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超人幻想バトル・ロワイアル

1 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:38:03 ly1p/E/I0
【コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜】8/8
人吉爾朗/星野輝子/風郎太/柴来人/アースちゃん/影胡摩/メガゴン/怪剣クロード
【サイボーグ009】8/8
島村ジョー/イワン・ウィスキー/ジェット・リンク/フランソワーズ・アルヌール/アルベルト・ハインリヒ/張々湖/アポロン/バン・ボグート
【艦隊これくしょん】5/5
吹雪/夕立/金剛/赤城/戦艦ヲ級
【ニンジャスレイヤー】4/4
ニンジャスレイヤー/ダークニンジャ/ヤモト=コキ/フォレスト=サワタリ
【ジョジョの奇妙な冒険】4/4
空条承太郎/ジョセフ・ジョースター/DIO/カーズ
【ハピネスチャージプリキュア!】5/5
愛乃めぐみ/白雪ひめ/大森ゆうこ/氷川いおな/ファントム
【TIGER&BUNNY】6/6
鏑木・T・虎徹/バーナビー・ブルックスJr./カリーナ・ライル/ネイサン・シーモア/ユーリ・ペトロフ/ジェイク・マルチネス
【天装戦隊ゴセイジャー】6/6
アラタ/ハイド/ゴセイナイト/流星のデレプタ/チュパカブラの武レドラン/10サイのロボゴーグ
【バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生】4/4
ブルース・ウェイン/クラーク・ケント/ダイアナ・プリンス/ドゥームズデイ
【アベンジャーズ】5/5
トニー・スターク/スティーブ・ロジャース/ソー・オーディンソン/ワンダ・マキシモフ/ウルトロン/ロキ
【X-MENシリーズ】4/4
ローガン/チャールズ・エグゼビア/エリック・レーンシャー/レイブン・ダークホルム

60/60


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2 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:38:29 ly1p/E/I0
オープニング投下します


3 : 超人達の魔宴 :2016/12/11(日) 18:39:31 ly1p/E/I0

『超人』

人知を超えた超常の力を持った存在。


 人間は大昔から人知を超えた存在を追い求めてきた。

 神話に伝わる半神の英雄しかり、
 歴史書に名を残す豪傑しかり、
 近現代に描かれた創作物の主人公達しかり・・・。


 様々な世界の様々な場所に、人を超えた者達が存在している。

『サイボーグ』、『艦娘』、『スタンド使い』、『ニンジャ』、『プリキュア』、『護星天使』、『NEXT』、『ミュータント』・・・


 様々な呼ばれ方をされる彼らを、
 人々は時に『救世主』と崇めて歓迎し、
 時に『悪魔』と蔑み、邪魔者扱いする。
 
 しかし、彼らは決して居なくなりはしない。

 何故なら彼らは・・・人々が望む限り、必ず現れるのだから・・・。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


4 : 超人達の魔宴 :2016/12/11(日) 18:39:57 ly1p/E/I0
一点の光も存在しない暗闇。
 
 そこに唐突に灯りがつくと、その場にいた全員が息を呑んだ。

 数十人近くの人間が市民体育館程の広さの場所に集められていた。
 集められている人々は、性別も年齢もバラバラで、
 中には映画のヒーローや忍者のような格好をしている者までいる。
 それどころか、明らかに人間とは思えない、怪物としか言いようのない生き物まで鎖に繋がれた状態で集められていた。

 そんな一見して共通点の無いように思える人々だったが、
 注意して見てみれば、たった1つだけ共通点があることに気がつくだろう。

 首輪だ。
 その場にいる全員が、金属製の首輪を嵌められていたのだ。

 自分はどうしてこんな場所にいるのか?
 突然の事態にその場はざわめき立つ。

 その時だった。
 
 天井から巨大なモニター画面が出現した。

 野球場の電光掲示板程の大きさがあるそのモニター画面は、最初は真っ暗だったのだが、
 「ブツッ」という音とともに電源が付くと、砂嵐が巻き起こり、次第に鮮明になっていったかと思うと・・・


