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被験者

1名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 01:24:30 ID:U13t768w0
マフィアで出てくる被験者の物語です。
・被験者は闇金に手を出し返済出来なくなった男
・被験者候補には1年間住み込で働けば借金をチャラにすると連絡があった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は何年も続く借金地獄から開放されるのであればどんな過酷労働でも受け入れるつもりであった。
しかし、まさか俺が妊娠して子供を産むなんてあの頃は想像もしていなかった。

2名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 01:27:19 ID:U13t768w0
マフィアの44から出てきた被験者を主人公に話を進めようと思ってます。
名前などはどうぞ考えてください。
主人公以外の被験者もガンガン出ていって構いません。
よろしくお願いします。

3名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 02:20:24 ID:CBAOkhpA0
借金を作った理由はほんとに些細なことだった。
信じていた友人が借りた借金の保証人になっていたが、その友人が夜逃げした。
それでもいくらかは返金していたけどクビが回らないし、俺も平穏な暮らしがしたいと思い、被験者に立候補した。
「ミラルダ。君には妊娠してもらうよ。
すでにもう20人以上出産成功してるから安心だよ。
君は今日から被験者No.202だよ。」
アイーダと呼ばれた医者に今回の被験内容が伝えられた。
俺が妊娠....
しかも既に20人以上は男の出産が成功しているらしい。

4名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 08:46:54 ID:U13t768w0
「あ、あの…妊娠ってどうやってするんですか?」
「あぁ、それはだな…」
1ヶ月間隔で3回薬を飲み、3回目の薬を飲んだタイミングで精子を注入する。
また、自分が妊娠する前に1回以上は精子を提供しなければいけないことを伝えられた。

「出産するまで、2人1組の相部屋で生活してもらう。
部屋案内するから着いてこい。」
色々と情報量が多く整理出来ていない状態であったが、ひとまずこの医者について行った。

5名無しのごんべへ:2022/05/01(日) 12:59:05 ID:CBAOkhpA0
「ここ403が君の部屋だよ。」
通された部屋には既に人がいた。
「被験番号117のイオールと同室だ。イオール、新しくきた被験番号202のミラルダだよ。」
そういうと既にお腹の膨らんだ若い小柄な男性がいた。
「ミラルダ、僕はイオール。よろしく。」
「よろしく。」
医者はイオールにあとの説明は頼んだと部屋を出ていった。
イオールは16歳で1年前に来て現在8ヶ月の3つ子らしい。
親が作った借金で親が自殺してまだ15歳だったイオールが肩代わりになったらしい。
8ヶ月のイオールと同室の理由は男性で妊娠した場合、産道が妊娠後期にできるため、穴を拡張する必要があるらしい。
そのため妊娠後期の妊夫とまだ被験者なりたてや妊娠初期の被験者が同室になるらしい。
あとはイオールに施設の中を案内してもらった。

6名無しのごんべへ:2022/05/03(火) 07:46:54 ID:PL9luNCc0
「…ここがデイルームで、ご飯食べたり他の人と話したりする場所です。そしてここが、出産ルームです。部屋の説明はこんな感じですね。あと、ご飯と掃除は当番制で僕と同じ曜日なので忘れずにお願いします。」
「あぁ、分かった。色々とありがとう。」
施設の説明をしてもらう中で、改めて俺もこれから妊娠するんだなっと実感した。
「もうすぐご飯の時間ですよ、行きましょう!」
少しぼうっとしていると2、3歩前を歩いていたイオールに呼ばれ小走りで駆け寄った。

7lyuvrMtU0:2022/05/03(火) 11:34:55 ID:afcQQeLA0
食事場所に行くと既に30人以上の妊夫が集まっていた。
「イオール、新入りか?」
「うん。同室になったミラルダだよ。ミラルダ、この2人はここの古株でリーとナイルだよ。」
古株?一回だけじゃないのか?
「1回だけじゃないのかって不思議そうだな。2回目以降も別に出産できないわけじゃない。
2人目以降は借金帳消しじゃなくて大金になるんだよ。
なんでも研究主が2人目以降のデータも欲しいんだとかで。
俺は1人目がデカかったから特別代金で2人目産むことにしたんだ。」
「俺も親の会社が危なくて。多胎児妊娠しやすいからそれで残ってるんだ。」
2人ともリスクある分プラスも多いってことか。

8名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 00:02:17 ID:p7lLOEfE0
2人とも今は休息期間らしく、リーが2ヶ月後、ナイルが3ヶ月後に種付けするらしい。
胎児がデカくなりやすいとか多胎児妊娠しやすいとかあるんだなっと感心しながら他のメンバーと挨拶をしていると、今にもはち切れそうな一際デカい腹を抱えている妊夫がいた。
コソッ「あの妊夫やけに腹デカくないか?」
俺は小声でイオールに聞いたところ
「あぁ、あれはダロットだよ。4つ子でもう臨月入ったんだけどなかなか生まれなくてね。4つ子だし今週中に生まれなかったら促進剤を使うって言ってたかな?」
4つ子が臨月まで持ってさらになかなか生まれないなんて、こんな事があるんだなっと思いながらイオールの話を聞いた。

9名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 01:07:35 ID:OUXZzfTs0
「もし部屋やデイルームで出産が始まったらどうするんだ?」
「基本は出産ルームにみんなで運ぶけど無理そうならその場で出産することも多いよ。一応陣痛が始まると妊夫の俺たちがつけている時計から先生たちには連絡がいくようになるんだって。」
ほんとこの施設ほんとに金かかってるよな。
俺はダロットのお腹が気になってチラチラ見ていた。
「ダロットガキになる?あとでダロットに話しかけに行くか?」

10名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 13:27:28 ID:p7lLOEfE0
「ああ、そうするよ!」
「そろそろ飯が来ることだから、とりあえず食べてその後行くか。」
そう言って俺たちは椅子に座りご飯が出来るのを待った。

「飯できたぞ〜、取り来〜い」
「あっ、できたみたいだよ、行こっか。」
「あぁ。」
そう言うと立ち上がり、ご飯を取りに調理スペースへ向かった。
丁度その時、ダロットが自分たちから良く見える位置に並んでおり、
片手は腰を抑え、もう一方の手でお腹を擦すっていた。

11lyuvrMtU0:2022/05/05(木) 13:53:26 ID:xwYBkGcQ0
俺の周りに妊娠した人はいなかったからお腹も大きいし、
普段から辛いんだろうなーくらいにしか思っていなかった。
「ビュッフェ形式で好きなだけ料理はもっていいんだ。」
「わかった、イオール俺が持とうか?」
「大丈夫だってこのくらい。ほら早く選ばないといいのなくなるぞ。」
妊婦ですら接したことがなかったからイオールのお腹を見ても荷物持たせていいか心配になるが他の大なり小なりの
妊夫達も平然と食事を運んでるから普通なのか。
俺たちが食事を選び、席に着く。
ダロットの方を見ると俺たちより先に並んでいた割に
気持ち程度の量しか皿に乗せていなかった。

12名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 22:20:00 ID:KJiRS5.U0
「なぁ、ダロットあれだけしか取ってないけど大丈夫なのか?」
「あーあれはな、妊娠後期になると赤ん坊が内蔵を圧迫して、1回で食べ減る量が減るんだよ。
4人も赤ん坊がいるんだから、あれくらいしか食べれなんじゃないかな?」
「へ〜、そうなんだな〜」
妊娠について無知なことが多すぎるなと感じた。

『ダロットそれだけでいいのか?いっつもご飯の量少ねぇのにいつも以上に少なくないか?』
『いや〜、今日は何だか体調が悪くてね、いつも以上に食欲ないんだよ…お腹の張りも収まらないしな…』
『それじゃあそろそろ生まれるんじゃないか?』
『いやー、先生からはまだ暫くかかりそうって言われてたからな…』
『まぁ、無理すんなよ。ここで初めての4つ子なんだから。』
『あぁ、ありがとな』
この頃、本当にダロットの身体が出産に向かっているとは誰も思っていなかった。

13名無しのごんべへ:2022/05/05(木) 23:45:50 ID:/l8WYIf20
「妊娠への知識は妊娠したら先生が教えてくれるんだ。
だから知識なくても問題ないよ。
俺達は基本的には仲間だと思って支え合ってるし。」
イオールは妊娠知識が無知な俺が心配してるのに気づいてくれて答えてくれる。
俺たちは雑談しつつ食事を終えた。
当番制で料理作ってるらしいけど普通に美味しいな。
ダロットを見ると最初の量から少なかったのに全然手をつけてなかった。
「ダロット、調子どう?
俺の同室になったミラルダだよ。」
「よお。イオール。んーあんま調子は良くないかな。こんな量でも食べれる気がしないんだ。
ミラルダ、はじめまして。俺はダロットだ。」
イオールがダロットのもとに行き、俺を紹介してくれた。
イオールとダロットはお互い多胎児妊娠のせいか情報交換をよくやっている。

