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猛虎/聖杯★戦争↑↑(ダブルアッパー)

1 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:04:03 KfFedwZs0


 ■はじめに
 こんにちは。当スレッドは『猛虎/聖杯★戦争↑↑(ダブルアッパー)』という企画のお話が投下されるスレッドです。

 非リレー企画ですので登場話の募集はしませんのであしからず。
 全15話ほどで終わる予定ですので、それまでおつきあいいただけたら幸いです。

 では、以下より本編が始まります。

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2 : 名無しさん :2015/03/18(水) 21:05:09 KfFedwZs0



  第1話 『竜の雲を得たるがごとし』


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3 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:06:33 KfFedwZs0


――毎度お馴染み、聖杯戦争、聖杯戦争でございます。

ご家庭、企業、仲間内、腐れ縁、悪の秘密結社、絆で結ばれたアイドルグループなどの中でご不要になられました、
叶えたい夢、捨てきれない希望、諦めきれない野望や、ちょっと人には話すことのできない欲望、いい年して恥ずかしい願望等ございましたら、
なんなりとお申し付けください。こちらにて無料で回収しております。
壊れていてもかまいません。分不相応なものや失笑もの、ちっぽけだったり18禁に抵触するものなど、どんな願いであろうと無料で回収いたします。

そして、回収させていただいた願いの内、ひとつまでをこちらで叶えたいと思っております。

あなたの夢が今叶うかもしれません。聖杯戦争の参加料はどなたでも無料。振るってのご参加、お待ちしております。
また、ご不明な点がございましたらその時もお気軽にお声をおかけください。





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4 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:07:48 KfFedwZs0

  -Ж-Ж-Ж-


曇天が眩き光に裂かれ、空にぽっかりと穴が開いた。その穴を潜り、上天より何者かが地上へと降りてくる。
大きく翼を広げゆっくりと降りてくるそれは一頭の竜だった。
猛々しくまた高貴な印象のあるその赤き竜は、地上の雑然とした光景を見て僅かに目を細めその大きな口の中でぽつりと呟いた。

「ここは……、『神の国』なのか?」






    - 浪速区 -






神の国ではなかった。竜にとっての新しい世界であり、大阪府大阪市浪速区恵比寿東……つまり新世界(大阪)であった。

「なんなのだこれは? どうすればよいのだ!?」

困惑する赤き竜はくるりと空を一周すると、目についた塔のような建物へと羽を休める為に降り立った。
その塔は別に赤くない。これから赤く塗られることもおそらくはないだろう。
塔の名前は『通天閣』という。高さは丁度100メートル。東の赤い塔よりも1/3ほどしかなく、更に新しくできたあれと比べれば1/6もない。
その名は「天に通じる建物」という意味を持つが、今となっては随分と大仰な名だと言わざるをえないだろう。

さておき、胡乱げに地上を眺めていた竜は、この世界へと来る直前に頭の中へと聞こえてきたある声を思い出そうとしていた。
毎度お馴染み、聖杯戦争……そんな出だしだった気がする。そして、願いを集めてそこからひとつの願いだけを叶えると、そう言っていた気がする。
『聖杯戦争』――馴染みのない言葉だ。しかしどうしてかすんなりと理解することができた。
あらゆる願望を成就させる魔法の器である『聖杯』、それを求めて願望を持つ者らが競い合うこと……それが、『聖杯戦争』。

「……何故に我が、このようなことに召喚され(巻き込まれ)る?」

赤き竜にはそれが理解できなかった。
「フェイト/タイガーころしあむ」と「DRAG-ON DRAGOON」の開発会社が同じ「キャビア」だからなど、知る由もないし、その理由は強引すぎる。

「……ふむ」

赤き竜は天を仰ぐ、すでに自分が潜って来た光の穴はなく、空は灰一色の曇天だ。まるで竜の心を表したかのような空模様であった。
出来うるならすぐにでも元の世界に帰りたい。Aエンドで物語に決着をつけ、それ以後はそっとしておきたい。だが、それはもう叶わないようであった。
召喚されたからには『聖杯戦争』を決着させる――それしか、この世界から脱出する術はないらしい。

ここでかつての赤き竜であれば、「愚かな人間共め、灼熱の業火で焼き払い、我を召喚したことを後悔させてくれるわ!」といきり立つとこであるが、
今の“彼女(竜に性別はないが便宜上こう呼ぶ)”にはそんなテンションでいく元気はなかった。
彼女はひとりぼっちなのだ。竜の背を温めてくれる者はいない。
孤高であった時は知らなかったぬくもり、それがないことはひどく寂しく、最強の幻想種である気概すらも彼女から奪ってしまう。


