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ぼくのかんがえたニコロワ
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イライラしないでニコニコしようぜ
9【伝説】
◯阿部高和/◯矢部野彦麿/◯天海春香/◯如月千早/◯星井美希/◯博麗霊夢/◯霧雨魔理沙/◯チルノ/◯十六夜咲夜
5【第六次聖杯戦争】
◯上条当麻/◯御坂美琴/◯岡崎朋也/◯キャスター/◯アサシン
5【スーパーマリオシリーズ】
◯マリオ/◯ヨッシー/◯クッパ/◯ジーノ/◯ヤリドヴィッヒ
4【VOCALOID】
◯初音ミク/◯鏡音レン/◯鏡音リン/◯GUMI
3【ジョジョの奇妙な冒険】
◯ジョナサン・ジョースター/◯スピードワゴン/◯DIO
3【名探偵コナン】
◯毛利小五郎/◯ジン/◯ウォッカ
3【涼宮ハルヒの憂鬱】
◯キョン/◯涼宮ハルヒ/◯谷口
3【ドラえもんバイオハザードシリーズ】
◯野比のび太/◯ドラえもん◯/セワシ
3【ゲーム実況関連】
◯うんこちゃん/◯もこう/◯つわはす
2【るろうに剣心】
○志々雄真実/○相楽左之助
1【ガチムチパンツレスリング】
○ビリー・ヘリントン
2【魔法少女リリカルなのは】
◯高町なのは/◯フェイトちゃん
2【ドラゴンボールZ】
○ブロリー/○べジータ
2【新世紀エヴァンゲリオン】
◯碇シンジ/◯赤木リツコ
2【進撃の巨人】
◯リヴァイ兵長/◯ジャン・キルシュタイン
2【ポケモン】
◯メガガルーラ/◯ゴツメナットレイ
2【遊☆戯☆王】
◯武藤遊戯/◯海馬瀬人
1【総統閣下シリーズ】
○アドルフ・ヒトラー
1【野々村さん】
◯野々村さん(号泣議員です)
1【イチローのレーザービームで地球滅亡】
◯イチロー
1【コマンドー】
◯ジョン・メイトリックス
1【ガキ使】
◯ホウセイマイフレンド
1【ハンバーグ師匠】
◯ハンバーグ師匠
1【世界最強の国技SUMOU】
◯YOKODUNA
1【デスノート】
◯夜神月
1【炎上おじさん】
◯網浜
1【金爆】
◯たるびしゅ
1【青鬼】
◯青鬼
1【TAS】
◯TAS
1【KAS】
◯KAS
1【RTA】
◯RTA
1【とっとこハム太郎】
◯ハム太郎
多分、67名
【WIKI】
→余力があったらつくります
【地図】
→恵んで欲しい
【書き手枠】
→あるよ
【OP】
→次
【好きなキャラがピンチになったり死ぬのが嫌な人】
→何故迷い込んだのか、ブラウザバック
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多くの人間がほぼ同じタイミングで目を覚まし、会場にはざわめきが広がる。
「ここは……?」
「一体何が」
「落ち着けウォッカ」
「あーなにこれ! またリセットで最初からやり直しじゃんかよ!!」
色々な声や感情が渦巻く中、彼らは何故この会場にいるのか理解していない。
そもそも会場とは一体何なのか。
床を見れば木製であり、体育館の表現が馴染み深いだろう。
その他、目立つ物は何もなく強いて言えば巨大なスクリーンがあるくらいだろう。
自然と彼らの視線はスクリーンに集まることとなる。
それを見計らったかのように――画面が点灯し始め、一人の人間が映る。
「突然だが君達には殺し合いをしてもらう」
加工された音声で聞かされた内容は、摩訶不思議であった。
状況を飲み込めない人間が多く、会場は様々な声で溢れかえった。
「いやいやいや〜あり得ないでしょ」
すると一人の男がスクリーンに近寄り始めた。
マスクを付けた大学生程度、或いはそれと同じくらいの年齢に見える男だ。
妙に鼻声らしさを感じる男がスクリーンの向こう側に居る人間に話しかける。
「殺し合いってさー、やっていいことと悪いことがあるんじゃないの運営?」
「黙ってなさいレトルト。
勿論、タダとは言わんさ。最期の一人にまで生き残れば何でも願いを叶えてやる」
「神龍wwwwwwwwwwwww
それこそありえないっしょwwwwwwww
幾ら公式でも突然拉致ってそれはあり得ないってwwwwwwwwww」
「そして運営に逆らった者は――こうなる」
「どうせケツバットとかで――――――――――――――」
ボンッ!
聞き慣れない爆発音が響いたその瞬間。
多くの人間は意識を奪われていた。何せ目の前で――人間の首が飛んだのだから。
「レトさん!?」
彼を知っている人間は、ほんの数秒前まで生きていた彼に驚きを隠せない。
他の人間もそうだ。首が爆発する瞬間など、そうそう見ないだろう。
驚かない人間がいるとすれば、裏社会に身を染めた数少ない人物だろうか。
「このように私達に逆らえば首輪に爆発する。
君達はこれから殺しあってもらう。会場は別に用意してあるからな。
そこで最期の一人になれば願いが叶うのさ。ね、簡単でしょ?