14名無しのごんべへ:2022/05/14(土) 23:35:33 ID:cvXc/39Y0
「まあ無理すんなよ。今調子悪いなら後で食べてもいいし。」
「ああそうだな。後で食べることにするよ。」
そう言ってダロットは重いお腹を支えながら立ち上がり、片手で皿を持ちもう一方の手でお腹を擦りながら部屋へ戻った。

15名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 00:14:54 ID:3HbR9nvo0
「イオール、大丈夫なのか?」
「んーちょっと心配だけどルームメイトもいるし、大丈夫だと思うよ。」
俺はダロットが心配だったが、イオールが大丈夫だと言ってるし大丈夫かな?
俺たちはデイルームで他の妊夫たちと交流をとって時間を過ごしていた。
「おい!大変だ!ダロットが!う、産まれる!」
デイルームもお開きにして部屋に戻ろうとすると妊夫が血相を変えて慌ててやってきた。

16名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 00:43:24 ID:t9pOTqxk0
「ダロット大丈夫か?!!」
俺たちは急いでダロッドの部屋に行った。

「ふぅーふぅー、ああイオール達か。
いや〜急に痛みが来たと思ったら破水してね、今から出産ルームに行くところだよ。」
「そっか。ダロット頑張れよ。」
「おぅ。」
このような会話をした後、ダロットは比較的妊娠初期の被験者達に支えられながら出産ルームに行くこととなった。

17名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 01:10:17 ID:3HbR9nvo0
誰もが会話もできるダロットのため、破水してもまだ時間がかかると思っていた。
ただデイルームの前の廊下を通ろうとした時だった。
「どうした?」
「ぅうう!ま、って、うぐぅ!?」
ダロットは足を止め、しゃがみそうになっていた。
「どうしたの?」
さっきよりも脂汗が出て辛そうにしている。
「…てきた、かも…」
「なんて?」
「うぅ、もぅうううう!!」
ダロットは被験者を支えにしてその場で息み出した。

18名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 07:54:27 ID:t9pOTqxk0
「…は?え?ちょっと待て!今ズボンと下着脱がせるから!」
ダロットの急展開さにみんなが混乱していた。
「う…ん、うぅぅっ!!あ゙ぁぁー!」
2人がかりで何とか脱がすと、2人の表情が一気に変わった。
「1人目の頭が出ている…出産ルームには間に合わないぞ!」
その言葉に被験者たちは皆困惑していた。

19名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 09:06:51 ID:3HbR9nvo0
「ひとまず先生、呼ぶコール押すぞ!」
あちこちにある赤いボタンを被験者の1人が押す。
「あれは被験者に何かあったときに押すボタンなんだ。
今みたいに出産ルームまで出産が間に合わなかったり、
流産や早産しかけた時とかね。」
イオールが何のボタンだろうと不思議そうに見ていた俺に説明してくれる。
<はいはーい。緊急どうしたの?>
「ダロットが破水してもう頭が見えてます!デイルームの前の廊下にいます。」
<了解ー。向かうねー。>
俺たちは先生が来るのを待った。
その間もダロットはもう気にせずいきんでいたが、超過した四つ子だからか頭が見えてはいるがそこから全然進まないようだった。

20名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 10:26:13 ID:t9pOTqxk0
「はいはーい、ダロット君はどこかな?」
「先生こっちです!!」

「あ゛ぁぁぁぁぁぁあ!う゛ぅぅぅぅぅ〜〜!」
そこには一心不乱に息んでいるダロットの姿があった。
「この状態じゃ出口が見えないな。
ダロット君をデイルームの端にあるベッドまで連れていってくれるか?」
突然出産が始まってもいいように、デイルームも一応ベッドが置かれている。
「はい!
ダロット動けるか?」
まだ妊娠していない被験者達に支えられて移動しようとしたところ、
「ゔぅ…あ゛ぁぁぁぁあ!!?」
体制を変えた衝撃で頭が完全にでてしまった。

21名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 11:57:41 ID:3HbR9nvo0
「もう1人目は間に合わないな。その体制でダロットくんを支えててくれる?」
「わかりました!」
ダロットは足を少し開いた状態で被験者の1人に抱きつくような形でたっている。
「このサイズなら保育器いらないね。
ちょっといきんで肩出した方がいいかな?ダロットくん、ゆっくり長く息める?」
先生はダロットくんの股から出ている頭を支えながらいう。

22名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 12:32:26 ID:t9pOTqxk0
「ぅ、ふんんんーーーんぁあッ、は、ぅうんぐぐーーーんぁあーー!!」
ダロットは出来る限り先生の言われた通り息んだ。すると、
ズリュッ…
「よし肩、出たぞ!、
いきむの止めて力抜け!」
「は、はぃ…ぅぐ…あぁでもダメだぁっ…ぐぅぅあああぁっ」
息んでは行けないと頭ではわかってるけど、どうにも耐えられないようだ。
「力抜いて。はっはっはっはって息を吐くんだ!」
「…わかっ…りました…うぅっ…はぁっはっはっはっはぁぁっ…」
ダロットが力を抜いている間に先生がゆっくり引き抜いて赤ちゃんが出てきた。

23名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 12:40:45 ID:3HbR9nvo0
「はいでたー。1人目。臍の緒切って処置するね。」
先生は1人目を産み終わり、脱力して被験者に身体全体を預けて荒い呼吸をしているダロットに声をかけた。
「おわりー。血もそこまで出てないし順調順調。
誰かベイビー抱いててくれる?
あと出産ルームからタオル多めに持ってきてー。」
「はーい!」
他の被験者がタオルを取りにいってる間にダロットをデイルームのベットまで
連れて行きたかった。

24名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 13:53:10 ID:t9pOTqxk0
「よし、ダロット立てるか?」
「おっ、おう…」
そう言って他の被験者に支えられながら立ち上がろうとしたところ…
「ああああーっ!」
再び強い陣痛が襲ってきたのか、再びしゃがみそうになった。

「ダ、ダロット??」
「あぁ、ぐぅぅうう!ふ…ふたりめ…きた…」
「え!!!」
あまりの早さにみんな驚いている。
その頃、先生は1人目ベイビーの体重などを測りに少し離れた場所にいた。

25名無しのごんべへ:2022/05/15(日) 15:47:29 ID:8fs5ScNE0
「うぅ....う、うぐぅぅ、うごぉっぉぉおお!?」
ダロットは被験者にしがみつく体制で息みだした。
「お、おい!?」
被験者の一人がダロットの足元を覗き込むと片足の指先が見えていたのだ。
「先生、まだ、帰ってこないよ。」
「どうしよう。ダロット、我慢できる?」
「うぐっぅ、むりぃぃいい!」
ダロットはまた陣痛が来たようで息んでいた。
足元にはダロットから流れ出てる羊水がポタポタ水たまりを作っている。

26名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 07:09:21 ID:Q7YEGF1A0
「俺、先生呼んでくる!」
1人の妊夫先生を呼びに行った。

「ぐぅぅ〜うぁぁぁ。い、いだーーい!」
その頃ダロットは大量の脂汗が出ており、顔面蒼白になっていた。
「ダ、ダロット、大丈夫か??」
「…やばい…、あ、赤ちゃんの足が、引っかかってる気がする…うぐっ、あ゛ーっ!」
その様子は今までとは比べ物にならないような痛みに襲われているようであった。

「ダロットくん、2人目きたって?」
他の被験者達が、おどおどと困っていると漸く先生が来てくれた。

27名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 08:57:58 ID:Mr6rIuMA0
「体制変えようか?持ってきてくれた大きいタオル床にひいてもらえる?」
タオルを床にひくとその上にダロットを仰向けにした。
「確認するから息まないで。はーはーって息み逃しててね。」
「はぁ、はぁ、はー、うぅ….くうっっ!」
ダロットは息みたいのを必死で我慢しているようだ。
その間に先生はダロットの足が出ている隙間から手を入れている。

28名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 15:59:38 ID:Lj3ZJ6u.0
「これは…一度戻した方が良さそうだな。
君たち、ダロットくんの身体抑えててくれるか?」
俺を含めた妊娠していない者や妊娠初期の者が呼ばれ数人係でダロットを抑えた。
「今から出てきた足を入れるから、我慢しろよ。」
先生は赤ん坊の足を掴み、出てきた道へ押し戻した。
「…はぅうっ!……ぐっ、ぐっ、…ぐぅう…っ!」
激しい子宮の収縮に逆らうように胎児を押し戻すのは相当な苦痛だろうに、ダロットは必死に暴れるのを抑えていた。

