
ﾋｭﾝ /// Σ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ) ヽヽ - ― ニ´_ゝ`） 通りましたよ・・・
三ニ /// と |っ ニ- ―ニ -ニ三三
ニ-三 | 〜 三ニ三 ― ニ-三三
三三 し｀Ｊ - ―ニ―三三
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀ これではラチがあきません！
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l 橋を監視下に置きつつ、聖シメオン港への通行の安全を確保すべく
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l 監視塔を建てましょう！
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::|
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l __
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ>r‐ ､
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 836 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:43:16 ID:HmveOnLM
-
レーモンの提案は資材が不足していたため実行できなかったが、
タイミングのいいことに3月4日、エドガー・アシリング率いるイングランド船団が聖シメオン港に入港した。
／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／
, -yｰ 、 ／／ , -yｰ 、 ／／, -yｰ 、 ／／／／
ﾊﾊﾉﾊxｨﾊ ／／／ﾊﾊﾉﾊxｨﾊ ／／／ﾊﾊﾉﾊxｨﾊ ／／／／
从{ト,ljr_7}}｝ ／／／／从{ト,ljr_7}}｝ ／／／ 从{ト,ljr_7}}｝ ／／／／
乂ﾊ r┐从ト- 、 ／／ ｎ／ 乂ﾊ r┐从ト- 、 ／／ ｎ／ 乂ﾊ r┐从ト- 、 ／／ ｎ／
r＜ レ}ー }ド’ 〃ヽ／／ r「l r＜ レ}ー }ド’ 〃ヽ／／ r「r＜ レ}ー }ド’ 〃ヽ／／ r「l !
′ l ト-イ ｛{／ ／／｀¨′ l ト-イ ｛{／ ／／｀ ′ l ト-イ ｛{／ ／／｀¨′
/ ! j l ／ ／／ / ! j l ／ ／／ / ! j l ／ ／／
/ / / |／ ／／ / / / |／ ／／ / / / |／ ／／
/ / / ／／／／ / / / ／／／／ / / / ／／／／
〈 { / ／／ ／! 〈 { / ／／ ／! 〈 { / ／／ ／!
. ＼/／／／／ │ . ＼/／／／／ │ . ＼/／／／／ │
〉 , -‐ | ／／／| }l 〉 , -‐ | ／／／| }l 〉 , -‐ | ／／／| }l
く ∨ r-L_ ／ 人 ハ く ∨ r-L_ ／ 人 ハ く ∨ r-L_ ／ 人 ハ
>ー-{ r’７ーく ＼／＼ >ー-{ r’７ーく ＼／＼ >ー-{ r’７ーく ＼／＼
／／ >┘/ ＼ ＼ ／／ >┘/ ＼ ＼ ／／ >┘/ ＼ ＼
／／ ／／ / ＼ ／／ ／／ / ＼ ／／ ／／ / ＼ ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ＜
| ＿＿＿＿＿＿＿ ＜
| | ＼ ／ | ￣
| | / ￣ヽ/￣ヽ|
| ｖ | ＼ | ／ || すごいだろこの資材の山。
（ｄ ＼＿人＿ﾉ |＿
| つ ／ 皇帝が用意してくれたんだぞ！
＼ ／
＼＿＿＿＿＿＼
/ ∨L∨＼ ￣
【エドガー・アシリング】
イングランドのウェセックス王家最後の男子。
追放されてコンスタンティノープルに亡命していた。
- 837 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:43:56 ID:HmveOnLM
-
レーモンとボヘモンドは募兵と資材の護送のため港へ向かった。
この二人は非常に仲が悪く、互いに相手信用していなかったのである。
γ ⌒ Y ヽ
,...-―一―-､ （ ）
,..::´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ （ （ ,爪勿 ）
フ:::::::::::::::/）;／l/};ﾊｌ （（ ノ し ）
∠_::::::::::::ｌ/ ニ ﾆ lﾉ ) λ{,へ,, ／＾ヽ, ）
/::::::::::/ー(＿)-(__)! 〔ξｾｔヶ, !kｧｦ 卩
Ｚ::::::;/ ' / ﾍヽ￣ ￣´ /
ﾚ;ﾝl`ｰ- _￣／ ∧ ＿ /
／￣ ⌒＼ ／￣ ＼ ￣／ ⌒＼
/ ／ ＼ ＼ | / ／ ＼ ＼ |
| │＼ ＼ ＼ ／ ／ | │＼ ＼ ＼ ／ ／
ヽ ＼＼ ＼ ＼ ／ ヽ ＼＼ ＼ ＼ ／
/ ,ゝ ＼＼＼ ＼ ＼ / ,ゝ ＼＼＼ ＼ ＼
| ヽ巛 ＼＼＼ ＼ ＼ | ヽ巛 ＼＼＼ ＼ ＼
／ /￣ヽ、 ＼＼＼ ＼ ＼ ／ /￣ヽ、 ＼＼＼ ＼ ＼
( / ￣` ＼＼＼ ,_＿__＼ ( / ￣` ＼＼＼ ,_＿__＼
`ー‐'′ . ＼＼〃ｨ7三ミヾ、 `ー‐'′ . ＼＼〃ｨ7三ミヾ、
＼{l「（{{句j刈}｝ ＼{l「（{{句j刈}｝
ヾ弋沁少ｨjﾘ ヾ弋沁少ｨjﾘ
. ｀¬＝一″ . ｀¬＝一″
- 838 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:44:29 ID:HmveOnLM
-
一行が荷を積んで港から帰路についた時、トルコ軍の一隊に急襲された。
('⌒)
γ'|l￣土`ヽ
!=| |=[口]=!＼ ⊂(⌒`)８二二二二二二＞ ｼﾞｬｰﾝｼﾞｬｰﾝ
ノ"ノﾉ；｀Д´）く,-'"~〉∨| ＿ ＿
ンへ二介二ノ＾ ,-へ_/ ﾐ仝 ﾜｰﾜｰ ＞''"´:::::::::::::::::｀ﾞ:''ｰ....,,_ ヽ＿,
く＿>'ﾍへ＾/―メ‐'" `ヽﾐ γ'土`ヽ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::''ｰ-....,,__ ヽ(_／
（＿ｨ)､―`=ロ＝=|(ﾟДﾟ |_| |_|ﾟДﾟ) 仝 仝 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;斗'''"´ ) (
（ヽ'ヽ,／ |＿＿ゝ≫ ━○━○━━∞ γ'土ヽ γ'土ヽ /::::::;ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ノ (｀
くﾆﾉ ﾘ/ L＿|O=| |=O＝| |_|ﾟДﾟ), |_|｀Д´) ,'::;::::/ ｨ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ´⌒＼
（_ん〜!､＿ﾘ_ｿ ∪ ∪ ∪ ━○━○━━∞ ━○━○━━∞ !:;'!::::!'＞ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
,,/";;〈《;;;`く＿__ゝMMN;;,;,;;MMNMW ´⌒)´⌒) ´⌒)´⌒) ´⌒)´⌒);; |' ';r;ｊ┃ ,ilﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r＜::::ﾍ
〈「'"〈 ;;''"ﾍ;（＿＿） ´⌒)´⌒) ´⌒)´⌒) ´⌒)´⌒);;MMW,;'"';;;WMWM,,,;,;,''"""'"" ノ!j 'l|| !ヽ:::::::;､:::::::::::::::::::::::::::::| ｀ﾞ''ヽ
MM,,;;;,,WWW;;,;,,;,MN;,;NW ´⌒)´⌒) ´⌒)´⌒) ´⌒. ＿ ヽ ＼:ﾍ＞::::::::::::::::::::::::|
'､ィ1 ｀ヾ|::::::::::::::::ﾄ､:::::|
∨ !::ヘ::::ﾄ､:'; ＼!
ヽ_. -‐ 、 |;' .ﾊヽ!__ゞ､
', _,,. 斗''"´ |
i.／ 井 |
／ 井 .|
／ ,ィ´￣￣￣￣￣＼
/ ／ 井 ヽ
/.／ 井 ﾊ
- 839 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:45:44 ID:HmveOnLM
-
不意を衝かれた十字軍兵士たちはパニックに陥り、荷物を置いたまま逃げ出した。
(´⌒（´⌒｀（v）（v）（v）（v） （v）（v）（v）（v） （v）｀）⌒｀）
(´⌒（´⌒｀)∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧ ⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´ ∧┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧ ）⌒｀）
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧⌒｀）
(´⌒ （ ） ∧＿∧ （ ） ∧＿∧ （ ）⌒｀）
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ⌒｀）
（ ） ∧＿∧ （ ） ∧＿∧ （ ） ∧＿∧ ⌒｀）
(´⌒ （ ○ ） （ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ） （ ）
(´⌒ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ⌒｀）
（ ） ∧＿∧ （ ） ∧＿∧ （ ） ∧＿∧
(´⌒ （ ○ ） （ ） （ ○ ） （ ） （ ○ ） （ ） ⌒｀）
｜ ｜＿） （ ○ ） ｜ ｜＿） （ ○ ） ｜ ｜＿） （ ○ ）
(´⌒_＿） （_＿｜ ｜ （_＿） （_＿｜ ｜ （_＿） （_＿｜ ｜ ⌒｀）
⌒｀） （＿） （＿） （＿） ⌒｀）
⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
- 840 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:46:11 ID:HmveOnLM
-
∧_____________∧
／ _______________＼
| ／ ＼ |
トルコ軍に襲われて荷物を奪われたんです！ ||／￣＼ ／￣＼||
|(＜○＞) (＜○＞)|
レーモン伯もボヘモンド公も死んじゃいいました！ ||＼＿／ ＼＿／||
|| _______||||||| ||
:::::/|:::::::::／|:::::::::::/＼:::::::/ヽ || |_|_|_|_| ||
:::::| |::::::/ |::::::::::| ＼| / ＼ | | ノ
＼| ＼| ＼:::::|ﾞ ／／`|| ￣ ￣￣ ￣
/ ￣＼＼" ﾞ＼| ∠＿||
|| U＼＼||／／U |
⌒＝＝￣ﾞ ￣ ＝＝ | なんだって！？
ﾒﾒ / .| ″υ |
U゛ﾞ ＼| ﾒ " ﾒ| 今すぐ仇をとってやっからな！
| "" ﾞ |
＼ﾞﾒ ﾞ/￣￣＼ ﾒ " ／
‖＼゛ ￣￣￣ﾞ " ／‖
‖ ＼ "￣￣ﾞ " ／ﾞ ‖
‖ﾞ " ＼＿＿＿／ﾒ "ﾞ‖
- 841 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:46:49 ID:HmveOnLM
-
これは誤情報だったが、結果的にトルコ側は荷物を抱えたまま
ゴドフロワ軍と体勢を立て直したレーモン・ボヘモンド軍に挟撃される形となり大敗。
この戦闘で15000人のトルコ人が殺害されたといわれる。
まあトルコ側の資料だと守備隊は6000〜7000ぐらいだったそうなのでアテにならんけど。
＼ / ／ ヽ | ／ |
＼ / ／ ＼ | ／ | ／-‐､､ |
＼/ ／ | ＼＼ | | ／ | ／ ヽ､､ ﾉ
/ ／ ＼ | ＼＼| | |/ ,,,-/ ／ ,,,,,,,,,,,,,ヽ ／
| ／ | | ＼/ヽヽ＿-‐'" / ,.-‐'''''"￣ / ／ ／ ,,-‐-
| /､ | | |ヽ＿ヽ,.､‐''／ ,.-‐'" / ／ ,.-‐'" ／
| / ＼ |ヽ-,,,○」二 ヽ‐''" .／ ／-──‐イ ／ ／､
.| / ヽ──＼ | ‐-,,,,,ﾉ-‐' ／ ＼＿ ◯ ／ ヽ､ .／ ／
| / ＼ ＼ | /／二 /＿＿,,,二二二ニ,,,, ／ヽ,,,
ヽ| ＼ | ／‐'" ￣ """""'''‐-,,,,, /
＼_ |／_,,,,,--‐, ヽ‐''''ヽ､
ﾞﾞ''''| ￣ヽ ､‐'" ,,,,,-‐‐-､ 二 ﾉ
| ＼‐'''"￣ ＼ ｌ" /
ヽ ヽ──二ニ￣" | ,,,,,,, |￣,‐､,,／
.＼ ､ ヽ┌二ヽﾉ,,,,,,,_,,‐､| |ｌ / ﾞ'''
＼ヽ |/二／ -''" | ｌ /‐､ ,,,-‐'"
ヽ |二/ ヽ＼＿,,,|,,,,,,」＼,,,,,,＿＿／ ﾞﾞ''''"
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ﾞ| ヽ ￣／;;;;---─''''''''──---,,,,,,,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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／ ／ ,,-- ヽ-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／ ／ ,-‐'''" ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;
- 842 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:48:19 ID:HmveOnLM
-
その夜トルコ守備隊は密かに街を出、河の北側にある墓地に死体を埋葬したが、
十字軍はこれを見てもなすに任せた。
戦った相手に対する、せめてもの情けだった。
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . . . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:.... . . . . .
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n . . . ....... . . . . ...... . . . . . ....................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.............
|] p . _ . . . . . . ..........:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:........ . .
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r‐v'i |:::::;:;:;|.:| 「￣ ,. -‐‐‐‐‐‐-,._ ! i'i'i.| |:;:::;:;:;|:| || || |.:.:.:::::|.| [￣￣￣] ┌─┐
|:::::|.l iヽiヽ r; |::::;:::;;|:.| l,. -‐‐‐‐‐‐-v´i !| |.l| |::;:::::;;|.| ┌-----┐ r‐‐‐
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.￣.´l ! | i.|￣￣￣! l_ |:::::::::;::;:;:;:;:;:;;;|:.:.! ,!,| |￣￣￣´!_ | .|;;:;:
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￣￣￣￣´ |:;:::;::;:;;:;:::::;;:;;;|::::! |: |;;:::
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- 843 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:49:33 ID:HmveOnLM
-
などというわけもなく。
（.:: ヽ
,.:⌒ヽ （.:: ） ＼ | ／
（.::: ' （ ヽ.:⌒ヽ ＼ l
ゝ.:: ｀ヽ(.:: ） γ' ⌒ヽ (⌒ 、
(.:::: ､.:⌒ ヽ──‐ （ ） ─
(.:::: (:::⌒ ） 丶＿,ノ （
（.:::: .::: Y.::⌒ ヽ ◇ （
（.::::: ｀).::: ┌┐⌒ヽ⌒
ゝ.:::: ﾉ.:: ノ └┘
(.::: ／＼
(.::: ＼／
- 844 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:50:23 ID:HmveOnLM
-
翌朝死体を掘り起こして、金銀の装飾品を剥ぎ取った。
| ,-―-、 i
ｉ _∧_ _| __j |_ !
＿_ _人_ ＿ ∨ . ＜ ﾍ、__ノ ＞ . ＿ _ ／ ＼ _ ＿
｀Ｙ´ o . :个 ‐- / ∨'′ i｀ : . ＼ ／
! ＊ ﾟ ／ i l:::＼ ／ﾍ, l _＿ ＼ ｉ i
. /⌒ヽ-―¬‐=ﾆ.._j::ﾆ=-‐‐-=ﾆz--‐‐1 i／⌒Ｙ ┼◇―
. 八 __,＼ ｉ::::＞ ´ ! : ｀ ＜,｣ ／.__ ﾉ ! 人
^ ｰ‐一'__ j ' : /i／::::. 丶'/,ー‐一彡 ｀Y´ ＼ /
,'＞ ´＼,'// 、 i: , ／ ∨/ ', ∧ ＼ /
. ;ﾍ、 , ′ ＼ |::/ ／ ::.:. . .__ '/ヽ ／:: ∨ ＼ /
i//＼ ／ i _ ﾆ=- !'___ -‐ ニ i///,>、::::::ｉ ： ﾞヽ､..ノ
|//／ 丶 | -‐ ニ￣ __;::イ ＼::::.:.:..:.. . . |,／ ＼::| ◇ _人__ ,,ξ
. k' ∧ . : : :/ , ､__, ⌒ヽ : : : : . . ,'∧ ! ： ｀Y´ ,,.‐'"／;;i|.