『・・・お目覚めのようだな、諸君』

 スーツ姿にオールバックの髪型の男性の姿が浮かび上がった。

『まず、自己紹介しよう・・・私は里見義昭。今回催されるイベントの進行を担当している。よろしく頼む』

 『イベント』。
 里見と名乗った男性の言葉にまたしてもざわめきが起こる。
 
 その姿を悟ったのか、それとも実際に見えているのかはわからないが、
 里見は不敵な笑みを浮かべて、告げた。

『諸君らにはこれより・・・』








『殺し合いをしてもらう』







 殺し合い。
 里見の言葉に、先程までざわめき立っていた人々がウソのように静まり返った。

 里見はそれを全く意に介すことなく、話を続けていく。

『ルールはただ1つだけだ。我々の用意した会場で、今この場にいる諸君全員で最後の一人になるまで殺し合い・・・
 最後まで生き残った者が優勝となる。生き残った者は安全かつ速やかに帰宅できることを保証しよう。
 そして・・・生き残った優勝者には、どのような願いも叶えられる権利が与えられる。
 富、名声、不老不死に死者の蘇生・・・どんなに途方もない望みも実現できることを約束しよう』


5 : 超人達の魔宴 :2016/12/11(日) 18:41:59 ly1p/E/I0
「ちょ・・・ちょっと待って下さい!」

 参加者の一人、駆逐艦『吹雪』が声を挙げた。

『・・・何か質問かな?』

 里見は今にも泣きそうになっている吹雪を、まるで生ごみでも見るかのような目で見降ろしていた。

 吹雪はそんな里見の目線に一瞬怯みながらも、叫び続ける。

「い・・・いきなり殺し合えなんて言われて・・・言うとおりにする人がいると思っているんですか!?」

「・・・そ、そうだ!この嬢ちゃんの言うとおりだ!」

「何でお前のいう事を聞いて殺し合わなくちゃいけねぇんだよ!?」

「寝ぼけた事言ってないで、早く帰らせてよ!」

 吹雪の勇気ある一声をきっかけに、参加者達は殺し合いへの拒否を叫ぶ。
 しかし、人々の非難を受けながらも、里見は一切顔色を変えなかった。

『諸君らの反応は予想していた・・・なので、予防策を張らせてもらった』

「予防策ぅ?なんだよそれ?」

 ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹が首を傾げる。

『既に気づいている者も居るだろうが、諸君らの首には我々特性の首輪を着けさせてもらった』

 里見の言葉に参加者達は次々に自身の首元をまさぐった。

「これがどうした?こんな物で俺達を飼いならしたつもりか!?」

 カマキリのような怪人・・・流星のデレプタが里見を睨みつけながら尚も反抗気味に叫ぶ。

『・・・』

 デレプタの言葉を受けて、里見はパチンと指を鳴らした。

 すると、会場内にブザーのような電子音が響き渡った。
 
 その電子音は三人の参加者・・・駆逐艦如月、005ことジェロニモ・ジュニア、ハルクことブルース・バナーの首輪から発せられた物だった。

「えっ?な、何これ?」

「これは・・・」

「おい、これは・・・」

 事態を飲み込めない3人を無視して、電子音は鳴り続け、

 そして電子音が途切れると・・・3人の身体は一瞬にして液状に溶け、後には黒い液体と首輪が3つ残された。


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6 : 超人達の魔宴 :2016/12/11(日) 18:42:16 ly1p/E/I0
「・・・キャアアアアアアアアッ!!!」

 突然の事態に会場は騒然となり、悲鳴を挙げる者、目を背ける者、吐き気をもよおす者が出てくる中で、里見は説明を続ける。

『諸君らにはめられた首輪には、『バイオデストロイヤー』という劇薬が内蔵されている。
我々への反抗、会場内の立ち入り禁止エリアへの侵入、会場からの脱走、及び24時間以上の死者の停滞、
そして、首輪の無理な解体を試みた場合場合、首輪内のバイオデストロイヤーが諸君の肉体を分子レベルで分解・消滅させるようになっている。
無駄な抵抗は止めることだな』

 里見の説明を聞きながら、参加者達は動揺を隠せなかった。
 里見の説明は続く。

『諸君らは身体能力や体格等に大きなバラつきがあるので、
武器の類は全て没収し、こちらが用意した武器と食料、地図を配布する。
また、会場では6時間ごとにそれまでに死亡した参加者と放送以降の立ち入り禁止エリアを放送する。
聞き逃さないようにな。
また、会場内では徒党を組もうと、一人で殺しまわろうと諸君の自由だ。
イベントの進行に関わる事態以外は、こちらからは黙認させてもらう・・・では』

