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デジモンロワイアル
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【要旨】
●デジタルワールドを冒険するリレー小説
●主催はデジモン02の及川悠紀夫とか参戦作品の黒幕ポジの奴、目的は子供以外でもデジタルワールドを行き来できるようにすること
●リレーされたら通し、困ったらルート制
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あらすじ
8月1日。その日は様々な世界の様々な年で子供達が行方不明になる日だ。彼ら『選ばれし子供達』は、デジタルワールドという異世界に飛ばされていた! 元の世界に帰るため、自分達がここに来た理由を知るため、見知らぬ土地で生き抜くため、それぞれの思いを胸に今、冒険が交錯する。
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【この企画の概要】
●様々なキャラが選ばれし子供達及びデジモンとして多重クロスオーバーしてデジタルワールドを冒険する二次創作企画です。
●一般人の子供キャラからなる『選ばれし子供達』、それ以外からなる『デジモン』の二つのクラスで参加者をコンペします。
●デジモンシリーズは膨大な設定を持ちそれら全てを把握することは困難なので、少しでもデジモンらしかったらOKです。
【コンペについて】
●コンペへの参加資格を得るキャラの対象は、本日から7/31中までの七週間の間に投下及び必要であれば修正が完了した作品内で、コンペキャラテンプレまたはデジモンキャラテンプレが書かれたキャラとします。
●コンペキャラを登場させる作品の内容は、デジタルワールドに行く前のコンペキャラの日常話とします。一作品で何名でもコンペへの参加資格を得られますが、バトロワでいう修学旅行へ行く前の描写のような、そのキャラを書く為に最低限必要な情報があることが望ましいです。
●それぞれのキャラが元居た世界はパラレルワールドとし、可能ならば同じ世界としても構いません。また転移したタイミングや経緯が違う同一人物はそれぞれ別人として扱います。
●コンペキャラの採用は、そのコンペキャラを投下した書き手以外が、デジタルワールドへと転移する描写のある登場話投下をした場合とします。日常話に日常話のリレーをしても採用とはなりません。
●なお一般人の定義は
1.異能が無いこと
2.デジモンの幼年期(ペットの猫と同じぐらいの強さ)を圧倒しない程度の身体能力であること。
とします。
●この定義から外れるキャラや意思を持った所持品などは、デジモンキャラテンプレが書かれた場合デジモンとしてコンペへの参加資格を得ます。また選ばれし子供達としてリレーされたものの不適当であると判断されたキャラも後付でデジモンとなります。
【ルール】
●キャラはそれぞれの原作の8月1日にデジタルワールド内のネバーエヴァーランドに存在する島に転移させられます。島内はキャラの元居た世界の建物や気候が一部再現されていて、成長期以上のデジモン並びに子供でないキャラは島内のピーターモンやティンカーモンにより襲撃されます。
●選ばれし子供達はデジタルワールドに来る直前の服装・持ち物とデジヴァイスを所持します。ただしいわゆる意思を持ったり自立行動が可能な所持品などはデジモンとして持ち込むことになります。
●選ばれし子供達は主催陣により悪意の種が首筋に埋め込まれています。人間の負の心を糧に成長し宿主の能力を向上させますが、人間離れするほどまでになると不可視の花が咲き宿主を殺します。
●島には幼年期までのデジモンが存在し、「周りの海には完全体のデジモンがいる」こと、「デジタルワールドから元の世界に帰るには島の七つの塔(ダークタワー)でデジヴァイスを使い制圧する」こと、「元の世界に帰るとデジタルワールドでできたことがその世界でもできるようになる」ことがデジモン間の噂として主催陣により流されています。また島内の基軸通貨はドルで、デジモンとは言語に関係なく意思疎通が可能です。
●ダークタワーを制圧することで、付近の天候や地形を変更できます。またダークタワーの機能を停止させて電子機器の使用やデジモンの進化が可能になります。またイービルリングを生産することが可能で、これを成熟期までのデジモンに着けることで洗脳が可能になります。
●なおここで言うデジモンとは、いわゆるデジモンの他にデジモンキャラテンプレが書かれたキャラを指します。後者のデジモンはその強さに応じて成長期や成熟期に割り振られます。
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【コンペキャラテンプレ】
【名前&原作】
(ここに記述)
【デジタルワールドに転移する年】
(ここに記述)
【転移する時の学年】
(ここに記述)
【未把握者向けへのキャラ紹介】
(ここに記述)
【デジモンキャラテンプレ】
【名前&原作】
(ここに記述、名前の最後は「モン」で終わるようにしてください)
【進化段階】
(ここに記述、強さに応じた段階でお願いします)
【タイプ】
(ここに記述)
【種族値】
(ここに記述、基本的にフレーバーテキストです)
【キャラ状態表】
【(現在地)/(時刻)】
【(名前)@(原作)】
[状態]:
[装備]:
[道具]:
[方針]
基本方針:
1:
2:
3:
[備考]
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続いて日常話を投下します
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西暦2020年。
人間の世界を繋ぐネットワーク。
そこにはデジモンと呼ばれる未知の生命体が息づいていた。
ネットワーク。人と世界の未来を開き、加速を続けるその進化は――今、更なる未知の領域へ繋がろうとしている。
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「寝袋チェック! えー、手袋は……あ。」
ベッドの上で片手に持っていたメモを、スマホへと持ち替える。タップするやいなや「母さん、もう着いたの? 早いじゃん」と八神太一は電話に出た。
「まだ渋谷、乗り換え中。もう迷子になりそう。」
「だから習い事なら近くにすりゃ良かったんだって。」
「はいはい。キャンプの準備ちゃんとやってる?」
「やってるよ。パンツ、チェック! シャツ、チェック! 光ぃー? 頑張れよー?」
「うん。」
「じゃあ乗り換えだから切るわね。」
「はーい――と、ふぅ。ちょーっと休憩!」
母と妹との通話が切れたのを認めて、ベッドに横になる。そのまま持っていたスマホを何とは無しにイジり始めた。
八神太一。お台場小学校に通う小学五年生。その夏、デジタルワールドを冒険することになる彼が最初にネットワークの世界へと足を踏み入れた日、きっかけとなったのは、そんな他愛も無い家族との電話だった。
「被害は既に官公庁にまで拡大しているとのこと――」
夏休みの昼間にはニュース番組ぐらいしか見るものが無い。別に興味は無いが、普段は学校に行っていて見られない珍しさもあって、暇潰しに見る。画面の中では、サイバー攻撃だかなんだかのニュースが流れていた。よくわからないが信号がめちゃくちゃに点いたり消えたりしているのを眺めながら、大変なことが起こってるんだなあとしばらくベッドでゴロゴロし、それも飽きたのでペットの猫でも構おうかと考えていたとき、インターホンが鳴った。
「あの、どうも。僕、上の階の……」
「ああ! たまに会うよな? 四年生の――」
「泉! 光子郎と言います……」
「八神太一だ。よろしくな。」
「はい、その、よろしくお願いします。」
果たしていい暇潰しがきた。泉光子郎、同じお台場小学校に通う四年生で、マンションの子供会に入っている。顔見知りではあるがフルネームまでは知らないような、そんな仲だが、太一はそんなことに頓着しない。なんならその日にあった人間とでも打ち解けるのが太一である。
「それで、今度の子供会のキャンプのことで質問が……あ! 僕、八神さんと同じ班で――」
「太一でいいって、まっ! 上がれよ。」
「あ、いえ、そんな、ここで……」
「遠慮すんな。俺もヒマしててさぁ。」
ちょうど時間は潰したいぐらいある。新しい友人と遊ぶのも良いと逆に無遠慮な押しの強さで言うと、光子郎に背を向け靴を脱ごうとする。このとおり、太一は何をしたいかがかなり表に出るタイプだ。そしてそれは光子郎も同じだった。
「それ、見せてもらっていいですか?」と背中にかけられた声に振り向くと、その視線は太一の手に。つけっぱなしにしていたスマホからはまだニュースが流れていた。消すことどころか見ていたことも半分忘れていたそれは、今度は新宿の様子を写していた。電子機器が使えないだかなんだかというのを、大変そうだなあ、などと呑気な感想を抱いて見ている横で、光子郎がタブレットを操作する。ニュースよりもそちらの方を思わずしげしげと見ていると、「すみません」と謝られた。
「これ、僕のタイムラインで。色んな分野の詳しい人達とか、と繋がってて……気になった事とか知りたい事とか情報を直ぐに聴いたり調べたりできて……」