. v＞ , _/::::::､ ／ ‐-/ /_j:::::ir‐-､:::＼--‐, //ム -‐=７ ι-‐く;;;;;;i!.
V,///￣￣ﾄ､ ７ ; ヽ::! ｉr‐､::／,| i:::::,′ !i;;;/;;;＼;i!
,ﾑ=-‐―--| ＞ .._ :| _..＜'//| r‐――-､ i;;;/;;;;;;;;／ .
. i ／i￣￣∨/ﾌ7'へ'７ﾌ//￣￣ ,-＼ } !/;;;;;／ .
ゝ ___.. く:::::∧ ∨' ´'v/ / ::::>ヘ ___ノ !;;／ _人__
ｉ ｀ ﾊﾆ=-‐ ＼ ／ ‐-=ニ/> '′ ` ｀Y´.
_ _人_ _ ﾟ o ｀ ＜ __ Y´￣｀Y __ ＞ ´
｀Y´ ☆ ｡ | ⌒ｉ｜
i `ー―'
- 845 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:50:47 ID:XiY0b7wM
- ですよねー
- 846 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:50:59 ID:mKLU0cNw
- なんという蛮族…
- 847 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:51:30 ID:HmveOnLM
-
それはさておき、資材が手に入ったことでアンティオキアの封鎖は強化された。
監視用の砦が建てられ、食料輸送部隊が入ることも市民が城壁の外に放牧に出ることもできなくなった。
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l
「橋の門」を封鎖した砦は「ラ・マホメリー」 l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
（古いフランス語でモスク。モスクの隣に建てられたから）と呼ばれレーモンの管理下に !:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l
| ＿＿ ﾉノlヽ､_! /_ノ:::|
|_,.へ､-､ヽこ Vヽ_ l::::::>､ ── /i:::::::::::l
|三ヽ／ ヽ }/／└ーｧ l:::/ /::ヽ、 ,ｨ'::::!＼:::::l
|ﾌ `{_ (⌒Vi|/／⌒ Tュi、 ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ!
|-=‐'_'い{〉´｀くｱ ノlV ハ ! ￣ レ;'´ |
|／,.へ! ｿ /^ー＜__ノﾉ-1 ／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-!
|二、 =､‐､ヽ（ﾆ二} / 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_
|⌒ヽ ヽ} ﾄー-={ /; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ
|､(･)l ,.-=､ トﾆ= / ／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼
| ｀´ ,.､ '(･) } ｣こ‐ﾉ / l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l
|‐､ ' } ´｀`''′ /ｰソ′
|ヽ ｀ｰ- ...__ /-く
|、 ｀`' ー-}ﾉ /7＾i/ 「聖ゲオルギウスの門」を封鎖した砦では「タンクレードの砦」と呼ばれタンクレードの管理下におかれた。
| ｀_ｰ--一'´ /_ノノ
| ￣ ／ｰ'´
| ､＿_,.. イ´
|/=＝＝ ｒーｖ─r- ､
|//:::::::ノ {つﾉ-─--､ヽ
- 848 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:51:45 ID:cVYZbRjk
- うわぁ
- 849 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:52:18 ID:HmveOnLM
-
春が近づくにつれ食糧事情は好転し、篭城側に食料を売りに来ていた商人たちも買い手を十字軍に求めるようになった。
, -‐……‐―- . .、
. ｒ'ｒ'ｒ' ｀ヽ
__}川 ｀ヽ
//,r‐'' ヘ＼＼＼￣￣ミ=-､ ヽ
. l'i ! | ＼＼ ヽ ミ=-､ ヽ
从 ﾄｰ‐ｘ | r―‐‐ ､ ミ=-､ ヽ
ハ〈 竺｡ｧゝ Y竺｡テ } ﾐ
〈､ ,ｨ ､ ＿ ｊ ﾐ
l j ミ'⌒Y ｀ヽ
| {､＿_,..へ、 ミ ﾉ ノ ハ
,'| /,こ二、 ヽ Y ',
从 ー‐ 厶イﾉ八八八{｀ヽ
（ ｊ` ｒ‐----一' ／/ ｀ヾー‐-- ､
＿／}/ｊ ゝ ／ / /
´ ∧ ' ／／ / ／￣￣￣￣￣
j ヽ. ／／ / ゝ うむっ
{ '／／ / | これぞ究極の味！
｢|｢| ／ ,/ ＼
x―‐‐ヘｊl |'´ / ￣￣￣￣￣￣
{ }| ﾄ､ /
| i i j || |. 〉 /
ヽ ヽヽ.l || |ｿ
. /｀⌒ヾし|| |
- 850 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:52:51 ID:HmveOnLM
-
この資材もキプロスからの食料も、元を辿ればビザンツからの援助なのだが
十字軍兵士たちはそうとは思わなかった（あるいは思わないようにした）。
ｆ : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :､
＿| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
／:::::::| : :、 : : :l : : : : :､ : : : : :l : : :､ : : ヽ
/:::::::::::::::| : :! : : : ﾄ : : : : | : : : : :｀､ : : ! : : :`､
}:::::::::::// | : ﾍ : : ｉ ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ ＼
/:::::::::l::/ | :{ ヽ : :ｌ ＼ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ ＼
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !＿__＼ :ヾ : : :! : | : | : : : : |
/::ﾙ:/|::ｉ＿,.イ:| ` ヽ氏刀ﾌ ＼|:＼: ! : | : :| : : : : | 裏切り者ー！
// |:::||/:l弋勹! | ヽl￣ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
/ }::/|:::::| ￣ﾉ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:| ／
|:| |:::::l ヽ､ /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ ／
ヽ| |:::ヽ ＿_＿ ﾉ ,l : : : ｒ´/| : : :/}:l
ﾍ, !::::ヽ ￣￣´ .ｫ : :,/ |`:´| : :/ |
ﾍ, |:::i:::ヽ ´` .／ | :/ | :/|:/ﾞ: : ≧＝-､＿_.
__,r‐|ﾍ::} ヽ. .／ |:/ |/,､{ l: : : : : : : : : : : :
,r'ﾞr' i } `ー イ _.／´ 入: : : : : : : : : : ::
f { ﾊ¨ヽ=､ /: : : : : : l: : : : : : : : : : : :::
＿i. }=-､＿r‐-'､_Ⅵ k ∧: : : : : : :l: : : : : : : : : : ＝
r'ヾ=r1 j 》､__ ｀¨ヽ、＼. /: : ＼: : : ::ﾉ: : : :: :: :: ::≠〃
ゞ=7__ゞ=- r'"¨ｰ--｀ヽ、 ｀¨ ×: : : : : :＼'": : : : : : : : 〃〃¨
}_,.=,'＿,.ﾆﾆヽ､_ ｀ヾ≠ ヽ: : : : : : :ヽ; : :: :: :: i〃:: ::〃
.///三辻､_ ｀¨ｰ-＝､_ ＼:◎): ∨: : : : : : l: : 〃≠
///三∨､ r‐ニヽ＿ ＼_:j/: : : :: :: :: l: 〃´:: ::
,r'"三三ヽ/ /: ',ゝ、＿ ヽ≧､:_:_: : : l〃:: :: :::
／／´¨ ー､7/: : : i: : : : :｀ヽ、 j}: : : : :≧ｰ､_f:: :: :::
,f／_,r‐ヘ､_ _>l: : : :',: : : : : : : i＞-､＿＿ /j: : : : : : : :: ::≧ｰ､
〈 ／ ＿＿ ヾ{: l: : : : i: : : : : : :l:::/: : : : ∨ﾞk / j: : : : : : : : : : :: :: ::
- 851 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:52:54 ID:VBgsvVKQ
- 外道っww
- 852 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:53:35 ID:9cxegMR6
- 魂の救済を認めていない異教徒の埋葬容認とか、変だと思った
- 853 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:53:42 ID:gzXo3ZK2
- ビザンツ、よく胃潰瘍にならなかったな
- 854 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:54:18 ID:HmveOnLM
-
四月、十字軍の宿営地に予期せぬ客が訪れた。
／￣￣￣￣＼
/ ヽ
/ ＼ ／ |
(∂| | ･ ･丿 | アデマール司教、非武装の異教徒が面会を求めてます。
ヽ| "" "" |
| ＿＿_ |
＼ /＿＿/ ／
／ヽ ／＼
＿___
/ 、, ヽ
,, -┬ | ＾ ＾ |┬,-、 トルコ人とは違うようじゃの。
／ ,-､,-(:|ｌこHこｌ|;)ー--、
|／|,ﾞ,ｌ| ,,┴ｰ.ｖｰ┴、 ヽ ペルシャ人か？
／ __|､|/'ｖ'Ｔ'~＾~Ｔヽｌ＼ ＼
| {_Ξ} ヽ,,,,,,/ ＼| |
＼___/T'|' | ''' | | /
| ｌﾟ| |┿| |／
| |ｌ| |┿| |┤
| |'| |┿| |┤
|,__|ﾞ|＿＿,ｌ人ｌ___＿＿__|/
| |,| |
｀|'| /
ｌ|､＿___λ＿＿／
! ｖ ｖ
- 855 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:55:29 ID:HmveOnLM
-
やってきたのはファーティマ朝（エジプトのシーア派イスラーム王朝）の宰相、アル・アフダルからの使者だった。
,ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::. .::＼
/: ::::::::::::::::::::::::::. ..::::::::ヽ
':::::. .:::::::::::::::::::.. ..:::::::::::::::l
|:::::::....:/~｀`"ﾞ¨´ヾ:::､::::::::::::::::::::!
',:::::::::/ ヾﾄ､:::::::_ﾊi::j
',:::::::l､_、 _,∠ｨﾒ､!ﾘｿ|:{-､
ヾ!:::ixt:≧､＿_r'ｪ:::ﾁilY`｀ ,ｲ^､!ﾄ､、
`'ゝ― '「￣` ―‐ '′ / / |:.:ヾ｀ ―-- ､、
>､ j / / .!:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀` ー-- 、_
,. '´:./ヽ｀＿＿,.、 ／,' / |:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
_,. -‐ '"´:.:.:.:.:./:.:.:.:>､_-＿,.ｲ::::;'／ .|:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:}
〉、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|__:,r'´――､ヽヽ´ ,!:_:_:_:_:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.|
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_ノ:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.::(_ノ´ ,-､ﾞ'､ Yi:ヾ':.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:_,.-'":.:.:.:.:.:.〉
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【ファーティマ朝宰相 アル・アフダル】
ファーティマ朝の実質的な最高権力者。
アルメニア人奴隷出身。
- 856 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:56:07 ID:HmveOnLM
-
ファーティマ朝の申し出はセルジューク朝領の分割案だった。
ファーティマ朝も十字軍を単なるビザンツの傭兵だと思っており、十字軍がセルジューク朝軍を打ち負かすのを喜んでいた。
ニカイア陥落の際はご丁寧にもアレクシオスへ祝辞を贈っている。
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.:.:.:::::::::::.:.:.:.:.|、:.:.､::/:.:.:.:.:.:､ヽ
,'::.::::::::::::::::.:.:.i:.:|ﾐヽ、:,ｨﾐ、:.:.:.:.',:.',
i:|:::::::::::::::/:::/:/｀ﾞ`ｰ'ー-!:i:.:.:.:.:|:!l!
|l:::::::::::::::l:::/l/ |:ﾄ､|:.:l:ﾄl|
ﾊ::::::::::::/‐-<_ __ﾘィl´:l:.!ﾘ 我々と諸君らでセルジューク朝を挟撃して領土を分割しようじゃないか。
fﾘﾍ::::/￣￣｀ヽ┘iｯ'´ 「{iヽﾉﾉ
l rt/'､ ﾉf丁'、 ヽヽ! 我々はパレスチナを取り、諸君らは北部シリアを取る。
＼ゞ, ￣￣´ ヽ丶｀ヾ~| l,-,
ヾﾍ （{>､_>.ヽ、`i、 ! | トルコ侵入以前はこうだったのだ、妥当なとこだろう？
r| 丶 ､__ヽ ヽ_〉 ｀ ; 〉|
,ノ{｛ {, ＼ ""＼ ' |ﾉ
／:::::| ＼':、 ｀ ー一'ﾞ｝ ﾘ
_, - '´::|::::::::', ｀丶、 /| ,'
_,. - ´:::::::::::::::|:::::::::ヽ ｀ー‐ｙ′l '､,、
‐ '´::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::ヽ /￣ヽ ヽ、 ／/^丶‐- 、
- 857 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:57:53 ID:HmveOnLM
-
/ /
/ レ
| "
/ ＿＿
､ / / ＝< ヽ//
､ﾍ / ／＼ ﾍ
- 'ﾍ / /゛ ﾍ |
V' /" U／ﾍ/ヽ サラセン人と交渉だって！？
/ ／､ ／／￣/ Ｖ
￣| ／ﾍ､ﾘﾚλﾉ _ - そんな真似できるか！
| /L)~| ､￣ ""
ﾍ /゛ﾍノ ~ γ-､
＼ ﾍ 丶~フ_／ ノ |
゛ ＼＼二 _// / （ ⌒ ⌒ ）
// ＿＿＿ヽ 'ー' ／≡ | | |
ヽ ＿＿＿＿＿
＼ ／ ＼／ ヽ ｀＼
＿ / | ．|． |− ､ ヽ
/／`ｰ ●ー ′ ＼ ヽ
追い返そう！ __l 三 | 三 ヽ ｌ
＿ .＼_＿_＿__|＿_／￣｀ヽ ｌ |
` ､:￣:::::‐-:.........＿ . l | | /⌒ヽ
＞:::::::::::::::::::::::::::｀:::...、 | / ⌒ヽ⌒ヽ | |ヽ＿ノ
,....::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ . ､ｰ┴─────┘ / / ﾉﾉ
,...:::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＞━━O━━━━/ /
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /⌒ヽ ／ ＼ |
.´￣ ￣ ＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::l
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::!
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:::::::::::/´!:::::::::;' 待ってください！
￣￣.フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヘl:::::::::/,___l::::::::;'
／:::::::::::::::::::::::::;ィ::::∠,,,ィ::::::ム'￣ﾚ',）/ ファーティマ朝からは何らかの了解を取り付けておくべきだと
￣￣7:::::::::＜´ /ｲ´（＿/:::/￣ヽ'¨7::/ アレクシオス帝が言っていたはずです！
ム'イ1::::::`Tヽ /／ __ ´ ｨ::/
l:::/.＼', ＼ ' ∠ィ.／ﾙ'、
ﾚ′ /〉 ＞ _ イ／.王'、 ＿ _
/.,' .', ./ ヽ-､ -‐' ´
,'+l ∧ / o ./ 王 o
／/ ﾚ' ', / ﾟ.o..ﾟ/l ﾟ.o.ﾟ
- 858 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 22:58:32 ID:HmveOnLM
-
コンスタンティノープルで、十字軍はアレクシオスにファーティマ朝と交渉を持つよう忠告されていたのだった。
／.:.:.:.:.:／／;:;:;:;:;:;:ヽ-.、
/.:.:.:/.::/:.:|.:.:|.:.|;;;:|;;;;;:|;:;:;;ヽ
. _ /:::::.| |/ |/ |/ ヽ|.;i.;.;.;.;.;.;.;:;:;:ﾐ ファーティマ朝はキリスト教徒に寛容だし
.. | | |/:.:i ,‐‐-、 ＿__|/|.;.;.;.;.;. ； セルジューク朝と敵対してるのはあいつらも同じだ、
| | i..::| ´ ｀/.;.;.;.;.;.;| 味方に付けといて損は無い。
| | |:|.‐-‐"/ "‐-‐‐|.;.;.;.;.;.;/
.. ,-〈｀ヽＪ | :i < /.;.;/9 |.;| 少なくとも敵に回す必要は無いぞ。
. /´⊂´￣ヽ | | ,＿ |/ |／ゝ
. ヽ_弋 入 ｀ } ヽ （ 〕 ／.|.;∨ （同盟国相手になんかやらかされたらたまんねーっつーの）
/ / / ＼ ￣ ／ /|、
| { / _＿／/| ￣ ´ ／ |＼
ヽ _丶 ,--−゛:::::／::::| 〈 ／ .|::::＼ﾞ''ｰ-::､_
|_,.．-´ /::} /::::i:::::::::/:::::::::/∧。V￣＼ |:::::::::＼:::::::::::::｀ヽ,
,zi_,.．-´:::::::| |::::/::::∠:::::／::|/＼丱／/ ヽ/|:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::|::}
|。|::::::::::::::::::| ／:::::|:::::::／:::::::::| |＿/ .|―ー＜::::::::::::::::::::|::::i
|::::|::::::::::::::::::.|／:::::::::::::|:::::|:::::::::::.| |;;| |::::::::::::::::/::::::::::::::::::|::::|
. |。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|:::::|::::::::::::| |;:;;| |:::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::.i
|::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::|:::::|::::::::::| .|;;:::| |:::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::}
. |::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::|::::.|::::::::i |;:;;;| .|:::::::::::/｀`゜￣|::/:::::::::::::.}
|::::::::::::::::::::::::::ゝ:::::::::::|:::::.|:::::.| |;:;:;:;:| |::::::::://Ｙヽ:::::|::|:::::::|:::::::::!