武器も支給してやるから感謝したまえ――他にも言いたいことがあるのだが、時間が押しているのでな。
後で放送を流すからそこで把握してくれ。OP枠は延長不可なんでな」
-
訳の解らない言葉をスクリーンの男が並べた所で参加者の意識は一斉に消えた。
空間から消えて行く彼ら――会場にワープしたのだ。
「まずはレトルト……っ!」
スクリーンの男は喜びの声を上げた。
かつてニコニコ動画の在り方に異議を唱えた。
しかしそれは間違った主張であり、彼はボコボコにされた。
自業自得だった。
それでも運営に歯向かい、有名大御所ユーザーに孤軍奮闘していた。
ニコニコ動画は小銭を稼ぐ場所じゃない、あの頃を取り戻すために。
自分の知っているニコニコ動画を、自分が求めるニコニコ動画を作るために。
けれど、その男は。
「めっちゃ生放送に人来てる……w
よし、これで俺も有名生主を全員ぶっ殺せる……!」
運営に飼いならされてしまった。
専用のチャンネルを与えられ、小銭を稼ぐ立場を手に入れた。
かつて戦った狼には牙など生えていない。
ここにいるのは運営の依頼により殺し合いの進行役を了承した一人の――。
【主催者】
【ふぅ@餌付けされた一匹狼】
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【ルール】
・最期の一人まで殺し合います。
・優勝した人には願いを叶える権利があります。
・支給品は地図と懐中電動とコッペパン3つと水とシャーペンと赤ボールペンと付箋10枚とランダム支給品1〜3です。
・放送は6時間毎でロワは深夜スタート。
・テンプレはだいたいよく見かけるタイプなので割愛。
・首輪は付いてます。ブロリーはΒ仕様で。
【支給品について】
・ニコニコっぽいものならアリ。
・ロボは駄目だよ。
・怒られそうなモノは最初から止めましょう。
・遊戯王カードはもしかしたら大嵐になるかもしれないので先に。
一律発動したら6時間は再発動不可能。モンスターカードの具現化は1〜3分まで。
これはデュエルじゃなくてロワだよ。
・ポケモンと青鬼は何も支給されません。
・ハム太郎には特別サイズで支給なのだ。
【参加者について】
・制限はそこそこ考えましょう。
・ポケモンは人間の言葉を理解していますが、喋れません。
会話させたい方は翻訳こんにゃくでも支給しましょう。
また、残念なことにポケモンはジョーカー枠です、きっとふしぎなくすりでも飲まされたのでしょう。
・ハム太郎には特別措置として人語を理解し、人間ともコミュニケーションが可能とさせていただきます。
また、ポケモンや青鬼含む全ての参加者とも意思疎通が可能となっているのだ。
・出展は任せます。例えばマリオは64から出したりだとか。
【書き手枠について】
・とりあえず10キャラまで。一人につき一キャラまで。
・基本的に何でもアリにします。貴方が思うニコニコらしさを。
・ただしいわゆる淫夢シリーズ、遊戯王シリーズ、歌ってみたカテゴリからは禁止とします。
・ポケモン枠からほうし含むキノガッサはお控えください。
・喧嘩を売る相手は選びましょう。
・>>1の特権で却下する可能性もありますので、ご了承を。
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【書き手枠について】
・とりあえず10キャラまで。一人につき一キャラまで。
・基本的に何でもアリにします。貴方が思うニコニコらしさを。
・ただしいわゆる淫夢シリーズ、遊戯王シリーズ、歌ってみたカテゴリからは禁止とします。
・ポケモン枠からほうし含むキノガッサはお控えください。
・喧嘩を売る相手は選びましょう。
・>>1の特権で却下する可能性もありますので、ご了承を。
【その他】
・愛称はぼくニコ。
・ゆっくり進行で。
・数年の沈黙を経て復活するユーザーもいます。このロワも同じです。
・荒らしは反応せずにスルーしましょう。
・全然書かれないキャラがいたら知らない間に削除されるかも。
・↑そもそもこんな大人数捌けません。削除祭り不可避。
・この名簿、思ったよりもニコニコっぽくねえな。
・そんなこんなでよろしくです。
【地図】
・絶賛募集中!書いて!!
12345678
A森森森森土土ココ
B森館森6土1ココ
C森林森土土土橋川
D 川橋川
E 2 ココ
F 5 ハ
G3 7
H 4
1民家2ホテル3病院4テレビ局5繁華街7ホームセンター館はとりま館で。
何も書いてないところは特に何もない道で。コはコンクリート。ハはハコフグ倉庫。
各施設はそれぞれの参加作品っぽかったりニコニコっぽい出典でも可、書いたモン勝ち
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"
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それでは一つだけ投下します
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こんなことはあり得ない。あっていいはずが無い。
気が付けば殺し合いに巻き込まれていた――事実をすんなりと受けいられるだろうか。
会場に辿り着いて目が覚めた参加者の一人である鏡音リン――をモチーフに想像されたリリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュは走る。
通称リン。彼女は殺し合いの恐怖からか黙っていることが出来ずにその身体を動かしていた。
ルシフェニア王国を統べる若き王女。
その実態は民から税金を巻き上げ、気に入らない人間は即刻処刑する冷徹な女である。
(きっと私に叛逆した人間がこんなことを……)
革命でも起こされたのだろうか、と一人殺し合いの裏を想像するも、答えは見つからない。
そもそも、今を生き抜くために精一杯である。
「きゃあ!?」
前だけを見ていた彼女はふと現れた影に怯え、声を挙げてしまう。
すかさず口を手で覆うも、その声は響いており、誰かが来るかもしれない。
何故、声を出したのか。それは草むらから出て来た爬虫類に驚いたからだ。
自分よりも遥かに小さく、愛くるしい見た目の生物は何かに怯えているようだった。
怯えているのはリンも同じだが、恐る恐る近づくも逃げる気配は無い。
震えているその身体を優しく抱きしめてあげると、安堵したのか胸に顔を埋める。
「きっと貴方も巻き込まれたのね……可哀想に」
自分と一緒だ。この子も気付かない内に参加させられているのだろう。
よく見ると首輪が嵌めてあり、参加者の一人としてカウントされているようだった。
「一緒に生き残って首謀者を抹殺しま……し」
大地が揺れている。
地震かと思えばやけに小さく、段々と近づいて来る音があるため違う。
まるで象のように接近してくる足音にリンの警戒心は最高段階にまで引き上げられた。
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抱きしめている爬虫類の子供も震えている。
まるでその足音の正体を知っているようで、まるで逃げて来たかのように。
そして草むらから影が飛び出す。
「あ……ぁ……あぁ!!」
その大きさは見上げないと全容を収めることが出来ない。
カンガルーのようなポケットが付いているが、見た目は怪獣そのものだ。
全体的な色素は茶であり、幼き頃に伝承で聞いた恐竜を連想するような生物が現れた。
「こ、殺され」
恐怖で動けない。
涙が流れ、足は動く気配も見せず、思考は死にたくないの一心だ。
辛うじて転がることは出来たため、振り下ろされた拳を回避することに成功。
何とか立ち上がって逃げなければ。
「大丈夫……大丈夫だから」
抱き抱えている幼い爬虫類に声を掛けるとリンは怪獣に背を向けた。
逃げてやる、此処で死んでたまるか。
「な……っぁ」
しかし彼女は倒れる。
何が起きたか理解していないようで、それが彼女の最期となってしまう。
突如、心臓に急激な衝撃が与えられ、倒れ込む。
下手人は怪獣――では無い。
無言でリンを見下ろしており、その拳は振るわれていなかった。
倒れているリンの腕から開放された爬虫類の子供は怪獣に駆け寄る。
とても懐いているようで頬を足に擦り付け、その顔は幸福に満ちている。
参加者の一匹であるメガガルーラ。
親のグロウパンチを真似た子供の拳がリンの心臓を停止させただけのこと。
最初から仕組まれた茶番であった。
子供が参加者を引き止めている間に親が辿り着き、殺す。
ただ、それだけだ。
役目を果たしたガルーラ親子は次なる獲物を求め、動き始めた。
【鏡音リン@VOCALOID 死亡】
【A-4・一日目・深夜】
【メガガルーラ@ポケモン】
[状態]:攻撃力一段階上昇
[装備]:
[道具]:特に無し
[思考・状況]
基本:殺す
1:参加者を探して殺す
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投下終了です。
碇シンジ、ハンバーグ師匠で予約します
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遊戯王シリーズは羽蛾だけ解禁して頂けないでしょうか駄目でしょうか
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>>10
遊戯王関連キャラは一律禁止とさせていただいております。
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書き手枠からは禁止だけど名簿にいる遊戯と海馬は出てくるということですよね?