「スッゲェー……」
「え?」
「俺、そういうの全然ダメでさ。スゲーなぁお前!」
自分そっちのけでニュースについて調べてられていたこともそれについて謝られたこともほっぽって、太一は光子郎に感心していた。その理由は本人が言ったとおり。裏表がゼロである。
そしてそんな賞賛を受けた光子郎も思わず顔が綻ぶが、こちらは太一ほどあけすけでないか理性的だからか「それにしても!」と強引に話をニュースに戻した。
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「この広がり方はちょっと異常です! 都心はもうトラブルだらけだ。そのうち、こっちでも何かが……電気とか大丈夫かな……? 今のうちに飲み水とか電池とか――うん? 何だろう? 電車?」
電車。その言葉に聞き流し気味だった光子郎の話に、太一は一気に注意した。すぐさまスマホを操作し通話する。相手はもちろん、妹の光と共に渋谷にいるはずの母親だ。
「東京の、環状線のコントロールが効かなくなって、電車が停まらなくなってるって! このままじゃ、事故になりますよ!」
呼び出し音がなる。しかし出ない。太一はエレベーターへ向けて走った。
「太一さん!?」
「さっき、渋谷で乗り換えてるところだって。」
「ええっ!?」
「乗ってるかもしれないんだ! 母さんと妹が!」
「環状線に!? 渋谷、上手く特急に乗れれば、なんとか12、3分で――」
そうこう言ううちにエレベーターを降り、マンションを出る。最寄り駅に走りながら電話をかける。何度目かの発信、呼び出し音が母親の声に変わった。
「もしもし、太一? ごめん、マナーにしてたから気がつかなくって――」
「母さん! 今どこ!?」
密やかで静かで、それでいて良く通る声。を遮るような食い気味の太一の問に返ってきたのは、「今……電車だから後で」というトーンの落ちた声と、その後に続く電車の駆動音、そして悲鳴のようなざわめきだ。それきり、電話が応答しなくなる。母親を呼び、妹の名前を呼び、それを駅まで続けるもついに声は返ってこなかった。
「現在、首都圏の全線に異常が発生。特に、環状線は制御不能の深刻な状況、だそうです――あっ。」
駅まで着いてきた光子郎が、タブレットから顔を上げる。太一の表情とスマホを見て、目を前へ向けた。
「……乗ってたんですね。」
太一から返事は出てこなかった。思考が態度に出やすい彼にその必要はなかったが。
だから、その後の行動も早かった。母親と妹が暴走した電車に乗っている。なんとかする。そのために。
「道路交通もほぼ麻痺状態。車も駄目。どうすれば……ここから渋谷、線路上を最短ルートとしても約12キロ――おっ?」
突如、太一は走り始めた。入場制限のかかった改札を乗り越え、駅員の静止を振り切る。
走り出さずにはいられなかった。何かしなくてはいけない。前に進まなければならない。その思いで足を踏み出し、駅のホームへと続く階段を駆け上る。
それが最後のキッカケだった。その時世界から、八神太一という存在が消えた。
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【名前&原作】
八神太一@デジモンアドベンチャー:
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
小学五年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
デジモンアドベンチャー:の主人公。強い責任感とどんな時でも諦めない不屈の心を持つ王道の主人公。現在YouTubeにて三話まで視聴できるのでそれを見ると把握が楽。
【名前&原作】
泉光子郎@デジモンアドベンチャー:
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
小学四年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
デジモンアドベンチャー:で太一と共にデジヴァイスを手に入れた少年。強い知識欲を持ち、ネットなどのハイテクに強い王道の参謀キャラ。こちらもYouTubeで把握するのが楽。
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投下終了です。
なおバラバラに転移する都合上OPはありませんが、最低限企画が可能な人数が集まったところで一度区切りとなる話を投下しそれに変えたいと思います。
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投下します。
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都市伝説によると、メガネをかけたまま眠って、夢の中であっちに入り込んでしまった子がいたそうです。
夏の北陸は晴天の日が多い割にあまり気温が上がらず過ごしやすい。2026年の夏祭りのその日も、穏やかな天候に恵まれ、ふだんからレトロな雰囲気を持つ大黒市の町並みの一角には、射的やわたがしといった屋台が並んでいた。小学六年生の天沢勇子ことイサコは、神社へと続く石段の途中に腰掛けると、ラムネを飲みながら掌を前に出した。その手に何かが乗ったのかように撫でる。しかしそれは見る目を持たない人間ならば、の話だ。現にイサコやその他の電脳メガネを掛けた人間ならば、その手の上に毛むくじゃらの生き物がいるのが見えただろう。拡張現実、現実に投影された電脳の存在は、特にこの街では普遍的なものであった。
イサコが大黒に石川から越して来たのは、今から一月弱ほど前のことだ。同じ県内とはいえ親元を離れたのには、この街に一つの噂が流れていたためである。その噂というのが、デジタルワールドというある種の異世界の話だ。彼女のように電脳メガネ――メガネ型のウェアラブルコンピューターを装着し、なおかつイマーゴとキラバグという電脳物質を手に入れた者が踏み入ることのできる、電脳空間のことである。そしてこの電脳物質が事実上唯一手に入るのが、特別行政区として電脳インフラの広く深い歴史と整備があるこの街というわけだ。
「さすがに目新しい情報も無くなってきたか……」
地面に置いておいたラムネを握るように飲みながら、イサコはひとりごちた。彼女のデジタルワールドに関する調査は、一つのボトルネックを迎えていた。イマーゴは手に入れた。彼女の左肩――もちろん、電脳上の彼女の体のだ――に入れ墨のように刻まれたそれは、彼女の脳と電脳メガネとを直結させている。人間と機械が一体化することは、電脳空間を自在に行動するためには必須と言える。しかし、それだけだは足りない。キラバグが無ければ次の段階には進めないのだが、現状ではそれの所在どころか使い方や入手の条件すら不確かな面が大きかった。一応イリーガルと呼ばれる電脳上の存在から集めるやり方である程度の成功は得られているが、せいぜい小うるさいセキュリティプログラムを無視できるようになった程度、充分とはとても言えない。そもそも元が子供の間で広まる都市伝説由来のものだ、信憑性などあったものではない。情報収集の為に転校先でハッカーの真似事をしていた集団を乗っ取ったりもしたが、決定的な情報の入手には至らなかった。だがそれでも、彼女は諦める気など毛ほどもない。譲れない願いが、足を前へと進ませる。
天沢信彦、彼女の兄は、数年前から植物状態である。彼の意識が向かったのがデジタルワールドであると、イサコは睨んでいた。大黒市にはデジタルワールド以外にも様々な噂があるが、中でも有名なものは、電脳メガネを着けていた子供が電脳空間に魂を置いてきてしまうとか、そういう類のものである。そうなった子供は意識が戻ることはなく二度と目覚めることはないとも言われている。この噂とデジタルワールドの噂には関連があると、彼女は考えていた。
(でもこの街に来てから、手札はそろいつつある。)
イサコは再びラムネを握りしめると一息に吸い込む。そして立ち上がると、階段を降りてゴミ箱へと投げ入れた。
祭りの区画に背を向け歩き出す。彼女の脳内にあるのは、兄のことだけだ。事故から彼女を庇い、五年もの間生死の狭間にいる兄。父が死に母も倒れ、居候先の叔母夫妻の家も叔父は入院中。頼れるのは自分だけだ。
(待っててね、お兄ちゃん。)
微かに星が瞬く夜空の下を、イサコはいつも通りの張り詰めた無表情。
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【名前&原作】
天沢勇子@電脳コイル
【デジタルワールドに転移する年】
2026年
【転移する時の学年】
小学六年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
電脳コイルのヒロイン兼もう一人の主人公。電脳メガネと暗号を用いて魔術のようにプログラムを操り暗躍する電脳の魔女。だいたいの行動原理は文中にある通りである。ある種削がれたような無駄の無い雰囲気と身体つきを持つハードボイルドな少女。
【名前&原作】
モジョモン@電脳コイル
【進化段階】
成長期
【タイプ】
データ種
【種族】
獣型デジモン
八体で一体のデジモン。欠けが出た場合は他の無事な個体たちからコピーすることで復活することができる。一体は一体は弱いが、コンビネーションの取れた攻撃は侮れないぞ!