29名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 16:45:50 ID:YhnhVOP60
「よしよし暴れず我慢できて偉いよー。
息んでみて。」
「はぁはぁ...んんっーーーー!!」
ダロットは再びいきみ始めた。
「うん。うまいよー。今度はお尻から出てきてるから安心して。」
先生はダロットの中に手をいれて状態を確認してるらしい。
「先生、持ってきたよ!」
何人かの妊夫達でいくつかの機器を持ってきた。
「ありがとー。」
先生は自分のやりやすいように機器をおいている。
「あれは心音とエコーだよ。」
不思議そうに見てる俺に近くで見ていたイオールが教えてくれた。

30名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 18:49:50 ID:Lj3ZJ6u.0
「さっき産まれたベイビーとこのベイビーが胎盤が同じで、あとのベイビー達は別々みたいだね
お腹の中にいるベイビー達の心音は大丈夫そうだけど、出かかってるベイビーは少し苦しそうかな?早く出した方がいいかも…」
エコーなどを用いて、すぐさまそのような診断をくだした。
「もう一度、ダロットくんの身体抑えててくれる?
陣痛に合わせてお腹押していくから。」
こんなに陣痛に耐えてる状態でさらに腹を押していくのかよとびっくりしたが、この世界ではよくある事だとイオールが教えてくれた。

31名無しのごんべへ:2022/05/19(木) 18:56:11 ID:YhnhVOP60
「頭の位置確認するねー。
この辺かな?じゃあお腹押してくね。
ダロットくんは気になるだろうけど気にせず息んでね。」
先生はエコーでダロットの胎児の位置を確認し、
押す位置を決めている。
「はぁ、はぁ、うぅぅ....ぎだぁぁあああ!!うぐぅううう、ぎゃあぁぁあ!!」
ダロットが息むと同時に先生がお腹を潰すように押し始めた。
始めはいきめていたダロットだったが押される痛みに悲鳴が漏れている。

32名無しのごんべへ:2022/05/22(日) 07:56:53 ID:HCdqoXdY0
「しっかりいきまないとベイビーが苦しいよ。
ほら、男の子なんだから頑張って!」
先生はそう言いながら容赦なくお腹を押していた。
「ぐえーー!!うぐっぅ、むりぃぃいい!ぐぎゃあぎゃあああー!!」
しかし相変わらずダロットは上手にいきめず、ここからなかなか進まなかった。

33名無しのごんべへ:2022/05/22(日) 10:00:55 ID:XHuKMRHU0
「んー。心音は変わらずだね。」
定期的に先生は赤ん坊の心音を確認してる。
「ぜぇ、ぜぇ...うぅ....」
ダロットは辛そうに肩で息をしている。
「ミランダくん、ダロットくんのいきみに合わせてここ押してくれる?容赦なくていいから。
これ頭だよ。これを押す感じでね」
先生がある妊夫を指定して指示を出してる。
先生はダロットの足元に移動している。

34名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 07:23:22 ID:SamWq/a20
「うぅーーー、き、きたあぁぁ、うぅーーーんんぅ!いだあぁぁぁぁあい!」
妊夫がダロットのお腹を押していくと同時に先生が赤ちゃんを引っ張り出した。
「ぜぇ、ぜぇ...ぜぇ....」
お腹を押しながら、引っ張ったおかげで一気に肩まで出てきた。

35名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 08:46:34 ID:PahE.NGM0
「体の色はね問題ないね。ただこのままだと酸欠になっちゃうから一気にだそうね。」
先生は赤ん坊の様子を念入りにチェックしつつ次の陣痛を待っていた。
「ゔぁ、ぎぎだぁあああ!!ゔぉぉぉおぐぅうう!」
ダロットは陣痛が来て必死に息んでいるようだ。
ズボっ ジャバーーーーー
先生が上手く赤ん坊引っ張ると赤ん坊の頭が抜け、栓が抜けたようダロットの股からの羊水が溢れ出ている。

36名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 11:09:45 ID:SamWq/a20
「よーし、2人目出てきたよ!」
無事に2人目も産み終わり、先生は胎盤や臍の緒の処理をたんたんとしていた。
「次の陣痛が来るまでに、ベッドの方に移動しようか。」
そう言って他の被験者に支えられながらデイルームの端にあるベッドまで行った。

37名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 14:00:18 ID:PahE.NGM0
「まだ次の陣痛はなさそう?」
「はぃ。」
一度陣痛の波が収まったみたいでダロットはおちついていた。
「あとの二人の位置も確認しようか?」
先生はダロットのお腹にジェルを塗ってエコーで胎内を診てるようだ。

38名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 15:43:05 ID:SamWq/a20
「うーん…2人とも高い位置にいるし、まだまだ産まれなさそうだね。
今のうちに体力つけてた方がいいかもね。なにか食べたいものはある?」
先生はエコーを見ながらダロットに聞いていた。
「えーっと、朝から食欲が無くて…全然食べれてないんですよね…食べたいものもないです…」
ダロットはバツの悪そうにそう答えた。
「でも、何か食べなきゃ体力が持たなくなるからな。誰かゼリーとスポーツドリンク持ってきてくれ!」
「はい!」
そういうと、妊夫の1人がゼリーとスポーツドリンクを取りに冷蔵庫へ向かった。

39名無しのごんべへ:2022/05/28(土) 15:56:30 ID:PahE.NGM0
「つわりが酷いことかいるから常備ゼリーとスポーツドリンクはいろいろな種類あるんだよ。
ほらみて。可愛いよ。」
イオールはダロットの二人目の赤ん坊抱っこしている。
ふにゃふにゃしてて弱々しいかんじでまもりたくなるかんじだな。
とりあえず赤ん坊二人ともイオールと他の妊夫があやしている。

40名無しのごんべへ:2022/05/29(日) 01:13:15 ID:KHx4hFeo0
「ミラルダも抱っこしてみる?」
「えっ、俺はいいよ〜こんなちっちゃい赤ん坊落としちまいそうだ…」
「ほらほら、そんなとこ言わずに抱っこしてみろよ。」
そう言ってイオールは俺に赤ん坊を渡してきた。
他の被験者達に抱っこの仕方を教えてもらいながら抱っこすることが出来た。

41名無しのごんべへ:2022/05/29(日) 02:13:07 ID:nHTnsWAU0
本当に小さいし壊しちゃいそうで不安になるけど、お腹から出てくるって考えたら大きく感じるな。
「うぅ….きたか、も……」
俺たちが赤ん坊に夢中になっているとダロットがまた陣痛がはじまったみたいだ。
「次の破水まではまだ息まないで。ゆっくり深呼吸だよ。」
先生はダロットに様子に背中をさすりながら声をかけていた。
「うぅ….ふぅーぅーはぁはぁ…..」
「上手上手。今回は生まれたベイビー達より小さめの子だから息まなくてもでてくるからね。」

42名無しのごんべへ:2022/06/04(土) 07:25:57 ID:xzsTICqw0
「はぁはぁ、んんぅぅーーーーーー!」
スルッ
「はぁい!3人目のベイビーの頭出てきたよ。
次の陣痛で全部出すからね」
本当に息まなくても赤ん坊がでてきた。
まだ頭しか出てきていないが、それでもさっきの2人と違い小さいのが分かる。
「あぁー、誰か出産ルームから保育器を持ってきてくれる?念の為2つ。」
「はい!」
そういうと、2人の妊夫が保育器を取りに行った。

43名無しのごんべへ:2022/06/04(土) 10:34:58 ID:xzsTICqw0
「うぅーー、っきたぁぁ、はぁはぁはぁはぁ…んんぅっっ..」
ずりゅり
「…ふえぇ、ふえぇえ〜〜〜」
「よーし、3人目も生まれたよ!ちょっと小さいけど元気だね!」
先生はそう言って素早く処理をし赤ん坊を保育器に入れた。

44名無しのごんべへ:2022/06/04(土) 10:41:29 ID:9d.HassE0
「うぅーー…..」
「よしよしー。息まないで力抜いてー。ゆっくり呼吸してー。」
先生は力を入れようとするダロットに声をかけている。
「赤ちゃんが小さいのもあるけど、破水しないで綺麗に羊膜に包まれて出てきてるね」
イオールに言われてよく見ると赤ん坊は薄い膜に包まれてて中に水も入ってるみたい。
「ん…あがっ…..ヴァ、あ“、あ”、で、でる」
「力脱いてー。でてきてるよー。」
ダロットは声を上げてるが息むのを我慢しているようだが、それでもゆっくり赤ん坊は旋回して出てこようと
している。

45名無しのごんべへ:2022/06/04(土) 12:06:11 ID:xzsTICqw0
間隔なく陣痛がやってき、息むのを我慢していたがそれも限界になってきた。
すると、先生がダロットの足首を掴み腰を浮かせて力が入らないようにしていた。
「ダロットくん、もう少しだから頑張ろうね。」
「あぅ、うぅうう、はぁはぁはぁ、あ ぁぁぁあ!!」
先生にに言われてなんとか深呼吸をしていた。
そしてまた陣痛の波が来たようだ。

