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オールマイ趣味バトル・ロワイアル

1 : ◆DeIsaj04bU :2013/12/23(月) 02:15:59 Fu8/EB3Q0
【ゾンビ屋れい子】8/8
○姫園れい子/○姫園リルカ/○雨月竹露/○キム・イーヒン/○百合川みどり/○安藤純子/○雪女/○零本志呂子
【サタニスター】8/8
○サタニスター/○沢本いずみ/○墓井田鉄郎/○バルキリー/○ハンス・シュヴァルツマン/○ディオルペ/○バリー/○力丸亜砂美
【血まみれスケバンチェーンソー】7/7
○鋸村ギーコ/○蒼井ネロ/○ナグルシファー/○金張財子/○ネメシス/○爆谷さゆり/○里眼
【巨乳ドラゴン】4/4
○丈堂レナ/○黒伊マリア/○アイアン・ロック/○メッサーラ
【タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら】2/2
○タッカー/○デイル
【給食の飯田さん】1/1
○飯田さん
【バットマン】5/5
○バットマン/○ジョーカー/○スケアクロウ/○ハーレークイン/○キラークロック
【ジョジョの奇妙な冒険】1/1
○吉良吉影
【ダークマン】1/1
○ペイトン・ウェストレイク
【ポスタル】1/1
○ポスタル・デュード
【エルム街の悪夢】1/1
○フレディ・クルーガー
【13日の金曜日】1/1
○ジェイソン・ボーヒーズ
【ビートルジュース】1/1
○ベテルギウス
【Dr.ギグルス】1/1
○エヴァン・レンデル
【書き手枠+3名】

以上44名14作品


wikiサイト
ttp://www60.atwiki.jp/jntia0202/


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18 : 名無しさん :2013/12/26(木) 09:56:51 TelwemTA0
wikiをいじらせて頂きました。
一般的なロワwikiに近い形式にしたので、
あとはご自身でも編集方法を覚えて頂ければ幸いです。

画面左上の編集→ページ編集で、どのようになっているかわかるはずです。


19 : ◆DeIsaj04bU :2013/12/26(木) 14:51:21 CR8ohDrw0
>>18
ありがとうございます。格段に見やすくなりました。
wikiの編集にとても困っていたので、とても助かります。


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32 : 名無しさん :2014/01/24(金) 02:03:44 EW5/SBPs0
ゾンビ屋の人だ
主従ロワの方は書かないの?


33 : 名無しさん :2014/01/24(金) 18:21:51 fIibXMOg0
>>32
主従ロワはレベルが高いから俺には無理だ。
それと、俺は主従ロワでゾンビ屋提案した人とは別人だから。
あと、なんか固有名詞になりつつある気がするが……ゾンビ屋の人って呼ぶのはやめて欲しい。作品の名で呼ばれるの嫌だから。
呼ぶならトリップで呼んでくれたら嬉しい。




そして書き込みがあったことが一番嬉しい


34 : ◆DeIsaj04bU :2014/01/24(金) 18:22:47 fIibXMOg0
失礼、トリップ忘れてた。>>33俺ね。


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43 : ◆DeIsaj04bU :2014/01/28(火) 23:04:02 5Yczc8Jg0
改めて見ると、俺以外の把握がかなり困難な名簿になってるな……
こりゃあ張り切ってやってかないと。
見てる人がいてくれてるかは疑問だけど。ヘコたれないようにしなくては。


44 : 名無しさん :2014/01/29(水) 22:24:00 zfj69GWw0
あのピエロとなると気になるなぁ
ロワでデッドライジング見かけたことないし


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48 : ◆DeIsaj04bU :2014/01/30(木) 14:49:52 cnQUcW0E0
投下完了です。
>>44
デッドラは知名度の割に意外とロワに無いよな。サイコパスがいい味出してるのに。
俺の文章力じゃこれが限界だ。もっとアダム色を出したかったが……すまん。


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53 : 名無しさん :2014/02/01(土) 00:19:31 taN1Qc620
投下乙です
アダム、悲しくもいい狂いっぷりだなぁ
狂マーダーとしての活躍に期待したいけど、子供と対面した時はどうなることか…


54 : ◆DeIsaj04bU :2014/02/01(土) 14:35:28 HjAECPAg0
>>53
コメントありがとうございます。とっても励みになります。もう本当に……

あ、あとお知らせです
書き手枠に関してですが、書くキャラは出典以外の作品でも構いません
なんか、そうしないと無限に増えそうなんで……


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67 : ◆DeIsaj04bU :2014/02/09(日) 10:10:44 jDt0dhlA0
投下終了です。


突然ですが、もしこのロワを見てくれている人がいたら聞いてください。
このロワのタイトル、オールマイ趣味なんですが……どう思いますか?
これは正直、いいタイトルが思い浮かばなかったからこれにしたんですよ。
何作か書いているうちに、なんか、こう……もう少し凝った名前にしておけば良かったかなと後悔しております


何が言いたいのかというと、もしかしたらタイトル変えるかもしれません
その際に何かいいアイディアとかあれば、参考までに上げてくれたら幸いです


68 : 名無しさん :2014/02/10(月) 23:41:32 bKG4vsms0
応援してますよっと|д゚)


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72 : 名無しさん :2014/03/07(金) 17:55:29 IXqs0VIw0
  _−-‐',二、--- ニ辷ー`゙''-
      ____−==     ───   ̄─_:::::::::::
 ̄─_____::::::::::::::::::_─ ̄─__−        \\\
─_─ ̄─__ ::::::::::::::::::  ヾ巛   \  ///ミヽ::::::::|| ||| ||
              /| ̄ ̄\彡│ / /|:::::::::::  || |||| ||
─_─ ̄─__::::::::::::/彡\ ・  》 / /   |  /⌒   || _|   その爆乳がいいんだろうが
            /      \ / / / __ |  / ({⌒V /  \ >>35ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
     /⌒|   / 人       // ≠,,,,   |  /   _ )/  入 |
  《 ∨_ノ   | /  丶     |¦ /  ̄ ヽ |: |  |  /  / | {|
   / _ ) | 3 へ\λ    ||  く   。  ヽ| |  |_/  /  \||
  / / _\∝∂─\\  |    \    V |      丶__
 │  / _ ││ /// \\      \---| |           |
 (    / _ │|       \\_____ノ    /        ─( (│
  ヽ   /∧ │| ) ⌒\  )  /    /       ヽ ヽ \
  ノヽ  ∨ ∧│| (     \  ρσ∞   /     _   ヽ ヽ
  │ ヽ ∨ ∧│\\____/) ∂%  /  へ__/ ─ー│ |
  /     ∨  ヽ____) イ   /  /           ││
 /ヽ   丿丶 │           / ノ              し
       \⌒  |           し


73 : hellishロワイアル ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:35:56 p8.yqpqw0
【サタニスター】10/10
○サタニスター/○沢本いずみ/○墓井田鉄郎/○伊看崎研/○バルキリー/○ハンス・シュヴァルツマン/○ブラックロリータ/○ディオルペ/○バリー/○力丸亜砂美
【Fate/Zero】 2/2
○雨生龍之介/○キャスター
【血まみれ・スケバンチェーンソー】8/8
○鋸村ギーコ/○ナグルシファー/○碧井ネロ/○金張財子/○ネメシス/○爆谷さゆり/○里眼/○麻朱
【チャイルドプレイ】1/1
○チャッキー
【バットマン】4/4
○バットマン/○ジョーカー/○スケアクロウ/○キラークロック
【ダレン・シャン】1/1
◯マーロック
【ミキストリ】4/4
○江島陽介/○マックス・ド・モレー/○エド・ブリムリー/○シャーマン将軍(デリック)
【ヘルレイザー】1/1
○ピンヘッド
【ゾンビ屋れい子】17/17
○姫園れい子/○姫園リルカ/○キム・イーヒン/○雨月竹露/○百合川みどり/○百合川サキ/○スター・コレクター/○零本志呂子/○東堂雄貴/○安藤純子/○チーホイ/○ヒデュン/○ブラッド/○雪女/○野呂田/○猫神理沙/○谷井出人
【巨乳ドラゴン】5/5
○丈堂レナ/○黒伊マリア/○アイアン・ロック/○メッサーラ/○梶芽イコ
【ダークマン】1/1
○ペイトン・ウェストレイク
【ポスタル】1/1
○ポスタル・デュード
【HELLSING】3/3
○アーカード/○セラス・ヴィクトリア/○アレクサンド・アンデルセン
【エルム街の悪夢】1/1
○フレディ・クルーガー
【13日の金曜日】1/1
○ジェイソン・ボーヒーズ
【美女アマンダ】4/4
○アマンダ/○飯田さん/○女戦士アマンダ/○網野
【現実】2/2
◯都井睦雄/◯ジョン・ウェイン・ゲイシー


【見せしめ】2/2
●エイモス/●東堂麻夜

以上65名


74 : オワリ×ノ×ハジマリ ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:37:27 p8.yqpqw0

目の前に光が満ちる。何やら妙に周りが騒がしい中、沢本いずみは目覚めた。

(……ここ、何処だろう。)

 いずみはぼんやりとした表情で、自分の周囲を見渡す。
広さは高校の体育館ほどか、少々薄暗いホールのような空間。全くもって見覚えがない。
いずみ以外にも大勢人がいる。中には仮装のような格好をしている人物も多い。いずみは、その中に見知った顔を見つけた。

「サタニスターさん!」

大柄な修道女(シスター)に駆け寄るいずみ。サタニスターと呼ばれた女性は、駆け寄って来たいずみを驚きの表情で出迎える。

「いずみ、あんたも此処にきてたのかい」
「は、はい。気がついたら此所に居て……サタニスターさん、ここってどこですか?」
「残念だけど、あたしも今目が覚めた所だからね。あんたと同じで状況がよくわからない……一体全体どういう事なんだろうね」

サタニスターも此所がどこか判断がつかないらしい。もしかしたらこの人なら何か知っているんじゃないかと期待していたいずみは少々落胆する。が、知り合いと合流できたことは、いずみにとってありがたかった。



「皆様、初めまして。こちらにご注目ください」



 粘着質で、嫌に高い悲鳴のような不愉快な声。
 先程まで誰もいなかったこの空間の中央部分、その場所に一人、高級そうなスーツを着こなす背の高い人物が立っていた。
 まるで瞬間移動したかのように、最初からそこにいたかのように、その男はそこに居た。
まるで鳥のようだ。
 この場の全員がその人物に抱いた印象はそれだった。

 男が何者かはわからない……が、あり得ないほど青白い顔をしたこの男は、どう見ても人間には見えない。不気味な青い鳥が不器用に人間の服を着ている。そうとしか見えなかった。

「私の名前はハーピュア。突然の事態で混乱しているでしょうが、皆様を此処に集めた目的をお話ししましょう」

自分に集中する視線を確認するように眺めながら、ハーピュアと名乗る鳥男は語る。いずみは、その無機質な瞳が酷く恐ろしい物に感じられた。



「これより此処におられる皆様には、殺し合いを行って頂きます」



淡々と言い放った言葉。それに何ら臆するものも感じられない。


75 : オワリ×ノ×ハジマリ ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:38:07 p8.yqpqw0

「より厳密に申し上げれば……。
皆様はこれより用意された場で最後の一人になるまで殺し合いを行ってもらうのです」

「気づいている者も、そうでない者も居らっしゃるでしょうが、この催しを円滑に進めるため、皆様には枷を用意させて貰いました。自分の首を確認してみてください」
「見ての通り、首輪がはめまれています」
「これはこの通り――」

『ピ――――』ボンッ!
間の抜けたタイマー音が鳴り、突如ひとりの男の首輪が爆発した。頭部を失った首から血が吹き出る。
不運にも爆殺された男の周辺から短い悲鳴が上がる。

「――首輪自体が爆弾になっている仕様です。私たちは何時何時でも、特定の参加者がこの催しの障害になると判断した場合には
これを爆破できる権限がありますので、くれぐれも自身の行動にはお気をつけください」
「皆様には殺し合いの会場に飛んで貰いますが、そこで会場の地図や食糧。
 そして何らかのアイテムを支給しておきます。これはどんな品物が当たるかは完全にランダム。殺し合いに役立つかもしれないしそうでないかもしれないのでご了承ください。
 運も実力の内という訳です。
 最後に、死亡者の名前は6時間毎の定時放送で発表させていただきます。
その際に禁止エリアも伝えるので聞き逃さないようにお願いします。放送は一回につき一度しか行わない方針ですので――」

淡々とハーピュアによって行われる狂ったゲームの説明を、いずみは唖然と聞いていた。まだ頭が状況を理解しきれていないのだ。
その横ではサタニスターが、険しい表情でハーピュアを睨んでいた。

「――さて、これで大体の説明が終わった訳ですが――」

『ピ――――』

「――おや?」
ハーピュアが怪訝な表情で、新たに鳴り始めた機械音の方に顔を向ける。

「え、あ、あれ……マヨの首輪が……い、いや! なんでなの!? お願い、早く外してよ!」
「麻、麻夜!? 待ってろ、今すぐ外してやる 」

車椅子に乗った少女は、不気味に音が鳴り続ける首輪を外そうと必死に引っ張りながら、青ざめた表情でハーピュアに懇願する。
その隣では、少年が少女の首輪を必死に外そうとしている。恐らく少女の兄だろう。

それを見たハーピュアは少し哀んだ表情を浮かべていた。

「Mrs.麻夜様、申し訳御座いませんが、その首輪は無理やりに外そうとすると自動で爆発する仕掛けになっております」
「っ……!? そ、そんなぁ! お願いいいいィィィィ!!!!嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ハ……ハーピュアとかいったな!!てめー今すぐ麻夜の首輪を止めろ!!さっさとしねーとブッ殺すぞ!!」


「諦めなさい」


ハーピュアは冷たく言い放つ。
少女――東堂麻夜の顔は絶望に染まり、大粒の涙をボロボロと零していた。

『ピ――――』

「嫌ぁ……お兄ちゃん……死にたく」―――ボンッ!!!

麻夜の言葉を遮り、非情な破裂音が響き渡る。

「まよぉぉぉぉおおおお!!!
アアああアぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああっ!!!
てめぇぇぇぇぇ!!」

妹の亡骸を抱き締め、絶叫する兄――東堂雄貴は、凄まじい殺気をハーピュアに向ける。

ダッダッダッダッダッダッダッ!!

変化は急に起きた。突如その場に十字架を背負ったガンマンが現れる。
ガンマン――ジャック・ガンズは、主の怒りに呼応するように、2丁拳銃の弾をありったけハーピュアに叩き込む。

頭が、肩が、腹が、眼が、腕が、凶弾によって吹き飛ぶ。あっという間にバラバラに崩れ落ちるハーピュア。

「はぁ……はぁ……」
「――お気持ちは察しますが、私に銃弾など効きませんゆえ、これで勘弁していいただきませんか」
「……なっ!?」


それも一瞬。妹の仇を取ったという希望は片時も成されず、何事もなかったかのようにパーツが合わさり再生する。
あまりにも異常な光景に、周りが騒然となる。


76 : オワリ×ノ×ハジマリ ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:39:17 p8.yqpqw0

あまりの惨状に顔を青くしながら呆然とするいずみだが、次に自分の身に起こったことにより再度驚愕した。
体が段々と透けてきたのだ。隣にいるサタニスターも、それどころかこの場の全員の姿が透け始めていた。


「最後にひとつお知らせです。最後の一人になるまで生き残った者、
つまり優勝者には、景品としてどんな願いでもひとつだけ叶えてもらえる権利が与えられます」
「名誉、金、権力、死者の蘇生、永遠の命、あらゆる欲望を、どんな混沌無形な願いでも叶えて差し上げましょう」






「――私、ハーピュアは皆様のご健闘を心より祈って参ります」





【hellishロワイアル@開幕】
【東堂麻夜@死亡】
【エイモス@死亡】

【進行役/ハーピュア@ミキストリ】


77 : ルール ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:40:31 p8.yqpqw0
【基本ルール】
・全ての参加者に殺し合いをしてもらい、最後の1人になった者が勝者として帰還できる。
・ロワ開始時、参加者は各マップ上にランダムに配置される。
・参加者が全滅したら、勝者無しで終了
・会場からの脱出は不可能。
・会場は基本的に無人だが、例外が存在する

・生き残った最後の一人は特別に願いを一つかなえて貰えるらしい。

【地図】
 ABCDEFGH
1ネ草草コ草荒黒デ
2森墓森森草荒黒映
3工森神森病黒聖黒
4森森崖博森森黒デ
5市廃館崖住住デデ
6市市山山住電病デ
7湯遊遊橋草動高海
8海港村川浜浜浜浜

草=草原 浜=浜辺湯=大型銭湯 墓=墓場
電=発電所 住=住宅街 遊=巨大遊園地崖=崖 工=工場 市=市街地 病=病院 荒=荒れ地 神=協会 動=動物園 廃=廃墟 黒=黒須市 聖=聖黒須学園 デ=デパート 映=映画館 博=博物館
ネ=ネロの隠れ家 コ=コロッセオ
デ=デュードの住む町


【参加者の持ち物】
・参加者が予め所持していた所有物などは没収。(衣類や義手などは例外)
・ロワ中、参加者には開催側から以下の物を支給される。
・【地図】【ブリキ製コンパス】【筆記用具】【飲料水と食料】【参加者名簿】【ランダム支給品1〜3個】

【デイバック】
・支給品の入っている小さい鞄。種類は手で持てる物なら何でも可。大抵の物はどんな大きさでも入る

・ランダム支給品
適当に何かが入れられている。入っている物は「参加者の私物及び世界品」か「現実の日常品」からの出展

【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24

・開始時の時間帯は深夜0時から


【能力制限一覧】
【ゾンビ召喚能力及び変わり種のボーナス能力@ゾンビ屋れい子】
・特に無し
【サーヴァントの霊体化・宝具】
・霊体化禁止、宝具は若干の制限あり(書き手任せ)
【第零号開放&再生者の再生力】
・第零号開放は使用不可、再生能力の制限は書き手の描写に任せる
【ウィルス(神)による異能・霊能力】
・霊能力、ウィルスの制限に関しては書き手の描写に任せる

・異能ではなく体質的な能力(常人よりも優れた回復能力など)なら制限は無し


【キャラのテンプレ】

【エリア/時間】
【キャラ名@作品名】
[状態]:体調、精神状態、怪我など
[装備]:装備 手に持っていたりすぐに使える状態の物
[道具]:基本支給品、不明支給品
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:
2:
3:
現在の状況、および行動方針での優先順位。
【備考】
参戦時期、その他諸々、作中でのアイテム放置、建物や施設の崩壊など。


【書き手希望の人へ】
経験者から初心者まで大歓迎。
予約にはトリップ必須。
ゲリラ投下の場合は、名無しでも可。
予約した場合、期限は一週間。それ以上で投下が無い場合は予約取り消しになります。
延長は可、予約期間の延長は4日間。


78 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/23(日) 01:43:07 p8.yqpqw0
以上で投下を終了します。
今回、参加者の急激な増量によりプロットが煮詰まる現状に陥ってしまい、その改善としてこのような案を行わせてもらいました
まとめwikiは今までのものを使用いたします


79 : 名無しさん :2014/03/25(火) 22:49:54 JDIue6EQ0
まだ懲りてないのか?


80 : 名無しさん :2014/03/26(水) 09:40:06 gSwfDBW60
難しいかな?


81 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/26(水) 16:22:19 6ZeXb6W20
まあほどほどに頑張りますよ


82 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/26(水) 23:14:14 0JVBXh220
野呂田 ナグルシファー ポスタル・デュード 予約します


83 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/27(木) 21:50:08 dnrpBGpg0
血まみれスケバンチェーンソーの7巻買ってきた。
なかなか売ってるところが無いから大変なんだよなぁ。探すの。
スレを覗いてみたらナグルシファーの本名でたらしいけど、単行本派だからわからねえ。どうしよう……


ところで、文章で爆発を描写するときって、『ドッゴォォォォォン』とか効果音を書く方が普通なのかな?ちょっと教えてくれたら助かるのですが……


84 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:31:49 X637ge1c0
投下します


85 : 野呂田の不運×ポスタルの理不尽×正義のスケバン ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:35:31 5Fn.iPTE0
野呂田は元来、強者という言葉とは程遠い男だ。例えばリルカのような強い者には媚びへつらい、弱いものには威張る典型的な子分体質。
その上にとんでもない変態なのだから救いようがない。
だが以外にも、野呂田は会場に飛ばされてもみっともなく騒いだり、怯えたり、凡そ見苦しい真似はしなかった。

「……ひゃ、ひゃひゃひゃひゃ!!これさえ!!これさえあればボクはヤれる!!」

いや寧ろ少々調子に乗っていた。なぜかと問われれば、まあ中途半端に能力を有していたからだろう。だが、支給品が望む物だったのが大きい。
野呂田の手に収まっているのは、幼女が好みそうな可愛らしいぬいぐるみ。通称魔女ッ子ミルキー人形だった。

「えっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

野呂田の頭が狂った訳ではない。このぬいぐるみが無ければ、野呂田のゾンビ、ケネス・ダイナモは操作ができないのだ。
野呂田はただの人間ではない。手のひらに星を持つゾンビ召喚者。魔王サタンの名により、死してなお血を求める地獄の亡者を使役する存在だ。
野呂田の使役するゾンビの名はケネス・ダイナモ。生前は魔女狩りの時代における死刑執行人。
元執行人の肩書きの通り、ケネスは単純な攻撃力ではかなり優秀なゾンビに分類される。だが、決して使い勝手が良い訳ではない。
ゾンビの性格は千差万別、主人に忠実な者、自分の判断で行動する者、ただ暴れたいだけの者、といったタイプがいるわけだが、ケネスは一言で言うと馬鹿。
一度召喚したら、主人である野呂田の制御をまったく受け付けず、斧を振り回すだけ。
だが馬鹿だからこそ、指示の出し方ひとつで凄まじい力を発揮できる。ケネスは野呂田の指示は聞かないが、ミルキーちゃんのお願いはちゃんと聞いてくれるのだ。
暴走するゾンビの手綱を握るアイテムを手にし、野呂田は強い自身を手にいれた。
リルカは間違いなく殺し合いに乗っているとして、下手をすれば手下である自分も殺されかねない。
だが名簿を見る限り、自分と同じリルカの手下が何名か居る。
それらと合流することも視野にいれると、自分が殺し合いで役に立つと思わせられるだけの手柄を立てなくては、逆に身が危ない。

そして殺し合いの手柄と言ったら、やはり他者の殺害だろう。

できるだけ自分達と無関係な参加者を殺せば、それだけリルカや自分達の生存率が上がって都合がいい。
気色悪い笑みを浮かべて、野呂田は殺戮者になることを決めた。
元々、リルカの下についた者に殺人の蝶々などあるはずがない。彼らの最終的な目標は、リルカが女王として頂点に君臨するゾンビの帝国を作ることなのだから。

「ちょっとそこのあんた 何してんの?」
「……ヒャハハ、早速カモ発見」

野呂田はケネスを召喚した。地面が歪み、斧を持った巨漢、ケネスが現れる。まったくもって運が悪い女は、その異様な光景に驚く。

「『はぁ〜〜い*ケネス君のお友達ミルキーちゃんでちゅよ〜*
ケネス君、今日のあたしのパンティーの色当ててみて!
白かな〜*ピンクかな〜〜*
見たい? ミルキーのパンティーが見たいのネ*でもタダじゃいやだな〜*
ミルキーのお願いを聞いてくれる?じゃあねえ……あのおんなをぶっ殺すのよケネス〜!!』」
「ウオオオオ〜〜!!」


「な、なんだてめーらは!!」

アニメを真似た裏声を上げる野呂田。可愛い『ミルキー』のお願いに答え、咆哮をあげる馬鹿、ケネス。

「うっひゃひゃひゃひゃ!!ぶっ殺せケネス〜!!」
「ウオオオオ〜〜!!」

「ちッ……やってみろ!!コラァーッ!!」


86 : 野呂田の不運×ポスタルの理不尽×正義のスケバン ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:36:09 5Fn.iPTE0

「うっひゃひゃひゃひゃ!!ぶっ殺せケネス〜!!」
「ウオオオオ〜〜!!」
「ちッ……やってみろ!!コラァーッ!!」

ナグルシファーは怒声を上げるが、状況は分が悪かった。相手は斧、武器を持ち、対する自分はほぼ丸腰。自分の腕っぷしには自信はあるが、さすがにこれは不味い。

そもそもなんだあいつら。殺し合いに乗っているのかよ。つーかあの斧野郎は地面から沸いてきたぞ!?
見たとこ改造死体か?じゃあ、あの根暗そうなチビはネロの手下だな。でも死体には見えないんだけど。ネロに人間の手下が居るってのは考えづらいし……

「うおおおおっ!!くそっ……があああああ」

これもお願いの効果か、予想以上に素早いケネスの動き。振り回される斧を持ち前の運動神経で避けるナグルシファー。
狙いが外れた斧は、彼女ではなく地面に当たり、抉れる。