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投下終了です。
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投下します
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岡山の県北にある新田市は、温泉で有名な田舎町だ。岡山市からバスを乗り継ぎ数時間、一際険しいおろち峠を越えると、ポツンポツンとある古びたビルと、昔ながらの黒い屋根瓦の家々が、牧野花の前に広がった。
「うーん、気持ちの良い所だなあ。」
バスが比較的栄えた所で停まると、大きく体を伸ばしながら、ステップを降りる。キャリーバッグと野球バッグをそれぞれの手に持つと、温泉街へ向けて歩き出した。明日行われるプロ野球の試合を見に高速バスで広島へ行く途中、趣味の温泉へ行こうと岡山で降りたが、想像以上に長い道のりと夏の日差しに汗を拭う。ふわっと吹いた山間部の爽やかな風が心地良い。その風に運ばれてか、花の耳に聞き慣れた音が聞こえた。硬式の野球ボールを壁当てする音だ。
「凄い音、あっちかな?」
花は、足を止める。音の響き方から、かなりの球威だとわかる。野球部の彼女がバッテリーを組む神宮寺沙也加も中々の速球を投げるが、音だけならたぶん、神宮寺さんより早いと思った。なんとなく、元来た道を戻ると角を曲がる。どんなピッチャーか見てみたくなった。
少しして林が見え、そして小さな神社が見えた。鳥居の奥から規則正しく、身体に響く音が聞こえてくる。高さと低さを和音にした独特な音だ。ガラガラと音を立てるキャリーバッグを煩わしく思いながら、アスファルトの道を早足で歩く。そして小さな石段を登りきろうとしたところで、石畳の割れ目にきれいに蹴躓いた。
「いったぁ……何してるんだろう、私……あ。」
身体に引っかかった荷物にもつれながら、ため息をつく。幸いどこにも怪我は無いが、情けない。こんなところを誰かに見られたら、と思いながら上を向くと、遠くの誰かと目があった。片手にボールを持ち、動きやすい服装。いつの間にか、規則正しい壁当ての音が止まっていた。
「……ども。」
「ど、どうも……」
風に乗って聞こえてきた小さな声に、花は会釈を返した。
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花がバッテリーを組む神宮寺沙也加の兄は、プロ野球選手だ。今回の広島行きでは、夏の大会に向けて二人で練習を見てもらうことになっている。今頃は久々に家族水入らずの時間を過ごしているだろう。そんな風にここにいない彼女のことを思うのは、目の前の彼のピッチングが似ているからだろうか。
原田巧と名乗った彼の投げる球に、花は釘付けになっていた。女子ではどれだけの才能と練習が必要なのかと思うほどの、球速。神宮寺さんと同じお手本のように美しいオーバースローから放たれるのは、甲子園球児が投げるような速球。それを流して投げている。目の前で放たれ続けるそれは、とても美しくてとても残酷に思えた。
「あ、あの!」
「……なんですか?」
声を出してから、後悔した。なんとなく、彼は神宮寺さんに似ている。自分に自信があるところや、ストイックなところ、それを態度で示すところ。そんな彼が神宮寺さんよりも速い球を投げることが、その姿が彼女と重なることが、気づいたら声を出させていたように思う。
睨むような彼の視線に、言葉が詰まる。喉が固く感じた。
「受けていい?」
野球バッグからミットを取り出す。
「無理ですよ。」
「どうして。」
「女子に取れる球じゃないですから。」
そんなことない、と言おうとして言葉が出てこない。確かに、花が知る限りでは、これほどの球を投げられる人はいない。練習試合では、リトルリーグで名のしれた選手とも対戦したが、それでも球速は130キロほど。それでも自分なら後逸しただろうに、たぶん、彼の全力はそれを上回るだろう。
シンプルに悔しいと思った。きっと彼は気遣うようなことを言う人じゃないし、かと言って男女で差別する人でも無い。きっとただ単に、事実だけを言っているんだ。自分の球を受け止められる人なんていない、少なくともアンタじゃない、と。女子と書いて牧野花と読む、と。それでも。
「なんですか、それ。」
「ミットと、プロテクター。」
「……なんで持ち歩いてんの?」
「色々あって……それで、受けていい?」
野球バッグから出てきたものを見て、彼は呆れたような声を出す。花がレガーツを膝へと着け始めると、背中を向けて一言だけ言った。
「一イニング分だけですよ。怪我しても知りませんから。」
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壁から一メートル程前に座る。巧は一メートル程後ろに下がる。そうして気づいたのは、彼がほぼ神宮寺さんと同じ身長だということ。ピッチャーマウンドが無いためやや小さく見えるが、彼の腕がしなり、振るわれる。来る、と思った時には、ミットに衝撃が走り、掴もうとした手から零れ落ちていた。
速い。重い。そしてコントロールが良い。一球でそうわからされた。構えたミットのど真ん中に来たストレート。掌に痛みを残して地面を転がる球を追い、返球する。
二球目を、彼が振りかぶる。同じスピード、ストレート。取るべきタイミングは同じ。なのに取れない。今度はミットをすっぽ抜け、肩へと跳ねた。
返球する。彼と視線をぶつける。だから言っただろ、と言っている気がした。たぶん、いや確実に彼は、心の中でそう言っているだろう。なぜかはわからないけれど、でもきっとそうだと、どこかで確信していた。三球目、また同じスピードとコース。取ってみろよと言うストレート。今度は、逸らさない。そう思い、ミットを広げ、受け止める。獲った、そう思った掌に感じる回転。ふわりとミットの匂いを感じたときには、ポトリと球が落ちていた。
「これでワンアウト。」
風に乗って、巧の呟きが聞こえた。顔を上げる。つまらなそうな声と反対の、奥の方に燃える炎が見えるような、鋭い目が、花を見ていた。花の心の炎など焼き尽くすような、意志が見えた。
「やっぱり、似てるなあ。」
足下の球を投げ返す。この目に応えなくちゃならない。そういう自分になりたいと思ったから。
サインのように、指を出す。たぶん彼にはこれで通じる。君の本気をぶつけてほしい。彼の本気を引き出して、それを取ってみせる。
四球目、伝わったのだろう、顔の高さへのストレート。五球目、ほぼ同じフォームから外への変化。六球目、またほぼ同じフォームから低めの外角一杯へのチェンジアップ。
「ツーアウト。」
「っ! まだまだぁ!」
七球目、内角への超スローボール。たぶん、こういった変化球は得意じゃない。というより、ほとんど練習していない。なのに捕れないのは彼に才能があるからじゃなくて、自分が対応できていないからだ。最初の三球が、まだ目に焼き付いている。あの三球が、ミットに突き刺さる感覚が残っている。
八球目、ボール一つ分低めで半個分外の、今までで一番早いストレート。たぶん、球速は140キロ近い。きっとこれが彼の全力だ。弾かれたミットがマスクに当たる。キラキラと視界が光った。転々と転がる球を返す。ラスト一球。彼が投げるのは、きっと、ど真ん中のストレート。
そして、九球目が放たれて。
「獲ったよ、最後に。」
花のミットに鋭い音を立てて突き刺さると、そのまま掴まれて投げ返された。
「え!? 巧くんって中学生なの!?」
「気づいてなかったんですか。」
「一年って言われなかったら年上かと……」
「おれ、そんな老けてます? やっぱわかるんすね。実は、この間まで入院してて……」
「ええ!?」
「嘘です。」
「ウソなの!?」