46名無しのごんべへ:2022/06/04(土) 13:04:25 ID:9d.HassE0
「ほら、息まなくても出てきてるよ。
ゆっくり呼吸しようね。」
陣痛の収縮だけでゆっくり赤ん坊の肩が出始めている。
小さいと凄い簡単に出てきているように見える.
ダロットを見ると凄い汗かいているしいきみたそうだけど。

47名無しのごんべへ:2022/06/05(日) 11:13:28 ID:FNX25aR60
「なぁ、なんで先生は息まないように言ってるんだ?」
必死に息むのを我慢している姿があまりにも苦しそうだったので、イオールに尋ねてみた。
「あぁ、一気に赤ちゃんが出てきたら会陰が切れてしまうらしい。
切れたら痛いし、出血量も格段に増えるらしいからな。」
そうなんだと思いながらダロットの姿を再び見た。

48名無しのごんべへ:2022/06/05(日) 12:29:52 ID:dJg1Cd9c0
 息まなくてもゆっくり赤ん坊の体が出てこようとしている。
「俺たちみたいに3つ子以上なら未熟児の可能性あるからダロットのように息まず
我慢する呼吸法も先生に教えてもらうんだ。
1人とか双子じゃ流石に息まないとデカくて出てこないだろうけど。」

49名無しのごんべへ:2022/06/12(日) 06:54:30 ID:aI0VQ37s0

イオールから色々と教えて貰っているうちに赤ん坊の両肩が完全に出るまで出産が進んでいた。
「肩出たらあとはスムーズに出てくるからね、あと少しだよ!」
必死に息まないように我慢しているダロットは先生の声が届いていないようだが、
何とか声を抑え、息むのを我慢していた。
すると簡単に胴体まで出てきた。

50名無しのごんべへ:2022/06/12(日) 11:33:56 ID:sMcqHZq60
「よしよし。さあ出ておいで。」
先生は出てきた身体を支えている。
「ゔぁ、あ“、あ”ぁあああ!」
声を抑えてたダロットだったが、我慢できず声を上げてるとニュルッと赤ん坊が
全て出てきた。
産まれたばかりの赤ん坊はまだ膜に包まれたまま出てきた。
膜の中でモゾモゾ動いている。
「元気そうなベイビーだね。ただ小さいから保育器入れないと。
ダロットくんが上手くいき見逃ししてくれたから羊膜のまま出てきたけど
破るね。」

52名無しのごんべへ:2022/06/16(木) 07:17:52 ID:CYL9Cvto0
パチン
「…ゃぁ、ふぎゃぁ!ふぎゃぁ!」
羊膜を破った瞬間、赤ん坊は産声をあげた。
「かなり小さめではあるが、緊急を要する問題は無さそうな」
先生は赤ん坊のことをじっくりと観た後にそう言った。

53名無しのごんべへ:2022/06/16(木) 09:19:51 ID:S.qWSqJo0
先生は赤ん坊を保育器に入れて色々やってる。
「よしと。ベイビーちょっと待っててね。
最後の1人もすぐに出てくれるといいけどねー。
さあて最後の1人はどこかな?」
先生は赤ん坊の処置が終わるとダロットの元に行く。
ダロットは俺たちが赤ん坊に夢中になってる間に3人目の胎盤もスルッと出していた。

54名無しのごんべへ:2022/06/20(月) 21:19:15 ID:2eDAJkSQ0
「うーん、かなり上にいるみたいだね。
陣痛が来るまで少し休んでおこうか。」
先生がエコーで胎児の様子を見ながらそう言った。
ダロットは立て続けに3人も出産してさすがに疲れたのかとても眠たそうにウトウトとしていた。

55名無しのごんべへ:2022/06/20(月) 22:40:57 ID:8nrtVe1g0
「ダロットくん、寝ちゃってもいいよ」
先生に言われてるうちにダロットは気を失うように眠っている。
「ベイビーたちはママが起きるまでいい子で眠ってようねー。」
先生は産まれた赤ん坊たちを色々診ているようだ。
「おチビチビベイビーは自発呼吸もできてるし偉いねー」

56名無しのごんべへ:2022/06/21(火) 00:14:49 ID:TPGovplM0
「んっ………!」
それから30分程が経った頃、
ダロットはお腹の張りで目が覚めてしまったようだ。
「ダロットくん起きちゃった?」
「あっ、はい…っ!!」
「じゃあもう1回お腹の中の赤ちゃんを見てみようか」
そう言って先生は再びエコーと聴診器を使ってお腹の中の様子を確認している。

57名無しのごんべへ:2022/06/21(火) 00:38:49 ID:Gr2I9SXU0
「下がってきたけどまだ位置高いね。
息まず我慢してようか?
最後のベイビーはのんびりやさんだね。」
3人とも一気に出てきたのに最後の赤ん坊はゆっくり進んでいるようだ。
「ふぅーぅぅ、ふぅーーー!」
ダロットは息まないように陣痛に耐えているが息みたいのか空足を踏んで息もうと無意識にしているみたい。

58名無しのごんべへ:2022/06/21(火) 23:16:19 ID:TPGovplM0
「ふぅーー、ふぅ!!ふぅーぅぅ!!」
「まだベイビーの位置高いな。最後の子はほんとのんびりやさんだね。」
あれから約2時間が経ち、絶え間なく陣痛は来ているが赤ん坊がなかなか降りてくる様子はなかった。
「ダロットくんあ、体勢を変えてみようか?」
「はぁ、はぁ、はっい…」
先生はダロットを四つ這いの状態から、膝立ちの状態に変えた。

59名無しのごんべへ:2022/06/21(火) 23:25:27 ID:Gr2I9SXU0
他のメンバーに支えられてベットを降り、ベットにしがみつくように
して陣痛に耐えている。
「お腹押そうかな?陣痛がきたらいきんでね。」
「うぅーーーうぐっぅうう!」
先生はエコーで赤ん坊の位置を確認しつつダロットが息むと同時にお腹をぎゅっと押し始めた。

60名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 12:59:15 ID:9U73VpBM0
姿勢を変えてお腹を抑えたおかげで、だいぶ下に降りてきたようだ。
「はぁぁっ…ふっうぅぅーっ…いっ痛いっ…腰が…」
膝立ちになり重力の力を借りたおかげか、だいぶ赤ちゃんが下にさがったみたいだが、
頭が骨盤をこじ開ける形になり、ひどく腰が痛むようだ。
「女に比べて男は骨盤が狭いから、余計に痛むんだよ。
でももうすぐ頭見える、あと一息だよ。」

61名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 23:05:42 ID:TLi9auBU0
「ふぅーぅううーーー!」
ダロットはそれでも力強く生きんでいく。
既に3人産んでるのに体力があるのはすごい。
「今度のベイビーもまた破水するはずだから。破水したら早く進む、はず。」
先生はダロットの汗を拭きながら声をかける。

62名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 07:44:03 ID:35.5iIWE0
「ふぅーぅーぅぅううーーーん!」
しばらく息んでいると、羊膜に包まれた状態のベイビーが見え隠れしていた。
「次の陣痛で破水させるからな
そしたらすぐに生まれると思うぞ〜
もう一歩の辛抱だ!」
先生はダロットの腰をグイグイと押しながらそう伝えた。

63名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 09:34:34 ID:HgnvCEE60
「はぁはぁ、うぅ、ふぅーーーーん!」
「破るね。」
ダロットが息むと羊膜がピンと張ってるため、
それを先生は確認して赤ん坊を傷つけないように羊膜を破る。
「ふぅうううん!ゔぁぁああゔぉぉおおお!」
パシャーという羊膜が割れる音と共にダロットは身体を反らせて声が上がる。

64名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 12:01:19 ID:LdQZ3KlI0
4人目の胎児がどちらかといえば小さかったことと既に3人産んで子宮口が柔らかくなっていたことにより、破水とともに頭の半分くらいが露出した。
「もう頭が出てきたからいきむの止めて力抜いてみて!」
「はっはい!…あぁあぅ、うぅうう、はぁはぁはぁ、あ ぁぁぁあ!!」
ダロッドは必死で深呼吸をして力を抜こうとしているようだ。

65名無しのごんべへ:2022/07/10(日) 13:25:20 ID:HgnvCEE60
「次の陣痛で子宮の収縮だけででるからね。
力抜いてね!」
「うぐ…ぎ、だぁああ!ふぅーふぅーあ、あ、あ、ゔぁぁああああ!?」
先生が声をかけてると次の陣痛が来てダロットは息まず必死で力を抜いていると
グリュッと頭が出てきたがその感覚にダロットは射精したようだ。
気持ちいいんだろうか?