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ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::::|:| |;;:;:;:;| . |::::/l::::::::::::::::／|::::/:::::::::::::::丿
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- 859 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 22:59:26 ID:cVYZbRjk
- これはやらかす予感ｗ
- 860 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:00:17 ID:9cxegMR6
- こいつらに皇帝の言葉を記憶させるのは、九九を教えるより難しいな
- 861 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:00:52 ID:HmveOnLM
-
エジプトの使節団は数週間十字軍のキャンプに滞在したが、十字軍側は明確な返答をしなかった。
とはいえ使節団は厚遇され、贈り物（シヤーンからの戦利品）を与えられて帰って行った。
,ｨ, (fー--─‐- ､、
. ,ｲ/〃 ヾ= 、
N ｛ ＼
ﾄ.l ヽ l
､ゝ丶 ,..ｨ从 |
＼`.、_ __ ,. _彡'ﾉﾘ _,.ゝ、 | ∧
｀ゝf‐ゞﾞujヾ二r^ｧｕj＜ y=ﾚヽ. l＼ /
. |fjl、 ￣.ﾘj＾ヾ.) ￣ ﾉ ﾚ ﾘ ＿＿| `
ヾl.`ｰ- べ!ﾞ‐ ｀ ｰ-‐' ,ン ＼ アラビア語に堪能な俺が交渉したんだよ！
l f,.ﾆﾆﾆヽ u /:| ＿∠,
ﾄ､ ヽ.＿_.丿 ,ｲ | /
_亅::ヽ、 ー ／ i :ﾄ､ ´￣|
-‐''｢ F′:: `:ー '´ ,.' ﾌ ＞ｰ､ l／､ ,ﾍ
ﾄ､ヾ;､..__ , '_,.／ ／l ∨
ヽl ＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /
- 862 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:02:44 ID:HmveOnLM
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…… … ────────────── … ……
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
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/:::::::::／// /:::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::l l:ﾄ､::::::lヽ、::､:::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､::l
/:::::::/ // /:::::::::::::::::::::::::::::l !::::::l l:l ヽ:::l ＼:lヽ、:::::::::::::::::::::::l ヽ!
l::::::::| ヽV:::::::::::::::::::::::::::ｲ::l l:::::l li ヽ:l ヾ、ヽ:::ﾄ:::ﾄ::::::::::::l
l::::::::l /:::::::::::::::::::ﾊ:::::/ |/ l:::l ｊ ､ ヽ! __,〉‐‐l:::l-!:l !::::::::::l
l::::::::ヽ_/:::::::::::::::::::::l !::l ! ヽ､l::l ヽヽ｀ -‐>＜ ___ ﾚ' lｊ l::::ﾊﾉ
/:::::::::::::::::::::::::::::li::::::/ __V__,, -‐ﾉ ﾘ ﾉ ,ｒ ､ ｀ヽ lヘ
,/／ヽ、:::::::::::::::ﾄ::l〉::/´ _,＞‐､ 弋ソ 〉 lﾍ ヽ 父さん、だんだんこっちの食料も心許なくなってきたよ。
＼::::::::::::lハV／ ｨｒ ､ ｰ‐‐一 ﾄ ヽ〉
＼:::ﾄ､! | 弋丿 lｒ'/ / 住民にも不安が広がってる。
iヾ、 ヽ __, -‐'´ lノ /
| ｒ'丶 , ､ l_ノヽ
l ! ﾄ、 / ゝ、
｀ヽ弋ヽ ＿__ -､ / /:/´ ヽ、
｀＞ゝ、 /´ l /l /:/ ヽ、
_ -‐'´ |::| ヽ ﾞ､___ - ‐‐' ／ｲ 〈〈 〉- ､
,. ‐'´ l::ｊ |ｿヽ、 ／／:::l ヾ 、 /:/ ｀ ‐-
／ /:/ ノ' i｀::- ､ _ ／ （::::／｀) ヽ＼ /:/
／ /:/ ／ l｀‐┘ ｀ ‐-‐' ´ ／ ＼ヽ ﾍ::､
/ /:/ ／ ヽ、 ,.ｲ ヽ:ヽ ヽ＼
__ /:/ {l′ ヽ ／ l:::| ＼ヽ、
{／ ） |:::l l:l ヽ、 ／ |:::l ヽ:::l
ﾞｰ‐' l:::l l:| ヽ ノ l::::l !:::l
ﾉ ∧ ／) ∧
彡 ノW ＼从／V W ＼ ミ
( ノ | ノ ＼)
∩V 、、 | >V7
（ｅLＬ／￣￣＼/ L／￣￣＼┘/3） うむ……
(┗（ )⌒（ ）┛/
~| ＼＿＿／ | ＼＿＿／ |~ リドワーンもドゥカークも駄目となると……
爻 < | ； 爻
~爻 ＼_／ ＿, 爻~ もはやあの手しかないのか……
~爻__／⌒￣￣￣~~ヽ_ 爻~
／ ー￣￣＼_￣＼
＿一‘ ＜￣￣＼＼＼Ｊ
＜＼ ー￣￣ヽ_ヽＪ ￣＼_
＼ ＿ニニニヽ ） ~＼
＼ _／⌒|＼ ヽ_~~ ~⌒＼_
＿＿／~ V ＼_| ~＼＿
- 863 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:03:21 ID:HmveOnLM
-
五月末、事態は急展開を見せる。
//＿
大変だ！ ,", ‐=､:7,=ニｰ-- ,,_
今すぐにでも占領できないと ／〃 o l,〃o. l.l: : : : : :`ヽ、
こっちが破滅するぞ！！ ／::,.-l.ﾞ-ﾞﾑl ﾞｰﾞ-"'''ー､: : : : ::ヽ
l>ゞ､,,ヽ〈;;;;;ﾉ==二二 ` ､: : : :
,,-"| ∧ 〈￣ 二二 ` ./ 二-二"､ ヽ: : :
. ! .／ ヽ、ヽ､__,,__ /__ , ―'─ `ヽ、 !: :
ﾚ' ∨ `y'" , -､ r― ､ ! l: :
| ／ l l ヽ l l: :
,.l､,,!, り,,,,,,, ﾉ ./ /: :
, ── ､ rｰ ､_l_ `ｰ'￣ `l_／ /: : :
ゝ／＿＿＿＿＿＼ ＼ ￣ ` ー----‐‐' /: : : :
./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ
| | ｌ ．|． ｌ
Y⌒￣ｌ | ｌ 一体どうしたのさ。
ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ
ヽ､ ３ ﾉ
>─∩─､ ´
/l／/ ﾚヽ ヽ
ｌ ｌ ヽ _ ノヽ |
| | ＼__ ﾉ
- 864 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:04:33 ID:HmveOnLM
-
＿＿＿＿
. ／/ ⌒ ⌒ヽ ｀＼
/／|／’ |，＼|ヽ ヽ っ
モスルのアタベク、ケルボガが動きだしたんだ！ （（ ＿/ ヽ ｰ● ー ´ ＼ ヽ っ
ヽ 二 / 三 ヽ l
｀ｰ⌒ー⌒ヽ､__／⌒ヽ | |
） | ｌ /⌒ヽ
/⌒ヽ _＿（二二二）__ノ / >､_ ノ
（（ ヽ _ ノ｀━━Ｏ━━━━／ / ノﾉ
. ＼/ / ＼ /
_.. ..‐::´／
_/::::::::::::/
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ アタベク？
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀' .!::∠
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
- 865 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:05:08 ID:HmveOnLM
-
アタベクとは幼い君主の後見人、要は一種の摂政である。
血で血を洗う抗争を繰り広げるトルコの王族は死亡率が高く、戦死したり謀殺されたりでしばしば王子が遺された。
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::::::::::::::::::,: ' γ"⌒ﾞヽ l l γ'.ヽ :::::::::::::::::::
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- 866 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:06:11 ID:HmveOnLM
-
そのため君主は有力なアミールをアタベクに任じ、王子に代わって軍政を取り仕切らせるのであるが、
この手の役職の常としてアタベクが王子を傀儡化し、実権を握ることは珍しくなかった。
ξﾐﾐﾐﾐﾐ
｜｀_´|
(( ┯つ╋つ┯ ))
| | ｜ ｜
| | l . |
| | l .|
| ! ∧,, ∧ .|
| ∩( ・ω・）!
!__ｙ つ
(,,_._ ﾉ
｀l,_,ﾉ
- 867 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:06:59 ID:HmveOnLM
-
ケルボガはそうしたアタベクの中でも特に強い権勢を持つ者で、
以前からシリア情勢への介入を糸口を探していた彼は、シヤーンのアンティオキア救援要請に答えたのだった。
ノヽ)） ヽ,,rｰrヽ,, ,,ﾉi
,ﾉ~'tiii"（t i}}|j " "ﾂヽ|t
iヽ/ﾂii|}}从､}iii)''ijﾘﾘ} ､ ﾉﾂﾘ､
ii}}y"}!､iii､'';/r"t}}}（iij,yiiヽ-ﾘヽii}j､,, "ﾘ
t,｀､i､}ヽ''ii）;;|iMtヽ''" ｀" ﾉ ""ノﾉﾉjjり ''ﾌ
､)" ミ;;,,t､ti;i､ t;;､､）)ﾘiﾉﾂノ／""''彡"彡 ョ
i､｀''i ;;;;:::ijj}､｀';;;;;;'"":::;;;'" ,,,, 廴r''ﾂ r'
't､ ;;;､ t;; ::;;;｀;;;;;;;;;;|}:::'"::;;'"ii" ､迄 彡ﾉﾂ
ヽ, ;) (|;;ヽ;;､;;;;;;;;;ﾉ':::i:::;'":::';;" ::'≡ " ﾉ
'i ,;i,,､;;､､,;; ;;;;､;;;i'i},,ir')ノ,,,,,,,,___ :::ミ≡:r'i
t ;t;;iitｰﾐｩﾃ;;､刈ｼ='r'-ﾐｭｫヲｦ ')'''/'|:|
'',､,i'"｀￣"::::了 j''"｀￣:::::" ;;ﾘ/)ﾘ/i ,,
. t､i':::: :::::::| ,' j"" :::ﾘ'､/ｲ'(,, ､､ -ｰ '",､ ~ヽ
ヽt::::::: :::::t,,ハ ,､) ;;;;:::i-ｰ'"t)）::::: ..;､-'",, " ヽ
i;t :::::::::::~'- '":" 了 ,i;;;;::: t:::;､-'" '" /
,,, ､ - ｰt;ヽ ::::::::;;､､､:::,,, ;;'" /;;;;::: ,､'":::::彡
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,,､-'"::::::::::::::::::::::::::::::::::t::;;ヽ ;;;::::::::: "／;;;;／::::::::::
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. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::t:::;;;;;;'､;;;;;;;;;,､ -';､-'":::::
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./ ;;;;;;;;;;､ -ｰｰ ''''' """ '''' ｰ,-ｰ''''::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::
""" ｰ ﾆ"､,,,,,,,,＿:::,,,,,,,,,:::＿＿,,,､ -ｰ'"
【ケルボガ】
- 868 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:07:53 ID:HmveOnLM
-
ケルボガの軍は今までにない大規模な物で、北メソポタミアのアルトゥク家やペルシャの軍勢も加わっており、
さらにドゥカークとも合流する予定だった。
＿ ,､-'t,,､-､＿／| ､ ,,,,,,､-'"t ..:::::
） ￣￣ / ､,,ni､rj､,,r､, r' ~~~ ｀'ｰ'| .:::'' ..::::..'''::
の 歴 真 こ 了 （ﾚ'" ~''-, i'~ ケ 屠 フ |.::: ,ry'''i／）::
だ 史 の の | ,{''｀ ,,, ,, ,,,,､ 从 ｲ, | ル る ラ |r'Y ﾉ./ｰ,' ::
// は シ ケ | ﾐj,ﾐ､,iﾂ(Y､iirﾘイ''ノ､,} ﾉ ボ 者 ン |,ノ''ﾘ ﾉ ,,r ::'' ::
・・ 始 リ ル | 'i ﾐ' ::~'':'､iir''ｲ"''〉"ﾘ | ガ の ク |{ ~j .ﾘ__ i ,,'~'i ::
ま ア ボ 〉 i{,i| ;;､ti;(从ﾉ,_,'､''j,,ｲ ノ // 名 軍 | ｰ',,"-ｰ't（ ', ::
る の ガ ,> ,r/ヽ't｀""'ﾐ|~ﾐ''''''"ｲ)/ｰ-ヽ. ・・ は を 〉} ,､ ''~ / ::
よ / ,, ､､､､,,､r-ｰ――r―';/'"i |t " ､,j,/" ''/ｲヽ' ､;;;;i /'i／）ヽ'" r' ::