そんな笑えない冗談を最後に言うと、巧はあっさりと帰っていった。一人残された神社の境内は、元から花一人だったように静かだ。そのことに寂しさを感じつつも、木陰で汗を拭う。涼やかな風が火照った身体を優しく包む。心地良い疲労が、花の全身に溢れていた。
あのね、神宮寺さん、岡山で凄い人にあったよ。きっと三年後、甲子園にいるような。そう言いたくて、立ち上がって、歩き出す。
神社の石段を降りる。不意に、蝉の声が聞こえた。
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【名前&原作】
牧野花@八月のシンデレラナイン
【デジタルワールドに転移する年】
2017年
【転移する時の学年】
高校一年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
主人公達の前に立ちはだかるライバル校の清城高校でキャッチャーを務める少女。かつては甲子園出場も果たす名門だったが、様々な事情で野球部は廃部、プロ入りしたOBを兄に持つ神宮寺沙也加は野球部再建と強豪復活を図り、そのバッテリーとして彼女は神宮寺を支える。だいたいはウィキかアニメの最終話を見れば把握できる。
【名前&原作】
原田巧@バッテリー
【デジタルワールドに転移する年】
2017年
【転移する時の学年】
中学一年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
バッテリーの主人公。過剰な自信とそれに見合う超中学生級の実力を持つ、ようするにスポーツ漫画のライバルにいそうなタイプ。家族であっても肩や腕に触られるのを嫌う程の野球への執念は、確かな練習によってピッチングで示されている。だいたいは八月のシンデレラナインで神宮寺沙也加のライバルである東雲龍のセリフを見ればキャラの人間性は把握できる。
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投下終了です
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投下します。
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ある深い夜の中、二つの影が高層ビルの上にたたずんでいた。
一つは瞳に十字の光を宿した、何処か背徳感を漂わせる衣装をした修道女、
そしてもう一つは体の大半を覆うコートと黒いマフラーをまとった、
凛々しい顔立ちをした中性的な人物だった。
「ウィンタープリズン」
「何?シスターナナ」
「このごろ、この周辺で発生している事件についてご存じですか?」
「ああ……、奇妙な男が夜な夜な自分の体を見せつけるという事件かい?」
彼女たちは近頃町で噂されている、「筋肉質な半裸の男が、道行く人に夜な夜な自身の体を見せつけている」という事件について
調べている最中だった。
「ええ、そういったよくない噂についてです。そういった男には、しっかり反省して心を入れ替えていただかなければ」
魔法少女というものは、困っている人を助けるためにある。
シスターナナは最初にマスコットキャラから受けた説明の通りに、困っている人のために動いている。
失くしものを一緒に探したり、悩み事を抱える人の相談相手になったりしたこともある。
そしてその様子を隣で見ていたウィンタープリズンは、彼女を心の底から感心した。
シスターナナはいつだって周りの人のことを考えている。自分よりも他の人を喜ばせるために、救いの手を差し伸べるために行動している。
彼女こそ、魔法少女に相応しい存在だ、と思っているのだ。
そんな彼女のことを、護りたい。ウィンタープリズンはギュッと拳を握り締めた。
「……シスターナナ。君がそのために赴くというのなら、私も一緒に向かうよ」
シスターナナの手を取り、ウィンタープリズンが甘い声でそう言った。シスターナナは頬を微かに赤く染める。
「……ありがとう、ウィンタープリズン」
そうしてウィンタープリズンはシスターナナの身体をさっと横抱きにすると、目撃情報が多く寄せられている公園へと向かった。
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そうして彼女たちが公園に到着すると、情報の通り半裸の男がその場を歩いていた。
ウィンタープリズンはシスターナナをそっと下ろすと、二人はそのまま件の男へと近づいて行った。
普通の人間であれば、魔法少女である自分たちの力だけでも十分に対処できると判断したからである。
そうすると半裸の男は彼女たちの存在に気づいたのか、のんきに挨拶をした。
「お前たち見ない顔だなー、こんな時間に何しに来たんだ〜」
噂通り、マッスルポーズなどを取った状態で近づいてきたのである。
「……私たちは、お話をしに来ただけです……この頃、このあたりに奇妙な男が現れるという噂を聞きましたので」
「詳しく、話を聞かせてくれるとありがたいのだけれども」
彼女たちがそういうと、目の前の男は驚くべき行動をとった。
「そうか、言いたい事が1デシベルくらい分かった。俺は……こういう感じだ!」と自らの肉体美を見せ付けたのである。
そしてその身体は、先ほどにもまして大きくなっていた。
胸板の厚さも、腕の太さも、足も、そして下半身のアレも、何もかもが大きくなっていた。
その結果……
「…キャアァァァ!?」
一拍遅れて、シスターナナが絹を裂くような悲鳴を上げた。
上半身の筋肉が膨れ上がるならまだしも、下半身のアレも大きくなっていたのだから至極当然の話しである。
そしてその悲鳴を聞いたウィンタープリズンが自身の魔法により変質者の周囲に壁を生成し閉じ込めるのには、一秒もかからなかった。
「やはり、君が噂の変質者のようだね。あまり手荒な真似はしたくないから、少しそこでおとなしくしていてくれ」
そして若干怒りを含んだ様子でシスターナナは男に忠告した。
「この壁は、普通の人間では壊せないほど頑丈にできています。これから警察を呼びますのでしばらくそこで反省してください」
しかし彼女たちはこの後驚愕の光景を目の当たりにすることになる。
「少し驚いたさ〜、初対面の相手にいきなり何するさ〜?」
なんと先ほど閉じ込めた男が、壁を粉砕して脱出してきたのだ。
「……どうやら、少し手荒なことをしないといけないようだね」
そうしてウィンタープリズンは、目の前の男を何としてでも止めることにした。
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そして数分後…
「なるほど……つまり君は、最近物騒な事件が起こっているからパトロールをしていたというんだね」
「そうさ〜、なのにいきなり襲われて、8リットルくらい驚いたさ〜」
どうやら、激しい戦いを通して分かり合えたようである。
お互いが、妙な思い違いをしているということに気づいたのである。
「しかしなぜ、そのような格好でパトロールをしていたのです?」
先ほどのショックから立ち直ったシスターナナが、彼にそう尋ねた。
「ああ、あれか〜。人に見られると引き締まるってよく言うだろ?」
……どうやら、大層な理由はなかったようである。
それに対して、やはり何かしら思うところがあったのかウィンタープリズンは彼に忠告をした。
「…気持ちはわかるし、私もたまにやりたくなる時はあるけれども」
「ウィンタープリズン!?」
「冗談だよ、少なくとも今は君以外に見せるつもりはないよ」
「それを聞いて安心しました」
そして彼女たちは、最初から男がいなかったかのようにいちゃつき始めた。
「…オレ、そろそろ帰ったほうがいいかな」
そして男は、彼女たちの邪魔をしないように静かに立ち去るのだった…。
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翌日の朝……