5 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:08:19 KfFedwZs0

「そろそろいいかな?」

頭を垂れる竜に後ろから声をかける者があった。
さて何者か。振り返ればそこにいたのは人間の男である。片手に火のついた煙草、くたびれた黒いコートを羽織った冴えない印象の男性であった。
しかし一見の印象とは裏腹に修羅場を越えた者、人を殺したことのある者だけが発する独特の気配を纏っている。
赤き竜はなにやらよくない臭いがする者が現れたと思った。目の前の男はおそらく暗殺者であり、暗殺者などはどれを取ってもろくでもないものだからだ。

「貴様は何者……いや、そうか」
「あぁ、“僕が君を召喚した”。不本意なことにね」

目の前の男は『召喚者(マスター)』だと赤き竜は理解した。そして、自分がこの男にとっての『僕(サーヴァント)』であることも。
それがこの『聖杯戦争』のルールなのだ。願いを持つ者が異界より自分の力となるモノを呼び出し、最後の一組の座を目指し競い合うということの。

「不本意なのは我のほうこそだ。何故、貴様のような男に従わねばならんのか」
「恐縮するよ。だが、始まってしまったからにはもうどうしようもない。本当はこうなる前に決着をつけたかったんだけどね」

男は煙草を一口吸い、煙を吐く。塔の上は風が強かったので白い煙はすぐに見えなくなった。

「なにやら、この『聖杯戦争』とやらの、企てから知っているような口ぶりだな」
「知っている。『聖杯』も『聖杯戦争』のこともね。そして、今度は“ここ”で行われるということも察した。だが、“黒幕”はわからない」

赤き竜は小さく鼻を鳴らした。目の前の男も、『聖杯戦争』とやらも胡散臭いことこの上ない。
実際に召喚を成功させた以上、『聖杯』はそれなりの力を持っているのだろうが、果たして言葉通りに願いを叶えてくれるのだろうか?
少し考えて竜は心の中で失笑した。そんなわけがない。しかし、もしかすればという気持ちも心の端に僅かにあった。

「貴様にも“願い”とやらがあるのか?」

竜の言葉に男は沈黙した。
そして、手にした煙草から火が消えて、それからようやく口を開いた。

「……ない。僕にはもう叶えたい願いがない。…………そう思っている」
「曖昧だな」
「今、僕には『聖杯』に叶えて欲しい願いというものは思いつかない。だが、『聖杯戦争』に参加させられた以上、実際はなにかあるんだろう。
 僕がないと言えるのは『聖杯』を信用していないからか、もしくは願いに対して無自覚だからだ」

呆れたという風に赤き竜は息を漏らした。そして首を立てると男を見下ろしながら言う。

「では、貴様はこれからどうする? 愚直に『聖杯』を求めるのでなければ、尻尾を巻いて帰るつもりもないのであろう」
「僕の“目的”は最初からひとつだけだ。この『聖杯戦争』を発生させている原因。『虎聖杯』を見つけ、それを二度と悪さができないよう封印すること」

男は竜を見上げながら言う。その顔を見て、赤き竜はにやりと口角を歪めた。

「よかろう。そうであるならこの我が貴様に力を貸してやらぬこともない。元の世界に戻る手立てもそこにしかあらぬようだしな。では、人間――」

名を名乗れ――と、竜は言った。言われてコートの男は名乗る。

「僕の名前は、衛宮切嗣。君の名前も聞かせてくれるのかい?」

その問いに、

「愚か者。竜が人間などに名を名乗れるものか」

そう竜は笑い。男は肩を竦めた。





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6 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:09:24 KfFedwZs0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【クラス】 竜(ドラゴン)
【真名】 アンヘル(Angel)
【属性】 秩序・善

 【ステータス】
 筋力:B 耐久:B 敏捷:A 魔力:B 幸運:E 宝具:A
 
 【クラススキル】
 騎乗:EX
  幻想種までを乗りこなす技能。これはレッドドラゴンを召喚した者へと自動的に付与される。

 対魔力:B
  魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

 【保有スキル】
 飛行:A
  空中を自在に飛行する能力。
  レッドドラゴンは地上から上空数千メートルまでを自在に飛び回ることができ、飛行しながらの攻撃にペナルティを受けない。

 ブレス:A
  口から火炎の息を吐く能力。
  レッドドラゴンは全てを焼き払う高熱の火炎をその口から吐き出すことができる。
  この火炎は対魔力である程度まではレジストすることができる。

 念話:B
  『契約』を果たした人間とのみ、言葉を発さずとも頭の中で自由に会話することができる。
  この『契約』を果たした人間とは、自分と直接契約した者だけでなく、他のなにかと契約した別の人間も含む。