「待ってくれ」

 参加者の垣根を分けて、一人の青年・・・人吉爾朗が前に躍り出た。

『君も何か私に言いたいことがあるのかね?人吉爾朗」

 里見は先程吹雪に向けた物と同じ生ごみを見るかのような視線で爾朗を見ていた。

「里見・・・アンタは何を考えている?なぜこんな事を・・・」

 何故こんな事を?
 爾朗の問いはとてもシンプルな物だったが、この場にいる参加者全員が今1番聞きたいことだった。

 里見は不敵な笑みを浮かべながら答えた。

『簡単だよ・・・これは実験だ』

「『実験』?」

『そう・・・今回集められた参加者は、全員が何かしらの能力を持った超人的存在達だ』

『超人的存在』。
 里見から発せられた言葉に、参加者達の間に先程とはまた違ったどよめきが起こった。

『殺し合いという極限状態の中で、はたして超人はどのような行動をとるのか・・・
殺し合いを打倒するのか?それとも言いなりになって殺戮を行うのか?
その行動の是非によって、超人的存在が本当に社会に必要なのかを見極める為に、
私はこのイベントの企画進行に参加した・・・そして、今、遂にそれを見極めることができる』

 どこか嬉しげな表情を見せながら、里見は両手を広げて叫んだ。

『さぁ始まりだ!超人同士の殺し合い・・・超人バトル・ロワイアルのな!」

 里見の開幕宣言と前後して、参加者達は光に包まれて消えていき、後には真っ黒になったモニター画面だけが残された。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆


7 : 超人達の魔宴 :2016/12/11(日) 18:42:34 ly1p/E/I0
かくして、悪夢の宴が幕を開けた。

人知を超えた者達による壮絶な椅子取りゲーム。

それを制する者は誰か・・・・?

それは誰にも解らない・・・。


【超人幻想バトル・ロワイアル スタート】

【如月@艦隊これくしょん 死亡】
【ジェロニモ・ジュニア@サイボーグ009 死亡】
【ブルース・バナー@アベンジャーズ 死亡】
 残り60/60


8 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:43:17 ly1p/E/I0
以上でオープニング終了です。


9 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:43:46 ly1p/E/I0
『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』をメインに、特殊能力を持った版権キャラクターで行うバトル・ロワイアル企画。
 キャラの選定はかなり個人的嗜好が入っている。

<ルール>
・特設会場で最後の一人になるまで殺し合う。
・最後まで生き残った優勝者にはどんな願いも叶えられる権利が得られる。
・参加者には支給品としてランダムアイテムが渡される。
中身は以下の通り。
筆記用具とノート
会場内の地図
コンパス
照明器具
3日分の水と食料
参加者名簿
時計
ランダム支給品(0〜3)
・参加者は全員バイオデストロイヤー(コンクリート・レボルティオに登場する生命体の分子の結合を破壊し、液状化させる薬品)が内蔵された首輪をつけられており、逃げ出そうとしたり、24時間以上死者が出なかったり、会場内の立ち入り禁止エリアに30秒以上留まっていると参加者の肉体を溶解させるように設定されている。
・会場内では何をしてもOK。

[会場について]
原作バトロワと同じ沖木島。

<定時放送について>
6時間ごとに進行役である里見義昭@コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜が会場の参加者達にアナウンスを行い、その時間までの死亡者と立ち入り禁止エリア、残り人数等を告知する。


10 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:44:18 ly1p/E/I0
【時間表記】
未明:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
昼前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
深夜:22〜24

【予約について】
予約期限は5日間。延長申請した場合は+2日。予約時にはトリップをつけること。

【状態表】
SSの最後には状態表をつけること。
【時刻 現在位置】
【参加者名@作品名】
[状態]:
[装備]:
[道具]:
[思考]:
基本:
1:
2:
3:
[備考]


11 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/11(日) 18:46:11 ly1p/E/I0
以上で最初の投下を終了します。

そして、星野輝子、イワン・ウィスキーを予約します


12 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/15(木) 20:28:44 /EjMrge.0
お待たせしました。
投下開始します。


13 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/15(木) 20:29:28 /EjMrge.0
森の中に静かに佇む古ぼけた神社。

