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【小説】復讐代行という名の…

11Mクラン:2008/10/02(木) 22:18:48
あのあと、社長らと合流して、各々が調べた情報を話し合った。それにより判明したのは…

彼らは自分たちと同じシステムで仕事を請け負ってはいるが、料金はうちの半額。
復讐内容は、最初はうちと同じようなものだったが、徐々にエスカレートしていったような感じらしい。依頼人の意向に沿ってたわけでも、別途料金を貰っていたわけでもないあたり…本人たちがただのいたずらでは満足できなくなったといったところだろうか…
歳は16〜19程度。成績はいいらしい。
元はうちと同じ人数で始めたが、めんどくさくなったのか、興味を持ちそうな人間を呼び寄せたのかは定かではないが、そんな感じで少しずつ増えていったようだ。現在は7人だ。
そして…俺を狙った理由だが…これがまたバカらしい話だった。
俺には特に復讐依頼があったわけではないらしい。彼らはもっと依頼が来るようにするため、復讐サイトなるものを立ち上げようとしていた。そこで、復讐内容のサンプル的動画、画像が必要となり…ということだった。
突っ込みどころが満載すぎて、逆に突っ込む気も起きなくなってしまうような話だ。

「それにしても…事業拡大しても稼げるような業界じゃないってのにねぇ…」

「単に自分たちが暴れたりすることに対しての理由付けがほしかったんじゃないか?ありがちだろ?そういう話は…」

「自分たちがやってることが正しいと思い込んで…なおかつストレス解消ができる…そうなれば、こうなることも不思議じゃないのかもな」

「和哉は…ストレス解消になったの?この仕事…」

「まさか…まぁ…スリルを楽しむ、どうやって偶然を生み出すかを考える、そういったことに少なからず気分の高揚を覚えたりはしたが…スリルがほしいからといって、ギリギリなことをしたことはない」

「そうよね〜。確実に仕事をこなすって感じだったもんね〜」

「まぁ、小僧たちがナニを目的にとかは正直どうでもいいんだ…こんなダサイ仕事でも、うちはあくまで非合法の商売…裏家業なんだ…仕事は荒らすは、知らないとはいえうちに手を出すわ…さすがにこれは許せないよなぁ…」

「じゃあ…殺りますか?」

俺は昔懐かしい首を掻っ切るという動作をしながらいう。

「おいおい…うちは893さんじゃないんだから、そんなことまではしないってwちょっと世間の厳しさと、裏の世界に足突っ込むってことがどんだけのことなのかを思い知らせてやるだけ…」

「それも十分893的なような…」

「まぁ、気にするなって!!警察沙汰にはならないよう努力するw」

「ん〜…努力だけなの〜?」

こんな冗談を飛ばしながら、彼らにお痛をした罰を与える作戦を考える…
話がまとまり、計画に必要なところへ連絡を入れる前に俺は…

「…社長…」

「あいよ?」

「この件が終わったら…」

「あぁ…そうだなぁ…こんなことが起きちまったんじゃ、しょうがないよなぁ…」

「あ〜やっぱりそうなる?」

「まぁ…当然といえば当然だな。あくまで信用商売でもあるわけだし…」

「その話は、この件片付けてからでも遅くはないだろ?よし、とりあえず準備に入るとするか!!」

「いろんなところに貸し作ることになりますね…」

「いいじゃねぇか!!どうせ最後だしよ!!それに…あいつらだってうちに貸しのひとつやふたつはあるんだしよw」

「あんなお子ちゃまにここまでするのも大人気ないような気もするけどね…」

正直俺もそれは思ったが…社長のいう、これが最後という言葉もあり…派手にやってしまえという考えのほうが勝ってしまっていた…


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