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>>12
その通りです。
書き手枠を消費する際は遊戯王関連キャラを禁止させております。
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如月千早、YOKODUNA
両名を投下します
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──────琴奨菊! ガブルガブルガブル引いた引き落とし! 琴奨菊優勝!!!──────
割れんばかりの大歓声が両国国技館を支配する。
誰しもが諦めつつも願い続けた日本出身力士の優勝。
それを達成したのは一番期待されていなかった佐渡ヶ嶽部屋出身の琴奨菊であった。
嫁取りの失敗、度重なる怪我、大関陥落の危機。
『駄目大関』『断崖絶壁に向かってガブリよって落ちて欲しい』『糞パ』などと数年言われ続けた。
それでも琴奨菊は諦めてはいなかった、同級生の親友豊ノ島には破れはしたものの横綱三人を破ってでの優勝。
誰が文句をつけるというのだ、いや、誰しもがケチつけることもなく、感動した。
2016年1月、大相撲も盛り上げたのはYOKODUNAではなく、大関であった。
☆ ☆ ☆
YOKODUNA
それはSUMOUの頂に君臨するRIKISHIが持つ称号。
現在200年以上の歴史で71人がその称号を手にした。
さらにその71人の中で圧倒的な成績を持つものがDAIYOKODUNAとして歴史となる。
だがこのDAIYOKODUNAの中に、さらに別格の成績を残したものがいる。
そのYOKODUNAは魔王と化した朝青龍と幾度も戦い続けた。
「魔王朝青龍を倒せる新たなる勇者の登場だ!」
誰しもが彼を応援し続けた。
朝青龍と彼のSENSYURAKUでのTORIKUMIは、RYOUGOKUや他の会場を盛り上げ熱くさせ続けた。
魔王朝青龍はDOHYOUを去る日まで。
魔王朝青龍が去ったあとも彼はDAIYOKODUNAとして土俵に上がり続けた。
SUMOU界が暗黒面に取り憑かれてBASYOが開けなくった時も、彼は勝ち続け歓声を浴びた。
俺がいる、俺がいる限りはSUMOUは終わらせない。
そんな魂の叫びが一度は興味を無くしたKANKYAKUを呼び戻し、また彼を見たさに新たなる人間をRYOUGOKUへと足を運ばせた。
彼は優勝し続けた、記録を作り続けた。
だがある時を境に、彼を応援する声がだんだんと小さくなっていった。
そんな声を気にせずに彼はまた優勝する。
そして逆転した。
誰もが彼に応援することはなくなっていた、彼が負ける時が、最もRYOUGOKUを盛り上げていた。
それでも彼は負けなかった。
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☆ ☆ ☆
「あっ…… アンッ…… あ……」
仰向きに寝そべる如月千早が喘ぐ。
艶めいた吐息はそれを耳にする誰しもが興奮してしまう。
だが彼女の姿形を見ていたら立つものも立たないであろう。
まず顔を見る。
喉は潰れ、顎は砕け、前上歯が全て無くなり唇は裂けている。
頬やまぶたからは血を流して腫れている、幾ら元が美人であってもこれでは誰であるかはわからない。
次に上半身を見る。
胸はまるで隕石が降ってきたように凹んでいる、平たいのではなく、正しく凹んでいる。
彼女は元から胸が有るわけではない、が、笑いにならない程の異常事態。
もし胸があった場合は削ぎ落とされていたかもしれない、女性としての屈辱がなかった方がまだましなのかもしれない。
腹部もまた同様に凄まじい。
肌色は消え失せ血に染まっている、辛うじて血が吹き出ていない部分も青くなっている。
両腕は肘から先が無かった。
最後に下半身を見る。
下腹部からは内臓がはみ出ている。
両脚は曲がってはいけない方向へ曲がっていた。
なぜこんなにも酷い状態なのに彼女は生きているのだろうか。
そこに如月千早の意志はない。
彼女の前に立ちふさがる浴衣を羽織った男の力。
KEIKO。
RIKISHIに取ってのKEIKOはこれ程酷くはない、何故ならそこには悪意はなくJIHIがあり、向上心がある。
だがもし、SYURAの心を持ってKEIKOをしたらどうなるのか、答えはこれだ。
KEIKO中はどんなに体が朽ち果てようとも、死にはしない。
死が訪れるのはKEIKOが終わった後なのだから。
「あ…… あ……」
如月千早の呼吸音がまだ聞こえている。
そんな彼女の首をぐっと掴み無理やり立たせる。
最早抵抗する素振りすら出来やしない。
ただただ早く死にたい、そんなことを思っているのだから。
普通に生きていれば味わえるはずもなかった衝撃が、またしても如月千早を襲う。
これで残っていた下歯が吹き飛んだ。
この姿になったら、もう人間と言うのは生前の彼女に失礼であろう。
そのまま髪の毛を掴まれ叩きつけられる。
脳味噌がやっと揺れてくれた、これで私は死ねるだろう。
鬼でもこんなことはしない。
悪魔でもここまではやらない。
如月千早は薄れゆく意識の中で思った。
もし地獄に行ったとしても、どんな試練でも耐えれそうだ、と。
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☆ ☆ ☆
「これが望みなんだろ……?」
少女を見つけた。
だから出来るだけ醜く酷く殺した。
それ以上に感想はない、何故ならば彼──白鵬──にはそれが望まれていることだと思ったから。
殺し合い、恐らく自分以外の誰かが優勝して欲しいと世界は願っているのだろう。
白鵬はまたかと思っている、どうせ俺が優勝すると溜息をつくのであろう。
だったらもっともっと観客を盛り上げてやろう、それを願っているのだから、俺もそれに応えよう。
