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烈戦のバトルロワイヤル
255
:
回転2万回転
◆0EF5jS/gKA
:2022/08/12(金) 03:19:55 ID:FacEL68s0
「わかった俺は操縦者のスージィを護衛する、スージィぬかるなよ、
しのぶもやばくなったらすぐに逃げてその鬼とやらここに誘い込み全員で叩くぞ」
「はい」
しのぶは室内のドアを開き下手人を捜そうとしたがもう探す必要はなくなった。
「…え?」
船へ大振動を与えた下手人の面構えはたしかに悪鬼のように歪んでいた
片手で船にしがみつき巨大な武器を構えこちらをまっすぐ睨んでいる。
いやでも理解できた、今の揺れは爆弾でもなければ上弦が引き起こしたのでもない。
こいつの巨体と携えている武器を持って揺れを起こしたのだといやでも判断できた。
そいつは岩柱の悲鳴嶼行冥が見れば間違いなく拝むだろう。
仏教の教えを知る者が拝む慈悲の象徴は常時であれば
誰も災厄とは微塵も思わず安寧をつかさどる像と認識するはず。
しかし今は慈悲の象徴どころか破壊の権下と生まれ変わってしまった。
魔道に引きずり込まれた元、聖なる象徴の名は大仏であった。
◆
日本人なら時代も老若男女も問わず誰もが知っている。
無数の球状の突起物をまとう頭部に慈しみと安らぎが伝わる微笑み、
そして等身大の者を遙かに見下ろすほどの巨体こと大仏。
この大仏はかつてジュラル星人によって操られ
慈悲の象徴から一転、
蹂躙の渦へ全てを沈める
破壊の権下へと生まれ変わった。
しかしチャージマン研の活躍によって
操っていたジュラル星人は撃破され
元の温厚で優しい大仏に戻ることができた。
そして大仏は再びレインボーロケット団という
侵略者の手に墜ち首輪を付けられ、破壊象に逆戻りしてしまった。
平和の象徴に不似合いな最強の武器、
怪獣王の背鰭で作られしコングアックスを携えながら。
その大仏はD-10の海中がスタート地点であった。
憤怒と全てへの怨恨が詰まった面差を崩さずに海底から泳ぎ這い上がっている。
数分およぎ光が差したのであと少し泳げば海中から抜けられるのは明確だった。
一心に泳ぎ切った大仏は海面から頭部をゆっくり露出させ左右を睨み破壊対象を探す。
今の大仏はあらゆる物体を破壊しても
気が収まらぬ暴君に成り果てていた。
そんなときに低い音が響き渡り
聞こえた方へ振り向いた、その方角には一席の客船が見えた。
動いてることから何者かが乗船しているのは確実、
存在を悟られないために大仏は海中に潜り
目立つ大きな水紋を極力発生させないよう一定の速度を保ちながら平泳ぎを始めた。
やがて追いついた大仏は海中から息継ぎをする鯨のように
水しぶきを巻き起こしつつ飛び出し、
両手をワシの翼のように広げ、サント・アンヌ号にしがみついた。
◆
地の底をさまよう亡者を思わせるうなり声を
天に向かって叫び上げつつアックスを深く握りしめながら上空に突き上げ
船床に振り下ろした。
「ぐっ!」
ばかぢからが込められたアックスを
叩きつけられ、叩かれた部分の船床は砕け散り
周囲にも痛々しいひびと森林の木々が一斉に折れたような凄まじい音が走った。
しのぶはとっさに愛用の日輪刀を床に突き刺し
体勢を保ち船上から放り出されぬようにこらえた。
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