したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

福島原発スレ避難所2

687名無しさん:2014/05/22(木) 18:40:00
大飯原発差し止め訴訟の判決要旨 (2014年5月21日)

関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた21日の福井地裁の判決
要旨は次の通り。

 【主文】
 大飯原発3、4号機を運転してはならない。

 【福島原発事故】
 原子力委員会委員長は福島第1原発から250キロ圏内に居住する住民に避
難を勧告する可能性を検討し、チェルノブイリ事故でも同様の規模に及んだ。25
0キロは緊急時に想定された数字だが過大と判断できない。

 【求められる安全性】
 原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、
憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以
外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは
原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが
認められるのは当然だ。

 【原発の特性】
 原子力発電技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、運転停止後も電気と
水で原子炉の冷却を継続しなければならない。その間、何時間か電源が失われ
るだけで事故につながり、事故は時の経過に従って拡大する。これは原子力発
電に内在する本質的な危険である。
 施設の損傷に結びつく地震が起きた場合、止める、冷やす、閉じ込めるという
三つの要請がそろって初めて原発の安全性が保たれる。福島原発事故では冷
やすことができず放射性物質が外部に放出された。

 【大飯原発の欠陥】
 地震の際の冷やす機能と閉じ込める構造に欠陥がある。1260ガルを超える
地震では冷却システムが崩壊し、メルトダウンに結びつくことは被告も認めてい
る。わが国の地震学会は大規模な地震の発生を一度も予知できていない。頼る
べき過去のデータは限られ、大飯原発に1260ガルを超える地震が来ないとの
科学的な根拠に基づく想定は本来的に不可能だ。
 被告は、700ガルを超えるが1260ガルに至らない地震への対応策があり、大
事故に至らないと主張する。しかし事態が深刻であるほど、混乱と焦燥の中で従
業員に適切、迅速な措置を取ることは求めることができない。地震は従業員が
少なくなる夜も昼と同じ確率で起き、人員の数や指揮命令系統の中心の所長が
いるかいないかが大きな意味を持つことは明白だ。
 また対応策を取るには、どんな事態が起きているか把握することが前提だが、
その把握は困難だ。福島原発事故でも地震がどんな損傷をもたらしたかの確定
には至っていない。現場に立ち入ることができず、原因は確定できない可能性が
高い。
 仮にいかなる事態が起きているか把握できたとしても、全交流電源喪失から炉
心損傷開始までは5時間余りで、そこからメルトダウン開始まで2時間もないな
ど残された時間は限られている。
 地震で複数の設備が同時にあるいは相前後して使えなくなったり、故障したり
することも当然考えられ、防御設備が複数あることは安全性を大きく高めるもの
ではない。
 原発に通ずる道路は限られ、施設外部からの支援も期待できない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板