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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2
1
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2016/09/01(木) 19:42:13
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。
前スレ:
【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1433430833/
354
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2018/09/30(日) 13:10:17
>>352
(ウィル)
横幅『2m』もない、狭い通風路の出口寸前で、
まさに『密封』を施してきた『スイート・バイト』の『巨大ベッド』。
そのフレームはひしゃげ、高級感漂う底板は大きくたわんでいたが、
決して『壊れてはいない』・・・・『破壊不能』が故に。
ウィルの攻略は、同時に懸念を備えていた。
ここは地上から遥か下の『地下墓地』だ。
強固に作られているとはいえ、圧倒的破壊力を持つ超人たちが
内部から暴れることを想定して造られているとは思えない。
まして、水が染みだす程度の構造・・・・建築技術の程度も知れている。
どの程度の破壊までなら許されるのか。
見極めながらの対応は、ウィルたちの戦力を削ぐことだろう。
──だが、前方ではすでに戦いが始まってしまった。
エイノーの『フィストフル』が床を殴り砕き、
高遠『クレモンティーヌ』が壁を蹴り砕く、その轟音が鼓膜を打つ。
ウィルは後方に下がる──すでに高遠から『5m』離れた。
通風口からは『7m』。背後の『ナツメグ』含め、もはや後退は出来ない。
コーラに手をかけ、周囲の壁、床、天井に目を走らせる。
今いる通路の最奥では、『氷化』は到達していない。
壁や天井をしっとりと濡らす水気の状況は同じにも関わらず、だ・・・・
バッ!
畢竟、『ファイア』の銃口の向きは前方の壁面に張り付いた『鏡』となるが、
その数はあまりに膨大だ。
そしてあまりにも高遠・エイノーらに『近すぎる』・・・・
いつ、どこから攻撃されてもおかしくない上、狭すぎて射線がほぼ通らない。
援護射撃は絶望的な状況だ・・・・
「ウィル。
『スタンド感知』をしてるなら、切っときな」
前に立つ浜岡の背中が、振り返ることなく言う。
浜岡も後退し、ウィルに危険を及ぼす『2m』内に入っている。
これは『ナツメグ』も同様だ・・・・文字通り『追い詰められている』!
『ナツメグ』:
「ここまでは『氷』が届いてねえ。
・・・・『射程距離』か? だがまぁ油断は禁物だがよぉ」
>>350
(エイノー)
──ドギャアッ!!
バギ!バキ!
『フィストフル』の蹴りが床を砕く。
その破片を拾い、周囲ぐるりの天井、床へ投じる──
バババババ!!
ガガガガン!!
同じ強度のコンクリートではさしたる破壊は望めないが、
表面を傷つけ、『鏡』に必要な滑らかさを奪うには十分。
だが・・・・エイノー自身も自覚していた『迂遠さ』を
見逃すほど、『世界クラスの殺し屋』は甘くはなかった。
── ド ッゴ オ!
頭が千切れ飛ぶような衝撃を横合いから撃ち込まれ、
エイノーは弾けるようにして、右の壁に叩きつけられる。
首、そして頭蓋骨に響く骨の砕ける音。
視界が白く、そして赤く染まるのを見ながら、
力なく壁際で崩れ落ちる──!
355
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2018/09/30(日) 13:11:08
>>351
(高遠)
剛力で圧縮したとはいえ、『ベッド』のサイズは人間大はあった。
『寝具』を通す『鏡』にも相応の面積が必要なのは間違いない。
とはいえ、この狭い場所で一方的に攻撃される危険な状況。
地の利は、完全に敵側にある──!
──? ギャンッ
バ ゴォォォオオオ!!
高遠は身を躍らせ、右横の壁に全力で蹴りを叩き込む。
通路全体を揺るがす振動、そして轟音。
コンクリート製の壁は爆発したように四散し、
大量の瓦礫を吐き出す──それと同時に。
ブシュウウウウ
ザ ザバァァ
大量の水が、さながら出血したように開いた穴から流れ込んできた。
勢いはさほどでもないが、瓦礫に覆われた床を広がり、
見る見る足元に水面が広がっていく。
目論見通り、壁には人一人が入れるほどの大穴が開いた。
だが、被害はそこに留まらない。
穴を中心に無数の亀裂が通路全体に広がり、それは真上の天井にまで
到達している。いつ崩落してもおかしくないほどだ。
浜岡:
「それ以上はおよし、高遠。生き埋めになっちまう」
「でもって、そのでっかい『キャップ』だがね。
引っこ抜くことは出来るけど、多少時間がかかるよ。
当然、あいつもそこを狙うつもりだろう。
『鏡』を先にどうにかしなきゃいけない。
『氷』と『鏡』・・・・厄介な組み合わせだよまったく!」
その時だった。
── ド ッゴ オ!
高遠の前で床を砕き、破片を撒いていたエイノーが、
凄まじい衝撃をもって、右の壁に叩き付けられた。
頭部から激しく出血しながら、崩れ落ちる・・・・
そして、左の壁から彼のいた場所に突き出された、
見覚えのあるスタンドの拳・・・・
「──まーずは、ひとーり」
唄うように、
『魔女』がつぶやくのが聞こえる──
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