「おらああああ!!」

ナグルシファーもただ回避に徹する訳ではない。ケネスの動きの隙を突き、殴る、蹴る、とにかくダメージを与えようとする。だが相手はゾンビ。下手な打撃では攻撃にすらならない。

「ヒャハハハッどうしたどうした!!避けてばかりじゃ直に死ぬのは変わらないぞ!!ま、運が無いって諦めなッ」
「うるせェッ!自分じゃなんもしてねぇ癖に!!」

勝手に言ってろと、ナグルシファーに野呂田は言い返す。事実野呂田はケネスの後方で、ミルキーちゃんを装備したまま余裕の笑みを浮かべながら待機していた。すでにナグルシファーの殺害を確信している。そもそもゾンビ相手に肉弾戦を挑む彼女に、勝ち目はないと決めつけているのだ。


「くッ……ふざけやがってえェ――」


ナグルシファー本人は微塵も諦めていない。彼女は勝ってきた。実家の塾生徒をカツアゲした暴走族にも、ネロの残党達にも、いっぱしのスケバンとして勝ってきた。だから今回も、ちょっとキツいが勝てる。いや、勝つ。
距離を取りながら、無造作にデイバックから支給品を取り出す。それ自体は一度も使ったことは無いが、知識で使用法はわかる。安全ピンを抜き、ケネスに投げる。

ピカッ

瞬間、強烈な閃光が溢れる。

「ウオオオオッ!?」
「ギャ、目が、な、なんだ!?」
「スタングレネードッてやつだよ、ボケッ!!」

ケネスは完全に視界を失った。大声で喚きながら滅茶苦茶に斧を振り回す。だが、格段に遅くなった上に単調になったその攻撃は、彼女に当たらない。
先手必勝、大きな隙ができた。この機を逃すほどナグルシファーは甘くない。全力で走る。ケネスではなく野呂田の方に。

「ひっ、ひあ、く、くるな!!」
「この……ボケッ!!」
「グヘッ!?」

問答無用で殴り付ける。スタングレネードなんてものが支給されていたのだ。もしかしたら懐に銃を持っているかもしれない。だとしたら先手をとるべきだ。
野呂田を殺す気はない。ネロの残党を血祭りにあげてきたナグルシファーだが、あれらはすでに死体だ。生身の人間を殺すつもりはないし、その覚悟もない。
だが、単純に死体をけしかけられた事はムカつくので、ケジメとしてはボコる。そもそもネロの関係者の疑いがあるのだから、どっちみちボコる。話などはそのあとにゆっくり聞けばいい。




「 Fuck you!!」




次の瞬間、爆風がナグルシファーを襲った。なにが起こったのかまるで判らなかった。背中が熱い。焼ける。炙れる。

「熱っつあああああ!!」
「ギャアアアアア!!」

吹き飛び、地面に転がる。微かに見えた。死体ゆえに視力が回復せず、喚きながら斧を振り回していた巨漢が、いまやバラバラのミンチ。燃えカスと化していた。
炎の明るさで、その向こうにいる男が見えた。コートを着たサングラスの白人だ。手に持っているのは筒か?……まさかロケットランチャー!?
野呂田はナグルシファーと違ってその男に気づかなかった。自分の髪の毛に燃え移った火を消すのに、全神経を集中させていたからだ。悲鳴をあげながら地面を転げ回っている。

ナグルシファーは、痛みに顔を歪めながら舌打ちをする。そして野呂田を置いてそのまま走り去った。
いきなりロケットを撃ってくるような相手だ。武装も強力過ぎる。打つ手がない。


87 : 野呂田の不運×ポスタルの理不尽×正義のスケバン ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:36:48 5Fn.iPTE0
Fuck!!マジで最悪だぜ!!
家の糞女房に頼まれて、糞みたいなお使いをこなしてたってのに、変な鳥頭に拉致されて犬っコロみたいに首輪つけて殺し合えだ!!
俺がどんな目にあってるのか、糞女房の奴わかってんのか!!
ああ、腹減った。中華でも食いてえなぁ。
まったく糞みたいな気分だ!!ん、なんだ。だれか居るぞ。女とチビとデッカイのが一人。なんかのイベントか?
早速おっ始めてやがるのかよ。デッカイのは斧振り回してるし騒ぎやがってウゼえ!!
おぉ、ピカッと光ったと思ったら女がチビをボコってるぞ!!グレネードか!!
中々やるじゃねえかあのアマ。だが家の女房みたいに怖そうだぜ。でもアッチの方が若くてピチピチだな。
ちッ、だが何にしてもムカつくな。俺は静かに紳士的に考え事をしてるってのに、馬鹿みたいに騒ぎやがって。これじゃ考えもまとまんねえ!!
よっしゃ、一丁派手な花火でもあげて黙らせるか。とにかくイライラするときは銃ぶっぱなすのが一番だ!!見敵必殺!!
よっこらせ、あの鳥頭はなかなかにシブい趣味を持ってやがるな。はは、まさかこんな安っぽいバックにロケットランチャーなんてものが入ってるなんて驚きだよな。
文明ッてすげぇよなぁ!こいつを町で車にぶち当てると本ッ当に気持ちいいんだぜぇ。
とにかくFuck!!弾OK!!筒OK!!それじゃいくぜぶっぱなす俺のロケットを!!


「Fuck you!!」


ははははは、よっしゃ!!お見事!!大当たり〜!!すっげ〜威力だなぁ!!
しかもうるせぇよ糞が!!煙すっげェ!!汚ねえ花火だ糞が!!
ジャストに斧野郎に当たりやがった!!
まさに消し飛んでるぜ!!俺天才!!
まさか今日死ぬなんて思ってなかっただろうな!!おったまげ〜!!
コイツがありゃあ怖いもん無しだぜ〜!!お、なんか焼き鳥の臭いがする。

おぉ、あのチビ頭燃えてやがる!!おもしれェなァ!!必死に転げ回ってるぜミットもねぇ!!
ん、女が逃げやがった。まぁ良いか別に。殺す気はあんまネェしな。

……まぁ、アレだ。一発ヤったらなんか落ち着いてきたぜ!!
いきなりひとり殺ったからか貫禄もつくってもんだ!!
気分よくなってきたぜ〜!!楽勝だ!!しゅぴ〜〜ん!!

……あぁ、今朝から頭が妙なんだ。突然糞女房の顔が思い浮かんで来やがった。殺し合いヤらさせてるってだけじゃ女房は納得しないかもしれねぇ。
今朝はクーラー壊れてたから滅茶苦茶イラついてたからな。じゃあ仕方ねェ。言い訳が立つように少しはやっておくか!!お使いをよォ!!
確か……コートに……あ、あったあった!!やっぱメモはポケットに入れておくに限るな!!
糞みたいな鳥頭もこれを募集するッて糞みたいに考えてないって訳だ!!
どれどれ……

・牛乳を買う
・協会で懺悔する
・嘆願書に署名をもらう
・ナパームを購入する
・クロッチー人形を入手する
・ステーキ肉を買う

おいおい大忙しじゃネェか!!糞女房の奴俺のことを奴隷かなんかと勘違いしてやがるんじゃねぇのか?
まあ後がうるせぇからやってやるけどよ!!ち、ぶっぱなしてスッキリしたのにまたイラついちまった!!
まぁ何時までもこんな所に用はねェ。そろそろいくか。


で、まずは何からやろうかなぁ?


【4―F森/深夜】

【ポスタル・デュード@ポスタル2】
[状態]:健康??
[装備]:ロケットランチャー@ポスタル2、お使いのメモ
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:「家の女房は怖いからなぁ 一応お使いをこなしておくか」
2:イライラしたら適当に殺す
【備考】
※ナグルシファー、野呂田の姿を確認しましたが、名前はしりません
※殺人にたいしてはまったく抵抗感はありません
※ケネス・ダイナモを破壊しました


88 : 野呂田の不運×ポスタルの理不尽×正義のスケバン ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:39:38 ajQwLmTc0
一方ナグルシファーは、走っている内に森を抜けていた。少し息が上がっている。地面に腰を下ろした。
着ていたセーラー服は所々焦げている。それだけで済んでいるのはありがたかった。

「いきなりロケットぶちかましてくる奴が居るなんて、ちょっとハードすぎるだろ」

最初から飛ばしすぎた。少し休憩しよう。走っている内に喉が乾いた。デイバックから飲料水のペットボトルを取り出して飲む。


(やっぱしばらくは穏便にしてるか。ギーコと合流するまえに死ぬなんて事にはなりたくないからね
ったく、あの野郎、覚えてろよ……)

◆ ◆ ◆


「うう……な、なんてこった……ボクのゾンビが……」

野呂田は凄まじく焦っていた。震えながら悪態をつく。その視線の先には、燃える肉片になった己のゾンビの姿がある。

終わった。ゾンビを失ったゾンビ使いはただの人間と変わらない。ここまでバラバラになれば、ゾンビとはいえもうケネスは使えない。
いったい何が起こったんだ?なんで、なにが?
どうしてこうなる?最初はうまくいっていたのに、ただカモを殺すだけだったのに。
もうゾンビ使いとしてボクは役立たずだ。これじゃリルカ様と合流しても役に立たないって殺される……!!


「ちくしょう、ちくしょう、どうすれば良いんだよ……!!」


【ナグルシファー@血まみれスケバンチェーンソー】
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×2、スタングレネード×2
【基本方針】
1:ギーコ、ついでにキンバリーと合流したい
2:改造死体、ネロの手下はケジメで叩き潰す。
3:撃ってきた男(デュード)を警戒
【備考】
※参戦時期は単行本4巻、ガーディアンズ編直後からの参戦です
※爆谷さゆりと面識はありません
※名簿にネロの名前があることに対して疑念があります
※野呂田をネロの関係者ではないかと考えていますが、名前はしりません
※デュードを警戒していますが、名前はしりません

【野呂田@ゾンビ屋れい子】
[状態]:疲労(中)、打撲、火傷
[装備]:魔女ッ子ミルキー
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:生き残る
2:リルカ様と合流したいが……
【備考】
※野呂田のゾンビ、ケネス・ダイナモは完全に破損したため召喚不可能です
※ナグルシファーを警戒。デュードの姿は確認していません

【全体備考】
※ケネス・ダイナモ、及びその装備の残骸が4―Fに放置されています。
※付近のエリア、及び参加者に爆発音が聞こえた可能性があります


【ロケットランチャー@ポスタル2】
デュードに支給。かなりの攻撃力を誇る。弾は有数

【魔女ッ子ミルキーちゃん@ゾンビ屋れい子】
野呂田に支給。
ケネス・ダイナモの操作に必要なぬいぐるみ。これ自体に特殊な力はない
余談だがミルキーちゃんのアニメはあの百合川サキも幼少の頃に見ており、ファンだった。百合川みどりが10年間昏睡する原因にもなっている

【スタングレネード】
ナグルシファーに支給
非殺傷の手榴弾。安全ピンを抜けばきっかり3秒で強烈な閃光をだす。3本セットで残り2本


89 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:40:24 ajQwLmTc0
投下終了です


90 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 13:41:54 ajQwLmTc0
シャーマン将軍(デリック) ブラックロリータ 予約します


91 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/28(金) 17:26:14 XNApwww20
野呂田の>>85のセリフがおかしいですね
*はハートマークだったのに……


92 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 17:44:31 FiJk4Lz20
投下します


93 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 17:47:10 FiJk4Lz20

会場の森林エリア、生い茂る木々が時おり月の光を遮り、それ故に暗く、怪しい雰囲気を醸し出す森の中。
 その森の中に居る二人の参加者。
 一人は金髪ツインテールのゴスロリファッションに身を包む白人の少女。
その外見の情報だけなら、殺し合いという状況に突然放り込まれた被害者の幼い少女……という解釈にとれるかもしれない。
 しかし、少女――ブラック・ロリータは犯罪都市ニューヨーク出身の銃殺魔、はっきり言えば殺人鬼なのである。
 左手にデイバック、右手にピンク一色に可愛らしく装飾されたサブマシンガンをもち、もう一人この場に居る参加者をじっと影で気配を消し、観察する。
運が良いことに、支給されたその銃はブラックロリータの愛用品である。
デザインとそのセンスはともかく、人を容易く殺せる銃であるのには代わらない。
 
「…………将軍…………この…………どう…………殺し…………駄目…………ですが…………しかし…………」

 ロリータの視線の先、暗闇であまり詳しくは判別できないが、軍服らしき服を着た参加者が、デイバックを片手にもち、ロリータに背を向けて突っ立っている。
 声からして若い男性であろう軍服男は、ロリータが発見した時にいた位置から何時までも動かずに、せわしなく独り言を続けている。ロリータには気づいていないようだ。何を話しているかは距離がありすぎてよく聞こえない。

(何ボーッと突っ立ってんのかね、大の男が。スキだらけだっつーの)

 暗がりの上に遠目に見ても十分挙動不審に見える軍服男の姿に、少しあきれ気味のロリータ。普通こういう状況ではこんな場所に突っ立っていないで、なにか行動を起こすことが普通だ。
事実参加者の中では弱い部類に入るロリータに、簡単に背後から狙われていることから、軍服男の警戒力は甘いといわざるを得ない。
 
「ですが…………はい……」

観察を続けるロリータだが、一向に独り言を止めようとしない男に、段々隠れていることがアホらしくなっていった。

「ヘイ!!そこの軍服男!!おとなしくバックをわたしな!!」

 男に銃を向け、大声でバックを要求しながら飛び出したブラック・ロリータ。威嚇ではない。怪しい素振りを見せたら蝶々なく撃つ。
男はやっとロリータに気づいたようで、驚いている。

「早く!!モタモタしてっと大事なタマを吹っ飛ば……」

 月の光の輝く中、此方に振り向いた男の素顔をロリータは初めて見た。そして言葉を失った。
 軍服男は、左側の優しい瞳をした青年の顔では困惑を露わに、ロリータを見つめる。
 しかし、男の右の顔――――醜く乾燥し、口髭を半分だけ生やした老人の顔は、ロリータに氷のような視線を送る。
 
 月明かりの暗がりの中でも判断できるほどに、男の顔は左右全く違っていた。

◆ ◆ ◆

1861年4月12日、奴隷解放をうたう北部とそれに反対する南部との間で勃発した南北戦争は、約4年間続き、北軍の勝利で幕を閉じた。

 それは北軍約36万人、南軍26万人、計62万の死者を出す凄まじいもので、第一次大戦の12万人、第二次大戦の32万人を遥かに超え、アメリカ史上最大の数の死者を出す同国人ゆえの怨念に満ちた内戦だったのである。

 この殺し合いには、その怨念が産み出した魔物が呼ばれている。

 彼はギリシア神話の冥界の闇の王、ハーデースのごとく、片方の目で優しく、しかし片方の目ではまるで食いつかんばかりのように激しくロリータを見つめていた。


94 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 17:48:19 FiJk4Lz20


◆ ◆ ◆


――およそ15分ほど前

「シャーマン将軍、一体この状況はどういう事なんです?
『あの鳥顔の男の言葉を借りれば、ある種のゲーム。催し、つまり殺し合いだな』
……殺し合いなんて……駄目ですよ。
『しかし、今の我々の状況では帰る手段はあの男の言葉に従うしかないぞ』
ですが……
『我々2人は文字通り一心同体、2人が2人とも果たさねばならぬ目的がある。此処で死ぬわけにはいかん……だろう?』
しかし
『まあ、深く考えるなデリック、我が子孫ながらお前には戦場の場にたった経験がない。考えれば考えるだけ気が滅入るというものだ』
……そうですね。たしかに貴方との会話で頭がおかしくなりそうですよ。将軍」

 暗い森の中、アメリカ北軍の軍服を着た一人の若い青年が、静かに会話を行っていた。
しかし、青年の前に話している人物は存在せず、一見青年の独り言に見える。
 だが、青年は確かに会話を行っていた。――――自分の肉体を半分使っている者と。
 左側の彼、アメリカ人の青年の名はデリックという。対して右側の干からびた皮膚の顔の男は、デリックの先祖にあたる北軍の軍人、シャーマン将軍である。
 なぜデリックの肉体の半分を先祖であるシャーマン将軍が所有しているか、それには深い南部と北部の争いが関係してくる。
 デリックは元々ワシントン大学に在籍する大学生、あるとき南部出身の女性、トレイシーと出会った事から全てが始まった。
 北部出身のデリックと、南部出身のトレイシーはお互いの出身を気にするタイプの人間ではなく、お互い愛し合っていた。
 愛し合うデリックとトレイシーが結婚を考えたのは自然な事だった。
 幸せな2人、しかしデリックが南部のトレイシーの実家に挨拶に行った事で、2人の愛に障害が生まれた。
 南部と北部の関係で深い因縁のあったトレイシーの父は、当然北部出身のデリックと娘の交際を禁止し、2人を無理やり引き離したのだ。
 デリックとトレイシーはお互い深い悲しみをおい、その感情が爆発。デリックは暴力でトレイシーを奪おうとした。
 この時デリックは、既に先祖の家として廃屋になっていたシャーマン家を訪れており、既に何らかの影響を受けていたかもしれない。
 シャーマン家からシャーマン将軍の愛銃を持ち出したデリックは、ステイシーの父に交際を認めるように脅迫する。しかし当然のように失敗し、頭を狙撃された。だが、幸か不幸か、将軍の銃のオーラが奇跡的にデリックの命をつなぎ止めたのだ。
しかしそれもそう虫の良い物ではなかった。頭の傷のため、段々と弱っていったデリックはトレイシーとの愛を叶えたい一心で、再度シャーマン家に行き、シャーマンに助けを求める。
 シャーマン将軍は瀕死のデリックに、現地のインディアンの噴墓塚に宿る魔力を利用し、憑依することでデリックを延命させた。
 その結果誕生したのが、一つの肉体に二つの魂が宿った憑依人間。
今のデリックとシャーマン将軍だ。
 シャーマン将軍が乗り移ることで、かろうじて命が助かったデリックだが、血筋が同じだろうと全く別の人格が一つの肉体を使用する事は、かなり不安定。
事実、デリックとシャーマンは殺し合いに対する意見の違いで先程から口論を続けている。
 
「ですが
『くどいぞデリック。ひとまず乗るかどうかはおいておいて、この場を探索することから始めよう。このままではラチがあかない』
……はい、わかりました」
 
 延々と続くかと思われた口論も、ひとまず終焉を迎えたときだった


「ヘイ!!そこの軍服男!!おとなしくバックをわたしな!!」


95 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 17:49:06 FiJk4Lz20

ロリータは
『二つの別人の顔が一つの顔に纏まっている』
というデリックの異様な外見に本能的な嫌悪感を感じ、驚きで動きが止まってしまった。
 全く別の物が一つに纏まっている姿とは、例えようもないくらい気味が悪い。
 呆然としているロリータを見つめる二つの瞳。片方は善良そうな光を放っているが、嗄れた男の眼孔は恐ろしく冷たい。まるでロリータが過去に射殺した人間の死体のような……死人のような瞳をしていた。
 その時、右側の死人のような男の顔の唇が歪む。笑ったのだ。
 しかし、左側の青年の顔は、混乱した表情のまま。
 しかし、それもすぐに変わった。
 ロリータの背後を見つめ、驚きの表情を浮かべている。


 「将軍やめてくだ『やれ』」


デリックは制止するが、シャーマン将軍は無情にも命令する。何事かとロリータが背後を振りかえる前に、事は起きた。


 ドシュ!!


「(あれ……なんで……あたしの…か…ら…だ」


 ロリータの視界に、何故か見覚えのある自分の胴体が映る。
 胴体の首からは、まるで噴水のように大量の血液が吹き出している。

 あぁ、首を切られたのか……

そう理解した瞬間、ロリータの意識は途切れた。


◆ ◆ ◆


 頭部を失った血塗れのロリータの死体。その背後に立っている、この世ならぬ存在。
 この場に呼び出したシャーマン将軍と同じ、北軍の軍服を着た骸骨の兵士。その皮膚には所々皮膚がこびりつき、虚しくその存在を主張している。
 右手には、たった今一つの命を刈り取った血まみれのサーベルを装備している。
 それを驚きと怯えと恐怖。三つの感情がごちゃ混ぜになった瞳で見つめるデリックの顔。

 「将……将軍……あれは?」

辛うじて声を絞り出し、突如地面から沸いて出てくるようにして現れた死人。その正体を問いただすデリック。
 シャーマン将軍は、子孫の情けない様子に苦笑しながら答えた。

『クククク……私の部下だ。南部の人間によって、アンダーソンヴィルの捕虜収容所で家畜のように虐殺された北部の軍人たちだ。
今でも強い怨念で満ちあふれている。
その為に死後も成仏できないでいてな。霊としてこの世に留まっていたのを、私が呼び出したのだ』

 シャーマンの部下という言葉に反応してか、敬礼をする北軍の軍人の霊。
 その付近に転がる、呆然としたままの表情を浮かべるロリータの生首を見やるデリック。その表情には憐れみの感情が浮かんでいる。

 「……まだ…子供なのに……何故です将軍。なぜ殺させたのです…」

 銃を向けてきたとはいえ、こんな小さい子供を殺すなんて、酷すぎる。

『……デリックよ。ここは戦場だ。子供とはいえ、銃を向けてきた相手を見逃すことはできない』

 ロリータを殺したことに対して将軍は、あまり深く考えていないようだ。

「そんな!!別に殺さなくても
『デリック!!私はお前と南部人の娘との愛を成就させるとともに、お前を助けるためにお前の体に入り込み傷を癒してやったのだ。
私は怨みながら死んでいった部下を成仏させる義務がある。
それまでにお前に死なれたら私が困るのだ!』」


96 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 18:17:43 Xv1B4ssM0
 

――自分に愛らしく微笑んでくれるトレイシー

――初めてのデートでの楽しかった思い出。

――結婚を誓い合った時のトレイシー。
ベットで愛し合った時の記憶。


シャーマン将軍のように、自分にも……やらなければ、生きなければ……生きたい理由がある。

「(……トレイシー…僕は……絶対に君の所へ…)」

 デリックは、恋人トレイシーの元に帰る決意をする。そのデリックの決意を感じ、対称的に冷えた感情で認識する将軍。

『(デリックよ……私がお前に死なれたら困るのは本当のことだ。お前が死んだら、私は地獄に逆戻り……二度とあんな場所に戻るつもりは無い)』

 実を言うと、シャーマン将軍にとってデリックの愛が実ろうが、実るまいが、どうでも良いことだ。

『(お前はなデリック。私が永遠の命を得るために利用されるだけの駒に過ぎない。精々その貧弱な魂を利用されるだけの運命なのだ)』

 シャーマン将軍の真の目的。それは南部人への強い怨みのために成仏できない部下を助けるためだけではない。
自身を蘇らせる事ができたインディアンの呪術的技術を解明し、その力で世界最高の不老不死の呪術師(シャーマン)に成る。
そして忌々しき南部人達を皆殺しにし、真の意味で世界の頂点にたつアメリカ大国を創る。それこそが彼の目的。
 哀れなデリックは、弱みにつけ込まれ利用されているだけに過ぎない。
 シャーマンは右手を動かし、バックから出されていた地図を確認する。

『さて、デリック。いつまでも此処に突っ立っている訳にもいくまい。こんな時こそ早急な行動が求められるものだ』
まってください……この子をそのままにはしておけません。せめて埋葬してやりましょう、将軍」

 いくら何でも、このまま野晒しで置き去りにするのは忍びないし、申し訳ない。

『……デリック。そんな時間は無い。
子供とはいえ、銃を向けてきた相手を埋葬してやる義務は無い』

 少女の埋葬を却下する将軍。

「しかし……」

なお何か言いたげなデリックを無視し、将軍はその場に居続ける軍人の霊に命令する。

「『その子供のバックと銃を持って来い』
そんな!死人の持ち物を盗むなん
『死人には使えないし何も出来ない。だろう?
死人の私が言うのだから間違いはないだろうさ。
あぁ、首輪もだ。サンプルとして持って行こう』」

 死人から持ち物を物色しようとする将軍に抗議するデリックを丸め込み、ロリータの首輪とデイバック、そして拳銃を回収する。
因みに将軍、そしてデリックも少々、ふたりは珍しく揃ってマシンガンの装飾に生暖かい視線を向けていた。

「『……ふむ……持ち主のセンスを疑うが、一応は銃だな。ありがたく貰っておこう。
だが流石にこれだけでは装備としては心許ない。助けを借りるか

……しかし本当に個性的な装飾だな。その、あれだ。あの……』
少女趣味?
『あぁ、それだそれ。銃は玩具ではなく兵器なのだ。まったく持ち主の顔が見てみたい』
……僕も気になります。それ」


持ち主は死体となって自分たちの足元に転がっている事を、ふたりは知るよしもない


97 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 18:22:05 Xv1B4ssM0

 さて、話を戻して、将軍の助けを借りるという発言に怪訝そうなデリックを余所に、シャーマン将軍は指を鳴らす。
瞬間、周りの地面から死者が溢れるた。
先程将軍に呼び出された北軍人の霊が大量に《沸いて》きたのだ。
 あっと言う間に、30体ほど呼び出された北軍の兵士たち。死人の小隊が集まる、その悪い冗談のような光景にデリックは驚愕する。