それでも優勝してしまうのは自分だと思うのだが、油断や慢心はしない。
その結果が先場所琴奨菊に遅れを取ってしまったのだから。
夜道を一人歩くYOKODUNAを超えたDAIYOKODUNAを超えた白鵬。
彼はこの殺し合い場所においても、至って平然であった。
まるで今までそうであったように。
【如月千早@伝説 死亡】
【H-8・一日目・深夜】
【YOKODUNA(白鵬翔)@世界最強の国技SUMOU】
[状態]:浴衣姿
[装備]:
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(未確認)
[思考・状況]
基本:世界が『それ』を望むなら、俺はその通りに生きよう。
1:世界が望むように行動して、優勝する。
※身元判別不明の死体が支給品と一緒にH-8に転がっています
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以上で投下終了です
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投下お疲れ様です。
頂点に君臨するものは民の期待に応えなければいけない。
それはYOKODUNAも同じなんでしょうね。
私は相撲にあまり詳しくないのですが、白鵬という一人のRIKISHIの迷いと覚悟を感じました。
千早は本来ならばこのような未来はありえませんでした。しかしロワに巻き込まれれば常に死と隣り合わせです。
彼女の身体が破壊されていく描写はYOKODUNAの強さを嫌でも感じました。
きっと別のロワにいたYOKODUNAも同じだったんでしょうね。
ロワイアルというDOHYOUをYOKODUNAはどう歩む見続けるのか、先が気になる作品でした。
それではこちらも投下します
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特に面白みの無いコンクリート道路の端っこで、頭を抱え込んでいる少年がいた。
「どうしてこんなことに……どうして」
月灯りが薄っすらと反射しており少年の顔は暗闇に覆われていなかった。
遠くからでも確認できる程度には見えている。その少年の名前は碇シンジだ。
「僕が何をしたって言うんだ。僕はただ言われたとおりにしていただけなんだ」
思春期特有の多感な感情が渦巻いている彼にとって殺し合いは刺激が強すぎた。
現実から目を背けたいが、如何せん超常現象に慣れているせいか、上手に現実逃避することが出来ていない。
もう一度眠ってしまえば、夢から醒めるかもしれない。
そんな甘い考えを持ちたい。
けれど現実だと思い込んでいる自分がいるため、ただただ恐怖に怯えるしか無かった。
「殺す……人を実際に殺すなんて、僕にはできないよ……」
「俺もだぜ、少年」
「ひっ!?」
ぽんと急に肩を叩かれた碇シンジは大きな声を挙げてしまった。
この声を聞いた殺人鬼が近寄ってるかもしれない。と不安が頭を過る。
しかし現在は目の前の恐怖で頭が一杯だった。
「俺も人を殺すこと何てできないさ。そんなの当たり前だよなあ!?」
「あ……あなたは?」
そもそも声を掛けてきた男は碇シンジにとって面識のない存在である。
テンガロンハットを被った、まるでカウボーイのような男だ。
危害を加えられていないからか若干落ち着いた碇シンジは名前を尋ねる。
「俺だよ、ハンバーグだよ!」
そんなの知らないよ。
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と碇シンジは内心呟いていた。
ハンバーグと名乗った男は本当に知らない人間である。
何故、食べ物の名前なのか。妙に馬鹿にされている気もしてくる。
しかしそれを言えば当て嵌まる外国人や企業は沢山存在するため、突っ込むことはしなかった。
「ハンバーグさんは何で此処に……聞いてもいいですか?」
「俺のことは気軽に師匠でもいいぜ。勿論、ハンバーグでもオーケーだ」
「は、はぁ」
「ハンバーグ、実際の所は気付いたらこんな感じになっていたぜ?」
「僕と同じなんですね」
結果としてハンバーグも碇シンジと同じ巻き込まれた系参加者であった。
急にハンバーグが立ち上がり、碇シンジはどう反応すればいいか分からなくなりとりあえず黙る。
舞台役者のような、やけに大きい振る舞いで動き回るハンバーグは月灯りが一番反射する場所で足を止めた。
碇シンジの方に振り返ると、笑顔で空を指差した。
「落ち込んでいる君にハンバーグの特別ナイトコースコント」
「……………………………………………………………………え?」
「ハンバーグ、ステーキとライバルなんだけどあいつが憎い。
売上や人気じゃいっつもハンバーグと戦っていて、お互いに切磋琢磨しているけど負けたら腹が立つ。
でもね、ハンバーグはそんなステーキのことは嫌いじゃないぜ? 同じ仲間だと思っているんだ。
何故かって?
あいつが憎い
あいつがにくい
あついがにくい
あついにく
厚い肉
ハンバーーーーーーーーーーーーーーグ!!」
月夜に地平線の果てまで響くハンバーグの叫び。
碇少年はただただ、どんな顔をすればいいか分からないでいた。
【B-7・一日目・深夜】
【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
[状態]:
[装備]:
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(未確認)
[思考・状況]
基本:どうすればいいか分からない。
1:ハンバーグ……?
【ハンバーグ師匠@ハンバーグ師匠】
[状態]:
[装備]:
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(未確認)
[思考・状況]
基本:殺し合いを主催した奴らを「ミンチ」にする。
1:ハンバーグ!
