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聖杯武芸帳 - Fate/Sword Dancers -
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剣に生きると決めたなら正しいかどうかなどどうでもいい。
感じるべきは楽しいかどうかだ。
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【はじめに】
本企画はTYPE-MOON原作の『Fateシリーズ』を題材した一部リレーSS企画です。
参加者達が聖杯を巡って殺し合う企画となっております。
性的な表現、暴力表現やグロテスクな描写、キャラクターの死亡が発生します。
ご注意ください。
【舞台】
日本国 兵庫県 冬木市。
第四次聖杯戦争(Zero)後、第五次聖杯戦争(staynight)前のどこかです。
現実世界であり、住人は全員人間で、原作のキャラクターも生活しています。
ただしマスターとして採用されない限り、原作キャラが聖杯戦争に介入する事はありません。
そういう平行世界なのだとご理解下さい。
詳細についてはTYPE-MOONWikiを参照して下さい。
ttps://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/%E5%86%AC%E6%9C%A8%E5%B8%82
【概要】
英霊を古今東西の剣豪に限定した、冬木市で行われる第五次聖杯戦争です。
【マスターの条件】
小説・ライトノベル・漫画・アニメ・ゲーム等の登場人物。
原作Fateシリーズも可です。死亡した人物も生存しているものとして参加可能です。
また全参加者は聖杯戦争への参加者、巻き込まれた参加者、全てがこの世界の住人です。
よって冬木市には「自分の意志で訪れた/元から暮らしていた」のどちらかになります。
(聖杯戦争の開催を知って訪れたのか、知らずに訪れて巻き込まれたのかは自由です)
そういう平行世界なのだとご理解下さい。
また、オリジナルキャラクターはご遠慮願います。
マスターは強制命令権および一時的ブーストが可能な令呪を三画保有しています。
全て消費しても脱落はしませんが、サーヴァントとの関係が悪い場合はその限りでありません。
またサーヴァントが消滅しても、令呪が残っていれば脱落しません。
令呪の全画消費とサーヴァントの消滅が同時に発生した場合、聖杯戦争から脱落します。
令呪の自主的な廃棄・脱落は可能です。
もちろん、死亡した場合も脱落します。
原作では教会で保護してもらう事もできましたが、本聖杯戦争では保護されません。
またマスターは「冬木市から逃亡を図った場合、恐ろしい何かに殺される」事を直感的に理解します。
【サーヴァントの条件】
史実上の「剣豪」ないし「武芸者」に限定します。
剣豪としての逸話を持つ人物であれば古今東西、身分を問いません。
成立から100年程度経過しているなら、創作の人物でも構いません。
例外としてFate原作に登場する剣豪(佐々木小次郎、沖田総司、李書文)は可です。
募集期間中に上記3名以外の剣豪サーヴァントが公式で追加された場合も、その参加を認めます。
これらの人物をFate原作とは違う解釈で作成する事も問題ありません。
マスターが死亡した場合、基本的にサーヴァントも消滅します。
単独行動スキルなど何らかの方法で魔力を確保している場合はその限りではありません。
サーヴァントが最低5騎脱落した段階で聖杯は顕現します。
【採用主従】
剣弓槍騎暗魔狂の七主従を募集します。
エクストラクラスはアヴェンジャーのみ。
オリジナルクラスはご遠慮願います。
【コンペ期間】
10月末まで
【Wiki】
ttp://www65.atwiki.jp/sworddancers/pages/1.html
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導入を投下します
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それは泥のような存在であった。
どろりと黒く澱んだものを全身に纏わり付かせた、異様なものだった。
人である――などと、どうして言えようか。
そのものは恰も遥か太古の昔より其処にあったかの如く、ずしりと座している。
山中深く、森の奥である。
風さえもそのものを恐れるように避けていく為、草葉はそよりとも音を立てない。
鳥獣となれば当然で、生命溢れる深山の中にあって、此処はそのものの領域だった。
わかるのだ。
近づけば、命は無いと。
近づかなければ。
逃げれば。
命だけは助かる。
果たして、そうであろうか。
それが動いた。
それは男であった。
結跏趺坐していた男であった。
男が膝を立て、ゆらりと陽炎の如く揺らめいて、地に足を踏みしめる。
男が動くと泥がするりと一連なりの文字の形に解け落ちて、また男へと這い上がった。
泥と見えたものはその実、人の想念である。幻想である。信仰であった。
もはや元の形もわからぬほどに覆い被さるそれを、男は重たい着物を引きずるように歩む。
男はありとあらゆるものを斬り伏せてきたように思えた。
父も友も師も弟子も民も将も王も兵も人も怪も鬼も魔も神さえも。
しかし、そうではなかったような気もする。
己が何を斬ったのか、己が何者であったのか、男にはもはや曖昧であった。
己がどう生きて、どう死んだのかさえ、男には瑣末な事であった。
況や小賢しく呪言を弄する小童の企みは勿論、山中深くの洞に埋められた杯さえも。
男に残されたのはただひとつ。
己こそ最強の剣士であるという骨子のみ。
恐らくはそれさえも、男を埋め尽くす想念に依るもの――否。
己こそが最強なのだ。
それだけは恐らく、男が最初から最期まで胸に抱き続けた、男の想いだ。
己の剣こそが最も強いのだ。
「仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、羅漢に逢うては羅漢を殺し、
父母に逢うては父母を殺し、親眷に逢うては親眷を殺して、初めて解脱を得」
男の口から漏れたのは、ぶつぶつと煮え滾った泡沫が弾けるような言葉だった。
「物と拘わらず、透脱自在なり」
失ったか、失っていないのかもわからぬ男の隻眼には、山下に広がる町並みが見て取れた。
夜闇に沈みながらも灯が星々の如く輝くその町には、幾つもの種火が宿っている。
種火は交じり合い、炎となり、やがては全てを呑み込んで燃え盛る事だろう。
「斯くの如くんば、行く手を阻む者、悪鬼羅刹の化身なりとも、豈に遅れを取る可けんや」
男は――それを斬ろう、と思った。
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ちらり、はらり。
季節外れの雪が舞う中、ぱっと赤い血飛沫が咲いた。
駕籠を守る最前列にいた者が、直訴と叫んで駆けて来た若者に両断されたのである。
襲撃。
四方八方から押し寄せる刺客たちに、あろうことか家来たちは我先にと逃げ出していく。
無理もない。彼らの多くは雇われだ。命を懸ける義理も無し。
だがしかし、その中には代々仕えてきた家臣とているのだ。何たる不甲斐なさか。
百人いた手勢は僅かに二十人足らず。既に二人、三人と斬られて倒れ、雪を赤黒く染めている。
対する刺客は十五名。
互角――いや、不意の襲撃を受けたのだ。守る側は明らかに取り乱していた。
放り出された駕籠を守る者は少なく、今ならば仕留めるは容易い。
そう思ったのだろう。一人の刺客が気を吐いて飛びかかり――
斬、と。
一刀のもとに叩き切られた。
ぴゅうと血を噴いて崩れ落ちるその眼前に、二刀を両手に握ったその男。
誰も彼もが雪に備えて羽織を纏い、腰の刀に柄袋を付けていたというのに。
男は誰よりも早く羽織を脱ぎ、柄袋を外し、襷をかけて仁王立っていた。
鬼神かと、そう思うような男である。
一人、また一人。
男が襲い来る刺客を斬り伏せ続ける間にも、仲間たちは斃れていく。
如何なる剣豪でも、限界というものは訪れるものか。
ほどなく男は四方八方から斬りかかられ、どうっと雪の上に崩れ落ちた。
これ幸いと遠巻きにしていた刺客どもが駆け寄ってくる。
「奸賊ッ!!」
最後に男が見たのは、駕籠から引きずり出され首を落とされる、主君の姿――……。
襲撃を受けてから、わずか十分たらずの事であった。
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『冬木港ー。冬木港ー。足元にお気をつけてお降り下さい』
ベイ・シャトルが冬木市の港に接舷し、タラップから人がまばらに上陸していく。
礼儀正しい船員が降ろすのを手伝ってくれたのに礼を述べて、少女はゆっくりと車椅子を漕いだ。
冬が長いから冬木――そう言われる通り、春も近いと言うのに空は曇天の鉛色。
吹き抜ける風は冷たく、けれど彼女は惜しげなく潮風に髪を撫でさせながら、楽しげに目を細めた。
「日本の空気はソイソースの匂いがするって聞いていましたけれど、本当なのですね」
昔、何かの本で見た、大きな大きな木の橋の絵の国。
弟の扱うコンピュータやインターネットでも見聞きはしていたけれど。
極東に浮かぶ異国の空気は、慣れ親しんだ欧州のそれとはまるで違った。
まさしく生まれて初めての一人旅に出た深窓の令嬢と言った風な、車椅子の少女。
滑らかに車椅子を動かして市内へと進む彼女は、どこか眩しそうに目を細める。
港のある側は新市街――近代化されたビルが並ぶが、それとて真新しいものだ。
「さて、では駅前へ参りましょうか。バスで深山町の方へ行けるそうですから…………」
「宿には泊まらぬのだったな」
「はい。ゴルドおじ様が、エーデルフェルト家から古い洋館を買い取ってくださったので」
声無き声だった。
芯の通った低い声が脳裏に響くのにも動じず、少女は平然と応対する。
尋常な事ではない――が、姿は見えずとも、自分の背後に彼が控えてくれている事を少女は知っている。
「この国のことは調べて来ましたが、わからない事も多いので。どうぞ宜しくお願い致しますね、シールダー」
「承知仕った」
シールダーと呼ばれた英霊は、霊体化しながらも腰の刀に手をかけたままだった。
不審な輩が間合いに飛び込もうものなら、人であれ怪であれ、叩き伏せる心構えだ。
フィオレの斜め後ろに控えているのも、いざとなれば彼女を路面に引き下ろして伏せさせる為。
若く美しい娘、それも車椅子で一人旅と見て、見るからに軽薄な男どもが寄ってくる。