『(ふむ……呼び出せる部下が少ないな。あの鳥男め。なにやら計ったな)
……まあいい、では――

 

――部隊整列!!』



凛とした激励が、亡霊の部隊に響き渡る。武装した霊達が整列し、将軍に敬礼する。それはそれは見事な敬礼だ。

『私に続け!!我が北軍の優秀なる兵士たちよ!!』

 言葉なき亡霊の兵士達は返事をする代わりに敬礼で答える。それが何よりも彼らの心情を答えていた。

"貴方についていきます。上官殿"

 こうして一列に並ばれると、正面にいる将軍は勿論、デリックにも兵士達のおぞましい姿がよく見える。こんな月の出ている夜では、気味の悪さもさらに磨きが掛かって見える。
 一応体を貸しているから守ってもらえるとはいえ、怖い物は怖い。
 
「(……やはり僕は、とんでもない存在に助けを求めてしまった……トレイシー……)」

 そう考え、頼もしさと恐怖、その為色々な感情を感じているデリックは、内心ため息をつく。
  
『やはり、こうでなければ締まらないな。私は……』

亡霊と同じく現れた馬に跨がり、颯爽と将軍は進軍を開始した。
北軍の霊達が森を行進する姿は、見ただけで心臓が止まりそうな光景だった。


だが、将軍の握るサブマシンガンがどうしようもなく似合っていなかった

【2―D/深夜】

【シャーマン将軍(デリック)@ミキストリ】
[状態]:健康体 
[装備]:ブラックロリータのサブマシンガン@サタニスター
[道具]:基本支給品×2 ランダム支給品5 ロリータの首輪
【基本方針】
シャーマン将軍
1生存第一。降りかかる火の粉は払う。
・デリック
1:生きてトレイシーの元に帰る。殺し合いには否定的。
2:「トレイシー……僕はどうすればいい?」
【備考】
デリックの肉体にシャーマン将軍が憑依した直後からの参戦。ミキストリを知りません。
北軍軍人の怨霊を召喚する力に制限があり、同時に呼び出せるのは30体まで。馬は一体のみです
ロリータの首切り死体が2―D森に放置されています。


98 : 秘術と戦争が生んだ怪物 ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 18:34:38 I3C3VhZc0
【ブラックロリータのサブマシンガン@サタニスター】
可愛らしくデコレーションされたサブマシンガン。少女趣味全開なため常識的な大人が使用するには痛すぎる代物

【北軍の怨霊兵】
生前のシャーマン将軍の部下の霊。南部の人間によって、アンダーソンヴィルの捕虜収容所で家畜のように虐殺された北部の軍人達
死後も南部人に対する強い怨念で満ちあふれているため成仏できないでいる。
霊としてこの世に留まっていたのを将軍が呼び出したもの
銃剣の付いたマスケット銃や剣で武装しているが、兵士自身の体が骸骨のため耐久性はなく兵力としては心もとない。その真価は圧倒的な数による物量戦に縛られる
本来なら無制限に呼び出せるが制限により30体と馬1頭のみが同時に呼び出せる。それらが全滅した場合新たに補充するには間を開ける必要がある
因みに朝日を浴びると消滅する


99 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 18:36:56 I3C3VhZc0
投下完了です


100 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 23:26:41 4WwFa.xk0
雨月竹露、ペイトン・ウェストレイク予約します


101 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 23:32:27 00X06y3M0
マーロック 予約します


102 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/30(日) 23:34:05 00X06y3M0
あ、すいません。
>>100の予約を一旦破棄して
>>101を予約します


103 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 00:01:22 Krv7kK7g0
すいません。
>>101の予約に零本志呂子を追加します


104 : 名無しさん :2014/03/31(月) 10:18:40 WwHyCJt.0
都井睦夫 予約してよいですか?


105 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 11:24:39 l1I6NhYo0
>>104
予約はいつでも大歓迎です。


106 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 11:27:50 l1I6NhYo0
>>73名簿
>>77テンプレ


107 : 名無しさん :2014/03/31(月) 12:06:28 WwHyCJt.0
がんばります!


108 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 23:30:08 4yp4cyLc0
投下します


109 : イカれたバンパニーズ ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 23:34:03 4yp4cyLc0
深夜の街に化け物が居た。
醜く肥った巨体に、純白の衣服を纏うその皮膚は毒々しい紫。
背筋の凍るような真紅の瞳をもつパンパイア――否、"バンパニーズ"の一人。名はマーロック
否、訂正することがひとつ。マーロックは本来のバンパニーズに属するものではない、群から外れた一族の追放者。
元々バンパニーズとは、バンパイア一族が取り決めた"吸血の際の殺人"を禁止する掟に反対し、離反した少数のバンパイア達の集団を指す。
彼らは現代のバンパイアとは違い、獲物とした人間の血をすべて飲み干し、その命を内に取り込む。
そして長い年月をかけて肌と眼を毒々しい紫と真紅に染め上げるのだ。
これは掟が決まる前のバンパイアの行っていた行為であり、バンパニーズにとってこれこそが誇りある食事でもあり、儀式でもある。
事実彼らは食物をとらず、血だけで生きようとするのだ。

だがそれにも限度と言うものが存在する。

マーロックは気が狂っていた。自身の異常な食欲を満たすために、限度なく人間を殺しまくり、血を飲み干し、その肉を食らう。それはもはや同じバンパニーズにとっても容認しがたいレベルだ。
バンパニーズは仲間を殺さない。例え仲間が狂っても、掟を破っていない限り自分達のテリトリーから追放し、野放しにする。
マーロックは恐ろしく狡猾だった。血に飢えるあまり狂気に染まっても、頑なに掟を守っている。殺しはするが、それを隠すほどの知恵は残っている。だからこそ息ながら得た。


着ている白服は鮮血に濡れている。
マーロックは食事をしていた。
進んで食べているのではない。これは予定していなかった物だ。
道路を赤く染めあげる血だまりに横たわる犠牲者。腸を引き裂かれ、四肢を千切られ、苦悶の表情で息絶えた少女。
それにかぶりつきながら、マーロックは腹を満たす。
自分から進んで少女を殺した訳ではない。運が悪くマーロックと遭遇した少女が偶然銃を持っており、続けて運が悪いことにそれでマーロックに発砲した。
そして当然のように殺すことができず、逆に内蔵をぶちまけられた。それだけだ。
本来なら、バンパニーズは事前に獲物に印をつけ、予め綿密な計画を練ってから狩りを行う。
それをせずに無計画に食事、殺人をすることは、それすなわち掟を破ることになる。
だが、殺してしまったものはしょうがない。そのままにしておくのも勿体ないし、ありがたく頂くことにした。


110 : イカれたバンパニーズ ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 23:34:57 4yp4cyLc0

「ひひひッお嬢ちゃん。おまえの名前はなんだったんだい?」

マーロックは既に絶命した少女に語りかける。別に意味はない。狂った彼の単純な独り言。

「いや、言わなくても良い。当ててやる。
アニー、アニー、アリス、マーガレット?かな。
いやエリス、クレア、ジル、ビクトリア?
キャサリン、キャスカ、キャリー、カリーナ?」

血はとっくに飲み干されている。代わりに肉を食らう。腕を怪力で引きちぎり、内蔵を掻き分け、皮膚を剥ぐ。
それらの手順は恐ろしく慣れている。当然だろう。数え切れないほどの人間を狩り、喰らってきたのだから。

「……まぁ、どうでもいいか。名前なんて」

数分と立たずに、食らいつくした。残っているのは骨と凄惨な血痕。そして名も無き少女の荷物のみ。
まぁ人間にしては根性はある奴だったなと、何とはなしに思った。自分の外見に恐怖したりはすれど、反撃をしてきただけ良いものだ。いや、あれは反撃というよりも攻撃にあたるか?
盛大にゲップをする。掟に違えて得た獲物だったが、腹が満たされた事は化わりない。
――否、全然足りない。ひとり喰らっただけでは満足できない。
だが、あまり誉められた経緯ではない上の粗食とは言え、食事にありつけたのだから一応は満足だ。

銃は要らない。誇りあるバンパニーズは飛び道具など使わない。ゆえにデイバックだけをありがたく頂いておこう。

夜風が中々に心地良かった。空を見上げる。今夜は満月だ。不思議と気分が良い。

「良い月だ。今夜はいい夜になりそうだなァ」

デイバックを漁ってみる。するとナイフが入っていた。対して期待していたわけではないが、これはありがたい。やはり使っていた包丁に近いものがあるのは助かる。
重さも殆ど感じない。だが切れ味はかなり鋭いようだ。それに中々に使い込まれている。ほんのりと血の臭いを感じた。
上手く扱えば、容易く人の体を切り裂けそうだ。素手よりもよりスマートに。
周りを見渡せば、人の気配は感じられない完全に無人の街並み。異常だ。本来ならこういう場所には人間が居て当然だろうに。
異常。まぁ確かにそうだろうが、別にそこまで深くマーロックは考えなかった。不可思議ではあるが、街に人が居ようが居まいがどうでもいい。


「残念だ残念だ。此処は俺様の居るべき場所ではない」

此処はマーロックのテリトリーではない。お気に入りの狩場でもなくば、心地よい街の血管である下水道でもない。ゆえにとるべき方針はひとつ。


「帰ろう。愛しのマイホームへ」


血に飢えた怪物は夜の街に消えた。



【零本志呂子@ゾンビ屋れい子 死亡】


111 : イカれたバンパニーズ ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 23:35:55 4yp4cyLc0

【3―F黒須市/深夜】

【マーロック@ダレン・シャン】
[状態]:健康、精神錯乱
[装備]:百合川サキのナイフ@ゾンビ屋れい子
[道具]:基本支給品×2、不明支給品×5
【基本方針】
1:愛しのマイホーム(下水道)に帰る
2:とりあえず襲ってくる者は遠慮なく殺す
3:無計画な殺人・補食は掟に反するためにあまり乗り気ではない
【備考】
※外見は漫画版基準
※クレプスリーの故郷の下水道に住み着いていた時期からの参戦
※零本志呂子の残骸と支給品の銃グロック17が3―Fに放置されています
※制限によりフリットは使用不可。


【百合川サキのナイフ@ゾンビ屋れい子】
零本志呂子に支給。現在はマーロック所持
殺人鬼百合川サキが愛用するナイフ。
刃渡りは15cmほどと小さめのナイフだが、研ぎ澄まされておりその切れ味は抜群。
複数本がセットになっており、投げナイフとして使うこともできる。

【グロック17@現実】
零本志呂子に支給
オーストリアの銃器メーカーであるグロック社が開発した自動拳銃。口径は9mm(9x19mmパラベラム弾)装弾数は複列弾倉(ダブルカラム・マガジン)による17+1発


112 : ◆DeIsaj04bU :2014/03/31(月) 23:37:29 4yp4cyLc0
投下完了です


113 : 怨恨の殺人鬼 都井睦夫思考する :2014/04/01(火) 12:56:57 AHCjU8Qc0
津山三十人殺しすなわち都井睦夫は思考する。 

(ここはどこじゃ?なんでわしは生きとるんじゃ?鳥人間が言ってた殺しあうってどういうことじゃ?本当にどんな願いもかなうんか?)                                                                                  ここまで思考し彼は一度自分を落ち着かせる。(こうしていてもだめじゃ・・よし荷物を確認するかの。 なんか色々あるの・・ん?これは・・・)彼が取り出したのは旧日本軍で使われていた九九式狙撃銃と 
鉈だった。                                           (・・・・さてどうするか?)このとき彼が考えていることは言うまでもない。そう殺し合いに乗るかどうかとうことだった。

(・・・・とりあえず今は乗らんでおこう・・ここに恨みがある奴はおらんからな。しかし気になるの、どんな願いもかなえるか・・まぁゆっくり考えるか。)


そう考えをまとめ日本史上最悪ともいわれる殺人鬼は歩き出す。




【Aー6/深夜】

【都井睦夫@現実】 
[状態]健康
[装備]九九式狙撃銃@現実、鉈
[道具]基本支給品、不明支給品×1
【基本方針】
1:ほかの参加者の方針を知る。
2:襲われたら容赦はしない。
3:優勝について考える。
【備考】
※他の人間に対する若干の不信感


114 : 名無しさん :2014/04/01(火) 12:59:26 AHCjU8Qc0
都井睦夫、投下しました。
どうも初めてなもんですいません。


115 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/01(火) 15:28:45 jsQgsiPI0
投下乙です
殺し合いには乗りませんでしたか。まぁ都井は恨みで殺戮を行った人物ですからね。
無関係な人間はそう簡単には殺しませんか……
因みに都井睦夫ではなく都井睦雄です


116 : 名無しさん :2014/04/02(水) 09:39:34 M4KADBsY0
>>115
訂正ありがとうございます


117 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/03(木) 00:07:40 OtlHKjmU0
ハンス・シュヴァルツマン、飯田さん予約します


118 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/03(木) 00:13:36 OtlHKjmU0
丈堂レナ、金張財子を追加予約します


119 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/05(土) 20:51:58 YaCwDM/s0
色々ネタが浮かんだので一旦予約破棄します
飯田さん、ハンス・シュヴァルツマン再予約します


120 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/07(月) 23:31:47 qk5VZP9I0
投下します


121 : ふたりの○肉料理人 ◆DeIsaj04bU :2014/04/07(月) 23:33:18 qk5VZP9I0

飯田さんは生徒に慕われる給食員だ。
時間が有れば、直接生徒の給食に対する考えや要望を聞きに行き、それを出来る限り反映する。
無農薬野菜を少しでも安く仕入れて経費を押さえるために、休日を潰して少年院の農場に通うなど、出来るだけ子供たちの食べる給食の品質の向上にも意欲的に努める。
近年問題になっている給食費を払わない家庭にも直に訪問し、会話を交わして一考してくれるようにお願いをする。
正直に言えば、彼女のその行動は少々根を詰めすぎている。
身になることは少なく、給食費を滞納する親の皺寄せをもろに被ってもいるが、それでも飯田さんは構わなかった。
彼女は子供たちみんなの笑顔が見たくてこの仕事についたのだ。ちょっとやそっとの困難では彼女は負けない。

◆ ◆ ◆

鼻孔をくすぐる香ばしい香り。食欲を促す肉の匂いを存分に味わいながら、豪快にかぶりつく。
途端に肉汁が溢れだす。舌を打たずにはいられないほどの旨味。噛めば噛むほど深く味わえる。

「ん??!! とっても美味しいです!!ハンスさん」

「はは、料理人冥利に尽きますよ」

飯田さんの称賛に、今しがたケバブーを振る舞った料理人。ハンス・シュヴァルツマンは満足そうに会釈する。

「私は小規模ながら食肉業を経営して降りましてねぇ
肉料理の腕は自信があるのですよ
味と品質を皆様にお届けするのが私の喜び…」

てきぱきと作業の手を休めずに、ハンス・シュヴァルツマンは誇らしげに語る。
彼は飯田さんに自慢の料理を振る舞っていた。近場のレストランで情報交換もかねての食事会。
首輪を付けられ殺し合いを強制される。
その切迫した状況下に置かれているこの場で、そこは穏やかな和気あいあいとした雰囲気で会合がなされていた。

「とても素晴らしい料理の腕をお持ちですね。
特にこのお肉。しっかりと味が染み込んでとても美味しく頂けます」

飯田さんはにっこりと人懐っこい笑みを浮かべ、同じ食を扱うものとして尊敬の念を浮かべる。
舌の肥えた飯田さんはわかっていた。このケバブーしかり、先ほど頂いたシチューも、しっかりと下ごしらえが成されたからこその繊細な肉の味が醸し出されていた。

「おや、わかりますか? これは私が前日に下ごしらえしておいた食材なんですよ」
「一体どういうつもりなのかは解りませんが、ご丁寧にもデイバックに一式入っていたのですよ。そのままにしておくのも勿体なかったので……」

実際にハンスが料理をしているのは、それによる所が大きい。
食材を粗末にするのは料理人にとって最大のタブー。それが"大会"に向けて何週間も前から仕込みをしていた物なら尚更だ。幸いにも調理に必要な器具も厨房もあるレストランが近隣にあったのも助かった。
とりあえずケバブー、そしてシチューの調理を行っていたところ、匂いに釣られて先ほどやって来たのが飯田さんだ。
実際に料理を食べるか否かでは一悶着あった。他者が作った代物だ。毒が盛られている可能性が高い。
だがそれはすぐに解決した。自身の作品に毒をもるなどハンスの料理人としてのプライドが許さなかったし、なによりもそれは同業者である飯田さんには素直に通じたのだ。
結果、給食員とドイツ料理人の違いこそ有れど、食を通じて二人は見事に意気投合した。

「……ところでハンスさん。一つ聞きたいことがあるんですけど」

ケバブーとシチューを食べ終え、少しばかり間を開けたところで、飯田さんが切り出した。ふと穏やかだった彼女の雰囲気がガラリと代わった。

「この美味しい料理に使っているお肉。貴方の自家製といいましたよね?」

「……あぁ、そうだが。それがなにか」




「このお肉。人肉でしょ」




彼女はあっさりとハンスの隠し味を見破った。

◆ ◆ ◆


122 : ふたりの○肉料理人 ◆DeIsaj04bU :2014/04/07(月) 23:33:55 qk5VZP9I0

「……ご名答。初めてだよ、私の料理の食材を当てた人は……
なぜわかったんだ?」

困惑する訳でもなく、怒る訳でもなく、恐怖する訳でもなく、彼は純粋に驚いていた。
ハンスの専門は肉料理だが、使用する肉は豚、牛、鳥、ましてや鯨でもない。健康的な人間の肉。人肉だ。


「貴方、本当に見事な腕の料理人だわ。この具材特有の臭みも完璧に消しているし、多分私みたいに"慣れてる人"じゃなきゃ気づかないわね。
どうやって処理したの?」
「……ブルガリアの街角で健康そうな女をさらい、現地で買ったヨーグルトに漬け下ごしらえした」
「あぁ、ヨーグルトね。なるほど勉強になるわ〜」

感心したような飯田さん。それに人肉を食べさせられたという怒りはない。元々彼女は気づいていた。この肉が人肉だと。

「"慣れてる"……ということは君も」
「えぇ、ご想像のとおり。私はこの食材を扱っているの。
……給食にね」

飯田さんは最近、何処からかタダで大量に食肉を入手できるようになった。
それとともに、給食費を滞納する家庭が一家揃って行方不明になっていった。
彼女は殺して調理していたのだ。給食費を払わない家庭とその児童を。

ハンスはまたも驚いた。まさかこの善良そうな女性が、自身と本当の意味で同じ料理人だったということが意外だったのだ。人は見かけに寄らないとはこのことだ。

「それで、君はどうする気だ?」
「どうするとは?」
「私は料理人であるとともに殺人鬼だ。君はそれを知った。ならばどうするのかね?」

料理人としてはともかく、ハンスが殺しを蝶々する人間ではなく、殺人鬼だということは変わらない。
同じく飯田も人肉を扱う者だとしても、そんな人間と好き好んで行動するのは少々考えずらい。ましてや今のところ、無事に帰還できる枠が優勝者一人だけだとすればなお当たり前だ。

「私としては、行動をともにしたいんですけどね」
「ほぉ、それはなぜだね?
自分で言うのもなんだが、私はとても背中を任せられるほどの人間ではないが……」
「下手な人よりも気が合いそうだからですよ。それに積極的には殺し合いに乗っていないみたいし、なによりも……道は違えど同じ料理人じゃないですか。一流のね」

ハンスは暫し固まった。しかしすぐにそれも終わり、口の端を上げる。なるほど、そう言われればそうだ。
得体の知れない弱者よりも、恐らく殺しを知っている同類なればこそ信用できるのだろう。
殺し合いについてもそうだ。自分には別段叶えたい願いもないし、強いて言えば一生涯の身の安全くらいなものだが、それも無理してまで欲しいものではない。
それに一流とまで称されれば、断るわけにもいくまい。

「……なるほど、そう言えば確かにそうだろうな。わかった。しばらく君と組ませてもらおう」

ハンスは右手を差し出す。気に入った目の前の同類にたいしての友好の握手だ。

「こちらこそ宜しくお願いしますね」
飯田さんは笑顔でそれに応じた。厳密に言えば彼女は殺し合いに真の意味で乗ってはいない。
悩んでいた給食費の滞納問題が一応は解決しているので、とくに叶えたい願いも無かった。だからこそ同盟を選択した。



「ところで、シチューのおかわりはいるかね?ケバブーもあるぞ」
「ハイハイ!!もらいます!!」

中々に気の合いそうなコンビだった。


【1―G黒須市 レストラン/深夜】

【飯田さん@美女アマンダ】
[状態]:健康、満腹
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:傍観。ハンスと行動する
【備考】
あかねちゃん殺害後からの参戦

【ハンス・シュヴァルツマン@サタニスター】
[状態]:健康
[装備]:多数の調理器具
[道具]:基本支給品、下ごしらえ済みの人肉@サタニスター、人肉シチュー@サタニスター 不明支給品×1
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:傍観? 勿体無いので支給された人肉を調理して振る舞う
2:飯田さんと行動する
【備考】
世界最強殺人鬼決定戦参戦前からの参戦。


【下ごしらえ済みの人肉@サタニスター】
ハンス・シュヴァルツマンに支給。
彼本人が原作の大会参戦前に仕込みをしていた人肉
現在はケバブーに調理済み。

【人肉シチュー@サタニスター】
ハンス・シュヴァルツマンに支給。
本場ブルガリアで購入したヨーグルトに漬け下ごしらえされた人肉をふんだんに使用したシチュー。美味しい。

【調理器具】
現地調達。レストランの厨房に置かれていた


123 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/07(月) 23:34:29 qk5VZP9I0
投下終了です


124 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:05:02 nYYFHYLY0
アレクサンド・アンデルセン予約します


125 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:07:48 nYYFHYLY0
投下します


126 : イスカリオテのユダ ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:09:10 nYYFHYLY0

「おのれおのれおのれえェッ! 異端の化物! ハーピュア!! 
何様のつもりだ貴様ああぁッッ!! ふざけるなよ糞虫が!!
我らイスカリオテがッ!! カトリックがッ!! 神に背く化物に従うなど言語道断ッ!! 断じて認めんぞッ!!断じてッ!!」

怒りの咆哮が森に轟く。
アレクサンド・アンデルセンは神を絶対とする狂信者だ。
バチカンを総本山とするキリスト教の最大教派『ローマ・カトリック教会』の神父であり、バチカン法王庁特務局第13課『イスカリオテ』に所属する職員であり、神の剣となるもの。
その使命は――神に逆らう異端を絶滅すること――

「銃剣(バヨネット)」
「殺し屋」
「聖堂騎士(パラディン)」
「再生者(リジェネーター)」
「首切り判事」
「天使の塵(エンジェルダスト)」

とても聖職者のものとは思えない異名の数々。これだけでも彼がどんな人物かお分かりいただけるだろう。
徹底した絶滅主義者であり神の徒であるアレクサンドは、現在非常に憤っていた。
気付かぬ内に拉致されていた事も怒りを催すが、なによりも唾棄すべき化物に殺し合いを強要された事が一番腹立たしい。
犬畜生のように首輪をつけられ、滅されるべき化物に殺し合いを命じられるなぞ、屈辱以外の何者でもない。
それだけではない。アンデルセンは哀れにも爆殺された車椅子の少女を、自身の孤児院の子供たちと重ね合わせていた。
あの化物は無抵抗の少女を死なせた。いや、あれでは殺したものと同じだ。
恐らく起動した首輪はすぐに止められただろうに奴はそれをしなかった。
下らぬ殺し合いの下らぬ牽制のために罪無き神の子羊を散らしたのだ。それも血を分けた兄弟の眼前で。
まったくもって許しがたい鬼畜の所業だ。
アンデルセンがハーピュアの滅殺を誓うのにそう時はかからなかった。
もしもこれが法王庁からの命のものだったなら、欠片の躊躇いも見せずにアンデルセンは全てを惨殺していただろう。
事実アンデルセンは信仰の赴くままにそうしてきた。
だが今回は違う。これはもはや自分たちカトリックに対する挑戦であり、憎むべき化物に黙って従うなどしてはならない。
アンデルセンは突如無造作にデイバックを漁りだした。丁寧には扱わない、どうせ化物が用意したものだ。
本来ならそんな代物など、使うどころか触れるだけでも汚らわしい。だがさしものアンデルセンも素手では勝手が悪い。
忌々しいことに愛用する銃剣はすべて取り上げられていた。
対化物の有効手段となる祝福儀礼。それが施されたあの武器が無いのは痛い。
見間違えるはずがない。暗闇でもはっきりと目に見えた。ここには吸血鬼アーカードがいる。あのヘルシングのゴミ処理屋が。
奴とは北アイルランドのベイドリックで対峙したのが初だが、アレは侮れない。奴の不死性では生半可な装備では殺しきれないのだ。
ここで奴と対峙する可能性もゼロではない。なればこそ、利用できるものはとことん利用しつくし、使い潰させてもらう。
しかしデイバックに入っていたのは、アンデルセンの望むものとはかけ離れていた。
ひとつめは清潔な包帯。ふたつめは傷薬などの応急処置用の救急箱。
武器では無いが中々に当りだと思える部類だが、アンデルセンにとってはそうではなかった。寧ろ大外れだ。
アンデルセンの肉体は生物工学と回復法術(ヒーリング)による異名通りの再生者(リジェネーター)と化している。
吸血鬼を易々撃ち抜くカスール改の弾丸を頭にくらっても問題なく再生して戦闘可能なほどの治癒力を持っているアンデルセンにとって、救急箱や包帯など無用の長物に過ぎないのだ。
落胆を禁じ得ないが、まあ再生者とて不死ではない。これも場合が場合なら必要になってくるだろう。
さてふたつの支給品を取りだし、最後のひとつの代物は念願の武器であった。

アンデルセンはその瞬間言い様の無い違和感を感じ取った。
背筋が凍りつくような異様な感覚。
何故だろうか。何処からか冷気を感じるような気がする。

「ほぉ……これはこれは……」

アンデルセンは感嘆したような声をあげる。手に持つと伝わってくるズッシリとした質量。それが餌食にしてきたであろう者たちの濃厚な血の臭い。
濁った金色のそれは恐らくナックルだった。
装着方法は順頼のものと同じだろうが、形状としては甲冑のガントレットに近く、拳の先にある突起がより攻撃的な印象を与える。

支給品を確認し終わった。その感想ははっきりと言えば残念だ。
肉弾戦が不得意な訳ではないが、銃剣に近いものならば万全に近い状態で事に挑めたというのに。
残念がっても仕方がないので、そのナックルを手に装着する。


127 : イスカリオテのユダ ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:14:02 nYYFHYLY0

――殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ殺されろ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね


128 : イスカリオテのユダ ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:14:47 nYYFHYLY0

地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ
お前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来いお前も来い
手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ手首切れ

お前も来い――


129 : イスカリオテのユダ ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:15:31 nYYFHYLY0

「ぐっ……おおっ……」

ひとえにアンデルセンが"それ"に耐えられたのは、強靭な精神力と経験。そして鍛え上げられた肉体が成せる事だった。
絶えず呟かれる呪詛の言葉。朧気ながらも視界にある夥しい数の人影。
アンデルセンは瞬間的に理解した。これは死人の、このナックルで殺された者たちの魂だ。
生気のまるで感じられぬ、肉体なき怨霊たち。
彼らは憎悪のこもった声でアンデルセンに呼び掛け、彼を取り囲んでいた。
ナックルの持ち主であり、悪魔に魂を貸す修道女"サタニスター"の鉄拳により敗北を喫した殺人鬼の怨霊どもだ。
皆が皆、殺された恨みと怒りで満ちている。そしてそれを現在、アンデルセンに向けていた。
常人が怨霊の声を一度聞き入れば、最悪廃人と化してもおかしくない。

「五月蝿い!!」

一喝が轟いた。
怨霊たちの動きが止まる。

「死人が喋るな!! この私の眼前で死人が歩き、語るなどあってはならない!!
神の敷いた唯一の理法を外れ、死後も世に残る異端どもが!!

