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王立図書館

1767「1/1」:2017/04/08(土) 22:18:41 ID:5gxhkEWA
>>1765
>>1766

「…しかし、実際に存在していて、其処に行くための手段があるわけだ。」

 指輪をはめると、皆の視界に、青白い魔法のパス(線)が映る。
おそらく「城」までの道筋なのだろう…これを辿っていけば良いわけだ。

「早速、出発したいが…貴様ら二人に聞きたいことがある。」
『ほう』
『何かな?』

 扉へ向けて、歩きだした所で、思い出したかのように振り向く。

「"混沌の血"ってのは、一体何だ?」

 ラピュセルとバッカスで出会った時、レイヴンが話していた"混沌の血"という単語
手紙には、意味深に書いてあったが、それが何を意味するか未だわからない。
言い出しっぺである、エリザベートとヴラドミアに問うが…

『鴉羽の狩人よ…残念だが、今の貴様でその意味を理解するのは、叶わぬ。』
「何?」
『"文字"が読めない人間に、魔法を理解しろというのは、無理だろう?
 それと一緒さ、今の君たちには、私達が話した所で、理解は出来ないだろうね。』

 ワイングラスを傾ける二人。
様子を見るに、確実に何かを知っていそうなものの、話す気は無いようだ。
もしくは、彼らの勝手な演出か…

「…行こう、時間の無駄だったようだ。」

 これ以上、有益な物は得られないと判断し、出入り口へと歩きだすレイヴン。

『あ…そうそう―――――』

 その後姿を見て、エリザベートが何かを言いかけるが、彼の耳には届かなかったようで…


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