もっともその程度の腹の据わりようでは、霊体となったシールダーの視線にも耐えられまい。
彼らは首筋に冷やりとする異様な感覚を味わうと、びくびくと怯えた様子で退いていく。
それでよし、とシールダーは言う。何事につけ、刀を抜かずに済めばそれで良いのだと。
「……あまり緊張せずとも良いような気がしますけれど」
「成りませぬ。一事が大事。姫に何かあってからでは遅う御座います」
姫と呼ばれて、少女は車椅子の上で僅かに頬を染め、恥じらうように目を伏せた。
どうにも過保護が過ぎるような気はする――けれど、それはやはり、新鮮な気持ちではあった。
彼女は若くして一家の当主となった身であり、またそうあれかしと育てられた娘である。
父は厳しく、弟は背伸びして守ろうとしてくれるがまだまだ頼りない。
親類はといえば、一族の長は目をかけてはくれても贔屓はせず、他の方々は……。
思えば、父より若く、弟より年長の男性とこうして会話をするのは、彼が初めてかもしれない。
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「ひとまず屋敷についたら荷物を置いて……それから少し、街へ出て見ようと思うのですけれど、宜しいかしら」
「物見、という事ですな。しからば拙者一人でも……」
「いいえ、私自身の目で見てみたいのです。もちろん貴方の力は知っているから、一人で残っていても安心だけれど」
渋い顔をされるだろうか。ふと少女の胸のうちに不安が起こる。
けれども実際にこの目で確認しておかねば、何かあった時にとっさの対処が遅れてしまう。
不測の事態に備える――というのがもちろん主目的だが、それに加えてもうひとつ。
自分の目でみたい、と。そう思うのだ。
「……それに、ほら。食料とか、そういうものも買っておかないとなりませんから」
言い募るようにそう口にすると、ややあって、背後で溜息を吐くような気配があった。
怒られるのだろうか。少女は僅かに車椅子の上で身を硬くさせた。
「致し方無い。しかし努々、用心を怠ってはなりませぬぞ」
「はい、はい。わかっています」
返ってきた言葉は、少女にとって予想外のもの。付け加えられた小言は、予想していたもの。
頬が僅かに緩むのを覚えながら、彼女は気持ち早めに車椅子を漕いで前へ出る。
ふと見えざる彼を見つめるように、少女は首を巡らせた。
「ねえ、シールダーは何か欲しいものはありますか?」
「……そうですな」
ふと、黙り込む気配。言うべきか言わざるべきか、悩んでいるような雰囲気。
ややあって、彼からぽつりと呟くような言葉が返ってきた。
「…………拙者、酒が飲みとう御座いまする」
「まあ、お酒を?」
ぱちくりと少女は目を瞬かせた。
人差し指を唇に宛てがって、「ん」と考える。
確かこの国では、米から酒を造るのだとか。
本では知っている。アルコールを飲んだ事もある。
けれど、知らない事ばかりだ。
「じゃあ、私も……飲んでみようかしら」
聖杯戦争、当主としての使命、動かない両足――……思い悩む事は数多い。
かつて一族の長が挑み、惜しくも獲得できなかった聖杯。
令呪が浮かんだ事により、その奪取を命じられた身ではあるけれど。
だけど少し……ほんの、少しだけ。
「ふふっ」
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアはこの国に来れて良かったと、そう思う。
はらり、と。なごり雪の最初のひとかけが、空から舞い落ちた。
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【元ネタ】史実
【CLASS】シールダー
【真名】河西 忠左衛門
【性別】男
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
自陣防御:C
味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
防御限界値以上のダメージ削減を発揮するが、自分はその対象には含まれない。
また、ランクが高ければ高いほど守護範囲は広がっていく。
【固有スキル】
戦闘続行:A+
往生際が悪い。
霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。
透化:B
精神面への干渉を無効化する精神防御。
武芸者の無想の域としての気配遮断を行うことができる。
従属行動:C
主君に対する従属。
マスターが存在する限り、聖杯戦争の枠を超えた現界を供給なしに可能とする。
【宝具】
『まさかの時は人後に落ちぬ』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
桜田門外の変における逸話が、宝具の領域にまで昇華したもの。
河西忠左衛門が生きている限り、そのマスターへ直接害を為す事はできない。
これは直接戦闘のみならず、遠方からの狙撃や、呪的手段も含まれる。
また如何なる状況であっても、マスターが攻撃された場合は即応する事ができる。
【Weapon】
『無銘・刀 小太刀』
河西忠左衛門が用いていた二刀。
現存しており、刃毀れの多さが彼の戦いぶりを今に伝えている。
【解説】
河西忠左衛門(かさい ちゅうざえもん)。
二百石の彦根藩士。未来記念流。剣術指南役。
大酒飲みではあったが剣術の腕は藩随一で、その名は藩外にも大きく知られていた。
その技量から藩主である大老・井伊直弼の供目付を務め、日夜彼の警護に当たっていた。
桜田門外の変では即座に雨具と柄袋を外して襷掛けにし、二刀を抜いて立ち回った。
その奮戦ぶりは凄まじく、水戸浪士は彼が生きている間、駕籠に近づく事ができなかった。
最期は疲弊したところを左右から複数名に切り刻まれ、闘死。享年30歳。
井伊直弼は桜田門付近で襲撃されると知って尚、平常の護衛体勢のまま職務を続けた。
これは臆病と思われるわけにはいかないという、大老としての責任があったためだという。
だがただでさえ少ない護衛は襲撃を受けるや否や逃げ出し、井伊直弼は討たれてしまった。
あと幾人か踏み留まって共に戦ってくれたなら、殿の首級を取られはしなかったろう。
大老であり主君でもあった人物を置いて逃げ、討たれ、首級を取られ、それを隠匿する無様。
これでは武士の面目など立とうはずもない。
故に河西忠左衛門が願う事はただひとつ。
――――――今度こそは。
【特徴】
がっしりとした体躯の武骨な武士。
笠と羽織を身に着け、雪に備えた出で立ちだが、これが彼の「最盛期」であるため。
腰には二刀を帯びている。
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【マスター】
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア@Fate/Apocrypha
【性別】
女
【年齢】
19歳
【身長・体重・3S】
162cm・47kg・B84/W57/H82
【能力・技能】
・魔術師
両足に一流の魔術師をも凌ぐ量の魔術回路を保有。
フィオレ自身の技量も一流以上の精密さを誇る。
特に降霊術と人体工学を得意とする。
【Weapon】
・接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)
フィオレが開発した金属製の義肢。普段はトランクに収納されている。
乗用車を破壊する出力、高い精密性、自律制御の反応速度を持ち、
「三流の魔術師でも一流を仕留める」と言われる。
通常時は二本だが、分割変形して現れた二本が足となり、
さらに状況に合わせて多段変形し、様々な機能を展開する。
敵の攻撃を防御する「守護者の錫腕(ユーピター)」
強力な呪弾を連射する「戦火の鉄槌(マルス)」
拡散攻撃を封殺する「轟然の鉛腕(ザトゥルン)」など。
【人物背景】
可憐な車椅子の少女。
数多くの魔術師の血統を束ねるユグドミレニア一門の次期当主候補。
フォルヴェッジ家の当主でもあり、降霊術と人体工学において類稀な才能を持つ。
魔術回路が変質しているせいで、歩く事ができないというハンデを抱えている。
彼女はそれを乗り越えようと奮闘してきたが、魔術師としては「当たり前」の事だった。
内面は心優しい少女であった彼女は、そのギャップに常に苦しんできた。
聖杯戦争へは「魔術回路を遺したまま歩行機能を回復する」ために参戦。
しかし前述の経緯から、自分の願いを浅ましいものと感じている。
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以上です
他7組の募集となります
どうぞよろしくお願い致します
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企画の成功をお祈りしています!
質問です。
剣豪や武芸者の定義はどんなものでしょうか?
例えば、ヤマトタケルや木曽義仲は、剣や刀で戦い、活躍しています。
ヤマトタケルは草なぎの剣を振るって活躍していますが、剣豪とは呼ばれません。
木曽義仲も、刀を使っているはずですが、剣豪とはあまり呼ばれないと思います。
彼らを剣豪として登場させてもよいのでしょうか?
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>>11
軍略や将才、戦争での活躍ではなく、個人の武芸を頼みに歴史に名を残した人物を対象としています
ですので単純にヤマトタケルや木曽義仲というだけでは、選考時に採用は厳しくなるかと思います
ただ徳川家康や柳生宗矩、足利義輝のような、「剣豪としても優れている武将」といった
判断の難しいケースもありますので、「これは」と思うものがありましたら是非ご相談ください
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「剣豪」ないし「武芸者」に限定する場合、キャスターのクラスはコンセプト的に無理があるのでは
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>>13
Fate原作で作家系英霊がキャスターとして登場しておりますし
史実にも柳生友景などがおりますので、特に問題は無いと思っております
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宋の太祖趙匡胤は?拳法の型編み出してるけど?
〉軍略や将才戦争での活躍ではなく、個人の武芸を頼みに歴史に名を残した人物を対象としています
この条件的にヘラクレスが入るけどシモ・ヘイヘみたいなのは?