    ヴァチカンが。第13課が。この私がそれを許しておけるものかッ!!

消え失せろッ!!死人は塵に帰れッ!!」

死人だからなんだと言うのか。死人なぞ今まで飽きるほど狩ってきている。
多少耳障りだ。だが、それだけだ。
狂信者アンデルセンに、怨霊の声なぞは届かなかった。

――気迫に押されたのか、霊たちは煙のようにその場から姿を消した。


同封されていた説明書らしき紙に書かれた話だと、このナックルはサタニスターと呼ばれる参加者が先祖代々受け継いでいる武具らしい。
サタン+シスター……恐らくコードネームか通称か、本名では無いだろうが、悪魔の名と修道女を掛け合わせるなど悪趣味にもほどがある。
もはや一種の冒涜だ。
だがこの武具の持ち主が悪魔信奉者(サタニスト)だと言われれば、まあそこまで違和感はない。
これほどの危険物を扱っているのは大抵が異端どもや化物どもだ。
この先出会うことがあれば、異端。しかも悪魔信奉者とくれば蝶々なく滅ぼそう。
しかし霊が宿っている物ならば普通では無いだろうが、先ほどから妙に力がみなぎるのもこのナックルのせいなのだろうか?
心なしか肩も重くなっている気がする。
試しに近くの樹を殴ってみた。
爆ぜた。
……よほど強化されているようだ。対して力を込めなかったのだが。
とりあえずナックルによって何らかの強化がもたらされていることは確定らしい。
異端の所持品の上外法に当たるものだが、優秀な武装だとは認めてやろう。

「げははははははははははははははははッ!!良いぞ、いい気分だ!
早速、化物や異教徒の糞虫共をブチ殺しに行こうか!」

アンデルセンは狂気の笑みを浮かべながら宣言した。


【4―A森/深夜】

【アレクサンド・アンデルセン@ヘルシング】
[状態]:健康、肉体強化
[装備]:サタニスターのナックル
[道具]:基本支給品、包帯@現実 救急箱@現実
【基本方針】
1:異教徒や化物を神の名の元に殺す
【備考】
※単行本第一巻。北アイルランドベイドリックにてアーカードとの対決後からの参戦

【サタニスターのナックル@サタニスター】
アンデルセンに支給
ガントレットのような形状のナックル。凄まじい殺傷力を持ち使用者の肉体を強化するが、過去にナックルで殺害された殺人鬼の怨霊が憑いているため精神力の弱い者にはとても扱えない危険な代物。なお、このナックルで殺害・自殺した者は怨霊としてナックルに宿る

【包帯@現実】
アンデルセンに支給。清潔な包帯

【救急箱@現実】
アンデルセンに支給。各種止血剤や傷薬、消毒薬などの詰め合わせ


130 : ◆DeIsaj04bU :2014/04/16(水) 23:15:59 nYYFHYLY0
投下完了です


131 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/01(木) 00:31:07 BWGd0XDc0
最近スランプで中々筆が進まない……
なんか三家熱が覚めてきた


132 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:09:40 GKCWrk5I0
雨月竹露、ペイトン・ウェストレイク、力丸亜砂美 予約します


133 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:10:32 GKCWrk5I0
投下します


134 : 暴力教師と女子高生と復讐を終えた科学者 ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:12:25 GKCWrk5I0

「はぁ……はぁ……」

僅かな街灯が照らす薄暗い路地。
顔を苦悶の表情に歪め、片腕の銃創から血を流しながらも、若い少女は駆ける歩みを止めない。
雨月竹露は息も絶え絶えに、背後から銃を片手に追ってくるマーダー(殺人鬼)から逃走していた。
肩越しに後方を確認する。
にやりと、残酷な笑みを浮かべる悪魔と目があった。
残酷な鬼ごっこ、手負いのウサギを追い詰める狩りを楽しんでいる殺人鬼。
竹露は運が悪かった。
一括の善良女子高生である彼女が、そうそうに出会った参加者に問答無用で射殺されそうになるなど、運が悪くなくてなんだ。
これでも剣道部。幼馴染みに認めてもらいたいがために鍛えた腕には自信がある。だが、銃には叶わない。しかも、既に利き腕を撃たれている。傷は深くはないが、それでも止血して手当てをしないと危ない。ゆえに、現状竹露には逃げるしか手がない。
絶体絶命。絶賛崖っぷちの竹露の脳裏に浮かぶのは、愛する幼馴染みの顔。

「はぁ……はぁ……誰か−−豪人くん。助けて……」

思い人に助けを求める。しかし、誰もそれに答えない。
どのくらい逃げただろうか。いつの間にか、四方を壁に囲まれた、逃げ場の無い袋小路に追い詰められていた。


「なんだ。鬼ごっこはもう終わりか?まあ、なかなか愉しかったぞ」

一片の慈悲もなく、殺人鬼は銃口を竹露に向ける。


「じゃあ……

死 ね 」


−−引き金が引かれた。
鈍く鋭い銃声が、竹露の耳に届いた。


135 : 暴力教師と女子高生と復讐を終えた科学者 ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:13:21 GKCWrk5I0

力丸亜砂美。職業は聖職者(体育教師)。趣味はドーピングと生徒の殺害。
俗に言う殺人鬼という人種である。
その殺人の趣向は『運動が苦手』。そして周りに助けを求められない『気の弱い』生徒を訓練と称して虐待し殺すこと。
そんな外道だからこそ、唐突な殺し合いに乗ることにも蝶々は無い。
むしろ、ここに来る前にも別件の殺人大会(バトルロイヤル)に参戦するはずだったのだから。

「ふふ……ふふふふ。逃げろ逃げろ。ブッ殺してやる」

支給品のベレッタM12を構え、健気に逃げ回る獲物を悠々と追いたてる。
やはり弱者をいたぶるのは愉しい。心底愉しい。最高だ。
力丸が本気になれば、竹露なぞ一瞬で蜂の巣にできるだろう。
だが、彼女はそうしない。
折角の獲物。この先の勢いをつけるための名も知らぬ生け贄。どうせ殺すなら愉しまなければ損だ。
しかし、愉しい時間もそう長くは続かないものだ。獲物は不運にも逃げ場のない場所に追い詰められた。
あとは引き金を軽く引くだけだ。それだけであっけなく目の前のガキの命は終わる。
慈悲も蝶々もなく、力丸はベレッタM12の引き金を引いた。


「趣味の悪い遊びだな。止めておけ」


その刹那、ベレッタを構える力丸の腕に衝撃が走る。狙いは大きく外れ、銃弾は無関係の壁や地面を抉る。
力丸は突然の乱入者に視線を向ける。
ボロボロの黒衣のコート。そして腕と顔を覆う包帯。体格からして男だろう。
闇から舞い降りた彼が、竹露を救った。

「チッ!」

舌打ちを鳴らしながらも、力丸は素早く銃口を男に向ける。遠慮もなく殴られたため少々痺れてはいるが、ベレッタは落としていない。

しかし、それよりも男の方が素早かった。

とんでもない瞬発力で力丸の懐に飛び込み、握った拳をドスの効いた顔に叩き込む。
一瞬で意識で飛びそうになった。
信じられない力だ。首がもげるかと錯覚するほどの重い拳。
盛大に鼻血を撒き散らしながらも、力丸はお返しとばかりに鳩尾を殴る。
女とはいえ体育教師。伊達に体をドーピングで鍛えている訳ではない。

「なっ!?グブォ!?」

力丸は今度こそ驚愕した。間違いなく人体の急所、鳩尾を全力で殴った。普通ならゲロ吐きながら痛みに悶絶して転げ回る筈だ。今までのガキみたいに。
だが転げ回るどころか、まったく効いていない。逆に殴られた。
なんだこいつは?くそっ!?なにか腹に仕込んでるのか。まるで"痛み"を感じていないみたいだ。

武装では、見たところ丸腰の男よりはサブマシンガン装備の力丸の方が上だ。だが、男は完全に力丸を圧倒していた。
体格と武装では、力丸が勝るだろう。だが、男の"怪力"と"異常なタフネス"がその差を埋めていた。
蜂の巣にしようにも、構える前に攻撃される方が速い。しかし他の支給品をバッグから出す隙もない。そして、肉弾戦では男が現状では圧倒的有利。


「くそっ!!包帯男、そしてガキ。お前ら必ずブッ殺してやる!!」


去り際の捨て台詞を残し、背後に駆け抜ける。力丸は逃走を選んだ。


136 : 暴力教師と女子高生と復讐を終えた科学者 ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:13:53 GKCWrk5I0
ペイトン・ウェストレイクが少女を助けたのは、本人にとっても意外と感じることだった。顔を失ってからと云うもの、彼は等の昔に人を労るのは止めたはずだが。
血を流し、暴力に怯える少女の姿が、あの日の自分に重なったからだろうか。苦痛に歪み、涙で濡れる顔を見て、殆ど衝動的に体が動いていた。
ペイトンの体は痛みを感じない、それ以外の感覚もすべて消失している。全身に負った火傷でショック死しないよう、神経を切断する手術を施されたためだ。
"感覚の消失"は、現実感と精神のズレを起こす。それによって特殊な副作用。彼は常人の5倍の超人的身体能力、力を得た。
復讐にはこの上なく役にたったが、それでも銃を持つ相手に、子供とはいえ見ず知らずの他人のために立ち向かうなど、賢いとはいえない。
幸いにも、相手は逃げ出してくれた。
追いかけようか一瞬迷ったが、背後の少女に視線を向け、その考えを放棄する。
止血を優先するべきだと思ったのだ。出血多量で死なれては目覚めが悪い、そして体をはって助けた甲斐がない。
故に逃走した力丸を追いかけず、少女の治療を優先する。

「お嬢さん。たてるかい?」
「……た、助けてくれてありがとうございました」

顔色は悪いが、返事はできる程度は体力が残っているらしい。
しかし、足が限界なのだろう。なかなか立ち上がれないようだ。
止血として、左腕の包帯できつく縛っておく。
ペイトンは素早く頭を巡らせる。たしか、此処から近くにある医療施設が地図に載っていたはず。

「ちょっと失礼。お嬢さん」
「え……きゃあ!?」

手負いの彼女では厳しいだろうと、ペイトンは竹露を抱き抱える、俗に言うお姫様だっこ。

当然、うら若き乙女である竹露にはサラッと流せない行為。困惑で撃たれているとは思えないほど元気に騒ぎ出した。
しかし、ペイトンはそのすべてをスルーする。
意外だ。ペイトンはそう思った。
こんな火傷まみれの男でも、恥ずかしがるものなのか?

顔を失った科学者と女子高生。奇妙な組み合わせの二人は、闇夜を向けて駆け抜ける。目指すは−−病院


【4-G黒須市/深夜】
【雨月竹露@ゾンビ屋れい子】
[状態]:疲労(中)、右手に銃創、 出血(中)
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:死にたくないけど人を殺したくない
2:お、お姫様だっこ!?
【備考】
※力丸を危険人物として認識しましたが、名前はしりません

【ペイトン・ウェストレイク@ダークマン】
[状態]:健康
[装備]:包帯とコート
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:6-G(病院)にむかい少女(竹露)の傷の手当てをする
2:生き残る
【備考】
※力丸を殺し合いに乗った危険人物として認識しましたが、名前は確認していません。
※ダークマン1終了後からの参戦


137 : 暴力教師と女子高生と復讐を終えた科学者 ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:21:47 t8zsfK3k0
◆ ◆ ◆ ◆


「幸先が良いと思ったら……まったく最悪の気分だ」

竹露を追い詰めるも、ペイトンから逃走した力丸。ふたりから十分離れた後、悪態をつく。
銃弾も無限ではない。狩りを愉しみすぎだ。サクッと殺しとけばこんな事にはならなかったのに。腕には自信があるが、いきなり戦うにしても、あの男では少々厄介じゃないか。

(いや、勝てないワケじゃない。準備が足らなかっただけだ)

顔をしかめつつも鼻血を拭いながら、力丸は自身のデイバックを、そして中身の支給品の事を考える。
説明書の通りの効果があるなら、"これ"を使えば、力丸は誰にも敗けやしないだろう。

ベレッタの弾を補給しながら、力丸はバックから何かを取り出した。
それは一本の注射器だった。中に満たされているとは、毒々しい緑色の薬品。

アーカム・アサイラム。ヴィランのひとりであるベインの血液から精製された劇薬。
ベインのようにタンクを背負う必要もない。それを少量でも摂取すれば、まさに"巨人(タイタン)"のごとき力を得ることができる。

【タイタン薬】

それが薬の名称だった。

【4-Hデュードの住む街/深夜】
【力丸亜砂美@サタニスター】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)
[装備]:ベレッタM12
[道具]:基本支給品、タイタン薬(注射器)×5@バットマン、不明支給品×1
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:全員殺して優勝する
2:殺し損ねたガキ(竹露)と包帯男(ペイトン)は必ず殺す
【備考】
※世界最強殺人鬼決定戦前からの参戦
※のろめがね(沢本いずみ)の参戦に気づいているかは不明です


【ベレッタM12】
力丸亜砂美に支給。有名なサブマシンガン。残り残弾は不明

【タイタン薬(注射器)@バットマン】
力丸亜砂美に支給。バットマン・アーカム・アサイラムに登場する劇薬。
ベインの血液から製造された改良・進化したヴェノム。
少量でも恐ろしい怪力と肉体を得られるが、その反面毒性が強い。注射器入りで5本支給。

【包帯】
ペイトンが火傷を隠すために体に巻いている包帯。支給品ではない。
現在は右手に巻かれていたものが竹露の止血に使われている


138 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:24:11 t8zsfK3k0
以上で投下終了です
第一回放送を迎えることを目標に頑張るぜ!
ミカモンファンの到来を今か今かと待ちわびています
力丸の口調が掴めてない気がする……


139 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 12:27:13 AxzyQGdw0
現在の状態表


【サタニスター】10/10
○サタニスター/○沢本いずみ/○墓井田鉄郎/○伊看崎研/○バルキリー/○ハンス・シュヴァルツマン/●ブラックロリータ/○ディオルペ/○バリー/○力丸亜砂美
【Fate/Zero】 2/2
○雨生龍之介/○キャスター
【血まみれ・スケバンチェーンソー】8/8
○鋸村ギーコ/○ナグルシファー/○碧井ネロ/○金張財子/○ネメシス/○爆谷さゆり/○里眼/○麻朱
【チャイルドプレイ】1/1
○チャッキー
【バットマン】4/4
○バットマン/○ジョーカー/○スケアクロウ/○キラークロック
【ダレン・シャン】1/1
◯マーロック
【ミキストリ】4/4
○江島陽介/○マックス・ド・モレー/○エド・ブリムリー/○シャーマン将軍(デリック)
【ヘルレイザー】1/1
○ピンヘッド
【ゾンビ屋れい子】17/17
○姫園れい子/○姫園リルカ/○キム・イーヒン/○雨月竹露/○百合川みどり/○百合川サキ/○スター・コレクター/○零本志呂子/○東堂雄貴/○安藤純子/○チーホイ/○ヒデュン/○ブラッド/○雪女/○野呂田/○猫神理沙/○谷井出人
【巨乳ドラゴン】5/5
○丈堂レナ/○黒伊マリア/○アイアン・ロック/○メッサーラ/○梶芽イコ
【ダークマン】1/1
○ペイトン・ウェストレイク
【ポスタル】1/1
○ポスタル・デュード
【HELLSING】3/3
○アーカード/○セラス・ヴィクトリア/○アレクサンド・アンデルセン
【エルム街の悪夢】1/1
○フレディ・クルーガー
【13日の金曜日】1/1
○ジェイソン・ボーヒーズ
【美女アマンダ】4/4
○アマンダ/○飯田さん/○女戦士アマンダ/○網野
【現実】2/2
◯都井睦雄/◯ジョン・ウェイン・ゲイシー

残り64名


140 : ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 18:36:39 AVdXhkis0
名簿を一部修正します

【ヘルレイザー】1/1
○ピンヘッド
【現実】1/1
○ジョン・ウェイン・ゲイシー
を削除し
【GANTZ】2/2
○千手観音/○火炎系幹部(オニ星人)
に修正します


141 : 修正名簿 ◆DeIsaj04bU :2014/05/17(土) 20:56:27 W0yT.Qzw0
【サタニスター】10/10
○サタニスター/○沢本いずみ/○墓井田鉄郎/○伊看崎研/○バルキリー/
○ハンス・シュヴァルツマン/○ブラックロリータ/○ディオルペ/○バリー/○力丸亜砂美
【Fate/Zero】 2/2
○雨生龍之介/○キャスター
【血まみれ・スケバンチェーンソー】8/8
○鋸村ギーコ/○ナグルシファー/○碧井ネロ/○金張財子/○ネメシス/○爆谷さゆり/○里眼/○麻朱
【チャイルドプレイ】1/1
○チャッキー
【バットマン】4/4
○バットマン/○ジョーカー/○スケアクロウ/○キラークロック
【ダレン・シャン】1/1
◯マーロック
【ミキストリ】4/4
○江島陽介/○マックス・ド・モレー/○エド・ブリムリー/○シャーマン将軍(デリック)
【ゾンビ屋れい子】17/17
○姫園れい子/○姫園リルカ/○キム・イーヒン/○雨月竹露/○百合川みどり/○百合川サキ/○スター・コレクター/○零本志呂子/○東堂雄貴/○安藤純子/○チーホイ/○ヒデュン/○ブラッド/○雪女/○野呂田/○猫神理沙/○谷井出人
【巨乳ドラゴン】5/5
○丈堂レナ/○黒伊マリア/○アイアン・ロック/○メッサーラ/○梶芽イコ
【ダークマン】1/1
○ペイトン・ウェストレイク
【ポスタル】1/1
○ポスタル・デュード
【HELLSING】3/3
○アーカード/○セラス・ヴィクトリア/○アレクサンド・アンデルセン
【エルム街の悪夢】1/1
○フレディ・クルーガー
【13日の金曜日】1/1
○ジェイソン・ボーヒーズ
【美女アマンダ】4/4
○アマンダ/○飯田さん/○女戦士アマンダ/○網野
【GANTZ】2/2
○千手観音/○火炎系幹部(オニ星人)
【現実】1/1
◯都井睦雄


142 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/02(月) 23:36:09 NvlAL1ag0
丈堂レナ、キャスター予約します


143 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:14:14 RyVwCr1w0
投下します


144 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:16:47 RyVwCr1w0

デュードの住む街。
支給された地図に、そう記載された街エリアは、今現在…
地獄絵図だった。
全身の皮を引き剥がされた不格好な蛸のような怪物が、町の通りに数えきれないほどいる。
最早数えるのも不可能なほど、バラバラに引き裂かれミンチのようになった人間の肉片が、足元の道路を赤く染め上げている。
彼らは街の住民達だ。なぜか会場に存在していたのを、運悪く召喚された海魔の餌食にされた。

住民を生け贄として、海魔はその数を増やしていく。

「これはこれは……それなりの物にはなりましたね。多くもないが少なくもない」

その様子を、薄気味悪い笑みを浮かべ、眺めている男がひとり。
特徴的なクトゥルフ神話のインスマウスを連想させる異様な風貌。
キャスター(魔術師)のサーヴァント(英霊)、ジル・ド・レェである。
彼は生前ともに戦い、異端として火刑に処された聖処女の復活を望んでいる。
無論、それは簡単なことではない。
ならば狙うのは優勝。そして…願いを叶える権利。
自身の宝具である螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック) 。これがあれば悪魔の軍勢を使役できる。即ち、参加者の虐殺なぞ実に簡単になせるだろう。
事実、ここにいた者はすべて殺し尽くした。首輪が無いのが気になるが、そんなものは些細なことだ。
忌々しくも制限により、螺旋城教本の無限の魔力。その出力が弱まっていたが、贄を捧げることである程度は魔力を賄えた。
しかしまずはリュウノスケとの合流も考えなくてはならない。
どうやらサーヴァントとしての能力も制限されているらしく、霊体化もできない。しかし、微かだがリュウノスケとのパスは感じられる。
キャスターは、マスターであり連続殺人犯でもある龍之介に、主従関係とは別にある種の友情を抱いていた。
媒介無しの召喚で、似通った趣向同士が呼ばれた為だろう。


145 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:17:45 RyVwCr1w0








「GRRRRRAAAAAAA!!」






咆哮が轟いた。


146 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:18:38 RyVwCr1w0

それと同時に、キャスターの頭部に衝撃が走る。
突然の衝撃と痛みに、苦悶の声をあげながらも、何事かと顔をあげる。
建物の天井に、怪物がいた。
肌は所々ヒビ割れ、肌の血管が紋章のように浮き出ている。ふくよかな胸をさらけ出し、着ているのはショートパンツのみ。
最たる特徴は、まるで引き裂かれたかのような腹の生傷。
左手には、尖ったパイプで串刺しにされた2つの生首。
明らかに正常な人間ではなかった。
足元をみると、見に覚えの無い生首が、間の抜けた表情で此方を見ている。これを投げつけてきたのだろう。

「おやおやァ……これはこれは、また珍妙な客人が参りましたねェ」

キャスターは、その第三者の正体の検討がついた。
その死人のような風貌は、死徒に喰われ死にながら生きる怪物。歩く屍。――食屍鬼。
キャスターは少しの間、その怪物と視線を合わせた。

「……」
「……」

濁った瞳からは、何を思ってのことかは窺えない。ただ、穢らわしい物でも見てしまったかのように視線を逸らした。そう見えた。

「殺せ殺せ殺せぇぇぇぇ!!」

キャスターは、気が違ったかのように、海魔に指令を下す。
元から気が狂っているのだ。敵対するものには容赦しないし、その思考もない。


147 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:19:44 RyVwCr1w0

食屍鬼――丈堂レナは、獰猛な光を目に宿し、歓喜に震える。
レナはよじ登ってきた海魔の内一体に飛び付く。勿論、すぐに海魔はレナを引き裂こうとする。
しかし、それよりも先に、レナの異常な腕力に体を千切られる方が早かった。
身の毛が逆立つようなおぞましい悲鳴をあげて、海魔は絶命する。
その死骸を器用に振り回し、力任せにもう一体の海魔に叩きつけ、粉砕する。
レナはそれに目もくれず、屋上から飛び降りる。
着地して数秒も経たず、50体近くの海魔の群れがレナを殺そうと押し寄せる。


ひとつだけハッキリしていることがある。海魔にとって、レナは"KILLER"!!
海魔などレナにとっては"か弱い子羊"に過ぎない!!
悪魔だろうがゾンビだろうが異界の海魔だろうが視界に入る奴は全部「獲物」ッ!!