り＿（ ,､-'"::::::::::::::::~' ､''"""''ヽ|;;;;'i ,､'":ヽ ｰ==- ,i':::ﾘ;;;;;）'ヽ,| ,､-'./ｰ,'::::: ／ ::
＿) (;;;:::::::::: ::::::::::::::::~'ｰ､三ｰヽ;;t ::::::'､"､~ ／:: ::ﾘ|ii;;;| ,t|,､-'),､-―､／'ﾘ ﾉ ,,r::: ／ ::
~'''''i ＿＿（ ,r'~'''''ｰ- ､､;;;;;;;::::::::::ヽ,三=::;ヽ ::::: :'''''''":::''::: :::ﾘ;;;;ヽ"::ヽ ,ry'''i／） ~j .ﾘ__ i ,'~'i ::
|／ iﾘ ::'" ::::: ::::,~ｰ､ ,､ｰ､ ,i;;｀'､;;;;,､､､､ , -､ ,ｰ､;;;;;;|ir ,r'Y ﾉ./ｰ,''. ｰ',,"-ｰ't,i i ::
, ｰ､ ,,､ｰ､::: ::r'''i /､,,,ﾉ/､, ﾉ:::::,,､ ､;;r'~'i /､,,,ﾉ/､, /~）ﾘ ,' ,ノ''ﾘ ﾉ ,,r~''"} :::,､ ''~ / ::
r'''i /､,,,ﾉ/､, ﾉ:::::,,､ ､:j ;;ｲ. /,,, //, ,r",､ '~ ノ;;j ;;ｲ./,,, //, /,､/;/ i ｰ{ ~j .ﾘ__ i ,'~'i ／:::: r' :: r''ヽ
j ;;ｲ. /,,, //, ,r",､ '~ ノ:i､,-tj r'''ﾚ::~'/,r'"､,､ '";;;;;j､-tj r'''ﾚ::~'/ /;ﾉ'=i -' ｰ',,"-ｰ't,i ',､ ,､-'" r''ヽr''ヽ（ ヽ
i､,-tj r'''ﾚ::~'/,r'"､,､ '"::::,〉ｰ' ｰ'' 二,,,,,,'ｰﾘ ｰ（､,,,,iｰ' ｰ'' 二,,,,,,（~ ヽ,,ﾉ ~''"} ,､ ''~ /''";;; ,,ti''ヽr''ヽ, ヽ
,〉ｰ' ｰ'' 二,,,,,,'ｰﾘ :::::j ~'''''''"" ,,,､-~ﾉ j ~''''''"" ,,,､-ｲヽ ''|| ヽ ／ r'::::::, '（ . '､ ''t,, ', r ､',
,r"j ~'''''''"" ,,,､-~ヽ ::::::::/::: :::::~'''~ ヽ-("~,)/::: ::::~''~ t ／､（:､,,,,ｿ､､ ,､-"::,､ '" ヽｰ',〉-.〉 |.| .i
,､"'/::: :::::~'''~ ｱ~'Y'"~_,) ）,,;;;; ,,,;;; ,',,,,､ｰ'" t,,;;;; ,,;;; ,,､ '"'､;;;;｀''ｰｰ,､-'":::,,､ "_､,'''' ､ {ｰ ''ｰ t,,,,ii'ｰ|:
: 从;;;;;;;;,,,,,,,;;;; ,,,;;; ,',,,,､､ｰ'"~'ｰ-- ｰｦ''''ヲｰ'i ::::~'ｰ-- ｰｦ''''ヲ'" '､,,,,,, ,､-ｰ'"::::::,､'" ( ' ､,,,､''~ ~'''''ｰ､ :
:ヽミ;;｀'''ｰ--- ｰｦ''''",('''"（~'ｰ---ｰ''''"-'"从:::' ､;;;;;;r､;;;;;; ､-'"'ｰ ､~'''''',､ '":::::::::::,､ '" ｀'-､ ~';;､ '' ﾘ:: :
- 869 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:08:42 ID:qZecpyJU
- AAの法則からいくとラオウでも……ｗ
- 870 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:08:59 ID:XbSICDkc
- こりゃ勝てねえｗ
- 871 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:09:00 ID:HmveOnLM
-
, , , -‐==- ．_
/.//ｲイ≦三≡=‐=‐-.._
ｉ .川/〃イ三≧三三二≧､
, -ゝｌｌｌｌｌﾍヘヘへミﾐミミﾐ､ミﾐ､､ミ
ｲイﾌｼﾞﾞﾞ'' ﾍ. ＼＼｀ヽﾞﾞﾞ三ミﾐヾヾミ
´ｲ// / ,イ´ヽ ｀ ヾ ､｀ヾミﾐﾐ
llﾚ__｀ { ´ _,,イ二ヽ ヾミﾐ､ ヽヾミﾐ
{三≧ =≦竺o='' 三ミﾐ､ミﾐ､ミﾐﾐ 町の守備隊と挟撃されてはひとたまりも無いではないか！
.〉ｰ ﾟ' ､ ノ u 三ミ､ミﾐ､ミﾐ､ﾐ
.( ｀_/.. ｀¨ 三三F lミヾミミ |
l ( ＿__)ヽ ､ u 三-､ .ﾘヽヾヾヾ､ ＼ ／
l/ ￣＿_ _ ｀ｰ､ .三 ' /川川ﾊﾊヾ ＿＿＿＿_
l ´ ＿ ｀ l ゝ-ｲ川 川川ハﾊ ／ ヽ∟ ／＾ ＼
ｌ ¨ ___ ノﾉノﾉﾉ川 l || l i ハ ＿ /＿＿＿＿＿＿__ ヽ （_／ ヽ
ゝ．_ __ ､二ンノｲノﾉﾉ川 川 l川 |ノ─ ､／─ ､ヽ | ヽ （_＼／ .|
Т ￣ ／／ ｀ｰｲノﾉﾉﾉﾊﾉﾉﾊﾉﾉ 皇帝に応援を頼もうよ！ ,| ＼ |・ | | j ヽ `−ﾉ
ｒ‐‐- - -┴────-=＝─ｲイノﾉハﾉﾊ || 二 | |￣ ⌒ヽ′ / /
jl｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 小アジアを遠征中らしいじゃない！ ／ /ー C ` ─ ＼) _ﾉ / /
ﾉj ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ! ⊂──´⌒ヽ ﾉ／（ / ﾉﾉ
＼ ＼_(⌒⌒＿） ／! ヽ､／
` ,┬─_− ´/ ヽ ／
/ |／ ＼／ く
（（ /＼ ＼ ヽ
/, ─ ､/ ＼ /＼
. ( l l j ＼ ＿＿_ ／ ヽ
- 872 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:09:47 ID:HmveOnLM
-
／￣￣¨¨ ﾆ=ミ＿_r=ミ
___/=＝一 ｰ=ミ ＼ ＼ ＼
厂￣ -―==＝=ミ ＼ { ヽ
／／ ＞―‐=＝=ミ ＼ ヽ} ｝ }}
/ ー=彡 ＿＿___ ＼ ＼ } ノ /ハ マズい……
／-‐=ニ二. ＿＿＿ ＼ ヽ ∨ ／/' } 非常にマズいぞ……
/ 厂 ¨二ﾆ=‐=＝＝=ミ＼ ｝ }｝ } /／⌒ ｰ‐=ミ
∨ ＞‐一 ／￣￣ﾐ /⌒ー=ミ /⌒ ｰ―=ミ } 皇帝軍がケルボガを破るようなことになったら
〈〈ｰ=ニ二 .. ＿／⌒)八 <⌒＼ }{,/^^⌒Y⌒ヽ｝八 アンティオキアを返還しないわけには行かなくなる。
}乂＿＿＿_____彡' / ｝ }^⌒´ :: |⌒) |/
-‐=＝〈ﾆ二¨¨⌒ ー==彡' _ノ / J .:: {_/ 丿 独力で街を占領できたとしても、
´ -‐=〕 ｰ=ミ ｰ=ﾆ .. ＿___／ :::.... U ::.. ﾉ}{(´ 他の諸侯はともかくレーモンの奴は私の領有を認めまい。
／ ,／ ,八{{ Y⌒＼ー=ミ｝厂｝ U u ⌒ヽ ,:://{ )〉〉
／ ,／ / 乂| ｛＼ V＝彡 〉-‐=ミ､_ :. ｝|_,ﾉ},}（: | 何か手があるハズ……
. ／ ,／ l 八八(〈_ ＼} /'⌒二≧=ミ辷} |f)ﾉ｛: :｜ 『私個人で』『決定的な手柄を立てる』方法がッ！
-‐=＝ミ,／ | |:ﾆ＼＼_ 厂{rｆ)ﾉ...::: 〈'ﾞ |: : |
＼ | |ﾆニ{＼＿,） ＼ .:｀¨¨´‐'.:::.. ..::. 八: ｝ ヘ、
| lﾆニ八 ﾟ, ＼ u ｕ ､__/ ,′}/ ／ / ／＼
. ｝ | |ﾆﾆﾆﾆ＼__∧ :. lj U _＿ ..ｨ ′:/ ﾉ: . / ／ヘ 冫
‐- ＼､ : : . . | 人ﾆﾆﾆニ/《_込 :} /｀二ﾌﾉ｛丶> ／ ¨7´ ｛{__／／
く: : : : :..＼ : : } ＼ﾆﾆ/{i:i:i:i:i:i}|＞ . ー=彡'八/ ＿_／ :厂 ￣「 , -―=ﾐ
＼: : : : ::::. {＿_ }＼｝ }《__》{ | ＞ ＿_ノ: ..:} ／广¨}:. ..::/ i .::{￣{[￣］ }
: : : ::::}} : : /:... {ﾆﾆﾆ|i:i:ｉ:ｉ:| |:....∠, /. ........::::::/／. :/ ..::{:: } | ..:::｝ﾆ｀二二¨´
｝: :.::/.: /:::.... {ﾆﾆﾆ|《__》| |:::::.../ /. :....:::::::::/ﾉ : /...::::::::} . : / |..:::::::｝ {[￣］ ｝
／. : ＼::::.....::{ﾆﾆﾆ|i:i:ｉ:ｉ:| l:::: /::...../. : ...:::／/｛ :/ { . :／ / { ...:厂〔匚}￣〉
- 873 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:10:59 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンドは八方手を尽くし、アンティオキア市内の「二人姉妹の塔」の責任者、フィルーズと連絡をつけることに成功した。
＿
／ ￣｀ヽﾚ!__
_,．-'´ ＼
／ -―' _／￣｀ ヽ ＼
ｌ / r― '´ ＼ ヽ
. ｣/ / /ｌ７ ヽ ＼ i
／/ / ｉ ﾚ^|｜ ｉ ､ ＼ ヽ ｜
/ 〃 | l | | ﾊ ｌ ＼ ＼ ヽ ＼ ｌ
| /ｉ / |. ﾊ ｌ !{ ｌ ト ､ ヽ ＼ ﾄ､ ﾊ Ｙ |
l' ﾚ'! ｉ !ﾑﾚL､_ヽ 丶>､_ﾆ≧＞､ V | ハ ! ｌ
. | ﾄ､ | ィ弋Ｔヽ ヽ く でﾘヾ ＼ヽｆご∨ﾚ
. V ヾ{`､ ￣ | ￣´ W い }
い ﾉ ぐ_,イL__,. -―- ､
` ｉ ヽ - r- '1ヽｒ-― '二 _ ヾ
ヽ ー‐―一'´ / / ハ、 -､ -､ ＼
/ ﾍ ／ ／ ／ ＼＼ ヽ ヽヽ ゝ
イ / ｉ、 ＿,．イ ／ ／ /｀丶ヾ＼ ＼ヽ
,．-'´ | { ヾ二 -‐ '¨´ ／ / ｀'ｰ- ､ ヾ
／ | ヽ / / ＼ ゝ
| | ｌ ／ ｀'ｰ-､
【フィルーズ】
- 874 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:11:38 ID:HmveOnLM
-
フィルーズはイスラームに改宗したアルメニア人で、シヤーンの側近だったが
最近闇取引がバレて重い罰金刑を言い渡されており、シヤーンを恨んでいた。
,,,,,,,,,,,,,,
,,／;;;;;;;;;;;;;;;;;;ik
,ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉ, _,,
/ｌｌｌｌﾊｌｉﾄｉｉﾊｌｌ,jﾊｉｌｌｉ ｌ;ｌ ケルボガへ向かって行軍するふりをして部隊を動かし、
ｉｉｉｉﾊ ' a゛ ` ｉｉｉｉ ＿,_,|,|_, 夜になったら城壁に戻ってきて俺の塔に梯子をかけてくれ。
'| -_‐- `jk ,ト-=y 丶
ヾ,_,__,.__ /i-" `ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
|ヽ |ｉｉｉ,, ヾ~ ` ｉ,
,,＿,ｉ y,ｿﾄ,,__ ヽ、 ;ｉ,
,/r-'"j ／ ／ ｉｉ, `ヽ､-x,,゜r ;ｉ
,,／'/__.L、 ／ヾ、"ｉ `ヽ `;ｉ ｉ,
,／ /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ ｉ" ヽ、 ｉ `、'ｉ ｉヽ、
_,） ヽ " ﾈﾒ、_ｉｉ"~ ＿Yrｉ ｌ, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ ／ ,¬ V⌒ｌ
,y`;,,__ ,ｉ /ｉｉ' ／ r-／| ｌ ｌ
_／^,,, ヘ ｌ /ｉｉｌ ／ ｌ"v' ｙ } ｌ
v=4⌒ヽ、 j --,,,ｉf /ｉｉｉ| ,, 〈-ﾍ_,、 <、 / ｉ|
ヽ, ,, ｉ、 _,,tv /ｉｉｉｉｉ ﾑ、 / / ヽ、ヽ、_x--ー‐- 、
＿＿,,,ｌ ｉｉ Yｉ___,ｌk ／ }ｉｉｉｉｉｌ ヘ __,,,,,,___/ `x'"^ ,,,,, ＼
^￣⌒ヽ ヘ、 ,ﾉｉｉｉｉｉ|、＿＿,,,y,,＿,,,/ ヽ、 ,/ ,,,-‐‐ `',, ﾍ,、
,,,＿ ＼ ヽ `>- ｌｉｉｉｉｉｉｉｌ ¬"＞-− ヽ ヽ ｉ ｉ/ _,, / } ｉ
"- ,, } ／ /ｉｉｉｉｉｉｉｌ ／ ｌ ｌ ｌ ｌK ^~' ／ |
＼ーヾ /ｉｉｉｉｉｉｉｉｌ / ｉ ｉ | |ｉ`'ヽｰミ＿／ /
- 875 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:11:41 ID:z3fseF/.
- ひでえ十字軍だwww
でも、これがホントの十字軍だよね。
塩婆の十字軍は綺麗すぎてどうにもww
- 876 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:12:44 ID:HmveOnLM
-
なお十字軍の年代記によると、神が再三フィルーズの前に姿を現し、
市内のキリスト教徒の下へ行って共に立ち上がるよう命じたそうである。
＿ｊ|＿ 冫----v----､
￣|!￣ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＿＿ｊ|＿＿ /’::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::ﾊ
￣|｢￣ 7::::::::::::::::::::::/ ﾍ:::::::::::::::::::::::::::ﾊ
|! iヽ、__:::::::::ノ ヽ ＿:::::::_,..､≠
十 | _i”＋+±ﾉｧY〉;l=l=l=l=l'=ﾄ=ﾓヲ'"ﾊ
＿＿ｊ!＿_ i ヽ::::／｀ﾞ''-､_ _,,.-‐''"ヽ::/ ヽ ＿ｊ|＿
￣|!￣ ヽλ ＜ヽナ 〃tナy 〃7/ ￣|!￣
iヾ､ i ノ, |
／ ／^´´"| | | ヽ i:::::::i i i'":::::i ＿＿ｊ|＿＿
/ ／ ∠ | | ﾄ､.. ＼ /:::::::ﾊ 〈 , i:::::::::::ヽ ￣|｢￣
/::.. ∠.イ:::/￣￣｀＝=| |::::::ﾊ:::::＼＼＼ _,,.-‐''":::::::::::::ﾍ ━ ━ i:::::::::::::::ヽ |!