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>>15
趙匡胤については>>12を参照して頂くようお願いします
ヘラクレスやシモ・ヘイヘについては武芸者だと思うのならどうぞ、候補作をお待ちしております
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数レス失礼します
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深い深い、森の中。
木々もざわめく、風の強い夜のことだった。
流れる雲が月を隠せば、木々の間から闇が這い出してくるような、ひどく深い夜の闇の中。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
女が、森をさまよっていた。
怯えたような歩み。
荒い息遣い。
「……っ、神様……神様ァ……」
祈るように呟き。
瞳を潤ませ、涙をこぼしながら女は歩く。
と、女の正面。
茂みが、ガサリと鳴った。
びくり、と女の肩が跳ねる。
「……だ、誰?」
身構える女。
「誰かいるの? ね、ねぇ」
女は震える声とともに、恐る恐る、目の前の茂みに近づこうとする。
その背後に、影がよぎり――
「ねぇ、だれ」
直後、その喉を細く鋭い何かが貫いた。
「ひゅ……ッ」
間欠泉のように、喉から血が溢れ出す。
女の喉から突き出していたのは、血まみれのアイスピック――その先端であった。
痙攣する女の頭部を抱え、そのうなじからアイスピックを引き抜く人影。
――それは、雲を突くような、大柄な男であった。
身長は二メートルを越すだろう。
ぼろぼろのコート。
二つの大きな眼窩と、幾つも小さなの空いた、白いホッケーマスク。
腰に吊るされた、無骨な鉈。
男は、名の知れた殺人鬼であった。
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「…………」
この冬木市郊外のキャンプ場で、一通りの殺戮を終え。
再び移動を開始しようとした男の動きが――ふと、停止する。
それは確信だった。
男はわけもわからぬうちに、確信していた。
――俺は、今、『何かに囲い込まれた』のだと。
――『冬木市から逃亡を図った場合、恐ろしい何かに殺される』のだと。
殺される。
殺される。
――囲われて、追い込まれて、突き落とされて、殺される。
脳裏に閃く、過去の幻影。
マスクを押さえ、背を丸め。
殺人鬼は、獣のように唸った。
殺される。
殺される。
殺そうというのか。
殺しにくるというのか。
――ならばいいだろう。
貴様が、逃さないというのであれば。
貴様が俺を、殺すというのであれば。
ならば、俺は、貴様を殺すまでだ。
言葉を発さぬ殺人鬼が、森中に声なき咆哮をあげる。
――そして聖杯は、その叫びに応えた。
あるいは先の女の骸が、贄と見なされたのであろうか。
ひとりでに描き出される魔法陣。
何かが『繋がる』感触。
闇を裂く輝き。
巻き起こる粉塵。
「…………」
身の内から『何か』が絞り出される苦痛とともに、殺人鬼は理解した。
何かが起こった。
だが、するべきことなど、変わらないのだと。
――腰に下げた、鉈と同じだ。
粉塵をかきわけ、現れた『それ』が――
「■゛し゛■゛ね゛ェ゛ェ゛……ッッ!!」
ぎらつく真っ赤な双眸をした、黒い靄の塊のような、『それ』が、自分の武器なのだと。
殺人鬼は――ジェイソン・ボーヒーズは、了解した。
◆
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【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】鬼一法眼
【性別】男
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力A+ 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
狂化:C
幸運と魔力を除いたパラメーターをランクアップさせるが、言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
更にバーサーカーは、『刀剣を身に帯びた若者』の目撃をトリガーに、更に狂化ランクが1段階上昇する。
ことにそれが『小柄』であれば、更に1段階上昇するが、マスターへの負担もそれに比例する。
【固有スキル】
怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
無辜の怪物:A
生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
鞍馬天狗との同一視により、能力・姿が山の神たる天狗のものへと変貌している。
狂化スキルとの兼ね合いもあり、祟り神に近い状態。
軍略:E-
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
『六韜三略』に通じるが、狂化のため理性を失っているため、狂化のためにこのスキルは機能していない。
陰陽道:E-
日本において独自に発展した魔術体系。
占星、厄除け、呪術、使役、結界などに長じるが、狂化のためにこのスキルは機能していない。
【宝具】
『流祖八流・鞍馬山護法魔縁』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
常時発動型宝具。
このサーヴァントは『無窮の武練』スキルをAランクで獲得しているものとして扱う。
また霊体化せずとも超高速で宙を駆け、天狗倒し、天狗礫、天狗火などの怪現象を手足のように扱うことが可能。
京八流の祖、源義経の師たる『鬼一法眼=鞍馬天狗』としての信仰の結実。
【Weapon】
『無銘・錫杖』『無銘・太刀』
【解説】
鬼一法眼。京都の一条堀川に住む陰陽師。文武両道にすぐれ、のちに京八流の祖としても讃えられる。
ある日、彼が秘蔵する兵法書の噂を聞きつけやってきた若者に対し、鬼一はそれを見せることを拒む。
しかし若者は鬼一の娘を籠絡し、それを読破、暗記してしまう。
鬼一法眼は、若者に刺客を差し向けるが返り討ち。娘も若者を思って焦がれ死にしてしまう。
――許すまじ。
赤く染まる視界、憤怒と憎悪に塗り込められる意識。
――許すまじ。許すまじ。許すまじ。
我が身よ、修羅道なりと天狗道なりと、いかなる場所にも堕ちるが良い。
我が心よ、魔性に染まり物狂いと成り果てようとも一向に構いはせぬ。
殺す。殺す。必ず殺す。あの男を――源義経を、殺す!
【特徴】
マスターと並ぶほどの大柄な、山伏姿。
翼を背に、長い鼻と典型的な天狗の姿だが、濃密な黒い靄をまとっているため、その眼光以外は判別が難しい。
硫黄の臭いの籠る煙を吐き出し、瞳は狂気と憤怒に爛々と赤く輝く。
無骨な錫杖を手に、腰には古い拵えの太刀を一振り。
狂化スキルの影響もあり、刀剣を携えた若い男が義経に見えているフシがある。
マスターともども狂戦士。機動力も高いため、序盤の引っ掻き回し役になるか。
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【マスター】
ジェイソン・ボーヒーズ
【性別】
男
【年齢】
不明
【身長・体重など】
身長192センチ。体重114キロ。
醜く歪んだ顔をホッケーマスクで覆い隠している。
【能力・技能】
尋常ならざる怪力と、人間離れした頑健さ。
気配遮断めいた不意打ちの巧みさ。
【Weapon】
鉈、手斧、アイスピック等
【人物背景】
先天的な病で醜く顔が歪んでおり、それが原因でいじめを受ける。
11歳の日、キャンプ場で湖に追い込まれて落とされ、溺れて行方不明に。
事件は事故として処理され、母親は精神に異常をきたす。
奇跡的に生き延びていた彼は、13日の金曜日に、自分の復讐を試みた母が標的の返り討ちにあい死亡するところを目撃。
自分と母親の復讐のために殺人を行うようになる。
そして以後、無数の『戦歴』を経た、伝説的な殺人鬼。
※特記事項:発声ができない&知識がない&サーヴァントも狂化により説明ができないためため、令呪を使用できません。
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>鬼一法眼&ジェイソン・ボーヒーズ
投下ありがとうございます!
義経は娘さんも秘伝の書も盗んでいるあたり恨まれてしかたない感じ
どんな風に暴れるかが楽しみです
自分も投下致します
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朝、美綴綾子は誰もいない道場へ一礼をして脚を踏み入れた。
誰もいない道場は、しんと静まり返り、空気が冷たく澄んでいる。
差し込む朝日が白く綺麗で、美綴は眩しげに目を細めた。
この僅かな一時だけ保たれる空間が、美綴は好きだった。
練習熱心な後輩も、他の部員たちも、まだまだ顔を見せないこの早朝。
たった一人で弓を引くには持って来いだった。
美綴は矢と弓を手に取り、的へ向かって、きりりと弦を引き絞る。
ふと脳裏に思い描くのは、いつか引き戻してやろうと思っている赤毛のあいつ。
あの完璧な――機械的な――射の形に、少しでも近づこうと体を動かす。
それはまあ、弓道とは些か邪道ではあるかな、という思いもちらり。
けれどそれはそれ、だ。的を射るという意味では、目標を目指す事に変わりはない。
と、思考が宙に浮いたころ、たん、と他人事のように矢が的に当たる音が響いた。
「うん、上出来」
「ああ。悪くはないな」
岩を荒削りしたような男だった。
美綴の背後、いつから其処にいたのかという男が、ゆらりと立ち上がる。
心臓を悪くしそうな出方にも、もう慣れたもの。
何しろこの道場を此処まで清めているのはこの男だ。
それでも咎めるように美綴は唇を尖らせて、くるりと振り返る。
「キャスター。そういうのやめてって、あたし言ってるよな?」
「驚くという事は隙があるという事だ。精進しろ。しかし、今のは女の射形ではないな」
キャスター、そう呼ばれた男はさして悪びれるでもなく答える。
ここ数日ですっかりその人となりに慣れたからこそ、その不意打ちが妙に悔しい。
美綴は「ふぅん」と平静を保ったまま、勝ち誇るように小首を傾げた。
「へぇ、わかるんだ」
「無論。弓と刀で違えど、兵法であれば根は同じよ。……ふむ」
キャスターはきちんと整えて仕舞われた弓を手に執り、ゆっくりと弦を引き、静かに戻す。
空撃ちはしない。弓を痛める事を理解しているのだ。。
「慕うておる男の子でもおるのか」
「んなッ!?」
今度こそ、美綴は不意を討たれた。
さっと顔が赤らんだのは、決して朝日に照らし出されたからではない。
「ちょっと、何変な事言ってるんだよ! そんなんじゃないって、別に……!」
「死ねばそう否定する事もできなくなるぞ」
そんな美綴の言葉に対し、キャスターの言葉は斬り付けるようでさえある。
彼はゆっくりと木刀――どこで手に入れたものやら――を、静かに両手で構え、振り上げた。
「死にとうないなら、死ぬ気で勝て。そこに生はある」
ひょうと木刀が空気を切り裂いて、音を立てた。
.