66名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 16:43:39 ID:HTAuk8r60
「はぁ…はぁ…うぅぅ…」
陣痛により赤くなっていた顔がさらに赤くなった。
「大丈夫、大丈夫。男の出産で射精なんでよくある事だから。」
先生からフォローされていたが、その言葉でさらに顔が赤くなっていた。
あぁ、やっぱり恥ずかしいのだろうなと考えつつ再びダロッドに注目した。

67名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 17:56:01 ID:eibFy0Ug0
「うーん、もう肩もいきまず出てきそうだね。
陣痛きてもはっはっで胸に手をおいて呼吸しててね。
息まないほうがすんなり出そうだよ」
先生は赤ん坊の状態を見てダロットに声をかけた。
ダロットはクビを縦に振って返答してるが体力的にも限界そうだ。

68名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 20:55:23 ID:HTAuk8r60
「…ふぅ…ぅ…ぅ…、ぅう〜…っ」
限界を迎えたダロットは深呼吸をするのもままらなくなってきた。
「このままだと母子ともに危険が及ぶ可能性があるな…
ダロッドくんもベイビーも苦しそうだからちょっと引っ張るね。」
ダロットは大きくクビを縦に振った。

69名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 21:31:18 ID:cipW0OsE0
「ダロットくんの脚を抑えててね。
次の陣痛で引き抜くねー。息まずリラックスねー」
先生は慌てずダロットに声かけてる。
「はぁはぁ、うぅ!?」
陣痛の波が来たようでダロットの身体に力が入ってそう。
「力抜いてね。もう出るよー」
先生は首と会陰の間に手を滑り込ませてゆっくり引き抜いてた瞬間だった。

70名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 08:09:46 ID:oYVVGmCU0
バシャッー
「おんぎゃーおんぎゃー!!!!」
残りの羊水と共に4人目のベイビーが生まれたのだ。
1人目2人目よりも小さいが、3人目よりも大きかった。
「これくらいなら保育器要らなそうだね。
最後に胎盤出して臍の緒処理するからちょっと待っててね。」
そう言って、先生はテキパキと処理を進めた。

71名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 10:55:51 ID:Z5x0ZqwA0
「うぅ…」
胎盤が出る瞬間呻き声を上げたけど器用に先生が
胎盤を出してくれたようだ。
処置中にダロットは疲れて眠ったようだ。
俺たちも寝る時間になり、解散になった。
「きた初日から大変だったね。」
「初めて出産を見たけど、すごかった」
「ここにいると慣れてくるよ。ダロットはよつごだったけどすごい安産なほうだからね。
羨ましいな。」
イオールと部屋に戻ってきたが、
2人ともまだ興奮状態のため、目が覚めていた。
2人でぬむくなるまで色々話して気づいたらお互い眠っていた。

72名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 16:29:03 ID:oYVVGmCU0
「…ランダ、朝だよ!ミランダ「…ランダ、朝だよ!ミランダ!」
声が聞こえる…あれ?今何時だ??
俺は重い瞼を何とか開いた。

「もう、ミランダ!なんであんなでかい音の目覚ましで起きないんだよ!」
「あぁ、ごめんごめん」
あぁ、どうやら完全に爆睡していたようだ。
「もうすぐ朝の体操始まるよ!早く行かねぇとリー達に怒られるぞ!」
ここでは毎朝ラジオ体操をしているとか言ってたな…
ダロットの出産があまりにも衝撃的すぎてその前に説明されてたこと忘れてた…
俺は急いで準備をし、イオールと一緒にみんなが集まる場所へ向かった。

73名無しのごんべへ:2022/07/17(日) 19:29:04 ID:Khgcr3gk0
出産するまで体調が悪い、早産流産の危険がある妊夫以外は基本毎日集まって鈍る身体をラジオ体操で
ほぐすらしい。
俺はイオールや周りを見つつ見よう見まねで体操をする。
イオールとかお腹の大きい妊夫もお腹をゆさゆさ揺れながらも
まじめに運動している。
体操が終わると朝食の時間らしい。
俺はイオールと一緒にしょくじの列に並ぶ。

74名無しのごんべへ:2022/07/23(土) 19:33:40 ID:NTsdjB0w0
「ミランダ、今日1回目の薬飲む日だろ?」
「あっ、そうだったな…
なぁ、薬飲んだら何か変かあるのか?」
薬を飲む時間が近づくにつれて少し心配になってきたためイオールに尋ねてみた。
「薬を飲んだだけでは何も変化ないから大丈夫だよ。
副作用とかも特にないし、ほんとにただ薬を飲むだけだから。」
それを聞いて少し安心した。
俺はイオールはそれぞれご飯をついで席に着き、ご飯を食べることにした。

75名無しのごんべへ:2022/07/23(土) 20:25:50 ID:lqiq4F260
「イオール、よく食うな。」
「だって4人分食わないといけないんだぜ?
これでもすぐに腹減るんだよねー。」
イオールは俺の倍の量を皿に入れてきてる。
3つ子って大変なんだな。
「ダロットくらい安産で俺も産みたいけど俺の場合もう既に子どもたちでかいらしいんだよね。
今日もこれから難産にならないように骨盤のストレッチと産道拡張なんだよね。
産道拡張にはミランダの協力も必要だから頼むよー。」
協力?と思いつつもご飯を食べ終わり、診察室に向かうことにした。
基本診察室には同室のパートナー揃って参加する。
俺は薬を飲む前の健康チェックでミランダは検診と産道拡張のやり方を先生が教えてくれるらしい。

76名無しのごんべへ:2022/07/24(日) 23:42:36 ID:/QSFwtBI0
「早速始めようか。まずはミランダくんからねー。
尿検査と血液検査するからねー。あ、精子も一緒に取ってきてねー」
俺は採血されて隣の個室で尿と精子を取る。
イオールはその間に検査をしてもらうらしい。
「イオールくん、体重がちょっと増えすぎてるよー。」
「だってお腹空いちゃうんですよ。3人いるから4人分お腹すいちゃって。」

77名無しのごんべへ:2022/07/30(土) 23:20:54 ID:nzM1Hqj60
「これ以上体重の増加が著しいと、管理食に変えるぞ。」
「えー、あれじゃ絶対足りないですよ〜
食べる量減らすんで、それだけは勘弁してください。」
いつも優しい先生であるが、シビアな場面では急に厳しくなるところがある。
これは俺たちの事を思って言ってくれているのだと思っているのだと思っていた。
しかし、実際は胎児の命が最優先であるためだということを今は誰もしらなかった。

78名無しのごんべへ:2022/07/30(土) 23:39:11 ID:MsCyug6.0
「じゃあエコー見るから横になってねー」
「はーい!」
イオールは横になり、お腹を出している。
先生はそのお腹にジェルを塗っている。
「胎児の位置と大きさ見るねー」
先生はエコーの準備をしている。
その間に俺の尿検査と精子を取ってきた。
「あ、そのにたてといてねー。」
言われた場所に尿と精子をおいた。

79名無しのごんべへ:2022/07/31(日) 11:43:17 ID:xulsndyk0
「お〜、2人ともよく動いてるね〜」
お腹にエコーを当てるとベイビーたちが動き始めた。
「そうなんですよ。こいつはエコーが好きみたいでエコーの時に特に暴れるんですよね。」
どうやら2人ともエコーが好きなようで、エコーの時は位置が分かることボコボコと動く。
「これから、子宮が狭くなって今以上に暴れる可能性もあるから運動は様子見ながらでね。」
「はーい。」
「でも張りがない時は、しっかりと運動すること。重いは言い訳にならないからな。」
「はい…」
段々とお腹が重くなり、運動が億劫になっていることを見抜かれてしまったようだ。

「次にベイビーの大きさは…、3人とも1300gくらいかな?
順調だねー」
どうやら子どもたちの大きさは単胎の平均と同じくらいの大きさがあるそうだ。

80名無しのごんべへ:2022/07/31(日) 12:11:43 ID:j/nVTvj60
「じゃあ、ミランダくんも戻ってきたし、産道の拡張方法レクチャーするね。
これやるとやらないとでは難産になる確率変わるみたいだし。」
先生はそういうとイオールの下着を脱がした。
「先に3つ子だし子宮口開いてないかみるねー」
先生はイオールの足を開かせて器具を入れている。
「うん。大丈夫だね。ちゃんと閉じてる。じゃあ、ミランダくん、こっちきてねー。」
先生に言われて俺はイオールの足元に行く。

81名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 01:17:20 ID:qnqHHYaA0
「ミランダくん。ここ見える?」
「あっ、はい。見えます。」
先生が指した所をみると、そこには初めて見る穴があった。
「これが、産道だよ。まだできたばっかりでガチガチに固まってるんだ。
これがどれだけほぐれたかで難産になる確率変わるからね。
まずは、やって見せるね。イオールちょっと痛いかもしれないけど我慢してねー」
そう言って先生は産道周囲をゆっくりと触りだした。

82名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 01:31:54 ID:RQRq0QU20
プスッ
「うぅ...」
先生の指が入ると痛いのかイオールが声を上げる。
「イオールくん、痛いけどゆっくり呼吸しててねー。
今日がはじめだから辛いと思うけど一ヶ月もすれば気持ちよくなるって聞くからねー。」
先生は容赦なく、ゆっくり円を描くように穴をマッサージしている。
「ミランダくん、これを毎日やって解してあげてねー。
ここが硬いとほんとに産むの大変だからねー。」
「ふぅーふぅー、うぅー、まだ?」
イオールは痛みで足を閉じようとしている。
よほど痛いみたいだな。