〈:::::r‐-､ .::/|/＜￣（:_ﾘ"ヽ}/|::::||/＝}:::::::ヽN＼| ｀ﾞ''ｰ-､,_::::::::::::::::::ﾍ. ￣￣￣ ／,::::::::::::::::::::i 十 |
〈:::{ r＞ l.:::/ l / |::/1t:ﾊﾉ::::::::ﾊ| | | ／:::::::::::::::/-,＼ ,, ／ i::::::::::::::::::::ヾ ＿＿ｊ!＿_
|::ﾊ ヽ |:/ l∧ ｀ |::::/l/ | i::::::::::::::::::::i '-lllll- '" ／ ﾍ::::::::::::::::::::::ﾍ _ ￣|!￣
|:::::`ー::::r −／ /／/ i::::::::::::::::::::i l / 〉::::::::::::::::::::::＼＼
」::::::::::::::/ﾄ ＿＿＿_ / ヽ::::::::::::::::::ヽ i ,′ /:::::::::::::::::::::::::::::i ＼
∧:::::::／ ｷ､ ￣￣` / ヽ::::::::::::::::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::/ ＼
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このトルコ人はもはやあれこれ考えて疑うのやめ、我らの同志と共にこの詭計を実行した。
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- 877 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:12:55 ID:9cxegMR6
- 逆恨みする奴、そいつと組む奴、汚い人間ばかり目立つスレだｗ
- 878 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:13:56 ID:gzXo3ZK2
- その神は代わりにmixiに足跡つけてね、と頼むぞ
- 879 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:14:30 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンドは内通者を得たことをギリギリまで黙っていた。
逆に自分が得るであろう勝利の価値を上げるために、ケルボガ軍の脅威を強調させて回った。
／￣＼
/'⌒'ヽ｜＿＿｜
とるこノ増援ハ何万人モイルラシイゼ！ （●..●） ＼ 〜
ヽ冊/ ＿＿ ＼ 〜
＼／◎◎◎＼／
l＼ ／|
|＼>--――-.<／|
| ｀ｰ―--―´ .| もうダメだぁ〜
| ⌒ ⌒ |
| （●） （●） | おしまいだあ〜
| (_人__) |
＼. ｀⌒´ ／
｜ ｜
- 880 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:15:00 ID:VBgsvVKQ
- というよりも、清廉潔白な人物が皆無って、この状態がすごいww
- 881 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:16:07 ID:HmveOnLM
-
ボヘモンドの宣伝は大きな効果を上げ、兵士の逃亡には歯止めが利かなくなった。
６月２日には、とうとうブロワ伯の大部隊までタルスス方面へ向かって逃げ出した。
＿＿＿
××│| ／＿＿ ヽ〟
××│| ／ |⌒ヽ＼| ヽ
──┘|／ |+ |─ｌ- ､ |
￣￣￣| cーU # ﾉ / っ
| ／ ⊂＿／ ⌒ヽ＼ﾍ／ っ
|／ ⊂ｊ ﾞ .へ
￣￣￣| (ヽ∩ヽ二二 ／／ ヽ ←二ヶ月前に戦いの困難さや自分の地位の重要性を強調した
| ／ 三 ｊ￣￣￣ ） l 手紙を愛妻に贈ったばかりの人
＿＿＿|／ ￣ ￣￣￣| | ───
| ／ ,−┼ｰ──| ￣￣￣
| ／ /´ヽ／ヽ＿|._＿＿ノ､＿,− ､ ⌒ ヽ
＿＿＿|／ ! //ヽ／ ＼ | |__ l ── ）
／. ＼ __ﾉ ￣￣|ｰ ! ￣￣（ ノ
／ `ー′
／ ：：：：：：：：：：
__...,. - ...,.r__ i' _
／ i'´ ／ ,.ィ ｀フ' `ｰ ´ `i
i i' ﾌ ,ｒ' / ,i'./ ./ ／ i i `i ､
,. - ､_ノ ）ヽ l ｌ/ l, l ,i' l } ｀i
/ ,ｒ ,. -─ i、ヽ、l l.i i`､ ,i' ,ｒ' } ヽ
Ｖ ,〉´,r'´ ｀ヽ `､i i. ヽ i } ! l _ ノ / ﾉ / ,!l
､. ,{ l ,. ､ ヽ ヽ‐-､ i'./r,.‐',ﾆ´... イ,.. - ､ ' ./ i l.i
_ヽﾆノ ﾉ ,i. ｰﾐ i i i.l { /,. ‐'ﾆア_´,.､ i. i ' /,i i
‐- イ r ´ ,ｒ "'´ﾆン彡-‐ }ﾉ i ／//
,ゝl.ﾉ ,...、 ,.' ｀ ｒ' ｒ' ｒ _. ',i'
ｌ l. ''ヽヽ i l （_ ｒ´ｒ_
| l r .._ヽヽ. ） ` t:_,.ｒ=-､〉 細工は流々……
ｌ l. ヽ.l ﾟンﾐ`! ＿_ ... _‐._´ヽ 二..,.ｒ ^)''
ゝl ｀￣´ '"',ﾆ._´ `` ／イ / 仕上げにかかるとするか。
l / ヽゝﾟﾝヽ /ｒノ /
l / ｀ ´ / ,i'
. l i r ′ ／
! .__ `- " ,rr ´
i `ー 、 ,i' /.l`i
. }､ ` - .._ ` /／ l.l l
i i _. - ´ l i. l
. ,i ヽ､ _. - ´ / i、
/ __ ｀ ´ ,i' ヽ
／ .l ／,ｨ_,ｰ＾ｉ ／ `!
l' /o ,､,! ｉ ／ ,. - ''ヽ
l. 〉々ン _ i ／ ／ ヽ、
} ` ' ,.- ´ i ／ / ＼
- 882 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:18:22 ID:HmveOnLM
-
, -‐……‐―- . .、
ｒ'ｒ'ｒ' ｀ヽ
__}川 ｀ヽ
_.. ..‐::´／ ＿＿＿＿＿ //,r‐'' ヘ＼＼＼￣￣ミ=-､ ヽ
_/::::::::::::/ ／−､ −､ ＼ l'i ! | ＼＼ ヽ ミ=-､ ヽ
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ / | ・|・ | ､ ＼ 从 ﾄｰ‐ｘ | r―‐‐ ､ ミ=-､ ヽ
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／ / ／ `-●−′ ＼ ヽ ハ〈 竺｡ｧゝ Y竺｡テ } ﾐ
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ |/ ── | ── ヽ | 〈､ ,ｨ ､ ＿ ｊ ﾐ
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ |. ── | ── | .| l j ミ'⌒Y ｀ヽ
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀' , .!::∠ | ── | ── | l | {､＿_,..へ、 ミ ﾉ ノ ハ
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､ ヽ （＿＿|＿＿＿＿ / / ,'| /,こ二、 ヽ Y ',
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -── ＼ / / 从 ー‐ 厶イﾉ八八八{｀ヽ
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ l━━（ｔ）━━━━┥ （ ｊ` ｒ‐----一' ／/ ｀ヾー‐-- ､
γ ⌒ Y ヽ
（ ）
（ （ ,爪勿 ） さて、この攻囲戦が始まってもう七ヶ月も経つわけだが……
（（ ノ し ）
) λ{,へ,, ／＾ヽ, ） 我々は未だ何一つ戦果を得ぬまま朽ち果てつつある。
〔ξｾｔヶ, !kｧｦ 卩
ﾍヽ￣ ￣´∧_ それどころかかつて無い規模の敵に迫られ、まさしく絶体絶命というヤツだ。
∧ ＿ ///ｉ＼
/ |ミ＼ ￣／///| | ＼ ／⌒＼
／/ |ﾍミ/ ▼＼彡 | | ￣ / ｲつ
／ 〈 | ! ! ! ■! ! ! ! | ｜ ＼/ ⌒＼
／￣/ ＞ |! ! ! !■! ! ! ! | ＼ ヽ ＼
／ / < |! ! ! ■! ! ! ! | ＜ ＼ ＼
| / ヽ |! ! ! 【･･】 ! ! !| / ヽ ＼
人｜ | | ! ! ! 【Ｘ】! ! ! !| / /＾＼ ＼
/ ﾍ | |! ! ! ! ■■ ! ! | | / ~＼ ＼
/ 〉 | |! ! ! !■||■ ! !| / ＼ ＼
/ /＾＼ | ! ! ! ■|||■! !| ／ >
/ / ~＼ | ! ! !■■■ !| / ／ ／
- 883 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:18:52 ID:HmveOnLM
-
__ノ ／⌒ヽl‐ミヽ} ） l ヽﾆヽ__ノ|
ｒ'´ / i/ヽ＼ ,_L＼ｉ {__{ / ﾉ ﾉ＿ ,ｨ
,.ィ /| { ｀ﾝ´ ｀~´ ｀ﾞヽ＼___／＿ ） ／ ｊ しかし神は剣によってのみ勝利をもたらすわけではない。
/ ＼l ＼ ＼＿＿-､ ｀ｰ‐'＾く ﾉ〈_/ //
}ノ i ヽ ｀ト---、 ＼ __レ'⌒ヽ|￣ヽ.__// 私が今夜ちょっとした策で城門を開かせるから、君らも通ってくれて構わないよ。
/ ノ ﾉ ,ﾉ ,／__二､! | ﾚ',.＿,.｀ヽ}ヽ、___ｒ'
ﾊ /´／ ,ｨ" ' ｨ'´ｆｨｿノｌﾉ ｉ,ハ.ヽﾋｔﾘ_〉 !＼_ﾉ 私のアンティオキア領有を認めてくれさえすればね……
. { { i //| ｀￣´ l / ',＼ |/´ _,.､ｒf:｀!
ヽﾊ/__l/ {､ ＼ ｿ | __ /.l:::| l:::::!
ﾚ'´ ヽ/ ＼ ´ ,/l'ヽ ,ｨ::::} l └1 ー|
. | /⌒ｉ ヽ _,ィ_ｰ'ニヽ i l/│.l ｰ1 l ､ │_ | _
│＼ヽﾄ､ | ￣ ＿＿,. | /リ ! ! _, | / ヽ.! ｀l ,ｨ'::!
＼ ヽ} ヽ │ ｀￣ ! |/ // ｌ / / | / L::|
＼ ｀i l l ｌ l／/ |/ ､ / ｀7 .l _ !
｀Τヽ l ,. -─--､ l／ ∧ /､ / / /
| ＼ ／ ｉ／ ∧(｀)７ ｀/／ ヽ/
/l 丶、 / ／ ／ i^7７ / .／
/ ＼ ｀ ＜_ ／ ｆ¨｀ヽ、 / ／
. ∧ 丶、 ￣ / ｆ＾ヽノ ｀ｰ‐---'＼
／ } ＼ / ﾊ_ノ＼/ ＼
l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
!:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀ 十字軍を私物化する気ですか！？
l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l だいたい獲得した町は皇帝に返還するのが筋でしょうが！！
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l
ﾉノlヽ､_! r――‐┐ /_ノ:::| キリストのしもべたる者一度交わした誓いを破るなど言語道断！！
l::::::>､ ﾚ,二二ェ! /i:::::::::::l __
l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-' ,ｨ'::::!＼:::::l （ヽ>r‐ ､
ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
! ￣ レ;'´ | （,ゝ、 ＼ ヽ l､
／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! ヽ､ ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l
/; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ､ 〉 ｀ヽ l/
／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / ,!
/ l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l /
- 884 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:18:59 ID:9cxegMR6
- 上三人の顔のせいで絶体絶命に見えないｗ
- 885 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:19:24 ID:HmveOnLM
-
_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
__,ﾉ
ｿ. 皆さん、こいつがどういう男かおわかりでしょう！
,） 私たちに必要な物はこいつの姦策ではなく神の恩寵！
⌒ヽ この邪悪なノルマン人を遠ざけ、今こそ神の戦士としてあるべき姿に立ち返るのです！！
ﾉ.
⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ´｀Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.＼
.′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽrｰ-ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:ﾄ,:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
{:.:.:.:.:.:.:.{≧x:kﾍ.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_;_;ヽ
':.:.:,ｨ.:.:.込尤!i}∧.:ﾄ,:.:.:.:.厶:.:.:.:.:.:.ヽ ｀
∨^Ⅵﾄｰ― ' ﾊ!ﾍ.:.:/i!i∧:.:.:.卜}
ヽ,ﾑ` ' ' ∨ ﾑﾉヽ:.:.!
}.:∧、 r===ぇ /.:.:| ∨
j/小.:ヽ､{こ二'｣ ,／.:ij.:i
|.:.:.ｊ:} ｀ - ' {、.:.仆{
j／"| | ヽ{
/⌒'┤ ├'⌒ヽ (＾ヽ {＾ヽ
,ｨﾍ ／＾), -―, / {f¨￣｢￣¨^/ '. rﾍ '. '. '. '. Y^}
. / /{ .ｲ礀 ｒ'" / ;ーr宀ｰ‐/ '. '. '. / ,// 厶/ {
ｆ＾} { { ﾍ '._｣ { -一¬ﾍ '. . ′ / '¬=ｰ- '. ｰ' ¨ ´ _｣
} L≧ ∨ ｀ｰ-､ /´ .′'. '. / . ′ '. ｀ヽ 〉 /´}
ヽ._＿_ { .′ / '. '. , ′ . ′ '. '. / 厶 '
｀¨¨ ¬-, } , ′ '. / / '. '. { ／
r==ﾑ,＿__j__ ! / '. ′ / '. '. ﾑ,＿＿_ｊ＿__
| ○ }礀 ' './ .′ '. '. { ○ |
└ｧｰ､ ＿_.ｨ^ヽ! j / / i '. ,ｊ _rｰ┘
- 886 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:20:13 ID:gzXo3ZK2
- 人間ってさ、根本的に集団行動に向かない生き物なんだろうね
- 887 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:20:31 ID:HmveOnLM
-
|＼ ／７
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| | （__／ ＼ ＼＿＿／ ） / /／⌒i
| | ∧ ＼＿＿＿／ / | ∧
＼ ＼＿＿ノ ﾉ / ／| ＼_ノ ﾉ
＼＿＿＿ノ （＿__／ ＼＿___ノ
, -‐……‐―- . .、
ｒ'ｒ'ｒ' ｀ヽ
__}川 ｀ヽ
_.. ..‐::´／ ＿＿＿＿＿ //,r‐'' ヘ＼＼＼￣￣ミ=-､ ヽ
_/::::::::::::/ ／−､ −､ ＼ l'i ! | ＼＼ ヽ ミ=-､ ヽ
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ / | ・|・ | ､ ＼ 从 ﾄｰ‐ｘ | r―‐‐ ､ ミ=-､ ヽ
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／ / ／ `-●−′ ＼ ヽ ハ〈 竺｡ｧゝ Y竺｡テ } ﾐ
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ |/ ── | ── ヽ | 〈､ ,ｨ ､ ＿ ｊ ﾐ
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ |. ── | ── | .| l j ミ'⌒Y ｀ヽ
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀' , .!::∠ | ── | ── | l | {､＿_,..へ、 ミ ﾉ ノ ハ
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀（●） （●） |::::｀::-､ ヽ （＿＿|＿＿＿＿ / / ,'| /,こ二、 ヽ Y ',
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／､｜ -── ＼ / / 从 ー‐ 厶イﾉ八八八{｀ヽ
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ l━━（ｔ）━━━━┥ （ ｊ` ｒ‐----一' ／/ ｀ヾー‐-- ､
,...-―一―-､
,..::´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
フ:::::::::::::::/）;／l/};ﾊｌ
∠_::::::::::::ｌ/ ニ ﾆ lﾉ
/::::::::::/ー(＿)-(__)! えっ
Ｚ::::::;/ ' /
ﾚ;ﾝl`ｰ- _￣／
／ #｀ヽ /lヽ
/ # * ヽｰ/# ﾍ
. ! */ # y' * l l
l # l * / .# l# l
- 888 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:21:14 ID:HmveOnLM
-
＿＿＿＿_
／,´- ､ − ､ ＼
/,-|.／・|・＼ |− ､ ヽ
| ` -● −′ ＼ i
_.. ..‐::´／ ムカつくけど全員の命がかかってるわけだしね…… | ─ | ─ i |
_/::::::::::::/ | 二 | 二 | !
＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ ヽ /￣￣￣ ＼ | /
,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／ . ＼ヽ＿＿＿＿) / /
／:::::::::::::::::| ヽ､:::::;::::::::::::／ ○ ━━６━◯━━ヽ
/:::::::::::::::::::::|´|ヽ |/_:::.::／ 皇帝に返してやる義理もねえしな。 ＼|/ _＿＿__＼ ヽ
_ .. -─':::::::::::::::､::|｀' , .!::∠
｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀-=・=- -=・=- |::::｀::-､
=ﾆ二::::::::::::::::|６ ＼＿＿_／ ｜ -──
‐=.二;;;;;｀‐ｔ ＼／ ノ
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、 仮に皇帝への誓いが無効だったとしても教会領として管理すべきなのじゃが……
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜ もうそんな悠長なことを言っていられる状況ではあるまい。
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ | |
| | |土| _ノ |_ j |
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ ﾉ､__
| |＿＿|人|＿＿_ | ,r"ヾ;;;､
| | 、 ＿｜ ノ / /ｷi# !'` 絶望した……
‖ ＼＿λ＿／ /＃_|＃!
｜ ／ー)(ー＼ .└ri|ii|-r' アデマール司教まで妥協して絶望した……
￣￣ ￣￣ ,!li|lk,ﾉ!