-
美綴綾子が聖杯戦争なるものに巻き込まれたのは、ほんの数日前の事だ。
普段ならば間桐慎二に投げつけてしまう道具の手入れを、自分でやろうと思ったのだ。
ふと、とか。なんとなく、とか。ちょっとした思いつき、とか。そんな理由で。
もしかすると、それは運命とも言えたのかもしれない。
熱が入って一通りの作業が終わると、もうすっかり日も暮れて夜。
ここの所物騒だし、寄り道をせずに帰ろうと、そう思っていた。
ひたり。
ひたり、ひたり。
ひたり、ひたり、ひたり。
気づいたのは、学校を出てから幾らも経たない頃だ。
足音が多い。
美綴の後に続く、異形の何か。
聖杯戦争に挑む魔術師が、贄だ令呪だを求めて送り込んだ使い魔だと知るのは後のこと。
何の力も持たぬ美綴に抗う術はなく――故に彼女は避けようとした。
気配を感じれば道をそれた。
迫るものがあれば道を曲がった。
前に立ちはだかられれば引き返した。
それは美綴にとっては紛れもない戦いだった。
恐怖を押し殺し、危険を避ける事に徹底した。
故に。
「善き哉」
その一声と共に男が現れた時、美綴には何が起こったのかまるでわからなかった。
すっと路地の影が自ずから動き出したかのように、男はあまりにも自然に、美綴の傍にあった。
そして、男は斬った。
腰の刀から鞘を払い、静かに息を吸いながら振り上げ、両手で柄を握り、ひょうと振り下ろす。
ただそれだけ。
しかしどこまでも完璧で、美綴が思わず息を呑むほどに美しい一太刀。
それが気配を叩き斬った。世界を斬り伏せたのだ。
まさしく稲妻の如き、ただ一つの太刀であった。
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-
――聖杯戦争、ねえ。
美綴は朝練にと集った生徒たちに指導をしてやりながら、ふと右手の甲を見下ろした。
殺し合い、聖杯、英霊。まったく、冗談にしても馬鹿げている――が。
本当の事であるらしく、逃げられないとなれば、致し方の無い事では――ある。
美綴綾子はただの女子高生だ。
武道に長じ、弓道に一定の才覚を発揮し、ゲームが得意な、極普通の少女だ。
しかして同時に、彼女はこう呼ばれている。
「穂群原で敵に回してはいけない人物」
――気に入らない、なぁ。
この街で、自分の故郷で、そんな事をやらかそうという事が気に入らない。
ただただ逃げ惑ったまま、何もせずに難を凌ごうという事が気に入らない。
美綴がそう告げた時、キャスターは笑いながら言ったものだ。
『どうせ死ぬるのなら、向かって行って斬られたい』
まったくもって、同感であった。
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【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】 美綴綾子
【真名】塚原卜伝
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
鹿島神宮を担う神官として、場を清め、浄化した陣地を作り上げる。
道具作成:C
魔力を帯びた器具の作成はできないが、自らの兵法を書に記す事は可能。
これを読み、鍛錬したものは、鹿島新当流の一部なりとを修得できる。
しかし当人の才能に大部分左右されるため、効果にはバラツキがある。
【固有スキル】
直感:A
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性がゼロではないなら、
その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
宗和の心得:A
同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。
攻撃が見切られなくなる。
透化:B
明鏡止水。精神面への干渉を無効化する精神防御。
武芸者の無想の域としての気配遮断を行うことができる。
【宝具】
『秘剣・一の太刀』
ランク:A 種別:対人魔剣 レンジ:1〜9 最大補促:2人
天地人、心技体の完全な合一により自らを武御雷の代用とし、布都御魂の一撃を放つ秘剣。
その威力は端的に「万物を斬る」ものであり、物理的な手法でこの刃を防ぐ事はできない。
ただ剣術の理合のみを以って両儀に至らんとした、根源に最も近しい究極の一太刀。
事実上の神降ろしであり極度の集中を要するため、魔力消費は少なくとも相応の消耗を伴う。
「およそ一箇の太刀の内、三段の差別あり。
第一、一つの位とて天の時なり。第二は一つの太刀とて地の利なり。
是にて天地両儀を合比し、第三、一つの太刀とて人和の巧夫に結要とす。
当道心理の決徳なり」
【Weapon】
『無銘・刀』
無手勝流を唱えた塚原卜伝は、特定の武具に拘らない。
【解説】
戦国時代にその名を知らしめた剣豪。
剣神・武御雷を祀る鹿島神宮の神官として生まれ、鹿島の太刀を修得。
その後は諸国を遍歴して修行を重ねて名を高め、やがて鹿島新当流を拓いた。
弟子には戦国大名の他、後に剣豪として知られる者が数多く含まれている。
剣術のみならず策を練る事にも長け、その逸話は「無手勝流」として今に知られる。
真剣試合19回、合戦37回、一度も手傷を負う事なく212人を切り伏せたという。
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【マスター】
美綴綾子@Fate/staynight
【年齢】
17歳
【身長・体重・3S】
162cm・50kg・B86/W58/H83
【能力・技能】
・武芸全般
「美人は武道をしていなければならない」という信条から多くを学んでいる。
もっとも得意なのは薙刀。他に徒手格闘なども。実力は師範代レベル。
【Weapon】
・弓 木刀 総樫薙刀
聖杯戦争開始から持ち歩くようにしている。
どれも一般の品。
【人物背景】
穂群原学園の生徒。二年生。弓道部主将。
姉御肌で文武両道を地で行く美人。
リーダーシップに長けており、運動部全般のまとめ役でもある。
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以上です
ありがとうございました
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新企画おつー
剣客ロワの聖杯版みたいなものかな
ところで、一部リレーSSって>>1で言ってるけど、一部、というのはどういうことなのでしょうか?
どういうことというか、どの程度のことというか
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>例外としてFate原作に登場する剣豪(佐々木小次郎、沖田総司、李書文)は可です。
ライダー枠が他に思いつかないんでスパルタクスも加えて欲しいんですけど。ダメでしょうか?
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>>29
参加してくださる方次第では連続での投下も起こりうるからです。
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桂言葉の世界は、端的に言えば地獄だった。
成程、優しい両親、大切な妹はいる。生活環境は恵まれている。不幸とはいえない。
けれども、一歩家の外に出ればどうか。
男子からの好色な目線。女子からの謂れのない陰口。
悪意の渦巻く空間。やがて現実となって襲い来る暴力。
苦痛と恥辱。身を裂くような絶望に耐えられるほど、言葉は強くはない。
壊れかけた彼女の心を繋ぎ止めたのは、たった一筋の蜘蛛の糸だった。
伊藤誠。
ただ一人、言葉のことを愛してくれた少年。
優しく、気弱で、流されやすくて、すぐに逃げ出す――……。
それでも、言葉は彼が好きだったし、彼は言葉を好いてくれた。
蜘蛛の糸で絡まって、そのまま落ちてしまうような恋愛だったかもしれないけれど。
それでも言葉にとって、彼の存在は天から地獄に垂れた蜘蛛の糸だった。
その彼が、虫のように死んでいた。
「……ウソ」
手から滑り落ちた買い物袋が、足元でがさりと音を立てた。
潰れたトマトから滲む汁が、乾きかけた赤黒い体液と混ざり、床へ広がっていく。
買い物に行って、帰ってきて、下手だけど料理を作って、一緒に過ごそうと。
――思っていた彼が、床の上に這い蹲るように死んでいる。
「ウソ……嘘です。誠くん。……誠くん……!」
言葉は「なんで」「どうして」とは思っても、「誰が」とは考えなかった。
彼女は弱く、愚かで、脆かったが――しかし決して、鈍いわけではない。
故に彼女が思考すべきは「どうするか」だ。
「あ――――……」
その目が、はたと部屋の片隅に止まった。
そこにそれが在るなどということは、本来ありえない事だ。
けれど彼女はその事実を認識しなかった。
なぜなら、愛する人の死よりも、ありえない事などありえないからだ。
ふらり。言葉は幽鬼のように立ち上がり、乾いた血溜まりを踏んで部屋の奥へと入った。
そしてそうっと、とても大切なものを手に取るように、両手でそれに手を伸ばす。
「……そうだ。着替えなくっちゃ」
彼女は自分の胸元に、赤黒い痣が浮かび上がっていた事にさえ気づかなかった。
月下――言葉は、ふと、なんで自分はこんな所にいるのだろうと思った。
「■■■■■■■! ■■■■■■■■■!!」
目の前では、女が何か良くわからないことを喚き散らしている。
耳障りだし、聞いているだけで頭が痛くなる。
頭と言えば、そうそう、鞄の中に入れた彼の頭を彼女は見てくれただろうか。
そうやって呼び出したのは自分の方なのだから、ちゃんと話を聞くべきだ。
それにしても――と、言葉は思わず、気になっていた事を聞いてしまった。
どうしてポケットの中に隠し持った包丁をずっと握りしめているのですか?