「なッ……」

流石のキャスターも、その光景に絶句する。当たり前だ。高々小娘が自慢の軍勢をいとも簡単に虐殺しているのだ。冷静になる方がおかしい。

そんなことはお構いなしに、レナは海魔の群れで舞い踊る。
体液に全身を浸しながらも、その死者の瞳は魔術師に向けられた。

ゾクッ

キャスターは現界して初めて、久しく忘れていた感覚を思い出した。背筋が凍るような恐怖。
レナはキャスターを殺すつもりだ。

「良いでしょう。名も知らぬ食人鬼の娘よ。相手になりましょう」

キャスターは、ぎょろりと目を回し、余裕の笑みでそれに答えた。


【5-Gデュードの住む街/深夜】

【ジル・ド・レェ@Fate/Zero】
[状態]:健康??
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:優勝し聖処女を復活させる
2:リュウノスケと合流する
3:食人鬼(レナ)に対処する
【備考】
※参戦時期は大海魔召還前から
※街のNPCを生け贄にして海魔を大量召還しました。


148 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:20:16 RyVwCr1w0

『お前はまもなくあたしと同じになる
――同じ……ゾンビに……』

『GRRRRRRRRRR……』

去っていく……メッサーラが……

まるで「用は済んだ」と言わんばかりに……
野性動物のオスが……
メスに対して「こいつへの種付けは終わった」と言わんばかりに……!!

あたしは……ゾンビに噛まれた
うう……あたしもゾンビになっちゃうんだ
もう助かるすべはない……!!


『ゾンビども……火が怖いらしい』
『ゾンビになった支配人も火で倒せた』

――火が怖いらしい



「ああああああああああああああッ!!」



あたしの体にゆきわたる忌々しい「ゾンビの毒」!!

火責めにしてやるッ!!
「ゾンビ」が火に弱いのなら「ゾンビの毒」にも効果はある!!
あると信じたい!!


彼女の目的は「加熱」による「毒殺し」であったが、その行為は成功しなかった

ただし失敗もしなかった

「加熱」が毒にもたらした効果は……


『GRRRR……』

「毒性の変化」!!
つまり他のゾンビと同じにはならない!!


149 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:20:59 RyVwCr1w0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――ストリップ・バー「ラブメタル」があった場所です。ゾンビ騒動の際火災にあった模様で……

――おい!!今誰かいたぞ!!――

――え?

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


150 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:21:42 RyVwCr1w0


「NOTLD事件(ナイトオブザリビングデッド)」
突如発生したゾンビ集団によって五千人以上の死者が出た謎の災害。
軍の介入により、一応の解決を見せてから、早一年。一番被害が大きかった新黒須市は現在、ゴーストタウンと化している。
近年、「ゴールドザクザク新都市開発事業団」によって新たにレジャーランドを設けて活性化させるというプランが試みられた。


151 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:22:25 RyVwCr1w0

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




――こっちに来たッ!!



女だ!!――



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


152 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:23:18 RyVwCr1w0











その計画はうまくいかなかった。


153 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:24:08 RyVwCr1w0


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





――うわああああ 何だあいつ!!――





――キ"ャ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


154 : レナ「もうなにも怖くない」 ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:25:14 RyVwCr1w0

偵察に向かった社員たちは全員が死亡。後日ビデオのみ回収に成功した。
遺体は損傷が激しく、「喰う」ために襲われたものと見られる。

「NOTLD事件」は軍隊により一晩で沈静化したが、しかしその後もストリップ・バー近辺には「怪物」が出る。
怪物とは「ゾンビの生き残り」か?

ーー否ッ!!

正確には「ゾンビの亜種」。通常のゾンビよりはるかに凶暴で強く、仲間は増やさない。
元ストリッパー・レナは、今日も元気に餌を求めて暴れている。



【丈堂レナ@巨乳ドラゴン】
[状態]:健康??
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:GRRRRRッ!!
2:視界に入るやつは全部「獲物」
【備考】
※本編終了後からの参戦
※頭を破壊されれば死にます
※キャスターに狙いをつけました



【螺湮城教本@Fate/Zero】
螺湮城(らいんじょう)と読む。
ランクA+の対軍宝具で、おぞましい見た目の水魔を容易に召喚して戦わせることが出来る。
召喚される怪物は単体なら英霊にまず敵わないが、いくら潰しても魔導書自体にダメージを与えなければ新しいものが湧いてくるので非常に厄介。
本人に負担がかからない上、門番代わりに設置して自陣を守らせたり複数召喚して数にものを言わせて攻め立てたりと容易に戦力を揃えられるため、多対一の状況に強いのも特徴。
さらに宝具自体に自己修復機能があるため、ある程度なら破損しても問題なく使用可能という便利な機能も持っている。
本来魔術師ではないため魔術が行使できずステータスも高いとは言えない彼の戦闘を支えている、強力な宝具である。
現在魔力に制限がかかっているため、生け贄無しでは召喚に不具合が生じるようです

【全体備考】
デュードの住む街には参加者の他にもNPCが存在しています
彼らは商売や参加者の補佐、ただ住んでいるだけの者等で多数存在しています。どう使うかは自由です


155 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/03(火) 00:28:57 RyVwCr1w0
投下終了です
最初レナは亜種化以前からの参戦にしようか迷いましたが、巨乳ドラゴン何回か読み返してやっぱり変身後からにしました
あのバーサーカーッぷりで 暴れさせたかったので
NPCに関してはもっと血みどろな風にしたかったので追加設定しました。イメージだとポスタル2の街の住民とほぼ同じです


156 : 名無しさん :2014/06/07(土) 13:25:30 ilTUw9lo0
雨月竹露、ペイトン・ウェストレイク、火炎系幹部(オニ星人)、ギグルス、百合川みどり、予約します


157 : 名無しさん :2014/06/08(日) 22:53:21 l//QgdGc0
投下します


158 : ホスピタル・ブラックジョーク :2014/06/08(日) 22:54:44 l//QgdGc0
奇妙な事だ。
ペイトンは痛みと疲労の色が濃い竹露の寝顔を静かに見守りながら、そう思った。
撃たれていた腕の傷は素人によるものとはいえ、包帯で止血している。
不気味な静寂に包まれている病院施設。幸か不幸か誰にも会わずに、恐らく最短ルートでここにこられた。
アジア系の少女(チクロ・ウゲツと言うらしい)は、緊張の糸が切れ疲れが出たのか、ぐっすりと眠っている。
……殺されかけたのだ。まだ若いこの少女にはそうとう堪えただろう。肯定はしないが、眠ることを攻めはしない。

すやすやと赤子のように眠る竹露の寝顔を、優しく見つめる。

本当は似てもいない筈なのに、不思議とジュリーを思い起こす。私も焼きが回ったか。
ペイトンは一旦病室を出ていった。止血しているとはいえ、傷口から感染症にでもかかってしまったら事だ。消毒薬などの医療品も、病院というからにはあるはず。それを探しにいく。

【6-G病院/】
【雨月竹露@ゾンビ屋れい子】
[状態]:疲労(中)、右手に銃創、 出血(中)、睡眠
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:死にたくないけど人を殺したくない
【備考】
※力丸を危険人物として認識しましたが、名前はしりません
※現在疲労のため眠っています




灯りはつけていないので、当然廊下は真っ暗闇、あまり探索に適しているとは言えなかった。
だが問題ない。ペイトンにとって闇は恐れるものではなく、自身の醜い姿を隠す最良の友であったからだ。



しばらくして





――ふふふふふふ




君の悪い含み笑いが、闇夜の廊下に聞こえてきた。
ペイトンは、探索の足を止める。空耳だという希望的観測はしない。どうやら先客がいたらしい。
そして殆ど直感だが、どうも好ましくない人種が……

ペイトンは瞬時に思考して、そして決めた。声の主を探すことを


159 : ホスピタル・ブラックジョーク :2014/06/08(日) 22:55:23 l//QgdGc0
◆◆

その光景を見たとき、一瞬、ペイトンはあまりの衝撃に頭が真っ白になった。


「キッサママァァァデュラァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!」



自身の顔を奪ったあいつが、殺したはずの男が……デュランが、そこにいたのだ。
背筋が凍りつくような硝子の瞳が、ペイトンを見据える。医者のように白衣を着ているのは皮肉か?いや、そうに違いない。
なぜ飛行機ごと焼け死んだ筈の男が生きて目の前にいるのか、地獄の炎で焼かれてしかるべき男が、なぜ元気に生きているのか。ペイトンは考えを巡らせる余裕がなかった。怒りと驚きで頭が満杯なのだ。


理性は働いた。しかし、衝動に身を任せる方をペイトンは選んだ。

デュランは今まさに少女を殺そうとしていた。少なくともペイトンにはそう見えた。ならよけい動かないわけにはいかない。

「ふふふふふふ」

あと数秒も遅ければ、ペイトンは医者の首をへし折ってやれた。
しかしその前に、ペイトンの体が大きく震え、痙攣する。

それは久しく感じていなかった"痛み"だった。

ペイトンは床を転げ回り、混乱するなかで、首輪が電流を流していることを感じていた。
通常ならば、この程度の刺激などペイトンには効かない筈だ。

(私に――私に何をしたァッ!!)

つまりは、所詮主催者が何らかの仕掛けでも施したんだろう。


「……優れた医者は急患にも優れた対応をするものだ。煩いからそう騒がないでくれ」


硝子のような瞳で、冷たくペイトンを見下ろしながら男は言った。
妙な機械端末を掌に持っている。あれで首輪の操作をしたのか?


「き、貴様が医者だ、と……貴様は最低の悪魔だ。地獄に墜ちるべき糞野郎だ……殺す、もう一回殺してやる」
「やれやれ、初対面の相手にそう貶される筋合いはないはずだが、ンフ?」
「ふざけるなデュラン!!貴様が、貴様が私の顔と人生を奪ったんだ!貴様が!」
「生憎だが人違いだ。私はデュランという名前ではないし、君のような患者を担当するのは始めてだ」


痺れ動けぬも、怨みと怒りの声で呻くペイトン。男はそれに構わず、その顔を座り込んで確認し始めた。

「ふむ、確かに酷い火傷をしているな。殆ど皮膚が残っていないじゃないか」


ペイトンはさらに激昂する。
お前がつけた傷だ、お前が奪ったものだ。それを、それを他人事のように……ッ!!


「ぐぁがぁぁぁぁぁッ!!!」

感情のままに殴りかかろうとするも、再度身を襲う激痛に、叫び声を上げながら体を震わせる。



「暴力はいけない。乱暴な人間は嫌われるし、何よりも傷に悪いぞ?」



◆◆


160 : ホスピタル・ブラックジョーク :2014/06/08(日) 22:56:17 l//QgdGc0
綺麗な子だな。それがギグルスが早速発見した患者、眠り続けるみどりに抱いた感想だった。
まるで白雪姫のように、10年も眠り続けている可哀想な患者。置いてあったカルテにはそう書かれてあった。
まるで天使のような寝顔だ。でもずっと寝ているなんて、駄目だ。治してあげよう。

よし、あれを使おう。
ギグルスは一旦カルテをおき、注射器を取り出す。
説明書を見てもよくわからないが、元気のでる薬らしい。スコットという医者の持ち物だったものと書かれていた。
これを注射すれば、元気がでて、きっと目が覚める。
それがギグルスの診察結果だった。

「大丈夫。すぐ元気になるよ〜。ふふふふふふ」

注射器を手首に当て、優しく語りかける。眠っていてももしかしたら聞こえているかもしれない、患者とのコミニケーションはとても大切なことだ。疎かにしてはいけない。


「キッサママァァァデュラァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!」

……物事は思い通りにいかないものだけど、こうも絶妙なタイミングで処置の邪魔が来るなんて。



「……優れた医者は急患にも優れた対応をするものだ。煩いからそう騒がないでくれ」


神聖なる医療の場に怒鳴り込んできた愚か者は、しかし急患のようだった。まるでミイラのように包帯を巻いている。怪我人の見本のような格好だ。
この患者は、先程私に襲いかかろうとしてきた。幸いにもこの端末で首輪を操作して止めることはできたが。

この男は患者、私は医者。
ならば、医者として丁寧に接するべきだろう。
しかし騒ぐのはいただけないので、注意はしておく。

「き、貴様が医者だ、と……貴様は最低の悪魔だ。地獄に墜ちるべき糞野郎だ……殺す、もう一回殺してやる」


……これは参った。なぜかは知らないけど、私はこの急患に大層嫌われているらしい。少なくとも初対面の人間に「地獄に落ちろ」などと言うくらいには

「やれやれ、初対面の相手にそう貶される筋合いはないはずだが、ンフ?」

しかし、医者として侮蔑されるのはさすがに腹が立つ。

「ふざけるなデュラン!!貴様が、貴様が私の顔と人生を奪ったんだ!貴様が!」

……何を言っているんだろう、この男は?いや、デュランとはそもそも誰だ?

「生憎だが人違いだ。私はデュランという名前ではないし、君のような患者を担当するのは始めてだ」

私の言葉を聞いているのか、聞いていないのか、患者はわめき続けている。
……ふむ、これは驚いた。改めてみると、酷い火傷だ。とんでもない重症じゃないか。


「ふむ、確かに酷い火傷をしているな。殆ど皮膚が残っていないじゃないか」


急に殴りかかってきたから、首輪の出力?を上げた。なんてことだ、見境無く暴力をフルってしまうほど傷が痛むのかな?

「暴力はいけない。乱暴な人間は嫌われるし、何よりも傷に悪いぞ?」


落ち着かせながら、ギグルスは医者としての使命感から、この患者の治療を考えていた。
全身やけど……皮膚を移植する手術が必要だろう。早急にオペしなければ
しかし悲しいかな、流石に移植用の皮膚はここにはない。ひとまず保留にしておくとして、準備しておきゃなきゃ。



ギグルスはおもむろに、首輪の電圧を一気に上げた。
神経が焼ききれるかと思うほどの苦痛とショックで、ペイトンの意識は完全に落ちた。


「ふふふふふふふふふふ」


ギグルスは、肌が粟立つような声で再度笑う。その顔は、患者を処置する医者としての使命感に満ちていた。


【ペイトン・ウェストレイク@ダークマン】
[状態]:健康、失神
[装備]:包帯とコート
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:デュラアァァァァァンッ!!!
2:薬品を探して(竹露)の傷の手当てをする


【備考】
※力丸を殺し合いに乗った危険人物として認識しましたが、名前は確認していません。
※ダークマン1終了後からの参戦
※ギグルスをデュランと勘違いしています

【エヴァン・レンデル@Dr.ギグルス】
[状態]:健康
[装備]:首輪コントローラー、生のエキス@ミキストリ
[道具]:基本支給品、不明支給品×1
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:患者たちを診察・治療する(基本殺すことと同義)
【備考】
※ペイトン、みどりを治療するべき患者として判断しました。ペイトンに関しては皮膚移植を行う算段のようです


161 : ホスピタル・ブラックジョーク :2014/06/08(日) 22:58:15 l//QgdGc0

「は、病院か……人間どもがジャンジャン集まッてきそうだな」

その男は人間ではなかった。額から突き出た鬼のような角がその証拠だ。
名前は……名簿には火炎系幹部(オニ星人)と記されているので、とりあえずオニ星人と呼ばせてもらおう。

ハーピュア、恐らくあれは自分達と同じような存在だろう。
どこからの移民かはしらないが、ガキに持ってかれた足と目を治してくれたのはありがたい。

オニ星人はニヤリと笑い、火の玉を発生させる。それは徐々に膨れ上がり、あっという間に大人の背丈程にまでなった。



「派手に燃やせば虫ケラどももどッさり来るだろ」




【火炎系幹部(オニ星人)@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:人間は燃やす。優勝商品には興味なし。
2:病院でも燃やして人間を誘い込む
【備考】
※死亡後からの参戦
※能力の制限は今のところ未定


162 : ホスピタル・ブラックジョーク :2014/06/08(日) 22:58:53 l//QgdGc0
◆◆












【百合川みどり@ゾンビ屋れい子】
[状態]:昏睡
[装備]:
[道具]:
【基本方針】
1:
【備考】
※昏睡から目覚める前からの参戦のため、意識が回復していません
※生のエキス@ミキストリを注射されました


163 : 名無しさん :2014/06/08(日) 22:59:43 l//QgdGc0
投下は以上です


164 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/15(日) 16:54:02 5r1NeehU0
姫園リルカ、野呂田、猫神理沙、谷井出人予約します


165 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:44:20 SonX5Odk0
投下します


166 : 地獄の女王の恩返し ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:48:13 SonX5Odk0
謎の男に手痛いしっぺ返しを受け、戦力を失った野呂田は、しかし諦めずに月明かりに照らされた道を慎重に進んでいた。支給のデイバックを肩からかけ、右手にはそのデイバックの中にあった小型のオートマチックピストルを握りしめていた。弾丸も一箱分ついており、既に装填していた。
拳銃の感触は、先ほど自身の切り札を早々に失ってしまった野呂田にささやかな安心感を与えてくれていた。

「野呂田」

背後から突然声がかかり、野呂田は一瞬飛び上がりかけた。反射的に振り返りながら右手の銃を持ち上げかけ――
ひっ、と息をついた。銃口を、下ろした。
生い茂った木々の影に、姫園リルカがいた。切り株に腰を落として。 野呂田は「リルカ様――」と、恐る恐る声を出した。
だが――
野呂田はそのリルカの足元、二つの塊が転がっているのに気づいた。
闇に目を凝らそうとし――すぐにその目を見開くことになった。
その塊は、人間だった。それも、野呂田が知っている人物。
仰向けになって転がっているのは谷井出人。横向きになって体を曲げて横たわっているのは猫神理沙、紛れもない、野呂田と同じ、リルカに従っていたゾンビ使いのメンバーだった。
ふたりの体の下には、水溜まりがあった。黒く見えるけれども、野呂田には勿論わかった。血だ。鮮血の海だ。
野呂田は何が何だか解らないまま、ただしひとつだけはっきりと理解し始めていたことを反芻した。
これは、これは、リルカ様が……


167 : 地獄の女王の恩返し ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:49:21 SonX5Odk0


「名簿にこいつらと同じようにお前の名前があったのは驚いたけど、まさか本当に居るとはね」

リルカはツインテールの髪の下から、いつもの冷酷な目で野呂田を見上げた。見慣れないエジプトの女王のような、ゴージャスなドレスが揺れた。

「こっここ、これは――」
野呂田のあごががくがく震え、それが声に伝わった。
「これは、い一体――」

「これかい?」
リルカはヒールのつま先で、手近に合った谷井出人の体をちょんと蹴った。カギ爪のような独特の飾りを着けた出人の右腕がぶうんと二の腕の長さの半径の弧を描いて、ぴしゃっと血溜まりに落ちた。

「私を殺そうとしたんだよ。こいつら二人、だから始末した」
野呂田は耳を疑った。 そこまで二人とは親しくはなかったが、自分と猫神は別としても、谷井出人のリルカへの忠誠はそれなりに高かった筈だ。
切迫した状況とはいえ、あっさりとリルカを裏切ることをするだろうか――
そのように考える野呂田の周りに、ものすごい、ねばねばした何かが鼻をついた。血だ、血の臭いだ。地面に転がっている、二人の死人から流れ出ている死の臭い。
それに気圧されるように、野呂田はがくがく震えていた。
――自分も、一歩間違えたら同じように――

「ボッボクは大丈夫ですよ、リルカ様を殺そうなんて思ってない。てゆーか、ボクとしては、こんな首輪なんてクソくらえだ。あの鳥野郎を殺るんでしょう?御手伝いしますよ、ボクは――」

あの鳥顔の醜い男が、今どこにいるかも、どんな勢力なのかも、全く知らない。しかし、リルカのこと、対処する方法ぐらいは既に考えているはずだった。
しかし、野呂田は、言葉を止めた。リルカが静かに首を振っているのに気づいたのだ。


168 : 地獄の女王の恩返し ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:54:42 33Xf2OwI0

嫌な汗が背筋を伝った。口の中がからからに乾く。

「じゃ、じゃあ脱走するんですか、ここから?船とかを探して――」

リルカが、「野呂田」と静かに呼び掛けたので、野呂田はまた言葉を切った。

「お前のことを友達……そう呼んでくれる奴はいるか?」

野呂田は、目をしばたたかせざるを得なかった。リルカの言う意味が解らなかった。リルカの目の表情を必死に読み取ろうとしたが、それは顔にできた影の中、氷のように冷たく、静かに光っているだけだった。

「い、いや、とくには……」

「私には居る。いや、この私を、よりにもよって友と呼ぶお人好しの女が、このゲームに参加させられている
見ず知らずの得体の知れない女を助け、友達と呼ぶ善人だ。私とはまったく違う。そんな女が」
リルカは野呂田を見据えて、そう語った。

野呂田はますます訳がわからなかったが、そこまで聞いたとき、ある感情が、頭を掠めた。
何かが違う、そんな感じ。
それは疑念、もしくは疑いだった。眼前のリルカに対する、そんな感情。
これは、ここにいる姫園リルカは、自分の知るリルカとは何処かが違う。
この女は、本当にリルカ様なのか?