83名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 23:11:22 ID:qnqHHYaA0
「しょうがないな、初日だし俺からはこれくらいにしとくよ。
ミランダくん、次やってみて!」
「ん?」
突然の指名に少し驚いでしまった。
「明日からはミランダくんがやるんだから、当たり前でしょ。
ほら、やってみて。」
そう言われて、恐る恐るイオールの新しくできた穴に手を伸ばした。

84名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 23:46:54 ID:RQRq0QU20
ぷすっ
「うっ!?」
ゆっくりイオールの中に指を入れるとイオールが声を上げる。
「痛くない?大丈夫か?」
「うぅ、だいじょう、ぶ。」
指を入れただけで動いていない分まだマシなようだ。
「さっき僕がやったみたいにゆっくり円描くように動かしてみて。」
「こう?」
俺は傷つけないようにゆっくり指を動かす。

85名無しのごんべへ:2022/08/24(水) 15:15:08 ID:1ZNVU8/A0
「ミランダくん、やり方わかった?」
「あ、はい。」
これを毎日やるのか。
イオールは俺が指を引き抜くと肩で息をして呼吸を整えている。
「もう少し痛くなくなったらイオールくんがイクまでやってあげると効果的だから頑張ってね。
今日の診察はこれで終わりだよー。お疲れ様

俺たちは部屋に戻ってきた。
「はぁーあれを毎日やるって?拷問だよ。」
イオールはよほど痛かったみたいで戻ってきてからも言っている。

86名無しのごんべへ:2022/09/13(火) 21:49:05 ID:zKPvF4io0
それから少し時間が経ち、夕食の時間となったため2人で食堂へ向かった。
いつも通りイオールは俺の倍程の量を皿に入れてきてる。
当の俺は今日が初めての服薬日であるため、緊張からかあまり食欲がなかった。
「ミランダ、食欲ないのか?
食べないなら俺が食べるぞ!?」
「なんでもないよ…」
「心配なのは誰でも一緒だよ。ここには俺を含めたくさんの先輩がいるんだ。大丈夫だよ。」
イオールは俺が心配しているのを察してくれたのか、自然と励ましてくれた。

87名無しのごんべへ:2022/09/13(火) 23:45:36 ID:RZSbnKDQ0
「正直服用よりも今のほうが絶対痛いし辛いよ!!
妊娠してからつわりとかも船酔いしてるみたいだし。そっちのが大変だから心配しなくても大丈夫だよ!」
イオールは不服そうに言ってるけどご飯を食べる手は止めていない。
「イオール、また食べすぎてるよ。
先生に怒られちゃうぞ。」
イオールは先週も先生に注意されてたし、それで運動メニュー追加されてたけど。

89名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 16:19:11 ID:9cfM2aY60
「あぁ、もう分かったよ!」
俺は水と一緒に薬を飲み込んだ。
それから本当に何も無くいつも通りシャワーを浴び寝床に着いた。

次の服薬日まで、朝の体操、イオールの産道の拡張マッサージ、週に数回の食事の準備や掃除、被験者の出産介助など慌ただしい毎日を過ごしているとあっという間に1ヶ月が経っていた。

9ヶ月になったイオールのお腹は臨月の時のダロットのお腹と同じくらいの大きさであった。
3つ子達は皆単胎の平均かそれ以上位の大きさがあるそうだ。
産道の拡張マッサージは、幾分かマシにはなったが未だに痛みを感じるらしい。
俺のやり方が下手だからなどの文句をいわれたが、それは先生がやっても痛みは同じだったらしいく、痛みがあるままだと難産になる危険性が高まるみたいで少し心配である。

90名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 16:38:14 ID:7ZDgx2mU0
「さてイオールくん、次のステップだよ。」
「次のステップ?」
「げ!?」
イオールの検診に付き添いしていたが、先生から伝えられる。
「まさか拡張が指だけで終わると思っていない?次はミランダくんのペニスを受け入れるんだよ。」
ニコニコ先生は言うが俺は口をぽかんと開けたままだが、イオールはしってたみたいだ。
「ペニスなんて比べ物じゃないもの出すんだからそれくらい耐えられるから。だからなるべく同室パートナーは妊娠してないか初期のお腹がつかえない子がパートナーになるんだよ!」
てっきり何かあったときに運べるからとか動きやすいからだと思っていた。

91名無しのごんべへ:2023/03/02(木) 00:25:19 ID:.RUf8naI0
「ローション使ってゆっくりだからな。最初は浅くでいいから…」
先生に指導されつつ最初は嫌々やっていたが、日を重ねるうちにこれが日常になってしまった。

あの日から1ヶ月が過ぎ、俺の受精が先かイオールの出産が先かと話していたが俺の受精の方が早く来てしまった。
今日が最後の服薬。そして明日には体外受精により俺の腹に命が宿る。
ほんの数ヶ月前までは、全く想像していなかった未来だ。

92名無しのごんべへ:2023/03/02(木) 01:50:50 ID:q1d1CYpA0
「てっきり先に俺が出産だと思ったのになー。こいつらそんな俺の腹が好きか?」
イオールは自身の腹をポンポン叩いて声をかけている。
予定日を過ぎてだいぶ大きく成長したお腹は今にもはち切れそうなくらいぱんぱんに見える。
イオールの胎児たちは三つ子なのに保育器はいらないくらいにまで成長しているらしい。
「なー明日は体外受精だから安静にしてる必要があるんだし今日はやらね?」
イオールは臨月前くらいから漸く産道でのセックスが痛みから快感に変わったらしく強請ってくるようになった。

93名無しのごんべへ:2023/04/29(土) 21:53:28 ID:SFeIU25.0
その日、俺らは今までで1番激しく行った。今までは最高でも3回しかやってなかったが今夜は5回戦も行った。
そしてクタクタになった俺は早々に寝てしまった。
一方でイオールは、いつもよりも激しい胎動となかなか収まらないお腹の張りで寝付けずにいた。
「ここまで腹に居座ったんだからミランダのが終わるまでは出てくるんじゃねぇぞ。」

その後何とか寝付くことはできたが、夜明け前に目が覚めた。

「…んっ…」
張りを超えて、鈍く締め付ける様な痛み。
(これは…始まったな)
しかしすぐに収まり、まだまだ微弱陣痛の様だ。

94名無しのごんべへ:2023/04/29(土) 23:29:18 ID:j9/m/lTo0
イオールは寝るのを諦めて横になって腹を擦っていた。
「ふぅ〜。午後までは大人しくしとけよ」
イオールはお腹の子どもたちに話しかけていた。
まだ胎動があるのか、お腹をポコポコ蹴られていた。
「ふぅー、ほんとに元気な子たちだな」
イオールは苦笑いをしながら蹴った位置を撫でた。
いつものように8時くらいに俺は目を覚ました。
「イオール、おはよ」
「おはよ。ふぅーーー」
「ん?どうしたの?」
俺はイオールがお腹を擦っているのに気づき、声をかけた。

95名無しのごんべへ:2023/04/30(日) 08:02:49 ID:LxEohJR.0
「あー、こいつら腹の中が窮屈なのかボコボコ蹴ってきてな、蹴る力も強くなったなって思ってただけだよ。」
本当はこの瞬間、鈍く締め付ける様な痛みが来ていたがミランダに心配をかけまいと少し嘘をついた。
「そう?、あんまり無理するんじゃねぇぞ。朝の体操はどうする?」
「今日はパスしようかな。張りが強いとでも言っといてくれ。」
「わかった。」
イオールはさすがにこの状態で朝の体操なんてしたら完全に陣痛が始まると感じていた。
ミランダは今までも何度か朝の体操を休んだことがあったので陣痛が始まりかけていることに全く気づいてなかった。

96名無しのごんべへ:2023/04/30(日) 10:38:26 ID:2EeLxKOM0
「じゃあちょっと行ってくるわ」
朝の体操も終わり、いよいよ受精の時だ。
「行ってらっしゃいー。すぐ終わると思うけど頑張ってね」
イオールが仕切りに腹を摩ってるのが気にはなったが、
俺自身、初めての種付けのため、少しビビっていたこともあり、
気にする余裕がなかった。
「あぁ。行ってくる」
俺はイオールを置いて診察室にやってきた。
「やぁ。イオールくん。
体調はどう?」
「体調は大丈夫でう」
「緊張してるね。大丈夫だって。すぐ終わるよ。
早速この診察台に乗ってね」
先生はリラックスさせてくれようとするが、
やっぱドキドキする。