いえ、ずっと握っていたらバレバレじゃあないですか。
どうせ仕掛けるのなら、あんな喚き散らさず、隙を狙えばよかったのに。
「■■■■!!」
女が踏み込んで来る。言葉はすっと身を深く沈めて足を伸ばし、体を前に送った。
鋭い包丁の刃――それが髪一重を擦り抜けて、空を突く。
同時、薄く唇を緩めた言葉の右手が鞘を払っていた。
斬。
逆袈裟――肋骨から胸骨から肺腑を深く切り裂いて刃が抜けた。
ぶつっと嫌な音がして、噴き出した血が月を霞める。
「ぁ、」
初めて女の言ったことの意味がわかった。
そうか。
これは断末魔だったのか。
がくんと膝から崩れ落ちた女の胸が、血を噴き上げた。
血の雨、というべきか。噴水でも良いかもしれないと、言葉は思う。
赤黒い血飛沫は大きく弧を描いて降り注ぎ、屋上と、そして彼女を濡らす。
春雨に身を晒して歩くように、言葉はその雨を楽しげに受け止める。
白い道着は見る間に赤黒く染まったけれど、この方が良いなと、彼女は思う。
ふと右手の刃を月光に透かし見ると、言葉は澱んだ瞳を細め、どろりと微笑んだ。
「……さて、籠釣瓶は、よく斬れますねぇ」
蕩けるような笑みであった。
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【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】桂 言葉
【真名】千子村正
【性別】なし
【身長・体重】可変
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具B(桂言葉所有時)
【クラス別スキル】
騎乗:A-
村正は獣・乗り物を操縦する事ができない。
かわりに所有者を騎乗物とする事で、対象に万全の戦闘能力を発揮させる。
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
無辜の怪物:A
妖刀村正。
本来の姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
徳川に仇為す妖刀としての伝説によって、その在り方は完全に塗り潰されてしまった。
このスキルは外す事ができない。
単独行動:A
村正はマスター不在でも存在し続ける。
魅了:B
妖刀としての魔性の美しさにより、刀身を見たものへ強烈な所有欲を抱かせる。
村正に魅了されたものは、自分が村正を振るうことに強く執着するようになる。
ここまでくると魅惑ではなく魔術、呪いの類である。
対魔力スキルによって抵抗可能。
自己改造:B+
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
魂喰いにおける能力強化が通常より遥かに高い効率で行われる。
村正は斬れば斬るほど鋭さを増し、その補正は次の所有者へも引き継がれる。
【宝具】
『妖刀・籠釣瓶』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:1人
一度抜くと血を見ないではおかない、恐るべき妖刀。村正そのもの。
その刃は本来触れ得ざるもの、霊的存在や魔術さえ切断できる二元的存在である。
村正は所有者に最も適した形状の脇差、刀、槍へと変化し、その人物の宝具となる。
所有者は「精神汚染」「戦闘続行」スキルを保有するデミ・サーヴァントとして扱われる。
結果、所有者は自分の中で理屈を作り、死ぬまで村正で人を斬る事しか考えなくなる。
また可変する都合から刀身が折れた程度では消滅せず、撃破には完全破壊の必要がある。
宝具名は歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」において、吉原百人斬りの凶器とされた事に由来する。
【解説】
戦国時代頃から活躍したとされる、伊勢の刀匠が鍛えた一連の銘刀。
徳川家のものが好んで差料とした為、徳川家内での刃傷沙汰の凶器となる事が多く、
それが理由で「徳川に仇為す妖刀」という伝説が生まれ、存在を歪められてしまった。
歌舞伎や講談のみならず、後世の史実記録にさえその影響が齎されている事が確認される。
そのため倒幕を志す者にとっては重宝され、彼らはこぞって村正を求めたという逸話もある。
かの名槍・蜻蛉切も村正一門の作であり、近年の科学調査でも村正の切れ味は測定不能のため、
刀として村正が優れていたという事だけは、疑いの余地なき真実である。
【マスター】
桂 言葉(かつら ことのは)@School Days
【年齢】
16歳
【身長・体重・3S】
156.7・60kg・B102/W60/H84
【能力・技能】
・居合
父から伝授された居合道。
流派や段位は不明だが「落下する水滴を両断できる」領域に達している。
【Weapon】
・千手村正
言葉が保有している間は、打ち刀の形状をとる。
【人物背景】
良家の子女である以外は極普通の女子高生。
優れた美貌と裏腹に内気な性格が災いし、周囲に溶け込む事ができないでいた。
やがて同級生の伊藤誠と交際を始めるものの、様々なトラブルに見舞われた結果、
親友である西園寺世界との三角関係にもつれ込み、彼女の差し金で強姦されてしまう。
もともと抱いていた男性嫌悪の症状が悪化する中、何とか誠との関係を再構築するも、
それがきっかけとなって逆上した世界が誠を殺害してしまい――――……。
【特徴】
黒い長髪の美少女。赤黒く汚れた道着姿で、ふらふらと歩き回っている。
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以上です
ありがとうございました
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>>30
大変申し訳ありませんが、許可はできません
お手数かとは思いますが、他の英霊での候補作投下をお待ちしております
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これは思いつかなんだ
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>>35
すみません、線引きがよく分かっていないのですが、例えばFGOのシュヴァリエ・デオンが含まれていないのは何か理由があるのでしょうか?
彼(彼女?)は60代に差し掛かってなおサーベルでの決闘で勝利した記録を持つ、正真正銘の剣豪だと思うのですが……。
合わせて、武芸を極めている以外に何か剣豪・武芸者の条件があるのでしたら教えて頂けるとイメージしやすいです。
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>>37
大変申し訳ありません
シュヴァリエ・デオンに関しては自分の見落としでした
なので剣豪枠として参加可能です
先程>>30にて「スパルタクスは許可しない」と言ってしまいましたがこれも訂正させて頂きます
Fate原作の反逆者に対するバーサーカーとしてのイメージが強かった為です
剣豪、武芸者としての解釈でありましたら問題は無いかと思います
自分が上手く伝えられず皆様を混乱させてしまい、申し訳ありませんでした
この企画の趣旨は「英霊を呼んでチャンバラ(含む槍や格闘等)をしよう、したい!」というものです
ほとんどの英雄にはどこかしら武芸に携わって生きた要素がありますし、
前述通り、徳川家康など「戦場でも活躍したし、個人的に武芸も得意であった」英霊も多く、
ただ名前だけでは判断しかねる面も多々あります
ですので、候補作を見て選考段階で判断しよう……という風に考えておりました
皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
よろしければ、こういった方向性での参加をお待ちしております
どうぞよろしくお願い致します
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なぜクー・フーリン、スカサハ、フェルグスなどはダメなんですか?
デオン、沖田、李書文、小次郎と違い、神話出展だからですか?
同じようにアーサー王物語からもダメなんでしょうか?
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>>39
自分の解答は>>38の通りです
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・武芸者としての伝承を持つ
・宝具が自分の技量か肉体に依る
・逸話に基づく変身は有り
この縛りで良いのでは?
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主さん(〉〉1)へ。
候補作を投下してからだと、主さんの考えと会わずに、候補作が無駄になってしまう可能性があります。
正直、長文を書いて無駄になるのは、とてもしんどいことです。
なので、サーヴァントの名前と背景だけ先に投下して、主さんがNGでないか確認してから投下する、というのはどうでしょうか?
今考えているのは、下の通りです。
NGではなかったら、投下します。
プロレスラーなので、武芸者という定義からは外れていない気もしますが。
主さん、いかがでしょうか?
【クラス】ライダー
【真名】タイガー・ジェット・シン
【背景】
1973年11月。アントニオ猪木は妻を連れ新宿伊勢丹前を歩いていた。そこに仲間を連れ現れたのが、タイガー・ジェット・シンというレスラーである。シンは公衆の面前で猪木を襲撃し、猪木を血まみれにする。
その後も、シンはサーベルをはじめとする凶器攻撃で対戦相手を血祭りにあげ、あるいは、近づいてきた観客を攻撃するなど、リング内外で暴れまわる。
その狂人ぶりと正統派のレスリング技術で、昭和の日本のプロレスファンの心をとらえてはなさかなった、悪役レスラーの一人。
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>>42
投下をお待ちしております
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>>43
レスありがとうございました。
では、投下してみます。
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そこは冬木市にある一軒家。
畳の上に、高校の制服を身に着けた女が正座していた。
彼女の前に立つのは、ターバンを巻きつけたインド系の男。
男は大げさに両腕を広げ、喚く。
「ハハハハ! 聖杯戦争とはすばらしい! 素晴らしい! 戦争、どんな卑劣な行為もゆるされる!」
女は答えない。ターバンの男は、まくしたて続ける。
「さあ、お嬢ちゃん、血の雨を降らせにいこうじゃねえか。さあさあさあ。どんなエキサイティングな祭りになる? ハハハ! 血祭だ!」
女は答えの代わりにふぅ、とため息をついた。
一言ではあるが、その一言の中に、研ぎ澄まされた冷たさがある。
だが、ターバンの男はお構いなしだ
「ははは、お嬢ちゃん、俺に言え。敵を殺せと。お嬢ちゃんはそういうだけでいい。そうすれば」
いつのまにか、ターバンの男の手にはサーベルが握られていた。
「そうすれば、すべての敵はこのインドの狂虎の――」
「言っておくけれど」
女が言葉を発した。少女の声は冷たく、そして鋭い。
気おされてか、ターバンの男は黙る。
「言っておくけど、ライダーさん。私はこの戦争に乗るつもりはないわ」
「……はあ?」
頓狂な声を上げるターバンのライダー。そして、一つ頷きにやにやと笑う。
「ハハハ! お嬢ちゃんはおじけづいたってわけだ。まあ、無理もない。それならお嬢ちゃんはここで縮こまっていればいい! その間に俺が――」
女は少しも表情を変えない。
「ライダーさんの挑発に乗る気もない。ライダーなのに乗らない……うまいこといっちゃたかしらね?」
「うまくねええええええ!」
感情のこもらない女が出した言葉に、絶叫するライダー。
「私は、この戦争をつぶす」
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「私は、この戦争をつぶす」
「はぁ? 何を――」
ライダーの眉がびくっと動く
「主催者をとっちめて、聖杯戦争をつぶすわ」
「……どうしてだ?」
「理由はいくつかあるけれど、大きい理由といえば、信用できないからよ」
今度はライダーが黙って話を聞いている。
「正体も能力も動機もわからない相手を信用も信頼もできない。聖杯戦争に勝利した、そこで主催者は言いました『戦争に勝利したご褒美に死をくれてやろう』、こういうことだってあり得ない話じゃない。だから、信用できない。それに――」
「それに?」
「気に入らないから、こういうの」
単純明快な答えに、ライダーは瞬きをする。そして問いを重ねた
「じゃあ正体不明な主催者を、どうやってとっちめる?」
「その方法はこれから考えましょう」
ライダーは両手を挙げ、目を見開き、つばが飛ばんばかりに、
「クレイジーだ! ほかの参加者は俺たちを狙ってくる! 俺たちが邪魔しようとしている問わkれば、主催者だって敵になる。なのに、方法すらわかってないのに、それやるだって? クレイジーだ! 俺はどうやらとんだ馬鹿をマスターに引き当てちまったみたいだな」
少女は黙ってライダーの言い分を聞いていたが、ライダーが言い終えるとぽつっとつぶやく。何の感情もこもらない声で、