 【宝具】
 『契約』
  ランク:A 種別:対人 レンジ:--- 最大捕捉:1人
  強いエゴを持つ人間と心臓を交換しあうことで互いの能力を飛躍的に高めることができるという契約。
  契約を果たした人間は以後、英霊と同等の存在として扱われ、判定も英霊であるものとして処理することとなる。

  契約は、それを結んだもの同士で運命共同体となり、どちらかが死ぬか契約が解除されるまで離れることを許されない。
  更に、契約はそれを結んだ時点で、人間から当人にとって一番大事なものを失わせる効果があり、これは契約解除後も戻らない。
  契約することで人間の身体に紋章が浮かび上がるようになるが、その場所は失われた大事なものに関する所になる。

 『浄化の炎(エル・フィーシオ・デ・ディオス)』
  ランク:B 種別:対人/対軍 レンジ:20〜150 最大捕捉:20人
  口から魔力で編みこんだ帯状のブレス(火炎)を一斉に吐き出す。
  これは狙いをつけた対象へと命中するまで追い続け、特別なスキルやレジストを持たない限り避けることはできない。

 【weapon】
 『竜』
  レッドドラゴンの爪は人間が鍛えた如何なる剣よりも鋭く切り裂き、尻尾の一撃は人間が築いた如何なる砦さえも易々と破壊する。

 【人物背景】
 出展は『DRAG-ON DRAGOON』
 物語の主人公であるカイムと『契約』し、彼女の妹であるフリアエを救うべく帝国と戦い東奔西走したレッドドラゴン。
 最終的には、封印が破れたことで現世への干渉を始めた『女神』と戦うことになる。
 その最中、戦いの場は何故か次元を超えて東京新宿上空へと移る。
 カイムとレッドドラゴンはそのまま女神を撃破するも、緊急発進した自衛隊の戦闘機F15-DJにより撃墜され、その躯は東京タワーに突き刺さった。

 《 本当に、本当にありがとうございました 》

 上位種である竜であることにプライドを持ち、自ら以外を見下す傾向があるが、人の業や営みのことをよく理解してもいる。
 普段は冷静であり争いごとを諌める立場を取ることが多いが、いざ敵対して戦闘となれば激情的なところを見せ容赦なく敵を撃滅する。

 竜に性別はないが、どちらかといえば女性寄りの性格を持っている。
 真名はアンヘル(Angel)であるが、真に心を許した者にしかその名は名乗らない。
 また、名前から察せられるが、実は神の使いでもある。

 【サーヴァントとしての願い】
 元の世界へと戻る(再びカイムと会う)。
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7 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:09:47 KfFedwZs0
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【マスター】 衛宮切嗣

 【weapon】
 『銃火器、爆発物等々』
  ワルサーWA2000、キャリコM950、トンプソンコンテンダーなどを始めとしたあらゆる銃器や爆発物。
  どうやってか、切嗣はこれらを自由に日本国内に持ち込み、更にどこからか取り出しては自由に使いこなす。

 【能力・技能】
 固有時制御:B
  衛宮家が伝来してきた時間制御魔術を衛宮切嗣が実戦で使えるものにとアレンジしたもの。
  対象を自らの体内のみと限定することで二小節の詠唱で発動させることに成功している。
  効果はシンプルに自身の動きと体感時間を加速すること。
  ただし、使用後はその反動がダメージとして返ってきて、それは加速度数が高いほど大きくなる。

 起源弾:C
  自らの肋骨から削りだして作った弾頭。
  衛宮切嗣の起源である「切断」と「結合」の効果があり、これを撃ちこまれた者はその部分が切断された後、無理矢理結合されてしまう。
  更に、これはその対象がその時活用中の魔術回路にも作用し、それを破壊し二度と使用できなくする効果がある。

 騎乗:EX
  レッドドラゴンを召喚したことにより授けられた騎乗スキル。
  召喚したレッドドラゴンに対してのみ、幻想種をも乗りこなすEXランクの騎乗スキルが発揮される。

 【人物背景】
 出展は『Fate/Zero』及び『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』
 正義の味方を標榜し、魔術師として数奇な運命に翻弄される男。
 魔術師殺しとしてアインツベルンに雇われ第4次聖杯戦争に参加。聖杯に達するも、これを破壊して戦争を終了させる。
 その後、衛宮士郎を養子に迎え、藤村大河など周辺の人物らと平和に暮らしていたが、今度は並行世界の虎聖杯に召喚されてしまう。

 虎聖杯の世界で死んだはずの妻(アイリ)と再開した切嗣は、彼女を救う為に東奔西走。
 最終的にアイリを救い出し、衛宮邸にて妻と娘(イリヤ)、息子(士郎)と円満の家庭を築き全て遠き理想郷(ハッピーエンド)を迎えた。