 その境内で一人の女性が両手で顔を覆って涙を流していた。

「なんで・・・どうしてこんな・・・」

 涙とともに、先程目の前で起きた理不尽な惨状への言い知れぬ嫌悪感が湧き出てくる。 

 彼女―星野輝子は一般人ではない。
 人々の平和を守る『超人』を保護・管理するために設立された厚生省の外郭団体・「超過人口審議研究所」、
通称・『超人課』のメンバーであり、彼女自身も魔法を操る事のできる魔女っ娘タイプの超人だ。

 故に、死者が出るような状況に立ち会うのもこれが初めてではない。
 しかし、だからと言ってそのような状況に慣れているわけでもない。

 輝子は先程犠牲になった3人とは全くの初対面で、一言も会話を交わしていないが、
 それでも、あのような無残な・・・それこそ死体も残さないような死に方をして良い筈がないと思っていた。

「里見さん・・・どうしてこんな事を・・・」

 何より、あの凶行を引き起こしたのは、彼女と面識のある人物だったという事も尾を引いていた。

 里見義昭。
 大手広告代理店『帝都広告』の顧問。
 直接会話を交わしたのは数えるほどしかないし、人外の超人に対して良い目をしていない事も分かっている。
 しかし、少なくとも里見は今まで、『超人』という存在を社会に認知させようとしていた。
 だというのに何故、突然多数の超人を拉致したあげく、殺し合いをさせようとしているのか?


 惨状への恐怖と現状への疑問符で頭の中がいっぱいになり、輝子の心を占領していく。


 その中で気がかりだったのは・・・

「爾朗先輩・・・」

 自分と同じく、この殺戮の場に呼ばれている青年の事だった。


14 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/15(木) 20:30:03 /EjMrge.0
人吉爾朗。
 
 自分を超人課に誘い、今では敵同士となってしまった憧れの人。
 立場は違ってしまったが、それでも彼は超人を守るために動くだろう。
 何故なら・・・彼は正義の超人を守る『正義の味方』なのだから。

 そこまで考えて、輝子は涙を拭い、支給されたディパックを掴んだ。

「行かなきゃ・・・先輩と合流して、この殺し合いを止めなくちゃ!」

 自分のこの場での方針を決め、輝子が移動しようとした時だった。

(ナルホド・・・君ノ考エハ分カッタヨ。ケド、具体的ニドウスルンダイ?)
「!?」

 突然第3者の声が聞こえた。
 いや、聞こえたというより、輝子の頭の中に直接響き渡った。

「だ、誰!?どこにいるの!?」

 周囲を見渡してみてもそれらしい人影は見当たらない。
 すると、1本の木の影から何かが飛び出した。

 それは赤ん坊だった。
 黄色く丸い大きなボタンが4つついた赤い服と黄色く長いマフラーを着て、
黄色いおしゃぶりを咥えた目元が前髪で隠れた短髪の赤ん坊・・・。

 その赤ん坊は輝子の頭と同じ高さの空中にフワリと『浮かんでいた』。

(驚カセテゴメン。君ガ善人ナノカ知リタカッタンダ)

 宙に浮かんだ赤ん坊が身振り手振りすると、輝子の頭の中にまたしても先程の声が響いた。

「あ、赤ちゃん・・・?貴方が喋っているの・・・?」
 
 あまりのことに輝子は開いた口が塞がらなかった。
 
 この場に居るのは超人ばかりとは言え、幼い子供・・・それも赤ん坊がテレパシーを使って会話するとは予想の斜め上を行っていた。


(僕ハ001・イワン・ウィスキー。少シ僕ト話ヲシテクレナイカイ?)




【深夜 G-6/神社】
【星野輝子@コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜】
[状態]:健康、少し混乱
[装備]:無
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜3
[思考]:
基本:殺し合いを止める
1:赤ちゃんが喋った!?
2:先輩・・・
[備考]
※第二期第15話〜第17話までの間からの参戦です。里見とは面識がありますが、影胡摩とは面識がありません。
※支給品と名簿を確認していません。

【イワン・ウィスキー@サイボーグ009】
[状態]:健康
[装備]:無
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜3
[思考]:
基本:目の前の女性(輝子)と会話する。


15 : ◆YiYQZ5fD3k :2016/12/15(木) 20:30:57 /EjMrge.0
以上投下終了です。
タイトルは『魔女は赤子と出会う』です。


16 : 管理人★ :2017/07/01(土) 21:54:51 ???0
本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。


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