「野呂田」

再度呼ばれたとき、彼は気づかざるを得なかった。リルカは、自分達とは違う、誰かのために、殺すつもりなのだと言うことを。

「死ね」

風が舞い、血だまりから立ち上る臭いがそれに混じった。

ぱらららららっ、と、軽く銃声が鳴り響き、(これは勿論、リルカが隠し持っていたイングラムM10サブマシンガンの銃声だ)野呂田はリルカを撃とうとする前に、蜂の巣にされた。


169 : 地獄の女王の恩返し ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:56:03 33Xf2OwI0
◆◆◆

姫園リルカが雨月竹露と過ごした時間は、聖黒須学園を賑わした血みどろの一晩の内のほんの僅かである。
ゾンビ使いとしての証である星をS.C(スター・コレクター)に奪われ、小事情によって運命の弾丸により怪物と化したリルカは、政府の特殊部隊の急襲により氷結されて捕獲されてしまう。
運送中にヘリから脱出したものの、動けぬ中で落下したのは、因果なことに、宿敵でもある妹、れい子の在学している聖黒須学園だった。
そこで否応なしに襲ってくる特殊部隊相手に共闘した、僅かなその数時間が、雨月竹露と姫園リルカの数少ない繋がりだった。
なんてことはない物語。ただ、体力を失い弱り動けぬ少女を、偶々それを見かけた善人の少女がただ助けた。それだけの事だ。
リルカは世界をゾンビで溢れさせ、死の王国の女王として君臨する、そんな狂った野望を抱いていたし、その野望(妄想)を達成するために、無関係の者もそうでない者も大勢殺した。

雨月竹露はリルカを友達と呼んだ。

リルカに集まってくる周囲の人間には(当然と言えば当然か)欲望と野望に凝り固まった、凡そ同類しか存在しなかった。
――雨月竹露は、それとはまったく異なる人間だったのだ。
そしてだからこそ――リルカの唯一の、真の友となりえた。そして、死して地獄に堕ちたリルカは彼女の召喚ゾンビとなったのだ。

かつてリルカに従い、死に、そして地獄に堕ちた過去の部下三名。野呂田、猫神理沙、谷井出人、早々に巡り会えた。
どれもそこそこ強力なゾンビ使い(もっとも既に野呂田はゾンビを失っているが)。場合によっては自身の駒となる存在。だが、リルカは、それを蝶々なく、至極あっさりと切り捨て、殺した。



――願ったのは、反抗でもなく脱出でもなく、友 (雨月竹露)の生還だったから。




【野呂田@ゾンビ屋れい子 死亡】
【猫神理沙@ゾンビ屋れい子 死亡】
【谷井出人@ゾンビ屋れい子 死亡】


【4-E森/深夜】
【姫園リルカ@ゾンビ屋れい子】
[状態]:健康、ゾンビ
[装備]:イングラムM10サブマシンガン
[道具]:基本支給品、不明支給品×2、猫神理沙のデイバック、谷井出人のデイバック、野呂田のデイバック
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:雨月竹露を生還させたい
【備考】
※雪女編終了後からの参戦
※5-Eに射殺された野呂田、猫神理沙、谷井出人の死体が放置されています
※三人のデイバックは回収されました


【イングラムM10サブマシンガン】
アメリカの銃器設計技師、ゴードン・B・イングラムが設計したサブマシンガン。毎分1000発と、サブマシンガンの中でも抜きん出た連射性能を誇る。
原作バトル・ロワイアルで桐山が使用していたものと同タイプ。現在の残弾は任せます


170 : ◆DeIsaj04bU :2014/06/19(木) 21:56:41 33Xf2OwI0
投下終了です


171 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:27:54 AMZfOqec0
ジェイソン・ボーヒーズ、梶目イコ予約します


172 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:29:13 AMZfOqec0
投下します


173 : ストリッパー=死亡フラグ ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:31:10 AMZfOqec0

月明かりの下、歩道でデイバックをいそいそと漁る人影がひとり。
彼女の名前は梶芽イコ。職業はストリッパー。
スーツ姿で仮面をつけ、日本刀を持つストリッパーで体裁としては映画『キル・ビル』に登場する「クレイジー88」と同様のスタイル。
ストリッパー歴は半年とまだ新人。

何かの洒落か、本番で使いなれた日本刀が支給されていたのは幸運か
刀の柄に手をかけながら、梶目イコはハーピュアへの怒りを覚えていた。
ストリッパーとはいえ首に首輪をかけられて放置されるなんて、まったく笑えない。(そっちのジャンルは同僚のメッサーラが担当だ)
しかし、それよりもどうしても押さえられないのは、ある種の…高揚感だ。
梶目イコ、彼女は正直に言ってこの状況で「ワクワク」していた。



「殺し合い」……でなければ「バトル・ロワイアル」「ハンガーゲーム」「集団でのデスマッチ」

イコは常日頃からこんな場面を想定していた。
いつの日か存分に刀を振り回せる時が来ればいいな…と
だから正直に言えば、イコは先の開催式のときに、その、少々ワクワクしていた
でも、それは一先ず置いておく。

勿論、殺人、ましてや殺し合いを肯定しているわけではなし、そんな状況でも即人を殺せるほど梶目は荒れていない。
そもそも、デイバックの確認がてら、確認した名簿にはなんと同僚の名前がある。
同期のメッサーラとロック、新人のレナ、……マリアは別に良いが、それなりに親しい面々を殺すのは、これからの選択に入れるつもりはない。
恐らく自分だけがそう思ってる訳じゃ無いことは想像がついた。
そう簡単に殺し合いに乗って全員皆殺しにしようなんて、そんなとんでもないことを否定する人も多いはず。事実そんな表情を浮かべていた見知らぬ参加者も見かけた。

色々な考えが浮かんでは消えるが、一先ず此れからどうするべきか、
死ぬのは論外だ。あまり穏やかな話ではないが、乗った奴が襲ってきたら、迷わず戦う。

「えっーと、ここは……」

地図を指差しながら現在位置を探る、ここはどこかの市街地。恐らく隠れる場所も多いが――人も多く来る可能性が高い。
拠点の確保にも向いているが、残念ながら禁止エリアなんてありがたくないルールのために、時間がたてばたつほど立て籠りは難しい。
でも、もしかしたら支給品以外の資源(食料や飲み物)は可能かもしれない
……主催が支給品になにか仕込んでいる可能性も十分考えられる。質の悪い麻薬とか。ともかく用心に越したことはない。

「……え」

突然の衝撃、視線を落とすと、胸を貫いく錆び付いた刃が見えた。
一瞬遅れて、刃が抜き取られる。
まったく、なにも気配を感じなかった。音をたてて膝をつく。
豊富な胸元のスーツが、鮮血に赤く染まった。ゴボッと、鈍い音で口の端から吐血する。

(な、なぜ、こんなことが、私が……糞)

痛みと驚愕で、思考が支離滅裂になる。血が、止まらない。地面が赤く染まっていく。
傷口に反射的に手を当てるが、それは殆ど無駄だった。


二回目の衝撃が梶目の脳天を襲った


174 : ストリッパー=死亡フラグ ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:31:59 AMZfOqec0
k k k ...


 


      m m m ...





            kill kill kill ...





         mom mom mom ...


 


   kill kill kill ...
      mom mom mom ...


175 : ストリッパー=死亡フラグ ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:32:36 AMZfOqec0
ホッケーマスクの大男――ジェイソン・ボーヒーズは、殺意を込めて奮った鉈で哀れな梶目イコの頭を叩き切った。
斜めに切れた頭部が、ドシャッ、と地面にへばりつく。
握りしめた鉈に伝わる独特な振動…骨や肉を切り裂くその感触は、ジェイソンにとってもっとも慣れ親しんだものだった。

ジェイソン・ボーヒーズ。アメリカの殺人鬼……
1957年の13日の金曜日。クリスタルレイク付近のキャンプ場で彼の伝説は始まり、殺して、殺して、殺しまくった。
ホッケーマスクの下から、押さえきれない狂気を宿した目が、彼の鉈を奮わせる。
梶目イコがジェイソンに気づかなかったのも無理はない。彼は、闇夜に紛れ、数えきれないほどの人間を殺してきた。
そしてそれはここでも変わらない。復讐心が、憎悪が、悲しみが、ジェイソンを不死の殺人鬼に変貌させた。
だが、もはやそんな彼はもう殺すことしかできない怪物と成り果てた。
心に、何処からか届く母の声が、殺せ、殺せ、とジェイソンを駆り立てる。

足元に転がる死体を見下ろす。当然、死んでいる。
日本刀、デイバック――それらには興味はない。怪物と化したジェイソンの怪力にかかれば、生半可な武器ではすぐに壊れてしまうだろう。やはり、鉈が一番扱いやすい。(本人はそこまで考えていないかもしれないが)


ジェイソンは新たな獲物を求めて、その場を立ち去る




【梶目イコ@巨乳ドラゴン 死亡】




【3-F黒須市/深夜】

【ジェイソン・ボーヒーズ@13日の金曜日】
[状態]:健康
[装備]:鉈
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:殺す
【備考】
※不死の怪物と化した後からの参戦


【鉈@現実】
なんの変鉄もない鉈。錆びてるが頑丈


176 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 16:33:09 AMZfOqec0
投下完了です


177 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:45:29 kkR.COF.0
女戦士アマンダ、アーカード予約します


178 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:51:22 kkR.COF.0
投下します


179 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:53:27 kkR.COF.0
なんとも露出率の高いビキニのような鎧のみを素肌に身に付け、巨大な斧を携えた一駒の参加者。
女戦士アマンダ、彼女はとある中学生の欲求不満な妄想が具現化した存在である。
アマンダは同じく主の妄想よりうまれし他の姉妹よりも、特に主のための行動を強く優先する傾向があった。
しかしその敬愛し、崇拝する主――網野は、恐ろしいことにアマンダと同じくこのゲームの駒としてここに呼ばれている。
沸き上がるのはハーピュアへの怒り、そして主の命を助けるためにどうするべきかの選択。
そして当然、一番に優先するのは主の命。つまり他者の殺害のみがもっとも確実な延命法。
妄想から生まれたアマンダとその兄弟たちは主が死ねば消滅してしまう。 確かにアマンダとて主のノートからいまだ具現化したばかり。少々この世への未練はあれど、存在を生み出してくれた主がいてこそのその思いだ。

そしてその忠誠心が他者への殺意の原動力になる。

「こんばんは、ヒューマン。今日は良い夜だと思わないか」

目を見張るほど巨大な斧が、剛健とともに視界に入った敵に奮われ叩き込まれる。
アマンダに話しかけた赤いコートの男は上半身と下半身が斜めに切断された。血と内臓が吹き出た。

「他愛ない」

アマンダは敗者の骸に一瞥を向けると、新たな敵を求めて立ち去ろうとする。

「これはこれは、良い挨拶だな」

そして背後からの声に足を止めた。驚愕して振り向く。

BANG!!

しかしそれよりも男の反撃の方が幾分か速い。悪魔的な威力の銃弾が、アマンダの兜を砕く。

「体を引き裂かれたのは久しぶりだ。中々やるじゃぁないかヒューマン」

殺したはずの男が元通りに立っていた。斧による致命的な一撃も、もはや陰りもない。

一体どういう事だ。なぜ死んでいない。
疑問が頭を過ったが、それはどうでも良いことだと横におく。
この男は危険だ。そして、主の敵だ。なら殺す。それだけだ。


180 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:54:13 kkR.COF.0

「貴様は化け物に刃を向けて、闘争でその身をしめした。ならばお前は人か?犬か?それとも人間か?」

架空の存在であるアマンダは、その問いに一瞬戸惑いを覚えた。しかし直ぐに答えを返す。


「私はウォーリア(戦士)だ」


この身は我が主のために。そしてこの具現化した命も主のもの。
赤いコートの男は笑った。どこか嬉しそうに巨大な銃をアマンダに向けて。


「DEATH!!」
「こい、ウォーリア!」

BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!!

アマンダは跳んだ。
主の想像した姉妹たちの中でも恵まれた肉体による動きは、なんとか弾の回避を可能とする。

BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!!

死なない。それがどうした。ならば死ぬまで殺し尽くす。
武装の威力ではあまりに不利、ならば冷静に状況を読み、回避し、そして男もその動きについてくる。

BANG!! BANG!! BANG!! BANG!!

「どうしたウォーリア、倒すべき敵はここだ。逃げてばかりでは私を倒すことはできんぞ」

しかし回避に徹するだけでは、この男を殺せない。だから、攻める。
アマンダは全力で斧を振り抜き、そして凄まじいスピードでそれは飛び、再び男を切り裂く。

弾幕が、途切れた。

女戦士はその隙を逃さない。
一瞬で男に接近、そして純粋に握りしめた拳を叩きつける。
まるで果実のように、男の頭が砕かれ弾けた。そして男ののこりを力任せに引き裂く。


181 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:55:26 kkR.COF.0


「甘いな、ウォーリア」
「ッ!!」

男は死んでいなかった。
BANG!! BANG!! BANG!! BANG!!
銃を握っていた千切れた右腕が、背後からアマンダを襲う。
体を捻って回避するが、それは間に合わない。


「どうしたウォーリア!?それだけか!?たったそれだけで私を殺したつもりだったのか!?もっとだ!!もっと!!もっと!!もっと!!もっと!!」

HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!HURRY!


アマンダは血にまみれながら、初めての恐怖を感じた。
しかし、引かない。ひく気はない。
素早く男から距離をとり、砂浜に転がっていた自身の斧を拾う。
次の弾幕がくるまえに凪ぎ払う。弾けた大量の砂が、男の視界を塞いだ。

すべては主のために

砂煙が蔓延するなか、アマンダは男の死角から殴りかかる、そして、


「吸血鬼に力で挑むとは……勇敢だな。だが、愚かだ」


完全に回復した男に押される。逆に捕まれた拳が握りつぶされる。
痛みに怯む前に突きつけられる銃口


BANG!


アマンダの巨体が揺れた。
そして、膝をつく。
胸元の風穴から、鮮血を流しながら。


「どうした、これで終わりか?たてウォーリア!立ち上がれ!私を殺して見せろ!この心臓に刃を突き立てて見せろ!」


182 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:56:44 kkR.COF.0

男はアマンダに、女戦士に闘争を求める。しかし今の弾丸は致命傷となり、女戦士に立ち上がる力は残っていない。
血が流れすぎたらしい。目が霞む、なんとはなしに、現実の世界とは不便だと思った。


「…そうか、お前もそうか。私を殺すに値わない、下らない生き物か」


アマンダの耳に男の口調は何処か悲しげに聞こえた。いや、失望か
今度は確実に息の根を止めるつもりか、脳天に銃口を突きつける。


「……なぜ笑っている?ウォーリア」


女戦士は死に瀕しながらも、男を笑っていた。

ダァンッ!!
――空から落下した斧が、斧を脳天から股下まで垂直に切り裂く。
殴りかかるまえに、既に手は仕込んでいたのだ。
せめて主を害する者を道ずれにする。
この男がこの程度で死ぬかは疑問だが、一矢は報いた。





(すみません……主よ……貴方に一目お会いしたかった)




女戦士アマンダは主に会えなかった悔いを思いながらも、その無事を祈りながらその意識は消えた。


183 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:57:19 kkR.COF.0

その場に残った鎧と、己の体を幾度か引き裂いた斧を見下ろす。
先の闘争は、男――アーカードの満足足り得たものだった。
結果はアーカードが残り、そして女戦士は消滅した。
しかし勝利したと捉えられるのは女戦士アマンダだ。
最後まで主に忠誠を誓っていた女戦士のその体は、アーカードの糧とならずに消滅した。

ああ、楽しい。ここはなんて楽しく素晴らしい場所なんだろう。
まだいるのかもしれない。この心臓に杭を打ち込む猛者が、私を打倒する人間が!

さあ、闘争の時間だ!


【女戦士アマンダ@美女アマンダ 脂肪】


【8-G浜辺/深夜】

【アーカード@ヘルシング】
[状態]:健康
[装備]:対化物戦闘用13mn拳銃ジャッカル
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:闘争を楽しむ
【備考】
※女戦士の鎧と斧。装備一式が8-G浜辺付近に放置されました。
※アーカードは心臓が破壊されれば死亡します(首輪は無く心臓に爆弾が設置されています)


184 : 女戦士の不運 ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 20:58:08 kkR.COF.0
投下終了です
感想やアドバイスなどがあればとても嬉しいです


185 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:18:11 t3DAx5l60
セラス・ヴィクトリア、千手観音予約します


186 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:42:44 t3DAx5l60
投下します


187 : ミッシング・リンク ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:43:49 t3DAx5l60
人ならざる存在となった彼女にとって、深夜におけるこのゲームの開催は幸運だった。
鬱蒼と生い茂る木々の間を疾風のごとくかけるその少女の名はセラス・ヴィクトリア。まだ血の味を知らぬ若きドラキュリーナ。

目指すのは斜面に確認できる洋館。最初の拠点としてはまぁまずまず。
日の出までまだゆとりがあるとしても、日光が防げる施設の確保は吸血鬼であるセラスには必須だ。
光のない夜の闇は、吸血鬼には障害にはならない。視界の邪魔にはならず、はっきりと見える。
殺し合い。それを強制するハーピュアに強い怒りを感じる。
セラスは吸血鬼になるまえは婦警だった。まだ人間の名残が強い彼女には、当然それなりの正義感がある。
目の前で、車イスの少女が肉親の前で虫けらのように殺されたのだ。怒りと憤りを感じないはずがない。
セラスには泣き叫ぶあの少女の兄の気持ちが、痛いほど感じられた。彼女も過去に色々あったのだ。
それを考えると、なお一層怒りが増すというものだ。
何が殺し合いだ。そんなものに乗ってたまるか。
……でも、もしかしたら自分のマスターは嬉々として乗るかもしれない。
セラスのマスターは非常に好戦的だ。なんかこのゲームに乗ってても違和感がない。ぶっちゃけ似合ってる。


「でも、まずはマスターと合流しないと……」

でもそのマスターに頼ちゃうんだよなぁと苦笑するセラス。


188 : ミッシング・リンク ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:45:12 t3DAx5l60

そしてさほど時間もかからず、目的の洋館に到着する。
館を囲う塀、門は――ご丁寧に開いていた。

(……うん、なんか改めて来てみると、その、少し不気味)

人気を感じさせない真夜中の館、その不気味なシチュエーションはやはり不安を抱かせる。
まあ、その程度で不安になるのは吸血鬼として半人前だからだろう。
堂々と門をくぐり、敷地内に足を踏み入れる。人の気配は全く感じない。まだ自分以外誰もやって来てはいないようだ。

「失礼しまーす」

律儀に断ってから、正面玄関から屋敷に入る。
鍵は空いていた。



「……え」



屋敷の内装は本部のように見慣れた英国風。明かりの少ないホール。
セラスはポカンと口を開けて、その物体を見つめる。




仏像がいた。
アジアあたりの寺院に飾られているべき仏像が、ホールの中央でセラスを見つめ返していた。
複数の腕と顔、そして多数の装飾品――アジアでは"千手観音"と呼ばれる仏像なのだが、英国出身のセラスはそれを知らなかった。辛うじてブッタ関連の像と判断できるくらいである。
ものすごい違和感。洋式の館になぜこんなものが置かれているのか


189 : ミッシング・リンク ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:46:00 t3DAx5l60

混乱するセラスを、仏像は優しい微笑みを浮かべて見つめる。

「……あ」

そしてセラスはあることに気づいた。
微動だにしない千手観音、その首に填められた首輪の存在に。
セラスはゆっくり、しかし確実に警戒する。
首輪、それは参加者の抑制と殺し合いの助長のため、主催者が用意した枷だ。
この仏像には、それがある。


つまり――



『とむゆぬぬすゆぐん づぶつくるす』



突然仏像が喋った。
セラスは固まった。
仏像は相変わらず微笑んでいた。



(え、これ話しかけられてるの!?、でも、何言ってるか全然わかんないんですけど!てゆーか仏像って喋るの?)

絶賛大混乱なセラス。さすがにこんな状況は想定外だった。まさかアジアの仏像とミッシング・リンクを果たすとは



『くゆっすむゆおむちくずすい』
『くぬゆふむぬしごすいぬむとひ』



しかし問題の千手観音は構わずになんらかの言語を話す
内容はわからなくても、さすがに何か喋っていることはわかる。
セラスはさらに慌てた。そして――


「ワ、ワターシニホンゴワカリマセーン」

――完全に滑った。



【5-C洋館/深夜】

【セラス・ヴィクトリア@ヘルシング】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:マスターと合流する
2ど、どうすればいいの!?
【備考】
※北アイルランドベイドリックでアンデルセンと遭遇後からの参戦




それは傍観していた。
それはセラスが人間でないことを見抜いた。
それは何かを語った
――その真意はだれにもわからない

【千手観音@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]: 装備一式
[道具]:基本支給品
【基本方針】
1:???
【備考】
※おこりんぼう・あばれんぼう星人ミッション前からの参戦です
※ランダム支給品がないかわりに元からの装備一式は没収されていません


190 : ミッシング・リンク ◆DeIsaj04bU :2014/07/26(土) 22:46:32 t3DAx5l60
投下終了です


191 : 名無しさん :2014/07/27(日) 16:56:11 ShygWk8M0
投下乙です
てっきりセラスと千手観音でバトルになると思いましたが、ひとまずは平和(?)に済んで一安心
でも優しいセラスに殺人鬼が跋扈するこのロワは大変そうだなと少し同情


192 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/28(月) 00:34:36 rjmzdWWE0
>>191
感想きたーーーーーーーーー!!
感想きたーーーーーーーーー!!
感想きたーーーーーーーーー!!
感想きたーーーーーーーーー!!
感想きたーーーーーーーーー!!
感想きたーーーーーーーーー!!
ありがとうございます\(^o^)/やったーーーー!!キタコレ!
このロワの現参加者は殆どが殺人経験者ですからね。
まとも?な感性のセラスにはキツイかもしれませんね(黒い笑み)
千手観音との遭遇はそくバトルに持ち込むか悩みましたが、とりあえず幅広い選択を残しておくことにしました(^-^)v
覗いてくれてる人がいるのがわかってとても嬉しいです!ありがとうございます!(⌒0⌒)/~~








感想きたーーーーーーーーー!!
イエ――――――イ!!


193 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 21:14:28 9q6lIrA20
いやマジで感想ありがとうございます。モチベーション上がります
もう最高(^o^)
東堂雄貴、アイアン・ロック予約します


194 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 22:03:09 9q6lIrA20
投下します


195 : 監獄系・ジェイル系 ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 22:04:21 9q6lIrA20

復讐するは我にあり!!
親友をレイプした担任教師の家にブルドーザーで突っ込んだあげく
半死半生の相手の尻にビール瓶を逆さに突っ込んでレイプし返した豪傑女ァ!!
ケンカ最強!!監獄で入れたタトゥーもまぶしい!!
アイアン・ロック!バトル・ロワイアルに参戦!!




運が良かったのか、それとも故意にか、没収されていなかった箱からお目当てのものを取りだし、口にくわえる。
デイバックに入っていた安物のライター。それを使って火をつける。

厳ついタトゥーに鍛えられた筋肉、そして強い意思を感じさせる風貌。
アイアン・ロック。監獄帰りのストリッパーは、静かに一服していた。
ここは一見ごく普通の市街地。しかし人気はまったく無い。そして、敵の姿も見えない。

「ゾンビの次は、殺し合いか。まったく、世の中なにが起こるかわかったもんじゃない」

何処からともなく現れた歩く死人どもの群れ、そしてそれの同類になった客や同僚で溢れた職場から、新人のレナと脱出しようとしていた。
実際に経験したとはいえ、まったくの眉唾物だ。しかも、いつの間にか首輪なんてものを拵えられての殺し合い。その上、進行役が謎のガンマンにバラバラにされても死なずに甦るなんて、一体どこのSFの世界なんだろうか。

安っぽいデイバックに入っていた名簿。軽く見てみると、薄々予想してはいたが知ってる名前が何人かいる

丈堂レナ……ラブメタルの新人。露出狂だがいい根性してる。あいつなら殺し合いに乗る可能性も少なさそうだし、信用できるか。
黒伊マリア……こいつはあれだ。どーもムカつくし信用できないね。まあ、しぶとそうだしほっといても良いだろ
メッサーラと梶芽イコ……レナよりも前からの同僚、こいつらは、易々と殺しに乗るほど悪党でもないと思う。

知り合いが多くいるのはそれなりに心強い。もしも合流できて頭数が揃えば、身の安全も少しは確保できる。

……もしも誰かが殺し合いに乗っていたら、仲間の礼儀としてケジメをつけることも考えておく必要もあるか。



――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ――



ロックの元に悲鳴が届いた。
いや、何となく雄叫びに近いか


196 : 監獄系・ジェイル系 ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 22:04:52 9q6lIrA20


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」



まるで懺悔するかのように、若きゾンビ使いは泣き叫ぶ。
髪を振り乱し、涙を流しながら。
底の見えない怒りが、絶え間なく東堂雄貴の殺意を掻き立てる
正気ではない。これほど騒げば誰かに発見されるのも時間の問題だろう。
しかし、激情に流され冷静ではない東堂雄貴にその事に気づく余裕はない

――救えなかった
その心中に絶えず渦巻くその言葉

助けを求める妹を
麻夜の足を奪ってしまった時と同じように、俺は麻夜をッ!!