 今回は、虎聖杯が再び聖杯戦争を起こそうとしてるとの情報を聞きつけ、家族に出張と言い残して大阪に来た。

 【マスターとしての願い】
 ない……? (本当は虎聖杯の力を利用して“この世界”に留まり続けたい)

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8 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:11:17 KfFedwZs0



  第2話 『竜は一寸にして昇天の気あり』


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9 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:11:55 KfFedwZs0


通天閣より恵比寿町を越えて更に北、南海難波駅の近くに少し窮屈な印象のある『道具屋筋』と呼ばれる商店街がある。
正式名称は『千日前道具屋筋商店街』――名前の通り、道具を売る店ばかりが並んだ商店街だ。
調理器具、食器、椅子、暖簾、看板からユニフォームや食品サンプル等々、飲食店を開くにあたって必要なものの全てがここにある。
なんと不動産屋まであったりもする。なので本当にここで全てが揃ってしまう。

そして、その道具屋筋を二人の赤い少女が並んで歩いていた。
そこはかとなく似ているような印象の二人で、少しだけ年の離れた姉妹のようにも見えた。

「あー、なんかこうごちゃごちゃ並んでんの見ると、ちょっち楽しくなるな〜♪」
「そうね、私も少し倫敦を思い出すかな。こういう雰囲気は別に嫌いじゃないわ」

店先に並んだ業務用のたこ焼き器を見ながら背の低い方の少女が言い、次の店に並んだ食器を見てもう一人の少女が応える。
やはり二人の少女は似ていた。
二人とも髪を頭の両サイドで結び、真っ赤な外套を羽織り、寒い日だというのに短い黒のスカートを穿いている。

「おぉー、これ見てみぃ。えらい可愛いやん?」

食品サンプルを売る店に並んだ食品サンプルの更にミニチュア――そのキーホルダーを指差して小さい方の少女が朗らかに笑う。
彼女の名前は『龍驤』。
小さな身体を跳ねさせてはしゃいでる風を見るにはただの子供のようであるが、実際はそうではない。
此度の聖杯戦争に召喚されたサーヴァントの一騎であり、その身に侮れない実力を秘めた軍艦の化身――『艦娘』なのである。

「ふふっ、変なの。こんなもの買ったとしてどうするって言うのかしら?」

餃子のキーホルダーを手に取り、もう一人の少女が笑う。
彼女の名前は『遠坂凛』。やはり、普通の少女ではなかった。
この世界において稀有な魔術師の中でも、より稀有な高い才能と確かな実力を持った天才魔術師である。

「しっかし、ほんまようできてるなぁ。知らんと出されたら口の中入れてしまうかもや♪」
「まさか。……でも、ほんとによくできてるわねぇ。どうやって作ってるのかしら?」

店内にはありとあらゆる食品サンプルが並んでいた。
おでんや肉まん、ラーメンやカレーライスから、天ぷら、ショートケーキ、カキ氷のようなものまで。そしてそのどれもが本物そっくりである。
更にはそのサンプルを小さくしたミニチュアのキーホルダーやイヤホンジャック、アクセサリのようなものも並んでいる。
むしろ店内にはそういった小物のほうが多い。
より可愛らしくデコレートされて、よりバリエーションがあり、ずっといればここが何のお店だったかを忘れてしまいそうなほどである。

「あ、ほらほら。ここに体験教室って書いてあるで。やってみたら作り方もわかるんとちゃう?」
「興味がないわけじゃないけど今回はパスね。そんな悠長なことをしてる暇はないわよ」

凛はゆるく笑うと手にしていたものを置いて踵を返す。
お好み焼きの髪留めとシュウマイの髪ゴムを見比べていた龍驤は、いくらか名残惜しそうにするとそれを置いて彼女の後を追った。

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10 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:12:42 KfFedwZs0

  -Ж-Ж-Ж-


「だから〜、私達は観光に来たわけじゃないのよ?」
「別にちょっちくらいええやん。せっかくの大阪なんやし、食べれるもんは食べんと」

呆れる凛の前、龍驤の両手の上には熱々のたこ焼きが一舟あった。
この一舟(ひとふね)とはたこ焼きの数え方であり、たこ焼きを載せる器が舟のような形をしていることからきている。

「腹が減っては戦はできんと言うし〜♪」

熱々のたこ焼きをふぅふぅと小さな口で吹いて冷ますと龍驤はぱくりと丸々口の中に入れる。
出汁の利いた生地を硬めに焼いた上に、少し辛めのソースといっぱいの鰹節、それと青海苔少々、マヨネーズはなし。
スタンダードな味わいにしてこれぞいかにもという風。ぷりぷりの蛸の足を噛めば、龍驤の頬もつい緩んでしまう。