二人の大学生が、学校へと通っている最中だった。
一人は垂れ目の優しい雰囲気を醸し出す、若干ふくよかな感じの少女で、
もう一人は王子様といった印象を与える、美しい長身の少女だった。
「雫、昨日は妙な男性と出会いましたね」
「そうだね、奈々。しかし、彼もまた人々のために身を粉にしている人だった。喜ばしいことだよ」
もちろんこの二人は、ただの大学生ではない。
ふくよかな感じの少女、羽二重奈々はシスター姿の魔法少女、シスターナナの正体であり、
もう一人の女性、亜柊雫はウィンタープリズンの正体である。
二人は、昨日出会った男について話をしているようだった。
そうしていると突然奈々が驚いた顔で立ち止まった。
「どうしたんだい?奈々」
雫が心配して彼女に話しかけたが、奈々は少し呼吸を整えた後答えた。
「いえ、心配しないでください。向こう側の歩道に、昨日出会った男性がランドセルを背負って歩いている幻覚が見えただけです」
「…奇遇だね、ついさっき同じ幻覚が見えたところだよ」
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そしてこちらでは、小学生たちが元気に登校をしている最中だった。
その中で、胸毛とヒゲが生え揃った、かなり濃い顔をした男の子が突然立ち止まって向こう側の歩道を見ていた。
「どうしたの?たけしくん」
「いや、さっき見覚えのある顔が見えた気がしただけさー」
この濃い顔をした小学生は、たけし。
噂になっていた、「筋肉質な半裸の男」の正体である。
「ああ、あの中性的な人だね。かなり目立っているし、確かにどこかで会った気がするのもわかるよ」
「そーなんだよな〜。でも、結構最近出会った気がするさ〜」
彼らはそう話し合いながら、自分たちが通っている小学校へと向かった。
彼と彼女たちが再び出会う日は、もうすぐ訪れるのかもしれない……。
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【名前&原作】
シスターナナモン@魔法少女育成計画
【進化段階】
成熟期
【タイプ】
データ
【種族値】
パペット型デジモン
博愛主義者であり、どんな状況であろうと戦うことは愚かであると主張し、手を取り合う必要性を訴える。
良くも悪くも純粋な性格だが、思い込みが激しく、自己を正当化しようとする傾向があるため、
他者からは内面の歪みを指摘されることがある。
任意の相手の能力を強化できる能力をもっているが自分自身には使用できない為、コンビを組むことが前提となっている。
【名前&原作】
ウィンタープリズンモン@魔法少女育成計画
【進化段階】
成熟期
【タイプ】
データ
【種族値】
パペット型デジモン
ショートカットの凛々しい顔立ちに体の大半を覆うコート、黒いマフラーなど
魔法少女としては珍しい中性的でスマートな印象の少女。
床面や壁面から非常に頑丈な壁を生み出す能力を持っており、
盾としてだけでなく、攻撃や妨害、足場などにも利用できる。
また相手の周りに壁を生成し、動きを封じたうえで攻撃するなど、
その能力を抜群の格闘センスをもって肉弾戦にも応用している。
【名前&原作】
タケシモン@世紀末リーダー伝たけし!
【進化段階】
成長期
【タイプ】
ワクチン
【種族値】
戦士型デジモン
強い心を持ち続ければたとえ銃弾や鋼鉄の刃、強酸でも壊れず、持ち主を常に守る『リーダーバッジ』を肌身離さず付けており、
また腕や脚などの筋肉を膨張させ、相手を威嚇すると同時に力を増す「リーダーお肉」をはじめとする様々な技を使いこなす戦士。
幼少時代に偉大なリーダー的存在だった父を亡くし、その遺言「最も大切なのは人間の心だ」という言葉を受けて、
「父ちゃんの夢を叶える」ためリーダー的存在になることを志した過去を持つ。
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投下終了です。
ありがとうございました。
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投下ありがとうございます。
正直自分以外に投下する人いないんだろうなと半ば思っていたので、まず投下があったことそのことにすごい驚きとありがたさを感じています。
多分ここでしか書けないタイプの登場話もあると思うので、お好きなように投げ込んで頂ければ幸いです。
ところで、レギュレーション的にはそりゃそうなんですけど、大学生のまほいく組はまだしも、一応小学生なのに選ばれし子供たちじゃなくてデジモンとして登場話が書かれるたけしになんか笑ってしまいました。
他人が書いた登場話ってこんな面白いもんなんですね。
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>>29
評価していただき、ありがとうございます。
実際、たけしのポジションについては自分自身ちょっと笑いながら作成しておりました。
では、もう一つ投下させていただきます
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ある夏の日の午後……
怪獣のソフビや変身ベルトなど、様々な特撮関係のものが置かれた部屋で一人の少女がテレビを見ていた。
彼女が見ている番組は、一昔前に流行った特撮番組の再放送で、
その内容は、三人の男女がヒーローとともに電脳世界で起こる様々な事件を解決するというものだ。
そうして一通り見終えて、彼女はベッドに腰かけて興奮冷めやらぬ様子だった。
「今日も面白かった!次回もしっかり見ないといけないな!」
彼女の名は南条光。
ヒーローという存在にあこがれる活発な少女だ。
しかし、そんな彼女には最近ちょっとした悩みがあった。
(しかし最近は、この特撮と同じような事件が頻発しているな……)
そう、この頃よく発生している、信号やコンピュータなどの機械が異常な動きをして
社会を混乱させているという事件について悩んでいるのだ。
「まさかさっきの番組と同じような出来事が、現実にも起きているのか…?」
そう彼女は考えた。
さっきの特撮番組のように、電脳世界で何らかの争いが起きているということを。
(本当にそうだとしたら……いやな胸騒ぎがするぞ……)
この時の彼女はまだ知らない、この予想がおおむね当たっていることに……。
そして自分がその当事者となるかもしれないことに……。
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【名前&原作】
南条光@アイドルマスターシンデレラガールズ
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
中学2年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルの一人。
趣味は「特撮ごっこ」と「特撮番組鑑賞」ととにかく特撮が大好きで、アイドルになるきっかけも
「ヒーロー番組の主題歌をゲットし自分がヒーローになる」ためという特撮ヒーローマニア。
基本的にはウィキがあれば大体のキャラ把握は可能。
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投下終了です
ありがとうございました。
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投下乙です。
ナンジョルノが投下されたとなればビートシューターを投下せざるを得ない。
残り時間も短いんでどんどこ投下します。
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投下します