子供時代の些細な悪戯心、そんな他愛ないことで過去に雄貴は麻夜の足を壊し、そしてこれから送るであろう人生を大きく歪めてしまった。
後悔、ただひとしく後悔
二度と失わない、そう決めたのに、なのに守れずみすみす殺させてしまった
殺意の矛先はあの男、ハーピュアに差し向けられる。


「殺す、殺す殺す殺す殺す殺すッ!!殺すッ!!
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すッ!!」


相手は得たいの知れない人外。雄貴のゾンビ「ジャック・ガンズ」の弾丸で蜂の巣にされても蘇生する不死の怪物。

考えられるのは、あの男自身がまだ見ぬゾンビ使いの操る特殊なゾンビか、はたまた別の何かか
もしもゾンビなら、主の召喚者を殺害すれば地獄に戻る。だが、そうでなければ……
妥当し得るにはあまりにも情報不足、そして殺しうる方法そのものがない。
いかに優秀なゾンビ使いであろうと、殆ど一般人として暮らしてきた雄貴には経験が圧倒的に足りない。
弱者でもなく、強者でもなく、中途半端な半端者。だからこのように嘆くしかない。
愛しく大切な妹を殺した外道どもが、そんな彼を何処かで嘲笑っているかもしれない。




「糞、クソクソクソッ!!畜生!麻夜ォォォォォォォ!!」




雄貴は感情のままに叫び続けた。


197 : 監獄系・ジェイル系 ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 22:05:27 9q6lIrA20
ロックは険しい様子で、隠れながら名も知らない子供を観察する。
こんな状況で喚くバカの顔を拝みに来てみたら、それは先の会場で殺された障害者の兄らしい少年だった。
肉親が殺されて、正気を失っているらしい。大事な人を滅茶苦茶にされる怒りと悲しみは、ロックには理解できた。
伊達にダチのために担任の穴にビール瓶を突っ込んだわけではない。

だが、あれはいただけない。
ロックがあの子供に気づいたように、あんなに叫べば位置がすぐばれる。
もしこのクソゲームに乗っている人間がやって来れば、命が危ないだろう。
今すぐに止めさせて、落ち着かせるべきだろうか。

ロックは冷静だった。彼女にも情はある。だが、お人好しではない。
親切に落ち着かせに行ったところで、待ち受けてるのは怒りで見境を無くしたガキと、続々と集まってくるだろう参加者たち。

(ちょっと考えたらそれくらいかわる。
それでも行くのはアホのやることだよ)

もしここに、あの新人がいたら、あの子供に駆けつけるだろうか?
……多分そうするだろう。そんな気がする。


暫しの思考。
ロックは少年を見納めると、静かにその場を離れた。



【6-A市街地/深夜】

【東堂雄貴@ゾンビ屋れい子】
[状態]:怒り
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:ハーピュア殺す
【備考】
※単行本一巻、れい子と合流する前からの参戦です
※妹を殺された怒りで理性がなくなっています。暫くしたら正気に戻るかもしれません
※かなり騒いでいるので6-A市街地周辺の参加者に気づかれる可能性があります
※雄貴のゾンビ「ジャック・ガンズ」は万全の状態で召喚可能です

【アイアン・ロック@巨乳ドラゴン】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:生き残る。信頼できる同僚と遭遇したら合流する
2殺し合いに乗ってるやつは容赦しない
【備考】
※NOTLD(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド)事件発生直前からの参戦
※参戦時期の都合でレナのゾンビ化を知りません


198 : 監獄系・ジェイル系 ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 22:06:11 9q6lIrA20
投下完了です


199 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/29(火) 23:54:56 9q6lIrA20
現未登場参加者名簿

【サタニスター】8/8
○サタニスター/○沢本いずみ/○墓井田鉄郎/○伊看崎研/○バルキリー/
○ハンス・シュヴァルツマン/○ディオルペ/○バリー
【Fate/Zero】 1/1
○雨生龍之介
【血まみれ・スケバンチェーンソー】6/6
○鋸村ギーコ/○碧井ネロ/○ネメシス/○爆谷さゆり/○里眼/○麻朱
【チャイルドプレイ】1/1
○チャッキー
【バットマン】4/4
○バットマン/○ジョーカー/○スケアクロウ/○キラークロック
【ミキストリ】3/3
○江島陽介/○マックス・ド・モレー/○エド・ブリムリー
【ゾンビ屋れい子】8/8
○姫園れい子/○百合川サキ/○スター・コレクター/○安藤純子/○チーホイ/○ヒデュン/○ブラッド/○雪女
【巨乳ドラゴン】2/2
○黒伊マリア/○メッサーラ
【エルム街の悪夢】1/1
○フレディ・クルーガー
【美女アマンダ】2/2
○アマンダ/○網野


以下36名


200 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:32:26 C4Nyf9qQ0
墓井田鉄郎、網野、麻朱 予約します


201 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:33:34 C4Nyf9qQ0
投下します


202 : サイボーグとオタクと茸と ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:35:29 C4Nyf9qQ0
家屋、商業施設や商店・商店街が密集した土地、市街地。

そこで立ち尽くす一人の参加者。メカニカルな外見の異色の男。

墓井田鉄郎はサイボーグである。
親友によって死にかけていた体からメカニカルなボディに移植されて死の縁から甦った。

そしてその親友――米斗路は殺し屋、バリーに殺された。

墓井田には目的がある。
米斗路の仇をとることだ。そのために態々殺人鬼のふりをしてまで大会への参加を狙っていた。
殺し屋――殺人鬼ならば必ずそれに参加するはずだと。
そして読みは正しく、墓井田は仇であるヒットマン・バリーを殺害、仇をとった。
それでその件は終わったはずだ。
唐突に訪れたこの現状――別の殺し合いの強制参加
だがとりあえずその事はどうでもいい。

「なぜだ」
怒りよりも、驚きや驚愕が強く混じった声だ。
「なぜ名簿に"バリー"の名前がある!」

思わず握りしめた名簿。そこに記載された仇、自身が顔面を吹き飛ばして殺した筈の男の名前がある。
確かにバリーは死んだはず。同姓同名の別人?いや、"いじめ"なんて名乗る人間がそう何人もいてたまるか。
ならば死人が甦ったか、まさか、そんなことあるはずがない。
――結局、いくら考えても結論はでない。
それだけじゃない。名簿にはサタニスターやいずみの名前もある。
あの二人は性格的にこんなゲームに乗っちまう玉じゃないことは確かだ。
……いや、いずみはともかく、サタニスターは見境無く殺しまくったりしないだろうが、多分、殺人鬼狩りでもおっ始めるだろう。
そう、殺人鬼。大会に集まっていたヤバい連中もここに来てる。
首のチャンネルを切り替えることで、様々な体格に変身する多重体格者のバリー。
肌に触れた人間を一瞬で塵に変えてしまう伝染病の男ディオルペ
そして、トップクラスの成績で大会予選をクリアした女殺人鬼バルキリー
どいつもこいつも危険な奴ばかりだ。特にバルキリー。あの女はこの中でもさらに要注意人物。

(タイマンで負けるとは思わねェ。が、用心に越したことはないか)

それよりも心配なのはいずみだ。
あいつは、見かけによらず肝は据わってるが、まだまだ甘い。
そもそもどんな巡り合わせで、世界最強殺人鬼決定戦なんて物騒で血生臭い大会に女子中学生が出場したのやら。

(どう考えても似合わない。ていうか合わない)

予選の時はサタニスターが一緒についてやってたから良かったが、今は状況が違う。

――まあ、運よく会えたら一緒にいてやるか

頼れるものは自分の拳、狙うのは復讐かそれとも友情か
墓井田はその場を離れた。


203 : サイボーグとオタクと茸と ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:37:14 C4Nyf9qQ0
(……今のって、コスプレかな。それとも本物?)

立ち去る墓井田を、隅からこっそりと覗く参加者。
小柄な少年――網野は、今しがた目にした光景に衝撃を受けていた。
首輪で無理やりやらせられる殺し合い、
これだけでも十分ぶっ飛んでるのに、まさかロボット(サイボーグ?)なんてものもいるなんて
いや、まあ、確かに最初いたところには色々変わった人達も一杯いたけどさ、
網野は妄想力の強い人間だった。
趣味はノートに"理想の女性"のイラストを描くこと。
彼に恋人や女友達はいないし、そういう運に恵まれてないオタクである。
バトルロワイアル開始早々途方にくれていた網野。
ここでは、珍しくも極普通の学生なので、別に体力やら実力に自慢がある訳ではない、なので暫くどっかに隠れてやり過ごそうと思っていた。
故に、何やらやたら怒っていたロボット――墓井田を発見したのは偶然だ。
色々怪しすぎるし、雰囲気も穏やかではなかったので、声はかけなかった。何となくクラスの不良っぽい感じがするし。


結局、立ち去る墓井田の姿を、網野は傍観していた。


204 : サイボーグとオタクと茸と ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:38:07 C4Nyf9qQ0

――ここが一種の分岐点だった。
もしも、このとき、網野が墓井田に声をかけていたら、この状況には至らなかったかもしれない。

網野の背後から、ニュッと腕が首にかけられる。
他にもいたのだ、参加者が。

「ヒッ!?」
驚く網野、ゾッとするほど冷たい肌の感触が、首から伝わる。
本能的に感じた危機感に、叫ぼうとするも、すぐに口を塞がれる。

「ちょっとあなた――隙だらけよ?」

網野に触れていたのは、まだ若い年頃の少女だった。しかしその目は死体のように濁ってる。

「ん……んぶ……ぶぎゅ……!?」
変化はすぐに起こった。
網野の口や目から、ニョキニョキと
、まるで小さな"キノコ"のようなものが生えてくる。

「ハイ ひとり死んだァー」

軽く衝撃を加えると、網野の体は一瞬で細かい破片に崩れ落ちた。そのすべてに、びっしりとキノコが生えている。
少女――麻朱(まっしゅ)は、背筋が凍るような笑みを浮かべ、網野の残骸を見下ろす。
しかしすぐに興味をなくし、デイバックを回収したあとその場を離れた。

後には、ドライフードと化した網野の残骸が残っただけだった。



【網野@美女アマンダ 死亡】


【6-B市街地/深夜】

【墓井田鉄郎@サタニスター】
[状態]:健康、破損0%
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:いずみ、もしくはサタニスターと合流する。
2:殺人鬼たちに警戒、もし生きたバリーと遭遇したら……
【備考】
※死亡した筈のバリーと大会に参加していた殺人鬼たちの参戦を知りました
※世界最強殺人鬼決定戦、第一試合終了後からの参戦


205 : サイボーグとオタクと茸と ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:38:54 C4Nyf9qQ0


麻朱は人間ではない。
参加者である藍井ネロが死体を甦らせ、特殊な能力を付加した改造死体である。
――そして、ギーコに破れたネロを見限り、離反したグループの一人でもある。

同じくネロから離反した里眼もここに居るらしいが、てっきり死んだと思っていたネロの名前が、名簿にあることに気づいたときは心底驚いた。
こっちは裏切り者なのだ。ネロも良い顔をしないだろう。もっとも、もう従ってやる義理もないが。

麻朱が触れた相手は即座にドライフードと化してしまう。
改装死体になった身として、殺人にはまったく蝶々がない。
だから、このゲームに乗るし、別に腹が減っている訳ではないが、殺せるやつは殺す。

だが自身の能力は最強という訳ではない。素肌に触れなければ意味がないし、無機物には効果がない。

麻朱はその事を当然理解している。
だから墓井田を襲わず、隠れて覗いていた網野を狙ったのだ。



「ふふ、この調子でいけば、このゲーム、わりとすぐに終わっちゃうかもね」



【麻朱@血まみれスケバンチェーンソー】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:殺せるやつは殺す。能力が通用しなさそうな連中(墓井田とか)は警戒
2:ネロとギーコを警戒
3:里眼と合流する?
【備考】
※ネロから離反し、ギーコと敵対する前からの参戦です
※能力の制限はいまのところ不明です
※網野のドライフード状の死体が6-B市街地に放置されています


206 : ◆DeIsaj04bU :2014/07/30(水) 21:39:43 C4Nyf9qQ0
投下完了です


207 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/04(月) 15:38:16 UMbgt16o0
伊看崎研、ネメシス予約します


208 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 19:25:10 z0pY6L6s0
一旦予約破棄します


209 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 23:03:26 z0pY6L6s0
伊看崎研 予約します


210 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 23:05:22 z0pY6L6s0
投下します


211 : バックから○○が出てきた ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 23:07:36 z0pY6L6s0
「まったく、殺し合いなんてけったいなこと考えるやつ、ほんまにこーもおおくいるもんなんか」

どこか呆れたように呟く。
どうしてこうも、血なまぐさい話が世の中には絶えないのか。
そもそもこれも毒壺の会の連中が主催してる趣味の悪い催しなのか

「しっかし、ここすごいな。まるでちょっとした要塞みたいや」

四方を森で囲まれた立地の博物館――クレイマン博物館は、まさに要塞のごとく立派な施設だった。
立て籠るには、まあ向いてるだろう。
現在、手元には事前に調合しておいた薬の小瓶もないし、隠れているのが得策だ。
伊看崎研は無免許の薬剤師である。今回、ある大会に出場するために戦闘用と回復用の薬を幾つか用意しておいた。
小瓶につめてアクセサリーっぽく持っていたが、今はない。

(大方、主催どもが没収したんやろうけど、ムカつくで。ほんま)

伊看崎研は殺人鬼が嫌いである。無駄な危害を加えることもしない。

(わざわざ大会にでることを決めたのも、要らん仕事ぎょーさん増やしてくれた殺人鬼どもにけじめつけるためやしな)

だが、こっちに向かってきたり、乗って殺し回る腹積もりのアホは別だ。

(放置するのは俺の意向にはあわんし、流血沙汰は勘弁したいが、やるしかないか)

なにはともわれ、まずは身を守るための武器が必要だ。
これに頼るのはなんか癪だが、とりあえずデイバックを漁ってみる。
煙草の一本でも入ってたら少しはこの気分もましになる。



「こ、ここはどこ?あたちどうなったの!?てゆーかあんただれ」
「……これは予想外やな」



デイバックを開けてみたら、まさか女の子が出てくるとは。
顔に十字の傷が目立ち、両手がドリルのこの少女。
「碧井ネロが余った部品を使って作成した改造死体。あまり強くありませんが、もしもの時には肉の盾や囮にでも使ってください
追伸:名前はドリエです」
と、一緒にバックから出てきた紙切れに書かれていた。
どうやらこれが伊看崎の支給品だということは確からしい。とりあえず、同じくバックに入っていた縄で簀巻きにしておく。
いざ触れてみると、少女――ドリエの体温は恐ろしく冷たかった。死体だというのは本当らしい。

「ちょ、ちょっと、何すんのさ!」
「いや、悪いけどあんたが主催の回し者やって可能性もあるから、とりあえず、縛っておくことにするわ」

抗議の声をあげるドリエ。だが、両手がドリルなのでうまく抵抗できない。あっという間に、拘束される

「まあ、あれや。あんたの知ってること全部俺に教えたってくれや」

暫く話を聞いてみると、どうやらドリエは本当に何も知らないらしい。
気づいたら何故かカバンの中に閉じ込められていたとのことだ。
むしろ、ここが殺し合いの会場で、自分がその参加者の支給品扱いだと伊看崎が伝えたら驚いていた。

(どーやら、なんも知らんってのは本当みたいやな)

ドリエが嘘をついているようには見えない。なのでとりあえずシロだと判断する。

「さて、じゃあ、ついでにもうひとつ教えてもらいたいんやけど、このネロって奴、お前知ってるか?」

一番重要な――すなわちドリエの知る参加者の情報を聞き出す。
説明書の紙切れにあるネロという人物はまずとして、他にも知っている人間がいるかもしれない

「そ、それは……」
ドリエはなかなか喋ろうとしなかった。
伊看崎は知らないが、ネロは暴君である。第三者に迂闊に情報を渡せば、(しかもこの状況で)まず「ちくり」として処罰が待っている。
もともと、ドリエは戦闘員たちのガス抜きとして用意された改造死体。そんな恐ろしいことはできない。


伊看崎は困った。この様子だと何か話せない理由があるのかもしれない
だが、はいそうですか、と頷くのも釈然としない。

「……」
「……」

お互い無言だ。

「じゃあこのまま放置して……」
「まって、話せるところまで話すから!」

結局、ドリエは妥協した。


212 : バックから○○が出てきた ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 23:08:40 z0pY6L6s0
淡々とドリエが語る話は、ぶっちゃけかなりイッていた。

改造した死体を甦らせ支配する、女フランケンシュタイン博士の暴君である碧井ネロに、それに敵対するチェーンソーで改造死体をバラバラにする鋸村ギーコとその仲間のナグルシファー

ネロが人質として監禁してる金持ちの金張財子

ネロの配下のガーディアンズのリーダーネメシスに、死んだはずの改造死体の「全身爆弾娘」爆谷さゆり

ネロを裏切って逃走した一派で、粛清されて死んだはずの里眼と麻朱

(まるでB級映画みたいな話やな。事実は小説よりも奇なりやで)




しかし、目の前に動く証拠でもあるドリエがいるからには、それは真実なのだろう。
そもそも殺人鬼同士の殺し合いを企画する闇のシンジゲートも存在する。
クラスメートを改造ゾンビにしてしまう女子中学生なんかがいても、不思議ではない。
そうして納得しながら、 伊看崎は拘束していたドリエの縄を外してやる。


「わかった。ごくろうさん」
「え」
「これ以上、あんたをどーにかしようとは思わん。好きにしたらええで」


別に伊看崎がドリエと行動を共にする必要も、義理もないのだ。
むしろ、現状では調合薬も手元にないし、手元においておくには不安が残る。

「ほんじゃ、頑張ってな」
「え、ちょ、ちょっと!」


伊看崎は博物館に向かっていった。









「……なんでついてくるんや?」
「仕方ないじゃないの!あたちどーしていいかわかんないんだから」






【4-D博物館/深夜】

【伊看崎研@サタニスター】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×1 ドリエ@血まみれスケバンチェーンソー 縄@現実
【基本方針】
1:どっか安全そうなとこに立てこもる
2:落ち着いたら、材料集めて薬を調合したい
3:碧井ネロやその他多数の参加者を警戒
【備考】
※ドリエからの情報で血まみれスケバンチェーンソーの世界観を知りました
※血まみれスケバンチェーンソー出展の参加者の情報を把握しました
※大会参加前からの参戦


【ドリエ】
ネロが作成した改造死体。血の気の多い戦闘員たちのガス抜きとして、わざと手抜きで作られたいじめられっ子。
ttp://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=44678978

【縄】
頑丈で長い縄


213 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/09(土) 23:10:07 z0pY6L6s0
投下終了です
標準語もたまに微妙なのに、関西弁のキャラって難しいですね
不自然なところがあったら申し訳ございません


214 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:19:40 a8RNL31M0
江島陽介予約します


215 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:20:09 .O9Gk8SQ0
投下します


216 : 死神は働かない ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:24:39 a8RNL31M0



江島陽介は静かに思考する
太陽の死神と呼ばれる彼には心当たりがあった。
ハーピュア……かつて対峙した、本物のギリシア神話の怪物



(しかし奴はすでに死んでいるはずだ。灰とかして消滅した。なぜ生きている)



そしてこのバトルロワイアル、どうやって復活したかは知らないが、奴はなぜこんな手の込んだ計画を行っているのか

罰しているつもりなのか。

かつて古城でサンジェルマン伯爵に永遠に等しい罰を与えていた時と同じように


肌に冷たい、金属製の首輪に手を伸ばす。
どういった手段を用いているのか、ご丁寧にも、神(ウィルス)の力にも制限をかけている
心臓を傷なく抜き取る、太陽の死神(ミキストリ)の力を用いれば、容易く外せる筈の首輪は、しかし外れない。
神を保有しているとはいえ、人間である以上、首輪が起爆すれば陽介も死ぬ。
この状態では、命を握られているも同然








従うか、否か
答えは後者だ。


江島陽介は暗殺者。昏睡状態の妻の治療費を稼ぎ出すために、「神」の力で人を殺す。
しかし悪人からの依頼には、特殊な事情が無い限りは受けないポリシーがある。
たとえ一般人に仕事を見られても、その殺害方法の特異性から、口封じに殺すこともない。
そもそも、殺し合いに乗り、優勝したとしても、ハーピュアが自分を大人しく解放するとは思えない。
この場には、もしかしたら自分以外にも神(ウィルス)の保有者が存在する可能性も高い。
こういった職業柄、濃厚な血の臭いを放つ相手は区別がつく。
人ならざる者も、複数見受けられた。
今までの戦いから、そういった相手と退治するのは得策ではない。

「手が疼くな」

手の甲のアステカの骸骨の印が、何かに共鳴するが如く疼く。
まだ見ぬ「神」に反応してか、それとも他の何かに引かれてか。

――少なくとも、"何か"がこの殺し合いに関わっている

そう、死神の直感が告げている。そしてそれは、確かなのだろう。
悪魔か、魔物か、それとも――「神」か

太陽の死神は月夜を駆ける。



【1-G黒須市/深夜】
【江島陽介@ミキストリ】
[状態]:健康
[装備]:太陽の死神
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:生存優先の対主催
【備考】
※参戦時期は今のところ不明


217 : 死神は働かない ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:26:46 a8RNL31M0
投下終了です


218 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:27:22 a8RNL31M0
バルキリー予約します


219 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:27:43 a8RNL31M0
投下します


220 : ポスタル2〜バルキリーより愛を込めて〜 ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:29:51 a8RNL31M0
その街は虚構だった。
箱庭のごとく、簡単な作りの建物。そしてそこに住まうのは、作り物のように単調な人間たち――「NPC」


「ふざけるな、この共産主義者が!」
「あら、気の毒に」
「あなた、○○○主義者でしょ」


そこら辺を歩くNPCに話しかけて、何かを訪ねても、返される言葉は冷たい
中指を突き立てて、理不尽に罵倒するもの、哀れんだ目で見てくるもの
反応は様々だが――役に立たない


苛立たしげに眉を潜め、そして――巨大な大鎌を蝶々なく振り回す。


「ギャアアアアアアアアアア!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ギニャアアアアアアアアアア!!」

頭が、腕が、胴が、どこか軽快に飛ばされる。
彼女の近くにいたNPCの殆どが死んだ。

「ノリでぶっ殺したけど、こいつらって参加者なのかしら?」

今しがた、生き血をすった大鎌を携えて、殺人鬼は語る。
露出の極めて高い、ボンデージファッションに身を包む巨乳の美女は、足元に転がるNPCの頭を軽く蹴る。
ゴロゴロと道を転がる頭は、サッカーボールを彷彿とさせた。
どいつもこいつも、首輪はつけてない。
では、ゲームを盛り上げるために主催者が用意した生け贄か。
主催者――恐らく大会主催の「毒壺の会」か。予め聞いていた仕様とは違っているけれど。

騒ぎを聞き付けて、何人か来るかと思ったが、大多数のNPCが間の抜けた叫び声を上げて逃げ出してしまった。
しかし、中には、逃げださない奴もいる。

死体を見て嘔吐しているNPCは、まだマシな方だ。
女には目もくれず、道に転がっている死体を、汚いと罵り蹴飛ばしているNPC
何が面白いのか、死体を指差して爆笑する狂気的なNPC
中には、死体に向かって豪快に放尿するNPCもいた。

快楽殺人者である女――バルキリーから見ても、イカれているとしか思えない行動をとるNPCたち。
殺し合いの会場にされるような街だ。住んでいる住民も狂っていて当然か。

「ふふ、ここって面白いところね」

地図を確認すると、ここは"デュードの街"らしい。
名簿にもこの名前があった。
どんな人間なのか、軽く興味が沸いてきた。

「でも、まだ"イライラ"が足りないわ」

イライラ――即ちストレス。
強いストレスを溜めれば溜めるほど、それを発散したときの快感は倍増する。
さんざんムカついた相手をぶち殺す、その感覚は病み付きになる。
狩る獲物は65人。凡そ考えていた大会の人数よりは、意外と少ない。
バルキリーは、クッキーの缶を一度に食べ尽くすタイプではない。
楽しみは少しずつ取っておくタイプだ。

「人がたくさん死んでるんです!」
「おまわりさん、来てください!」

何事かと振り替えると、先程逃げ出したNPCが警官ふたりを連れてきていた。

「あら、ここって警察もいるの?」

まさか、会場に警官までいるとは、
面倒だから、ここの連中、次は逃がさずにぶち殺そう。
そう考えていると、警官はバルキリーに拳銃を向けてきた。


「容疑者を発見しました」
「武器を捨てろ! お前には黙秘権がある…」

信じられない瞬発力で、警官の首を飛ばす。
通報してきたNPCは逃げようとしたが、今度は逃さず、サクッと殺す。
何か反応に今一つ違和感があるが、結構楽しい。
血濡れの処刑鎌を携えて、バルキリーは、街をかける。


【6-Hデュードの街/深夜】
【バルキリー@サタニスター】
[状態]:健康
[装備]:処刑鎌
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:皆殺し。狩りを楽しむ
【備考】
大会参加前からの参戦
※NPCを複数殺害しました
※デュードの街のNPC「警官」を殺害したため、警官にマークされました


221 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 17:32:15 a8RNL31M0
投下完了です


222 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 23:09:35 a8RNL31M0
マックス・ド・モレー、メッサーラ予約します


223 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 23:09:51 a8RNL31M0
投下します


224 : 深夜はゾンビにご注意を ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 23:12:11 a8RNL31M0
月夜の浜辺、その下で、死人が歩き、闊歩する。
リビングデッド。死者が生者を食い殺し、噛まれた生者は死者となり人を襲う悪夢。
新黒須市はその悪夢に巻き込まれ、そして、メッサーラはその犠牲者である。

−−仲間が欲しい

メッサーラがゾンビに変貌してから、抱き続ける目的だ
死んでみて初めてわかることがある。それが仲間が欲しくなること。


「GAAAAAAA……AA」


本能の赴くままに、発見した生者に襲いかかる。

「異教徒は死ね」

鋭く抜かれる日本刀。
処刑宣告とともに、振り抜かれる
それは寸分の蝶々なく、メッサーラの首をスパッと跳ねる

「AG!?」

頭を無くした体は、崩れ落ち。
体を無くした頭は、綺麗に飛ぶ。
ゾンビと言えども、脳が無くなれば死ぬ。

血に飢えたゾンビ。今しがた、それを葬った処刑人がメッサーラに向ける冷酷な瞳は、人間よりも鷹のような猛禽類のそれに近かった。

立派な髭が特徴のその男。身に纏うのは赤き十字架の表される鎧。

1119年第一回十字軍に参戦し、回教徒の討伐に強力なる力を見せつけ、その後フランスでの権力を欲しいままにした勇猛果敢なるキリスト教の騎士団。
テンプル騎士団の伝統的な髭と騎士の衣装に男は身を包んでいる。
名はマックス・ド・モレェ


聖なる十字架を模した剣こそが、この身には相応しい。
しかし、異教の剣でも、忌まわしき悪魔を浄化するために使われるのなら、それもまた許される


手に馴染まない日本刀を見据え、しかし扱う分には問題ないと考える



マックス・ド・モレーは現代に再結成されたテンプル騎士団の団長。
真のキリスト教を信仰する者であり、テンプル騎士団の魂を受け継いだ後任者達の指導者。
彼の望みは只一つ、異教徒という悪魔を絶滅させ、この世に本当の楽園を作ること。

マックスは、その体に神(ウィルス)を保有する稀有な存在だ。
前世であるジャック・ド・モレーの肉食獣愛好の逸話に由来してか、純粋な殺し屋である猛禽類−−鷹を自在に操ることができる。