「別にそんなもん……、そんなものいつでも食べれるでしょうに。龍驤は関西なんでしょ?」
「ううん、ちゃうよ。ウチ横須賀。ほら、あ〜んして」
「あ〜ん……あら美味しい……って、あんた関西の人じゃないの!? じゃあなんで関西弁なのよ?」
「そこはつっこまれるとちょっち困るんやけど……、でも、凛のほうこそ関西やないん? さっき関西弁出えへんかった?」
「や、あれはものの弾みよ。ミステイク。私は関西弁なんてこれっぽち。むしろドイツ語を喋っちゃうくらいなんだから」
「ほーん、気取り屋さんなんやなぁ」

余談ではあるが、遠坂凛の中の人は奈良生まれの大阪育ちで神戸女学院大学卒とハイブリット関西人である。

「うっさいったらもう。ともかく、私達の目的を思い出してちょうだい」
「聖杯を封印して、ついでになんて言ったか、悪さばっかりする魔法の杖も封印するって話やっけ?」

凛と龍驤はたこ焼きを分け合いながら歩く。
道具屋筋を抜ければお笑いの殿堂『なんば花月』前であり、開けたそこは風通しもよく身を切るような冷たい風が吹いていた。
二人は襟元を寄せると、お笑い芸人の姿を模したきぐるみの誘いを避けてその前を通り過ぎてゆく。

「封印なんて生温いわね。アイツは今度の今度こそ木っ端微塵にしてやるわよ!」
「はは、えらい剣幕。なんかあったんやろうねぇ〜」

凛と悪さばっかする魔法の杖――カレイドステッキ。そしてその杖に宿る人工天然精霊であるマジカルルビーとの縁は深い。
ここでそれを一言で語ることはできないが、ともかくとしてその杖の破壊こそ彼女がわざわざ冬木から大阪まで来た理由であった。
一度は冬木の地で発現し、そして破壊された虎聖杯。
これがこの大阪の地で再現したというのもその杖のせいだと凛は思っている。

「なにがあったとは言えないけど、あれこそはまさに邪悪の化身よ。これ以上、この世に存在してていいものじゃないわ」
「まぁ、ウチとしては呼び出されてしもうた以上、付き合うしかないわけやけどね。ちょっちおもしろそうやし♪」

更に道を北上し商店街を抜けていくと遂にはあの『道頓堀』に到着する。
角を曲がり目の前に飛び込んできたザ・大阪という風のいかにもな光景に龍驤は目を輝かせ、凛は少し唖然とした。
かに道楽の蟹。金竜ラーメンの竜。づぼらやの河豚に、その他にもよくわからなおっさんの顔やらなんやらと巨大看板の数々。
立ち並ぶ商店の店構えはどれも派手派手で、道は人でごった返し、呼びかけの声やなんやかんやでえらく騒々しい。

「わぁ、これはなんか楽しいなぁ♪」
「…………いえ、事態は思っていたよりも深刻なようだわ、龍驤」

巨大看板を見上げる龍驤の隣で凛は眉を顰め、土産物屋に並ぶあるものを見つめていた。


11 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:13:08 KfFedwZs0

「なんかあかんことあるん?」
「えぇ、周りを見て。どこも虎グッズがいっぱい並んでいるわ」
「……それがなんかおかしいん?」
「おかしわよ。普通、虎グッズがこんなに置いてあるわけないでしょ? これは虎聖杯の影響に間違いないわ」

虎聖杯は発現した土地で虎グッズを流行らせるという力が何故かある。冬木でも虎聖杯が発現した時には虎グッズが大流行したのだ。
とはいえ、この地に虎グッズがいっぱいあるのは元からなので、聖杯のせいかというと断言が難しいところなのだが。

「一刻も早く、虎聖杯を見つけ出す必要があるわね。放っておいたらどんな混沌が発生するかわかんないわよ」
「……言うても、探すあてもなんもないって話やとなぁ」

そうこう話しながら進めばすぐに道頓堀川にかかるあの『戎橋』へと到着する。
以前はただの汚い橋でしかなかったが、近年架け替えられ、更に周辺もいっしょに整備が進んだせいで今ではとてもおしゃれな橋だ。
ひっかけ橋とも呼ばれ古くはナンパの名所でもあったが、今ではなにかあった時に若者が川に飛び込む橋という方が有名だろう。
この飛び込みは非常に迷惑なので関係者や警察も毎回対策を講じてはいるのだが、それでも飛び込む者は後を絶たず困っている。

忠告しておくと、道頓堀川は以前よりましになったとはいえ、とても飛び込んでも平気と言えるような綺麗な川ではない。
そして飛び込めとはやし立てる者はいても溺れている人を助けようという奇特な人はいないし、川から上がってきた者にはみんな冷たい。
周辺の浴場や宿泊施設にタクシーなどの交通機関も道頓堀に飛び込んでヘドロ塗れになった者はどこもお断り。
最終的に真夜中に濡れて冷たく臭い身体を抱いてとぼとぼ帰ることになるので、決して道頓堀に飛び込むなんて愚行はしないでおこう。