「おじけづいたってわけだ」
「?」
少女はやはり感情のこもらない声で、
「まあ、無理もない。それならあなたはここで縮こまっていればいい。その間に私が――」
少女は先ほどのライダーのセリフを再現しているのだ。
ライダーの顔が赤く染まる。
「XXXXXX!」
声にならない叫びをあげ、サーベルを振り下ろす。刃が、少女の膝のすぐそばの床を切り裂く。
けれど、少女は声を上げない。
「私は方針を打ち出した。できればあなたに協力してもらいたい。でも、無理強いはしないわ。その困難さに、想定される敵の強さに、あなたがおじけづいたというなら、いつでも言ってちょうだい。そうすれば、あなたは戦いを放棄してここで寝ていればいい」
口をパクパクと動かすライダー。
「……お、俺抜きでどうやって、聖杯戦争を阻止するつもりだ?」
「さあ? でもそうね。別のサーヴァントを探すというのもいいかもしれないわ。困難におじけづいたりしないサーヴァントを。口ばかりではなく中身も勇猛なサーヴァントをね」
「シット!」
ライダーはサーベルを再び持ち上げ、床を何度も何度も切り裂いた。
「……シットシットシット! ファッキンガール!」
なんら動じない女の前で、ライダーは荒く呼吸をして――
「……いいだろう、この俺が主催者だろうがなんだろうが、ぶっころしてやる」
「あら、ありがとう。とても頼もしいことだわ」
あくまで落ち着いた少女。礼を言っているのにほほえみ一つ浮かべない
「……その代わり、俺にふさわしいステージを用意しろ! いいな? くだらねぇステージなら、この俺はあがらない! いいな?」
「善処しましょう」
無表情の女、戦場ヶ原ひたぎの前で、ライダー,タイガー・ジェット・シンは頭をガシガシとかきむしるのだった。
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【クラス】ライダー
【真名】タイガー・ジェット・シン
【マスター】戦場ヶ原ひたぎ
【パラメーター】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具A
【属性】悪・混沌
【クラススキル】
騎乗:D
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。
だが、ライダーが本来乗るべきは、乗り物ではなく「リングの上」。
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
レスリング:B+
格闘術としてのレスリングをどこまで極めたかを示すスキル。
ライダーは超一流のレスラーではないものの、そのレスリング技術でも多くの対戦相手を苦しめ、ファンをうならせた。
プロレスラー:A
プロレスラーであることを示すスキル。
プロレスラーとは観客の前で戦う存在である。
マスターでもサーヴァントでもない人物が、ライダーの戦いを目視やネット中継など何らかの手段で目撃している場合、ライダーの体力・耐久・幸運がわずかながら上昇する。
見ている人物が多ければ多いほど、その人物が戦いに夢中になる程、上昇度合いは高くなる。
ただし、「筋力A 耐久A 幸運B+」が限界で、この状態に至ろうと思えば、すくなくとも数万以上の観客が必要。
反骨の相:B
卑劣な行為を恥じず、悪名を恐れない気性。
同ランクの「カリスマ」を無効化する。
【Weapon】
肉体、サーベル、凶器として使えそうなあらゆるもの
【宝具】
『コブラクロー』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補促:1人
ライダーの代名詞となった必殺技。
正面から相手の喉をわしづかみにして、頸動脈を指先で占めることによって、意識を奪う技。
ライダーのレスリングの技の中でも、この技は特に大きな威力を持つ。
『インドの狂虎』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補促:3人
ライダーは、市街地での襲撃など、数多くの卑劣な行動で、ライバルレスラーを苦しめ、ヒールとしての悪名を高めた。
この宝具は、そのヒールとしての彼の能力を、宝具化したもの
宝具を使用している間、ライダーの「卑劣な攻撃」は回避困難なものになり、命中率が上昇する。
「卑劣な攻撃」とは、一般人の常識からみた卑劣な行為全般。奇襲や、嘘をついたうえでの攻撃、人質をとったうえでの攻撃、武器を持たない相手に対しての武器攻撃などである。
【背景】
1973年11月。アントニオ猪木は妻を連れ新宿伊勢丹前を歩いていた。そこに仲間を連れ現れたのが、タイガー・ジェット・シンというレスラーである。シンは公衆の面前で猪木を襲撃し、猪木を血まみれにする。
その後も、シンはサーベルをはじめとする凶器攻撃で対戦相手を血祭りにあげ、あるいは、近づいてきた観客を攻撃するなど、リング内外で暴れまわる。
その狂人ぶりと正統派のレスリング技術で、昭和期日本のプロレスファンの心をとらえてはなさかなった。
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【サーヴァントとしての願い】
この聖杯戦争で、とびきりビックなステージを! そして敵を血祭りにあげる
【マスター】
戦場ヶ原ひたぎ@化物語(小説版)
【マスターとしての願い】聖杯戦争を終わらせ、阿良々木くんのもとへ帰還。
【weapon】 文房具
【人物背景】
私立直江津高校高校三年生。
かつては体重がなくなる怪異にあっていたが、一人の男子高校生や忍野メメらに力を借り、怪異を解決。
毒舌家でツンデレ。
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投下終了です。
タイトルは、『戦場ヶ原ひたぎ&ライダー』でお願いします。
プロレスラーはリングに上がる、リングに乗るということで、ライダーにしてみました。
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投下ありがとうございました!
チョロいというべきか乗せやすいというべきか、
暴力万歳なライダーをガハラさんがどう制御していくかが楽しみですね。
-
人骨踏みしめ怨念喰らい
這いずり進み血を啜る
悩ましきかな我が武道
己が全能を尽くした闘争を!!
只々己の全てを込めた一剣を!!!
この一合。この刹那に全てを込められれば生死勝敗など知った事か!!
狂おしい程に願う。全てを費やして相克するに相応しい相手を。
狂おしい程に願う。己の為に在る敵を。
狂おしい程に願う。天地の間に唯二人、我と彼のみとなりて、争闘する刹那の時を。
白い砂浜を血に染めて倒れ伏す剣士、剣士を取り囲む血濡れた刃を持つ十数人の男達。
剣士は結局、敵手との刹那を得られぬまま、有象無象に囲い攻めにされて死んだ。
─────ああ、ウゼェ…。嫌なこと思い出させんなよ。
あまりにも他人事とは思えぬ夢から覚醒し、武田赤音は憎悪すら篭る口調で独りごちた。
この心底腹の立つ事態に巻き込まれて早三日。未だに己(オレ)は自由となれぬ。
己が今いる部屋の、金銭だけはふんだんに費やした内装を見回し、嘆息する。
─────ま~たあの女の相手しなけりゃならないのかよ
面倒臭いというより鬱陶しい。陰鬱ささえ覚えてくる。どっかの大会社の重役らしいが知った処では無い。
食う物と寝る処には困らない、此奴の伝手を用いれば、この事態を如何にか出来るのも早くなるだろう。
その為にもあの女の御機嫌を………。
そう考えて、武田赤音は歯軋りをした。
己(オレ)にはこんな処で足踏みしている暇は無い。
伊烏、伊烏義阿と戦わねばならぬのだ。
嗚呼、伊烏、伊烏。あの一戦。あの一瞬。余人の手で穢されたあの刹那。
今度こそ。今度こそ。天地の間に只二人。己(オレ)とお前だけで向かい合う。
生死?知るか。勝敗?犬に喰わせろ。俺は只お前を相手に全てを尽くす。此の先どれだけ有るか解らぬ生の全てをお前との一合に捧げる。
それだけだ、それだけあれば良い。伊烏と戦う。己(オレ)の願いはそれだけだ。
杯なんて知ったことか。己(オレ)の、己(オレたちの間を阻むモノは、例え神仏でも斬り殺す。
─────だが、足りぬ。
未だに己武田赤音の剣は出来ていない。此れでは伊烏と対等とは言えぬ。剣を、武田赤音だけの魔剣を、武田赤音は作らねばならぬ。
でなければ伊烏と対峙することなど到底出来ぬ。
幸いにして、此の地には東西の強者が揃っているらしい。そいつ等を全員殺す。業を吐き出させ、斬り殺して、己が剣の糧とする。
そうする事で、武田赤音は伊烏義阿の魔剣と対する事が漸くできる。
「一体何処の何奴か知らねえが、斬りでの有る据え物を用意してくれた事にだけは礼を言っとくぜ」
殺気も露わに武田赤音は空を見上げる。
その眼は、全てを。此の地の英霊皆全てを斬り伏せると告げていた。
-
【クラス】
アヴェンジャー
【真名】
佐々木小次郎@史実/講談
身長 180cmを超える
【ステータス】
筋力:C 耐久:D 敏捷:A++ 幸運:E 魔力:E 宝具:C
【属性】
中立・中庸
【クラススキル】
復讐者:A+
果たせなかった一合を求める心は、復讐では無いが永久(とこしえ)に消えぬ妄執である。この妄執有る限りアヴェンジャーは決して倒れない。
ダメージ量に応じ魔力を回復するが、この効果は戦闘終了時に発動する。
忘却補正:B++
勝者に非ず。光を浴びる英雄に非ず。敗者として記憶され、紛い物として存在を否定され、埋もれていく存在である。
正ある英雄に対して与える“効果的な打撃”のダメージを加算する。
剣士として知られる英霊は、アヴェンジャーの記憶を時間と共に失って行いく。
自己回復(魔力):B
この世に宮本武蔵の伝説が残る限り、憤怒と怨念の体現である復讐者の存在価値が埋もれる事はない。
彼は永劫、かの大剣士の引き立て役として記憶される。
これにより、魔力に乏しいマスターでも現界を維持できる。
【保有スキル】
見切り:E~A+++
相手の動きを事前に読む、もしくは動くと同時に察知する能力。
アヴェンジャーは対象に対する感情の度合いにより能力が変化する。
最高時には鏡移しの様に相手の動きに合わせて動くことも、相手の動きを未来予知レベルで察して動くことも可能となる。
最低時には動きを見て合わせているだけとなる。
無辜の敗者:EX
死後の伝承によって、過去を捻じ曲げられた謂れ無き敗者。このスキルは外せない。
宮本武蔵と対峙する、巌流島の決闘を再現される。という条件下で全ステータスとこのスキルを除くスキルランクが1ランク下がる。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
妄執:EX
只々宮本武蔵と戦うという妄執のみで動いている為、如何なる精神干渉系魔術も無効化される。
どの様な惨劇が繰り広げられ様とも平然と無視し、必要とあれば平然と行う。
目的の障害になると判断すればマスターすらも手に掛けるだろう。
【宝具】
燕返し
ランク:C 種別:対人魔剣 レンジ:1~2 最大補足:1人
敵が躱した刹那を見切り。
敵が躱した方向を見切り。
返しの刃を送って 斬る。
ただ其れだけの─────其れだけでも魔剣といえる剣技だが、この剣技は其れだけに留まらぬ。
敵手が如何なる動きを以って回避に努めようとも即応して動き、その剣筋、その運体は乱れること無く剣理に基づいた斬撃を送り、しかも技を終えた後もその態は崩れず、新たな敵と即座に戦う事が出来る。
剣の理想形とも言える技。
この技を使う為には、敵手に対し愛にも似た妄執か、心底からの殺意を抱くか、無念無想の境地に至るか、の何れかを満たす必要が有る。
-
【weapon】
物干し竿:
野太刀に分類される長物。刀身の長さは1m20cm
【人物背景】
富田勢源の元で中条流小太刀を学ぶ。その時に長身であることを見込まれ、富田勢源が長い間合いの相手を制する方法を工夫する際の相手役に選ばれる。
この時に師の命で使った長太刀の操作を工夫し、後に『巌流』を興したとされる。
船島で宮本武蔵決闘に臨むも、武蔵門弟に囲い攻めにされて死亡。
その後、講談で宮本武蔵の木刀の一閃で頭を砕かれたということにされた。
武士の面子に拘って横死した所為か、仁義礼知忠信孝貞悉く蒸発しており、只々武蔵との一戦を望むだけの剣鬼と化している。
主の様に非道を行う事は無いが、主の非道を止める気も無い。
【方針】
全員斬る。無力な者まで斬るつもりは無い。
【聖杯にかける願い】
宮本武蔵と戦う事。
【マスター】
武田赤音@刃鳴散らす
身長161cm 体重54kg 22歳
【能力・技能】
兵法綾瀬刈流中伝印可
刀を肩に担ぐ『指(サシ)の構』と呼ばれる構えから繰り出される振り下ろしは、神速にして剛猛。受ければ受けた太刀ごと押し込まれる。
隙を見出しての先の先や、攻撃を釣っての先を取り、相手に主導権を渡さずに斬る事を好むが、場合によっては先を譲って後の先を取る柔軟性も有る。
『即応能力』
屈強の剣士である赤音の読みは外れることはまず無いが、みし仮に外された場合、思考と肉体を切り離し、思考に依らず肉体の反射運動のみで最適な動きを行うことが出来る。
剣聖の“無念無想の境地”を地でいく異能だが、あくまで剣聖紛いであって、剣聖の無の境地に到達することは永劫無い。
我流魔剣『鍔眼返し』は未だ未完成。
【weapon】
かぜ:
銘・藤原一輪光秋。二尺三寸三分の日本刀。軽捷さを宗としている為に堅牢さという点では心許ない。
【ロール】
偶々冬木にやって来たらこのZAMAダヨ!!