しかし、この場には、己の手足となる目となる息子たちはいない。だが、それがどうした。
その程度の不自由は、彼の信仰の前には、苦難にもならない。

参加者−−神に従わぬ異教徒。死をもって浄化すべし
主催者−−愚かなすべて異教徒。死をもって浄化すべし

異教徒撲滅の大義を掲げて、テンプル騎士団の長は歩を進める。

向かう先は−−動物園


【メッサーラ@死亡】


【8-H浜辺/深夜】
【マックス・ド・モレー@ミキストリ】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:異教徒(カトリックもプロテスタントも同じく)皆殺し
【備考】
※レムリヤ島に上陸した後からの参戦


225 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 23:12:55 a8RNL31M0
投下終了です


226 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/11(月) 23:37:23 a8RNL31M0
もしもこのスレを◆muRder/IfU氏が確認なさって頂けていたら嬉しいのですが、
氏が「殺人鬼ロワ」にて投下して頂いた
キラークロック、スケアクロウ、安藤純子、イーヒンの登場話
「フィアー・クロックと死体愛好」
をこちらの趣味ロワに投下しては頂けないでしょうか?
もしくは、その話をこのロワの劇中で"すでに起こったこと"として扱ってもよろしいでしょうか


227 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/13(水) 01:55:50 WYE/2Fm60
雨生龍之介 予約します


228 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/13(水) 01:56:11 WYE/2Fm60
投下します


229 : 雨生龍之介はハジケた−キン○マ編− ◆DeIsaj04bU :2014/08/13(水) 01:58:34 WYE/2Fm60

雨生龍之介は、殺人鬼として犯行を重ねるにつれ、殺しにマンネリを感じ始めた。

同じことを繰り返せば、飽きるのは当たり前だ。

ゆえに取り入れたのは、儀式殺人。
入手した古文書から、悪魔召喚のことを知って取り入れた。

血で紋章を描き、そして、生け贄として適当な家族をバラす。
これから遊ぼうと言うところで、何故だか殺し合いに参加していた。

爆薬で吹き飛ぶ女の子も、バラバラにされても復活した謎の男も、鳥肌ものだった。
超"COOL"だ。
もしかしたら、あの男が本物の悪魔なのかもしれない。

雨生龍之介は死の本質を求めていた。
あの男なら、それを教えてくれるかもしれない。
だが、まあ、それは置いておいて。

『そこを触っていいのはパパだけなんだい!』

月夜の下、荒地の一角で。
雨生龍之介はキン○マに成っていた。




むろん、本物じゃない。
限りなくキン○マに似ている、茶色い色彩の着ぐるみを来ている。

"クロッチーくんの着ぐるみ"−−龍之介のデイバックに入っていたのだ。
何故そんなものを彼が着たのか。
殺しのマンネリに関連してか、新たな刺激を求めてか。
なんとなく、彼はそれを身に付けた。
メリットは一応ある。
説明書によると、ロケットランチャーの直撃にも耐えられる強度がある上に、マシンガン程度の弾丸は一切受け付けないらしい。

『そんなふうに触っちゃダメだって、ママが言ってたよ』

−−先程からの発言は、別に意図して言った訳じゃない。
なぜだが、この格好だとそう言いたくなるのだ。

感想は一言。
胸から溢れる、謎の幸福感。
うん、悪くない。


「これはこれで……COOL!!」


殺し合い、その会場で。
雨生龍之介は、一皮剥けた。



……変な意味ではありません



【1-F荒地/深夜】
【雨生龍之介@Fate/Zero】
[状態]:健康、精神汚染
[装備]:クロッチーくんの着ぐるみ
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:死の本質とか知りたい?
2:「これはこれで超COOL」
【備考】
※クロッチーくんの着ぐるみ@ポスタル2を装着しました。
※言動が少々危ういです
※キャスター召喚前からの参戦ですが、なぜかパスは繋がってます
(令呪は不明)


【クロッチーくんの着ぐるみ@ポスタル2】
雨生龍之介に支給
大人気のマスコットキャラ「クロッチーくん」の着ぐるみ。
どう見てもキン○マにしか見えないシルエットが特徴。
マシンガン類は一切受け付けず、ロケットランチャーの直撃にも耐えられる、着ぐるみにあるまじき耐久力に定評がある。


230 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/13(水) 01:59:14 WYE/2Fm60
投下終了です


231 : 名無しさん :2014/08/15(金) 14:35:55 D7reJUp.0
投下乙です!
龍ちゃん、変わり果てちゃって、まあ……
でもこれ、相手を油断させる上ではいいのか?
まさかキン○マの中に殺人鬼がいるなんて誰も思わないし……
問題はキン○マだろうと容赦ない奴が大勢いること


232 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/15(金) 15:51:07 jW7YIYQo0
>>231
d=(^o^)=b
d=(^o^)=b
d=(^o^)=b
d=(^o^)=b
d=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=bd=(^o^)=b

きたきたきたきたきたきたきたきたきた感想来たーーーーー!!☆
COOLちゃんの劇的なビフォーアフターにもまったく怯まないメンタルのキャラが多いですからね!!
なんかこれと遭遇しちゃって慌てそうなキャラって、セラスくらいしか思い付きません
( ̄▽ ̄;)
彼は向こう側にいっちゃったんですよ
本当、マジでありがとうございます(^.^)(-.-)(__)
感想があるとやる気がもりもり出まくるので、滅茶苦茶嬉しいです!!
マイナーな選出ばっかりなロワですが、読んでくれている人がいて本当に嬉しいです!!(^-^)




感想キターー!!d=(^o^)=b!!


233 : 名無しさん :2014/08/15(金) 22:01:32 D7reJUp.0
把握してる作品は少ないので、書き手として参加はできませんが、
一人の読み手として応援してます!
珍しいキャラ多いし、覚悟完了どころかむしろ殺し楽しんでる系のキャラが多いのが新鮮で面白いです


234 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 00:42:10 5yXVlSjQ0
>>233
ありがとうございます
その一言がとても励みになります。正直感想とか無しで書き続けてても手応えを感じなくなっていたので、なんかやる気でます


235 : 名無しさん :2014/08/16(土) 13:46:56 5yXVlSjQ0
投下乙
ロワじゃミカモン珍しいから期待


236 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 19:51:53 5yXVlSjQ0
アーカード、爆谷さゆり予約します


237 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:00:50 5yXVlSjQ0
投下します


238 : 全身重火器娘の闘争 ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:02:13 5yXVlSjQ0
爆谷さゆりはギーコを愛していた。
彼女とは出会いこそ敵同士こそあれ、ギーコの"お仕置き"で肌を重ね合わせてからが皮切りとなり、図らずとしてネロの打倒に貢献する。
最終的には反逆としてネロに自爆装置を作動させられ死亡するも、その死こそがネロの敗北に繋がった。
彼女はギーコに仲間として認められた。
そう、そのギーコが。
自分が愛した人の命が、今まさに脅かされている。



ネロ様もここにいた。
ギーコも、ここにいる。
読み終えたばかりの名簿を、思わず落としてしまった。

容易く人を殺せるこの首輪。
この鉄屑が、人が人を殺す正当な理由になりえる。
考えるのも恐ろしいが、ギーコが簡単に殺されるなんて考えられない。
死人の体にも、冷たい脂汗が流れる。
でも、もしかしたら、もしかするかもしれない。そんなのは、嫌だ。



BANG!!


そんな時だ。
恋した女の耳に、銃声が届いた。
爆谷はふりかえる。
数秒間の思考。結論はすぐにでた。
もしかしたら、あの銃声があった場所にギーコがいるかもしれない
もしくは銃をもった相手と戦っているのかも

そう考えたら、躊躇する理由は無かった。


239 : 全身重火器娘の闘争 ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:04:28 5yXVlSjQ0


そこには化け物がいた。
赤い帽子とコートが特徴的な、とても人が扱うものに見えない口径の銃を扱う男。
かなりの実力者であろう、巨体の女戦士をあっさりと殺した。
しかも、体を真っ二つにされても死なずに再生した。
好戦的な上に強く、得体がしれない、危険だ。
もしもあの男がギーコと出くわしたら、一体どうなるのか?


「いい月だ」

男は空を見上げ呟く。
殺し合いの最中でも、何時もと変わらずに月は地上を夜に照らす。

「こんな夜には血が騒ぐ。そう思わないか?ヒューマン」

吸血鬼が求めるのは闘争のみ。
自分に殺意を向ける女も、闘争する相手として受け入れる。

「そんなことは知ったことじゃない」

爆谷はそっけなす返す。
吸血鬼に向けられる眼差しには、決意からくる殺意がある。
吸血鬼は、面白そうに笑う。


「あの人の敵になる相手は、排除する」


地面に手をついて、しゃがみこむ。
足を大きく開き、赤いコートの男に向ける。
それは、実に堂々としたM字開脚。

「なんの真似だ」

アーカードは怪訝そうに眉を潜める。
しかし爆谷は大真面目だ。


240 : 全身重火器娘の闘争 ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:05:22 5yXVlSjQ0




「ハァーーーーー!!!」



気迫のこもった怒声を合図に。
爆谷の○○○から、煙をあげてミサイルが発車された。
爆谷の体内火薬の中でも強力な武装、別名【花園ミサイル】

それは真っ直ぐと飛んで行き。
驚く吸血鬼に、容赦なく直撃する。



ズッドォォォォォォォォオン!!



けして小さくはない爆発が、吸血鬼を飲み込んだ。
素早く立ち上がり、それを観察する爆谷

「……」

仕留めたか。
そう思ったのもつかの間。

BANG!! BANG!!

爆煙から爆谷を襲う銃弾

「く!?」

回避は間に合うも、肩にかすった。
痛みはあるが、すでに死んでいる体であり、肉体の殆どが機械に改造されている爆谷の体は、それなりに融通がきく。


「ふふ、まさかそんな場所からミサイルをうけるとは、この私でも初めての経験だ」

悠々と現れるアーカード。
無傷ではない。所々、皮膚におった火傷が目立つ。
爆風で吹き飛んだのか、赤い帽子とサングラスが無くなっていた。
爆谷にむけられる吸血鬼の赤い瞳。

爆谷は自分の勘が正しいことを理解した。
この男は、とんでもなく危険だ。
ギーコでも手に余るだろう。ここで何としてでも仕留めなければ。

爆谷は指マシンガンを
アーカードは対化物戦闘用13mn拳銃ジャッカルを構える。


「さぁ、闘争を始めようか」


BANG!! BANG!! BANG!!

ぱららららららららら


二つの銃声が浜辺にとどろく。
新たな闘争が始まった。


241 : 全身重火器娘の闘争 ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:06:59 5yXVlSjQ0

【8-G浜辺/深夜】

【アーカード@ヘルシング】
[状態]:健康
[装備]:対化物戦闘用13mn拳銃ジャッカル
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
1:目の前の女(爆谷さゆり)と闘争を楽しむ
【備考】
※女戦士の鎧と斧。装備一式が8-G浜辺付近に放置されました。(爆発でふきとんだ可能性あり)
※アーカードは心臓が破壊されれば死亡します(首輪は無く心臓に爆弾が設置されています)
※花園ミサイルの爆発音が8-G、及びその周辺の参加者に届いた可能性があります。


【爆谷さゆり@血まみれスケバンチェーンソー】
[状態]:健康
[装備]:体内火薬90%
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:ギーコと敵対する可能性のある危険人物は排除する
【備考】
※単行本第3巻、自爆後からの参戦です
※ギーコ、ネロの参戦を知りました
※参加者名簿を落としました
※花園ミサイル発射時にパンツが焼ききれたためノーパンです


242 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/16(土) 20:07:33 5yXVlSjQ0
投下終了です


243 : 名無しさん :2014/08/17(日) 16:04:42 xTjdaNQA0
投下乙です!
「ふふ、まさかそんな場所からミサイルをうけるとは、この私でも初めての経験だ」

そりゃあそうでしょうよww
でもふざけた攻撃にもシリアスに対応できる旦那やっぱり素敵


244 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/18(月) 01:54:28 bCB/ycbg0
>>243
感想ありがとうございます
旦那は長生きですからね、M字開脚程度では怯まないでしょう


245 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/18(月) 06:31:46 bCB/ycbg0
すいません。なんか表現しきれる自信がまったくわかないので
【バットマン】
○バットマン/○ジョーカー
そして
【チャイルド・プレイ】
○チャッキー
【エルム街の悪夢】
○フレディ・クルーガー
を削除します


246 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/20(水) 20:36:22 /fITWZT60
チーホイ、スターコレクター、ヒデュン、雪女 予約します


247 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/22(金) 15:52:47 7LayViYA0
投下します


248 : 星の夜 ◆DeIsaj04bU :2014/08/22(金) 15:56:59 7LayViYA0

「ぎゃあああああっ!?」

月夜に元気に悲鳴が上がる。
この世にはゾンビを使役する摩訶不思議な能力者たちが存在する。
地獄に落ちながらも血を求める亡者を従える彼らの証。それは大小の違いはあれど基本は星☆である。

「この野郎!!」

叫ぶチーホイ。
顔に奇抜なメイクを施したこの男も、ゾンビ使いの一人である。
過去に事故で両手を失った彼は、イーヒンにより星を与えられた。
扱うゾンビは両腕のみの【スカイダンサー】
普段は常時召喚し、義手として使用しているが、その高速飛行する特性による戦闘能力は申し分なく高い。
空中を飛行する両手が、対峙する男を襲う。

「9番!!」

地獄から召喚されし防御面重視の戦士。
【ゴーレムシールド】が、両腕に装備した盾で主を守る。

「ゆけいッ4番に11番!!殺してもかまわんが『星』はキズつけるな!!」

新たに召喚されし2体のゾンビが、チーホイに襲いかかった。
王よりも城よりも殺戮を愛した外道騎士【ファントムロード】
抗争により死亡したロサンゼルスのギャング団メンバー【A.D.I.D.E.S】

「くそッ!!なんて野郎だ」

急いでゴーレムシールドと格闘していたスカイダンサーを迎撃に使う。

ほお、と感心したような声。
「腕だけのゾンビか、レアなもの持ってるじゃないか
剣や斧をふりまわすだけのゾンビとちがってシンプルで趣がある
これはどうしても欲しくなってきたぞ」

(噂には聞いたことがあるが……こいつがスターコレクターかよ)

チーホイは冷や汗をかきながら、余裕の表情を浮かべる男をみる。
テンガロンハット、ノースリーブの革ジャン、長ズボン。
その全てが赤っぽい黒で統一されたファッション。
革ジャンにボタンはなく胸板が全開であり、腰まで届く黒い髪。
しかしそれよりも重大なのは、腕や胴体に無数にある『星』

ゾンビ召喚術をもつ人間のなかには、変わり種が何人か混じっている。
ゾンビ召喚の能力に加えさらに、ボーナス的に別の能力をも備えた人物。
「目の前の死体をゾンビ化できる女」
「普通の人間に星を与える男」

そして星の収集家(スターコレクター)は、ゾンビ召喚者の体から『星を盗む』
同時に盗まれた召喚者のゾンビもスターコレクターのものになる。
体中の星の数が彼のもつゾンビの数。
星という戦利品が増えれば増えるほど、より強くなり次の獲物をたやすく狩る。

スターコレクターの近くにゴミのように転がっている死体。
チーホイと同じイーヒンの側近のひとり、ヒデュン。
偶然にも遭遇し、行動を共にしていたが、先ほどあっさりと殺されてしまった。
ヒデュンの召喚ゾンビは【運命の赤い糸(コード・レッド)】
それ自体はただの肉の糸であり、単体ではまったく役に立たない。
その真価は糸でからめとった死体を、操り人形の如く、己の手足として戦わせられるということ。
死体さえ用意できれば、他のゾンビ使いよりもその利便性は高い。

しかし残念ながら死体は用意できなかった。
そのため肉弾戦に弱いヒデュンは、複数のゾンビを使役するスターコレクターに対抗できる手段はなかった。

しかしこのままでは不味い。
空中を高速飛行する機動力が強みのスカイダンサー。今でこそ互角に戦えているが敵の手札は未だに未知数。
このままではジリ貧だ。そして恐らく勝負が長引けばチーホイは負ける。


しかし奇跡が起こった。
何の前触れもなく、スターコレクターの頭が破裂したのだ。
スターコレクターは死んだ。
召喚者が死ねばゾンビも地獄に帰る。

「な、なんだっ!?」

慌てるチーホイ。敵からの攻撃か、一体何処から!?
しかしチャンスは見逃さない。
すぐさまスカイダンサーを手元に戻し、逃走。
なにがなんだかわからないが、近くに参加者の姿は見えなかった。多分狙撃されたのかもしれない。
ならばその場にいるのは危険だ。

逃げるチーホイに追撃の手がかかることは無かった。

【2-F荒地/深夜】
【チーホイ@ゾンビ屋れい子】
[状態]:健康、焦り
[装備]:スカイダンサー
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:イーヒン様と合流する
【備考】
※れい子の始末を命じられる前からの参戦
※ヒデュンの死体とデイバックが2-F荒地に放置されています


249 : 星の夜 ◆DeIsaj04bU :2014/08/22(金) 15:57:37 7LayViYA0

ぎょーん

何とも間の抜けた銃声が響く。

「一人殺ったか」

冷徹な表情をした女軍人は、構えている特殊な銃を降ろした。
Xショットガン
対星人用の基本装備で、撃たれた場合被弾した箇所が破裂する。
最初はその玩具のような外見で半信半疑だったが、説明書のとおり嘘偽りのない強力な武装だった。
これならば、容易く他の参加者を確実に殺害できる。
欠点は、連続で撃てないことか。

彼女は政府非公認の特殊部隊に所属する軍人。コードネームは雪女
名簿にもそう記載されているため、以後は彼女を雪女と呼称する
雪女のスタンスはマーダー。適度に参加者を減らし、帰還を目指す
そのために雪女がとった手段が、建物の屋上からの遠距離狙撃。
Xショットガンの程距離は1kmにも及ぶ。スコープもついているため、 狙撃は容易だ。

雪女は姫園リルカの配下が作製していた兵器、「運命の弾丸」を回収する任務についていた。

任務対象のリルカ、及びその手下の名前が名簿にあることは確認済みだ。
「運命の弾丸」を回収できれば万々歳だが、そう都合よくはいくまい。
すぐさま軍に帰還して、あの鳥顔の化け物の情報を報告しなければ
あの再生能力は興味深い。
研究すれば生物兵器として何らかの利用ができるかもしれない

雪女は静かに獲物を探す


【2-G黒須市 ビルの屋上/深夜】

【雪女@ゾンビ屋れい子】
[状態]:健康
[装備]:Xショットガン@GANTZ
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:参加者を積極的に殺害し、軍に帰還する
【備考】
※姫園リルカ回収前からの参戦
※スターコレクター(名前は知らない)を殺害したと認識しました



荒地に残されたふたつの死体。
しかしその片割れは生きていた。

「ぐ、くそ、何がおこった」

困惑を隠しきれない呟きを溢し、スターコレクターは立ち上がる。
風船のように破裂した頭は、何事もなかったかのように再生していた。
世の中には本来致命傷となるべきダメージも新陳代謝の一環として処理し、首を切り落とされても再生できる人間も存在する。
しかし変わり種とはいえスターコレクターにそのような体質は備わっていない。
ならばなぜ死んだはずのスターコレクターが再生して蘇ったのか?
「セーブポイント」。スターコレクターの支給品である。
植物学の異常天才、草薙優花が作り出した「死の予防薬」
自作した薬草18種のエキス混合液。
予め服用しておけばその後のダメージに対応し、細胞の結合を促しダメージを「なかったこと」にする
例えるならTVゲームの「セーブ用アイテム」のごとく……!!
用心深いスターコレクターは、半信半疑ながらもセーブポイントを飲んでいた
ゆえに「死は一回に限り予防される」

側に吹き飛んでいたテンガロンハットを拾う。
しかし自分の脳髄がべっとりとへばりついていたので、被る気にならない。仕方がないのでデイバックに放り込んでおいた。

さきほどぶっ殺した細身の男以外に死体はない。
あの腕だけのゾンビの男は逃げたのか。
まぁ急いで探さなくてもいずれ見つけ出すさ
この男も星を持っていたので、ありがたく頂戴しておく。

新たなコレクションが手に入って機嫌が良くなった。
星の収集家は新たな星を求めて、その場を立ち去った。


【スターコレクター@ゾンビ屋れい子】
[状態]:健康
[装備]:ゾンビ召喚術
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:ゾンビ使いを積極的に狩って星を集める
2:チーホイ(名前は知らない)のスカイダンサーが欲しい
【備考】
※黒須市に来る前からの参戦
※原作で登場したゾンビのみしか召喚できません
※星を盗む能力に制限はないようです
※セーブポイントの効果は無くなりました
※ヒデュンの星と【運命の赤い糸(コード・レット)】を盗みました


【セーブポイント@ゾンビ屋れい子】
魔女カーミラの弟子プニョ(草薙優花)の開発した薬。
事前に飲んでおくことで、致死に至るダメージを完全に無効化して回復できる。
スターコレクターに支給されたがすでに服用済み

【Xショットガン@GANTZ】
スコープが付いていてスナイパーガンのような形をしている。威力が高く、射程距離は1kmにも及ぶ
命中すれば着弾した箇所が破裂するが、若干のタイムラグがある


250 : 星の夜 ◆DeIsaj04bU :2014/08/22(金) 15:57:57 7LayViYA0
投下終了です


251 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/24(日) 00:30:58 pCrvn46M0
百合川サキ、サタニスター予約します


252 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/28(木) 01:11:58 IAw41yds0
投下します


253 : 魔女の受難 ◆DeIsaj04bU :2014/08/28(木) 01:12:25 IAw41yds0
「わらわはてっきりジャスティスに殺されたものとばかり思っていたが……
一体何がどうなっているのだ」

百合川サキは困惑する
しかしその精神は幼女殺しの殺人鬼ではない。
史上最悪の魔女、カーミラ・エステバンのものだ
カーミラは『魔女の石』と呼ばれる宝石に魂を宿し、それを手にした女性の肉体を乗っ取って長い時を生きてきた
しかしつい最近まで800年ほどクレイマン博物館に封印されていたのだが……

封印からの目覚めのあと、戦いのなか高級魔女(ハイ・ウィッチ)に変貌した姫園れい子の策略で、核である魔女の石を破壊され、召喚ゾンビとなっていた百合川に宿らされたのだ
そのままなら、カーミラは一刀両断され地獄行きになることが確定していた

だが幸か不幸か、百合川の体のまま殺される直前に、このロワに参加していた

「……まぁ良いか。結果的にわらわは助かったのだ。生き延びられただけでも良しとするか」

課程はどうあれ助かったことは事実
しかし幸先はけっして良くない
もともとカーミラが魔女になれたのは魔女の石があってこそ
それが破壊されたいま、暗黒魔法の研究によって得た能力、脳殺術(ブレイン・デッド)は使えない
しかもこの百合川の体は、姫園れい子の手によって筋肉がズタズタにされ、満足に走ることも難しいときてる

しかしそれは一旦脇においておいて
当面の命の危機が過ぎ去り、落ち着きを取り戻したサキ……いやカーミラの心情に浮かぶのは怒りだ

(覚えていろよ姫園れい子ォ……わらわをここまで追い詰めた貴様は必ず八つ裂きにしてくれるわ)

マグマのごとく、沸々と沸き上がってくる

(だが今のわらわは勝ち目が薄い……なんとか力を蓄えなければ)

「ちょっとそこのあんた」

復讐の念を押さえきれないカーミラ
突然、背後から話しかけられた


「助けてーーーー助けてーーーーっ!!」


「あ、ちょっと」

カーミラは逃げ出した


【1-B草原/深夜】

【百合川サキ(カーミラ・エステバン)@ゾンビ屋れい子】
[状態]:全身の筋肉ズタズタ
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
ロワ中での基本的方針
1:助けてーーーーッ!!(プライドとかもういいんで死にたくない)
2:姫園れい子に復讐したい
【備考】
※カーミラ・エステバンに肉体を乗っ取られた時からの参戦
※全身の筋肉がれい子の手によってズタズタにされています
※生身の体ではなくゾンビの体です


サタニスターは驚いていた
殺し合いのさなか、最初に出会った女の参加者に声をかけたら逃げられた
まだなにもしてないのに腑に落ちない

まぁ疚しいことがあるから逃げるんだろうから、後であったときに殺人鬼とかだったらサクッとぶち殺せばいいし

そんなことよりもいずみと合流しなきゃ

あたしのナックルがいつの間にか無くなってるし、いずみにあげておいたダブルヘッドクロスも奪われた可能性がある
はやく保護してやらないといけないし

悪魔よりのシスターは、とくに深追いせずにその場を立ち去った

【サタニスター@サタニスター】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
【基本方針】
1:いずみと合流する。墓井田の馬鹿は未定
2:殺人鬼ぶち殺す
【備考】
世界最強殺人鬼決定戦予選からの参戦


254 : 魔女の受難 ◆DeIsaj04bU :2014/08/28(木) 01:12:57 IAw41yds0
投下終了です


255 : ◆DeIsaj04bU :2014/08/28(木) 01:37:46 IAw41yds0
鋸村ギーコ、アマンダ予約します


256 : 管理人★ :2015/07/01(水) 22:12:05 ???0
本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。


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