戎橋からはあの有名なグリコ看板も見ることができる。観光客は皆立ち止まって写真を撮るのでとてもわかりやすい。
正式名称を『道頓堀グリコサイン』と言い、これも最近代替わりをして今や六代目である。
従来のネオンサインからLED照明へと変更され、これまでよりも自由なアニメーションを映すことが可能になっている。

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12 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:13:44 KfFedwZs0

  -Ж-Ж-Ж-


「まぁ、ほっつき歩いてたらそのうち一番悪いやつにぶち当たるわよ」
「それやったら、観光がてらでもええと思うんやけどなぁ」

戎橋を通り過ぎてしまえばそこから先はこれといったものもない。
行くあてがない以上、振り返って戻る理由もないが、しかし凛は振り返った。何かに気づいたように。

「どないしたん?」
「敵……よね。他のマスターとサーヴァントの気配を感じるわ。いつでも応じれるよう構えていて」
「こないに人がおるところでか?」

言いながらも龍驤は艤装を展開する。
在りし日の艦霊から再現されたミニチュアの高角砲や機銃が首や腰の周りへと、足元には彼女を艦として海に浮かばせる主機が現れた。
これが『艦娘(かんむす)』だ。彼女は娘(しょうじょ)でありながら艦(ふね)であり、艦でありながら娘である。
その戦闘力は実際の軍艦――彼女の場合は大日本帝国海軍航空母艦『龍驤』――となんら変わるところはない。

「お仕事、お仕事っと……」

抱えるような大きさの巻物を解き広げると、龍驤は左手の指で複雑な印を結び指先に青い火を点す。
すると袖口から飛行機の形に切り取られた紙がひょいと飛び出し、巻物の上に描かれた甲板の上を滑っていく。
それは不思議なことに見る間に本物の戦闘機(のミニチュア)へと変化し、甲高いエンジン音を鳴り響かせ空へと飛び立っていった。

「とりあえず、九六を六機ほど飛ばしたけど……」
「周囲を偵察して。できるでしょう?」
「そらな。……あの子らは偵察機やないけど、してできへんってことはあらへんよ」

人通りの多い戎橋の上、何人かが二人の方を振り返って見ている。
とはいえ、異常事態が起きていると感じている者はまだいない。その瞬間さえ見なければ、傍目にはラジコンを飛ばしているのと変わらないからだ。
上空で戦闘機をゆっくりと旋回させている龍驤。その隣で凛はこちらに視線を向けている者、そうでない者も合わせて誰が敵かと探す。

「今更人払いの結界も張れないし……、相手はなにを考えてるのよ?」
「それは向こうも同じこと考えてるんとちゃうかなぁ」

気配は少しずつ大きくなってくる。しかし、相手がどこから近づいてきているのかわからない。
凛の顔に僅かな焦りの表情が浮かび上がる。――そして、突然に大きな声と歓声がその場に鳴り響いた。


『――目指せシンデレラナンバーワン! にゃんにゃんにゃん♪ 前川みくだにゃ♪ みんなよろしくぅ〜……にゃ♪』


凛は驚きの表情で声のした方を見る。そこには水の上に浮かぶステージとねこみみとねこしっぽを可愛く揺らすアイドルの姿があった。
どうやら船上Liveイベントらしい。同じ船上にはファンと思しき男性らがひしめき合い野太い声でコールを合わせている。
そして彼女に気づいた人々が一目橋の上から見ようと集まり始めると、すぐに凛のいる場所からはその『前川みく』というアイドルの姿は見えなくなる。
だがしかし、凛は彼女が何者なのかをその一目だけで見抜いていた。

「あいつ、……あいつが敵! 他のマスターだわ。龍驤、気をつけて!」
「来とる来とるもう来とる! 凛の方こそ上見てみぃ!」

えっ?と声を上げて凛は上空を仰ぎ見る。そこには空の彼方からこちらへと突進してくる何者かの姿があった。
先ほど龍驤が飛ばした戦闘機がすぐに応戦に入るが、何か車を押している人型の存在は意に介さず猛スピードで急降下してきた。

「ウチらを直接叩こうって腹か!? 空母やと思って舐めてかかるとえらい目に会うぞ! 対空戦闘用意ィ……!」

ジャキッという音と共に龍驤の首と腰についた砲と機銃が上を向く。途端、強烈な破裂音を発し無数の弾丸が放たれた。
隣に立っていた凛は思わず耳を塞ぐ、そうしなければ鼓膜が破けそうなくらいの音なのだ。
これでは人目を引くどころではないと周りに視線を走らせるが、何故か誰もこちらの方を見ていない。皆、橋の下を見ている。