!l|!l|l|li!|
,!ｌ|l!|i|i!|i|
`┬r[ヤ
l_)ヽ_)
- 889 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:22:03 ID:HmveOnLM
-
その日の日没、予定通り行軍する振りをして守備隊を油断させ、夜中密かに全部隊を城壁まで戻らせた。
・ .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;., ;,::;
;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:, *:,; ;.,;,::;;。,... .. ;:
;:;;: , .,., .,. ;:;: :. :. .: : -‐- :. .:.::. .:.: :. .:.: ,.:;,;,:,★:,; ;.,;,:: .,...
;:;;: , .,., *., . : ,r'´. ｀ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.: ;,;
＋ .: ..: :' ..:. ﾞ; ::: :. :. .:.:. .::;:;;: , .,., .,. ;: ; ,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
: :. ::.. .: :. .:.::. :. . :. ;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:, *
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,..: ..: :ヽ ::::... ..... ,.': :... :. :. . :.::,; +;.,;,:: .,... .. ;:
;:;;: , .,., *.,::.. :..:. :` ｰ- ‐ ''"... . .::: . ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;* ,::;;,... .. ;:
:: . ::. ::::. ::.. ::.. ;:;;: , .,., .,. ;:;:
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;＋ ,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(・∀・) (・∀・) (・∀・) (・∀・)
/ つ つ / つ つ / つ つ / つ つ
（＿⌒ヽ （＿⌒ヽ （＿⌒ヽ （＿⌒ヽ
)ノ ｀J )ノ ｀J )ノ ｀J )ノ ｀J ｿﾛ-ﾘ ｿﾛﾘ
- 890 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:22:42 ID:HmveOnLM
-
夜明け直前にボヘモンド部隊が二人姉妹の塔を占領、町のキリスト教徒市民を起こし、
彼らの助けを借りて城門を開け放った。
∧ ､r'
_,ｲ／l＼< j||,__
「 l彡|= l =|ミ､ = |
|=|三|= l =|三 = |
|=|三|= l =|三 = |
|=|三|= l =|三 = |
|=|三|= l =|三 = |
/=| キ キミ =､ l ┣┫
| ≡三ｷ'' l ''ｷ ＝ =､ |┣┫
| ≡三ｷ'' l ''ｷ ＝ =､ |┣┫
| ≡三ｷ'' l ''ｷ ＝ =､ |┣┫
| ≡三ｷ'' l ''ｷ ＝ =､ |┣┫
| ≡三ｷ'' l ''ｷ ＝ =､ |┣┫λλλλλ
- 891 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:23:11 ID:9cxegMR6
- 集団行動ができないくせに、集団でいたがる業の深さよ
- 892 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:23:14 ID:HmveOnLM
-
＼∧＿ﾍ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,,､,､,,, / ＼〇ノゝ∩ ＜ 門が開いたぞ、突撃だｺﾞﾙｧ！！ ,,､,､,,,
/三√ ﾟДﾟ) / ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ,,､,､,,,
/三/| ﾟＵﾟ|＼ ,,､,､,,, ,,､,､,,,
,,､,､,,, Ｕ （:::::::::::） ,,､,､,,, ＼オーーーーーーーッ！！／
//三/|三|＼ ∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
∪ ∪ （ ） （ ） （ ） ）
,,､,､,,, ,,､,､,,, ∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
,,､,､,,, （ ） （ ） （ ） （ ）
- 893 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:23:54 ID:HmveOnLM
-
門の外で待ち構えていた十字軍兵士たちは市街へと雪崩れ込んだ。抵抗は殆ど無かった。
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ,
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_||
|￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿
| ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿||
|＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|
´⌒ ,,＿∧ ∧＿Å ＃__＃ ∧＿∧ §＿§ ,,,,,,,,,,,, ↑＿↑ ∧,,∧｀）⌒｀）
´⌒（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・））⌒｀）｀）
(⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
⌒⌒∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）⌒｀）
(´⌒（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））⌒｀）｀）
´⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
´⌒ ,,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）⌒｀）
(⌒（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））⌒｀）｀）
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
(´( l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）⌒｀）
- 894 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:24:26 ID:HmveOnLM
-
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ､__人_从_人__/し､_人＿入
`､||i |i i l|, ､_）
',||i }i | ;,〃,, _） この時を待ちわびたぜぇ〜！！
.}.|||| | ! l-'~､ミ ｀)
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ '´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
- 895 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:25:01 ID:HmveOnLM
-
､_人_从_人__/
_）
,..r;;: （ 人) ) ,;｀ｰ､ | ヽ丶 _） 消 汚
ヾゞ､ ゞ'´ '｀´ ｀ヾ､ ─|─ _） 毒 物
-‐':､ゞ'｀` ,l / | ヽ _） だ は
ヾ､ ゞ;;. ,r-､ ｀ヾ､ ヽ､ _） l
, rヾ ,r!/r'ヽ '｀ ＼ ＿|＿ _） っ
_,,,.,ﾉ､_ ヽ, ｀ゞ;; ;:､ ／| ｀) ！
,r‐'''" ,.r ,ｲ彡ミﾐヾ､ ｀` ´;;i V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ｨ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j｀､ `i;:､ オ
;; ヾ､彡;;;ﾉﾘ;jjjjj;;;jr' i . ノ;;:'' ｀ﾞ｀､ ｀`ｰ､ ,ｨ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;ﾚ ,t'´ ,.､ｰ､ ゝ ｫ i|l;
;'ｲ;;;'ヾ｀`ヽ､ｨ;;i ,ri'´ ヽ ヾノ ,ry' il'Yﾞr ヽ､ ,j|l;;
j'´ '´ '´／ゞ';;::`´ヽ ｀`´ｰ ﾞi ;;: ,r' ) ,r､ ,rヾlir'ﾐ,
/ ,;:' '´/ ｰ≡;i{､ ／ヾr'´ ,. '`;;:､ 〉ゝ r-ｰ-､_ ,{i＝i= }i､
ｰr-､j ,! ,;',;'ｨ;;:ｲ''｀`ゞ､_,､-‐'´ヽ:;/ ､ ｀`ヽ ;:､ ｀' (´ ｀ゞ､;;;;'',,fi､,≡:;ｲ＝=､
,,:' ｀`ゞ､,;;ゞ､ "´ｲ ,... `'彡 ,／´ ｀ヾ､ヾ ' ｰ､ ii;j ｀i;;!'´ﾆil';;;;ゞr､_,r'ミ
' ｰ‐─ ,rｰ'ﾞｰ─-､_j;:r'´ ヾ,ゞ ､ ゞ,ﾐ;:l;;l ,! ,!,i;;'´¨/
;. r-‐;;'"} ｀`ヾ､ ﾉ ,;;;: (i,;)））､,,:;!､__,:};!_,.､l
.... _,,,ｨ､ i 'ヾ人 ､}( / ノ ,r'i r'"ヾ-‐i‐-:;ｲ, / ヾ
,.r'´,ｨ'l､ _ｨ;;､ ､,.ミﾐ'´ ,;:'´ﾊ '´ ,j ,r' }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i ,jl
,l:. ヾ;'´ｲ'´ﾄ､_ j (＿,r'´（`'´`ｰ'´,ﾉ i; l （｀'´ Y´ ,ｲ≡＝‐-ゞ､,r'
ｷ:. ,.彡;:､ }ヽ、'´ ｀ ､,;{ ﾞﾚ ,ゝ' i;;;:: ,;:li三ﾐ;}jlK
'i ,r'"´,;ゞ､_,.イレ'ﾞ､ ,.{ i' ) ,ｲ ;;;;;;jk三ミ}ﾞkiヾ､
- 896 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:25:32 ID:HmveOnLM
-
市内のキリスト教徒も参加しての大虐殺が始まった。
目に付いたものを手当たり次第壊しまくり、奪いまくり、犯しまくり、殺しまくった。
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
γ(* ｡ ｡) γ(* ｡ ｡) γ(* ｡ ｡)
(（ o( U⌒ﾞヽ∧∧ (（ o( U⌒ﾞヽ∧∧ (（ o( U⌒ﾞヽ∧∧
（＿）て＿つTд)) （＿）て＿つTд)) （＿）て＿つTд))
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
多くの者たちが直ちに異教徒の女と交わった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 897 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:26:36 ID:HmveOnLM
-
とばっちりでキリスト教徒住民までもが殺され、犠牲者の中にはフィルーズの兄弟もいた。
∧_;... ,.., ∧∧ 川 ,,:厨;;ヽ .....,.,,..
∧∧ ∧∧ ,,;:;:ﾟ;:;:.'@ と（"Д<#(;;@⌒@ , (#,ﾟД)川川. ∴；:@＞ ;∀ﾟ):: ∧..,,,,,
と(,,ﾟД) 从∧＿∧∫ (Дﾟ,,) （ Ｕ ） ;;;;:;,;'`;:∪,,,;＜@,;:;:;,,,#∵;:%; / ,Ｊﾆニ￣`.::;・；，';;;:. ....@;,,*｡´;（... ....）
ヽ ∪≡つ;ﾟ;>Д;*・━と ∪ ⊂⊂ ノ ＜@,;.:と@,;.: し'^ゝ），：（ﾞξ;;Aﾞ#）@;;;',@)∴::::::::ｃ@ .,,,,;@っ::
〜ヽ ） ⊂Ｗ ⊃ | |〜 ∧＿∧ 。∧＿∧。 ¨ ~： ;;∴;; : : : :∧∧ : : ・ ； .’'、 : : : : ､` ∧
し と_;ω__(⌒) Ｕ^U と（ ´∀｀） 。（・ДＴﾟ ﾟ）。‥`､.,∵`ﾞ ::: ::: :: ::: と(;';)0<) ∵-―‐ ‐-､ ､``∵@；
ヽ し'≡≡ ⊂､; つ)） と つ:,,,,,,:: :: :: :: ノ ; : ノつと(｡Д ｡と__,_::::::> ``､、; ∧...,,,
ノ ノ ∽∝∞oc∞；" ;） :: :: ::) ) :∀ﾟ）ﾉ と、;'"ノ∴.・ ∴:: :: :: :: :: (＿ﾉ::（;;;;;;;;;;;;;;）:(*ﾟ０(;;ｌ
（＿_）（＿）ﾞ`;∵"(/∴ し'::}} : : : しーつ::;;@* :: ::∴. し' ~(;;(;;ﾞpﾞ)(;;(;;ﾞ;;0ﾞ)::: : : :｜::｜;;;| :: u っ
: : : : : : : : : : ーＪ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : （;;;;;;）::::）: : : : U
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/18/Gustave_dore_crusades_the_massacre_of_antioch.jpg
- 898 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:28:08 ID:HmveOnLM
-
キリスト教徒の家もムスリムの家も等しく略奪された。
発見された武器や財宝はあたりにバラ撒かれるか破壊された。
＿＿
／|: : :.:::|
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iv'ﾍ | |:|ｌ＝=|
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| ;'l:| i'`'i 、 ／| |:|＼ : | . |;'| ,、
!:`l'| ζ＼ |;`;| ‖ 〕 .| |:| || | ./＼ ＿.|;'| /.:〉
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. ` ｀
- 899 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:29:07 ID:HmveOnLM
-
／;;;~Ｖ;;;;;;;;;;;;;／!;;;;'／/／/;;;／ヘ ::､;;;;;;;;;;;＼
',>;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ｿ´ /／ :.ヽリ､;;;;;;;;;;;＼
/;;;;;;;;;;;;;;/!′ u U : : : : :ヽ;;;;;;;;;;;ﾄ
ﾞj;;;;;;;;;;;i' ! ､＿ i ! ﾞ : ,､:! !;;;;;;;;;;;|
.〕;;;;;;;;;;!' <ｧ-‥ﾞ￣¨ ､ rｿ // ¨´ ￣ ｀ヽ__ !;;;;;;;;!、
l/!;;;;;;;;|.ｒ=〔 ﾞy'⌒.（ ）ｲ.|;;;;;;;i
"!;;;Vｊ ｀ ー - ‐"´ | | ｀ ー ― ´ iij;;;;;;j、
ヾ;;;丶 U /( : : : : :)､: : : : : : : : : /;;;;/ 何故城内にフランク人が！？
ﾝ;;;》､ ／:; ｀ : : : . . ＼: : : : : :.//;;;く
i/:::'ﾍi ヽ ' .:: ／´二｀ ＼: : : : : : ://r'( | 一体何が起きているのだ！？
! :' ;:ﾍi u ;:'／~ ´ ｀ ~ ヽ: : : : : /;/^ !
ヽ i;;;i .! |/ ⌒ ー ⌒ヽ.!:! : : :./;/"::／
ﾞーy;;! ゝﾞｰ¨´￣｀¨ｰ ' ﾉ : : :/;/_／
!;;;i ´ ￣ ｀ : : : : : :/;/
ゞ;;;ヽ＿ ／¨＼_:_:_:_／;;;/
|ヘ､;;;;;｀ｰ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.ｲ
| ':. ＼;;_;;_;;_;;_;;_;;_;;;／: :.!
. | :: : : : : :/: : :!
シヤーンはパニックを起こし山へ逃げ出すが、逃亡中疲れ果てて気を失うように落馬、
倒れているところをアルメニア人農夫の手にかかりあえない最期を遂げる。
- 900 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:30:52 ID:HmveOnLM
-
一方息子のシャムスは冷静だった。
集められるだけ兵士を集めると、山上の要塞に乗り込んだ。
,.ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞. . . . . . . ｀´丶
／:::::／::::::::::::::::::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::＼ /＼/＞へ ヽ.
､イ:::::::::/::::::::::::::::::::::l::::/ ./:::/ヽ:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::／::::::::::::,へ,ﾍ l/ /／ `Y ｰｭ.､:::::::r' ´ ヽ.::::::::::::::∧
/:::::::::/:::::::::::.ﾊ/ ／ l::i:::l〈 へ i::::::::::::::::::l
/::::.ﾊｱ:::::::::::/ ／＞ｭ'´ｱ l/ ） 〉ﾉ::::::::::::::::::::l
/／ i:::::::::::::ﾊ 〈.､l ﾍゞﾘ / く /::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::/:::ﾄ ､ `''´ /:::::::::::::::::::::/ バラバラに戦っていても殺されるだけだ！
l::::::::/i:::::!ﾍｿ /`,ｰ´::::::::::::::::::::/
l::::::i l＞ ´ _ ヾ::::::::::::::::::／ 一刻も早く要塞を押さえるんだ、
ﾍ::;' ヽ､ 丶, ´. -｀丶 ∨:::::::／ フランク人に奪われる前に！
` l｀ くｰ´ ゝ､ 〉:::::::＞
ヽ. ヽ. / l /／l/､
ヽ. ＼ / ／/ '
＼ ヽ._ ／ ヽ
｀ . .ィ ∨
＞==＝＝-ｭ. ＞ - ´k───────=ｭ､ﾕｭ.､
＞‐ｧr ´ ＞=＝＝ｭ､｀丶.l´`ｰ─ｪ´￣￣三二､ 〈ー─
／ ´ i l ＞ '' ´ ヽ ヽ＼丶 ﾄ圭ﾆェｭ､ ∨ X´
,', ' ` ゝ､ _ ノl ヾ, Y ¨¨ﾞ''＝ ∨ ＿∧
／ 二 ソ 《 ゝ､ ￣
/ ﾘ ヽ
- 901 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:32:34 ID:HmveOnLM
-
要塞を占拠しようとボヘモンドが攻め込むも、兵たちは略奪にかまけて攻撃に熱心では無かった上、
シャムスの反撃は凄まじく負傷して押し戻された。
, ｬ . j´ __,ｲ
,ィ´./,___／／＼. f＾
／ /こ7 ,ｲ_____/ ∨
fr≦¨´,ｨ' .／ }､____ ∨
,、,____＿＿＿____,ｨ' rf ,ｲ》_／}／ﾄ､ 釤``'¬-.:i!´:∨
｀¨¨“''･…亠ニ二_/ y'彳ﾙ爿}〈::::.. ヾ、 ..:::i!:::::ｙ
｀:､ / ｀Lｲr斥｢!/{::::::::::... ヾ、 ..::::i!／
`､ ､-‐! ∫ た く ￣`ヽ / }/¨`'^^ヽ、ヽ..::::::/
； 敗 こ な !'´ . | ∫ れ そ _, 、 . | /ｙ', ,′ ＼ヾ:ｲ
； 北 の ん |.:´ | っ が っ ／｢｀Y´｀ヽ /!_/ ..::::::::l
？ 感 だ ! | <／｢｀〈___ノﾍi ﾚﾍ ..:::::::::::::::ヽ、
は | ; ､ <｣_,ｨ==ｲ } _,以 V
ﾉ!/ ;´¨｀ ゝ‐-i __､-‐´ . <｣斗イ》 ,ィ:ﾑ、 ,ィ´ ∧V .::
ノ ´| / ﾚ´ <__,ィ＿ﾉ.::ｨ^ヽミｭ、 ／ L,__ ∧V ,;::::::.........