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ここはある朽ち果てた廃墟……
そんな場所で三人の男が歩いていた…
「おお、なかなかに雰囲気があるなぁ」
「なあ…やっぱりやめようぜ。肝試しだなんて」
「なんだよ、ビビってんのか?」
彼らはここに肝試しに来た男だった。
「ここにはある怪談話があってだな」
「ああ、どんな話だったかな?」
「ここには昔、優れた歌手だった男がいたらしいんだ」
「ほうほう、それから?」
「しかし年を取って昔のような歌声が出せなくなって、引退せざるを得なくなったんだ」
「そこから一気にボケちゃったらしく、自分が飼っていた動物たちを自分の息子だと思い込んじゃったらしいんだ」
「そうかそうか」
「そうしたらその動物たちがこう思ったらしいんだ。『自分たちをかわいがってくれたおじいさんに恩返しをしたい』と」
「ほう、それからそれから?」
「そうしたら彼らのもとに不思議な声が聞こえて、気づいたらおじいさんと一緒の体になっていたらしいんだ」
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「へえ、動物たちがおじいさんそっくりになったんだ」
「いや、そうじゃなくて、おじいさんに動物たちの体がくっついて、無数の歌声を出す怪物になってしまったんだ」
「うへえ」
「それからこの廃墟では、様々な動物の声を奏でる怪物が住み着いたという噂が流れているんだ」
「うわあ、感動ものかと思ったらとんだ怪談だな」
「そうして俺らが、そんな噂の流れるこの場所に肝試しに来たわけだ」
そういった話をしていたら、先ほどまで怖がっていた男が突如として彼らにこう伝えた
「お…おい、いま動物の声が聞こえなかったか?」
動物たちの声が聞こえたと、そういったのだ。
「なんだよ、気のせいだろ。大体そんな奴がいるわけないだろ」
「そうだよ、このご時世にそんな化け物いるわけないだろ」
しかし彼らはそれらを意に返さなかった。
そんな存在いるわけない、と。
しかし先ほどの男はこう言った。
声がだんだん近づいている、と
そうしているうちに一笑に付していた男たちも焦り始めていった。
そうして彼らは目撃する。
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ロバのような老人の口から、ニワトリや犬、猫といった動物たちの上半身が生えた怪物を。
それから彼らの行方は、ようとして知れなくなった……
そして今でも、その廃墟では様々な動物の声が聞こえてくるそうです……
「…まとめて、可愛がってやろう…息子たちとの合唱団……」
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【名前&原作】
ブレーメンモン@ソウルサクリファイスデルタ
【進化段階】
完全体
【タイプ】
ウイルス
【種族値】
合成型デジモン
唄い手だった老人に歌声を取り戻させる為、彼を慕う動物たちが老人と融合して誕生した怪物
優れた歌声をしており、また無数の腕で太鼓やラッパ、シンバルなど様々な楽器を使いこなすが
そのあまりの不気味な姿に誰もその歌声や演奏を聞いてくれる者はいなくなってしまった。
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投下終了です
ありがとうございました。
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投下ありがとうございます。
ちょっと見ない間にとんでもないクリーチャーがエントリーしてて笑いながらもっと凄いやつを投げ返せないかと思いました。
キャラ把握してメガテンか何かにいそうな冒涜的なものを感じたんで相応のものを打ち返せるようにがんばります。
こう言っておいてなんですがビートシューターの登場話ができたんで先にそっちを投下します。
太一の登場話でお台場小学校って書いてましたが、:の方は武蔵小杉小学校だった(主人公たちが川崎在住だった)と先週の丈主役回で判明してちょっと目算狂ったんでもう好き勝手に投稿します。
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「悪い人じゃないんだけどな。ケータリングの弁当とか自分は最後で年下に先に取らせてくれるし……『ファイナル弁当』とか言いながら。」
「あははなんですかそれ。」
「たぶん特撮ネタだろうけどわかんないわ、他にもあの人スマホの他にガラケー持ってたりするし。こないだも誕生日プレゼントに変身ベルト渡されたわ。オレあの時間サッカーで見れてねえって。貰ったけど。」
「え、おめでとうございます。いつです?」
「今月の十七。」
「クロアチアのストリニッチと同じですね。」
パシッと音を立てて結城晴のシューズからサッカーボールが放たれる。地面スレスレを飛び足下直前でバウンドしたそれを、武之内空はワントラップで蹴り返した。
武蔵小杉の中原記念公園での野外ライブを終えた晴は、隣接しているグラウンドに顔見知りの空を呼び出すと、解散までの暇つぶしにサッカーをしていた。去年の女子サッカーチームの全国大会で愛媛県合同チームとして出場した際、空が所属していたチームに負けてからの縁である。空が怪我で退団したと聞き、近くで仕事のついでに様子を見ようと連絡をしたのだが、部活でサッカーを続けていると聞くと会って五分ほどで話は事務所の先輩のことに移っていた。
「そういえば、ザリガニ釣りできる場所ってないか?」
「ちょっと遠いですけどせせらぎ遊歩道でできましたよ、前遠足で行きました。好きなんですか、ザリガニ?」
「さすがにザリガニ釣るの好きなやついないわ。いや、いるのか……その先輩、9月に特撮ものの俳優のイベントに行くらしくて、そこでザリガニ持ってきたいんだって。」
「うーん……うん?」
「まあ、わけわかんないよな。なんでもその俳優がザリガニ大好きらしくてさ、見せたいんだって。」
「おもしろい人ですね。」
「どっちが?」
「どっちも。よっ!」
体重を載せた浮き玉が晴の太ももあたりに放たれる。「甘いな」インサイドで上に浮かせ胸でトラップすると、地面に付けずに空へと蹴り返す。
「そういえばさ、武之内って親戚に華道やってる人いる?」
「え、な、なんでですか?」
「この間事務所の先輩、あ、さっきのとは別の先輩な、その人が華道体験することになってさ、武之内って名字珍しいんじゃん?」
「あ……一応、私のお母さんが。」
「え、マジ、うわっと!?」
トラップミスでボールを弾く。レジャーシートを敷いているファミリー連れの方に転がったのを追いかけた所で、目が移った。一つ結びのポニーテールに意思の強そうな目が晴をボールよりも引きつけた。
「悪い、こっち蹴ってくれ!」
大声で呼びかける。晴の顔とボールを往復すると、そのポニーテールの少女はボールを蹴り上げた。そのフォームに、晴は自分の中で確信を強めた。
「サンキューな、高遠……だっけ?」
-
「え、難波ダンデライオンの?」
「そう、あの高遠。」
「えぇなんで二人とも知っとんの〜? 怖いわぁなんか。」
「女子で男子より速いフォワードだからな。同じポジションだし。あ、武之内も。」
「動画サイトで試合見ました。速いだけじゃなくて決定力もあって。よっ!」
「面と向かって言われると恥ずかしいなぁ、結城!」
「っ! 球威もあんな……」
ここまでのプレイヤーとは、そう足に響いた衝撃に驚きながら、晴は足を振るう。エリカはそれをワンタッチで空の真正面へ返した。
高遠エリカ、大阪の強豪ジュニアチーム、難波ダンデライオンのレギュラー、その名前は女子でサッカーをしているある程度のレベル以上ならば、それなりに知られている名だ。