2:碇シンジを守る。
-
投下を終了します。
ブロリー、ハム太郎で予約なのだ。
-
投下します
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殺し合いに参加している人物の中でも最強格を誇る男がいる。
「全てを根絶やしにするだけだ」
戦闘民族であるサイヤ人の中でもめちゃくちゃ強いのがブロリーだ。
単純な戦闘能力だけならば、簡単に会場を破壊出来るほどの実力者である。
しかしそんな彼に一つだけ予期せぬ事態が発生していた。
「ちょっと話を聞いてほしいのだ」
「なにィ!? 何処から話しかけている!?」
何やら話しかけられているのだが、その声の持ち主が見当たらない。
左右を見ても、背後に振り返っても、上を見ても人影一つ発見できていない状況である。
「気で探ることもできぬゥ」
彼らは「気」と呼ばれる闘気やオーラの類を察知し、遠くにいても居場所を発見することが出来る。
けれどこの近くには何も感じず、声の正体は掴めていない。
ただし、少し先のエリアには強い気を感じており、もしかしたらそこから話しかけられているのかもしれない。
「カカロット……カカロットオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
※このロワに今のところカカロットは参加していません。
強い気に当てられたのか、悪魔は吠える。
殺すべき憎き敵の名前を叫びながら――飛んだ。
跳躍ではなく、正に飛行である。
舞空術を駆使し、ブロリーは更なる気を求めて旅立つ。
全ての参加者を皆殺しにするために。
【D-1・一日目・深夜】
【ブロリー@ドラゴンボールZ】
[状態]:
[装備]:
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(未確認)
[思考・状況]
基本:全てを破壊し尽くすだけだァ
-
ブロリーが去った後に。
ちょこちょこと道を歩く一つの生命体があった。
大きさは人間よりも遥かに小さく、そのサイズは全参加者中最小。
「無視していくなんて全く礼儀の無い奴なのだ!」
名をハム太郎。
汚らしいドブネズミではなく、人間に飼い慣らされたハムスターだ。
戦いを忘れ、恵まれる立場になった彼は戦う術を持たない。
そもそも何故、主催者はこんなハムスターを参加者としてカウントしたのか。
「あんな奴に構っていられないのだ。僕はロコちゃんの元へ帰るのだ……だから」
決意を胸に秘め彼が構えるは3Kスコープカスタムだ。
任天堂が誇るWiiUの救世主であるキラーコンテンツのスプラトゥーンの武器である。
全武器の中で最も長い射程に君臨するスナイパー向けの武器だ。
本来ならば人間にしか装備出来ないが、ハム太郎特別チューンとなっており小さい。
スナイパーライフルの類ではあるが中身はインクであり、残念ながら殺傷能力は無い。
けれど侮ることなかれ。
目に入れば視界を奪われる。
最悪の場合は失明も有り得る非道の兵器である。
加えてハム太郎は小柄だ。
ブロリーですら気付け無いほどに弱く、気も察知されない。
「へけっ……みんなと協力して絶対に帰るのだ」
一人の兵士が今、戦場を駆け抜ける。
その先に待つ――平和な未来を信じて。
【ハム太郎@とっとこハム太郎】
[状態]:
[装備]:3Kスコープカスタム@スプラトゥーン
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:みんなと協力して帰るのだ
1:仲間を見つけるのだ。
【3Kスコープカスタム】
スプラトゥーンの中でも最射程を誇るチャージャー系の武器。
塗り面積も縦に長いため塗り武器としても使用できるが説教的にキルを狙おう。
高台の確保が重要であるが、キルされてもいいようにちゃんとビーコンを置いておけば安全なのだ。
戦況を見渡す重要な役でもあるので、的確に相手を撃ち抜いてガチマッチを共に駆け抜けようなのだ。
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投下を終了します。
阿部高和、キョン、ジョナサン・ジョースターで予約します
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書き手枠①、上条当麻で予約します。
予約期限はどれくらいですか?
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>>27
予約ありがとうございます!
期限は一週間でおなしゃす!!
業務連絡です。
名簿から「ジョン・メイトリックス」「ジーノ」「十六夜咲夜」を削除いたします。
また私の予約を破棄しまして新たにもこう、クッパで予約いたします。
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野々村、書き手枠で津川館長を予約します。
後質問なのですが、書き手枠のキャラの名前は名簿に載っていない感じなのでしょうか?
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>>29
予約ありがとうございます!
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
書き手枠のキャラは名簿に記載されていません。
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投下します
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「ア゛アアアアアアァン!!」
深夜の森の中、1人の男が泣いていた。
彼の名前は野々村竜太郎、元兵庫県の県議員である。
「何故こんな事に……」
涙を未だ流しながらも、野々村は現状について考える。
自分は一体ここでどうするべきか。
勿論殺し合いに乗るという選択肢はない。
殺し合いに乗らない人間を集め、団結しあのスクリーンに映っていた男を打倒する。
それを果たすにはあらゆる苦難が待ち構えているだろうが、野々村は諦めるつもりはない。
だが、同時にこうも思う。
果たして、自分はこの場で受け入れられるのだろうか?
あの会見で自分の信頼は地の底まで落ちた。
今や世界中の笑いものだ。
そのせいで、裁判ではカツラを取り記憶障害のふりをする事しかできない。
そんな男が人を集め、殺し合いに反対したところで信頼されるのだろうか。
そもそも人は集まるのか。
「ア゛アアアアアアアアアアァァン!!」
そんな事を考えていると再び野々村は泣いてしまった。
自分のしたことが、犯した罪がこんな所で響いてくるとは思わなかった。
そして悲しい。
名簿を見る限り、この殺し合いには日本人が多い物のそれ以外の国の人も居る。
それどころか、人の名前とは思えないものまである。
だがあの男は、最初の会場でスクリーンに映っていた男は間違いなく日本人だ。
同じ国の人間だ。それなのにこんな凶行に及んだ事が悲しい。
――だからこそやらねばならない。
自身の罪がどれほど着いて回ろうと、どれだけ信頼されず排斥されようともあの男を止めよう。
そう思えばさっきまでの涙が嘘のように引いていく。
結局自分には覚悟が足りなかっただけだと思い知らされる。
だが腹はくくった。後はやるだけだ。
ザッ
それはこの殺し合いの場にはそぐわない美しい願いだ。
例えこの男がどれほど穢れていたとしても、その願いは人としては正しい物だ。
だがそれも。
「ッ!!」
「が……あぁ……」
誰かの悪意で、簡単に消え去ってしまう。
-
◆
「ハァ……ハァ……」
さっきまで野々村一人だったこの森に、今は二人の男が居る。
1人は野々村、ただし今は頭から血を流して倒れている。
そしてもう一人は、もうすぐ初老になるであろう中年男性。名を津川という。
津川は、血の付いたバールのようなものを持って息を荒くしている。
そう、彼は殺し合いに抗う決意をした野々村を殴殺したのだ。