ヽ､__ _､-‐｀;. ､| ;.! ,_､ ｀¨´:K ｀¨マ'¨¨ニ¬・・･マ___,ｲ ｀ヽ,__y匕ｬ'
/ ｀¨´ !ﾄ､ t, ! _､;_､-‐ﾞ,‐､ヽ ｀¨マミﾑ、 ｀¨マﾆﾆ弐ﾆ二三≧､ __≧斗'´
;､ （`; ｯ;'^`=;､｀〈 !ゝ;´,-‐‐´´ ｀¨マﾑ、｀ヽ、 ｀ヽ__＞ ,＞ｬ'´
｀: ! 〉!| -=＝ノ 〈 ｨ´~¨‐--__ ｀マ､ _＿＿__,ｲ三_／
)ﾉ ´ | ｀‐ﾂ::::::... ! ゝ､_ｆﾟ・ﾒﾉ ｀マ二三三三いー--‐fフ
`!u ゝ ::: ｀ヽ_ ' ' ｀
|:: ;､＿__ !´!__ ,_
| /ﾉ‐--､ヽ ! =‐' ! 'ﾆ ､
| ｀‐‐-;-､_,:） ｀J´ ~ //
| -‐-､_ u ~
| ' u !´!__ ,_ ﾉ u
ヽ ! =‐' ! 'ﾆ ､ !
｀~´ ~ // J
- 902 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:32:35 ID:gzXo3ZK2
- このシンジは優秀だな
- 903 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:34:14 ID:HmveOnLM
-
やむ無く行けた一番高いところに自分の深紅の軍旗を立てた。
朝日に煌めくこの旗を見て、兵士たちは歓呼の叫びを上げた。
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- 904 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:34:20 ID:9cxegMR6
- 父親も優秀に見えたが、計算タイプで理論外のことにはパニックになりやすかったのかな
- 905 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:36:07 ID:HmveOnLM
-
６月３日の夜には一人のトルコ人も市内に生存していなかった。
踏まずに道を歩くことができないほど死体が溢れかえり、強烈な日差しによってすぐに腐敗していった。
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(ﾉ(ノ ,,,._.,, _ ∧_,,_(;::(,ﾟ:;..:;;ﾟ)っ '"'''":,'::∴(;;)ﾟ｡(:;:(;:ﾟｏ;｡ﾒ)っっ∪''''∧,,. "'∪' '"'"
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‥∵∪:;∪''.': ,:,':: '"'"''"(';;;(:;);-ﾟ:)ι(;::｡-:)⊂ζ;;:-ﾟ;;)-;｡;;) (:｡-;｡*)::ヽ⊃⊃Ｖ⊂(;;｡;-;ﾟ)⊃
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∧_,,,. (*ﾟ oﾟ;;ﾒ;;::.(,,'-`*) ∧_∧ (ヽ_ ,,..: ;...,∧ (*｡Οﾟ;;) ヽ〜 ,,,.(;-:;ﾟ::）っ ,::',,,∧っ
.. ( ﾟ;;-;ﾟ;)つ ''"⊂,:,'::∴'つ∧ (;;)ﾟ｡(:;:）⊂,:,':(:::)(;;｡;-;ﾟ) ∪∪'''"∪ (ﾒ;｡-:: ,,,._.,, ;(:;);-ﾟ:)っ
∧_∧ ∧_∧∵.:;;ﾟ) ⊂;,::.;';っ ∧ ∧/)/) ∧_,,,.;:::っ∨∨(｡;σﾟ*)ヽ⊃
(;´;-(::)⌒⊃ (ﾒ;｡-;｡)_ ノ (ﾉ:;..:; (:;｡;ζ,'::∴'.'｡*):.:;;..）〜 (:;´;-`;)つ∧_∧∨'''' ._.,,..:';..,
ι''Ｊ"''','::,:,'::⊃ヽっっ っ*,'：::'.':ゝ‥ ,,,._.,,. _::_ ∧_∧ ( ﾟ;;-;ﾟ;) ,..:';.. (;:ﾟ-｡ﾒ)ヽ
':''"'' :',::;;;-;｡;;):：::∵ (;:ﾟｏ;｡(;;）っ ⊂..,,,(*,｡;oﾟ;) '"'''"⊂_,,.._っ Ｖ Ｖﾉヽ)
- 906 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:36:41 ID:F.AhAYlY
- 集団でいないと敵地だからあっというまに離散してボロボロだろうしなあ…。
主導権が握れないとズルズルと言いなりになるしかなさそうだ
- 907 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:37:04 ID:mKLU0cNw
- そりゃアカい旗には違いないけどさ
- 908 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:38:21 ID:HmveOnLM
-
_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ｌ二二二ｌn_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
:.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
ヮ,'l㌍l､lﾟi: :.lＡﾞilｌ#｢ll!l;l㌶ni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,т㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
田┐工ユE∧ヰＡ┌─≡─!杢卦士⊂ﾆ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-i］__森森森森＿ﾄﾛﾛﾛi|::rーilil==┬≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､_|il］il］_三rー|￣￣|─r‐┬|iΠп/＿＿＿_/| |､＿＿＼|￣冂ПーГ┬┬ヱ￣|─r‐┬|Π
／三┌──────────────────────────────┐二三
/二 .│ こうしてアンティオキアは、再びキリスト教徒の町になったのである。....│三＼
＿＿└──────────────────────────────┘田 |
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐＝_二ｌ |＿＿| '|＿__| |l二ﾆ‐- ､ ,,_丶、｀ ‐ ､_,,..．> ＿＿_
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／ ＼ |l i l i l i｀''ｰ-.､｀、‐-､|皿皿|丶、＿
ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ ::'' i '':: ｀''‐-．l l_i l| i| il|｀ヽ、｀ﾞヽ、 .vi==
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´ ＼ .:' :i: ':. ／ ｀ヽl| il| i|ﾉ ）、 |! ﾛ
r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、 ＿ |圭圭圭圭圭| ＿ .＿,,..．-‐''´ _,.イｊ:::丶| l＾
」 .i__| :|_,,／n | ／ / ／ || ￣￣￣￣￣￣ |ヽ ._,,.．-‐<´-‐||:::::::::ヽ!
:| | / ヽ|／∧’／ / ｉ|| ／ ＼ |丶＼ ＼ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ
-‐ ／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣||＼
／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿||川
／川 ／ ＼
┌┬────────┘＼
| | .To Be Continued >
└┴────────┐／
- 909 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:39:44 ID:gzXo3ZK2
- 乙
十字軍というより獣字軍だよな、こいつら
- 910 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:39:44 ID:XiY0b7wM
- 乙乙！ 今回も十字軍は平常運転だったなｗ
- 911 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:39:49 ID:MWhxJRtY
- 安心の非道さ
おつ
- 912 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:40:04 ID:mKLU0cNw
- めでたしめでたしというか何というか
- 913 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:40:26 ID:aoD26N56
- こうなったら虐殺だねぇ
- 914 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:40:31 ID:F.AhAYlY
- 乙です。道半ばで目的を見失いかけてるな…
- 915 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:40:39 ID:9cxegMR6
- 乙でした
おかしい、旗と行動にあまり違和感がない
- 916 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/05(木) 23:42:26 ID:HmveOnLM
-
本日は以上です。レス＆補足は明日にでも。
もうなんかホント冗長ですみません。
このｇｄｇｄっぷりどうまとめりゃいいんだよと頭を抱えながら資料を調べておりました。
次回のアンティオキア後編〜マアッラの方は今回よりは動きがあるんで許してください。
蛮族イベントもあるよ！
- 917 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:42:27 ID:mKLU0cNw
- 攻城戦は城壁内へ乗り込んだあとのヒャッハーをみんな楽しみにしてるんだろうからなぁ
- 918 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:43:06 ID:arafy19E
- 乙
なんだろうこの旗の違和感のなさはｗ
- 919 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:43:20 ID:i2zKto7A
- 乙でした
- 920 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:44:26 ID:Tyn8FEQw
- 乙でした〜
- 921 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:48:11 ID:Ww8pXSAo
- 乙でした
まさにヒャッハーだｗ
- 922 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:48:25 ID:cn9ybtW2
- 乙
なんつーか、十字軍側もイスラム側も主導者不在でグダグダだなぁ
後世、どっちもモンゴル軍にあっさり一蹴されたのも納得だわ
- 923 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:50:15 ID:tQg3UDnk
- 乙
- 924 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:50:19 ID:6D/AxK32
- 乙でした。
それにしても世紀末だなぁ
- 925 ：名無しのやる夫だお：2011/05/05(木) 23:55:54 ID:2SziFg3E
- 乙でした〜
- 926 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 04:46:48 ID:WrQdyzzg
- 乙〜。
しかしこりゃ酷い…。
まぁそれまでの攻囲戦で消耗して溜まってたストレスが爆発したんだろうが…。
- 927 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 10:31:58 ID:KLBJwelU
- 乙。
死体漁りといい捕虜の串焼きといい酷い回だった
- 928 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 13:29:05 ID:FOzqdU.Q
- キリスト側の占領後の記述がおっかねーんだよなぁ。
まさにヒャハー。
- 929 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 18:58:04 ID:zpRYqbRM
- しかし主役の出番がとことん無いな……
死んだパパはちょくちょく顔出してるというのに
- 930 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 19:07:05 ID:r2H1k.Wk
- 中世なんてこんなもんじゃね。
日本でも乱暴狼藉は日常風景だったし。
- 931 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 19:08:55 ID:PmMf9kU6
- 知っているか？
今 やっているのは、ただの番外編なんだってことを……。
- 932 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 21:42:57 ID:e/vMrVaY
- この時代の中にあって「獅子の心」って言われちゃうんだからな
- 933 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 21:49:37 ID:JdQ8jM72
- このペースだと再びやる夫が出てくるまで三スレは使うぞｗ
- 934 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/06(金) 22:08:14 ID:HQ.4fT4A
- 今回は話を詰め込みすぎてｇｄっちゃった感がありますね。
以後あんま重要じゃなさそうなところは（ゲス話以外は）削ろうと思います。
>>817
なんせ過去にビザンツ侵略企てるような人ですからねｗ
策謀家・戦術家としてはともかく、大局的な判断に優れているかといえば微妙……
そういう面ではボードワンの方が上です。
>>834
なんせ今回だけで8ヶ月かけてますので。
完全に征服できるのはまだ先です。
>>875,877
過去を無批判に無害化・娯楽化するのは基本避けようと思っております。
塩野さんのは読んでないんですが、やっぱイタリア出身のボヘモンドとタンクレードを持ち上げまくってるんでしょうか？
>>880
アデマールは万人が認める人格者ですよ？
人望はありませんがレーモンも諸侯の中では良識派です。
- 935 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/06(金) 22:14:30 ID:HQ.4fT4A
- >>907
ＡＡで色は表現できませんから。
>>914
当面の危機が過ぎ去ると……
>>922
とりあえずアデマールが精神的指導者として認められています。
でしゃばってはいませんが、東方教会との折衝や諸侯の利害の調停、戦死者の供養など地味に貢献しており、
自分の利害が第一の諸侯たちが何とか纏まっているのは彼のおかげです。
>>926,927
次回や次々回はもっと酷いかもしれません。
>>929,931,933
スレタイ詐欺ですいません、ネームバリューのある獅子心王を取っ掛かりに当時の価値観を浮かび上がらせるのが主題なので……
第一次十字軍が一段落着いたらやる夫の出立に戻りますので。
もしくは中世の軍事に関する番外編でもやりましょうか。
- 936 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:15:37 ID:IgQM/GtY
- 塩野先生はイタリア在住ですし、ひいき目になるのもむべなるかな、と。
もう少し「残酷で悪者の侵略者のトルコ軍」みたいな書き方はなんとかならないかなーとは思いますが
- 937 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:17:46 ID:QAP.z7V6
- トルコだけが侵略者なのかよ、いくらなんでも突っ込みどころだな、そりゃｗ
- 938 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:20:15 ID:1.0as4Io
- ＞番外編
DIO様！ DIO様！
たしかにこの先ムゴくてうへるような話が続くようであれば、
このスレの一服の清涼剤たるDIO様にご登場願って
鬱々とした雰囲気を吹き飛ばしてもらいましょうｗ
- 939 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:20:25 ID:JdQ8jM72
- 塩野先生は歴史書を書いているのではなく、小説を書いているのだ
だからバイアスかかってても問題ない
- 940 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:44:51 ID:h5x8ce9g
- 塩野先生の本では
ゴドフロワ：人格者で事実上の総大将
ボヘモンド：切れ者の野心家
レーモン：ボヘモンドへの対抗意識が空回りする報われない人
ボードワン：チンピラその１、のち優れた領主にクラスチェンジ
ダンクレード：チンピラその２、優れた武人だが立場の弱さから便利屋扱い
といった感じ。
- 941 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/06(金) 22:55:32 ID:HQ.4fT4A
- 実際はゴドフロワは指揮官のうちの一人に過ぎなくて、総大将に一番近い位置にいたのはレーモンなんですけどね。
当時の資料も、アデマールとレーモンを旧約聖書のダビデとサウルになぞらえています。
ゴドフロワが持ち上げられるようになるのはエルサレム占領後で、
以降の武勲詩によって「理想の騎士像を体現する十字軍のリーダー」というイメージが固められます。
- 942 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 22:58:34 ID:zu5rbCgk
- 勝てば官軍なのは古今東西変わりなしってとこですかｗ
- 943 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 23:03:07 ID:KLBJwelU
- ノリでコンスタンティノープル攻撃して返り討ちに遭うような奴が「人格者」で「理想の騎士」なのかW
- 944 ：名無しのやる夫だお：2011/05/06(金) 23:18:10 ID:h5x8ce9g
- ゴドフロワに関しては特に塩野先生の独自解釈が強く感じられる。
「カノッサの屈辱」がらみで法王と対立するドイツ皇帝の臣下なのに
「学者の中には、この人だけはなぜ十字軍に参加したのか分からないという人もいる」（塩野）
ゴドフロワについて、かなり想像ゆたかに書かれていた。
- 945 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 01:12:40 ID:N2Wzulgo
- 十字軍じゃそれこそ後にコンスタンティノープル略奪なんてド外道なことも起こるが
塩婆にかかると「略奪なんてよくあることだし、ヴェネツィアの略奪は綺麗な略奪だから非難には当たらない」
になっちまうからなｗ
- 946 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 01:30:59 ID:fojZ0.VE
- でもバルバリア海賊の略奪は悪ですｗ
- 947 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 02:37:07 ID:E0JNAL2.