通常、高学年で女子が男子と混ざってサッカーを行うことは少ない。ドッジボールなどの競技人口が少ない球技ならば全国クラスでもスタメンになることはままあるが、これがサッカーとなると女子チームの存在などもありその比率は大きく減る。その中で、競合が激しいフォワードのポジションで五年生ながらスタメンで試合に出場した彼女は、同じように男女混合でサッカーをやる高学年の女子には多少は知られていた。これが男子となると西の強豪たるダンデライオンの名だけに目が行くことになるが、少なくとも今三人でボールを追う場にそのことは何も関係がなかった。
「でもなんで東京に? 遠征?」
「川崎ですよ。」
「え、似たようなもんだろ?」
「神奈川と東京じゃぜんぜん違いますよ。」
「いや同じだろ電車で三十分て愛媛ならまだ松島市内だぞ。」
「愛媛に電車ってあるんですか!?」
「あるよ!」
「新幹線は?」
「愛媛に新幹線なんてあるわけないじゃん。」
「愛媛ならだって新幹線くらいあるでしょ!」
「愛媛に新幹線なんてあるわけないじゃん!」
「なんで二回言うたの?」
「んで、結局なに、遠征?」
「あー、引っ越しや!」
「引っ越し?」
「そう、今は東京で、あ、東京都な、そっちで桃山プレデターってチームでやってる。」
「あ、それって何日か前の関東大会の。」
「準優勝チームか。」
「ちょっと詳しすぎない?」
「ロケで見に行ったんだ。」
「ロケ?」
「結城さん、346でアイドル始めたんだって。」
「346ってあの?」
「あの。」
「え、ウケる。」
「おい。」
「あはは、冗談や冗談!」
「ま、似合ってないのはわかってるさ。」
「ゴメンゴメン、キゲン直してよ。」
「いや、そうじゃなくてさ。」
エリカから回ってきたボールを高く蹴り上げる。
「アイドル、てのも、悪くはないんだけども……」
バックスピンのかかったボールは、ピタリと伸ばした足の甲と足首の間に挟まった。
「やっぱ、サッカーって最高だろ? しゃぁっ!」
「うわ! 速いって!」
「全国の足、見せてくれよ。」
「あーんもう、変なとこ飛んでったやん!」
振りぬかれた足からボールが飛ぶ。エリカのスニーカーを叩いて、白と黒が芝生の上を転がった。
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【名前&原作】
武之内空@デジモンアドベンチャー:
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
小学五年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
主人公達の選ばれし子供たちの一人。無印版に比べて男勝りな面が減り母性的な面が強くなり、どちらかといえば終盤に近い性格になっている。しっかり者で責任感が強いところは無印版と同じ。
彼女の主役回である四話はYouTubeには上がっていない(PVはある)ため一話から出ている太一や光子郎と比べると把握にやや難がある。
サッカーのポジションはフォワード。
【名前&原作】
結城晴@アイドルマスターシンデレラガールズ
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
小学六年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルの一人。
趣味はサッカー特技もサッカー。
一人称のオレといい普段の言動といいサッカーやってる男子感が強いが、人を笑顔にするアイドルという仕事自体には悪しからぬ感情を持っている。
基本的にはウィキがあれば大体のキャラ把握は可能。
サッカーのポジションはフォワード。
【名前&原作】
高遠エリカ@銀河へキックオフ!!
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
小学六年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
大阪からの転校生で主人公たちのチーム桃山プレデターに参加した、本話のなかで唯一のサッカーもののキャラ。ストライカーとしての高い実力を持ち特にその駿足は抜きん出たものがあるが、強豪チームの中では男子との成長の差を痛感し、主人公たちとの中で成長への答えを見つけていく。
時系列は八人制サッカーを始める前からの登場。
サッカーのポジションはフォワード。
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投下終了です。
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>>41
感想、ありがとうございます。
こちらに関しては若干えぐい描写を含んでいたため受け入れていただけるか不安でしたので、
そういった好意的な感想を返してくださりありがとうございました。
では、別の意味で「危ない」キャラクターですが、デジモン枠をもう一つ投下させていただきます
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これは昔々のお話です……
ある国に、とても公明正大で、誰からも慕われる王様がいました。
そんな王様の統治する城下町で、「奇妙」というより「卑猥」な事件が起きました。
女性が一人で歩いていると、「王冠と分厚いローブ」をまとった男が現れるという事件です。
そしてその男がローブをはだけると、その下には何も着ていない…むき出しの裸だったそうです。
女性の悲鳴を聞いて、不審者は、満足げに卑猥な笑顔を向けるという事件でした。
そして国民は、その事件に怒り狂いました。
あの王様が、そんな「不埒なこと」をするわけがない、と思ったからです。
世論は、王様への支持で一致し、真犯人探しに推移していきました。
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王様自身は、事件後も毅然とした態度を崩しませんでした。
なぜなら、その「不審者の正体」は、やはり「王様自身」であったからです。
王様は、自分の「裸を女性に見せること」で、快感を得ていました。
決して、王様は悪い人間ではありませんでした。
ですから、自身が行った不埒な行為に、王様自身も酷く罪悪感を覚えていました。
自分を信じる国民に対し、とんでもない背信行為をしている。
王様は痛感し、胸が痛くなりました。
そう罪悪感を覚えれば覚えるほど、彼は裸にならずにはいられませんでした。
期待に応えられる自信がなくて、心が壊れそうになることもある。
それこそ、追いつめられて裸になってしまうくらいに。
自分は「完璧な存在」ではないことを伝えたかった。
それなのに……誰にもその思いは伝わりませんでした。
そのとき、彼の頭の中に声が聞こえてきました。
「願いを叶えたければ、相応の犠牲を払え」と。
王様は、願いました。
この体に、この皮膚に、こびりついた『王様』という衣を脱ぎ去りたい。
もっと、もっと裸になりたい、そう願いました。
-
そうして王様は「丸見え」の化け物となりました。
裸どころの騒ぎではない。皮膚が透明になり、血管や内蔵の脈打つところが覗けていました。
しかし今も、王様の願いは叶っていません。
やっと本当の自分をさらけ出したのに、それを直視できる人間がいないのです。
王様は民衆を押さえつけて無理に視界に入れようとしますが、大抵は恐怖のあまり、途中で心臓が止まってしまうのです。
そうして裸になりすぎた王様は、今でも探しているといいます。
本当の自分を直視してくれる、肝の据わった誰かを――
「おまえらの信頼が、私をおかしくする!
おまえらの期待で、私は自分を見失う!
見るがいい!丸出しの私を!