途中、一回したザッという音はこの男が後ろから忍びよってきたときに生じた音である。
だが、野々村は不運にも気づかなかったのだ。
津川は殺し合いに乗っている。彼に人を殺すことへの忌避感など無い。
彼は元の世界では麻薬を密輸しており、さらに密輸していた麻薬を見つけた人間を一人殺害しているのだ。
そんな男が殺し合いに乗るのは、必然と言えるだろう。
津川は、息を整えながら死んだ野々村を見て
「馬鹿な男だ、泣き喚きなどしなければこんな早くには死なずに済んだものを」
まあ、いずれは死んでいただろうがな。と津川は冷たく言い放った。
ところで、これを読んでいる方に「津川って誰だよ」と思った方も居ると思うので説明しよう。
津川、本名津川秀治、通称津川館長は名探偵コナン第10巻、またはアニメ第50話図書館殺人事件に出てきた犯人である。
こう書くとネタバレになってしまうが、アニメだと本編開始から5分も立たないうちに分かる事なので了承して頂きたい。
詳しくはニコニコ大百科に記事があるので、検索して見ていただければ幸いだ。
ちなみに、コナンの犯人側の登場人物でニコニコ大百科に記事があるのは黒の組織と怪盗キッド、そして例の黒い人を除けばあるのは津川館長だけである。
さて、そんな津川だが彼は1つ厄介ごとを抱えていた。
それは、自分に支給された名簿に自分の名前が載っていない事だ。
野々村を殺す前に名簿を見たとき彼は驚愕した。
何せ自分の名前がないのだ。見間違えか何かかと思い何回も確認したが見当たらなかった。
どうしたものかと考えていた所で、野々村の泣き声が聞こえた。
最初は平和的に接触することも考えたが、夜中に泣き叫ぶような奴など関わっていてもロクな事にならない。
最後に殺すとしても、そんな奴と一緒にいてはこっちまで危険になる。
そう考えた津川は、唯一支給されたバールを手に取り野々村の元へ向かったのだった。
ちなみにバールには説明書きが付いており、そこには名状しがたいバールのようなものという正式名称も書かれていた。
しかし津川は、その説明を読むこともなく捨ててしまった。
そして殺した野々村が持っていた名簿を見て、津川は確信した。
「私の名前が名簿にない……」
これでは他の参加者に怪しまれてしまう。
一人で全ての参加者を殺せるとは思っていない津川からすれば重大な問題だ。
津川としてはなるだけ集団に入り込み、極力殺し合いに乗っていることはばれないように立ち回りたかった。いわゆるステルスマーダーである。
しかし、名簿にない名前を名乗る参加者など誰が信用するだろうか。
集団に入り込めたとしても、信用はされにくいだろう。
偽名を名乗ることも考えた。だが万が一本人と会ってしまったらと考えるとこの案も採用しがたい。
「仕方ない。とりあえずこの場から離れるとしよう」
とはいえ希望はある。
最初の会場でスクリーンに映っていた男が言っていた事を思い出す。
『他にも言いたいことがある』『後で放送を流す』
これは名簿にない参加者の事ではないだろうか。
もしそうだとするならば、十分立ち回れるはずだ。
そんな思いを胸に、津川は歩き始めた。
元居た世界では数多いる犯罪者のうちの一人、そんな男の戦いが始まった。
【野々村さん@野々村さん 死亡】
【B-1・一日目・深夜】
【津川館長@名探偵コナン】
[状態]:
[装備]:名状しがたいバールのようなもの@這いよれ! ニャル子さん
[道具]:基本支給品×2 ランダム支給品(1〜3)
[思考・状況]
基本:優勝する。その為に集団に入り込む。
1:とりあえずこの場から離れる
【名状しがたいバールのようなもの@這いよれ! ニャル子さん】
這いよれ! ニャル子さんにおいてニャル子及びクー子が所持している武器。
津川に支給されたのはニャル子が所持しているの方。
見た目、使用用途共にただのバールだが強度が異常に高い。
要約すると、凄く丈夫なバールである。
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投下終了です
-
入れ忘れましたが、タイトルは「B-1殺人事件」です
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乙です
そりゃあマーダー寄りの参加者からはそう見られるよなあ
コナン屈指のトラウマキャラをチョイスした事とその彼の心理描写が面白かったです
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投下お疲れ様です。
野々村さんは悪いことをしたんです。だから殺されてしまうのです。
現実とは異なり覚悟を決めた一人の男ですが、甘くはなかったようです。
運命の打開の鍵になったかもしれない……もし彼にもう少しだけの勇気があれば結果は変わったかもしれませんね。
そして初書き手枠が津川館長。小五郎のおじさん、ジン、ウォッカ、津川館長の業火面子になりました。
一度でも殺人を経験していれば、その第一歩は簡単に踏み出せますよね。
野々村さんは泣いたのが悪かった。そして近くに殺人鬼がいたのも運のツキ。
津川館長は頭が廻るようで、書き手枠故に名簿に名前が載っていないのをどう利用するか……。
私も短いですが投下します。
-
もうホンマになんやねん!
俺が何をしたって……あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
殺し合いってお前、頭湧いてるちゃうぞ。誰がするねんボケカスがぁ!
警察は何してんねん、ホンマ使えないカスに払う金はゴミですわ。
レトルトの首が飛んだとか洒落にならへん。
勝手に拉致して、殺すって許される訳が……思い出したら吐き気がボオエエエエエエエエエエエエエエ。
やっていいことと悪いことの区別もつかん人間は社会に出るなや!
あぁ……なんで俺がこんなことに……あぁ。
帰りたいけど方法は分からんし此処がどこかも知らん。
苛立ってカバンぶん投げたから何も無い。
ホンマイライラしますわぁ〜。
【パキ】
――!?
今後ろの方で樹の枝を踏んだような音が聞こえた。
まじまじ、いややめてくれ。危険な人物だったらお終いに決まってますやん。
ガサガサ聞こえるし誰か来る……足が震えて走れませんわあ。
「吾輩の部下を見ていないか」
「くくくくくく、クッパァ!?」
ありえへん。いやレトルト死んでるのもありえへんけど何やこれ。
夢ですわ〜ジャッジ君も迷わず夢判定下しますわ〜。
俺の目の前にいるのクッパやん。
大魔王クッパやろマリオのライバルの亀やで亀。
-
きぐるみじゃなくてリアルな質感っぽいの腹立つわ〜。
まるで映像みたいな―――――――――――――――――――デジモンか!!
「これVRやねん!!N高等学校や!!」
「何を言っているんだお前は……」
わかりましたわぁ。
レトルトが殺されてた時はニコニコ動画に関係してる奴が集められてると思うやんか。
それであいつ調子に乗ってたからなあ、だから殺された。
でっかい顔しておるけどランキングは年々下がっていく一方でキヨに寄生しとったからなあ。
マリオメーカー問題でもあいつ自体の動画つまらんことも相まってごっつ叩かれたしな。
運営に見限られたと思っていたが……やはり運営の仕業や運営の。
レトルトが死んだのはおそらくVR――ヴァーチャル。
なんかすっげー技術で加工してんだろこれ絶対にホンマ信じて?
N高等学校の入学式やばかったやん。あれと一緒や。
運営は俺達で遊んでいる。
きっとドッキリみたくするんやろ?
じゃなきゃ俺とレトルトが呼ばれる訳あらへんわ。
名前だけは一流やからな。俺はレトさん!?よりも格上ですけどなぁwww
「やぁやぁクッパ君! これからどうする?」
(この猿めっちゃ馴れ馴れしい……)
だったらビビる必要ないですわあ。好き勝手暴れて売名しますわあ。
この前のスプラトゥーン最強最凶プラベみたいに行きますわあ。
しっかりと活躍してチャンネル人数増やしてガッポガッポ稼ぐしかありまへんわぁ〜!!
