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没SS投下スレ

90未完成没:2011/11/22(火) 23:39:42 ID:tmT7LJp.
「一つ訂正しておこう。貴様はさっきこれを見て死体だと言ったがそれは間違いだ。
 こいつは死体ではない。これでも生きている」
「え?」
「胴体を吹き飛ばしたのと同時に頭部を氷漬けにした。
 こいつの生命力は並ではないからな。冷凍保存している限りは仮死状態を保つだろう」
「何でそんなこと……?」
「えーい煩わしい、一から十まで説明しないと理解できないのか……。
 む? そうか、貴様は0時の臨時放送を聴いていないのか。
 面倒だ。ルビー、おまえが説明してやれ」
『よもやここで私に話し振られるとはビックリですが……いいですよ。
 タイミング逃してただけでもともと言うつもりでしたから』

ルビーがアリサに0時放送の経緯を説明する。

「分かったか? ジェダ=ドーマは余興で蘇生らしき現象を引き起こした。
 だがこの行いは不合理だと私は考えている。QBが死んだからといって
 わざわざ蘇生などという手段を使わなければならない理由にはならない」
「もしかして……大掛かりすぎるから?」
「そのとおりだ。QBが死んでも代わりがいるならそいつを出せばいいだけだ。
 だというのに同じ個体を蘇生させた。これはQBが無二の存在であると示唆しているようにも思える。
 もっともジェダが湯水のように魔力を行使できるなら話は別だが、その可能性は一先ず捨て置く」

再びランドセルに氷塊が収められる。

「ゆえに、これで一つ見極める。
 0時のときのようにジェダがQBを蘇生しようしたところで無駄だ。
 少なくともこのQBはまだここで生きている、魂もこの中にある。
 そんな状況でジェダが何を仕掛けてくるかを探ろうというわけだ」

見極める。
エヴァの告げた言葉を呑み込み、アリサは息を詰まらせた。

「そんな……いくらなんでも危なすぎるわよ!
 自分の首に付いている物がなんなのか忘れたの!?」
「だから私はおまえに会いに来たんだよ」

エヴァは遮るように静かに笑った。

「甚だ不本意なところだが、残念ながら手近に利用できそうな駒がない。
 でなければ誰が貴様のところになど出向くものか。
 貴様は私がやろうとしていることの意味と目的を共有しろ、体のいいメッセンジャーというわけだ」

棘のある物言いにもアリサは口を差し挟まなかった。

「私は死ぬだろうな。だから、私が死んだならその死の意味を考えるものがいなければならん。
 仮に首輪爆破、あるいはジェダの干渉によって私が死んだなら、
 私の行動はジェダにとって都合が悪かったということになる。
 このバトルロワイアルのシステムを破壊する鍵がそこに存在しているのかもしれん」


「三宮紫穂を探す。ヤツには恐らく触れたものの何らかの情報、記憶を読み取る力がある。
 ヴィータのヤツが大人しく従っているくらいだ、それなりに

「邪魔をする気があるならやってみろ。そのときは今度こそ本気で相手になってやる」

「どいつもこいつも全くもって救いがたい馬鹿どもだ」
「あの世で後悔するんだな、インデックス。私はおまえの望みどおりにはならんよ」


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