男娼(ツバメ)としてどっかの金持ちに囲われてる。
【人物背景】
昔は天然気味の純朴な青年でしたが、次期道場主を決める為の伊烏との試合を伊烏に思いを寄せる鹿野三十鈴に邪魔されて激昂。三十鈴を斬って逐電する。
逐電した理由は、未だ剣が出来ていない上に怒りで曇っている伊烏に斬られるのが嫌だったから。
伊烏が己の魔剣“昼の月”を完成させた事を知って歓喜。取り敢えず伊烏とタイマンするのに邪魔な矛止の会と滝川商事を壊滅させる。
この時に自分を慕う滝川弓を死なせている。
その後伊烏と戦い、我流魔剣“鍔眼返し”で伊烏を破り、やる事やって満足して切腹した。
徹頭徹尾自己中心的に見えるが、自分を含むありとあらゆる物を伊烏と戦うという目的の為の手段として使う事が出来るからそう見えるだけであり、実際には最終的に自分すら捨てられる。
戦場で出会った女を“”戦利品”としてれいぽうしたことが有る。
素で口が悪く普通に謝っているつもりが、何処からどう聞いても喧嘩売ってる様にしか聞こえない程。
【令呪の形・位置】
交わる二つの日本刀
【聖杯にかける願い】
伊烏と戦わせろ
【方針】
皆殺し。女は戦利品として勝者の気の向くままに取り扱う
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投下宣言をせずに投下してしまいすいませんでした
投下を終了します
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投下します
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【クラス】バーサーカー
【真名】巴御前@平家物語、源平盛衰記
【マスター】ラブ・トパーズ
【パラメーター】筋力A+ 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具A+
【属性】中立・中庸
【クラススキル】
狂化:C+
魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
【固有スキル】
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
戦闘続行:B
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
【Weapon】
「太刀」「弓矢」
太刀も弓矢も丈夫でこそあるものの、どちらも特殊な効果は持たない。
【宝具】
【一人当千の兵者(クビ・ネヂキツテ・ステテンゲリ)】
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人
バーサーカーはその武芸や怪力で知られている。
特に有名なエピソードは「最後の戦いにて、馬に乗った大男に馬で並走。敵を引き落とし、鞍の前輪に押し付け首をねじ切り落として、投げ捨てた」というもの。
ほかにも、バーサーカーは首をへし折ったなどのエピソードを持つ。
この宝具は首をねじ切ったりへし折ったりするエピソードが宝具化したもの。
バーサーカーが「首へ攻撃」をする場合、その攻撃の命中率、威力は大幅に増加する。
最大補足人数が2人となっているのは、左右から来た刺客の首を両手でそれぞれつかみ、へし折ったという説話から。
強力な威力を持つが、首のない存在に対しては通用しない。
【特徴】外見年齢20代後半。身長は1メートル90センチ。黒髪、長髪。
【願い】今度こそ、義仲さまとともに最後まで。
-
投下順を失敗しました。改めて投下します。
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冬木市に存在する寺の本堂に二人の女がいた。
一人は鎧装束をつけた黒髪の女。抜き身の太刀を持ち、立っている。
もう一人の女は、濃いピンクの髪をしていた。目を閉じ、座禅を組んでいる。
ピンク髪の女――ラヴ・トパーズと己を称するレスラーは目を開く。
「ふふっ、愛があふれているわ。ええ、愛があふれている」
「……」
トパーズの言葉に、鎧装束の女――バーサーカーは反応しない。
トパーズは立ち上がる。手が、バーサーカーの顎にふれた。
「あなたはお話ししてくれないけれど、私はあなたのことをしっているわ」
バーサーカーは答えない。
トパーズは顔を顔に近づける。
「あなたは初陣で7人の首を切ったんでしょう?」
ピンクの髪がバーサーカーのほほに触れた。
バーサーカーは微動だにしない。
「人の首をつかんでへし折ったんでしょう」
息が唇にかかる。
「馬からひきずり落として首がもいだこともあるのよね?」
トパーズは笑みを濃くする。
「見たかったわ、だってそこにはきっと愛があったもの。愛よ。愛なのよ。愛。首から愛があふれてたわ、たくさんの愛が。愛。愛。愛愛愛アイアイアイ、あははっ」
目を限界まで見開き、
「私も、もっともっと愛の力を手に入れて、愛をもっと生み出さなきゃあいをふりまかなきゃもっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと」
唇を壊れたように釣り上げて、その場にいる者の鼓膜を破くかのような声量で、
「あははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあはははははははははははは!あははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあははははははははははははあはははははははははははは!あはははははははは!」
哄笑。
バーサーカーは身じろぎひとつしない。
ふいに、トパーズはその身を離す。出口の障子戸へと歩いていく。
「愛のために戦いましょうね、巴?」
「■■■■■――ッ!」
バーサーカーは己の何反応してか吠える。
愛のために赤い花を咲かせる者と、愛のために首をねじ切った者、
凶気(アイ)を抱く二人の女は、本堂の外へと、足を進める。
-
【クラス】バーサーカー
【真名】巴御前@平家物語、源平盛衰記
【マスター】ラブ・トパーズ
【パラメーター】筋力A+ 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具A+
【属性】中立・中庸
【クラススキル】
狂化:C+
魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
【固有スキル】
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
戦闘続行:B
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
【Weapon】
「太刀」「弓矢」
太刀も弓矢も丈夫でこそあるものの、どちらも特殊な効果は持たない。
【宝具】
【一人当千の兵者(クビ・ネヂキツテ・ステテンゲリ)】
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人
バーサーカーはその武芸や怪力で知られている。
特に有名なエピソードは「最後の戦いにて、馬に乗った大男に馬で並走。敵を引き落とし、鞍の前輪に押し付け首をねじ切り落として、投げ捨てた」というもの。
ほかにも、バーサーカーは首をへし折ったなどのエピソードを持つ。
この宝具は首をねじ切ったりへし折ったりするエピソードが宝具化したもの。
バーサーカーが「首へ攻撃」をする場合、その攻撃の命中率、威力は大幅に増加する。
最大補足人数が2人となっているのは、左右から来た刺客の首を両手でそれぞれつかみ、へし折ったという説話から。
強力な威力を持つが、首のない存在に対しては通用しない。
【特徴】外見年齢20代後半。身長は1メートル90センチ。黒髪、長髪。
【願い】今度こそ、義仲さまとともに最後まで。
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【マスター名】ラブ・トパーズ@リング☆ドリーム 女子プロレス大戦
【スキル】
『プロレス』
得意なのは打撃技。必殺技はラブ・悟り・ボム
【weapon】
格闘技
【ロール】
冬木市の寺にすみ着いている
【背景】
本名は、井崎純愛(いさき らぶ)。進行プロレス団体FWWWに所属するプロレスラー。
自称・愛の戦士。インドにて愛の悟りを開いた。
常に愛を口にするが、リングの上では哄笑しながら敵を殴打し流血させる。
リング外では、仲間に対して「ロッカーに逆さ吊り」「椅子を垂直に振り下ろす」「傷口にラー油」などの制裁を加える。
『愛ってね……とにかく人体の色々な所からあふれてくるわ』と、彼女は言う。
FWWWの中でも、その狂気と危険さでは、群を抜いている。
【願い】愛を生み出し、愛を振りまく。
【方針】
愛のために戦う。トパーズは本来なら殺人ぎりぎりまでの行為しかしないが、巴の生きざまに感化されているため、愛をふりまくことに一切の加減がない。
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投下を終了します!
-
お二人とも投下ありがとうございます!
>天の月に双翼は舞う
燕返しのコンビですね。そして宿敵持ちの二人でもある。
剣鬼二人が宿敵と巡り合えった時どうなるか、楽しみですね!
>ラブ・トパーズ@バーサーカー
こちらは女性コンビですね。それもどちらかというと危険な!