【A-4・一日目・深夜】
【もこう@ゲーム実況関連】
[状態]:
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]
基本:活躍してチャンネル人数を増やす
1:とりま目立つ
2:クッパとかwwwwwwwwwwwwwww
[備考]
※殺し合いを茶番だと思っています。
※主催者が運営だと結果的に気付いてしまいましたね……。
【クッパ@スーパーマリオシリーズ】
[状態]:
[装備]:選挙啓発DVD@現実
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:脱出。
1:目の前の猿をどうにかする
2:仲間を探す(名簿を見ていません)
[備考]
※参戦時期はRPGのブッキータワー前ぐらいでどうでしょうか。
【選挙啓発DVD@現実】
GOGO選挙〜のあれ。
スタンドディスクのように相手の頭へ押し込むことが出来る。
それに成功した場合はあの映像が永遠に脳内で繰り返される地獄なのだ。
-
投下を終了します。
ウォッカ、御坂美琴で予約します
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投下乙です。
最初は現実を受け入れていたのにもこうェ……。
しかし現実を生きていた彼にとって目の前にクッパが現れるという事態はVRでもなきゃありえないと思うのは仕方のないことかもしれませんね。
名簿にはドラえもんやヒトラーも居るからそう思う参加者は他にもいておかしくはないでしょう。
そしてクッパの支給品が恐ろしすぎる、あれが脳内で繰り返されるのは確かに地獄ですね。
RTA、TASで予約します。
-
投下します
-
訳が分からない。
それが、俺ことRTAが殺し合いの会場で最初に思ったことだった。
RTA、リアルタイムアタックとはゲームのプレイスタイルの事だ。
ゲームスタートからクリアまでの実時間(時計で計測した現実の所要時間)の短さを競うものだ。
いわば競技だ。
そう、競技のはずなのだ。にも拘わらず俺は確かに人の体と心を持っている。
訳が分からない。
どういう事なのか考えたいが、よくよく見ればここは外。
こんな所でボサっとしていれば殺されるのは誰の目にも明らかなので、とりあえず近くにあった家に入ることにした。
電気はついていない。とはいえ、家の中に他の参加者が居る可能性があるので支給されたデイバッグの中にあるだろう武器を出すことにした。
まだ確認していないとはいえこれは殺し合い、武器の一つもあるに違いない。
そう思ってデイバッグの中を漁り、出てきたのは拳銃だった。
一緒に説明書きもついていて、少なくともモデルガンではなく本物だという事が分かって一安心だ。
自信満々銃を突き付けるものの実はそれはモデルガンで、それを相手が分かっているから臆せず向かってきて返り討ち。
そんな状況はゴメンだ、というかコメディだそれは。
そんな事を考えながら俺は左手で銃を持ちながら右手で家のドアを開ける。
そして家の中に居たのは金髪幼女だった。
一般的に見れば可愛らしいと評するような、そんな幼女が居た。
そしてこう思った、俺はこの女を知っている。
この殺し合いより以前がないはずの俺だが、何故かこいつだけは知っているような気がする。
だから、俺は声に出して目の前の女に確認した。
「お前、TASか?」
TAS。
RTAとは違う最速を求めるもの。
ツールアシストを用いて通常の人間では不可能なスーパープレイを実現する。
これもまた競技だ。
そのはずなのに、俺は目の前の幼女をTASだと思い問いかけてしまった。
そして問いかけられた相手は。
「あなたは、RTAですね」
そう返してきた。
RTAという本来なら(何を持って本来とするか少々疑問だが)有り得ない参加者に動揺することがないという事はやはり。
「そうです、あなたの言うとおり私はTASです」
そして俺の考えは的中していた。
自分のような存在がもう一人いると遭遇するまで思わなかったが。
「色々思うところはありますが、とりあえずさっさと中に入ってドア閉めてください」
「……ああ」
俺は、言われたとおり家の中に入りドアを閉めた。
-
◆
家に入り、俺が最初にした事は地図と名簿、支給品の確認だった。
そして愕然とした、使える武器は最初に引いた銃しかなかったからだ。
ニューナンブM60、総弾数5発。これが俺の生命線だ。
更に替えの弾薬もなかった。つまり5発使い切れば俺は一気にやばくなる。
松田の拳銃とか説明書きに書いていたがそんな事はどうでもいい。
「クソッ、ふざけんなよ」
「無駄に荒れないでください、非効率です」
TASは毒づきながら俺に包丁を差し出す。
俺はそれを見てこう言う。
「何のつもりだ?」
「差し上げますよ。この家の台所にあったものですから」
それを聞いた俺はTASから包丁を受け取る。
一方TASは、俺に渡した物とは違う包丁を自身のデイバッグに入れていた。
こいつも俺と同じく武器に恵まれなかったのだろうか、それとも単なる予備なのか俺には分からない。
分からないので考えるのは辞め、俺はTASに気になったことを聞く。
「なあ、お前が渡した包丁に血が付いてんだけど」
「元から付いてましたよ、気になるなら自分で洗ってください」
「……洗ってくれてもいいだろ」
「使うのに問題はないでしょう、私の包丁にもついてましたがそのままですし」
「問題あるからな、他の奴らに殺し合いに乗ってると思われて警戒されたらどうする」
そう言って俺は台所で包丁を洗う。
……俺は一体何をやってるんだろう。
「洗いながら出良いので聞いてください」
「ああ」
「私達が次に向かう場所を決めたいと思います」
「達って、俺も一緒でいいのか?」
「二人の方が効率はいいでしょう、全員殺すのは」
「……やっぱりこの殺し合いに乗ってたか」
正直予想通りだった。
この殺し合いにはルールがあり、クリア条件がある。その時点でこれはゲームだ。
そして、『ゲーム』である以上TASが最速クリアを狙わない訳がない。
「当然です。あなたもそうでしょう」
「ああ」
そしてそれが分かる俺も同じ穴の貉だ。
だけど不満がある、このゲームに対して俺には大きな不満が。
「お前にはないのか、このゲームに対して不満は」
「別にありませんけど」
「そうか」
TASには無いようだが俺にはある。
それは、このゲームは初プレイだから最速なんて出来るわけがないという事だ。
TASは違うのかもしれないが、RTAにそんな芸当はできない。
それでも俺は最速を狙うしかない、何故なら俺はRTAだから。
他の道なんて知らないから。
「話がそれましたが戻しますよ」
「それなら、ホームセンターに向かってくれ」
「成程。あなたの銃の弾があるかは知りませんが、良い武器が手に入りそうですからね」
「そういう事だ」
こうして俺達はホームセンターに向かう事にした。
そして家の外に出た時TASが。
「移動に最適な支給品があります」
と言い、支給品を出した。
出てきたのは黄金の車、それもオープンカーだ。ただし運転席だけで他の座席は無い。
だがこれなら二人同時でも問題ない。
「これって、マリオカートダブルダッシュ!! のスーパーパレードカートだよな」
「そうですよ。あ、運転は私がします」
「お前に支給された物だ、それが道理だろ」
それに、タイムアタックならともかくこんな状況ならお前の方が運転上手そうだし。
「じゃあ出発しますよ」
「ああ」
こうして俺達は出発し、ホームセンターに向かい始めた。
