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【小説】よしけんが死んでいました。
7
:
課長
:2008/09/03(水) 09:01:26
新館の9階。部屋番号は9010のドアの前で仁がカードをセンサーに通す。ピッ、カチャッと音がした後ノブを回してドアを開ける。
「さ、どうぞどうぞ。」
部屋に入って驚く課長と健治。
「うわ…」
「お前、もしかしてこれって…」
「はい、スイートルームですよ。」またイタズラな笑顔を覗かせる。
「おいおい…。わざわざこんな部屋じゃなくてもいいのに…。なあ、よしけん。」
「ですね…。」
「まあせっかくだし。いいじゃないですか。タダなんだし。」
「こんなん払えって言われても、ローンじゃない限り払えねーよ。」
入り口から部屋へ通っている数歩の道を抜けてすぐ、20畳はあるリビングがある。西洋アンティーク風なカーペットが敷いてあり、同じ雰囲気の脚の低いテーブルと一人がけソファー椅子が4つある。壁にかけてあるテレビは30インチは裕に超えるサイズだ。
窓際に歩いていくと、窓からは少し遠くだが海も見える。
「…松島や…?」
「です。松島も見えますよ。」
「ああ…松島や…。」
リビングから寝室へと入ると、キングサイズのベッドが二つ。そこからリビングを挟んだ逆側には、10畳ほどの和室があり、その奥にも茶室のような部屋がある。これだけで普通の旅館はまかなえそうなもんだ。
「こんなに部屋いらねーんだけどな…。」
「ですね…。」と言いながらリビングの椅子に腰かける二人。
「まあ、家族等でいらっしゃる人もいるし、いろいろニーズってあるものなんですよ。」
「ふーん…。てか、『いらっしゃる』とか、口調まで支配人っぽいもんな。前まではそんな言葉聞いた事なかったっつのに。」
苦笑いを浮かべながら「はは…。たしかにそうですね。職業病ってヤツでしょうか。」と答える仁。
「あ、そうだ。実はもう一つサプライズがあるって言ったんですけど、それを見せようかな。」
「え?この部屋の事じゃねーのか。」
「違います違います。もう少しすればわかりますよ。」
「何なんだよ、今度は。わかるか?よしけん。」
反応が少し遅く「…いや!まったく!」と慌てて答える健治。
「…お前今半分寝てなかった?」
「…えっ?…いえ…、あ、すいません。ちょっと寝そうでした。」
「…お前、見ず知らずの部屋に入ったとたんにそれかよ。度胸あんなぁ…。」
「すっ、すいません!」
「俺は嬉しいけどね。すぐにリラックスできる部屋だって言われてるみたいで。」
「お前もずいぶんなポジティブだなぁ。」
「はは。そうじゃなければ支配人なんて出来ませんよ。」
そうやって談笑してるうちに部屋のチャイムが鳴る。
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