愛は絶対無敵といいますし、対戦相手となった人は……うん、強く生きて下さい。
-
投下します
-
広い一室で向かい合う一人の美女と一人の少女。
それ自体が芸術品の様な完成された美を誇る女と、美少女と呼んでも良い容貌の少女は、互いに見つめあったまま動かない。
「と、これが貴女が巻き込まれた聖杯戦争という事態です」
何故自分が此処に居るのか、目の前の少女はどの様な事態に巻き込まれたのか、それらを物憂げに語り終えた女は、溜息をついて相手を見た。その顔に穏やかな微笑を浮かべて。
語っている間一言も喋らなかったのは、恐怖か混乱か悲しみの故と思ったから。
そう思って様子を伺えば。
伝わってくるのは─────何も無く
ふわふわと泳ぐ視線も、ふわふわと彷徨う両手も全く変わらぬまま。
少女は美女が語り出す前と変わらぬ、虚ろな瞳で美女を見る。
「何でも〜願いが叶うんだ〜。だったら〜、さとりが何なのか解るかもね〜」
ふにゃふにゃと喋り、ケタケタと感情の籠らぬ声で笑うと、少女は女に質問する。
「それで〜アナタは〜何を願って〜此処にいるのかなあ〜」
女は微笑した。今までの貼り付けたような笑顔では無い。英雄としてその勇名を歴史に刻んだ者とは思えない弱々しい笑みだった。
「この姿こそが我が未練。我が名はシャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン。断じてリア・ド・ボーモンなどでは無い」
この美女こそは、ブルボン王朝末期の外交官にしてスパイだった、シュバリエ・デオン。女装をし、麗人リア・ド・ボーモンとしての活動で知られる彼の人生の後半は、リア・ド・ボーモンの幻影に縛られた『見世物』だった。
そもそも女として生きる原因は、イギリスに外交官として赴任した際に、時のイギリス王妃との不倫を噂された事に有る。
その噂を払拭する為にフランス政府により“最初から女であった”ことにされたのだ。
女装をしてパーティーで人を驚かせ、外交上の重要人物に取り行って来た彼でもこの事は受け入れ難かった。
中年になり、女の格好をする事に無理が有る身体となっても、女の姿をすることを強いられた。そして自らも其れを受け入れて衆目を浴びる事を望んだ男。
そして彼は“女装の男”或いは“男女定かならぬ”存在として人口に膾炙し、リア・ド・ボーモンの姿で座に記録された。其れが彼には耐えられない。
「己のした事の結果だと判ってはいる。其れでも私には耐え難い。だからこそ私は聖杯に願いたいのだ。リア・ド・ボーモンという忌まわしい名と姿を抹消してくれと。その願いが成就すれば、私の名も存在も消えてしまって構わない」
微笑を浮かべたまま、悲嘆を語る美女。
自らのサーヴァントの悲嘆を聞いても、マスターである少女、眠目さとりは変わらず虚ろな瞳のままだった
さとりの通う私立共生学園は、元々が女子校であった為とはいえ、徹底した女尊男卑の校風を持ち、男は女装して女として生きることを受け入れるか、それとも退学するかの二つの道しか無い。
さとりは学園の風紀を守る“天下五剣”の一人として。その剣腕で数多の男の心を折り、屈服させて来た過去を持つ。そんな彼女に人生を“女の姿を強いられる”ということに狂わされたサーヴァントが宛てがわれるとはなんたる皮肉か。
だからといって自分の行いを悔いることも、自身のサーヴァントを悼ましく思うこともさとりはしない。
彼女にはそんな精神の動きは無い。他者の心を汲むことも察することもさとりは出来ない。
出来るのは観察し、考察して、真似をする事だけ。
そしてさとりはどう答えるのが、このサーヴァントの好感を最も得られるのかを考え、答えを導き出した。
「キミの願いは解ったよ〜さとりはまだどうするか決めてないけど、キミの願いに協力するよ〜」
どうせ巻き込まれてしまっているのだ。逃げることも出来ないし、隠れて居ても向こうから探し出してやって来る。
だったら此方から赴いて打ち倒すだけ。他に面白そうなことも無し、精々面白可笑しく引っ掻き回そう。
そう、算段を終えると、さとりは笑顔を作ってサーヴァントに手を差し出す。
こうして自分を知らぬ少女と自分を失った男は聖杯戦争に踏み出したのだった。
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【クラス】
アサシン
【真名】
リア・ド・ボーモン(シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン)@史実/俗説
【ステータス】
筋力:D 耐久:D 敏捷:A 幸運:E 魔力: E 宝具:D
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
外交官でありスパイでもあった為にこのクラス。しかし虚栄心が強く、目立つことを好んだ為にランクは低い。
【保有スキル】
自業の淑女:EX
生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた姿。
姿形が麗しい女性の姿になり、表情が微笑を浮かべている状態に固定される。言動も外見に準ずる為に、彼の男としての精神は際限無く傷付いていく。
殺気や怒気といった淑女に相応しく無い感情が表に現れることは無い。
闘争の中に在っても常にその顔は微笑を浮かべたまま。
男女を問わずCランク相当の魅了を発揮する。
衣装そのものは変えられるが、その姿は“男装の麗人”そのものである。
縮地:A+
瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武芸者、武道が追い求める歩法の極み。
単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合い完成する。
デオンは前進と同速での後退が可能
無力の殻:D
男装時には全ステータスと自業の麗女を除くスキルにーが付与され、サーヴァントとして認識されにくくなる。
心眼(真):D
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
話術:D
外交官として見につけた、他者に取りいる会話術。交渉や説得に有利になる。
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【宝具】
双影剣舞(ドゥブル)
ランク:D 種別:対人魔剣 レンジ:1~10 最大補足:1人
スキル『自業の淑女』と『縮地』を掛け合わせた剣技。
スキルにより殺気を、運体により起こりを悟らせること無く、縮地による踏み込みで間合いを侵略し一閃を浴びせて、敵手の間合いの外に離脱する剣技。
フェンシングの基本的な動きを突き詰めたものだが、この剣技は速度を突き詰めた結果、
距離を詰める際に残像をその場に残して実体は目で捉えられぬ速度で移動し、離脱する際にも残像を攻撃を行ったその場に残す程の速度で動く。魔剣の名に相応しい剣技となった。
対峙した者は残像に惑わされ、神速の攻撃により一方的に被弾するだろう。
剣光影舞(シルエット)
ランク:D 種別:対人魔剣 レンジ:1~3 最大補足:1人
双影剣舞(ドゥブル)の踏み込みと離脱を最大限に速めたもの。実体が消え虚像舞い、敵を刺す。
閃く剣光以外は虚像と化す為に迎撃も防御も無効となる。逃れるには回避するより無いが、神速すら超える速度の為に困難を極める。
【weapon】
レイピア:
世間一般の其れと同じ
ドレス:
マリー・アントワネットから賜ったドレス。戦闘時にはこのドレス纏った姿となる。彼の魂の拘束具。
扇子:
マリー・アントワネットから賜った扇子。サーヴァントとして戦う際には敵の攻撃を払うのに用いる為、戦闘終了時には大抵ボロボロ。
【人物背景】
“最初はみずから好んで、自分のまわりに伝説を築き上げてきた彼も、こうなると、犠牲者だった。彼は、自分でつくった罠に落ち込み、自分でつくった伝説に捕らえられてしまった。「嘘から出た真」とは、このことであろう。”〜澁澤龍彦〜
女装という奇を以ってロシアやイギリスで外交官として活躍したデオンも、その浪費によってフランス政府に疎まれ、イギリス王妃とのスキャンダルで本国に召還され、女装して生涯を送る事を強いられてからは無惨なものだった。
尚イギリスに居た時期、金銭の工面の為に外交上の機密文書を質に入れている。
人々からの奇異の視線にさらされ。中年に差し掛かっても女の姿で人前に出ることを強いられた
フランス革命により年金が停止し、生活に困窮したデオンは見世物じみた決闘や、自分の人生を回想録として出版する事で生きていくこととなる。
その性別は賭けの対象とされており、死んだ後に死体を改められる事となった。
【方針】
優勝狙い
【聖杯にかける願い】
リア・ド・ボーモンという忌まわしい存在を抹消し、自分を取り戻す。
-
【マスター】
眠目さとり@武装少女マキャベリズム
【能力・技能】
観の目:
視点を定めない茫洋とした目。視界が広くなり相手の全身を見ることが出来る。相手から視線を逸らしたまま精確な攻撃が可能。
何処を見ているのか判らない為視線による攻撃予測が困難。
感情欠落:
感情の働きが極端に鈍い為に起こりや動きが読み難い。攻撃時にも気配が変化しない。
警視流:
明治時代に十の剣術流派を統合して創始された剣術。独自の工夫として、異なる流派の術技で共通した文字を持つ技を連続技や派生技として繋げる“文字鎖”が有る。
【weapon】
長脇差(ながドス)
【ロール】
冬木共生学園の女子高生
【人物背景】
何を考えているか誰にも判らない電波系少女。「〜」を多用する間延びした話方をする。
生まれつき感情が鈍く、談笑しながら人を刺すことが出来る。
自分と他人との共通項を見出せず、共感も出来ない為、人を観察して真似をする様になった。
ここまでやっても尚人から浮いたさとりは、人の上に立ち周囲を自分に合わせる事にした。
非常に計算高いが狡猾な合理主義者というわけでは無く、理に合わず利にならないこともやってのける為に行動が非常に読み辛い。
その様は「人の形をした化け物が人の真似をしている」とまで言われる程。
【聖杯にかける願い】
自分が何なのかを知る。
【方針】
取り敢えずは様子見。自分が臣白くなる様に立ち回る。
【参戦時期】
三巻開始時点
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投下を終了します
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皆様投下ありがとうございます
ただ残念ながら人数が集まっておらず、
このままでは企画進行困難かと思いますので、
大変申し訳ありませんが中止とさせていただきます
企画概要や意図などがわかりづらく、ご迷惑をおかけ致しました
もしまた企画を立ち上げることがありましたら、よろしくお願い致します
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確かにお題がわかり辛くはありました。
またの企画待ってます
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本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。
"
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