スピードを最大限にする為、直ドリでミニターボを連発しながら。
-
【B-6・一日目・深夜】
【RTA@RTA】
[状態]:
[装備]:松田の拳銃@デスノート スーパーパレードカート@マリオカート ダブルダッシュ!!(後ろに乗っている)
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(0〜2 本人確認済み RTA視点で使える武器は無し) 野々原渚の包丁@ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD
[思考・状況]
基本:このゲームの最速クリアの為に優勝する。TASは最後に殺す
1:ホームセンターに向かい替えの弾薬、もしくは別の使いやすい武器を手に入れる。
2:このゲームの主催者に強い不満
[備考]
※外見は黒髪の20歳位の男性です。
【TAS@TAS】
[状態]:
[装備]:スーパーパレードカート@マリオカート ダブルダッシュ!!(運転している)
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(0〜2 本人確認済み) 西園寺世界の包丁@School Days
[思考・状況]
基本:このゲームの最速クリアの為に優勝する。RTAは最後に殺す
1:ホームセンターに向かう。
[備考]
※外見は金髪幼女です。国籍は次の人にお任せします。
【松田の拳銃@デスノート】
松田桃太が所持していた拳銃。
種類はニューナンブM60、弾数は5発。
【スーパーパレードカート@マリオカート ダブルダッシュ!!】
マリオカート ダブルダッシュ!! ミラーのオールカップツアー1位クリアで出現するカート。
二人乗りで、どんなキャラクターでも乗ることができる。
本ロワでの排気量は150cc、また手に相当する部分があれば足がなくても運転可能。
さらに、赤ちゃん位の知能があれば運転席に座ることで運転のやり方が分かるようになる。
ちなみに、一人でも動かせる。
【野々原渚の包丁@ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD】
野々原渚がパッケージで持っている包丁。
血がついていたが洗い流された。ちなみ支給品ではなく現地調達したもの。
【西園寺世界の包丁@School Days】
アニメ版School Days最終話で西園寺世界が伊藤誠を刺した包丁。
伊藤誠の血が付いたままである。ちなみ支給品ではなく現地調達したもの。
-
投下終了です
-
淫夢系は駄目とのことですが、ユーザロックや作家としてQさまに出演するほどの有名人の西寺郷太氏は大丈夫ですか?
-
予約していませんが
ゴツメナットレイ、相楽左之助で投下します
-
「俺は京都に行く! 誰が何と言おうと!!」
赤い鉢巻に背中に「惡」の一文字を背負った男。
相楽左之助は叫びながら走っていた。
走る理由? そりゃ走った方が早いからに決まっているからだ。
と、まあそんな感じで走っていた。
「なっ、志々雄真実だと?」
走りながら名簿を確認する。
彼が京都に行く理由?
そこらへんは現在完全版も発売中のジャンプコミックス『るろうに剣心』を各自読んでください。
と、まあそういこともあり左之助は急いでいた。
その時である。
「うおっ、なんだ!?」
突如としてそれは左之助目掛けて飛びながら突っ込んできた。
左之助の前に飛翔してきたそれはジャイロ回転していた。
ジャイロ回転、そう、ジャイロボールだね。
あの名作漫画「MAJOR」の主人公ノゴローで有名になった奴である。
それを使ってきたのは勿論【ゴツメナットレイ】である。
その目はあまりにも攻撃的な目をしている。
だが、きっとそのナットレイの性格は『わんぱく』とか『のんき』であろう。
「へっ、おもしれぇじゃねえか! てめぇ!!」
とりあえず、左之助は殴る。
だが、しかしそれは普通のパンチではない。
左之助の右拳から放たれる、それはッ!!
「二重の極み! あぁぁぁぁぁぁ……!(´゚д゚`)」
『全ての物質には抵抗が存在するため、その衝撃は完全には伝わり切らない。
そこに無駄な衝撃が出来てしまう。
まず拳を立てて第一撃を加える。
そしてその第一撃目の衝撃が物質の抵抗とぶつかった瞬間、
拳を折って第二撃を入れる。
すると第二撃目の衝撃は抵抗を受ける事なく完全に伝わり切る。
衝撃というのはとてつもなく早い。(その間75分の1秒)
その瞬間に第二撃を撃ち込む。』
つまり、そういうことである。
しかし……
「あぁん……」
相手はゴツメナットレイだよ?
一ターンで二回打撃なんてしたら、
特性の『てつのとげ』と持ち物の『ゴツゴツメット』でHPが相当削られるよ?
普通はそんなことはしない。
だが、それがわからないのは左之助はポケモントレーナーではないからである。
さらに『二重の極み』。
ポケモン的に考えたら反動技だよ。
ガリガリ削れるよ。
-
「クッソォォォォォ!!!」
半ばやけくそになる左之助。
デイパックから『それ』を取り出す。
それを見て、ゴツメナットレイはほくそ笑む。
『そんなものでは自分には大したダメージは与えられない。』
それくらい甘く見ていた。
「つらぁ!!!」
余裕? それは慢心という奴だよ。
ゴツメナットレイに接触した『それ』は……
『月岡津南作の左之助護身用の新型炸裂弾』は……
大爆発を起こした。
そして、ゴツメナットレイは炎を起こして燃えた。
ゴツメナットレイの対応策?
非接触技の炎攻撃でOKである。
タイプ一致でなくても四倍ダメージ。
メジャーポケモンには対策をするのがポケモントレーナーである。
左之助はポケモントレーナーではないってさっき地の文で書かれた?
何、気にすることはない。
大爆発はポケモン的にはノーマル技だって?
何、気にすることはない。
「うぅん……」
なお、左之助もダメージを食らった。
そりゃ、こんな至近距離で志々雄真実が全財産の五分の三をつぎ込んだ『甲鉄艦・煉獄』を破壊するくらいの威力だよ?
ただではすまないよ?
しかし、左之助は首の皮一枚で!
というより、HP1で生き残ったのだ!
なぜなら彼が付けていた鉢巻が!
そう、「きあいのはちまき」だね!
こうして、左之助は強敵であったゴツメナットレイを撃破したのであった。
【ゴツメナットレイ@ポケモン 死亡】
【C-3・一日目・深夜】
【相楽左之助@るろうに剣心】
[状態]:残りHP1、全身ボロボロ、右拳粉砕骨折
[装備]:きあいのはちまき@ポケモン、月岡津南作の左之助護身用の新型炸裂弾@るろうに剣心+MUGEN(何故かたくさんある)
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(0〜1 本人確認済み)
[思考・状況]
基本:俺は京都に行く! 誰が何と言おうと!!
1:志々雄真実を倒す
[備考]
※相楽左之助です。キワミではありません。
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投下終了です
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本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。
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