13 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:14:18 KfFedwZs0

「(なるほど、あっちが人目を引きつけてってことか……)」

凛がそう納得してる隣で龍驤は対空射撃を続けている。空へと逆向きに噴き上がる弾丸の雨霰は、しかし相手を捉えられない。
空中を泳いでいるかのような奇妙な軌道で、弾幕の隙間をすいすいと避けて飛び回っている。
それどころか花火のように眩い閃光弾をどこからか放つと龍驤の戦闘機をことごとく落としてしまったのだ。

「凛ッ!」
「何ッ!?」

機銃掃射と砲の音に負けじと大声を張る龍驤に、これも負けじと凛が声を張り上げる。

「対空代わって!」
「わかった!」

それまで鳴り響いていた轟音がぱっと鳴り止む。瞬間、両耳に当てていた手を放すと凛は空へと向かって何かを投げた。
宝石が3つ。時価にすればおよそ千二百万円。封じ込められていた魔力が膨張し、激しいフラッシュと共に魔力の波を走らせる。

「艦載機のみんなぁー! お仕事お仕事ー! 全部上がったれー!」

その間に龍驤は先ほどと同じ手順で艦載機を発進させる。
今度は戦闘機と攻撃機あわせて24機。放たれたそれらは不規則に、しかし連携して空に広がるとあっという間に敵を取り囲んだ。





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14 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:14:37 KfFedwZs0

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「……止めは刺されへんかったか」
「まったく、出てくる時も消える時もあっという間だったわね」

サーヴァント同士の戦いがあったという戎橋の上は、すでに何事もなかったかのように大勢の観光客が行き交っている。
凛と龍驤に注意を払う者もいない。誰も超常の戦いがあったなどとは気づいてもいないのだ。

「あんのクソ猫、ウチの可愛い艦載機落としおってに、次見つけたら飼い主ごと蜂の巣にしたるわ」

形勢が不利と見るや否や、鈴の音だけを残して逃げ出した相手のサーヴァントは『猫』であった。
猫車を押して空を走る猫耳、猫尻尾の少女。冗談のようだが、二人して同じものを見たのだから間違いようもない。

「飼い主……マスターの方は『前川みく』って名乗ってたわよね。調べたらわかるかしら?」

ねこみみと凛は口の中で小さく呟く。虎聖杯にねこみみも加わるとなると、これはとても悪い予感しかしないのだ。
かつて冬木の地で人にねこみみを生やす菌が蔓延したことがあった。
もし、それと同じことが起こっているのだとすれば、あの後に起こった思い出したくもない悲劇もまたここで繰り返されるのかもしれない。

「……絶対、断固阻止よ」

戦闘機だった焦げた紙を名残惜しげに見つめる龍驤の隣で、凛は密かに闘志を燃やす。
その横顔を茜色の陽が射す。
虎聖杯による聖杯戦争。その一日目の陽がまもなく暮れようとしていた――。





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15 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:15:14 KfFedwZs0
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【クラス】 竜(ドラゴン)
【真名】 龍驤
【属性】 秩序・善

 【ステータス】
 筋力:D 耐久:C 敏捷:C++ 魔力:A 幸運:C 宝具:B
 
 【クラススキル】
 騎乗:B
  乗り物を操作する技術。生物、非生物を問わず大抵のものを乗りこなすことができるが、魔獣・聖獣以上のものには発揮されない。

 対魔力:C
  第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

 【保有スキル】
 艦娘:A
  軍艦の化身として、元となる艦と等しい能力を人型のまま発揮することができる。
  艤装のスケールや形は人型のサイズに合わせて変化(縮小)されるが、その能力は元のままと変わらない。
  また、船の化身である為、水上では敏捷のステータスに上昇補正がかかる。

 【宝具】
 『進欲龍驤虎視苞括四海(すすみてりゅうじょうこしし、よものうみをほうかつせんとほっす)』
  ランク:B 種別:--- レンジ:--- 最大捕捉:---人
  あらゆる戦場へと“駆けつける”ことのできるスキル。
  このスキルを持つ者は望む望まざるに関わらず、己が参加すべき戦いへとどれほどの障害があろうと馳せ参じることができる。

 【weapon】
 『大日本帝国海軍航空母艦龍驤』
  元となった軍艦の艤装をそのままに持つ。内容は以下の通り。

  ├12.7cm連装高角砲 x4基
  ├25mm三連装機銃 x2基
  ├13mm四連装機銃 x6基
  ├九六式艦戦 x18機
  └九七式艦攻 x12機

 【人物背景】
 出展は『艦隊これくしょん〜艦これ〜』
 深海棲艦が大海を脅かす世界にて、在りし日の艦の魂を胸にそれと戦う艦娘の一人。
 『龍驤』の名と能力を持ち、陽気な性格と面倒見のよさ、戦いに対する真摯さで、艦娘斯くあるべしと言われる一人として活躍している。