97熊猫:2023/10/30(月) 19:52:21 ID:gdutWGvY0
**************************************************************************************
当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2023/04/30」から6ヶ月が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
一週間後の11/06 24:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。
(3行以上のストーリー的に何か進展があるような投稿のみとし、それに当たらない投稿はノーカンとします)

各位よろしくお願いします。

 くまねこ
**************************************************************************************

98名無しのごんべへ:2023/11/04(土) 07:15:23 ID:u7bVpGHc0
かれこれ30分程が経っただろうか。
これからどうなるのかや、イオールは大丈夫なのかなど色々と考え込んでいたらいつの間にか処置が終わっていたようだ。
「あとはここで、2時間ほど安静にしててね
俺はイオール君の様子を見てくるよ」
経過観察のため2時間は安静に、しておかなければ行けないらしい
何も出来ずベットに寝そべっているとイオールのことばかり考えてしまう。

99名無しのごんべへ:2023/11/04(土) 12:21:21 ID:DHzhB8tQ0
2時間経つと診察室からイオールとの部屋に戻る。
ガチャ。
「イオール大丈夫か?」
「あ、おかえりー。どうだった?ふぅー。まだ大丈夫」
イオールはお腹を触りながら出迎えてくれた。
朝より辛そうな気がするんだけど。
「陣痛?」
「先生曰く、ぽい、らしい。でも子宮口まだ開き始めだからまだ見たい」
イオールはお腹を摩りながら少し困った感じで言う。

101名無しのごんべへ:2024/02/19(月) 21:15:40 ID:g9kyZnr20
それから昼食、夕食と時間が経過したがイオールの陣痛はなかなか進まなかった。
消灯時間になり長丁場になるだろうからと、できる限り横になって目を瞑るように促す。

「んっ………!」
1時間に3~4回の頻度で陣痛がきているようだ。
イオールは俺に心配をかけまいと思っているのか必死に声を噛み殺しているようだが、耐えきれず声が漏れている。

俺もイオールもほとんど眠れていない状態で朝が来てしまった。
「おはよう。
ミランダ、昨夜はごめん。俺のせいで眠れなかったよな。」
イオール自身も声が出ていたことは気づいていたらしく、申し訳なさそうに謝ってきた。
「全然大丈夫だよ。そんなことより陣痛はどう?」
「あー、思ったより進んでないかな。陣痛が来てない時はまだまだ楽勝だよ。」
笑顔でそう答えたイオールだが、眠れていない為か顔は疲れている様子であった。
「出産は体力勝負なんだから、とりあえず朝食食べいくぞ!」
イオールはいまにも破裂しそうな大きなお腹を支えながらデイルームへ向かった。

102名無しのごんべへ:2024/02/21(水) 09:39:13 ID:iZE4Dw3Q0
「ふぅーうぅーちょっとたんま、うぅー」
イオールはデイルームへ行く途中、陣痛が来たようで立ち止まり痛みに耐えている。
「大丈夫か?」
ミランダはどうしていいかわからず、イオールの肩をだき、声をかける。
「あぁ。まだこれくらいは、序の口だし」
イオールはミランダを心配させないように声をかける。

103名無しのごんべへ:2024/02/21(水) 19:36:42 ID:wztTXviA0
30秒ほどで陣痛が収まり再びイオールは歩き始めた。
デイルームには、イオールの陣痛が始まった事を知っている仲間達がご飯を作って待っていた。
テーブルには食べやすいようにと、小さめに握ったおにぎりやカットされたフルーツなどが用意されている。
イオールはまだ食欲があるようで、ほぼ一人前のご飯をたいらげた。

「うぷー、ちょっと食べすぎたかも」
ご飯を食べている最中も1回陣痛が来たようだが、それも30秒ほどで収まった。
この後、先生の検診があるらしい。
イオールはゆっくりと立ち上がり医務室へと向かった。

104名無しのごんべへ:2024/02/22(木) 00:36:27 ID:LRBAt4oo0
「支えてくよ」
ミランダはイオールを支えて医務室に連れていく。
「お、おはよー。
イオールくん、陣痛が始まったんだってー?」
先生はすでに医務室に待機してくれていた。
「ふぅー、まだ全然余裕だけど、陣痛始まったぽい。
よいしょっと」
イオールはゆっくり診察台に昇り、診察を待つ。

105名無しのごんべへ:2024/02/22(木) 20:35:34 ID:8wH/D5fU0
先生に診てもらった結果、陣痛は来ているがまだまだ始まったばかりらしい。
陣痛の間隔は10-15分に1回で、子宮口はまだ1cmも開いていなとの事。
出来るだけお産を早める為に歩いた方が良いとの事で、イオールと一緒に歩くことにした。

106名無しのごんべへ:2024/02/22(木) 22:48:33 ID:LRBAt4oo0
「ふぅー、ちょっとたんま!」
イオールは散歩コースになってる小さい庭で歩いていたが、
陣痛が来るたびに立ち止まり腰に手を当て伸びをしている。
「大丈夫?水飲む?」
そんなイオールを心配してミランダがそばについていた。
「ん、大丈夫。このデカい腹とおさらば早くしたいよ」
イオールは苦笑いをしながらお腹を撫でた。

107名無しのごんべへ:2024/02/23(金) 12:18:00 ID:HNQfsNSU0
休憩を挟みつつ合計で2時間ほど歩いたが、イオールの陣痛は強くなることはなかった。
昼食前に再び先生に診てもらった所、子宮口はまだ2cm弱しか開いていないらしい。
お産の長期化は、妊夫の体力を消耗するため翌朝になっても進まないのであれば促進剤を使うとの事であった。

「ふぅー、コイツらどんだけ俺の腹が好きたんだよ。」
イオールはそういい皮肉そうに笑った。

108名無しのごんべへ:2024/02/23(金) 21:25:37 ID:iz5YOYgs0
「居心地悪いよりいいんじゃないか?」
「ははは。確かに。ふぅー、地下のプールでも行こうかな?」
「あー温水の?」
「そうそう。ミランダも行くか?」
「あぁ」
ミランダとイオールは温水プールへ行くことにした。
この地下の温水プールは、ほぼお風呂に近い温度で妊夫の身体に考慮している。
そして歩くように道のようなコースも用意されており、ゆっくり歩いて運動することができる。

109名無しのごんべへ:2024/03/01(金) 23:00:37 ID:ouGGk2Ko0
プールで歩いたことにより、ようやく少し陣痛に進展があった。

「きた、来た。うぅぅうう!いってぇえ〜〜〜っ」
大体5分間隔まで縮まり、波も1分程と少し長くなった。
でもまだ何とか余裕がある状態のようで、ゆっくりながらも全て歩いて移動している。

陣痛に耐えながらの運動であった為、これだけで結構体力を消耗してしまった。
夕食まで、2時間ほどあった為、部屋で横になり休憩することとした。

110名無しのごんべへ:2024/03/02(土) 04:28:25 ID:oxJMcGjI0
「ふぅーーー、いてぇてぇええ」
それでもまだイオールは余裕がありそうで
陣痛以外の時はミランダと会話していた。
「 ふぅー治った」
「お疲れ。水持ってきたよ。あとイオールの好きなりんごあったから持ってきた」
食堂から軽食に置かれているフルーつの中からミランダがイオールの好きなリンゴを持ってきてむいてくれた。
「ありがと」
まだ食欲もあり、リンゴを食べていた。

111名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 07:51:19 ID:u1RgcAQM0
それからあっという間に2時間が経ち、夕食の時間となった。
陣痛の間隔は相変わらず5分くらいだが、それでも痛みは強くなってるらしく少しづつ余裕がなくなっている印象だ。
「何か食べれそうなものあるか?、ここまで持ってくるけど」
少しでも体力を回復してもらおうと、食べ物を持ってくることを提案すると意外な返答が帰ってきた。
「おれも、しょくどう、行くっ、、」
だいぶしんどそうだし、そろそろ出産ルームに行ってもいい頃合いとまで考えてた俺はびっくりした。
「これが、さいごの、みんなで食べる、メシになるから、、
ううっ!、来たっ、…い、た…ぁっ!」
俺は迷ったがイオールに懇願負けし、陣痛の収まったタイミングでイオールを支え食堂までやってきた。

112名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 14:44:08 ID:MD0waGNA0
「とりあえず座ってろよ。
何持ってくる?」
「ん〜〜、手で食べ、れるもん、ふぅーーー、きたたあああ!」
イオールはいうだけ言うとまた陣痛が来たみたいでテーブルに伏せて陣痛に耐えている。
「イオール用に小さめのおにぎり用意しといたよ」
料理当番のキイが小さめのおりぎりをいつつ俺のご飯の隣においてくれた。
「サンキュー」
俺はそれをもってイオールのもとに向かった。

113名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 15:45:28 ID:O9/tFqR60
「ふーふー、ありが、とう…」
席へ戻りイオールにおにぎりとストローを差したスポーツドリンクを渡した。
僅かな陣痛の間におにぎりを食べ、仲間に励ましの言葉をもらったあと
ついに出産ルームへと向かった。

