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【小説】復讐代行という名の…

1Mクラン:2008/08/29(金) 01:27:57
ツイてない…
そう思うことはよくあるだろう。
何かを落としたり転んだり…人にはたまにツイてないときなんていうのは珍しいことじゃない。
運がなかった…大半の人はそう思うだけで終わってしまう…
それが人によって作られた行為でも…

〜雨の振る駅前付近〜

「うおっ!!」

「…」

「なんだよ…クソ!!今日はツイてねぇなぁ…」

誰かが踏んだであろう水溜りの水がかかり、制服のズボンが踝あたりまで濡れている。
彼はツイてないといったが、これは偶発的に起こったことではなかった。

「…どうだ?」

「バッチシ!!」

「よし、戻るぞ」

「アイアイサ〜♪」

そう、これは「仕組まれた偶然」だ。

「にしても…相変わらず見事なお手並みで…」

「誰にだってこれくらいのことは…」

「無理」

「…そうか」

しかし、この程度のことは偶発的にも起きることだろう。
ゆえに、この行為が故意に起こされたことだなんて疑われることもない。

「戻りました〜♪」

「おう、どうだった?」

「天気待っての実行だったんだ。失敗するわけがない」

駅前から10分ほど歩いた先にある、ちょっと古い感じのビルの一室…
『便利屋 わたじま」
そこが彼らの本拠地というか…「表の仕事場」である。

「最近増えましたよね〜裏のお仕事…」

「まぁ…価格下げたからな…」

「本業に差し支えがなければいいんですけどね…」

「まぁ、裏仕事はそれだけが収入元ってわけじゃないし…いいじゃないかw」

裏の仕事…一応…復讐代行ということになってはいるが…やっていることは簡単にいえば…嫌がらせだ。

「じゃあ、私は今日の分編集して依頼人に送っておきますね」

「あいよ〜」

「じゃあ俺はこれで…今日は表は休みなんで…」

「え〜和哉(カズヤ)愛しいパートナーがこれから仕事だってのに、すぐ帰るなんて…」

「…食後のデザートくらいはコンビニで買ってきてあげますから…」

「綾(アヤ)、とりあえず仕事してくれ…その依頼、今日までだろ?」

「は〜い…じゃ、和哉…期待してるから♪」

そういって綾は奥の部屋に向かう。

「じゃあ…ちょっと用事もあるんで出かけてきます。あとは宜しくです。社長」

「あいよ〜。悪いな和哉…あんな娘で…」

「いえ…」

和哉は言葉少なくその場を後にした。
そして、一人残った社長と呼ばれた男…つまり…俺。
名前なんかには興味ないだろうから、社長でいいだろう。
和哉は便利屋の社員。綾は娘だ。

ここで、簡単に裏の仕事である復讐代行に関することを説明しておこう。
名前とは裏腹に、やっていることは可愛いと思う方もいるだろうが、それは当たり前である。
どう考えても商標登録なんてできない仕事だ。あんまり過激なことをしてブタ箱行きになってまずい飯を食うようなことにはなりたくない。
そして、何より…そういう荒っぽい仕事は、他の方の担当だ。そういった方達と仕事を争うようなことは避けたい。
ゆえに、相手が復讐内容を指定するのではなく、こちらで復讐内容を考え、実行するわけだ。
復讐代行ということだから、内容にも期待しちゃう方もいるだろうが…そこは一回あたり2000円という激安価格。ちょっとしたいたずらのような行為でも、2000円だしなぁ〜

と納得してくれる。
主な役割分担は…おおまかには分かっているだろうけど、和哉が復讐実行。綾が録画、編集。そして、社長である俺が受付だったりを担当しているわけだ。
それと、それだけが収入元じゃないといったが…それは、一部趣向者の方が、ある程度まとまった復讐映像を買い取る場合があるのだ。
過激なモノではないが、人がちょっとした不幸に見舞われてる映像の詰め合わせ…まぁ、需要があっても珍しいことでもないといえば…ないのかもしれない。

ジリリリリーン
おっと電話だ。これは…裏の仕事か…今度はどんな人が対象なんだろうな…


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