 此度は、赤いとか平坦とかそういった共通点に導かれ、遠坂凛の元へと参じることとなった。

 【サーヴァントとしての願い】
 大人っぽい人の姿が欲しい。

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16 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:15:29 KfFedwZs0
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【マスター】 遠坂凛

 【weapon】
 『なけなしの宝石』
 遠坂凛が宝石魔術を使うのに溜め込んだ宝石の数々……なのだが、度重なる乱用から残りの数は多くはない。
 そしてこの補充にどれほどの金を工面すればよいのかというのが、日々凛の頭を悩ませている。

 【能力・技能】
 魔術:A
 「五大元素使い(アベレージ・ワン)」という才能を持つ、特一級の魔術師。
 他の魔術師では考えられない広い範囲の魔術を使いこなし、その威力にしてもどれを取っても並のものを遥かに上回る。
 専門とするのは「宝石魔術」であり、生まれてこの方毎日魔力を込め続けた十の宝石がとっておきの切り札(というのは昔の話)。

 八極拳:B
 父亡き後の後継人であり兄弟子でもある性悪神父より伝授された、ただのツンデレ娘には過ぎた格闘能力。

 うっかり:A
 遠坂家に代々遺伝しているここぞというところでやらかしてしまうというおもしろ因子。

 【人物背景】
 出展は『フェイト/タイガーころしあむ』及び『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』
 色いろな意味でゆるいタイガーころしあむの世界の遠坂凛。
 マスターもサーヴァントも戦いあうこともなくのんべんだらりと暮らすその世界で、凛もまたなんの疑問もなく平和を謳歌していた。
 しかしある日、衛宮邸の食卓に置かれたままになっていた虎柄の眼鏡をかけたことから彼女の物語はおもしろおかしく転がり始める。

 虎眼鏡をかけたことにより胸がフルフラット(独特なシルエットでしょ?)になってしまった凛はその呪いを解除しようと東奔西走する。
 その背後で虎聖杯を巡っての熾烈?な争いがあったのだが、結局これに関与することなくこの時の物語は終了してしまった。

 後日、何かが宇宙から落下してきた痕跡から「ねこみみを生やす菌」を発見した凛はこれを金儲けに利用しようと企む。
 だがその目論見はうまくいくはずもなく、その上でカレイドステッキの姦計に嵌り、カレイドルビー再誕してしまったのだった。

 カレイドルビーと化した凛はこの世に魔法少女を増やすべく冬木の女性陣を襲いに襲い周囲に生き恥を曝しまくる。
 そしてどうしてそうなってしまうのか並行世界から幾人ものカレイドルビー達が集まってきてバトルロワイアル。
 最終的に取り戻さなくていい正気を取り戻し、八つ当たりで士郎を恥を曝す道連れにした。

 今回はそれより少し後の話。結局、逃げ果せたままのカレイドステッキを追って、凛は大阪の地へと踏み込んだのだった。

 【マスターとしての願い】
 全ての宇宙、過去と未来の全てのカレイドルビーを、この手で生まれる前に消し去る。

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17 : ◆S8pgx99zVs :2015/03/18(水) 21:18:07 KfFedwZs0

 今回の投下は以上です。次回の投下をお楽しみに。


18 : 名無しさん :2015/03/18(水) 21:31:34 RHp81w1Q0
投下乙です!
感想は書き込んでもいいんですよね?

>一話
企画名からしてお察しだったけど、冒頭で吹いたw
確かにメタ的にも毎度おなじみだけどさー!
そしていろいろメタいw 本当に本当にありがとうございました
Aエンドでってのが切実すぎるわw
それでいて割と主従共に願いの本音はシリアスだ……


>二話
この聖杯戦争は大阪がスポンサーなのだろうか、見事な宣伝である……w
虎聖杯だけでなくカレイドステッキまで出てくるとはカオス度がすごいことなりそうw
と思ったらなにしてるんだ、みくにゃーん!w
てかこれまさか竜虎ってことでクラスみんなドラゴンなのだろうかw


19 : 名無しさん :2015/03/19(木) 22:52:43 185vEr4c0
おお、新しい非リレーが始まってる!カオスで基本ギャグだけど、切嗣やアンヘルの願いがちょっとシリアスなところとかまさにタイコロ
みくにゃんのサーヴァントは猫車から察して、某ゲームの地底の住人かな?


20 : 管理人★ :2016/07/03(日) 22:15:57 ???0
本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。


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