「んっつ、きたたああ゛ぁぁ!!」
廊下で再び陣痛が来て、何とか壁に手を付き陣痛に耐えた。
食堂から出産ルームは、そう遠い場所では無いもののだいぶ赤ん坊達も下に降りてきてるようで
足はガクガクと震えていた。

114名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 19:58:02 ID:MD0waGNA0
「大丈夫か?」
俺は心配そうにイオールの腰をさする。
「ふぅーぅぅ、今は、だいじょうぶ」
陣痛がひとまず治ったイオールはまたゆっくり歩いていく。
そして漸く出産ルームへやってきた。
イオール以外にも数人既に出産が始まってるやつがいた。

115名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 21:58:30 ID:V7BVnG8U0
分娩台のようなものはなく言わいるフリースタイルとなっていた。
見よう見まねで自分達のスペースを確保し再び陣痛が来るのを待った。

「ふぐぅぅ!ぐあぁぁぁっ!」
再び陣痛が来たと思ったら、その瞬間
パツン、と水風船が弾けるような音が聞こえた。
それと同時にパシャパシャと足元に水たまりが出来始めていた。
実は聞き分けが良い子供達なのか、出産ルームに来てすぐ破水した。

116名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 23:36:05 ID:xw7a6AJ60
「ふぅーふぅーーー、一気に、来たかもぉおお!」
イオールは一気に降りてきたのか陣痛が進んでいった。
「イオール、進んでるねー、もういきんでも大丈夫だねー」
先生はイオールの様子を見ていきんでよしの合図をだした。
「おぉお?んんんーーーー!!」
イオールはいきんでいいと言われいきみだした。

117名無しのごんべへ:2024/03/19(火) 14:14:33 ID:yItr25ts0
「ふぅーーーー。ぐぅぅ、ぎたぁぁああああああ!」
イオールは陣痛の波が来る度に必死にいんだ。3つ子であるはずの胎児たちだが、3人ともしっかりと成長している為ダロットの時のようにスムーズには行かなかった。
先生は、出産中のメンバー達を順番に様子を見ている。
「イオールはどうだ?、この中で唯一3つ子だからな」
先生は新しい手袋をつけながらこちらの様子を見に来た。

118名無しのごんべへ:2024/03/20(水) 01:20:56 ID:bLdiehTk0
「ふぅーふぅー、まったく、でねぇえ」
イオールは産み綱を握っていきむが大きく成長した胎児はなかなか出てこようとしない。
「まだ位置は高いからまだまだかかりそうかな?あ、今日はお客さんが見学に来るからねー」
思い出したように先生がつぶやいた。
この施設は先生と出資者以外は基本人が来ることはないが、誰か新入りでも来るのか??

119名無しのごんべへ:2024/03/25(月) 07:31:56 ID:dw.HGJdU0
『ここが出産ルーム。今日の出産は4人だな。
最近は巨大児とか3つ子・4つ子の多胎出産もやってるんだ。
コイツか絶賛3つ子を出産中のイオールだ。』
先生がお客さんを連れていたようだ。
お客さんは初めてみる顔で、話しっ方や格好的に出資者でも新入りでも無さそうだ。
誰なんだろうと思っていると…
「またっ……きっ、いっだあ゙あ゙ぁぁっ!!!」
イオールにまた強烈な陣痛が来たようだ

120名無しのごんべへ:2024/03/25(月) 15:34:12 ID:gVYV25GQ0
「ほら見てみて。
三つ子なのにこんな大きい赤ちゃんが出てきそうだよ。」
先生はイオールの会陰を指で伸ばしながら出かかっている赤ん坊の頭を保護しつつ、相手の説明している。
「だいたいこんなくらいかな?
あ、標準はこれくらいねー」
「げっ。そんな違うのかよ」
明らかに一回り大きくなった円を作って説明している。

121名無しのごんべへ:2024/04/06(土) 19:38:14 ID:nTVVbbZk0
「うぅ!ぎたぁあああ!?ゔゔぅぅぅ〜ぎゃぁああ!」
それから何度かの陣痛を経て、漸く1人目が完全に頭が現れ発露期となった。
「お!漸く1人目が生まれそうだな」
頭が出た事に気づいた先生が再びイオールの様子を見に来た。
通常であれば、発露後はすぐに生まれるものであるが大きく成長した胎児である為どうやら肩が引っかかってしまったようだ。

122名無しのごんべへ:2024/04/06(土) 21:13:10 ID:D2jM.Ktk0
「大きい赤ん坊だね!良い記録取れそう。
あ、四つん這いになれる?」
先生は少しイオールの赤ん坊の状態を見て四つん這いにさせる。
「次の陣痛でいきんでいいよ!
普通は自然に肩が出るけどこの子大きいからいきまないとだめだねー」
先生は赤ん坊の頭を上下左右に揺らして隙間を確認しているようだ

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124名無しのごんべへ:2024/04/26(金) 19:30:39 ID:PqC8WKvs0
「あああ…っ、ううう〜〜…ん゛っ!!んうっ、ぐぁああっ!!」
イオールがいきむと共に、先生は僅かな隙間から指を滑らせ胎児の位置を変えた。
「肩出出てきたぞー!
あと一息だから!」
「はぁっ…ふっうぅぅー!!あ゙あ゙ぁ出るぅっ!」

ズルリ…バシャアア……
羊水と共に1人目の子どもが生まれたのであった。

125名無しのごんべへ:2024/04/26(金) 19:47:40 ID:6I67kYpo0
「おめでと。でかいな。ほんとに3人お腹にいるか気になるな」
先生はニコニコしながらイオールに赤ん坊を渡す。
「はぁはぁ、ほんとに、でけぇ」
イオールも赤ん坊を抱っこする。
「4000gはあるね。ちょっと診させてもらうよ」
先生は赤ん坊を受け取る

126名無しのごんべへ:2024/04/28(日) 19:03:13 ID:.89GVKQg0
「うっっ、またっ、来たぁぁ!!うぅぅうう!」
先生が体重やらを測るために席を外した瞬間、再びイオールに陣痛が来た。
「先生!!2人目、陣痛来ました!!」
休む間もなく陣痛が来たことに驚き、取り乱した俺はとりあえず叫んだが
他の人達の息む声にかき消され全然届かなかった。

127名無しのごんべへ:2024/04/28(日) 23:34:55 ID:NUG1ImLs0
「イオール大丈夫か?背中摩るか?」
俺はどうしていいか分からず、
背中を摩る。
「んんんーーーぅうう!!」
イオールはまた思いっきりいきみだした。
「イオールくん、もうきたの?早いね。
1人目のベイビーは4230gだったよー!」
先生はニコニコしながら戻ってきた。

128名無しのごんべへ:2024/04/29(月) 12:31:22 ID:7ml.8L5M0
「うぅーーーっ……ううううううう!」
「お?、頭出てきたよ!」
2人目は1人目に比べ小さいようで、すぐに頭まで出てきた。
「この子は自然に肩出てきそうだね。
力抜いて。はっはっはっはって息を吐いてみようか」
「…わかっ…りました…うぅっ…はぁっはっはっはっはぁぁっ…」
イオールが力を抜いている間に先生がゆっくり引き抜き2人目の赤ちゃんが出てきた。

129名無しのごんべへ:2024/04/29(月) 15:08:29 ID:YKYR8B4Q0
「二人目も出てきたよー!
早かったね!お腹にいたのは長かったのに出てくるときはさっさと出てきて偉い偉い」
先生は赤ん坊のへその緒を切りながら声をかけている。
「男の子だよー。さっきの子に比べたら小さいけどこの子も十分大きいね」
先生はイオールに赤ん坊を渡す。
「はぁはぁ、うわか、かるぅ!?」
「ハハハ。これでも重いほうだよー。またちょっと借りるねー」

130名無しのごんべへ:2024/05/02(木) 23:09:29 ID:NaI6OhcA0
「弟くんは341gだったよ!
十分大きいの方だよ!、しかもこれで3つ子だからね」
先生は感心するような感じでイオールに話をした。
「次の陣痛まで休んでていいよ
あっ、でも水分補給はしっかりね!」
3人目は前の2人と羊膜が違う事も関係しているのか、陣痛が落ち着いてきたため小休憩を取ることとなった。

131名無しのごんべへ:2024/05/03(金) 00:59:33 ID:exc8lPss0
>>130
「3410g」です。
ミスりました…

132名無しのごんべへ:2024/05/03(金) 01:05:25 ID:rh5KJXCA0
「ふぅーー、インターバルみたいだったー。
きっつー」
イオールは2人運でもそれでもまだ余裕があるようで
俺と会話する余裕があった。
「おつかれ。ほら、水分取れよ」
俺はイオールに飲むゼリーとスポーツドリンクを渡す。

俺は出産ルームを見渡すともう1人の妊夫も大変そうだった。


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