- 綺麗な略奪なんて言ってたっけ？
- 948 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 03:35:23 ID:C0lf6922
- 後の陥落で散逸するよりはヴェネツィアで保存した方が美術品のためだった(意訳)的なことは書いてたかな
まぁこのスレと外れるしこの辺にしとこうぜ
- 949 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 21:13:29 ID:Mygvx02A
- とりあえずこのスレを見る限り、ゴドフロワが有能には見えんな
- 950 ：名無しのやる夫だお：2011/05/07(土) 23:06:55 ID:TG6zSOLk
- >>890や>>896を読むと、現地クリスチャンが獅子身中の虫になったわけだ
たぶん民族とか言語の面では中東系現地人のはずだけど、こうしてみると
多数派のムスリムに、日常の怨恨や確執が潜在してたんだろうな
それにしてもボヘモンドの吉良は、良い味だしてるねｗ
ディオ、ブッチ、吉良。濃いキャラの大物には、やはり荒木ＡＡが似合う
ヒャッハーが強調されがちなスレだが、自分はむしろ権謀術数の知力戦と
か心理戦を楽しめるスレだと思う
- 951 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/10(火) 20:51:27 ID:CXTYXEjY
- アンティオキア総主教は市内に住むことが許されていたし、聖ペテロ教会もモスクに変えられずに残されてたから
あからさまな弾圧はしていなかったんでしょうが、やはり抑圧は感じていたんでしょうね。
言い忘れてましたが攻囲戦の前には聖ペテロ教会は馬小屋にされ、城外の村では迫害も起きたりしたそうです。
一応トルコ側の悪いところも言っておかないと。
- 952 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/10(火) 21:03:20 ID:CXTYXEjY
- あとファーティマ朝の訪問で異教徒との交渉も視野に入れるようになったのか、
十字軍はドゥカークに領土を侵犯しないから中立を守るよう使者を送ってます。
「リドワーンが中立に戻ったから」という理由で拒絶されますが。お前そんなに兄貴が嫌いか。
- 953 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 01:16:11 ID:P4QFLSwQ
- イスラーム支配下でも異教徒は差別待遇がデフォ
この間もエジプトでコプト教会が襲撃されてたな。
- 954 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 01:47:40 ID:2kqUfXKI
- だから歴史に現在の世界情勢を安易に当てはめるべきではないと何度言ったら。
エジプトイスラムジハード団がムスリムの意思を代表してるとでも思ってるの？
「連合赤軍は日本人の民意を集めてた」なんて言ってるのと大差ないぞ
- 955 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 02:44:22 ID:7DfcYL..
- この時代にマイノリティを差別しない文化圏なんてあるの？
- 956 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 02:47:28 ID:lRgR/ZKc
- 有利か不利か考えなければマイノリティは必ず差別されるだろ
現代ではマイノリティを保護等、美名の元に優遇するという差別をしているわけだし
- 957 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 15:13:13 ID:dsnCp51g
- 現代のイスラームで異教や多神教も、無神論も含めて等しく他の信仰、思想を尊重すべき、という
近代の自由主義的な考えがどれほど定着しているのかは気になる。
イスラーム教徒による宗教的迫害
http://bit.ly/8ZyHEE
- 958 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 17:11:22 ID:bZd7ZxqQ
- 差別することと実力行使に出ることは別問題だろ。
延長線上にはあるかもしれんが。
- 959 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 17:50:52 ID:67UWE15.
- 日本も戦時中に天皇崇拝や神道を支配地に押し付けて滅茶苦茶恨み買ってたな。
「犯罪者みたいな日本人ほど神社とか建てたがる。それで相手をさらに怒らせてる」と憲兵が嘆いてた。
- 960 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 17:58:07 ID:YyFUgp8Y
- どういう手法をとっても一歩外に足を踏み入れたらイデオロギーを押し付けてると取られても仕方がないじゃないかねー
文化の融合って考えているほど穏やかなものじゃないだろうし
- 961 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 18:34:03 ID:7DfcYL..
- 確かに排他的なムスリムは少なからずいるんだろうけど、アメリカですら数十年前まで人種差別が深刻だったわけだし、
数十年もしたら意識が変わっていくんじゃないだろうか。
そうなることを切に願う。
- 962 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 18:35:03 ID:67UWE15.
- ヘルシング風にいえば、教祖自らが戦陣に立った戦闘宗教だからイスラーム……。
- 963 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 22:30:25 ID:dde6H.76
- ヒャッハー抽出レス数：31（二殺目）
ヒャッハー抽出レス数：5（初代）
順調に増えてますよろこばしきこと
- 964 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 22:43:40 ID:1rvXLCf.
- イギリスも宗教差別は近代になってもやってたからな、しかも差別の起源が君主の離婚騒動とか。
流石、獅子心王を生んだ国やで！！
- 965 ：名無しのやる夫だお：2011/05/12(木) 23:36:21 ID:R5Doy5tg
- イギリスはなんか妙に名君と暴君が多い気がする
ところで次の投下までこのスレもつかね？
- 966 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 01:22:50 ID:Cpq7iV0c
- この時期の日本の戦争レベルは、ヤクザの討ち入りと単なる抗争レベルだからね
戦争に対する概念が根本的にかわってくるのは蒙古襲来終了後からだね
- 967 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 08:30:39 ID:nhYoxCc2
- おいおい、一国の王が動員できるのが1万がやっとな欧州と
それぞれの地方毎に一万の軍勢を抱える勢力があるような平安末期〜鎌倉初期では
明らかに前者がヤクザの討ち入りと単なる抗争レベルだろ
中世欧州クロスボウがチャカみたいなもんだ
戦術の内容については「気候風土によって何が選択されるか」が多いに関係してくるので
石造りの城塞の強化とそこからの投射戦術、そして攻城兵器が発達した欧州と、
木製の陣地構築、長弓による面制圧、騎兵による迂回奇襲等が発達し、白兵戦兵器が強化された日本では
戦争の傾向が全く違うので戦術そのものの優劣は付けられない
蒙古以降戦争の概念が変わるって、まさかとは思うけど
鎌倉武士は名乗りをあげて蒙古の毒矢にやられました
一騎打ちを挑んでも集団に囲まれました
とかいう講談ファンタジーを信じてるのではないよな？
- 968 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 10:13:04 ID:kwAplmJo
- 聞かれもしないのに語りだす
これが歴オタです
まるで見てきたかのように語る
これが歴オタです
- 969 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 14:17:55 ID:Cpq7iV0c
- >>967
どこに一万も軍員にできるほどの人民がいたのか教えてもらいたいですね
- 970 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 14:19:47 ID:o63n5HKE
- 「ボクチャンの素晴らしい戦争論」が語りたければ自分でスレ立ててね
- 971 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 19:16:08 ID:T7Cth7YA
- 太平記とかの幕府軍百万（ｷﾘｯ）とか信じてるんだろう。
でも洋の東西問わず、封建制下じゃ保障してやってる権利の代価程度の人数しか徴募できないし……。
それ以前の問題として、たとえ数人の非戦闘員の部下しか持たない騎士でも独立した勢力だからまず統制が一苦労だろうな。
- 972 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:28:22 ID:nhYoxCc2
- >>969
鎌倉時代の人口は一説には約600〜700万前後と推定されてる
人口の1%を動員したとしても全国で6〜7万
2%なら12〜14万、5%で30〜35万だし、後先考えなければ1割動員で60〜70万
奥州藤原氏の奥十七万騎とか言うのは、それ動員可能数じゃなくて武家の総人口じゃねーの？
と思うけど、一家5人としてお父さんだけ動員しても17万人から34000人を抽出出来るということになる
東北の奥州藤原氏、中部・関東の鎌倉幕府、関西の公家や朝廷、中国四国や九州各地の勢力と
日本には同程度の勢力がいくつかあったわけだから
地方毎に一万の軍勢を抱える勢力があるような状況と言える
- 973 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:30:50 ID:TsUYVoZA
- このスレの残り少ないレス数を消費してまで主張することなのか胸に手を当てて考えると良い
- 974 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:32:08 ID:DeoAp7RU
- 蒙古襲来時も、少弐氏は総指揮を任されていたとはいえ、個々の御家人や御家人未満
が手柄目当てに行動することへの強制力は持たなかったし。
この辺は、日欧変わらなかったと思う。
領主＝日常的に抗争して他所の庶民を、場合によっては自領の庶民も脅迫するヤクザ
という点も同じ。この時代は庶民も何かの勢力に属するヤクザだったが。
承久の乱の幕府軍十九万も疑わしいが、黒田俊雄先生の推定だと文永の役の日本軍は
一万程度だったろうということだったな。
- 975 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:33:50 ID:tZDLVBLU
- 残レス数も少ないが、何よりもスレ違いだ。
- 976 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:38:32 ID:S7F4ByzA
- 歴史というか俺知識キチに噛みつかれたのはご愁傷様だが
>>966も無知なくせにどや顔で断定してんのがなあ
そりゃ何か言いたくなるわって気もする
さて、検索可能な便利な
箱を持ちながら無知を垂れ流す馬鹿
投下前に冷静になるだけのタイムラグを自在に置ける遠隔(戦)なのに殴り返す馬鹿
両方いちいち煽る馬鹿
現代でこれなんだからこの時代、武器持ってる同士が面あわせて揉め事起こす確率の高さは
ﾋｬｯﾊｰなのか案外そうでもないのかはわからないので断定を避ける俺へたれ
- 977 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:43:02 ID:KcDYlI/w
- 目くそ鼻くそどもはあぼんですっきり。注意レスも一レス消費ってこと忘れるなよ〜ｗ
- 978 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:50:33 ID:nhYoxCc2
- >>973>>975
スレチでスレ消費が非難を浴びるのは判ってるがデマが広がるよりはマシ
>>974
1万は九州の博多防衛に割いた人数
幕府は蒙古軍の上陸場所を読めず博多だけでなく
京都と瀬戸内の入り口とか各地に万単位で分散配備してる
- 979 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:53:20 ID:TsUYVoZA
- ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1303917584/
何の使命感に駆られてるのか知らんがこれ以降はこっちで語ってくれ！
そろそろスレの残りも危ないから俺も含めて皆トーンダウンしようぜ。こんなことで埋められて迷惑するのは>>1だから
- 980 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 20:59:55 ID:S7F4ByzA
- しまった
前置きが長すぎてﾋｬｯﾊｰ語りに摩り替える策が失敗しただ
- 981 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:39:48 ID:4wjK4Ymc
- 次スレになります。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1305290252/
やる夫について調べていたら興味深い話が出てきたので、以下埋めネタを少々。
- 982 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:41:11 ID:4wjK4Ymc
-
なんでも同時代の年代記作家ロジャー・オブ・ホーヴデンによると、
やる夫は自由民から娘・妻・女の親類を力ずくで奪って、
＿＿＿_ -────- 、
／⌒三 ⌒＼ . : ´: : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :＼
／（ ○）三（○）＼ . ／: ／: : :／|: : : :｜: : : : : : : l : : : : ヽ
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＼ `ー'´ ,／ /:／: :.{: : :/ 八: : | ヽ ＼: : : | : : :|: : : : : :i
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_,. --r'´.:.:.:.:: ..:.:∧:.:.:.: ::::::::|:.:.:.:... r ＼ /: :/: : : : / ｛_ ﾉ {_ ﾉ∧人:/: : /: : : :∧
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- 983 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:42:12 ID:4wjK4Ymc
-
自分の妾にして、
＼ ｀ヽ. l f´ |
＼ i:.: ﾍﾉ ／ :|
＼ l l:.:.: / .:.:.:.:.:,;x'"´ ヽ l
ヽ､l ﾞ;.:.: _;,; -‐''" ﾍ :l
, ､| ｖ´ /.:.::l :l
/ l| /.:.:.:.:l l
／ ノ /.:.:.:.:.ﾉ /
/ , '" .:.:.:.:.:.: /
x´:. :.:.:.:.:.:.:.: .i:.:.:.:.:.: /
｛;.:.,' :.:.:.:.:: :._ l:.:.:.:.: , ' /
r'´ゝ､_ :.:.:.;' f ｀ﾞ ‐= __ l:.:.:. ' /
〉､ ｀ﾞﾞ''‐- ､ .:.:.:i .::.｀:.､ ﾍ:. /
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.ヽ ｀ 'ｒ-‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>'´ ＿,,,,､ ヾ￣
｀¨ l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞゝ--‐''"=''"´ ﾞ
.l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.（＿＿＿＿,,,,,
l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ-､-=＿_ ＿＿
| .:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀‐-= ＿＿＿＿__,＞''"
- 984 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:43:41 ID:4wjK4Ymc
-
飽きたら兵士に娼婦としてあてがってやってたそうです。
こいつの庶子が一人しかいないのって単に認知してないだけじゃなかろうか。
（ (
) ）
,.、 / ／
＿＿＿_ .| |l l ,´
／⌒ ⌒＼ ＿-､i::| |ニニii '
／ 《;･;》 《;･;》 ＼ /,‐ヽヽ`､||
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ （ .〉〉/
| ﾄｪｪｪｲ | ／ ノ ､__人_从_人__/し､_人＿入
＼ ヽﾆﾆｿ ／ ／ ／ ､_）
_） ヒャッハー！！
｀)
'´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
, ' ¨￣￣｀¨ ‐ ､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
／: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
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- 985 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:44:24 ID:4wjK4Ymc
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ただ1191年と1195年に男色の罪を懺悔してるんで同性愛者だったのもまた事実でしょう。
フィリップとヤッたかは知らんけど。
,.ィ'"￣;.;.`ヽ、
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U U U /ノノ_／ `ー─'″
- 986 ： ◆OkhT76nerU：2011/05/13(金) 21:45:00 ID:4wjK4Ymc
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まあ多分同性愛の方は時々ヤる程度だったんでしょうが、ネタ的にあまりに美味しいので、
このスレでは「男色に目覚めて以来ガチホモ」という解釈で行こうと思います。
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l |~l~~|~i|
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ そういやヘンリ様も少年食ってたらしいですね。 || i ill|
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l ／)Д｀； ）
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! / |／ //）
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ ヽ ///
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ 鴨の味とはよく言ったものだ。
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
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ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
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ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
- 987 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:50:17 ID:t3/TXq56
- ほんきでモヒカンの親玉じゃないですかー、やだーｗ
つーかやってることがマジで騎馬民族なんですがこの発想はどこから得たのか？
やっぱノルマンとかデーン人から影響受けたのか？
- 988 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:50:22 ID:8puyKrq.
- 騎士道（笑）っすなぁ……映画のリチャード（黒騎士）ぐらいしか知らないからギャップにますますｗ
- 989 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:51:05 ID:e2X9b75U
- フィクションだったら、間違いなく主人公に倒される側の人だなｗ
- 990 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:52:01 ID:tZDLVBLU
- クズっぷりが、さらに上がったじゃねーかww
- 991 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:52:48 ID:.XOAd0LA
- >>985
懺悔したなら繰り返すなよwwww
懺悔って何回でも許されるのかな？
さすがに、「あとで懺悔するからOK」ってわけにはいかないだろうけど。
- 992 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 21:54:22 ID:t3/TXq56
- >>991
いや、ほんとに「あとで懺悔すればいいや」って人が出てくるよｗ
- 993 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 22:07:42 ID:8puyKrq.
- カネで免罪という発想すら当たり前になる（さすがに批判されて宗教改革になるわけだが）からなぁ……。
- 994 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 22:17:45 ID:B/NNjMHE
- こいつ自身親父を裏切った贖罪って名目で十字軍に行ってる訳だしなw
- 995 ：名無しのやる夫だお：2011/05/13(金) 23:29:10 ID:nhYoxCc2
- 自家の王冠を取り戻すって名目もありそうだけどね
レバント貿易も美味いし
- 996 ：名無しのやる夫だお：2011/05/14(土) 00:33:31 ID:55Ugf0KQ
- まぁ中世暗黒時代の騎士なんて、どいつもこいつもこんなもんだしなｗ
- 997 ：名無しのやる夫だお：2011/05/14(土) 00:35:37 ID:ZeTH3w1.
- >>996 文字通りの 黒歴史 ですねw
- 998 ：名無しのやる夫だお：2011/05/14(土) 00:58:36 ID:FhpMfpNY
- このスレに勧善懲悪の正義の騎士様はおられませんかー！？（ＡＡ略）
- 999 ：名無しのやる夫だお：2011/05/14(土) 01:02:05 ID:ZeTH3w1.
- >>998
アーサー王を呼んでくるしか無さそうだけど、あの人も 記載された文書の裏では
実は似たようなことをやっていそうな疑惑も出てきそうだよなw
- 1000 ：名無しのやる夫だお：2011/05/14(土) 01:14:05 ID:zjMdrjUk
- 1000なら次スレからようやくやる夫の主役話開始
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