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【原発】原発情報 避難所 22 【放射能】

771転載無用:2020/03/18(水) 23:43:28 ID:k7ABBF0g0
…それはすでに貼ったなぁ…

「メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故」より

東京電力の武藤栄副社長はこのとき60歳、
東電の原子力部門である原子力・立地本部の本部長として、
原子力閥の頂点にいた。
前任の武黒一郎が副社長からフェローに退き、
名実ともに原子力閥のトップに就いたのは、
わずか9ヶ月前の前年6月のことだった。
約3000人が働く東電の原子力部門は、
原子力工学や原子核工学といった高度な専門性に裏打ちされた世界であるせいか、
そこだけが東電全体から独立した王国を形成していた…(略)

だから一般の社員たちは「原子力村」と若干の侮蔑をこめてそこを呼んでいた。
治外法権の世界で思い上がってきた彼らはいつも問題を引き起こし、
それが東電の経営全体の足を引っ張ってきたからだ。
その膿が吹き出したのが2002年の原発のトラブル隠しだった。
このとき原子力部門全体で事故や機器の欠陥を所管官庁の経済産業省に報告しなかったり、
データを改竄したりしていた悪質な隠蔽工作が、
福島第一、同第二、柏崎刈谷の東電のすべての原発拠点で、
しかもかなりの長期間にわたって行われていたことが明らかになっている。
事態を重く見た東電は、
荒木浩会長や南直哉社長、それに平岩外四と那須翔の2人の相談役が一斉に退陣し、
原子力部門の35人が辞任や降格、減給、厳重注意を受けている…(略)

そんな武藤は、だが、福島に向かうヘリコプターの機中できっと慙愧に堪えなかっただろう。
彼は知っていたのだ。この日のくることを。
想定を超える大津波がいつの日か、東電の福島の原発基地を襲う可能性があることを…(略)

東電の原子力設備管理部の土木調査担当者ら武藤の部下たち3人は、
震災の起こるつい4日前の3月7日月曜日の夕刻、
所管官庁である経済産業省の原子力安全・保安院を訪ね、
小林勝耐震安全審査室長に従来の想定を超える大津波が襲来する可能性があることを報告していた…(略)

東電は、想定されたこの巨大津波への対応を翌年(2012年)10月に行うつもりだった。
資料にはそう明記されている。

…しかし津波は待ってはくれなかった。




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