目に刻め!むき出しの私を!」
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【名前&原作】
ストリーキングモン@ソウルサクリファイスデルタ
【進化段階】
完全体
【タイプ】
データ
【種族値】
魔人型デジモン
誰からも慕われる王様が、その役目に疲れ果て「ありのままの自分を見てほしい」という欲望と
露出性癖をこじらせた結果、人体模型のような姿になった魔物で、人々からは『はだかの王様』と呼ばれている。
自身の身体、とりわけ透けた内臓や血管を見せることに快感を得ており、その「見られる快感」がエネルギー源となっている
普段はマントで体を隠しており、かぎ爪でひっかいてきたり三段蹴りをする、左腕を天高く突き上げて
周囲に雷を発生させるなどスタイリッシュな攻撃を使ってくるが
ひとたびマントを脱ぎ捨て、気色悪い笑い声とともに「ありのままの姿」をさらけ出すと
身体から強烈な光を発生させる、ボディプレスをしてくる、全身を見せつけるかのように両腕を広げた状態で突進してくるなど
完全に変態としか言いようのない攻撃をしてくる。
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投下終了です
……自分で書いといて何なのですが、スカモン以上に女性キャラと遭遇させちゃいけないデジモンだと感じております。
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最終日となりましたので、二作品ほど投下いたします。
-
ここは、ある女の子が暮らしている部屋
たくさんのかわいい物で囲まれた部屋だ。
そんな部屋の中で、とても大きな体をした女の子が出かける支度をしていた。
彼女の名前は諸星きらり。
大きな体に沢山の幸せと可愛さを詰め込んだ少女である。
「おっすおっす!今日もバッチシ☆」
そうこうしていると、どうやら準備が終わったらしい。
「それじゃあ今日もかわいいものやキラキラグッズを見つけて、ハピハピしてくるにぃ☆」
そう言って彼女はほぼ日課ともいえる、可愛いもの探しへと出かけて行った。
しかしそんな幸せそうに見える彼女だったが、心なしかいつもより元気がない様子だった。
(そういえば最近、妙な噂が出回っててファンのみんなピリピリしてるにぃ…だからこそきらりがみんなをハピハピにしたいにぃ…)
そう、ここ最近では照明が点滅したりカメラに奇妙な生物が映り込むなど様々な機械が異常な動作を起こしており、
それによって撮影場所やライブ会場で不穏な空気が流れていることを、彼女はとても気に病んでいたのである。
そしてそんな彼女の背後では、時折電線がスパークしたり朝方にもかかわらず電灯がついたりなど異常が発生していた。
……彼女の、今日のちょっとした買い物は、もしかしたらとても長いものとなるかもしれない……
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【名前&原作】
諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ
【デジタルワールドに転移する年】
2020年
【転移する時の学年】
高校3年生
【未把握者向けへのキャラ紹介】
「にょわー☆」や「はぴはぴ☆」などに代表される独特のしゃべり方と、180cm越えのとにかく大きい身長が特徴の少女。
初見だとその言動に目が行きがちだが、その実仲間の気遣いに目を向けたり励まそうとしたりと内面はとてもいい子で、
そのずば抜けた長身にも悩みがあるようで、ハピハピなキャラクター性も周囲を怖がらせまいという気持ちの表れという一面もある。
その長身から誤解されがちだが本人に武道や戦闘の心得はない。
しかし成人男性を抱きしめた拍子に締め落としたり、自分と同世代の女の子を難なく抱え上げたりと怪力であることは事実であるらしい。
基本的にはウィキがあれば大体のキャラ把握は可能。
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投下終了です
続けて、突然変異型のデジモンについて投下いたします。
-
これはまだ世界が混沌としており、人と魔と神が争っていた時代……
光も、生きるものも何もかもが存在しない冥界の奥深くにそれは存在した……
それは、計り知れないほど大きなものだった……
それは、今やただの残骸に過ぎなかった……
我が子と自身の片割れの手で解体された破片の寄せ集めに過ぎなかった……
それでも、それは生きていた……
その、太古の天空神はまだ生きていた……
自身がすでに狂っていることも知らぬままに
「我ニ……ヲ捧ゲヨ…我ノ……ヲ地ニ…エヨ……」
自身がすでに神ではないことも知らぬままに
「我ニ…物ヲ捧ゲヨ…我ノ言…ヲ地ニ伝エヨ……」
自身はただの残骸でしかないことも知らぬままに
「我ニ供物ヲ捧ゲヨ…我ノ言葉ヲ地ニ伝エヨ……」
その存在は叫び続けていた……
秩序と支配を叫び続けていた……
「進軍セヨ…我ハ……ヲ喰ラウ…」
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【名前&原作】
ウラヌスモン@LORD of VERMILION
【進化段階】
成熟期
【タイプ】
なし
【種族値】
突然変異型デジモン
自らを世界の支配者だと豪語し他者を虐げたために、自身の片割れと息子たちによってその身をバラバラにされ、
冥界の奥深くに封印された巨神の残骸であり、自らの失われた箇所を修復すべくありとあらゆる生命体を喰らい続ける危険な存在である。
かつてはその両腕で大地をかき混ぜてあらゆる生命を生み出していたが、ただの残骸でしかない彼には
心もなく、動くこともない岩山しか作り出せず、仮に修復が完了したとしても『テセウスの船』となっている彼に
かつての力を行使することは不可能である。
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投下終了です
-
投下ありがとうございます。
最初はどうなることかと思いましたが最終日までにけっこう私以外の投下があり嬉しいですね。
そんな中でコンペキャラ採用まで行き着かなかったのは私の実力・準備不足のよる所です。
以下のようなことが企画の離陸失敗の原因と分析しております。
一、最初に企画のノリを伝えられなかった
OPを本編開始後に投下するやり方は企画の初期段階でノリを伝えるのが困難である。また企画者が投下する質と量が伴っていないと早いタイミングでの書き手の参加が望めなくなる。
二、ウィキなどの環境整備を怠った
リレー結果で地図の変更などがあるとはいえ、コンペ参加話を容易に把握できるウィキなどのまとめサイトは事前に用意しておくべきだった。
三、デジモン:が初期過ぎた
デジモンロワであるにも関わらず放送中のアニメでは主要キャラが出揃っていない段階で開始した。昨日のデジモンの日に合わせることを優先するあまり、無印版から把握を流用しようとして後からリメイクとの差異に苦慮した。
四、バトロワ要素が薄い
謎の島に子供が拉致られて命懸けで戦うという部分以外にロワ要素が薄い。過去の非ロワ系の企画で軌道に乗ったものの研究が足らなかった。またデジモンの世界観上、作風が強い現実寄りの原作以外からの投下が難しく、企画者であるのにそこでつまづいた。
他にもいくつも原因はあげられますが以上の四点が主たるものと考えています。やはり、見切り発車でのスタートが企画倒れを招いた面が強いと反省せざるを得ません。
現状では完結までの企画続行は不可能と判断しました。投下いただいて申し訳無いですが、企画を打ち切り出直してこようと思います。
私が投下した分は全て流用可とし、今後はまた企画案を練り直しながら他のリレーに書き手として参加できればと思います。
短くなりましたがありがとうございました。
-
>>59
企画打ち切りの連絡、了解しました。
◆BrXLNuUpHQ 様、1か月という短い間ではありましたがともに様々な作品を
作成することができ、大変うれしく思います。
では、いつかまたどこかでお会いしましょう。
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